(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163716
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241115BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079561
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】在庫削減に貢献すること。
【解決手段】実施形態に係る物品の情報処理装置は、ユーザによって購入のための手続きが行われた商品の在庫情報に応じて、商品を購入することでユーザに付与されるポイントの量を設定する設定部と、設定部によって設定されたポイントの量を、ユーザに通知する通知部と、を備える。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって購入のための手続きが行われた商品の在庫情報に応じて、前記商品を購入することで前記ユーザに付与されるポイントの量を設定する設定部と、
前記設定部によって設定されたポイントの量を、前記ユーザに通知する通知部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、前記ユーザによって購入のための手続きが行われた第1の商品と異なる商品であって、条件を満たす第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記第1の商品と種別が同じであって、購入することで前記第1の商品よりも多くのポイントが前記ユーザに付与される前記第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記第1の商品と種別が同じであって、商品ごとにあらかじめ設定された期限までの時間が前記第1の商品よりも短い前記第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記第1の商品と種別が同じであって、在庫数が前記第1の商品よりも少ない前記第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
ユーザによって購入のための手続きが行われた商品の在庫情報に応じて、前記商品を購入することで前記ユーザに付与されるポイントの量を設定する設定工程と、
前記設定工程によって設定されたポイントの量を、前記ユーザに通知する通知工程と、
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、来店者などに、来店などに伴いポイントを付与する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、ポイントが付与されることで、来店者の購買意欲を向上させることができる。しかしながら、ポイントの付与について、在庫管理の観点から、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、在庫削減に貢献することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、ユーザによって購入のための手続きが行われた商品の在庫情報に応じて、前記商品を購入することで前記ユーザに付与されるポイントの量を設定する設定部と、前記設定部によって設定されたポイントの量を、前記ユーザに通知する通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、在庫削減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステムの概略を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置の概略を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の概略を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、店舗情報テーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、付与率テーブルの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、在庫情報テーブルの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、商品情報テーブルの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
【
図13】
図13は、ポイントに関する情報を通知する処理を説明する図である。
【
図14】
図14は、ポイントに関する情報を通知する画面の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、ポイントに関する情報を通知する処理を説明するフローチャートである。
【
図16】
図16は、端末装置、店舗装置、及び情報処理装置の少なくとも1つとして機能するコンピュータハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
実施形態に係るポイント付与システムについて、
図1を参照し説明する。
図1は、実施形態に係るダイナミックポイントシステム1の概略を示すブロック図である。
【0011】
ダイナミックポイントシステム1は、端末装置2と、店舗装置3と、情報処理装置4とを備える。情報処理装置4は、端末装置2及び店舗装置3と、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0012】
なお、
図1に示すダイナミックポイントシステム1に含まれる各装置の数は、
図1に示す数に限られない。各装置の数は、2つ以上であってもよい。
【0013】
端末装置2は、ユーザによって使用される装置である。端末装置2は、電子マネーなどによる決済を可能な装置である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、及びスマートグラスなどである。
【0014】
端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置4と通信することができる。
【0015】
端末装置2について、
図2を参照し説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置2の概略を示すブロック図である。
【0016】
端末装置2は、通信部21と、表示部22と、入力部23と、測位部24と、カメラ25と、制御部26と、記憶部27とを備える。
【0017】
通信部21は、ネットワークNと有線又は無線で接続される。通信部21は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0018】
表示部22は、各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部22は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部22は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0019】
入力部23は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部23は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部23は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポートなどであってもよい。また、表示部22がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部22の一部が入力部として機能する。
【0020】
測位部24は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置2の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部24は、端末装置2の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0021】
また、測位部24は、例えば、端末装置2が店舗やイベントなどで使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置2によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。
【0022】
カメラ25は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、レンズとを備える。
【0023】
記憶部27は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部27には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0024】
制御部26は、コントローラであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部26は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部26は、送信部261と、受信部262と、処理部263とを有する。
【0025】
送信部261は、例えば、入力部23を用いてユーザにより入力された各種情報、及び測位部24によって測位された各種情報を、通信部21を介して情報処理装置4へ送信する。送信部261は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を、通信部21を介して情報処理装置4へ送信することができる。
【0026】
受信部262は、通信部21を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部262は、例えば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、表示部22に表示することができる。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0027】
処理部263は、表示部22などを含め、端末装置2全体を制御する。例えば、処理部263は、送信部261によって送信される各種情報や、受信部262によって受信された情報処理装置4からの各種情報を表示部22へ出力して表示させることができる。例えば、処理部263は、電子マネーなどの決済アプリケーションが起動された場合、端末装置2による決済を行うことができる。
【0028】
例えば、端末装置2によって、店舗側に設置されたQRコード(登録商標)が読み込まれて、決済が行われた場合、処理部263は、端末装置2における決済を行う。処理部263は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部261及び通信部21を介して情報処理装置4へ送信される。
【0029】
決済情報は、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「商品金額」、「合計金額」、「決済日時」、及び「決済番号」などの情報を含む。
【0030】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品ID」は、商品を識別する識別子である。「商品金額」は、商品の金額である。「合計金額」は、決済情報に係る商品についての「価格」の合計である。「決済日時」は、決済情報を受け付けた日時である。「決済番号」は、決済情報を識別する情報である。
【0031】
店舗装置3は、例えば、通信機能を有するパーソナルコンピュータやPOSサーバである。店舗装置3について、
図3を参照し説明する。
図3は、実施形態に係る店舗装置3の概略を示すブロック図である。店舗は、商品を販売する店舗である。店舗は、例えば、コンビニエンスストアや、スーパーマーケットなどを含む。
【0032】
店舗装置3は、通信部31と、制御部32と、記憶部33とを備える。通信部31は、ネットワークNと有線又は無線で接続される。通信部31は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0033】
記憶部33は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部33には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0034】
制御部32は、コントローラであり、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部32は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部32は、送信部321と、受信部322と、処理部323とを備える。
【0035】
送信部321は、在庫情報を、通信部31を介して情報処理装置4へ送信する。在庫情報は、「店舗ID」、「商品ID」、及び「期限情報」を含む。期限情報は、商品の期限に関する情報である。期限情報は、使用期限、賞味期限、及び消費期限のいずれか1つを含む。期限情報は、商品の種類に応じて設定される。期限情報は、商品毎に設定される。すなわち、同じ商品であっても、各商品に対して期限情報がそれぞれ設定される。例えば、同じ商品であっても、賞味期限が異なる場合、各商品について異なる期限情報が設定される。
【0036】
送信部321は、電子マネーなどによる決済が、店舗側の決済装置(例えば、POSレジスター)によって行われた場合、例えば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードが読み込まれて、決済が行われた場合、決済情報を、通信部31を介して情報処理装置4へ送信する。電子マネーなどによる店舗側の決済は、端末装置2に表示されるバーコードが読み込まれてもよい。電子マネーなどによる店舗側の決済は、RFIDタグなどの機能を端末装置2が有している場合、RFIDタグなどの情報を読み取ることで実行されてもよい。なお、電子マネーなどによる店舗側の決済には、クレジットカードなどによる決済が含まれてもよい。
【0037】
受信部322は、通信部31を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部322は、例えば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、例えば、店舗に設けられるモニタに表示される。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0038】
処理部323は、店舗装置3全体を制御する。例えば、処理部323は、在庫情報を生成する。処理部323は、各商品の在庫情報を生成する。
【0039】
例えば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示されるQRコードなどが読み込まれて、店舗側の決済装置によって決済が行われた場合、処理部323は、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部321、及び通信部31を介して情報処理装置4へ送信される。
【0040】
情報処理装置4について、
図4を参照し説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置4の概略を示すブロック図である。
【0041】
情報処理装置4は、通信部41と、制御部42と、記憶部43とを備える。通信部41は、ネットワークNと有線又は無線で接続される。通信部41は、ネットワークNを介して、端末装置2及び店舗装置3との間で情報の送受信を行う。
【0042】
記憶部43は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部43は、ユーザ情報データベース431と、店舗情報データベース432と、商品情報データベースと、決済情報データベース434とを備える。各データベースは、テーブル等の形式のデータを1つ以上含むものとする。
【0043】
ユーザ情報データベース431は、ユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。ユーザ情報データベース431は、ユーザ情報テーブル4311を含む。
【0044】
ユーザ情報テーブル4311には、
図5に示すように、例えば、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、及び「ポイント数」の情報が記憶される。
図5は、ユーザ情報テーブル4311の一例を示す図である。
【0045】
「氏名」、「性別」、「年齢」、及び「住所」は、それぞれユーザの氏名、性別、年齢、及び住所を示す属性情報である。なお、「氏名」、「性別」、「年齢」、及び「住所」は、ユーザの属性情報の一例に過ぎない。ユーザの属性情報には、例えば、デモグラフィック(人口統計学的属性)やサイコグラフィック(心理学的属性)等、任意の属性が採用可能である。
【0046】
「ポイント数」は、ユーザが有する特典ポイントの数である。ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、商品の購入することができる。また、ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、サービスの提供を受けることができる。「ポイント数」は、商品の購入や、サービスの提供に対する支払いの一部として使用されてもよい。
【0047】
例えば、「ユーザID」の「0001」には、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、及び「ポイント数」の情報として、「AABB」、「男」、「30歳」、「東京都港区○○」、及び「120」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0048】
店舗情報データベース432は、店舗に関する各種情報が記憶されたデータベースである。店舗情報データベース432は、店舗情報テーブル4321、付与率テーブル4322及び在庫情報テーブル4323を含む。
【0049】
店舗情報テーブル4321には、
図6に示すように、例えば、「店舗ID」、「店舗名」、及び「住所」の情報が記憶される。「店舗名」及び「住所」は、それぞれ店舗の名前及び住所を示す属性情報である。
図6は、店舗情報テーブル4321の一例を示す図である。
【0050】
また、付与率テーブル4322には、「残り日数」、及び「付与率」が記憶される。「残り日数」は、商品の期限までの残存日数である。例えば、「残り日数」は、商品の賞味期限までの残存日数である。「付与率」は、決済に対してユーザに付与されるポイントの割合を示す値である。付与率は、予め設定された基準付与率に対する増減率であり、残り日数に応じた変動係数である。
【0051】
例えば、付与率テーブル4322には、
図7に示すように、「残り日数」と、「付与率」とが紐付けられて記憶される。
図7は、残り日数と、付与率との関係を示す図である。付与率は、残り日数が少なくなるほど、大きくなる。すなわち、残り日数が少ないほど、ユーザに付与されるポイントが多くなる。
【0052】
例えば、残り日数が「30日以上」である場合、付与率は、「1」である。また、残り日数が「1日未満」である倍、付与率は、「9」である。これは、残り日数が「1日未満」である商品が購入された場合、残り日数が「30日以上」である商品が購入された場合よりも9倍のポイントが得られることを意味する。
【0053】
なお、
図7に示す「残り日数」と、「付与率」との関係は、一例であり、これに限られることはない。また、「残り日数」に対する「付与率」は、商品毎に設定される。例えば、異なる商品では、同じ「残り日数」であっても、異なる「付与率」が設定される。また、「付与率」は、「残り時間」に対して設定されてもよい。例えば、残り日数が「1日未満」である場合、さらに、「残り時間」に対して、「付与率」が設定されてもよい。例えば、「残り時間」が短いほど、「付与率」は大きくなる。
【0054】
また、在庫情報テーブル4323には、各店舗の商品における在庫情報が記憶される。具体的には、店舗情報データベース432には、「店舗ID」、及び「商品ID」に、「期限情報」及び「数量」が紐付けられて記憶される。
【0055】
例えば、在庫情報テーブル4323には、
図8に示すように、「店舗ID」、及び「商品ID」に「期限情報」及び「数量」が紐付けられて記憶される。
図8は、在庫情報テーブル4323に記憶される「店舗ID」、「商品ID」、「期限情報」、及び「数量」の一例を示す図である。
【0056】
例えば、在庫情報テーブル4323には、店舗A(店舗IDが「aaaa」)の商品「ABC牛乳」(商品IDが「a000」)に対して、期限情報が「2023年3月10日」であり、及び数量が「2」であることが記憶される。なお、店舗Aに期限情報が互いに異なる複数の同一商品の在庫がある場合、在庫情報テーブル4323には、期限情報ごとにレコードが記憶される。
図8の例では、商品IDが「aaaa」である2つのレコードであって、互いに期限情報が異なる2つのレコードが在庫情報テーブル4323に存在する。
【0057】
商品情報データベース433は、商品に関する情報が記憶されるデータベースである。商品情報データベース433は、商品情報テーブル4331を含む。
【0058】
商品情報テーブル4331には、
図9に示すように、例えば、「商品ID」、「商品名」、「種別」、及び「商品金額」などの情報が記憶される。
図9は、商品情報テーブル4331の一例を示す図である。
【0059】
例えば、
図9には、商品IDが「a000」である商品の商品名が「ABC牛乳」であり、種別が「牛乳」であり、商品金額が「120円」であることが示されている。
【0060】
決済情報データベース434は、各店舗における決済情報が記憶されるデータベースである。決済情報データベース434は、決済情報テーブル4341を含む。
【0061】
決済情報テーブル4341には、
図10に示すように、例えば、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「商品金額」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、及び「ポイント付与」などの情報が記憶される。
図10は、決済情報テーブル4341の一例を示す図である。
【0062】
「ポイント付与」は、例えば、ユーザが商品を購入した際に付与されるポイントに関する情報である。「ポイント付与」は、「商品ID」毎に設定されて、記憶される。
【0063】
例えば、「ユーザID」が「0001」であるユーザが、店舗「aaaa」において、2023年3月10日の7時10分に商品「a000」を電子マネーで購入した場合、「ユーザID」の「0001」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0001」に、「店舗ID」として「aaaa」の情報、「商品ID」として「a000」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「商品金額」として「120円」、「合計金額」として「120円」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「決済日時」として「2023/3/10/7:10」、及び「決済番号」として「A0110」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「ポイント付与」として「1」の情報が紐付けられて記憶される。
【0064】
制御部42は、コントローラであり、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部42は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部42は、受信部421と、送信部422と、設定部423と、付与部424とを備える。
【0065】
受信部421は、通信部41を介して、端末装置2、及び店舗装置3から提供される各種情報を受信することができる。例えば、受信部421は、通信部41を介して、端末装置2から、ユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、及び「住所」の情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ情報テーブル4311に記憶される。
【0066】
受信部421は、通信部41を介して、店舗装置3から、店舗情報を取得する。店舗情報は、「店舗ID」、「店舗名」、及び「住所」の情報を含む。受信部421は、通信部41を介して、店舗装置3から、在庫情報を取得する。すなわち、受信部421は、各店舗装置3から、各店舗の商品に対する在庫情報を取得する。
【0067】
受信部421は、通信部41を介して、端末装置2、及び店舗装置3から、決済情報を取得する。決済情報は、決済方法に応じて、端末装置2、又は、店舗装置3から取得される。
【0068】
送信部422は、通信部41を介して、例えば、ポイントの付与率に関する情報を、端末装置2、及び店舗装置3に送信することができる。送信部422は、ユーザが有するポイント数を、ユーザが有する端末装置2に送信する。
【0069】
設定部423は、取得された在庫情報に基づいて、各店舗の各商品に対する期限情報を、在庫情報テーブル4323に記憶させる。設定部423は、在庫情報から、「店舗ID」、「商品ID」、及び「期限情報」を読み出し、在庫情報テーブル4323に記憶させる。
【0070】
設定部423は、商品の在庫情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。設定部423は、各店舗から取得した在庫情報に基づいて、各店舗の各商品に対するポイントの付与率を設定する。設定部423は、決済情報が得られた場合に、在庫情報に基づいてポイントの付与率を設定する。
【0071】
設定部423は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。具体的には、設定部423は、決済情報から、ポイントを付与するために必要な付与必要情報として、「店舗ID」、「商品ID」、及び「決済日時」を読み出す。
【0072】
設定部423は、読み出した「店舗ID」に一致する「店舗ID」を在庫情報テーブル4323から読み出す。設定部423は、在庫情報テーブル4323から読み出した「店舗ID」における「商品ID」のうち、付与必要情報として読み出した「商品ID」に一致する「商品ID」を読み出す。
【0073】
設定部423は、在庫情報テーブル4323から読み出した「商品ID」に紐付けられた「期限情報」を読み出す。設定部423は、在庫情報テーブル4323から読み出した「期限情報」と、付与必要情報として読み出した「決済日時」とに基づいて、付与率を算出する。
【0074】
具体的には、設定部423は、「期限情報」と、「決済日時」とに基づいて、商品が購入された時の「残り日数」を算出する。設定部423は、付与率テーブル4322に記憶された「残り日数」と「付与率」とのデータを用いて、算出した「残り日数」に対する「付与率」を読み出し、購入された商品に対する付与率を設定する。購入された商品の期限までの時間(日数)が短いほど、付与率が大きくなる。設定部423は、購入された各商品に対して付与率をそれぞれ設定する。
【0075】
付与部424は、設定部423によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。付与部424は、商品が購入された時の付与率に応じたポイントをユーザに付与する。付与部424は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「商品ID」、及び「商品金額」を読み出す。付与部424は、読み出した「商品ID」に一致する「商品ID」に紐付けられた「商品金額」を読み出す。
【0076】
付与部424は、設定された「付与率」を用いて、購入された商品に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。例えば、付与部424は、読み出した「商品金額」の値に、基準付与率、及び付与率を乗算することで、各商品に対するポイントを算出する。算出されたポイントは、「ポイント付与」として、「ユーザID」に紐付けられて決済情報テーブル4341に記憶される。
【0077】
付与部424は、算出したポイントを、現在のユーザのポイント数に加算することで、ユーザにポイントを付与する。付与部424は、「ユーザID」に紐付けられて、ユーザ情報テーブル4311に記憶されている「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。算出されたポイントが加算された「ポイント数」は、ユーザ情報テーブル4311に記憶される。すなわち、ユーザ情報テーブル4311に記憶されていた「ポイント数」が更新される。
【0078】
付与部424は、更新した「ポイント数」を、送信部422、及び通信部41を介して、端末装置2に送信する。これにより、更新された「ポイント数」が、ユーザに通知される。
【0079】
ここで、店舗Aにおいて、商品が、電子マネーを用いて或るユーザに購入された場合の付与率について、
図11を参照し説明する。
図11は、商品と付与率との関係を示す図である。なお、商品が購入された日は、2023年3月5日である。
【0080】
店舗Aにおいて、電子マネーによって商品「ABC牛乳」、「DEFプリン」、「XYZ醤油」が購入された。「ABC牛乳」の賞味期限は、「2023年3月10日」である。「DEFプリン」の消費期限は、「2023年3月5日」である。「XYZ醤油」の賞味期限は、「2023年7月5日」である。
【0081】
「ABC牛乳」の賞味期限までの「残り日数」は、「5日」であるため、例えば、
図5に示す「残り日数」では、「5日以上14日未満」に該当する。そのため、「ABC牛乳」に対する「付与率」は、「4」となる。
【0082】
また、「DEFプリン」の消費期限までの「残り日数」は、「0日」であるため、例えば、
図5に示す「残り日数」では、「1日未満」に該当する。そのため、「DEFプリン」に対する「付与率」は、「9」となる。
【0083】
また、「XYZ醤油」の賞味期限までの「残り日数」は、30日以上であるため、例えば、
図5に示す「残り日数」では、「30日以上」に該当する。そのため、「XYZ醤油」に対する「付与率」は、「1」となる。
【0084】
このように、期限までの時間が短い商品が、例えば、電子マネーによって購入された場合、付与率が大きくなり、ユーザは多くのポイントを取得することができる。
【0085】
次に、実施形態に係るポイント付与処理について、
図12を参照し説明する。
図12は、実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。なお、ここでは、在庫報が、店舗装置3から取得されて、期限情報が在庫情報テーブル4323に記憶されているものとする。
【0086】
情報処理装置4は、店舗装置3、又は、端末装置2から、決済情報を取得する(S100)。情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報を読み出す(S101)。具体的には、情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「決済日時」、及び「商品金額」を読み出す。
【0087】
情報処理装置4は、購入された各商品に対する付与率を設定する(S102)。情報処理装置4は、付与必要情報の「店舗ID」、及び「商品ID」に一致する「店舗ID」、及び「商品ID」を在庫情報テーブル4323から読み出し、読み出した「商品ID」に紐付けられた「期限情報」を読み出す。情報処理装置4は、「決済日時」と「期限情報」とに基づいて、商品の「残り日数」を算出し、算出した「残り日数」に対する「付与率」を読み出し、各商品に対する付与率を設定する。
【0088】
情報処理装置4は、ユーザにポイントを付与する(S103)。情報処理装置4は、購入された各商品におけるポイントを算出する。情報処理装置4は、各商品の「商品金額」の値に、基準付与率、及び付与率を乗算し、各商品に対するポイントを算出する。情報処理装置4は、算出したポイントを、ユーザに付与する。情報処理装置4は、「ユーザID」に紐付けられた「ポイント数」をユーザ情報テーブル4311から読みだし、読み出した「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。
【0089】
情報処理装置4は、設定部423と、付与部424とを備える。設定部423は、商品の在庫情報に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部424は、商品が購入された時の付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【0090】
情報処理装置4は、商品に対するポイントの付与率を在庫情報に応じて設定することで、商品の購買意欲をユーザに出させて、商品の購入を促進させることができる。そのため、情報処理装置4は、店舗における在庫削減に貢献できる。
【0091】
在庫情報は、商品の期限情報を含む。設定部423は、商品の期限までの時間が短いほど、付与率を大きくする。
【0092】
これにより、情報処理装置4は、例えば、商品の賞味期限までの時間が短い商品の販売に貢献できる。例えば、情報処理装置4は、賞味期限が過ぎることで廃棄される商品を少なくすることができる。すなわち、情報処理装置4は、廃棄される商品の削減に貢献できる。また、情報処理装置4は、商品の廃棄費用の削減に貢献できる。また、情報処理装置4は、商品の廃棄作業の低減に貢献できる。また、情報処理装置4は、商品の販売に貢献でき、店舗における売り上げの増加に貢献できる。
【0093】
設定部423は、商品毎に付与率を設定する。これにより、情報処理装置4は、例えば、各商品の賞味期限に応じた付与率を設定することができる。そのため、情報処理装置4は、各商品の賞味期限までの長さに応じた付与率を設定することができる。従って、情報処理装置4は、例えば、賞味期限が過ぎて廃棄される商品の削減に貢献できる。
【0094】
商品の在庫情報は、商品の在庫数情報を含んでもよい。情報処理装置4の設定部423は、商品の在庫数が多いほど、付与率を大きくする。
【0095】
情報処理装置4は、在庫が多い商品に対する付与率を大きくすることで、在庫が多い商品の販売に貢献できる。
【0096】
商品の在庫情報は、商品の期限情報、及び商品の在庫数情報を含んでもよい。情報処理装置4の設定部423は、例えば、期限までの時間が短く、かつ、在庫数が多い商品について、付与率を大きくする。
【0097】
これにより、情報処理装置4は、例えば、賞味期限が近く、かつ、在庫が多い商品の販売に貢献できる。
【0098】
なお、商品の在庫情報は、クラウド上で管理されてもよい。例えば、管理情報は、情報処理装置4によって管理されてもよい。情報処理装置4は、店舗装置3から送信される販売情報などに基づいて、各店舗における商品の在庫数、及び期限情報などを管理してもよい。
【0099】
[実施例:購入前にポイントに関する情報を通知]
情報処理装置4は、ユーザによって商品の購入(決済)が行われる前に、ユーザにポイントに関する情報を通知してもよい。
【0100】
図13は、ポイントに関する情報を通知する処理を説明する図である。
図13に示すように、かごを備えた買い物用のカート6には、端末装置2が備えられる。カート6は、端末装置2を設置可能なホルダを備える。例えば、スマートフォンである端末装置2は、カート6に備えられたホルダに設置される。
【0101】
ユーザは、購入する予定の商品81の情報を端末装置2に読み取らせる。端末装置2は、商品81のパッケージに付されたバーコード等を、カメラ25により撮像することによって商品81の情報を読み取る。
【0102】
端末装置2は、商品81の商品IDが「a000」(商品名は「ABC牛乳」)であり、期限情報が「2023/3/10」であることを読み取る。なお、ここでの期限情報は賞味期限であるものとする。
【0103】
ユーザは、端末装置2に商品81の情報を読み取らせた後、商品81をカート6に備えられたかごに投入する。
【0104】
ユーザが商品の情報を端末装置2に読み取らせることは、ユーザによる購入のための手続きの一例である。端末装置2は、購入のための手続きが行われたことを、読み取った商品の情報とともに情報処理装置4に送信する。
【0105】
設定部423は、ユーザによって購入のための手続きが行われた商品の在庫情報に応じて、商品を購入することでユーザに付与されるポイントの量(例えば付与率)を設定する。設定部423による付与率の設定方法は前述の通りである。
【0106】
送信部422は、設定部423によって設定されたポイントの量を、ユーザに通知する。送信部422は、ポイントの量及び関連する情報を表示するためのデータを端末装置2に送信することにより通知を行う。
【0107】
送信部422は、端末装置2の表示部22に
図14に示すような画面を表示させる。これにより、送信部422は通知部として機能する。
図14は、ポイントに関する情報を通知する画面の一例を示す図である。
【0108】
画面221の領域221aには、端末装置2が情報を読み取った商品81の情報が表示される。
図14に示すように、領域221aには、商品81の商品名が「ABC牛乳」であり、賞味期限(期限情報)が「2023/3/10」であり、付与されるポイントが「1ポイント」であることが表示される。
【0109】
例えば、商品IDが「a000」であり、期限情報が「2023/3/10」である商品の在庫数(在庫情報テーブル4323に記憶された数量)が多いほど、付与されるポイントは多くなる。
【0110】
これにより、情報処理装置4は、期限までの時間が短い商品、又は在庫数が多い商品に多くのポイントが付与されることを示し、ユーザがそのような商品を購入することを促すことができる。その結果、情報処理装置4は、在庫削減に寄与する。
【0111】
また、送信部422は、ユーザによって購入のための手続きが行われた第1の商品と異なる商品であって、条件を満たす第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知することができる。画面221の領域221aには第1の商品の情報が表示され、領域221bには第2の商品の情報が表示される。
【0112】
例えば、送信部422は、第1の商品と種別が同じであって、購入することで第1の商品よりも多くのポイントがユーザに付与される第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知する。商品81は「賞味期限2023/3/10のABC牛乳」であり、第1の商品に相当する。
【0113】
これにより、情報処理装置4は、ユーザがより多くのポイントが付与される商品を購入すること、すなわち、より在庫削減に効果が高い購入行動を取ることを促すことができる。
【0114】
画面221が表示された時点の日時が「2023/3/5 15:50」であるとする。この場合、「賞味期限2023/3/8のABC牛乳」は、商品81よりも期限までの時間が短いため、購入により商品81よりも多くのポイント(例えば、4ポイント)が付与される。
【0115】
送信部422は、領域221bに、「賞味期限2023/3/8のABC牛乳なら、4ポイント付与!」というメッセージを表示させる。「賞味期限2023/3/8のABC牛乳」は第2の商品の一例である。
【0116】
このように、送信部422は、第1の商品と種別が同じであって、商品ごとにあらかじめ設定された期限までの時間が第1の商品よりも短い第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知することができる。
【0117】
また、「賞味期限2023/3/6のFFF牛乳」は、商品81よりも期限までの時間が短く、在庫数が多い(在庫情報テーブル4323を参照)ため、購入により商品81よりも多くのポイント(例えば、8ポイント)が付与される。
【0118】
送信部422は、領域221bに、「さらに、他メーカーですが、賞味期限2023/3/6のFFF牛乳なら、8ポイント付与!」というメッセージを表示させる。「賞味期限2023/3/8のABC牛乳」は第2の商品の一例である。
【0119】
このように、送信部422は、第1の商品と種別が同じであって、在庫数が第1の商品よりも少ない第2の商品に設定されるポイントの量をさらに通知する。
【0120】
ここで、
図9の商品情報テーブル4331によれば、「ABC牛乳」及び「FFF牛乳」の種別はいずれも「牛乳」である。送信部422は、第1の商品とメーカー及び銘柄等が異なる商品であっても、種別が同じであれば第2の商品として情報を通知することができる。
【0121】
「ABC牛乳」及び「FFF牛乳」は種別が「牛乳」である商品の銘柄である。「ABC牛乳」と「FFF牛乳」は、互いにメーカーが異なっていてもよい。
【0122】
なお、送信部422による情報の通知を行うか否か、及び送信部422が第1の商品とメーカーが異なる第2の商品の情報を通知するか否かは、ユーザ又は店舗により切り替え可能であるものとする。
【0123】
図15は、ポイントに関する情報を通知する処理を説明するフローチャートである。
図15に示すように、情報処理装置4は、かごに投入される商品の情報を読み取る(S200)。情報処理装置4は、端末装置2を介して商品の情報を読み取ることができる。また、かごに投入される商品は、ユーザによって購入のための手続きが行われた商品の一例である。
【0124】
次に、情報処理装置4は、種別が同じ商品の在庫情報及び付与情報を取得する(S201)。種別が同じ商品には、例えば、購入のための手続きが行われた商品と同じ銘柄で期限情報が異なる商品、購入のための手続きが行われた商品と銘柄及びメーカーが異なる商品が含まれ得る。
【0125】
そして、情報処理装置4は、取得した情報に応じて各商品の付与率(付与されるポイントの量)を設定し(S202)、各商品の付与率を端末装置2に表示させる(S203)。
【0126】
図16は、端末装置2、店舗装置3、及び情報処理装置4の少なくとも1つとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0127】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0128】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0129】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0130】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0131】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0132】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0133】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0134】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0135】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0136】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0137】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0138】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0139】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0140】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0141】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0142】
1 ダイナミックポイントシステム
2 端末装置
3 店舗装置
4 情報処理装置
21、31、41 通信部
22 表示部
23 入力部
24 測位部
25 カメラ
26、32、42 制御部
27、33、43 記憶部
261、321、422 送信部
262、322、421 受信部
263、323 処理部
423 設定部
424 付与部
431 ユーザ情報データベース
432 店舗情報データベース
433 商品情報データベース
434 決済情報データベース
4311 ユーザ情報テーブル
4321 店舗情報テーブル
4322 付与率テーブル
4323 在庫情報テーブル
4331 商品情報テーブル
4341 決済情報テーブル