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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163727
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】接続部品
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/26 20060101AFI20241115BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20241115BHJP
   H01R 13/629 20060101ALN20241115BHJP
【FI】
G02B6/26
H01R13/639 Z
H01R13/629
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079577
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000110309
【氏名又は名称】住友電工オプティフロンティア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100136722
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼木 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100174399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺澤 正太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】藤原 悠人
(72)【発明者】
【氏名】柴田 雅弘
【テーマコード(参考)】
2H137
5E021
【Fターム(参考)】
2H137AB08
2H137BA01
2H137BA15
2H137BA53
2H137BC71
2H137CA15A
2H137CA45
2H137CC01
2H137CC28
2H137CD13
5E021FA09
5E021FB03
5E021FB07
5E021FC31
5E021HC14
(57)【要約】
【課題】着脱を容易に行うことができる接続部品を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る接続部品は、ベースに固定されるとともに、ベースに光学的または電気的に接続する素子が載せられるアダプタと、アダプタに着脱可能とされており、アダプタに取り付けられたときにアダプタとともに素子を挟み込む板バネ部材と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースに固定されるとともに、前記ベースに光学的または電気的に接続する素子が載せられるアダプタと、
前記アダプタに着脱可能とされており、前記アダプタに取り付けられたときに前記アダプタとともに前記素子を挟み込む板バネ部材と、
を備える、
接続部品。
【請求項2】
前記アダプタは、
前記アダプタから見て前記板バネ部材が位置する方向である第1方向、および前記第1方向に交差する第2方向に延在する側面部と、
前記側面部から前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する方向である第3方向に沿って突出する凸部と、
前記凸部において前記第2方向に突出する突出部と、
を有し、
前記板バネ部材は、
前記第2方向および前記第3方向の双方に延在する天面部と、
前記天面部から前記第1方向とは反対方向に突出する第1板状部と、
前記第1板状部において前記第2方向とは反対側に突出する爪部と、
を有し、
前記板バネ部材は、前記突出部に前記爪部が引っ掛かることによって前記アダプタに取り付けられる、
請求項1に記載の接続部品。
【請求項3】
前記アダプタは、前記第3方向に沿って並ぶ一対の前記側面部、前記第3方向に沿って並ぶ一対の前記凸部、および前記第3方向に沿って並ぶ一対の突出部を有し、
前記板バネ部材は、前記第3方向に沿って並ぶ一対の前記第1板状部、および前記第3方向に沿って並ぶ一対の前記爪部を有する、
請求項2に記載の接続部品。
【請求項4】
前記爪部は、前記爪部の根元から斜め上方に延在する延在面を有する、
請求項2または請求項3に記載の接続部品。
【請求項5】
前記板バネ部材は、前記天面部から前記第1方向とは反対方向に突出するとともに、前記第1板状部と前記第2方向に沿って並ぶ第2板状部を有し、
前記凸部は、前記第2板状部が前記第2方向に沿って対向する凹部を有する、
請求項2または請求項3に記載の接続部品。
【請求項6】
前記アダプタは、
前記アダプタから見て前記板バネ部材が位置する方向である第1方向、および前記第1方向に交差する第2方向に延在する側面部と、
前記側面部から前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する方向である第3方向に沿って突出する凸部と、
を有し、
前記板バネ部材は、
前記第2方向および前記第3方向の双方に延在する天面部と、
前記天面部から前記第1方向とは反対方向に突出する第1板状部と、
前記天面部から前記第1方向とは反対方向に突出するとともに、前記第1板状部と前記第2方向に沿って並ぶ第2板状部と、
を有し、
前記板バネ部材は、前記第1板状部と前記第2板状部との間に前記凸部が挟み込まれた状態で前記アダプタに取り付けられる、
請求項1に記載の接続部品。
【請求項7】
前記天面部は、前記第1板状部が突出する部位である第1部分と、前記第2板状部が突出する部位である第2部分と、前記第1部分および前記第2部分を互いに接続するとともに弾性変形する低剛性部と、を有する、
請求項6に記載の接続部品。
【請求項8】
前記低剛性部の前記第3方向の位置は、前記第1板状部の前記第3方向の位置、および前記第2板状部の前記第3方向の位置と異なっている、
請求項7に記載の接続部品。
【請求項9】
前記低剛性部は、前記第1部分および前記第2部分に対して前記第1方向に突出している、
請求項7または請求項8に記載の接続部品。
【請求項10】
前記板バネ部材は、前記素子から見て前記アダプタとは反対に位置する天面部を有し、
前記天面部は、前記アダプタに取り付けられた状態において前記素子を露出する露出部と、前記露出部に露出する前記素子に当接するバネ部と、を有する、
請求項1に記載の接続部品。
【請求項11】
前記アダプタおよび前記板バネ部材は第1方向に沿って並んでおり、
前記天面部は、前記第1方向に交差する第2方向、および、前記第1方向と前記第2方向との双方に交差する第3方向に延在しており、
前記露出部の前記第3方向の長さは、前記露出部の前記第2方向の長さよりも長く、
前記バネ部は、前記露出部を画成する内面から前記第3方向に沿って延び出している、
請求項10に記載の接続部品。
【請求項12】
前記天面部は、前記第2方向に沿って並ぶ複数の前記バネ部を有し、
複数の前記バネ部は、前記内面から延び出す第1バネ部と、前記内面から前記第1バネ部とは反対方向に延び出す第2バネ部とを含む、
請求項11に記載の接続部品。
【請求項13】
前記アダプタおよび前記板バネ部材は第1方向に沿って並んでおり、
前記板バネ部材は、
前記第1方向に交差する第2方向、および前記第1方向と前記第2方向との双方に交差する第3方向に延在する天面部と、
前記天面部の前記第2方向の端部から前記第1方向に延在する第1延在部と、を有する、
請求項1から請求項3、請求項6から請求項8、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の接続部品。
【請求項14】
前記板バネ部材は、前記天面部の前記第2方向とは反対方向の端部から前記第1方向とは反対方向に延在する第2延在部を有する、
請求項13に記載の接続部品。
【請求項15】
前記素子は、前記ベースに対向するガラスプレートである、
請求項1から請求項3、請求項6から請求項8、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の接続部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接続部品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光集積回路チップを含む電子基板と、屈曲部が形成された屈曲光ファイバと、屈曲光ファイバを電子基板に固定するファイバ固定部品とを備えた光接続部品が記載されている。屈曲光ファイバの光入出力端面がファイバ固定部品を介して光集積回路チップと光学的に接続されている。ファイバ固定部品は、V溝基板とリッドによって構成されている。V溝基板は、UV(Ultra Violet)光が透過する材料によって構成されている。V溝基板は、UV硬化樹脂を用いて光集積回路に接着固定可能とされている。
【0003】
特許文献2には、回路基板搭載用配線モジュールと、回路基板とを備える光路変換部品付き回路基板が記載されている。回路基板は主面を有し、主面に光デバイスが搭載されている。回路基板搭載用配線モジュールは、光路変換部品と、光路変換部品から延び出す複数のテープファイバとを備える。光路変換部品は、回路基板の主面上に搭載されている。
【0004】
特許文献3には、複数の光ファイバを収容するとともに基板平面に固定される光部品が記載されている。光部品は、光ファイバを支持する支持部材と、支持部材に固定されており支持部材とともに光ファイバを挟持する保持基板と、基板平面と支持部材との間に介在する基板蓋部材とを備える。基板蓋部材および支持部材は基板平面に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2017/026072号
【特許文献2】国際公開第2021/210529号
【特許文献3】特開2018-180197号公報
【発明の概要】
【0006】
本開示に係る接続部品は、ベースに固定されるとともに、ベースに光学的または電気的に接続する素子が載せられるアダプタと、アダプタに着脱可能とされており、アダプタに取り付けられたときにアダプタとともに素子を挟み込む板バネ部材と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態に係る接続部品、ベースおよび素子の例を示す斜視図である。
図2図2は、一実施形態に係る接続部品および素子を示す斜視図である。
図3図3は、一実施形態に係る接続部品のアダプタを示す斜視図である。
図4図4は、図3のアダプタを示す側面図である。
図5図5は、一実施形態に係る接続部品の板バネ部材を示す側面図である。
図6図6は、図5の板バネ部材の第1板状部を拡大した図である。
図7図7は、図5の板バネ部材の正面図である。
図8図8は、図5の板バネ部材の平面図である。
図9図9は、アダプタに対する板バネ部材の嵌合を模式的に示す図である。
図10図10は、図5の板バネ部材の挙動を模式的に示す図である。
図11図11は、板バネ部材の第1変形例、第2変形例および第3変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示が解決しようとする課題]
光部品等の素子をベースに接続および固定するときには、ベースに対する素子の着脱を容易に行えることが求められる場合がある。前述した光接続部品等では、光部品が接着剤等によって固定されるため、着脱を容易に行えないという問題が生じうる。
【0009】
[本開示の効果]
本開示によれば、着脱を容易に行うことができる。
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る接続部品は、(1)ベースに固定されるとともに、ベースに光学的または電気的に接続する素子が載せられるアダプタと、アダプタに着脱可能とされており、アダプタに取り付けられたときにアダプタとともに素子を挟み込む板バネ部材と、を備える。
【0011】
この接続部品は、ベースに固定されたアダプタと、アダプタとともに素子を挟み込む板バネ部材とを備える。素子は、アダプタと板バネ部材との間に挟み込まれた状態においてベースに光学的または電気的に接続する。板バネ部材は、アダプタに取り付けられたときにアダプタとともに素子を挟み込み、かつ、アダプタに対して着脱可能とされている。したがって、アダプタから板バネ部材を外すことによってベースから素子を外すことができるので、素子を容易に外すことができる。そして、ベースに固定されたアダプタに素子を載せてアダプタに板バネ部材が取り付けられることにより、ベースに素子を取り付けることができる。したがって、ベースに対する素子の取り付けを容易に行うことができる。
【0012】
(2)上記(1)において、アダプタは、アダプタから見て板バネ部材が位置する方向である第1方向、および第1方向に交差する第2方向に延在する側面部と、側面部から第1方向および第2方向の双方に交差する方向である第3方向に沿って突出する凸部と、凸部において第2方向に突出する突出部と、を有してもよい。板バネ部材は、第2方向および第3方向の双方に延在する天面部と、天面部から第1方向とは反対方向に突出する第1板状部と、第1板状部において第2方向とは反対側に突出する爪部と、を有してもよい。板バネ部材は、突出部に爪部が引っ掛かることによってアダプタに取り付けられてもよい。この場合、アダプタの側面部に形成された凸部において第2方向に突出する突出部に、板バネ部材の第1板状部において第2方向とは反対に突出する爪部が引っ掛かることによって、アダプタに板バネ部材が取り付けられる。アダプタの側面部に板バネ部材の爪部が引っ掛かるので、板バネ部材を取り付けるためのスペースを小さくすることができる。
【0013】
(3)上記(2)において、アダプタは、第3方向に沿って並ぶ一対の側面部、第3方向に沿って並ぶ一対の凸部、および第3方向に沿って並ぶ一対の突出部を有してもよい。板バネ部材は、第3方向に沿って並ぶ一対の第1板状部、および第3方向に沿って並ぶ一対の爪部を有してもよい。この場合、アダプタの一対の突出部のそれぞれに板バネ部材の一対の爪部のそれぞれが引っ掛かることによってアダプタに板バネ部材が取り付けられる。したがって、アダプタに対する板バネ部材の取り付けを安定させることができる。
【0014】
(4)上記(2)または(3)において、爪部は、爪部の根元から斜め上方に延在する延在面を有していてもよい。この場合、アダプタの突出部に対する爪部の引っ掛かりを強めることができるので、アダプタからの板バネ部材の外れ防止に寄与する。
【0015】
(5)上記(2)から(4)のいずれかにおいて、板バネ部材は、天面部から第1方向とは反対方向に突出するとともに、第1板状部と第2方向に沿って並ぶ第2板状部を有してもよい。凸部は、第2板状部が第2方向に沿って対向する凹部を有してもよい。
【0016】
(6)上記(1)において、アダプタは、アダプタから見て板バネ部材が位置する方向である第1方向、および第1方向に交差する第2方向に延在する側面部と、側面部から第1方向および第2方向の双方に交差する方向である第3方向に沿って突出する凸部と、を有してもよい。板バネ部材は、第2方向および第3方向の双方に延在する天面部と、天面部から第1方向とは反対方向に突出する第1板状部と、天面部から第1方向とは反対方向に突出するとともに、第1板状部と第2方向に沿って並ぶ第2板状部と、を有してもよい。板バネ部材は、第1板状部と第2板状部との間に凸部が挟み込まれた状態でアダプタに取り付けられてもよい。この場合、アダプタは側面部から第3方向に沿って突出する凸部を有し、板バネ部材は天面部から第1方向とは反対方向に突出する第1板状部および第2板状部を有する。板バネ部材は、第1板状部と第2板状部との間にアダプタの凸部を挟み込んだ状態でアダプタに取り付けられる。したがって、アダプタに対する板バネ部材の取り付けを容易に行うことができる。
【0017】
(7)上記(6)において、天面部は、第1板状部が突出する部位である第1部分と、第2板状部が突出する部位である第2部分と、第1部分および第2部分を互いに接続するとともに弾性変形する低剛性部と、を有してもよい。この場合、天面部が第1部分と第2部分との間に低剛性部を有することにより、低剛性部の弾性変形によって第2板状部に対する第1板状部の移動を容易に行うことができる。したがって、第1板状部および第2板状部によるアダプタの凸部の挟み込みを容易に行うことができるので、アダプタに対する板バネ部材の着脱を容易に行うことができる。
【0018】
(8)上記(7)において、低剛性部の第3方向の位置は、第1板状部の第3方向の位置、および第2板状部の第3方向の位置と異なっていてもよい。この場合、第3方向において、低剛性部の位置が、第1板状部の位置、および第2板状部の位置とは異なっていることにより、アダプタの凸部に対する挟み込みを一層容易に行うことができる。
【0019】
(9)上記(7)または(8)において、低剛性部は、第1部分および第2部分に対して第1方向に突出していてもよい。この場合、第1方向の反対方向に低剛性部を押すことによって、第2板状部に対する第1板状部の移動を一層容易に行うことができる。
【0020】
(10)上記(1)において、板バネ部材は、素子から見てアダプタとは反対に位置する天面部を有し、天面部は、アダプタに取り付けられた状態において素子を露出する露出部と、露出部に露出する素子に当接するバネ部と、を有してもよい。この場合、露出部において素子を露出させるとともに、バネ部によって露出した素子を押さえることができる。したがって、アダプタと板バネ部材との間に挟まれた素子を強固に固定できる。
【0021】
(11)上記(10)において、アダプタおよび板バネ部材は第1方向に沿って並んでいてもよく、天面部は、第1方向に交差する第2方向、および、第1方向と第2方向との双方に交差する第3方向に延在してもよい。露出部の第3方向の長さは、露出部の第2方向の長さよりも長くてもよい。バネ部は、露出部を画成する内面から第3方向に沿って延び出していてもよい。この場合、バネ部は、露出部の長手方向である第3方向に沿って延び出している。したがって、バネ部が長いことによってバネ部のバネ力を強くできるので、素子を一層強固に固定できる。
【0022】
(12)上記(11)において、天面部は、第2方向に沿って並ぶ複数のバネ部を有してもよい。複数のバネ部は、内面から延び出す第1バネ部と、内面から第1バネ部とは反対方向に延び出す第2バネ部とを含んでもよい。この場合、第2方向に沿って第1バネ部および第2バネ部が並んでおり、第2バネ部は第1バネ部とは反対方向に延び出している。したがって、第1バネ部および第2バネ部によって素子をバランスよく固定させることができる。
【0023】
(13)上記(1)から(12)のいずれかにおいて、アダプタおよび板バネ部材は第1方向に沿って並んでいてもよい。板バネ部材は、第1方向に交差する第2方向、および第1方向と第2方向との双方に交差する第3方向に延在する天面部と、天面部の第2方向の端部から第1方向に延在する第1延在部と、を有してもよい。この場合、第1延在部を第1方向に引き上げることによって、アダプタを板バネ部材から外すことができる。
【0024】
(14)上記(13)において、板バネ部材は、天面部の第2方向とは反対方向の端部から第1方向とは反対方向に延在する第2延在部を有してもよい。この場合、第1延在部を引き上げてアダプタから板バネ部材を外すときにおける天面部の湾曲を抑制できる。
【0025】
(15)上記(1)から(14)のいずれかにおいて、素子は、ベースに対向するガラスプレートであってもよい。この場合、アダプタと板バネ部材との間にガラスプレートを挟み込むことにより、ガラスプレートをベースに対向させることができる。さらに、アダプタから板バネ部材が外されることにより、ベースからガラスプレートを外すことができる。
【0026】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る接続部品の具体例を、以下で図面を参照しながら説明する。本発明はこれらの例示に限定されるものでなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一または相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化または誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面の記載に限定されない。
【0027】
図1は、本実施形態に係る接続部品1、ベース2、素子3、および素子3に接続された一例としての配線アセンブリ4を示す斜視図である。図2は、図1からベース2および配線アセンブリ4が外された状態を示す斜視図である。本実施形態において、ベース2はチップ基板であり、素子3はベース2に対向するガラスプレートである。具体例として、ベース2は、光の入出力を行うシリコンフォトニクスチップ(導波路チップ、SPC:Silicon Photonics Chip)である。
【0028】
接続部品1は、ベース2に固定されたアダプタ10と、アダプタ10とともに素子3を挟み込む板バネ部材20とを備える。例えば、ベース2、アダプタ10、素子3、板バネ部材20および配線アセンブリ4は、この順で第1方向D1に沿って並んでいる。以下の説明では、アダプタ10から見て板バネ部材20が設けられる方向を上、上側または上方とすることがあり、板バネ部材20から見てアダプタ10が設けられる方向を下、下側または下方とすることがある。本実施形態において、上方は鉛直上方だけでなく斜め上方を含んでおり、下方は鉛直下方だけでなく斜め下方を含んでいる。しかしながら、これらの方向は、説明の便宜上の方向であって、部品の配置位置または方向等を限定するものではない。
【0029】
ベース2は、例えば、第1方向D1に厚みを有する板状を呈する。ベース2は、第1方向D1に交差する第2方向D2、および第1方向D1と第2方向D2との双方に交差する第3方向D3に延在する矩形状の主面2bを有する。第2方向D2は主面2bの短手方向に相当し、第3方向D3は主面2bの長手方向に相当する。アダプタ10は、ベース2の主面2bに固定されている。例えば、アダプタ10は、接着剤によって主面2bに固定されている。
【0030】
素子3は、アダプタ10に載せられる。素子3は、アダプタ10に載せられた状態においてベース2に光学的に接続する。素子3は、第1方向D1に沿って素子3を貫通する複数の貫通孔3bを有する。例えば、複数の貫通孔3bは、第2方向D2に沿って並ぶとともに、第3方向D3に沿って並んでいる。第3方向D3に沿って並ぶ貫通孔3bの数は、第2方向D2に沿って並ぶ貫通孔3bの数より多い。
【0031】
配線アセンブリ4は、例えば、光ファイバFと、光ファイバFを支持する支持部材5とを有する。配線アセンブリ4は複数の光ファイバFを有し、複数の光ファイバFは第3方向D3に沿って並んでいる。例えば、支持部材5の外部において複数の光ファイバFはテープ化されており、支持部材5の内部において複数の光ファイバFは屈曲している。支持部材5の外部において複数の光ファイバFは第2方向D2に沿って延在しており、複数の光ファイバFの端部は支持部材5の内部において第1方向D1とは反対方向に屈曲している。複数の光ファイバFのそれぞれは素子3の複数の貫通孔3bのそれぞれに差し込まれる。
【0032】
以上のように構成された素子3および配線アセンブリ4は、接続部品1によってベース2に着脱可能とされている。図3は、接続部品1のアダプタ10を示す斜視図である。図1図2および図3に示されるように、アダプタ10は、第1方向D1および第2方向D2に延在するとともに第3方向D3に沿って並ぶ一対の側面部11と、一対の側面部11の間において第2方向D2および第3方向D3の双方に延在する底面部12とを有する。例えば、アダプタ10は、金属によって構成されている。この場合、アダプタ10の強度を高めることができる。しかしながら、アダプタ10は、樹脂によって構成されていてもよい。一例として、アダプタ10はエンジニアリングプラスチック樹脂によって構成されている。
【0033】
底面部12は、素子3が載せられる載置部13と、第2方向D2および第3方向D3に延在するとともに載置部13を第1方向D1に貫通する開口14とを有する。例えば、載置部13は、第2方向D2および第3方向D3の双方に延在する矩形状を呈する。載置部13に素子3が載せられた状態において、素子3は側面部11から第1方向D1に突出している。
【0034】
例えば、素子3は素子3を第1方向D1に貫通するガイド孔3cを有し、載置部13は載置部13を第1方向D1に貫通するガイド孔13bを有する。載置部13に素子3が載せられた状態において、第1方向D1に沿って見た場合におけるガイド孔3cの位置は、第1方向D1に沿って見た場合におけるガイド孔13bの位置と同一である。すなわち、素子3は、載置部13のガイド孔13bにガイド孔3cが重なるように載置部13に載せられる。
【0035】
例えば、素子3は一対のガイド孔3cを有し、一対のガイド孔3cは素子3の第2方向D2の片側において第3方向D3に沿って並んでいる。例えば、載置部13は一対のガイド孔13bを有し、一対のガイド孔13bは載置部13の第2方向D2の片側において第3方向D3に沿って並んでいる。しかしながら、ガイド孔3cおよびガイド孔13bの数および配置態様は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
【0036】
例えば、素子3のガイド孔3c、および載置部13のガイド孔13bには、素子3の位置決めのためのガイドピンが挿入される。ガイド孔3cおよびガイド孔13bにガイドピンが挿入されることにより、アダプタ10に対する素子3の位置決めがなされる。このように、アダプタ10は、素子3を着脱する機能、および素子3の位置決めとしての機能を有する。
【0037】
例えば、載置部13は、開口14を挟むように第2方向D2に沿って並ぶ一対の凸部13dを有する。載置部13において、凸部13dは第1方向D1に突出している。一対の凸部13dに素子3が載せられる。第1方向D1に沿って見たときに、開口14は、例えば、矩形状を呈する。開口14において、載置部13に載せられた素子3の貫通孔3bはベース2に対向する。開口14において、貫通孔3bに差し込まれた光ファイバFはベース2に対向する。このとき、光ファイバFはベース2に光学的に接続する。
【0038】
側面部11は、例えば、第1方向D1および第2方向D2の双方に沿って延在する矩形状を呈する。図4は、側面部11を示す図である。図3および図4に示されるように、アダプタ10は、側面部11から第3方向D3に沿って突出する凸部15と、凸部15において第2方向D2に突出する突出部16とを有する。アダプタ10は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の凸部15、および第3方向D3に沿って並ぶ一対の突出部16を有する。例えば、一対の凸部15はアダプタ10の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されており、一対の突出部16はアダプタ10の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されている。
【0039】
図5は、板バネ部材20の側面図である。図2図4および図5に示されるように、板バネ部材20は、アダプタ10に着脱可能とされており、アダプタ10に取り付けられたときにアダプタ10とともに素子3を挟み込む。例えば、板バネ部材20は、金属によって構成されている。一例として、板バネ部材20は、板金加工やプレス加工などによって作製されている。板バネ部材20は、第2方向D2および第3方向D3の双方に延在する天面部21と、天面部21から第1方向D1とは反対方向に突出する第1板状部22および第2板状部23とを有する。
【0040】
板バネ部材20は、第1板状部22と第2板状部23との間に凸部15が挟み込まれた状態でアダプタ10に取り付けられる。例えば、凸部15の第3方向D3の長さ(厚さ)は、第1板状部22の第3方向D3の長さ、および第2板状部23の第3方向D3の長さよりも長い(厚い)。一例として、凸部15の第3方向D3の長さは、0.5mm以上且つ1mm以下である。
【0041】
第2板状部23は、第1板状部22と第2方向D2に沿って並んでいる。板バネ部材20は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の第1板状部22、および第3方向D3に沿って並ぶ一対の第2板状部23を有する。例えば、一対の第1板状部22は板バネ部材20の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されており、一対の第2板状部23は板バネ部材20の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されている。
【0042】
天面部21は、第1板状部22が突出する部位である第1部分24と、第2板状部23が突出する部位である第2部分25と、第1部分24および第2部分25を互いに接続する低剛性部26とを有する。例えば、低剛性部26は、第1方向D1に厚みを有する板状を呈する。低剛性部26の第3方向D3の長さ(幅)は、例えば、低剛性部26の第1方向D1の長さ(厚さ)の0.5倍以上かつ2倍以下である。
【0043】
板バネ部材20は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の第1部分24、第3方向D3に沿って並ぶ一対の第2部分25、および第3方向D3に沿って並ぶ一対の低剛性部26を有する。例えば、一対の第1部分24は板バネ部材20の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されており、一対の第2部分25は板バネ部材20の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されている。
【0044】
一対の低剛性部26は、板バネ部材20の第3方向D3の中央に対して互いに対称に形成されている。低剛性部26は、第1部分24および第2部分25と比較して剛性が低い部位であり、より弾性変形しやすい。例えば、低剛性部26の第3方向D3の長さ(幅)は、第1部分24の第3方向D3の長さ、および第2部分25の第3方向D3の長さよりも短い。低剛性部26は、第1部分24および第2部分25に対して第1方向D1に突出している。
【0045】
例えば、低剛性部26は、第1部分24および第2部分25のそれぞれから第2方向D2に沿って延びる延在部26bと、延在部26bから斜め上方に延びる傾斜部26cと、傾斜部26cの上端に位置する頂部26dとを有する。例えば、第1部分24の上面に対する頂部26dの上面の高さは、低剛性部26の第1方向D1の長さ(厚さ)の1倍以上かつ5倍以下である。低剛性部26は、第2方向D2に沿って並ぶ一対の延在部26bと、第2方向D2に沿って並ぶ一対の傾斜部26cと、一対の傾斜部26cの間に位置する頂部26dとを有する。例えば、低剛性部26は、頂部26dが丸められた山状に突出している。なお、低剛性部26は、頂部26dに平坦面を含んでいてもよい。
【0046】
低剛性部26の第3方向D3の位置は、第1板状部22の第3方向D3の位置、および第2板状部23の第3方向D3の位置と異なっている。第1方向D1に沿って見た場合において、低剛性部26は、第1板状部22および第2板状部23よりも板バネ部材20の第3方向D3の中央に近い位置に設けられている。低剛性部26は、第1方向D1とは反対方向に押される部位であって、第1方向D1とは反対方向に押されたときに弾性変形する。このとき、第2板状部23から第1板状部22が離隔して第1板状部22と第2板状部23との間の距離が長くなる。
【0047】
アダプタ10の凸部15の上に第1板状部22および第2板状部23が位置する状態で低剛性部26が上から押されると、低剛性部26が弾性変形するとともに第1板状部22と第2板状部23とが互いに離隔しつつ下方に移動する。下方に移動した第1板状部22と第2板状部23との間に凸部15が挟み込まれることによってアダプタ10に板バネ部材20が取り付けられる。このように、接続部品1では、アダプタ10への板バネ部材20の取り付けを容易に行うことができる。
【0048】
以下では、アダプタ10の凸部15の形状の例について説明する。凸部15は、天面15bと、天面15bの第2方向D2の端部から斜め下方に延在する傾斜面15cと、傾斜面15cの下端から第2方向D2とは反対方向に折り返される曲面部15dとを有する。天面15bは、第2方向D2および第3方向D3の双方に延在している。凸部15は、曲面部15dの傾斜面15cとは反対の端部から第2方向D2とは反対方向に延在する下面15fと、下面15fから下方に延在する側面15gと、側面15gの下端から第2方向D2とは反対方向に延びる下面15hとを有する。
【0049】
本実施形態において、アダプタ10の突出部16は、傾斜面15c、曲面部15dおよび下面15fによって形成されている。さらに、アダプタ10は、板バネ部材20の第1板状部22が入り込む凹部17を有する。例えば、凹部17は、下面15fおよび側面15gによって形成されている。突出部16および凹部17には、第2方向D2とは反対方向に移動する板バネ部材20の第1板状部22が入り込み、凹部17に第1板状部22が係合する。
【0050】
凸部15は、天面15bの第2方向D2とは反対方向の端部から下方に延びる側面15jと、側面15jの下端から斜め下方に延在する傾斜面15kと、傾斜面15kの下端から下面15hまで延びる側面15pとを有する。側面15jは、板バネ部材20の第2板状部23が第2方向D2に当接する部位である。さらに、凸部15は、第2板状部23が第2方向D2に沿って対向する凹部18を有する。例えば、凹部18は、傾斜面15kおよび側面15pによって形成されている。第2板状部23が対向する凹部18が形成されていることにより、第2板状部23が第2方向D2に移動する領域を形成することができる。
【0051】
例えば、天面15bと傾斜面15cとの境界部、傾斜面15cと曲面部15dとの境界部、曲面部15dと下面15fとの境界部、下面15fと側面15gとの境界部、側面15gと下面15hとの境界部、天面15bと側面15jとの境界部、側面15jと傾斜面15kとの境界部、傾斜面15kと側面15pとの境界部、および、側面15pと下面15hとの境界部は曲面状とされている。以上。凸部15の形状の例について説明した。しかしながら、凸部15の形状は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
【0052】
次に、板バネ部材20の第1板状部22および第2板状部23の形状の例について説明する。第1板状部22は、天面部21の第1部分24から斜め下方に延びる第1傾斜部22bと、第1傾斜部22bの下端から斜め下方に延在する第2傾斜部22cと、第2傾斜部22cの下端から斜め下方に延在する第3傾斜部22dとを有する。第3方向D3に沿って見たときに、第1傾斜部22bは、第2方向D2に沿って延びる長辺、および第1方向D1に沿って延びる短辺を有する長方形状を呈する。
【0053】
第3方向D3に沿って見たときに、第2傾斜部22cの第2方向D2の長さの最大値は、第1傾斜部22bの第2方向D2の長さよりも大きい。第3方向D3に沿って見たときに、第3傾斜部22dは、台形状を呈する。第3方向D3に沿って見たときにおける第3傾斜部22dの第2方向D2の長さは、第2傾斜部22cから離隔するにしたがって小さくなっている。
【0054】
第1傾斜部22bは、第1部分24から離隔するにしたがって下方に向かうように湾曲している。第2傾斜部22cは、第1傾斜部22bから離隔するにしたがって板バネ部材20の第3方向D3の中央に近づくように(図5の紙面の奥方向に)傾斜している。第3傾斜部22dは、第2傾斜部22cから離隔するにしたがって板バネ部材20の第3方向D3の中央から離れるように(図5の紙面の手前方向に)傾斜している。アダプタ10に板バネ部材20が取り付けられるときに、第2傾斜部22cおよび第3傾斜部22dの少なくとも一部がアダプタ10の側面部11に接触する。
【0055】
板バネ部材20は、第1板状部22において第2方向D2とは反対側に突出する爪部27を有する。板バネ部材20は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の爪部27を有する。図6は、第1板状部22を拡大した図である。図5および図6に示されるように、爪部27は、第1板状部22の第2傾斜部22cに形成されている。第2傾斜部22cは、第1傾斜部22bから下方に延びる第1部分22fと、第1部分22fの下端から第2方向D2とは反対方向に広がる第2部分22gと、第2部分22gから下方に向かうにしたがって第2方向D2への長さが小さくなる第3部分22hとを有する。
【0056】
第2部分22gは、第1部分22fから離隔するにしたがって下方かつ第2方向D2とは反対方向に延びる斜面22jを有する。第3部分22hは、斜面22jから下方に延びる面22kと、面22kの下端において窪む凹面部22pとを有する。例えば、凹面部22pは、湾曲面とされている。爪部27は、凹面部22pの下端から突出している。爪部27は、凹面部22pの下端から延在する延在面27bと、延在面27bから見て凹面部22pとは反対側に位置する頂面27cと、頂面27cから斜め下方に延在する延在面27dとによって形成されている。
【0057】
爪部27は、爪部27の根元から斜め上方に延在する延在面27bを有する。例えば、延在面27bは、凹面部22pから第2方向D2に対して斜め上方に延在している。一例として、第2方向D2に対する延在面27bの傾斜角度は、1°以上かつ10°以下である。頂面27cは、丸みを帯びている。板バネ部材20は、アダプタ10の凸部15の突出部16に爪部27が引っ掛かることによってアダプタ10に取り付けられる。
【0058】
図5に示されるように、第2板状部23は、天面部21の第2部分25から斜め下方に延びる第1傾斜部23bと、第1傾斜部23bの下端から斜め下方に延在する第2傾斜部23cと、第2傾斜部23cの下端から斜め下方に延在する第3傾斜部23dとを有する。第3方向D3に沿って見たときに、第1傾斜部23bは、第2方向D2に沿って延びる長辺、および第1方向D1に沿って延びる短辺を有する長方形状を呈する。
【0059】
第3方向D3に沿って見たときに、第2傾斜部23cの第2方向D2の長さは、第3傾斜部23dに近づくにしたがって小さくなっている。第3方向D3に沿って見たときに、第3傾斜部23dは、台形状を呈する。第3方向D3に沿って見たときにおける第3傾斜部23dの第2方向D2の長さは、第2傾斜部23cから離隔するにしたがって小さくなっている。
【0060】
第1傾斜部23bは、第2部分25から離隔するにしたがって下方に向かうように湾曲している。第2傾斜部23cは、第1傾斜部23bから離隔するにしたがって板バネ部材20の第3方向D3の中央に近づくように(図5の紙面の奥方向に)傾斜している。第3傾斜部23dは、第2傾斜部23cから離隔するにしたがって板バネ部材20の第3方向D3の中央から離れるように(図5の紙面の手前方向に)傾斜している。アダプタ10に板バネ部材20が取り付けられるときに、第2傾斜部23cおよび第3傾斜部23dの少なくとも一部がアダプタ10の側面部11に接触する。
【0061】
板バネ部材20は、アダプタ10の凸部15に第2方向D2に当接する当接部28を有する。板バネ部材20は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の当接部28を有する。当接部28は、第2板状部23の第2傾斜部23cに形成されている。例えば、当接部28は、第1方向D1および第3方向D3の双方に延在する平坦面である。当接部28は、凸部15の側面15j(図4参照)に当接する。
【0062】
前述したように、アダプタ10の凸部15には、板バネ部材20の第1板状部22の爪部27が引っ掛かるとともに、当接部28が当接する。本実施形態では、凸部15の第2方向D2の片側が第1板状部22の爪部27に係合し、凸部15から見て爪部27とは反対側には当接部28が当接する。これにより、アダプタ10から板バネ部材20を容易に外すことができる。第1板状部22は第2方向D2に沿って凸部15に対向する第1斜辺部22qを有し、第2板状部23は第2方向D2に沿って凸部15に対向する第2斜辺部23qを有する。第1方向D1に対する第1斜辺部22qの傾斜角度、および第1方向D1に対する第2斜辺部23qの傾斜角度は、例えば、20°以上かつ70°以下である。
【0063】
図7は、第2方向D2とは反対方向に沿って板バネ部材20を見た図である。図5および図7に示されるように、板バネ部材20は、天面部21の第2方向D2の端部から第1方向D1に延在する第1延在部29を有する。さらに、板バネ部材20は、天面部21の第2方向D2とは反対方向の端部から第1方向D1とは反対方向に延在する第2延在部30を有する。すなわち、板バネ部材20は、天面部21から上方に延在する第1延在部29と、天面部21から下方に延在する第2延在部30とを有する。第1延在部29は、アダプタ10から板バネ部材20が外されるときに引き上げられる部位である。すなわち、第1延在部29を引き上げることによってアダプタ10から板バネ部材20が外される。
【0064】
第1延在部29および第2延在部30は、天面部21から互いに反対方向に突出している。第1延在部29および第2延在部30のそれぞれは、第1方向D1および第3方向D3の双方に延在するとともに第2方向D2に厚みを有する板状を呈する。例えば、第1延在部29および第2延在部30のそれぞれは隅丸長方形状を呈する。第1延在部29の第1方向D1の長さは、第2延在部30の第1方向D1の長さよりも長い。第1延在部29の第3方向D3の長さは、第2延在部30の第3方向D3の長さよりも短い。
【0065】
第2延在部30の第1方向D1の長さは、第2延在部30の第3方向D3の長さよりも短い。第1延在部29の第1方向D1の長さは、第1延在部29の第3方向D3の長さよりも短い。第1延在部29は、第2方向D2に第1延在部29を貫通する貫通孔29bを有する。貫通孔29bは、第3方向D3に沿って延びる長軸、および第1方向D1に沿って延びる短軸を有する形状を呈する。一例として、貫通孔29bは長円形状を呈する。
【0066】
貫通孔29bには、板バネ部材20を引き上げてアダプタ10から板バネ部材20を抜去する抜去部材が挿入される。抜去部材は、一例として、ピンセットである。貫通孔29bに抜去部材を挿入して抜去部材によって第1延在部29を引き上げることにより、アダプタ10から板バネ部材20を容易に外すことができる。板バネ部材20は、第1延在部29および第2延在部30を有することにより、板バネ部材20を外すときに生じうる天面部21の湾曲を抑制できる。
【0067】
図8は、板バネ部材20の天面部21を示す平面図である。図7および図8に示されるように、天面部21は、素子3を上方に露出する露出部32と、露出部32に露出する素子3に当接するバネ部33とを有する。例えば、露出部32は、天面部21を第1方向D1に貫通する開口である。露出部32の第3方向D3の長さは、露出部32の第2方向D2の長さよりも長い。露出部32は、第2方向D2に沿って延在する第1内面32bと、第1内面32bの端部から第3方向D3に沿って延在する第2内面32cと、第2内面32cから窪む凹部32dとによって画成されている。
【0068】
露出部32は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の第1内面32b、第2方向D2に沿って並ぶ一対の第2内面32c、および第2方向D2に沿って並ぶ一対の凹部32dを有する。凹部32dは、第1内側面32f、第2内側面32gおよび第3内側面32hによって画成されている。第1内側面32fは第2内面32cから第2方向D2に沿って延在しており、第2内側面32gは第1内側面32fの第2内面32cとは反対の端部から第3方向D3に沿って延在している。第3内側面32hは、第2内側面32gの第1内側面32fとは反対の端部において湾曲している。さらに、露出部32は、第2内面32cの第3方向D3の端部において第2内面32cから窪む凹面部32jを有する。凹面部32jは、例えば、第1方向D1に沿って見た場合における露出部32の四隅のそれぞれに形成されている。
【0069】
バネ部33は、露出部32を画成する内面から第3方向D3に沿って延び出している。バネ部33は、例えば、第1方向D1に沿って見たときに、バネ部33は露出部32の凹部32dの内側に位置する。バネ部33は、凹部32dの第3内側面32hから突出している。第1方向D1に沿って見たときに、バネ部33は露出部32の第2内面32cの延長線上に形成されている。
【0070】
バネ部33は、天面部21の上面から斜め下方に延在する第1湾曲部33bと、第1湾曲部33bからさらに斜め下方に延在する第2湾曲部33cとを有し、第1湾曲部33bおよび第2湾曲部33cの間にバネ部33の変曲点が形成されている。第1湾曲部33bは、天面部21の上面から当該変曲点までの間において上方に湾曲しながら斜め下方に延在している。第2湾曲部33cは、当該変曲点からバネ部33の先端までの間において下方に湾曲しながら斜め下方に延在している。
【0071】
第3方向D3に対する第1湾曲部33bの傾斜角度は、天面部21の上面21bから当該変曲点に近づくほど大きくなっている。第3方向D3に対する第2湾曲部33cの傾斜角度は、当該変曲点からバネ部33の先端に近づくほど小さくなっている。第2方向D2に沿って見たときに、バネ部33はS字状を呈する。バネ部33が上記のように形成されていることにより、アダプタ10に搭載された素子3をバネ部33によって面的に押さえることができる。
【0072】
天面部21は、第2方向D2に沿って並ぶ複数のバネ部33を有する。複数のバネ部33は、露出部32の内面から延び出す第1バネ部33Aと、露出部32の内面から第1バネ部33Aとは反対方向に伸び出す第2バネ部33Bとを含む。第1バネ部33Aは、第1延在部29と第2バネ部33Bとの間に位置する。第2バネ部33Bは、第1バネ部33Aと第2延在部30との間に位置する。
【0073】
第1バネ部33Aは第3方向D3に沿って延在しており、第2バネ部33Bは第3方向D3とは反対方向に沿って延在している。例えば、第1バネ部33Aおよび第1板状部22は第2方向D2に沿って並んでおり、第2バネ部33Bおよび第2板状部23は第3方向D3に沿って並んでいる。第1方向D1に沿って見たときに、第1バネ部33Aおよび第2バネ部33Bは、板バネ部材20の中心に対して点対称となる位置に形成されている。第1バネ部33Aおよび第2バネ部33Bは、爪部27の中心をとおるとともに第3方向D3に沿って延在する基準線Lに対して互いに対称となる位置に形成されている。これにより、第1バネ部33Aおよび第2バネ部33Bによって素子3をバランスよく押さえつけることができる。
【0074】
次に、本実施形態に係る接続部品1から得られる作用効果についてより詳細に説明する。図1および図9に示されるように、接続部品1は、ベース2に固定されたアダプタ10と、アダプタ10とともに素子3を挟み込む板バネ部材20とを備える。素子3は、アダプタ10と板バネ部材20との間に挟み込まれた状態においてベース2に光学的に接続する。板バネ部材20は、アダプタ10に取り付けられたときにアダプタ10とともに素子3を挟み込み、かつ、アダプタ10に対して着脱可能とされている。したがって、アダプタ10から板バネ部材20を外すことによってベース2から素子3を外すことができるので、素子3を容易に外すことができる。そして、ベース2に固定されたアダプタ10に素子3を載せてアダプタ10に板バネ部材20が取り付けられることにより、ベース2に素子3を取り付けることができる。したがって、ベース2に対する素子3の取り付けを容易に行うことができる。
【0075】
前述したように、アダプタ10は、アダプタ10から見て板バネ部材20が位置する方向である第1方向D1、および第1方向D1に交差する第2方向D2に延在する側面部11と、側面部11から第1方向D1および第2方向D2の双方に交差する方向である第3方向D3に沿って突出する凸部15と、凸部15において第2方向D2に突出する突出部16と、を有してもよい。板バネ部材20は、第2方向D2および第3方向D3の双方に延在する天面部21と、天面部21から第1方向D1とは反対方向に突出する第1板状部22と、第1板状部22において第2方向D2とは反対側に突出する爪部27と、を有してもよい。板バネ部材20は、突出部16に爪部27が引っ掛かることによってアダプタ10に取り付けられてもよい。この場合、アダプタ10の側面部11に形成された凸部15において第2方向D2に突出する突出部16に、板バネ部材20の第1板状部22において第2方向D2とは反対に突出する爪部27が引っ掛かることによって、アダプタ10に板バネ部材20が取り付けられる。よって、アダプタ10の側面部11に形成された凸部15に板バネ部材20の爪部27が引っ掛かるので、板バネ部材20を取り付けるためのスペースを小さくすることができる。
【0076】
前述したように、アダプタ10は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の側面部11、第3方向D3に沿って並ぶ一対の凸部15、および第3方向D3に沿って並ぶ一対の突出部16を有してもよい。板バネ部材20は、第3方向D3に沿って並ぶ一対の第1板状部22、および第3方向D3に沿って並ぶ一対の爪部27を有してもよい。この場合、アダプタ10の一対の突出部16のそれぞれに板バネ部材20の一対の爪部27のそれぞれが引っ掛かることによってアダプタ10に板バネ部材20が取り付けられる。したがって、アダプタ10に対する板バネ部材20の取り付けを安定させることができる。
【0077】
前述したように、爪部27は、爪部27の根元から斜め上方に延在する延在面27bを有していてもよい。この場合、アダプタ10の突出部16に対する爪部27の引っ掛かりを強めることができるので、アダプタ10からの板バネ部材20の外れ防止に寄与する。
【0078】
前述したように、板バネ部材20は、天面部21から第1方向D1とは反対方向に突出するとともに、第1板状部22と第2方向D2に沿って並ぶ第2板状部23を有してもよい。凸部15は、第2板状部23が第2方向D2に沿って対向する凹部18を有してもよい。この場合、凹部18として第2板状部23が第2方向D2に移動する領域を形成することができるので、第1板状部22および第2板状部23の動きをスムーズにしてアダプタ10に対する板バネ部材20の着脱を容易に行うことができる。
【0079】
前述したように、板バネ部材20は、天面部21から第1方向D1とは反対方向に突出するとともに、第1板状部22と第2方向D2に沿って並ぶ第2板状部23を有してもよい。板バネ部材20は、第1板状部22と第2板状部23との間に凸部15が挟み込まれた状態でアダプタ10に取り付けられてもよい。この場合、アダプタ10は側面部11から第3方向D3に沿って突出する凸部15を有し、板バネ部材20は天面部21から第1方向D1とは反対方向に突出する第1板状部22および第2板状部23を有する。板バネ部材20は、第1板状部22と第2板状部23との間にアダプタ10の凸部15を挟み込んだ状態でアダプタ10に取り付けられる。したがって、アダプタ10に対する板バネ部材20の取り付けを容易に行うことができる。
【0080】
図9および図10に示されるように、天面部21は、第1板状部22が突出する部位である第1部分24と、第2板状部23が突出する部位である第2部分25と、第1部分24および第2部分25を互いに接続するとともに弾性変形する低剛性部26と、を有してもよい。この場合、天面部21が第1部分24と第2部分25との間に低剛性部26を有することにより、低剛性部26の弾性変形によって第1板状部22および第2板状部23の移動を容易に行うことができる。より具体的には、低剛性部26が上から押されることによって第1板状部22と第2板状部23との間の距離を広げて第1板状部22および第2板状部23を開くことができ、低剛性部26への外力の解除によって第1板状部22と第2板状部23との間の距離を狭めて第1板状部22および第2板状部23を閉じることができる。したがって、第1板状部22および第2板状部23を閉じて第1板状部22および第2板状部23による凸部15の挟み込みを容易に行うことができるので、アダプタ10に対する板バネ部材20の着脱を容易に行うことができる。
【0081】
前述したように、低剛性部26の第3方向D3の位置は、第1板状部22の第3方向D3の位置、および第2板状部23の第3方向D3の位置と異なっていてもよい。この場合、第3方向D3において、低剛性部26の位置が、第1板状部22の位置、および第2板状部23の位置と異なっていることにより、アダプタ10の凸部15に対する挟み込みを一層容易に行うことができる。
【0082】
前述したように、低剛性部26は、第1部分24および第2部分25に対して第1方向D1に突出していてもよい。この場合、第1方向D1の反対方向に低剛性部26を押すことによって、第2板状部23に対する第1板状部22の移動、すなわち、第1板状部22および第2板状部23の開閉を一層容易に行うことができる。
【0083】
前述したように、板バネ部材20は、素子3から見てアダプタ10とは反対に位置する天面部21を有し、天面部21は、アダプタ10に取り付けられた状態において素子3を露出する露出部32と、露出部32に露出する素子3に当接するバネ部33と、を有してもよい。この場合、露出部32において素子3を露出させるとともに、バネ部33によって露出した素子3を押さえることができる。したがって、アダプタ10と板バネ部材20との間に挟まれた素子3を強固に固定できる。
【0084】
前述したように、露出部32の第3方向D3の長さは、露出部32の第2方向D2の長さよりも長くてもよい。バネ部33は、露出部32を画成する内面から第3方向D3に沿って延び出していてもよい。この場合、バネ部33は、露出部32の長手方向である第3方向D3に沿って延び出している。したがって、バネ部33が長いことによってバネ部33のバネ力を強くできるので、素子3を一層強固に固定できる。
【0085】
前述したように、天面部21は、第2方向D2に沿って並ぶ複数のバネ部33を有してもよい。複数のバネ部33は、露出部32の内面から延び出す第1バネ部33Aと、露出部32の内面から第1バネ部33Aとは反対方向に延び出す第2バネ部33Bとを含んでもよい。この場合、第2方向D2に沿って第1バネ部33Aおよび第2バネ部33Bが並んでおり、第2バネ部33Bは第1バネ部33Aとは反対方向に延び出している。したがって、第1バネ部33Aおよび第2バネ部33Bによって素子3をバランスよく固定させることができる。
【0086】
前述したように、板バネ部材20は、天面部21の第2方向D2の端部から第1方向D1に延在する第1延在部29を有してもよい。この場合、第1延在部29を第1方向D1に引き上げることによって、アダプタ10を板バネ部材20から外すことができる。本実施形態では、第1延在部29が引き上げられるときに、第2板状部23の当接部28が凸部15の側面15jに当接するとともに、低剛性部26を支点として第1板状部22が斜め上方に回動する。このとき、第1板状部22の爪部27が凸部15から離れて突出部16に対する爪部27の係合が解除されるので、アダプタ10から板バネ部材20を容易に外すことができる。
【0087】
前述したように、板バネ部材20は、天面部21の第2方向D2とは反対方向の端部から第1方向D1とは反対方向に延在する第2延在部30を有してもよい。この場合、第1延在部29を引き上げてアダプタ10から板バネ部材20を外すときにおける天面部21の湾曲を抑制できる。
【0088】
前述したように、素子3は、ベース2に対向するガラスプレートであってもよい。この場合、アダプタ10と板バネ部材20との間にガラスプレートを挟み込むことにより、ガラスプレートをベース2に対向させることができる。さらに、アダプタ10から板バネ部材20が外されることにより、ベース2からガラスプレートを外すことができる。
【0089】
以上、本開示に係る接続部品の実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、前述した実施形態に限定されない。すなわち、本発明が特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において種々の変形および変更が可能であることは当業者によって容易に理解される。例えば、接続部品の各部の形状、大きさ、数、材料および配置態様は、上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
【0090】
例えば、前述した実施形態では、第1方向D1に沿って見たときに、板バネ部材20の中心に対して点対称となる位置に形成されている第1バネ部33Aおよび第2バネ部33Bを備えた板バネ部材20について説明した。しかしながら、板バネ部材のバネ部の形状、大きさ、数および配置態様は適宜変更可能である。図11は、変形例に係る板バネ部材40,50,60を示している。
【0091】
第1変形例のように、接続部品は、第3方向D3に沿って互いに平行に延びる2つのバネ部43を備えた板バネ部材40を備えていてもよい。第2変形例のように、接続部品は、第2方向D2に沿って延びる2つのバネ部53を有する板バネ部材50を備えていてもよい。2つのバネ部53は、第1方向D1に沿って見たときに、板バネ部材50の中心に対して点対称となる位置に形成されている。第3変形例のように、接続部品は、第2方向D2に沿って並ぶとともに第3方向D3に沿って並ぶ4つのバネ部63を有する板バネ部材60を備えていてもよい。板バネ部材60では、第2方向D2に沿って互いに対向する一対のバネ部63の2つの組が第3方向D3に沿って並んでいる。
【0092】
前述した実施形態では、上方に突出する低剛性部26を備える板バネ部材20について説明した。しかしながら、低剛性部は、上方に突出しない部位であってもよい。例えば、低剛性部は、他の部位と比較して厚みが薄い部位であってもよいし、他の部位と比較して幅が狭い部位であってもよい。このように、低剛性部の態様は適宜変更可能である。
【0093】
前述した実施形態では、第2板状部23が第2方向D2に沿って対向する凹部18を有する凸部15を備えるアダプタ10について説明した。しかしながら、アダプタの凸部は、凹部18を有しないものであってもよい。例えば、アダプタの凸部は、天面15bの第2方向D2とは反対方向の端部から下面15hまで直線状に延びる側面を有していてもよい。
【0094】
前述した実施形態では、屈曲する光ファイバFと、屈曲した光ファイバFを支持する支持部材5とを有する配線アセンブリ4が素子3に接続されている例について説明した。しかしながら、配線アセンブリは、屈曲しない光ファイバFを支持する支持部材を有していてもよい。さらに、素子に接続される部品は、配線アセンブリに限られず適宜変更可能である。
【0095】
例えば、素子には、レンズアレイが光接続されてもよいし、グレーティングカプラが光接続されてもよい。さらに、素子に対する光の入出射を行うミラーを備えた光学部品が素子に接続されてもよい。前述した実施形態では、チップ基板であるベース2について説明した。しかしながら、アダプタが固定されるチップの種類は適宜変更可能である。例えば、ベースは、素子に光学的に接続されるレンズ部品であってもよいし、アダプタ10とは別のアダプタであってもよい。前述した実施形態では、ベース2に光学的に接続される素子3について説明した。しかしながら、素子は、ベースに電気的に接続されるものであってもよい。このように、本開示において、ベースおよび素子の種類は適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0096】
1…接続部品
2…ベース
2b…主面
3…素子
3b…貫通孔
3c…ガイド孔
4…配線アセンブリ
5…支持部材
10…アダプタ
11…側面部
12…底面部
13…載置部
13b…ガイド孔
13d…凸部
14…開口
15…凸部
15b…天面
15c…傾斜面
15d…曲面部
15f…下面
15g…側面
15h…下面
15j…側面
15k…傾斜面
15p…側面
16…突出部
17,18…凹部
20…板バネ部材
21…天面部
21b…上面
22…第1板状部
22b…第1傾斜部
22c…第2傾斜部
22d…第3傾斜部
22f…第1部分
22g…第2部分
22h…第3部分
22j…斜面
22k…面
22p…凹面部
22q…第1斜辺部
23…第2板状部
23b…第1傾斜部
23c…第2傾斜部
23d…第3傾斜部
23q…第2斜辺部
24…第1部分
25…第2部分
26…低剛性部
26b…延在部
26c…傾斜部
26d…頂部
27…爪部
27b…延在面
27c…頂面
27d…延在面
28…当接部
29…第1延在部
29b…貫通孔
30…第2延在部
32…露出部
32b…第1内面
32c…第2内面
32d…凹部
32f…第1内側面
32g…第2内側面
32h…第3内側面
32j…凹面部
33…バネ部
33A…第1バネ部
33b…第1湾曲部
33B…第2バネ部
33c…第2湾曲部
40…板バネ部材
43…バネ部
50…板バネ部材
53…バネ部
60…板バネ部材
63…バネ部
D1…第1方向
D2…第2方向
D3…第3方向
F…光ファイバ
L…基準線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11