(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163726
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 17/04 20060101AFI20241115BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20241115BHJP
G09B 5/02 20060101ALI20241115BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20241115BHJP
【FI】
G09B17/04
G09B19/00 Z
G09B5/02
G06F3/048
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079576
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】321008424
【氏名又は名称】株式会社瞬読
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】山中 恵美子
【テーマコード(参考)】
2C028
5E555
【Fターム(参考)】
2C028AA04
5E555AA75
5E555AA76
5E555BA20
5E555BB20
5E555BC04
5E555CB42
5E555CC03
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】瞬読等の所定メソッドを効率的に身に付けて利用できるようにすること。
【解決手段】コース設定部53は、M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、瞬読システム(ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx)並びに本読み(リーディングRd)の中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の夫々の選択を受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコースCを設定し、トレーニングDB71に格納する。トレーニング実行制御部54は、コース設定部53により設定されてトレーニングDB71に格納されたコースCに従って、M回の夫々のトレーニングを所定順番に、ユーザ端末2を操作するユーザに実施させる制御を行う。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定メソッドによるユーザの所定能力を向上させる支援をする情報処理装置において、
M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、前記所定メソッドを身に付けるための1種類以上のトレーニング、及び、当該所定メソッドを利用する1種類以上のトレーニングの中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の選択を夫々受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコースを設定するコース設定手段と、
前記コース設定手段により設定された前記コースに従って、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に。所定端末を操作する前記ユーザに実施させる制御を行うトレーニング実行制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記トレーニング実行制御手段は、前記M回の夫々のトレーニング用の画面を前記所定端末に順次表示させていくことで、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に従って前記ユーザに実施させる制御を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記トレーニング実行制御手段は、前記M回の夫々を順次対象回に設定して、当該対象回の前記トレーニング用の画面の前に、当該対象回のトレーニングの解説用の画面、及び当該対象回のトレーニングの設定用の画面を前記所定端末に表示させる制御を行う、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記トレーニング実行制御手段の制御により実行された前記ユーザによるトレーニングの実施結果を示すデータを履歴データとして所定データベースに格納すると共に、履歴閲覧用の画面を前記所定端末に表示させる制御を実行するユーザ履歴報告制御手段
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザ履歴報告制御手段は、さらに、
報告用の画面を前記所定端末に表示させ、前記ユーザによる入力を受け付ける制御を実行し、
受け付けた前記ユーザの前記入力の内容を、前記ユーザの前記履歴データと共に、前記トレーニングの管理者の端末に提示する制御を実行する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定メソッドは瞬読であり、
前記所定メソッドを身に付けるためのトレーニングとして、ブレイン・スパーク、及び、アイ・エクササイズを含み、
前記所定メソッドを利用するトレーニングとして、リーディングを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
所定メソッドによるユーザの所定能力を向上させる支援をする情報処理装置が実行する情報処理方法において、
M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、前記所定メソッドを身に付けるための1種類以上のトレーニング、及び、当該所定メソッドを利用する1種類以上のトレーニングの中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の選択を夫々受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコースを設定するコース設定ステップと、
前記コース設定ステップにおいて設定された前記コースに従って、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に。所定端末を操作する前記ユーザに実施させる制御を行うトレーニング実行ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
所定メソッドによるユーザの所定能力を向上させる支援をするコンピュータに、
M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、前記所定メソッドを身に付けるための1種類以上のトレーニング、及び、当該所定メソッドを利用する1種類以上のトレーニングの中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の選択を夫々受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコースを設定するコース設定ステップと、
前記コース設定ステップにおいて設定された前記コースに従って、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に。所定端末を操作する前記ユーザに実施させる制御を行うトレーニング実行ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
瞬読を身に付けて利用できるようにするためのトレーニングをユーザに実施させるシステムは存在する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術を含め従来の技術に比較して、瞬読を含め所定メソッドをより効率的に身に付けて利用できるようにしたいという要望が近年挙げられているが、このような要望に十分に応えることができていない状況である。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、瞬読等の所定メソッドを効率的に身に付けて利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定メソッドによるユーザの所定能力を向上させる支援をする情報処理装置において、
M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、前記所定メソッドを身に付けるための1種類以上のトレーニング、及び、当該所定メソッドを利用する1種類以上のトレーニングの中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の選択を夫々受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコースを設定するコース設定手段と、
前記コース設定手段により設定された前記コースに従って、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に。所定端末を操作する前記ユーザに実施させる制御を行うトレーニング実行制御手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、瞬読等の所定メソッドを効率的に身に付けて利用可能にすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【
図2】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2の情報処理システムを構成する
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、トップ画面の一例を示す図である。
【
図6】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、瞬読のトレーニングのメニューを選択するための画面の一例を示す図である。
【
図7】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、瞬読のフリートレーニングを実行するための画面の一例を示す図である。
【
図8】コースを説明する画面の一例として、
図6の画面において第1コースを示すボタンが押下された場合における当該第1コースを説明する画面を示す図である。
【
図9】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、ブレイン・スパークの解説用の画面の一例を示す図である。
【
図10】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側のうち、ブレイン・スパークの設定用のUI画面の一例を示す図である。
【
図11】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、ブレイン・スパークのトレーニング用の画面の一例を示す図である。
【
図12】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、アイ・エクササイズの解説用の画面の一例を示す図である。
【
図13】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、アイ・エクササイズの設定用のUI画面の一例を示す図である。
【
図14】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、アイ・エクササイズのトレーニング用の画面の一例を示す図である。
【
図15】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、リーディングの解説用の画面の一例を示す図である。
【
図16】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、リーディングの設定用のUI画面の一例を示す図である。
【
図17】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、リーディングのトレーニング用の画面の一例を示す図である。
【
図18】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、履歴閲覧用の画面の一例を示す図である。
【
図19】
図4の機能的構成を有するサーバにより提供される管理者側UIのうち、コース設定用の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システム(後述する
図2参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、ユーザが効率的に瞬読を適切に身に付けて利用することを可能にするトレーニングを、当該ユーザに提供するサービスである。
瞬読とは、従来の眼球を利用した速読方式とは全く異なるメソッドであり、右脳を用いて高速な読書スピードで読書を行うことで「脳の潜在能力」を引き出すことが可能な脳力の開発メソッドである。即ち、ユーザは、瞬読を行うことで、右脳の潜在能力を引き出し、記憶力や問題処理能力をはじめ直感力や創造力等の所定能力を向上させ、教育分野にとどまらず、スポーツ、ビジネス、認知予防等様々な場面で大きな力を発揮することが可能になる。
従って、瞬読を利用するとは、単に読書スピードを高速にして読書をすることのみならず、当該読書を通じて所定能力を向上させることを意味する。
【0013】
図1に示すように、ユーザが瞬読を身に付けるために、ブレイン・スパークBs、アイ・エクササイズEx、及びリーディングRdといった3種類のトレーニングが存在する。
【0014】
ブレイン・スパークBsとは、変換力、インプット力、及びイメージ力を向上させるトレーニングである。ユーザは、ブレイン・スパークBsを実施することで、従来の黙読する読み方から、瞬読の読み方の基本を学ぶことができる。
具体的には、人間の脳は、バラバラに出てきた文字を自然に自分自身の知っている言葉に変換しようとする。そこで、画面にバラバラに表示される文字を、ユーザ自身の知っている言葉に高速で変換するトレーニングが、ブレイン・スパークBsとして実行される。
詳細については
図9乃至
図11を参照して後述するが、ブレイン・スパークBsは、文章を瞬時に読み取るためのトレーニングであって、画面に数秒間表示される文章の概要を理解するためのトレーニングである。ユーザは、「出題テンポ」の速度をアップしながらブレイン・スパークBsを実行することで、情報のインプットを高速で多量に行うことが可能になり、黙読して本を読む癖を無くすことが可能になる。
【0015】
アイ・エクササイズExは、複数行の文章を1つのまとまりとして読むトレーニングである。
詳細については
図12乃至
図14を参照して後述するが、1つの文章が、設定されたN(Nは1以上の整数値)行の文章毎に区分されて、N行の文章毎に順次画面に表示されていくので、ユーザは、黙読の読み方ではなく、N行の文章を1つのまとまりとして読むというトレーニングが、アイ・エクササイズExである。スピードだけでなく、まとまりとして読む行数Nも徐々に増やしていくと好適である。
【0016】
リーディングRdとは、瞬読を利用して、実際の書籍を音に合わせて読書するトレーニングである。
詳細については
図15乃至
図17を参照して後述するが、ユーザにより予め選択された実際の書籍について、一定のリズムで「ピ」という音が鳴っていくので、「ピ」と鳴ったら、画面に表示される1塊(設定した行の文章)を読み、また「ピ」と鳴ったら、画面に表示される次の1塊(設定した行の文章)を読むことを繰り返すトレーニングが、リーディングRdである。
【0017】
ここで、従来においては、後述の
図7のフリートレーニングのように、ブレイン・スパークBs、アイ・エクササイズEx、及びリーディングRdの夫々を個別に独立して実施する環境のみが、ユーザに提供されていた。
このような環境でユーザが闇雲にトレーニングを実行しても、瞬読を効率的に身に付けることが非常に困難であった。
【0018】
ここで、ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズExは、主に瞬読を身に付けるトレーニングであるため、これらをまとめて「瞬読システム」と呼ぶものとする。一方、リーディングRdは、瞬読を利用して本を読むトレーニングであるため、「本読み」と呼ぶものとする。
瞬読を効率的に身に付けて利用するためには、瞬読システム(ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx)、本読み(リーディングRd)、及びアウトプットを、適切な時間で適切な順番で組み合わせたコースとして実行することが大切である。
即ち、瞬読のトレーニングは、本の内容のアウトプットまでできてこそ真の読書だと考えるため、ブレイン・スパークBs(瞬読システム)からアウトプットまでが一連の流れである。瞬読とは、単に読書を速く読むことを目的とするのではなく、脳の開発が目的である。このため、右脳でインプットした情報を左脳を使ってアウトプットすることで、情報をより強固に定着できるし、右脳と左脳をバランスよく使うことで脳はより活性化することになる。従って、ユーザは、ブレイン・スパークBs(瞬読システム)からアウトプットまでを一連の流れとして実行することで、瞬読を効率的に身に付けて利用できるようになる。
また、適切な時間という点が大切であり、1回に長時間行うより毎日コツコツと続けていくことが、瞬読の習得への近道である。従って、ユーザのレベルに合ったコースを、できる限り毎日行うことが重要である。また、毎日行うという点で、どうしても時間が取れない時には、瞬読システムを少なくとも含む簡略コース、例えば5分メニューだけでも行うことが重要である。
なお、アウトプットは、コースの最後に行うことが重要である。
以上まとめると、ユーザ毎にかつその日毎に、ユーザにとって適切なコースでトレーニングを毎日実行していくことで、効率的に瞬読を身に付けて利用することが可能になる。
【0019】
そこで、本サービスでは、ステップS1において、アウトプットを除く端末(後述の
図2のユーザ端末2)で実行可能なトレーニング、即ち、瞬読システム(ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx)及び本読み(リーディングRd)についてのコースCが設定される。
具体的には、M回(Mは1以上の整数値)の夫々において、瞬読システム(ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx)並びに本読み(リーディングRd)の種類の中から当該回のトレーニングに適用される種類選択され、夫々種類が選択されたM回のトレーニングが所定順番で配置されたコースCが設定される。
図1の例では、M=3回とされ、1回目にブレイン・スパークBsが3分行われ、2回目にアイ・エクササイズExが3分行われ、3回目にリーディングRdが3分行われる、といったコースCが設定されている。
【0020】
このようにしてコースCが設定されると、ステップS2において、ユーザは、自身のスマートフォンやパーソナルコンピュータ等の端末(例えば後述の
図2のユーザ端末2)を用いて、コースCに従った瞬読のトレーニングを実行する。
【0021】
具体的には例えば、
図1の例では、ユーザは、1回目のトレーニングとして、ブレイン・スパークBsを3分間実行する。
先ずは、ユーザの端末には、ブレイン・スパークBsの解説用の画面(後述の
図9参照)が表示される。次に、ユーザの端末には、ブレイン・スパークBsの設定用の画面(後述の
図10参照)が表示される。ユーザは、自身の現在のレベルや当日の状況等に応じて、各種設定を当該設定用の画面に対して行う。設定が行われると、ユーザの端末には、ブレイン・スパークBsのトレーニング用の画面(後述の
図11参照)が表示される。ユーザは、当該トレーニング用の画面に従ってブレイン・スパークBsを実行する。
なお、
図1の例では、ブレイン・スパークBs(トレーニング)のみならず、その前の解説及び設定も含めた一連の流れを、「ブレイン・スパークトレーニンBst」と呼んでいる。
【0022】
次に、ユーザは、2回目のトレーニングとして、アイ・エクササイズExを3分間実行する。
先ずは、ユーザの端末には、アイ・エクササイズExの解説用の画面(後述の
図12参照)が表示される。次に、ユーザの端末には、アイ・エクササイズExの設定用の画面(後述の
図13参照)が表示される。ユーザは、自身の現在のレベルや当日の状況等に応じて、各種設定を当該設定用の画面に対して行う。設定が行われると、ユーザの端末には、アイ・エクササイズExのトレーニング用の画面(後述の
図14参照)が表示される。ユーザは、当該トレーニング用の画面に従ってアイ・エクササイズExを実行する。
なお、
図1の例では、アイ・エクササイズEx(トレーニング)のみならず、その前の解説及び設定も含めた一連の流れを、「アイ・エクササイズトレーニンExt」と呼んでいる。
【0023】
次に、ユーザは、3回目のトレーニングとして、リーディングRdを3分間実行する。
先ずは、ユーザの端末には、リーディングRdの解説用の画面(後述の
図15参照)が表示される。次に、ユーザの端末には、リーディングRdの設定用の画面(後述の
図16参照)が表示される。ユーザは、自身の現在のレベルや当日の状況等に応じて、各種設定を当該設定用の画面に対して行う。設定が行われると、ユーザの端末には、リーディングRdのトレーニング用の画面(後述の
図17参照)が表示される。ユーザは、当該トレーニング用の画面に従ってリーディングRdを実行する。
なお、
図1の例では、リーディングRd(トレーニング)のみならず、その前の解説及び設定も含めた一連の流れを、「リーディングトレーニングRdt」と呼んでいる。
【0024】
なお、
図1には図示はしないが、この後、ユーザは、アウトプットを実行する。
アウトプットは、本の内容を正確に書き出すテストではない。アウトプットする内容は、本に書いてあったことだけでなく、ユーザ自身の感想や意見でも大丈夫である。文章、箇条書き、単語、図や表、イラスト、形式は問わず、ユーザ自身に合う形でアウトプットをすることが可能である。
ここで、書くことは、記憶に深く残りやすいという研究結果もあるので、書くアウトプットが好適である。ただし、瞬読を身に付けるためには上述したように毎日継続することが最も重要であるため、ユーザの端末にテキスト等を入力する形式のアウトプットでも可能である。
アウトプットが終了すると、その日の瞬読のトレーニングは終了する。
【0025】
ステップS3において、その日の瞬読のトレーニングの履歴(後述の
図18参照)が管理されると共に、必要に応じて本サービスの提供者に報告(後述の
図5参照)が行われる。
【0026】
ここで、トレーニングの報告の重要性について説明する。
トレーニングの報告は、トレーニングの履歴が自動で添付され、コメントや質問のみをユーザが入力するような形態となっている。後述の
図5の報告の画面は、毎日ではなく、定期的にポップアップされる。
本サービスの提供者は、このようなユーザからの報告を受け取ることで、当該報告から得られるユーザのトレーニング状況等に対して適切なアドバイスをすることができる。
また、トレーニングの報告は、ユーザ自身のトレーニングの振り返りになる大切な作業でもある。定期的なトレーニングの報告は、トレーニングのペース作りにもなる。
このように、瞬読を効率的に身に付けるための一助として、トレーニングの報告は非常に大切である。
【0027】
次に、
図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0028】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2と、管理者端末3とを含むように構成されている。
サーバ1、ユーザ端末2、及び管理者端末3は、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されている。
【0029】
サーバ1は、本サービスの提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、ユーザ端末2と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
ユーザ端末2は、ユーザが操作する情報処理装置である。ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
管理者端末3は、本サービスの提供者に属する管理者が操作する情報処理装置である。管理者端末3は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0030】
図3は、
図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0032】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0033】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0034】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(例えば
図2のユーザ端末2や管理者端末3)との間で通信を行う。
【0035】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0036】
なお、図示はしないが、
図2のユーザ端末2や管理者端末3も、
図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、ユーザ端末2及び管理者端末3のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0037】
このような
図3のサーバ1を含む
図2の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、上述の
図1の本サービスを実現するための各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者は、ユーザに対して上述の本サービスを提供することができる。
【0038】
図4は、
図2の情報処理システムに含まれる
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0039】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、管理者側UI制御部51と、ユーザ側UI制御部52と、コース設定部53と、トレーニング実行制御部54と、ユーザ履歴報告制御部55とが機能する。
【0040】
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、トレーニングDB71と、ユーザDB72とが格納されている。
【0041】
管理者側UI制御部51は、各ユーザの情報や瞬読のトレーニングを管理するための情報を管理者に提示すると共に、管理者からの各種操作を受け付けるUI(User Interface)(以下、「管理者側UI」と呼ぶ)を、管理者端末3に提供する制御を実行する。
本実施形態では、管理者側UIは、本サービスの提供者が管理する所定のウェブサイトとして提供されるものとする。即ち、管理者は、管理者端末3を操作して、ネットワークNW上の当該所定のウェブサイトにアクセスすることで、管理者側UIを利用できるものとする。
ただし、管理者側UIは、所定のアプリケーションソフトウェアプログラム(以下、「アプリ」と略記する)により提供されてもよい。即ち、管理者は、管理者端末3に当該所定のアプリをインストールして立ち上げることで、管理者側UIを利用できるようにしてもよい。
なお、管理者側UIの画面例については、
図19を参照して後述する。
【0042】
ユーザ側UI制御部52は、瞬読のトレーニングに関する各種情報をユーザに提示すると共に、ユーザからの各種操作を受け付けるUI(以下、「ユーザ側UI」と呼ぶ)を、ユーザ端末2に提供する制御を実行する。
本実施形態では、ユーザ側UIは、本サービスの提供者が管理する所定のウェブサイトとして提供されるものとする。即ち、ユーザは、ユーザ端末2を操作して、ネットワークNW上の当該所定のウェブサイトにアクセスすることで、ユーザ側UIを利用できるものとする。
ただし、ユーザ側UIは、所定のアプリにより提供されてもよい。即ち、管理者は、管理者端末3に当該所定のアプリをインストールして立ち上げることで、ユーザ側UIを利用できるようにしてもよい。
なお、ユーザ側UIの画面例については、
図5乃至
図18を参照して後述する。
【0043】
コース設定部53は、M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、瞬読システム(ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx)並びに本読み(リーディングRd)の中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の夫々の選択を受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコースCを設定し、トレーニングDB71に格納する。
M回の夫々のトレーニングの選択及び所定順番の決定は、コース設定用のUI画面(後述の
図19参照)に対する設定者の操作により行われる。本実施形態では、設定者は管理者であるものであるとする。即ち、本実施形態では、コース設定用のUI画面は管理者側UIの一部とされており、管理者側UI制御部51は、コース設定用のUI画面を管理者端末3に表示させ、管理者によるM回の夫々のトレーニングの設定及び所定順番の決定の操作を受け付ける。コース設定部53は、当該操作に従って、コースCを設定する。
具体的には例えば、後述の
図8の例では、M=5とされており、1回目には2分のブレイン・スパークBsが実行され、2回目には2分のブレイン・スパークBsが実行され、3回目には3分のアイ・エクササイズExが実行され、4回目には2分のリーディングRdが実行され、5回目には3分のリーディングRdが実行される、といったコースCが、コース設定部53により設定される。
なお、設定者は、管理者のみである必要は特になく、必要に応じてユーザがなってもよい。ユーザが設定者になる場合には、コース設定用のUI画面はユーザ側UIの一部となり、ユーザ側UI制御部52は、コース設定用のUI画面をユーザ端末3に表示させ、ユーザによるM回の夫々のトレーニングの設定及び所定順番の決定の操作を受け付ける。コース設定部53は、当該操作に従って、コースCを設定する。
【0044】
トレーニング実行制御部54は、コース設定部53により設定されてトレーニングDB71に格納されたコースCに従って、M回の夫々のトレーニングを所定順番に、ユーザ端末2を操作するユーザに実施させる制御を行う。
ユーザは、トレーニング用の画面(後述の
図11,
図14,
図17参照)に従って各回のトレーニングを行う。
即ち、トレーニング実行制御部54は、ユーザ側UI制御部52と協働して、M回の夫々のトレーニング用の画面(トレーニングデータ)をトレーニングDB71から順次抽出して、M回の夫々のトレーニング用の画面の夫々の設定時間だけユーザ端末2に順次表示させていくことで、M回の夫々のトレーニングを所定順番に従ってユーザに実施させる制御を行う。
【0045】
ここで、トレーニング実行制御部54には、Bst制御部541と、Ext制御部542と、Rdt制御部543とが設けられている。
Bst制御部541は、M回のうちブレイン・スパークBsを実行する回に機能し、ユーザ側UI制御部52と協働して、ブレイン・スパークBsのトレーニング用の画面(後述の
図11参照)を設定時間だけユーザ端末2に表示させることで、ブレイン・スパークBsをユーザに実施させる制御を行う。
Ext制御部542は、M回のうちアイ・エクササイズExを実行する回に機能し、ユーザ側UI制御部52と協働して、アイ・エクササイズExのトレーニング用の画面(後述の
図14参照)を設定時間だけユーザ端末2に表示させることで、アイ・エクササイズExをユーザに実施させる制御を行う。
Rdt制御部543は、M回のうちリーディングRdを実行する回に機能し、ユーザ側UI制御部52と協働して、リーディングRdのトレーニング用の画面(後述の
図17参照)を設定時間だけユーザ端末2に表示させることで、リーディングRdをユーザに実施させる制御を行う。
【0046】
さらに、トレーニング実行制御部54は、ユーザ側UI制御部52と協働して、M回の夫々を順次対象回に設定して、対象回のトレーニング用の画面の前に、対象回のトレーニングの解説用の画面(後述の
図9,
図12,
図15参照)及び設定用の画面(後述の
図10,
図13,
図16参照)をユーザ端末2に表示させる制御を行うことができる。
ユーザは、対象回のトレーニングの解説用の画面を視認することで、当該対象回のトレーニングの内容や意義を理解することができるので、当該対象回のトレーニングの効果をより向上させることができる。
また、ユーザは、対象回のトレーニングの設定用の画面に対して、当該対象回のトレーニングに対する各種設定をすることができるので、ユーザ自身のその時点のレベルや状況に適した当該対象回のトレーニングを実施することができる。
【0047】
具体的には例えば、対象回のトレーニングがブレイン・スパークBsである場合、Bst制御部541は、ユーザ側UI制御部52と協働して、先ず、ブレイン・スパークBsのトレーニングの解説用の画面(後述の
図9参照)をユーザ端末2に表示させる。
次に、Bst制御部541は、ユーザ側UI制御部52と協働して、ブレイン・スパークBsの設定用の画面(後述の
図10参照)をユーザ端末2に表示させてユーザによる各種設定を受け付ける。
そして、Bst制御部541は、ユーザ側UI制御部52と協働して、各種設定に従って、ブレイン・スパークBsのトレーニング用の画面(後述の
図11参照)を設定時間だけユーザ端末2に表示させることで、ブレイン・スパークBsをユーザに実施させる制御を行う。
【0048】
例えば、対象回のトレーニングがアイ・エクササイズExである場合、Ext制御部542は、ユーザ側UI制御部52と協働して、先ず、アイ・エクササイズExのトレーニングの解説用の画面(後述の
図12参照)をユーザ端末2に表示させる。
次に、Ext制御部542は、ユーザ側UI制御部52と協働して、アイ・エクササイズExの設定用の画面(後述の
図13参照)をユーザ端末2に表示させてユーザによる各種設定を受け付ける。
そして、Ext制御部542は、ユーザ側UI制御部52と協働して、各種設定に従って、アイ・エクササイズExのトレーニング用の画面(後述の
図14参照)を設定時間だけユーザ端末2に表示させることで、アイ・エクササイズExをユーザに実施させる制御を行う。
【0049】
また例えば、対象回のトレーニングがリーディングRdである場合、Rdt制御部543は、ユーザ側UI制御部52と協働して、先ず、リーディングRdのトレーニングの解説用の画面(後述の
図15参照)をユーザ端末2に表示させる。
次に、Rdt制御部543は、ユーザ側UI制御部52と協働して、リーディングRdの設定用の画面(後述の
図16参照)をユーザ端末2に表示させてユーザによる各種設定を受け付ける。
そして、Rdt制御部543は、ユーザ側UI制御部52と協働して、各種設定に従って、リーディングRdのトレーニング用の画面(後述の
図17参照)を設定時間だけユーザ端末2に表示させることで、リーディングRdをユーザに実施させる制御を行う。
【0050】
ユーザ履歴報告制御部55は、トレーニング実行制御部54の制御により実行されたユーザによる瞬読のトレーニングの実施結果を示すデータを履歴データとしてユーザDB72に格納すると共に、ユーザ側UI制御部52と協働して、履歴閲覧用の画面(後述の
図18参照)をユーザ端末2に表示させる制御を実行する。
また、ユーザ履歴報告制御部55は、ユーザ側UI制御部52と協働して、定期的に、報告用の画面(後述の
図5参照)をユーザ端末2に表示させ、ユーザにより入力されたコメントや質問のみを受け付ける制御を実行する。
【0051】
以上のように、
図2のサーバ1が
図3に示す機能的構成を有することにより、
図1の本サービスを利用するユーザは、瞬読を効果的に身に付けて利用することができるようになる。
【0052】
以下、
図5乃至
図19を参照して、
図4の機能的構成を有するサーバ1により提供されるユーザ側UI又は管理者側UIの具体的な画面例について説明する。
【0053】
図5は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、トップ画面の一例を示している。
ユーザが瞬読のトレーニングを開始する際に、ユーザ端末2を操作して本実際形態では所定のウェブサイト(必要に応じてインストールされたアプリ)にアクセスすると、
図5に示す画面がユーザ端末2に表示される。
【0054】
トップ画面が立ち上げられた際に、定期的(例えば週1回等)に、ユーザ履歴報告制御部55は、
図5の下方に示される「学習報告」の画面をユーザ端末2に表示させる。
ユーザは、この「学習報告」の画面に対して、瞬読のトレーニングのコメントや質問を入力することができる。
換言すると、ユーザの瞬読のトレーニングの履歴は自動的に蓄積されているので、ユーザは、学習報告をするに当たり、自身のトレーニングの履歴について入力をする必要はなく、コメントや質問だけをすればよい。
「学習報告」の画面において、「報告する」と表示されたボタンがユーザにより押下されると、ユーザ履歴報告制御部55は、「学習報告」の画面に入力された内容(コメントや質問)を、ユーザの履歴データと共に、管理者側UIを介して管理者に提示する制御を実行する。
【0055】
また、
図5の上方の「瞬読トレーニング(START)」と表示されたボタンがユーザにより押下されると、瞬読のトレーニングのメニューを選択するための
図6の画面に遷移する。
【0056】
図6は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、瞬読のトレーニングのメニューを選択するための画面の一例を示している。
当該画面には、1以上のコースの夫々を示すボタンが表示される。具体的には例えば、
図6の例では上方から、初めての方用コース(初めての方向けガイド)、第1コース、第2コース、及びテストコースの夫々を示すボタンが表示されている。
また、自身で瞬読のトレーニングを構成したいユーザや、時間が無くて単発で瞬読のトレーニングをしたいユーザのために、「フリートレーニング」も
図6の画面に表示される。
【0057】
図6の画面のうち「フリートレーニング」のボタンがユーザにより押下されると、
図7の画面がユーザ端末に表示される。
図7は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、瞬読のフリートレーニングを実行するための画面の一例を示している。
図7の画面には、上方から、「Brain Spark」、「Eye Excercise」、及び「Reading」の夫々と表示されたボタンが表示されている。
「Brain Spark」と表示されたボタンがユーザにより押下されると、Bst制御部541は、ブレイン・スパークBsをユーザに実施させる制御を行う(後述の
図9乃至
図11参照)。
「Eye Excercise」と表示されたボタンがユーザにより押下されると、Ext制御部542は、アイ・エクササイズExをユーザに実施させる制御を行う(後述の
図12乃至
図14参照)。
「Reading」と表示されたボタンがユーザにより押下されると、Rdt制御部543は、リーディングRdをユーザに実施させる制御を行う(後述の
図15乃至
図17参照)。
【0058】
一方、
図6の画面において、1以上のコースの夫々を示すボタンのうち所定コースを示すボタンが押下されると、当該所定コースの内容を説明する画面が表示される。
図8は、コースを説明する画面の一例として、
図6の画面において第1コースを示すボタンが押下された場合における当該第1コースを説明する画面を示している。
図8に示すように、第1コースは次のようなものである。
即ち、1回目のトレーニングとして、2分間のブレイン・スパークBsを含むブレイン・スパークトレーニングBstが実行される。
2回目のトレーニングとして、3分間のブレイン・スパークBsを含むブレイン・スパークトレーニングBstが実行される。
3回目のトレーニングとして、3分間のアイ・エクササイズExを含むアイ・エクササイズトレーニングExtが実行される。
4回目のトレーニングとして、2分間のリーディングRdを含むリーディングトレーニングRdtが実行される。
5回目のトレーニングとして、3分間のリーディングRdを含むリーディングトレーニングRdtが実行される。
図8の画面において、「コーススタート」と表示されたボタンがユーザにより押下されると、上述の第1コースに従った瞬読のトレーニングが開始される。
【0059】
例えば、第1コースの1回目のブレイン・スパークトレーニングBstとして、先ず
図9に示すブレイン・スパークBsの解説用の画面がユーザ端末2に表示される。
図9は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、ブレイン・スパークの解説用の画面の一例を示している。
図9の下方の「問題スタート」というボタンがユーザにより押下されると、ユーザ端末2の画面は
図10に示すブレイン・スパークBsの設定用の画面に遷移する。
即ち、Bst制御部541(
図4)は、ブレイン・スパークBsの
図9の解説用のUI画面をユーザ端末2に表示させた後、ブレイン・スパークBsの設定用の画面として、
図10に示す画面をユーザ端末2に表示させる。
図10は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側のうち、ブレイン・スパークの設定用のUI画面の一例を示している。
【0060】
図10の例のブレイン・スパークBsの設定用のUI画面には、上方から順に、「制限時間」、「表示タイプ」、「問題種類」、「問題レベル」、「問題の表示速度」、「出題テンポ」、「問題間のカウントダウン」、及び「効果音」といった設定項目が表示される。
【0061】
「制限時間」は、ブレイン・スパークBsの制限時間を設定する項目である。
デフォルトとして、コースCに設定された時間が「制限時間」として設定(同図中濃い色)されている。
ユーザが「制限時間」を変更したい場合、所望の時間が表示されたボタンを押下することで、当該所望の時間が「制限時間」として設定される。
【0062】
「表示タイプ」は、ブレイン・スパークBsの実行用の画面の表示タイプを選択する項目である。
「ランダム」は、文字が画面上にバラバラに表示される表示タイプである。
「文章」は、所定の文章(意味のある文字列の集合体)が表示されるタイプである。
「縦読み」は、所定の文章が縦方向に(縦読みできるように)表示されるタイプである。
「横読み」は、所定の文章が横方向に(横読みできるように)表示されるタイプである。
「1行」は、所定の文章が1行単位で表示されるタイプである。
「複数行」は、所定の文章が複数行単位で表示されるタイプである。
ユーザは、「ランダム」と「文章」のうち所望の表示タイプのボタンを押下することで、当該所望の表示タイプが設定される。
ユーザが「文章」を設定した場合、さらに、「縦読み」と「横読み」のうち所望の表示タイプのボタンを押下すると共に、「1行」と「複数行」のうち所望の表示タイプのボタンを押下する。
【0063】
「問題種類」は、ブレイン・スパークBsとして採用される問題の種類を選択する項目である。
「大人」は、小学校中学年よりも年齢が上野大人向けの種類の問題である。
「子ども」は、未就学児無小学校中学年の子供向けの種類の問題である。
ユーザが、「大人」と「子ども」のうち所望の種類のボタンを押下することで、当該所望の種類の問題が設定される。
【0064】
「問題レベル」は、ブレイン・スパークBsとして採用される問題のレベルを選択する項目である。
ユーザは、プルダウン式のメニューの中から所望の問題レベル(
図10の例ではハイレベル)を選択すると、当該所望のレベルが設定される。
【0065】
「問題の表示速度」は、ブレイン・スパークBsとして採用される問題が表示されている時間の長さを選択する項目である。1が最も長く表示され、5が最も短く表示される。
ユーザが、所望の表示速度(問題が表示される時間の長さ)として1乃至5のうち所望の値を選択すると、当該所望の値に対応する表示速度(問題が表示される時間の長さ)が設定される。
【0066】
「出題テンポ」は、ブレイン・スパークBsとして採用される複数の問題が順次出題されるテンポ、即ち、次の問題が表示されるまでの速さを選択する項目である。
ユーザが、所望の出題テンポ(次の問題が表示されるまでの速さ)として1乃至5のうち所望の値を選択すると、当該所望の値に対応する表示店舗(次の問題が表示されるまでの速さ)が設定される。
【0067】
「問題間のカウントダウン」は、ブレイン・スパークBsとして採用される問題が表示される前に「3・2・1」というカウントダウンを表示させるか否かを選択する項目である。
ユーザが「あり」というボタンを押下すると、カウントダウンの表示はありと設定される。一方、ユーザが「なし」というボタンを押下すると、カウントダウンの表示はなしと設定される。
【0068】
「効果音」は、ブレイン・スパークBsとして採用される問題が表示される際の効果音の有無の選択、及び有の場合に採用する効果音を設定する項目である。
ユーザが「オフ」というボタンを押下すると、効果音は無と設定される。一方、ユーザが「音1」、「音2」、「音3」のうち所望ボタンを押下すると、当該所望ボタンに表示された音k(kは1乃至3のうちの整数値)が効果音として設定される。
【0069】
図10の例のブレイン・スパークBsの設定用のUI画面において、「スタート」のボタンがユーザにより押下されると、上述の設定の内容に従って、ブレイン・スパークBsのトレーニング用の画面が表示される。ユーザは、当該トレーニング用の画面に従ってブレイン・スパークBsを実行する。
具体的には例えば、「表示タイプ」として「ランダム」が設定された場合には、
図11に示すようなトレーニング用の画面が表示される。
図11は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、ブレイン・スパークのトレーニング用の画面の一例を示している。
図11の例のトレーニング用の画面が、設定された「問題表示速度」の間だけ表示されて消去され、その後設定された「出題テンポ」が経過すると、次の問題のトレーニング用の画面が表示される。このようにして「出題テンポ」毎に、「問題表示速度」の間だけ各種問題のトレーニング用の画面が繰り返し表示される処理が、「制限時間」の間実行される。例えば、
図8に示す第1コースの例では、1回目のトレーニングでは2分間の間繰り返され、2回目のトレーニングでは3分間の間繰り返される。
【0070】
第1コースの2回目のトレーニングとしてブレイン・スパークトレーニングBstが終了すると、3回目のトレーニングとしてアイ・エクササイズトレーニングExtが実行される。
具体的には例えば、アイ・エクササイズトレーニングExtとして、先ず
図12に示すブレイン・スパークBsの解説用の画面がユーザ端末2に表示される。
図12は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、アイ・エクササイズの解説用の画面の一例を示している。
図12の下方の「問題スタート」というボタンがユーザにより押下されると、ユーザ端末2の画面は
図13に示すアイ・エクササイズExの設定用の画面に遷移する。
即ち、Ext制御部542(
図4)は、
図12のアイ・エクササイズExの解説用のUI画面をユーザ端末2に表示させた後、アイ・エクササイズExの設定用の画面として、
図13に示す画面をユーザ端末2に表示させる。
図13は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、アイ・エクササイズの設定用のUI画面の一例を示している。
【0071】
図13の例のアイ・エクササイズExの設定用のUI画面には、上方から順に、「制限時間」、「問題選択」、「行数」、「スピード」、及び「効果音」といった設定項目が表示される。
【0072】
「制限時間」は、アイ・エクササイズExの制限時間を設定する項目である。
デフォルトとして、コースCに設定された時間が「制限時間」として設定(同図中濃い色)されている。
ユーザが「制限時間」を変更したい場合、所望の時間が表示されたボタンを押下することで、当該所望の時間が「制限時間」として設定される。
【0073】
「問題選択」は、アイ・エクササイズExとして採用される問題を選択する項目である。
ユーザは、プルダウン式のメニューの中から所望の問題(
図13の例では「坊ちゃん」という題名の小説)を選択すると、当該所望の問題が設定される。
「最初から」は、設定された問題の文章を最初から表示させていくことを示している。
「しおりから」は、設定された問題の文章を、「しおりの箇所を基準とするページ」から表示させていくことを示している。なお、「しおりの箇所を基準とするページ」とは、しおりからpページ目(pはユーザにより設定される0以上の整数値)を意味している。即ち、前回のアイ・エクササイズExにおいて最後にユーザが読んでいたページが「しおり」として保存されているので、ユーザは、次回以降に続きから読み始めることが可能になる。
【0074】
「行数」は、アイ・エクササイズExとして1度に表示される塊の行数を選択する項目である。
ユーザは、所望の行数を選択すると、当該所望の行数が設定される。
【0075】
「スピード」は、アイ・エクササイズExとして表示される読書スピードの初期値を選択すると共に、読書スピードを自動的にテンポアップさせていくのか、それとも読書スピードを固定にするのかを選択する項目である。
即ち、「自動テンポUP」は、読書スピードを自動的に1分毎にテンポアップさせていく設定を示している。
「固定スピード」は、読書スピードを固定にする設定を示している。
ユーザが、所望のスピード(読書スピードの初期値)として1乃至10のうち所望の値を選択すると、当該所望の値に対応するスピード(読書スピードの初期値)が設定される。そして、ユーザが「自動テンポUP」と表示されたボタンを押下すると、読書スピードを自動的に1分毎にテンポアップさせていく、という設定が行われる。これに対して、ユーザが「固定スピード」と表示されたボタンを押下すると、読書スピードを固定にする設定が行われる。
【0076】
「効果音」は、アイ・エクササイズExとして採用される問題の一塊(設定された行数)が表示される毎に鳴る効果音の有無の選択、及び有の場合に採用する効果音を設定する項目である。
ユーザが「オフ」というボタンを押下すると、効果音は無と設定される。一方、ユーザが「音1」、「音2」、「音3」のうち所望ボタンを押下すると、当該所望ボタンに表示された音k(kは1乃至3のうちの整数値)が効果音として設定される。
【0077】
図13の例のアイ・エクササイズExの設定用のUI画面において、「スタート」のボタンがユーザにより押下されると、上述の設定の内容に従って、アイ・エクササイズExのトレーニング用の画面が表示される。ユーザは、当該トレーニング用の画面に従ってアイ・エクササイズExを実行する。
具体的には例えば、「行数」として2行が設定された場合には、
図14に示すようなトレーニング用の画面が表示される。
図14は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、アイ・エクササイズのトレーニング用の画面の一例を示している。
設定された「スピード」で、
図14の例のトレーニング用の画面が表示されて消去され、その後設定された「行数」の次の文章の塊が表示されたトレーニング用の画面が表示される。このようにして設定された「問題」の文章が、設定された行数の文章を一塊として含むトレーニング用の各画面が、設定された「スピード」で繰り返し表示される処理が、「制限時間」の間実行される。なお、設定された行数の文章を一塊として含むトレーニング用の各画面が表示されている間、設定された「効果音」が2回鳴る。例えば、
図8に示す第1コースの例では、3回目のトレーニングで3分間の間繰り返される。
【0078】
第1コースの3回目のトレーニングとしてアイ・エクササイズトレーニングExtが終了すると、4回目のトレーニングとしてリーディングトレーニングRdtが実行される。
具体的には例えば、先ず
図15に示すリーディングRdの解説用の画面がユーザ端末2に表示される。
図15は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、リーディングの解説用の画面の一例を示している。
図15の下方の「問題スタート」というボタンがユーザにより押下されると、ユーザ端末2の画面は
図16に示すリーディングRdの設定用の画面に遷移する。
即ち、Rdt制御部543(
図4)は、
図14のリーディングRdの解説用のUI画面をユーザ端末2に表示させた後、リーディングRdの設定用の画面として、
図16に示す画面をユーザ端末2に表示させる。
図16は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、リーディングの設定用のUI画面の一例を示している。
【0079】
図16の例のリーディングRdの設定用のUI画面には、上方から順に、「現在の読書スピード」、「制限時間」、「1行の文字」、「行」、「点数」、「スピード」、及び「音の種類」といった設定項目が表示される。
【0080】
「現在の読書スピード」とは、前回までのリーディングRdの履歴に基づくユーザの現在の読書スピードである。この項目は、表示されるだけであり、今回のリーディングRdの目標の読書スピードは後述の設定により調整が可能である。
【0081】
「制限時間」は、リーディングRdの制限時間を設定する項目である。
デフォルトとして、コースCに設定された時間が「制限時間」として設定(同図中濃い色)されている。
ユーザが「制限時間」を変更したい場合、所望の時間が表示されたボタンを押下することで、当該所望の時間が「制限時間」として設定される。
【0082】
「1行の文字」は、ユーザ端末2の画面に表示される1行の文字数を示している。
「行」は、音が鳴る間に、ユーザ端末2の画面に一塊として表示される行数を示している。
ユーザが、所望の数値(
図16の例では「10」)を「1行の文字」の項目に入力すると、当該数値が1行の文字として設定される。ユーザが、所望の数値(
図16の例では「10」)を「行」の項目に入力すると、当該数値が、音が鳴る間に表示される一塊の行数として設定される。
【0083】
「点数」は、一塊(上述の「1行の文字」及び「行」で設定された文章量)をユーザが読む時間制限内に鳴る音の点数を示している。換言すると、設定された「点数」の音が鳴る間に、ユーザは、一塊(上述の「1行の文字」及び「行」で設定された文章量)を読む(読むことを目標とするトレーニングを実行する)ことになる。
「点数」として、
図16の例では、「1点」又は「2点」の選択が可能になっている。
即ち、ユーザは、「1点」及び「2点」と記載された各ボタンのうち所望の点数が記載されたボタンを押下する。これにより、所望の点数が設定される。
なお、基本的な選択は2点とされている。
【0084】
「スピード」は、上述の「点数」の音が鳴るスピード(目標の読書スピード)の初期値を選択すると共に、音が鳴るスピードを自動的にテンポアップさせていくのか、それとも音が鳴るスピードを固定にするのかを選択する項目である。
即ち、「自動テンポUP」は、音が鳴るスピード(目標の読書スピード)を自動的に1分毎にテンポアップさせていく設定を示している。
「固定スピード」は、音が鳴るスピード(目標の読書スピード)を固定にする設定を示している。
ユーザが、所望のスピード(音が鳴るスピードの初期値)として1乃至15のうち所望の値を選択すると、当該所望の値に対応するスピード(音が鳴るスピードの初期値)が設定される。そして、ユーザが「自動テンポUP」と表示されたボタンを押下すると、音が鳴るスピードを自動的に1分毎にテンポアップさせていく、という設定が行われる。これに対して、ユーザが「固定スピード」と表示されたボタンを押下すると、音が鳴るスピードを固定にする設定が行われる。
【0085】
「音の種類」は、一塊(上述の「1行の文字」及び「行」で設定された文章量)を読む目標として鳴る音の種類を設定する項目である。
ユーザが「音1」、「音2」、「音3」のうち所望ボタンを押下すると、当該所望ボタンに表示された音k(kは1乃至3のうちの整数値)が設定される。
【0086】
なお、図示はしないが、[学習履歴]という選択項目を設け、リーディングRdの結果を履歴として「記録する」又は「記録しない」を選択できるようにしてもよい。
【0087】
図16の例のリーディングRdの設定用のUI画面において、「スタート」のボタンがユーザにより押下されると、上述の設定の内容に従って、一定のリズムで音が鳴り始めると共に、
図17に示すようなリーディングRdのトレーニング用の画面が表示される。なお、著作権の関係上、
図17には図示していないが、実際には同図の本を模した領域内に、ユーザにより設定された本の文章が表示される。
図17は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、リーディングのトレーニング用の画面の一例を示している。
ユーザは、当該トレーニング用の画面に従ってリーディングRdを実行する。即ち、ユーザは、上述で設定された「点数」の音「ピ」が鳴ったら、トレーニング用の画面に表示される一塊(上述の「1行の文字」及び「行」で設定された文章量)を読み、また、上述で設定された「点数」の音「ピ」が鳴ったら、トレーニング用の画面に表示される次の一塊(上述の「1行の文字」及び「行」で設定された文章量)を読みことを繰り返す。
なお、
図17のトレーニング用の画面の「スピード」により、音が鳴るスピードをトレーニング中に変化させることができる。
【0088】
図8の例では、このようなリーディングRdが第4回目と第5回目のトレーニングとして実行されると、第1コースに従った瞬読のトレーニングが終了となる。
ユーザ履歴報告制御部55は、第1コースに従った瞬読のトレーニングの実施結果を示すデータを履歴データとしてユーザDB72に格納すると共に、
図18に示すような履歴閲覧用の画面をユーザ端末2に表示させる制御を実行する。
図18は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供されるユーザ側UIのうち、履歴閲覧用の画面の一例を示している。
【0089】
以上、
図5乃至
図18を参照して、
図4の機能的構成を有するサーバ1により提供されるユーザ側UIの各種具体的な画面例について説明した。
次に、
図19を参照して、
図4の機能的構成を有するサーバ1により提供される管理者側UIの具体的な画面例について説明する。
【0090】
図19は、
図4の機能的構成を有するサーバにより提供される管理者側UIのうち、コース設定用の画面の一例を示している。
管理者は、管理者端末3に表示される
図19のコース設定用の画面を用いて、任意のコースを設定することができる。
具体的には、
図19中の「コースの流れの編集」の下方の枠は、M回のうち所定回のトレーニングについての具体的な設定を行う領域である。
管理者は、所定回のトレーニングについての設定を行う場合、先ず、「コースの流れの編集」の下方の枠内のラジオボタンにより、当該所定回のトレーニングの種類として、ブレイン・スパークBs(Brain Spark)、アイ・エクササイズEx(Eye Excercise)、及びリーディングRd(Reading)の中から所望の種類を選択して設定する。
そして、管理者は、設定した種類のトレーニングについて、「コースの流れの編集」の下方の枠内において、上述のユーザUIの設定用の画面に対応するデフォルトの設定をすることができる。
例えば、
図19の例では、ブレイン・スパークBsが設定されているので、
図10のブレイン・スパークBsの設定用の画面例に対応するデフォルトの設定がなされることになる。
管理者は、M回のうち別の回のトレーニングの設定をする場合、「問題を追加」と表示されたボタンを押下して、当該別の回についての別枠(
図19には図示せず)を表示させて、当該別の回のトレーニングについての具体的な設定を行う。
即ち、管理者は、「コースの流れの編集」において、M回のトレーニングの夫々についてのM個の枠を夫々表示させて、当該M回のトレーニングについての夫々の具体的な設定を行うことで、コースの設定を行うことができる。
【0091】
なお、
図19のコース設定用の画面をユーザ側UIに実装することで、上述したように、ユーザも所望のコースを設定することが可能になる。
【0092】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0093】
例えば、本実施形態では、トレーニング用の本とトレーニングシステム(上述の
図5乃至
図18のUI画面を提供するサーバ1のシステム)が切り離されているが、特にこれに限定されない。例えばキンドル(登録商標)等でユーザが購入した電子書籍のデータをトレーニングシステム内に取り込み、ユーザが所望の本を使ってトレーニングシステム内でトレーニングや読書することができるようにしてもよい。
【0094】
例えば、本実施形態では、瞬読のトレーニングとして上述の
図5乃至
図18のUI画面を用いるものが採用されたが、特にこれに限定されない。例えば、上述したように瞬読においては継続的なトレーニングが重要なため、「デイリートレーニング」のようなものを準備し、毎日変わる文章や問題等が出てくるようにし、「1日1回はログインしよう」という意識をユーザに付けるようにしてもよい。
【0095】
例えば、上述の実施形態では、ブレイン・スパークBs、アイ・エクササイズEx、及びリーディングRdといった3種類のトレーニングが採用されたが、特にこれらの種類に限定されず、トレーニングへのゲーム性が追加できるような種類、即ち、より楽しく、飽きないような種類のトレーニング(コンテンツ)を追加するようにしてもよい。
即ち、上述したように、瞬読のコンセプトのイメージとして「何時間も続けてやるより、1日30分を毎日」というイメージがある。したがって、そのイメージの部分を強化していけるような、飽きさせない種類のトレーニング(コンテンツ)を追加する等の各種各様な工夫を追加しても好適である。
【0096】
例えば、上述の実施形態では、瞬読が採用されたが、特にこれに限定されず、本発明は、所定メソッドによるユーザの所定能力を向上させるトレーニングとして、所定メソッドを身に付けるためのトレーニング、及び、当該所定メソッドを利用するトレーニングを所定端末でユーザに実行させるものに広く適用することができる。
換言すると、所定メソッドを身に付けるためのトレーニングの一例が、上述の瞬読システム(ブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx)である。当該所定メソッドを利用するトレーニングの一例が、上述の本読み(リーディングRd)である。
【0097】
また、
図2に示すシステム構成、及び
図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0098】
また、
図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した各種処理を全体として実行できる機能が
図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図4の例に限定されない。
【0099】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、ユーザ端末2側、管理者端末3側、又は図示せぬ他の情報処理装置に移譲してもよい。
例えば、上述の実施形態では、ユーザ側UI(
図5乃至
図18)及び管理者側UI(
図19)は、所定のウェブサイトのウェブページとされていたため
図4のような機能的構成が採用されている。例えば、ユーザ側UI(
図5乃至
図18)をユーザ端末2にインストールされるアプリにより構成した場合には、サーバ1に存在する機能ブロックの少なくとも一部がユーザ端末2に移譲されることもある。同様に、管理者側UI(
図19)は、管理者端末3にインストールされるアプリにより構成した場合には、サーバ1に存在する機能ブロックの少なくとも一部が管理者端末3に移譲されることもある。
【0100】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0101】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0102】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0103】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0104】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
所定メソッド(例えば瞬読)によるユーザの所定能力を向上させる支援をする情報処理装置(例えば
図2乃至
図4のサーバ1)において、
M回(Mは1以上の整数値)の夫々について、前記所定メソッドを身に付けるための1種類以上のトレーニング(例えば上述の瞬読システム(
図1のブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx))、及び、当該所定メソッドを利用する1種類以上のトレーニング(例えば上述の本読み(リーディングRd))の中から当該回のトレーニングに適用する種類の選択を受け付け、種類の選択を夫々受け付けた前記M回のトレーニングを所定順番で配置させたコース(例えば
図1のコースCや、
図8の第1コース)を設定するコース設定手段(例えば
図4のコース設定部53)と、
前記コース設定手段により設定された前記コースに従って、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に。所定端末(例えば
図2及び
図4のユーザ端末2)を操作する前記ユーザに実施させる制御を行うトレーニング実行制御手段(例えば
図4のトレーニング実行制御手段)と、
を備える。
【0105】
このようにして、所定メソッドを身に付けるための1種類以上のトレーニング(例えば上述の瞬読システム(
図1のブレイン・スパークBs及びアイ・エクササイズEx))、及び、当該所定メソッドを利用する1種類以上のトレーニング(例えば上述の本読み(リーディングRd))の中から、ユーザにとって適切な種類が選択されたM回のトレーニングから構成されるコースが設定される。
ユーザは、当該コースに従ってトレーニングを実施することで、所定メソッドを効率的に身に付けて利用することができるようになる。
【0106】
前記トレーニング実行制御手段は、前記M回の夫々のトレーニング用の画面(例えば、
図111、
図14、及び
図17の画面)を前記所定端末に順次表示させていくことで、前記M回の夫々のトレーニングを前記所定順番に従って前記ユーザに実施させる制御を行う、
ことができる。
【0107】
前記トレーニング実行制御手段は、前記M回の夫々を順次対象回に設定して、当該対象回の前記トレーニング用の画面の前に、当該対象回のトレーニングの解説用の画面(例えば
図9、
図12、及び
図15の画面)及び当該対象回のトレーニングの設定用の画面(例えば
図10、
図13、及び
図16の画面)を前記所定端末に表示させる制御を行う、
ことができる。
【0108】
前記トレーニング実行制御手段の制御により実行された前記ユーザによるトレーニングの実施結果を示すデータを履歴データとして所定データベース(例えば
図4のユーザDB72)に格納すると共に、履歴閲覧用の画面(例えば
図18の画面)を前記所定端末に表示させる制御を実行するユーザ履歴報告制御手段、
をさらに備えることができる。
【0109】
前記ユーザ履歴報告制御手段は、さらに、
報告用の画面(例えば
図5の画面)を前記所定端末に表示させ、前記ユーザによる入力を受け付ける制御を実行し、
受け付けた前記ユーザの前記入力の内容を、前記ユーザの前記履歴データと共に、前記トレーニングの管理者の端末(例えば
図2及び
図4の管理者端末3)に提示する制御を実行する、
ことができる。
【符号の説明】
【0110】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・管理者端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバルメディア、51・・・管理者側UI制御部、52・・・ユーザ側UI制御部、53・・・コース設定部、54・・・トレーニング実行制御部、55・・・ユーザ履歴報告制御部、71・・・トレーニングDB、72・・・ユーザDB、541・・・Bst制御部、542・・・Ext制御部、543・・・Rdt制御部、Bs・・・ブレイン・スパーク、Ex・・・アイ・エクササイズ、Rd・・・リーディング、C・・・コース