(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163682
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】電気機器収納箱
(51)【国際特許分類】
H05K 5/02 20060101AFI20241115BHJP
H02B 1/30 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
H05K5/02 N
H02B1/30 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079506
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 敏光
【テーマコード(参考)】
4E360
5G016
【Fターム(参考)】
4E360AA10
4E360AB12
4E360BA06
4E360BB02
4E360BB12
4E360BB23
4E360BC03
4E360BD10
4E360CA10
4E360EA30
4E360EB03
4E360ED02
4E360ED07
4E360FA20
4E360GA24
4E360GA29
4E360GB94
4E360GC20
5G016AA04
5G016CB01
(57)【要約】
【課題】天板の耐久性を高めることができる電気機器収納箱を提供する。
【解決手段】電気機器収納箱100は、底板11、天板12、右側板13および左側板14を有し、内部に電気機器を収納する筐体10と、天板12の上方に設けられる屋根部材20と、天板12から上方へ突出し、天板12と屋根部材20とを連結する取付部材30と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板、天板および側板を有し、内部に電気機器を収納する筐体と、
前記天板の上方に設けられる屋根部材と、
前記天板から上方へ突出し、前記天板と前記屋根部材とを連結する取付部材と、
を備える、電気機器収納箱。
【請求項2】
前記取付部材は、凸部と、前記凸部から外方に延在するフランジ部とを有し、
前記フランジ部が前記天板に取り付けられる、請求項1に記載の電気機器収納箱。
【請求項3】
前記天板には開口が形成され、
前記取付部材の前記凸部が前記開口に挿入された状態で、前記フランジ部が前記天板の下面に取り付けられる、請求項2に記載の電気機器収納箱。
【請求項4】
前記天板は、前記電気機器の収納空間の上端を閉塞する、請求項1または請求項2に記載の電気機器収納箱。
【請求項5】
前記天板と前記屋根部材との間には空間がある、請求項1または請求項2に記載の電気機器収納箱。
【請求項6】
前記空間内に前記取付部材が突出している、請求項5に記載の電気機器収納箱。
【請求項7】
前記取付部材は、さらに、前記フランジ部の端部において、前記凸部の突出方向とは反対の方向へ曲げられた曲げ部を有する、請求項2に記載の電気機器収納箱。
【請求項8】
前記曲げ部の少なくとも一部は、前記筐体の前記側板に取り付けられる、請求項7に記載の電気機器収納箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気機器収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、蓄電池や分電盤などの電気機器を収納する電気機器収納箱に関する技術が開発されている。例えば、特許文献1に開示されている電気機器収納箱では、電気機器の収納空間を有する矩形状のユニットの上端に補強枠が取り付けられ、当該収納空間を覆う天板、および当該天板の上方に設けられる屋根部材が、補強枠に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されている電気機器収納箱は、屋根部材の上面に設けられたアイボルトを使用して、吊り下げることができる。このように、電気機器収納箱を吊り下げた状態では、内部に収納される電気機器の重量によって電気機器収納箱の全体に下方への力が加わるため、天板の耐久性をより高めることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る電気機器収納箱は、
底板、天板および側板を有し、内部に電気機器を収納する筐体と、
前記天板の上方に設けられる屋根部材と、
前記天板から上方へ突出し、前記天板と前記屋根部材とを連結する取付部材と、
を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、天板の耐久性を高めることができる電気機器収納箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態に係る電気機器収納箱の構成を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す筐体と屋根部材との間の構成を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2に示す取付部材の詳細な構成を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1に示す電気機器収納箱を組み立てる際の、筐体の天板と取付部材との取り付け方法を説明するための分解斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5に示す天板に取付部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の電気機器収納箱の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0009】
以下の説明では、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」および「下」という語句を用いることがあるが、これらの方向は、説明の便宜上、設定された相対的な方向である。各図において、「F」が「前」であり、「B」が「後」であり、「L」が「左」であり、「R」が「右」であり、「U」が「上」であり、「D」が「下」である。
【0010】
[全体構成]
図1は、本開示の実施形態に係る電気機器収納箱100の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、電気機器収納箱100は、分電盤などの電気機器を内部に収納する筐体10と、筐体10の上方に設けられる屋根部材20と、筐体10に取り付けられた扉50とを備える。筐体10は、底板11、天板12、右側板13、左側板14および背面板15を有する。
【0011】
扉50は、筐体10の正面側、すなわち前方向を向く面に取り付けられている。
図1では、一例として、観音開きで開閉する扉50が図示されている。しかしながら、扉50は、観音開きで開閉する扉に限らず、片開きで開閉する扉などであってもよい。
【0012】
図2は、
図1に示す筐体10と屋根部材20との間の構成を示す斜視図である。
図2では、筐体10から屋根部材20を外した状態を示している。
図2に示すように、筐体10の天板12は、筐体10の上端を閉塞している。これにより、埃や水などの外来物が筐体10の内部に侵入することを抑えることができ、筐体10の内部に収納される電気機器に対する高い保護性能を実現することができる。
【0013】
電気機器収納箱100は、筐体10、屋根部材20および扉50に加えて、さらに、筐体10と屋根部材20とを連結する1または複数の取付部材30を備える。
図2に示す例では、電気機器収納箱100は、天板12の右端付近に設けられる取付部材30aと、天板12の左端付近に設けられる取付部材30bとの2つの取付部材30を備える。2つの取付部材30a,30bは、互いに同一の構成を有する。各取付部材30には、例えば、前後方向に並ぶ2つの孔31が形成されている。
【0014】
屋根部材20には、電気機器収納箱100を吊り下げる際に用いられる1または複数のアイボルト40が取り付けられている。
図2に示す例では、屋根部材20の右端付近に、前後方向に並ぶ2つのアイボルト40aが取り付けられている。また、屋根部材20の左端付近に、前後方向に並ぶ2つのアイボルト40bが取り付けられている。
【0015】
2つのアイボルト40aが、取付部材30aに形成されている2つの孔31にそれぞれ嵌合する。また、2つのアイボルト40bが、取付部材30bに形成されている2つの孔31にそれぞれ嵌合する。このように、取付部材30を介して、筐体10の天板12に屋根部材20を連結させることができるため、例えば、アイボルト40を使用して電気機器収納箱100が吊り下げられた状態において、電気機器の重量により天板12に加わる下方への力が取付部材30に分散される。そのため、天板12と屋根部材20とが直接連結される構成と比較して、天板12の耐久性を高めることができる。
【0016】
図3は、
図1に示すIII-III線断面図である。すなわち、
図3は、取付部材30を介して筐体10の天板12に屋根部材20が連結された状態における、屋根部材20の左端付近の構成の断面図を示している。
図3では、
図1に示す扉50を示していない。
【0017】
図3に示すように、天板12と屋根部材20との間には空間が形成されている。そして、各取付部材30は、当該空間内において天板12から上方へ突出し、各取付部材30の上面が屋根部材20に接している。
【0018】
このように、筐体10の天板12と屋根部材20との間に空間が形成されていることにより、例えば、太陽光によって屋根部材20が熱せられた場合であっても、筐体10の内部に収納されている電気機器の温度上昇を抑えることができる。また、天板12と屋根部材20との間の空間に取付部材30が設けられることにより、当該空間を有効利用することができ、かつ取付部材30が露出しないため外観を良くすることができる。
【0019】
屋根部材20の上面は、筐体10の正面から背面へ向かって下がるように傾斜している。これにより、屋根部材20の上面において埃や雨などが流れやすくなる。また、取付部材30の上面は、屋根部材20の上面と同様に傾斜している。すなわち、取付部材30の前方側の高さL1は、取付部材30の後方側の高さL2よりも高くなるように構成されている。
【0020】
なお、屋根部材20の上面は、筐体10の正面から背面へ向かって下がるように傾斜している構成に限定されず、筐体10の背面から正面へ向かって下がるように傾斜していてもよい。また、屋根部材20の上面は、傾斜していない構成であってもよい。同様に、取付部材30の上面は、屋根部材20の上面の形状に合わせた形状であることが好ましい。
【0021】
また、筐体10において、底板11、天板12、右側板13、左側板14および背面板15のうちの1つ以上に通風孔が形成されていてもよい。また、筐体10の内部などに換気扇が設けられていてもよい。また、屋根部材20に取り付けられているアイボルト40は4つに限らず、例えば5つ以上であってもよい。
【0022】
[取付部材の詳細な構成]
図4は、
図2に示す取付部材30の詳細な構成を示す斜視図である。取付部材30は、凸部32と、フランジ部33とを有する。ここでは、凸部32の突出方向を上方向とする。この場合、凸部32の上面に、上述した2つの孔31が形成されている。
【0023】
フランジ部33は、凸部32の下端から外方に延在している。具体的には、フランジ部33は、例えば、4つのフランジ部33a,33b,33c,33dを含む。フランジ部33aは、凸部32の前方側の面である第1面34の下端から、前方へ延在している。フランジ部33bは、凸部32の右側の面である第2面35の下端から、右方向へ延在している。フランジ部33cは、凸部32の左側の面である第3面36の下端から、左方向へ延在している。フランジ部33dは、凸部32の後方側の面である第4面37の下端から、後方へ延在している。
【0024】
また、取付部材30は、さらに、フランジ部33の端部に設けられ、凸部32の突出方向とは反対の方向、すなわち
図4に示す下方へ曲げられた曲げ部38を有する。
図4に示す取付部材30は、一例として、フランジ部33bの右側端部に設けられた曲げ部38bと、フランジ部33cの左側端部に設けられた曲げ部38cとの2つの曲げ部38を有する。このように、フランジ部33の端部に曲げ部38が設けられている構成により、フランジ部33の強度を高めることができる。
【0025】
なお、取付部材30は、
図4に示すような2つの曲げ部38b,38cを有する構成に限定されず、例えば、2つの曲げ部38b,38cに加えて、フランジ部33aおよびフランジ部33dの各々の端部に曲げ部38を有する構成であってもよい。また、取付部材30は、1つの曲げ部38のみを備える構成であってもよく、曲げ部38を1つも備えない構成であってもよい。
【0026】
また、フランジ部33は、上述した4つのフランジ部33a,33b,33c,33dを含む構成に限定されず、例えば、4つのフランジ部33a,33b,33c,33dのうちの1つ、2つまたは3つを含む構成であってもよい。また、取付部材30は、フランジ部33を1つも備えない構成であってもよい。
【0027】
[電気機器収納箱の組み立て]
図5は、
図1に示す電気機器収納箱100を組み立てる際の、筐体10の天板12と取付部材30との取り付け方法を説明するための分解斜視図である。
図6は、
図5に示す天板12に取付部材30が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図6は、天板12の左端付近の構成を示している。天板12の右端付近の構成は、
図6に示す天板12の左端付近の構成と同様である。
図5および
図6では、筐体10および取付部材30のみを示し、筐体10の内部の構造など、他の部材については図示していない。
【0028】
図5を参照して、筐体10の天板12の右端付近および左端付近の各々には、開口16が形成されている。各開口16は、取付部材30の凸部32の外周と略同一の形状を有する。
【0029】
また、天板12は、天板12の外周から下方に向けて延在している縁部17を有する。具体的には、縁部17は、例えば、4つの縁部17a,17b,17c,17dを含む。縁部17aは、天板12の前方端部から下方へ延在している。縁部17bは、天板12の右側端部から下方へ延在している。縁部17cは、天板12の左側端部から下方へ延在している。縁部17dは、天板12の後方端部から下方へ延在している。
【0030】
電気機器収納箱100が組み立てられる際、
図5に示す天板12を、右側板13、左側板14および背面板15に取り付けると、天板12の右端の縁部17bが右側板13に当接し、天板12の左端の縁部17cが左側板14に当接し、天板12の後方端部の縁部17dが背面板15に当接する。
【0031】
また、天板12の各開口16に、取付部材30の凸部32が挿入される。各開口16に取付部材30の凸部32が挿入されると、
図6に示すように、取付部材30のフランジ部33a,33b,33c,33dが天板12の下面12aに当接する。そして、これらのフランジ部33a,33b,33c,33dと、天板12の下面12aとの当接部分が接合されることにより、天板12に対して取付部材30を固定することができる。
【0032】
このように、天板12の縁部17cが左側板14に当接し、さらに、取付部材30のフランジ部33が天板12の下面12aに当接した状態においては、
図6に示すように、取付部材30bの曲げ部38cが天板12の縁部17cに当接する。このため、例えば、
図6の破線Aに示す部分を溶接することにより、天板12と、左側板14と、取付部材30bとをまとめて接合することができる。また、
図5に示す天板12と、右側板13と、
図2に示す取付部材30aとの接合においても同様の方法を用いることができる。
【0033】
また、上記のように、取付部材30のフランジ部33が天板12に接合されるだけでなく、取付部材30の曲げ部38が右側板13または左側板14に接合されることにより、筐体10に対して取付部材30をより強固に固定することができる。
【0034】
なお、天板12に対する取付部材30の接合は、溶接に限らず、ネジ留めや、接着剤による接着など、他の固定方法が用いられてもよい。
【0035】
また、フランジ部33が天板12の下面12aに取り付けられる構成に限らず、フランジ部33が天板12の上面に取り付けられてもよい。しかしながら、フランジ部33が天板12の下面12aに取り付けられる場合、電気機器収納箱100が上方から吊り下げられて、筐体10に対して下方への力が加わる状態において、フランジ部33と天板12との係合がより強固になる。すなわち、取付部材30が筐体10から外れるなどの事態を防ぐことができる。このため、フランジ部33は、天板12の下面12aに取り付けられる構成であることが好ましい。
【0036】
また、取付部材30がフランジ部33を備えない場合には、例えば、取付部材30の凸部32が天板12に直接接合される。
【0037】
また、電気機器収納箱100は、2つの取付部材30を備える構成に限定されない。例えば、電気機器収納箱100は、
図2に示す4つのアイボルト40にそれぞれ対応する4つの取付部材30を備える構成であってもよい。この場合、例えば、天板12には4つの開口16が形成され、4つの取付部材30が4つの開口16にそれぞれ挿入される。
【0038】
上述したように、本実施形態に係る電気機器収納箱100は、
底板11、天板12、右側板13および左側板14を有し、内部に電気機器を収納する筐体10と、
天板12の上方に設けられる屋根部材20と、
天板12から上方へ突出し、天板12と屋根部材20とを連結する取付部材30と、を備える。
【0039】
このように、取付部材30を介して筐体10の天板12と屋根部材20とが連結される構成により、例えば、屋根部材20に設けられたアイボルト40を使用して電気機器収納箱100が吊り下げられた状態において、電気機器の重量による下方への力が取付部材30に分散される。このため、天板12と屋根部材20とが直接連結されている場合と比較して、天板12に加わる下方への力を軽減させることができ、天板12の耐久性を高めることができる。
【0040】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
取付部材30は、凸部32と、凸部32から外方に延在するフランジ部33とを有し、
フランジ部33が天板12に取り付けられる。
【0041】
このような構成により、取付部材30と天板12とを強固に固定することができる。また、例えば、電気機器収納箱100が吊り下げられた状態において、取付部材30に加わる力をフランジ部33の全体に分散させることができるため、天板12に加わる下方への力をさらに軽減させることができる。
【0042】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
天板12には開口16が形成され、
取付部材30の凸部32が天板12の開口16に挿入された状態で、取付部材30のフランジ部33が天板12の下面12aに取り付けられる。
【0043】
このような構成により、例えば、電気機器収納箱100が吊り下げられて、筐体10に対して下方への力が加わる状態において、取付部材30のフランジ部33と筐体10の天板12との係合がより強固になる。このため、取付部材30が筐体10から外れるなどの事態を防ぐことができる。
【0044】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
天板12は、電気機器の収納空間の上端を閉塞する。
【0045】
このような構成により、埃や水などの外来物が筐体10の内部へ侵入することを抑えることができるため、電気機器の保護性能を高めることができる。
【0046】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
天板12と屋根部材20との間には空間がある。
【0047】
このような構成により、例えば、太陽光によって屋根部材20が熱せられた場合であっても、筐体10の内部における電気機器の温度上昇を抑制することができる。
【0048】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
天板12と屋根部材20との間の空間内に取付部材30が突出している。
【0049】
このような構成により、天板12と屋根部材20との間の空間を有効利用することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
取付部材30は、さらに、フランジ部33の端部において、凸部32の突出方向とは反対の方向へ曲げられた曲げ部38を有する。
【0051】
このような構成により、取付部材30のフランジ部33の強度を高めることができる。
【0052】
また、本実施形態に係る電気機器収納箱100では、
曲げ部38の少なくとも一部は、筐体10の右側板13または左側板14に取り付けられる。
【0053】
このように、筐体10の天板12に取付部材30のフランジ部33が取り付けられることに加えて、さらに、筐体10の右側板13または左側板14に取付部材30の曲げ部38の少なくとも一部が取り付けられることにより、筐体10に対して取付部材30をより強固に固定することができる。また、例えば、筐体10の右側板13または左側板14に天板12を溶接する作業と、筐体10の右側板13または左側板14に取付部材30の曲げ部38を溶接する作業とを同時に行うことができるため、溶接工数を少なくすることができる。
【0054】
以上、本開示の実施形態について説明をしたが、本開示の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本開示の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0055】
10 筐体
11 底板
12 天板
12a 天板の下面
13 右側板
14 左側板
15 背面板
16 開口
17,17a,17b,17c,17d 縁部
20 屋根部材
30,30a,30b 取付部材
31 孔
32 凸部
33,33a,33b,33c,33d フランジ部
34 第1面
35 第2面
36 第3面
37 第4面
38,38b,38c 曲げ部
40,40a,40b アイボルト
50 扉
100 電気機器収納箱