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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163474
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】浴槽ユニット
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/02 20060101AFI20241115BHJP
【FI】
A47K3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079097
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】307032423
【氏名又は名称】株式会社サイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100099977
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 章吾
(74)【代理人】
【識別番号】100104259
【弁理士】
【氏名又は名称】寒川 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100229116
【弁理士】
【氏名又は名称】日笠 竜斗
(72)【発明者】
【氏名】水上 康洋
(72)【発明者】
【氏名】平江 真輝
(72)【発明者】
【氏名】奥村 隆宏
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132AA00
(57)【要約】
【課題】 本発明は、扉体を浴槽本体の側壁に接触することなく、浴槽本体に形成した出入口を開閉できる浴槽ユニットを提供する。
【解決手段】 浴槽ユニットXは、浴槽Y、開閉装置1、給排気装置3を備える。浴槽Yは、浴槽本体7の側壁15に形成した出入口8を有する、開閉装置1は、側壁15の外面15Aに離間間隔ψを隔てて浴槽本体7に配置される扉体38、圧縮空気に給排気によって膨張及び収縮される止水管39を有する。扉体38は、側壁15の外面15Aとの間の離間間隔ψを保ちつつ、出入口8を閉じる閉位置P1、出入口8開く開位置P2に移動される。給排気装置3は、扉体が閉位置P1にある状態において、止水管38に圧縮空気を給排気する。止水管39は、圧縮空気の給気によって、収縮状態から膨張状態に膨張して、閉位置P1にある扉体38及び側壁15に密着される。
【選択図】 図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽本体、前記浴槽本体の側壁に形成され、前記側壁を貫通して前記側壁の外面及び内面に開口され、人の出入りに供される出入口を有する浴槽と、
前記側壁の外面に離間間隔を隔てて前記浴槽本体に配置される扉体、圧縮気体の給排気によって膨張及び収縮される止水体を有する開閉装置と、
前記止水体に接続される給排気装置と、を備え、
前記扉体は、
前記側壁の外面との間の前記離間間隔を保ちつつ、前記出入口を閉じる閉位置と、前記出入口を開く開位置との間で移動され、
前記給排気装置は、
前記扉体が前記閉位置にある状態において、前記止水体に対し前記圧縮気体を給排気し、
前記止水体は、
前記出入口に沿って配置されて、前記側壁に取付けられ、
収縮状態において、前記扉体に隙間を隔てて前記側壁に取付けられ、
前記圧縮気体の給気によって、収縮状態から膨張状態に膨張して、前記閉位置にある前記扉体及び前記側壁に密着される
ことを特徴とする浴槽ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
浴槽の技術として、特許文献1は、浴槽本体及びスライドドアを備える浴槽を開示する。浴槽本体は、人の出入口に供される開口部、及び平滑板部材を有する。開口部は、浴槽本体の側壁に形成される。平滑板部材は、開口部を形成した側壁の内面に取付けられる。スライドドアは、スライド板部、側壁スライド板部及びガイド板部を有する略コ状に形成される。スライドドアは、開口部を形成した浴槽本体の側壁に嵌込まれて側壁に沿ってスライドすることで、開口部を開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-144166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、側壁スライド板部を平滑板部材に摺接しながらスライドドアを側壁に沿ってスライドして開口部を開閉しているので、側壁スライド板部及び平滑板体部材が摩耗して、浴槽本体に貯留した湯水が側壁スライド板部及び平滑板部材の間から浴槽本体の外側に漏れ出す虞がある。
【0005】
本発明は、扉体を浴槽本体の側壁に接触することなく、浴槽本体に形成した出入口を開閉できる浴槽ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、浴槽本体、前記浴槽本体の側壁に形成され、前記側壁を貫通して前記側壁の外面及び内面に開口され、人の出入りに供される出入口を有する浴槽と、前記側壁の外面に離間間隔を隔てて前記浴槽本体に配置される扉体、圧縮気体の給排気によって膨張及び収縮される止水体を有する開閉装置と、前記止水体に接続される給排気装置と、を備え、前記扉体は、前記側壁の外面との間の前記離間間隔を保ちつつ、前記出入口を閉じる閉位置と、前記出入口を開く開位置との間で移動され、前記給排気装置は、前記扉体が前記閉位置にある状態において、前記止水体に対し前記圧縮気体を給排気し、前記止水体は、前記出入口に沿って配置されて、前記側壁に取付けられ、収縮状態において、前記扉体に隙間を隔てて前記側壁に取付けられ、前記圧縮気体の給気によって、収縮状態から膨張状態に膨張して、前記閉位置にある前記扉体及び前記側壁に密着されることを特徴とする浴槽ユニットである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開閉装置の扉体は、出入口の形成した浴槽本体の側壁の外面に離間間隔を保ち、止水体に隙間を隔てて、出入口を閉じる位置と、出入口を開く位置に移動されるので、扉体を側壁及び止水体に接触することなく、出入口を開閉できる。
本発明によれば、止水体に圧縮空気(例えば、圧縮空気)を給気して、止水体を収縮状態から膨張状態に膨張して、閉位置にある扉体及び側壁に密着することで、出入口を止水することができ、浴槽に貯留した液体が出入口から漏れ出すことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】浴槽ユニットにおいて、浴槽、閉位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す斜視図である。
図2】浴槽ユニットにおいて、浴槽、閉位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体等)及び駆動装置(空圧シリンダー等)を示す正面図である。
図3】浴槽ユニットにおいて、浴槽、閉位置に位置する開閉装置(回転軸等)及び駆動装置(空圧シリンダー等)を示す背面図である。
図4】浴槽ユニットにおいて、浴槽、閉位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す平面図(上面図)である。
図5】浴槽ユニットにおいて、浴槽、閉位置に位置する開閉装置(扉体等)を示す左側面図である。
図6】浴槽ユニットにおいて、浴槽、閉位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す右側面図である。
図7図2のA-A断面拡大図である。
図8図5のB―B断面拡大図であって、浴槽(浴槽本体)及び開閉装置(第2軸受け片)を示す図である。
図9】浴槽ユニットにおいて、窓体及び扉体を除いた浴槽本体(浴槽)、及び開閉装置(第1軸受け片、止水管)を示す正面図である。
図10図1の一部拡大図であって、開閉装置(回転軸)、及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す斜視図である。
図11】(a)は、図7のC部拡大図、(b)は、図7のD部拡大図である。
図12図7のE部拡大図であって、収縮状態の止水管等を示す図である。
図13図7のF部拡大図であって、収縮状態の止水管等を示す図である。
図14】開閉装置(止水管)、駆動装置(空圧シリンダー)及び給排気装置の空圧回路を示す図である。
図15】給排気装置(空気圧縮機、各電磁弁)、開閉検出装置、水位検出装置、操作装置、及び制御装置のブロック図である。
図16図6の一部拡大図であって、閉位置に位置する扉体(開閉装置)、ピストン位置(第1ピストン位置)に位置する空圧シリンダーのピストンを示す一部断面図である。
図17図7のE部拡大図であって、膨張状態の止水管等を示す図である。
図18図7のF部拡大図であって、膨張状態の止水管等を示す図である。
図19】浴槽ユニットにおいて、浴槽、開位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体、止水管等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す斜視図である。
図20】浴槽ユニットにおいて、浴槽、開位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体、止水管等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す正面図である。
図21】浴槽ユニットにおいて、浴槽、開位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体、止水管等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す平面図(上面図)である。
図22】浴槽ユニットにおいて、浴槽、開位置に位置する開閉装置(回転軸、扉体、止水管等)及び駆動装置(軸連結部材、空圧シリンダー)を示す右側面図である。
図23図22の一部拡大図であって、開位置に位置する扉体(開閉装置)、ピストン位置(第2ピストン位置)に位置する空圧シリンダーのピストンを示す一部断面図である。
図24】(a)は、図21のG部拡大図、(b)は、図22のH部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る浴槽ユニットについて、図1乃至図24を参照して説明する。
【0010】
図1乃至図24において、浴槽ユニットXは、浴槽Y、開閉装置1、駆動装置2、給排気装置3、開閉検出装置4(開閉検出器)、水位検出装置5(水位検出器)、操作装置6及び制御装置Zを備える。
【0011】
浴槽Yは、図1乃至図9図12及び図13に示すように、浴槽本体7、出入口8(出入口穴)、窓口9(窓穴)、開放口10(開放穴)、管挿入溝11(溝)及び窓体13(窓)を有する。
【0012】
浴槽本体7は、図1乃至図9に示すように、例えば、浴槽本体7の内部に浴槽室δ(浴槽空間/空間)を有する直方体(略直方体)に形成される。
【0013】
浴槽本体7は、図1乃至図9に示すように、浴槽本体7の幅方向Aに一対の側壁15,16(第1側壁15、第2側壁16)を有する。側壁15は、浴槽本体7の幅方向Aに壁厚さTを有して配置される。側壁16は、浴槽本体7の幅方向Aに壁厚さT1を有して配置される。各側壁15,16は、浴槽本体7の幅方向A(壁厚さ方向)に外面15A,16A(側壁外面)及び内面15B,16B(側壁内面)を有する。各側壁15,16は、側壁15の内面15B及び側壁16の内面16Bを対向(対峙)して、浴槽本体7の幅方向Aに並べて配置される。
各側壁15,16(幅端側壁)は、図4に示すように、浴槽本体7の幅方向A(短手方向)において、各側壁15,16の内面15B,16Bの間に幅間隔ε(第1間隔/間隔)を隔てて、平行に配置される。幅間隔εは、例えば、大人(人)の腰幅(又は肩幅)より大きい間隔である。各側壁15,16は、浴槽本体7の長さ方向B(長手方向)に壁長さL(長さ)を有し、浴槽本体7の高さ方向Cに壁高さH(高さ)を有して配置される。
なお、浴槽本体7の幅方向A(以下、「幅方向A」という)は、浴槽本体7の長さ方向B(以下、「長さ方向B」という)、及び浴槽本体7の高さ方向C(以下、「高さ方向C」という)と直交する方向である。長さ方向Bは、幅方向A及び高さ方向Cと直交する方向である。
【0014】
浴槽本体7は、図1乃至図9に示すように、長さ方向Bに一対の側壁17,18(第3側壁17,第4側壁18)を有する。各側壁17,18は、長さ方向Bに壁厚さT1を有して配置される。各側壁17,18は、長さ方向B(壁厚さ方向)に外面17A,18A(側壁外面)及び内面17B,18B(側壁内面)を有する。各側壁17,18は、側壁17の内面17B及び側壁18の内面18Bを対向(対峙)して、長さ方向Bに並べて配置される。
各側壁17,18(長さ端側壁)は、図7に示すように、長さ方向Bにおいて、各側壁17,18の内面17B,18Bの間に長さ間隔τ(第2間隔/間隔)を隔てて、平行に配置される。長さ間隔τは、幅間隔εより広い(大きい)間隔である。
側壁17は、長さ方向Bにおいて、各側壁15,16の一方の長さ端に配置される。側壁18は、長さ方向Bにおいて、各側壁15,16の他方の長さ端に配置される。
各側壁17,18は、幅方向Aに壁幅W(幅)を有し、高さ方向Cに壁高さH(高さ)を有して配置される。各側壁17,18は、各側壁15,16に直交して、各側壁15,16に固定される(各側壁15,16と一体にされる)。
【0015】
各側壁15~18(浴槽壁)は、図8及び図9に示すように、高さ方向Cにおいて、各側壁15~18の一方の高さ端に矩形状(長方形状)の底開口Y1(開口)を形成する。各側壁15~18は、高さ方向Cにおいて、各側壁15~18の他方の高さ端に矩形状(長方形状)の天開口Y2(開口/天井開口)を形成する。
【0016】
浴槽本体7は、図1乃至図9に示すように、高さ方向Cに底壁19及び天壁20(天井壁)を有する。底壁19は、高さ方向Cに壁厚さTを有する。天壁20は、高さ方向Cに底壁19の壁厚さTより薄い壁厚さT1を有する。底壁19及び天壁20は、高さ方向C(壁厚さ方向)に外面19A,20A(底壁外面/天壁外面)及び内面19B,20B(底壁内面/天壁内面)を有する。底壁19及び天壁20は、底壁19の内面19B及び天壁20の内面20Bを対向(対峙)して、高さ方向Cに並べて配置される。
底壁19及び天壁20は、図8に示すように、高さ方向Cにおいて、底壁19の内面19B及び天壁20の内面20Bの間に高さ間隔σ(第3間隔/間隔)を隔てて、平行に配置される。高さ間隔σは、大人(人)の座高より広い(大きい)間隔である。
【0017】
底壁19は、図8及び図9示すように、底壁19の内面19Bを各側壁15~18の高さ方向Cの一方の高さ端に当接して、底開口Y1を閉塞して配置される。底壁19は、底壁19の内面19Bを各側壁15~18の高さ方向Cの一方の高さ端に当接して、各側壁15~18に固定される。
底壁19は、幅方向Aに壁幅Wを有して配置される。底壁19は、長さ方向Bに壁長さL1を有して側壁18の外面18Aから突出して配置されて、底開口Y1を閉塞する。
【0018】
天壁20は、図8及び図9に示すように、天壁20の内面20B(天壁内面)を各側壁15~18の高さ方向Cの他方の高さ端に当接して、天開口Y2を閉塞して配置される。
天壁20は、天壁20の内面20Bを各側壁15~18の高さ方向Cの他方の高さ端に当接して、各側壁15~18に固定される。
天壁20は、幅方向Aに壁幅Wを有して配置される。天壁20は、長さ方向Bに壁長さL1を有して側壁18の外面18Aから突出して配置されて、天開口Y2を閉塞する。
【0019】
浴槽本体7は、図7及び図8に示すように、排水口21(排水穴)、及び給水口(図示しない)を有する。排水口21は、底壁19に形成される。排水口21は、高さ方向Cにおいて、底壁19を貫通して、底壁19の外面19A(底壁外面)及び内面19B(底壁内面)に開口される。排水口21は、排水管22に連結(接続)される。
浴槽本体7(浴槽室δ/排水口21)は、排水栓23を排水口21に嵌込むことで、排水管22から遮断(止水)される。浴槽本体7(浴槽室δ/排水口21)は、排水栓23を排水口21から抜取ることで、排水管22に連通される。
【0020】
浴槽本体7は、図1図4図7及び図8に示すように、各側壁15~18,底壁19及び天壁20によって形成される浴槽室δ(空間)を浴槽本体7の内部に有する。
浴槽室δ(浴槽空間/空間)は、図4図7及び図8に示すように、幅方向Aに空間幅ε(各側壁15,16の内面15B,16Bの間の幅間隔ε)、長さ方向Bに空間長さτ(各側壁17,18の内面17B,18Bの間の長さ間隔τ)、及び高さ方向Cに空間高さσ(底壁19の内面19B及び天壁20の内面20Bの間の高さ間隔σ)を有する直方体の空間に形成される。
浴槽室δ(浴槽空間/空間)は、底壁19(底壁19の内面19B)及び天壁20(天壁20の内面20B)の間において、大人(人)が底壁19(底壁19の内面19B)に腰を下ろして座れる大きさに形成される。
【0021】
出入口8は、図7図9図12及び図13に示すように、浴槽本体7の側壁15~18(浴槽壁)であって、例えば、浴槽本体7の側壁15に形成される。
【0022】
出入口8は、図7及び図9に示すように、長さ方向Bにおいて、各側壁17,18の内面17B,18Bの間に配置される。出入口8は、高さ方向Cにおいて、底壁19の内面19Bに配置間隔γ(第4間隔/間隔)を隔てて、側壁15に形成される。出入口8は、幅方向Aにおいて、側壁15を貫通して、側壁15の外面15A(側壁外面)及び内面15B(側壁内面)に開口される。出入口8は、側壁15の内面15Bに開口されて、浴槽本体7の浴槽室δに連通される。出入口8は、高さ方向Cにおいて、側壁15の他方の高さ端(天壁20側の高さ端)に開口される。出入口8は、長さ方向Bに開口長さλを有して、側壁15の外面15A、内面15B及び側壁15の高さ方向Cの他方の高さ端に開口される。開口長さλは、大人(人)の腰幅(又は肩幅)より長い長さである。出入口8は、側壁15の外面15A及び内面15Bに開口され、側壁15の高さ方向Cの他方の高さ端に開口されて、浴槽本体7内(浴槽室δ)への人の出入りに供せられる(人の出入りに用いられ、又は人の出入りに利用される)。
【0023】
出入口8は、図7及び図9に示すように、例えば、長さ方向Bに長軸e、高さ方向Cに短軸fを有する楕円(楕円形状)に形成される。出入口8は、高さ方向Cにおいて、楕円の中心о及び天壁20の内面20Bの間に中心間隔βを隔てて配置される。中心間隔βは、例えば、楕円の短軸fの長さの2分の1より短い間隔である。出入口8は、長さ方向Bにおいて、楕円の中心оを各側壁17,18の間の中央(各側壁17,18の内面17B,18Bの間に中央)に位置して、側壁15に形成される。
【0024】
窓口9(窓穴)は、図7及び図8に示すように、浴槽本体7の側壁15~18(浴槽壁)であって、例えば、浴槽本体7の側壁16に形成される。
【0025】
窓口9は、図7及び図8に示すように、長さ方向Bにおいて、各側壁17,18の内面17B,18Bの間に配置される。窓口9は、高さ方向Cにおいて、底壁19の内面19Bに配置間隔γ(出入口8と同一間隔γ)を隔てて、側壁16に形成される。窓口9は、幅方向Aにおいて、側壁16を貫通して、側壁16の外面16A及び内面16Bに開口される。窓口9は、側壁16の内面15Bに開口されて、浴槽本体7の浴槽室δに連通される。窓口9は、高さ方向Cにおいて、側壁16の他方の高さ端(天壁20側の高さ端)に開口される。
【0026】
開放口10は、図1図4図8及び図9に示すように、浴槽本体7の天壁20に形成される。開放口10は、幅方向Aにおいて、各側壁15,16の内面15B,16Bの間に配置される。開放口10は、長さ方向Bにおいて、各側壁17,18の内面17B,18Bの間の中央に位置して、天壁20に形成される。開放口10は、長さ方向Bにおいて、天壁20の壁長さL1より短い開口長さλ(出入口8の開口長さを同一の開口長さ)を有して、天壁20に形成される。開放口10は、幅方向Aにおいて、幅間隔εと同一の開口幅ε有して、各側壁15,16の内面15B,16Bの間の天壁20に形成される。
開放口10は、高さ方向Cにおいて、天壁20を貫通して、天壁20の外面20A及び内面20Bに開口される。開放口10は、天壁20の内面20Bに開口されて、浴槽本体7の浴槽室δに連通される。開放口10は、長さ方向Bに開口長さλを有して出入口8及び窓口9に開口して、出入口8及び窓口9に連通される。
【0027】
管挿入溝11は、図7図9図12及び図13に示すように、浴槽本体7の側壁15に1本、形成される。管挿入溝11(1本の管挿入溝)は、出入口8の内周面8A(穴内周面)に間隔αを隔てて、出入口8の内周面8A(出入口8)に沿って配置される。管挿入溝11は、図9に示すように、長さ方向Bにおいて、一方の溝端11A側を側壁17(外面17A)及び出入口8の間に位置し、高さ方向Cにおいて、一方の溝端11Aを天壁20側(天壁20の近傍)に配置して、側壁15に形成される。管挿入溝11は、長さ方向Bにおいて、他方の溝端11B側を側壁18(外面18A)及び出入口8の間に配置し、高さ方向Cにおいて、他方の溝端11Bを天壁20側(天壁20の近傍)に位置して、側壁15に形成される。管挿入溝11は、幅方向Aに溝深さを有して側壁15の外面15Aに開口される。
【0028】
窓体13は、図1図3乃至図8に示すように、窓枠31及び窓材32を有する。
【0029】
窓枠31は、図7に示すように、環状の平板(枠平板)に形成される。窓枠31(窓枠平板)は、板厚さ方向に窓枠表面31A(枠板表面)及び枠裏面31B(枠板裏面)を有する。窓枠31は、窓枠31内(窓枠31の内側)に窓枠穴33(窓穴)を有する。窓枠穴33は、窓枠31の板厚さ方向において、窓枠31を貫通して、窓枠31の窓枠表面31A及び枠裏面31Bに開口される。
【0030】
窓材32は、例えば、透明の合成樹脂、透明のガラス等で形成される。窓材32は、図1図3乃至図8に示すように、窓枠31の全周において、窓枠31の窓枠表面31Aに当接されて、窓枠31の窓枠穴33を閉塞する。窓材32は、窓枠31の窓枠表面31Aに当接されて、窓枠31に固定される。
【0031】
窓体13は、図7に示すように、幅方向Aにおいて、浴槽本体7の側壁16(側壁16の外面16A)の外側(浴槽本体7の外側)に配置されて、側壁16に固定される。窓体13は、長さ方向Bにおいて、窓枠31を側壁17(側壁17の外面17A)及び窓口9の間に配置して、側壁17に固定される。窓体13は、長さ方向Bにおいて、窓枠31を側壁18(側壁18の外面18A)及び窓口9の間に配置して、側壁16に固定される。窓体13は、高さ方向Cにおいて、窓枠31を底壁19(底壁19の外面19A)及び窓口9の間に配置して、側壁16に固定される。
【0032】
窓体13は、図7及び図8に示すように、窓枠31の枠裏面31Bを側壁16の外面16Aに当接して、側壁16に固定される。窓枠31は、長さ方向Bにおいて、側壁17及び窓口9の間、側壁18及び窓口9の間に配置され、高さ方向Cにおいて、底壁19及び窓口9の間に配置されて、側壁16に固定される。窓枠31は、窓枠31の枠裏面31Bを側壁16の外面16Aに当接して、側壁16に固定される。窓体13は、窓材32にて窓口9を閉塞して、側壁16に固定される。窓口9は、窓体13(窓材32)にて閉塞される。
【0033】
開閉装置1は、図1乃至図4図6乃至図12に示すように、一対の軸受け片35,36(軸受け)、回転軸37(軸)、扉体38及び止水体39を有する。
【0034】
各軸受け片35,36は、図1乃至図4図6乃至図9図11(b)及び図12に示すように、浴槽本体7の側壁18(側壁18の外面19A)に配置される。
各軸受け片35,36は、板厚さを有する平板状(平板)に形成される。各軸受け片35,36は、板厚さ方向に板表面35A,36A(軸受け表面)及び板裏面35B,36B(軸受け裏面)を有する。
【0035】
各軸受け片35,36は、図1図4及び図6に示すように、軸受け片35の板裏面35B及び軸受け片36の板裏面36Bを対向(対峙)して、幅方向Aに並んで配置される。各軸受け片35,36は、図4に示すように、幅方向Aにおいて、各軸受け片35,36の板裏面35B,36Bの間に軸受け間隔φ(間隔)を隔てて、浴槽本体7の側壁18の外面18Aに配置される。各軸受け片35,36は、側壁18(側壁18の外面18A)の外側に配置さる。各軸受け片35,36は、長さ方向Bにおいて、側壁18の外面19Aから突出して、側壁18に固定される。各軸受け片35,36は、高さ方向Cにおいて、底壁19の内面19B及び天壁20の内面20Bの間に配置されて、底壁19及び天壁20に固定される。
【0036】
軸受け片35は、図1図2図4図6図9及び図12に示すように、幅方向Aにおいて、側壁15の外面15Aから突出して、側壁18(側壁16)に固定される。軸受け片35は、幅方向Aにおいて、軸受け片35の板表面35Aを側壁15の外面15Aから突出量ψを有して突出して、軸受け片35の板表面35Aを側壁15の外面15Aと平行にして配置される。軸受け片35は、図9及び図12に示すように、軸受け穴40(第1軸受け穴)を有する。軸受け穴40は、円形状(円形穴)に形成される。軸受け穴40は、高さ方向Cにおいて、軸受け穴40の穴中心о1及び天壁20の内面20Bの間に中心間隔β(出入口8と同一の中心間隔)を有して、軸受け片35に形成される。軸受け穴40は、幅方向Aにおいて、軸受け片35を貫通して、軸受け片35の板表面35A及び板裏面35Bに開口される。
【0037】
軸受け片36は、図3図4図6図8及び図11(b)に示すように、幅方向Aにおいて、軸受け片35(第1軸受け片)の内面35Bに軸受け間隔φを隔てて、軸受け片35と平行に配置される。軸受け片36は、幅方向Aにおいて、軸受け片36の板表面36Aを側壁16の外面16Aと面一にして、側壁18(側壁16)に固定される。軸受け片36(第2軸受け片)は、図8及び図11(b)に示すように、軸受け穴41(第2軸受け穴)を有する。軸受け穴41は、円形状(円形穴)に形成される。軸受け穴41は、高さ方向Cにおいて、軸受け穴41の穴中心о1及び天壁20の内面20Bの間に中心間隔βを有して、軸受け片36に形成される。軸受け穴41は、軸受け穴40と同心にして軸受け片36に形成される。軸受け穴41は、幅方向Aにおいて、軸受け片36を貫通して、軸受け片36の板表面36A及び板裏面36Bに開口される。軸受け穴41は、幅方向Aにおいて、軸受け穴40に対向(対峙)して配置される。
【0038】
回転軸37は、図1乃至図4図6図7図11(b)及び図12に示すように、各軸受け片35,36に回転自在に軸支(支持)される。回転軸37は、円柱状(断面円形)に形成される。回転軸37は、回転軸37の軸中心線kを幅方向Aに向けて配置される。回転軸37は、一方の軸端37A側を軸受け片35の軸受け穴40に挿入し、他方の軸端37B側を軸受け片36の軸受け穴41に挿入して、各軸受け片35,36に回転自在に軸支(支持)される。回転軸37は、幅方向Aにおいて、各軸端37A,37Bを各軸受け穴40,41から突出して、各軸受け片35,36の間に配置される。各軸受け片35,36は、回転軸37の各軸端37A,37B側を各軸受け穴40,42に挿入して、回転軸37を回転自在に軸支(支持)する。
【0039】
扉体38は、図1乃至図9、及び図19乃至図21に示すように、出入口8を開閉する。
扉体38は、図1図2図4乃至図7図12及び図13に示すように、扉枠45、窓材46(扉窓材)及び扉軸受け片47(扉軸受け)を有する。
【0040】
扉枠45は、図7図12及び図13に示すように、環状の平板(枠平板)に形成される。扉枠45(扉枠平板)は、板厚さ方向に扉枠表面45A(枠板表面)及び扉枠裏面45B(枠板裏面)を有する。扉枠45は、扉枠45内(扉枠45の内側)に扉枠穴51(扉穴)を有する。扉枠穴51は、扉枠45の板厚さ方向において、扉枠45を貫通して、扉枠45の扉枠表面45A及び扉枠裏面45Bに開口される。
【0041】
窓材46(扉窓材)は、図7図12及び図13に示すように、例えば、透明の合成樹脂、透明のガラス等で形成される。窓材46は、扉枠45の全周において、扉枠45の扉枠表面45Aに当接されて、扉枠45の扉枠穴51を閉塞する。窓材46は、扉枠45の扉枠表面45Aに当接されて、扉枠45に固定される。窓材46は、扉枠45の扉枠裏面45Bに離間しつつ、扉枠45の扉枠表面45Aから突出して、扉枠45に固定される。
【0042】
扉軸受け片47は、図1図2図4図6図7及び図12に示すように、扉枠45に配置される。扉軸受け片47は、扉枠45(扉枠45の外周面45a)に配置される、
扉軸受け片47は、板厚さを有する平板状(平板)に形成される。扉軸受け片47(扉軸受け)は、板厚さ方向に板表面47A(扉軸受け表面)及び板裏面47B(扉軸受け裏面)を有する。
扉軸受け片47は、扉枠45の外周面45aから突出して、扉枠45に固定される。扉軸受け片47は、扉軸受け片47の板裏面47Bを扉枠45の扉枠裏面45Bに面一に配置して、扉枠45に固定される。
【0043】
扉軸受け片47は、図12に示すように、軸受け穴52(扉軸受け穴)を有する。軸受け穴52は、円形状(円形穴)に形成されて、扉軸受け片47に配置される。軸受け穴52は、扉軸受け片47の板裏面47B(板表面47A)に直交して、扉軸受け片47に形成される。
軸受け穴52は、扉軸受け片47の板裏面47Bから穴深さを有して、扉軸受け片47の板表面47A及び板裏面47Bの間に形成される。扉軸受け穴52は、扉軸受け片47の板裏面47Bに開口される。
【0044】
扉枠45(扉体38)は、図2図7図12及び図13に示すように、例えば、出入口8の長軸eより長い長軸m、出入口8の短軸fより長い短軸nを有する楕円環状(環状楕円)に形成される。扉枠45は、楕円環状の平板に形成され、板厚さ方向に扉枠表面45A(枠板表面)及び扉枠裏面45B(枠板裏面)を有する。楕円環状の扉枠45は、扉枠45内に楕円(楕円形状)の扉枠穴51を有し、扉枠穴51は、扉枠45の板厚さ方向において、扉枠45を貫通して、扉枠45(楕円環状の扉枠)の扉枠表面45A及び扉枠裏面45Bに開口される。楕円環状の扉体38(扉枠45)において、窓材46(扉窓材)は、楕円環状の扉枠45の全周において、扉枠45の扉枠表面45Aに当接されて、楕円環状の扉枠45の扉枠穴51(楕円形状の扉枠穴)を閉塞する。窓材46は、楕円環状の扉枠45の扉枠表面45Aに当接されて、扉枠45(楕円環状の扉枠)に固定される。窓材46は、楕円環状の扉枠45の扉枠裏面45Bに離間しつつ、扉枠表面45Aから突出して、扉枠45に固定される。
楕円形状の扉枠45において、扉軸受け片47(扉軸受け)は、扉枠45の長軸mの方向において、扉枠45の一方の外周端に配置されて、楕円形状の扉枠45に固定される。
軸受け片47は、扉枠45の長軸mの方向において、扉枠45の外周面45aから突出して配置される。扉軸受け片47は、扉軸受け片47の板裏面47Bを扉枠45(楕円環状の扉枠)の扉枠裏面45Bに面一として、扉枠45に固定される。
扉軸受け片47は、軸受け穴52の穴中心о2を扉枠45の長軸mに位置して、扉枠45に固定される。軸受け穴52は、軸受け穴52の穴中心о2を扉枠45の長軸mに位置して、扉軸受け片47に形成される。軸受け穴52は、軸受け穴52の穴中心線を扉枠45の長軸mと直交して、扉軸受け片47に形成される。軸受け穴52は、扉枠45(扉体38)の長軸mと直交する方向(短軸nの方向)において、扉軸受け片47の板裏面47Bから穴深さを有して、扉軸受け片47の板表面47A及び板裏面47Bの間に形成される。軸受け穴52は、扉軸受け片47の板裏面47Bに開口される。
【0045】
扉体38は、図1図2図4乃至図7図12及び図13に示すように、幅方向Aにおいて、側壁15の外側に配置される。扉体38は、幅方向Aにおいて、側壁15の外面15Aに離間間隔ψ(軸受け片35の突出量ψと同一の間隔)を隔てて浴槽本体7(回転軸37)に配置される。
扉体38は、側壁15の外面15Aとの間の離間間隔ψを保ちつつ(離間間隔ψを保って)、回転軸37と共に回転されて、出入口8を閉じる閉位置P1(図1乃至図7参照)と、出入口8を開く開位置P2(図19乃至図22参照)との間で移動(回転/回転移動)される。
【0046】
扉体38は、図7図12及び図13に示すように、扉枠45の扉枠裏面45Bを側壁15の外面15Aに対向(対峙)して、側壁15に平行に配置される。扉体38は、扉軸受け片47の板裏面47Bから回転軸37の一方の軸端37Aを軸受け穴52に挿入して、回転軸37に固定される。扉体38は、軸受け片35から幅方向Aに突出する回転軸37の一方の軸端37A側を、扉軸受け片47の軸受け穴52に挿入し、扉軸受け片47を回転軸37の一方の軸端37A側に固定にして、回転軸37に連結(固定)される。扉体38は、幅方向Aから扉軸受け片47の板裏面47Bを軸受け片35の板表面35Aに摺動自在に当接して、回転軸37の一方の軸端37A側に配置(固定)される。
【0047】
扉体38は、図12に示すように、扉軸受け片47の板裏面47Bを、軸受け片35の板表面35Aに摺動自在に当接すると、扉枠45の板裏面45B(扉体38)及び側壁15の外面15A(側壁)の間に離間間隔ψを隔てて、側壁15と平行に配置されて、回転軸37(一方の軸端37A側)に固定される。扉体38は、回転軸37、軸受け片35を介して浴槽本体7に配置される。扉体38は、回転軸37の軸中心線kを中心として、回転軸37と共に回転され、回転軸37を介して各軸受け片35,37に支持(回転自在に支持)される。扉体38は、各軸受け片35,36及び回転軸37を介して浴槽本体7に回転自在(移動自在)として配置される。
【0048】
止水体39(止水管)は、図9図12及び図13に示すように、可撓性を有する材料で形成される。止水体39は、1本の弾性管(弾性チューブ)であって、例えば、天然ゴム、合成ゴムで形成されるゴム管(ゴムチューブ)である(以下「止水管39」という)。止水管39(1本の止水管)は、止水管39の各管端39A,39Bを閉塞(閉鎖)して形成され、止水管39内(止水管39の内部)に給排気空間ω(空間)を有する。止水管39の各管端39A,39Bは、閉塞されて、止水管39内(止水管39の内部)に給排気空間ωを形成する。
止水管39(止水体)は、給排気空間ωへの圧縮気体(例えば、圧縮空気)の給排気によって膨張又は収縮される。
【0049】
止水管39は、図9図12及び図13に示すように、出入口8に沿って配置されて、側壁15に取付けられる。止水管39は、出入口8の内周面8A(穴内周面)に間隔αを隔てて、出入口8の内周面8A(出入口8)に沿って配置される。止水管39は、図9に示すように、長さ方向Bにおいて、一方の管端39A側を側壁17(外面17A)及び出入口8の間に配置し、高さ方向Cにおいて、一方の管端39Aを天壁20側(天壁20の近傍)に配置して、側壁15に取付けられる。止水管39は、長さ方向Bにおいて、他方の管端39B側を側壁18(外面18A)及び出入口8の間に配置し、高さ方向Cにおいて、他方の管端39Bを天壁20側(天壁20の近傍)に配置して、側壁15に取付けられる。止水管39は、管挿入溝11内に挿入されて、側壁15に取付けられる。止水管39は、一方の管端39Aを管挿入溝11の一方の溝端11Aに位置し、他方の管端39Bを管挿入溝11の他方の溝端11Bに位置して、管挿入溝11内に挿入される。
止水管39は、図12及び図13に示すように、幅方向Aにおいて、側壁15の外面15A(管挿入溝11内)から突出して配置される。
【0050】
止水管39は、図12及び図13に示すように、止水管39の収縮状態において、扉体38(扉枠45の板裏面45B)に隙間ψ1を隔てて、管挿入溝11内に挿入されて、側壁15に配置される(側壁15に取付けられる)。止水管39(収縮状態の止水管39)は、幅方向Aにおいて、止水管39の外周面39a及び扉体38(扉枠45の扉枠裏面45B)の間に隙間ψ1を隔てて、管挿入溝11内に挿入される。止水管39は、図12及び図13に示すように、止水管39の収縮状態において、閉位置P1にある扉体38(扉枠45の板裏面45B)に隙間ψ1を隔てて、管挿入溝11内に挿入されて、側壁15に配置される(側壁15に取付けられる)。止水管39(収縮状態の止水管39)は、幅方向Aにおいて、止水管39の外周面39a及び閉位置P1にある扉体38(扉枠45の扉枠裏面45B)の間に隙間ψ1を隔てて、管挿入溝11内に挿入される。止水管39は、幅方向Aにおいて、扉体38(扉枠45の扉枠裏面45B)及び側壁15の間に配置される。
【0051】
駆動装置2は、図1乃至図4図6図7図10図11(a)、図14及び図16に示すように、浴槽本体7に配置される。駆動装置2は、扉体38(回転軸37)を回転して、扉体38を閉位置P1(図1乃至図7参照)と、開位置P2(図19乃至図22参照)との間で移動(回転)する。
【0052】
駆動装置2は、図1乃至図4図6図10図11(a)、図14及び図16に示すように、軸連結部材55(軸連結具)、及び空圧シリンダー56(アクチュエーター)を有する。
【0053】
軸連結部材55は、図1図4図6図10図11(a)、図14及び図16に示すように、連結円筒部57、連結片58及び連結軸59を有する。
【0054】
連結片58は、図4図6図10図11(a)及び図16に示すように、平板に形成され、板厚さ方向に板表面58A(連結板表面)及び板裏面58B(連結板裏面)を有する。連結片58は、連結片58の板表面58A及び板裏面58Bを連結円筒部57の筒中心線qに直交して、連結円筒部57に配置される。連結片58は、連結円筒部57の筒中心線qと直交する方向において、連結円筒部57の外周面57aから突出して、連結円筒部57に固定される。連結軸59は、連結軸59の軸中心線sを連結円筒部57の筒中心線qと平行にして、連結片58に配置される。連結軸59は、連結片58の板表面58Aから突出して、連結片58に固定される。
【0055】
軸連結部材55は、図1図4図6図10及び図11(a)示すように、幅方向Aにおいて、各軸受け片35,35の間の回転軸37の中央に配置される。軸連結部材55は、長さ方向Bにおいて、連結片58を側壁18(側壁18の外面18A)と反対側に向けて、回転軸37に固定される。軸連結部材55は、連結円筒部57を回転軸37に外嵌して、回転軸37に固定される。
【0056】
空圧シリンダー56(エアーシリンダー)は、図14及び図16に示すように、シリンダー本体61、ピストン62、及びピストンロッド63を有する。ピストン62は、シリンダー本体61の内周面に摺動自在として、シリンダー本体61内に配置される。ピストン62は。シリンダー本体61内をシリンダーヘッド61A(シリンダー本体61の筒中心線uの方向の一方のシリンダー端)側の給排室E(第1給排室)、及びシリンダーロッド61B(シリンダー本体61の筒中心線uの方向の他方のシリンダー端)側の給排室F(第2給排室)に区画する。ピストンロッド63は、シリンダー本体61内において、ピストン62に連結される。ピストンロッド63は、シリンダーロッド61B側からシリンダー本体61内から突出して配置される。
【0057】
空圧シリンダー56は、図1図2図4図6及び図10に示すように、高さ方向Cにおいて、底壁19及び回転軸37の間に配置されて、浴槽本体7(底壁19)に取付けられる。
【0058】
空圧シリンダー56は、図4図6図10及び図16に示すように、幅方向Aにおいて、ピストンロッド63のロッド先端63A側を連結片58(板表面58A)に間隔を隔てて対向(対峙)して配置される。空圧シリンダー56は、ピストンロッド63のロッド先端63A側を連結軸59に回転自在に外嵌して、軸連結部材55に連結される。空圧シリンダー56は、シリンダー本体61のシリンダーヘッド61A側を底壁19に回転自在に取付けて、浴槽本体7に配置される。
【0059】
給排気装置3は、図14に示すように、止水管39(止水体)に接続される。給排気装置3は、扉体38が閉位置P1にある状態において、止水管39(止水体)に対し圧縮気体(例えば、圧縮空気)を給排気する。給排気装置3は、止水管39内(止水管39の給排気空間ω)に接続(連結)されて、止水管39の給排気空間ωに圧縮空気を給気及び排気する。給排気装置3は、図14図16及び図23に示すように、空圧シリンダー56(アクチュエーター)の各給排室E,Fに圧縮空気を給排気する。給排気装置3は、空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の各給排室E,Fに接続される。
【0060】
給排気装置3は、図14に示すように、空気圧縮機71(エアーコンプレッサー)、空気圧タンク72(エアータンク)、電磁弁73(第1電磁弁)及び電磁弁74(第2電磁弁)を有する。
【0061】
空気圧縮機71は、図15に示すように、制御装置Zに接続される。空気圧縮機71は、図14に示すように、配管85(管)に接続される。配管85は、空気圧タンク72に接続される。空気圧縮機71は、配管85を通して空気圧タンク72に接続される。空気圧縮機71は、空気(気体)を圧縮して、圧縮空気(圧縮気体)を配管85(管)に吐出する。空気圧縮機71から吐出された圧縮空気は、配管85(流路)を通して空気圧タンク72に流入される。
【0062】
空気圧タンク72は、図14に示すように、配管85を通して空気圧縮機71に接続されて、空気圧縮機71から吐出された圧縮空気を貯留する。
【0063】
電磁弁73は、図14に示すように、例えば、4方向4ポート3位置切替電磁弁(4ポート3位置方向制御弁)である。電磁弁73は、供給ポート73a、排気ポート73b、2つのシリンダーポート73c,73d、第1及び第2ソレノイド75,76を有する。電磁弁73(各ソレノイド75,76)は、図15に示すように、制御装置Zに接続される。
【0064】
電磁弁73において、供給ポート73aは、図14に示すように、配管86(管)に接続される。配管86は、空気圧タンク72に接続される。供給ポート73aは、配管86(流路)を通して空気圧タンク72に接続され、空気圧タンク72に貯留した圧縮空気が供給される。
【0065】
電磁弁73において、排気ポート73bは、図14に示すように、消音器77に接続される。排気ポート73bは、消音器77を通して大気に開放される。
【0066】
電磁弁73において、シリンダーポート73c(第1シリンダーポート)は、図14に示すように、配管88(管)に接続される。配管88は、空圧シリンダー56の給排室Eに接続される。シリンダーポート73cは、配管88(流路)を通して空圧シリンダー56の給排室Eに接続される。
【0067】
電磁弁73において、シリンダーポート73d(第2シリンダーポート)は、図14に示すように、配管89(管)に接続される。配管89は、空圧シリンダー56の給排室Fに接続される。シリンダーポート73dは、配管89(流路)を通して空圧シリンダー56の給排室Fに接続される。
【0068】
電磁弁73は、図14に示すように、第1及び第2ソレノイド75,76の消磁時に、中立位置Q1にされる。中立位置Q1は、全てのポート73a,73b,73c,73dを閉じた状態にする位置である。
電磁弁73は、図14に示すように、第1ソレノイド75の励磁によって、中立位置Q1から切替位置Q2(第1切替位置)に切替られる。切替位置Q2は、供給ポート73aとシリンダーポート73cを接続し、排気ポート73bとシリンダーポート73dを接続する位置である。
電磁弁73は、図14に示すように、第2ソレノイド76の励磁によって、中立位置Q1から切替位置Q3(第2切替位置)に切替られる。切替位置Q3は、供給ポート73a及びシリンダーポート73dを接続し、排気ポート73bとシリンダーポート73cを接続する位置である。
【0069】
電磁弁74は、図14に示すように、例えば、3単動常時閉電磁弁(3ポート2位置方向制御弁)である。電磁弁74は、供給ポート74a、排気ポート74b、給排気ポート74c(ポート)、バネ78、ソレノイド79を有する。電磁弁74(ソレノイド79)は、図15に示すように、制御装置Zに接続される。
【0070】
電磁弁74において、供給ポート74aは、図14に示すように、配管90(管)に接続される。配管90は、電磁弁73(供給ポート73a)及び空気圧タンク72の間において、配管86に接続される。供給ポート74aは、配管90(流路)及び配管86(流路)を通して空気圧タンク72に接続され、空気圧タンク72に貯留した圧縮空気が供給される。
【0071】
電磁弁74において、排気ポート74bは、図14に示すように、消音器80に接続される。排気ポート74bは、消音器80を通して大気に開放される。
【0072】
電磁弁74において、給排気ポート74cは、図14に示すように、配管91(管)に接続される。配管91は、止水管39内(給排気空間ω)に接続される。給排気ポート74cは、配管91を通して止水管39内(給排気空間ω)に接続される。
【0073】
電磁弁74は、図14に示すように、常時、バネ78のバネ力(付勢力)によって、切替位置V1(第1切替位置)にされる。切替位置V1は、排気ポート74bと給排気ポート74cを接続する位置である。
電磁弁74は、ソレノイド79の励磁によって、切替位置V1(第1切替位置)から切替位置V2(第2切替位置)に切替られる。切替位置V2は、供給ポート74aと給排気ポート74cを接続する位置である。
【0074】
給排気装置3は、図14に示すように、電磁弁74の切替位置V2において、空気圧タンク72の貯留した圧縮空気(空気圧縮機71の吐出する圧縮空気)を各配管86,90、電磁弁74及び配管91を通して止水管39内(給排気空間ω)に給気(供給)して、止水管39を膨張させる。給排気装置3は、図14に示すように、電磁弁74の切替位置V1において、止水管39内(給排気空間ω)に供給(給気)した圧縮空気を配管91、電磁弁74及び消音器80を通して大気中に排気(放出)して、膨張した止水管39を膨張状態から収縮させる。
【0075】
給排気装置3は、図14に示すように、電磁弁73の切替位置Q2において、空気圧タンク72に貯留した圧縮空気(空気圧縮機71の吐出する圧縮空気)を配管86、電磁弁73及び配管88を通して、空圧シリンダー56の給排室Eに供給(給気)し、空圧シリンダー56の給排室Fの圧縮空気を配管89、電磁弁73及び消音器77を通して大気中に排気(放出)する。
駆動装置2において、空圧シリンダー56は、図14に示すように、給排室Eへの圧縮空気の供給(給気)、給排室Fの圧縮空気の排気に伴って、ピストン62をシリンダー本体61のシリンダーロッド61B側に移動して、ピストンロッド63をシリンダー本体61内から進出させる。
駆動装置2において、回転軸37は、図16に示すように、空圧シリンダー56のピストンロッド63の進出に伴って、軸連結部材55(連結円筒部57、連結片58及び連結軸59)を介して、一方向G1(図2に示す反時計方向)に回転されて、扉体38を開位置P2から閉位置P1に回転させる。
開位置P2に位置する扉体38は、回転軸37の軸中心線kを中心として、浴槽本体7の底壁19(内面19B)に向かう方向G1(一方向G1)に回転されて、閉位置P1に移動される。
【0076】
給排気装置3は、図14に示すように、電磁弁73の切替位置Q3において、空気圧タンク72に貯留した圧縮空気(空気圧縮機71の吐出する圧縮空気)を配管86、電磁弁73及び配管89を通して、空圧シリンダー56の給排室Fに供給(給気)し、空圧シリンダー56の給排室Eの圧縮空気を配管88、電磁弁73及び消音器77を通して大気に排気(放出)する。
駆動装置2において、空圧シリンダー56は、図23に示すように、給排室Fへの圧縮空気の供給、給排室Eの圧縮空気の排気に伴って、ピストン62をシリンダーヘッド61A側に移動して、ピストンロッド63をシリンダー本体61内に退避させる。
駆動装置2において、回転軸37は、図20に示すように、空圧シリンダー56のピストンロッド63の退避に伴って、軸連結部材55を介して、他方向G2(図20に示す時計方向)に回転されて、扉体38を閉位置P1から開位置P2に回転させる。
閉位置P1に位置する扉体38は、回転軸37の軸中心線kを中心として、浴槽本体7の底壁19(内面19B)から離間する方向G2(他方向G2)に回転されて、開位置P2に移動される。扉体38は、閉位置P1から他方向G2に略90度回転されて、閉位置P1から開位置P2に移動される。
【0077】
開閉検出装置4(開閉検出器)は、図16及び図23に示すように、ピストン62(ピストンロッド63)の位置[扉体38の開閉(閉位置P1及び開位置P2)]を検出する。
開閉検出装置4は、図14図16及び図23に示すように、例えば、磁石81、及び複数(一対)のオートスイッチ82,83(第1及び第2オートスイッチ)を有する。
【0078】
磁石81は、図14及び図16に示すように、円環状に形成される(円環状の磁石)。磁石81は、ピストン62(ピストンロッド63/シリンダー本体61)と同心に配置される。磁石81(円環状の磁石)は、磁石の外周面81a(外周)をピストン62の外周面62aと面一にして、ピストン62に埋設されて(ピストン62内に組込まれて)、ピストン62に固定される。
【0079】
各オートスイッチ82,83は、図14図16及び図23に示すように、空圧シリンダー56(シリンダー本体61)に配置される。各オートスイッチ82,83は、シリンダー本体61の外周面61aに当接して、シリンダー本体61に固定される。各オートスイッチ82,83は、図15に示すように、制御装置Zに接続される。
【0080】
オートスイッチ82(第1オートスイッチ/上部オートスイッチ)は、図16に示すように、シリンダー本体61の筒中心線uの方向U(以下、「筒中心線方向U」という)において、シリンダー本体61のシリンダーロッド61B(他方のシリンダ端)にスイッチ間隔ρ1(第1スイッチ間隔)を隔てて、シリンダー本体61(外周面61a)に配置(固定)される。
スイッチ間隔ρ1(第1スイッチ間隔)は、図16に示すように、シリンダー本体61のシリンダーロッド61B(他方のシリンダー端)から突出するピストンロッド63の突出量LA(シリンダーロッド61B及びロッド先端63Aの間のピストンロッド63のロッド長さ)となる間隔であって、扉体38を閉位置P1(図1乃至図7参照)に配置(位置)する。
扉体38は、空圧シリンダー56のピストン62がシリンダーロッド61B(他方のシリンダー端)からスイッチ間隔ρ1を隔てるピストン位置μ1(第1ピストン位置μ1)に位置すると、閉位置P1に配置される。
オートスイッチ82は、ピストン位置μ1に位置するピストン62において、磁石81(磁石81の磁力)によって「ON(オン)」にされて、閉検出信号(閉検出指令)を制御装置Zに出力する。
【0081】
オートスイッチ83(第2オートスイッチ/下部オートスイッチ)は、図23に示すように、シリンダー本体61の筒中心線方向Uにおいて、シリンダー本体61のシリンダーロッド61B(他方のシリンダ端)にスイッチ間隔ρ2(第2スイッチ間隔)を隔てて、シリンダーヘッド61A側(一方のシリンダー端側)のシリンダー本体61(外周面61a)に配置(固定)される。スイッチ間隔ρ2(第2スイッチ間隔)は、スイッチ間隔ρ1(第1スイッチ間隔)よりも大きい間隔である。
オートスイッチ83は、シリンダー本体61の筒中心線方向Uにおいて、シリンダー本体61のシリンダーロッド61Bとの間にオートスイッチ82を位置して、シリンダー本体61(外周面61a)に配置(固定)される。オートスイッチ83は、シリンダー本体61の筒中心線方向Uにおいて、オートスイッチ82にスイッチ間隔ρ3(第3スイッチ間隔)を隔てて、シリンダー本体61のシリンダーヘッド61A側(一方のシリンダー端側)に配置される。
【0082】
スイッチ間隔ρ2(第2スイッチ間隔)は、図23に示すように、シリンダー本体61のシリンダーロッド61B(他方のシリンダー端)から突出するピストンロッド63の突出量LB(シリンダーロッド61B及びロッド先端63Aの間のピストンロッド63のロッド長さ)となる間隔であって、扉体38を開位置P2(図19乃至図22参照)に配置(位置)する。ピストンロッド63の突出量LB(第2突出量)は、突出量LA(第1突出量)より小さい。
扉体38は、空圧シリンダー56のピストン62がシリンダーロッド61B(他方のシリンダー端)からスイッチ間隔ρ2を隔てるピストン位置μ2(第2ピストン位置μ2)に位置すると、開位置P2に配置される。
オートスイッチ83は、ピストン位置μ2に位置するピストン62において、磁石81(磁石81の磁力)によって「ON(オン)」にされて、開検出信号(開検出指令)を制御装置Zに出力する。
【0083】
水位検出装置5(水位検出器)は、浴槽Y(浴槽室δ)に貯留された液体(水)の水位を検出する。水位検出装置5は、例えば、電波式水位計である。水位検出装置5は、図15に示すように、制御装置Zに接続される。なお、水位検出装置5は、超音波式水位計、フロート式水位計、ガイドロープ式水位計、静電容量式水位計、圧力式水位計等であっても良い。
【0084】
水位検出装置5は、図8に示すように、浴槽本体7内(浴槽室δ)において、天壁20の内面20Bに固定される。水位検出装置5は、浴槽本体7の底壁19(内面19B)に向けてマイクロ波パルスを発信して、浴槽Y(浴槽室δ)に貯留された液体(水)の水位を測定(検出)して、水位を示す水位信号を制御装置Zに出力する。
【0085】
操作装置6は、図8に示すように、浴槽本体7(浴槽Y)に配置される。操作装置6は、高さ方向Cにおいて、浴槽本体7内(浴槽室δ)の天壁20側に配置される。操作装置6は、例えば、浴槽本体7内(浴槽室δ)において、側壁16の内面16Bに固定される。
【0086】
操作装置6は、図8及び図15に示すように、扉開きボタン95(第1ボンタン/第1スイッチ)、及び扉閉じボタン96(第2ボタン/第2スイッチ)を有する。扉開きボンタン95及び扉閉じボタン96は、図15に示すように、制御装置Zに接続される。
扉開きボタン95は、ボタン95の操作によって、扉開き信号(扉開き指令)を制御装置Zに出力する。扉閉じボタン96は、ボタン96の操作によって、扉閉じ信号(扉閉じ指令)を制御装置Zに出力する。
【0087】
制御装置Z(制御器)は、例えば、CPU(Central Processing Unit/中央処理装置)である。制御装置Zは、図15に示すように、空気圧縮機71に接続され、空気圧縮機の駆動及び停止を制御する。制御装置Zは、電磁弁73の第1及び第2ソレノイド75,76に接続され、第1及び第2ソレノイド75,76の励磁、消磁(電磁弁73の位置切替を)を制御する。制御装置Zは、電磁弁74のソレノイド79に接続され、ソレノイド79の励磁、消磁(電磁弁74の位置切替)を制御する。
制御装置Zは、水位検出装置5に接続される。制御装置Zは、扉開きボタン95及び扉閉じボタン96(操作装置6)に接続される。
【0088】
次に、浴槽ユニットXにおいて、開閉装置1(扉体38及び止水管39)の開閉動作等について、図1乃至図24を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、扉体38は、開位置P2に位置し(図19乃至図22参照)、空圧シリンダー56のピストン62は、ピストン位置μ2に位置し(図23参照)、電磁弁73は、中立位置Q1に位置し(図14参照)、及び電磁弁74は切替位置V1に位置(図14参照)しているものとする。また、止水管39は、切替位置V1に位置する電磁弁74,消音器80を通して大気に開放されて、収縮状態にあるものとする。更に、浴槽Yには、液体(水)が貯留されていないものとする。
【0089】
開位置P2に位置する扉体38において、入浴する者(以下、「入浴者」という)は、図19乃至図21に示すように、出入口8から浴槽Y内(浴槽室δ)に入る。
入浴者は、浴槽Y内(浴槽室δ)に入ると、図8及び図15に示すように、操作装置6の扉閉じボタン96(扉閉じスイッチ)を操作する。
扉閉じボタン96は、入浴者の操作によって、扉閉じ信号を制御装置Zに出力する。
【0090】
制御装置Zは、図15に示すように、扉閉じボタン96(操作装置6)から扉閉じ信号を入力すると、空気圧縮機71に駆動信号(駆動指令)を出力して、空気圧縮機71を駆動する。空気圧縮機71は、図14に示すように、駆動信号に入力によって駆動して、圧縮空気を配管85に吐出する。空気圧縮機71から吐出された圧縮空気は、配管85を通って空気圧タンク72に流入される。空気圧タンク72は、配管85(空気圧縮機71)から流入される圧縮空気を貯留する。
【0091】
制御装置Zは、図15に示すように、扉閉じボタン96から扉閉じ信号を入力すると、電磁弁73の第1ソレノイド75を励磁して、電磁弁73を中立位置Q1から切替位置Q2(第1切替位置)に切替える。
電磁弁73は、図14に示すように、第1ソレノイド75の励磁によって、中立位置Q1から切替位置Q2に切替られる。電磁弁73は、切替位置Q2において、供給ポート73aを配管88(シリンダーポート73c)に接続し、排気ポート73bを配管89(シリンダーポート73d)に接続する。
空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の給気室Eは、図14及び図23に示すように、電磁弁73の切替位置Q2において、配管88、電磁弁73(シリンダーポート73c,供給ポート73a)及び配管86を通して空気圧タンク72に連通される。空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の給排室Fは、電磁弁73の切替位置Q2において、配管89、電磁弁73(シリンダーポート73d、排気ポート73b)及び消音器77を通して大気中に開放される。
【0092】
空気圧タンク72に貯留された圧縮空気は、図14及び図23に示すように、電磁弁73の切替位置Q2において、配管86、電磁弁73の供給ポート73a、シリンダーポート73c及び配管88を通って空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の給排室Eに導入(流入/供給)される。
空圧シリンダー56は、給排室Eへの圧縮空気の導入(供給)によって、ピストン62をピストン位置μ2(シリンダーヘッド61A側)からピストン位置μ1(シリンダーロッド61B側)に向けて移動して、ピストンロッド63をシリンダー本体61内から進出させる。
【0093】
開閉装置1において、回転軸37は、ピストンロッド63のシリンダー本体61内からの進出によって、ロッド先端63A側を連結軸59に回転自在に外嵌した軸連結部材55と共に、他方向G2に回転される。
駆動装置2は、ピストンロッド63をシリンダー本体61内から進出し、ロッド先端63A側に回転自在に連結した軸連結部材55と共に回転軸37を回転する。駆動装置2は、ピストンロッド63の直線運動(進出)を、軸連結部材55によって回転運動に変換して、軸連結部材55及び回転軸37を他方向G2に回転させる。
【0094】
開閉装置1において、扉体38は、図20に示すように、回転軸37(軸連結部材55)の回転に伴って、回転軸37と共に他方向G2に回転される。扉体38は、回転軸37の軸中心線kを中心として、開位置P2から浴槽本体7の底壁19(内面19B)に向かう方向G2に回転される。扉体38は、図24に示すように、収縮状態の止水管39(止水管39の外周面39a)との間の隙間ψ1を保ち、側壁15の外面15Aとの間の離間間隔ψを保ちつつ、開位置P2から閉位置P1に回転(移動)される。
扉体38は、扉軸受け片47の板裏面47Bを軸受け片35の板表面35Aに摺接して、収縮状態の止水管39(止水管39の外周面39a)との間の隙間ψ1を保ちつつ、側壁15の外面15Aとの間の離間間隔ψを保ちつつ、開位置P2から閉位置P1に回転(移動)される。
扉体38(扉枠45)は、図12図13及び図24に示すように、止水管39及び側壁15(外面15A)に接触することなく、開位置P2から浴槽本体7の底壁19(内面19B)に向かう方向G2に回転(移動)される。
【0095】
オートスイッチ82(開閉検出装置4)は、ピストンロッド63のシリンダー本体61内からの進出に伴って、ピストン62がピストン位置μ1(第1ピストン位置)に移動されると、ピストン62の磁石81(磁石81の磁力)によって「ON」にされる。オートスイッチ82は、図15に示すように、磁石81の磁力によって「ON」にされると、閉検出信号(閉検出指令)を制御装置Zに出力する。
扉体38は、空圧シリンダー56のピストン62がピストン位置μ2(第2ピストン位置)からピストン位置μ1(第1ピストン位置)に移動されると、開位置P2から閉位置P1に位置(移動)される。
【0096】
制御装置Zは、図15に示すように、オートスイッチ82(開閉検出装置4)から閉検出信号を入力すると、電磁弁73の第1ソレノイド75を消磁して、電磁弁73を切替位置Q2から中立位置Q1に切替える。
電磁弁73は、図14に示すように、第1ソレノイド75の消磁(励磁の解消)によって、切替位置Q2から中立位置Q1に切替えられる。
空圧シリンダー56は、図16に示すように、中立位置Q1において、ピストンロッド63をシリンダー本体61に対し進出又は退避することなく、扉体38を閉位置P1に維持(保持)する。
【0097】
扉体38は、図12及び図13に示すように、閉位置P1において、止水管39の外周面39aとの間に隙間ψ1を隔て、側壁15の外面15Aとの間に離間間隔ψを隔てて配置される。扉体38は、幅方向Aにおいて、扉枠45の扉枠裏面45B及び止水管39の外周面39aの間に隙間ψ1を隔て、扉枠45の扉枠裏面45B及び側壁15の外面15Aの間に離間間隔ψを隔てて、閉位置P1に配置される。扉体38は、幅方向Aにおいて、側壁15(外面15A)との間に止水管39を配置して、閉位置P1に位置される。扉体38は、閉位置P1において、出入口8を閉じる。
【0098】
制御装置Zは、図15に示すように、オートスイッチ82から閉検出信号を入力すると、電磁弁74のソレノイド79を励磁して、電磁弁74を切替位置V1(第1切替位置)から切替位置V2(第2切替位置)に切替える。
電磁弁74は、図14に示すように、ソレノイド79の励磁によって、バネ78に抗して、切替位置V1から切替位置V2に切替られる。電磁弁74は、切替位置V2(第2切替位置)において、供給ポート74aを配管91(給排気ポート74c)に接続する。
止水管39は、図14に示すように、電磁弁74の切替位置V2において、配管91、電磁弁74(供給ポート74a、給排気ポート74c)及び配管90,86を通して空気圧タンク72(空気圧縮機71)に接続される。
【0099】
空気圧タンク72に貯留された圧縮空気は、図14に示すように、電磁弁74の切替位置V2において、配管86,90、電磁弁74及び配管91を通って止水管39内(給排気空間ω)に給気(供給)される。
止水管39は、図17及び図18に示すように、圧縮空気の給排気空間ωへの給気(供給)によって、収縮状態から膨張状態に膨張して、閉位置P1にある扉体38(閉位置P1に位置する扉体38)及び側壁15に密着(密接)される。
止水管39は、給排気空間ωへの圧縮空気の給気(供給)によって収縮状態から膨張しつつ、扉体38の扉枠45の扉枠裏面45B及び側壁15に密着(密接)される。止水管39は、収縮状態から膨張しつつ、管挿入溝11内において、側壁15に密着される。
閉位置P1に位置する扉体38(出入口8)は、止水管39の扉体38(扉枠裏面45B)及び側壁15への密着(密接)によって止水される。
【0100】
入浴者は、図7及び図8に示すように、扉体38を閉位置P1に位置し、止水管39を扉体38及び側壁15に密着した状態において、排水栓23を排水口21に嵌込むと共に、給水口(図示しない)を操作して、液体(水)を浴槽Y内(出入口8を開閉装置1で閉塞した浴槽Y内)に貯留する。
給水口からの液体(水)は、浴槽Y内(浴槽室δ)に貯留される。
浴槽Y内(浴槽室δ)に貯留した液体(水)は、膨張し止水管39の扉体38及び側壁15への密着(密接)によって、止水されて出入口8(扉体38及び側壁15の間)から漏れ出さない。
入浴者は、浴槽Y内(浴槽室δ)に一定量の液体(水)を貯留すると、給水口を操作して、液体(水)の供給を止める。
【0101】
入浴者は、図7及び図8に示すように、液体(水)を貯留した浴槽Y内(浴槽室δ)において、排水栓23を排水口21から抜いて、浴槽Y(浴槽室δ)に貯留した液体(水)を排水口21から排水管22に排水する。
【0102】
入浴者は、浴槽Y内(浴槽室δ)において、浴槽Y内(浴槽室δ)に貯留した液体(水)を排水すると、図8及び図15に示すように、操作装置6の扉開きボタン95(扉開きスイッチ)を操作する。
扉開きボタン95は、入浴者の操作によって、扉開き信号を制御装置Zに出力する。
【0103】
制御装置Zは、図15に示すように、扉開きボタン95(操作装置6)から扉開き信号を入力すると、水位検出装置5から水位信号を入力する。
【0104】
制御装置Zは、水位検出装置5から入力した水位信号(水位)が所定の水位以下であると、電磁弁74のソレノイド79を消磁(励磁の解除)して、電磁弁74を切替位置V2(第2切替位置)から切替位置V1(第1切替位置)に切替える。所定の水位は、高さ方向Cにおいて、出入口8より底壁19側(底壁19の内面19B側)に位置する水位であって、高さ方向Cにおいて、浴槽Y内(浴槽室δ)に貯留した液体(水)を全て排水した水位=0(零)を含む出入口8及び底壁19(内面19B)の間に位置する水位である。
電磁弁74は、図14に示すように、バネ78のバネ力によって、切替位置V2から切替位置V1に切替らえる。電磁弁74は、切替位置V1において、排気ポート74bを配管91(給排気ポート74c)に接続する。
【0105】
止水管39(給排気空間ω)に供給(給気)された圧縮空気は、図14に示すように、電磁弁74の切替位置V1において、配管91、電磁弁74及び消音器80を通って大気中に開放(排気)される。
止水管39は、給排気空間ωからの圧縮空気の排気によって、膨張状態から収縮状態にされる。止水管39は、給排気空間ωからの圧縮空気の排気によって、膨張状態から収縮しつつ、閉位置P1に位置する扉体38(扉枠45の扉枠裏面45B)に隙間ψ1を隔てて配置される。
【0106】
制御装置Zは、図15に示すように、電磁弁74を切替位置V2から切替位置V1に切替えると、電磁弁73の第2ソレノイド76を励磁して、電磁弁73を中立位置Q1から切替位置Q3(第2切替位置)に切替える。電磁弁73は、第2ソレノイド76の励磁によって、中立位置Q1から切替位置Q3に切替えられる。
電磁弁73は、図14に示すように、切替位置Q3において、供給ポート73aを配管89(シリンダーポート73d)に接続し、排気ポート73bを配管88(シリンダーポート73cに接続する。
空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の給排室Fは、電磁弁73の切替位置Q3において、配管89、電磁弁73(シリンダーポート73d、供給ポート73a)及び配管86を通して空気圧タンク72に連通される。空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の給排室Eは、切替位置Q3において、配管88、電磁弁73(シリンダーポート73c、排気ポート73b)及び消音器77を通して大気中に開放される。
【0107】
空気圧タンク72に貯留された圧縮空気は、図14に示すように、電磁弁73の切替位置Q3において、配管88、電磁弁73の供給ポート73a、シリンダーポート73d及び配管89を通って空圧シリンダー56(シリンダー本体61)の給排室Fに導入(流入/供給)される。
空圧シリンダー56は、給排室Fへの圧縮空気の導入(供給)によって、ピストン62をピストン位置μ1(シリンダーロッド61B側)からピストン位置μ2(シリンダーヘッド61A側)に向けて移動して、ピストンロッド63をシリンダー本体61内に退避させる。
【0108】
開閉装置1において、回転軸37は、ピストンロッド63のシリンダー本体61内への退避によって、ロッド先端63A側を連結軸59に回転自在に外嵌した軸連結部材55と共に一方向G1に回転される。
駆動装置2は、ピストンロッド63をシリンダー本体61内に退避して、ロッド先端63A側に回転自在に連結した軸連結部材55と共に回転軸37を一方向G1に回転する。駆動装置2は、ピストンロッド63の直線運動(退避)を、軸連結部材55によって回転運動に変換して、軸連結部材55及び回転軸37を一方向G1に回転させる。
【0109】
開閉装置1において、扉体38は、図2に示すように、回転軸37の回転に伴って、回転軸37と共に一方向G1に回転される。扉体38は、回転軸37の軸中心線kを中心として、閉位置P1から浴槽本体7の底壁19(内面19B)に離間する方向G1に回転される。扉体38は、図24に示すように、収縮状態の止水管39(止水管39の外周面39a)との間の隙間ψ1を保ち、側壁15の外面15Aとの間の離間間隔ψを保ちつつ、閉位置P1から開位置P2に回転(移動)される。
扉体38(扉枠45)は、図24に示すように、止水管39及び側壁15(外面15A)に接触することなく、閉位置P1から浴槽本体7の底壁19(内面19B)に離間する方向G1に回転(移動)される。
【0110】
オートスイッチ83(開閉検出装置4)は、図23に示すように、ピストンロッド63のシリンダー本体61内への退避に伴って、ピストン62がピストン位置μ2(第2ピストン位置)に移動されると、ピストン62の磁石81(磁石81の磁力)によって「ON」にされる。オートスイッチ83は、磁石81の磁力によって「ON」にされると、開検出信号(開検出指令)を制御装置Zに出力する。
扉体38は、空圧シリンダー56のピストン62がピストン位置μ1(第1ピストン位置)からピストン位置μ2(第2ピストン位置)に移動すると、閉位置P1から開位置P2に位置(移動)される。扉体38は、開位置P2において、出入口8を開く。
【0111】
制御装置Zは、図15に示すように、オートスイッチ83(開閉検出装置4)から開検出信号を入力すると、電磁弁73の第2ソレノイド76を消磁(励磁の解除)して、電磁弁73を切替位置Q3から中立位置Q1に切替える。
電磁弁73は、図14に示すように、第2ソレノイド76の消磁(励磁の解消)によって、切替位置Q3から中立位置Q1に切替えられる。
空圧シリンダー56は、図23に示すように、中立位置Q1において、ピストンロッド63をシリンダー本体61に対し進出及び退避することなく、扉体38を開位置P2に維持(保持)する。
【0112】
入浴者は、図19乃至図21に示すように、扉体38を開位置P2に位置し、止水管39を収縮した状態において、底壁19(内面19B)から開放口10を通して立ち上がって、出入口8から浴槽Y(浴槽本体7)の外側に出る。入浴者は、開放口10において、底壁19から立ち上がって、開かれた出入口8から浴槽Y(浴槽本体7)の外側に出る。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、浴槽ユニットに最適である。
【符号の説明】
【0114】
X 浴槽ユニット
Y 浴槽
1 開閉装置
3 給排気装置
7 浴槽本体
8 出入口
15 側壁
15A 側壁の外面
15B 側壁の内面
38 扉体
39 止水管(止水体)
P1 閉位置
P2 開位置
図1
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