(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163327
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】載置台制御装置、載置台制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A47F 9/04 20060101AFI20241114BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
A47F9/04
G07G1/00 301Z
G07G1/00 331B
G07G1/00 331C
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024159376
(22)【出願日】2024-09-13
(62)【分割の表示】P 2023211086の分割
【原出願日】2022-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】小畑 有輝
(57)【要約】
【課題】顧客が商品かごを容易に載置できる載置台制御装置を提供する。
【解決手段】載置台制御装置100は、画像取得部110、画像処理部120、載置台制御部130を有する。画像取得部110は、顧客を含む画像を取得する。画像処理部120は、画像を画像処理することにより、顧客の身体的特徴を示す情報を取得する。載置台制御部130は、身体的特徴を示す情報を用いて第1の載置台の高さを制御する。第1の載置台には、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を生成する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する載置台制御手段と、
を備え、
前記載置台制御手段は、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さを、商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、さらに制御する載置台制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の載置台制御装置であって、
前記顧客を含む画像を生成する、撮像手段をさらに備え、
前記撮像手段は、前記第1の載置台の前方を撮像範囲に含む載置台制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の載置台制御装置であって、
前記載置台制御手段は、前記商品の登録が終了した後、又は前記商品の精算処理が終了した後に、前記第1の載置台の高さを予め設定されている基準高さに制御する載置台制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の載置台制御装置であって、
前記顧客による前記商品の登録の開始及び終了を判断する登録検出手段をさらに備え、
前記登録検出手段は、
前記第1の載置台に備えられた重量センサから、前記第1の載置台に載置されている商品重量を取得し、
前記商品重量が、第1の所定値以上となったときに前記商品の登録が開始したと判断し、
前記商品の登録が開始したと判断した後に、前記商品重量が第2の所定値以下となったときに、前記商品の登録が終了したと判断する載置台制御装置。
【請求項5】
コンピュータが、
顧客を含む画像を取得し、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得し、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御し、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さを、商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、さらに制御する載置台制御方法。
【請求項6】
コンピュータを、
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する、載置台制御手段と、
として機能させ、
前記載置台制御手段は、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さを、商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、さらに制御するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、載置台制御装置、載置台制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗において顧客は、商品を購入する際、購入する商品を収容した商品かご等を、載置台制御装置が備える載置台へ載せる必要がある。特許文献1には、顧客が、チェックアウトカウンターの上面より低いかご載せ位置にあるチェックアウトカウンター上へ商品かごを載置させると、昇降式かご載せ台が、カウンターの上面と等高のかご引寄せ位置まで自動的に上昇することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品かごを載置しやすい高さは個人ごとに異なる。これに対し、上述した特許文献1に記載の技術では、商品かごを載置される際の昇降式かご載せ台の高さを顧客毎に制御できないという問題点があった。
【0005】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み商品かごを載せるための載置台の高さを顧客に合わせて制御できる載置台制御装置、載置台制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を生成する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する載置台制御手段と、
を備え、
前記身体的特徴を示す情報は、前記顧客の、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無の少なくとも一つを示す載置台制御装置、及び
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を生成する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する載置台制御手段と、
を備え、
前記載置台制御手段は、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さを、商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、さらに制御する載置台制御装置が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、
コンピュータが、
顧客を含む画像を取得し、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得し、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御し、
前記身体的特徴を示す情報は、前記顧客の、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無の少なくとも一つを示す載置台制御方法、及び
コンピュータが、
顧客を含む画像を取得し、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得し、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御し、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さを、商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、さらに制御する載置台制御方法が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、
コンピュータを、
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する、載置台制御手段と、
として機能させ、
前記身体的特徴を示す情報は、前記顧客の、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無の少なくとも一つを示すプログラム、及び
コンピュータを、
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する、載置台制御手段と、
として機能させ、
前記載置台制御手段は、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さを、商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、さらに制御するプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、商品かごを載せるための載置台の高さを顧客に合わせて制御できる載置台制御装置、載置台制御方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0011】
【
図1】第1実施形態に係る載置台制御装置の概要を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る載置台制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
【
図5】第1実施形態の載置台制御装置の外観の一例を示す図である。
【
図6】載置台制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図7】第1実施形態に係る載置台制御装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】第2実施形態に係る載置台制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】第3実施形態に係る載置台制御装置の外観の一例を示す図である。
【
図10】第3実施形態に係る載置台制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】第3実施形態に係る載置台制御装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
[第1実施形態]
<機能構成例>
図1は、本実施形態に係る載置台制御装置100の概要を示す図である。載置台制御装置100は、画像取得部110、画像処理部120、及び載置台制御部130を有する。画像取得部110は、顧客を含む画像を取得する。画像処理部120は、画像を画像処理することにより、顧客の身体的特徴を示す情報を生成する。載置台制御部130は、身体的特徴を示す情報を用いて第1の載置台の高さを制御する。第1の載置台には、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される。
【0014】
この載置台制御装置100によれば、載置台制御部130は、顧客の身体的特徴を示す情報を用いて第1の載置台の高さを制御する。従って、商品かごを載せるための載置台の高さは、顧客に合わせて制御される。
【0015】
以下、載置台制御装置100の詳細例について説明する。
【0016】
図2は、本実施形態に係る載置台制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図であり、載置台制御装置100の使用環境を共に示している。載置台制御装置100は、撮像部200が生成した画像を取得する。この画像は、顧客を含んでいる。そして、載置台制御装置100は、その画像を処理することにより顧客を検出し、さらにその顧客の身体的特徴を示す情報を生成する。そして、載置台制御装置100は、顧客の身体的特徴を示す情報を用いて、第1の載置台300を、顧客が商品かごを載置しやすい高さに制御する。
【0017】
撮像部200は、顧客を含む画像を生成し、載置台制御装置100へ、その画像を送信する。画像は静止画像、及び動画像のいずれでもよく、動画像の場合は、そのフレームレートは限定されない。撮像部200は、
図2において載置台制御装置100と一体化しているが、載置台制御装置100から独立していてもよい。後者の場合、撮像部200は、例えば、載置台制御装置100の正面や入り口に設置されていて、第1の載置台の前方を撮像範囲に含む。ここで、第1の載置台の前方は、載置台制御装置100を利用する顧客が立つ位置を含んでいる。
【0018】
第1の載置台300は、第1の商品かごが載置される台である。第1の商品かごには、顧客が購入する商品であって、登録前の商品が収容される。また、第1の載置台300の高さは可変である。
【0019】
第1の載置台300は、重量センサをさらに備えている。この重量センサの検出値を用いることにより、載置台制御装置100は、第1の載置台300に商品かごが載置されたこと、及び第1の載置台300から商品かごが取り除かれたことを検知できる。
【0020】
記憶部160は、載置台制御装置100が機能を果たすために必要な情報を記憶している。記憶部160が記憶している情報の詳細については後述する。
図2において、記憶部160は、載置台制御装置100の外部に設けられているが、載置台制御装置100の内部に設けられていてもよい。
【0021】
そして、載置台制御装置100はPOS端末を兼ねており、画像取得部110、画像処理部120、及び載置台制御部130に加えて、商品情報取得部140及び精算処理部150を備えている。
【0022】
画像取得部110は、撮像部200から顧客を含む画像を取得する。取得する画像は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。また、動画像の場合には、そのフレームレートは限定されない。画像取得部110は、常に画像を取得していてもよい。また、第1の載置台の前方の人を検出する人感センサがある場合、画像取得部110は、この人感センサが人を検出している間に動作してもよい。
【0023】
画像処理部120は、画像取得部110が取得した画像を処理することにより、顧客を検出し、さらにその顧客の身体的特徴を示す情報を生成する。顧客の身体的特徴を示す情報は、例えば、身長、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無などである。歩行補助具とは、例えば一本杖、多脚杖、松葉杖、ロフストランドクラッチ、白杖、歩行器、歩行車、及びシルバーカーなどである。
【0024】
画像処理部120は、例えば、姿勢推定アルゴリズムを用いて顧客の身体的特徴を示す情報を生成する。画像処理部120は、例えば、複数の静止画像、又は動画像を構成する複数のフレーム画像をそれぞれ画像処理することにより、複数の静止画像毎に対象者の骨格情報を生成し、これら複数の骨格情報を用いて顧客の歩き方などを生成してもよい。
【0025】
図3は、骨格情報の一例を示す図である。この例において、骨格情報は、例えば人体の互いに異なる部位の、他の部位に対する相対位置を示している。これらの部位は、例えば人の頭及び関節であり、相対位置は、これらを結ぶ線である。一例として、部位としては、例えば頭、首、右肩、左肩、右肘、左肘、右手首、左手首、右腰、左腰、右膝、左膝、右足首、及び左足首である。
【0026】
画像処理部120は、画像を処理する際、記憶部160が記憶している情報を用いて顧客の身体的特徴を示す情報を生成してもよい。
【0027】
図4は、記憶部160が記憶している情報の一例を示す図である。
図4に示すように、記憶部160は、画像処理によって取得される顧客の特徴量と、身体的特徴を対応付けて記憶している。そして、画像処理部120は、画像処理によって取得された顧客の特徴量に対応する身体的特徴を記憶部160から読み出し、読み出した情報を、その顧客の身体的特徴を示す情報として扱う。
【0028】
図2に戻る。載置台制御部130は、画像処理部120が取得した、顧客の身体的特徴を示す情報を用いて、第1の載置台300を昇降させる高さを算出し、その高さに第1の載置台300を制御する。載置台制御部130は、例えば、検出した顧客姿勢における高さに所定の係数を乗じた値を、第1の載置台300を制御する高さとして算出してもよい。また、載置台制御部130は、複数の種類の身体的特徴を示す情報を用いて、第1の載置台300を昇降させる高さを算出してもよい。第1の載置台300を昇降させる高さを算出するための情報、例えば演算式は、例えば記憶部160に記憶されている。載置台制御部130は、この情報を用いて第1の載置台の高さを算出する。
【0029】
商品情報取得部140は、例えば商品に付与されたコードを読み取ることにより、精算対象となる商品の商品識別情報を取得する。ここで用いられるコードは、バーコードでもよいし、2次元コードでもよい。また、商品情報取得部140は、商品に付与されたICタグから商品識別情報を取得してもよい。
【0030】
精算処理部150は、商品情報取得部140が取得した商品識別情報を用いて、商品の精算処理を行う。精算処理部150は、例えば商品識別情報と価格を対応付けて記憶するデータベースから、商品情報取得部140が取得した商品識別情報に対応する価格を読み出し、この価格を用いて精算処理を行う。
【0031】
図5は、本実施形態の載置台制御装置100の外観の一例を示す図である。
図5に示す例では、載置台制御装置100は、撮像部200及び第1の載置台300と一体化しているが、これらは、それぞれ独立していてもよい。撮像部200の撮像範囲は、第1の載置台の前方を含んでいる。そして、載置台制御装置100の前面には、顧客によって操作される各種の入力デバイス、例えば商品情報取得部140の一部となるコードリーダ、及びタッチパネルディスプレイなどが設けられている。
【0032】
記憶部160は、上述した情報を記憶している。また、記憶部160は、画像取得部110、画像処理部120、及び載置台制御部130を機能させるためのプログラムを記憶している。また、図示はしていないが、記憶部160は、載置台制御装置100の外部に設けられていてもよい。
【0033】
<ハードウェア構成例>
図6は、載置台制御装置100のハードウェア構成例を示す図である。載置台制御装置100は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0034】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0035】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0036】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0037】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は載置台制御装置100の各機能(例えば画像取得部110、画像処理部120、載置台制御部130、商品情報取得部140、精算処理部150、及び記憶部160)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は記憶部160としても機能する。
【0038】
入出力インタフェース1050は、載置台制御装置100と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0039】
ネットワークインタフェース1060は、載置台制御装置100をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0040】
<第1動作例>
次に、本実施形態に係る載置台制御装置100の第1の動作例について説明する。
【0041】
図7は、本実施形態に係る載置台制御装置100の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【0042】
まず、第1の商品かごを持った顧客が載置台制御装置100に並ぶ。そして、その顧客の順番になり、第1の載置台の前方に移動したときに、撮像部200は、顧客を含む画像を生成する。
【0043】
画像取得部110は、撮像部200から、顧客を含む画像を取得する(ステップS101)。
【0044】
次に、画像処理部120は、画像取得部110が取得した画像を画像処理することで、その顧客の身体的特徴を示す情報を取得する(ステップS102)。
【0045】
次に、載置台制御部130は、顧客の身体的特徴を示す情報を用いて、第1の載置台300を制御する第1の高さを算出する(ステップS103)。
【0046】
次に、載置台制御部130は、算出した第1の高さに第1の載置台300を移動させる(ステップS104)。
【0047】
その後、顧客は、第1の載置台300に第1の商品かごを載置する。第1の商品かごには商品が収容されている。そして顧客は、第1の商品かごから商品を取り出し、商品情報取得部140に商品識別情報を読み取らせる。顧客は、全ての商品の商品識別情報を商品情報取得部140に読み取らせた後に、精算処理部150に精算処理を行わせる。
【0048】
そして、精算処理が終了した後、又は商品の登録処理が終了した後に、載置台制御部130は、第1の載置台300の高さを、予め設定されている基準高さにする。ここで、基準高さは、例えば、ある期間において来店した顧客毎に算出した、第1の高さの平均値である。
【0049】
なお、上記した例において、載置台制御装置100は、顧客が商品の登録処理及び精算処理を行うフルセルフタイプの装置である。ただし、載置台制御装置100は、セミセルフPOSの精算装置であってもよい。この場合、載置台制御装置100は、商品情報取得部140を有さない。そして、載置台制御部130は、精算処理が終了した後、第1の載置台の高さを基準高さにする。
【0050】
また、載置台制御装置100は、店員によって操作されてもよい。この場合、載置台制御部130は、顧客が第1の載置台300に第1の商品かごを載置した後に、第1の載置台300の高さを、その店員の身体的特徴に合わせた高さ、又はその店員が予め入力している高さに移動させる。
【0051】
以上、本実施形態に係る載置台制御装置100によれば、顧客毎に第1の商品かごを載置しやすい高さを算出し、その高さに第1の載置台300を制御する。このため、商品かごを載せるための載置台の高さを顧客に合わせて制御できる。従って、顧客は、載置台制御装置100に商品識別情報を登録させるときに、第1の商品かごを容易に第1の載置台300に載置することができる。
【0052】
また、載置台制御装置100は、商品の登録処理又は精算処理が終了すると、第1の載置台300の高さを基準高さに制御する。このため、次の顧客が載置台制御装置100を利用する際に、第1の載置台300の高さを、その顧客に合わせた第1の高さへ素早く移動させることができる。
【0053】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る載置台制御装置100について説明する。本実施形態に係る載置台制御装置100は、顧客による商品の登録の開始及び終了を検出し、その検出に応じて第1の載置台の高さを制御する点を除いて、第1実施形態と同様である。
【0054】
<機能構成例>
図8は、本実施形態に係る載置台制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図であり、第1実施形態における
図2に対応している。
図8に示すように、本実施形態に係る載置台制御装置100は、登録検出部170をさらに有する。
【0055】
本実施形態において、第1の載置台300の重量センサは、第1の載置台300の上に載置されている物体、例えば第1の商品かご及び第1の商品かごに収容されている商品の合計重量を測定する。
【0056】
登録検出部170は、商品の登録の開始及び終了を検出する。登録検出部170は、例えば、第1の載置台300に設けられた重量センサから取得する情報を用いて、第1の載置台300の上に載置された重量が第1の所定値以上になったときに商品の登録が開始したと判断し、その後重量が第2の所定値以下になったときに商品の登録が終了したと判断する。ここで、第2の所定値が0の場合、重量が第2の所定値以下になるときは、精算処理が終了して第1の載置台から第1の商品かごが取り除かれたときである。
【0057】
なお、登録検出部170は、載置台制御装置100を操作する店員又は顧客によって入力される商品の登録の開始又は終了を示す情報を用いて、商品の登録の開始及び終了を判断してもよい。
【0058】
本実施形態において、第1の実施形態と同様に、顧客が第1の載置台の前方に移動した後に、第1の載置台300を第1の高さに移動させる。その後、載置台制御部130は、登録検出部170が、商品の登録の終了を検出したとき、又は第1の商品かごが載置台制御部130から取り除かれた後に、第1の載置台300を予め設定されている基準高さに制御する。
【0059】
以上、本実施形態に係る載置台制御装置100によっても、顧客毎に第1の商品かごを載置しやすい高さを算出し、その高さに第1の載置台300を制御するため、顧客は第1の商品かごを容易に載置することができる。
【0060】
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態に係る載置台制御装置100の外観の一例を示す図である。本実施形態に係る載置台制御装置100は、第2の載置台400の高さも制御する。第2の載置台400には、載置台制御装置100に登録された商品が載置される。載置台制御装置100は、例えば商品の登録が終了した後、又は精算処理が終了した後に、第2の載置台の高さを、顧客が商品を持ち上げやすい高さに制御する。
【0061】
第2の載置台400には、顧客が持参した買い物袋、又は第2の商品かごが載置される。顧客は、第1の商品かごに載置された商品の商品識別情報を登録した後に、この商品を第2の載置台400上の、買い物袋や第2の商品かごに収容する。第2の載置台400の高さは、第1の載置台300と同様に、高さが可変であり、また、載置台制御装置100によって制御される。第2の載置台400は、第1の載置台300と同様に重量センサを備えていてもよい。
【0062】
本実施形態に係る載置台制御装置100は、他の実施形態と同様に、顧客を検出すると、その顧客が第1の商品かごを載置しやすい第1の高さに第1の載置台300を制御する。そして、載置台制御装置100は、さらに、商品の登録の開始を検出したときに、第1の載置台300を、顧客が商品登録処理を行いやすい高さに制御する。そして、載置台制御装置100は、さらに、商品の登録の終了を検出したときに、顧客が、第2の商品かごを持ち上げやすい高さに第2の載置台400を制御する。
【0063】
図10は、本実施形態に係る載置台制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。各機能の役割は第1実施形態と同様である。ただし、載置台制御部130は、第2の載置台400の高さをさらに制御する。
【0064】
本実施形態において、登録検出部170は、第2の載置台400の重量センサの検出値を用いて、商品の登録の終了を検出してもよい。登録検出部170は、例えば、商品の登録が開始する直前の第1の載置台300の重量センサの検出値を記憶しておき、第2の載置台400の重量センサの検出値と、記憶している検出値との差が基準値以下になったときに、商品の登録が終了したと判断してもよい。
【0065】
<第1動作例>
次に、本実施形態に係る載置台制御装置100の動作について説明する。
【0066】
図11は、本実施形態に係る載置台制御装置100の動作の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ステップS101~ステップS104の動作については、
図6と同様のため説明を省略する。
【0067】
ステップS104において、顧客が第1の商品かごを載置しやすい第1の高さに、第1の載置台300が制御される。そして、顧客が第1の載置台300に第1の商品かごを載置すると、載置台制御部130は、第1の載置台300を、商品登録処理が行いやすい第2の高さに制御する(ステップS105)。第2の高さは、例えば第1の高さより高い。ただし、顧客によっては、第2の高さは第1の高さより低くてもよい。また、載置台制御部130は、第2の載置台400の高さを、商品を配置しやすい高さに制御してもよい。
【0068】
次に、全ての商品登録処理が終了し、登録検出部170が商品の登録の終了を検出すると、載置台制御部130は、第2の載置台400を、顧客が買い物袋や第2の商品かごを持ち上げやすい第3の高さに制御する(ステップS106)。
【0069】
そして、載置台制御部130は、顧客が買い物袋や第2の商品かごを持ち上げたことを重量センサの検出値から判断すると、第1の載置台300を基準高さに制御する(ステップS107)。この際、載置台制御部130は、第2の載置台400も基準高さに制御してもよい。
【0070】
なお、載置台制御装置100が店員によって操作される場合、載置台制御部130は、まず、第1の載置台300の高さを第1の高さ、すなわち顧客の身体的特徴に従って設定された高さに制御する。そして、載置台制御部130は、商品の登録処理が行われている間、第1の載置台300の高さ及び第2の載置台の高さを、店員の身体的特徴に従って設定された高さ、又は店員が予め設定した高さにする。その後、商品の登録処理が終了すると、載置台制御部130は、第2の載置台400の高さを、顧客が買い物袋や第2の商品かごを持ち上げやすい第4の高さに制御する。
【0071】
以上、本実施形態に係る載置台制御装置100によっても、顧客毎に第1の商品かごを載置しやすい高さを算出し、その高さに第1の載置台300を制御するため、載置台の高さを顧客に合わせて制御できる。さらに、本実施形態に係る載置台制御装置100は、商品の登録処理が終了した後に、第2の載置台400を、買い物袋や第2の商品かごを持ち上げやすい高さに移動させる。従って顧客は第2の商品かごを容易に持ち上げられる。
【0072】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0073】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0074】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
【0075】
以下、参考形態の例を付記する。
1.
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を生成する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する載置台制御手段と、
を備える載置台制御装置。
2.
1.に記載の載置台制御装置であって、
前記顧客を含む画像を生成する、撮像手段をさらに備え、
前記撮像手段は、前記第1の載置台の前方を撮像範囲に含む載置台制御装置。
3.
1.又は2.に記載の載置台制御装置であって、
前記身体的特徴を示す情報は、前記顧客の、身長、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無の少なくとも一つを示す載置台制御装置。
4.
1.乃至3.のいずれか一つに記載の載置台制御装置であって、
前記載置台制御手段は、前記商品の登録が終了した後、又は前記商品の精算処理が終了した後に、前記第1の載置台の高さを予め設定されている基準高さに制御する載置台制御装置。
5.
4.に記載の載置台制御装置であって、
前記顧客による前記商品の登録の開始及び終了を判断する登録検出手段をさらに備え、
前記登録検出手段は、
前記第1の載置台に備えられた重量センサから、前記第1の載置台に載置されている商品重量を取得し、
前記商品重量が、第1の所定値以上となったときに前記商品の登録が開始したと判断し、
前記商品の登録が開始したと判断した後に、前記商品重量が第2の所定値以下となったときに、前記商品の登録が終了したと判断する載置台制御装置。
6.
1.乃至5.のいずれか一つに記載の載置台制御装置であって、
前記載置台制御手段は、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さをさらに制御する載置台制御装置。
7.
コンピュータが、
顧客を含む画像を取得し、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得し、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する載置台制御方法。
8.
7.に記載の載置台制御方法であって、
前記コンピュータは、前記顧客、及び前記第1の載置台の前方を撮像範囲に含む前記画像を生成する、
載置台制御方法。
9.
7.又は8.に記載の載置台制御方法であって、
前記身体的特徴を示す情報は、前記顧客の、身長、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無の少なくとも一つを示す載置台制御方法。
10.
7.乃至9.のいずれか一つに記載の載置台制御方法であって、
前記コンピュータは、前記商品の登録が終了した後、又は前記商品の精算処理が終了した後に、前記第1の載置台の高さを予め設定されている基準高さに制御する、載置台制御方法。
11.
10.に記載の載置台制御装置であって、
前記コンピュータが、
前記第1の載置台に備えられた重量センサから、前記第1の載置台に載置されている商品重量を取得し、
前記商品重量が、第1の所定値以上となったときに前記商品の登録が開始したと判断し、
前記商品の登録が開始したと判断した後に、前記商品重量が第2の所定値以下となったときに、前記商品の登録が終了したと判断する、載置台制御方法。
12.
7.乃至11.のいずれか一つに記載の載置台制御方法であって、
前記コンピュータが、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さをさらに制御する、載置台制御方法。
13.
コンピュータを、
顧客を含む画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を画像処理することにより、前記顧客の身体的特徴を示す情報を取得する画像処理手段と、
前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録前の商品を収容した第1の商品かごが載置される第1の載置台の高さを制御する、載置台制御手段と、
として機能させるプログラム。
14.
13.に記載のプログラムであって、
画像取得手段は、前記第1の載置台の前方を撮像範囲に含む撮像手段から、前記顧客を含む画像を取得するプログラム。
15.
13.又は14.に記載のプログラムであって、
前記身体的特徴を示す情報は、前記顧客の、身長、頭の位置、腰の位置、歩き方、姿勢、及び歩行補助具の使用の有無の少なくとも一つを示すプログラム。
16.
13.乃至15.のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記載置台制御手段は、前記商品の登録が終了した後、又は前記商品の精算処理が終了した後に、前記第1の載置台の高さを予め設定されている基準高さに制御するプログラム。
17.
16.に記載のプログラムであって、
前記コンピュータを、前記顧客による前記商品の登録の開始及び終了を判断する登録検出手段として、さらに機能させ、
前記登録検出手段は、
前記第1の載置台に備えられた重量センサから、前記第1の載置台に載置されている商品重量を取得し、
前記商品重量が、第1の所定値以上となったときに前記商品の登録が開始したと判断し、
前記商品の登録が開始したと判断した後に、前記商品重量が第2の所定値以下となったときに、前記商品の登録が終了したと判断するプログラム。
18.
13.乃至17.のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記載置台制御手段は、前記身体的特徴を示す情報を用いて、登録済みの前記商品が載置される第2の載置台の高さをさらに制御するプログラム。
【符号の説明】
【0076】
100 載置台制御装置
110 画像取得部
120 画像処理部
130 載置台制御部
140 商品情報取得部
150 精算処理部
160 記憶部
170 登録検出部
200 撮像部
300 第1の載置台
400 第2の載置台