(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163503
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】経路案内システム、サーバ装置および端末装置
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20241115BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G01C21/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079189
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋元 ベニヤミン
(72)【発明者】
【氏名】唯岡 丈人
(72)【発明者】
【氏名】武田 佑太
(72)【発明者】
【氏名】前野 晃輝
(72)【発明者】
【氏名】大谷 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】小岩 智太郎
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129AA03
2F129BB02
2F129BB22
2F129CC13
2F129CC16
2F129DD14
2F129DD20
2F129DD24
2F129DD27
2F129DD29
2F129DD31
2F129DD32
2F129DD46
2F129DD49
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2F129DD63
2F129DD64
2F129DD70
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF17
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF62
2F129FF73
2F129GG17
2F129HH02
2F129HH12
(57)【要約】
【課題】人の評価によらず、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内すること。
【解決手段】経路案内システム1は、端末装置10と、サーバ装置40とを備える。端末装置10は、位置情報取得部22と、経路評価用情報取得部と、位置情報と経路評価用情報とを紐づけて、サーバ装置40に送信する通信部19と、経路案内部32と、を有し、サーバ装置40は、地図情報記憶部42と、端末装置10から位置情報と経路評価用情報とを受信する通信部41と、位置情報と経路評価用情報とに基づいて、移動経路を評価する評価部54と、評価結果をスコアデータとして記憶するスコアデータ記憶部43と、地図情報とスコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する経路探索部55と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に配置された端末装置と、
サーバ装置と、
を備えた、前記移動体の経路案内システムであって、
前記端末装置は、
前記移動体の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記移動体の経路を評価するための経路評価用情報を取得する経路評価用情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した前記位置情報と、前記経路評価用情報取得部が取得した前記経路評価用情報とを紐づけて、前記サーバ装置に送信する通信部と、
目的地までの経路を案内する経路案内部と、を有し、
前記サーバ装置は、
地図情報を記憶した地図情報記憶部と、
複数の前記移動体に配置された前記端末装置から、前記位置情報と前記経路評価用情報とを受信する通信部と、
前記位置情報と前記経路評価用情報とに基づいて、前記移動体の移動経路を評価する評価部と、
前記評価部の評価結果をスコアデータとして記憶するスコアデータ記憶部と、
前記地図情報記憶部に記憶された前記地図情報と、前記スコアデータ記憶部に記憶された前記スコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する経路探索部と、を有する、
経路案内システム。
【請求項2】
前記経路評価用情報取得部は、
前記移動体に配置されたカメラが撮影した映像を前記経路評価用情報として取得する映像取得部、
前記移動体に配置されたセンサからセンサデータを前記経路評価用情報として取得するセンサデータ取得部、
および、前記移動体のバッテリのバッテリ残量を含むバッテリ情報を前記経路評価用情報として取得するバッテリ情報取得部、の少なくともいずれかである、
請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項3】
前記評価部は、道路の幅、人の混雑度、景観の良さ、店の数、道路の勾配、路面の状態、および、バッテリ消費量の少なくともいずれかを評価する、
請求項1または2に記載の経路案内システム。
【請求項4】
地図情報を記憶した地図情報記憶部と、
複数の移動体に配置された端末装置から、前記移動体の位置情報と、前記移動体の経路を評価するための経路評価用情報とを受信する通信部と、
前記位置情報と前記経路評価用情報とに基づいて、前記移動体の移動経路を評価する評価部と、
前記評価部の評価結果をスコアデータとして記憶するスコアデータ記憶部と、
前記地図情報記憶部に記憶された前記地図情報と、前記スコアデータ記憶部に記憶された前記スコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する経路探索部と、
を備える、サーバ装置。
【請求項5】
移動体の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記移動体の経路を評価するための経路評価用情報を取得する経路評価用情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した前記位置情報と、前記経路評価用情報取得部が取得した前記経路評価用情報とを紐づけて、サーバ装置に送信する通信部と、
目的地までの経路を案内する経路案内部と、
を備える、端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路案内システム、サーバ装置および端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
観光客の属性情報と観光地の属性情報とを照合し、観光客に適した候補地を抽出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いわゆるナビゲーションシステムは、最短距離または最短時間の経路が探索されて案内される。口コミのような人の評価は、客観性に欠けていたり、偏っていたりする可能性がある。そこで、人の評価によらず、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内することが望まれる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、人の評価によらず、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る経路案内システムは、移動体に配置された端末装置と、サーバ装置と、を備えた、前記移動体の経路案内システムであって、前記端末装置は、前記移動体の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記移動体の経路を評価するための経路評価用情報を取得する経路評価用情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報と、前記経路評価用情報取得部が取得した前記経路評価用情報とを紐づけて、前記サーバ装置に送信する通信部と、目的地までの経路を案内する経路案内部と、を有し、前記サーバ装置は、地図情報を記憶した地図情報記憶部と、複数の前記移動体に配置された前記端末装置から、前記位置情報と前記経路評価用情報とを受信する通信部と、前記位置情報と前記経路評価用情報とに基づいて、前記移動体の移動経路を評価する評価部と、前記評価部の評価結果をスコアデータとして記憶するスコアデータ記憶部と、前記地図情報記憶部に記憶された前記地図情報と、前記スコアデータ記憶部に記憶された前記スコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する経路探索部と、を有する。
【0007】
本発明に係るサーバ装置は、地図情報を記憶した地図情報記憶部と、複数の移動体に配置された端末装置から、前記移動体の位置情報と、前記移動体の経路を評価するための経路評価用情報とを受信する通信部と、前記位置情報と前記経路評価用情報とに基づいて、前記移動体の移動経路を評価する評価部と、前記評価部の評価結果をスコアデータとして記憶するスコアデータ記憶部と、前記地図情報記憶部に記憶された前記地図情報と、前記スコアデータ記憶部に記憶された前記スコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する経路探索部と、を備える。
【0008】
本発明に係る端末装置は、移動体の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記移動体の経路を評価するための経路評価用情報を取得する経路評価用情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報と、前記経路評価用情報取得部が取得した前記経路評価用情報とを紐づけて、サーバ装置に送信する通信部と、目的地までの経路を案内する経路案内部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、人の評価によらず、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る経路案内システムの構成例を示す概略図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、探索された経路の一例を示す概略図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るサーバ装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、経路探索処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る経路案内システム、サーバ装置および端末装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0012】
[実施形態]
<経路案内システム>
図1は、実施形態に係る経路案内システムの構成例を示す概略図である。経路案内システム1は、移動体の移動経路の策定を支援するシステムである。経路案内システム1は、移動体に配置された端末装置10と、サーバ装置40とを備える。
【0013】
移動体は、例えば、キックボード、自転車などのようなマイクロ(超小型)モビリティ、または、小型自動車である。移動体は、歩行者を含んでもよい。この場合、歩行者は端末装置1を携帯あるいは所持することになるが、配置されたと読み替えても良い。移動体は、バッテリを動力源とするバッテリ式の移動体でもよい。本実施形態では、移動体は、バッテリ式の移動体について説明する。
【0014】
<端末装置>
図2は、実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である。端末装置10は、移動体に配置された固定式の電子機器、または、移動体のユーザが所持する携帯用電子機器のような可搬式の電子機器である。端末装置10は、バッテリ11と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信部12と、カメラ13と、センサ14と、操作部16と、表示部18と、通信部19と、端末制御装置(以下、「制御部」という。)20と、を備える。
【0015】
バッテリ11は、移動体の動力源となる蓄電装置である。バッテリ11は、バッテリの残量を含むバッテリ情報をバッテリ情報取得部21へ出力する。
【0016】
GNSS受信部12は、GNSS衛星からのGNSS信号を受信するGNSS受信機などで構成される。GNSS受信部12は、受信したGNSS信号を位置情報取得部22に出力する。受信したGNSS信号には公知のように時刻情報が含まれていてもよい。
【0017】
カメラ13は、移動体の周辺を撮影するカメラである。カメラ13は、例えば、移動体の前方および後方を向いて配置される複数のカメラで構成されてもよい。カメラ13は、例えば、全天周や半天周を撮影可能な単一のカメラであってもよい。カメラ13は、撮影した映像データを制御部20の映像取得部23へ出力する。
【0018】
センサ14は、移動体に配置された移動体の挙動を検出する3軸ジャイロセンサである。センサ14は、移動体に加わる加速度データを取得する。本実施形態では、センサ14は、移動体の挙動を検出するセンサである。センサ14は、例えば、移動体100の姿勢を検出する。センサ14は、取得した加速度データであるセンサデータをセンサデータ取得部24へ出力する。加速度データは、X軸方向の加速度データとY軸方向の加速度データとZ軸方向の加速度データとを含む。
【0019】
操作部16は、端末装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部16は、例えば、端末装置10に対する物理的な操作手段、または、表示部18に配置されたタッチパネルなどによって構成される。例えば、操作部16は、出発地及び目的地を入力する操作を受付可能である。例えば、操作部16は、出発地から目的地までの経路を探索する操作を受付可能である。例えば、操作部16は、出発地から目的地までの経路の案内を開始する操作を受付可能である。操作部16は、受け付けた操作を示す操作情報を端末装置10の操作受付部26へ出力する。また、操作部16は、出発地から目的地までの経路について、感想いわゆる口コミ情報を入力することもできる。この口コミ情報は経路の評価には用いられない。
【0020】
表示部18は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。表示部18は、端末装置10から出力された映像信号に基づいて、目的地までの経路を案内する映像などを表示する。
【0021】
通信部19は、広域の無線通信を行う通信部である。通信部19は、例えば、ネットワークを介して、サーバ装置40と情報の通信を行う。ネットワークは、例えば、インターネット網であるが、これに限定されない。通信部19は、例えば、携帯電話網用の広域無線通信モジュールで構成されている。通信部19は、Wi-Fi(登録商標)などの通信モジュールで構成され、任意のアクセスポイントや他のスマートフォンなどと接続して広域の無線通信を実現してもよい。
【0022】
通信部19は、位置情報取得部22が取得した位置情報と、経路評価用情報取得部が取得した経路評価用情報とを紐づけて、サーバ装置40に送信する。本実施形態では、通信部19は、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかをサーバ装置40へ送信する。通信部19は、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報をサーバ装置40へ送信する。通信部19は、移動経路の口コミ情報をサーバ装置40へ送信してもよい。通信部19は、探索要求とともに、出発地及び目的地と、その他の探索条件とをサーバ装置40へ送信する。通信部19は、経路取得部31が取得した経路情報をサーバ装置40から受信する。
【0023】
<端末装置の制御部>
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。制御部20は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。制御部20は、経路評価用情報取得部と、位置情報取得部22と、操作受付部26と、経路取得部31と、経路案内部32と、表示制御部38と、通信制御部39とを備える。
【0024】
経路評価用情報取得部は、移動体の経路を評価するための経路評価用情報を取得する。経路評価用情報取得部は、バッテリ情報取得部21と映像取得部23とセンサデータ取得部24との少なくともいずれかである。
【0025】
バッテリ情報取得部21は、バッテリ11からバッテリ残量を示すバッテリ残量情報を経路評価用情報として取得する。バッテリ情報取得部21は、バッテリ残量に位置情報取得部22が取得した位置情報を紐づける。
【0026】
位置情報取得部22は、移動体の現在位置を示す位置情報を取得する。本実施形態では、位置情報取得部22は、GNSS受信部12が取得した電波の信号に基づいて、移動体の位置情報を取得する。
【0027】
映像取得部23は、移動体の周辺を撮影した映像データを経路評価用情報として取得する。具体的には、映像取得部23は、移動体に配置されたカメラ13が撮影した映像データを経路評価用情報として取得する。
【0028】
センサデータ取得部24は、移動体に配置されたセンサ14から移動体に加わる加速度データであるセンサデータを経路評価用情報として取得する。センサデータ取得部24は、移動体の姿勢を示すセンサデータを経路評価用情報として取得する。
【0029】
操作受付部26は、操作部16が受け付けた操作の操作情報を取得する。操作受付部26は、例えば、出発地及び目的地の設定操作を示す操作情報を取得して制御信号を出力する。操作受付部26は、例えば、出発地及び目的地が設定されると、出発地及び目的地の位置情報を含む制御信号を出力する。操作受付部26は、例えば、出発地から目的地までの経路を探索する操作を示す操作情報を取得して制御信号を出力する。操作受付部26は、例えば、経路を探索する探索条件を設定する操作を示す操作情報を取得して制御信号を出力する。操作受付部26は、例えば、経路の案内を開始する操作を示す操作情報を取得して制御信号を出力する。
【0030】
探索条件は、例えば、「最短距離」、「最短時間」などのいわゆるナビゲーションシステムの経路探索において指定可能な条件を含んでもよい。探索条件は、例えば、「道路の幅」、「人の混雑度(人通りの多さ)」、「景観の良さ」、「道路の勾配」、「路面の状態」、および、「バッテリ消費量」など、後述する評価項目に対応する条件を含んでもよい。探索条件は、例えば、「安全」、「楽しい」、「疲れない」、「緑が多い」、および、「店が多い」など、イメージ、印象のような抽象的な条件を含んでもよい。探索条件は、例えば、「バッテリ残量で走行可能」など、後述する評価項目に対応する条件を含んでもよい。探索条件は、1つ以上設定可能であり、複数が設定されてもよい。
【0031】
経路取得部31は、目的地までの経路を取得する。より詳しくは、経路取得部31は、操作受付部26によって受け付けた目的地までの経路を探索する探索要求をサーバ装置40へ送信し、探索結果をサーバ装置40から受信する。経路取得部31は、操作受付部26によって受け付けた出発地及び目的地と、その他の探索条件とを探索要求とともにサーバ装置40へ送信し、探索結果をサーバ装置40から受信する。
【0032】
経路案内部32は、目的地までの経路に沿った案内を行う。経路を案内する方法は、公知の経路案内方法を使用可能であり、限定されない。
【0033】
表示制御部38は、表示部18に対する表示を制御する。より詳しくは、表示制御部38は、経路取得部31が取得した経路を選択する選択画面の映像を表示部18に表示させる映像信号を出力する。選択画面には、経路とともに評価を表示してもよい。選択画面には、さらに経路の口コミ情報を表示してもよい。表示制御部38は、経路取得部31が取得した経路に沿った経路案内の映像を表示部18に表示させる映像信号を出力する。
【0034】
通信制御部39は、通信部19を制御して、サーバ装置40との通信を制御する。通信制御部39は、位置情報取得部22が取得した位置情報と、経路評価用情報取得部が取得した経路評価用情報とを紐づけて、サーバ装置40に送信するよう制御する。本実施形態では、より詳しくは、通信制御部39は、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかをサーバ装置40へ送信するよう制御する。通信制御部39は、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報をサーバ装置40へ送信するよう制御する。通信制御部39は、探索要求とともに、出発地及び目的地と、その他の探索条件とをサーバ装置40へ送信するよう制御する。通信制御部39は、経路取得部31が取得した経路情報をサーバ装置40から受信するよう制御する。
【0035】
<サーバ装置>
図3は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示すブロック図である。サーバ装置40は、移動経路を評価したスコアデータを管理するサーバ装置である。サーバ装置40は、通信部41と、地図情報記憶部42と、スコアデータ記憶部43と、評価制御装置(以下、「制御部」という。)50と、を備える。
【0036】
通信部41は、広域の無線通信を行う通信部である。通信部41は、例えば、ネットワークを介して、端末装置10と情報の通信を行う。ネットワークは、例えば、インターネット網であるが、これに限定されない。通信部41は、例えば、携帯電話網用の広域無線通信モジュールで構成されている。通信部41は、Wi-Fiなどの通信モジュールで構成され、任意のアクセスポイントや他のスマートフォンなどと接続して広域の無線通信を実現してもよい。
【0037】
通信部41は、複数の移動体に配置された端末装置10から、移動体の位置情報と経路評価用情報とを受信する。本実施形態では、通信部41は、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかを端末装置10から受信する。通信部41は、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報を端末装置10から受信する。通信部41は、探索要求とともに、出発地及び目的地と、その他の探索条件とを端末装置10から受信する。通信部41は、経路探索部55の探索結果を端末装置10へ送信する。
【0038】
地図情報記憶部42は、地図情報を記憶する。地図情報記憶部42は、記憶している地図情報を制御部50の地図情報取得部52へ出力する。地図情報記憶部42は、通信部41などによる通信機能を介して地図情報を取得する外部サーバ等の記憶装置であってもよい。
【0039】
地図情報は、例えば、道路の形状、交差点、および、勾配などの道路状況を含む道路地図である。
【0040】
スコアデータ記憶部43は、移動経路を評価したスコアデータを地図情報と対応付けて記憶する。スコアデータ記憶部43は、移動経路の口コミ情報をスコアデータおよび地図情報と対応付けて記憶してもよい。スコアデータ記憶部43は、後述する制御部50の評価部54によって更新される。スコアデータ記憶部43は、通信部41などによる通信機能を介してスコアデータを取得する外部サーバ等の記憶装置であってもよい。スコアデータについては、後述する。
【0041】
<サーバ装置の制御部>
制御部50は、例えば、CPUなどで構成された演算処理装置である。制御部50は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。制御部50は、通信制御部51と、地図情報取得部52と、解析部53と、評価部54と、経路探索部55とを備える。
【0042】
通信制御部51は、通信部41を制御して、端末装置10との通信を制御する。通信制御部51は、複数の移動体に配置された端末装置10から、移動体の位置情報と経路評価用情報とを受信するよう制御する。より詳しくは、通信制御部51は、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかを端末装置10から受信するよう制御する。通信制御部51は、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報を端末装置10から受信するよう制御してもよい。通信制御部51は、探索要求とともに、出発地及び目的地と、その他の探索条件とを端末装置10から受信するよう制御する。通信制御部51は、経路探索部55の探索結果を端末装置10へ送信するよう制御する。
【0043】
地図情報取得部52は、地図情報記憶部42から地図情報を取得する。
【0044】
解析部53は、移動体の移動経路に沿った位置情報に対応づけられた、経路評価用情報に基づいて、移動経路を解析する。本実施形態では、解析部53は、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかに基づいて、移動経路を解析する。解析部53は、映像とセンサデータとの少なくともどちらかに基づいて、評価部54の評価項目を解析する。
【0045】
より詳しくは、解析部53は、映像を画像処理して、例えば、道路の幅を解析する。解析部53は、映像を画像処理して、例えば、道路または歩道を通行する人の混雑度、人通りの多さなどのような混雑度を解析する。解析部53は、映像を画像処理して、例えば、道路または歩道の明るさ、暗がり(街灯)の有無、防犯カメラの有無、交番の有無など治安の良否を判断可能な対象を解析する。解析部53は、映像を画像処理して、例えば、街路樹が植えられているか、ビルが少ない、公園が多い、海が見える、山が見える、または、街並みが整備されているかなどの、道路の周辺の景観の良さを解析する。解析部53は、映像を画像処理して、例えば、道路に面した店の数および種類を解析する。映像を画像処理して画像を解析する方法は公知の方法を使用可能であり、限定されない。
【0046】
解析部53は、センサデータから、例えば、道路の勾配を解析する。解析部53は、センサデータから、例えば、路面の凹凸の有無などのような路面の状態を解析する。
【0047】
本実施形態では、解析部53は、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報に基づいて、移動経路を解析してもよい。より詳しくは、解析部53は、例えば、バッテリの電力消費量を解析してもよい。
【0048】
上記に加えて、解析部53は、通信部41などによる通信機能を介して外部サーバ等から取得した情報を経路評価用情報として用いてもよい。解析部53は、外部の衛星写真を含む地図情報を取得して、道路の幅、街灯の有無、防犯カメラの有無、交番の有無などを解析してもよい。
【0049】
解析部53は、移動経路を所定の区間に区切って解析してもよい。所定の区間とは、例えば、所定の距離ごとに区切った区間、交差点から次の交差点までの区間、右左折地点から次の右左折地点までの区間などの任意の区間である。
【0050】
評価部54は、位置情報と経路評価用情報とに基づいて、移動体の移動経路を評価する。評価部54は、解析部53の解析結果に基づいて、移動経路を評価する。評価部54は、例えば、移動経路に対して、評価項目ごとに、点数またはランクをつけて評価を行ってもよい。評価部54は、解析部53の解析結果に基づいて、移動経路を所定の区間に区切って評価してもよい。評価部54は、移動経路の全体を通した評価をしてもよいし、区間に区切って評価をしてもよい。
【0051】
評価項目は、移動経路を評価する項目である。本実施形態では、評価項目は、解析部53が解析する内容である。本実施形態では、評価項目は、例えば、「道路の幅」、「人の混雑度」、「景観の良さ」、「店の数」、「道路の勾配」、「路面の状態」、および、「バッテリ消費量」の少なくともいずれかである。評価項目は、さらに、例えば、「安全度」、「危険度」、「明るさ」、「暗がり」、および、「防犯カメラ」などを含んでもよい。
【0052】
評価部54は、例えば、道路の幅が広いほど、評価項目「道路の幅」を高く評価をしてもよい。評価部54は、例えば、人の混雑度が少ないほど、評価項目「人の混雑度」を高く評価をしてもよい。評価部54は、例えば、街路樹が植えられている場合、評価項目「景観の良さ(街路樹)」を高く評価してもよい。評価部54は、例えば、桜、イチョウなど所定の街路樹が植えられている場合、評価項目「景観の良さ(街路樹)」を他の街路樹より高く評価してもよい。評価部54は、例えば、街並みが整備されている場合、評価項目「景観の良さ(街並み)」を高く評価してもよい。評価部54は、例えば、古い町並みなど特徴がある街並みである場合、評価項目「景観の良さ(街並み)」を特に高く評価してもよい。評価部54は、例えば、道路の勾配が平坦または所定の勾配以下の緩やかな勾配である場合、評価項目「道路の勾配」を高く評価してもよい。評価部54は、路面に凹凸がない場合、評価項目「路面の状態」を高く評価してもよい。評価部54は、バッテリ消費量が少ないほど、評価項目「バッテリ消費量」を高く評価してもよい。
【0053】
なお、評価項目ごとに評価基準を予め設定しておき、解析部53が解析した結果に基づいて評価を決定してもよい。具体的には例えば、評価項目が「道路の幅」に関しては、所定の道路幅を平均的な評価となるように予め設定し、実際に解析された道路の幅が所定の道路幅と比べて、広さ度合いに応じて評価を高くするようにしてもよい。その他の評価項目についても同様に平均的な所定値と比べて解析した結果の多寡に応じて、評価を行うようにしてもよい。
【0054】
評価部54は、例えば、街灯が多く、かつ、防犯カメラまたは交番があることが解析された場合、治安が良いと解析する。評価部54は、例えば、街灯が少ない、または、防犯カメラおよび交番がないことが解析された場合、治安が悪いと解析する。評価部54は、治安が良いと解析された場合、評価項目「安全度」を高く評価する。評価部54は、治安が悪いと解析された場合、評価項目「危険度」を高く評価する。
【0055】
評価部54は、例えば、街灯が多いほど、評価項目「明るさ」を高く評価してもよい。評価部54は、暗がりがあると解析された場合、評価項目「暗がり」を高く評価してもよい。
【0056】
評価部54は、例えば、防犯カメラがあると解析された場合、評価項目「防犯カメラ」を高く評価してもよい。
【0057】
なお、評価項目の表示は例えば5段階評価の表現を用いて、☆(星)印がいくつであるとか、10点を満点とする評価において何点であるという表現を用いて表示してもよい。
【0058】
経路探索部55は、端末装置10からの探索要求に基づいて、設定された目的地までの経路を探索する。本実施形態では、出発地は、例えば、移動体の現在位置とする。より詳しくは、経路探索部55は、探索条件と、出発地及び目的地の位置情報と、地図情報記憶部42が記憶した地図情報と、スコアデータ記憶部43が記憶したスコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する。経路探索部55は、地図情報とスコアデータとに基づいて、探索条件に対応する評価項目の評価が高い、出発地から目的地までの経路を探索する。経路探索部55は、地図情報とスコアデータとに基づいて、探索条件に対応する評価項目の評価が高い区間を通過する、出発地から目的地までの経路を探索してもよい。出発地から目的地までの経路を探索する方法は、公知の経路探索方法を使用可能であり、限定されない。経路探索部55は、探索結果を端末装置10へ送信する。
【0059】
経路探索部55は、探索条件が、例えば、「最短距離」または「最短時間」である場合、公知の経路探索方法と同様に、最短距離または最短時間の経路を探索する。
【0060】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「道路の幅」、「人の混雑度」、「景観の良さ」、「道路の勾配」、「路面の状態」、または、「バッテリ消費量」である場合、スコアデータの評価項目「道路の幅」、「人の混雑度」、「景観の良さ」、「道路の勾配」、「路面の状態」、または、「バッテリ消費量」がそれぞれ高い評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0061】
スコアデータの評価項目の評価が高いとは、その評価項目の評価が高いデータの数が多いことをいう。スコアデータの評価項目の評価が低いとは、その評価項目の評価が低いデータの数が多いことをいう。
【0062】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「安全」である場合、スコアデータの評価項目「安全度」が高い評価、「危険度」が低い評価、「明るさ」が高い評価、「暗がり」が低い評価、または、「防犯カメラ」が高い評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0063】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「楽しい」である場合、スコアデータの評価項目「景観の良さ」が高い評価、「人の混雑度」が高い評価、または、「店が多い」が高い評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0064】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「疲れない」である場合、スコアデータの評価項目「道路の勾配」が高い評価、「路面の状態」が高い評価、または、「人の混雑度」が低い評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0065】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「緑が多い」である場合、スコアデータの評価項目「景観の良さ(街路樹)」が高い評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0066】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「店が多い」である場合、スコアデータの評価項目「店の数」が高い評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0067】
経路探索部55は、探索条件が、例えば「バッテリ残量で走行可能」である場合、スコアデータの評価項目「バッテリ消費量」が少ない評価の移動経路、または、区間を長く通過するような経路を探索する。
【0068】
経路探索部55は、複数の経路を探索結果としてもよい。この場合、経路探索部55は、例えば、評価の高い順に経路を提示可能であってもよい。
【0069】
評価が高い移動経路、または、区間を通過する経路は、出発地から目的地までの最短距離または最短時間の経路に比べて、距離が長くなったり、所要時間が長くなったりする。距離が長くなること、または、所要時間が長くなることをどの程度許容するかを、ユーザの設定によりあらかじめ設定してもよい。
【0070】
図4を用いて、探索結果の一例を説明する。
図4は、探索された経路の一例を示す概略図である。
図4には、所定の探索条件を満たす探索結果として、現在地から目的地までの経路が、太線で示されている。評価項目「危険度」の評価が高いとされている破線の区間、評価項目「道路の幅」の評価が低く、道路の幅が狭い破線の区間、評価項目「明るさ」の評価が低く、暗いとされている破線の区間を避けた経路である。
【0071】
<サーバ装置における情報処理>
図5を用いて、サーバ装置40における情報処理について説明する。
図5は、実施形態に係るサーバ装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
制御部50は、データを収集する(ステップS101)。より詳しくは、制御部50は、通信制御部51を介して、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかを端末装置10から受信する。通信制御部51は、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報を端末装置10から受信する。制御部50は、ステップS102へ進む。
【0073】
制御部50は、データを解析する(ステップS102)。より詳しくは、制御部50は、解析部53によって、移動体の移動経路に対応づけられた、移動体に配置されたカメラ13によって撮影された映像と、移動体に配置されたセンサ14が取得したセンサデータとの少なくともどちらかに基づいて、移動経路を解析する。制御部50は、解析部53によって、さらに、移動体のバッテリ残量を含むバッテリ情報に基づいて、移動経路を解析してもよい。制御部50は、ステップS103へ進む。
【0074】
制御部50は、評価する(ステップS103)。より詳しくは、制御部50は、評価部54によって、解析部53の解析結果に基づいて、移動経路の全体を通して、または、移動経路を所定の区間に区切って評価する。制御部50は、ステップS104へ進む。
【0075】
制御部50は、スコアデータを記憶する(ステップS104)。より詳しくは、制御部50は、評価部54によって、評価結果であるスコアデータをスコアデータ記憶部43に記憶する。
【0076】
<サーバ装置における情報処理>
端末装置10における情報処理について説明する。例えば、移動体100による走行を開始する前に、端末装置10が起動する。端末装置10を起動すると、バッテリ情報取得部21によるバッテリ情報の取得、位置情報取得部22による位置情報の取得、映像取得部23による撮影した映像の取得、および、センサデータ取得部24によるセンサデータの取得を開始する。
【0077】
図6を用いて、端末装置10における経路探索処理について説明する。例えば、移動体100による走行を開始する前に、端末装置10が起動する。端末装置10を起動すると、制御部20は、表示制御部38によって、目的地を設定する設定画面を表示部18に表示する。
【0078】
端末装置10では、制御部20は、操作受付部26によって、出発地及び目的地と、その他の検索条件の設定操作と、出発地から目的地までの経路を探索する操作とを受け付けた場合、探索要求とともに、出発地及び目的地と、その他の探索条件とをサーバ装置40へ送信する。
【0079】
サーバ装置40では、制御部50の経路探索部55によって、地図情報とスコアデータとに基づいて、探索条件に対応する評価項目の評価が高い移動経路、または、区間を通過する、出発地から目的地までの経路を探索する。サーバ装置40は、探索結果である経路を端末装置10へ送信する。
【0080】
端末装置10では、サーバ装置40から探索結果を受信する。
【0081】
<効果>
上述したように、本実施形態では、複数の移動体に配置された端末装置から受信した、位置情報と、移動体の経路を評価するための経路評価用情報とに基づいて、移動経路を評価して、スコアデータとして記憶する。本実施形態では、地図情報とスコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索することができる。このように、本実施形態によれば、人の評価によらず、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内することができる。
【0082】
本実施形態では、移動体の位置情報と、移動体の経路を評価するための経路評価用情報とを紐づけて、サーバ装置40に送信する。本実施形態では、地図情報とスコアデータとに基づいて、探索された目的地までの経路を案内することができる。このように、本実施形態によれば、人の評価によらず、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内することができる。
【0083】
本実施形態では、移動体に配置されたカメラ13が撮影した映像、移動体に配置されたセンサデータ、および、移動体のバッテリのバッテリ残量を含むバッテリ情報の少なくともいずれかに基づいて、評価することができる。本実施形態によれば、人の評価によらず、信頼性の高い評価ができる。これにより、本実施形態は、信頼性の高い評価に基づいた経路を探索または案内することができる。
【0084】
本実施形態では、道路の幅、人の混雑度、景観の良さ、店の数、道路の勾配、路面の状態、および、バッテリ消費量の少なくともいずれかを評価することができる。本実施形態は、移動経路を適切な評価項目について評価できる。
【0085】
図示した端末装置の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
【0086】
端末装置の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
【0087】
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
【0088】
<変形例>
スコアデータ記憶部43は、スコアデータを移動体の種別ごとに記憶してもよい。スコアデータ記憶部43は、例えば、キックボード、自転車などのような移動体の種別ごとに、スコアデータを地図情報と対応付けて記憶してもよい。この場合、経路探索部55は、探索条件と、出発地及び目的地の位置情報と、地図情報と、移動体の種別に対応したスコアデータとに基づいて、探索条件に適した経路を探索する。
【符号の説明】
【0089】
1 経路案内システム
10 端末装置
11 バッテリ
12 GNSS受信部
13 カメラ
14 センサ
16 操作部
18 表示部
19 通信部
20 制御部(端末制御装置)
21 バッテリ情報取得部(経路評価用情報取得部)
22 位置情報取得部
23 映像取得部(経路評価用情報取得部)
24 センサデータ取得部(経路評価用情報取得部)
26 操作受付部
31 経路取得部
32 経路案内部
38 表示制御部
39 通信制御部
40 サーバ装置
41 通信部
42 地図情報記憶部
43 スコアデータ記憶部
50 制御部
51 通信制御部
52 地図情報取得部
53 解析部
54 評価部
55 経路探索部