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2024-163188情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び記録媒体
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  • -情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び記録媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163188
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20241114BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20241114BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G06Q30/0601 330
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024150608
(22)【出願日】2024-09-02
(62)【分割の表示】P 2020189326の分割
【原出願日】2020-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】大橋 聡
(57)【要約】
【課題】或る人の嗜好に応じた場所がある場合に、その人に知られないように、車両に搭乗している人に対してその場所に関する情報を提供する。
【解決手段】情報提供装置は、予め定められた複数の人のうち、少なくとも一人が車両に搭乗しているとき、車両に搭乗していない非搭乗者を特定し、非搭乗者の嗜好情報を取得し、嗜好情報により示される嗜好に応じた嗜好場所がある場合、非搭乗者を示す非搭乗者情報と、嗜好場所に関する嗜好場所情報と、を報知させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた複数の人のうち、少なくとも一人が車両に搭乗しているとき、前記複数の人のうち、前記車両に搭乗していない非搭乗者を特定する非搭乗者特定手段と、
前記特定された非搭乗者の嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、
前記取得された嗜好情報により示される前記嗜好に応じた嗜好場所がある場合、前記非搭乗者を示す非搭乗者情報と、前記嗜好場所に関する嗜好場所情報と、を報知させる報知制御手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、人の嗜好に応じた場所に関する情報を、車両の搭乗者に提供する情報提供方法の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両を目的地まで誘導するためのナビゲーション装置が知られている。また、現在位置の周辺等から、運転手等の車両の搭乗者の嗜好に合った施設を検索し、そうした施設に関する情報を搭乗者に提供する技術も知られている。例えば、特許文献1には、ユーザの好む施設のジャンルを調査し、この調査されたジャンルにおいてユーザが所望する施設のロゴマークを、同一ジャンルの他の施設のロゴマークよりも優先的に、地図に表示させるナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-161652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両に搭乗している人の知人の嗜好に応じた店が、その車両で行くことができる場所にあることが判明すれば、搭乗者にとっては、その知人へのプレゼントとして、その店で商品を購入する動機になる。しかしながら、プレゼントを受け取る側となる知人もその車両に搭乗している場合、プレゼントを受け取る前から知人はプレゼントの中身を知ってしまう。例えば、プレゼントを贈る側としては、プレゼントを贈るまでそのプレゼントを秘密にしておきたい場合がある。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、或る人の嗜好に応じた場所がある場合に、その人に知られないように、車両に搭乗している人に対してその場所に関する情報を提供することを可能とする情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、予め定められた複数の人のうち、少なくとも一人が車両に搭乗しているとき、前記複数の人のうち、前記車両に搭乗していない非搭乗者を特定する非搭乗者特定手段と、前記特定された非搭乗者の嗜好を示す嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、前記取得された嗜好情報により示される前記嗜好に応じた嗜好場所がある場合、前記非搭乗者を示す非搭乗者情報と、前記嗜好場所に関する嗜好場所情報と、を報知させる報知制御手段と、を備えることを特徴とする情報提供装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る情報提供装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2】(a)は、実施例に係る車両の一例を示す図である。(b)は、実施例に係るナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。
図3】(a)は、実施例に係るナビゲーション装置に登録された人達の一例を示す図である。(b)は、実施例に係る情報の報知の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るナビゲーション装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
先ず、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態に係る情報提供装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0009】
図1に示すように、実施形態に係る情報提供装置Dは、非搭乗者特定手段1と、嗜好情報取得手段2と、報知制御手段3と、を備えて構成されている。
【0010】
この構成において、非搭乗者特定手段1は、予め定められた複数の人のうち、少なくとも一人が車両に搭乗しているとき、前記複数の人のうち、前記車両に搭乗していない非搭乗者を特定する。
【0011】
嗜好情報取得手段2は、非搭乗者特定手段1により特定された非搭乗者の嗜好を示す嗜好情報を取得する。
【0012】
報知制御手段3は、嗜好情報取得手段2により取得された嗜好情報により示される嗜好に応じた嗜好場所であって、商品を提供する嗜好場所がある場合、非搭乗者特定手段1により特定された非搭乗者を示す非搭乗者情報と、その嗜好場所に関する嗜好場所情報と、を報知させる。
【0013】
以上説明したように、実施形態に係る情報提供装置Dの動作によれば、車両に搭乗していない人の嗜好に応じた場所に関する情報とその人を示す情報とが、車両に搭乗している人に報知される。従って、或る人の嗜好に応じた場所がある場合に、その人に知られないように、車両に搭乗している人に対してその場所に関する情報を提供することが可能となる。
【実施例0014】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2乃至図4を用いて説明する。以下に説明する実施例は、車両に搭載可能なナビゲーション装置に実施形態を適用した場合の実施例である。
[1.ナビゲーション装置の構成]
図2(a)は、実施例に係る車両の一例を示す図である。図2(b)は、実施例に係るナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。図3(a)は、実施例に係るナビゲーション装置に登録された人達の一例を示す図である。図3(b)は、実施例に係る情報の報知の一例を示す図である。図4は、実施形態に係るナビゲーション装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【0015】
図2に示すように、実施例に係るナビゲーション装置10は、車両30に搭載可能である。ナビゲーション装置10は、主として車両30を目的地へ誘導するための処理を行ってもよい。
【0016】
図2(b)に示すように、ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、ディスプレイ14と、スピーカ15と、マイクロホン16と、入力部17と、インターフェース部18と、を備える。制御部11~インターフェース部18は、バス19を介して接続される。
【0017】
制御部11は、CPU、ROM、RAM等を備える。CPUが、ROMや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、制御部11が後述する各種処理を実行する。
【0018】
記憶部12は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成されている。記憶部12には、ナビゲーション装置10を制御するための各種プログラムが記憶されている。各種プログラムは、例えば図示しないドライブ装置を介して記録媒体から読み込まれてもよいし、ネットワークを介して所定のサーバ装置からダウンロードされてもよい。
【0019】
また、記憶部12には、道路データ及びPOI(Point of Interest)データが記憶さ
れる。道路データは、道路に関するデータである。例えば、道路データは、各道路の種類、距離、形状等を示すとともに、道路間の接続状態及び道路の接続地点の経緯度等を示してもよい。POI情報は、興味の対象となり得る地点に関するデータである。そのような場所の例として、店舗、施設、ランドマーク、住居等が挙げられる。POI情報は、各地点の名称、経緯度、住所及びその他の属性を含んでもよい。店舗の場合、その属性の例として、店舗のカテゴリ、店舗で販売される商品若しくは商品のカテゴリ等が挙げられる。
【0020】
更に、記憶部12には、ナビゲーション装置10に登録された複数の人それぞれに関する情報が記憶されてもよい。登録される複数の人は、例えば、車両30の所有者と、その所有者と知人の関係にある少なくとも一人と、を含んでもよい。所有者と知人の関係にある人は、例えば、所有者の家族、親戚、友人、恋人及びその他の知人の何れかであってもよい。ナビゲーション装置10に登録された人を、登録者という。記憶部12に記憶される各登録者の情報は、例えば登録者ID、属性情報、特徴情報及び嗜好情報を含んでもよい。登録者IDは、登録者を識別するための識別情報である。ナビゲーション装置10が自動的に登録者IDを決定してもよい。属性情報は、例えば登録者の名前、生年月日等を含んでもよい。また、属性情報は、関係情報を含んでもよい。関係情報は、対象の登録者と他の登録者との関係を示す情報である。関係の例として、夫妻、親と子供、親戚、友人等が挙げられる。特徴情報は、登録者の特徴を示す情報である。特徴情報は、登録者が車両30に搭乗しているときに、その登録者を識別するために用いられる情報である。特徴情報は、例えば登録者の顔を示す情報であってもよい。顔を示す情報の例として、顔の特徴ベクトル、顔の画像データが挙げられる。特徴ベクトルは、例えば顔の画像データから、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)又はSURF(Speeded Up Robust Features)等のアルゴリズムを用いて抽出されてもよい。嗜好情報は、搭乗者の嗜好を示
す情報である。例えば、嗜好情報は、登録者が好きな商品若しくは商品のカテゴリや、登
録者が好きな店舗若しくは店舗のカテゴリを示してもよい。各登録者の情報は、更にスケジュール情報を含んでもよい。スケジュール情報は、登録者の予定を示す情報である。例えば、スケジュール情報は、予定されている事柄ごとに、その事柄を示すテキストとその日付を含んでもよい。また更に、記憶部12には、祝日や一般的な記念日の日付が記憶されてもよい。
【0021】
通信部13は、無線通信による他の装置との通信を制御する。通信部13は、例えばネットワークアダプタ及びアンテナ等を備えてもよい。例えば、通信部13は、図示しない基地局を介してインターネット等のネットワークに接続可能であってもよい。また例えば、通信部13は、携帯可能な端末装置と通信可能であってもよい。携帯可能な端末装置の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。
【0022】
ディスプレイ14は、制御部11による制御に基づいて各種情報を表示する。ディスプレイ14は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であってもよい。スピーカ15は、制御部11による制御に基づいて各種音声を出力する。マイクロホン16は、車両30の搭乗者の発話音声等の音声を集音し、集音された音声を、音声信号に変換する。マイクロホン16は、音声信号を制御部11へ出力する。入力部17は、例えばタッチパネル、ボタン、スイッチ等により構成されており、車両30の搭乗者による操作内容を示す操作信号を制御部11へ出力する。
【0023】
インターフェース部18は、車速センサ21、加速度センサ22、ジャイロセンサ23、GNSSセンサ24及びカメラ25と接続される。インターフェース部18は、ナビゲーション装置10と、車速センサ21~カメラ25との間のインターフェース処理を行う。車速センサ21~カメラ25のそれぞれは、車両30に搭載又は設置される。
【0024】
車速センサ21は、車両30の走行速度を検出し、検出された速度を示す速度情報をインターフェース部18に出力する。加速度センサ22は、車両30の加速度を検出し、検出された加速度を示す加速度情報をインターフェース部18に出力する。ジャイロセンサ23は、車両30の角速度を検出し、検出された角速度を示す角速度情報をインターフェース部18に出力する。GNSSセンサ24は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用して、図示せぬ航法衛星から送信された信号を受信し、この信号に基づいて車両30の位置を計算し、計算された位置を示す位置情報(例えば経緯度等)をインターフェース部18に出力する。利用されるGNSSは、例えばGPS(Global Positioning System)であってもよし、他のシステムであってもよい。カメラ25は、例えばC
CD(Charge Coupled Device)センサ等により構成され、車両30内の映像を撮影し、
撮影された映像を示す映像データをインターフェース部18へ出力する。この映像データは、静止画であってもよいし動画であってもよい。車両30内とは、車両30に備えられた座席がある空間である。例えば、何れの座席に誰かが座っていても、その人の顔の撮影が可能なように、カメラ25が車両30内に設置されてもよい。
[2.ナビゲーション装置の制御部の機能]
[2-1.経路誘導]
制御部11は、記憶部12に記憶されたPOI情報に基づいて、車両30の搭乗者により指定された検索条件に合致する地点を検索してもよい。検索条件の例として、名称、カテゴリ、地域、住所等が挙げられる。検索された地点が搭乗者により目的地に設定されると、制御部11は、道路データに基づいて、目的地までの移動経路を探索してもよい。例えば、GNSSセンサ24により車両30の現在位置を定期的に計算させて、GNSSセンサ24から現在位置を示す位置情報を取得して、記憶部12に記憶させてもよい。そして、制御部11は、車速センサ21、加速度センサ22及びジャイロセンサ23から出力される情報に基づいて、記憶部12に記憶された位置情報を更新又は補正してもよい。制
御部11は、ダイクストラ法等の経路探索アルゴリズムを用いて、現在位置から目的地までの移動経路を探索してもよい。制御部11は、現在位置周辺の地図と移動経路の少なくとも一部を、ディスプレイ14に表示させる。そして、制御部11は、ディスプレイ14やスピーカ15を制御して、目的地までの経路案内を実行する。一度移動経路が設定された後、搭乗者は、経由地を追加して設定可能である。経由地が追加されると、制御部11は、経由地を通って目的地まで移動するための移動経路を探索する。
[2-2.登録]
制御部11は、複数の人それぞれを、登録者としてナビゲーション装置10に登録するための処理を実行する。この処理は、例えば属性情報及び特徴情報を記憶部12に記憶させることを少なくとも含んでもよい。これらの情報が記憶されることにより、後述するように、制御部11は、各登録者が車両30に搭乗しているか否かを判定することが可能となる。例えば、車両30の搭乗者が、入力部17を操作することにより又はマイクロホン16に音声入力することにより、属性情報をナビゲーション装置10に入力してもよい。また、搭乗者は、カメラ25によりその搭乗者の顔の画像を撮影させてもよい。制御部11は、撮影された顔の特徴量ベクトルを抽出して、特徴情報を生成してもよい。制御部11は、入力された属性情報及び特徴情報を、例えば制御部が自動的に生成した登録者IDに関連付けて記憶部12に記憶させてもよい。更に、搭乗者は、入力部17を操作することにより又はマイクロホン16に音声入力することにより、その搭乗者の嗜好情報やスケジュール情報を入力してもよい。制御部11は、入力された嗜好情報及びスケジュール情報を、登録者IDに関連付けて記憶部12に記憶してもよい。
【0025】
制御部11は、属性情報、特徴情報、嗜好情報及びスケジュール情報の少なくとも一つを、搭乗者が所持する携帯用の端末装置から取得してもよい。制御部11は、無線通信により端末装置から直接情報を取得してもよいし、ネットワーク上の所定のサーバ装置を介して、端末装置から情報を取得してもよい。端末装置には、例えばナビゲーション装置10と連携するための専用のアプリケーションがインストールされてもよい。例えば、属性情報、嗜好情報及びスケジュール情報の少なくとも一つは、搭乗者が端末装置の標準的なアプリケーションを用いることにより、端末装置に入力されて予め記憶されてもよい。例えば、搭乗者が連携用のアプリケーションを起動して、表示されるメニューからその搭乗者の登録を選択する。そして、搭乗者は、端末装置に備えられるカメラによりその搭乗者の顔を撮影してもよい。端末装置は、撮影された顔の画像データ及び端末装置に記憶されている情報を、ナビゲーション装置10へ送信する。制御部11は、画像データから特徴情報を生成して、特徴情報をその他の情報と関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0026】
制御部11は、属性情報、嗜好情報及びスケジュール情報の少なくとも一つを、インターネット等のネットワークを介してアクセス可能な所定のシステムから取得してもよい。所定のシステムとは、例えばネットワークを通じてそのシステムの会員に何らかのサービスを提供するシステムであってもよい。所定のシステムは、そのシステムの会員の情報や行動を、ネットワークを通じて収集可能なシステムであってもよい。所定のシステムの例として、SNS(Social Networking Service)が挙げられる。例えば、車両30の搭乗
者は、端末装置を操作して、連携用のアプリケーションを用いてそのシステムにアクセスし、そのシステムに登録されている情報へアクセスするための許可をナビゲーション装置10に与える。こうしたシステムの会員は、そのシステムにその会員の属性情報を登録している場合が多い。また、SNSの場合、会員同士が知人関係にあると、その関係が会員により登録されている場合もある。更に、こうしたシステムにおいては、会員によりその会員の嗜好を登録することができる場合がある。或いは、そのシステム内における会員の行動に基づいて、その会員の嗜好を特定することができる場合がある。例えば、会員からシステムに投稿された情報を解析したり、会員が「いいね」を押したり又はリツイートした他人の投稿を解析したり、その投稿を行った他人の属性を解析したりすることにより、その会員の嗜好を特定したりすることができる。会員の嗜好の特定は、そのシステムが行
ってもよいし、ナビゲーション装置10が行ってもよい。更に、こうしたシステムは、スケジュール機能を有している場合があり、各会員のスケジュールを登録可能である。嗜好情報及びスケジュール情報は、対象のシステムにおいて随時更新される可能性がある。そこで、制御部11は、例えば定期的に又は登録者が車両30に搭乗していると判定したときに、そのシステムから情報を取得して、記憶部12に記憶されている情報を更新してもよい。
[2-3.情報提供]
制御部11は、予め定められた複数の人のうち、少なくとも一人が車両に搭乗しているとき、それら複数の人のうち、車両30に搭乗していない非搭乗者を特定する。予め定められた人は、登録者であってもよい。例えば、制御部11は、ナビゲーション装置10の電源がONである間、常時又は定期的にカメラ25により車両30内を撮影させてもよい。制御部11は、カメラ25により撮影された車両30内の映像データを取得してもよい。また、制御部11は、各登録者の顔を示す特徴情報を、記憶部12から取得してもよい。そして、制御部11は、取得された特徴量情報及び映像データに基づいて、複数の登録者のうち少なくとも一人が車両30に搭乗していることを特定し、且つ、非搭乗者を特定してもよい。例えば、制御部11は、一般物体検出又は人体の姿勢を推定するアルゴリズムを用いて、車両30内の映像に人が映っているか否かを判定してもよい。車両30内の映像に人が映っている場合、例えば、制御部11は、映像から人の顔を特定し、特定された顔と、各特徴情報により示される顔とを比較する。例えば、制御部11は、車両30内の映像から顔の特徴量を抽出し、抽出された特徴量と特徴情報との類似度を計算してもよい。制御部11は、所定値以上の類似度であって且つ最も高い類似度が計算された登録者を、車両30内の映像に映っている人と判定してもよい。こうして、制御部11は、車両30に搭乗している各登録者を特定する。制御部11は、登録者のうち、車両30に搭乗していると判定されなかった人を、非搭乗者として特定する。
【0027】
制御部11は、特定された非搭乗者の嗜好を示す嗜好情報を取得する。例えば、制御部11は、記憶部12に記憶された嗜好情報を取得してもよい。或いは、ナビゲーション装置10が、前述した所定のシステムの情報へアクセス可能である場合、制御部11は、そのシステムを管理するサーバ装置からネットワークを介して嗜好情報を取得してもよい。
【0028】
制御部11は、取得された嗜好情報により示される嗜好に応じた嗜好場所であって、商品を提供する嗜好場所がある場合、非搭乗者を示す非搭乗者情報と、嗜好場所に関する嗜好場所情報と、を報知させる。例えば、制御部11は、記憶部12に記憶されたPOI情報から、店舗の属性を取得する。制御部11は、非搭乗者の嗜好と店舗の属性とが合致し又は類似する場合、その店舗を、非搭乗者の嗜好に応じた嗜好場所として特定してもよい。非搭乗者の嗜好に応じた嗜好場所は、非搭乗者が嗜好する店舗若しくは商品と、その店舗若しくはその店舗の商品が合致若しくは類似する店舗であってもよい。また、非搭乗者の嗜好に応じた嗜好場所は、非搭乗者が嗜好する店舗若しくは商品のカテゴリと、その店舗若しくはその店舗で販売される商品のカテゴリが合致若しくは類似する店舗であってもよい。非搭乗者情報は、例えば非搭乗者の名前又は呼称を含んでもよい。呼称は、例えば車両30の搭乗者と非搭乗者との関係に基づいて定められてもよい。例えば、搭乗者が夫であり、非搭乗者が妻である場合、その非搭乗者の呼称は「奥さん」であってもよい。嗜好場所情報は、例えば嗜好場所が存在すること、又は嗜好場所が近くにあることを示すメッセージを含んでもよい。また、嗜好場所情報は、嗜好場所の名称、カテゴリ、販売されている商品、位置、車両30の現在位置からの移動距離、車両30の現在位置からの移動時間又はその他の嗜好場所の属性を含んでもよい。非搭乗者情報と嗜好場所情報との組み合わせは、例えば、非搭乗者の嗜好に応じた場所があることを示すメッセージを含んでもよい。制御部11は、非搭乗者情報及び嗜好場所情報の少なくとも何れか一方を、スピーカ15から音声で出力させ、又はディスプレイ14に表示させてもよい。また、制御部11は、非搭乗者情報及び嗜好場所情報の少なくとも何れか一方を、搭乗者が所持している
携帯用の端末装置に送信してもよい。こうして、非搭乗者を示す情報と、その非搭乗者の嗜好に応じた場所に関する情報とが、車両30の搭乗者に提供される。そのため、搭乗者としては、非搭乗者へ送る商品をその場所で購入する動機となる。また、搭乗者は、プレゼントを購入すること及びそのプレゼントの中身を、非搭乗者に秘密にしておくことができる。
【0029】
搭乗者が何れの登録者とも異なる場合、制御部11は、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させなくてもよい。もし、搭乗者が非搭乗者と知人の関係にない場合、非搭乗者情報及び嗜好場所情報が提供されても、搭乗者は非搭乗者のために商品を購入する可能性が低い。また、制御部11は、搭乗者又は非搭乗者の属性情報に基づいて、搭乗者と非搭乗者との間に知人関係が成立していると判定することができない場合、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させなくてもよい。
【0030】
制御部11は、車両30の位置を示す位置情報を取得してもよい。また、制御部11は、特定された嗜好場所の位置を示す位置情報を、その嗜好場所のPOI情報から取得してもよい。そして、制御部11は、車両30の位置を基準とする所定範囲内に、嗜好場所がある場合に、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させてもよい。嗜好場所が車両30の現在位置から近くにあれば、搭乗者にとって、よりその嗜好場所へ行く動機となる。車両30の位置を基準とする所定範囲内は、車両30の現在位置から所定半径の円内であってもよい。或いは、車両30の位置を基準とする所定範囲内は、車両30の現在位置からの移動距離が所定距離以内である範囲内であってもよい。移動距離の計算は、その場所までの移動経路が考慮される。或いは、車両30の位置を基準とする所定範囲内は、車両30の現在位置からの移動時間が所定時間以内である範囲内であってもよい。移動時間の計算には、移動経路に加えて、道路の混雑状況、制限速度、信号等が考慮されてもよい。
【0031】
制御部11は、特定された非搭乗者に関連する事がある日を示す関連日情報を取得してもよい。非搭乗者に関連する事がある日とは、例えばその事があることにより、搭乗者が非搭乗者のためにプレゼントを購入したくなるような日であってもよい。そのような日の例として、非搭乗者の誕生日、結婚記念日、搭乗者と非搭乗者とが出会った日、非搭乗者にとって初めて特定の出来事があった日、特定の出来事があった日から所定日数後の日、非搭乗者の仕事に関するイベントがあった日、非搭乗者の学校の行事がある日、非搭乗者が高齢者である場合の敬老の日、非搭乗者が未成年である場合の子供の日等が挙げられる。制御部11は、関連日情報として、非搭乗者の生年月日を取得してもよい。また、制御部11は、関連日情報として、非搭乗者のスケジュール情報を取得してもよい。また、制御部11は、関連日情報として、搭乗者のスケジュール情報を取得してもよい。例えば、搭乗者のスケジュール情報に、非搭乗者に関連する事が登録されている場合がある。例えば、搭乗者が夫であり、非搭乗者が妻であって、且つ搭乗者のスケジュールに結婚記念日が登録されている場合、それは非搭乗者に関連する事がある日を示す。また例えば、搭乗者が親であり、非搭乗者が子供であって、且つ搭乗者のスケジュールに子供の学校の行事がある日が登録されている場合、それは非搭乗者に関連する事がある日を示す。制御部11は、記憶部12から生年月日又はスケジュール情報を取得してもよい。或いは、ナビゲーション装置10が、前述した所定のシステムの情報へアクセス可能である場合、制御部11は、そのシステムを管理するサーバ装置からネットワークを介して生年月日又はスケジュール情報を取得してもよい。制御部11は、また、関連日情報として、祝日の日付を取得してもよい。
【0032】
制御部11は、非搭乗者の嗜好に応じた嗜好場所があり、且つ、現時点から、取得された関連日情報により示される日までの日数が所定日数以下である場合、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させてもよい。非搭乗者に関連する事がある日が近いことで、搭乗者にとって、非搭乗者へ送る商品を購入する動機となる。所定日数の例として、0日(今日
がその日)、1日、3日、1週間、2週間又は1ヶ月等が挙げられる。制御部11は、非搭乗者に関連する事がある日が、今日以降又は未来の日である場合のみ、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させてもよい。報知される非搭乗者情報は、非搭乗者に関連する事がある日に関する情報を更に含んでもよい。この情報は、例えば非搭乗者に関連する事がある日が近いことを示すメッセージを含んでもよいし、その日の日付を含んでもよいし、その日までの残りの日数を含んでもよい。
【0033】
制御部11は、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させた後、嗜好場所を、目的地又は経由地として設定可能に処理してもよい。例えば、制御部11は、嗜好場所を目的地又は経由地に設定するか否かを問い合わせるメッセージを、スピーカ15又はディスプレイ14により報知させる。これに応じて、車両30の搭乗者は、入力部17を操作することにより又はマイクロホン16に音声入力することにより、嗜好場所を目的地又は経由地に設定するか否かを選択する。嗜好場所が目的地又は経由地に設定されると、制御部11は、経路探索を行う。
【0034】
次に、具体例を説明する。図3(a)に示すように、ナビゲーション装置10には、人物41及び42が登録されている。人物41は夫であり、人物42は妻である。或るとき、図3(b)に示すように、人物41が車両30を運転しており、人物42は車両30に搭乗していない。このとき、カメラ25により撮影された映像に基づき、ナビゲーション装置10は、人物42は非搭乗者であると判定する。また、ナビゲーション装置10は、人物41又は42の属性情報に基づいて、搭乗者と非搭乗者とが夫婦であると判定する。人物42は、最近SNSで、或るアクセサリーショップの投稿に「いいね」を押した。ナビゲーション装置10は、人物42がそのアクセサリーショップを好きであることを示す嗜好情報を、そのSNSから取得する。また、ナビゲーション装置10は、人物41又は42のスケジュール情報から、結婚記念日まで所定日数以下であることを認識する。更に、車両30は、そのアクセサリーショップからの移動距離が所定距離の範囲内に入った。そこで、ナビゲーション装置10は、非搭乗者情報及び嗜好場所情報として、例えば「来週末は結婚記念日ですね。最近の奥さんの好みのアクセサリーショップが近くにあります。」というメッセージを、スピーカ15により報知させる。
[3.ナビゲーション装置の動作]
次に、ナビゲーション装置10の動作例について説明する。記憶部12に記憶されたプログラムに含まれる各種プログラムコードに従って、制御部11は、図4に示す処理を実行する。図4に示す処理は、例えばナビゲーション装置10の電源がONとされたときに開始される。
【0035】
先ず、制御部11は、各登録者の特徴情報を記憶部12から取得する(ステップS1)。また、制御部11は、カメラ25により車両30内の映像を撮影させて、映像データをカメラ25から取得する(ステップS2)。制御部11は、各登録者の特徴情報と、映像データから抽出される顔の特徴ベクトルとの類似度を計算する。制御部11は、類似度の計算結果に基づいて、登録者のうち少なくとも一人が車両30に搭乗しているか否かを判定する(ステップS3)。登録者のうち少なくとも一人が車両30に搭乗している場合(ステップS3:YES)、制御部11は、登録者の中に車両30に搭乗していない非搭乗者がいるか否かを判定する(ステップS4)。
【0036】
非搭乗者がいる場合(ステップS4:YES)、制御部11は、搭乗者及び非搭乗者のスケジュール情報、及び非搭乗者の生年月日を記憶部12から取得する(ステップS5)。制御部11は、取得された情報に基づいて、非搭乗者に関連する事がある日を特定する。次いで、制御部11は、現時点から、非搭乗者に関連する事がある日までの日数が、所定日数以下であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0037】
非搭乗者に関連する事がある日までの日数が所定日数以下である場合(ステップS6:YES)、制御部11は、非搭乗者の嗜好情報を記憶部12から取得する(ステップS7)。また、制御部11は、車両30の最新の位置情報を記憶部12から取得する(ステップS8)。次いで、制御部11は、取得された位置情報と、記憶部12に記憶された道路データ及びPOI情報に基づいて、車両30の現在位置からの移動距離が所定距離以内である各店舗の属性情報を取得する(ステップS9)。次いで、制御部11は、取得された嗜好情報と、各店舗の属性情報に基づいて、車両30から所定距離以内にある店舗の中に、非搭乗者の嗜好に応じた嗜好場所があるか否かを判定する(ステップS10)。嗜好場所がある場合(ステップS10:YES)、制御部11は、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を、スピーカ15により報知させる(ステップS11)。このとき、制御部11は、特定した嗜好場所について情報提供済みであることを示すフラグ情報を、記憶部12に記憶させる。フラグ情報が記憶された嗜好場所についての嗜好場所情報は、今後報知されない。
【0038】
次いで、制御部11は、嗜好場所を目的地に設定するか否かを問い合わせるメッセージを、スピーカ15により報知させる。なお、既に別の目的地が設定されている場合、制御部11は、嗜好場所を経由地に設定するか否かを問い合わせる。そして、制御部11は、入力部17に対する搭乗者の操作又はマイクロホン16に対する音声入力に基づいて、嗜好場所を目的地に設定することが搭乗者により選択されたか否かを判定する(ステップS12)。嗜好場所を経由地に設定することが選択された場合(ステップS12:YES)、制御部11は、嗜好場所を目的地に設定して(ステップS13)、経路探索を実行する。そして、制御部11は、探索された経路に従った経路誘導を開始する(ステップS14)。
【0039】
次いで、制御部11は、ナビゲーション装置10の電源がOFFとされたか否かを判定する(ステップS15)。登録者の誰も車両30に搭乗していない場合(ステップS3:NO)、非搭乗者がいない場合(ステップS4:NO)、非搭乗者に関連する事がある日までの日数が所定日数以下ではない場合(ステップS6:NO)、嗜好場所がない場合(ステップS10:NO)、又は嗜好場所を目的地に設定することが選択されなかった場合にも(ステップS12:NO)、処理はステップS15に進む。電源がOFFとされていない場合(ステップS15:NO)、処理はステップS1に進む。電源がOFFとされた場合(ステップS15:YES)、図4に示す処理は終了する。
【0040】
以上説明したように、実施例に係るナビゲーション装置10が、予め定められた複数の登録者のうち、少なくとも一人が車両30に搭乗しているとき、複数の登録者のうち非搭乗者を特定してもよい。また、ナビゲーション装置10が、非搭乗者の嗜好情報を取得してもよい。また、ナビゲーション装置10が、嗜好情報により示される嗜好に応じた嗜好場所がある場合、非搭乗者情報及び嗜好場所情報報知させてもよい。この場合、或る人の嗜好に応じた場所がある場合に、その人に知られないように、車両に搭乗している人に対してその場所に関する情報を提供することが可能となる。
【0041】
また、ナビゲーション装置10が、車両30の位置情報を取得してもよい。また、ナビゲーション装置10が、位置情報により示される車両30の位置を基準とする所定範囲内に嗜好場所がある場合、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させてもよい。この場合、嗜好場所が車両30の位置から比較的に近くにあるので、搭乗者がその場所に行く可能性を高めることができる。
【0042】
また、ナビゲーション装置10が、非搭乗者に関連する事がある日を示す関連日情報を取得してもよい。また、ナビゲーション装置10が、嗜好場所があり、且つ、現時点から関連日情報により示される日までの日数が所定日数以下である場合、非搭乗者情報及び嗜
好場所情報を報知させてもよい。この場合、非搭乗者に関連する事がある日まで比較的に近いので、搭乗者が、非搭乗者に送る商品を購入する可能性を高めることができる。
【0043】
また、ナビゲーション装置10が、複数の登録者それぞれの顔を示す特徴情報を取得してもよい。また、ナビゲーション装置10が、カメラ25により撮影された車両30内の映像を取得してもよい。また、ナビゲーション装置10が、特徴情報及び取得された映像に基づいて、複数の登録者のうち少なくとも一人が車両30に搭乗していることを特定し、且つ、非搭乗者を特定してもよい。この場合、車両30内の映像を用いることで、搭乗者及び非搭乗者の特定精度を高めることができる。
[4.変形例]
前述した実施例において、特徴情報は、登録者の顔を示す情報であった。しかしながら、特徴情報は、顔以外の特徴を示す情報であってもよい。例えば、特徴情報は、登録者の声、虹彩又は指紋を示す情報であってもよい。例えば、搭乗者は、マイクロホン16又はその登録者が所持する携帯用の端末装置に備えられたマイクロホンに、その搭乗者の音声を入力する。制御部11は、入力された音声をフーリエ変換等することにより、音声の特徴ベクトルを生成してもよい。こうして、制御部11は、登録者の声の特徴を示す特徴量を生成する。制御部11は、ナビゲーション装置10の電源がONとされている間、マイクロホン16により車両30内で発せられる音声を常時集音してもよい。そして、制御部11は、集音された音声の特徴ベクトルと、各登録者の特徴情報に基づいて、車両30の搭乗者及び非搭乗者を特定してもよい。
【0044】
或いは、制御部11は、例えばナビゲーション装置10の電源がONになったとき、登録者の一覧をディスプレイ14に表示させて、登録者のうち誰が車両30に搭乗しているかを、搭乗者に選択させてもよい。この場合、特徴情報は不要である。
【0045】
制御部11は、車両30が目的地へ移動するために設定された移動経路を基準とする所定範囲内に嗜好場所がある場合に、非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させてもよい。この場合、嗜好場所が、車両30が通る予定の地点から比較的に近くにあるので、搭乗者がその場所に行く可能性を高めることができる。移動経路を基準とする所定範囲内は、例えば、移動経路上の或る地点から所定半径の円内であってもよいし、移動経路上の或る地点からの移動距離が所定距離以内である範囲内であってもよいし、移動経路上の或る地点からの移動時間が所定時間以内である範囲内であってもよい。移動経路上の或る地点は、目的地であってもよいし、経由地であってもよいし、その他の何れかの地点であってもよい。
【0046】
前述した実施例においては、実施形態の情報提供装置Dが、ナビゲーション装置10に適用されていた。しかしながら、情報提供装置Dは、ナビゲーション装置10とネットワークを介して通信可能なサーバ装置に適用されてもよい。この場合、登録者の属性情報、特徴情報、嗜好情報及びスケジュール情報の少なくとも一つは、サーバ装置に記憶されてもよい。サーバ装置は、例えばカメラ25により撮影された映像のデータをナビゲーション装置10から取得して、車両30の搭乗者と非搭乗者とを特定してもよい。また、サーバ装置は、ナビゲーション装置10に指令を送信することにより、ナビゲーション装置10により非搭乗者情報及び嗜好場所情報を報知させてもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 非搭乗者特定手段
2 嗜好情報取得手段
3 報知制御手段
D 情報提供装置
10 ナビゲーション装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 ディスプレイ
15 スピーカ
16 マイクロホン
17 入力部
18 インターフェース部
21 車速センサ
22 加速度センサ
23 ジャイロセンサ
24 GNSSセンサ
25 カメラ
30 車両
図1
図2
図3
図4