(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163237
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20241114BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20241114BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20241114BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/79
A63F13/5375
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024151663
(22)【出願日】2024-09-03
(62)【分割の表示】P 2021136676の分割
【原出願日】2021-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】矢野 夏洋
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 悠
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊宏
(57)【要約】
【課題】プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくする技術を提供すること。
【解決手段】第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与する付与部と、第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、前記第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する通知部と、を備える
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与する付与部と、
第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、前記第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する通知部と、を備える、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プレイヤからの要求に従って、ゲームの進行時に使用するゲーム媒体をプレイヤに付与するゲームシステムが知られている。例えば、特許文献1に記載のシステムでは、プレイヤが複数のゲーム媒体のうちの特定のゲーム媒体に関する所持条件を満たすか否かを判定し、所持条件を満たすと判定した場合に、プレイヤに対してゲームに関する効果を付与している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、ある期間においてプレイヤに付与されるゲームに関する効果が他の期間において変化したとしても、その変化をプレイヤが認識してゲームに関する効果をゲームの進行時に十分に活用できない場合があり、ゲームの趣向性を高めるうえでなお改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与する付与部と、
第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、前記第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する通知部と、を備える
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係るゲームシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図5】所有キャラクタ管理DBの一例を示す図である。
【
図8】ゲームサーバが行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係るゲームシステムの作用を説明するための図である。
【
図11】ゲームサーバ及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
<システム構成>
図1は、一実施形態に係るゲームシステム1のシステム構成の一例を示す図である。ゲームシステム1は、ゲームサーバ10と、複数の端末20とを備える。ゲームサーバ10及び端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN又は移動通信等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0011】
ゲームサーバ10は、例えば、プレイヤに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。ゲームサーバ10は、1又は複数のコンピュータから構成されていてもよいし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていてもよい。
【0012】
端末20は、ゲームをプレイヤに提供する装置である。端末20は、例えば、携帯電話
(スマートフォンを含む)、タブレット、パーソナルコンピュータ、アーケードゲーム装置、又は、コンシューマゲーム装置等のコンピュータである。端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をゲームサーバ10に通知する。
【0013】
<ゲーム概要>
続いて、一実施形態に係るゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、プレイヤは、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。
【0014】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題及びミッションと呼ばれることもある。クエストは、ゲームイベントの一例である。
【0015】
ゲームイベントとしては、クエストの他にも、例えば、ゲーム内抽選(所謂ガチャ)、ログインボーナス、ミッションなどを含む。ゲーム内抽選は、プレイヤがキャラクタやアイテムを獲得するためのイベントを意味する用語である。
【0016】
ゲーム内抽選を実行することで得られるアイテムは、例えば、素材アイテム、進化アイテムを含む。プレイヤは、ゲーム内抽選を実行する際にはアイテムを消費する。アイテムの消費量は、ゲーム内抽選ごとに予め設定されている。
【0017】
プレイヤは、アイテムを消費する他、課金等を行うことでゲーム内抽選を実行することも可能である。すなわち、ゲーム内抽選は、課金を必要とする有償のゲーム内抽選と、課金を必要としない無償のゲーム内抽選とを含んでもよい。
【0018】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。プレイヤは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。ゲームサーバ10には、プレイヤが編成した複数のデッキを記憶しておくことができ、プレイヤは、クエスト実行時に、記憶された複数のデッキの中から一のデッキを選択してクエストを実行することも可能である。
【0019】
キャラクタは、通常キャラクタと、特定キャラクタとを含む。通常キャラクタは、ゲームの進行に利用可能なキャラクタである。特定キャラクタは、通常キャラクタの中から期間ごとにランダムに選択されるキャラクタである。ゲームの進行に利用可能とは、例えば、デッキに編成してクエストにおいてゲームプレイが可能であること、プレイヤキャラクタとして操作可能であること、及び/又は、ゲームパラメータを変更して育成(進化、強化、合成)可能であることを意味する。
【0020】
通常キャラクタおよび特定キャラクタは、ゲーム媒体の一例である。通常キャラクタは、ゲームの進行時にパラメータを向上することができる。プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数に基づいて、プレイヤに付与される効果が決定される。
【0021】
所定条件は、例えば、キャラクタの所定のパラメータ(例えば、ラック)が所定値(例えば最大値)に達することを含む。キャラクタの所定のパラメータは、例えば、同一種類のキャラクタを合成することにより増加させることができるものであってよい。また、キャラクタの所定パラメータは、キャラクタをゲームにおいて使用することで変化(成長)するパラメータであってもよい。
【0022】
プレイヤに付与される効果は、例えば、一又は複数の種類の効果があってよく、一例としては、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータを上昇させる効果、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータの消費量を低減する効果、および、プレイヤに所定アイテムを付与する効果のうち少なくとも1つを含む。
【0023】
プレイヤに付与される効果は、ゲーム進行を有利にする効果であり、例えば、当該効果が発揮されている場合には、発揮されていない場合に比べて、多くのポイント、アイテム及び/又はゲーム媒体がプレイヤに付与されてもよい。また、プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数が多いほど、上記の効果によって多くのポイント、アイテム及び/又はゲーム媒体がプレイヤに付与されてもよい。
【0024】
プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数が一つ増えるごとに、プレイヤに付与される効果が追加されてもよい。
【0025】
また、プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数が増えると、プレイヤに付与される効果が変化してもよい。例えば、プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数が第1数である場合と、プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数が第1数よりも小さい第2数である場合とにおいて、プレイヤに付与される効果が異なることとしてよい。この場合、所定条件を満たす特定キャラクタの数が多い方が少ない場合よりも、プレイヤに付与される効果がゲームの進行に有利になるように変更してもよい。
【0026】
プレイヤは、クエストに参加する際にはアイテムを消費する。プレイヤは、アイテムの他、スタミナを消費することでもクエストに参加することが可能である。クエストに参加したプレイヤは、一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができる。また、クエストをクリアすると、プレイヤに報酬が与えられたり、ゲームのストーリーが進行したりする。
【0027】
報酬には、アイテムや、デッキ編成に利用可能なキャラクタ等が含まれる。例えば、クエストをクリアした場合、アイテムが獲得される。クエストをクリアした場合に獲得候補となるアイテムの数は、クエストの難易度やクエストのスタミナ消費量に応じて異なる。
【0028】
(ゲームサーバ)
図2は、ゲームサーバ10の構成の一例を示す図である。ゲームサーバ10は、ゲーム制御部110と、記憶部120とを備える。ゲーム制御部110は、記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0029】
ゲーム制御部110は、ゲームを実行するために必要な各種の機能を提供する。ゲーム制御部110は、付与部111と、通知部112とを含む。記憶部120は、通常キャラクタDB121と、応援キャラクタDB122と、所有キャラクタ管理DB123と、アイテム管理DB124とを記憶する。
【0030】
付与部111は、第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与する。
【0031】
ゲーム媒体とは、プレイヤがゲームに使用できるゲームオブジェクトであってよく、例えばキャラクタ、アイテム等がゲーム媒体に相当する。例えば、ゲーム媒体は、プレイヤがクエストをプレイする際に用いるデッキに編成することが可能である。
【0032】
第1時点は、例えば、第1期間に含まれる時点である。第1時点は、例えば、第1期間よりも前の時点であってもよい。第1期間は、プレイヤに対して第1効果が付与され得る期間である。
【0033】
第1条件は、例えば、第1時点でプレイヤが所持している第1期間に対応する第1特定ゲーム媒体群に関する条件である。
【0034】
第1特定ゲーム媒体群は、第1期間に関連付けられた1以上の特定のゲーム媒体を含む。本実施形態では、ゲーム媒体がキャラクタである例について説明することとし、以下では、第1特定ゲーム媒体を、第1特定キャラクタ群、特定のゲーム媒体を特定キャラクタと称する。
【0035】
特定キャラクタは、ゲームにおいて使用可能な複数のキャラクタのうちから、所定の期間ごとに設定されるキャラクタである。具体的には、第1期間と、第1期間の後の第2期間とにおいてそれぞれ特定キャラクタが設定される。本実施形態では、第1期間には複数の特定キャラクタを含む第1特定キャラクタ群が設定され、第2期間には複数の特定キャラクタを含む第2特定キャラクタ群が設定される。この第1特定キャラクタ群と、第2特定キャラクタ群のそれぞれを構成するキャラクタは少なくとも1つが異なっていてよい。
【0036】
第1条件は、例えば、第1特定キャラクタ群のうち、パラメータが所定条件を満足する1以上の特定キャラクタをプレイヤが所持しているか否かに関する条件である。
【0037】
所定条件は、例えば、特定キャラクタの所定パラメータが所定値以上(例えば最大値)であるか否かに関する条件である。
【0038】
第1効果は、第1期間に対応する第1特定キャラクタ群をプレイヤが所持することで、第1期間においてプレイヤに付与される効果である。第1効果は、例えば、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータを上昇させる効果、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータの消費量を低減する効果、および、プレイヤに所定アイテムを付与する効果のうち少なくとも一部を含む。
【0039】
付与部111は、例えば、プレイヤに付与される第1効果を、第1期間の全体に付与してもよいし、第1期間の一部に付与してもよい。第1期間の一部とは、例えば、第1期間において第1効果をプレイヤに付与するための条件を満たしてから第1期間が終了するまでの期間である。
【0040】
具体的には、第1特定キャラクタ群が3以上の特定キャラクタからなり、第1期間においてプレイヤが第1特定キャラクタ群のうち1つについて所定条件を満たしている場合に、付与部111は、プレイヤが当該条件を満たした時点からプレイヤに第1種の効果を付与することとしてよい。
【0041】
また、第1期間において、プレイヤが第1特定キャラクタ群のうち2つについて所定条件を満たしている場合に、付与部111は、プレイヤが当該条件を満たした時点からプレイヤに第1種の効果に加えて第2種の効果を付与することとしてよい。
【0042】
また、第1期間において、プレイヤが第1特定キャラクタ群のうち3つ以上について所定条件を満たしている場合に、付与部111は、プレイヤが当該条件を満たした時点からプレイヤに第1種の効果、第2種の効果に加えて第3種の効果を付与することとしてよい。
【0043】
ゲーム制御部110は、第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて第2効果を決定する。
【0044】
第2時点は、例えば、第1時点以降の時点であり、第1時点と第2時点とは一致していても構わない。また、第2時点は、例えば、第1時点以降の時点かつ第2期間よりも前の時点であってもよい。第2時点は望ましくは第2期間の開始よりも前の時点であるが、第2期間に含まれていても構わない。
【0045】
第2期間は、プレイヤに対して第2効果が付与され得る期間である。
【0046】
第2条件は、例えば、第2時点でプレイヤが所持している第2期間に対応する第2特定キャラクタ群に関する条件である。
【0047】
第1特定キャラクタ群を構成する特定キャラクタと、第2特定キャラクタ群を構成する特定キャラクタとは、少なくとも一部が異なっていてよい。
【0048】
第2条件は、例えば、所定のパラメータが所定条件を満足する1以上の特定キャラクタをプレイヤが所持しているか否かに関する条件である。所定条件は、例えば、特定キャラクタの所定のパラメータが所定値以上(例えば最大値)であるか否かに関する条件である。
【0049】
第2効果は、第2期間に対応する特定キャラクタをプレイヤが所持することで、第2期間においてプレイヤに付与される効果である。第2効果は、例えば、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータを上昇させる効果、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータの消費量を低減する効果、および、プレイヤに所定アイテムを付与する効果のうち少なくとも一部を含む。
【0050】
付与部111は、現在時点(例えば第3時点とする)が第2期間に含まれる場合には、第3時点において決定される第2効果をプレイヤに対して付与する。例えば、付与部111は、プレイヤに付与される第2効果を、第2期間の全体に付与してもよいし、第2期間の一部に付与してもよい。第2期間の一部とは、例えば、第2期間において第2効果をプレイヤに付与するための条件を満たしてから第2期間が終了するまでの期間である。
【0051】
具体的には、第2特定キャラクタ群が3以上の特定キャラクタからなり、第2期間においてプレイヤが第2特定キャラクタ群のうち1つについて所定条件を満たしている場合に、付与部111は、プレイヤが当該条件を満たした時点からプレイヤに第1種の効果を付与することとしてよい。
【0052】
また、第2期間において、プレイヤが第2特定キャラクタ群のうち2つについて所定条件を満たしている場合に、付与部111は、プレイヤが当該条件を満たした時点からプレイヤに第1種の効果に加えて第2種の効果を付与することとしてよい。
【0053】
また、第2期間において、プレイヤが第2特定キャラクタ群のうち3つ以上について所定条件を満たしている場合に、付与部111は、プレイヤが当該条件を満たした時点からプレイヤに第1種の効果、第2種の効果に加えて第3種の効果を付与することとしてよい。
【0054】
第1効果は、例えば、第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体のうち、第1条件を満たすゲーム媒体の数に基づいて決定され、第2効果は、例えば、第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体のうち、第2条件を満たすゲーム媒体の数に基づいて決定される。
【0055】
第1効果は、例えば、第1時点でプレイヤが所持している特定キャラクタのうち、所定のパラメータが所定条件を満足する特定キャラクタの数に基づいて決定される。第1効果は、例えば、第1時点でプレイヤが所持している特定キャラクタのうち、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数に基づいて決定される。
【0056】
第1効果は、例えば、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が多いほど優れた効果となるように決定される。
【0057】
第1効果は、例えば、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータを上昇させる効果、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータの消費量を低減する効果、および、プレイヤに所定アイテムを付与する効果の少なくとも一部を含む。
【0058】
第1効果は、例えば、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数に応じて段階的に設定されている。
【0059】
付与部111は、例えば、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が第1範囲にある場合、1種類の効果を第1効果として決定し、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が第1範囲よりも大きい第2範囲にある場合、2種類の効果を第1効果として決定し、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が第2範囲よりも大きい第3範囲にある場合、3種類の効果を第1効果として決定する。
【0060】
第2効果は、例えば、第2時点でプレイヤが所持している特定キャラクタのうち、所定のパラメータが所定条件を満足する特定キャラクタの数に基づいて決定される。
【0061】
第2効果は、例えば、第2時点でプレイヤが所持している特定キャラクタのうち、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数に基づいて決定される。
【0062】
第2効果は、例えば、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が多いほど優れた効果となるように決定される。
【0063】
第2効果は、例えば、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータを上昇させる効果、プレイヤまたはゲーム媒体のパラメータの消費量を低減する効果、および、プレイヤに所定アイテムを付与する効果の少なくとも一部を含む。
【0064】
第2効果は、例えば、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数に応じて段階的に設定されている。
【0065】
付与部111は、例えば、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が第1範囲にある場合、1種類の効果を第2効果として決定し、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が第1範囲よりも大きい第2範囲にある場合、2種類の効果を第2効果として決定し、所定のパラメータが最大値となる特定キャラクタの数が第2範囲よりも大きい第3範囲にある場合、3種類の効果を第2効果として決定する。
【0066】
付与部111は、例えば、第1期間でプレイヤが所持している特定キャラクタを、第2期間においてもプレイヤが所持している特定キャラクタとし、第2期間においてプレイヤが所持している特定キャラクタのうち、第2条件を満たす特定キャラクタの数に基づいて第2効果を決定する。
【0067】
通知部112は、第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する。
【0068】
第1効果と第2効果との比較に基づく情報とは、例えば、第1効果と第2効果との間に差異があることを示す情報、または、第1効果と第2効果とを双方を対比可能に示す情報であってよい。
【0069】
第1効果と第2効果との比較に基づく情報は、例えば、第2効果が第1効果よりも劣っている場合において、第2期間においてプレイヤに付与される効果が、第1期間においてプレイヤに付与される効果に比して低下することを示す情報を含む。
【0070】
なお、通知部112は、第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間と異なる第2期間に設定された第2ゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果が所定の条件を満たさない場合に、第2効果が所定の条件を満たさないことをプレイヤに通知してもよい。
【0071】
所定の条件は、例えば、第2効果が所定の効果より劣るか否かに関する条件であり、より詳細には、第2条件を満たすゲーム媒体の所持数が所定数未満であるか否かに関する条件である。具体的には、第1種~第3種の効果がある場合に、第1~第3種の全ての効果が付与され得る場合には、通知部112は第2時点で通知を行わず、第1~第3種のいずれかの効果が付与されない場合には、通知部112は第2時点でその旨をプレイヤに通知するようにしてよい。
【0072】
通知は、第2時点で第1効果が所定の効果を満たしているか否かが識別可能な態様で表示するものであれば特に限定されないが、例えば、第2効果が所定の効果よりも劣る場合に、特定のアイコンを第1態様で表示し、第2効果が所定の効果以上である場合に、特定のアイコンを第2態様で表示させるようにしてもよい。
【0073】
通知部112は、例えば、第2効果が第1効果よりも劣る場合、第1効果と第2効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する。
【0074】
第2効果が第1効果よりも劣るとは、例えば、プレイヤに第2効果が付与された場合に比して、プレイヤに第1効果が付与された場合の方がゲームの進行が有利になることである。また、第2効果が第1効果よりも劣るとは、例えば、第1効果と第2効果の種類数が異なる場合において、第1効果に比して、第2効果の種類数が少ないことであってもよい。すなわち、第1効果が2種類であり、かつ、第2効果が1種類である場合、または、第1効果が3種類であり、かつ、第2効果が1種類または2種類である場合を含む。また、第2効果が第1効果よりも劣るとは、例えば、第1効果および第2効果がプレイヤ又はゲーム媒体のパラメータを上昇させる効果である場合において、第2効果が第1効果に比して、パラメータの上昇量が小さいことであってもよい。
【0075】
また、第2効果が第1効果よりも劣るとは、例えば、第1効果および第2効果がプレイヤまたはゲーム媒体のパラメータの消費量を低減させる効果である場合において、第2効果が第1効果に比して、パラメータの消費量の低減度合いが小さいことを含む。
【0076】
また、第2効果が第1効果よりも劣るとは、例えば、第1効果および第2効果がプレイヤに所定アイテムを付与する効果である場合において、第2効果が第1効果に比して、レア度の低いアイテムをプレイヤに付与することであってもよい。
【0077】
通知部112は、例えば、1以上の特定のゲーム媒体のうち、第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体のうち、第2条件を満たすゲーム媒体と、第2条件を満たさないゲーム媒体とを識別可能にプレイヤに通知する。
通知部112は、例えば、第2条件を満たすゲーム媒体を示すアイコンを第1態様で表示し、第2条件を満たさないゲーム媒体を示すアイコンを第2態様で表示してもよい。
【0078】
通知部112は、例えば、1以上の特定のゲーム媒体のうち、第2時点でプレイヤが所持している第2条件を満たしていないゲーム媒体を優先度に応じてプレイヤに通知する。通知部112は、例えば、第2時点でプレイヤが所持している第2条件を満たしていない特定キャラクタのうち、優先度が所定値以上の特定キャラクタをプレイヤに通知し、優先度が所定値未満の特定キャラクタをプレイヤに通知しなくてもよい。通知部112は、例えば、第2時点でプレイヤが所持している第2条件を満たしていない特定キャラクタのうち、優先度が高い特定キャラクタから順にプレイヤに通知してもよい。
【0079】
通知部112は、例えば、第2効果が第1効果よりも劣る場合、第2効果を第1効果以上とするために必要とされるゲーム媒体に関する情報をプレイヤに通知する。通知部112は、例えば、第2効果が第1効果よりも劣る場合、第2時点に対応する第2特定キャラクタ群のうち、第2効果を第1効果以上とするためにプレイヤが獲得する必要のある特定キャラクタに関する情報、または、第2効果を第1効果以上とするためにプレイヤが獲得済みであり、所定条件を満たす必要のある特定キャラクタに関する情報をプレイヤに通知してもよい。
【0080】
通知部112は、例えば、第1効果と第2効果との比較に基づく情報を通知する際または通知した後に、第2条件に定められる1以上の特定のゲーム媒体のうちプレイヤが第2条件を満たしていないゲーム媒体を獲得可能なイベントが開催されている場合、当該イベントに関する情報をプレイヤに通知する。
【0081】
通知部112は、例えば、第1効果と第2効果との比較に基づく情報を通知する際または通知した後に、第2期間に対応する第2特定キャラクタ群のうち、プレイヤが所持していない特定キャラクタ、または、プレイヤが所持しているものの第2条件を満たしていない特定キャラクタを獲得するためのイベントが開催されている場合には、当該イベントに関する情報をプレイヤに通知してもよい。
【0082】
通知部112は、例えば、特定キャラクタに設定される複数のパラメータのうち特定のパラメータ(例えばラック)の大小に応じて優先度を設定してもよい。通知部112は、例えば、特定キャラクタの特定パラメータの値が大きい順に優先度を高く設定してもよい。例えば、特定パラメータは、同種のキャラクタを合成することにより増加するパラメータであってよい。
【0083】
また、通知部112は、例えば、特定キャラクタのラックが第1範囲にある場合に第1優先度を設定し、特定キャラクタのラックが第1範囲よりも小さい第2範囲にある場合に第1優先度よりも優先度の低い第2優先度を設定してもよい。
【0084】
また、通知部112は、例えば、特定キャラクタを獲得するためのイベントの開催の有無に応じて優先度を設定したりしてもよい。
【0085】
通知部112は、例えば、特定キャラクタを獲得するためのイベントが開催されている場合には、特定キャラクタを獲得するためのイベントが開催されていない場合に比して、高い優先度を設定してもよい。
【0086】
通知部112は、第2効果が第1効果よりも劣っている場合に限らず、第2効果が第1効果と同等である場合や、第2効果が第1効果よりも優れている場合にも、第1効果と第2効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知してもよい。
【0087】
また、通知部112は、プレイヤの指定に応じて、第1効果と第2効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知するか否かについて切り替えてもよい。
【0088】
通知部112は、例えば、第1効果と第2効果との比較に基づく情報を通知した後、プレイヤが所持するゲーム媒体の変化に応じて第2効果が第1効果以上となった場合、第2効果が第1効果以上となったことをプレイヤに通知する。
【0089】
通知部112は、例えば、第1効果と第2効果との比較に基づく情報を通知した後、プレイヤが所持する第2特定キャラクタ群のうち、少なくとも一部の特定キャラクタが第2条件を満たしたときには第2効果がより優れた効果となる。その結果、第2効果が第1効果以上となった場合、通知部112は、第2効果が第1効果以上となったことをプレイヤに通知する。
【0090】
通知部112は、例えば、第1効果と第2効果との比較に基づく情報を通知した後、ゲームの進行に伴って、プレイヤが所持する第2特定キャラクタ群のうち、少なくとも一部の特定キャラクタのラックが最大値となり、第2条件を満たす特定キャラクタの数が増大したときには第2効果がより優れた効果となる。その結果、第2効果が第1効果以上となった場合、通知部112は、第2効果が第1効果以上となったことをプレイヤに通知する。
【0091】
通知部112は、例えば、第2期間よりも前の所定の時点において、第1効果と第2効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する。所定時点は、例えば、第2期間に対応する特定キャラクタが公開されたタイミングに応じて設定される。所定時点は、例えば、第2期間の開始時点よりも予め定められた時間前の時点であってもよい。所定時点は、例えば、第2期間に対応する特定キャラクタが公開された後の時点から、プレイヤが指定可能であってもよい。また、所定時点は、所定日数おきに設定されてもよいし、第1期間が終了する時点よりも所定時間だけ前の時点であってもよい。
【0092】
図3は、通常キャラクタDB121の一例を示す図である。
【0093】
通常キャラクタDB121は、本ゲームに登場するキャラクタに関する各種の設定を管理する。通常キャラクタDB121には、通常キャラクタを一意に識別する識別子(キャラクタID)、通常キャラクタが属するグループを示す識別子(グループID)、キャラクタの遷移状態を示す識別子(形態)、レベルの上限値(最大レベル)、ラックの上限値
(最大ラック)、HP(ヒットポイント)の上限値(最大HP)、攻撃力の上限値(最大攻撃力)及びスピードの上限値(最大スピード)が対応づけられて格納される。
【0094】
図4は、特定キャラクタDB122の一例を示す図である。
【0095】
特定キャラクタDB122は、期間ごとに設定される特定キャラクタに関する情報を示すものであり、複数の特定キャラクタの各々を一意に識別する識別子(キャラクタID)が期間ごとに対応付けられて格納される。
【0096】
図5は、所有キャラクタ管理DB123の一例を示す図である。
【0097】
所有キャラクタ管理DB123は、プレイヤが所有するキャラクタ(通常キャラクタ)を記憶する。所有キャラクタ管理DB123には、キャラクタを所有するプレイヤを一意に識別する識別子(プレイヤID)、キャラクタを一意に識別する識別子(キャラクタID)、及び、通常キャラクタの現時点のステータス(レベル、ラック(運)、HP(ヒットポイント)、攻撃力、スピード等)、特定キャラクタに関する情報(特定キャラクタの該当の有無、所定条件の成立の有無)が対応づけられて格納される。
【0098】
【0099】
効果テーブル124には、プレイヤが特定キャラクタを所持することでプレイヤに付与される効果に関する情報が規定されている。効果テーブル124には、例えば、プレイヤが所持する特定キャラクタのうち、所定条件を満たす特定キャラクタの数と、プレイヤに付与される効果との関係が規定されている。
図6に示す例では、プレイヤに付与される効果の高さは、「効果C」>「効果B」>「効果A」の順になる。
【0100】
(端末)
図7は、端末20の構成の一例を示す図である。端末20は、通信部201と、UI(User Interface)部202と、制御部203と、記憶部210とを含む。通信部201、UI部202、及び制御部203は、記憶部210に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0101】
通信部201は、ゲームサーバ10との間で各種の通信を行う。
【0102】
UI部202は、プレイヤから各種の入力を受け付ける処理と、ディスプレイに各種のゲーム画面を表示させる機能とを有する。また、UI部202は、ゲームサーバ10の指示に従い、端末20にゲーム画面を表示する。
【0103】
制御部203は、ゲームサーバ10と連携することで、ゲームを実行するために必要な各種の機能を提供する。例えば、制御部203は、ゲーム画面に描画するための各種の情報(アイコン画像データ、テキストデータ等)をゲームサーバ10から取得する機能等を提供する。
【0104】
記憶部210は、制御部203がゲームを実行するために必要なゲームデータ211を記憶する。ゲームデータ211には、キャラクタの画像データ、ゲームシナリオ等が格納されている。
【0105】
図8は、ゲームサーバ10が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートは、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。
【0106】
ゲームサーバ10は、まず、プレイヤが所持している特定キャラクタのうち、第1期間に対応する所定条件を満たす特定キャラクタの数に基づいて、効果テーブル124を参照して、第1効果を決定する(ステップS10)。
【0107】
次に、ゲームサーバ10は、プレイヤが所持している特定キャラクタのうち、第2期間に対応する所定条件を満たす特定キャラクタの数に基づいて、効果テーブル124を参照して、第2効果を決定する(ステップS11)。
【0108】
次に、ゲームサーバ10は、ステップ11において決定した第2効果が、ステップS10において決定した第1効果よりも劣るか否かを判定する(ステップS12)。ゲームサーバ10は、第2効果が第1効果よりも劣ると判定した場合には(ステップS12=YES)、第2期間においてプレイヤに付与される効果が低下する旨を示す情報をプレイヤに通知し(ステップS13)、
図8に示すフローチャートを終了する。
【0109】
図9は、プレイヤが所持する特定キャラクタとプレイヤに付与される効果との関係を説明するための図である。
【0110】
図9に示す例では、期間T1においてプレイヤが所持する特定キャラクタの数は4つであり、これら特定キャラクタのうち、3つの特定キャラクタが所定条件を満たしている(この例では、「☆」を併記して示している)。
【0111】
期間T1においてプレイヤに付与される効果は、「効果C」となる。また、期間T2においてプレイヤが所持する特定キャラクタの数は3つであり、これら特定キャラクタのうち、2つの特定キャラクタが所定条件を満たしている(この例では、「☆」を併記して示している)。
【0112】
期間T2の前の第2時点においてプレイヤが所持するキャラクタに基づいて、期間T2に設定された特定キャラクタのうち2つが所定条件を満たしていると、プレイヤに付与される予定の効果は、「効果B」と決定される。なお、第2時点は、期間T2の開始前であるため、「効果B」はプレイヤに対してはまだ付与されない。
【0113】
そして、第2時点において、期間T1で付与されている効果と、期間T2で付与されることとなる効果とを比較した場合、後者の効果が低下すると判断される。したがって、第2時点において、期間T2においてプレイヤに付与される効果が期間T1に比べて低下する旨を示す情報がプレイヤに通知される。
【0114】
図10は、第1効果と第2効果との比較に基づく情報を通知する場合の画面の遷移例を示している。
【0115】
図10に示すように、遷移画面A100には、プレイヤが所持しているキャラクタの一覧が表示されている。遷移画面A100には、キャラクタのアイコン画像が、キャラクタが所定条件を満たしているか示すアイコン画像と併せて表示されている。また、遷移画面A100には、プレイヤが所持しているキャラクタのうち、第1期間に対応する特定キャラクタのキャラクタ群、および、第2期間に対応する特定キャラクタのキャラクタ群が枠で囲まれて表示されている。
【0116】
この例では、第1期間に対応する特定キャラクタの数が3つであり、第2期間に対応する特定キャラクタの数が2つである。そのため、遷移画面A100には、第1期間と第2期間とを比較した場合に、プレイヤに付与される効果が「効果C」から「効果B」に遷移することが併せて表示されている。そして、遷移画面A100において、第1効果と第2効果との比較に基づく情報の通知タイミングに達したときには、遷移画面A101に移行する。
【0117】
遷移画面A101には、第2効果が第1効果よりも劣っており、第2期間においてプレイヤに付与される効果がダウンすることを示すメッセージが表示されている。
【0118】
メッセージには、第2期間に対応する特定キャラクタのアイコン画像がメッセージと併せて表示されている。メッセージには、プレイヤが所持している特定キャラクタのうち、所定条件を満たしている特定キャラクタと、所定条件を満たしていない特定キャラクタとが識別可能に表示されている。また、メッセージには、第2期間に対応する特定キャラクタのうち、プレイヤが所持している特定キャラクタと、プレイヤが所持していない特定キャラクタとが識別可能に表示されている。
【0119】
<まとめ>
以上説明した実施形態によれば、ゲームサーバ10は、第1期間においてプレイヤに付与される効果と、第2期間においてプレイヤに付与される効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する。これにより、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識しやすくすることができる。
【0120】
〔ハードウェア構成〕
図11は、実施の形態のゲームサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。図示するように、ゲームサーバ10は、通信コントローラ100-1、CPU100-2、ワーキングメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)100-3、ブートプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)100-4、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置100-5、ドライブ装置100-6などが、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。通信コントローラ100-1は、ゲームサーバ10以外の構成要素との通信を行う。記憶装置100-5には、CPU100-2が実行するプログラム100-5aが格納されている。このプログラムは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM100-3に展開されて、CPU100-2によって実行される。これによって、管理部111、ゲーム処理部112、表示制御部113が実現される。
【0121】
以上説明した機能ブロック構成について、ゲームサーバ10に含まれる管理部111とゲーム処理部112と表示制御部113とのうち全部又は一部を、端末20の制御部203に備える構成とするようにしてもよい。
【0122】
<付記>
<付記1>
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与する付与部と、
第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、前記第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する通知部と、を備える、
情報処理装置。
【0123】
付記1によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくすることができる。
【0124】
<付記2>
前記通知部は、前記第2効果が前記第1効果よりも劣る場合、前記第1効果と前記第2効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0125】
付記2によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じてプレイヤに付与される効果が低下することをプレイヤに認識しやすくすることができる。
【0126】
<付記3>
前記第1効果は、前記第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体のうち、前記第1条件を満たすゲーム媒体の数に基づいて決定され、
前記第2効果は、前記第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体のうち、前記第2条件を満たすゲーム媒体の数に基づいて決定される、
付記1または2に記載の情報処理装置。
【0127】
付記3によれば、期間ごとに定められたゲーム媒体のうちプレイヤが所持し、所定条件を満たすゲーム媒体の数に応じて、プレイヤに付与される効果を決定することができる。
【0128】
<付記4>
前記第2条件は、パラメータが所定条件を満足する1以上の特定のゲーム媒体をプレイヤが所持しているか否かに関する条件であり、
前記通知部は、前記1以上の特定のゲーム媒体のうち、前記第2条件を満たす前記ゲーム媒体と、第2条件を満たしていない前記第2条件を満たさない前記ゲーム媒体とを識別可能にプレイヤに通知する、
付記1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0129】
付記4によれば、効果の変動に影響のあるゲーム媒体をプレイヤに認識しやすくすることができる。
【0130】
<付記5>
前記通知部は、前記1以上の特定のゲーム媒体のうち、前記第2時点でプレイヤが第2条件を満たしていないゲーム媒体を優先度に応じてプレイヤに通知する、
付記4に記載の情報処理装置。
【0131】
付記5によれば、第2効果に影響のあるゲーム媒体をプレイヤに認識しやすくすることができる。
【0132】
<付記6>
前記通知部は、前記第2効果が前記第1効果よりも劣る場合、前記第2効果を前記第1効果以上とするために必要とされるゲーム媒体に関する情報をプレイヤに通知する、
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0133】
付記6によれば、第2効果を第1効果以上とするために必要なゲーム媒体に関する情報をプレイヤに認識しやすくすることができる。
【0134】
<付記7>
前記通知部は、前記第1効果と前記第2効果との比較に基づく情報を通知する際または通知した後に、前記第2条件に定められる1以上の特定のゲーム媒体のうちプレイヤが第2条件を満たしていないゲーム媒体を獲得可能なイベントが開催されている場合、当該イベントに関する情報をプレイヤに通知する、
付記1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0135】
付記7によれば、第2効果に影響のあるゲーム媒体を獲得可能なイベントに関する情報をプレイヤに認識しやすくすることができる。
【0136】
<付記8>
前記通知部は、前記第1効果と前記第2効果との比較に基づく情報を通知した後、プレイヤが所持するゲーム媒体の変化に応じて前記第2効果が前記第1効果以上となった場合、前記第2効果が前記第1効果以上となったことをプレイヤに通知する、
付記1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0137】
付記8によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに的確に認識させることができる。
【0138】
<付記9>
前記通知部は、前記第2期間よりも前の所定の時点において、前記第1効果と前記第2効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知する、
付記1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0139】
付記9によれば、第2期間の開始前に、第1効果から第2効果の効果の差異をプレイヤに認識させることができる。
【0140】
<付記10>
情報処理装置が行う情報処理方法であって、
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与するステップと、
第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、前記第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知するステップと、を含む、
情報処理方法。
【0141】
付記10によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくすることができる。
【0142】
<付記11>
コンピュータに、
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与するステップと、
第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果と、前記第1効果との比較に基づく情報をプレイヤに通知するステップとを実行させるためのプログラム。
【0143】
付記11によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくすることができる。
【0144】
<付記12>
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間においてプレイヤに対して付与する付与部と、
第2時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第1期間と異なる第2期間に設定された第2ゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果が所定の条件を満たさない場合に、第2効果が前記所定の条件を満たさないことをプレイヤに通知する通知部と、
を備える、
情報処理装置。
【0145】
付記12によれば、プレイヤの所持するゲーム媒体に応じて期間ごとにプレイヤに付与される効果の変化をプレイヤに認識させやすくすることができる。
【0146】
例えば付記12において、第2効果が所定の条件を満たさないとは、第2効果が所定の基準以下の効果となることである。所定の基準以下の効果とは、例えば第1~第3種の効果のうち、少なくともいずれかの効果が発生しないこととしてよい。また、通知部は、第2期間に設定される3以上の特定キャラクタのうち、プレイヤが所持し、かつ特定パラメータの値が所定値以上のキャラクタの数が所定の効果の発生の条件である閾値に満たない場合に、第2効果が所定の条件を満たさないことをプレイヤに通知してもよい。
【符号の説明】
【0147】
10…ゲームサーバ、20…端末、100-1…通信コントローラ、100-2…CPU、100-3…RAM、100-4…ROM、100-5…記憶装置、100-5a…プログラム、100-6…ドライブ装置、110…ゲーム制御部、111…管理部、112…ゲーム処理部、113…表示制御部、120…記憶部、121…通常キャラクタDB、122…特定キャラクタDB、123…所有キャラクタ管理DB、124…効果テーブル、201…通信部、202…UI部、203…制御部、210…記憶部、211…ゲームデータ。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間において前記プレイヤに対して付与し、
前記第1期間より後の第2期間が開始する前の第2時点で前記プレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果が前記第1効果よりも劣る場合に、前記第2期間において前記プレイヤに付与される効果が低下する旨を示す情報を前記プレイヤに通知し、
前記第2効果が前記第1効果よりも劣らない場合には、前記情報を前記プレイヤに通知しない、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサが、第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間において前記プレイヤに対して付与し、
プロセッサが、前記第1期間より後の第2期間が開始する前の第2時点で前記プレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果が前記第1効果よりも劣る場合に、前記第2期間において前記プレイヤに付与される効果が低下する旨を示す情報を前記プレイヤに通知し、
プロセッサが、前記第2効果が前記第1効果よりも劣らない場合には、前記情報を前記プレイヤに通知しない、
情報処理方法。
【請求項3】
コンピュータに、
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間において前記プレイヤに対して付与したゲームを前記プレイヤに提供し、
前記第1期間より後の第2期間が開始する前の第2時点で前記プレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果が前記第1効果よりも劣る場合に、前記第2期間において前記プレイヤに付与される効果が低下する旨を示す情報を前記プレイヤに通知し、
前記第2効果が前記第1効果よりも劣らない場合には、前記情報を前記プレイヤに通知しない、
処理を実行させるためのプログラム。
【請求項4】
サーバと、端末とを備え、
前記サーバは、
第1時点でプレイヤが所持しているゲーム媒体と、第1期間に設定されたゲーム媒体に関する第1条件とに基づいて決定される第1効果を、前記第1期間の少なくとも一部の期間において前記プレイヤに対して付与し、
前記第1期間より後の第2期間が開始する前の第2時点で前記プレイヤが所持しているゲーム媒体と、前記第2期間に設定されたゲーム媒体に関する第2条件とに基づいて決定される第2効果が前記第1効果よりも劣る場合に、前記第2期間において前記プレイヤに付与される効果が低下する旨を示す情報を前記プレイヤの端末に通知し、
前記第2効果が前記第1効果よりも劣らない場合には、前記情報を前記プレイヤの端末に通知しない、
情報処理システム。