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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163465
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】鍵管理装置及び鍵管理システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 19/00 20060101AFI20241115BHJP
【FI】
E05B19/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079083
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】501079875
【氏名又は名称】グローリーAZシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】土居 憲司
(72)【発明者】
【氏名】福田 幸貴
(57)【要約】
【課題】一次元又は二次元のコードを用いた鍵管理をより柔軟に行う。
【解決手段】鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する実行部とを備える、鍵管理装置。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部と、
一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、
前記読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを前記複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、
前記読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、前記第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する実行部と
を備える、鍵管理装置。
【請求項2】
前記第2のコードは、前記第2の処理により抜き取られるホルダが保持する鍵、又は当該鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて発行される、請求項1に記載の鍵管理装置。
【請求項3】
前記第1のコードは、前記利用予約に応じて前記第2のコードと共に発行される、請求項2に記載の鍵管理装置。
【請求項4】
前記第1のコードは、前記第1の処理により戻し入れされるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、
前記実行部は、前記第1の処理により戻し入れ可能とするホルダを、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項1に記載の鍵管理装置。
【請求項5】
前記実行部は、前記第1の処理によりホルダが戻し入れされる収納部を、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項4に記載の鍵管理装置。
【請求項6】
前記第2のコードは、前記第2の処理により抜き取られるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、
前記実行部は、前記第2の処理により抜き取り可能とするホルダを、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項1に記載の鍵管理装置。
【請求項7】
前記実行部は、前記第2の処理によりホルダが抜き取られる収納部を、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項6に記載の鍵管理装置。
【請求項8】
前記第2のコードは、期間情報を含み、
前記実行部は、現在日時が、前記読取部により読み取った前記第2のコードに含まれる前記期間情報外であった場合には、前記第1の処理により戻し入れされたホルダを前記第2の処理により抜き取り不可とする、請求項1に記載の鍵管理装置。
【請求項9】
前記実行部は、前記読取部により読み取ったコードが第3のコードであった場合、前記第2の処理により抜き取られたホルダを前記複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第3の処理を実行する、請求項1に記載の鍵管理装置。
【請求項10】
前記第3のコードは、前記第2のコードであり、
前記実行部は、前記読取部により読み取ったコードが前記第2のコードであった場合、前記第1の処理により戻し入れされたホルダが抜き取られていなければ、前記第2の処理を実行し、前記第1の処理により戻し入れされたホルダが抜き取られていれば、前記第3の処理を実行する、請求項9に記載の鍵管理装置。
【請求項11】
前記第2のコードは、期間情報を含み、
前記実行部は、現在日時が、前記読取部により読み取った前記第2のコードに含まれる前記期間情報外であった場合には、前記第1の処理により戻し入れされたホルダを前記第2の処理により抜き取り不可とし、前記第2の処理により抜き取られたホルダを前記第3の処理により戻し入れ可能とする、請求項10に記載の鍵管理装置。
【請求項12】
前記実行部は、前記読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、前記第3の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第4の処理を実行する、請求項9に記載の鍵管理装置。
【請求項13】
前記第2の処理により抜き取られたホルダの戻し入れ先は、自装置に設定されており、
前記第4の処理により抜き取られたホルダの戻し入れ先は、他の鍵管理装置に設定されている、請求項12に記載の鍵管理装置。
【請求項14】
前記第1のコード、前記第2のコード、前記第3のコード、及び前記第4のコードは、コードを識別するためのコード識別情報を含み、
前記実行部は、前記読取部により読み取ったコードが前記第1のコード、前記第2のコード、前記第3のコード、及び前記第4のコードの何れであるかを、前記コード識別情報に基づいて判別する、請求項12に記載の鍵管理装置。
【請求項15】
前記第1のコード、前記第2のコード、前記第3のコード、及び前記第4のコードの少なくとも1つは、コードの使用者を識別する使用者識別情報を含み、
前記実行部は、前記使用者識別情報を含む処理履歴を記憶する、請求項12に記載の鍵管理装置。
【請求項16】
鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部と、
一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、
前記読取部により読み取ったコードが第5のコードであった場合、他の鍵管理装置へ戻し入れるホルダを前記複数の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行し、
前記読取部により読み取ったコードが第6のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを前記複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する実行部と
を備える、鍵管理装置。
【請求項17】
前記第5のコードは、前記第5の処理により抜き取られるホルダが保持する鍵、又は当該鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて発行され、
前記第6のコードは、前記第6の処理により戻し入れされるホルダが前記他の鍵管理装置に戻し入れされた後に発行される、請求項16に記載の鍵管理装置。
【請求項18】
前記第5のコードは、前記第5の処理により抜き取られるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、
前記実行部は、前記第5の処理により抜き取り可能とするホルダを、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項16に記載の鍵管理装置。
【請求項19】
前記実行部は、前記第5の処理によりホルダが抜き取られる収納部を、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項18に記載の鍵管理装置。
【請求項20】
前記第6のコードは、前記第6の処理により戻し入れされるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、
前記実行部は、前記第6の処理により戻し入れ可能とするホルダを、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項16に記載の鍵管理装置。
【請求項21】
前記実行部は、前記第6の処理によりホルダが戻し入れされる収納部を、前記ホルダ識別情報に基づいて特定する、請求項20に記載の鍵管理装置。
【請求項22】
第1の鍵管理装置と、第2の鍵管理装置とを含み、
前記第1の鍵管理装置は、
鍵を保持するホルダを収納する複数の第1の収納部と、
一次元又は二次元のコードを読み取る第1の読取部と、
前記第1の読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、前記第2の鍵管理装置から抜き取られたホルダを前記複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、
前記第1の読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、前記第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する第1の実行部と
を備える、鍵管理システム。
【請求項23】
前記第1の実行部は、
前記第1の読取部により読み取ったコードが第3のコードであった場合、前記第2の処理により抜き取られたホルダを前記複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第3の処理を実行し、
前記第1の読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、前記第3の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第4の処理を実行する、請求項22に記載の鍵管理システム。
【請求項24】
前記第2の鍵管理装置は、
鍵を保持するホルダを収納する複数の第2の収納部と、
一次元又は二次元のコードを読み取る第2の読取部と、
前記第2の読取部により読み取ったコードが前記第1のコードであった場合、前記第1の処理により戻し入れされるホルダを前記複数の第2の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行し、
前記第2の読取部により読み取ったコードが前記第4のコードであった場合、前記第4の処理により抜き取られたホルダを前記複数の第2の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する第2の実行部と
を備える、請求項23に記載の鍵管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵管理装置及び鍵管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外部端末は、解除ID(二次元コードでもよい)を記載した内容をメールで使用者または担当者に通知し、使用者または担当者は、鍵管理装置の場所に移動し、メールで通知された解除IDを入力し、鍵管理装置は、入力された解除IDを外部端末に問い合わせ、登録されている解除IDである場合、解除IDに紐付けされて登録されているホルダを解錠し、使用者または担当者がホルダを取り出し可能とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-174809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一次元又は二次元のコードとして複数種類のコードを用いたり、コードの種類に応じて処理を切り替えたりする構成を採用しない場合、一次元又は二次元のコードを用いた鍵管理をより柔軟に行うことはできない。
【0005】
本発明の目的は、一次元又は二次元のコードを用いた鍵管理をより柔軟に行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する実行部とを備える、鍵管理装置を提供する。
【0007】
第2のコードは、第2の処理により抜き取られるホルダが保持する鍵、又は鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて発行される、ものであってよい。その場合、第1のコードは、利用予約に応じて第2のコードと共に発行される、ものであってよい。
【0008】
第1のコードは、第1の処理により戻し入れされるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、実行部は、第1の処理により戻し入れ可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。その場合、実行部は、第1の処理によりホルダが戻し入れされる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。
【0009】
第2のコードは、第2の処理により抜き取られるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、実行部は、第2の処理により抜き取り可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。その場合、実行部は、第2の処理によりホルダが抜き取られる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。
【0010】
第2のコードは、期間情報を含み、実行部は、現在日時が、読取部により読み取った第2のコードに含まれる期間情報外であった場合には、第1の処理により戻し入れされたホルダを第2の処理により抜き取り不可とする、ものであってよい。
【0011】
実行部は、読取部により読み取ったコードが第3のコードであった場合、第2の処理により抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第3の処理を実行する、ものであってよい。
【0012】
その場合、第3のコードは、第2のコードであり、実行部は、読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダが抜き取られていなければ、第2の処理を実行し、第1の処理により戻し入れされたホルダが抜き取られていれば、第3の処理を実行する、ものであってよい。その場合、第2のコードは、期間情報を含み、実行部は、現在日時が、読取部により読み取った第2のコードに含まれる期間情報外であった場合には、第1の処理により戻し入れされたホルダを第2の処理により抜き取り不可とし、第2の処理により抜き取られたホルダを第3の処理により戻し入れ可能とする、ものであってよい。
【0013】
また、実行部は、読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、第3の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第4の処理を実行する、ものであってよい。その場合、第2の処理により抜き取られたホルダの戻し入れ先は、自装置に設定されており、第4の処理により抜き取られたホルダの戻し入れ先は、他の鍵管理装置に設定されていてよい。また、第1のコード、第2のコード、第3のコード、及び第4のコードは、コードを識別するためのコード識別情報を含み、実行部は、読取部により読み取ったコードが第1のコード、第2のコード、第3のコード、及び第4のコードの何れであるかを、コード識別情報に基づいて判別する、ものであってよい。更に、第1のコード、第2のコード、第3のコード、及び第4のコードの少なくとも1つは、コードの使用者を識別する使用者識別情報を含み、実行部は、使用者識別情報を含む処理履歴を記憶する、ものであってよい。
【0014】
また、本発明は、鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、読取部により読み取ったコードが第5のコードであった場合、他の鍵管理装置へ戻し入れるホルダを複数の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行し、読取部により読み取ったコードが第6のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する実行部とを備える、鍵管理装置も提供する。
【0015】
第5のコードは、第5の処理により抜き取られるホルダが保持する鍵、又は鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて発行され、第6のコードは、第6の処理により戻し入れされるホルダが他の鍵管理装置に戻し入れされた後に発行される、ものであってよい。
【0016】
第5のコードは、第5の処理により抜き取られるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、実行部は、第5の処理により抜き取り可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。その場合、実行部は、第5の処理によりホルダが抜き取られる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。
【0017】
第6のコードは、第6の処理により戻し入れされるホルダを識別するホルダ識別情報を含み、実行部は、第6の処理により戻し入れ可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。その場合、実行部は、第6の処理によりホルダが戻し入れされる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する、ものであってよい。
【0018】
更に、本発明は、第1の鍵管理装置と、第2の鍵管理装置とを含み、第1の鍵管理装置は、鍵を保持するホルダを収納する複数の第1の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る第1の読取部と、第1の読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、第2の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、第1の読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する第1の実行部とを備える、鍵管理システムも提供する。
【0019】
第1の実行部は、第1の読取部により読み取ったコードが第3のコードであった場合、第2の処理により抜き取られたホルダを複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第3の処理を実行し、第1の読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、第3の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第4の処理を実行する、ものであってよい。その場合、第2の鍵管理装置は、鍵を保持するホルダを収納する複数の第2の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る第2の読取部と、第2の読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされるホルダを複数の第2の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行し、第2の読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、第4の処理により抜き取られたホルダを複数の第2の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する第2の実行部とを備える、ものであってよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、一次元又は二次元のコードを用いた鍵管理をより柔軟に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施の形態における鍵管理システムの全体構成例を示す図である。
図2】本実施の形態における第1鍵管理装置の外観構成例を示す図である。
図3】本実施の形態における第2鍵管理装置の外観構成例を示す図である。
図4】本実施の形態で用いるホルダ及び鍵の外観構成例を示す図である。
図5】本実施の形態におけるコード発行装置の機能構成例を示すブロック図である。
図6】本実施の形態における第1鍵管理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図7】本実施の形態における第2鍵管理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図8】利用者による鍵の利用予約時におけるコード発行装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図9】利用者による第1鍵管理装置への鍵の返却後におけるコード発行装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図10】読取部が読み取ったコードが第1管理者用コードである場合の第1鍵管理装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図11-1】読取部が読み取ったコードが利用者用コードである場合の第1鍵管理装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図11-2】読取部が読み取ったコードが利用者用コードである場合の第1鍵管理装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図12】読取部が読み取ったコードが第2管理者用コードである場合の第1鍵管理装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図13】読取部が読み取ったコードが第1管理者用コードである場合の第2鍵管理装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
図14】読取部が読み取ったコードが第2管理者用コードである場合の第2鍵管理装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
[鍵管理システムの全体構成]
図1は、本実施の形態における鍵管理システム1の全体構成例を示す図である。鍵管理システム1は如何なる鍵を管理するものであってもよいが、以下では、建機レンタルサービスにおける建機の鍵を管理する場合を例にとって説明する。
【0024】
図示するように、鍵管理システム1は、第1の鍵管理装置の一例としての第1鍵管理装置10aと、第2の鍵管理装置の一例としての第2鍵管理装置10bと、コード発行装置40とを含む。
【0025】
第1鍵管理装置10aは、建機の鍵を例えば夜間でも貸出可能なように建機レンタルサービスの事務所Fの屋外に設置された所謂屋外鍵管理装置である。第1鍵管理装置10aは、管理者又は利用者によって操作される。管理者は、鍵を管理するユーザであり、例えば、建機レンタルサービスを提供する業者のスタッフである。利用者は、鍵を利用するユーザであり、例えば、建機レンタルサービスの提供を受ける顧客である。尚、図には、第1鍵管理装置10aを1台のみ示しているが、第1鍵管理装置10aは複数台設置されていてもよい。
【0026】
第2鍵管理装置10bは、第1鍵管理装置10aで貸し出される可能性がある鍵を集中管理可能なように建機レンタルサービスの事務所F内に設置された所謂集中管理ボードである。第2鍵管理装置10bは、管理者によって操作される。但し、第2鍵管理装置10bは、第1鍵管理装置10aと同様に鍵の貸出及び返却を行うこともあり、その場合、第2鍵管理装置10bは、利用者によっても操作される。尚、図には、第2鍵管理装置10bを1台のみ示しているが、第2鍵管理装置10bは複数台設置されていてもよい。
【0027】
コード発行装置40は、第1鍵管理装置10a又は第2鍵管理装置10bの読取部に翳すことにより第1鍵管理装置10a又は第2鍵管理装置10bに指示を与えることが可能なコードを発行する。コードは、一次元又は二次元のコードであってよい。或いは、コードは図形コードとして捉えられるものであってもよい。コードの代表例は、QRコード(登録商標)である。例えば、利用者は、利用者ID、利用対象の鍵、利用期間等の情報を含む鍵の利用予約を、管理者に連絡する。すると、管理者は、この利用予約を受け付け、コード発行装置40に利用者ID、利用対象の鍵、利用期間等の情報を入力する。これにより、コード発行装置40は、入力された情報に基づいて、コードを発行する。コード発行装置40は、図では事務所F外に示されているが、事務所F内に設置されていてもよい。
【0028】
尚、図には示さなかったが、鍵管理システム1は、利用予約システムを含んでもよい。利用者又は管理者は、利用者ID、利用対象の鍵、利用期間等の情報を含む鍵の利用予約を利用予約システムに入力し、コード発行装置40が、これらの情報を利用予約システムから取得し、その情報に基づいてコードを発行するようにしてよい。
【0029】
[第1鍵管理装置の外観構成]
図2は、本実施の形態における第1鍵管理装置10aの外観構成例を示す図である。図2に示すように、第1鍵管理装置10aには、その前面に、親扉21aが開閉可能に設けられ、親扉21aにて開閉される鍵収納部23aが設けられている。また、第1鍵管理装置10aは、その前面に、表示操作部25aと、カードリーダ26aと、読取部27aとを有する。更に、第1鍵管理装置10aは、収納ボックス29aを有する。
【0030】
鍵収納部23aには、その前面に、複数の子扉22aが開閉可能に設けられ、それぞれが対応する子扉22aにて開閉される複数の個別収納部24aが設けられている。個別収納部24aは、鍵を保持するホルダ31を着脱可能に収納する。
本実施の形態では、鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部の一例として、また、鍵を保持するホルダを収納する複数の第1の収納部の一例として、複数の個別収納部24aを設けている。
【0031】
各個別収納部24aには、ホルダ31の取り出しを許可又は禁止できるように錠機構241aが設けられている。第1鍵管理装置10aは、各個別収納部24aに対する錠機構241aを制御することによって、各ホルダ31の抜き取りの許可又は禁止を制御する。また、各個別収納部24aに対応する子扉22aの前面には、発光部242aも設けられている。発光部242aは、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。更に、各個別収納部24aに対応する子扉22a内の空間には、読取部243aが設けられている。読取部243aは、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)リーダである。
【0032】
表示操作部25aは、例えばタッチパネルディスプレイであり、ユーザによる操作を受け付けるとともに、各種情報を表示する。
カードリーダ26aは、ユーザが携帯するカードから情報を読み取る読取装置である。カードとしては、例えば、磁気カード、IC(Integrated Circuit)カード等が例示される。ユーザがカードリーダ26aにカードを通すと、カードリーダ26aは、カードからユーザIDを読み取り、読み取ったユーザIDに基づいてユーザ認証を行う。
読取部27aは、各種媒体からコードを読み取る読取装置である。例えば、読取部27aは、QRコード(登録商標)が表示された端末装置の表示画面又はQRコード(登録商標)が印刷された用紙からQRコード(登録商標)を読み取るQRコードリーダであってよい。
本実施の形態では、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部の一例として、また、一次元又は二次元のコードを読み取る第1の読取部の一例として、読取部27aを設けている。
【0033】
収納ボックス29aは、種々の物品を収納可能なボックスである。収納する物品を投入する投入口については、図示を省略している。
【0034】
尚、図2に示した構成要素はあくまで一例であり、第1鍵管理装置10aはこれら以外の構成要素を備えるものであってもよい。例えば、第1鍵管理装置10aはスピーカを備えてもよい。その場合は、表示操作部25aに警告を表示するのに代えて、スピーカからアラームを出力するようにしてもよい。
【0035】
[第2鍵管理装置の外観構成]
図3は、本実施の形態における第2鍵管理装置10bの外観構成例を示す図である。図3に示すように、第2鍵管理装置10bには、その前面に、鍵収納部23bと、表示操作部25bとが設けられている。更に、第2鍵管理装置10bは、読取部27bを有する。
【0036】
鍵収納部23bには、複数の個別収納部24bが設けられている。個別収納部24bは、鍵を保持するホルダ31を着脱可能に収納する。
本実施の形態では、鍵を保持するホルダを収納する複数の収納部の一例として、また、鍵を保持するホルダを収納する複数の第2の収納部の一例として、複数の個別収納部24bを設けている。
【0037】
各個別収納部24bには、ホルダ31の取り出しを許可又は禁止できるように錠機構241bが設けられている。第2鍵管理装置10bは、各個別収納部24bに対する錠機構241bを制御することによって、各ホルダ31の抜き取りの許可又は禁止を制御する。また、各個別収納部24bには、発光部242bも設けられている。発光部242bは、例えば、LEDである。更に、個別収納部24bには、読取部243bが設けられている。読取部243bは、例えばRFIDリーダである。
【0038】
表示操作部25bは、例えばタッチパネルディスプレイであり、ユーザによる操作を受け付けるとともに、各種情報を表示する。
読取部27bは、各種媒体からコードを読み取る読取装置である。例えば、読取部27bは、QRコード(登録商標)が表示された端末装置の表示画面又はQRコード(登録商標)が印刷された用紙からQRコード(登録商標)を読み取るQRコードリーダであってよい。
本実施の形態では、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部の一例として、また、一次元又は二次元のコードを読み取る第2の読取部の一例として、読取部27bを設けている。
【0039】
尚、図3に示した構成要素はあくまで一例であり、第2鍵管理装置10bはこれら以外の構成要素を備えるものであってもよい。例えば、第2鍵管理装置10bはスピーカを備えてもよい。その場合は、表示操作部25bに警告を表示するのに代えて、スピーカからアラームを出力するようにしてもよい。また、第2鍵管理装置10bはカードリーダを備えてもよい。
【0040】
[ホルダ及び鍵の構成]
図4は、本実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例を示す図である。図3に示すように、ホルダ31にはリング32で鍵33が連結されている。
ホルダ31には、ICタグ34が設けられている。ICタグ34は、例えばRFIDタグである。ICタグ34は、ホルダ31を識別する識別情報であるホルダIDを有している。ホルダ31にICタグ34を設けるには、例えば、シールタイプのICタグ34をホルダ31に貼り付けてもよいし、ホルダ31内にICタグ34を埋め込んでもよい。
【0041】
[コード発行装置の機能構成]
図5は、本実施の形態におけるコード発行装置40の機能構成例を示すブロック図である。図示するように、コード発行装置40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、操作部45とを含む。
【0042】
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部42に記憶された動作プログラムに従って、コード発行装置40の各部(通信部43等)を制御する。
記憶部42は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部41の動作プログラムを記憶し、また、制御部41の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部41が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部43は、コード発行装置40が他の装置と通信回線で接続されている場合、他の装置との間で通信回線を介した情報通信を行う。
表示部44は、例えばディスプレイであり、各種情報を表示する。
操作部45は、例えばキーボードやマウスであり、ユーザが操作情報を入力するために用いられる。
【0043】
ここで、制御部41の構成について具体的に説明する。制御部41は、情報取得部411と、コード生成部412と、コード発行部413とを備える。
【0044】
情報取得部411は、管理者が操作部45を用いて入力した利用者の利用者ID、利用対象の鍵33を保持するホルダ31のホルダID、利用者が鍵33を利用する期間を示す期間情報等を取得する。
【0045】
コード生成部412は、コードの種類を識別するためのコードIDと、情報取得部411が取得した利用者ID、ホルダID等とを含むコードを生成する。コードIDは、コードを識別するためのコード識別情報の一例である。利用者IDは、利用者を識別する利用者識別情報の一例であり、ホルダIDは、ホルダを識別するホルダ識別情報の一例である。
【0046】
具体的には、コード生成部412は、管理者が鍵33を第2鍵管理装置10bから移動するために第1鍵管理装置10aにホルダ31を戻し入れ可能とする第1の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第1のコードを生成する。第1のコードは、コードIDと、利用者IDと、ホルダIDとを含む。コードIDは、このコードが第1の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第1のコードであることを示す。利用者IDは、第1の処理により第2鍵管理装置10bから移動される鍵33の利用者を示す。ホルダIDは、第1の処理により第1鍵管理装置10aに戻し入れされるホルダ31を示す。尚、以下では、第1のコードを「第1管理者用コード」と呼ぶことがあるものとする。
【0047】
コード生成部412は、利用者が鍵33の借用のために第1鍵管理装置10aからホルダ31を抜き取り可能とする第2の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第2のコードも生成する。第2のコードは、コードIDと、利用者IDと、ホルダIDと、期間情報とを含む。コードIDは、このコードが第2の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第2のコードであることを示す。利用者IDは、第2の処理により借用される鍵33の利用者を示す。ホルダIDは、第2の処理により第1鍵管理装置10aから抜き取られるホルダ31を示す。期間情報は、第2の処理により借用される鍵33の利用期間を示す。以下では、第2のコードを「利用者用コード」と呼ぶことがあるものとする。
【0048】
コード生成部412は、利用者が鍵33の返却のために第1鍵管理装置10aにホルダ31を戻し入れ可能とする第3の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第3のコードも生成する。第3のコードは、コードIDと、利用者IDと、ホルダIDと、期間情報とを含む。コードIDは、このコードが第3の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第3のコードであることを示す。利用者IDは、第3の処理により返却される鍵33の利用者を示す。ホルダIDは、第3の処理により第1鍵管理装置10aに戻し入れされるホルダ31を示す。期間情報は、第3の処理により返却される鍵33の利用期間を示す。第3のコードは、第2のコードと同じであってもよい。その場合は、第3のコードも「利用者用コード」と呼ぶことがあるものとする。
【0049】
コード生成部412は、管理者が鍵33を第2鍵管理装置10bに移動するために第1鍵管理装置10aからホルダ31を抜き取り可能とする第4の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第4のコードも生成する。第4のコードは、コードIDと、利用者IDと、ホルダIDとを含む。コードIDは、このコードが第4の処理を第1鍵管理装置10aに実行させるための第4のコードであることを示す。利用者IDは、第4の処理により第2鍵管理装置10bに移動される鍵33の利用者を示す。ホルダIDは、第4の処理により第1鍵管理装置10aから抜き取られるホルダ31を示す。以下では、第4のコードを「第2管理者用コード」と呼ぶことがあるものとする。
【0050】
また、コード生成部412は、管理者が鍵33を第1鍵管理装置10aに移動するために第2鍵管理装置10bからホルダ31を抜き取り可能とする第5の処理を第2鍵管理装置10bに実行させるための第5のコードを生成する。第5のコードは、コードIDと、利用者IDと、ホルダIDとを含む。コードIDは、このコードが第5の処理を第2鍵管理装置10bに実行させるための第5のコードであることを示す。利用者IDは、第5の処理により第1鍵管理装置10aに移動される鍵33の利用者を示す。ホルダIDは、第5の処理により第2鍵管理装置10bから抜き取られるホルダ31を示す。第5のコードは、第1のコードと同じであってもよい。その場合は、第5のコードも「第1管理者用コード」と呼ぶことがあるものとする。
【0051】
コード生成部412は、管理者が鍵33を第1鍵管理装置10aから移動するために第2鍵管理装置10bにホルダ31を戻し入れ可能とする第6の処理を第2鍵管理装置10bに実行させるための第6のコードも生成する。第6のコードは、コードIDと、利用者IDと、ホルダIDとを含む。コードIDは、このコードが第6の処理を第2鍵管理装置10bに実行させるための第6のコードであることを示す。利用者IDは、第6の処理により第1鍵管理装置10aから移動される鍵33の利用者を示す。ホルダIDは、第6の処理により第2鍵管理装置10bに戻し入れされるホルダ31を示す。第6のコードは、第4のコードと同じであってもよい。その場合は、第6のコードも「第2管理者用コード」と呼ぶことがあるものとする。
【0052】
ところで、第1の処理、第3の処理、第6の処理は、何れも、鍵管理装置にホルダ31を戻し入れ可能とする処理である。ここで、「戻し入れ」とは、抜き取られた鍵を元に戻す操作である。但し、鍵を抜き取った鍵管理装置に戻すという意味だけでなく、鍵をシステム管理に戻すという意味においても、「戻し入れ」という文言を用いている。尚、「戻し入れ」は、ホルダ31が装填されていない任意の個別収納部に対して行われる操作でも、ホルダ31に事前に紐付けられた固定の個別収納部に対して行われる操作でもよいが、以下では、前者の操作を想定して説明する。
また、第2の処理、第4の処理、第5の処理は、何れも、鍵管理装置からホルダ31を抜き取り可能とする処理である。ここで、「抜き取り」とは、ホルダ31が差し込まれる形状の収納部からホルダ31を抜いて取り出す操作に限定するものではなく、収納部からホルダ31を取り出す操作であれば如何なる操作であってもよい。特に、第2の処理と第4の処理とは、第1鍵管理装置10aからホルダ31を抜き取り可能にする処理である。第2の処理と第4の処理とは、第2の処理により抜き取られたホルダの戻し入れ先が自装置に設定されているのに対し、第4の処理により抜き取られたホルダの戻し入れ先が他の鍵管理装置に設定されていることで区別できる。
【0053】
尚、コード生成部412は、コードの使用者の使用者IDを更に含むコードを生成してもよい。
第1のコード、第4のコード、第5のコード、第6のコードの使用者は管理者であり、使用者IDは管理者の管理者IDである。そこで、コード生成部412は、第1のコード、第4のコード、第5のコード、第6のコードとして、利用者ID及び管理者IDを含むコードを生成する。
また、第2のコード、第3のコードの使用者は利用者であり、使用者IDは利用者IDである。そこで、コード生成部412は、第2のコード、第3のコードとして、上述したような、利用者IDを含み、管理者IDを含まないコードを生成する。
使用者IDは、コードの使用者を識別する使用者識別情報の一例である。また、第1乃至第6のコードの全てが使用者IDを含んでいなくてもよい。例えば、第1乃至第6のコードの少なくとも1つが使用者IDを含むようにしてもよいし、第1乃至第4のコードの少なくとも1つが使用者IDを含み、第5及び第6のコードの少なくとも1つが使用者IDを含むようにしてもよい。
【0054】
また、第1鍵管理装置10aが複数台設置されている場合、コード生成部412は、第1鍵管理装置10aの装置IDを更に含むコードを生成してもよい。第2鍵管理装置10bが複数台設置されている場合、コード生成部412は、第2鍵管理装置10bの装置IDを更に含むコードを生成してもよい。
更に、コード生成部412は、ホルダIDに代えて又はホルダIDに加えて、個別収納部24a又は個別収納部24bの収納部番号を含むコードを生成してもよい。
【0055】
コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードを発行する。
その際、コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードを、コードの種類に応じた発行形態で発行してもよい。
例えば、コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードのうち、管理者が使用する第1のコード、第4のコード、第5のコード、第6のコードを、アナログ式の発行態様で発行するとよい。アナログ式の発行態様とは、例えば、コードをプリンタ(図示せず)で紙に印刷する態様である。
コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードのうち、利用者が使用する第2のコード、第3のコードを、デジタル式の発行態様で発行するとよい。デジタル式の発行態様とは、例えば、コードを通信部43から電子メールで端末装置に送信する態様である。
【0056】
また、コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードを、コードの種類に応じたタイミングで発行してもよい。
【0057】
例えば、コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードのうち、第1のコード、第2のコード、第3のコード、第5のコードを、ホルダ31が保持する鍵やその鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて発行するとよい。このように第2のコードを発行することは、第2の処理により抜き取られるホルダが保持する鍵、又はその鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて第2のコードを発行することの一例である。また、このように第1のコードを発行することは、利用予約に応じて第2のコードと共に第1のコードを発行することの一例である。更に、このように第5のコードを発行することは、第5の処理により抜き取られるホルダが保持する鍵、又はその鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて第5のコードを発行することの一例である。
尚、上述したように、第2のコード及び第3のコードが利用者用コードであり、第1のコード及び第5のコードが第1管理者用コードであるとする。この場合、コード発行部413は、ホルダ31が保持する鍵やその鍵を用いて利用される対象物の利用予約に応じて、利用者用コードと第1管理者用コードとをセットで発行することになる。但し、コード発行部413は、利用予約に応じて、利用者用コードのみを発行し、鍵を移動させる必要がない場合等は、第1管理者用コードを発行しないようにしてもよい。
【0058】
コード発行部413は、コード生成部412が生成したコードのうち、第4のコード、第6のコードを、ホルダ31が第1鍵管理装置10aに戻し入れされた後に発行するとよい。このように第6のコードを発行することは、第6の処理により戻し入れされるホルダが他の鍵管理装置に戻し入れされた後に第6のコードを発行することの一例である。
尚、上述したように、第4のコード及び第6のコードが第2管理者用コードであるとする。この場合、コード発行部413は、ホルダ31が第1鍵管理装置10aに戻し入れされた後に、第2管理者用コードを発行することになる。
【0059】
尚、ここでは、コード発行装置40が、最も多い場合で、コードID、利用者ID、ホルダID、期間情報、使用者ID、装置ID、収納部番号を含むコードを発行することとしたが、これには限らない。例えば、コード発行装置40は、個々のコードを識別する情報のみを含むコードを発行し、その他の情報は、第1鍵管理装置10a又は第2鍵管理装置10bに、装置内のデータベースや、装置外のデータベースから取得させるようにしてもよい。
【0060】
[第1鍵管理装置の機能構成]
図6は、本実施の形態における第1鍵管理装置10aの機能構成例を示すブロック図である。図示するように、第1鍵管理装置10aは、制御部11aと、記憶部12aと、通信部13aと、親扉施錠機構141aと、子扉施錠機構142aと、錠機構241aと、発光部242aと、読取部243aと、表示操作部25aと、カードリーダ26aと、読取部27aとを含む。
【0061】
制御部11aは、CPU等の演算回路を備え、記憶部12aに記憶された動作プログラムに従って、第1鍵管理装置10aの各部(通信部13a、親扉施錠機構141a、子扉施錠機構142a、錠機構241a、発光部242a、読取部243a、表示操作部25a、カードリーダ26a、読取部27a等)を制御する。
記憶部12aは、ROM、RAM等を備え、制御部11aの動作プログラムを記憶し、また、制御部11aの制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11aが後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13aは、第1鍵管理装置10aが他の装置と通信回線で接続されている場合、他の装置との間で通信回線を介した情報通信を行う。
親扉施錠機構141aは、親扉21aを施錠する機構である。
子扉施錠機構142aは、子扉22aを施錠する機構である。
錠機構241a、発光部242a、読取部243a、表示操作部25a、カードリーダ26a、及び読取部27aについては、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
【0062】
ここで、記憶部12aが記憶する情報について具体的に説明する。
記憶部12aは、第1収納情報121aを記憶する。第1収納情報121aは、個別収納部24aの収納部番号と、個別収納部24aに収納されたホルダ31に付されたホルダIDとを対応付けた情報である。
また、記憶部12aは、図示しないが、各処理の処理履歴も記憶する。
【0063】
次に、制御部11aの構成について具体的に説明する。制御部11aは、コード処理部111aと、錠機構制御部112aと、施解錠制御部113aと、発光制御部114aと、収納検知部115aと、判定部116aと、通信制御部117aと、表示制御部118aと、記憶制御部119aとを備える。
【0064】
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードからコードIDを取得し、このコードIDに基づいて、読み取ったコードが第1のコード、第2のコード、第3のコード、第4のコードの何れであるかを判別する。そして、コード処理部111aは、この判別結果に基づいて、第1鍵管理装置10aが実行する処理を特定する。
具体的には、コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第1のコードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第1の処理を特定する。
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第2のコードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第2の処理を特定する。
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第3のコードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第3の処理を特定する。
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第4のコードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第4の処理を特定する。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第1のコード、第2のコード、第3のコード、及び第4のコードの何れであるかを、コード識別情報に基づいて判別する実行部の一例として、コード処理部111aのこの機能を設けている。
【0065】
尚、上述したように、第2のコード及び第3のコードが利用者用コードであり、第1のコードが第1管理者用コードであり、第4のコードが第2管理者用コードであるとする。この場合、コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが利用者用コード、第1管理者用コード、第2管理者用コードの何れであるかを判別する。そして、コード処理部111aは、この判別結果に基づいて、第1鍵管理装置10aが実行する処理を特定する。
具体的には、コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第1管理者用コードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第1の処理を特定する。
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが利用者用コードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第2の処理又は第3の処理を特定する。
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第2管理者用コードであった場合に、第1鍵管理装置10aが実行する処理として、第4の処理を特定する。
【0066】
また、コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードからホルダIDを取得し、このホルダIDに基づいて、第1鍵管理装置10aが実行する処理の対象となるホルダ31を特定する。
【0067】
具体的には、コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第1のコードであった場合、読取部27aが読み取ったコードに含まれるホルダIDのホルダ31を、第1の処理により個別収納部24aに戻し入れ可能とするホルダ31として特定する。
本実施の形態では、第1の処理により戻し入れ可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、コード処理部111aのこの機能を設けている。
【0068】
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第2のコードであった場合、読取部27aが読み取ったコードに含まれるホルダIDのホルダ31を、第2の処理により個別収納部24aから抜き取り可能とするホルダ31として特定する。
本実施の形態では、第2の処理により抜き取り可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、コード処理部111aのこの機能を設けている。
【0069】
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第3のコードであった場合、読取部27aが読み取ったコードに含まれるホルダIDのホルダ31を、第3の処理により個別収納部24aに戻し入れ可能とするホルダ31として特定する。
【0070】
コード処理部111aは、読取部27aが読み取ったコードが第4のコードであった場合、読取部27aが読み取ったコードに含まれるホルダIDのホルダ31を、第4の処理により個別収納部24aから抜き取り可能とするホルダ31として特定する。
【0071】
錠機構制御部112aは、個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを禁止又は許可するように錠機構241aを制御する。
【0072】
具体的には、錠機構制御部112aは、コード処理部111aの判別結果が第2のコードであった場合、個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを許可するように錠機構241aを制御する。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する実行部の一例として、錠機構制御部112aを設けている。
また、本実施の形態では、第1の読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する第1の実行部の一例として、錠機構制御部112aを設けている。
【0073】
尚、第2のコードを第3のコードと同じにすると、コード処理部111aの判別結果が第2のコードであった場合、第1鍵管理装置10aは、第2の処理を実行すべきか第3の処理を実行すべきか分からなくなる。そこで、錠機構制御部112aは、コード処理部111aが特定したホルダ31が個別収納部24aから抜き取られていなければ、第2の処理を実行するものとし、個別収納部からのホルダ31の抜き取りを許可するように錠機構241aを制御する。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダが抜き取られていなければ、第2の処理を実行する実行部の一例として、錠機構制御部112aを設けている。
【0074】
また、錠機構制御部112aは、現在日時が利用期間外であると判定部116aにより判定された場合に、個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを禁止するように錠機構241aを制御してもよい。
本実施の形態では、現在日時が、読取部により読み取った第2のコードに含まれる期間情報外であった場合には、第1の処理により戻し入れされたホルダを第2の処理により抜き取り不可とする実行部の一例として、錠機構制御部112aを設けている。
【0075】
錠機構制御部112aは、コード処理部111aの判別結果が第4のコードであった場合、個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを許可するように錠機構241aを制御する。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、第3の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第4の処理を実行する実行部の一例として、錠機構制御部112aを設けている。
また、本実施の形態では、第1の読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、第3の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第4の処理を実行する第1の実行部の一例として、錠機構制御部112aを設けている。
【0076】
施解錠制御部113aは、後述するように記憶制御部119aが個別収納部24aを特定すると、親扉21aを解錠するように親扉施錠機構141aを制御し、その個別収納部24aの子扉22aを解錠するように子扉施錠機構142aを制御する。そして、施解錠制御部113aは、その個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたり、その個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたりすると、その個別収納部24aの子扉22aを施錠するように子扉施錠機構142aを制御し、親扉21aを施錠するように親扉施錠機構141aを制御する。
【0077】
発光制御部114aは、錠機構制御部112aが個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを許可し、施解錠制御部113aが個別収納部24aに対応する子扉22aを解錠すると、その子扉22aに設けられた発光部242aを点灯するように制御する。また、発光制御部114aは、個別収納部24aからホルダ31が抜き取られ、施解錠制御部113aが個別収納部24aに対応する子扉22aを施錠すると、その子扉22aに設けられた発光部242aを消灯するように制御する。
【0078】
収納検知部115aは、ホルダ31の個別収納部24aからの抜き取り又はホルダ31の個別収納部24aへの戻し入れを検知する。
また、収納検知部115aは、ホルダ31が個別収納部24aに戻し入れされた場合に、読取部243aがホルダ31から読み取ったホルダIDを取得する。
【0079】
判定部116aは、次の2つの判定を行う。
第1の判定は、コード処理部111aが取得したホルダIDと、収納検知部115aが取得したホルダIDとが一致するかどうかの判定である。
第2の判定は、鍵33の利用予約で鍵33を利用する期間として指定された期間に利用者が第2のコードを読み取らせたかどうかの判定である。具体的には、判定部116aは、現在日時が、読取部27aが読み取ったコードに含まれる期間情報内かどうかを判定する。
【0080】
通信制御部117aは、通信部13aを介して、他の装置から情報を受信したり、他の装置へ情報を送信したりする。
表示制御部118aは、表示操作部25aに対する情報の表示を制御する。
【0081】
記憶制御部119aは、記憶部12aに対するデータの書き込み及び記憶部12aからのデータの読み出しを制御する。
【0082】
具体的には、記憶制御部119aは、コード処理部111aの判別結果が第1のコードであった場合に、コード処理部111aが特定したホルダ31が個別収納部24aに戻し入れされると、ホルダ31のホルダIDを第1収納情報121aに記憶するように制御する。ホルダ31は、どの個別収納部24aにも物理的には収納できるので、ホルダIDを第1収納情報121aに記憶することをもって、戻し入れの処理は完了するものとする。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行する実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
また、本実施の形態では、第1の読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、第2の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行する第1の実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0083】
記憶制御部119aは、コード処理部111aの判別結果が第3のコードであった場合に、コード処理部111aが特定したホルダ31が個別収納部24aに戻し入れされると、ホルダ31のホルダIDを第1収納情報121aに記憶するように制御する。ホルダ31は、どの個別収納部24aにも物理的には収納できるので、ホルダIDを第1収納情報121aに記憶することをもって、戻し入れの処理は完了するものとする。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第3のコードであった場合、第2の処理により抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第3の処理を実行する実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
また、本実施の形態では、第1の読取部により読み取ったコードが第3のコードであった場合、第2の処理により抜き取られたホルダを複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第3の処理を実行する第1の実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0084】
尚、第3のコードを第2のコードと同じにすると、コード処理部111aの判別結果が第3のコードであった場合、第1鍵管理装置10aは、第2の処理を実行すべきか第3の処理を実行すべきか分からなくなる。そこで、記憶制御部119aは、コード処理部111aが特定したホルダ31が個別収納部24aから抜き取られていれば、第3の処理を実行するものとし、個別収納部へのホルダ31の戻し入れの処理を完了する。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされたホルダが抜き取られていれば、第3の処理を実行する実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0085】
また、記憶制御部119aは、現在日時が利用期間外であると判定部116aにより判定された場合であっても、個別収納部24aへのホルダ31の戻し入れの処理を完了するようにしてよい。
本実施の形態では、現在日時が、読取部により読み取った第2のコードに含まれる期間情報外であった場合には、第2の処理により抜き取られたホルダを第3の処理により戻し入れ可能とする実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0086】
また、記憶制御部119aは、記憶部12aに記憶された第1収納情報121aを参照することにより、コード処理部111aが特定したホルダ31が戻し入れされる個別収納部24a又は抜き取られる個別収納部24aを特定する。
【0087】
例えば、記憶制御部119aは、コード処理部111aの判別結果が第1のコード又は第3のコードであった場合、第1収納情報121aに含まれる個別収納部24aのうち、何れのホルダIDにも対応付けられていない個別収納部24aを特定する。これにより、記憶制御部119aは、ホルダ31が戻し入れされる個別収納部24aを特定する。
本実施の形態では、第1の処理によりホルダが戻し入れされる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0088】
記憶制御部119aは、コード処理部111aの判別結果が第2のコード又は第4のコードであった場合、第1収納情報121aに含まれる個別収納部24aのうち、コード処理部111aが取得したホルダIDに対応付けられた個別収納部24aを特定する。これにより、記憶制御部119aは、ホルダ31が抜き取られる個別収納部24aを特定する。
本実施の形態では、第2の処理によりホルダが抜き取られる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0089】
更に、記憶制御部119aは、第1鍵管理装置10aが第1乃至第4の処理の何れかを実行した場合、その処理の処理履歴を他の処理の処理履歴と区別して、記憶部12aに記憶するように制御する。その際、記憶制御部119aは、その処理を実行するために用いられたコードの使用者の使用者IDを処理履歴に含めてもよい。
本実施の形態では、使用者識別情報を含む処理履歴を記憶する実行部の一例として、記憶制御部119aを設けている。
【0090】
[第2鍵管理装置の機能構成]
図7は、本実施の形態における第2鍵管理装置10bの機能構成例を示すブロック図である。図示するように、第2鍵管理装置10bは、制御部11bと、記憶部12bと、通信部13bと、錠機構241bと、発光部242bと、読取部243bと、表示操作部25bと、読取部27bとを含む。
【0091】
制御部11bは、CPU等の演算回路を備え、記憶部12bに記憶された動作プログラムに従って、第2鍵管理装置10bの各部(通信部13b、錠機構241b、発光部242b、読取部243b、表示操作部25b、読取部27b等)を制御する。
記憶部12bは、ROM、RAM等を備え、制御部11bの動作プログラムを記憶し、また、制御部11bの制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11bが後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13bは、第2鍵管理装置10bが他の装置と通信回線で接続されている場合、他の装置との間で通信回線を介した情報通信を行う。
錠機構241b、発光部242b、読取部243b、表示操作部25b、及び読取部27bについては、既に図3を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
【0092】
ここで、記憶部12bが記憶する情報について具体的に説明する。
記憶部12bは、第2収納情報121bを記憶する。第2収納情報121bは、個別収納部24bの収納部番号と、個別収納部24bに収納されたホルダ31に付されたホルダIDとを対応付けた情報である。
また、記憶部12bは、図示しないが、各処理の処理履歴も記憶する。
【0093】
次に、制御部11bの構成について具体的に説明する。制御部11bは、コード処理部111bと、錠機構制御部112bと、発光制御部114bと、収納検知部115bと、判定部116bと、通信制御部117bと、表示制御部118bと、記憶制御部119bとを備える。
【0094】
コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードからコードIDを取得し、このコードIDに基づいて、読み取ったコードが第5のコード、第6のコードの何れであるかを判別する。そして、コード処理部111bは、この判別結果に基づいて、第2鍵管理装置10bが実行する処理を特定する。
具体的には、コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第5のコードであった場合に、第2鍵管理装置10bが実行する処理として、第5の処理を特定する。
コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第6のコードであった場合に、第2鍵管理装置10bが実行する処理として、第6の処理を特定する。
【0095】
尚、上述したように、第5のコードが第1管理者用コードであり、第6のコードが第2管理者用コードであるとする。この場合、コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第1管理者用コード、第2管理者用コードの何れであるかを判別する。そして、コード処理部111bは、この判別結果に基づいて、第2鍵管理装置10bが実行する処理を特定する。
具体的には、コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第1管理者用コードであった場合に、第2鍵管理装置10bが実行する処理として、第5の処理を特定する。
コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第2管理者用コードであった場合に、第2鍵管理装置10bが実行する処理として、第6の処理を特定する。
【0096】
また、コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードからホルダIDを取得し、このホルダIDに基づいて、第2鍵管理装置10bが実行する処理の対象となるホルダ31を特定する。
【0097】
具体的には、コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第5のコードであった場合、読取部27bが読み取ったコードに含まれるホルダIDのホルダ31を、第5の処理により個別収納部24bから抜き取り可能とするホルダ31として特定する。
本実施の形態では、第5の処理により抜き取り可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、コード処理部111bのこの機能を設けている。
【0098】
コード処理部111bは、読取部27bが読み取ったコードが第6のコードであった場合、読取部27bが読み取ったコードに含まれるホルダIDのホルダ31を、第6の処理により個別収納部24bに戻し入れ可能とするホルダ31として特定する。
本実施の形態では、第6の処理により戻し入れ可能とするホルダを、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、コード処理部111bのこの機能を設けている。
【0099】
錠機構制御部112bは、個別収納部24bからのホルダ31の抜き取りを禁止又は許可するように錠機構241bを制御する。
【0100】
具体的には、錠機構制御部112bは、コード処理部111bの判別結果が第5のコードであった場合、個別収納部24bからのホルダ31の抜き取りを許可するように錠機構241bを制御する。尚、第5のコードを第1のコードと同じにすると、コード処理部111bの判別結果が第1のコードであった場合も、錠機構制御部112bは、同様の制御を行う。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第5のコードであった場合、他の鍵管理装置へ戻し入れるホルダを複数の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行する実行部の一例として、錠機構制御部112bを設けている。
また、本実施の形態では、第2の読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、第1の処理により戻し入れされるホルダを複数の第2の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行する第2の実行部の一例として、錠機構制御部112bを設けている。
【0101】
発光制御部114bは、錠機構制御部112bが個別収納部24bからのホルダ31の抜き取りを許可すると、その個別収納部24bに設けられた発光部242bを点灯するように制御する。また、発光制御部114bは、個別収納部24bからホルダ31が抜き取られると、その個別収納部24bに設けられた発光部242bを消灯するように制御する。
【0102】
収納検知部115bは、ホルダ31の個別収納部24bからの抜き取り又はホルダ31の個別収納部24bへの戻し入れを検知する。
また、収納検知部115bは、ホルダ31が個別収納部24bに戻し入れされた場合に、読取部243bがホルダ31から読み取ったホルダIDを取得する。
【0103】
判定部116bは、コード処理部111bが取得したホルダIDと、収納検知部115bが取得したホルダIDとが一致するかどうかの判定を行う。
【0104】
通信制御部117bは、通信部13bを介して、他の装置から情報を受信したり、他の装置へ情報を送信したりする。
表示制御部118bは、表示操作部25bに対する情報の表示を制御する。
【0105】
記憶制御部119bは、記憶部12bに対するデータの書き込み及び記憶部12bからのデータの読み出しを制御する。
【0106】
具体的には、記憶制御部119bは、コード処理部111bの判別結果が第6のコードであった場合に、コード処理部111bが特定したホルダ31が個別収納部24bに戻し入れされると、ホルダ31のホルダIDを第2収納情報121bに記憶するように制御する。ホルダ31は、どの個別収納部24bにも物理的には収納できるので、ホルダIDを第2収納情報121bに記憶することをもって、戻し入れの処理は完了するものとする。尚、第6のコードを第4のコードと同じにすると、コード処理部111bの判別結果が第4のコードであった場合も、記憶制御部119bは、同様の制御を行う。
本実施の形態では、読取部により読み取ったコードが第6のコードであった場合、他の鍵管理装置から抜き取られたホルダを複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する実行部の一例として、記憶制御部119bを設けている。
また、本実施の形態では、第2の読取部により読み取ったコードが第4のコードであった場合、第4の処理により抜き取られたホルダを複数の第2の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する第2の実行部の一例として、記憶制御部119bを設けている。
【0107】
また、記憶制御部119bは、記憶部12bに記憶された第2収納情報121bを参照することにより、コード処理部111bが特定したホルダ31が戻し入れされる個別収納部24b又は抜き取られる個別収納部24bを特定する。
【0108】
例えば、記憶制御部119bは、コード処理部111bの判別結果が第5のコードであった場合、第2収納情報121bに含まれる個別収納部24bのうち、コード処理部111bが取得したホルダIDに対応付けられた個別収納部24bを特定する。これにより、記憶制御部119bは、ホルダ31が抜き取られる個別収納部24bを特定する。
本実施の形態では、第5の処理によりホルダが抜き取られる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、記憶制御部119bを設けている。
【0109】
記憶制御部119bは、コード処理部111bの判別結果が第6のコードであった場合、第2収納情報121bに含まれる個別収納部24bのうち、何れのホルダIDにも対応付けられていない個別収納部24bを特定する。これにより、記憶制御部119bは、ホルダ31が戻し入れされる個別収納部24bを特定する。
本実施の形態では、第6の処理によりホルダが戻し入れされる収納部を、ホルダ識別情報に基づいて特定する実行部の一例として、記憶制御部119bを設けている。
【0110】
更に、記憶制御部119bは、第2鍵管理装置10bが第5及び第6の処理の何れかを実行した場合、その処理の処理履歴を他の処理の処理履歴と区別して、記憶部12bに記憶するように制御する。その際、記憶制御部119bは、その処理を実行するために用いられたコードの使用者の使用者IDを処理履歴に含めてもよい。
【0111】
[コード発行装置の動作]
コード発行装置40では、制御部41が、コードを発行するように制御する。
上記では、コードとして、主に第1のコード、第2のコード、第3のコード、第4のコード、第5のコード、第6のコードを想定した。これに対し、以下では、第2のコード及び第3のコードを利用者用コードとし、第1のコード及び第5のコードを第1管理者用コードとし、第4のコード及び第6のコードを第2管理者用コードとして説明する。
具体的には、制御部41は、利用者による鍵33の利用予約時に、利用者用コード及び第1管理者用コードを発行するように制御する。また、制御部41は、利用者による第1鍵管理装置10aへの鍵33の返却後に、第2管理者用コードを発行するように制御する。そこで、以下では、コード発行装置40の動作を、その動作タイミング別に説明する。
【0112】
図8は、利用者による鍵33の利用予約時におけるコード発行装置40の制御部41の動作例を示すフローチャートである。
【0113】
図示するように、制御部41では、まず、情報取得部411が、利用者IDと、ホルダIDと、期間情報とを取得する(ステップ401)。情報取得部411は、例えば、利用者による利用予約に応じて管理者が入力した利用者の利用者IDを取得するとよい。また、情報取得部411は、例えば、利用者による利用予約に応じて管理者が入力した利用対象の鍵33の情報に基づいて、その鍵33を保持するホルダ31のホルダIDを取得するとよい。更に、情報取得部411は、例えば、利用者による利用予約に応じて管理者が入力した鍵33の利用期間に基づいて期間情報を取得するとよい。
【0114】
次に、コード生成部412が、利用者用コードを生成する(ステップ402)。具体的には、コード生成部412は、ステップ401で取得された利用者IDと、ホルダIDと、期間情報とを含む利用者用コードを生成する。
また、コード生成部412は、第1管理者用コードを生成する(ステップ403)。具体的には、コード生成部412は、ステップ401で取得された利用者IDと、ホルダIDとを含む第1管理者用コードを生成する。
【0115】
次いで、コード発行部413は、ステップ402で生成された利用者用コードを、利用者の端末装置に例えば電子メールで送信するように、通信部43を制御する(ステップ404)。
次いで、コード発行部413は、ステップ403で生成された第1管理者用コードを、紙等に印刷するように、プリンタ(図示せず)を制御する(ステップ405)。
【0116】
図9は、利用者による第1鍵管理装置10aへの鍵33の返却後におけるコード発行装置40の制御部41の動作例を示すフローチャートである。尚、ここでは、鍵33の返却後としたが、これは鍵33が返却されていることが想定される任意のタイミングであってよい。このようなタイミングとしては、鍵33の利用期間の終了時や、鍵33の利用期間の終了前であっても利用者から鍵33の利用の終了が報告された時点等が例示される。
【0117】
図示するように、制御部41では、まず、情報取得部411が、利用者IDと、ホルダIDとを取得する(ステップ421)。情報取得部411は、例えば、利用者による利用予約に応じて管理者が入力し保存された情報から、利用者の利用者ID、利用対象の鍵33を保持するホルダ31のホルダIDを取得するとよい。
【0118】
次に、コード生成部412が、第2管理者用コードを生成する(ステップ422)。具体的には、コード生成部412は、ステップ421で取得された利用者IDと、ホルダIDとを含む第2管理者用コードを生成する。
【0119】
次いで、コード発行部413は、ステップ422で生成された第2管理者用コードを、紙等に印刷するように、プリンタ(図示せず)を制御する(ステップ423)。
【0120】
[第1鍵管理装置の動作]
第1鍵管理装置10aでは、まず、制御部11aのコード処理部111aが、読取部27aが読み取ったコードが利用者用コード、第1管理者用コード、第2管理者用コードの何れであるかを判別する。
【0121】
第一に、コード処理部111aが、読取部27aが読み取ったコードが第1管理者用コードであると判別した場合について説明する。この場合、第1鍵管理装置10aは、管理者が鍵33を第2鍵管理装置10bから移動するために第1鍵管理装置10aにホルダ31を戻し入れ可能とする第1の処理を実行する。
図10は、この場合の第1鍵管理装置10aの制御部11aの動作例を示すフローチャートである。尚、以下では、親扉21aは既に解錠されているものとして説明する。
【0122】
図示するように、制御部11aでは、まず、コード処理部111aが、第1の処理により個別収納部24aに戻し入れされるホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ501)。コード処理部111aは、例えば、読取部27aが読み取った第1管理者用コードに含まれるホルダIDを、個別収納部24aに戻し入れされるホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
【0123】
次に、記憶制御部119aが、ステップ501で取得されたホルダIDのホルダ31が戻し入れされる個別収納部24aを特定する(ステップ502)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aに含まれる個別収納部24aのうち、ホルダIDが対応付けられていない任意の個別収納部24aを、ホルダ31が戻し入れされる個別収納部24aとして特定するとよい。
【0124】
次に、施解錠制御部113aが、ステップ502で特定された個別収納部24aの子扉22aを解錠するように、子扉施錠機構142aを制御する(ステップ503)。
そして、発光制御部114aが、ステップ502で特定された個別収納部24aの子扉22aに設けられた発光部242aを発光させるように制御する(ステップ504)。
【0125】
これにより、管理者は、鍵の移動先の個別収納部24aを認識し、その個別収納部24aの子扉22aを開いてその個別収納部24aにホルダ31を戻し入れることになる。そこで、収納検知部115aが、個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたかどうかを判定する(ステップ505)。
ステップ505で個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたと判定されなければ、収納検知部115aは、ステップ505の処理を繰り返す。
ステップ505で個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたと判定されれば、制御部11aは、処理をステップ506へ進める。
【0126】
即ち、収納検知部115aが、個別収納部24aに戻し入れされたホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ506)。収納検知部115aは、例えば、読取部243aが読み取ったホルダIDを、個別収納部24aに戻し入れされたホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
そして、判定部116aが、ステップ501で取得されたホルダIDと、ステップ506で取得されたホルダIDとが一致するかどうかを判定する(ステップ507)。
ステップ507でホルダIDが一致すると判定されなければ、制御部11aは、処理をステップ505へ戻す。
ステップ507でホルダIDが一致すると判定されれば、記憶制御部119aが、記憶部12aに記憶された第1収納情報121aにこのホルダIDを記憶する(ステップ508)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aにおいて、ステップ502で特定された個別収納部24aの収納部番号に、このホルダIDを対応付けて記憶するとよい。
【0127】
そして、最後に、記憶制御部119aは、第1の処理の処理履歴を、他の処理の処理履歴と区別可能に記憶部12aに記憶する(ステップ509)。尚、第1管理者用コードがこのコードの使用者の使用者IDを含む場合、記憶制御部119aは、処理履歴にこの使用者IDを含めてもよい。
【0128】
第二に、コード処理部111aが、読取部27aが読み取ったコードが利用者用コードであると判別した場合について説明する。この場合、第1鍵管理装置10aは、利用者が鍵33の借用のために第1鍵管理装置10aからホルダ31を抜き取り可能とする第2の処理、又は、利用者が鍵33の返却のために第1鍵管理装置10aにホルダ31を戻し入れ可能とする第3の処理を実行する。
図11-1及び図11-2は、この場合の第1鍵管理装置10aの制御部11aの動作例を示すフローチャートである。尚、以下では、親扉21aは既に解錠されているものとして説明する。
【0129】
図11-1に示すように、制御部11aでは、まず、コード処理部111aが、第2の処理により個別収納部24aから抜き取られるホルダ31又は第3の処理により個別収納部24aに戻し入れされるホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ521)。コード処理部111aは、例えば、読取部27aが読み取った利用者用コードに含まれるホルダIDを、個別収納部24aから抜き取られるホルダ31又は個別収納部24aに戻し入れされるホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
【0130】
次に、記憶制御部119aが、ステップ521で取得されたホルダIDが記憶部12aに記憶されているかどうかを判定する(ステップ522)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aにおいて、個別収納部24aにホルダIDが対応付けられて記憶されているかどうかを判定するとよい。これにより、記憶制御部119aは、ステップ521で取得されたホルダIDのホルダ31が個別収納部24aから抜き取られているかどうかを判定する。
ステップ522でホルダIDが記憶部12aに記憶されていると判定されれば、そのホルダIDのホルダ31は個別収納部24aから抜き取られていないことになるので、第1鍵管理装置10aは、第2の処理を実行する。
【0131】
即ち、記憶制御部119aが、ステップ521で取得されたホルダIDのホルダ31が抜き取られる個別収納部24aを特定する(ステップ523)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aに含まれる個別収納部24aのうち、そのホルダIDが対応付けられた個別収納部24aを、ホルダ31が抜き取られる個別収納部24aとして特定するとよい。
【0132】
次に、判定部116aが、現在時刻が鍵33の利用期間内であるかどうかを判定する(ステップ524)。判定部116aは、例えば、読取部27aが読み取った利用者用コードに含まれる利用期間を、その鍵33の利用期間として特定するとよい。
【0133】
ステップ524で現在時刻が利用期間内であると判定されなければ、第1鍵管理装置10aは、処理を終了する。
ステップ524で現在時刻が利用期間内であると判定されれば、錠機構制御部112aが、ステップ523で特定された個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを許可するように、個別収納部24aの錠機構241aを制御する(ステップ525)。
また、施解錠制御部113aが、ステップ523で特定された個別収納部24aの子扉22aを解錠するように、子扉施錠機構142aを制御する(ステップ526)。
そして、発光制御部114aが、ステップ523で特定された個別収納部24aの子扉22aに設けられた発光部242aを発光させるように制御する(ステップ527)。
【0134】
これにより、利用者は、鍵の借用元の個別収納部24aを認識し、その個別収納部24aの子扉22aを開いてその個別収納部24aからホルダ31を抜き取ることになる。そこで、収納検知部115aが、個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたかどうかを判定する(ステップ528)。
ステップ528で個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたと判定されなければ、収納検知部115aは、ステップ528の処理を繰り返す。
ステップ528で個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたと判定されれば、制御部11aは、処理をステップ529へ進める。
【0135】
即ち、記憶制御部119aが、記憶部12aに記憶された第1収納情報121aから、ステップ521で取得されたホルダIDを削除する(ステップ529)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aにおいて、ステップ523で特定された個別収納部24aの収納部番号に対応付けられたホルダIDを削除するとよい。
【0136】
そして、最後に、記憶制御部119aは、第2の処理の処理履歴を、他の処理の処理履歴と区別可能に記憶部12aに記憶する(ステップ530)。尚、利用者用コードがこのコードの使用者の使用者IDを含む場合、記憶制御部119aは、処理履歴にこの使用者IDを含めてもよい。
【0137】
一方、ステップ522でホルダIDが記憶部12aに記憶されていると判定されなければ、そのホルダIDのホルダ31は個別収納部24aから抜き取られていることになるので、第1鍵管理装置10aは、第3の処理を実行する。
【0138】
即ち、図11-2に示すように、記憶制御部119aが、ステップ521で取得されたホルダIDのホルダ31が戻し入れされる個別収納部24aを特定する(ステップ531)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aに含まれる個別収納部24aのうち、ホルダIDが対応付けられていない任意の個別収納部24aを、ホルダ31が戻し入れされる個別収納部24aとして特定するとよい。
【0139】
次に、施解錠制御部113aが、ステップ531で特定された個別収納部24aの子扉22aを解錠するように、子扉施錠機構142aを制御する(ステップ532)。
そして、発光制御部114aが、ステップ531で特定された個別収納部24aの子扉22aに設けられた発光部242aを発光させるように制御する(ステップ533)。
【0140】
これにより、利用者は、鍵の返却先の個別収納部24aを認識し、その個別収納部24aの子扉22aを開いてその個別収納部24aにホルダ31を戻し入れることになる。そこで、収納検知部115aが、個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたかどうかを判定する(ステップ534)。
ステップ534で個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたと判定されなければ、収納検知部115aは、ステップ534の処理を繰り返す。
ステップ534で個別収納部24aにホルダ31が戻し入れされたと判定されれば、制御部11aは、処理をステップ535へ進める。
【0141】
即ち、収納検知部115aが、個別収納部24aに戻し入れされたホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ535)。収納検知部115aは、例えば、読取部243aが読み取ったホルダIDを、個別収納部24aに戻し入れされたホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
そして、判定部116aが、ステップ521で取得されたホルダIDと、ステップ535で取得されたホルダIDとが一致するかどうかを判定する(ステップ536)。
ステップ536でホルダIDが一致すると判定されなければ、制御部11aは、処理をステップ534へ戻す。
ステップ536でホルダIDが一致すると判定されれば、記憶制御部119aが、記憶部12aに記憶された第1収納情報121aにこのホルダIDを記憶する(ステップ537)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aにおいて、ステップ531で特定された個別収納部24aの収納部番号に、このホルダIDを対応付けて記憶するとよい。
【0142】
そして、最後に、記憶制御部119aは、第3の処理の処理履歴を、他の処理の処理履歴と区別可能に記憶部12aに記憶する(ステップ538)。尚、利用者用コードがこのコードの使用者の使用者IDを含む場合、記憶制御部119aは、処理履歴にこの使用者IDを含めてもよい。
【0143】
第三に、コード処理部111aが、読取部27aが読み取ったコードが第2管理者用コードであると判別した場合について説明する。この場合、第1鍵管理装置10aは、管理者が鍵33を第2鍵管理装置10bに移動するために第1鍵管理装置10aからホルダ31を抜き取り可能とする第4の処理を実行する。
図12は、この場合の第1鍵管理装置10aの制御部11aの動作例を示すフローチャートである。尚、以下では、親扉21aは既に解錠されているものとして説明する。
【0144】
図示するように、制御部11aでは、まず、コード処理部111aが、第4の処理により個別収納部24aから抜き取られるホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ541)。コード処理部111aは、例えば、読取部27aが読み取った第2管理者用コードに含まれるホルダIDを、個別収納部24aから抜き取られるホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
【0145】
次に、記憶制御部119aが、ステップ541で取得されたホルダIDのホルダ31が抜き取られる個別収納部24aを特定する(ステップ542)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aに含まれる個別収納部24aのうち、そのホルダIDが対応付けられた個別収納部24aを、ホルダ31が抜き取られる個別収納部24aとして特定するとよい。
【0146】
次に、錠機構制御部112aが、ステップ542で特定された個別収納部24aからのホルダ31の抜き取りを許可するように、個別収納部24aの錠機構241aを制御する(ステップ543)。
また、施解錠制御部113aが、ステップ542で特定された個別収納部24aの子扉22aを解錠するように、子扉施錠機構142aを制御する(ステップ544)。
そして、発光制御部114aが、ステップ542で特定された個別収納部24aの子扉22aに設けられた発光部242aを発光させるように制御する(ステップ545)。
【0147】
これにより、管理者は、鍵の移動元の個別収納部24aを認識し、その個別収納部24aの子扉22aを開いてその個別収納部24aからホルダ31を抜き取ることになる。そこで、収納検知部115aが、個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたかどうかを判定する(ステップ546)。
ステップ546で個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたと判定されなければ、収納検知部115aは、ステップ546の処理を繰り返す。
ステップ546で個別収納部24aからホルダ31が抜き取られたと判定されれば、制御部11aは、処理をステップ547へ進める。
【0148】
即ち、記憶制御部119aが、記憶部12aに記憶された第1収納情報121aから、ステップ541で取得されたホルダIDを削除する(ステップ547)。記憶制御部119aは、例えば、第1収納情報121aにおいて、ステップ542で特定された個別収納部24aの収納部番号に対応付けられたホルダIDを削除するとよい。
【0149】
そして、最後に、記憶制御部119aは、第4の処理の処理履歴を、他の処理の処理履歴と区別可能に記憶部12aに記憶する(ステップ548)。尚、第2管理者用コードがこのコードの使用者の使用者IDを含む場合、記憶制御部119aは、処理履歴にこの使用者IDを含めてもよい。
【0150】
[第2鍵管理装置の動作]
第2鍵管理装置10bでは、まず、制御部11bのコード処理部111bが、読取部27bが読み取ったコードが第1管理者用コード、第2管理者用コードの何れであるかを判別する。
【0151】
第一に、コード処理部111bが、読取部27bが読み取ったコードが第1管理者用コードであると判別した場合について説明する。この場合、第2鍵管理装置10bは、管理者が鍵33を第1鍵管理装置10aに移動するために第2鍵管理装置10bからホルダ31を抜き取り可能とする第5の処理を実行する。
図13は、この場合の第2鍵管理装置10bの制御部11bの動作例を示すフローチャートである。
【0152】
図示するように、制御部11bでは、まず、コード処理部111bが、第5の処理により個別収納部24bから抜き取られるホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ601)。コード処理部111bは、例えば、読取部27bが読み取った第1管理者用コードに含まれるホルダIDを、個別収納部24bから抜き取られるホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
【0153】
次に、記憶制御部119bが、ステップ601で取得されたホルダIDのホルダ31が抜き取られる個別収納部24bを特定する(ステップ602)。記憶制御部119bは、例えば、第2収納情報121bに含まれる個別収納部24bのうち、そのホルダIDが対応付けられた個別収納部24bを、ホルダ31が抜き取られる個別収納部24bとして特定するとよい。
【0154】
次に、錠機構制御部112bが、ステップ602で特定された個別収納部24bからのホルダ31の抜き取りを許可するように、個別収納部24bの錠機構241bを制御する(ステップ603)。
そして、発光制御部114bが、ステップ602で特定された個別収納部24bの近傍に設けられた発光部242bを発光させるように制御する(ステップ604)。
【0155】
これにより、管理者は、鍵の移動元の個別収納部24bを認識し、その個別収納部24bからホルダ31を抜き取ることになる。そこで、収納検知部115bが、個別収納部24bからホルダ31が抜き取られたかどうかを判定する(ステップ605)。
ステップ605で個別収納部24bからホルダ31が抜き取られたと判定されなければ、収納検知部115bは、ステップ605の処理を繰り返す。
ステップ605で個別収納部24bからホルダ31が抜き取られたと判定されれば、制御部11bは、処理をステップ606へ進める。
【0156】
即ち、記憶制御部119bが、記憶部12bに記憶された第2収納情報121bから、ステップ601で取得されたホルダIDを削除する(ステップ606)。記憶制御部119bは、例えば、第2収納情報121bにおいて、ステップ602で特定された個別収納部24bの収納部番号に対応付けられたホルダIDを削除するとよい。
【0157】
そして、最後に、記憶制御部119bは、第5の処理の処理履歴を、他の処理の処理履歴と区別可能に記憶部12bに記憶する(ステップ607)。尚、第1管理者用コードがこのコードの使用者の使用者IDを含む場合、記憶制御部119bは、処理履歴にこの使用者IDを含めてもよい。
【0158】
第二に、コード処理部111bが、読取部27bが読み取ったコードが第2管理者用コードであると判別した場合について説明する。この場合、第2鍵管理装置10bは、管理者が鍵33を第1鍵管理装置10aから移動するために第2鍵管理装置10bにホルダ31を戻し入れ可能とする第6の処理を実行する。
図14は、この場合の第2鍵管理装置10bの制御部11bの動作例を示すフローチャートである。
【0159】
図示するように、制御部11bでは、まず、コード処理部111bが、第6の処理により個別収納部24bに戻し入れされるホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ621)。コード処理部111bは、例えば、読取部27bが読み取った第2管理者用コードに含まれるホルダIDを、個別収納部24bに戻し入れされるホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
【0160】
次に、記憶制御部119bが、ステップ621で取得されたホルダIDのホルダ31が戻し入れされる個別収納部24bを特定する(ステップ622)。記憶制御部119bは、例えば、第2収納情報121bに含まれる個別収納部24bのうち、ホルダIDが対応付けられていない任意の個別収納部24bを、ホルダ31が戻し入れされる個別収納部24bとして特定するとよい。
【0161】
次に、発光制御部114bが、ステップ622で特定された個別収納部24bの近傍に設けられた発光部242bを発光させるように制御する(ステップ623)。
【0162】
これにより、管理者は、鍵の移動先の個別収納部24bを認識し、その個別収納部24bにホルダ31を戻し入れることになる。そこで、収納検知部115bが、個別収納部24bにホルダ31が戻し入れされたかどうかを判定する(ステップ624)。
ステップ624で個別収納部24bにホルダ31が戻し入れされたと判定されなければ、収納検知部115bは、ステップ624の処理を繰り返す。
ステップ624で個別収納部24bにホルダ31が戻し入れされたと判定されれば、制御部11bは、処理をステップ625へ進める。
【0163】
即ち、収納検知部115bが、個別収納部24bに戻し入れされたホルダ31のホルダIDを取得する(ステップ625)。収納検知部115bは、例えば、読取部243bが読み取ったホルダIDを、個別収納部24bに戻し入れされたホルダ31のホルダIDとして取得するとよい。
そして、判定部116bが、ステップ621で取得されたホルダIDと、ステップ625で取得されたホルダIDとが一致するかどうかを判定する(ステップ626)。
ステップ626でホルダIDが一致すると判定されなければ、制御部11bは、処理をステップ624へ戻す。
ステップ626でホルダIDが一致すると判定されれば、記憶制御部119bが、記憶部12bに記憶された第2収納情報121bにこのホルダIDを記憶する(ステップ627)。記憶制御部119bは、例えば、第2収納情報121bにおいて、ステップ622で特定された個別収納部24bの収納部番号に、このホルダIDを対応付けて記憶するとよい。
【0164】
そして、最後に、記憶制御部119bは、第6の処理の処理履歴を、他の処理の処理履歴と区別可能に記憶部12bに記憶する(ステップ628)。尚、第2管理者用コードがこのコードの使用者の使用者IDを含む場合、記憶制御部119bは、処理履歴にこの使用者IDを含めてもよい。
【0165】
尚、上記では、第2鍵管理装置10bが実行する処理として、管理者が鍵33を第1鍵管理装置10aに移動するためにホルダ31を抜き取り可能とする第5の処理と、管理者が鍵33を第1鍵管理装置10aから移動するためにホルダ31を戻し入れ可能とする第6の処理とを示した。しかしながら、第2鍵管理装置10bは、第1鍵管理装置10aと同様に、一般の利用者に対して鍵33の貸出及び返却を行ってもよい。その場合、第2鍵管理装置10bは、利用者が鍵33の借用のためにホルダ31を抜き取り可能とする処理と、利用者が鍵33の返却のためにホルダ31を戻し入れ可能とする処理とを更に実行するようにしてもよい。
【0166】
[第1の変形例]
第1の変形例では、鍵管理システム1が、鍵33の利用者の本人認証の証跡をワンタイムパスワードとカメラ画像とで残す。
まず、利用者は、利用者ID、利用対象の鍵33、利用期間等の情報を含む鍵33の利用予約を、管理者に連絡する。尚、利用者は、事前に自身の顔画像を登録しておくものとする。
すると、管理者は、この利用予約を受け付け、利用者ID、利用対象の鍵33、利用期間等の情報を鍵管理システム1に入力する。
これにより、鍵管理システム1は、利用者用コードを発行する。また、鍵管理システム1は、鍵33の利用開始時間の数時間前にワンタイムパスワードを発行する。
その後、利用者は、利用者用コード、ワンタイムパスワード、カメラ画像によって本人認証を行い、第1鍵管理装置10aから鍵33を抜き取って利用する。ここで、利用者用コード及びワンタイムパスワードは、鍵管理システム1により発行されたものである。カメラ画像は、第1鍵管理装置10aに設けられたカメラ(図示せず)で撮影された利用者の顔画像である。そして、鍵管理システム1は、ここで本人認証に用いられた少なくともワンタイムパスワード及びカメラ画像を記録する。
【0167】
[第2の変形例]
第2の変形例では、鍵管理システム1が、鍵33の利用者の本人認証の証跡を運転免許証読取データで残す。
まず、利用者は、利用者ID、利用対象の鍵33、利用期間等の情報を含む鍵33の利用予約を、管理者に連絡する。尚、利用者は、事前に自身の顔画像を登録しておくものとする。
すると、管理者は、この利用予約を受け付け、利用者ID、利用対象の鍵33、利用期間等の情報を鍵管理システム1に入力する。
これにより、鍵管理システム1は、利用者用コードを発行する。
その後、利用者は、利用者用コード、運転免許証読取データによって本人認証を行い、第1鍵管理装置10aから鍵33を抜き取って利用する。ここで、利用者用コードは、鍵管理システム1により発行されたものである。運転免許証読取データは、第1鍵管理装置10aに設けられたスキャナ(図示せず)で運転免許証を読み取ることで得られたデータである。そして、鍵管理システム1は、ここで本人認証に用いられた少なくとも運転免許証読取データを記録する。
【0168】
[第3の変形例]
第3の変形例では、鍵管理システム1が、店内機器の鍵33を管理する場合に、店内機器の状態及び優先度に応じて、抜き取り可能な鍵33の報知形態を切り替える。このような報知形態の切り替えとしては、例えば、貨幣処理機がエラー状態の場合にエラー解除に必要な鍵33を赤色で強調表示する、といったものがある。また、このような報知形態の切り替えとしては、例えば、貨幣処理機に収納している貨幣量がニアエンプティー状態(少なくなってきた状態)の場合に貨幣の補充に必要な鍵33を黄色で強調表示する、といったものもある。
【0169】
[第4の変形例]
第4の変形例では、鍵管理システム1が、鍵33の名称(例えば、ATM1号機の鍵)と、鍵33の使用場所(例えば、ATMコーナーにおける左から2番目のATM)とを関連付けて記憶可能とする。
【0170】
[第5の変形例]
第5の変形例では、鍵管理システム1が、鍵33の名称や鍵33の使用場所に関する名称検索機能を搭載し、ヒットした検索ワードのホルダ31を報知可能とする。
【0171】
[第6の変形例]
第6の変形例は、鍵に限らず、ハンコやUSBメモリ等の物品を管理する物品管理装置を提供する。その場合、これまでの記載の「鍵」は全て「物品」に読み替えて、発明を捉えればよい。
即ち、第6の変形例は、「物品を保持するホルダを収納する複数の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、前記読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、他の物品管理装置から抜き取られたホルダを前記複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、前記読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、前記第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する実行部とを備える、物品管理装置」と捉えることができる。
また、第6の変形例は、「物品を保持するホルダを収納する複数の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る読取部と、前記読取部により読み取ったコードが第5のコードであった場合、他の物品管理装置へ戻し入れるホルダを前記複数の収納部の何れかから抜き取り可能とする第5の処理を実行し、前記読取部により読み取ったコードが第6のコードであった場合、他の物品管理装置から抜き取られたホルダを前記複数の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第6の処理を実行する実行部とを備える、物品管理装置」とも捉えることもできる。
更に、第6の変形例は、「第1の物品管理装置と、第2の物品管理装置とを含み、第1の物品管理装置は、物品を保持するホルダを収納する複数の第1の収納部と、一次元又は二次元のコードを読み取る第1の読取部と、前記第1の読取部により読み取ったコードが第1のコードであった場合、前記第2の物品管理装置から抜き取られたホルダを前記複数の第1の収納部の何れかに戻し入れ可能とする第1の処理を実行し、前記第1の読取部により読み取ったコードが第2のコードであった場合、前記第1の処理により戻し入れされたホルダを抜き取り可能とする第2の処理を実行する第1の実行部とを備える、物品管理システム」と捉えることもできる。
【0172】
[効果]
本実施の形態では、管理者が鍵33を第2鍵管理装置10bから第1鍵管理装置10aへ移動するための第1管理者用コードと、第1鍵管理装置10aに移動された鍵33を利用者が利用するための利用者用コードとを発行するようにした。これにより、コードを用いて第1鍵管理装置10aを用いた鍵33の貸出運用を行う際の利便性が向上することとなった。
【符号の説明】
【0173】
1…鍵管理システム、10a…第1鍵管理装置、10b…第2鍵管理装置、11a,11b…制御部、12a,12b…記憶部、13a,13b…通信部、141a…親扉施錠機構、142a…子扉施錠機構、24a,24b…個別収納部、241a,241b…錠機構、242a,242b…発光部、243a,243b…読取部、25a,25b…表示操作部、26a…カードリーダ、27a,27b…読取部、40…コード発行装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11-1】
図11-2】
図12
図13
図14