(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163288
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
A63F7/02 326Z
A63F7/02 326B
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024157969
(22)【出願日】2024-09-12
(62)【分割の表示】P 2022187131の分割
【原出願日】2018-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】598098526
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100103104
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 邦夫
(72)【発明者】
【氏名】田川 雄磨
(57)【要約】
【課題】遊技機内部の限られたスペースを有効に利用する。
【解決手段】電子部品を実装する第1・第2基板と第1・第2配線接続部を含む第1・第2遊技機構成部品、遊技機の背面側から遊技機構成部品を覆うように配置され、所定の収容空間に遊技機構成部品の少なくとも一部を収容可能なカバー部材、遊技機構成部品を配設可能なベース部材を備え、ベース部材は、ベース部材に配設される第2基板の周囲の少なくとも一部が第2基板の表面よりも高くなるように形成され、第2基板は、ベース部材とカバー部材により形成される収容空間に収容され、収容空間は、ベース部材により形成される第2基板が配設される底部と、ベース部材により形成される底部から第2の基板の表面よりも高くなるように形成された第2基板の周囲及び第2配線接続部よりも高い位置まで形成される周部と、カバー部材により形成される上部とに囲まれる空間である。
【選択図】
図51
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を実装する基板と、基板面上に設けられ外部からの配線と接続可能な配線接続部と、を含む遊技機構成部品と、
遊技機の背面側から前記遊技機構成部品を覆うように配置され、所定の収容空間に前記遊技機構成部品の少なくとも一部を収容可能なカバー部材と、
前記遊技機構成部品を配設可能なベース部材と、を備え、
前記遊技機構成部品は、第1の遊技機構成部品と、前記第1の遊技機構成部品に接続される第2の遊技機構成部品と、を含み、
前記第1の遊技機構成部品は、前記第2の遊技機構成部品と接続可能な第1の基板に設けられる第1の配線接続部を含み、
前記第2の遊技機構成部品は、前記第1の遊技機構成部品と接続可能な第2の基板に設けられる第2の配線接続部を含み、
前記ベース部材は、前記ベース部材に配設される前記第2の基板の周囲の少なくとも一部が前記第2の基板の表面よりも高くなるように形成され、
前記第2の基板は、前記ベース部材と前記カバー部材により形成される収容空間に収容され、
前記収容空間は、
前記ベース部材により形成され、前記第2の基板が配設される底部と、
前記ベース部材により形成され、前記底部から、前記第2の基板の表面よりも高くなるように形成された前記第2の基板の周囲及び前記第2の配線接続部よりも高い位置まで形成される周部と、
前記カバー部材により形成される上部と、に囲まれる空間である、
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、簡単に不正行為を行うことができない工夫が施されている。
【0003】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースに対してスライド可能なケースカバーが接
合され、基板ケース及びケースカバーに対してさらに別部材のスライド防止部材が係合さ
れることにより、ケースカバーを基板ケースに対してスライド不可能に設けたものが提案
されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、遊技機内部のスペースには限りがあり、スペースの有効利用の点で難点があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、遊技機内部の限られたスペースを有効に利用することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0008】
本発明に係る遊技機は、
電子部品を実装する基板と、基板面上に設けられ外部からの配線と接続可能な配線接続部と、を含む遊技機構成部品(例えば、主制御基板70A、中継基板100等)と、
遊技機の背面側から前記遊技機構成部品を覆うように配置され、所定の収容空間に前記遊技機構成部品の少なくとも一部を収容可能なカバー部材(例えば、側面第1蓋部432b等)と、
前記遊技機構成部品を配設可能なベース部材(例えば、カバー部材430等)と、を備え、
前記遊技機構成部品は、第1の遊技機構成部品(例えば、主制御基板70A等)と、前記第1の遊技機構成部品に接続される第2の遊技機構成部品(例えば、中継基板100等)と、を含み、
前記第1の遊技機構成部品は、前記第2の遊技機構成部品と接続可能な第1の基板(例えば、主制御基板70A等)に設けられる第1の配線接続部(例えば、主制御基板コネクタ接続部70Aa等)を含み、
前記第2の遊技機構成部品は、前記第1の遊技機構成部品と接続可能な第2の基板(例えば、中継基板100等)に設けられる第2の配線接続部(例えば、中継基板コネクタ接続部100a等)を含み、
前記ベース部材は、前記ベース部材に配設される前記第2の基板の周囲の少なくとも一部が前記第2の基板の表面よりも高くなるように形成され(例えば、カバー部材430において、配設されている中継基板100を3方向から取り囲むような側壁部が形成されている)、
前記第2の基板は、前記ベース部材(例えば、カバー部材430等)と前記カバー部材(例えば、側面第1蓋部432b等)により形成される収容空間に収容され、
前記収容空間は、
前記ベース部材により形成され、前記第2の基板が配設される底部(例えば、中継基板100を取り付ける平面部分等)と、
前記ベース部材により形成され、前記底部から、前記第2の基板の表面よりも高くなるように形成された前記第2の基板の周囲及び前記第2の配線接続部よりも高い位置まで形成される周部(例えば、側面第1蓋部432bの切欠部や角部を受け入れる背の高い出っ張った周辺部分等)と、
前記第2のカバー部材により形成される上部(例えば、側面第1蓋部432bの裏面部分等)と、に囲まれる空間である、
ことを特徴とする遊技機。
【0009】
このような構成によれば、遊技機内部の限られたスペースを有効に利用することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、遊技機内部の限られたスペースを有効に利用することができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る遊技機を正面側から見た概略斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る遊技機の概略正面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態における皿ユニットを切り離した状態を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施形態におけるトップ飾りを切り離した状態を示す分解斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施形態における右側装飾部材及び左側装飾部材を切り離した状態を示す分解斜視図である。
【
図6】皿ユニットの右斜め方向から示す概略斜視図である。
【
図7】皿ユニットの左斜め方向から示す概略斜視図である。
【
図9】皿ユニットの右側方を示す概略側面図である。
【
図10】皿ユニットの左側方を示す概略側面図である。
【
図11】皿ユニットの下斜め方向から示す概略斜視図である。
【
図13】皿ユニットの一部部品を取り外した状態を示す概略斜視図である。
【
図14】皿ユニットの一部部品を取り外した状態を示す概略正面図である。
【
図15】皿ユニットにおけるスピーカ周辺の構成を説明するための分解斜視図である。
【
図16】皿ユニットにおけるスピーカ周辺の送風機構を説明するための分解斜視図である。
【
図17】送風機構の動作を説明するための分解斜視図である。
【
図18】送風機構の動作を説明するための内部平面図である。
【
図19】送風機構の動作を説明するための分解斜視図である。
【
図20】送風機構の動作を説明するための内部平面図である。
【
図21】本発明の第1実施形態に係る遊技機の制御回路を示すブロック図である。
【
図22】本発明の第1実施形態に係る遊技機の各種テーブルを説明するための図である。
【
図24】右側装飾部材における内側導光板を示す概略平面図である。
【
図25】右側装飾部材における内側導光板の入射後端面を示す一部切り欠き斜視図である。
【
図26】右側装飾部材における内側導光板の入射後端面を示す一部切り欠き背面図である。
【
図27】右側装飾部材における内側導光板の出射前端面を示す一部切り欠き斜視図である。
【
図28】右側装飾部材における内側導光板の出射前端面を示す一部切り欠き正面図である。
【
図29】トップ飾りにおける中央飾り部材の分解斜視図である。
【
図30】トップ飾りにおける中央飾り部材の分解斜視図である。
【
図31】トップ飾りにおける中央飾り部材の内部構造を示す概略正面図である。
【
図32】トップ飾りにおける中央飾り部材の内部構造を示す分解斜視図である。
【
図33】トップ飾りにおける中央飾り部材の分解上面図である。
【
図34】トップ飾りにおける右側飾り部材の分解斜視図である。
【
図35】トップ飾りにおける右側飾り部材の一部部品を示す概略正面図である。
【
図36】トップ飾りにおける右側飾り部材の一部部品を示す概略上面図である。
【
図37】トップ飾りにおける右側飾り部材の一部部品の右側方を示す概略上面図である。
【
図38】トップ飾りにおける右側飾り部材の一部部品の左側方を示す概略上面図である。
【
図39】トップ飾りにおける右側飾り部材の一部部品を示す概略背面図である。
【
図40】送風機構の変形例を示す概略斜視図である。
【
図41】本発明の第2実施形態に係る遊技機の外観斜視図である。
【
図42】本発明の第2実施形態に係る遊技機の分解斜視図である。
【
図43】本発明の第2実施形態に係る遊技機における本体枠の分解斜視図である。
【
図44】本発明の第2実施形態に係る遊技機における取付枠の分解斜視図である。
【
図45】本発明の第2実施形態に係る遊技機における遊技盤の上面図である。
【
図46】本発明の第2実施形態の変形例に係る遊技機における遊技盤の上面図である。
【
図47】本発明の第2実施形態に係る遊技機における取付ベースの斜視図である。
【
図48】本発明の第2実施形態に係る遊技機における取付ベースの正面図である。
【
図49】本発明の第2実施形態に係る遊技機における本体枠の断面図である。
【
図50】本発明の第2実施形態に係る遊技機におけるプロジェクタユニットから出射された投影光の光軸を説明する図である。
【
図51】本発明の第2実施形態に係る遊技機におけるカバー部材の背面側から視た斜視図である。
【
図52】本発明の第2実施形態に係る遊技機におけるカバー部材の前面側から視た斜視図である。
【
図53】本発明の第2実施形態に係る遊技機における遊技盤中継基板と、取付ベースの基板用孔及びカバー部材の開口部との位置関係を説明する図である。
【
図54】本発明の第2実施形態に係る遊技機の上面図である。
【
図55】本発明の第2実施形態に係る遊技機における本体枠の分解斜視図である。
【
図56】本発明の第2実施形態に係る遊技機における第1誘導樋及び第2誘導樋の分解斜視図である。
【
図57】本発明の第2実施形態に係る遊技機における第1誘導樋及び第2誘導樋の分解斜視図である。
【
図58】本発明の第2実施形態に係る遊技機における払出装置を示す全体斜視図である。
【
図59】本発明の第2実施形態に係る遊技機における払出装置に含まれる球通路ユニットを示す斜視図である。
【
図60】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球通路ユニットを示す分解斜視図である。
【
図61】
図60とは異なる向きで球通路ユニットを示す分解斜視図である。
【
図62】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球通路ユニットの第1誘導路を示す平面図である。
【
図63】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球通路ユニットの第2誘導路を示す平面図である。
【
図64】本発明の第2実施形態に係る遊技機における遊技盤のアウト口を示す斜視図である。
【
図65】本発明の第2実施形態に係る遊技機における遊技盤を取り外した状態でアウト口の背後に位置する球検知ユニットを示す斜視図である。
【
図66】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球検知ユニットの全体を示す斜視図である。
【
図67】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球検知ユニットを示す分解斜視図である。
【
図68】
図67とは異なる向きで球検知ユニットを示す分解斜視図である。
【
図69】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球検知ユニットを構成する右側構成部材の内部側面図である。
【
図70】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球検知ユニットを構成する左側構成部材の内部側面図である。
【
図71】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球検知ユニットを構成する突片部材の上面図である。
【
図72】本発明の第2実施形態に係る遊技機における皿ユニットが設けられたガラスドアを示す全体斜視図である。
【
図73】本発明の第2実施形態に係る遊技機におけるガラスドアの正面を示す全体正面図である。
【
図74】本発明の第2実施形態に係る遊技機における皿ユニットの全体を示す拡大斜視図である。
【
図75】本発明の第2実施形態に係る遊技機における皿ユニットの分解斜視図である。
【
図76】本発明の第2実施形態に係る遊技機における皿ユニットの上面図である。
【
図77】本発明の第2実施形態に係る遊技機における皿ユニットの受け皿カバー部材を取り外した状態の上面図である。
【
図78】本発明の第2実施形態に係る遊技機における本体部、球抜き通路部材及び蓋開閉部を背面側から視た斜視図である。
【
図80】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球抜き通路部材の斜視図である。
【
図83】本発明の第2実施形態に係る遊技機における球抜き通路部材の分解斜視図である。
【
図84】本発明の第2実施形態に係る遊技機の回路構成を示すブロック図である。
【
図85】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットの斜視図である。
【
図86】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットの斜視図である。
【
図87】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットの正面図である。
【
図88】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースの斜視図である。
【
図89】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースの斜視図である。
【
図90】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースの分解斜視図である。
【
図91】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースの分解斜視図である。
【
図92】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースの正面図である。
【
図93】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースの背面図である。
【
図94】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースにおける上側部材の側面図である。
【
図95】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースにおける上側部材の側面図である。
【
図96】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースにおける上側部材の一部拡大側面図である。
【
図97】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースにおける下側部材の内部正面図である。
【
図98】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースにおける上側部材及び下側部材の組付け前の状態を示す斜視図である。
【
図99】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ケースにおける上側部材及び下側部材の組付け後の状態を示す斜視図である。
【
図100】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットにおける基板ケースの回転状態を示す斜視図である。
【
図101】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットにおける基板ケースの回転状態を示す斜視図である。
【
図102】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に対する基板ケースの取付状態を示す斜視図である。
【
図103】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に対する基板ケースの取付状態を示す斜視図である。
【
図104】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に対する基板ケースの取付状態を示す斜視図である。
【
図105】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に対する基板ケースの取付前の状態を示す分解斜視図である。
【
図106】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に対する基板ケースの取付前の状態を示す分解斜視図である。
【
図107】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に対する基板ケースの取付前の状態を示す分解斜視図である。
【
図108】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットにおける基板ケースの回転状態を示す斜視図である。
【
図109】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットのベース部材に取り付けられる封止部材を示す分解斜視図である。
【
図110】本発明の第3実施形態に係る遊技機の基板ユニットにおける基板ケースの回転状態を示す上面図である。
【
図111】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアを示す斜視図である。
【
図112】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアを示す側面図である。
【
図113】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアを示す分解斜視図である。
【
図114】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアにおける透明板ユニットを示す分解斜視図である。
【
図115】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアにおける透明板ユニットを示す分解斜視図である。
【
図116】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアにおける透明板ユニットを示す正面図である。
【
図117】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアにおける透明板ユニットを示す背面図である。
【
図118】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアにおける透明板ユニットを示す側面図である。
【
図119】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアの組み付け状態を示す分解斜視図である。
【
図120】本発明の第3実施形態に係る遊技機の前面ドアの組み付け状態を示す分解斜視図である。
【
図121】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルを示す斜視図である。
【
図122】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルを示す分解斜視図である。
【
図123】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルを示す分解斜視図である。
【
図124】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルを示す分解側面図である。
【
図125】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルにおけるハンドルグリップを示す正面図である。
【
図126】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルにおけるハンドルグリップを示す背面図である。
【
図127】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルにおけるベース部材を示す正面図である。
【
図128】本発明の第3実施形態に係る遊技機の発射ハンドルにおけるベース部材を示す背面図である。
【
図129】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構を示す斜視図である。
【
図130】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構を示す分解斜視図である。
【
図131】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構の内部を示す内部平面図である。
【
図132】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構の動作を説明するための内部平面図である。
【
図133】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構の動作を説明するための左側面図である。
【
図134】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構の動作を説明するための内部平面図である。
【
図135】本発明の第3実施形態に係る遊技機の送風機構の動作を説明するための左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係る遊技機について、添付図面を参照しつつ説明する。な
お、本発明に係る遊技機としては、封入式のパチンコ遊技機を含めパチンコ遊技機全般及
びパチスロ遊技機全般を対象とするが、本実施形態ではそれぞれ図に示す形態のパチンコ
遊技機を想定する。まず、本発明の第1実施形態に係る遊技機について以下に説明する。
【0013】
「第1実施形態」
<遊技機の特徴的構成>
図1~
図5に示すように、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、表枠3に特徴的な構成
要素を備えている。表枠3の構成要素としては、表枠ベース板を構成する右側ベース板3
aa、左側ベース板3ab及び全体ベース板3acのほか、透明板ユニット7、皿ユニッ
ト8、トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16がある。皿ユニット8は、
全体ベース板3acの下部に取り付けられる。トップ飾り14は、右側ベース板3aa及
び左側ベース板3abの上部に取り付けられる。右側装飾部材15は、右側ベース板3a
aの下部に取り付けられ、左側装飾部材16は、左側ベース板3abの下部に取り付けら
れる。以下に主たる特徴的な構成要素について図面を参照して説明する。
【0014】
<皿ユニット8について>
図6~
図14に示すように、皿ユニット8は、上皿上部カバー8a、下皿カバー8b、
アンダーカバー8c、支持部材8d、第1操作ユニット9A、第2操作ユニット9B、ス
ピーカユニット10、送風機構110、発光ユニット12、上皿17、下皿18等を有す
る。上皿17は、支持部材8dの上部左寄りの位置に設けられ、第1操作ユニット9Aは
、上皿17の右隣りとなる支持部材8dの上部中央の位置に設けられ、第2操作ユニット
9Bは、第1操作ユニット9Aの右隣りとなる支持部材8dの上部右寄りの位置に設けら
れる。下皿18は、上皿17の下方となる支持部材8dの下部左寄りの位置に設けられ、
スピーカユニット10は、下皿18の右隣りとなる支持部材8dの下部中央の位置に設け
られ、送風機構110は、スピーカユニット10の右隣りとなる支持部材8dの下部右寄
りの位置に設けられ、発光ユニット12は、送風機構110の右隣りで発射装置26の左
隣りとなる支持部材8dの下部右寄りの位置に設けられる。第1操作ユニット9A、第2
操作ユニット9B、スピーカユニット10、送風機構110、発光ユニット12、上皿1
7、及び下皿18は、第1操作ユニット9A及び第2操作ユニット9Bの後述する操作部
材(操作ボタン)や上皿17及び下皿18の上面を露出させるように上皿上部カバー8a
、下皿カバー8b、アンダーカバー8cにより覆われる。上皿上部カバー8a、下皿カバ
ー8bの一部、アンダーカバー8cは、着脱自在となっている。
【0015】
[上皿17及び下皿18]
上皿17は、遊技球を貯留可能な上皿本体17p等のほか、上皿本体17pに遊技球を
払い出すための払出口170を有する。下皿18は、遊技球を貯留可能な下皿本体18p
等のほか、下皿本体18pに遊技球を排出するための排出口180や、下皿本体18pの
下方外部に遊技球を落下させるための球抜き部181を有する。
【0016】
[第1操作ユニット9A]
第1操作ユニット9Aは、遊技者が操作可能な操作部材(操作ボタン)2000のほか
、押下検出センサ2035(図示略)や電飾基板2183(図示略)等を有する。第1操
作ユニット9Aの操作部材2000は、上皿上部カバー8aの中央に設けられた開口から
露出し、操作部材2000の押圧操作面が円形状に形成されている。この操作部材200
0は、後述する演出抽選テーブル(
図22参照)から明らかなように、比較的使用頻度が
高い操作演出用のボタンとして設けられている。押下検出センサ2035及び電飾基板2
183は、専用の図示しないハーネス等の配線を介して後述するサブ制御基板33(
図2
1参照)に接続されている。これにより、操作部材2000の押下操作に際しては、押下
検出センサ2035による操作信号がサブ制御基板33に供給される。
【0017】
[第2操作ユニット9B]
第2操作ユニット9Bは、球貸ボタン23や返却ボタン24とともに、遊技者が操作演
出に際して操作するための押圧ボタン3000や遊技者が選択操作するための十字ボタン
3100を共通基板3200に実装して構成されたものである。球貸ボタン23、返却ボ
タン24、押圧ボタン3000、及び十字ボタン3100は、それぞれに対応して共通基
板3200に設けられた押下検出センサにより変位動作が検出される。共通基板3200
は、図示しないハーネス等の配線を介して後述するサブ制御基板33やカードユニット装
置CU(
図21参照)に接続されている。これにより、球貸ボタン23や返却ボタン24
の押下操作に際しては、共通基板3200から押下検出センサによる球貸操作信号や返却
操作信号がカードユニット装置CUに供給される一方、押圧ボタン3000や十字ボタン
3100の押下操作に際しては、共通基板3200から押下検出センサによる演出操作信
号や選択操作信号がサブ制御基板33に供給される。このような第2操作ユニット9Bの
押圧ボタン3000は、上皿上部カバー8aの右寄りの位置に設けられた開口から露出し
、押圧ボタン3000の押圧操作面が四角形状に形成されている。この押圧ボタン300
0は、後述する演出抽選テーブル(
図22参照)から明らかなように、比較的使用頻度が
低い操作演出用のボタンとして設けられている。ここで、十字ボタン3100と押圧ボタ
ン3000とは、共に直線状の辺を備えた略四角形状で構成され、直線状の辺が互いに対
向して配置されている。
【0018】
[スピーカユニット10]
スピーカユニット10は、低音域の音を増幅するバスレフ型のものであり、スピーカ1
0c及びエンクロージャ10eを有する。スピーカ10cは、エンクロージャ10eの前
面に設けられており、下皿カバー8bの前面中央部に設けられたスピーカカバー10kに
よってスピーカ10cの前部が覆われる。スピーカ10cの前部で発生した音は、スピー
カカバー10kを通って遊技者に直接伝わる一方、スピーカ10cの後部で発生した音は
、エンクロージャ10eの内部に一旦籠る。
【0019】
エンクロージャ10eは、スピーカ10cの後部から発生した音をその前部から発生し
た音と干渉させないように封じ込めるものであり、比較的大きな容積をもつように形成さ
れている。
図14に示すように、エンクロージャ10eの左上部10eaは、下皿18の
右側上方まで迫り出すように形成されている。また、エンクロージャ10eの左上部10
eaは、上皿本体17pの底部と接触するように配置される。さらに、エンクロージャ1
0eの左下部10ebは、下皿本体18pの右端部と接触するように配置される。
【0020】
図16に示すように、エンクロージャ10eの右下端部には、内部に設けられた導管(
図示略)へと通じる開口10ecが設けられている。このような導管及び開口10ecは
、いわゆるヘルムホルツ共鳴の原理により、スピーカ10cの後部からエンクロージャ1
0eの内部に発せられた音を共振・増強しつつ外部へと伝播する。開口10ecから外部
へと伝播する音は、スピーカ10cの前部から発せられた音と重なることにより、豊かで
力強い低音として感じられる。また、スピーカ10cから音が発生する際には、その音の
発生に連動して開口10ecから外部へと空気が流出する。スピーカ10cから音が発生
していない状態では、開口10ecから外部へと空気が流出しない。
【0021】
このようなスピーカユニット10によれば、エンクロージャ10eの左上部10eaが
部分的に膨出した形状であるので、例えば直方体状のエンクロージャよりも容積を十分確
保することができ、スピーカ10cから十分な音圧で迫力のある低音を発生させることが
できる。
【0022】
また、スピーカ10cから音を発生させる際には、それと同時にエンクロージャ10e
の開口10ecから外部へと十分な風圧で風を送出することができる。
【0023】
さらに、スピーカ10cで音を発生させる際には、エンクロージャ10e全体が音圧に
応じて振動するが、エンクロージャ10eの左上部10ea及び左下部10ebが上皿本
体17p及び下皿本体18pの一部と接触しているので、その振動が上皿本体17pや下
皿本体18p全体にも伝わる。これにより、上皿本体17pや下皿本体18pに多くの遊
技球が貯留されている場合にあっても、払出口170や排出口180から出てくる遊技球
の球詰まりを振動によって効果的に防ぐことができる。
【0024】
[送風機構110]
送風機構110は、エンクロージャ10eの開口10ecから送出される風の方向を切
り替えるものであり、エンクロージャ10eの右側面に隣接して配置される。
図17及び
図19に示すように、送風機構110は、左右に2分割可能なカバー部材110A,11
0B、ソレノイド111、スライド部材112、リンク部材113、バネ114、開閉部
材115、及び開閉検知センサ116を有する。ソレノイド111、スライド部材112
、リンク部材113、バネ114、開閉部材115、及び開閉検知センサ116は、カバ
ー部材110A,110Bの内部に収容される。
【0025】
図19及び
図20に示すように、カバー部材110Aには、エンクロージャ10eの開
口10ecからまっすぐ向かう方面を開閉部材115が閉鎖・開放可能な空間部110a
が設けられている。空間部110aの下方は、開閉部材115の閉鎖・開放に関係なく常
に開放されており、アンダーカバー8cに設けられた通気口8caが位置する(
図16参
照)。
図17及び
図19に示すように、カバー部材110Bには、空間部110aと対向
する位置に開口部110bが設けられている。開口部110bの右側には、下皿カバー8
bの一部として着脱自在の右下側面カバー8baに設けられた送風口80が位置する(図
12、
図15、
図16参照)。これにより、開閉部材115が空間部110aを閉鎖した
状態の場合、開口10ecから送出された風は、開閉部材115に当って遮られ、開口部
110bを抜けることなく空間部110aの下方へと導かれる。空間部110aの下方へ
と導かれた風は、アンダーカバー8cの通気口8caを通って外部へと送出される。一方
、開閉部材115が空間部110aを開放した状態の場合、開口10ecから送出された
風は、開閉部材115に遮られることなく概ねまっすぐ流れ、空間部110a及び開口部
110bを抜けた後、右下側面カバー8baの送風口80を通って外部へと送出される。
送風口80と概ねまっすぐ対向する位置には、発射装置26の発射ハンドル26bが配置
されており、送風口80から出た風は、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に当た
る。すなわち、開口10ecから空間部110a及び開口部110b並びに送風口80を
経て発射ハンドル26bへと風が流れる流路は、概ねまっすぐ形成されるので、発射ハン
ドル26bを握る遊技者の手まで風圧をできる限り弱めることなく風を到達させることが
でき、遊技者に対して確実に風を感じさせることができる。また、開閉部材115の閉鎖
・開放状態のいずれにしても、開口10ecから風と共に送出される音は、送風口80あ
るいは通気口8caのいずれかを通って外部に放出されるので、ヘルムホルツ共鳴による
音響効果を低減させることなく重低音を十分体感させることができる。
【0026】
図17~
図20に示すように、ソレノイド111は、オン・オフ動作に連動して突出・
退避可能なプランジャ111aを有する。プランジャ111aの先端部は、スライド部材
112と連結されている。スライド部材112は、水平方向に沿って移動可能にカバー部
材110Aに支持されている。スライド部材112には、垂直方向に沿って長く伸びるよ
うに長孔112aが形成されている。この長孔112aには、リンク部材113の連結部
113aが移動自在に係止される。リンク部材113の基端部113bは、回転可能にカ
バー部材110Aに支持され、リンク部材113の先端部寄りの部位には、バネ114の
一端が係止される。バネ114の他端は、カバー部材110Aの適部に係止されている。
リンク部材113の先端部には、長孔113cが形成されている。この長孔113cには
、開閉部材115に設けられた連結ピン115aが移動自在に係止される。開閉部材11
5は、空間部110aに留まる閉鎖位置と空間部110aからずれた開放位置との間を移
動可能にカバー部材110Aに案内されている。開閉検知センサ116は、例えばタッチ
センサあるいは近接センサにより構成され、開閉部材115が開放位置にあるとき、リン
ク部材113の一部が当接あるいは近接することにより、空間部110aが開放状態にあ
ることを検知する。開閉部材115が閉鎖位置にあるとき、リンク部材113が開閉検知
センサ116から離間することにより、空間部110aが閉鎖状態にあることを検知する
。開閉検知センサ116は、サブ制御基板33と電気的に接続されている。
【0027】
図17及び
図18に示すように、ソレノイド111がオフ状態でプランジャ111aが
突出位置にあるとき、スライド部材112が図中左寄りに位置し、リンク部材113の先
端部側がバネ114によって引っ張られる結果、その先端部の長孔113cに連結ピン1
15aを介して連結された開閉部材115は、空間部110aの閉鎖位置に留まり、空間
部110aを閉鎖状態とする。このとき、リンク部材113は、開閉検知センサ116か
ら離間した位置にあるため、開閉検知センサ116からは、閉鎖状態を示す検知信号がサ
ブ制御基板33に供給される。
【0028】
一方、
図19及び
図20に示すように、ソレノイド111がオン状態となると、プラン
ジャ111aが突出位置から退避位置へと移動する。プランジャ111aが退避位置へと
移動すると、スライド部材112が図中右側へと移動し、それに伴いリンク部材113の
先端部側がバネ114の引っ張り力に抗して基端部113bを軸に反時計回りの方向に回
動する。その結果、リンク部材113の長孔113cに連結ピン115aを介して連結さ
れた開閉部材115は、空間部110aから図中右側の退避した位置へと移動し、これに
より空間部110aが開放状態となる。このとき、リンク部材113は、開閉検知センサ
116と当接あるいは近接するため、開閉検知センサ116からは、開放状態を示す検知
信号がサブ制御基板33に供給される。
【0029】
このような送風機構110によれば、開口10ecから送風口80を経て発射ハンドル
26bへと至る風の流路が概ね直線状となり、この開口10ecと送風口80との間に位
置する空間部110aが閉鎖・開放状態に制御され、空間部110aを閉鎖状態とした場
合、開口10ecからの風の流れを空間部110aの下方に位置する通気口8caへと導
くことができる一方、空間部110aを開放状態とした場合、開口10ecからの風の流
れを空間部110aから開口部110bを通ってまっすぐ送風口80へと直線的に導くこ
とができる。送風口80を出た風は、さらにまっすぐ直線的に発射ハンドル26bの方へ
と流れ、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に当たることとなる。これにより、重
低音を聞く聴覚とともに皮膚感覚によって風を感じさせることができる。開口10ecか
らの風が通気口8caへと導かれる場合、通気口8ca付近に遊技者の手が添えられるこ
とはないため、例えば風を感じさせずに聴覚によって重低音のみを感じさせることができ
る。
【0030】
[発光ユニット12]
発光ユニット12は、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に照射光を当てるもの
であり、発射ハンドル26bの左斜め上方に配置される。発光ユニット12は、その詳細
について図示説明を省略するが、発光手段としての複数のLED、複数のLEDを搭載し
た発光基板、複数のLEDからの光を所定方向に導くための導光板等を有して構成される
。
図13及び
図14に示すように、発光ユニット12からの光が導かれる所定方向には、
下皿カバー8bの一部として着脱自在の右上側面カバー8bbに設けられた照射窓81が
設けられている。発光ユニット12からの光は、照射窓81を通って発射ハンドル26b
の方に照射され、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手にスポットライトとして映る
。これにより、皮膚感覚に訴える風や聴覚に訴える重低音とは別に、照射光によっても視
覚を刺激して感じさせることができる。
【0031】
[遊技機の電気的構成]
次に、
図21を用いて、本実施形態に係る遊技機の制御回路について説明する。なお、
図21においては、「スイッチ」を「SW」と略記し、「ソレノイド」を「SOL」と略
記する。
【0032】
図21に示すように、遊技機は、遊技の制御を行う主制御手段としての主制御基板28
と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御手段としてのサブ制御基板33とを有す
る。
【0033】
主制御基板28は、メインCPU280、読み出し専用メモリであるメインROM28
1、読み書き可能メモリであるメインRAM282、初期リセット回路283、I/Oポ
ート284、コマンド送信手段としてのコマンド出カポート285、リセット用クロック
パルス発生回路286、及び遊技情報出力回路287を備えている。主制御基板28は、
各種のデバイス(機器やスイッチ等)と接続されている。
【0034】
メインCPU280は、メインROM281及びメインRAM282と接続されており
、メインROM281に記憶されたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する機能
を有する。
【0035】
主制御基板28には、遊技盤1における第1始動口(図示略)の後方に配置された第1
始動口スイッチ311が接続されている。第1始動口スイッチ311によって遊技球が検
出されると、当り抽選が行われる。
【0036】
主制御基板28には、遊技盤1における第2始動口(図示略)の後方に配置された第2
始動口スイッチ312が接続されている。第2始動口スイッチ312によって遊技球が検
出されると、当り抽選が行われる。
【0037】
これらの第1始動口スイッチ311及び第2始動口スイッチ312は、第1始動口及び
第2始動口に遊技球が入球したことを検出した場合に入賞したとして、所定の検出信号を
主制御基板28に供給する。
【0038】
主制御基板28には、遊技盤1における通過ゲート(図示略)の後方に配置された通過
ゲートスイッチ314が接続されている。通過ゲートスイッチ314によって遊技球が検
出された場合、通過ゲートに遊技球が入賞したとして、普通図柄抽選が行われる。この普
通図柄抽選の結果は、遊技盤1に設けられた普通図柄表示部5Aにおいて表示される。な
お、普通図柄表示部5Aにおいて特定の図柄が停止表示された場合には、普通図柄抽選の
結果が当選であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置4の画面上に表示さ
れるようにしてもよい。
【0039】
通過ゲートスイッチ314は、通過ゲートを遊技球が通過したことを検出した場合に入
賞したとして、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。これにより、通過ゲートス
イッチ314は、第2始動口を開放する契機を与える。
【0040】
主制御基板28には、遊技盤1に設けられた一般入賞口(図示略)の後方に配置された
一般入賞口スイッチ310が接続されている。一般入賞口スイッチ310によって遊技球
が検出されると、払出装置35により予め設定されている数の賞球が行われる。
【0041】
主制御基板28には、遊技盤1における第1大入賞口(図示略)の奥方に配置された第
1大入賞口カウントスイッチ315が接続されている。第1大入賞口カウントスイッチ3
15は、第1大入賞口への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第1大入賞
口カウントスイッチ315により遊技球の入賞が検出されると、払出装置35は、予め設
定されている数の遊技球を賞球として払出口170又は排出口180を通じて上皿17又
は下皿18に払い出しを行う。
【0042】
主制御基板28には、遊技盤1における第2大入賞口(図示略)の奥方に配置された第
2大入賞口カウントスイッチ316が接続されている。第2大入賞口カウントスイッチ3
16は、第2大入賞口への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第2大入賞
口カウントスイッチ316により遊技球の入賞が検出されると、払出装置35は、予め設
定されている数の遊技球を賞球として払出口170又は排出口180を介して上皿17又
は下皿18に払い出しを行う。
【0043】
これらの第1大入賞口カウントスイッチ315及び第2大入賞口カウントスイッチ31
6は、第1大入賞口及び第2大入賞口を遊技球が通過した場合に、所定の検出信号を主制
御基板28に供給する。
【0044】
主制御基板28には、第2大入賞口の内部にある特定領域及び非特定領域(図示略)に
配置された特定領域スイッチ317A及び非特定領域スイッチ317Bが接続されている
。特定領域スイッチ317Aは、大当り遊技状態において特定領域を遊技球が通過したこ
とを検出した場合にV入賞として、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。非特定
領域スイッチ317Bは、大当り遊技状態において非特定領域を遊技球が通過したことを
検出した場合に非V入賞として、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。
【0045】
主制御基板28は、第1大入賞口を開閉する第1大入賞口シャッタ(図示略)を駆動す
る第2大入賞口ソレノイド315Aと、第2大入賞口を開閉する第2大入賞口シャッタ(
図示略)を駆動する第2大入賞口ソレノイド316Aとを排他的に制御する。これにより
、第1大入賞口シャッタは、第1大入賞口への遊技球の入賞が容易な開放状態(第1態様
)と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態(第2態様)とに変動するように駆動さ
れ、第1大入賞口が少なくとも閉鎖状態とされる状況において、第2大入賞口シャッタは
、第2大入賞口への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な
閉鎖状態とに変動するように駆動される。このような第1大入賞口シャッタ及び第2大入
賞口シャッタによる第1大入賞口及び第2大入賞口の開放駆動は、遊技盤1に設けられた
第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dにおいて特別図柄が特定の停止表示
態様となって、大当り遊技状態に移行された場合に行われる。
【0046】
主制御基板28は、第2始動口に設けられた羽根部材(図示略)を開閉する羽根部材ソ
レノイド313を制御する。これにより、普通図柄表示部5Aにおいて所定の発光態様で
普通図柄が停止表示されたときに、羽根部材が所定の時間、所定の回数だけ開放状態とな
り、第2始動口に遊技球を入りや易くなる。
【0047】
例えば、本実施形態の普通図柄ゲームにおいて、時短遊技状態ではない遊技状態(非確
変・非時短遊技状態)における普通図柄の当り確率は、1/256であり、羽根部材が開
放されることはない。一方、高確率状態(時短遊技状態)における普通図柄の当り確率は
、例えば255/256であり、これに当選した場合に、羽根部材が例えば1.3秒間、
3回開放される。また、普通図柄ゲームにおいて当り図柄となる普通図柄の数は1個であ
り、第2始動口の開放時に上限となる入賞カウント数は10カウント(10個)である。
【0048】
主制御基板28は、第2大入賞口内の特定領域の変位部材(図示略)を開閉するように
動作させる変位部材ソレノイド318を制御する。これにより、大当り遊技状態のラウン
ドゲームを実行中にある場合に、変位部材が所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり
、特定領域に対して遊技球が通過し易くなる。一方、大当り遊技状態であっても変位部材
が閉鎖状態となる場合は、特定領域を遊技球が通過不可能又は困難となり、非特定領域を
遊技球が通過し易くなる。
【0049】
第1特別図柄保留表示部5Eは、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5D
が変動表示しているときに、第1始動口スイッチ311によって遊技球が検出された場合
、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dにおいて変動表示中の第1特別図
柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第1始動口への遊技球の入賞に基づく第1特
別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第1特別図柄に係る保留数を
表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合には、
第1特別図柄に係る保留数として保留されていた第1特別図柄の変動表示が開始される。
【0050】
第2特別図柄保留表示部5Fは、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5D
が変動表示しているときに、第2始動口スイッチ312によって遊技球が検出された場合
、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dにおいて変動表示中の第1特別図
柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第2始動口への遊技球の入賞に基づく第2特
別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第2特別図柄に係る保留数を
表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合には、
第2特別図柄に係る保留数として保留されていた第2特別図柄の変動表示が開始される。
【0051】
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機において、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動
表示の優先順位は、第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも優先するように設定されてい
るが、第1始動口及び第2始動口への入賞順にしたがって、対応する第1特別図柄及び第
2特別図柄を入賞順通りに変動表示させるようにしてもよい。
【0052】
また、特別図柄の変動表示の実行が保留される保留数には、上限数が設定されており、
本実施形態において、メインCPU280は、第1始動口及び第2始動口に遊技球が入賞
して第1始動口スイッチ311及び第2始動口スイッチ312によって遊技球が検出され
たときの第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示の保留数を、それぞれ最大で4個(す
なわち、4検出回数)まで記憶させており、5個目以降は保留数として記憶させないよう
になっている。この際、特別図柄の変動表示の終了により保留数が減った時には、再び保
留数が4個を上限として加算される。
【0053】
第1特別図柄表示部5Cにおける第1特別図柄ゲームの保留数が例えば4個まで保留さ
れる場合、変動中の第1特別図柄表示部5Cに対応する特別図柄ゲームの情報は、メイン
RAM282の第1特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、以降、保留
数が4個分の特別図柄ゲームの情報は、メインRAM282の第1特別図柄始動記憶領域
(1)~(4)に始動記憶として順次記憶される。
【0054】
第2特別図柄表示部5Dにおける第2特別図柄ゲームについても同様に、第2特別図柄
ゲームの保留数が例えば4個まで保留される場合、変動中の第2特別図柄表示部5Dに対
応する第2特別図柄ゲームの情報は、メインRAM282の第2特別図柄始動記憶領域(
0)に始動記憶として記憶され、以降、保留数が4個分の第2特別図柄ゲームの情報は、
メインRAM282の第2特別図柄始動記憶領域(1)~(4)に始動記憶として順次記
憶される。
【0055】
したがって、第1始動口及び第2始動口への入賞に伴う特別図柄ゲームに係る遊技球の
保留数は、合計で最大8個となり、第1特別図柄保留表示部5E及び第2特別図柄保留表
示部5Fによる保留表示数もそれぞれ4個となる。
【0056】
第1大入賞口シャッタによる第1大入賞口の開放状態は、第1大入賞口カウントスイッ
チ315によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数10個)となる
か、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の条件を満
たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第1大入賞口シャッタ
の開放時間が経過した場合は、第1大入賞口シャッタが第1大入賞口を閉鎖するように駆
動される。
【0057】
第2大入賞口シャッタによる第2大入賞口の開放状態も同様に、第2大入賞口カウント
スイッチ316によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数10個)
となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の条
件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第2大入賞口シ
ャッタの開放時間が経過した場合は、第2大入賞口シャッタが第2大入賞口を閉鎖するよ
うに駆動される。
【0058】
大当り遊技状態では、予め設定された大入賞口開閉パターン(当り開閉パターン)に基
づき、第1大入賞口及び第2大入賞口の開放状態と閉鎖状態とが繰り返される。大当り遊
技状態において、第1大入賞口及び第2大入賞口のそれぞれが大入賞口開閉パターン(当
り開閉パターン)に基づいて所定回数にわたり開放状態及び閉鎖状態となる遊技は、「ラ
ウンドゲーム(ラウンド遊技)」という。ラウンドゲーム(ラウンド遊技)は、単にラウ
ンドという場合もある。1回のラウンドゲームにより第1大入賞口又は第2大入賞口が閉
鎖状態とされてから、次回のラウンドゲームとして第1大入賞口又は第2大入賞口が開放
状態となるまでの状態については、「ラウンド間ゲーム」又は「ラウンド間インターバル
」あるいは単に「インターバル」ともいう。1回のラウンドゲームにおいては、第1大入
賞口及び第2大入賞口のそれぞれが複数回にわたり開放状態及び閉鎖状態となる場合があ
る。また、1回のラウンドゲームでは、第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態が排他
的に制御される。すなわち、1回のラウンドゲームにおいては、一方の大入賞口が所定回
数繰り返し開放状態となる間、他方の大入賞口が継続して閉鎖状態とされる。
【0059】
なお、本実施形態の遊技機には、大当り遊技状態とは異なる性質の遊技状態として、い
わゆる小当り遊技状態が設けられている。小当り遊技状態は、大当り遊技状態とは異なり
ラウンドゲームという概念によって規定されず、本実施形態の小当り遊技状態では、第2
大入賞口が所定回数繰り返し開放状態とされるように規定されている。もちろん、小当り
遊技状態においては、任意あるいは特定の大入賞口を1回あるいは複数回数にわたり繰り
返し開放状態となるように制御してもよい。この小当り遊技状態とは、特別図柄抽選によ
る小当りの当選を契機に移行する遊技状態である。小当り遊技状態に移行する前とその終
了後においては、基本的に遊技状態が変化しない。例えば、非確変遊技状態において小当
り当選となって小当り遊技状態に移行した場合、この小当り遊技状態の終了後の遊技状態
は、小当り遊技状態に移行する前の非確変遊技状態のままであり、確変遊技状態に移行す
ることはない。同様に、確変遊技状態において小当り当選となって小当り遊技状態に移行
した場合、この小当り遊技状態の終了後の遊技状態は、確変遊技状態のゲーム数が残存す
る限り、小当り遊技状態に移行する前の確変遊技状態のままであり、非確変遊技状態に移
行することもない。
【0060】
ラウンドゲームは、1ラウンド、2ラウンドのようにラウンド数(回数)として計数さ
れる。1回のラウンドゲームにおいて、第1大入賞口又は第2大入賞口が所定回数開放状
態となる前に、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達した場合は、第1大入賞口及び第2
大入賞口が閉鎖状態となり、残りの開放回数分について第1大入賞口及び第2大入賞口が
開放状態とされることなく、当該ラウンドゲームが終了させられる。
【0061】
また、大当り遊技状態において第2大入賞口が開放状態となる特定のラウンドゲームで
は、予め設定された作動パターン(変位部材作動パターン)に基づき、変位部材が制御さ
れる。これにより、特定領域は、大当り遊技状態の特定のラウンドゲームにおいて、開放
状態及び閉鎖状態となる。すなわち、特定のラウンドゲームにおいては、特定領域を遊技
球が通過してV入賞となる可能がある一方、特定のラウンドゲーム以外のラウンドゲーム
では、仮に第2大入賞口に遊技球が入賞したとしても、特定領域を遊技球が通過不可能又
は困難な状態となる。すなわち、大当り遊技状態の種類には、特定のラウンドゲームを含
む大当り遊技状態と、特定のラウンドゲームを含まない大当り遊技状態とがある。
【0062】
液晶表示装置4の画面上には、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dに
おいて表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。例えば、第1特別図柄表示
部5C及び第2特別図柄表示部5Dで表示される特別図柄の変動表示中において、特定の
場合を除いて、液晶表示装置4の画面上には、数字からなる図柄(装飾図柄)、例えば、
「0」、「1」、「2」・・・「7」のような数字が3列変動表示される。
【0063】
一方、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dにおいて変動表示されてい
た特別図柄が停止表示されると、液晶表示装置4の画面上においても装飾図柄が停止表示
される。
【0064】
また、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dにおいて、変動、停止され
た特別図柄が特定の停止表示態様である場合には、「大当り」であることを遊技者に把握
させる演出画像が液晶表示装置4の画面上に表示される。
【0065】
具体的には、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dのいずれか一方にお
いて特別図柄が、例えば「大当り」に対応する特定の表示態様で停止表示された場合には
、液晶表示装置4の画面上に表示される演出用の装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様
(例えば、複数の図柄列のそれぞれに同一の図柄がすべて揃った状態で停止表示される態
様)となり、さらに、大当り用の演出画像が液晶表示装置4の画面上に表示される。
【0066】
このような主制御基板28のメインCPU280は、遊技領域1pにおける所定の領域
(第1始動口、第2始動口)を遊技球が通過した場合に、遊技者に有利な特別遊技(大当
り遊技状態)を実行するか否かを抽選可能な抽選手段を実現している。
【0067】
メインROM281は、大当り抽選や図柄抽選等といった各種の処理をメインCPU2
80に実行させるためのプログラムや、各種テーブルを記憶している。
【0068】
例えば、
図22に示すように、メインROM281に記憶されたテーブルとしては、大
当り抽選テーブルや図柄抽選テーブルがある。大当り抽選テーブルは、大当り抽選を乱数
抽選により行う際に用いられ、例えば乱数範囲0~255のうち、0~254の乱数値が
抽出されるとハズレで、255の乱数値が抽出されると大当りの当選となる旨を規定して
いる。図柄抽選テーブルは、大当り当選の際、第1特別図柄(特
図1)及び第2特別図柄
(特
図2)を乱数抽選により決定付けるために用いられる。このような図柄抽選テーブル
は、例えば、第1特別図柄(特
図1)に関し、乱数範囲0~99のうち、0~35の乱数
値が抽出されると4R通常大当りに対応する4R通常図柄を決定し、36~65の乱数値
が抽出されると16R通常大当りに対応する16R通常図柄を決定し、66~85の乱数
値が抽出されると4R確変大当りに対応する4R確変図柄を決定し、86~99の乱数値
が抽出されると16R確変大当りに対応する16R確変図柄を決定する旨を規定している
。また、図柄抽選テーブルは、例えば、第2特別図柄(特
図1)に関し、乱数範囲0~9
9のうち、0~33の乱数値が抽出されると4R確変大当りに対応する4R確変図柄を決
定し、34~99の乱数値が抽出されると16R確変大当りに対応する16R確変図柄を
決定する旨を規定している。
【0069】
メインRAM282は、メインCPU280の一時記憶領域として、種々のデータ(フ
ラグ、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶する機能を有する。メインCPU28
0の一時記憶領域としては、メインRAM282に代えて、他の読み書き可能な記憶媒体
を用いることもできる。
【0070】
初期リセット回路283は、電源投入時においてリセット信号を生成するものであり、
メインCPU280に接続されている。
【0071】
I/Oポート284は、各種のデバイスからの入力信号をメインCPU280に、メイ
ンCPU280からの出力信号を各種のデバイスに送信するものである。
【0072】
コマンド出カポート285は、メインCPU280からの各種コマンドをサブ制御基板
33に送信するものである。
【0073】
リセット用クロックパルス発生回路286は、タイマ割込処理を実行するためのクロッ
クパルスを所定の周期(たとえば2msec)毎に発生するものである。
【0074】
遊技情報出力回路287は、外部接続されたホールコンピュータHPや外部情報表示装
置EDに各種の情報を出力するためのものである。
【0075】
主制御基板28に接続される各種のデバイスには、第2大入賞口ソレノイド315A、
第2大入賞口ソレノイド316A、羽根部材ソレノイド313、変位部材ソレノイド31
8、及び外部端子板320が含まれる。
【0076】
外部端子板320は、略して外端板と称され、ホール係員を呼び出す機能や大当り回数
を表示するといった機能を有する外部情報表示装置ED、あるいはホールに設置された複
数の遊技機を管理するホールコンピュータHP等の外部機器との間でデータ通信するため
のものである。
【0077】
主制御基板28に接続される各種のスイッチには、一般入賞口スイッチ310、第1始
動口スイッチ311、第2始動口スイッチ312、通過ゲートスイッチ314、第1大入
賞口カウントスイッチ315、第2大入賞口カウントスイッチ316、特定領域スイッチ
317A、非特定領域スイッチ317B、及びバックアップクリアスイッチ319が含ま
れる。
【0078】
バックアップクリアスイッチ319は、電断時等における主制御基板28及び後述する
払出・発射制御基板34のバックアップデータを、ホール管理者の操作に応じてクリアす
るものである。
【0079】
また、主制御基板28には、払出・発射制御基板34を介して、発射装置26、払出装
置35、及びカードユニット装置CUが接続されている。
【0080】
主制御基板28は、払出・発射制御基板34に賞球制御コマンドを送信する。払出・発
射制御基板34は、主として発射装置26及び払出装置35を制御するものであり、発射
装置26、払出装置35、及びカードユニット装置CUが接続されている。
【0081】
カードユニット装置CUは、遊技者の操作に応じて遊技球の貸し出しを要求する信号を
出力する第2操作ユニット9Bと接続されており、この第2操作ユニット9Bとの間で信
号を送受信可能である。
【0082】
払出・発射制御基板34は、主制御基板28から供給される賞球制御コマンドと、カー
ドユニット装置CUから供給される貸し球制御信号とを受け取り、払出装置35に対して
所定の信号を送信することにより、払出装置35に遊技球を払い出させる。払出装置35
は、例えば、第1始動口又は第2始動口への入賞1個あたり賞球数として3個の遊技球を
払い出し、一般入賞口や第1大入賞口又は第2大入賞口への入賞1個あたり賞球数として
10個の遊技球を払い出す。
【0083】
払出・発射制御基板34は、発射装置26の発射ハンドル26bが遊技者によって把持
され、かつ、時計回りの方向へ回動操作された場合に、その回動量に応じて発射ソレノイ
ド(図示略)に電力を供給し、遊技球を遊技領域1pに向けて発射させる制御を行う。
【0084】
サブ制御基板33は、主制御基板28に接続されており、主制御基板28から各種のコ
マンドが供給されるように構成されている。
【0085】
サブ制御基板33は、主制御基板28から供給される各種のコマンドに応じて、各種の
制御、主として演出動作に係る制御を行うものであり、サブCPU330、プログラムR
OM331、ワークRAM332、コマンド入力ポート333、リアルタイムクロック(
以下、「RTC:Real-Time Clock」という)334、表示制御回路33
5、音響制御回路336、発光制御回路337、及び演出装置制御回路338を有する。
表示制御回路335には、液晶表示装置4が接続されている。音響制御回路336には、
スピーカ10a,10b,10cが接続されている。発光制御回路337には、ランプや
各種のLED(
図21においては、まとめてランプ・LED260と表記)が接続されて
いる。演出装置制御回路338は、各種の可動演出役物や可動部材の可動機構(
図21に
おいては、まとめて可動演出装置270と表記)が接続されている。
【0086】
また、サブ制御基板33は、第1操作ユニット9Aと接続され、当該第1操作ユニット
9Aに設けられたセンサ類(図示略)からの信号が入力可能とされる。例えば、操作部材
(操作ボタン)2000が押下された状態を押下検出センサが検出すると、この押下検出
センサからサブ制御基板33に操作部材2000の操作に応じた操作信号が入力される。
サブ制御基板33はまた、第2操作ユニット9Bと接続され、当該第2操作ユニット9B
に設けられたセンサ類(図示略)からの信号が入力可能とされる。例えば、押圧ボタン3
000が押下された状態を押下検出センサが検出すると、この押下検出センサからサブ制
御基板33に押圧ボタン3000の操作に応じた操作信号が入力される。
【0087】
サブCPU330は、プログラムROM331に記憶されたプログラムにしたがって、
各種の処理、主として演出動作に係る処理を実行するものである。液晶表示装置4は、表
示手段として機能する。特に、サブCPU330は、主制御基板28から供給される各種
のコマンドにしたがって、サブ制御基板33全体の制御を行う。
【0088】
プログラムROM331は、サブCPU330が主として各種演出を制御するためのプ
ログラムや各種のテーブルを記憶している。
【0089】
例えば、
図22に示すように、プログラムROM331に記憶されたテーブルとしては
、演出抽選テーブルがある。演出抽選テーブルは、例えば、スピーカユニット10及び送
風機構110を用いた送風に係る演出(送風演出)、発光ユニット12を用いた光照射に
係る演出(光照射演出)、操作部材2000あるいは押圧ボタン3000を用いた操作演
出(第1操作演出、第2操作演出)といった各種演出の実行有無を決定するための演出抽
選を乱数抽選により行う際に用いられる。なお、送風演出が実行される際は、それと同時
にスピーカ10cを用いて低音を発生させる音響演出も実行される。第1操作演出は、第
1操作ユニット9Aの操作部材2000を用いた演出であり、第2操作演出は、第2操作
ユニット9Bの押圧ボタン3000を用いた演出である。
【0090】
具体的に、演出抽選テーブルは、大当り抽選によるハズレ、4R通常大当りの当選、1
6R通常大当りの当選、4R確変大当りの当選、16R確変大当りの当選といった場合に
、送風演出、光照射演出、操作演出の各演出を実行させるか否かを乱数抽選(乱数範囲0
~99による抽選)により決定するための抽籤値を規定している。
【0091】
このような演出抽選テーブルによれば、送風演出については、大当り抽選結果がハズレ
の場合、必ず0~99の乱数値が抽出されることで「演出なし」が決定され、4R通常大
当りの場合、0~30の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、31~9
9の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常大当りの場合、0~95
の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、96~99の乱数値が抽出され
ると「演出あり」が決定され、4R確変大当りの場合、0~50の乱数値が抽出されると
「演出なし」が決定される一方、51~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定
され、16R確変大当りの場合、0~50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定さ
れる一方、51~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定される。
【0092】
光照射演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、0~90の乱数値が抽出され
ると「演出なし」が決定される一方、91~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が
決定され、4R通常大当りの場合、0~90の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定
される一方、91~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常大
当りの場合、必ず0~99の乱数値が抽出されることで「演出あり」が決定され、4R確
変大当りの場合、0~90の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、91
~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R確変大当りの場合、必ず
0~99の乱数値が抽出されることで「演出あり」が決定される。
【0093】
第1操作演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、0~95の乱数値が抽出さ
れると「演出なし」が決定される一方、96~99の乱数値が抽出されると「演出あり」
が決定され、4R通常大当りの場合、0~50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決
定される一方、51~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常
大当りの場合、0~50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、51~
99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、4R確変大当りの場合、0~85
の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、86~99の乱数値が抽出され
ると「演出あり」が決定され、16R確変大当りの場合、0~95の乱数値が抽出される
と「演出なし」が決定される一方、96~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決
定される。
【0094】
第2操作演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、必ず0~99の乱数値が抽
出されることで「演出なし」が決定され、4R通常大当りの場合、0~97の乱数値が抽
出されると「演出なし」が決定される一方、98~99の乱数値が抽出されると「演出あ
り」が決定され、16R通常大当りの場合、必ず0~99の乱数値が抽出されることで「
演出なし」が決定され、4R確変大当りの場合、0~90の乱数値が抽出されると「演出
なし」が決定される一方、91~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、
16R確変大当りの場合、0~60の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一
方、61~99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定される。
【0095】
このような演出抽選テーブルによれば、送風演出、光照射演出、第1操作演出、第2操
作演出といった演出が同時に発生する組み合わせパターンが、ハズレあるいは大当りの種
類に応じて確率的に異なる。すなわち、発生する演出の組み合わせパターンに応じてハズ
レや大当りの種類について見当をつけやすくすることができる。
【0096】
また、操作演出についての規定内容からも明らかなように、第2操作ユニット9Bの押
圧ボタン3000を用いた第2操作演出よりも、第1操作ユニット9Aの操作部材200
0を用いた第1操作演出の方が出現頻度が高くなっている。すなわち、第1操作演出にお
いて用いられる操作部材2000よりも第2操作演出において用いられる押圧ボタン30
00の方が使用頻度が低いので、押圧ボタン3000の近隣に配置される操作演出とは関
係ない十字ボタン3100といったボタンの誤操作を未然に防ぐとともに、使用頻度の高
い操作部材2000を独立した操作ユニットに備えることで配線や基板を簡易に専用設計
することができる。
【0097】
ワークRAM332は、サブCPU330の一時記憶領域として種々のデータ(フラグ
、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶するものである。
【0098】
コマンド入力ポート333は、主制御基板28のメインCPU280から送信された各
種コマンドを受信し、サブCPU330へと伝えるものである。
【0099】
RTC334は、現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号をサブCPU
330に入力する。RTC334は、通常、遊技機本体に電源が供給されているときには
遊技機本体からの電源によって動作し、遊技機本体の電源が切られているときには、電源
基板(図示略)に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。こ
れにより、RTC334は、遊技機本体の電源が切られている場合であっても現在の日時
を計時することができる。なお、RTCは、サブ制御基板上に設けた電池によって動作す
るようにしてもよい。また、RTCに代わるものとしては、バックアップRAMとしての
機能を有するワークRAMに設けたカウンタを、所定時間ごと(例えば2ms毎)にカウ
ントアップすることによって時間を計時する手段として用いてもよい。
【0100】
表示制御回路335は、サブCPU330から供給されるデータに応じて、液晶表示装
置4における表示制御を行うためのものであり、例えば画像データプロセッサ(VDP)
と、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROMと、画
像データを一時記憶するフレームバッファと、画像データを画像信号として変換するD/
Aコンバータとから構成されている。なお、表示制御回路335の構成は、あくまでも一
例であり、これに限定されるものではない。
【0101】
表示制御回路335は、サブCPU330から供給される画像表示命令に応じて、液晶
表示装置4の画面上に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納す
る。画像データとしては、例えば装飾図柄画像データ、背景画像データ、各種演出用画像
データ、各種不正報知画像データ等が含まれる。
【0102】
また、表示制御回路335は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画
像データをD/Aコンバータ(図示略)に供給する。D/Aコンバータは、画像データを
画像信号として変換し、所定のタイミングで、この画像信号を液晶表示装置4に供給する
。液晶表示装置4の画面上には、D/Aコンバータからの画像信号に基づいて画像が表示
される。
【0103】
音響制御回路336は、スピーカ10a,10b,10cから発生させる音楽や音声な
どのサウンドに関する制御を行うためのものであり、サウンド出力に関する制御を行う音
源IC、各種のサウンドデータを記憶するサウンドデータROM、サウンド信号を増幅す
るための増幅器(AMP)を含んでいる。なお、音響制御回路336の構成も、あくまで
も一例であり、これに限定されるものではない。
【0104】
音源ICは、スピーカ10a,10b,10cから発生させるサウンドの制御を行うも
のであり、サブCPU330から供給されるサウンド発生命令に応じて、サウンドデータ
ROMに記憶されている複数のサウンドデータから一つのサウンドデータを選択すること
ができる。
【0105】
また、音源ICは、選択されたサウンドデータをサウンドデータROMから読み出し、
サウンドデータを所定のサウンド信号に変換し、そのサウンド信号を増幅器に供給する。
なお、この増幅器は、サウンド信号を増幅させ、スピーカ10a,10b,10cから音
を発生させる。
【0106】
発光制御回路337は、装飾ランプ等を含むランプ・LED260の制御を行うための
ものであり、発光制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パター
ンが記憶されている装飾データROM等から構成されている。なお、発光制御回路337
の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
【0107】
演出装置制御回路338は、例えば、大当り遊技状態において可動演出役物等を作動さ
せる等の演出動作を制御する。
【0108】
<右側装飾部材15及び左側装飾部材16について>
右側装飾部材15及び左側装飾部材16は、互いに概ね左右対称の形状に形成されてお
り、共に同様の部材を備えて構成される。以下の説明においては、便宜上、右側装飾部材
15について説明する。
【0109】
右側装飾部材15及び左側装飾部材16は、所定の遊技条件が成立した場合に光の演出
を行うものである。
図23~
図28に示すように、右側装飾部材15は、支持部材150
、発光基板(図示略)、外側導光部材151、内側導光部材152、及び装飾カバー15
3を有する。支持部材150、発光基板、外側導光部材151、及び内側導光部材152
は、装飾カバー153により覆われる。装飾カバー153の主な前面部は、半透明あるい
は透明で光透過性を有する。
【0110】
支持部材150及び発光基板は、右側ベース板3aaに取り付けられる。支持部材15
0の裏面側には、発光基板が配置される。支持部材150には、複数のスリット150a
が形成されており、これら複数のスリット150aに臨むように発光基板に設けられた複
数のLED(図示略)が位置する。支持部材150の前部には、複数のスリット150a
に沿うように外側導光部材151及び内側導光部材152が取り付けられる。LEDは、
光量の確保とコスト面とを考慮し、所定の間隔(例えば、20mmから30mmの間隔)
で配置されている。
【0111】
外側導光部材151及び内側導光部材152は、各々板状部材で構成され、外側導光部
材151よりも内側導光部材152が大きくなるように形成されている。外側導光部材1
51及び内側導光部材152は、互いに左右に所定間隔離れるように位置する。これら外
側導光部材151及び内側導光部材152は、大きさや配置が異なる以外は同様の構成か
らなるため、以下の説明においては、便宜上、内側導光部材152について説明する。
【0112】
図24~
図28に示すように、内側導光部材152は、光入射面となる入射後端面15
2aと、光出射面となる出射前端面152bとを有する。入射後端面152aは、支持部
材150の複数のスリット150aに臨むように配置される。これにより、複数のLED
は、入射後端面152aの長手方向に沿って並ぶように位置する。出射前端面152bは
、装飾カバー153の内面に沿うように配置され、全体的に湾曲状に形成されている。
【0113】
図25及び
図26に示すように、入射後端面152aは、長手方向に沿って凹凸をなす
ように鋸歯状のレンズカットが形成されている。これにより、スリット150aを通って
入射後端面152aに入射したLEDからの光は、内側導光部材152の内部を概ね長手
方向に拡散しながら進む。出射前端面152bは、いわゆるダイヤカット状のレンズカッ
トが形成されている。これにより、入射後端面152aから内側導光部材152の内部へ
と進行してきた光は、ある程度広がりをもって前方へと照射される。なお、内側導光部材
152の出射前端面152bは、外側導光部材151の出射前端面よりも遊技者が位置す
る手前側に配置されている。
【0114】
このような右側装飾部材15によれば、その内部を進行する光を側方に漏らすことなく
出射前端面152bから効率よく拡散することができ、視覚を効果的に刺激するように光
の演出を実行することができる。左側装飾部材16も、右側装飾部材15と同様の構成さ
れていることから、右側装飾部材15による光の演出と同時に、あるいは右側装飾部材1
5による光の演出とは異なるタイミングで視覚を効果的に刺激するように光の演出を実行
することができる。
【0115】
<トップ飾り14について>
図4に示すように、トップ飾り14は、中央装飾ユニット14a、右側装飾ユニット1
4b、左側装飾ユニット14cを有する。右側装飾ユニット14b及び左側装飾ユニット
14cは、互いに概ね左右対称の形状に形成されており、共に同様の部材を備えて構成さ
れる。以下の説明においては、便宜上、中央装飾ユニット14a及び右側装飾ユニット1
4bについて説明する。
【0116】
[中央装飾ユニット14a]
中央装飾ユニット14aは、例えば大当り開始時に発光することによって光の演出を行
う正面視逆三角形状のものである。
図29~
図33に示すように、中央装飾ユニット14
aは、本体カバー140、前面カバー141、上部カバー142、支持部材143、発光
基板144、遮光部材145、複数の導光部材146a~146cを有する。支持部材1
43、発光基板144、遮光部材145、及び複数の導光部材146a~146cは、本
体カバー140、前面カバー141、及び上部カバー142により覆われる。前面カバー
141の前面部141aは、半透明あるいは透明で光透過性を有する。この前面部141
aは、下部より上部に至るほど前方に位置するようなせり出す面であって、鉛直方向に対
して傾斜した透光面をなすように配置される。
【0117】
本体カバー140の内側には、支持部材143が取り付けられる。支持部材143の前
部には、発光基板144が取り付けられるとともに、発光基板144の前方に位置するよ
うに遮光部材145が取り付けられる。遮光部材145の下部には、複数の導光部材14
6a~146cが互いに所定間隔離れて取り付けられる。
【0118】
発光基板144の前面下部には、複数の導光部材146a~146cに対応する複数の
LED144aが設けられており、発光基板144の前面上部には、後述する遮光部材1
45の上部に設けられた複数の開口145cに対応する複数のLED144bが設けられ
ている。
【0119】
遮光部材145には、その上部と下部とを仕切るように隔壁145aが形成されている
。遮光部材145の下部には、複数の導光部材146a~146cに対応するように複数
のスリット145ba,145bb,145bcが形成されている。遮光部材145の上
部には、後述する発光基板144のLED144bが露出するように複数の開口145c
が形成されている。遮光部材145の隔壁145aの上面は、LED144bからの光を
前方に向けて反射しやすい表面加工が施され、開口145cの周縁部も、LED144b
からの光を前方に向けて反射しやすいように凹面状に形成されている。
【0120】
複数の導光部材146a~146cは、各々板状部材で構成され、正面視略U字状ある
いは略V字状に形成されている。複数の導光部材146a~146cは、下方より上方に
位置するものほど小さくなるように形成されており、導光部材146aよりも導光部材1
46bの方が小さく、導光部材146bよりも導光部材146cの方が小さくなっている
。複数の導光部材146a~146cは、互いに所定間隔離れるように位置する。
【0121】
図33に示すように、複数の導光部材146a~146cは、光入射面となる入射後端
面146aa,146ba,146caと、光出射面となる出射前端面146ab,14
6bb,146cbとを有する。入射後端面146aa,146ba,146caは、遮
光部材145のスリット145ba,145bb,145bcに臨むように配置される。
出射前端面146ab,146bb,146cbは、鉛直方向に対して傾斜した前面カバ
ー141の前面部141aに沿うように配置される。
【0122】
入射後端面146aa,146ba,146caは、先述した右側装飾部材15の内側
導光部材152の入射後端面152aと同様に、長手方向に沿って凹凸をなすように鋸歯
状に形成されている。これにより、入射後端面146aa,146ba,146caに入
射したLED144aからの光は、導光部材146a~146cの内部を概ね長手方向に
拡散しながら進む。出射前端面146ab,146bb,146cbは、先述した右側装
飾部材15の内側導光部材152の出射前端面15bと同様に、いわゆるダイヤカット状
に形成されている。これにより、入射後端面146aa,146ba,146caから導
光部材146a~146cの内部へと進行してきた光は、ある程度広がりをもって前方へ
と照射される。
【0123】
このような中央装飾ユニット14aによれば、複数の導光部材146a~146cの出
射前端面146ab,146bb,146cbから照射された光は、前面カバー141の
前面部141aを通って外方に導かれるが、出射前端面146ab,146bb,146
cbが前面部141aに対して比較的近くに位置し、この出射前端面146ab,146
bb,146cbに沿って光強度が比較的強い細長い領域が形成されるので、前面カバー
141の下部の領域においては、出射前端面146ab,146bb,146cbからの
光が複数のライン状に見える。一方、前面カバー141の上部の領域においては、複数の
LED144bからの光が遮光部材145の開口145cの周縁部等によって乱反射しつ
つ前面カバー141の前面部141aを通って外方に放射されるが、導光部材146a~
146cの出射前端面146ab,146bb,146cbよりも前面部141aに対し
て遠い奥方から反射光として前面部141aへと導かれるので、前面カバー141の上部
の領域においては、平均的に光が広がった広配光として見える。すなわち、遊技者の目線
となる前面カバー141の斜め下方からは、上方からの万遍なくぼんやりとした光の中に
下方においてライン状の光が立体的に浮かび上がるように見える。
【0124】
[右側装飾ユニット14b]
右側装飾ユニット14bは、例えば大当り開始時に音の発生や発光により演出を行うも
のである。
図34~
図39に示すように、右側装飾ユニット14bは、スピーカユニット
10A、本体支持部材147A、本体カバー147B、前面カバー147C、発光基板1
48、導光部材149を有する。スピーカユニット10A及び発光基板148は、本体支
持部材147Aの後部に取り付けられ、発光基板148は、スピーカユニット10Aの前
部に取り付けられる。導光部材149は、本体支持部材147Aの前側内部に取り付けら
れ、前面カバー147Cによって覆われる。前面カバー147Cの前面147Caは、網
目状に形成されており、隙間からスピーカ10bの振動面や導光部材149が視認可能と
される。
【0125】
スピーカユニット10Aは、スピーカ10bの振動面(出音部)を前方に向けて露出さ
せる開口(図示略)を有し、この開口の周縁部に沿うように発光基板148が取り付けら
れる。発光基板148には、スピーカ10bの周縁に沿って環状に並ぶように複数のLE
D148aが設けられている。
【0126】
本体支持部材147Aには、スピーカ10bの振動面及び発光基板148の複数のLE
D148aを露出させて周縁に導光部材149を取り付け可能な開口部147Aaが形成
されている。
【0127】
導光部材149は、スピーカ10bの振動面で発生した音を前方に導くための筒部14
9a、筒部149aの周縁後側にあって光入射面となる入射後端面149b、筒部149
aの周縁前側にあって光出射面となる出射前端面149c、出射前端面149cの周縁か
ら前方へと広がりつつ延出する突出部149dを有する。
【0128】
筒部149aの後部には、スピーカ10bの振動面が配置され、振動面で発生した音は
、筒部149aを通って前方へと導かれる。入射後端面1449bは、発光基板148の
LED148aと対向するように配置される。入射後端面149bは、先述した右側装飾
部材15の内側導光部材152の入射後端面152aと同様に、周方向に沿って凹凸をな
すように鋸歯状に形成されている。これにより、入射後端面149bに入射したLED1
48aからの光は、筒部149aを概ね周方向に拡散しながら進む。
【0129】
出射前端面149cは、前面カバー147Cの前面147Caから所定距離後方に離れ
て位置する。この出射前端面149cも、入射後端面149bと同様に、周方向に沿って
凹凸をなすように鋸歯状に形成されている。これにより、入射後端面149bから筒部1
49aへと進行してきた光は、正面から見て主として周方向に広がりつつリング状に見え
るように前方へと照射される。
【0130】
突出部149dは、左右両側の一部が部分的に前方へと延出するように形成されており
、その先端が前面カバー147Cの前面147Caの裏側に当接するように配置される。
なお、突出部149dは、前面147Caの裏側に接触させることなく近接するように配
置してもよい。また、突出部149dに代えて出射前端面149cを前面147Caの裏
側に当接するように配置したり、あるいは近接するように配置してもよい。
【0131】
このような右側装飾ユニット14bによれば、スピーカ10bから発生する音に合わせ
てスピーカ10bの周りがリング状に光って見える演出を行うことができる。また、前面
カバー147Cの前面147Caは、網目状に形成されているため、それだけでは外部か
らの衝撃や押圧によって破損しやすいが、導光部材149の突出部149dが当接するこ
とで補強支持された状態にあるため、外部からの衝撃や押圧による破損を効果的に防ぐこ
とができる。すなわち、網目状(格子状)の前面カバー147Cは、導光部材149に沿
ってスピーカ10bからの音が前面カバー147Cの裏面まで導かれるので、美観を損ね
ることなくスピーカ10bからの音を支障なく外方に伝えることができる。また、導光部
材149が前面カバー147Cの支持部材としての機能を果たすため、前面カバー147
Cの剛性を高めることができる。
【0132】
以上説明した第1実施形態に係る遊技機によれば、以下のような作用効果を得ることが
できる。
【0133】
スピーカユニット10やその周辺の構成によれば、スピーカ10cから音が出力される
のに伴いエンクロージャ10eの開口10ecから空気流が流出する。このとき、送風機
構110の開閉部材115が空間部110aを開放した状態にあると、開口10ecから
の空気流が送風口80へとまっすぐ向かう方向に導かれ、送風口80から発射ハンドル2
6bの方へと十分な風圧をもって風が流れる。その結果、遊技者は、発射ハンドル26b
を把持する手に風を感じるとともに、スピーカ10cからの音も送風口80から風と共に
出力される音とのヘルムホルツ共鳴によって重低音に感じることができる。
【0134】
その一方、送風機構110の開閉部材115が空間部110aを閉鎖した状態にあり、
開口10ecからの空気流が空間部110aの下方へと略直角に曲がって流れるような方
向に導かれると、アンダーカバー8cの通気口8caから風が排出されることとなり、発
射ハンドル26bへと風が導かれなくなる。これにより、遊技者は、発射ハンドル26b
を把持する手に風を感じることなく、スピーカ10cからの音のみを通気口8caから風
と共に出力される音とのヘルムホルツ共鳴によって重低音に感じることができる。
【0135】
すなわち、スピーカユニット10の開口10ecから流出する風の方向を送風機構11
0により切り替えるだけで低音と風を感じさせたり、あるいは低音のみを感じさせること
ができるので、スピーカユニット10の小型化及び簡素化を図りつつ音と風による演出を
臨機応変に行うことができる。
【0136】
また、スピーカユニット10の開口10ecから出る風の方向を送風機構110により
切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができ、着脱
自在の右下側面カバー8baやアンダーカバー8cに送風口80や通気口8caを形成し
、これらとスピーカユニット10との間に送風機構110配置するように各々個別に設計
すればよいので、スピーカユニット10及びその周辺の構成について、製造コストや設計
自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
【0137】
また、バスレフ型でエンクロージャ10eの容積が比較的大きいスピーカユニット10
でも、上皿17や下皿18に貯留された遊技球を取り扱う遊技者の手の支障とならならな
いスペースに配置することができるので、スピーカユニット10の配置スペースを確保し
つつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
【0138】
また、エンクロージャ10eの左上部10eaが上皿本体17pの底部に当接するとと
もに左下部10eb下皿本体18pに当接するので、上皿17pを支持するとともに、ス
ピーカ10cの作動に応じてエンクロージャ10eからの振動が上皿17や下皿18に伝
えられ、この振動により上皿17や下皿18における遊技球の詰まりを効果的に解消する
ことができる。
【0139】
また、押圧ボタン3000を用いた第2操作演出よりも操作部材2000を用いた第1
操作演出の方が発生頻度が高くなるように設定されており、すなわち、使用頻度が高い操
作部材2000が操作ユニット9Aに単独で設けられる一方、使用頻度が低い押圧ボタン
3000が球貸ボタン23や返却ボタン24と兼用の共通基板3200に設けられるので
、使用頻度に応じて使いやすい位置に操作部材2000及び押圧ボタン3000を各々配
置して各基板への配線を簡素化することができ、ひいては製造コスト及び配置スペースの
節減化を図ることができる。
【0140】
また、使用頻度が高い操作部材2000が円形状として覚えられる一方、使用頻度が低
い押圧ボタン3000が円形状とは異なる四角形状として覚えやすくなるので、使用頻度
に応じて操作部材2000及び押圧ボタン3000を区別しやすい外形形状として設ける
ことができ、ひいては複数の操作手段を使いやすくすることができる。また、四角形状の
押圧ボタン3000と十字状の十字ボタン3100については、互いに直線部分となる一
部の端部が対向するように隣接して配置されるので、狭いスペースにあってもこれらの複
数のボタンを配置することができる。
【0141】
また、16R通常大当りあるいは16R確変大当りといった遊技者にとって有利な遊技
状態に移行する条件を満たす場合には、必ず光照射演出が実行され、それと同時に送風演
出が実行される場合があるので、遊技者は、発射ハンドル26bを把持する手に視覚及び
触覚のいずれかによって光照射演出あるいは送風演出が実行されていることを感知するこ
とができ、そのような演出を見逃すことなく有利な遊技状態に移行することを察知するこ
とができる。また、送風演出が実行される際は、スピーカ10cからの重低音による音響
演出も同時に実行されることとなり、重低音による振動も感じさせることができる。
【0142】
また、例えば右側装飾部材15において、外側導光部材151及び内側導光部材152
の入射後端面152aでは、鋸歯状のレンズカットによりLEDが並ぶ長手方向へと光を
拡散しながら入射することにより、導光体内を光が効率よく進行する一方、外側導光部材
151及び内側導光部材152の出射前端面152bでは、入射後端面152aから導光
体内へと導かれた光をダイヤカット状のレンズカットにより外方へと効率よく散乱させる
ことができるので、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
【0143】
また、例えば右側装飾ユニット14bにおいて、前面カバー147Cの網目状の前面1
47Caの裏面に当接するように導光部材149の突出部149dが配置され、出射前端
面149cが前面147Caから所定間隔離れつつ、スピーカ10bの振動面を遮らない
ようにその周縁に沿って環状に配置されるので、入射後端面149b側に位置するLED
148aを前面カバー147Cの正面から見えなくすることができ、美観を損ねることな
くスピーカ10bからの音を支障なく外方に放出することができる。
【0144】
また、例えば中央装飾ユニット14aにおいて、複数の導光部材146a~146cの
出射前端面146ab,146bb,146cbは、LED144bが露出する遮光部材
145の開口145cの周縁部よりも発光基板144から遠い距離にあり、前面カバー1
41の前面部141a付近に配置されるので、開口145cの周縁部で乱反射して前方へ
と導かれるLED144bの光と、導光部材146a~146cの体内を通って出射前端
面146ab,146bb,146cbから照射されるLED144aの光とは、平均的
に拡散したような光とライン状の光となり、これらの光の視認性に明瞭な差を生じせしめ
ることができ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる。
【0145】
なお、送風機構110の変形例としては、
図40に示すようなものを適用してもよい。
図40に示す送風機構110では、空間部110aの下方及び開口部110bを排他的に
開閉可能な回動自在のシャッタ部材117が設けられる。
図40(a)に示すように、シ
ャッタ部材117は、図外の開口10ecからの風の流れを開口部110bへと導く場合
は、水平姿勢をなすように位置する。このとき、空間部110aの下方へと完全に風が導
かれなくなる。一方、
図40(b)に示すように、シャッタ部材117は、図外の開口1
0ecからの風の流れを空間部110aの下方へと導く場合は、
図40(a)に示す水平
姿勢から回動して起立姿勢をなすように位置する。このとき、空間部110aの側方へと
まっすぐ進もうとする風の流れが阻害され、空間部110aの下方へと略直角に曲がるよ
うに風が導かれる。このような送風機構110によれば、図外の送風口80へと風を導く
際には、空間部110aの下方へと風を漏らさずに充分な風圧をもって送風口80へと風
を導くことができる。
【0146】
「第2実施形態」
図41~
図84は、第2実施形態に係るパチンコ遊技機Yを説明する図である。
【0147】
第2実施形態に係るパチンコ遊技機Yは、表枠3(
図1参照)とは異なる構成の本体枠
を有し、上下方向に配列された2台のプロジェクタユニットを備える。なお、第2実施形
態に係るパチンコ遊技機Yは、矛盾の無い限り、第1実施形態のパチンコ遊技機の構成を
備え、同様の作用効果を得ることができる。
【0148】
図41は、パチンコ遊技機Yの外観斜視図、
図42は、パチンコ遊技機Yの分解斜視図
である。パチンコ遊技機Yは、本体(外枠)2と、本体枠2に回動自在に軸支された本体
枠400と、本体枠400の前面側に取り付けられた遊技盤1Aと、遊技盤1Aの前面側
において本体枠400に取り付けられたガラスドア5と、を備える。
【0149】
[本体及びガラスドア]
外枠としての本体枠2は、第2実施形態と同様の構成であり、本体枠400を、一方の
側縁近傍において、上下方向に延びる回転軸としての本体枠ヒンジ2bを中心に回動可能
に軸支する。ガラスドア5は、第2実施形態のガラスドア30と同様の構成であり、下部
に、後述する皿ユニット900が設けられている。
【0150】
[本体枠]
図43は、本体枠400の分解斜視図である。本体枠400は、前面側に配置される取
付枠410と、取付枠410の背面側に取り付けられ、遊技機構成部品を収容可能である
カバー部材430と、取付枠410とカバー部材430との間に設けられる取付ベース4
20と、を備える。
【0151】
[取付枠]
図44は、取付枠410の分解斜視図である。取付枠410は、1対の縦枠411と、
1対の横枠412と、を有し、略長方形形状の外観を形成する。取付枠410は、貯留タ
ンク415を有し、後述するプロジェクタユニットbによる照射光が投影されるスクリー
ン部b4及び遊技盤1A、発射装置26等が取り付けられている。また、取付枠410は
、背面側において、遊技盤1Aのアウト口55(
図42参照)に対応する位置に、後述す
る球検知ユニット800(
図43参照)が設けられている。また、1対の縦枠411は、
背面側にそれぞれ取付ベース420及びカバー部材430を別々に固定可能な固定部41
1a(
図43参照)を有する。
【0152】
1対の縦枠411の内側面には、遊技盤1Aを着脱自在に固定する遊技盤可動止め具4
13が、それぞれ取り付けられている。遊技盤可動止め具413は、縦枠411に沿って
、上下方向の任意の位置で固定されている。遊技盤可動止め具413は、遊技盤1Aの側
縁を、着脱自在に挟持する。このような遊技盤可動止め具413により、例えば、遊技盤
1Aの下辺を、取付枠410の下部に配置されている溝等の係止部に係止させ、上辺の両
端近傍を、遊技盤可動止め具413により挟持することで、遊技盤1Aを、取付枠410
に固定することが可能となる。
【0153】
また、1対の縦枠411の内側面には、スクリーン部b4を着脱自在に固定するスクリ
ーン止め具414が、それぞれ取り付けられている。スクリーン止め具414は、縦枠4
11に沿って、上下方向の任意の位置で固定されている。取付枠410の背面には、遊技
盤可動止め具413及びスクリーン止め具414を覆うようにカバー部材430が取り付
けられている。なお、遊技盤可動止め具413やスクリーン止め具414は、縦枠411
上を移動可能なように構成し、任意の位置で固定できるように構成してもよい。縦枠41
1に、遊技盤1A等の遊技部材や、スクリーン部b4等の演出装置を、固定する治具を、
上下方向に移動可能に取り付けることで、遊技部材や演出装置の大きさや種類に応じて、
治具種類や位置を変更することが可能となるので、遊技機の多様なレイアウトが可能とな
る。
【0154】
[遊技盤]
図45は、遊技盤1Aの上面図である。遊技盤1Aは、一般的な遊技盤1と同様の構成
を備え、更に、以下の構成を有する。遊技盤1Aは、遊技領域1pを備え、遊技盤1Aの
裏面側(背面側)に設けられた第1大入賞口ソレノイド53b等と、第1大入賞口ソレノ
イド53b等の配線部が接続される遊技盤中継基板101と、を有する。また、遊技盤1
Aは、透過性を有する素材で形成され、背面側にスクリーンシートが貼付され、後述する
プロジェクタユニットbから照射された投影光が投影されるスクリーンとしても機能する
。
【0155】
遊技盤中継基板101は、裏面側(背面側)において、遊技盤1Aの遊技領域1pが形
成された面に対して、略直角に背面側に延びる垂直ベース101Aに取り付けられること
で、遊技盤1Aに対し、略直角に立設する。遊技盤中継基板101は、他の基板に電気的
に接続するためのコネクタが接続されるコネクタ接続部101aが設けられている。
【0156】
また、遊技盤中継基板101は、後述する後述するカバー部材430の開口部432e
を介して、カバー部材430の外部からコネクタ接続部101aに対する接続操作が可能
な位置まで延設され、かつ、少なくとも遊技盤中継基板101の外側部分がカバー部材4
30で覆われている状態で、コネクタ接続部101aは、配線差込口101bが、後述す
るカバー部材430の開口部432eの方向に向くように配置されている。コネクタ接続
部101aは、遊技盤コネクタ接続部の一例として機能し、後述する中継基板100(図
51参照)の特定部品コネクタ接続部の一例である中継基板コネクタ接続部100a(図
51参照)と配線部材(ケーブル)により接続される。
【0157】
図46は、遊技盤1Aの変形例の上面図である。
図46では、遊技盤1Aの垂直ベース
101Aが設けられた部分を拡大して示している。変形例の遊技盤中継基板101は、遊
技盤1Aに対し、略直角に立設した状態から、遊技盤1Aと平行な状態となるように折り
畳み可能である。詳細には、変形例の垂直ベース101Aは、遊技盤1Aに対し、略直角
に立設したベース部材101Aaと、遊技盤1Aの遊技領域1pと並行して延びる回転軸
となるヒンジ101Bにより回動自在に、ベース部材101Aaに連結され、遊技盤中継
基板101が取り付けられた回動部材101Abと、を備える。また、変形例の垂直ベー
ス101Aは、ベース部材101Aaと回動部材101Abとの接合面において、ベース
部材101Aaと回動部材101Abとのいずれか一方に、突起101aが形成され、他
方に、突起101aが挿入可能なボス穴101bが形成されている。回動部材101Ab
が遊技盤1Aに対し、略直角に立設され、突起101aがボス穴101bに挿入されるこ
とで、遊技盤中継基板101が、遊技盤1Aに対し、略直角に立設した状態で固定される
。また、この状態から回動部材101Abが、ヒンジ101Bを中心に回動されることで
、突起101aがボス穴101bから引き抜かれ、遊技盤中継基板101が、遊技盤1A
と平行な状態となるように折り畳まれる。
【0158】
[取付ベース]
図47は取付ベース420の斜視図、
図48は取付ベース420の正面図、
図49は本
体枠400の断面図である。取付ベース420は、遊技に関連する制御を実行可能な遊技
装置としてのプロジェクタユニットb及びミラー部材b3が取り付けられる。取付ベース
420は、プロジェクタユニットbが取り付けられる遊技装置取付部421と、遊技装置
取付部421の下に形成され、プロジェクタユニットbから照射された投影光が通過可能
な投影光用孔422と、投影光用孔422の下に配置され、ミラー部材b3が取り付けら
れるミラー部材ベース423と、遊技盤1Aの遊技盤中継基板101(
図46参照)が挿
通する基板用孔424と、を有する。取付ベース420は、遊技装置取付部421、投影
光用孔422及びミラー部材ベース423から成る構成を2つ有し、これらの構成が上下
方向に配列されている。このような上の構成は、プロジェクタユニットbから照射された
投影光を、スクリーン部b4の背面に投影する。また、下の構成は、プロジェクタユニッ
トbから照射された投影光を、遊技盤1Aの背面に投影する。基板用孔424は、遊技盤
1Aが取り付けられた取付枠410に、取付ベース420を取り付けた状態において、遊
技盤中継基板101の背面側に配置され、遊技盤中継基板101(
図46参照)が挿通す
る孔である。
【0159】
遊技装置取付部421は、背面側から前面側に向かって下り傾斜した板状体であり、背
面側に、プロジェクタユニットbが、前面側斜め下方に向けて投影光を照射するように取
り付けられる。投影光用孔422は、プロジェクタユニットbから照射された投影光を遮
らない範囲で形成された孔である。ミラー部材ベース423は、背面側から前面側に向か
って下り傾斜した板状体である。また、ミラー部材ベース423は、プロジェクタユニッ
トbから照射された投影光を反射するのに必要な範囲で形成されている。具体的には、ミ
ラー部材ベース423は、背面側から前面側に向かって下り傾斜しているため、上方に取
り付けられたプロジェクタユニットbからの距離が、背面側から前面側に行くほど遠くな
る。このため、プロジェクタユニットbから照射された投影光を反射するのに必要な範囲
の幅は、前面側より背面側の方が狭くなる。すなわち、ミラー部材ベース423における
プロジェクタユニットbから照射された投影光を反射するのに必要な範囲は、上面視で、
背面側の辺の幅が、前面側の辺の幅より狭い台形形状となる。このため、ミラー部材ベー
ス423は、
図48に示すように、上面視で、背面側の辺の幅が、前面側の辺の幅より狭
い台形形状に形成されている。
【0160】
また、このミラー部材ベース423の上面に取り付けられたミラー部材b3も、上面視
で、背面側の辺の幅が、前面側の辺の幅より狭い台形形状に形成されている。また、ミラ
ー部材ベース423は背面側から前面側に向かって下り傾斜しているので、
図48に示す
ように、ミラー部材ベース423及びミラー部材b3は、正面視で、上方の辺の幅が、下
方の辺の幅より狭い台形形状に形成されている。また、ミラー部材b3は、ミラー部材ベ
ース423に、台形形状の4隅近傍にそれぞれ設けられた調整部材423aにより取り付
けられている。調整部材423aは、例えば、ミラー部材ベース423とミラー部材b3
とを締結する締結部材と、ミラー部材ベース423とミラー部材b3との間に配置された
弾性部材とにより構成され、締結部材を緩めることでミラー部材ベース423とミラー部
材b3とが離間し、締結部材を締めることでミラー部材ベース423とミラー部材b3と
が近接する。このような調整部材423aにより、ミラミラー部材b3のミラー部材ベー
ス423に対する取り付け角度を調整することで、プロジェクタユニットbから照射され
た投影光の、スクリーン部b4又は遊技盤1Aに投影される位置や角度を調整することが
できる。
【0161】
このような遊技装置取付部421にプロジェクタユニットbを取り付けることで、後述
するプロジェクタ装置本体b2からの投影光を出射する投射レンズb2aが設けられたプ
ロジェクタカバーb1の一方の端部側をパチンコ遊技機Y(
図42参照)の前面側に、一
方の端部側の反対の端部を背面側に配置し、かつ一方の端部側を反対の端部側より低くな
るように設けることが可能となる。そして、プロジェクタユニットbは、カバー部材43
0に覆われる。これにより、投射レンズb2aから出射される投影光を遮らない位置であ
って、カバー部材430とプロジェクタカバーb1の下部とカバー部材430との間に所
定の空間405が形成され、この所定の空間405に、後述するカバー部材430の凹部
431aを配置し、この凹部431aに主制御基板70Aを収容することが可能となる。
【0162】
なお、取付ベース420には、プロジェクタユニットbに限らず、液晶表示装置等のそ
の他の遊技装置を取付可能な形状に形成してもよい。すなわち、取付ベース420は、取
付枠410とカバー部材430との間に形成された空間内に収容可能な範囲で、遊技装置
の種類に応じて、形状を変更可能である。
【0163】
[プロジェクタユニット]
図49に示すように、プロジェクタユニットbは、投影光を生成可能な投影画像生成装
置としてのプロジェクタ装置本体b2と、プロジェクタ装置本体b2を収容可能な収容ケ
ースとしてのプロジェクタカバーb1と、プロジェクタ装置本体b2からの投影光を出射
する照射部としての投射レンズb2aと、を含む。プロジェクタ装置本体b2は、副制御
回路200(
図84参照)に接続され、副制御回路200により、プロジェクタ制御回路
90(
図84参照)が制御され、光学機構(図示略)による投射光を、投射レンズb2a
により拡大して出射し、この照射光をミラー部材b3に反射させ、遊技盤1Aやスクリー
ン部b4の背面に向けて照射光を投影することにより、視覚的な演出として映像を表示す
る。このようなスクリーン部b4は、プロジェクタユニットbから照射される投影光を反
射可能な反射部の一例として機能する。また、スクリーン部b4は、ミラー部材b3によ
り反射される投影光により所定の画像を映し出すスクリーン部の一例として機能する。ま
た、上述した空間405に対応する位置において、カバー部材430の一部が凹形状に形
成されており、凹部内に主基板70Aを収容可能となっている。
【0164】
図50は、プロジェクタユニットbから出射された投影光の光軸を説明する図である。
これらの照射光は、
図50に示すように、上部に設けられたプロジェクタユニットbの投
射レンズb2aからの投影光L1が、点線で示すような投影範囲を形成しつつ、下方に向
かって出射され、上部のミラー部材b3により、前面側斜め上方に向かって反射してスク
リーン部b4の背面側に投影される。本実施形態の投射レンズb2aは、レンズ部材で構
成され、またレンズ部材の上半分側(前面側)は遮光された状態となっており、レンズ部
材の下半分側(背面側)から出射される投影光でもって投影画像を生成している。よって
、投射レンズb2aから出射される投影光はレンズ部材の下半分側から広がるように形成
される。同様に、下部に設けられたプロジェクタユニットbの投射レンズb2aからの投
影光L2が、点線で示すような投影範囲を形成しつつ、下方に向かって出射され、下部の
ミラー部材b3により、前面側斜め上方に向かって反射して、遊技盤1Aの背面側に投影
される。
このように、プロジェクタユニットbまたはミラ一部材b3を一定の設置角度にて配置
し、それらの背後に生じるスペースにプロジェクタユニットbや基盤ケースなどを収容す
ることで複数の遊技装置を配しつつも他の遊技機構成部品を効率よく配置でき、省スペー
ス化を実現できる。
【0165】
[カバー部材]
図51はカバー部材430の背面側から視た斜視図、
図52はカバー部材430の前面
側から視た斜視図である。
図51に示すように、カバー部材430は、背面部431及び
互いに対向する2つの側面432から形成され、取付ベース420(
図49参照)との間
に形成される空間の内部に、遊技機構成部品の少なくとも一部を収容可能である。また、
カバー部材430は、最も背面側に設けられることにより、遊技盤の背面側に設けられ、
電気部品を覆うカバー部材の一例として機能する。
【0166】
図51に示すように、背面部431の幅は、取付ベース420の幅よりも狭く形成され
ている。背面部431は、主制御基板70Aを収容可能な凹部431aと、凹部431a
を覆う蓋部431bと、プロジェクタユニットb(
図49参照)の廃熱口に対応する位置
に形成された開口部431cと、払出制御基板123Aを収容可能な払出制御基板収容部
431dと、を有する。また、
図52に示すように、背面部431には、後述する第2誘
導樋434の受入部434a(
図56参照)が配置される第2誘導樋用開口432fが形
成されている。
図49に示すように、凹部431a及び払出制御基板収容部431dは、
カバー部材430の表面からパチンコ遊技機Y内部側に突出するように形成され、主制御
基板70Aや払出制御基板123Aをカバー部材430の表面よりパチンコ遊技機Y背面
側に突出しないように収容可能である。凹部431aは、カバー部材430が取付ベース
420(
図49参照)の背面側に取り付けられた状態で、プロジェクタカバーb1の下部
に形成される所定の空間405に配置され、主制御基板70Aが収容され、蓋部431b
で覆われる。主制御基板70Aは、例えば、中継基板100(
図51参照)と配線部材(
ケーブル)により接続される一般部品コネクタ接続部の一例である主制御基板コネクタ接
続部70Aaを備える。主制御基板コネクタ接続部70Aaは、主制御基板70Aの側縁
近傍に設けられ、凹部431aに蓋部431bを取り付けた状態でも、蓋部431bに覆
われず、露出しており、配線部材(ケーブル)の着脱が可能に構成されている。これによ
り、背面部431の表面が略面一の状態となる。このように、カバー部材430は、背面
部431及び少なくとも2つの側面部432から形成される空間の内部に、第1の遊技機
構成部品の一例である主制御基板70Aを収容可能である。また、開口部431cは、2
つのプロジェクタユニットbの廃熱口に対応する位置にそれぞれ形成されている。払出制
御基板収容部431dは、取付ベース420の背面側に取り付けられた状態で、下のミラ
ー部材ベース423の下部に形成された空間に配置される。また、凹部431aは、カバ
ー部材430において、後述する球通路ユニット730(
図58参照)の配置位置より中
央寄りに配置されている。
【0167】
図51に示すように、互いに対向する側面432は、互いの幅が、前面側から背面側に
いくにつれて狭くなっている。側面432は、背面部431と隣接しない端部側に取付ベ
ース420に装着可能な取付部433を備えるとともに、少なくとも1つの側面432が
、取付部433が設けられた端部から背面部431と隣接する端部へ傾斜するように形成
されている。傾斜した側面432には、特定収容部である側面第1凹部432aと、側面
第1凹部432aを覆う側面第1蓋部432bと、一般収容部である側面第2凹部432
cと、側面第2凹部432cを覆う側面第2蓋部432dと、側面第1凹部432aに形
成された開口部432eと、を有する。また、凹部431a及び側面第2凹部432cは
、少なくとも2つ以上の収容部より構成される一般収容部の一例であり、特定収容部の一
例である側面第1凹部432aに隣接している。
【0168】
側面第1凹部432aは、カバー部材430の外側面に設けられ、背面部431の凹部
431aや払出制御基板収容部431dと隣接する位置に形成され、特定の遊技機構成部
品又は第2の遊技機構成部品としての中継基板100を収容可能である。側面第2凹部4
32cは、カバー部材430の外側面に設けられ、側面第1凹部432aに隣接する位置
に形成され、その他の複数種類の遊技機構成部品としての副制御基板80A(サブ制御基
板33に相当)を収容可能である。側面第1凹部432a及び側面第2凹部432cは、
カバー部材430の表面からパチンコ遊技機Y内部側に突出するように形成され、中継基
板100や副制御基板80Aをカバー部材430の表面よりパチンコ遊技機Y背面側に突
出しないように収容可能である。中継基板100は、例えば、主制御基板70A(主制御
基板28に相当)、副制御基板80A、遊技盤中継基板101(
図45参照)等と配線部
材(ケーブル)により接続される特定部品コネクタ接続部の一例である中継基板コネクタ
接続部100aを備える。副制御基板80Aは、例えば、中継基板100等と配線部材(
ケーブル)により接続される一般部品コネクタ接続部の一例である副制御基板コネクタ接
続部80Aaを備える。すなわち、中継基板コネクタ接続部100aと、主制御基板コネ
クタ接続部70Aaや副制御基板コネクタ接続部80Aaと、は配線部材(ケーブル)に
より接続される。開口部432eは、背面部431及び2つの側面部432から形成され
る空間の内部に収容された遊技盤1Aの遊技盤中継基板101(
図45参照)からの配線
をカバー部材430の外側に設けられた中継基板100と接続可能なように設けられ、カ
バー部材430が取付枠410に取り付けられた状態で、遊技盤1Aの背面側から立設す
る遊技盤中継基板101に対応する位置に形成されている。このような開口部432eが
形成された側面第1凹部432aは、側面部の外側面に設けられ、開口部を介して配線と
接続される特定の遊技機構成部品を収容可能な特定収容部の一例として機能する。また、
側面第2凹部432cは、カバー部材の外側の傾斜した側面部に、カバー部材の表面から
遊技機内部側に突出するように形成され、第1の遊技機構成部品とは異なる第2の遊技機
構成部品を収容可能な収容部の一例である。これにより、開口部432eから、遊技盤中
継基板101のコネクタ接続部101aに接続したコネクタを介して、遊技盤中継基板1
01と、例えば、側面第1凹部432aに隣接する凹部431aに収容された主制御基板
70Aと、を電気的に接続することが可能となる。このように、中継基板100が収容可
能な側面第1凹部432aは、その他の基板が収容可能な凹部の中心に配置されている。
【0169】
図53は、遊技盤中継基板101と、取付ベース420の基板用孔424及びカバー部
材430の開口部432eとの位置関係を説明する図である。
図53は、遊技盤中継基板
101が取り付けられている部分の拡大斜視図であり、(a)は取付枠410の背面側に
取付ベース420が取り付けられた状態を示し、(b)は更に取付ベース420の背面側
にカバー部材430が取り付けられた状態を示している。
図53(a)に示すように、遊
技盤1A(
図43参照)が取り付けられた取付枠410に、取付ベース420を取り付け
た状態では、遊技盤中継基板101のコネクタ接続部101aが、取付ベース420基板
用孔424から背面側に突出している。そして、
図53(b)に示すように、
図53(a
)に示す状態から、更に取付ベース420の背面側にカバー部材430を取り付けること
で、遊技盤中継基板101の側面がカバー部材430に覆われる。この状態において、コ
ネクタ接続部101aの配線差込口101bは、カバー部材430の開口部432eの方
向に向いている。なお、
図53では、遊技盤中継基板101の全体をカバー部材430及
び側面第2蓋部432dによって覆っているが、遊技盤中継基板101の一部分のみを覆
うようにしてもよい。また、遊技盤中継基板101の外側面や内側面等1つの面のみを覆
うようにしてもよい。いずれにせよ、遊技盤中継基板101に加わる外力の少なくとも一
部を防ぐことができれば本発明の効果を奏することができる。なお、その場合、コネクタ
接続部101aをカバー部材430に覆われていない部分に設けることが望ましい(例え
ば、遊技盤中継基板101の外側面をカバー部材430で覆うのであれば、遊技盤中継基
板101の内側面にコネクタ接続部101aを設ける等)。
【0170】
また、
図53(a)に示すように、取付ベース420は、ビス等で構成される固定部材
425により、取付枠410の背面の固定部411aにビス止めさる。その後、
図53(
b)に示すように、カバー部材430は、取付ベース420の背面側に配置され、取付部
433で固定部材425を覆い、取付ベース420を貫通するビス等で構成される固定部
材435により、取付枠410の背面の固定部411aにビス止めさる。よって、カバー
部材430のビス止めを外した後でないと取付ベース420のビス止めを外すことができ
ない。
【0171】
図54は、パチンコ遊技機Yの上面図である。
図54は、本体枠2から本体枠400を
開いた状態(本体枠2の内側に本体枠400が配置された状態から、本体枠ヒンジ2bを
中心に90度回動させた状態)を示している。カバー部材430は、本体枠ヒンジ2bに
軸支された方と反対側の側面432が、回転軸としての本体枠ヒンジ2bを中心とし、本
体枠2の内側側縁を通る仮想円VCの内側に形成され、少なくとも一部が仮想円に沿った
形状に形成されている。
【0172】
[樋の接続部分]
図55は、本体枠400の分解斜視図、
図56及び
図57は、第1誘導樋416及び第
2誘導樋434の分解斜視図である。
図56及び
図57は、
図55に示す第1誘導樋41
6及び第2誘導樋434のみを示した図である。
図56は、取付枠410から視た図であ
り、
図57は、カバー部材430から視た図である。
図55に示すように、取付枠410
には、図示しない貯留ユニットから供給された遊技球を貯留可能な貯留タンク415と、
貯留タンク415から遊技球を下流に導く第1誘導樋416と、を有する。カバー部材4
30は、遊技球を払出可能な払出装置700と、払出装置700に遊技球を導く第2誘導
樋434と、を有する。
【0173】
第1誘導樋416と第2誘導樋434は、取付枠410にカバー部材430を装着した
際に、一方の開口部に他方の開口部が挿入するように接続されることで遊技球が流下可能
な状態となる。第1誘導樋416及び第2誘導樋434のいずれか一方(
図56及び
図5
7に示す例では第2誘導樋434)には、他方(
図56及び
図57に示す例では第1誘導
樋416)の開口部の開口面積より広い開口面積にて形成された受入部434aが設けら
れている。受入部434aは、受入部434aに挿入される開口部を接続位置まで案内す
る接続位置案内手段としてのリブ434bを有する。リブ434bは、開口を中心とする
放射方向に延び、受入部434aの外縁から内縁に向かって、側縁が下り傾斜している板
状体であり、開口を囲むように、複数配置されている。第1誘導樋416及び第2誘導樋
434のいずれか他方(
図56及び
図57に示す例では第1誘導樋416)には、開口の
外縁に設けられ、リブ434bにより囲まれた部分の形状と略同一形状の外形で形成され
、接続位置において、リブ434bと係合する係合手段としての係合部416aを有する
。
【0174】
また、
図43に示すように、取付枠410は、皿ユニット900の払出口901(
図4
1参照)に遊技球を導く第3誘導樋418を有する。また、カバー部材430は、後述す
る払出装置700から遊技球を下流に導く第4誘導樋としての第4誘導樋(
図59参照)
を有する。
【0175】
第3誘導樋418と第1誘導路730C及び第2誘導路730D(
図60参照)は、取
付枠410にカバー部材430を装着した際に、一方の開口部に他方の開口部が挿入する
ように接続されることで遊技球が流下可能な状態となる。第3誘導樋418と、第1誘導
路730C及び第2誘導路730Dとのいずれか一方(
図43に示す例では第3誘導樋4
18)には、受入部418aが設けられている。受入部418aは、受入部434aと同
様に、複数のリブを有する。第1誘導路730C及び第2誘導路730Dの排出口730
B(
図59参照)は、第1誘導樋416と同様に、受入部418aの複数のリブと係合す
る係合部を有する。
【0176】
[払出装置]
図58は、払出装置700を示す全体斜視図、
図59は、払出装置700に含まれる球
通路ユニット730を示す斜視図である。払出装置700は、球供給路710、球送出機
構720、及び球通路ユニット730を有して構成される。球供給路710は、上部に設
けられた貯留タンク415(
図55参照)から球送出機構720へと遊技球を導く配管部
品である。球送出機構720は、入賞に応じた賞球数を計数しながら当該賞球数分の遊技
球を繰り出すものである。球通路ユニット730は、カバー部材430(
図55参照)の
背面側の端部に配置され、球送出機構720から繰り出された遊技球を後述する皿ユニッ
ト900の払出口901へ導くためのものである。
【0177】
球供給路710は、貯留タンク415(
図55参照)から、互いに接続された第1誘導
樋416及び第2誘導樋434(
図57参照)を介して、球送出機構720へと遊技球を
1つずつ自然に流下させることが可能に鉛直状に設けられている。球供給路710の下端
出口(図示略)は、球送出機構720の上部入口(図示略)に連接される。
【0178】
球送出機構720は、球供給路710から流下してきた遊技球を上部入口(図示略)か
ら内部に導きつつ下部出口(図示略)から1つずつ繰り出し可能に構成されている。球送
出機構720は、遊技球を1ずつ繰り出し可能な内部機構やこれを動作させるためのソレ
ノイド、繰り出した遊技球を計数するためのカウントセンサ(図示略)を有する。球送出
機構720は、入賞がないとき、遊技球を繰り出さないように内部機構及びソレノイドを
非作動状態とする一方、入賞があると、当該入賞に応じた賞球数の遊技球を繰り出すまで
内部機構及びソレノイドを作動状態としつつ遊技球をカウントセンサにより計数し、賞球
数分の遊技球を繰り出すと、再び内部機構及びソレノイドを非作動状態とする。これによ
り、球送出機構720は、入賞時に賞球数分の遊技球を1つずつ繰り出すことができる。
球送出機構720の下部出口は、球通路ユニット730の上部に設けられた導入口730
Aに連接され、球送出機構720から繰り出された遊技球が1つずつ球通路ユニット73
0の導入口730Aへと流下する。なお、球送出機構720から繰り出された遊技球は、
基本的に導入口730Aへと導かれるが、導入口730Aに隣接する後述の球抜き口73
0aへと導かれる場合がある。
【0179】
球通路ユニット730は、球送出機構720から繰り出された多数の遊技球を数珠状に
並べて通過させることが可能な誘導路を有し、この誘導路を通じて後述する皿ユニット9
00の払出口901へと遊技球を導くように構成されている。
図60は、球通路ユニット
730を示す分解斜視図、
図61は、
図60とは異なる向きで球通路ユニット730を示
す分解斜視図である。球通路ユニット730は、通路隔壁部材731、満タン検知レバー
732、満タン検知センサ733、第1カバー部材734、第2カバー部材735、及び
球抜き部材736を有して構成される。球通路ユニット730の誘導路としては、パチン
コ遊技機Yの正面側からみて通路隔壁部材731の左側部と第1カバー部材734との間
に第1誘導路730Cが形成され、パチンコ遊技機Yの正面側からみて通路隔壁部材73
1の右側部と第2カバー部材735との間に第2誘導路730Dが形成される。第1誘導
路730C及び第2誘導路730Dは、それぞれ多数の遊技球を並べることが可能な十分
な経路長を有する。
【0180】
通路隔壁部材731の左側部には、第1誘導路730Cの路側壁が前後に蛇行しつつ上
部の導入口730Aから下部の排出口730Bへと延びるように形成されている。この通
路隔壁部材731の左側部に形成された路側壁は、第1誘導路730Cの右半分を溝状に
形成している(
図61参照)。通路隔壁部材731の右側部には、第2誘導路730Dの
路側壁が上部の導入口730Aから下部の排出口730Bへと延びるように形成されてい
る。この通路隔壁部材731の右側部に形成された路側壁は、第2誘導路730Dの左半
分を溝状に形成している(
図60参照)。このような第2誘導路730Dは、第1誘導路
730Cと隔壁を挟んで隣接している。すなわち、第1誘導路730Cと第2誘導路73
0Dとは、互いに並んで同方向に遊技球を導くように並設されている。
【0181】
一方、通路隔壁部材731の左側部に対向する第1カバー部材734の対向面にも、第
1誘導路730Cの路側壁が前後に蛇行しつつ導入口730Aから排出口730Bへと延
びるように形成されている。これら通路隔壁部材731の左側部と第1カバー部材734
の対向面にある路側壁どうしが合わさることにより第1誘導路730Cが形成されるとと
もに、導入口730A及び排出口730Bが形成される。また、通路隔壁部材731の右
側部に対向する第2カバー部材735の対向面にも、第2誘導路730Dの路側壁が排出
口730Bへと延びるように形成されている。これら通路隔壁部材731の右側部と第2
カバー部材735の対向面にある路側壁どうしが合わさることにより第2誘導路730D
が形成される。第1誘導路730Cは、横方向に比較的大きな第1の幅でもって形成され
る一方、第2誘導路730Dは、第1誘導路730Cの横幅(第1の幅)よりも横方向に
小さい第2の幅でもって形成され、排出口730Bより上流側において第1誘導路730
Cと合流するようになっている。また、排出口730Bは、横方向に第1誘導路730C
の横幅(第1の幅)と同じ第1の幅でもって形成される。なお、導入口730Aは、第1
誘導路730Cのみに導通しており、基本的に球送出機構720から繰り出された遊技球
は、導入口730Aへと入るようになっている。ただし、導入口730Aに隣接する部位
には、通路隔壁部材731の右側部と第2カバー部材735とが合わされることによって
球抜き部材736へと通じる球抜き口730aが形成される。これにより、第1誘導路7
30Cが詰まって導入口730Aに入りきれない遊技球は、球抜き口730aへと導かれ
る。第2誘導路730Dの下端部は、排出口730Bの近傍で第1誘導路730Cと合流
するように形成されている。これにより、排出口730B付近における遊技球の詰まりが
解消されると、第1誘導路730Cと第2誘導路730Dとに貯まった遊技球がまとまっ
て一気に排出口730Bから排出される。
【0182】
図62は、球通路ユニット730の第1誘導路730Cを示す平面図、
図63は、球通
路ユニット730の第2誘導路730Dを示す平面図である。通路隔壁部材731の上部
には、その右側部から左側部へと遊技球を案内するための貫通口731Aが形成されてい
る。通路隔壁部材731の右側部において第1誘導路730Cの上部途中には、貫通口7
31Aへと遊技球を案内可能な分岐路730Eが形成されている。貫通口731Aの反対
側は、第2誘導路730Dの上端部に連通している。これにより、第1誘導路730Cの
遊技球が上部まで詰まって下方へと流れない状態になると、導入口730Aから第1誘導
路730Cの上部へと流下してきた遊技球がこの第1誘導路730Cを迂回して分岐路7
30Eへと導かれ、さらに分岐路730Eへと導かれてきた遊技球は、貫通口731Aを
通って第2誘導路730Dの上端部へと導かれ、第1誘導路730Cのみならず第2誘導
路730Dまでもが遊技球で満タン状態となるまで球通路ユニット730の内部に賞球と
して払い出される遊技球が一時的に貯留される。
【0183】
また、通路隔壁部材731の右側部においては、第2誘導路730Dの途中部分に先端
部が突き出た姿勢で揺動可能な満タン検知レバー732と、満タン検知レバー732の先
端部が突き出た姿勢から奥方に変位した状態を検知する満タン検知センサ733とが、設
けられている。満タン検知レバー732は、第2誘導路730Dの略鉛直部分に設けられ
ており、この部分まで詰まって流下できない遊技球に圧接されると、奥方に変位した状態
となる。満タン検知センサ733は、奥方に変位した満タン検知レバー732が所定時間
にわたり接した状態になると、第2誘導路730Dに遊技球が詰まって満タンになった状
態と検知し、それに応じた信号を払出・発射制御回路123(
図84参照)に出力する。
これにより、第1誘導路730Cにおける遊技球の流下が停滞しても第2誘導路730D
が満タン状態となるまで球送出機構720の遊技球繰り出し動作を継続させることができ
る。
【0184】
さらに、パチンコ遊技機Yの正面側からみて第2カバー部材735の右側部には、球抜
き部材736が付設される。球抜き部材736は、球抜き口730aから導かれてきた遊
技球を下端口736Aから排出する。球抜き部材736の下端口736Aから排出された
遊技球は、図外の球抜き管路へと導かれ、最終的にはパチンコ遊技機Yの外部に置かれた
ドル箱に放出される。
【0185】
[球検知ユニット]
図64は、遊技盤1Aのアウト口55を示す斜視図、
図65は、遊技盤1Aを取り外し
た状態でアウト口55の背後に位置する球検知ユニット800を示す斜視図である。
図6
4に示すように、遊技盤1Aの遊技領域1pにおける中央下部には、入賞せずに流下して
きた遊技球を背後に導くためのアウト口55が設けられている。
図65に示すように、ア
ウト口55の背後には、アウト口55から導かれてきた複数の遊技球を受けるとともに、
アウト口55と対向する箇所に遊技球を集めてさらに背後へと遊技球を導くための開口8
01Aを有するアウト球受け部材801が設けられている。球検知ユニット800は、取
付枠410において、アウト球受け部材801の開口801Aの直後に設けられている。
【0186】
図66は、球検知ユニット800の全体を示す斜視図、
図67は、球検知ユニット80
0を示す分解斜視図、
図68は、
図67とは異なる向きで球検知ユニット800を示す分
解斜視図である。球検知ユニット800は、左側構成部材810、右側構成部材820、
突片部材830、第1検知センサ840、第2検知センサ850を有して構成される。球
検知ユニット800は、流入口としてのアウト口55を通過して排出される遊技球をアウ
ト球として検知するためのものである。左側構成部材810には、第1検知センサ840
が設けられ、右側構成部材820には、第2検知センサ850が設けられており、これら
の第1検知センサ840及び第2検知センサ850と一体に突片部材830を中央に挟み
込んだ状態で左側構成部材810と右側構成部材820とが接合される。第1検知センサ
840及び第2検知センサ850は、複数の遊技球が流入可能な流入口と、流入口より下
流において、流入した遊技球を検知可能な複数の検知手段の一例として機能する。
【0187】
図69は、球検知ユニット800を構成する左側構成部材810の内部側面図、
図70
は、球検知ユニット800を構成する右側構成部材820の内部側面図、
図71は、球検
知ユニット800を構成する突片部材830の上面図である。左側構成部材810及び右
側構成部材820は、概ね左右対称形に形成されており、それぞれ前面開口部810A,
820A、導入空間部810B,820B、センサ配置部810C,820C、遊動空間
部810D,820Dを有する。
【0188】
前面開口部810A,820Aは、互いに一体となってアウト球受け部材801の開口
801Aの直ぐ背後に位置し、開口801Aを通過した遊技球を受け入れる受入口(流入
口)を形成する。前面開口部810A,820Aは、それぞれ1個の遊技球が余裕をもっ
て通過可能な開口面積を有する。これにより、一体となった受入口には、少なくとも2個
の遊技球が同時に進入することができる。
【0189】
導入空間部810B,820Bは、基本的にそれぞれ前面開口部810A,820Aか
らセンサ配置部810C,820Cへと遊技球を導く通路であり、それぞれ1個の遊技球
が余裕をもって通過可能である。導入空間部810B,820Bの底面810Ba,82
0Baは、水平面より若干傾斜しており、奥側に進むほど下降するように形成されている
。
【0190】
センサ配置部810C,820Cは、それぞれ第1検知センサ840、第2検知センサ
850が配置される箇所である。センサ配置部810C,820Cには、導入空間部81
0B,820Bの底面810Ba,820Baよりも第1検知センサ840、第2検知セ
ンサ850それぞれの前端が若干低位となるように配置される。第1検知センサ840、
第2検知センサ850は、それぞれ前端から後端にいくほど上位となるように傾斜姿勢で
配置される。第1検知センサ840、第2検知センサ850には、1個の遊技球が通過可
能な通過孔が設けられており、この通過孔を遊技球が通過するとアウト球として検知され
、下方に排出された後に収集される。これにより、導入空間部810B,820Bからセ
ンサ配置部810C,820Cへと導かれてきた遊技球は、第1検知センサ840、第2
検知センサ850の通過孔へと導かれやすくなっている。
【0191】
遊動空間部810D,820Dは、アウト口55より下流において、センサ配置部81
0C,820Cより奥側上方に設けられ、センサ配置部810C,820Cよりも狭小な
空間を形成している。遊動空間部810D,820Dは、互いに一体となった状態で概ね
1個の遊技球が十分遊動し得るだけの広さを有する。遊動空間部810D,820Dの底
面810Da,820Daは、水平面より若干傾斜しており、奥側に進むにつれて上昇(
隆起)するように形成されている。底面810Da,820Daの前端は、第1検知セン
サ840、第2検知センサ850の後端よりも上位に位置するように形成されている。こ
れにより、第1検知センサ840、第2検知センサ850を越えて奥方の遊動空間部81
0D,820Dへと1個の遊技球が導かれることがあり、この遊動空間部810D,82
0Dへと導かれた遊技球にあっても、第1検知センサ840、第2検知センサ850へと
転落しやすくなっている。なお、遊動空間部810D,820Dは、互いに一体となった
状態で2個以上の遊技球が遊動し得るだけの広さを有する部分としてもよい。
【0192】
突片部材830は、センサ配置部810C,820C(第1検知センサ840,第2検
知センサ850)のほか、導入空間部810B,820Bや遊動空間部810D,820
Dを分け隔てるように設けられる。
図69及び
図70に示すように、突片部材830は、
流入した遊技球の少なくとも一部が乗り上げ可能なように流入口となる前面開口部810
A,820Aの底部から奥方へと延設するように配置され、前面開口部810A,820
Aの底部から遊動空間部810D,820Dへと進むにつれて上昇(隆起)した傾斜状の
上端830Aを有する。この上端830Aは、導入空間部810B,820Bや遊動空間
部810D,820Dを完全に仕切ることなく、これらの底面810Ba,820Ba,
810Da,820Daよりも若干上方に突出している。また、
図71に示すように、突
片部材830の上端830Aは、遊技球進入方向に沿って左右に波打つように形成されて
いるとともに、流入した遊技球が乗り上げても滑りやすいように峰状に形成されている。
これにより、センサ配置部810C,820Cの遊技球は、突片部材830の上端830
Aを左右方向に越えて第1検知センサ840及び第2検知センサ850のいずれかに落下
しやすい。また、センサ配置部810C,820Cより奥方の遊動空間部810D,82
0Dへと進んだ遊技球は、突片部材830の上端830Aに不安定に接した状態となり、
第1検知センサ840及び第2検知センサ850のいずれかの方へと振り落とされる。
【0193】
[皿ユニット]
図72は、皿ユニット900が設けられたガラスドア5を示す全体斜視図、
図73は、
ガラスドア5の正面を示す全体正面図である。ガラスドア5の正面に向かって左下部には
、皿ユニット900が設けられる。なお、本実施形態の遊技機においては、一つの皿ユニ
ット900しか存在しないが、例えば上皿ユニットと下皿ユニットとを設け、いずれか一
方を本実施形態の皿ユニット900として適用してもよい。皿ユニット900は、入賞に
応じて払い出される遊技球を貯留し、貯留した遊技球を発射装置26へと順次誘導すると
ともに、遊技者の球抜き操作に応じて下方に配置したいわゆるドル箱(図示略)へと遊技
球を排出可能とするものである。皿ユニット900の後方には、遊技球を払い出す払出口
901が設けられ、この払出口901から複数の遊技球が皿ユニット900へと払い出さ
れる。払出口901の背後には、発射装置26からの遊技球を受けつつ払出口901へと
送り出すための球送出受け部材902が設けられる(
図74参照)。
【0194】
図74は、皿ユニット900の全体を示す拡大斜視図、
図75は、皿ユニット900の
分解斜視図、
図76は、皿ユニット900の上面図、
図77は、皿ユニット900の受け
皿カバー部材930を取り外した状態の上面図である。皿ユニット900は、装飾カバー
910、本体部920、受け皿カバー部材930、球抜き通路部材940、蓋開閉部95
0などを有して構成される。装飾カバー910は、本体部920の下部に配置される球抜
き通路部材940などを覆うように皿ユニット900の前面及び側面に取り付けられる。
図75に示すように、本体部920には、パチンコ遊技機Y内部の発射装置26へと複数
の遊技球を順序よく列状に整列させる整列部920Aと、遊技者による蓋開閉部950の
操作により、球抜き通路部材940へと遊技球を導くための第1開閉蓋920B及び第2
開閉蓋953Bが設けられる。受け皿カバー部材930は、本体部920の上部に配置さ
れるものであり、払出口901から払い出された遊技球を最初に受けて貯留するとともに
、貯留した遊技球を下方の整列部920Aへと導くものである。受け皿カバー部材930
には、本体部920の整列部920Aを上方から覆うカバー部930Aと、カバー部93
0Aの外側壁930Aaとの間に遊技球が通過し得る間隔をあけて周壁を形成する外周部
930Bと、この外側壁930Aaと外周部930Bとの間に形成され、下方の整列部9
20Aへと遊技球を導く整流部930Cと、払出口901から払い出された複数の遊技球
を滑り落とすことが可能なスロープ部930Dと、スロープ部930Dから滑り落ちてき
た複数の遊技球を貯留しつつ整流部930Cへと流動させることが可能な貯留部930E
と、貯留部930Eの底面にあって第1開閉蓋920Bの上方に設けられる第1開口部9
30Fとが設けられる。なお、
図74においては、払出口901の図示を省略している。
図75においては、装飾カバー910の図示を省略している。
【0195】
本体部920の整列部920Aは、皿ユニット900の後端側において払出口901(
球送出受け部材902)が配置される側とは反対側の右寄りの箇所において左右にまっす
ぐ延びるように設けられる。整列部920Aは、複数の遊技球が一列に並んで流動するよ
うに、右側から左側へと下降傾斜しつつガイド片920Aaにより直線的な溝状に形成さ
れている。すなわち、整列部920Aにおいて遊技球が整列する方向の上流側(整列方向
上流側)は、払出口901から離間した整列部920Aの右端部に相当し、この整列部9
20Aの右端部にカバー部930Aの整流部930Cから遊技球が流下してくる。整列部
920Aの整列下流側となる左端部には、内部の発射装置26へと遊技球を導くための導
入口920Abが設けられ、整列部920Aの底面にあって第2開閉蓋953Bの上方に
設けられる第2開口部930Gが設けられる。整列部920Aに並んだ遊技球は、1つず
つ導入口920Abへと直線的に導かれる。このような整列部920Aは、右端部が一部
露出しつつその余の部分が受け皿カバー部材930のカバー部930Aによって覆われる
。また、本体部920において受け皿カバー部材930が配置される部分は、概ね受け皿
カバー部材930の外周部930Bや整流部930C、スロープ部930Dや貯留部93
0E、第1開口部930Fと整合する形状に形成されている。また、整列部920Aの整
流部930C側には、カバー部930Aが装着されなかった場合でも整列部920Aに整
列している遊技球に流下してくる遊技球が乗り上げないような壁部920Acが設けられ
ている。遊技者による第1蓋開閉部950Aの操作により、本体部920の第1開閉蓋9
20Bが開放されると、受け皿カバー部材930の貯留部930Eにある遊技球が第1開
口部930Fを通じて下方へと排出される。排出された遊技球は、球抜き通路部材940
を通じてドル箱の直上に位置する落下口940Aへと導かれ、落下口940Aからドル箱
へと遊技球が排出される。一方、第1開閉蓋920Bが閉鎖状態にある場合、貯留部93
0Eの遊技球が第1開口部930Fから落下せずにそのままとどまり、整流部930Cへ
と導かれる。また、遊技者による第2蓋開閉部950Bの操作により、本体部920の第
2開閉蓋953Bが開放されると、整列部920Aに並んだ遊技球が第2開口部930G
を通じて下方へと排出される。排出された遊技球は、球抜き通路部材940を通じてドル
箱の直上に位置する落下口940Aへと導かれ、落下口940Aからドル箱へと遊技球が
排出される。一方、第2開閉蓋953Bが閉鎖状態にある場合、整列部920Aに並んだ
遊技球が第2開口部930Gから落下せずに導入口920Abから内部の発射装置26へ
と導かれる。
【0196】
受け皿カバー部材930のカバー部930Aは、皿ユニット900の後端側において払
出口901(球送出受け部材902)が配置される側とは反対側の右寄りの箇所に位置す
る。カバー部930Aの外側壁930Aaは、湾曲状に形成されており、整列部920A
の右端部と対応する部位に開口930Abが形成されている。また、外周部930Bは、
外側壁930Aaとの間に整流部930Cを形成するように、外側壁930Aaに概ね沿
うような湾曲状に形成されている。これにより、整流部930Cは、貯留部930Eの遊
技球を開口930Abへと湾曲状に曲げつつ導くような通路として形成される。また、貯
留部930Eの外壁部930Eaと整流部930Cの外周部930Bは、払出口901か
ら放出された遊技球が接触しつつ転動して整流部930Cまで辿り着けるように連続した
一つの面を形成している。これにより、貯留部930Eに遊技球が貯留されていない状態
では、放出された遊技球が外壁部930Eaまで転動し、連続面(外壁部930Ea、外
周部930B)にて方向を変えられつつ整流部930Cへと導かれる。ここで、遊技球を
貯留部930Eの外部に排出可能な第1開口部930F及び遊技球を貯留可能な閉鎖状態
と遊技球を外部へと排出可能な開放状態とに切替可能な第1開閉蓋920Bは、遊技球が
連続面(外壁部930Ea、外周部930B)に接触しつつ転動可能なように、貯留部9
30Eの内部側(遊技盤1A側)に連続面から所定の間隔をあけて設けられている。この
所定の間隔としては、少なくとも遊技球の直径以上の距離となることが望ましい。これは
、払出口901から放出された遊技球が全て第1開口部930Fから外部へと排出されて
しまうことを防止するためであり、例えば、貯留している遊技球が少ない場合、払出口9
01から放出された遊技球は、連続面(外壁部930Ea、外周部930B)に接触しな
がら転動し、第1開口部930Fに至ることなく第1開口部930Fから落下せずに整流
部930Cへと導かれるので、仮に第1開閉蓋920Bが開放状態であっても、遊技球が
第1開口部930Fからほとんど落下してしまって発射装置26へと供給される遊技球が
途切れてしまうようなことがない。
【0197】
整流部930Cは、貯留部930Eから開口930Abの方へと若干下降傾斜するよう
に形成されている。また、整流部930Cは、外側壁930Aaと外周部930Bとによ
り開口930Abの方へと進むに従って徐々に幅狭くなるように形成されている。これに
より、貯留部930Eにおいて乱雑に山積した遊技球は、整流部930Cによって徐々に
曲がった列をなして開口930Abへと流れるようになる。また、払出口901から勢い
よく払い出されることにより、スロープ部930D及び貯留部930Eを越えて整流部9
30Cにまで達する遊技球があっても、遊技球は、湾曲した外周部930Bの内面に当た
ることで推進力が弱められつつ整流部930Cを経て開口930Abへと導かれる。
【0198】
図78は、本体部920、球抜き通路部材940及び蓋開閉部950を背面側から視た
斜視図、
図79は、
図78に示す図の分解図である。本体部920の下には、蓋開閉部9
50が設けられ、蓋開閉部950の下には、球抜き通路部材940が設けられている。
【0199】
図80は、球抜き通路部材940の斜視図、
図81は、
図80中のAA’断面図、
図8
2は、
図80中のBB’断面図である。
図80に示すように、球抜き通路部材940は、
上面視で略L字形状に形成され、前面側から視て左右方向に延び、中空形状に形成され、
内部を遊技球が流下する第1通路941と、第1通路941の下流側端部に接続され、第
1通路941と直交する方向(前面背面方向)に延び、中空形状に形成され、内部を遊技
球が流下し、下流側端部において下方が開放した落下口940Aが形成された第2通路9
42と、を備える。第1通路941及び第2通路942は、上流側から下流側に向かって
、底面が下り傾斜して配置されることで、内部を遊技球が上流から下流に向かって流下す
る。
【0200】
第1通路941は、球抜き通路部材940内に遊技球を導くための第1受け口941a
及び第2受け口941bを備える。第1受け口941aは、上流側端部において、本体部
920の第1開口部930F(
図79参照)及び第1蓋開閉部950Aの第1開閉蓋95
3A(
図79参照)の下に形成され、上方が開放されている。第1受け口941aは、第
1通路941の側面から突出し、湾曲して上方が開放されている。これにより、第1開口
部930Fから落下した遊技球をスムーズに第1通路941の内部に導くことができる。
第2受け口941bは、上流側端部と下流側端部との間において、本体部920の第2開
口部930G(
図79参照)及び第2蓋開閉部950Bの第2開閉蓋953B(
図79参
照)の下に形成され、上方が開放されている。第2受け口941bは、第1通路941の
側面から突出し、湾曲して上方が開放されている。これにより、第2開口部930Gから
落下した遊技球をスムーズに第1通路941の内部に導くことができる。
【0201】
また、
図81に示すように、第1通路941は、上流下流方向に延びる2つの側面の少
なくとも一方の側面が、底面に向かって下り傾斜する傾斜壁941cを形成している。ま
た、傾斜壁941cは、
図82に示すように、中間から下流側端部に向かって、他方の側
面側にせり出している。すなわち、傾斜壁941cは、底面に向かって下り傾斜しつつ、
他方の側面側にせり出している。これにより、第1通路941内部の幅は、中間から下流
側端部に向かって、また、底面に向かって、徐々に狭くなっている(例えば、遊技球2個
分の幅から遊技球1個分の幅になっている)。これにより、例えば、第1通路941内に
多量の遊技球が流入しても、遊技球を1列に整流して、第2通路942に流下させること
が可能となる。また、第1通路941は、上流下流方向に延びる側面において、第1受け
口941a(
図80参照)と対面する部分に、第1受け口941aが設けられた側の側面
側から他方の側面側に斜めに延びるガイド壁941dが形成されている。これにより、第
1受け口941aから流入した遊技球をスムーズに第1通路941の内部に導くことがで
きる。
【0202】
第2通路942は、第1通路941の接続部分において、外側のコーナーを形成するコ
ーナー壁942aを備える。コーナー壁942aは、第1通路941の下流側端部から第
2通路942の上流側端部に連なる部分であり、遊技球が流下する方向に膨出した湾曲形
状に形成されている。
【0203】
図83は、球抜き通路部材940の分解斜視図である。球抜き通路部材940は、第1
部材940aと、第2部材940bと、が互いに組み合わされることで、内部を遊技球が
流下可能な中空形状に形成される。第1部材940aは、第1通路941の天面、底面及
び一方の側面と、第2通路942の天面及び2つの側面を構成する。第2部材940bは
、第1通路941の他方の側面と、第2通路942のコーナー壁942a及び底面を構成
する。第1部材940aには、第2通路942の2つの側面を構成する部分の下端に、そ
れぞれ下端から斜め上方に向かって欠き込まれた欠き込み940a’が形成されている。
第2部材940bには、第2通路942の底面を構成する部分の2つの側縁に、それぞれ
斜め上方に向かって突出する突起940b’が形成されている。欠き込み940a’と突
起940b’は、第1部材940a及び第2部材940bが互いに組み合わされるときに
、互いに係合され、
図82に示す状態となる。よって、第1部材940a及び第2部材9
40bをネジ止めしなくとも、2つの部材を組み合わせた状態に維持できる。
【0204】
図79に示すように、蓋開閉部950は、本体部920の第1開口部930Fを開閉す
るための第1蓋開閉部950Aと、本体部920の第2開口部930Gを開閉するための
第2蓋開閉部950Bと、を備える。第1蓋開閉部950Aは、本体部920の下に配置
された基端から前面側に延び、先端が本体部920より前面方向に突出し、遊技者が操作
可能な第1把持部951Aと、第1把持部951Aの基端側をスライド自在に保持する第
1蓋開閉部本体952Aと、第1把持部951Aに固定され、第1蓋開閉部本体952A
にスライド自在に取り付けられ、第1開口部930Fを塞ぐ閉状態と、第1開口部930
Fを開放する開状態とに変位可能な第1開閉蓋953Aと、を備える。これにより、遊技
者は、第1把持部951Aをスライド移動させることで、第1開閉蓋953Aを開状態と
開状態との間で変位させ、第1開口部930Fを開閉させることができる。第2蓋開閉部
950Bは、本体部920の下に配置された基端から前面側に延び、先端が本体部920
より前面方向に突出し、遊技者が操作可能な第2把持部951Bと、第2把持部951B
の基端側をスライド自在に保持する第2蓋開閉部本体952Bと、第2蓋開閉部本体95
2Bにスライド自在に取り付けられ、第2開口部930Gを塞ぐ閉状態と、第2開口部9
30Gを開放する開状態とに変位可能な第2開閉蓋953Bと、第2把持部951Bと第
2開閉蓋953Bとに連結され、第2把持部951Bのスライド移動により、第2開閉蓋
953Bを開状態と開状態との間で変位させるリンク部954と、を備える。これにより
、遊技者は、第2把持部951Bをスライド移動させることで、第2開閉蓋953Bを開
状態と開状態との間で変位させ、第2開口部930Gを開閉させることができる。
【0205】
[第2実施形態に係る遊技機の電気的構成]
図84は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の回路構成を示すブロック図である。第
2実施形態に係るパチンコ遊技機Yの電気的構成は、主制御回路70に第1検知センサ8
40及び第2検知センサ850が接続されている点と、払出・発射制御回路123に満タ
ン検知センサ733が接続されている点と、副制御回路200に2つのプロジェクタ装置
本体b2が接続されている点と、第2実施形態のパチンコ遊技機1と異なる。
【0206】
第1検知センサ840及び第2検知センサ850は、アウト口55(
図64参照)を通
過した遊技球をそれぞれアウト球として検知し、所定の出力信号を主制御回路70に出力
する。満タン検知センサ733は、奥方に変位した満タン検知レバー732(
図63参照
)が所定時間にわたり接した状態になると、第2誘導路730D(
図63参照)に遊技球
が詰まって満タンになった状態と検知し、所定の出力信号を払出・発射制御回路123に
出力する。払出・発射制御回路123は、この所定の出力信号を受信した場合、賞球ケー
スユニット170による遊技球の払い出しを一旦停止する。また、満タン検知センサ73
3は、満タン検知レバー732が前面側に変位し、満タン検知センサ733から離間した
状態になると、第2誘導路730Dに遊技球が詰まっていない状態と検知し、所定の出力
信号を払出・発射制御回路123に出力する。払出・発射制御回路123は、この所定の
出力信号を受信した場合、一旦停止していた賞球ケースユニット170による遊技球の払
い出しを再開する。
【0207】
副制御回路200は、第1実施形態のパチンコ遊技機と同様に、他の遊技装置等の演出
動作に応じて、プロジェクタ制御回路90を制御し、2つのプロジェクタ装置本体b2を
それぞれ又は連動させて、照射光を投影させ、遊技盤1Aやスクリーン部b4の背面に向
けて照射光を投影することにより、視覚的な演出として映像を表示する。
【0208】
また、主制御回路70に接続されている各種センサ、各種装置、他の回路等の遊技機構
成部品は、カバー部材430(
図51参照)に収容されている中継基板100(
図51参
照)や、遊技盤1A(
図45参照)の遊技盤中継基板101(
図45参照)を介して、主
制御回路70に接続されている。
【0209】
上記実施形態でのパチンコ遊技機では、貯留皿に貯留されている遊技球を遊技盤に発射
し、入賞が発生した場合に払出装置から遊技球を貯留皿に払い出す構成であったが、これ
に限定されるものではない。
【0210】
例えば、遊技者によって遊技に必要な遊技球やメダルなどの遊技媒体が投入され、それ
に基づいて遊技が行われ、例えばパチスロ機やカジノマシンなど、その遊技の結果に基づ
いて特典が付与される形態全てについて、本発明を適用することができる。すなわち、物
理的な遊技者の動作によって遊技媒体を使用し、遊技結果に応じて遊技媒体が払い出され
る形態のみならず、主制御回路(主制御基板)自体が、遊技者が保有する遊技媒体を電磁
的に管理し、遊技媒体を遊技者が触れることなく遊技が可能とするものであってもよい。
また、遊技者が保有する遊技媒体を電磁的に管理するのは、主制御回路(主制御基板)に
装着され(接続され)、遊技媒体を管理する遊技媒体管理装置であってもよい。またその
場合、遊技盤に発射される遊技球は遊技者が触れることのない封入式遊技機であることが
望ましい。
【0211】
遊技媒体管理装置は、ROM及びRWM(あるいは、RAM)を有して、遊技機に設け
られる装置であって、図示しない外部の遊技媒体取扱装置と所定のインターフェイスを介
して双方向通信可能に接続されるものであり、遊技媒体の貸出動作や遊技媒体の払出動作
によって生じる遊技の用に供する遊技媒体を電磁的に記録する動作を行い得るものとすれ
ばよい。また、遊技媒体管理装置は、これら実際の遊技媒体数の管理のみならず、例えば
、その遊技媒体数の管理結果に基づいて、パチンコ機1又は1Aの前面に、保有する遊技
媒体数を表示する保有遊技媒体数表示装置(不図示)を設けることとし、この保有遊技媒
体数表示装置に表示される遊技媒体数を管理するものであってもよい。すなわち、遊技媒
体管理装置は、遊技者が遊技の用に供することができる遊技媒体の総数を電磁的方法によ
り記録し、表示することができるものとすればよい。
【0212】
また、この場合、遊技媒体管理装置は、遊技者が、記録された遊技媒体数を示す信号を
、外部の遊技媒体取扱装置に対して自由に送信させることできる性能を有し、また、遊技
者が直接操作する場合のほか、記録された遊技媒体数を減ずることができない性能を有し
、また、外部の遊技媒体取扱装置との間に外部接続端子板(不図示)が設けられる場合に
は、その外部接続端子板を介してでなければ、遊技者が、記録された遊技媒体数を示す信
号を送信できない性能を有することが望ましい。
【0213】
遊技機には上記の他、遊技者が操作可能な貸出操作手段、返却(精算)操作手段、外部
接続端子板が設けられ、遊技媒体取扱装置には紙幣等の有価価値の投入口、記録媒体(例
えば、ICカード)の挿入口、携帯端末から電子マネー等の入金を行うための非接触通信
アンテナ等、その他貸出操作手段、返却操作手段等の各種操作手段、遊技媒体取扱装置側
外部接続端子板が設けられるようにしてもよい(いずれも不図示)。
【0214】
その際の遊技の流れとしては、例えば、遊技者が遊技媒体取扱装置に対しいずれかの方
法で有価価値を入金し、上記いずれかの貸出操作手段の操作に基づいて所定数の有価価値
を減算し、遊技媒体取扱装置から遊技媒体管理装置に対し減算した有価価値に対応する遊
技媒体を増加させる。そして遊技者は遊技を行い、さらに遊技媒体が必要な場合には上記
操作を繰り返し行う。その後、遊技の結果、所定数の遊技媒体を獲得し、遊技を終了する
際には、いずれかの返却操作手段を操作することにより、遊技媒体管理装置から遊技媒体
取扱装置に対し遊技媒体数を送信し、遊技媒体取扱装置はその遊技媒体数を記録した記録
媒体を排出する。遊技媒体管理装置は遊技媒体数を送信したときに自身が記憶する遊技媒
体数をクリアする。遊技者は排出された記録媒体を景品交換するために景品カウンター等
に持っていくか、又は他の台で記録された遊技媒体に基づいて遊技を行うために遊技台を
移動する。
【0215】
このように、上述した遊技媒体管理装置を設けることにより、遊技媒体が物理的に遊技
に供される場合と比べて、遊技機内部の払出装置等を減らすことができ、遊技機の原価及
び製造コストを削減できるのみならず、遊技者が直接遊技媒体に接触しないようにするこ
ともでき、遊技環境が改善し、騒音も減らすことができるとともに、装置を減らしたこと
により遊技機の消費電力を減らすことにもなる。また、遊技媒体や遊技媒体の投入口や払
出口を介した不正行為を防止することができる。すなわち、遊技機をとりまく種々の環境
を改善することができる遊技機を提供することが可能となる。
【0216】
第2実施形態に係るパチンコ遊技機Yによれば、以下の作用効果を奏する。パチンコ遊
技機Yによれば、プロジェクタユニットbを、前面側から背面側方向の投射レンズb2a
から出射される投影光を遮らない位置において、傾斜させた状態で配置できるので、プロ
ジェクタユニットbの前面側から背面側方向の設置スペースを抑えることができる。さら
に、このように配置したプロジェクタユニットbの下部とカバー部材との間に形成された
所定の空間405に、主制御基板70Aを収容できるので、所定の空間405を利用せず
に、別の場所の主制御基板70Aを設けた場合に比べ、省スペース化が可能となる。した
がって、裏機構を省スペース化することが可能な遊技機を提供できる。
【0217】
また、プロジェクタユニットbを、投射レンズb2aを設けた一方の端部側をパチンコ
遊技機Yの前面側に配置し、反対の端部を背面側に配置し、一方の端部側を反対の端部側
より低くなるように設けたことで、プロジェクタユニットbからの廃熱を、パチンコ遊技
機Yの裏機構内にこもらせることなく、斜め上方に逃がすことが可能となり、この廃熱が
他の精密部品に悪影響を及ぼすことを防止可能となる。
【0218】
これにより、カバー部材430の凹部431aに、主制御基板70Aを収容できるので
、主制御基板70Aをプロジェクタユニットbの下部の所定の空間405に納めつつ、プ
ロジェクタユニットbの廃熱から主制御基板70Aを保護し、この廃熱による主制御基板
70Aへの悪影響を防止することが可能となる。また、主制御基板70Aを、外側に配置
されているカバー部材430に収容することで、構成部品のメンテナンスが容易になる。
【0219】
また、取付枠410とカバー部材430との間に設けられた取付ベース420に、プロ
ジェクタユニットb及びミラー部材b3を取り付けることができるので、取付枠410の
前方から飛び出すようにミラー部材b3を設ける必要がないので、パチンコ遊技機Yの美
観を損ねることなく、照射光を適切に、スクリーンに投影することが可能な遊技機を提供
できる。
【0220】
また、取付ベース420の幅を、前面側から背面側にいくにつれて狭くし、カバー部材
430の背面部431に主基板70Aを収容可能とし、カバー部材430の側面432に
、主基板70Aとは異なる中継基板100を収容可能としたので、遊技機内部の限られた
スペースを有効に利用することが可能となる。また、カバー部材430が、カバー部材4
30の表面からパチンコ遊技機Y内部側に突出するように形成され、主制御基板70Aを
カバー部材430の表面よりパチンコ遊技機Y背面側に突出しないように収容可能な凹部
431aを備えた。これにより、主制御基板70Aを、凹部431aに収容することで、
取付ベース420とカバー部材430の表面との間において、パチンコ遊技機Y背面側に
突出しないように設けることができるので、遊技機内部の限られたスペースを有効に利用
することが可能となる。
【0221】
また、前面側に配置される取付枠410に取り付けられた可動止め具により、遊技盤1
Aを着脱自在に固定し、取付枠410の背面側に取付ベース420及びカバー部材430
を取り付けたので、カバー部材430を外さないと、取付枠410に設けられた遊技盤可
動止め具413へのアクセスを困難とすることで、不正行為を防止することができる。ま
た、遊技盤1Aの背面側に設ける各種部品を、遊技盤1Aの背面側に設けられた取付ベー
ス420やカバー部材430に、取り付けることができるので、例えば、各種部品を変え
ずに、遊技盤1Aだけ変更することも可能となり遊技機の設計が容易になる。また、遊技
機の組み立てる際には、遊技盤1Aに関連する遊技盤可動止め具413を取付枠410の
側面に、主制御基板70Aが収容されているカバー部材430を取付枠410の背面に取
り付けるようにして、遊技盤1Aに関わる部材、主制御基板70A等の裏機構に関わる部
材、というように、部材の大きなカテゴリ毎に取り付ける面を異なるように構成した。し
たがって、遊技機の設計変更や組み立て作業を容易にし、また組み立て作業における作業
水を低減することが可能な遊技機を提供できる。
【0222】
また、取付枠410のどの面に、どの部材を取り付けるかを分けることで、取付枠41
0に取り付ける部材の配置関係(内周か背面か)にしたがって組み立てることで、組み立
て作業における誤作業を防止できる。
【0223】
また、取付枠410と、主制御基板70Aを収容可能なカバー部材430との間に取付
ベース420を設け、この取付ベース420にプロジェクタユニットbが取り付け、カバ
ー部材に遊技装置を制御可能な制御基板を取り付け、取付枠410に、取付ベース420
及びカバー部材430を別々に固定可能な固定部411aを備えることで、遊技装置の種
類に応じて、取付ベース420の形状を変更可能とすることができる。よって、裏機構を
覆う部材を、カバー部材430と取付ベース420との2つの部材で構成することで、共
通した部材であるカバー部材430を使用しつつ、取付ベース420をパチンコ遊技機Y
の演出特性に合わせた遊技装置の種類に応じた形状に変更することで、柔軟な機種開発を
行うことが可能となる。したがって、裏機構を覆う部材の汎用性を向上可能な遊技機を提
供できる。
【0224】
また、カバー部材430を外さないと、遊技装置が取り付けられた取付ベース420を
操作できないので、いたずら等で外部から遊技装置を取り外されることを防止できる。
【0225】
また、カバー部材430を取付枠410に取り付けることで、遊技機全体の剛性を向上
することが可能となる。また、裏機構を覆う部材を、カバー部材430と取付ベース42
0との二重構造とすることで、さらに、遊技機全体の剛性を向上することが可能となる。
【0226】
パチンコ遊技機Yによれば、カバー部材430の側面部432の少なくとも1つを傾斜
させたので、奥行き寸法が同じ場合に、側面部432を傾斜させない場合に比べ、副制御
基板80A等の遊技機構成部品の設置可能面積が大きくなるので、より多様な遊技機構成
部品を取り付けることが可能となる。また、背面部431及び少なくとも2つの側面部4
32から形成される空間の内部に収容される主制御基板70Aとは別に、この傾斜した側
面部432に、副制御基板80Aを収容可能としたので、副制御基板80Aを背面部43
1に集約した場合に比べ、副制御基板80Aがパチンコ遊技機Yの背面部431に突出す
るのを抑えることが可能となる。したがって、奥行き寸法を抑えることが可能な遊技機を
提供できる。
【0227】
また、カバー部材430の背面部431に凹部431aを設けることで、カバー部材4
30の背面部431の折曲がり強度を高めることが可能となる。したがって、遊技機の背
面側を覆うカバー部材の強度を向上可能な遊技機を提供できる。
【0228】
また、例えば、主制御基板70Aが背面部431から突出していた場合、パチンコ遊技
機Yの移動時等において、この突出した部分に外力が加わり、破損する可能性が高くなる
。本発明によれば、凹部431aに主制御基板70Aを収容し、背面部431の表面を略
面一の状態とすることで、遊技機の移動時等において、遊技機構成部品に外力が加わり破
損する可能性を低減できる。
【0229】
また、カバー部材430の側面部432の少なくとも1つを傾斜させたので、奥行き寸
法が同じ場合に、側面部432を傾斜させない場合に比べ、副制御基板80A等の遊技機
構成部品の設置可能面積が大きくなるので、より多様な遊技機構成部品を取り付けること
が可能となる。また、本体枠2に軸支された側と反対側の側面部432の少なくとも一部
を、本体枠400の本体枠ヒンジ2bを中心とし、本体枠400の内側側縁を通る仮想円
VCの内側に形成したので、本体枠2の内側を回動可能な範囲で、カバー部材430内部
の空間をより広くし、より多くの遊技機構成部品を配置することが可能となる。したがっ
て、奥行き寸法を抑えることが可能な遊技機を提供できる。
【0230】
また、カバー部材430の側面部432の少なくとも一部を仮想円VCに沿った形状に
形成したので、本体枠2の内側を回動可能な範囲で、カバー部材430内部の空間を更に
広くし、更に多くの遊技機構成部品を配置することが可能となる。
【0231】
また、カバー部材430の側面部432の少なくとも1つを傾斜させたので、奥行き寸
法が同じ場合に、側面部432を傾斜させない場合に比べ、副制御基板80A等の遊技機
構成部品の設置可能面積が大きくなるので、より多様な遊技機構成部品を取り付けること
が可能となる。また、カバー部材430において、開口部432eを、背面部431及び
少なくとも2つの側面部432から形成される空間の内部に収容された遊技盤1Aの遊技
盤中継基板101からの配線をカバー部材430の外側に設けられた中継基板100と接
続可能なように設け、側面第1凹部432aに開口部432eを介して配線と接続される
中継基板100を収容可能とし、この側面第1凹部432aに、主制御基板70Aや副制
御基板80Aをそれぞれ収容可能な凹部431aや側面第2凹部432cを隣接させた。
これにより、より多彩な主制御基板70Aを取り付けることが可能であっても、多様な遊
技機構成部品を集約して配置可能となり、これらを接続するケーブルを短くすることが可
能となる。よって、多様な遊技機構成部品の確認作業やケーブル等の取り回しが容易にな
る。したがって、遊技機の組み立て作業やメンテナンスを簡素にすることが可能な遊技機
を提供できる。
【0232】
パチンコ遊技機Yによれば、仮に貯留皿の払出口が塞がれることなどにより、払出装置
700の内部において球送出機構720から排出口730Bへと通じる第1誘導路730
Cで賞球となる遊技球の流れが停滞して詰まりが生じても、この第1誘導路730Cの上
部途中から分岐した分岐路730E及び貫通口731Aを通じて球送出機構720からの
遊技球が第2誘導路730Dへと迂回して導かれ、第2誘導路730Dが遊技球で満タン
状態となっても、払出口(排出口730B)付近の閉塞状態が解消されると、第1誘導路
730C及び第2誘導路730Dにおいて満タン状態となった多数の遊技球を直ちにまと
めて排出口730Bから排出することができる。すなわち、払出装置700の内部におけ
る遊技球の球詰まりを第2誘導路730Dが満タン状態となるまで可及的に遅らせて防ぐ
ことができる。
【0233】
また、払出装置700の内部に第1誘導路730C及び第2誘導路730Dが設けられ
るので、遊技者の手に誘導路内の遊技球が直接触れられるおそれもなく、外的な要因によ
って遊技球の球詰まりが発生してしまうことを防ぐことができる。
【0234】
また、カバー部材430において、球通路ユニット730と基板の収容部を一体的なユ
ニットとして形成でき、また、カバー部材430の中央よりに制御基板を配置することで
、配線回しに柔軟性を持たせることが可能となり、また、制御基板に不正が行われている
かも確認しやすくなる。
【0235】
また、第2誘導路730Dが満タン状態となって満タン検知レバー732及び満タン検
知センサ733により遊技球の停滞が検知されるまでは、球送出機構720により入賞に
応じた賞球としての遊技球を継続して繰り出すことができる。したがって、満タン状態と
なっても払い出し動作をすぐに中断させずに継続することができ、払出装置700の内部
により多くの遊技球を貯留することができる。また、第1誘導路730Cと第2誘導路7
30Dとの横方向の幅を変えることで、第1誘導部と第2誘導部とにおける遊技球の貯留
量や流量を変えることが可能となり、より適切な払い出し動作を行えるように調整するこ
とが可能となる。
【0236】
また、第2誘導路730Dは、第1誘導路730Cに平面的に重なるように併設される
ことにより、別途設けられる第2誘導路730Dの占有スペースを大きく拡張せずとも有
効にスペースを確保して利用することができる。これにより、球通路ユニット730と共
に払出装置700全体の小型化に貢献することができる。
【0237】
また、第2誘導路730Dに満タン状態となって貯留された遊技球も排出口730Bへ
と合流するように導くことができる。これにより、第1誘導路730Cの遊技球もまとめ
て多数の遊技球を1箇所の排出口730Bから排出することができ、払出装置700の内
部における遊技球の球詰まりを可及的かつ速やかに解消することができる。
【0238】
パチンコ遊技機Yによれば、突片部材830が第1検知センサ840,第2検知センサ
850を分け隔てつつも奥方の遊動空間部810D,820Dまで遊技球の進入を可能と
しており、遊動空間部810D,820Dの遊技球を突片部材830の上端830Aに接
しながら底面810Da,820Daに沿って第1検知センサ840及び第2検知センサ
850のいずれか一方に振り落とすことができるので、球検知ユニット800の内部にお
いて遊技球どうしで球噛みを生じることがなく、ひいてはアウト口55付近における遊技
球の球詰まりを効果的に防ぐことができる。
【0239】
また、突片部材830は、遊技球が進入する方向に沿って手前から奥方へと遊技球を左
右に振り分けるように導くことができるので、遊技球どうしで球噛みを生じるおそれもな
く、第1検知センサ840及び第2検知センサ850のいずれかへとスムーズに遊技球を
導くことができる。
【0240】
また、突片部材830の上端830Aは、奥側にいくほど上昇(隆起)するように形成
されているので、遊動空間部810D,820Dへの遊技球の進入を許容しつつも可及的
に第1検知センサ840及び第2検知センサ850のいずれかへと徐々に遊技球を落下さ
せやすくすることができるとともに、上端830Aの前側部分では、遊技球の進行方向を
規制せずに第1検知センサ840及び第2検知センサ850のいずれにも誘導することが
できる。
【0241】
また、突片部材830は、第1検知センサ840及び第2検知センサ850を分け隔て
つつも完全にこれらを仕切ることなく、上端830Aが峰状になっているので、進入した
遊技球を引っ掛かりなく第1検知センサ840及び第2検知センサ850のいずれかへと
スムーズに誘導することができる。
【0242】
パチンコ遊技機Yによれば、遊技盤中継基板101を、遊技盤1Aに対し略直角に立設
させたので、遊技盤1Aに面で取り付けた場合に比べ、遊技盤1Aの裏面側における遊技
盤中継基板101の設置スペースを抑えことが可能となる。また、カバー部材430によ
り第1大入賞口ソレノイド53bを覆うことで、第1大入賞口ソレノイド53bと遊技盤
中継基板101との接続部分を保護することが可能となる。したがって、遊技盤の裏面側
における基板の設置スペースを抑えつつ、基板を外部の衝撃から保護することが可能な遊
技機を提供できる。
【0243】
また、カバー部材430に、遊技盤中継基板101に対応する位置に開口を設け、遊技
盤中継基板101を、この開口を介してカバー部材430の外部からコネクタ接続部10
1aに対する接続操作が可能な位置まで延設し、かつ、少なくとも遊技盤中継基板101
の外側部分をカバー部材で覆った。このため、遊技盤中継基板101を外部の衝撃から保
護しつつ、遊技盤中継基板101に接続されたコネクタをカバー部材430の外に引き出
したり、カバー部材430を取り付けた状態で、遊技盤中継基板101にコネクタを着脱
することが可能となるので、遊技機の組み立てや、メンテナンスの作業性を向上すること
が可能となる。
【0244】
また、遊技盤中継基板101を、遊技盤1Aに対し略直角に立設させたので、遊技盤1
Aに面で取り付けた場合に比べ、遊技盤1Aの裏面側における遊技盤中継基板101の設
置スペースを抑えことが可能となる。また、遊技盤中継基板101を遊技盤1Aと平行な
状態となるように折り畳み可能とすることで、必要に応じて(例えば、遊技盤中継基板1
01を取り付けた遊技盤1Aを搬送したり、重ねて保管したりする場合等)、遊技盤中継
基板101を折り畳めるので、遊技盤1Aから垂直に突出させたままの状態にしておく場
合に比べ、遊技盤中継基板101に外力がかかる可能性が低くなり、遊技盤中継基板10
1が破損してしまうリスクを低減できる。したがって、遊技盤の裏面側における基板の設
置スペースを抑えつつ、基板が損傷するリスクを低減することが可能な遊技機を提供でき
る。
【0245】
また、カバー部材430に、遊技盤中継基板101に対応する位置に開口部432eを
設け、遊技盤中継基板101が、この開口部432eを介してカバー部材430の外部か
らコネクタ接続部101aに対する接続操作が可能な位置まで延設し、かつ、少なくとも
遊技盤中継基板101の外側部分をカバー部材430で覆った状態でコネクタ接続部10
1aの配線差込口101bが開口部432eの方向に向くように配置した。このため、遊
技盤中継基板101を外部の衝撃から保護しつつ、遊技盤中継基板101に接続されたコ
ネクタをカバー部材430の外に引き出したり、カバー部材430を取り付けた状態で、
遊技盤中継基板101にコネクタを着脱することが可能となるので、遊技機の組み立てや
、メンテナンスの作業性を向上することが可能となる。
【0246】
また、カバー部材430の側面部432の少なくとも1つを傾斜させたので、奥行き寸
法が同じ場合に、側面部432を傾斜させない場合に比べ、副制御基板80A等の遊技機
構成部品の設置可能面積が大きくなるので、より多様な遊技機構成部品を取り付けること
が可能となる。また、この傾斜した側面部432に、遊技機構成部品を収容可能としたの
で、遊技機構成部品を背面部431に集約した場合に比べ、遊技機構成部品が遊技機の背
面部431に突出するのを抑えることが可能となる。また、傾斜した側面部432におい
て、遊技盤中継基板101に対応する位置に開口部432eを設けることで、遊技盤1A
の裏面側における遊技盤中継基板101の設置スペースを抑えつつ、カバー部材430の
側面部432における遊技機構成部品の設置可能面積をより大きくすることが可能となる
。
【0247】
また、遊技盤中継基板101を、遊技盤1Aに対し略直角に立設させたので、遊技盤1
Aに面で取り付けた場合に比べ、遊技盤1Aの裏面側における遊技盤中継基板101の設
置スペースを抑えことが可能となる。また、カバー部材430により第1大入賞口ソレノ
イド53bを覆うことで、第1大入賞口ソレノイド53bと遊技盤中継基板101との接
続部分を保護することが可能となる。したがって、遊技盤の裏面側における基板の設置ス
ペースを抑えつつ、基板を外部の衝撃から保護することが可能な遊技機を提供できる。
【0248】
また、中継基板100を収容可能な側面第1凹部432aに、主制御基板70A、副制
御基板80Aをそれぞれ収容可能な側面第2凹部432c、凹部431aを隣接して配置
し、かつ側面第1凹部432aには遊技盤1Aからの配線と接続可能な開口部432eを
設けたので、遊技盤1Aに設けられた部品と側面第2凹部432cや凹部431aに収容
された主制御基板70Aや副制御基板80Aのそれぞれとの配線長さを短くすることがで
きる。よって、多様な遊技機構成部品の確認作業やケーブル等の取り回しが容易になる。
【0249】
パチンコ遊技機Yによれば、パチンコ遊技機Yの組み立て作業において、取付枠410
にカバー部材430を取り付ける場合、大まかな位置を合わせて重ねることで、取付枠4
10の第1誘導樋416及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか他方の開口
部が、一方の開口部の受入部434aのリブ434bに導かれ、一方の開口部に他方の開
口部が挿入するように接続されることで遊技球が流下可能な状態となる。このように、取
付枠410の第1誘導樋416及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか一方
の開口部と他方の開口部を、厳密に位置合わせしなくとも、大まかな位置を合わせ、重ね
るだけで、一方の開口部に他方の開口部が挿入するように接続され、遊技球が流下可能な
状態となるので、組み立ての作業効率を向上可能となる。したがって、組み立ての作業効
率を向上可能な遊技機を提供できる。
【0250】
また、パチンコ遊技機Yの組み立て作業において、取付枠410にカバー部材430を
取り付ける場合、大まかな位置を合わせて重ねることで、取付枠410の第1誘導樋41
6及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか他方の開口部が、一方の開口部の
受入部434aのリブ434bに導かれ、他方の開口部が一方の開口部に挿入するように
接続されることで遊技球が流下可能な状態となる。また、取付枠410の第3誘導樋41
8及びカバー部材430の第4誘導樋のいずれか一方の開口部が、一方の開口部の受入部
434aのリブ434bに導かれ、他方の開口部が一方の開口部に挿入するように接続さ
れることで遊技球が流下可能な状態となる。このように、取付枠410の第1誘導樋41
6及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか一方の開口部と他方の開口部や、
取付枠410の第3誘導樋418及びカバー部材430の第4誘導樋のいずれか一方の開
口部と他方の開口部を、厳密に位置合わせしなくとも、大まかな位置を合わせ、重ねるだ
けで、一方の開口部に他方の開口部が挿入するように接続され、遊技球が流下可能な状態
となるので、組み立ての作業効率を向上可能となる。さらに、第1誘導樋416及び第2
誘導樋434と、第3誘導樋418及び第4誘導樋と、の2ヶ所の連結部分で、取付枠4
10にカバー部材430を取り付ける際の位置決めが可能となるので、大まかな位置を合
わせで、より正確な位置決めが可能となる。したがって、組み立ての作業効率を向上可能
な遊技機を提供できる。
【0251】
また、パチンコ遊技機Yの組み立て作業において、取付枠410にカバー部材430を
取り付ける場合、大まかな位置を合わせて重ねることで、取付枠410の第1誘導樋41
6及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか他方の開口部が、一方の開口部の
受入部のリブ434bに導かれ、他方の開口部が一方の開口部に挿入するように接続され
ることで遊技球が流下可能な状態となる。また、取付枠410の第3誘導樋418及びカ
バー部材430の第4誘導樋のいずれか一方の開口部が、一方の開口部の受入部のリブ4
34bに導かれ、他方の開口部が一方の開口部に挿入するように接続されることで遊技球
が流下可能な状態となる。このように、取付枠410の第1誘導樋416及びカバー部材
430の第2誘導樋434のいずれか一方の開口部と他方の開口部や、取付枠410の第
3誘導樋418及びカバー部材430の第4誘導樋のいずれか一方の開口部と他方の開口
部を、厳密に位置合わせしなくとも、大まかな位置を合わせ、重ねるだけで、一方の開口
部に他方の開口部が挿入するように接続され、遊技球が流下可能な状態となるので、組み
立ての作業効率を向上可能となる。さらに、第1誘導樋416及び第2誘導樋434と、
第3誘導樋418及び第4誘導樋と、の2ヶ所の連結部分で、取付枠410にカバー部材
430を取り付ける際の位置決めが可能となるので、大まかな位置を合わせで、より正確
な位置決めが可能となる。したがって、組み立ての作業効率を向上可能な遊技機を提供で
きる。
【0252】
また、パチンコ遊技機Yの組み立て作業において、取付枠410にカバー部材430を
取り付ける場合、大まかな位置を合わせて重ねる。このとき、互いの開口部の位置が多少
ずれていても、カバー部材430を押し込むことで、他方の開口部は、一方の開口部のリ
ブ434bの傾斜に導かれ、リブ434bの外縁から内縁側に移動し、内縁に囲まれた部
分に嵌まり、一方の開口部に他方の開口部が挿入するように接続され、遊技球が流下可能
な状態となる。このように、取付枠410の第1誘導樋416及びカバー部材430の第
2誘導樋434のいずれか一方の開口部と他方の開口部を、厳密に位置合わせしなくとも
、大まかな位置を合わせ、重ねるだけで、一方の開口部に他方の開口部が挿入するように
接続され、遊技球が流下可能な状態となるので、組み立ての作業効率を向上可能となる。
したがって、組み立ての作業効率を向上可能な遊技機を提供できる。
【0253】
また、パチンコ遊技機Yの組み立て作業において、取付枠410にカバー部材430を
取り付ける場合、大まかな位置を合わせて重ねることで、取付枠410の第1誘導樋41
6及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか他方の開口部の係合部416aが
、一方の開口部の受入部434aのリブ434bに導かれ、接続位置において、リブ43
4bにより囲まれた部分に嵌まり、一方の開口部に他方の開口部が挿入するように接続さ
れることで遊技球が流下可能な状態となる。このように、取付枠410の第1誘導樋41
6及びカバー部材430の第2誘導樋434のいずれか一方の開口部と他方の開口部を、
厳密に位置合わせしなくとも、大まかな位置を合わせ、重ねるだけで、一方の開口部に他
方の開口部が挿入するように接続され、遊技球が流下可能な状態となるので、組み立ての
作業効率を向上可能となる。したがって、組み立ての作業効率を向上可能な遊技機を提供
できる。
【0254】
また、他方の開口部を、一方の開口部のリブ434bで案内する場合、他方の開口部の
開口の外縁が、リブ434bに当接するが、このとき、開口の外縁に力が加わり、開口を
変形させてしまい、接続後に、遊技球の流下に支障をきたすおそれがある。本発明によれ
ば、他方の開口部の開口の外縁に係合部416aを設けることで、係合部416aをリブ
434bに当接させ、開口の外縁に加わる力を低減し、接続後に、遊技球の流下に支障を
きたすことを防止可能となる。
【0255】
パチンコ遊技機Yによれば、払出口901から放出された遊技球は、外壁部930Ea
に接触しつつこれに沿って転動し、さらに連続する湾曲状の外周部930Bに沿って転動
しながら整列部920Aの整列方向上流側へと導かれ、整列部920Aにおいては、複数
の遊技球が直線的な列をなすように整列して導入口920Abまで誘導される。その際、
第1開口部930Fに設けられた第1開閉蓋953Aが開放状態にあっても、払出口90
1から放出された遊技球が第1開口部930Fに落下することなく外壁部930Eaから
外周部930Bに沿って転動しつつ整流部930Cから整列部920Aへと導かれる。し
たがって、整流部930Cによって払出口901から整列部920Aに至るまでの経路長
を比較的長く確保しつつも、第1開口部930Fから落下しないように、貯留部930E
の外壁部930Eaや整列部920Aの外周部930Bが第1開口部930Fから所定の
間隔をあけて形成されるとともに、その外周部930Bが湾曲状に形成されているので、
整流部930Cから整列部920Aへと円滑に落下・排出させることなく遊技球を導くこ
とができる。
【0256】
また、払出口901から放出された遊技球は、直接整列部920Aに達することなく整
流部930Cへと迂回するように導かれ、その後、この整流部930Cから整列部920
Aへと導かれ、整列部においてまっすぐ整列した状態で導入口920Abへと導かれる。
これによっても、整流部930Cから整列部920Aへと円滑に球詰まりさせることなく
遊技球を導くことができる。
【0257】
また、整流部930Cと整列部920Aとは、カバー部930Aの外側と内側とに形成
されるので、これによっても、払出口901から整列部920Aに至るまでの経路長を比
較的長く確保し、皿ユニット900全体の幅寸法や設置スペースを抑えることができる。
【0258】
また、整列部920Aに整列している遊技球に、更に放出された遊技球が乗り上げ、整
列が乱れ球詰まりが発生したり、遊技球が皿ユニット900から飛び出したりすることを
防止できる。
【0259】
また、湾曲状の整流部930Cを形成することによっても、払出口901から整列部9
20Aに至るまでの経路長を比較的長く確保することができるので、皿ユニット900全
体の幅寸法や設置スペースを抑えることができ、整流部930Cから整列部920Aへと
円滑に遊技球を導くことができる。
なお、本実施形態においては、受け皿カバー部材930自体のカバー部930Aの外側
壁930Aaと外周部930Bとの間に整列部930Cが形成されるが、単に整列部を覆
うだけのカバー部材を設け、このカバー部材の外側と皿ユニット本体部の湾曲した内周部
との間に整列部のほか、スロープ部や貯留部を設けるようにしてもよい。
【0260】
「第3実施形態」
次に、第3実施形態に係るパチンコ遊技機について図面を参照して説明する。なお、先
述した第1~第2実施形態に係るものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を
付してその説明を省略する。
図85~
図135は、第3実施形態に係るパチンコ遊技機を
説明するための図である。
【0261】
第3実施形態に係るパチンコ遊技機は、主として、主制御基板28を収容する基板ケー
ス2800の組付け構造、当該基板ケース2800の基板ユニット34における取付構造
、前面ドア(表枠)3の形状・構造、発射ハンドル26bの内部構造、送風機構110の
可動構造に特徴を有する。これらの特徴的な構造について図面を参照して以下に順に説明
する。
【0262】
[基板ケースの組付け構造]
図85及び
図86は基板ユニット34の斜視図、
図87は基板ユニット34の正面図、
図88及び
図89は基板ケース2800の斜視図、
図90及び
図91は基板ケース280
0の分解斜視図、
図92は基板ケース2800の正面図、
図93は基板ケース2800の
背面図、
図94及び
図95は基板ケース2800における上側部材2810の側面図、図
96は上側部材2810の一部拡大側面図、
図97は基板ケース2800における下側部
材2820の内部正面図、
図98は上側部材2810及び下側部材2820の組付け前の
状態を示す斜視図、
図99は上側部材2810及び下側部材2820の組付け後の状態を
示す斜視図である。
【0263】
図85~
図87に示すように、主制御基板28を収容する基板ケース2800は、サブ
制御基板33を収容するサブ制御基板収容部材33aや中継基板32と共に基板ユニット
34のベース部材340に取り付けられる。中継基板32は、ベース部材340の下側部
分に取り付けられ、サブ制御基板収容部材33aは、中継基板32の左寄り上方に位置し
、ベース部材340の左上側部分に取り付けられ、基板ケース2800は、中継基板32
の右寄り上方に位置し、サブ制御基板収容部材33aに近接しつつベース部材340の右
上側部分に取り付けられる。
【0264】
図88~
図91に示すように、基板ケース2800は、主たる部材要素として、上側部
材2810、下側部材2820、及びカバー部材2830を有する。上側部材2810、
下側部材2820、及びカバー部材2830は、内部を視認可能な透明素材で形成される
。
図91に示すように、上側部材2810の裏面には、ネジ2840を介して主制御基板
28が固定される。主制御基板28は、図示されないメインCPU280等の電子部品が
実装された主面を上側部材2810の表面2810aに向けた姿勢で固定される。主制御
基板28が裏面に固定された上側部材2810は、上下方向にスライドさせることで下側
部材2820に組み付けられ、さらに上側部材2810と下側部材2820とは、互いに
封止されることで一体化される。
図90及び
図91に示すように、カバー部材2830は
、互いに封止された上側部材2810及び下側部材2820の上端部2811,2821
を覆うように取り付けられる。
【0265】
図92~
図96に示すように、上側部材2810は、概ね上下方向を長手方向として蓋
状に形成されており、上端部2811、端子露出部2812、封止部2813、周縁部2
814を有する。
【0266】
上端部2811と下側部材2820の上端部2821には、封印シール2830Aが貼
着され、その上からシールストッパ2830Bが嵌め合わされ、さらにその上からカバー
部材2830が被せられる(
図90~
図92参照)。
【0267】
端子露出部2812は、主制御基板28に設けられた各種の接続端子28a~28cを
露出させるための開口2812a~2812cを有する(
図92参照)。主制御基板28
の接続端子28a~28cは、端子露出部2812の開口2812a~2812cから外
方に露出され、図示しない外部の端子と接続される。
【0268】
封止部2813は、上側部材2810の左端部に一体形成されている。封止部2813
は、下側部材2820の封止固定部2823とネジ2850等を介して結合・封止される
(
図90及び
図91参照)。
図92及び
図93に示すように、封止部2813は、ネジ2
850に対応する2つのネジ孔2813aを有し、複数のブリッジ2813bを介して上
側部材2810の左端部に連接されている。このような封止部2813は、一つのネジ孔
2813aにネジ2850を介して下側部材2820の封止固定部2823に結合される
。ネジ2850が締結された封止部2813には、封止蓋2853が嵌め合わされる。そ
の後、封止部2813の結合を解除する際には、複数のブリッジ2813bのうち、ネジ
2850が残存する方のブリッジ2813bを切断して封止部2813の半分を分離・破
壊し(
図92参照)、封止固定部2823にネジ2850を残存させた状態で結合が解除
される。残存するネジ2850は、封止固定部2823に取り残される。さらにその後、
封止部2813は、半分破壊後に残った部分のネジ孔2813aにネジ2850を介して
再び封止固定部2823に固定することができる。すなわち、上側部材2810は、封止
部2813を介して2回まで下側部材2820と結合・封止することができる。
【0269】
周縁部2814は、上側部材2810の周縁から後方に延出するように形成されている
。
図93~
図95に示すように、左右両側の周縁部2814には、複数の係合爪2814
A,2814Bが形成されている。複数の係合爪2814A,2814Bのうち、封止部
2813に最も近接する係合爪2814Bは、他の係合爪2814Aと一部異なる。以下
においては、係合爪2814Bについて説明するが、他の係合爪2814Aについて係合
爪2814Bと同様の部分については、特に断らない限りその説明を省略する。
【0270】
図96に示すように、係合爪2814Bは、L字状に形成されており、基端部2814
Ba、屈曲部2814Bb、先端部2814Bcを有する。さらに、係合爪2814Bは
、他の係合爪2814Aと異なる点として切り欠き部2814Bdを有する。
【0271】
基端部2814Baは、周縁部2814から後方向に突出するように形成されている。
屈曲部2814Bbは、基端部2814Baから先端部2814Bcへと直角に曲がって
つながるように形成されている。先端部2814Bcは、屈曲部2814Bbから下方向
に延びるように形成されている。特に係合爪2814Bにおいては、封止部2813の方
へと延びるように形成されている。基端部2814Baから屈曲部2814Bbまでの部
分は、相対的に太い幅である一方、屈曲部2814Bbから先端部2814Bcまでの部
分は、相対的に細い幅になっている。これにより、基端部2814Baは、比較的堅牢で
あり、先端部2814Bcは、比較的脆弱である。切り欠き部2814Bdは、屈曲部2
814Bbと先端部2814Bcとの間の細い幅の部分、より具体的には先端部2814
Bcよりも屈曲部2814Bbの内側に近い部分に形成されている。このような切り欠き
部2814Bdは、屈曲部2814Bbから先端部2814Bcまでの細い幅の部分に前
後方向の力が加わると、その細い部分が欠損しやすくなるように設けられている。
【0272】
図97に示すように、下側部材2820は、概ね上下方向を長手方向として上側部材2
810と対応する形状に形成されており、上端部2821、封止固定部2823、周縁部
2824を有するほか、後述する基板ユニット34のベース部材340に対して連結する
ための一対の軸部2825を有する。
【0273】
上端部2821は、上側部材2810の上端部2811と図示しないカシメピン等を用
いて結合・封止される。結合・封止された上端部2811,2821は、封印シール28
30Aが貼着され、その上からシールストッパ2830Bが嵌め合わされ、さらにその上
からカバー部材2830が被せられる(
図90~
図92参照)。
【0274】
封止固定部2823は、上側部材2810の封止部2813と対応するように下側部材
2820の左端部に一体形成されている。封止固定部2823には、上側部材2810の
封止部2813を結合・封止する際にネジ2850を固定するための封止カバー2851
及び封止プレート2852が収容される(
図90及び
図91参照)。封止固定部2823
は、封止部2813のネジ孔2813aを通じて封止カバー2851及び封止プレート2
852にネジ2850が締結されることにより、封止部2813が固定される。
【0275】
周縁部2824は、係合爪2814A,2814Bと対応する複数の箇所に係合孔28
24Aを有する。係合孔2824Aは、係合爪2814A,2814Bの屈曲部2814
Bbから先端部2814Bcまでの部分を挿入可能に上下方向に沿った長孔状に形成され
ている。このような係合孔2824Aに対して係合爪2814A,2814Bが当初挿入
された状態では、
図98に示すように、上側部材2810が下側部材2820に対して若
干上方向にずれた姿勢で組み合う。その後、上側部材2810全体を下方向に沿ってスラ
イドさせることにより、係合孔2824Aに対して係合爪2814A,2814Bが係合
される。これにより、
図99に示すように、上側部材2810は、係合爪2814A,2
814Bを介して下側部材2820に完全に組み付けられる。こうして組み付けられ、封
止部2813及び封止固定部2823等で封止された上側部材2810及び下側部材28
20は、封止部2813付近を前後方向に無理にこじ開けようとすると、封止部2813
に最も近い係合爪2814Bに対して前後方向に過度な力が作用することとなる。その結
果、係合爪2814Bの切り欠き部2814Bdが形成された付近が欠損しやすくなる。
【0276】
軸部2825は、基板ケース2800全体をベース部材340に対して回転可能に取り
付けるための部分であり、下側部材2820の左端部に一体形成されている。軸部282
5には、下方向に突出するように回転軸2825Aが形成されている。このような軸部2
825を介して基板ケース2800がベース部材340に取り付けられるが、これについ
ては後述する。
【0277】
このような基板ケース2800の組付け構造によれば、互いに組み付けられた上側部材
2810及び下側部材2820に対し、係合爪2814A,2814B及び係合孔282
4Aをスライド係合させる際の上下方向に対して垂直な前後方向に外力を加えてこじ開け
ようとした場合には、係合爪2814Bの切り欠き部2814Bd付近が欠損しやすいの
で、不正な方法で基板ケース2800をこじ開けようとした場合にその痕跡として欠損し
た係合爪2814Bを確実に残すことができる。
【0278】
また、係合爪2814Bは、屈曲部2814Bbから先端部2814Bcへと延びる細
い部分に大きなせん断力が作用し、その部分の切り欠き部2814Bd付近が欠損しやす
くなるので、不正な方法で基板ケースをこじ開けようとした場合にその痕跡として欠損し
た係合爪2814Bを確実に残すことができる。
【0279】
また、封止部2813及び封止固定部2823付近を無理にこじ開けようとした場合は
、その封止部2813に最も近い係合爪2814Bの細い部分に大きなせん断力が作用し
、切り欠き部2814Bd付近が欠損しやすくなるので、不正な方法で基板ケースをこじ
開けようとした場合にその痕跡として欠損した係合爪2814Bを確実に残すことができ
る。
【0280】
[基板ケースの基板ユニットにおける取付構造]
図100及び
図101は、基板ユニット34における基板ケース2800の回転状態を
示す斜視図、
図102~
図104は、基板ユニット34のベース部材340に対する基板
ケース2800の取付状態を示す斜視図、
図105~
図107は、基板ユニット34のベ
ース部材340に対する基板ケース2800の取付前の状態を示す分解斜視図、
図108
は、基板ユニット34における基板ケース2800の回転状態を示す斜視図、
図109は
、基板ユニット34のベース部材340に取り付けられる封止部材3410を示す分解斜
視図、
図110は、基板ユニット34における基板ケース2800の回転状態を示す上面
図である。
【0281】
図100及び
図101並びに
図108に示すように、基板ケース2800は、基板ユニ
ット34のベース部材340に対して回転可能に取り付けられる。具体的には、
図106
及び
図107に示すように、ベース部材340においてサブ制御基板収容部材33aの配
置箇所に近接する右側の箇所には、封止部材3410を固定・封止可能な封止固定部34
0Aと、基板ケース2800の軸部2825を軸支可能な一対の軸受部340B,340
Cとが形成されている。上側の軸受部340Bは、封止固定部340Aの直下に設けられ
ている。基板ケース2800は、軸部2825の回転軸2825Aを軸受部340B,3
40Cに対して上方から挿入されることでベース部材340に組み付けられる。また、図
100及び
図102に示すように、ベース部材340の右端部には、係合フック340a
が設けられているとともに、基板ケース2800の右端部には、凹部2800aが設けら
れており、この凹部2800aに係合フック340aが係止されることで基板ケース28
00がベース部材340に対して回転不能に配置される。さらに、軸部2825を介して
基板ケース2800がベース部材340に組み付けられた後、封止部材3410が封止固
定部340Aに固定される。この封止部材3410の下端部は、上側の軸受部340Bに
挿入された軸部2825に近接あるいは当接する。これにより、封止部材3410は、軸
受部340Bにおける軸部2825の上下方向の摺動を規制し、軸部2825を回転可能
としつつも軸受部340Bから抜けないようにストッパとしての役割を果たす。
【0282】
図109に示すように、封止部材3410は、ネジ3420に対応する2つのネジ孔3
411を有する。2つのネジ孔3411の間には、封止部材3410を半壊しやすくする
ための縦溝3412が形成されている。一方、
図107に示すように、封止固定部340
Aには、封止部材3410を固定・封止する際にネジ3420を固定するための封止カバ
ー3440及び封止プレート3450が収容される。封止固定部340Aには、封止部材
3410のネジ孔3411を通じて封止カバー3440及び封止プレート3450にネジ
3420が締結されることにより、封止部材3410が固定される。このような封止部材
3410は、一つのネジ孔3411(具体的には上側のネジ孔3411)にネジ3420
を介して封止固定部340Aに固定される。ネジ3420が締結された封止部材3410
のネジ孔3411には、封止蓋3430が嵌め合わされる(
図107参照)。その後、封
止部材3410の固定を解除する際には、縦溝3412に沿って封止部材3410を切断
して封止部材3410の上半分を分離・破壊し、封止固定部340Aにネジ3420を残
存させた状態で固定が解除される。残存するネジ3420は、封止固定部340Aに取り
残される。さらにその後、封止部材3410は、半分破壊後に残った下半分のネジ孔34
11にネジ3420を介して再び封止固定部340Aに固定することができる。すなわち
、封止部材3410は、2回まで封止固定部340Aに対して固定・封止することができ
る。また、封止部材3410は、上半分が破壊されても、その下半分の下端部に対して上
側の軸受部340Bに挿入された軸部2825が近接あるいは当接するので、軸部282
5の上下方向の摺動を規制することができ、軸部2825が軸受部340Bから抜けない
ようにストッパとしての役割を果たすことができる。
【0283】
図104に示すように、基板ケース2800がベース部材340に取り付けられ、封止
部材3410が封止固定部340Aに固定された状態においては、上側の軸部2825が
封止部材3410と軸受部340Bとの間において上下方向の移動が規制される。これに
より、基板ケース2800は、基板ユニット34のベース部材340から取り外し不可と
される。一方、封止部材3410が封止固定部340Aに固定された状態を解除すれば、
軸受部340Bから上方に軸部2825を抜き出し可能となり、基板ケース2800をベ
ース部材340から取り外すことができる。
【0284】
また、
図108及び
図110に示すように、基板ケース2800の凹部2800aに対
して係合フック340aの係合状態を解除すると、基板ケース2800は、軸部2825
を回転中心としつつベース部材340に対して回転した姿勢をとることができる。これに
より、基板ケース2800の表側だけでなく裏側からも内部に収容された主制御基板28
の状態を目視で確認することができる。
【0285】
このとき、
図110に示すように、基板ケース2800をある程度の角度(例えば30
度あるいは45度)まで回転させると、基板ケース2800の左端部が封止部材3410
に当接する。これにより、基板ケース2800は、その左側に近接するサブ制御基板収容
部材33aと干渉させずに裏側から内部を視認可能な回転姿勢まで回転させることができ
る。
【0286】
このような基板ケース2800の基板ユニット34における取付構造によれば、基板ユ
ニット34のベース部材340に対して封止部材3410で基板ケース2800の上下方
向への移動を規制することができる一方、基板ケース2800を回転可能としつつもその
回転角度を規制することができるので、基板ケース2800をベース部材340から取り
外すことなくある程度の回転角度まで回転させた姿勢とし、基板ケース2800の背面側
からケース内の主制御基板28を容易に確認することができる。
【0287】
また、基板ケース2800をサブ制御基板収容部材33aの方へと回転させても、基板
ケース2800の左端部が封止部材3410に当接するまでの回転角度、すなわちサブ制
御基板収容部材33aに当接しない回転角度まで基板ケース2800を回転させることが
できるので、基板ケース2800をサブ制御基板収容部材33aとは別にベース部材34
0から取り外すことなくある程度の回転角度まで回転させた姿勢とし、基板ケース280
0の背面側からケース内の主制御基板28を容易に確認することができる。
【0288】
[前面ドアの形状・構造]
図111は、前面ドア3を示す斜視図、
図112は、前面ドア3を示す側面図、
図11
3は、前面ドア3を示す分解斜視図、
図114及び
図115は、前面ドア3における透明
板ユニット7’を示す分解斜視図、
図116は、前面ドア3における透明板ユニット7’
を示す正面図、
図117は、前面ドア3における透明板ユニット7’を示す背面図、
図1
18は、前面ドア3における透明板ユニット7’を示す側面図、
図119及び
図120は
、前面ドア3の組み付け状態を示す分解斜視図である。なお、本実施形態においては、先
述した第1実施形態の表枠3に相当するものを前面ドア3と称する。
【0289】
図111~
図113に示すように、本実施形態の前面ドア3は、
図1等に示す第1実施
形態の表枠3と異なる構成要素として、透明板ユニット7’を有する。右側ベース板3a
a及び左側ベース板3abは、全体ベース板3acの前面に取り付けられる。全体ベース
板3acには、開口部3hが形成されており、透明板ユニット7’は、主たる前面部分が
開口部3hから前方に張り出すように全体ベース板3acの背面に取り付けられる。
【0290】
図114及び
図115に示すように、透明板ユニット7’は、背面側に位置ずる第1透
明部材7A、前面側に位置する第2透明部材7B、及び装飾シート7Cを有する。第1透
明部材7A及び第2透明部材7Bは、例えばアクリル樹脂といった透明性を有して成形容
易な素材で形成される。装飾シート7Cは、透明あるいは半透明のシート素材で形成され
る。
【0291】
図115及び
図117に示すように、第1透明部材7Aは、概ね平板状に形成されてお
り、開口部7Aa、一対の凹部7Ab、一対の回転係止片7Acを有する。開口部7Aa
は、遊技盤1の転動領域(遊技領域1p)以外となる中央領域(液晶表示装置4の表示領
域4dを含む領域)を前方に露出させるように形成されている。すなわち、第1透明部材
7Aは、転動領域(遊技領域1p)における遊技球の前方への移動を規制しつつ、転動す
る遊技球を前方から視認可能とする一方、例えば可動演出役物1321を開口部7Aaよ
り前方に移動可能としている(
図119及び
図120参照)。一対の凹部7Abは、第1
透明部材7Aの下端部に設けられており、一対の回転係止片7Acは、第1透明部材7A
の上端部に設けられている。第1透明部材7Aは、凹部7Abに第2透明部材7Bの後述
する係合爪7Bdが掛けられた後、回転係止片7Acを回転させて第2透明部材7Bの上
端部に係止させることにより第2透明部材7Bに組み付けられる。
【0292】
図114~
図116及び
図118に示すように、第2透明部材7Bは、主たる部分が前
方に膨出するように形成されており、前面部7Ba、側面部7Bb、周縁部7Bc、一対
の係合爪7Bd、一対の凸部7Beを有する。前面部7Ba及び側面部7Bbは、第2透
明部材7Bの主たる部分として形成されている。
【0293】
図118に示すように、前面部7Baは、下部から上部へといくにつれて次第に前方に
突き出るように傾斜面状に形成されている。このような前面部7Baの奥方には、第1透
明部材7Aの開口部7Aaが配置される(
図114、
図115、及び
図117参照)。こ
れにより、前面部7Baは、遊技盤1と対向するように配置される(
図119参照)。図
118~
図120に示すように、前面部7Baの上部は、その下部よりも遊技盤1との間
に可動演出役物1321が動作可能な十分なスペースを形成している。
図116及び
図1
18に示すように、側面部7Bbは、前面部7Baの外周部から後方へと向かうにつれて
若干外側に広がるように傾斜面状に形成されており、前面部7Baから周縁部7Bcへと
連続するように形成されている。側面部7Bbは、前後方向に垂直な面内において弧を描
くように前面部7Baの周囲に曲面状に形成されている。側面部7Bbには、装飾シート
7Cが貼着される。
図114及び
図115に示すように、周縁部7Bcは、その裏面に対
して第1透明部材7Aが当接させられる。
図116及び
図117に示すように、周縁部7
Bcの下端部には、後方に突出するように係合爪7Bdが形成されているとともに、下方
に突出するように凸部7Beが形成されている。第2透明部材7Bは、第1透明部材7A
の凹部7Abに係合爪7Bdが掛けられ、その後、周縁部7Bcの上端部に第1透明部材
7Aの回転係止片7Acが係止されることにより、第1透明部材7Aと一体化される。図
113に示すように、第1透明部材7A及び第2透明部材7Bが一体的に組み付けられた
透明板ユニット7’は、全体ベース板3acの開口部hから前面部7Ba及び側面部7B
bが前方に突き出る姿勢で全体ベース板3acの裏面に凸部7Be等を介して組み付けら
れる。
【0294】
遊技者は、透明板ユニット7’の前面部7Ba及び開口部7Aaを通して液晶表示装置
4の表示領域4dや可動演出役物1321を視認することができる。また、
図118~図
120に示すように、可動演出役物1321は、前後方向に大きく動作可能であり、可動
演出役物1321によるダイナミックな動きを遊技者に対して見せることができる。また
、遊技者は、前面部7Baや側面部7Bbから第1透明部材7Aの開口部7Aaの外縁部
分を通して転動領域(遊技領域1p)にて転動する遊技球を視認することができる。なお
、第1透明部材7A及び第2透明部材7Bは、一体成形してもよい。
【0295】
このような透明板ユニット7’を備えた前面ドア3によれば、第2透明部材7Bの前面
部7Baにおいて前方にせり出した上部や前面部7Baと曲面状に連なって一体的に形成
された側面部7Bbが前面ドア3の飾り部分として構成され、これら前面部7Baや側面
部7Bbを通して境目なく電飾等が設けられた遊技盤1を視認することができるので、複
数の部材を用いることなく前面ドア3を容易に組み付けることができるとともに、軽量化
を図りつつ部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることができる。
【0296】
[発射ハンドルの内部構造]
図121は、発射ハンドル26bを示す斜視図、
図122及び
図123は、発射ハンド
ル26bを示す分解斜視図、
図124は、発射ハンドル26bを示す分解側面図、
図12
5は、発射ハンドル26bにおけるハンドルグリップ26dを示す正面図、
図126は、
発射ハンドル26bにおけるハンドルグリップ26dを示す背面図、
図127は、発射ハ
ンドル26bにおけるベース部材26kを示す正面図、
図128は、発射ハンドル26b
におけるベース部材26kを示す背面図である。
【0297】
図122~
図124に示すように、本実施形態の発射ハンドル26bは、
図1等に示す
第1実施形態の発射ハンドル26bと異なる構成要素として、ベース部材26kを有する
。ベース部材26kは、非導電性の素材で形成されており、ハンドルキャップ26h及び
ハンドルグリップ26dの背面側に位置し、収容ケース26cの内部に収容される。
【0298】
図122、
図123、
図125、及び
図126に示すように、ハンドルグリップ26d
は、2つの貫通部26daと、発射ボリューム26mから前方に突き出たハンドル軸26
iを挿入・固定可能なボス部26dbとを有する。貫通部26daは、回転軸方向(前後
方向)に貫通するとともに、円周方向(回転方向)に沿って半円弧状に形成されている。
ハンドルグリップ26dの周縁部は、導電性を有する素材で形成され、遊技者の手がハン
ドルグリップ26dの周縁部に接触すると、タッチセンサ26pによって接触が検知され
る。タッチセンサ26pは、ハンドルグリップ26dの背面側に設けられている(
図12
3及び
図126参照)。
【0299】
図123に示すように、収容ケース26cには、複数のネジ孔26caが設けられてい
る。ハンドルキャップ26hには、収容ケース26cのネジ孔26caと対応する箇所に
ボス部26haが設けられている。ベース部材26kには、収容ケース26cのネジ孔2
6ca及びハンドルキャップ26hのボス部26haと対応する箇所にネジ孔kbが設け
られている。ハンドルキャップ26h及びベース部材26kは、ネジ孔26caに挿通さ
れたネジ26cbがボス部26ha及びネジ孔kbに螺着されることで収容ケース26c
に固定される。一方、ハンドルグリップ26dは、ボス部26ha及びネジ孔kbに螺着
されたネジ26cbが貫通部26daを貫通しつつも回転方向に相対移動可能である。こ
れにより、ハンドルグリップ26dは、ハンドル軸26iを回転中心として回転可能であ
る。
【0300】
図122、
図123、
図127、及び
図128に示すように、ベース部材26kは、周
縁部から外方に露出するように発射停止ボタン26eが設けられ、前面側に凹部26ka
を有するとともに、背面側に発射停止スイッチ26g及び発射ボリューム26mが設けら
れる。ハンドルグリップ26dの背面側に設けられたタッチセンサ26pは、凹部26k
aの内部空間に位置し、この内部空間においてハンドルグリップ26dと一体に回転可能
である。発射停止ボタン26eは、押圧されると発射停止スイッチ26gによって押圧が
検知される。発射ボリューム26mは、ハンドルグリップ26dの回動角度に応じて抵抗
値を変化させ、その抵抗値に応じた電力を図示しない発射装置のソレノイドアクチュエー
タに供給する。このようなベース部材26kによれば、電子部品としての発射停止スイッ
チ26gや発射ボリューム26mがベース部材26kの背面側に設けられるので、ベース
部材26kの前面側に配置される導電性のハンドルグリップ26dからの沿面距離が比較
的大きく(
図124に示す点線部参照)、ハンドルグリップ26d等との電気的絶縁が十
分確保されることとなり、発射停止スイッチ26gや発射ボリューム26mの誤作動を効
果的に防ぐことができる。また、ベース部材26kは、外装として傷や汚れがつきやすい
収容ケース26cやハンドルキャップ26h、ハンドルグリップ26dとは異なり、収容
ケース26cの内部に収容されるので、リサイクル品として有効に再利用することができ
る。
【0301】
このような発射ハンドル26bによれば、発射ハンドル26bをリサイクル品として再
利用する際には、収容ケース26cやハンドルキャップ26h、ハンドルグリップ26d
を取り替えるだけで発射停止スイッチ26gや発射ボリューム26mが設けられたベース
部材26kをそのまま再利用することができるので、リサイクル品として再利用する際に
電子部品の取り外しといった煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることが
できる。
【0302】
また、ベース部材26kの背面側に発射停止スイッチ26gや発射ボリューム26mが
設けられているので、ベース部材26kの前面側に配置されたハンドルキャップ26hの
導電性を有する周縁部までの沿面距離を大きく確保することができ、発射停止スイッチ2
6gや発射ボリューム26mの誤作動を有効に防ぐことができる。
【0303】
[送風機構の可動構造]
図129は、送風機構110を示す斜視図、
図130は、送風機構110を示す分解斜
視図、
図131は、送風機構110の内部を示す内部平面図、
図132は、送風機構11
0の動作を説明するための内部平面図、
図133は、送風機構110の動作を説明するた
めの左側面図、
図134は、送風機構110の動作を説明するための内部平面図、
図13
5は、送風機構110の動作を説明するための左側面図である。
【0304】
図130に示すように、本実施形態の送風機構110は、
図17等に示す第1実施形態
の送風機構110と異なる構成要素として、第1リンク部材120、第2リンク部材12
1、可変フラップ130を有する。また、カバー部材110A,110Bには、風を導く
ための楕円状の開口部110c,110bが形成されている。
【0305】
図130及び
図134に示すように、カバー部材110Aには、先述したエンクロージ
ャ10eの開口10ec(
図16参照)からまっすぐ向かう方面に開口部110cが形成
されており、開口部110cの内側に空間部110aが設けられている。空間部110a
においては、可変フラップ130が傾斜姿勢・水平姿勢に変動可能である。空間部110
aの下方は、可変フラップ130の傾斜姿勢・水平姿勢に関係なく常に開放されており、
先述した通気口8caが位置する(
図16参照)。
図130に示すように、カバー部材1
10Bには、カバー部材110Aの開口部110cから左右方向にまっすぐ向かう方面に
開口部110bが形成されている。
【0306】
図132及び
図134に示すように、ソレノイド111は、オン・オフ動作に連動して
退避・突出可能なプランジャ111aを有し、プランジャ111aの先端部は、第1リン
ク部材120の基端部120aと連結されている。第1リンク部材120は、中間部12
0bが回転可能にカバー部材110Aに軸支されている。第1リンク部材120の先端部
120cは、第2リンク部材121の基端部121aに連結されている。第2リンク部材
121は、長穴状の開口121bを有し、この開口121bにカバー部材110Aの裏面
に突設されたピン110dが相対的に遊動可能となるように配置される。これにより、第
2リンク部材121は、ピン110dを介して上下動可能に支持される。第2リンク部材
121の先端部121cは、可変フラップ130の一端部を左右移動可能としつつこの一
端部に連結されている。
図132に示すように、ソレノイド111のプランジャ111a
が下方に突き出た状態では、第1リンク部材120を介して第2リンク部材121が相対
的に上位に位置し、これに伴い可変フラップ130が上端部を持ち上げられた姿勢(傾斜
姿勢)となる。一方、
図134に示すように、ソレノイド111のプランジャ111aが
退避した状態になると、第1リンク部材120を介して第2リンク部材121が相対的に
下位に位置し、これに伴い可変フラップ130が上端部を引き下げられた姿勢(水平姿勢
)となる。
【0307】
図130に示すように、可変フラップ130は、空間部110aにおいて下端部が回転
軸131を介して回転可能に支持されており、通常時は上端部が下端部よりも開口部11
0cに近づくような傾斜姿勢に保たれる(
図130において実線で示す姿勢)。一方、上
述したようにソレノイド111のプランジャ111aが退避した状態になると、可変フラ
ップ130は、空間部110aの下方を塞ぐような水平姿勢になる(
図130において仮
想線で示す姿勢)。
図131に示すように、カバー部材110Bの内側部分において開口
部110bの上縁付近には、弾力性を有する緩衝部材132が貼着されている。可変フラ
ップ130が傾斜姿勢の状態では、風の流れが可変フラップ130を緩衝部材132の方
方向へと押し出す力として作用し、可変フラップ130の上端部分が緩衝部材132に密
接する。これにより、開口部110bと可変フラップ130との隙間から風が漏れること
を効果的に防ぐことができる。開口部110bの右側には、先述した
図13、
図15、図
16に示すような送風口80が位置する。
【0308】
可変フラップ130が傾斜姿勢の場合、開口10ec(
図16参照)から送出された風
は、可変フラップ130に当って遮られ、開口部110bを抜けることなく空間部110
aの下方へと導かれる(
図133参照)。空間部110aの下方へと導かれた風は、アン
ダーカバー8cの通気口8ca(
図16参照)を通って外部へと送出される。一方、可変
フラップ130が水平姿勢の場合、開口10ec(
図16参照)から送出された風は、可
変フラップ130に遮られることなく概ねまっすぐ流れ、空間部110aを通って開口部
110bへとまっすぐ抜ける(
図135参照)。開口部110bを抜けた風は、右下側面
カバー8baの送風口80(
図15、
図16参照)を通って外部へと送出される。送風口
80と概ねまっすぐ対向する位置には、発射装置26の発射ハンドル26bが配置されて
おり、送風口80から出た風は、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に当たる。こ
のように、通常時は発射ハンドル26bの方へと風が漏れることなく下方へと導かれる一
方、演出音等に応じて発射ハンドル26bの方へと風を導く際には、開口10ecから空
間部110a及び開口部110c,110b並びに送風口80へと至る風の流路が概ねま
っすぐ形成されるので、発射ハンドル26bを握る遊技者の手まで風圧をできる限り弱め
ることなく風を到達させることができる。
【0309】
このような送風機構110によれば、スピーカ10cから音が出力されるのに伴いエン
クロージャ10eの開口10ecから流出する空気流が、可変フラップ130の水平姿勢
によって直線的に案内されると発射ハンドル26bの方へと導かれる一方、可変フラップ
130の傾斜姿勢によって曲折して下方へと案内されると発射ハンドル26bの方へと導
かれなくなるので、送風機構110の小型化を図りつつも発射ハンドル26bの方には抵
抗なく十分な風量をもって空気流を導くことができ、スピーカユニット10の小型化及び
簡素化を図ることができる。
【0310】
また、可変フラップ130が傾斜姿勢にあるときでも、可変フラップ130の上端部と
相対する接触面との間から緩衝部材132によって空気流が漏れないようにすることがで
きるので、発射ハンドル26bの方には抵抗なく十分な風量をもって空気流を導く一方、
下方へと空気流を導く際には発射ハンドル26bの方に風が漏れないようにすることがで
きる。
【0311】
上述した第1~第3実施形態の各構成にあっては、それぞれ他の実施形態において本発
明の範囲内で適宜援用したり変更したりして、任意の構成での組合せが可能である。
【0312】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、遊技機
としてパチンコ遊技機を例に挙げ説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した本
発明の各種技術は、他の遊技機にも適用可能であり、例えば、弾球遊技機や封入式遊技機
にも適用することができる。また、汎用的な技術については、上記に挙げた遊技機のほか
、例えばゲーミングマシン、スロットマシン、あるいはパチスロ遊技機等といった各種遊
技機にも適用することができる。
【0313】
また、上記実施形態で示した数値や情報、構成要素などは、あくまでも一例にすぎず、
本発明の範囲内において適宜変更することができるのはいうまでもない。
【0314】
以上の実施形態に基づき、本発明の概要を以下に列挙する。
【0315】
(付記1)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、簡単に不正行為を行うことができない工夫が施されている。
【0316】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースに対してスライド可能なケースカバーが接
合され、基板ケース及びケースカバーに対してさらに別部材のスライド防止部材が係合さ
れることにより、ケースカバーを基板ケースに対してスライド不可能に設けたものが提案
されている(例えば、特開2011-173011号公報参照)。
【0317】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、基板ケースとケースカバーとの間に異物を挿入
してケースカバーをこじ開け、その痕跡を残さずに基板ケース内の制御基板に不正な細工
が施されるおそれがあった。
【0318】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、不正な方法でケースをこじ開けよう
とした場合にその痕跡を確実に残すことができ、ケース内の基板に対する不正行為を抑止
することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0319】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0320】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な基板ケース(例えば、基板ケース280
0)を備えた遊技機であって、
前記基板ケースは、
第1のケース部材(例えば、上側部材2810)と、
前記第1のケース部材に組み付け可能な第2のケース部材(例えば、下側部材2820
)と、
前記第1のケース部材に設けられた係合片(例えば、係合爪2814B)と、
前記第2のケース部材に設けられ、前記係合片と係合可能な係合受部(例えば、係合孔
2824A)と、
前記係合片と前記係合受部とが係合した状態において、前記第1のケース部材と前記第
2のケース部材とを封止可能な封止部(例えば、封止部2813、封止固定部2823)
と、を備え、
前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材は、前記係合片を前記係合受部に対し
て所定方向(例えば、上下方向)にスライド係合させることで互いに組み付けられた状態
となり、
前記係合片は、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材が組み付けられた状態
で前記所定方向とは異なる方向(例えば、前後方向)に外力が加えられた場合に破断容易
となる破断容易部(例えば、切り欠き部2814Bd)が形成されていることを特徴とす
る。
【0321】
このような構成によれば、互いに組み付けられた状態の第1のケース部材及び第2のケ
ース部材に対し、係合片及び係合受部をスライド係合させる際の所定方向とは異なる方向
、例えば所定方向に垂直な方向に外力を加えてこじ開けようとした場合には、係合片が破
断容易部で破断し得るので、不正な方法で基板ケースをこじ開けようとした場合にその痕
跡として破断した係合片を確実に残すことができる。
【0322】
本発明の好ましい実施の形態としては、
前記係合片は、複数設けられており、
前記破断容易部は、複数の前記係合片(例えば、係合爪2814A,2814B)のう
ち前記封止部に近接する係合片(例えば、係合爪2814B)に形成されていることを特
徴とする。
【0323】
このような構成によれば、封止部に対して所定方向とは異なる方向に外力を加えること
で基板ケースをこじ開けようとした場合には、その封止部に近接する係合片が破断容易部
で破断し得るので、不正に介入されやすい封止部付近の係合片に破断跡を確実に残すこと
ができる。
【0324】
(付記1-1)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、簡単に不正行為を行うことができない工夫が施されている。
【0325】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースに対してスライド可能なケースカバーが接
合され、基板ケース及びケースカバーに対してさらに別部材のスライド防止部材が係合さ
れることにより、ケースカバーを基板ケースに対してスライド不可能に設けたものが提案
されている(例えば、特開2011-173011号公報参照)。
【0326】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、基板ケースとケースカバーとの間に異物を挿入
してケースカバーをこじ開け、その痕跡を残さずに基板ケース内の制御基板に不正な細工
が施されるおそれがあった。
【0327】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、不正な方法でケースをこじ開けよう
とした場合にその痕跡を確実に残すことができ、ケース内の基板に対する不正行為を抑止
することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0328】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0329】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な基板ケース(例えば、基板ケース280
0)を備えた遊技機であって、
前記基板ケースは、
第1のケース部材(例えば、上側部材2810)と、
前記第1のケース部材に組み付け可能な第2のケース部材(例えば、下側部材2820
)と、
前記第1のケース部材に設けられた係合片(例えば、係合爪2814B)と、
前記第2のケース部材に設けられ、前記係合片と係合可能な係合受部(例えば、係合孔
2824A)と、を備え、
前記係合片は、基端部(例えば、基端部2814Ba)から屈曲部(例えば、屈曲部2
814Bb)を経て先端部(例えば、先端部2814Bc)へと延びるようにL字状に形
成されており、
前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材は、前記係合片を前記係合受部に対し
て所定方向(例えば、上下方向)にスライド係合させることで互いに組み付けられた状態
となり、
前記係合片は、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材が組み付けられた状態
で前記所定方向とは異なる方向(例えば、前後方向)に外力が加えられた場合に破断容易
となる破断容易部(例えば、切り欠き部2814Bd)が形成されており、
前記破断容易部は、前記屈曲部と前記先端部との間に形成されていることを特徴とする
。
【0330】
このような構成によれば、互いに組み付けられた状態の第1のケース部材及び第2のケ
ース部材に対し、係合片及び係合受部をスライド係合させる際の所定方向とは異なる方向
、例えば係合片の基端部から屈曲部へと延びる垂直な方向に外力を加えてこじ開けようと
した場合には、係合片の屈曲部から先端部へと延びる部分にせん断力が作用しやすくなり
、その部分の破断容易部で破断し得るので、不正な方法で基板ケースをこじ開けようとし
た場合にその痕跡として破断した係合片を確実に残すことができる。
【0331】
(付記1-2)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、簡単に不正行為を行うことができない工夫が施されている。
【0332】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースに対してスライド可能なケースカバーが接
合され、基板ケース及びケースカバーに対してさらに別部材のスライド防止部材が係合さ
れることにより、ケースカバーを基板ケースに対してスライド不可能に設けたものが提案
されている(例えば、特開2011-173011号公報参照)。
【0333】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、基板ケースとケースカバーとの間に異物を挿入
してケースカバーをこじ開け、その痕跡を残さずに基板ケース内の制御基板に不正な細工
が施されるおそれがあった。
【0334】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、不正な方法でケースをこじ開けよう
とした場合にその痕跡を確実に残すことができ、ケース内の基板に対する不正行為を抑止
することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0335】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0336】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な基板ケース(例えば、基板ケース280
0)を備えた遊技機であって、
前記基板ケースは、
第1のケース部材(例えば、上側部材2810)と、
前記第1のケース部材に組み付け可能な第2のケース部材(例えば、下側部材2820
)と、
前記第1のケース部材に設けられた係合片(例えば、係合爪2814B)と、
前記第2のケース部材に設けられ、前記係合片と係合可能な係合受部(例えば、係合孔
2824A)と、
前記係合片と前記係合受部とが係合した状態において、前記第1のケース部材と前記第
2のケース部材とを封止可能な封止部(例えば、封止部2813、封止固定部2823)
と、を備え、
前記係合片は、基端部(例えば、基端部2814Ba)から屈曲部(例えば、屈曲部2
814Bb)を経て先端部(例えば、先端部2814Bc)へと延びるようにL字状に形
成されており、
前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材は、前記係合片を前記係合受部に対し
て所定方向(例えば、上下方向)にスライド係合させることで互いに組み付けられた状態
となり、
前記係合片は、前記封止部に近接するとともに、当該封止部の方へと前記先端部が延び
るように形成され、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材が組み付けられた状
態で前記所定方向とは異なる方向(例えば、前後方向)に外力が加えられた場合に破断容
易となる破断容易部(例えば、切り欠き部2814Bd)が前記屈曲部付近に形成されて
いることを特徴とする。
【0337】
このような構成によれば、互いに組み付けられた状態で封止された第1のケース部材及
び第2のケース部材の封止部に対して、係合片及び係合受部をスライド係合させる際の所
定方向とは異なり、例えば係合片の基端部から屈曲部へと延びる垂直な方向に外力を加え
てこじ開けようとした場合には、その封止部に近接する係合片の屈曲部付近にせん断力が
作用しやすくなり、屈曲部付近の破断容易部が破断し得るので、不正な方法で基板ケース
をこじ開けようとした場合にその痕跡として屈曲部付近で破断した係合片を確実に残すこ
とができる。
【0338】
(付記1-3)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、簡単に不正行為を行うことができない工夫が施されている。
【0339】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースに対してスライド可能なケースカバーが接
合され、基板ケース及びケースカバーに対してさらに別部材のスライド防止部材が係合さ
れることにより、ケースカバーを基板ケースに対してスライド不可能に設けたものが提案
されている(例えば、特開2011-173011号公報参照)。
【0340】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、基板ケースとケースカバーとの間に異物を挿入
してケースカバーをこじ開け、その痕跡を残さずに基板ケース内の制御基板に不正な細工
が施されるおそれがあった。
【0341】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、不正な方法でケースをこじ開けよう
とした場合にその痕跡を確実に残すことができ、ケース内の基板に対する不正行為を抑止
することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0342】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0343】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な基板ケース(例えば、基板ケース280
0)を備えた遊技機であって、
前記基板ケースは、
第1のケース部材(例えば、上側部材2810)と、
前記第1のケース部材に組み付け可能な第2のケース部材(例えば、下側部材2820
)と、
前記第1のケース部材に設けられた係合片(例えば、係合爪2814B)と、
前記第2のケース部材に設けられ、前記係合片と係合可能な係合受部(例えば、係合孔
2824A)と、を備え、
前記係合片は、基端部(例えば、基端部2814Ba)から屈曲部(例えば、屈曲部2
814Bb)を経て先端部(例えば、先端部2814Bc)へと延びるようにL字状に形
成され、前記基端部から前記屈曲部へと延びる部分よりも前記屈曲部から前記先端部へと
延びる部分の方が細くなるように形成されており、
前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材は、前記係合片を前記係合受部に対し
て所定方向(例えば、上下方向)にスライド係合させることで互いに組み付けられた状態
となり、
前記係合片は、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材が組み付けられた状態
で前記所定方向とは異なる方向(例えば、前後方向)に外力が加えられた場合に破断容易
となる破断容易部(例えば、切り欠き部2814Bd)が形成されており、
前記破断容易部は、前記屈曲部から前記先端部へと延びる部分に形成されていることを
特徴とする。
【0344】
このような構成によれば、互いに組み付けられた状態の第1のケース部材及び第2のケ
ース部材に対し、係合片及び係合受部をスライド係合させる際の所定方向とは異なる方向
、例えば係合片の基端部から屈曲部へと延びる垂直な方向に外力を加えてこじ開けようと
した場合には、係合片の屈曲部から先端部へと延びる細い部分にせん断力が作用しやすく
なり、その部分の破断容易部で破断し得るので、不正な方法で基板ケースをこじ開けよう
とした場合にその痕跡として屈曲部から先端部へと延びる細い部分で破断した係合片を確
実に残すことができる。
【0345】
(付記2)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、不正行為を抑止するための工夫が施されている。
【0346】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースの一端側を軸支し、もう一方の基板ケース
の他端側を固定用の係止ピン・係止フックで係止可能とすることにより、基板ケースを筐
体内において回動自在に配置し、基板ケースの背面側からケース内の制御基板を視認可能
としたものが提案されている(例えば、特開2016-105799号公報参照)。
【0347】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、制御基板の裏面側に不正な部品が取り付けられ
ていないか目視で確認すべく基板ケースを回動させる際に、その都度係止ピンから係止フ
ックを取り外して係止状態を解除しなければならないので、基板ケースの背面側からの確
認作業が煩雑となる難点があった。
【0348】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ケースの背面側からケース内の基板
の確認作業を容易に行うことができ、基板に対する不正行為を抑止することができる遊技
機を提供することを目的とする。
【0349】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0350】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な基板ケース(例えば、基板ケース280
0)と、前記基板ケースを取付可能なベース部材(例えば、ベース部材340)と、を備
えた遊技機であって、
前記基板ケースには、回転軸となる軸部(例えば、軸部2825)が設けられ、
前記ベース部材には、前記軸部を軸支可能な軸受部(例えば、軸受部340B,340
C)が設けられており、
前記基板ケースは、前記軸受部に前記軸部が軸支された状態から分離された状態に前記
ベース部材に対して所定方向(例えば、上下方向)に移動可能であり、
前記ベース部材には、前記軸受部に前記軸部が軸支された状態で前記基板ケースの前記
所定方向への移動を規制する規制部(例えば、封止部材3410)が設けられ、
前記規制部は、前記基板ケースの前記所定方向への移動を規制するとともに、前記基板
ケースを前記軸部周りに回転可能とすることを特徴とする。
【0351】
このような構成によれば、ベース部材に対して規制部で基板ケースの所定方向への移動
を規制する一方、基板ケースを回転可能とするので、基板ケースをベース部材から取り外
すことなく回転させた姿勢とし、基板ケースの背面側からケース内の基板を容易に確認す
ることができる。
【0352】
(付記2-1)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、不正行為を抑止するための工夫が施されている。
【0353】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースの一端側を軸支し、もう一方の基板ケース
の他端側を固定用の係止ピン・係止フックで係止可能とすることにより、基板ケースを筐
体内において回動自在に配置し、基板ケースの背面側からケース内の制御基板を視認可能
としたものが提案されている(例えば、特開2016-105799号公報参照)。
【0354】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、制御基板の裏面側に不正な部品が取り付けられ
ていないか目視で確認すべく基板ケースを回動させる際に、その都度係止ピンから係止フ
ックを取り外して係止状態を解除しなければならないので、基板ケースの背面側からの確
認作業が煩雑となる難点があった。
【0355】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ケースの背面側からケース内の基板
の確認作業を容易に行うことができ、基板に対する不正行為を抑止することができる遊技
機を提供することを目的とする。
【0356】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0357】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な基板ケース(例えば、基板ケース280
0)と、前記基板ケースを取付可能なベース部材(例えば、ベース部材340)と、を備
えた遊技機であって、
前記基板ケースには、回転軸となる軸部(例えば、軸部2825)が設けられ、
前記ベース部材には、前記軸部を軸支可能な軸受部(例えば、軸受部340B,340
C)が設けられており、
前記基板ケースは、前記軸受部に前記軸部が軸支された状態から分離された状態に前記
ベース部材に対して所定方向(例えば、上下方向)に移動可能であり、
前記ベース部材には、前記軸受部に前記軸部が軸支された状態で前記基板ケースの前記
所定方向への移動を規制する規制部(例えば、封止部材3410)が設けられ、
前記規制部は、前記基板ケースの前記所定方向への移動を規制するとともに、前記基板
ケースを前記軸部周りに回転可能にしつつ、前記ベース部材に対する回転角度を一定角度
以下に規制することを特徴とする。
【0358】
このような構成によれば、ベース部材に対して規制部で基板ケースの所定方向への移動
を規制する一方、基板ケースを回転可能にしつつ、ベース部材に対する回転角度を一定角
度以下に規制するので、基板ケースをベース部材から取り外すことなく一定角度以下に回
転させた姿勢とし、基板ケースの背面側からケース内の基板を容易に確認することができ
る。
【0359】
(付記2-2)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、不正行為を抑止するための工夫が施されている。
【0360】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースの一端側を軸支し、もう一方の基板ケース
の他端側を固定用の係止ピン・係止フックで係止可能とすることにより、基板ケースを筐
体内において回動自在に配置し、基板ケースの背面側からケース内の制御基板を視認可能
としたものが提案されている(例えば、特開2016-105799号公報参照)。
【0361】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、制御基板の裏面側に不正な部品が取り付けられ
ていないか目視で確認すべく基板ケースを回動させる際に、その都度係止ピンから係止フ
ックを取り外して係止状態を解除しなければならないので、基板ケースの背面側からの確
認作業が煩雑となる難点があった。
【0362】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ケースの背面側からケース内の基板
の確認作業を容易に行うことができ、基板に対する不正行為を抑止することができる遊技
機を提供することを目的とする。
【0363】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0364】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な第1基板ケース(例えば、基板ケース2
800)と、前記第1基板ケースに近接して配置される第2基板ケース(例えば、サブ制
御基板収容部材33a)と、前記第1基板ケース及び前記第2基板ケースを取付可能なベ
ース部材(例えば、ベース部材340)と、を備えた遊技機であって、
前記第1基板ケースには、回転軸となる軸部(例えば、軸部2825)が設けられ、
前記ベース部材には、前記軸部を軸支可能な軸受部(例えば、軸受部340B,340
C)が設けられており、
前記第1基板ケースは、前記軸受部に前記軸部が軸支された状態から分離された状態に
前記ベース部材に対して所定方向(例えば、上下方向)に移動可能であり、
前記ベース部材において前記第1基板ケースと前記第2基板ケースとの間には、前記軸
受部に前記軸部が軸支された状態で前記第1基板ケースの前記所定方向への移動を規制す
る規制部(例えば、封止部材3410)が設けられ、
前記規制部は、前記第1基板ケースの前記所定方向への移動を規制するとともに、前記
第1基板ケースを前記軸部周りに前記第2基板ケースに当接しない回転角度まで回転可能
に設けられていることを特徴とする。
【0365】
このような構成によれば、ベース部材に対して規制部で第1基板ケースの所定方向への
移動を規制する一方、第2基板ケースに当接しない回転角度まで第1基板ケースを回転さ
せることができるので、第1基板ケースを第2基板ケースとは別にベース部材から取り外
すことなくある程度の回転角度まで回転させた姿勢とし、第1基板ケースの背面側からケ
ース内の基板を容易に確認することができる。
【0366】
(付記2-3)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、制御基板を基板ケースに収容した状態で筐体内に備えてい
る。基板ケースには、不正行為を抑止するための工夫が施されている。
【0367】
例えば、従来の遊技機としては、基板ケースの一端側を軸支し、もう一方の基板ケース
の他端側を固定用の係止ピン・係止フックで係止可能とすることにより、基板ケースを筐
体内において回動自在に配置し、基板ケースの背面側からケース内の制御基板を視認可能
としたものが提案されている(例えば、特開2016-105799号公報参照)。
【0368】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、制御基板の裏面側に不正な部品が取り付けられ
ていないか目視で確認すべく基板ケースを回動させる際に、その都度係止ピンから係止フ
ックを取り外して係止状態を解除しなければならないので、基板ケースの背面側からの確
認作業が煩雑となる難点があった。
【0369】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ケースの背面側からケース内の基板
の確認作業を容易に行うことができ、基板に対する不正行為を抑止することができる遊技
機を提供することを目的とする。
【0370】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0371】
本発明に係る遊技機は、
基板(例えば、主制御基板28)を収容可能な第1基板ケース(例えば、基板ケース2
800)と、前記第1基板ケースに近接して配置される第2基板ケース(例えば、サブ制
御基板収容部材33a)と、前記第1基板ケース及び前記第2基板ケースを取付可能なベ
ース部材(例えば、ベース部材340)と、を備えた遊技機であって、
前記第1基板ケースには、回転軸となる軸部(例えば、軸部2825)が設けられ、
前記ベース部材には、前記軸部を軸支可能な軸受部(例えば、軸受部340B,340
C)が設けられており、
前記第1基板ケースは、前記軸受部に前記軸部が軸支された状態から分離された状態に
前記ベース部材に対して所定方向(例えば、上下方向)に移動可能であり、
前記ベース部材において前記第1基板ケースと前記第2基板ケースとの間には、前記軸
受部に前記軸部が軸支された状態で前記第1基板ケースの前記所定方向への移動を規制す
る規制部(例えば、封止部材3410)が設けられ、
前記規制部は、前記第1基板ケースの前記所定方向への移動を規制するとともに、前記
第1基板ケースを前記軸部周りに前記第2基板ケースの方へと回転させた場合に、前記第
1基板ケースの側部と当接するように設けられていることを特徴とする。
【0372】
このような構成によれば、ベース部材に対して規制部で第1基板ケースの所定方向への
移動を規制する一方、第2基板ケースの方へと第1基板ケースを回転させた場合には、第
1基板ケースの側部に規制部が当接するまで第1基板ケースを回転させることができるの
で、第1基板ケースを第2基板ケースに当接しない回転角度まで回転させた姿勢とし、第
1基板ケースの背面側からケース内の基板を容易に確認することができる。
【0373】
(付記3)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、ガラス枠の裏側に遊技盤を備えている。ガラス枠の周部に
は、電飾等を設けた飾り枠が設けられている。
【0374】
例えば、従来の遊技機としては、ガラス枠の上方に合成樹脂製の飾り枠が前方にせり出
すように設けられ、この飾り枠に発光手段等を設けて演出効果を高めたものが提案されて
いる(例えば、特開2003-169899号公報参照)。
【0375】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、ガラス枠と飾り枠とが別体の部品として構成さ
れるので、組み付け作業が煩雑化するとともに、部品コストが増大し、視覚的効果も薄れ
るという難点があった。
【0376】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、容易に組み付けることができるとと
もに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることができる遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0377】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0378】
本発明に係る遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技盤1)と、前記遊技盤の前面側に配置される前面ドア(例えば、
前面ドア3)と、を備えた遊技機であって、
前記前面ドアは、前記遊技盤を外方から視認可能な透光性部材(例えば、透明板ユニッ
ト7’)を有し、
前記透光性部材は、
前記遊技盤側に配置される第1透光性部材(例えば、第1透明部材7A)と、
前記第1透光性部材よりも前方側に配置される第2透光性部材(例えば、第2透明部材
7B)と、を含み、
前記第2透光性部材は、
前記遊技盤に対向する前面部(例えば、前面部7Ba)と、
前記前面部から後方に延びる側面部(例えば、側面部7Bb)と、を有し、
前記前面部及び前記側面部は、一体的に形成され、
前記前面部は、上部が下部よりも前方にせり出すように形成されていることを特徴とす
る。
【0379】
このような構成によれば、第2透光性部材の前面部において前方にせり出した上部や前
面部と一体的に形成された側面部が飾り枠部分として構成され、これら前面部の上部及び
側面部を通して電飾等が設けられた遊技盤を視認することができるので、複数の部材を用
いることなく前面ドアを容易に組み付けることができるとともに、部品コストを抑えるこ
とができ、視覚的効果を高めることができる。
【0380】
(付記3-1)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、ガラス枠の裏側に遊技盤を備えている。ガラス枠の周部に
は、電飾等を設けた飾り枠が設けられている。
【0381】
例えば、従来の遊技機としては、ガラス枠の上方に合成樹脂製の飾り枠が前方にせり出
すように設けられ、この飾り枠に発光手段等を設けて演出効果を高めたものが提案されて
いる(例えば、特開2003-169899号公報参照)。
【0382】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、ガラス枠と飾り枠とが別体の部品として構成さ
れるので、組み付け作業が煩雑化するとともに、部品コストが増大し、視覚的効果も薄れ
るという難点があった。
【0383】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、容易に組み付けることができるとと
もに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることができる遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0384】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0385】
本発明に係る遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技盤1)と、前記遊技盤の前面側に配置される前面ドア(例えば、
前面ドア3)と、を備えた遊技機であって、
前記前面ドアは、前記遊技盤を外方から視認可能な透光性部材(例えば、透明板ユニッ
ト7’)を有し、
前記透光性部材は、
前記遊技盤側に配置される第1透光性部材(例えば、第1透明部材7A)と、
前記第1透光性部材よりも前方側に配置される第2透光性部材(例えば、第2透明部材
7B)と、を含み、
前記第2透光性部材は、
前記遊技盤に対向する前面部(例えば、前面部7Ba)と、
前記前面部から後方に延びる側面部(例えば、側面部7Bb)と、を有し、
前記前面部及び前記側面部は、曲面状に連なるように一体的に形成されていることを特
徴とする。
【0386】
このような構成によれば、第2透光性部材の前面部と曲面状に連なって一体的に形成さ
れた側面部が飾り枠部分として構成され、この側面部を通して電飾等が設けられた遊技盤
を視認することができるので、複数の部材を用いることなく前面ドアを容易に組み付ける
ことができるとともに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることができ
る。
【0387】
(付記3-2)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、ガラス枠の裏側に遊技盤を備えている。ガラス枠の周部に
は、電飾等を設けた飾り枠が設けられている。
【0388】
例えば、従来の遊技機としては、ガラス枠の上方に合成樹脂製の飾り枠が前方にせり出
すように設けられ、この飾り枠に発光手段等を設けて演出効果を高めたものが提案されて
いる(例えば、特開2003-169899号公報参照)。
【0389】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、ガラス枠と飾り枠とが別体の部品として構成さ
れるので、組み付け作業が煩雑化するとともに、部品コストが増大し、視覚的効果も薄れ
るという難点があった。
【0390】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、容易に組み付けることができるとと
もに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることができる遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0391】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0392】
本発明に係る遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技盤1)と、前記遊技盤の前面側に配置される前面ドア(例えば、
前面ドア3)と、を備えた遊技機であって、
前記前面ドアは、前記遊技盤を外方から視認可能な透光性部材(例えば、透明板ユニッ
ト7’)を有し、
前記透光性部材は、
前記遊技盤側に配置される第1透光性部材(例えば、第1透明部材7A)と、
前記第1透光性部材よりも前方側に配置される第2透光性部材(例えば、第2透明部材
7B)と、を含み、
前記第2透光性部材は、
前記遊技盤に対向する前面部(例えば、前面部7Ba)と、
前記前面部から後方に延びる側面部(例えば、側面部7Bb)と、を有し、
前記前面部及び前記側面部は、一体的に形成され、
前記側面部は、後方へと向かうにつれて周側へと広がるように傾斜面状に形成されてい
ることを特徴とする。
【0393】
このような構成によれば、第2透光性部材の前面部から後方に向かって傾斜面状に形成
された側面部が飾り枠部分として構成され、この側面部を通して電飾等が設けられた遊技
盤を視認することができるので、複数の部材を用いることなく前面ドアを容易に組み付け
ることができるとともに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることがで
きる。
【0394】
(付記3-3)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、ガラス枠の裏側に遊技盤を備えている。ガラス枠の周部に
は、電飾等を設けた飾り枠が設けられている。
【0395】
例えば、従来の遊技機としては、ガラス枠の上方に合成樹脂製の飾り枠が前方にせり出
すように設けられ、この飾り枠に発光手段等を設けて演出効果を高めたものが提案されて
いる(例えば、特開2003-169899号公報参照)。
【0396】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、ガラス枠と飾り枠とが別体の部品として構成さ
れるので、組み付け作業が煩雑化するとともに、部品コストが増大し、視覚的効果も薄れ
るという難点があった。
【0397】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、容易に組み付けることができるとと
もに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高めることができる遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0398】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0399】
本発明に係る遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技盤1)と、前記遊技盤の前面側に配置される前面ドア(例えば、
前面ドア3)と、を備えた遊技機であって、
前記前面ドアは、前記遊技盤を外方から視認可能な透光性部材(例えば、透明板ユニッ
ト7’)を有し、
前記透光性部材は、
前記遊技盤側に配置される第1透光性部材(例えば、第1透明部材7A)と、
前記第1透光性部材よりも前方側に配置される第2透光性部材(例えば、第2透明部材
7B)と、を含み、
前記第2透光性部材は、
前記遊技盤に対向する前面部(例えば、前面部7Ba)と、
前記前面部から後方に延びる側面部(例えば、側面部7Bb)と、を有し、
前記前面部及び前記側面部は、一体的に形成され、
前記第1透光性部材は、前記前面部に臨む開口部(例えば、開口部7Aa)を有するこ
とを特徴とする。
【0400】
このような構成によれば、第2透光性部材の前面部と一体的に形成された側面部が飾り
枠部分として構成され、この側面部から第1透光性部材の開口部を通して電飾等が設けら
れた遊技盤を視認することができるので、複数の部材を用いることなく前面ドアを容易に
組み付けることができるとともに、部品コストを抑えることができ、視覚的効果を高める
ことができる。
【0401】
(付記4)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、発射ハンドルを用いて遊技球を遊技盤に打ち出すように構
成されている。
【0402】
例えば、従来の遊技機としては、発射ハンドルが、ケース本体、回転操作可能な操作部
、カバー部で構成され、停止操作や回転操作量を検知するための各種の電子部品がケース
本体に備え付けられたものが提案されている(例えば、特開2010-119778号公
報参照)。
【0403】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、発射ハンドルをリサイクル品として再利用する
にあたってケース本体を変更する場合、ケース本体に備え付けられた各種の電子部品を個
々に取り外さなければならず、煩雑な作業を要してリサイクル性に劣るという難点があっ
た。
【0404】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、発射ハンドルをリサイクル品として
再利用する際に煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることができる遊技機
を提供することを目的とする。
【0405】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0406】
本発明に係る遊技機は、
遊技媒体が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域1p)を有する遊技盤(例えば、遊
技盤1)と、前記遊技領域に遊技媒体を発射可能な発射手段(例えば、発射装置26)と
、遊技者の操作に応じて前記発射手段の発射動作を制御可能な発射ハンドル(例えば、発
射ハンドル26b)と、を備えた遊技機であって、
前記発射ハンドルは、
ハンドルケース(例えば、収容ケース26c)と、
前記ハンドルケースとは別体のベース部材(例えば、ベース部材26k)と、
遊技者が回転操作可能な回転操作部(例えば、ハンドルグリップ26d)と、
前記回転操作部の回転量を検出する回転量検出手段(例えば、発射ボリューム26m)
と、
遊技者の操作を検知する操作検知手段(例えば、発射停止スイッチ26g)と、を備え
、
前記ベース部材には、前記回転量検出手段及び前記操作検知手段が配設され、
前記回転操作部は、前記ベース部材の前側に配置され、遊技者の回転操作に応じて前記
ベース部材とは別に回転可能であり、
前記ベース部材は、前記ハンドルケースに収容されていることを特徴とする。
【0407】
このような構成によれば、発射ハンドルをリサイクル品として再利用する際には、ハン
ドルケースを取り替えるだけで回転量検出手段や操作検知手段が配設されたベース部材を
そのまま再利用することができるので、リサイクル品として再利用する際に電子部品の取
り外しといった煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることができる。
【0408】
(付記4-1)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、発射ハンドルを用いて遊技球を遊技盤に打ち出すように構
成されている。
【0409】
例えば、従来の遊技機としては、発射ハンドルが、ケース本体、回転操作可能な操作部
、カバー部で構成され、停止操作や回転操作量を検知するための各種の電子部品がケース
本体に備え付けられたものが提案されている(例えば、特開2010-119778号公
報参照)。
【0410】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、発射ハンドルをリサイクル品として再利用する
にあたってケース本体を変更する場合、ケース本体に備え付けられた各種の電子部品を個
々に取り外さなければならず、煩雑な作業を要してリサイクル性に劣るという難点があっ
た。
【0411】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、発射ハンドルをリサイクル品として
再利用する際に煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることができる遊技機
を提供することを目的とする。
【0412】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0413】
本発明に係る遊技機は、
遊技媒体が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域1p)を有する遊技盤(例えば、遊
技盤1)と、前記遊技領域に遊技媒体を発射可能な発射手段(例えば、発射装置26)と
、遊技者の操作に応じて前記発射手段の発射動作を制御可能な発射ハンドル(例えば、発
射ハンドル26b)と、を備えた遊技機であって、
前記発射ハンドルは、
ハンドルケース(例えば、収容ケース26c)と、
前記ハンドルケースとは別体で非導電性のベース部材(例えば、ベース部材26k)と
、
遊技者が把持可能な導電性部分を有し、回転操作可能な回転操作部(例えば、ハンドル
グリップ26d)と、
前記回転操作部の回転量を検出する回転量検出手段(例えば、発射ボリューム26m)
と、
遊技者の操作を検知する操作検知手段(例えば、発射停止スイッチ26g)と、を備え
、
前記ベース部材の後側には、前記回転量検出手段及び前記操作検知手段が配設され、
前記回転操作部は、前記ベース部材の前側に配置され、遊技者の回転操作に応じて前記
ベース部材とは別に回転可能であり、
前記ベース部材は、前記ハンドルケースに収容されていることを特徴とする。
【0414】
このような構成によれば、発射ハンドルをリサイクル品として再利用する際には、ハン
ドルケースを取り替えるだけで回転量検出手段や操作検知手段が後側に配設されたベース
部材をそのまま再利用することができるので、リサイクル品として再利用する際に電子部
品の取り外しといった煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることができる
。また、ベース部材の後側に回転量検出手段及び操作検知手段が配設されているので、ベ
ース部材の前側に配置された回転操作部の導電性部分までの沿面距離を大きく確保するこ
とができ、回転量検出手段及び操作検知手段の誤作動を有効に防ぐことができる。
【0415】
(付記4-2)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、発射ハンドルを用いて遊技球を遊技盤に打ち出すように構
成されている。
【0416】
例えば、従来の遊技機としては、発射ハンドルが、ケース本体、回転操作可能な操作部
、カバー部で構成され、停止操作や回転操作量を検知するための各種の電子部品がケース
本体に備え付けられたものが提案されている(例えば、特開2010-119778号公
報参照)。
【0417】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、発射ハンドルをリサイクル品として再利用する
にあたってケース本体を変更する場合、ケース本体に備え付けられた各種の電子部品を個
々に取り外さなければならず、煩雑な作業を要してリサイクル性に劣るという難点があっ
た。
【0418】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、発射ハンドルをリサイクル品として
再利用する際に煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることができる遊技機
を提供することを目的とする。
【0419】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0420】
本発明に係る遊技機は、
遊技媒体が転動可能な遊技領域(例えば、遊技領域1p)を有する遊技盤(例えば、遊
技盤1)と、前記遊技領域に遊技媒体を発射可能な発射手段(例えば、発射装置26)と
、遊技者の操作に応じて前記発射手段の発射動作を制御可能な発射ハンドル(例えば、発
射ハンドル26b)と、を備えた遊技機であって、
前記発射ハンドルは、
ハンドルケース(例えば、収容ケース26c)と、
前記ハンドルケースとは別体のベース部材(例えば、ベース部材26k)と、
遊技者が回転操作可能な回転操作部(例えば、ハンドルグリップ26d)と、
前記回転操作部の回転量を検出する回転量検出手段(例えば、発射ボリューム26m)
と、
遊技者の操作を検知する操作検知手段(例えば、発射停止スイッチ26g)と、を備え
、
前記ベース部材には、前記回転量検出手段及び前記操作検知手段が配設され、
前記回転操作部には、前後方向に貫通する貫通領域(例えば、貫通部26da)が形成
され、
前記回転操作部は、前記ベース部材の前面側に配置され、遊技者の回転操作に応じて前
記ベース部材とは別に回転可能であり、
前記ベース部材は、前記ハンドルケースに収容されており、
前記回転操作部の前側に前記貫通領域を介して前記ハンドルケースに固定可能な装飾カ
バー(例えば、ハンドルキャップ26h)をさらに備えることを特徴とする。
【0421】
このような構成によれば、発射ハンドルをリサイクル品として再利用する際には、ハン
ドルケースや装飾カバーを取り替えるだけで回転量検出手段や操作検知手段が配設された
ベース部材をそのまま再利用することができるので、リサイクル品として再利用する際に
電子部品の取り外しといった煩雑な作業を要することなく、リサイクル性を高めることが
できる。
【0422】
(付記5-1)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われ、例えば、液晶表示
装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音に
よる演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うよう
に構成されている。
【0423】
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿
勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設け
られた小孔(貫通孔)からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を
感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014-
171610号公報参照)。
【0424】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカそのものの姿勢を変化させるべくスピ
ーカ全体を回転させる必要があるので、回転可能なスペースを設けることでスピーカユニ
ット全体が大型になりがちで、十分な風量を得るためにもスピーカが大型になるという難
点があった。
【0425】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、音と風を感じさせるためのスピーカ
ユニットの小型化及び簡素化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0426】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0427】
本発明に係る遊技機は、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射ハンドル26b)と、
スピーカ(例えば、スピーカ10c)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10
e)に開口(例えば、開口10ec)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカ
ユニット10)と、
前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流を、前記操作手段の方へと導く
第1方向(例えば、左右方向)及び前記操作手段以外の方へと導く第2方向(例えば、下
方向)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110)と、を備え、
前記空気流方向切替手段は、前記開口からの空気流を直線的に前記第1方向へと案内可
能な第1状態(例えば、水平姿勢)と、前記開口からの空気流を曲折させて前記第2方向
へと案内可能な第2状態(例えば、傾斜姿勢)とに変動可能な可変フラップ(例えば、可
変フラップ130)を有することを特徴とする。
【0428】
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口
から流出する空気流が、可変フラップの第1状態によって直線的に第1方向へと案内され
ると操作手段の方へと導かれる一方、可変フラップの第2状態によって曲折して第2方向
へと案内されると操作手段の方へと導かれないので、操作手段の方には抵抗なく十分な風
量をもって空気流を導くことができ、スピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることが
できる。
【0429】
(付記5-2)
[背景技術]
この種の一般的な遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われ、例えば、液晶表示
装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音に
よる演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うよう
に構成されている。
【0430】
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿
勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設け
られた小孔(貫通孔)からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を
感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014-
171610号公報参照)。
【0431】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカそのものの姿勢を変化させるべくスピ
ーカ全体を回転させる必要があるので、回転可能なスペースを設けることでスピーカユニ
ット全体が大型になりがちで、十分な風量を得るためにもスピーカが大型になるという難
点があった。
【0432】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、音と風を感じさせるためのスピーカ
ユニットの小型化及び簡素化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0433】
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
【0434】
本発明に係る遊技機は、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射ハンドル26b)と、
スピーカ(例えば、スピーカ10c)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10
e)に開口(例えば、開口10ec)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカ
ユニット10)と、
前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流を、前記操作手段の方へと導く
第1方向(例えば、左右方向)及び前記操作手段以外の方へと導く第2方向(例えば、下
方向)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110)と、を備え、
前記空気流方向切替手段は、前記開口からの空気流を直線的に前記第1方向へと案内可
能な第1状態(例えば、水平姿勢)と、前記開口からの空気流を曲折させて前記第2方向
へと案内可能な第2状態(例えば、傾斜姿勢)とに変動可能な可変フラップ(例えば、可
変フラップ130)を有し、
前記空気流方向切替手段において、前記可変フラップの端部と相対する接触面(例えば
、カバー部材110Bの内側部分において開口部110bの上縁付近)には、密着可能な
緩衝部材(例えば、緩衝部材132)が設けられていることを特徴とする。
【0435】
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口
から流出する空気流が、可変フラップの第1状態によって直線的に第1方向へと案内され
ると操作手段の方へと導かれる一方、可変フラップの第2状態によって曲折して第2方向
へと案内されると操作手段の方へと導かれないので、可変フラップの端部と相対する接触
面との間から緩衝部材によって空気流が漏れないようにすることができ、操作手段の方に
は抵抗なく十分な風量をもって空気流を導くことができる一方、操作手段以外の方へと空
気流を導く際には風が漏れないようにすることができ、スピーカユニットの小型化及び簡
素化を図ることができる。
【符号の説明】
【0436】
3 前面ドア
7’ 透明板ユニット
7A 第1透明部材
7Aa 開口部
7B 第2透明部材
7Ba 前面部
7Bb 側面部
26b 発射ハンドル
26c 収容ケース
26d ハンドルグリップ
26e 発射停止ボタン
26g 発射停止スイッチ
26h ハンドルキャップ
26i ハンドル軸
26j バネ部材
26m 発射ボリューム
26p タッチセンサ
28 主制御基板
32 中継基板
33 サブ制御基板
33a サブ制御基板収容部材
34 基板ユニット
110 送風機構
120 第1リンク部材
121 第2リンク部材
130 可変フラップ
131 回転軸
132 緩衝部材
340 ベース部材
340A 封止固定部
340B,340C 軸受部
2800 基板ケース
2810 上側部材
2813 封止部
2814 周縁部
2814A,2814B 係合爪
2814Ba 基端部
2814Bb 屈曲部
2814Bc 先端部
2814Bd 切り欠き部
2820 下側部材
2824A 係合孔
2825 軸部
2823 封止固定部
2830 カバー部材
3410 封止部材