(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163745
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】建物用煙突及びその漏煙抑制部材
(51)【国際特許分類】
E04H 12/28 20060101AFI20241115BHJP
F23J 13/04 20060101ALI20241115BHJP
F16L 55/00 20060101ALN20241115BHJP
【FI】
E04H12/28 E
F23J13/04 Z
F16L55/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079600
(22)【出願日】2023-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】591029921
【氏名又は名称】フジモリ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003340
【氏名又は名称】弁理士法人湧泉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹 賢一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 芳宣
(72)【発明者】
【氏名】栃下 裕也
【テーマコード(参考)】
3H025
3K070
【Fターム(参考)】
3H025BA03
3H025BB02
3K070CA05
3K070CA15
(57)【要約】
【課題】隣接する煙突ユニットどうしが層間変形に追従して相対変位可能な建物用煙突において、層間変形時における隣接する煙突ユニット間からの漏煙を抑制又は防止する。
【解決手段】建物1に付設の建物用煙突10の複数の筒状の煙突ユニット11をそれぞれ建物1に支持させるとともに煙道方向に連ねる。隣接する2つの煙突ユニット11U,11Lは、互いに相対変位可能である。両端開口の筒状の漏煙抑制部材30を、煙突ユニット11U,11Lに跨るように設ける。漏煙抑制部材30の元筒部31を元側の煙突ユニット11Lに固定する。漏煙抑制部材30の先筒部32を、元筒部31から煙道方向の先側へ突出させ、煙道方向の先側の煙突ユニット11Uの内部に挿し込む。先側の煙突ユニット11Uと漏煙抑制部材30とは相対変位可能である。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に付設された建物用煙突であって、
前記建物に支持されるとともに煙道方向に連なる複数の筒状の煙突ユニットと、
前記複数の煙突ユニットのうち互いに相対変位可能に隣接する2つの煙突ユニットに跨る両端開口の筒状の漏煙抑制部材と、
を備え、前記漏煙抑制部材が、前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の元側の煙突ユニットに固定された元筒部と、前記元筒部から前記煙道方向の先側へ突出されて、前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の先側の煙突ユニットの内部に挿し込まれた先筒部とを有し、前記先側の煙突ユニットと前記漏煙抑制部材とが相対変位可能であることを特徴とする建物用煙突。
【請求項2】
前記先筒部の外周断面が前記先側の煙突ユニットの煙道断面より小さく、前記先側の煙突ユニットの内周面と前記先筒部の外周面との間に環状隙間が形成されている請求項1に記載の建物用煙突。
【請求項3】
建物に付設された煙突の煙道方向に連なる複数の筒状の煙突ユニットのうち互いに相対変位可能に隣接する2つの煙突ユニットに跨る漏煙抑制部材であって、
前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の元側の煙突ユニットに固定される元筒部と、
前記元筒部から前記煙道方向の先側へ突出されて、前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の先側の煙突ユニットの内部に挿し込まれる先筒部と、
を有して、両端開口の筒状に形成され、前記先筒部の断面が前記元筒部の断面より小さいことを特徴とする建物用煙突の漏煙抑制部材。
【請求項4】
前記元筒部と前記先筒部との間には、前記元筒部から前記先筒部へ向かって断面が縮小されるテーパ筒部が形成されている請求項3に記載の漏煙抑制部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に付設された煙突及び該煙突から排煙ガスが漏れるのを抑制するための漏煙抑制部材に関し、特に複数の煙突ユニットを連ねてなる煙突及び漏煙抑制部材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ボイラーや発電機等が有る建物の内部や外壁には、排ガスを放出するための煙突が備えられている。通常、この種の煙突は、複数の筒形状の煙突ユニットにて構成されている。これら煙突ユニットが一列に連ねられることによって煙道が形成されている(特許文献1等参照)。
【0003】
この種の煙突においては、地震時の建物の層間変形に追従するために、上下に隣接する煙突ユニットどうしが相対変位可能になっている。詳しくは、下側の煙突ユニットの上端部には、枠状の差込ジョイントが外周面から上方へ突出するように設けられている。上側の煙突ユニットの下端部が、枠状の差込ジョイントの内側へ挿し入れられている。上側の煙突ユニットは、枠状の差込ジョイントと干渉しない範囲で、下側の煙突ユニットに対して傾斜したりずれたりできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の建物用煙突においては、地震時の層間変形に追従して隣接する煙突ユニットどうしが相対変位したとき、これら煙突ユニットの間に隙間が出来、煙道内の排煙ガスがその隙間を通って外部に漏れ出るおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、隣接する煙突ユニットどうしが層間変形に追従して相対変位可能な建物用煙突において、層間変形時における隣接する煙突ユニット間からの漏煙を抑制又は防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、建物に付設された建物用煙突であって、
前記建物に支持されるとともに煙道方向に連なる複数の筒状の煙突ユニットと、
前記複数の煙突ユニットのうち互いに相対変位可能に隣接する2つの煙突ユニットに跨る両端開口の筒状の漏煙抑制部材と、
を備え、前記漏煙抑制部材が、前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の元側の煙突ユニットに固定された元筒部と、前記元筒部から前記煙道方向の先側へ突出されて、前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の先側の煙突ユニットの内部に挿し込まれた先筒部とを有し、前記先側の煙突ユニットと前記漏煙抑制部材とが相対変位可能であることを特徴とする。
【0007】
当該建物用煙突によれば、煙道の排煙ガスは、隣接する煙突ユニットを移行する際、元側の煙突ユニットから漏煙抑制部材の元筒部の内部へ流入し、漏煙抑制部材の内部を通って、先筒部から先側の煙突ユニットへ流出される。
地震等による建物の層間変形が起きた時は、それに追従して、隣接する煙突ユニットどうしが相対変位されることによって、地震等の振動エネルギーを吸収して破損を防止できる。
前記隣接する煙突ユニットどうしの相対変位時、漏煙抑制部材は、元側の煙突ユニットと一体となり先側の煙突ユニットに対して相対変位される。したがって、隣接する煙突ユニットどうしの間に前記層間変形に起因する隙間が形成されたとしても、元側の煙突ユニット内の排煙ガスは、漏煙抑制部材の元筒部の内部に流入され、漏煙抑制部材の内部を通って、先筒部から先側の煙突ユニットへ流出される。これによって、排煙ガスが、元側の煙突ユニット内から前記層間変形による隙間を経て外部へ漏れるのを防止できる。
【0008】
好ましくは、前記先筒部の外周断面が前記先側の煙突ユニットの煙道断面より小さく、前記先側の煙突ユニットの内周面と前記先筒部の外周面との間に環状隙間が形成されている。
これによって、隣接する煙突ユニットどうしの相対変位によって、先側の煙突ユニットが漏煙抑制部材に対して相対変位したとき、先筒部と先側の煙突ユニットとがぶつかって損傷するのを防止できる。
【0009】
また、本発明は、建物に付設された煙突の煙道方向に連なる複数の筒状の煙突ユニットのうち互いに相対変位可能に隣接する2つの煙突ユニットに跨る漏煙抑制部材であって、
前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の元側の煙突ユニットに固定される元筒部と、
前記元筒部から前記煙道方向の先側へ突出されて、前記2つの煙突ユニットのうち前記煙道方向の先側の煙突ユニットの内部に挿し込まれる先筒部と、
を有して、両端開口の筒状に形成され、前記先筒部の断面が前記元筒部の断面より小さいことを特徴とする。
地震等による建物の層間変形が起きた時は、漏煙抑制部材によって漏煙を抑制又は防止できる。先筒部の断面が元筒部の断面より小さいことで、先側の煙突ユニットの内周面と先筒部の外周面との間に環状隙間が形成されるようにでき、先筒部と先側の煙突ユニットとがぶつかって損傷するのを防止できる。
【0010】
好ましくは、前記元筒部と前記先筒部との間には、前記元筒部から前記先筒部へ向かって断面が縮小されるテーパ筒部が形成されている。
これによって、漏煙抑制部材内において、排煙ガスが、元筒部から先筒部へスムーズに流れるようにできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、建物用煙突の隣接する煙突ユニット間からの層間変形時における漏煙を抑制又は防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る建物用煙突の正面図である。
【
図4】
図4は、前記建物用煙突を、層間変形した状態で示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、高層ビルなどの建物1には、ボイラーや発電機などからの排煙ガスを放出するための建物用煙突10が付設されている。建物用煙突10は、複数の煙突ユニット11を含む。各煙突ユニット11は、例えば断面四角形の筒状になっている。なお、煙突ユニット11の断面形状は、四角形に限らず、四角形以外の多角形でもよく、円形でもよい。複数の煙突ユニット11が、鉛直な煙突軸方向に一列に連ねられている。これら煙突ユニット11の内部空間が連なり、煙道19が形成されている。各煙突ユニット11の内周面によって、煙道断面が画成されている。
【0014】
図2に示すように、煙突ユニット11の周壁12は、断熱壁材13と、その内周面に設けられた内面層14と、外周面に設けられた外面層15とを含む。断熱壁材13は、珪酸カルシウム等の硬質断熱材によって構成されている。内面層14及び外面層15は、鋼板等の金属板によって構成されている。内面層14又は外面層15を省略してもよい。
【0015】
各煙突ユニット11から側方へ支持アーム16が突出されている、各煙突ユニット11の荷重が、支持アーム16を介して、建物1の躯体1aに掛かっている。
【0016】
図4に示すように、建物用煙突10においては、地震時の建物1の層間変形に追従するために、隣接する煙突ユニット11どうしが互いに相対変位可能に接続されている。詳しくは、
図2に示すように、隣接する2つの煙突ユニット11のうち、下側の煙突ユニット11Lの上端部の外周部には、差込ジョイント20が設けられている。差込ジョイント20は、煙突ユニット11Lの上端部を囲む枠形状に形成され、煙突ユニット11Lよりも上方へ突出されている。煙突ユニット11Lの外周面と差込ジョイント20の内周面との間には、板状のスペーサ21が設けられている。隣接する2つの煙突ユニット11のうち、上側の煙突ユニット11Uの下端部が、差込ジョイント20の内側に挿し込まれている。煙突ユニット11Uの下端部の外周面と差込ジョイント20の内周面との間には、スペーサ21の厚み分の隙間23が形成されている。下側の煙突ユニット11Lの上端面と、上側の煙突ユニット11Uの下端面との間には、パッキン24が介在されている。上下の煙突ユニット11U,11Lどうしは、直接には接合されておらず、互いに固定されていない。
【0017】
図1に示すように、建物用煙突1の内部には、漏煙抑制部材30が設けられている。
図3に示すように、漏煙抑制部材30は、元筒部31と、先筒部32と、テーパ筒部33を備え、概略、両端開口の2段筒形状に形成されている元筒部31は、煙突ユニット11の内周面の断面形状及び大きさに合わせた四角形の筒形状に形成されている。元筒部31の下端部は開放されている。
【0018】
元筒部31の上側(煙道方向の先側)に先筒部32が設けられている。先筒部32は、元筒部31より小さい断面の筒形状に形成されている。先筒部32の断面形状は、好ましくは元筒部31と略相似の四角形であるが、これに限らず、元筒部31とは非相似の多角形でもよく円形でもよい。先筒部32の上端部は開放されている。
【0019】
元筒部31と先筒部32との間にテーパ筒部33が形成されている。テーパ筒部33は、元筒部31から先筒部32へ向かって断面が縮小する四角錐の筒形状に形成されている。テーパ筒部33を介して、元筒部31と先筒部32とが接続されている。
漏煙抑制部材30の材質は、鋼鉄、鉄等の金属であるが、必ずしもこれに限られない。
【0020】
図2に示すように、漏煙抑制部材30は、隣接する2つの煙突ユニット11に跨っている。元筒部31は、隣接する2つの煙突ユニット11U,11Lのうち、下側(煙道方向の元側(上流側))の煙突ユニット11Lの上側部分に収容されている。元筒部31の内部空間が煙突ユニット11Lの内部空間と連なっている。元筒部31の各側板31wが、煙突ユニット11Lの対応する内壁11wに宛がわれて、ボルト、釘等の固定手段17によって煙突ユニット11Lに固定されている。固定手段17は、周壁12の外面層13、断熱壁材13及び内面層14を貫通し、側板31wと係合している。
煙突ユニット11Lと元筒部31とが溶接されていてもよい。
【0021】
元筒部31の外周面と下側煙突ユニット11Lの内周面とは、好ましくは全周にわたって接している。
【0022】
テーパ筒部33は、2つの煙突ユニット11U,11Lどうしの接続部と同じ高さに配置され、これら煙突ユニット11U,11Lに跨っている。なお、テーパ筒部33の全体が下側の煙突ユニット11Uに配置されていてもよく、又はテーパ筒部33の全体が上側の煙突ユニット11Lに配置されていてもよい。
【0023】
先筒部32は、テーパ筒部33の上端部ひいては元筒部31から上方へ突出され、上側(先側(下流側))の煙突ユニット11Uの内部に挿し込まれている。先筒部32の少なくとも上端部が、煙突ユニット11Uの内部に配置されている。先筒部32の内部空間が煙突ユニット11Uの内部空間と連なっている。
【0024】
先筒部32の外周断面(外周面より内側部分の断面すなわち先筒部32の実部の断面及び先筒部32の内部空間の断面を含む)は、煙突ユニット11Uの煙道断面より小さい。このため、煙突ユニット11Uの内周面と先筒部32の外周面との間に環状隙間34が形成されている。環状隙間34の上端部は、煙突ユニット11Uの内部へ開口されている。環状隙間34の下側部分は、テーパ筒部33の外周面と煙突ユニット11Uの内周面との間、及びテーパ筒部33の外周面と環状パッキン24の内周面との間へ延び、更に、テーパ筒部33の外周面と煙突ユニット11Lの内周面との間へ延びつつ、下方へ向かって断面積が小さくなっている。環状隙間34の下端部は、元筒部31の上端部と煙突ユニット11Lの内周面との接触部によって塞がれている。
【0025】
建物用煙突10によれば、煙道19の排煙ガスは、隣接する煙突ユニット11L,11Uを移行する際、下側煙突ユニット11Lから漏煙抑制部材30の元筒部31内へ流入し、漏煙抑制部材30の内部を通って、先筒部32の上端開口から上側煙突ユニット11Uへ流出される。
元筒部31と先筒部32との間にはテーパ筒部33が設けられていることによって、漏煙抑制部材30内において、排煙ガスが、元筒部31から先筒部32へスムーズに流れるようにできる。
【0026】
図4の変位量Δにて示すように、地震等による建物1の層間変形が起きた時は、それに追従して、隣接する煙突ユニット11どうしが相対変位される。例えば、
図5に示すように、上側煙突ユニット11Uが下側煙突ユニット11Lに対して傾斜される。差込ジョイント20は、上側煙突ユニット11Uの傾斜を許容する。これによって、地震等の振動エネルギーを吸収して破損を防止できる。このとき、隣接する煙突ユニット11U,11Lどうしの間に層間変形起因隙間18が形成され得る。厳密には、上側煙突ユニット11Uの下端面の一部がパッキン24から離れることによって、煙突ユニット11Uとパッキン24との間に層間変形起因隙間18が形成され得る。層間変形起因隙間18は、差込ジョイント内隙間23を介して、煙突10の外部と連通する。
【0027】
図5に示すように、隣接する煙突ユニット11U,11Lどうしの相対変位時、漏煙抑制部材30は、下側煙突ユニット11Lと一体となり、上側煙突ユニット11Uに対して相対変位される。したがって、層間変形起因隙間18が形成されたとしても、下側煙突ユニット11L内を上昇する排煙ガスは、漏煙抑制部材30の元筒部31の内部に流入される。さらに、排煙ガスは、漏煙抑制部材30の内部を通って、先筒部32から上側煙突ユニット11Uへ流出される。これによって、排煙ガスが、煙道19内から層間変形起因隙間18及び差込ジョイント内隙間23を経て煙突10の外部へ漏れ出るのを抑制又は防止できる。
【0028】
図5に示すように、層間変形時には、上側煙突ユニット11Uが漏煙抑制部材30に対して相対変位される。一方、上側煙突ユニット11Uの内周面と先筒部32の外周面との間に環状隙間34が形成されているから、水平方向における相対変位が環状隙間34の厚み以内であれば、上側煙突ユニット11Uと先筒部32とがぶつかることはなく、上側煙突ユニット11U及び先筒部32が損傷することはない。
【0029】
元筒部31の外周面が下側煙突ユニット11Lの内周面と好ましくは全周にわたって接しているから、平常時か層間変形時かに拘わらず、排煙ガスが、下側煙突ユニット11Lの内周面と元筒部31の外周面との間を通り抜けるのを確実に抑制又は防止できる。
【0030】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、煙突の少なくとも一部が水平ないしは斜めに延びていてもよい。
元筒部31の周方向の一部が下側煙突ユニット11Lと接していなくてもよい。その場合でも、漏煙抑制部材30によって漏煙を抑制できる。
漏煙抑制部材30における大断面の元筒部31と小断面の先筒部32との間にテーパ筒部33に代えて段差が形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、例えばオフィスビル、商業ビル、工場等に付設された煙突に適用できる。
【符号の説明】
【0032】
1 建物
1a 躯体
10 建物用煙突
11 煙突ユニット
11L 下側煙突ユニット(煙道方向の元側の煙突ユニット)
11U 上側煙突ユニット(煙道方向の先側の煙突ユニット)
11w 内壁
12 周壁
16 支持アーム
17 固定手段
18 層間変形起因隙間
19 煙道
20 差込ジョイント
23 差込ジョイント内隙間
24 パッキン
30 漏煙抑制部材
31 元筒部
32 先筒部
33 テーパ筒部
34 環状隙間