(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163203
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/5372 20140101AFI20241114BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20241114BHJP
A63F 13/5378 20140101ALI20241114BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20241114BHJP
【FI】
A63F13/5372
A63F13/55
A63F13/5378
A63F13/533
【審査請求】未請求
【請求項の数】30
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024150952
(22)【出願日】2024-09-02
(62)【分割の表示】P 2023014132の分割
【原出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158780
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100121359
【弁理士】
【氏名又は名称】小沢 昌弘
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(72)【発明者】
【氏名】山本 直弥
(72)【発明者】
【氏名】清水 大悟
(72)【発明者】
【氏名】坂本 匡
(57)【要約】
【課題】仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像を用いる場合に、当該仮想空間におけるプレイヤキャラクタの移動履歴に基づく軌跡をマップ画像に表示することができるゲームプログラム、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法を提供する。
【解決手段】ゲーム開始からの時系列に沿ったプレイヤキャラクタの位置の履歴を記憶させ、ユーザの第1の指示に応じて、仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像における何れかの階層を表示させ、マップ画像の表示中において、ユーザの第2の指示に応じて、当該表示中の階層のマップ画像に履歴に基づいたプレイヤキャラクタの軌跡が重畳され、かつ、当該表示中の階層に対応する高さの履歴に基づいた部分の当該軌跡と当該表示中の階層以外に対応する高さの履歴に基づいた部分の当該軌跡とが異なる表示態様となる足跡表示を行わせる。
【選択図】
図22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置のコンピュータに、
ユーザの操作入力に基づいて、仮想空間内において少なくともプレイヤキャラクタを移動制御させるゲーム処理を行わせるとともに、ゲーム開始からの時系列に沿った当該プレイヤキャラクタの位置の履歴を記憶媒体に記憶させ、
ユーザの操作入力に基づいた第1の指示に応じて、前記仮想空間内のフィールド情報を表すマップ画像であって、前記仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像における何れかの階層を表示させ、
前記マップ画像の表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第2の指示に応じて、当該表示中の階層のマップ画像に前記履歴に基づいたプレイヤキャラクタの軌跡が重畳され、かつ、当該表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡と当該表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡とが異なる表示態様となる足跡表示を行わせる、ゲームプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、さらに、前記マップ画像の表示中または前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいて階層を選択する第3の指示に応じて、表示する前記マップ画像の階層を切り替えさせる、請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記足跡表示中において、表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を第1の太さの線で表示させ、表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を当該第1の太さより細い第2の太さの線で表示させる、請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から最新の履歴まで、または所定時間分の履歴に基づいた前記軌跡の全体が前記マップ画像に重畳表示される全体足跡表示を行わせる、請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から、または最新の履歴から所定時間前の時点からの時系列に沿って、前記軌跡が時間経過に応じて更新されて前記マップ画像に重畳表示される足跡再生表示を行わせる、請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータに、さらに、前記マップ表示中および前記足跡表示中において、前記マップ画像に関して、選択表示可能な階層および前記表示中の階層を示す階層指示画像が含まれる表示を行わせ、
前記足跡再生表示中において、前記時間経過に応じて更新される前記軌跡の、最新の更新箇所に対応する前記階層を示す前記階層指示画像の位置に、所定のアイコン画像をさらに表示させる、請求項5に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータに、さらに、前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第4の指示に応じて、前記表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡の表示の有無を切り替えさせる、請求項4乃至6の何れか1つに記載のゲームプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに、さらに、前記マップ画像の表示および前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第5の指示に応じて、前記表示中の階層のマップ画像上の指定された位置に、目印画像を追加配置して表示させる、請求項1乃至6の何れか1つに記載のゲームプログラム。
【請求項9】
前記仮想空間は、少なくとも地上フィールドと空フィールドとを含み、
前記マップ画像は、少なくとも、前記地上フィールドを示す前記階層である地上マップ画像と、前記空フィールドを示す前記階層である空マップ画像とを含む、請求項1乃至6の何れか1つに記載のゲームプログラム。
【請求項10】
前記仮想空間は、さらに地下フィールドを含み、
前記マップ画像は、前記地下フィールドを示す前記階層である地下マップ画像をさらに含む、請求項9に記載のゲームプログラム。
【請求項11】
プロセッサを備えたゲームシステムであって、
前記プロセッサは、
ユーザの操作入力に基づいて、仮想空間内において少なくともプレイヤキャラクタを移動制御させるゲーム処理を行うとともに、ゲーム開始からの時系列に沿った当該プレイヤキャラクタの位置の履歴を記憶媒体に記憶し、
ユーザの操作入力に基づいた第1の指示に応じて、前記仮想空間内のフィールド情報を表すマップ画像であって、前記仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像における何れかの階層を表示し、
前記マップ画像の表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第2の指示に応じて、当該表示中の階層のマップ画像に前記履歴に基づいたプレイヤキャラクタの軌跡を重畳し、かつ、当該表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡と当該表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡とが異なる表示態様となる足跡表示を行う、ゲームシステム。
【請求項12】
前記プロセッサは、さらに、前記マップ画像の表示中または前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいて階層を選択する第3の指示に応じて、表示する前記マップ画像の階層を切り替える、請求項11に記載のゲームシステム。
【請求項13】
前記足跡表示中において、表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を第1の太さの線で表示し、表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を当該第1の太さより細い第2の太さの線で表示する、請求項12に記載のゲームシステム。
【請求項14】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から最新の履歴まで、または所定時間分の履歴に基づいた前記軌跡の全体を前記マップ画像に重畳表示する全体足跡表示を行う、請求項11に記載のゲームシステム。
【請求項15】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から、または最新の履歴から所定時間前の時点からの時系列に沿って、前記軌跡を時間経過に応じて更新して前記マップ画像に重畳表示する足跡再生表示を行う、請求項11に記載のゲームシステム。
【請求項16】
前記プロセッサは、さらに、前記マップ表示中および前記足跡表示中において、前記マップ画像に関して、選択表示可能な階層および前記表示中の階層を示す階層指示画像が含まれる表示を行い、
前記足跡再生表示中において、前記時間経過に応じて更新される前記軌跡の、最新の更新箇所に対応する前記階層を示す前記階層指示画像の位置に、所定のアイコン画像をさらに表示する、請求項15に記載のゲームシステム。
【請求項17】
前記プロセッサは、さらに、前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第4の指示に応じて、前記表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡の表示の有無を切り替える、請求項14乃至16の何れか1つに記載のゲームシステム。
【請求項18】
前記プロセッサは、さらに、前記マップ画像の表示および前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第5の指示に応じて、前記表示中の階層のマップ画像上の指定された位置に、目印画像を追加配置して表示する、請求項11乃至16の何れか1つに記載のゲームシステム。
【請求項19】
前記仮想空間は、少なくとも地上フィールドと空フィールドとを含み、
前記マップ画像は、少なくとも、前記地上フィールドを示す前記階層である地上マップ画像と、前記空フィールドを示す前記階層である空マップ画像とを含む、請求項11乃至16の何れか1つに記載のゲームシステム。
【請求項20】
前記仮想空間は、さらに地下フィールドを含み、
前記マップ画像は、前記地下フィールドを示す前記階層である地下マップ画像をさらに含む、請求項19に記載のゲームシステム。
【請求項21】
プロセッサを備えたゲーム装置であって、
前記プロセッサは、
ユーザの操作入力に基づいて、仮想空間内において少なくともプレイヤキャラクタを移動制御させるゲーム処理を行うとともに、ゲーム開始からの時系列に沿った当該プレイヤキャラクタの位置の履歴を記憶媒体に記憶し、
ユーザの操作入力に基づいた第1の指示に応じて、前記仮想空間内のフィールド情報を表すマップ画像であって、前記仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像における何れかの階層を表示し、
前記マップ画像の表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第2の指示に応じて、当該表示中の階層のマップ画像に前記履歴に基づいたプレイヤキャラクタの軌跡を重畳し、かつ、当該表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡と当該表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡とが異なる表示態様となる足跡表示を行う、ゲーム装置。
【請求項22】
前記プロセッサは、さらに、前記マップ画像の表示中または前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいて階層を選択する第3の指示に応じて、表示する前記マップ画像の階層を切り替える、請求項21に記載のゲーム装置。
【請求項23】
前記足跡表示中において、表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を第1の太さの線で表示し、表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を当該第1の太さより細い第2の太さの線で表示する、請求項22に記載のゲーム装置。
【請求項24】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から最新の履歴まで、または所定時間分の履歴に基づいた前記軌跡の全体を前記マップ画像に重畳表示する全体足跡表示を行う、請求項21に記載のゲーム装置。
【請求項25】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から、または最新の履歴から所定時間前の時点からの時系列に沿って、前記軌跡を時間経過に応じて更新して前記マップ画像に重畳表示する足跡再生表示を行う、請求項21に記載のゲーム装置。
【請求項26】
情報処理装置のプロセッサに、
ユーザの操作入力に基づいて、仮想空間内において少なくともプレイヤキャラクタを移動制御させるゲーム処理を行わせるとともに、ゲーム開始からの時系列に沿った当該プレイヤキャラクタの位置の履歴を記憶媒体に記憶させ、
ユーザの操作入力に基づいた第1の指示に応じて、前記仮想空間内のフィールド情報を表すマップ画像であって、前記仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像における何れかの階層を表示させ、
前記マップ画像の表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第2の指示に応じて、当該表示中の階層のマップ画像に前記履歴に基づいたプレイヤキャラクタの軌跡が重畳され、かつ、当該表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡と当該表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の当該軌跡とが異なる表示態様となる足跡表示を行わせる、ゲーム処理方法。
【請求項27】
前記プロセッサに、さらに、前記マップ画像の表示中または前記足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいて階層を選択する第3の指示に応じて、表示する前記マップ画像の階層を切り替えさせる、請求項26に記載のゲーム処理方法。
【請求項28】
前記足跡表示中において、表示中の階層に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を第1の太さの線で表示させ、表示中の階層以外に対応する高さの前記履歴に基づいた部分の前記軌跡を当該第1の太さより細い第2の太さの線で表示させる、請求項27に記載のゲーム処理方法。
【請求項29】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から最新の履歴まで、または所定時間分の履歴に基づいた前記軌跡の全体が前記マップ画像に重畳表示される全体足跡表示を行わせる、請求項26に記載のゲーム処理方法。
【請求項30】
前記足跡表示として、ゲーム開始時点から、または最新の履歴から所定時間前の時点からの時系列に沿って、前記軌跡が時間経過に応じて更新されて前記マップ画像に重畳表示される足跡再生表示を行わせる、請求項26に記載のゲーム処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間におけるプレイヤキャラクタを用いた処理を行うゲームプログラム、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの操作入力に応じて、仮想空間におけるプレイヤキャラクタの動作を制御するゲームプログラムがある(例えば、特許文献1参照)。上記ゲームプログラムは、プレイヤキャラクタが移動可能な仮想空間におけるフィールド全体のマップ画像の表示が可能であり、現時点までにプレイヤキャラクタが仮想空間を移動した経路を当該マップ画像上に表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1で開示されたゲームプログラムは、仮想空間の1層のマップ画像が表示されるため、地上マップ画像および空マップ画像等のように、仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像を用いる場合に、プレイヤキャラクタの移動履歴に基づく軌跡をどのようにマップ画像に表示させるかという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像を用いる場合に、当該仮想空間におけるプレイヤキャラクタの移動履歴に基づく軌跡をマップ画像に表示することができるゲームプログラム、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は例えば以下の(1)~(10)のような構成を採用し得る。
【0007】
(1)
本発明の情報処理プログラムの一構成例は、情報処理装置のコンピュータに、ユーザの操作入力に基づいて、仮想空間内において少なくともプレイヤキャラクタを移動制御させるゲーム処理を行わせるとともに、ゲーム開始からの時系列に沿った当該プレイヤキャラクタの位置の履歴を記憶媒体に記憶させ、ユーザの操作入力に基づいた第1の指示に応じて、仮想空間内のフィールド情報を表すマップ画像であって、仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像における何れかの階層を表示させ、マップ画像の表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第2の指示に応じて、当該表示中の階層のマップ画像に履歴に基づいたプレイヤキャラクタの軌跡が重畳され、かつ、当該表示中の階層に対応する高さの履歴に基づいた部分の当該軌跡と当該表示中の階層以外に対応する高さの履歴に基づいた部分の当該軌跡とが異なる表示態様となる足跡表示を行わせる。
【0008】
上記(1)の構成によれば、仮想空間におけるプレイヤキャラクタの履歴に基づく軌跡をマップ画像に重畳表示する場合に、仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像に対応した表示が可能となる。
【0009】
(2)
上記(1)の構成において、上記コンピュータに、さらに、マップ画像の表示中または足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいて階層を選択する第3の指示に応じて、表示するマップ画像の階層を切り替えさせてもよい。
【0010】
上記(2)の構成によれば、表示するマップ画像の表示階層を切り替えることができ、切り替えた場合に切り替え後の表示階層に応じた表示態様で履歴に基づく軌跡を表示することができる。
【0011】
(3)
上記(2)の構成において、上記足跡表示中において、表示中の階層に対応する高さの履歴に基づいた部分の軌跡を第1の太さの線で表示させ、表示中の階層以外に対応する高さの履歴に基づいた部分の軌跡を当該第1の太さより細い第2の太さの線で表示させてもよい。
【0012】
上記(3)の構成によれば、表示するマップ画像の表示階層に対応する高さにおけるプレイヤキャラクタの軌跡を、他の階層よりわかりやすく表示することができる。
【0013】
(4)
上記(1)乃至(3)の何れか1つの構成において、上記足跡表示として、ゲーム開始時点から最新の履歴まで、または所定時間分の履歴に基づいた軌跡の全体がマップ画像に重畳表示される全体足跡表示を行わせてもよい。
【0014】
上記(4)の構成によれば、プレイヤキャラクタの履歴に基づく軌跡全体をまとめてマップ画像に重畳表示することができる。
【0015】
(5)
上記(1)乃至(4)の何れか1つの構成において、上記足跡表示として、ゲーム開始時点から、または最新の履歴から所定時間前の時点からの時系列に沿って、軌跡が時間経過に応じて更新されてマップ画像に重畳表示される足跡再生表示を行わせてもよい。
【0016】
上記(5)の構成によれば、プレイヤキャラクタの時間経過に応じた軌跡をマップ画像に重畳表示することができる。
【0017】
(6)
上記(5)の構成において、上記コンピュータに、さらに、マップ表示中および足跡表示中において、マップ画像に関して、選択表示可能な階層および表示中の階層を示す階層指示画像が含まれる表示を行わせてもよい。上記足跡再生表示中において、時間経過に応じて更新される軌跡の、最新の更新箇所に対応する階層を示す階層指示画像の位置に、所定のアイコン画像をさらに表示させてもよい。
【0018】
上記(6)の構成によれば、表示するマップ画像の表示階層を切り替えながら時間経過に応じた軌跡を表示している際に、最新の箇所がどの階層に対応する高さにおける軌跡なのかわかりやすく表示することができる。
【0019】
(7)
上記(4)乃至(6)の何れか1つの構成において、上記コンピュータに、さらに、足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第4の指示に応じて、表示中の階層以外に対応する高さの履歴に基づいた部分の軌跡の表示の有無を切り替えさせてもよい。
【0020】
上記(7)の構成によれば、表示するマップ画像の表示階層に対応する高さにおける軌跡のみを表示することを選択することができ、当該軌跡をさらにわかりやすく表示することを選択することができる。
【0021】
(8)
上記(1)乃至(7)の何れか1つの構成において、上記コンピュータに、さらに、マップ画像の表示および足跡表示中において、ユーザの操作入力に基づいた第5の指示に応じて、表示中の階層のマップ画像上の指定された位置に、目印画像を追加配置して表示させてもよい。
【0022】
上記(8)の構成によれば、ユーザが記憶したい位置をマップ画像上で指定することができる。
【0023】
(9)
上記(1)乃至(8)の何れか1つの構成において、上記仮想空間は、少なくとも地上フィールドと空フィールドとを含んでもよい。上記マップ画像は、少なくとも、地上フィールドを示す階層である地上マップ画像と、空フィールドを示す階層である空マップ画像とを含んでもよい。
【0024】
上記(9)の構成によれば、空フィールドと地上フィールドとが設定されている仮想空間において、プレイヤキャラクタが当該フィールド間を連続的に行き来した場合に、仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像に対応した軌跡の重畳表示が効果的となる。
【0025】
(10)
上記(9)の構成において、上記仮想空間は、さらに地下フィールドを含んでもよい。上記マップ画像は、地下フィールドを示す階層である地下マップ画像をさらに含んでもよい。
【0026】
上記(10)の構成によれば、空フィールドおよび地上フィールドに加えて地下フィールドを示すマップ画像を表示することができる。また、地上フィールドと地下フィールドとの間が地面により遮られており、これらのフィールド間を行き来するための連動要素が設定されている場合に、プレイヤキャラクタの軌跡を見ることによりユーザがプレイヤキャラクタの行き先を検討することができる。
【0027】
また、本発明は、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法の形態で実施されてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、仮想空間におけるプレイヤキャラクタの履歴に基づく軌跡をマップ画像に重畳表示する場合に、仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像に対応した表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本体装置2に左コントローラ3および右コントローラ4を装着した状態の一例を示す図
【
図2】本体装置2から左コントローラ3および右コントローラ4をそれぞれ外した状態の一例を示す図
【
図6】本体装置2の内部構成の一例を示すブロック図
【
図7】本体装置2と左コントローラ3および右コントローラ4との内部構成の一例を示すブロック図
【
図8】仮想空間のフィールドにプレイヤキャラクタPCが配置されたフィールド画像の一例を示す図
【
図12】各フィールドにおけるプレイヤキャラクタPCの移動軌跡と表示中のマップ画像に当該移動軌跡の全体が重畳表示される全体足跡表示との関係の一例を示す図
【
図13】地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の全体が重畳表示される全体足跡表示の一例を示す図
【
図14】地下マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の全体が重畳表示される全体足跡表示の一例を示す図
【
図15】地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が再生表示される足跡再生表示の一例を示す図
【
図16】地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が再生表示される足跡再生表示の一例を示す図
【
図17】地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の一部を非表示とした足跡表示の一例を示す図
【
図18】地下マップ画像に目印画像が追加配置された一例を示す図
【
図19】本体装置2のDRAM85に設定されるデータ領域の一例を示す図
【
図20】ゲームシステム1で実行されるゲーム処理の一例を示すフローチャート
【
図21】
図20におけるステップS124のマップ表示処理の一例を示すサブルーチン
【
図22】
図21におけるステップS135の足跡表示処理の一例を示すサブルーチン
【
図23】
図20におけるステップS125のプレイヤ関連制御処理の一例を示すサブルーチン
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本実施形態の一例に係るゲームシステムについて説明する。本実施形態におけるゲームシステム1の一例は、本体装置(情報処理装置;本実施形態ではゲーム装置本体として機能する)2と左コントローラ3および右コントローラ4とを含む。本体装置2は、左コントローラ3および右コントローラ4がそれぞれ着脱可能である。つまり、ゲームシステム1は、左コントローラ3および右コントローラ4をそれぞれ本体装置2に装着して一体化された装置として利用できる。また、ゲームシステム1は、本体装置2と左コントローラ3および右コントローラ4とを別体として利用することもできる(
図2参照)。以下では、本実施形態のゲームシステム1のハードウェア構成について説明し、その後に本実施形態のゲームシステム1の制御について説明する。
【0031】
図1は、本体装置2に左コントローラ3および右コントローラ4を装着した状態の一例を示す図である。
図1に示すように、左コントローラ3および右コントローラ4は、それぞれ本体装置2に装着されて一体化されている。本体装置2は、ゲームシステム1における各種の処理(例えば、ゲーム処理)を実行する装置である。本体装置2は、ディスプレイ12を備える。左コントローラ3および右コントローラ4は、ユーザが入力を行うための操作部を備える装置である。
【0032】
図2は、本体装置2から左コントローラ3および右コントローラ4をそれぞれ外した状態の一例を示す図である。
図1および
図2に示すように、左コントローラ3および右コントローラ4は、本体装置2に着脱可能である。なお、以下において、左コントローラ3および右コントローラ4の総称として「コントローラ」と記載することがある。
【0033】
図3は、本体装置2の一例を示す六面図である。
図3に示すように、本体装置2は、略板状のハウジング11を備える。本実施形態において、ハウジング11の主面(換言すれば、表側の面、すなわち、ディスプレイ12が設けられる面)は、大略的には矩形形状である。
【0034】
なお、ハウジング11の形状および大きさは、任意である。一例として、ハウジング11は、携帯可能な大きさであってよい。また、本体装置2単体または本体装置2に左コントローラ3および右コントローラ4が装着された一体型装置は、携帯型装置となってもよい。また、本体装置2または一体型装置が手持ち型の装置となってもよい。また、本体装置2または一体型装置が可搬型装置となってもよい。
【0035】
図3に示すように、本体装置2は、ハウジング11の主面に設けられるディスプレイ12を備える。ディスプレイ12は、本体装置2が生成した画像を表示する。本実施形態においては、ディスプレイ12は、液晶表示装置(LCD)とする。ただし、ディスプレイ12は任意の種類の表示装置であってよい。
【0036】
また、本体装置2は、ディスプレイ12の画面上にタッチパネル13を備える。本実施形態においては、タッチパネル13は、マルチタッチ入力が可能な方式(例えば、静電容量方式)のものである。ただし、タッチパネル13は、任意の種類のものであってよく、例えば、シングルタッチ入力が可能な方式(例えば、抵抗膜方式)のものであってもよい。
【0037】
本体装置2は、ハウジング11の内部においてスピーカ(すなわち、
図6に示すスピーカ88)を備えている。
図3に示すように、ハウジング11の主面には、スピーカ孔11aおよび11bが形成される。そして、スピーカ88の出力音は、これらのスピーカ孔11aおよび11bからそれぞれ出力される。
【0038】
また、本体装置2は、本体装置2が左コントローラ3と有線通信を行うための端子である左側端子17と、本体装置2が右コントローラ4と有線通信を行うための右側端子21を備える。
【0039】
図3に示すように、本体装置2は、スロット23を備える。スロット23は、ハウジング11の上側面に設けられる。スロット23は、所定の種類の記憶媒体を装着可能な形状を有する。所定の種類の記憶媒体は、例えば、ゲームシステム1およびそれと同種の情報処理装置に専用の記憶媒体(例えば、専用メモリカード)である。所定の種類の記憶媒体は、例えば、本体装置2で利用されるデータ(例えば、アプリケーションのセーブデータ等)、および/または、本体装置2で実行されるプログラム(例えば、アプリケーションのプログラム等)を記憶するために用いられる。また、本体装置2は、電源ボタン28を備える。
【0040】
本体装置2は、下側端子27を備える。下側端子27は、本体装置2がクレードルと通信を行うための端子である。本実施形態において、下側端子27は、USBコネクタ(より具体的には、メス側コネクタ)である。上記一体型装置または本体装置2単体をクレードルに載置した場合、ゲームシステム1は、本体装置2が生成して出力する画像を据置型モニタに表示することができる。また、本実施形態においては、クレードルは、載置された上記一体型装置または本体装置2単体を充電する機能を有する。また、クレードルは、ハブ装置(具体的には、USBハブ)の機能を有する。
【0041】
図4は、左コントローラ3の一例を示す六面図である。
図4に示すように、左コントローラ3は、ハウジング31を備える。本実施形態においては、ハウジング31は、縦長の形状、すなわち、上下方向(すなわち、
図1および
図4に示すy軸方向)に長い形状である。左コントローラ3は、本体装置2から外された状態において、縦長となる向きで把持されることも可能である。ハウジング31は、縦長となる向きで把持される場合に片手、特に左手で把持可能な形状および大きさをしている。また、左コントローラ3は、横長となる向きで把持されることも可能である。左コントローラ3が横長となる向きで把持される場合には、両手で把持されるようにしてもよい。
【0042】
左コントローラ3は、アナログスティック32を備える。
図4に示すように、アナログスティック32は、ハウジング31の主面に設けられる。アナログスティック32は、方向を入力することが可能な方向入力部として用いることができる。ユーザは、アナログスティック32を傾倒することによって傾倒方向に応じた方向の入力(および、傾倒した角度に応じた大きさの入力)が可能である。なお、左コントローラ3は、方向入力部として、アナログスティックに代えて、十字キーまたはスライド入力が可能なスライドスティック等を備えるようにしてもよい。また、本実施形態においては、アナログスティック32を押下する入力が可能である。
【0043】
左コントローラ3は、各種操作ボタンを備える。左コントローラ3は、ハウジング31の主面上に4つの操作ボタン33~36(具体的には、右方向ボタン33、下方向ボタン34、上方向ボタン35、および左方向ボタン36)を備える。さらに、左コントローラ3は、録画ボタン37および-(マイナス)ボタン47を備える。左コントローラ3は、ハウジング31の側面の左上に第1Lボタン38およびZLボタン39を備える。また、左コントローラ3は、ハウジング31の側面の、本体装置2に装着される際に装着される側の面に第2Lボタン43および第2Rボタン44を備える。これらの操作ボタンは、本体装置2で実行される各種プログラム(例えば、OSプログラムやアプリケーションプログラム)に応じた指示を行うために用いられる。
【0044】
また、左コントローラ3は、左コントローラ3が本体装置2と有線通信を行うための端子42を備える。
【0045】
図5は、右コントローラ4の一例を示す六面図である。
図5に示すように、右コントローラ4は、ハウジング51を備える。本実施形態においては、ハウジング51は、縦長の形状、すなわち、上下方向に長い形状である。右コントローラ4は、本体装置2から外された状態において、縦長となる向きで把持されることも可能である。ハウジング51は、縦長となる向きで把持される場合に片手、特に右手で把持可能な形状および大きさをしている。また、右コントローラ4は、横長となる向きで把持されることも可能である。右コントローラ4が横長となる向きで把持される場合には、両手で把持されるようにしてもよい。
【0046】
右コントローラ4は、左コントローラ3と同様、方向入力部としてアナログスティック52を備える。本実施形態においては、アナログスティック52は、左コントローラ3のアナログスティック32と同じ構成である。また、右コントローラ4は、アナログスティックに代えて、十字キーまたはスライド入力が可能なスライドスティック等を備えるようにしてもよい。また、右コントローラ4は、左コントローラ3と同様、ハウジング51の主面上に4つの操作ボタン53~56(具体的には、Aボタン53、Bボタン54、Xボタン55、およびYボタン56)を備える。さらに、右コントローラ4は、+(プラス)ボタン57およびホームボタン58を備える。また、右コントローラ4は、ハウジング51の側面の右上に第1Rボタン60およびZRボタン61を備える。また、右コントローラ4は、左コントローラ3と同様、第2Lボタン65および第2Rボタン66を備える。
【0047】
また、右コントローラ4は、右コントローラ4が本体装置2と有線通信を行うための端子64を備える。
【0048】
図6は、本体装置2の内部構成の一例を示すブロック図である。本体装置2は、
図3に示す構成の他、
図6に示す各構成要素81~91、97、および98を備える。これらの構成要素81~91、97、および98のいくつかは、電子部品として電子回路基板上に実装されてハウジング11内に収納されてもよい。
【0049】
本体装置2は、プロセッサ81を備える。プロセッサ81は、本体装置2において実行される各種の情報処理を実行する情報処理部であって、例えば、CPU(Central Processing Unit)のみから構成されてもよいし、CPU機能、GPU(Graphics Processing Unit)機能等の複数の機能を含むSoC(System-on-a-chip)から構成されてもよい。プロセッサ81は、記憶部(具体的には、フラッシュメモリ84等の内部記憶媒体、あるいは、スロット23に装着される外部記憶媒体等)に記憶される情報処理プログラム(例えば、ゲームプログラム)を実行することによって、各種の情報処理を実行する。
【0050】
本体装置2は、自身に内蔵される内部記憶媒体の一例として、フラッシュメモリ84およびDRAM(Dynamic Random Access Memory)85を備える。フラッシュメモリ84およびDRAM85は、プロセッサ81に接続される。フラッシュメモリ84は、主に、本体装置2に保存される各種のデータ(プログラムであってもよい)を記憶するために用いられるメモリである。DRAM85は、情報処理において用いられる各種のデータを一時的に記憶するために用いられるメモリである。
【0051】
本体装置2は、スロットインターフェース(以下、「I/F」と略記する。)91を備える。スロットI/F91は、プロセッサ81に接続される。スロットI/F91は、スロット23に接続され、スロット23に装着された所定の種類の記憶媒体(例えば、専用メモリカード)に対するデータの読み出しおよび書き込みを、プロセッサ81の指示に応じて行う。
【0052】
プロセッサ81は、フラッシュメモリ84およびDRAM85、ならびに上記各記憶媒体との間でデータを適宜読み出したり書き込んだりして、上記の情報処理を実行する。
【0053】
本体装置2は、ネットワーク通信部82を備える。ネットワーク通信部82は、プロセッサ81に接続される。ネットワーク通信部82は、ネットワークを介して外部の装置と通信(具体的には、無線通信)を行う。本実施形態においては、ネットワーク通信部82は、第1の通信態様としてWi-Fiの規格に準拠した方式により、無線LANに接続して外部装置と通信を行う。また、ネットワーク通信部82は、第2の通信態様として所定の通信方式(例えば、独自プロトコルによる通信や、赤外線通信)により、同種の他の本体装置2との間で無線通信を行う。なお、上記第2の通信態様による無線通信は、閉ざされたローカルネットワークエリア内に配置された他の本体装置2との間で無線通信可能であり、複数の本体装置2の間で直接通信することによってデータが送受信される、いわゆる「ローカル通信」を可能とする機能を実現する。
【0054】
本体装置2は、コントローラ通信部83を備える。コントローラ通信部83は、プロセッサ81に接続される。コントローラ通信部83は、左コントローラ3および/または右コントローラ4と無線通信を行う。本体装置2と左コントローラ3および右コントローラ4との通信方式は任意であるが、本実施形態においては、コントローラ通信部83は、左コントローラ3との間および右コントローラ4との間で、Bluetooth(登録商標)の規格に従った通信を行う。
【0055】
プロセッサ81は、上述の左側端子17、右側端子21、および下側端子27に接続される。プロセッサ81は、左コントローラ3と有線通信を行う場合、左側端子17を介して左コントローラ3へデータを送信するとともに、左側端子17を介して左コントローラ3から操作データを受信する。また、プロセッサ81は、右コントローラ4と有線通信を行う場合、右側端子21を介して右コントローラ4へデータを送信するとともに、右側端子21を介して右コントローラ4から操作データを受信する。また、プロセッサ81は、クレードルと通信を行う場合、下側端子27を介してクレードルへデータを送信する。このように、本実施形態においては、本体装置2は、左コントローラ3および右コントローラ4との間で、それぞれ有線通信と無線通信との両方を行うことができる。また、左コントローラ3および右コントローラ4が本体装置2に装着された一体型装置または本体装置2単体がクレードルに装着された場合、本体装置2は、クレードルを介してデータ(例えば、画像データや音声データ)を据置型モニタ等に出力することができる。
【0056】
ここで、本体装置2は、複数の左コントローラ3と同時に(換言すれば、並行して)通信を行うことができる。また、本体装置2は、複数の右コントローラ4と同時に(換言すれば、並行して)通信を行うことができる。したがって、複数のユーザは、左コントローラ3および右コントローラ4のセットをそれぞれ用いて、本体装置2に対する入力を同時に行うことができる。一例として、第1ユーザが左コントローラ3および右コントローラ4の第1セットを用いて本体装置2に対して入力を行うと同時に、第2ユーザが左コントローラ3および右コントローラ4の第2セットを用いて本体装置2に対して入力を行うことが可能となる。
【0057】
また、ディスプレイ12は、プロセッサ81に接続される。プロセッサ81は、(例えば、上記の情報処理の実行によって)生成した画像および/または外部から取得した画像をディスプレイ12に表示する。
【0058】
本体装置2は、コーデック回路87およびスピーカ(具体的には、左スピーカおよび右スピーカ)88を備える。コーデック回路87は、スピーカ88および音声入出力端子25に接続されるとともに、プロセッサ81に接続される。コーデック回路87は、スピーカ88および音声入出力端子25に対する音声データの入出力を制御する回路である。
【0059】
本体装置2は、電力制御部97およびバッテリ98を備える。電力制御部97は、バッテリ98およびプロセッサ81に接続される。また、図示しないが、電力制御部97は、本体装置2の各部(具体的には、バッテリ98の電力の給電を受ける各部、左側端子17、および右側端子21)に接続される。電力制御部97は、プロセッサ81からの指令に基づいて、バッテリ98から上記各部への電力供給を制御する。
【0060】
また、バッテリ98は、下側端子27に接続される。外部の充電装置(例えば、クレードル)が下側端子27に接続され、下側端子27を介して本体装置2に電力が供給される場合、供給された電力がバッテリ98に充電される。
【0061】
図7は、本体装置2と左コントローラ3および右コントローラ4との内部構成の一例を示すブロック図である。なお、本体装置2に関する内部構成の詳細については、
図6で示しているため
図7では省略している。
【0062】
左コントローラ3は、本体装置2との間で通信を行う通信制御部101を備える。
図7に示すように、通信制御部101は、端子42を含む各構成要素に接続される。本実施形態においては、通信制御部101は、端子42を介した有線通信と、端子42を介さない無線通信との両方で本体装置2と通信を行うことが可能である。通信制御部101は、左コントローラ3が本体装置2に対して行う通信方法を制御する。すなわち、左コントローラ3が本体装置2に装着されている場合、通信制御部101は、端子42を介して本体装置2と通信を行う。また、左コントローラ3が本体装置2から外されている場合、通信制御部101は、本体装置2(具体的には、コントローラ通信部83)との間で無線通信を行う。コントローラ通信部83と通信制御部101との間の無線通信は、例えばBluetooth(登録商標)の規格に従って行われる。
【0063】
また、左コントローラ3は、例えばフラッシュメモリ等のメモリ102を備える。通信制御部101は、例えばマイコン(マイクロプロセッサとも言う)で構成され、メモリ102に記憶されるファームウェアを実行することによって各種の処理を実行する。
【0064】
左コントローラ3は、各ボタン103(具体的には、ボタン33~39、43、44、および47)を備える。また、左コントローラ3は、アナログスティック(
図7では「スティック」と記載する)32を備える。各ボタン103およびアナログスティック32は、自身に対して行われた操作に関する情報を、適宜のタイミングで繰り返し通信制御部101へ出力する。
【0065】
通信制御部101は、各入力部(具体的には、各ボタン103、および、アナログスティック32)から、入力に関する情報(具体的には、操作に関する情報、またはセンサによる検出結果)を取得する。通信制御部101は、取得した情報(または取得した情報に所定の加工を行った情報)を含む操作データを本体装置2へ送信する。なお、操作データは、所定時間に1回の割合で繰り返し送信される。なお、入力に関する情報が本体装置2へ送信される間隔は、各入力部について同じであってもよいし、同じでなくてもよい。
【0066】
上記操作データが本体装置2へ送信されることによって、本体装置2は、左コントローラ3に対して行われた入力を得ることができる。すなわち、本体装置2は、各ボタン103およびアナログスティック32に対する操作を、操作データに基づいて判別することができる。
【0067】
左コントローラ3は、電力供給部108を備える。本実施形態において、電力供給部108は、バッテリおよび電力制御回路を有する。図示しないが、電力制御回路は、バッテリに接続されるとともに、左コントローラ3の各部(具体的には、バッテリの電力の給電を受ける各部)に接続される。
【0068】
図7に示すように、右コントローラ4は、本体装置2との間で通信を行う通信制御部111を備える。また、右コントローラ4は、通信制御部111に接続されるメモリ112を備える。通信制御部111は、端子64を含む各構成要素に接続される。通信制御部111およびメモリ112は、左コントローラ3の通信制御部101およびメモリ102と同様の機能を有する。したがって、通信制御部111は、端子64を介した有線通信と、端子64を介さない無線通信(具体的には、Bluetooth(登録商標)の規格に従った通信)との両方で本体装置2と通信を行うことが可能であり、右コントローラ4が本体装置2に対して行う通信方法を制御する。
【0069】
右コントローラ4は、左コントローラ3の各入力部と同様の各入力部を備える。具体的には、各ボタン113、および、アナログスティック52を備える。これらの各入力部については、左コントローラ3の各入力部と同様の機能を有し、同様に動作する。
【0070】
右コントローラ4は、電力供給部118を備える。電力供給部118は、左コントローラ3の電力供給部108と同様の機能を有し、同様に動作する。
【0071】
以上に説明したように、本実施形態におけるゲームシステム1については左コントローラ3および右コントローラ4が本体装置2から着脱可能である。また、クレードルに左コントローラ3および右コントローラ4が本体装置2に装着された一体型装置や本体装置2単体を装着することによって据置型モニタ等の外部表示装置に画像(および音声)を出力可能である。以下の説明では、ディスプレイ12に画像を表示する利用態様におけるゲームシステム1を用いて説明する。なお、ディスプレイ12に画像を表示する利用態様におけるゲームシステム1を用いる場合、左コントローラ3および右コントローラ4が本体装置2に固定された態様(例えば、本体装置2、左コントローラ3、および右コントローラ4が1つの筐体で一体化された態様)のゲームシステム1が用いられてもかまわない。
【0072】
ゲームシステム1における左コントローラ3および/または右コントローラ4の各操作ボタンやスティックの操作、あるいは本体装置2のタッチパネル13に対するタッチ操作等に応じて、ディスプレイ12に表示される仮想空間を用いたゲームプレイが行われる。本実施例では、一例として、上記操作ボタン、スティック、およびタッチパネル13を用いたユーザ操作に応じて、仮想空間内で動作するプレイヤキャラクタPCを用いたゲームプレイが可能となる。
【0073】
次に、
図8~
図18を用いて、ゲームシステム1において行われるゲーム処理の概要について説明する。本実施例では、マップ画像上に、プレイ開始からの時系列に沿った仮想空間におけるプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が表示される。例えば、仮想空間内における高さに応じて複数の階層を有するマップ画像において第1階層のマップ画像を表示する場合、当該第1階層のマップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡を重畳表示し、当該第1階層に対応する高さにおいてプレイヤキャラクタPCが移動した移動軌跡の部分と、当該第1階層以外の階層に対応する高さにおいてプレイヤキャラクタPCが移動した移動軌跡の部分とを異なる表示態様で表示する。
【0074】
本実施例において、ゲームシステム1は、ユーザが操作可能なプレイヤキャラクタPCが3次元の仮想空間であるゲームフィールド(以下、単に「フィールド」と記載する)を移動するゲームを実行する。ゲームシステム1は、プレイヤキャラクタPCが配置されるフィールドを示すフィールド画像を表示することに加え、フィールドのマップを示すマップ画像を表示することも可能である。本実施例においては、マップ画像は、ユーザの指示によってフィールド画像から切り替えて表示される他、少なくとも一部が常にフィールド画像と共に表示される場合もある。
【0075】
図8は、仮想空間のフィールドにプレイヤキャラクタPCが配置されたフィールド画像の一例を示している。プレイヤキャラクタPCは、ゲームシステム1のユーザが操作可能であり、ユーザの操作入力に応じて仮想空間のフィールド上を移動することができる。
【0076】
本実施例においては、仮想空間内における高さに応じた複数の階層のそれぞれに対応して、複数のフィールドが設定される。以下の説明においては、便宜上、仮想空間における所定高さ以上の階層に対応するフィールドを空フィールドとし、仮想空間における地面から所定の高さ未満となる階層に対応するフィールドを地上フィールドとし、仮想空間における当該地面の下の階層に対応するフィールドを地下フィールドとする。
【0077】
図8に示すフィールド画像は、プレイヤキャラクタPCが地上フィールドの地面上に配置されている様子を示している。例えば、プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、地上フィールド内の地面上を移動したり、当該地面上で所定の動作を行ったりすることができる。
【0078】
プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、地上フィールドの地面上から上昇する移動が可能である。例えば、プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、地上フィールドの地面から飛び上がって空を飛行することができる。そして、地上フィールドの地面上から空フィールドまで上昇する移動を行うことにより、プレイヤキャラクタPCは、地上フィールド内から空フィールド内(例えば、空中)に階層を移して当該空フィールドを移動することができる。また、プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、空中を飛行している状態から地上フィールドに向かって降下する移動も可能である。そして、空フィールドから地上フィールドまで降下する移動を行うことにより、プレイヤキャラクタPCは、空フィールドから地上フィールド内に階層を移して当該地上フィールドを移動することもできる。
【0079】
また、プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、地上フィールドの地面上から降下する移動も可能である。例えば、地上フィールドには、仮想空間における地下にプレイヤキャラクタPCが降りることができる特定の場所が設けられている。プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、上記特定の場所を経由して地上フィールドから地下へ降りることができる。そして、地上フィールドから地下フィールドまで降下する移動を行うことにより、プレイヤキャラクタPCは、地上フィールド内から地下フィールド内(例えば、地底)に階層を移して当該地下フィールドを移動することができる。また、プレイヤキャラクタPCは、ユーザの操作入力に基づいて、地下フィールド内の地底を移動している状態から地上フィールドに向かって上昇する移動も可能である。そして、地下フィールドから地上フィールドまで上昇する移動を行うことにより、プレイヤキャラクタPCは、地下フィールドから地上フィールド内に階層を移して当該地上フィールドを移動することもできる。
【0080】
このように、本実施例におけるプレイヤキャラクタPCは、ユーザの移動操作入力に基づいて、仮想空間内における地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドを少なくとも移動することができる。なお、地上フィールドと空フィールドと地下フィールドとは、仮想空間内において実際に区切られていなくてもよい。
【0081】
次に、
図9~
図11を参照して、本実施例において用いられるマップ画像について説明する。なお、
図9は、地上マップ画像の一例を示す図である。
図10は、空マップ画像の一例を示す図である。
図11は、地下マップ画像の一例を示す図である。
【0082】
本実施例においては、プレイヤキャラクタPCが仮想空間における何れかのフィールドに配置されている様子を示すフィールド画像が表示されるフィールドモード(
図8参照)とマップ画像を表示するマップ表示モードとを、ユーザの操作入力に応じて切り替えることが可能である。一例として、本実施例では、フィールドモード中のモード変更操作入力(例えば、操作ボタン47(-ボタン)を押下する操作入力)に応じて、マップ表示モードに切り替えられる。そして、上記マップ表示モードでは、一部または全部の地上フィールドのマップを示す地上マップ画像、一部または全部の空フィールドのマップを示す空マップ画像、および一部または全部の地下フィールドのマップを示す地下マップ画像の何れかを、ユーザの操作入力に応じて選択して表示することができる。そして、本実施例では、マップ画像が表示されている状態における表示範囲変更操作入力(例えば、左スティック32の傾倒操作によって画面をスクロールする操作入力、右スティック52の傾倒操作によって画面を拡大/縮小する操作入力)に応じて、表示されているマップ画像における表示範囲を変更することができる。なお、上記モード変更操作入力および/または表示範囲変更操作入力に基づくユーザ指示は、ユーザの操作入力に基づいた第1の指示の一例に相当する。
【0083】
図9に示す地上マップ画像の一例では、仮想空間における地上フィールドのマップが示されており、地上マップ画像全体には、地上フィールドにおける詳細なフィールド情報が記述される。例えば、フィールド情報は、仮想空間おけるフィールドに関する情報であり、フィールドを形成する地形の情報(具体的には、地形の形状等)、フィールドに設置されているオブジェクトの情報、フィールドに配置されているアイテムの情報、あるいは、フィールド上に存在するキャラクタの情報等である。地上マップ画像に記述されるフィールド情報は、地上フィールド(例えば、地面)の海、湖、池、川、山、丘、森林、平原等の名称、形状、等高線等の地形情報や、地上フィールドに設けられている道、橋、建造物等の名称、形状、設置位置等の造設/築造情報等を含んでいる。一例として、
図9に示す地上マップ画像は、地上フィールドに造られている道や建造物M1~M10が記述され、それぞれの形状、種別、位置等が示されている。また、上記地上マップ画像には、プレイヤキャラクタPCが現時点の地上フィールドにおいて位置している現在地Cが示されている。
【0084】
また、表示するマップ画像が示すフィールドを切り替えるユーザ操作入力(例えば、左コントローラ3の操作ボタン35(上ボタン)または操作ボタン34(下ボタン)を押下するマップ切替操作入力)に応じて、表示するマップ画像が示すフィールドが切り替えられる。例えば、表示されるマップ画像においては、選択表示可能なマップ画像の階層(フィールド)と表示中のマップ画像の階層(フィールド)とを示す階層指示画像が表示される。一例として、
図9に例示した地上マップ画像の階層指示画像は、白抜き領域により表示されているマップ名称「地上マップ」が表示中のマップ画像が地上フィールドの階層のマップであることを示し、他のフィールドの階層のマップ画像(空マップ、地下マップ)の表示に切り替え可能であることを示している。なお、上記階層指示画像は、文字情報により階層(フィールド)が示されてもよいし、アイコン等の画像により階層(フィールド)が示されてもよい。また、上記マップ切替操作入力に基づくユーザ指示は、ユーザの操作入力に基づいた第1の指示の他の例に相当する。
【0085】
図10に示す空マップ画像の一例では、仮想空間における空フィールドのマップが示されており、空マップ画像全体には、空フィールドにおける詳細なフィールド情報が記述される。例えば、空マップ画像に記述されるフィールド情報は、空フィールド(例えば、空)に浮かぶ空フィールドオブジェクト等の名称、形状、位置等の情報等を含んでいる。一例として、
図10に示す空マップ画像では、空フィールドに浮かぶ空フィールドオブジェクトM11~M15が記述され、それぞれの形状、種別、位置等が示されている。また、上記空マップ画像には、プレイヤキャラクタPCが現時点の空フィールドにおいて位置している現在地Cが示されている。そして、上記空マップ画像における階層指示画像は、白抜き領域により表示されているマップ名称「空マップ」が表示中のマップ画像が空フィールドの階層のマップであることを示し、他のフィールドの階層のマップ画像(地上マップ、地下マップ)の表示に切り替え可能であることを示している。
【0086】
図11に示す地下マップ画像の一例では、仮想空間における地下フィールドのマップが示されており、地下マップ画像全体には、地下フィールドにおける詳細なフィールド情報が記述される。例えば、地下マップ画像に記述されるフィールド情報は、地下フィールド(例えば、地底)の海、湖、池、川、山、丘、森林、平原等の名称、形状、等高線等の地形情報や、当該地下フィールドに設けられている道、橋、建造物等の名称、形状、設置位置等の造設/築造情報等を含んでいる。一例として、
図11に示す地下マップ画像では、地下フィールドに造られている地形や建造物M20~M23が記述され、それぞれの形状、種別、位置等が示されている。また、上記地下マップ画像には、プレイヤキャラクタPCが現時点の地下フィールドにおいて位置している現在地Cが示されている。そして、上記空マップ画像における階層指示画像は、白抜き領域により表示されているマップ名称「地下マップ」が表示中のマップ画像が地下フィールドの階層のマップであることを示し、他のフィールドの階層のマップ画像(空マップ、地上マップ)の表示に切り替え可能であることを示している。
【0087】
なお、各階層のマップ画像には、上記フィールド情報が未開放のエリアとフィールド情報が解放済みのエリアとが設定されて、それぞれ異なる態様で表示されてもよい。例えば、フィールド情報が未開放のエリアにおけるマップ画像は、フィールド情報が解放済みのエリアと比較して少なくとも一部のフィールド情報が示されない態様で表示される。また、プレイヤキャラクタPCが仮想空間における特定位置において所定の動作を行った場合、特定位置周辺のエリアにおけるマップ画像のフィールド情報が解放され、当該エリアにおいて解放されたフィールド情報が記述されたマップ画像が表示可能となってもよい。
【0088】
次に、
図12~
図18を参照して、本実施例における足跡表示について説明する。なお、
図12は、各フィールドにおけるプレイヤキャラクタPCの移動軌跡と表示中のマップ画像に当該移動軌跡の全体が重畳表示される全体足跡表示との関係の一例を示す図である。
図13は、地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の全体が重畳表示される全体足跡表示の一例を示す図である。
図14は、地下マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の全体が重畳表示される全体足跡表示の一例を示す図である。
図15および
図16は、地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が再生表示される足跡再生表示の一例を示す図である。
図17は、地上マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の一部を非表示とした足跡表示の一例を示す図である。
図18は、地下マップ画像に目印画像が追加配置された一例を示す図である。
【0089】
本実施例では、上記マップ表示モードにおいてマップ画像が表示されている状態で足跡表示を行うユーザの操作(操作ボタン55(Xボタン)を押下する操作)が行われた場合、当該マップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡を重畳表示する足跡表示が行われる。また、上記足跡表示を行う操作に基づくユーザ指示は、ユーザの操作入力に基づいた第2の指示の一例に相当する。
【0090】
本実施例では、ゲーム開始から当該ゲームをプレイしている間の時系列に沿ったプレイヤキャラクタPCの位置の履歴が、所定時間分(例えば、最新256時間分まで)記憶媒体に記憶される。上記記憶媒体に記憶される位置の履歴は、仮想空間におけるプレイヤキャラクタPCの3次元の位置を示すデータでもよいし、仮想空間における階層(フィールド)とプレイヤキャラクタPCの2次元の位置とを示すデータでもよい。また、上記記憶媒体に記憶される位置は、後述するゲームシステム1で実行される処理の周期である1フレーム毎の履歴が上記記憶媒体に記憶されてもよいし、複数フレーム毎の履歴が上記記憶媒体に記憶されてもよい。また、ゲーム開始からのプレイヤキャラクタPCの位置の履歴が上記所定時間分を超えた場合、上記記憶媒体に記憶される履歴が当該所定時間分となるように、相対的に古い履歴から削除してもよい。
【0091】
本実施例では、足跡表示を行うユーザの操作入力に応じて、表示中のフィールドのマップ画像に上記履歴に基づいた仮想空間におけるプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が重畳される。そして、プレイヤキャラクタPCが複数のフィールドを移動した履歴が記憶されている場合、表示中のフィールドのマップ画像に他のフィールドを含めた全フィールドにおいてプレイヤキャラクタPCが移動した移動軌跡が重畳表示される。一例として、上記移動軌跡は、プレイヤキャラクタPCが移動した1以上の上記フレーム毎の位置を時系列に沿って接続する所定の表示態様の線分(直線、曲線)を繋ぐことにより生成されてもよい。他の例として、上記移動軌跡は、プレイヤキャラクタPCが移動した1以上の上記フレーム毎の位置にそれぞれ所定の表示態様の点画像を配置し、当該点画像が繋がることにより生成されてもよい。上記移動軌跡は、異なる方法により生成されてもよい。
【0092】
例えば、
図12に示す例では、地上フィールド上の移動開始位置SPから最新の移動履歴となる地下フィールド上の現在地Cまで、プレイヤキャラクタPCが移動した履歴が記憶されている。具体的には、プレイヤキャラクタPCは、ゲーム開始時点となる地上フィールドの移動開始位置SPから地上フィールドを移動軌跡G1に沿って移動した後、地上フィールドから空フィールドへ移動している。その後、プロセッサ81は、空フィールドを移動軌跡A1に沿って移動した後、空フィールドから地上フィールドへ移動している。その後、プロセッサ81は、再び地上フィールドを移動軌跡G2に沿って移動した後、地上フィールドから地下フィールドへ移動している。そして、プレイヤキャラクタPCは、地下フィールドを移動軌跡E1に添って移動した後、地下フィールドの現在地Cに至っている。
【0093】
このようなプレイヤキャラクタPCの履歴が記憶されている場合、表示されているゲーム画像(例えば、地上フィールドの地上マップ画像)には、地上フィールドでの移動軌跡G1およびG2と空フィールドでの移動軌跡A1と地下フィールドでの移動軌跡E1とが全て重畳表示される。そして、表示されているゲーム画像には、当該表示中のフィールドを移動した履歴に基づいた部分の移動軌跡と当該表示中のフィールド以外のフィールドを移動した履歴に基づいた部分の移動軌跡とが異なる表示態様で表示される。例えば、上記表示態様は、移動軌跡の太さ、色、線種、明度、彩度、濃淡、および透明度の少なくとも1つのパラメータが異なる態様でもよい。また、上記表示態様は、時間経過により上記パラメータが変化するものや、時間経過により表示状態と非表示状態とが交互に繰り返されるものが含まれてもよい。また、表示中のフィールド以外にさらに複数のフィールドを示すマップ画像が設定されている場合(すなわち、3つ以上のフィールド(階層)をそれぞれ示すマップ画像が設定されている場合)、当該複数のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡は同じ表示態様で表示されてもよいし、当該複数のフィールドそれぞれでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡がそれぞれ異なる表示態様で表示されてもよい。これらによって、履歴に基づく移動軌跡をマップ画像に重畳表示する場合に、多層のマップ画像に対応した表示が可能となる。また、3つ以上のフィールド(階層)をそれぞれ示すマップ画像が設定されている場合、表示中のフィールド以外の複数のフィールドでの移動軌跡についても、当該フィールド毎の移動軌跡をわかりやすく表示することができる。
【0094】
なお、表示中のフィールド以外のフィールドでの移動軌跡に比べて、当該表示中のフィールドでの移動軌跡がより明瞭となる表示態様でマップ画像に重畳表示されてもよい。一例として、表示中のフィールド以外のフィールドでの移動軌跡の太さより、当該表示中のフィールドでの移動軌跡を太く表示してもよい。他の例として、不透明な実線で表示中のフィールドでの移動軌跡を表示し、透明度を上げた(不透明度を落とした)実線または破線で表示中のフィールド以外のフィールドでの移動軌跡を表示してもよい。これにより、表示されているマップ画像のフィールドを移動したプレイヤキャラクタPCの移動軌跡を、他のフィールドを移動した移動軌跡よりわかりやすく表示することができる。
【0095】
なお、他の実施例において、表示中のフィールドを移動した履歴に基づいた部分の移動軌跡を表示状態とし、当該表示中のフィールド以外のフィールドを移動した履歴に基づいた部分の移動軌跡を非表示状態とすることにより、異なる表示態様で移動軌跡が表示されてもよい。
【0096】
本実施例においては、複数の足跡表示モードの選択が可能であり、例えば、上記移動軌跡の全体がマップ画像に重畳表示される全体足跡表示モードと、上記移動軌跡が時間経過に応じて更新されてマップ画像に重畳表示される足跡再生表示モードとの選択が可能である。全体足跡表示モードと足跡再生表示モードとは、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン55(Xボタン)を押下する表示モード切替操作入力)に応じて切り替えられてもよい。一例としてゲームシステム1は、表示モード切替操作入力が行われる毎に、足跡非表示(マップ画像のみ表示)、全体足跡表示、足跡再生表示、に順次表示切替を行う。なお、表示切替する表示モードの順序は任意の順でよく、マップ画像の表示後に足跡表示が開始される際にデフォルト設定される表示モードは、全体足跡表示モードおよび足跡再生表示モードの何れであってもよい。
【0097】
全体足跡表示モードでは、ゲーム開始時点の移動開始位置SPから最新の移動履歴となる現在地CまでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の全体がマップ画像に重畳表示される。例えば、
図13に示した例では、全体足跡表示モードにおいて、地上フィールドの地上マップ画像に、上述したプレイヤキャラクタPCの移動履歴に基づいた移動軌跡が重畳表示されている。具体的には、地上フィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡G1およびG2が相対的に太い実線で表示され、空フィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡A1が移動軌跡G1およびG2よりも細い一点鎖線で表示され、地下フィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡E1が移動軌跡G1およびG2よりも細い破線で表示されている。この表示により、マップ画像において表示中のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が相対的に明瞭に表示されるとともに、表示中のフィールド以外のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が他のフィールドの移動軌跡と区別可能にそれぞれ表示されるため、多層のマップ画像に対応した全体の足跡表示を層毎にわかりやすく表示することができる。
【0098】
また、本実施例では、全体足跡表示モードにおいて、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン35(上ボタン)または操作ボタン34(下ボタン)を押下する階層切替操作入力)に応じて、表示するマップ画像のフィールドを切り替えることができる。例えば、全体足跡表示モードにおいても、上述した選択表示可能なマップ画像の階層(フィールド)と表示中のマップ画像の階層(フィールド)とを示す階層指示画像が表示されている。そして、
図13は、地上マップへ足跡表示している例を示しているため、
図13に例示する階層指示画像は、白抜き領域により表示中のマップ画像が地上マップ画像への足跡表示であることを示し、他のフィールドのマップ画像(空マップ、地下マップ)への足跡表示に切り替え可能であることを示している。また、全体足跡表示モードにおいて、プレイヤキャラクタPCが現時点で配置されているフィールド(すなわち、現在地Cがある地下フィールド)を示す階層指示画像の位置に、現在地アイコン画像CIが表示されている。なお、全体足跡表示モードにおける、上記階層切替操作入力に基づくユーザ指示は、ユーザの操作入力に基づいた第3の指示の一例に相当する。
【0099】
全体足跡表示モードにおいて、ユーザが階層切替操作を行った場合、当該階層切替操作に応じたフィールドのマップ画像に切り替えて表示され、当該切り替え後のマップ画像に移動開始位置SPから現在地CまでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の全体が重畳表示される。例えば、
図14に示す全体足跡表示の例は、
図13に示す地上マップ画像に全体足跡表示している状態から地下マップ画像に全体足跡表示している状態に切り替えられた例を示している。
【0100】
図14に示すように、全体足跡表示モードにおいて、マップ画像のフィールドが地下フィールドに切り替えられた場合、階層指示画像は、白抜き領域により表示中のマップ画像が地下マップ画像への足跡表示であることを示し、他のフィールドのマップ画像(地上マップ、空マップ)への足跡表示に切り替え可能であることを示している。そして、地下フィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡E1が相対的に太い実線で表示され、地上フィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡G1およびG2が移動軌跡E1より細い破線で表示され、空フィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡A1が移動軌跡E1よりも細い一点鎖線で表示されている。このように、全体足跡表示モードにおいて表示するマップ画像のフィールドが切り替えられた場合、当該切り替え後のマップ画像が示すフィールドが階層指示画像によって示されるとともに、当該切り替え後のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が明瞭となるようにその表示態様が変更される。
【0101】
足跡再生表示モードでは、ゲーム開始時点の移動開始位置SPから最新の移動履歴となる現在地Cまでの時系列に沿って、プレイヤキャラクタPCの移動軌跡が時間経過に応じて更新されてマップ画像に重畳表示される。すなわち、足跡再生表示モードでは、上記履歴に基づくプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が時系列に沿って移動開始位置SPから現在地Cまで再生表示される。例えば、
図15の上図に示した例では、足跡再生表示モードにおいて、地上フィールドの地上マップ画像に、上述したプレイヤキャラクタPCの移動履歴に基づいた移動軌跡が移動開始位置SPから移動軌跡G1の途中の位置まで再生して重畳表示されている。具体的には、地上フィールドにおいて移動開始位置SPからプレイヤキャラクタPCが移動した時系列に沿って、移動軌跡G1が時間経過に応じて再生(例えば、移動開始位置SPから図示矢印m1方向に伸びるように順次再生)される。そして、再生されている移動軌跡の先頭には、再生位置アイコン画像LIが表示される。再生位置アイコン画像LIは、プレイヤキャラクタPCの移動履歴に基づいて移動開始位置SPから現在地Cに向かってマップ画像上を移動し、当該再生位置アイコン画像LIの移動に追従するようにプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が再生表示される。なお、再生表示中の移動軌跡G1は、表示中のマップ画像の地上フィールドを移動した軌跡であるため、上述した全体足跡表示モードと同様に相対的に太い実線で順次再生表示される。
【0102】
足跡再生表示モードにおいても、上述した選択表示可能なマップ画像の階層(フィールド)と表示中のマップ画像の階層(フィールド)とを示す階層指示画像が表示される。例えば、
図15の上図は、地上マップへ足跡を再生表示している例を示しているため、
図15の上図に例示する階層指示画像は、白抜き領域により表示中のマップ画像が地上マップ画像への足跡再生表示であることを示し、他のフィールドのマップ画像(空マップ、地下マップ)への足跡再生表示に切り替え可能であることを示している。また、足跡再生表示モードにおいて、プレイヤキャラクタPCが現時点で配置されているフィールドを示す階層指示画像の位置に、現在地アイコン画像CIが表示される。さらに、足跡再生表示モードでは、現在再生中のフィールド(すなわち、
図15の上図の状態では地上フィールド)を示す階層指示画像の位置に、再生中階層アイコン画像RIが表示される。
【0103】
図15の下図に示した例では、足跡再生表示モードにおいて、地上フィールドの地上マップ画像に、プレイヤキャラクタPCの移動履歴に基づいた移動軌跡が、移動開始位置SPから移動軌跡G1に沿った地上フィールドの移動後に空フィールドを移動した移動軌跡A1の途中の位置まで再生して重畳表示されている。具体的には、地上フィールドから空フィールドに移ってプレイヤキャラクタPCが移動した移動履歴の時系列に沿って、地上フィールドでの移動軌跡G1の再生表示を終えた後、空フィールドでの移動軌跡A1が時間経過に応じて再生(例えば、図示矢印m2およびm3方向に伸びるように順次再生)される。そして、再生されている移動軌跡の先頭には、再生位置アイコン画像LIが表示される。なお、再生表示中の移動軌跡A1は、表示中のマップ画像の地上フィールドと異なる空フィールドを移動した軌跡であるため、上述した全体足跡表示モードと同様に移動軌跡G1よりも細い一点鎖線で順次再生表示される。
【0104】
また、
図15の下図は、
図15の上図と同様に地上マップへ足跡を再生表示している例を示しているため、
図15の下図に例示する階層指示画像も、白抜き領域により表示中のマップ画像が地上マップ画像への足跡再生表示であることを示し、他のフィールドのマップ画像(空マップ、地下マップ)への足跡再生表示に切り替え可能であることを示している。また、
図15の下図の状態では空フィールドでの移動軌跡を再生表示中であるため、現在再生中の空フィールドを示す階層指示画像の位置に、再生中階層アイコン画像RIが表示される。
【0105】
図16に示した例では、足跡再生表示モードにおいて、地上フィールドの地上マップ画像に、プレイヤキャラクタPCの移動履歴に基づいた移動軌跡が、移動開始位置SPから移動軌跡G1に沿った地上フィールドの移動と移動軌跡A1に沿った空フィールドの移動と移動軌跡G2に沿った地上フィールドの移動との後に、地下フィールドを移動した移動軌跡E1の途中の位置まで再生して重畳表示されている。具体的には、地上フィールドから空フィールドに移った後に再び地上フィールドを経由して地下フィールドまでプレイヤキャラクタPCが移動した移動履歴の時系列に沿って、地上フィールドでの移動軌跡G1、空フィールドでの移動軌跡A1、地上フィールドでの移動軌跡G2の再生表示を終えた後、地下フィールドでの移動軌跡E1が時間経過に応じて再生(例えば、図示矢印m4およびm5方向に伸びるように順次再生)される。そして、再生されている移動軌跡の先頭には、再生位置アイコン画像LIが表示される。なお、
図16に示す状態では、再生を終えている移動軌跡G2は、表示中のマップ画像の地上フィールドを移動した軌跡であるため、上述した全体足跡表示モードと同様に相対的に太い実線で順次再生表示される。また、再生表示中の移動軌跡A1は、表示中のマップ画像の地上フィールドと異なる地下フィールドを移動した軌跡であるため、上述した全体足跡表示モードと同様に移動軌跡G1およびG2よりも細い破線で順次再生表示される。
【0106】
また、
図16は、
図15の上図および下図と同様に地上マップへ足跡を再生表示している例を示しているため、
図16に例示する階層指示画像も、白抜き領域により表示中のマップ画像が地上マップ画像への足跡再生表示であることを示し、他のフィールドのマップ画像(空マップ、地下マップ)への足跡再生表示に切り替え可能であることを示している。また、
図16の状態では地下フィールドでの移動軌跡を再生表示中であるため、現在再生中の地下フィールドを示す階層指示画像の位置に、再生中階層アイコン画像RIが表示される。
【0107】
このように、足跡再生表示モードにおける足跡の表示においても、マップ画像において表示中のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が相対的に明瞭に表示されるとともに、表示中のフィールド以外のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が他のフィールドの移動軌跡と区別可能にそれぞれ表示されるため、多層のマップ画像に対応した足跡の再生表示を層毎にわかりやすく表示することができる。
【0108】
なお、本実施例では、足跡再生表示モードでも、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン35(上ボタン)または操作ボタン34(下ボタン)を押下する階層切替操作入力)に応じて、表示するマップ画像のフィールドを切り替えることができる。足跡再生表示モードにおいて、ユーザが階層切替操作を行った場合、当該階層切替操作に応じたフィールドのマップ画像に切り替えて表示され、当該切り替え後のマップ画像に移動開始位置SPから現在地CまでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が再生されて重畳表示される。このとき、再生表示される移動軌跡の表示態様は、上述した全体足跡表示モードと同様に、切り替え後のマップ画像のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が相対的に明瞭に表示されるとともに、切り替え後のフィールド以外のフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が他のフィールドの移動軌跡と区別可能にそれぞれ再生表示される。なお、足跡再生表示モードにおける、上記階層切替操作入力に基づくユーザ指示は、ユーザの操作入力に基づいた第3の指示の他の例に相当する。
【0109】
また、足跡再生表示モードにおける移動軌跡を順次再生して表示する再生速度は、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン38(Lボタン)または操作ボタン60(Rボタン)を押下する再生速度切替操作入力)に応じて、調整可能であってもよい。また、足跡再生表示モードにおける移動軌跡を順次再生して表示する再生速度は、表示されているマップ画像の表示倍率に応じて変化させてもよい。一例として、ズームインにより再生速度を遅くし、ズームアウトにより再生速度を速くしてもよい。
【0110】
また、足跡再生表示モードにおける移動軌跡を順次再生して表示する処理は、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン55(Xボタン)を押下する再生停止操作入力)に応じて、停止/再生再開が切り替え可能であってもよい。
【0111】
また、全体足跡表示モードおよび/または足跡再生モードにおいて表示される移動軌跡には、当該移動軌跡に沿った移動中のプレイヤキャラクタPCの動作や状態を示す標識が付加されてもよい。例えば、仮想空間においてプレイヤキャラクタPCが特定の移動(ワープ移動、特定の空間への移動等)を行った標識、プレイヤキャラクタPCが特定の動作(戦闘、アイテム取得等)を行った標識、プレイヤキャラクタPCが特定の状態(死亡、回復等)となった標識等が、上記移動軌跡に付加されてもよい。
【0112】
また、全体足跡表示モードにおいて表示される移動軌跡の一部が、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン56(Yボタン)を押下する表示切替操作入力)に応じて、非表示となってもよい。例えば、
図13に示すように、プレイヤキャラクタPCの全体の移動軌跡が全体足跡表示モードにおいてマップ画像の地上フィールドに重畳表示されている場合、ユーザの表示切替操作入力に応じて、
図17に示すようにマップ画像が示す地上フィールド以外での移動軌跡を非表示としてもよい。例えば、
図17に示す例では、ユーザの表示切替操作入力に応じて、空フィールドでの移動軌跡A1および地下フィールドでの移動軌跡E1が非表示となっている。すなわち、
図17に示す例では、プレイヤキャラクタPCの全体の移動軌跡のうち、マップ画像が示す地上フィールドでの移動軌跡G1およびG2のみが当該マップ画像に重畳表示された状態となっている。なお、本実施例においては、表示切替操作入力が行われる毎に、全体の移動軌跡から一部の移動軌跡を非表示とする態様と当該一部の移動軌跡を再表示する態様とを、順次切り替えて設定されてもよい。このように、プレイヤキャラクタPCの全体の移動軌跡から、マップ画像が示すフィールド以外での移動軌跡が非表示となるように切替可能とすることにより、当該マップ画像が示す階層におけるプレイヤキャラクタPCの移動軌跡をよりわかりやすく表示切替することができる。なお、上記表示切替操作入力に基づくユーザ指示は、ユーザの操作入力に基づいた第4の指示の一例に相当する。
【0113】
なお、上述した移動軌跡の一部を非表示にする表示切替は、足跡再生表示モードにおいても可能にしてもよい。この場合、ユーザの表示切替操作入力に応じて、マップ画像が示すフィールド以外での移動軌跡を非表示として、当該マップ画像が示すフィールドでのプレイヤキャラクタPCの移動履歴の時系列に沿って、当該フィールドでの当該移動軌跡が時間経過に応じて更新されてマップ画像に重畳表示される。
【0114】
また、上述したユーザの表示切替操作入力に応じて、マップ画像に表示されている既存情報(マップ上の記号や文字情報等)がさらに非表示となってもよい。一例として、ゲームシステム1は、上記表示切替操作入力が行われる毎に、上記既存情報を非表示とする態様、移動軌跡の一部を非表示とする態様、上記既存情報および全移動軌跡を表示する態様、に順次表示切替を行う。なお、表示切替する順序は、任意の順でよい。
【0115】
また、全体足跡表示モードおよび足跡再生表示モードに置いて重畳表示される移動軌跡は、ゲーム開始時点から最新の履歴までに基づくものでなくてもよく、所定時間分の履歴に基づくものであってもよい。ここで、上記所定時間は、ゲーム開始時点から最新の履歴までの時間より短い時間でもよく、記憶媒体に記憶可能なプレイヤキャラクタPCの位置の履歴の予め設定された最大時間でもよいし、ユーザによって指定された時間でもよいし、ゲームの環境や進行状況によりゲームシステム1がその都度設定する時間でもよい。
【0116】
また、本実施例では、ユーザの操作入力(例えば、操作ボタン53(Aボタン)を押下する目印配置操作入力)に応じたマップ画像上の指定された位置に、目印画像Pが追加表示可能であってもよい。例えば、目印画像Pは、マップ画像上でユーザが記録したい特定の位置を継続して指定するための画像であり、マップピンやスタンプ等の画像で示される。一例として、
図18に示すように、全体足跡表示モードまたは足跡再生表示モードにおいてマップ画像にプレイヤキャラクタPCの移動軌跡が重畳表示されている状態で、目印配置操作入力が行われた場合、ポインタQ等によって指定されるマップ画像上の位置にピン形状の目印画像P1が追加されて表示される。ここで、ポインタQは、足跡表示がないマップ画像の表示中やマップ画像に移動軌跡の重畳表示中において、ユーザの操作入力(例えば、左スティック32を傾倒するポインタ移動操作入力)に基づいて、表示されているマップ画像上を移動する。したがって、ユーザは、マップ画像の表示中にポインタQを移動させることによって、当該マップ画像上の任意の位置を目印画像Pの追加位置として指定することができる。なお、目印画像Pは、足跡表示がないマップ画像だけでなく、移動軌跡が重畳表示されているマップ画像に対しても追加して記憶することが可能であり、当該追加以降に当該マップ画像が表示される際には当該マップ画像への目印画像Pの表示が維持される。
【0117】
また、本実施例においては、仮想空間において、上述した地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドの3層のフィールドにプレイヤキャラクタPCが移動可能な例を用いている。ここで、空フィールドと地上フィールドとの間は、落下等によってこれらのフィールド間を連続的に行き来することができる階層であり、階層を跨いで移動軌跡を表示する際に本実施例は効果的となる。また、一般的に、地上フィールドと地下フィールドとの間は、地面により遮られている場合が多く、これらのフィールド間を行き来するための連動要素が設定されている場合に、プレイヤキャラクタPCの移動軌跡を見ることにより行き先を検討することができ、このようなフィールド構成を用いる際に好適となる。
【0118】
なお、仮想空間においてプレイヤキャラクタPCが移動可能なフィールドは、上述した地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドに限らず、異なる態様のフィールドが積層された複数層のフィールドにプレイヤキャラクタPCが移動可能であってもよい。例えば、プレイヤキャラクタPCが3層のフィールドに移動可能である場合、当該3層のフィールドが上述した地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドでなくてもよく、低空フィールドと高空フィールドとに分けられた2層の空フィールドと地上フィールドとにより構成される3層のフィールドを移動可能であってもよい。3層以上のフィールドをそれぞれ示すマップ画像が設定されている場合、プレイヤキャラクタPCの移動軌跡の表示態様に違いやマップ画像により表示するフィールドの切り替えが特に効果的となる。
【0119】
また、本実施例は、プレイヤキャラクタPCが3層のフィールドに移動可能である態様に限られず、4層以上のフィールドや2層のフィールドにプレイヤキャラクタPCが移動可能であってもよい。2層のフィールドにプレイヤキャラクタPCが移動可能な態様では、上述した地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドから選択された任意の2層のフィールドをそれぞれ示すマップ画像が設定されてもよい。また、仮想空間においてプレイヤキャラクタPCが移動可能なフィールドは、上述した地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドとは異なる態様のフィールドが含まれていてもよい。第1の例として、本実施例における地上フィールドは、海面上の海上フィールドを含む概念であってもよく、プレイヤキャラクタPCが海上フィールドおよび空フィールドを含む2層以上のフィールドで移動可能に構成される場合であってもよい。第2の例として、本実施例における空フィールドは、仮想空間における宇宙(大気圏外の空間)を含んでもよく、プレイヤキャラクタPCが地上フィールドおよび宇宙を含む空フィールドによる2層以上のフィールドで移動可能に構成される場合であってもよい。第3の例として、仮想空間における海面下の海中フィールドと海面上の海上フィールドとにプレイヤキャラクタPCが少なくとも移動可能に構成されていてもよい。このように、様々な態様のフィールドを示すマップ画像を用いたゲームであっても、同様に上述したマップ画像の表示や移動軌跡の重畳表示を行うことができる。
【0120】
次に、
図19を参照して、ゲームシステム1で実行される具体的な処理の一例について説明する。
図19は、本体装置2のDRAM85に設定されるデータ領域の一例を示す図である。なお、DRAM85には、
図19に示すデータの他、他の処理で用いられるデータも記憶されるが、詳細な説明を省略する。
【0121】
DRAM85のプログラム記憶領域には、ゲームシステム1で実行される各種プログラムPaが記憶される。本実施例においては、各種プログラムPaは、左コントローラ3および/または右コントローラ4や本体装置2から取得したデータに基づいた情報処理を行うためのアプリケーションプログラム(例えば、ゲームプログラム)等が記憶される。なお、各種プログラムPaは、フラッシュメモリ84に予め記憶されていてもよいし、ゲームシステム1に着脱可能な記憶媒体(例えば、スロット23に装着された所定の種類の記憶媒体)から取得されてDRAM85に記憶されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して他の装置から取得されてDRAM85に記憶されてもよい。プロセッサ81は、DRAM85に記憶された各種プログラムPaを実行する。
【0122】
また、DRAM85のデータ記憶領域には、ゲームシステム1において実行される情報処理等の処理において用いられる各種のデータが記憶される。本実施例においては、DRAM85には、操作データDa、プレイヤキャラクタデータDb、仮想カメラデータDc、マップデータDd、履歴データDe、軌跡データDf、ポインタデータDg、目印データDh、足跡非表示フラグデータDi、および画像データDj等が記憶される。
【0123】
操作データDaは、左コントローラ3および/または右コントローラ4や本体装置2からそれぞれ適宜取得した操作データである。上述したように、左コントローラ3および/または右コントローラ4や本体装置2からそれぞれ取得される操作データには、各入力部(具体的には、各操作ボタン、アナログスティック、タッチパネル)からの入力に関する情報(具体的には、操作に関する情報)が含まれている。本実施例では、左コントローラ3および/または右コントローラ4や本体装置2からそれぞれ操作データを取得しており、当該取得した操作データを用いて操作データDaが適宜更新される。なお、操作データDaの更新周期は、後述するゲームシステム1で実行される処理の周期である1フレーム毎に更新されてもよいし、上記操作データが取得される周期毎に更新されてもよい。
【0124】
プレイヤキャラクタデータDbは、仮想空間に位置しているプレイヤキャラクタPCの位置、方向、および姿勢や、仮想空間における動作や状態等を示すデータである。
【0125】
仮想カメラデータDcは、仮想空間に配置されている仮想カメラの位置、方向、画角等を示すデータである。
【0126】
マップデータDdは、仮想空間内における高さに応じた複数のフィールド(地上フィールド、空フィールド、地下フィールド)を有するマップ画像をそれぞれ示すデータである。
【0127】
履歴データDeは、ゲーム開始からの時系列に沿った所定時間分のプレイヤキャラクタPCの位置を示すデータである。
【0128】
軌跡データDfは、マップ画像に重複表示するプレイヤキャラクタPCの移動軌跡を示すデータである。なお、移動軌跡を示すデータは、仮想空間における3次元座標の集合でもよいし、仮想空間における階層(フィールド)を示す情報と2次元座標との組み合わせの集合でもよい。
【0129】
ポインタデータDgは、マップ画像上に表示されるポインタQの位置を示すデータである。
【0130】
目印データDhは、マップ画像上に配置された目印画像Pの種別および位置を示すデータである。
【0131】
足跡非表示フラグデータDiは、移動軌跡の一部を非表示にする際にオンに設定される足跡非表示フラグを示すデータである。
【0132】
画像データDjは、表示画面(例えば、本体装置2のディスプレイ12)に画像(例えば、プレイヤキャラクタPCの画像、他のキャラクタの画像、仮想オブジェクトの画像、仮想空間のフィールドの画像、マップ画像、移動軌跡の画像、背景画像等)を表示するためのデータである。
【0133】
次に、
図20~
図23を参照して、本実施例における情報処理の一例であるゲーム処理の詳細な一例を説明する。
図20は、ゲームシステム1で実行されるゲーム処理の一例を示すフローチャートである。
図21は、
図20におけるステップS124のマップ表示処理の一例を示すサブルーチンである。
図22は、
図21におけるステップS135の足跡表示処理の一例を示すサブルーチンである。
図23は、
図20におけるステップS125のプレイヤ関連制御処理の一例を示すサブルーチンである。本実施例においては、
図20~
図23に示す一連の処理は、プロセッサ81が各種プログラムPaに含まれる所定のアプリケーションプログラム(ゲームプログラム)を実行することによって行われる。また、
図20~
図23に示すゲーム処理が開始されるタイミングは任意である。
【0134】
なお、
図20~
図23に示すフローチャートにおける各ステップの処理は、単なる一例に過ぎず、同様の結果が得られるのであれば、各ステップの処理順序を入れ替えてもよいし、各ステップの処理に加えて(または代えて)別の処理が実行されてもよい。また、本実施例では、上記フローチャートの各ステップの処理をプロセッサ81が実行するものとして説明するが、上記フローチャートにおける一部のステップの処理を、プロセッサ81以外のプロセッサや専用回路が実行するようにしてもよい。また、本体装置2において実行される処理の一部は、本体装置2と通信可能な他の情報処理装置(例えば、本体装置2とネットワークを介して通信可能なサーバ)によって実行されてもよい。すなわち、
図20~
図23に示す各処理は、本体装置2を含む複数の情報処理装置が協働することによって実行されてもよい。
【0135】
図20において、プロセッサ81は、ゲーム処理における初期設定を行い(ステップS121)、次のステップに処理を進める。例えば、上記初期設定では、プロセッサ81は、以下に説明する処理を行うためのパラメータを初期化して、各データを更新する。一例として、プロセッサ81は、仮想空間の地上フィールド、空フィールド、および地下フィールドに仮想オブジェクトや他のキャラクタ等を配置することによって初期状態の仮想空間を生成する。そして、プロセッサ81は、仮想空間における初期位置(例えば、ゲームを最初に始める時点では初期状態の仮想空間におけるデフォルト位置、ゲームを途中から再開する場合はセーブデータ等に基づいてゲーム中断前の位置)に所定の姿勢のプレイヤキャラクタPCおよび仮想カメラを配置して、プレイヤキャラクタデータDbおよび仮想カメラデータDcを更新する。また、プロセッサ81は、現時点のプレイヤキャラクタPCの位置の履歴を、履歴データDeにおける最新の履歴として追加する。
【0136】
次に、プロセッサ81は、左コントローラ3、右コントローラ4、および/または本体装置2から操作データを取得して操作データDaを更新し(ステップS122)、次のステップに処理を進める。
【0137】
次に、プロセッサ81は、マップ画像を表示するマップ表示モード中であるか否かを判定する(ステップS123)。本実施例においては、フィールド画像が表示されているフィールドモード中においてユーザによるマップ表示操作入力が行われることに応じて、マップ表示モードが開始される(後述するステップS162参照)。そして、プロセッサ81は、マップ表示モード中である場合、ステップS124に処理を進める。一方、プロセッサ81は、マップ表示モード中でない場合、ステップS125に処理を進める。
【0138】
ステップS124において、プロセッサ81は、マップ画像をディスプレイ12に表示するマップ表示処理を行い、ステップS130に処理を進める。以下、
図21を参照して、上記ステップS124において行われるマップ表示処理について説明する。
【0139】
図21において、プロセッサ81は、表示するポインタQを設定する処理を行い(ステップS131)、次のステップに処理を進める。例えば、プロセッサ81は、ポインタQを移動させる操作入力(例えば、左スティック32を傾倒するポインタ移動操作入力)が行われていない場合、ポインタQをデフォルト位置としてポインタデータDgを設定し、ポインタQをデフォルト位置に重畳表示したマップ画像をディスプレイ12に表示させる。また、プロセッサ81は、操作データDaがポインタ移動操作入力を示す場合、当該ポインタ移動操作入力に応じてポインタ位置を移動させてポインタデータDgを更新し、ポインタQを当該移動後のポインタ位置に重畳表示したマップ画像をディスプレイ12に表示させる。なお、プロセッサ81は、上記ポインタ移動操作入力が、マップ画像の表示範囲外へポインタQを移動させる指示を示している場合、当該指示に応じてマップ画像をスクロールさせて、上記ステップS130におけるマップ画像の表示範囲を移動させてもよい。一例として、プロセッサ81は、上記ポインタ移動操作入力が示す方向(例えば、左スティック32を傾倒する向き)とは逆方向に、上記ポインタ移動操作入力が示す移動速度(例えば、左スティック32を傾倒する角度)でマップ画像をスクロールさせて、当該方向に対応するマップ画像の表示範囲の端に重畳する位置にポインタ位置を設定してもよい。
【0140】
次に、プロセッサ81は、マップ画像を表示するフィールドを切り替える操作が行われたか否かを判定する(ステップS132)。例えば、プロセッサ81は、マップ画像を表示するフィールドを切り替える操作入力(例えば、左コントローラ3の上ボタン35または下ボタン34を押下するマップ切替操作入力)を操作データDaが示す場合、上記ステップS132において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、マップを切り替える操作が行われた場合、ステップS133に処理を進める。一方、プロセッサ81は、マップを切り替える操作が行われていない場合、ステップS134に処理を進める。
【0141】
ステップS133において、プロセッサ81は、表示するマップ画像のフィールドを切り替える処理を行い、ステップS134に処理を進める。例えば、プロセッサ81は、上記マップ切替操作入力に応じて表示対象となるマップ画像のフィールドを切り替えて設定する。なお、プロセッサ81は、マップ画像にプレイヤキャラクタPCの足跡が重畳表示されている場合であっても、上記ステップS133において上記マップ切替操作入力に応じて、当該足跡を重畳表示するマップ画像のフィールドを切り替えて設定する。
【0142】
ステップS134において、プロセッサ81は、表示されているマップ画像にプレイヤキャラクタPCの足跡表示を行うか否かを判定する。例えば、プロセッサ81は、足跡表示を開始する操作入力(操作ボタン55(Xボタン)を押下する操作入力)を操作データDaが示す場合、または現時点が足跡表示中である場合、上記ステップS134において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、マップ画像にプレイヤキャラクタPCの足跡表示を行う場合、ステップS135に処理を進める。一方、プロセッサ81は、マップ画像にプレイヤキャラクタPCの足跡表示を行わない場合、ステップS136に処理を進める。
【0143】
ステップS135において、プロセッサ81は、足跡表示処理を行い、ステップS136に処理を進める。以下、
図22を参照して、上記ステップS135において行われる足跡表示処理について説明する。
【0144】
図22において、プロセッサ81は、全体足跡表示を行うか否かを判定する(ステップS141)。上述したように、本実施例においては、全体足跡表示モードと足跡再生表示モードとの選択が可能である。プロセッサ81は、ユーザの表示モード切替操作入力(例えば、操作ボタン55(Xボタン)を押下する操作入力)が行われる毎に、足跡非表示モード(マップ画像のみ表示するモード)、全体足跡表示モード、足跡再生表示モード、に順次表示切替を行い、表示モード切替操作入力が行われない場合は、現時点の表示モードを維持する。なお、表示切替する表示モードの順序は任意の順でよく、マップ画像の表示後に足跡表示が開始される際にデフォルト設定される表示モードは、全体足跡表示モードおよび足跡再生表示モードの何れであってもよい。上記ステップS141において、プロセッサ81は、上述した表示モード切替操作入力の有無に基づいて、現時点の表示モードを設定し、当該設定されている表示モードが全体足跡表示モードである場合に肯定判定する。そして、プロセッサ81は、全体足跡表示を行う場合、ステップS142に処理を進める。一方、プロセッサ81は、全体足跡表示を行わない場合、ステップS143に処理を進める。
【0145】
ステップS142において、プロセッサ81は、全体足跡表示処理を行い、ステップS143に処理を進める。例えば、プロセッサ81は、履歴データDeに記憶された履歴全てに基づいて、表示されているマップ画像のフィールドに応じた表示態様の移動軌跡(
図12~
図14参照)を生成して軌跡データDfを更新し、当該移動軌跡の全体を当該マップ画像に重畳表示するための設定を行う。なお、足跡不表示フラグデータDiが示す足跡不表示フラグがオンに設定されている場合、プロセッサ81は、生成された移動軌跡のうち、現在表示しているマップ画像のフィールドでの移動軌跡のみ(
図17参照)をマップ画像に重畳表示するための設定を行う。全体足跡表示における移動軌跡の生成および表示については、
図12~
図14および
図17等を用いて説明した方法と同様であるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0146】
ステップS143において、プロセッサ81は、足跡再生表示を開始するか否かを判定する。例えば、プロセッサ81は、操作データDaが示す表示モード切替操作入力等により足跡再生表示モードが開始された場合、上記ステップS143において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、足跡再生表示を開始する場合、ステップS144に処理を進める。一方、プロセッサ81は、足跡再生表示を開始しない、または足跡再生表示処理が既に開始されて実行中である場合、ステップS145に処理を進める。
【0147】
ステップS144において、プロセッサ81は、足跡再生開始処理を行い、ステップS145に処理を進める。例えば、プロセッサ81は、軌跡データDfが示す移動軌跡を一旦消去して、履歴データDeに記憶された最古の履歴が示す位置を用いて、表示されているマップ画像のフィールドに応じた移動軌跡の移動開始位置SP(
図15上図参照)を設定して軌跡データDfを更新して、プレイヤキャラクタPCの移動軌跡を再生する処理を開始する。また、プロセッサ81は、移動開始位置SPが示すマップ画像上の位置に再生位置アイコン画像LI(
図15上図参照)を配置して、当該マップ画像に重畳表示するための設定を行うとともに、移動開始位置SPが位置するフィールドを示す階層指示画像の位置に、再生中階層アイコン画像RI(
図15上図参照)を表示するための設定を行う。
【0148】
ステップS145において、プロセッサ81は、足跡再生表示中か否かを判定する。例えば、プロセッサ81は、足跡再生表示モードが開始されたことに応じて、プレイヤキャラクタPCの移動軌跡を再生する処理を開始する(上記ステップS144参照)。プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCの移動軌跡の再生中である場合、またはプレイヤキャラクタPCの移動軌跡の再生が現在地Cまで行われた後に足跡再生表示モードが継続されている場合、上記ステップS145において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、足跡再生表示中である場合、ステップS146に処理を進める。一方、プロセッサ81は、足跡再生表示中でない場合、ステップS149に処理を進める。
【0149】
ステップS146において、プロセッサ81は、足跡再生表示処理を行って、次のステップに処理を進める。例えば、プロセッサ81は、履歴データDeに記憶された履歴に基づいて、設定されている再生速度に応じた長さだけ時系列に沿って伸びるように、移動フィールドに応じた表示態様で移動軌跡を再生して(
図15および
図16参照)軌跡データDfを更新し、当該再生された移動軌跡を当該マップ画像に重畳表示するための設定を行う。また、プロセッサ81は、再生された移動軌跡における最新の履歴が示すマップ画像上の位置(すなわち、伸びる移動軌跡の先頭位置)に再生位置アイコン画像LI(
図15および
図16参照)を配置して、当該マップ画像に重畳表示するための設定を行うとともに、当該最新の履歴が位置するフィールドを示す階層指示画像の位置に、再生中階層アイコン画像RI(
図15および
図16参照)を表示するための設定を行う。なお、足跡不表示フラグデータDiが示す足跡不表示フラグがオンに設定されている場合、プロセッサ81は、生成された移動軌跡のうち、現在表示しているマップ画像のフィールドでの移動軌跡のみをマップ画像に重畳表示するための設定を行う。また、プロセッサ81は、設定されている再生速度が0または現在地Cまでの移動軌跡の再生が終了している場合、軌跡データDfが示す移動軌跡を更新することなくそのままマップ画像に重畳表示するための設定を行う。足跡再生表示における移動軌跡の生成および表示については、
図15および
図16等を用いて説明した方法と同様であるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0150】
次に、プロセッサ81は、再生速度を変更するか否かを判定する(ステップS147)。例えば、プロセッサ81は、操作データDaが再生速度切替操作入力(例えば、操作ボタン38(Lボタン)または操作ボタン60(Rボタン)を押下する操作入力)や再生停止操作入力(例えば、操作ボタン55(Xボタン)を押下する操作入力)を示す場合、上記ステップS147において肯定判定される。そして、プロセッサ81は、再生速度を変更する場合、ステップS148に処理を進める。一方、プロセッサ81は、再生速度を変更しない場合、ステップS149に処理を進める。
【0151】
ステップS148において、プロセッサ81は、再生速度切替操作入力または再生停止操作入力に応じて、移動軌跡を再生する再生速度を変更して設定処理を行い、ステップS149に処理を進める。例えば、プロセッサ81は、再生速度切替操作入力に応じて、現時点の再生速度を加速/減速して設定する。また、プロセッサ81は、再生停止操作入力に応じて、再生の停止(再生速度0)/再生の再開(再生停止前の再生速度に復帰)を切り替えて再生速度を設定する。
【0152】
ステップS149において、プロセッサ81は、移動軌跡の一部を非表示にするか否かを判定する。例えば、プロセッサ81は、操作データDaが表示切替操作入力(例えば、操作ボタン56(Yボタン)を押下する操作入力)を示すことに応じて、一部の移動軌跡を非表示(マップ画像が示すフィールド以外での移動軌跡を非表示)にする態様と当該一部の移動軌跡を表示する態様とを、順次切り替えて設定する。そして、プロセッサ81は、移動軌跡の一部を非表示にする場合、ステップS151に処理を進める。一方、プロセッサ81は、移動軌跡の上記一部を表示する場合、ステップS153に処理を進める。
【0153】
ステップS151において、プロセッサ81は、足跡非表示フラグをオンに設定して、足跡非表示フラグデータDiを更新して、ステップS154に処理を進める。
【0154】
ステップS153において、プロセッサ81は、足跡非表示フラグをオフに設定して、足跡非表示フラグデータDiを更新して、ステップS154に処理を進める。
【0155】
ステップS154において、プロセッサ81は、足跡表示を終了するか否かを判定する。例えば、プロセッサ81は、操作データDaが足跡表示を終了する操作入力(例えば、操作ボタン54(Bボタン)を押下する足跡表示終了操作入力)を示す場合、上記ステップS154において肯定判定される。そして、プロセッサ81は、足跡表示を終了する場合、ステップS155に処理を進める。一方、プロセッサ81は、足跡表示を終了しない場合、当該サブルーチンによる処理を終了する。
【0156】
ステップS155において、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCの足跡表示を終了して、当該サブルーチンによる処理を終了する。例えば、プロセッサ81は、マップ画像に重畳表示している移動軌跡や足跡表示に用いられている各種アイコン画像(再生位置アイコン画像LI、再生中階層アイコン画像RI等)を消去するための設定を行うとともに、軌跡データDfが示す移動軌跡を削除するための設定を行って、足跡表示を終了する。この場合、次に実行される上記ステップS134における判定が否定判定となる。
【0157】
図21に戻り、ステップS136において、プロセッサ81は、マップ画像に目印画像Pを追加するか否かを判定する。例えば、プロセッサ81は、操作データDaが目印配置操作入力(例えば、操作ボタン53(Aボタン)を押下する操作入力)を示す場合、上記ステップS136において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、目印画像Pを追加する場合、ステップS137に処理を進める。一方、プロセッサ81は、目印画像Pを追加しない場合、ステップS138に処理を進める。
【0158】
ステップS137において、プロセッサ81は、目印追加処理を行い、ステップS138に処理を進める。例えば、プロセッサ81は、ポインタデータDgが示すマップ画像上の位置(ポインタQにより指定される位置)に所定の目印画像Pが重畳配置されるように目印データDhを更新し、当該目印画像Pが重畳表示されたマップ画像を表示するための設定を行う。
【0159】
ステップS138において、プロセッサ81は、マップ画像を生成してディスプレイ12に表示し、次のステップに処理を進める。上記ステップS138においては(すなわち、マップ表示モードにおいては)、フィールド画像は表示されずにマップ画像がディスプレイ12の全領域に表示される(
図9~
図18参照)。例えば、プロセッサ81は、マップ表示モードに移行した時点の状態において、上述した方法に従ってプレイヤキャラクタPCが位置するフィールドのマップ画像を、マップデータDdを用いて生成してディスプレイ12に表示させる。また、プロセッサ81は、上記ステップS131~S137における設定が反映されたマップ画像を表示させる。例えば、上記ステップS133の処理において、表示するマップ画像のフィールドが切り替えられた場合、プロセッサ81は、上述した方法に従って当該切り替えられたフィールドのマップ画像をマップデータDdを用いて生成し、生成されたマップ画像をディスプレイ12に表示させる。また、上記ステップS134において肯定判定されている場合、プロセッサ81は、上記ステップS135の処理によって設定された移動軌跡をマップ画像に重畳表示させる。さらに、上記ステップS137において目印画像を追加する設定が行われている場合、プロセッサ81は、当該処理によって設定された目印画像をマップ画像に重畳表示させる。
【0160】
次に、プロセッサ81は、マップ表示を終了する操作が行われたか否かを判定する(ステップS139)。例えば、プロセッサ81は、マップ表示を終了するためのユーザ操作入力を操作データDaが示す場合、上記ステップS139において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、マップ表示を終了する操作が行われた場合、ステップS140に処理を進める。一方、プロセッサ81は、マップ表示を終了する操作が行われていない場合、当該サブルーチンによる処理を終了する。
【0161】
ステップS140において、プロセッサ81は、マップ表示処理を終了し、処理モードをフィールドモードに移行して、当該サブルーチンによる処理を終了する。この場合、次に実行される上記ステップS123における判定が否定判定となる。
【0162】
図20に戻り、上記ステップS123においてマップ表示モードでないと判定された場合、プロセッサ81は、プレイヤ関連処理を行い(ステップS125)、ステップS126に処理を進める。プレイヤ関連においては、ユーザによる操作入力に基づいて、各種の処理(例えば、プレイヤキャラクタに関する制御処理)が実行される。以下、
図23を参照して、上記ステップS125で行われるプレイヤ関連処理について説明する。
【0163】
図23において、プロセッサ81は、操作データDaを参照して、処理モードを切り替える指示がユーザによって行われたか否かを判定する(ステップS161)。例えば、プロセッサ81は、マップ画像を表示する旨の指示(例えば、操作ボタン47(-ボタン)を押下する操作入力による指示)がユーザによって行われた場合、上記ステップS161において肯定判定する。そして、プロセッサ81は、処理モードを切り替える指示が行われた場合、ステップS162に処理を進める。一方、プロセッサ81は、処理モードを切り替える指示が行われていない場合、ステップS163に処理を進める。
【0164】
ステップS162において、プロセッサ81は、ユーザの指示に応じて処理モードを切り替えて、ステップS169に処理を進める。すなわち、操作データDaが示すユーザの操作入力が、マップ画像を表示する旨の指示を示している場合、処理モードがマップ表示モードに切り替えられる。
【0165】
一方、上記ステップS161において処理モードを切り替える指示が行われていないと判定された場合、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCに対するユーザの操作入力が受け付けられる操作受付期間であるか否かを判定する(ステップS163)。ここで、本実施例においては、プレイヤキャラクタPCに対するユーザの操作入力に応じて、プレイヤキャラクタPCが所定の動作(例えば、後述するステップS165において制御されるアクション動作)を行っている動作期間は、操作受付期間から外されるものとする。そして、プロセッサ81は、操作受付期間である場合、ステップS164に処理を進める。一方、プロセッサ81は、操作受付期間でない場合、ステップS168に処理を進める。
【0166】
ステップS164において、プロセッサ81は、操作データDaに基づいて、プレイヤキャラクタPCに対するアクション指示のためのユーザの操作入力が行われたか否かを判定する。ここで、上記アクション指示は、プレイヤキャラクタPCに、例えば攻撃動作やジャンプ動作等を行わせるための指示である。そして、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCに対するアクション指示が行われた場合、ステップS165に処理を進める。一方、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCに対するアクション指示が行われていない場合、ステップS166に処理を進める。
【0167】
ステップS165において、プロセッサ81は、ユーザのアクション指示に応じた動作をプレイヤキャラクタPCに開始させてプレイヤキャラクタデータDbを更新して、ステップS169に処理を進める。そして、上記ステップS165においてプレイヤキャラクタPCが動作を開始した後においては、後述するステップS168の処理によって、一定期間にわたって当該動作を行うようにプレイヤキャラクタPCが制御される。
【0168】
上記ステップS164においてプレイヤキャラクタPCに対するアクション指示が行われていないと判定された場合、プロセッサ81は、操作データDaに基づいて、プレイヤキャラクタPCに対する移動指示のためのユーザの操作入力が行われたか否かを判定する(ステップS166)。ここで、上記移動指示は、フィールド上においてプレイヤキャラクタPCを移動させる動作を行わせるための指示である。そして、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCに対する移動指示が行われた場合、ステップS167に処理を進める。一方、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCに対する移動指示が行われていない場合、ステップS168に処理を進める。
【0169】
ステップS167において、プロセッサ81は、ユーザの移動指示に応じて、プレイヤキャラクタPCをフィールド上において移動する動作をさせてプレイヤキャラクタデータDbを更新し、ステップS169に処理を進める。
【0170】
ステップS168において、プロセッサ81は、上記ステップS165で開始されたアクション動作の進行や、何も入力されていない場合の動作等、各種の動作を行うようにプレイヤキャラクタPCを制御してプレイヤキャラクタデータDbを更新し、ステップS169に処理を進める。なお、1回のステップS168においては、プロセッサ81は、1フレーム時間分の動作の進行を行うようにプレイヤキャラクタPCを制御する。上記ステップS168の処理が複数フレームにわたって繰り返し実行されることで、ユーザのアクション指示に応じた一連の動作をプレイヤキャラクタPCが行うこととなる。なお、プレイヤキャラクタPCが行うべき動作がユーザによって指示されていない場合(例えば、ステップS165で開始された動作が終了している場合)には、ステップS168において、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCに動作を行わせなくてもよいし、プレイヤキャラクタPCの挙動を自然に見せるための動作(例えば、辺りを見回したり、体を揺らしたりする動作や、仮想空間における仮想的な物理演算(例えば、慣性の法則や重力の法則)等に基づく動作)を行わせてもよい。
【0171】
ステップS169において、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCの仮想空間における位置の履歴を、履歴データDeにおける最新の履歴として追加して、次のステップに処理を進める。なお、位置の履歴の追加は、毎フレームでなくて所定数のフレーム毎であってもよい。
【0172】
次に、プロセッサ81は、表示制御処理を行い(ステップS170)、当該サブルーチンによる処理を終了する。例えば、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタデータDbに基づいて、仮想空間にプレイヤキャラクタPCを配置する。また、プロセッサ81は、他のキャラクタやオブジェクトを仮想空間にそれぞれ配置する。また、プロセッサ81は、仮想カメラデータDcに基づいて、表示画像を生成するための仮想カメラの位置および/または姿勢を設定し、当該仮想カメラを仮想空間に配置する。そして、設定した仮想カメラから見た仮想空間画像(フィールド画像)を生成して、当該仮想空間画像をディスプレイ12に表示する制御を行う。なお、プロセッサ81は、プレイヤキャラクタPCの位置や姿勢に基づいて、仮想空間における仮想カメラの移動を制御する処理を実行して、仮想カメラデータDcを更新してもよい。また、プロセッサ81は、操作データDaに基づいて、仮想空間において仮想カメラを移動させて、仮想カメラデータDcを更新してもよい。また、プロセッサ81は、上記仮想空間画像に加えてマップ画像をさらに生成し、当該仮想空間画像の一部に重畳してマップ画像を表示するようにしてもよい。
【0173】
図20に戻り、ステップS126において、プロセッサ81は、ゲーム処理を終了するか否かを判定する。上記ステップS126においてゲーム処理を終了する条件としては、例えば、ゲーム処理が終了される条件が満たされたことや、ユーザがゲーム処理を終了する操作を行ったこと等がある。プロセッサ81は、ゲーム処理を終了しない場合に上記ステップS122に戻って処理を繰り返し、ゲーム処理を終了する場合に当該フローチャートによる処理を終了する。以降、ステップS122~ステップS126の一連の処理は、ステップS126で処理を終了すると判定されるまで繰り返し実行される。
【0174】
このように、本実施例においては、仮想空間の高さに応じた複数のフィールドをそれぞれ示すマップ画像を用いる場合に、当該仮想空間におけるプレイヤキャラクタPCの移動軌跡をマップ画像に重畳表示することができる。
【0175】
なお、ゲームシステム1は、どのような装置であってもよく、携帯型のゲーム装置、任意の携帯型電子機器(PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、パーソナルコンピュータ、カメラ、タブレット等)等であってもよい。
【0176】
また、上述した説明では情報処理(ゲーム処理)をゲームシステム1で行われる例を用いたが、上記処理ステップの少なくとも一部を他の装置で行ってもかまわない。例えば、ゲームシステム1がさらに他の装置(例えば、サーバ、他の情報処理装置、他の画像表示装置、他のゲーム装置、他の携帯端末)と通信可能に構成されている場合、上記処理ステップは、さらに当該他の装置が協働することによって実行してもよい。このように、上記処理ステップの少なくとも一部を他の装置で行うことによって、上述した処理と同様の処理が可能となる。また、上述した情報処理は、少なくとも1つの情報処理装置により構成される情報処理システムに含まれる1つのプロセッサまたは複数のプロセッサ間の協働により実行されることが可能である。また、上記実施例においては、ゲームシステム1のプロセッサ81が所定のプログラムを実行することによって情報処理を行うことが可能であるが、ゲームシステム1が備える専用回路によって上記処理の一部または全部が行われてもよい。
【0177】
ここで、上述した変形例によれば、いわゆるクラウドコンピューティングのシステム形態や分散型の広域ネットワークおよびローカルネットワークのシステム形態でも本発明を実現することが可能となる。例えば、分散型のローカルネットワークのシステム形態では、据置型の情報処理装置(据置型のゲーム装置)と携帯型の情報処理装置(携帯型のゲーム装置)との間で上記処理を協働により実行することも可能となる。なお、これらのシステム形態では、上述した処理をどの装置で行うかについては特に限定されず、どのような処理分担をしたとしても本発明を実現できることは言うまでもない。
【0178】
また、上述した情報処理で用いられる処理順序、設定値、判定に用いられる条件等は、単なる一例に過ぎず他の順序、値、条件であっても、本実施例を実現できることは言うまでもない。
【0179】
また、上記プログラムは、外部メモリ等の外部記憶媒体を通じてゲームシステム1に供給されるだけでなく、有線または無線の通信回線を通じて当該装置に供給されてもよい。また、上記プログラムは、当該装置内部の不揮発性記憶装置に予め記録されていてもよい。なお、上記プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、不揮発性メモリの他に、CD-ROM、DVD、あるいはそれらに類する光学式ディスク状記憶媒体、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、などでもよい。また、上記プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、上記プログラムを記憶する揮発性メモリでもよい。このような記憶媒体は、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体ということができる。例えば、コンピュータ等に、これらの記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、上述で説明した各種機能を提供させることができる。
【0180】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、当業者は、本発明の具体的な実施例の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
【産業上の利用可能性】
【0181】
以上のように、本発明は、仮想空間の高さに応じた複数の階層を有するマップ画像を用いる場合に、当該仮想空間におけるプレイヤキャラクタの履歴に基づく軌跡をマップ画像に表示することができるゲームプログラム、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法等として利用することができる。
【符号の説明】
【0182】
1…情報処理システム
2…本体装置
3…左コントローラ
4…右コントローラ
11…ハウジング
12…ディスプレイ
13…タッチパネル
32、52…アナログスティック
42、64…端子
81…プロセッサ
82…ネットワーク通信部
83…コントローラ通信部
85…DRAM
101、111…通信制御部