(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163854
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】積層セラミックキャパシタ
(51)【国際特許分類】
H01G 4/30 20060101AFI20241115BHJP
【FI】
H01G4/30 512
H01G4/30 201K
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024064651
(22)【出願日】2024-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2023-0061902
(32)【優先日】2023-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、タエクジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ビョウンウー
(72)【発明者】
【氏名】ヨーン、サンハク
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ヨーナ
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AD02
5E001AD03
5E001AF06
5E082AA01
5E082AB03
5E082EE04
5E082FF05
5E082FG04
5E082FG26
5E082GG10
5E082PP09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】角部分が壊れる現象を防止することができ、耐湿信頼性を改善する積層セラミックキャパシタを提供する。
【解決手段】Z方向に積層される誘電体層と内部電極を含む積層セラミックキャパシタであって、ボディー110は、角領域が面取りされた第1傾斜部151及び第2傾斜部152を含む。各部位の寸法d1、d2、d3、d4を定義したとき、第2傾斜部152の第2長さd2に対する第1傾斜部151の第1長さd1の比は0.67から1.5であってよく、第2傾斜部152の第4長さd4に対する第1傾斜部151の第3長さd3の比は、0.4から2.5であってよい。また、Z方向(厚さ方向)によるボディー110の上面から下面までの第5長さd5に対する第3長さd3の比は、0.17から0.42であってもよい。そして、第5長さd5に対する第4長さd4の比は、0.17から0.42であってもよい。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に積層される誘電体層および前記誘電体層を挟んで配置される第1内部電極および第2内部電極を含み、前記第1方向に対向する第1面および第2面、前記第1方向と垂直な第2方向に対向する第3面および第4面、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向に対向する第5面および第6面を含むボディーと、
前記ボディーの外側に配置され、前記第1内部電極と電気的に連結される第1外部電極と、
前記第2内部電極と電気的に連結される第2外部電極と、を含み、
前記ボディーは、
前記第1面の角領域が面取りされた第1傾斜部、および
前記第2面の角領域が面取りされた第2傾斜部を含み、
前記第2傾斜部の前記第2方向に沿った第2長さに対する前記第1傾斜部の前記第2方向に沿った第1長さの比は0.67から1.5であり、
前記第2傾斜部の前記第1方向に沿った第4長さに対する前記第1傾斜部の前記第1方向に沿った第3長さの比は0.4から2.5であり、
前記第1方向に沿った前記第1面から前記第2面までの第5長さに対する前記第3長さの比は0.17から0.42であり、
前記第5長さに対する前記第4長さの比は0.17から0.42である、積層セラミックキャパシタ。
【請求項2】
前記第1外部電極および前記第2外部電極のそれぞれは、
電極層と、
前記電極層上に配置された第1メッキ層と、
前記第1メッキ層上に配置された第2メッキ層と、を含む、請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項3】
前記第1メッキ層はニッケルを含む、請求項2に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項4】
前記第2メッキ層は銅またはスズを含む、請求項2または3に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項5】
前記第1外部電極は前記第3面に配置され、前記第1面および前記第2面に延長され、
前記第2外部電極は前記第4面に配置され、前記第1面および前記第2面に延長される、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項6】
前記第1外部電極は前記第3面に配置され前記第2面に延長され、
前記第2外部電極は前記第4面に配置され前記第2面に延長される、請求項1に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項7】
前記第1外部電極および前記第2外部電極のそれぞれは、
前記第2面に配置された電極層と、
前記電極層上に配置された第1メッキ層と、
前記第1メッキ層上に配置された第2メッキ層と、を含む、請求項6に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項8】
前記電極層は、角領域が面取りされた第3傾斜部を含む、請求項7に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項9】
前記第3傾斜部は前記第2傾斜部と連結される、請求項8に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項10】
前記第1傾斜部は、前記第1方向に沿って前記ボディーの外側に行くほど前記ボディーの中心部に向かって傾いた、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項11】
前記第1傾斜部は、前記第3方向に沿って延長される、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項12】
前記第1傾斜部は、前記第1面の縁を囲むように延長される、請求項11に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項13】
前記第2傾斜部は、前記第1方向に沿って前記ボディーの外側に行くほど前記ボディーの中心部に向かって傾いた、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項14】
前記第2傾斜部は、前記第3方向に沿って延長される、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項15】
前記第2傾斜部は、前記第2面の縁を囲むように延長される、請求項14に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項16】
前記第1方向に沿った厚さが100μm以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項17】
第1方向に積層される誘電体層および前記誘電体層を挟んで配置される第1内部電極および第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1面および第2面、前記第1方向と垂直な第2方向に対向する第3面および第4面、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向に対向する第5面および第6面を含むボディーと、
前記ボディーの外側に配置され、前記第1内部電極と電気的に連結される第1外部電極と、
前記第2内部電極と電気的に連結され、前記第1外部電極と前記第2方向に対向するように配置される第2外部電極と、を含み、
前記ボディーは、
前記第1面の角領域が面取りされた第1傾斜部、および
前記第2面の角領域が面取りされた第2傾斜部を含み、
前記第2傾斜部の前記第3方向に沿った第2長さに対する前記第1傾斜部の前記第3方向に沿った第1長さの比は0.67から1.5であり、
前記第2傾斜部の前記第1方向に沿った第4長さに対する前記第1傾斜部の前記第1方向に沿った第3長さの比は0.4から2.5であり、
前記第1方向に沿った前記第1面から前記第2面までの第5長さに対する前記第3長さの比は0.17から0.42であり、
前記第5長さに対する前記第4長さの比は0.17から0.42である、積層セラミックキャパシタ。
【請求項18】
前記第1外部電極および前記第2外部電極のそれぞれは、
電極層と、
前記電極層上に配置された第1メッキ層と、
前記第1メッキ層上に配置された第2メッキ層と、を含む、請求項17に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項19】
前記第1傾斜部および前記第2傾斜部は前記第2方向に沿って延長される、請求項17または18に記載の積層セラミックキャパシタ。
【請求項20】
前記第1傾斜部および前記第2傾斜部は、前記第1方向に沿って前記ボディーの外側に行くほど前記ボディーの中心部に向かって傾いた、請求項17または18に記載の積層セラミックキャパシタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は積層セラミックキャパシタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、MLCC(Multi Layer Ceramic Capacitor)を用いた電子機器の使用が急増している。特にスマートフォン(Smart Phone)の場合、5G時代が到来するにつれてキャパシタ(Capacitor)数量が増加するようになり高容量化が必要となった。反面、技術的にはセット製品小型化によってMLCCおよびインダクタのような手動素子の実装面積が減少しており、これにより手動素子の小型化および薄型化がさらに要求されている状況である。これにより積層セラミックキャパシタおよびインダクタをICおよびAPとパッケージ(Package)化するか、基板内部に埋め込み(Embedding)するかまたはAP下端部にLSCタイプで実装して実装自由度を高める方案を提示されている。
【0003】
前記の場合、単純に実装面積減少にとどまらず、基板内で発生するESLの減少にも効果が大きいため厚さの薄い積層セラミックキャパシタ製品に対する需要が増加しているのが実情である。
【0004】
しかし、内装型キャパシタ(embedded capacitor)、表面実装型キャパシタ(surface-mount capacitor)など厚さが非常に小さいlow profileキャパシタの場合、角部分が壊れやすいという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外部電極の除去を最少化しながらも角部分が壊れる現象を防止することができ、耐湿信頼性を改善することができる積層セラミックキャパシタを提供する。
【0006】
しかし、本発明の実施形態が解決しようとする課題は上述の課題に限定されず、本発明に含まれている技術的思想の範囲で多様に拡張できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態による積層セラミックキャパシタは、第1方向に積層される誘電体層および前記誘電体層を挟んで配置される第1内部電極および第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1面および第2面、前記第1方向と垂直な第2方向に対向する第3面および第4面、前記第1方向および第2方向と垂直な第3方向に対向する第5面および第6面を含むボディー、前記ボディーの外側に配置され、前記第1内部電極と電気的に連結される第1外部電極、および前記第2内部電極と電気的に連結される第2外部電極を含み、前記ボディーは、前記第1面の角領域が面取り(Chamfering)された第1傾斜部、および前記第2面の角領域が面取りされた第2傾斜部を含み、前記第2傾斜部の前記第2方向に沿った第2長さに対する前記第1傾斜部の前記第2方向に沿った第1長さの比は0.67から1.5であり、前記第2傾斜部の前記第1方向に沿った第4長さに対する前記第1傾斜部の前記第1方向に沿った第3長さの比は0.4から2.5であり、前記第1方向に沿った前記第1面から前記第2面までの第5長さに対する前記第3長さの比は0.17から0.42であり、前記第5長さに対する前記第4長さの比は0.17から0.42である。
【0008】
前記第1メッキ層は、ニッケルを含むことができる。
【0009】
前記第2メッキ層は、銅またはスズを含むことができる。
【0010】
前記第1外部電極は前記第3面に配置され、前記第1面および前記第2面に延長され、前記第2外部電極は前記第4面に配置され、前記第1面および前記第2面に延長できる。
【0011】
前記第1外部電極は前記第3面に配置され前記第2面に延長され、前記第2外部電極は前記第4面に配置され前記第2面に延長できる。
【0012】
前記第1外部電極および第2外部電極それぞれは、前記第2面に配置された電極層、前記電極層上に配置された第1メッキ層、および前記第1メッキ層上に配置された第2メッキ層を含むことができる。
【0013】
前記電極層は、角領域が面取りされた第3傾斜部を含むことができる。
【0014】
前記第3傾斜部は、前記第2傾斜部と連結できる。
【0015】
前記第1傾斜部は、前記第1方向に沿って前記ボディーの外側に行くほど前記ボディーの中心部に向かって傾いていてもよい。
【0016】
前記第1傾斜部は、前記第3方向に沿って延長できる。
【0017】
前記第1傾斜部は、前記第1面の縁を囲むように延長できる。
【0018】
前記第2傾斜部は、前記第1方向に沿って前記ボディーの外側に行くほど前記ボディーの中心部に向かって傾いていてもよい。
【0019】
前記第2傾斜部は、前記第3方向に沿って延長できる。
【0020】
前記第2傾斜部は、前記第2面の縁を囲むように延長できる。
【0021】
前記第1方向に沿った厚さが100μm以下であってもよい。
【0022】
一実施形態による積層セラミックキャパシタは、第1方向に積層される誘電体層および前記誘電体層を挟んで配置される第1内部電極および第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1面および第2面、前記第1方向と垂直な第2方向に対向する第3面および第4面、前記第1方向および第2方向と垂直な第3方向に対向する第5面および第6面を含むボディー、前記ボディーの外側に配置され、前記第1内部電極と電気的に連結される第1外部電極、および前記第2内部電極と電気的に連結され、前記第1外部電極と前記第2方向に対向するように配置される第2外部電極を含み、前記ボディーは、前記第1面の角領域が面取り(Chamfering)された第1傾斜部、および前記第2面の角領域が面取りされた第2傾斜部を含み、前記第2傾斜部の前記第3方向に沿った第2長さに対する前記第1傾斜部の前記第3方向に沿った第1長さの比は0.67から1.5であり、前記第2傾斜部の前記第1方向に沿った第4長さに対する前記第1傾斜部の前記第1方向に沿った第3長さの比は0.4から2.5であり、前記第1方向に沿った前記第1面から前記第2面までの第5長さに対する前記第3長さの比は0.17から0.42であり、前記第5長さに対する前記第4長さの比は0.17から0.42である。
【0023】
前記第1外部電極および第2外部電極それぞれは、電極層、前記電極層上に配置された第1メッキ層、および前記第1メッキ層上に配置された第2メッキ層を含むことができる。
【0024】
前記第1傾斜部および前記第2傾斜部は前記第2方向に沿って延長できる。
【0025】
前記第1傾斜部および前記第2傾斜部は、前記第1方向に沿って前記ボディーの外側に行くほど前記ボディーの中心部に向かって傾いていてもよい。
【発明の効果】
【0026】
実施形態による積層セラミックキャパシタによれば、外部電極の除去を最少化しながらも角部分が壊れる現象を防止することができ、耐湿信頼性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図である。
【
図2】一実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【
図3】一実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【
図8】本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図である。
【
図9】他の実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【
図10】他の実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【
図12】
図9のXII-XII'による断面図である。
【
図15】本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図である。
【
図16】他の実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【
図17】他の実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【
図18】
図15のXVIII-XVIII'による断面図である。
【
図22】
図1に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図23】
図1に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図24】
図1に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図25】
図1に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図26】
図15に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図27】
図15に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図28】
図15に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【
図29】
図15に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付した図面を参照して本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の実施形態を詳しく説明する。図面で本発明を明確に説明するために不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付けた。また、添付図面において一部構成要素は誇張されるか省略されるかまたは概略的に図示され、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。
【0029】
添付された図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解することができるようにするためのものに過ぎず、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物や代替物を含むと理解されるものである。
【0030】
第1、第2などのように序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用できるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使用される。
【0031】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分"の上に"または"上に"あるという時、これは他の部分"の直上に"ある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分"の直上に"あるという時には中間に他の部分がないことを意味する。また、基準となる部分"の上に"または"上に"あるということは基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力反対方向側に"の上に"または"上に"位置することを意味するのではない。
【0032】
明細書全体で、"含む"または"有する"などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在するのを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解されるものである。したがって、ある部分がある構成要素を"含む"という時、これは特に反対になる記載がない限り他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0033】
また、明細書全体で、"平面上"という時、これは対象部分を上から見た時を意味し、"断面上"という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0034】
また、明細書全体で、"連結される"という時、これは二つ以上の構成要素が直接的に連結されることのみを意味するのではなく、二つ以上の構成要素が他の構成要素を通じて間接的に連結されること、物理的に連結されることだけでなく電気的に連結されること、または位置や機能によって異なる名称で称されたが、一体であることを意味することができる。
【0035】
図面において、Z方向は第1方向、または厚さ方向、Y方向は第2方向、または幅方向、X方向は第3方向、または長さ方向と定義できる。ここで、Z方向(厚さ方向)は誘電体層111、211、311、411、511が積層される積層方向と同一な概念として使用できる。
【0036】
以下、
図1~
図7を参照して、本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタ100について詳細に説明する。
【0037】
図1は本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図であり、
図2および
図3は一実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【0038】
本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタ100はZ方向(厚さ方向)に積層される誘電体層111および誘電体層111を挟んで配置される第1内部電極121および第2内部電極122を含み、Z方向(厚さ方向)に対向する第1面S1および第2面S2、Z方向(厚さ方向)と垂直なY方向(幅方向)に対向する第3面S3および第4面S4、Z方向(厚さ方向)およびY方向(幅方向)と垂直なX方向(長さ方向)に対向する第5面S5および第6面S6を含むボディー110、ボディー110の外側に配置され、第1内部電極121と電気的に連結される第1外部電極141、および第2内部電極122と電気的に連結され、第1外部電極141とY方向(幅方向)に対向するように配置される第2外部電極142を含み、ボディー110は、第1面S1の角領域が面取り(Chamfering)された第1傾斜部151、および第2面S2の角領域が面取りされた第2傾斜部152を含むことができる。
【0039】
本実施形態による積層セラミックキャパシタ100は、厚さが100μm以下であってもよい。積層セラミックキャパシタ100の厚さは、Z方向(厚さ方向)に沿って積層セラミックキャパシタ100の上面の一地点から下面までの最大直線距離を測定した値であってもよい。
【0040】
ボディー110は、誘電体層111および内部電極121、122が交互に積層されていてもよい。ボディー110の具体的な形状に特に制限はないが、図示されているようにボディー110は六面体形状またはこれと類似の形状に形成できる。ボディー110は焼成過程でボディー110に含まれているセラミック粉末の収縮によって、ボディー110は完全な直線を有する六面体形状ではないが実質的に六面体形状を有することができる。例えば、ボディー110は予め設定された大きさのZ方向に沿った厚さ、X方向に沿った長さ、およびY方向に沿った幅を有し、厚さが幅より小さい大略六面体形状であってもよい。
【0041】
ボディー110はZ方向(厚さ方向)に互いに対向する第1面S1および第2面S2、第1面S1および第2面S2と連結されY方向(幅方向)に互いに対向する第3面S3および第4面S4、第1面S1および第2面S2と連結され第3面S3および第4面S4と連結されX方向(長さ方向)に互いに対向する第5面S5および第6面S6を有することができる。この時、第1面S1、第2面S2、第3面S3、および第4面S4のうちから選択された一つの面が実装面になり得る。
図2を参照すれば、ボディー110は両面が連結される角領域一部に傾斜部151、152を含むことができる。また、
図3を参照すれば、ボディー110は両面が連結される角領域に傾斜部を含んでもよい。
【0042】
ボディー110の第3面S3および第4面S4のX方向(長さ方向)に沿った長さは、ボディー110の第5面S5および第6面S6のY方向(幅方向)に沿った幅より大きくてもよい。
【0043】
ボディー110は複数の誘電体層111をZ方向(厚さ方向)に積層した後に焼成したものであって、隣接する誘電体層111の間の境界は走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を使用せずに確認することが困難な程度に一体化できる。
【0044】
誘電体層111を形成する原料は十分な静電容量を得ることができる限り特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料などを使用することができる。チタン酸バリウム系材料はBaTiO3系セラミック粉末を含むことができ、セラミック粉末の例示として、BaTiO3にCa(カルシウム)、Zr(ジルコニウム)などが一部固溶された(Ba1-xCax)TiO3、Ba(Ti1-yCay)O3、(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3またはBa(Ti1-yZry)O3などが挙げられる。誘電体層111を形成する材料はチタン酸バリウム(BaTiO3)などのパウダーに本発明の目的によって多様なセラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などが添加できる。
【0045】
ボディー110の最下部の内部電極の下部および最上部の内部電極の上部には、所定厚さの第1カバー部112および第2カバー部113が形成できる。この時、第1カバー部112および第2カバー部113は誘電体層111と同一な組成で形成でき、内部電極を含まない誘電体層をボディー110の最上部の内部電極の上部と最下部の内部電極の下部にそれぞれ少なくとも一つ以上積層して形成できる。
【0046】
本発明の一例として、第1カバー部112または第2カバー部113上に、必要によって識別部(図示せず)を配置することもできる。識別部は第1カバー部112および第2カバー部113のうちのいずれか一つに形成され、明るさまたは色の差でボディー110の上下部を識別する機能を果たすことができる。識別部は一つのセラミックグリーンシートが焼成されるか多数のセラミックグリーンシートが積層された誘電体層であってもよく、第1カバー部112または第2カバー部113内に含まれてもよい。
【0047】
識別部が第1カバー部112または第2カバー部113と明るさまたは色の差を有するようにする方法は特に制限されない。識別部はボディーに含まれるセラミック粒子と大きさが異なるセラミック粒子を使用して形成するか、セラミック成分にNi、Mn、Cr、Mg、YおよびVのうちから選択された一つ以上の金属の酸化物、BaSiO3またはCaSiO3などの成分を追加して形成することができ、レーザでマーキングする方法などを使用することができるが、これに制限されるわけではない。
【0048】
ボディー110の厚さは100μm以下であってもよい。ボディー110の厚さは第1面S1および第2面S2の間の平均垂直距離であってもよく、下限は特に制限されるわけではないが、例えば5μm以上であってもよい。ボディー110の厚さが100μm以下になるように製作することによって、本発明による積層セラミックキャパシタを基板内装用積層セラミックキャパシタおよび/またはAP下端部にLSCタイプで実装することができるキャパシタに適用することができる。
【0049】
内部電極121、122は、誘電体層111を挟んで互いに対向するように交互に配置される第1内部電極121および第2内部電極122を含むことができる。
【0050】
第1内部電極121および第2内部電極122はニッケル(Ni)を最も多く含有することができるが、これに制限されるわけではなく、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、銅(Cu)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、およびこれらの合金のうちの一つ以上の物質を含む導電性ペーストを使用して形成できる。導電性ペーストの印刷方法はスクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを使用することができるが、本発明がこれに限定されるのではない。
【0051】
本実施形態によれば、第1外部電極141および第2外部電極142は、それぞれボディー110のY方向(幅方向)に対向する第3面S3および第4面S4に配置できる。第1外部電極141は第3面S3に配置され、第1面S1および第2面S2に延長できる。第2外部電極142は第4面S4に配置され、第1面S1および第2面S2に延長できる。
【0052】
以下、
図4および
図5を参照して、第1外部電極141を基準にして外部電極の構造について説明するが、これは第2外部電極142に同一に適用できる。
【0053】
図4は
図1のIV-IV'による断面図であり、
図5は
図1のV-V'による断面図である。
【0054】
図4および
図5を参照すれば、第1外部電極141は、電極層141a、電極層141a上に配置された第1メッキ層141b、および第1メッキ層141b上に配置された第2メッキ層141cを含むことができる。電極層141aは銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、およびこれらの合金のうちの一つ以上の物質を含むことができ、例えば、ニッケル(Ni)を含む導電性ペーストを焼成して形成された焼成電極であってもよい。電極層141aのように、外部電極を焼成電極から形成する場合、ボディーおよび内部電極と同時焼成が可能であるという長所があり、ボディーと外部電極間の固着強度をさらに向上させることができる。
【0055】
本実施形態による第1メッキ層141bはニッケルを含むメッキ層であってもよく、第2メッキ層141cは銅またはスズを含むメッキ層であってもよい。第1メッキ層141bはニッケルを含むことによって電極層141aとの密着性を向上させることができる。また、第2メッキ層141cが銅またはスズを含むことによって、導電性、メッキ密着性およびはんだ付け性に優れた外部電極を形成することができる。
【0056】
以下では、
図4~
図7を参照して、第1傾斜部151と第2傾斜部152について説明する。
【0057】
図4および
図5を参照すれば、ボディー110は上面角領域が面取りされた第1傾斜部151を含むことができる。ボディー110は、第1面S1の角領域が面取りされた第1傾斜部151を含むことができる。第1傾斜部151は、ボディー110の第1面S1および第1面S1と連結された面上に配置できる。例えば、第1傾斜部151は、ボディー110の第1面S1と第3面S3、第1面S1と第4面S4、第1面S1と第5面S5および第1面S1と第6面S6を連結する角領域に配置できる。第1傾斜部151は、X方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿って延長できる。例えば、第1傾斜部151は、ボディー110の第1面S1の縁を囲むように延長できる。第1傾斜部151は、Z方向(厚さ方向)に沿ってボディー110の外側に行くほどボディー110の中心部に向かって傾いた形状であってもよい。
【0058】
また、ボディー110は、下面角領域が面取りされた第2傾斜部152を含むことができる。ボディー110は、第2面S2の角領域が面取りされた第2傾斜部152を含むことができる。第2傾斜部152は、ボディー110の第2面S2および第2面S2と連結された面上に配置できる。例えば、第2傾斜部152は、ボディー110の第2面S2と第3面S3、第2面S2と第4面S4、第2面S2と第5面S5、および第2面S2と第6面S6を連結する角領域に配置できる。第2傾斜部152は、X方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿って延長できる。例えば、第2傾斜部152は、ボディー110の第2面S2の縁を囲むように延長できる。第2傾斜部152は、Z方向(厚さ方向)に沿ってボディー110の外側に行くほどボディー110の中心部に向かって傾いた形状であってもよい。
【0059】
図6は
図4のA部分を拡大した断面図であり、
図7は
図5のB部分を拡大した断面図である。
【0060】
以下で、第1長さd1、第2長さd2、第3長さd3、第4長さd4、第5長さd5は、光学顕微鏡または走査電子顕微鏡などを用いて観察することによって測定することができる。
【0061】
図6および
図7を参照すれば、第2傾斜部152の第2長さd2に対する第1傾斜部151の第1長さd1の比は0.67から1.5であってもよい。
【0062】
図6を参照すれば、第1長さd1は、積層セラミックキャパシタ100のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー110のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点から、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点までの、Y方向(幅方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第2長さd2は、積層セラミックキャパシタ100のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー110のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点から、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点までの、Y方向(幅方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0063】
また、
図7を参照すれば、第1長さd1は、積層セラミックキャパシタ100のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー110のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点から、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点までの、X方向(長さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第2長さd2は積層セラミックキャパシタ100のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー110のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点から、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点までの、X方向(長さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0064】
第2傾斜部152の第4長さd4に対する第1傾斜部151の第3長さd3の比は、0.4から2.5であってもよい。
【0065】
図6を参照すれば、第3長さd3は、積層セラミックキャパシタ100のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点から、ボディー110のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第4長さd4は、積層セラミックキャパシタ100のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点から、ボディー110のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0066】
また、
図7を参照すれば、第3長さd3は、積層セラミックキャパシタ100のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点から、ボディー110のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第4長さd4は、積層セラミックキャパシタ100のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点から、ボディー110のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0067】
また、Z方向(厚さ方向)によるボディー110の上面から下面までの第5長さd5に対する第3長さd3の比は、0.17から0.42であってもよい。そして、第5長さd5に対する第4長さd4の比は、0.17から0.42であってもよい。
【0068】
図6を参照すれば、第5長さd5は、積層セラミックキャパシタ100のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点から、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0069】
また、
図7を参照すれば、第5長さd5は、積層セラミックキャパシタ100のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点から、ボディー110のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部152が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0070】
第5長さd5は、第1面S1から第2面S2までのZ方向(厚さ方向)に沿った長さであってもよい。
【0071】
【0072】
表1を参照して、前述の比率を満足する第1傾斜部151および第2傾斜部152を含む積層セラミックキャパシタ100によれば、角部分が壊れる現象を防止することができ、耐湿信頼性を改善することができる。
【0073】
第2長さd2に対する第1長さd1の比が0.67より小さいか1.5より大きければ、外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。同様に、第4長さd4に対する第3長さd3の比が0.4より小さいか2.5より大きければ、外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。また、第5長さd5に対する第3長さd3の比、または第5長さd5に対する第4長さd4の比が0.17より小さいか0.42より大きい場合、角部分が壊れる現象を防止しにくいことがあり、外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。
【0074】
以下、
図8~
図14を参照して、本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタ200について詳細に説明する。
【0075】
図8は本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図であり、
図9および
図10は他の実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【0076】
本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタ200はZ方向(厚さ方向)に積層される誘電体層211および誘電体層211を挟んで配置される第1内部電極および第2内部電極221、222を含み、Z方向(厚さ方向)に対向する第1面S1および第2面S2、Z方向(厚さ方向)と垂直なY方向(幅方向)に対向する第3面および第4面、Z方向(厚さ方向)およびY方向(幅方向)と垂直なX方向(長さ方向)に対向する第5面S5および第6面S6を含むボディー210、ボディー210の外側に配置され、第1内部電極221と電気的に連結される第1外部電極241、および第2内部電極222と電気的に連結され、第1外部電極241とY方向(幅方向)に対向するように配置される第2外部電極242を含み、ボディー210は、第1面S1の角領域が面取り(Chamfering)された第1傾斜部251、および第2面S2の角領域が面取りされた第2傾斜部252を含むことができる。
【0077】
本実施形態による積層セラミックキャパシタ200は、厚さが100μm以下であってもよい。積層セラミックキャパシタ200の厚さは、Z方向(厚さ方向)に沿って積層セラミックキャパシタ200の上面の一地点から下面までの最大直線距離を測定した値であってもよい。
【0078】
ボディー210は、誘電体層211および内部電極221、222が交互に積層されていてもよい。ボディー210の具体的な形状に特に制限はないが、図示されているように、ボディー210は六面体形状またはこれと類似の形状に形成できる。ボディー210は焼成過程でボディー210に含まれているセラミック粉末の収縮によって、ボディー210は完全な直線を有する六面体形状ではないが実質的に六面体形状を有することができる。例えば、ボディー210は予め設定された大きさのZ方向に沿った厚さ、X方向に沿った長さ、およびY方向に沿った幅を有し、厚さが幅より小さい大略六面体形状であってもよい。
【0079】
ボディー210は、Z方向(厚さ方向)に互いに対向する第1面S1および第2面S2、第1面S1および第2面S2と連結されY方向(幅方向)に互いに対向する第3面S3および第4面S4、第1面S1および第2面S2と連結され第3面S3および第4面S4と連結されX方向(長さ方向)に互いに対向する第5面S5および第6面S6を有することができる。この時、第1面S1、第2面S2、第3面S3、および第4面S4のうちから選択された一つの面が実装面になり得る。
図9を参照すれば、ボディー210は両面が連結される角領域一部に傾斜部251、252を含むことができる。また、
図10を参照すれば、ボディー210は両面が連結される角領域に傾斜部を含んでもよい。
【0080】
ボディー210の第3面S3および第4面S4のX方向(長さ方向)に沿った長さは、ボディー210の第5面S5および第6面S6のY方向(幅方向)に沿った幅より大きくてもよい。
【0081】
ボディー210は複数の誘電体層211をZ方向(厚さ方向)に積層した後に焼成したものであって、隣接する誘電体層211の間の境界は走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を使用せずに確認することが困難な程度に一体化できる。
【0082】
誘電体層211を形成する原料は十分な静電容量を得ることができる限り特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料などを使用することができる。チタン酸バリウム系材料はBaTiO3系セラミック粉末を含むことができ、セラミック粉末の例示として、BaTiO3にCa(カルシウム)、Zr(ジルコニウム)などが一部固溶された(Ba1-xCax)TiO3、Ba(Ti1-yCay)O3、(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3またはBa(Ti1-yZry)O3などが挙げられる。誘電体層211を形成する材料は、チタン酸バリウム(BaTiO3)などのパウダーに本発明の目的によって多様なセラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などが添加できる。
【0083】
ボディー210の最下部の内部電極の下部および最上部の内部電極の上部には、所定厚さの第1カバー部212および第2カバー部213が形成できる。この時、第1カバー部212および第2カバー部213は誘電体層211と同一な組成で形成でき、内部電極を含まない誘電体層をボディー210の最上部の内部電極の上部と最下部の内部電極の下部にそれぞれ少なくとも一つ以上積層して形成できる。
【0084】
本発明の一例として、第1カバー部212または第2カバー部213上に、必要によって識別部(図示せず)を配置することもできる。識別部は第1カバー部212および第2カバー部213のうちのいずれか一つに形成され、明るさまたは色の差でボディー210の上部下部を識別する機能を果たすことができる。識別部は一つのセラミックグリーンシートが焼成されるか多数のセラミックグリーンシートが積層された誘電体層であってもよく、第1カバー部212または第2カバー部213内に含まれてもよい。
【0085】
識別部が第1カバー部212または第2カバー部213と明るさまたは色の差を有するようにする方法は特に制限されない。識別部はボディーに含まれるセラミック粒子と大きさが異なるセラミック粒子を使用して形成するか、セラミック成分にNi、Mn、Cr、Mg、Y、およびVのうちから選択された一つ以上の金属の酸化物、BaSiO3またはCaSiO3などの成分を追加して形成することができ、レーザでマーキングする方法などを使用することができるが、これに制限されるわけではない。
【0086】
ボディー210の厚さは100μm以下であってもよい。ボディー210の厚さは第1面S1および第2面S2の間の平均垂直距離であってもよく、下限は特に制限されるわけではないが、例えば5μm以上であってもよい。ボディー210の厚さが100μm以下になるように製作することによって、本発明による積層セラミックキャパシタを基板内装用積層セラミックキャパシタおよび/またはAP下端部にLSCタイプで実装することができるキャパシタに適用することができる。
【0087】
内部電極221、222は、誘電体層211を挟んで互いに対向するように交互に配置される第1内部電極221および第2内部電極222を含むことができる。
【0088】
第1内部電極221および第2内部電極222はニッケル(Ni)を最も多く含有することができるが、これに制限されるわけではなく、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、銅(Cu)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、およびこれらの合金のうちの一つ以上の物質を含む導電性ペーストを使用して形成できる。導電性ペーストの印刷方法はスクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを使用することができるが、本発明がこれに限定されるのではない。
【0089】
前述の一実施形態による積層セラミックキャパシタ100とは異なり、本実施形態によれば、第1外部電極241および第2外部電極242はそれぞれ、ボディー210のY方向(幅方向)に対向する第3面S3および第4面S4に配置され、第2面S2に延長できる。具体的に、第1外部電極241は第3面S3に配置され、第2面S2に延長できる。第2外部電極242は第4面S4に配置され、第2面S2に延長できる。
【0090】
以下、
図11および
図12を参照して、第1外部電極241を基準にして外部電極の構造について説明するが、これは第2外部電極242に同一に適用できる。
【0091】
【0092】
図11および
図12を参照すれば、第1外部電極241は、電極層241a、電極層241a上に配置された第1メッキ層241b、および第1メッキ層241b上に配置された第2メッキ層241cを含むことができる。電極層241aは銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、およびこれらの合金のうちの一つ以上の物質を含むことができ、例えば、ニッケル(Ni)を含む導電性ペーストを焼成して形成された焼成電極であってもよい。電極層241aのように、外部電極を焼成電極に形成する場合、ボディーおよび内部電極と同時焼成が可能であるという長所があり、ボディーと外部電極間の固着強度をさらに向上させることができる。
【0093】
本実施形態による第1メッキ層241bはニッケルを含むメッキ層であってもよく、第2メッキ層241cは銅またはスズを含むメッキ層であってもよい。第1メッキ層241bは、ニッケルを含むことによって電極層241aとの密着性を向上させることができる。また、第2メッキ層241cが銅またはスズを含むことによって、導電性、メッキ密着性およびはんだ付け性に優れた外部電極を形成することができる。
【0094】
以下では、
図11~
図14を参照して、第1傾斜部251と第2傾斜部252について説明する。
【0095】
図11および
図12を参照すれば、ボディー210は、上面角領域が面取りされた第1傾斜部251を含むことができる。ボディー210は、第1面S1の角領域が面取りされた第1傾斜部251を含むことができる。第1傾斜部251は、ボディー210の第1面S1および第1面S1と連結された面上に配置できる。例えば、第1傾斜部251は、ボディー210の第1面S1と第3面S3、第1面S1と第4面S4、第1面S1と第5面S5、および第1面S1と第6面S6を連結する角領域に配置できる。第1傾斜部251は、X方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿って延長できる。例えば、第1傾斜部251は、ボディー210の第1面S1の縁を囲むように延長できる。第1傾斜部251は、Z方向(厚さ方向)に沿ってボディー210の外側に行くほどボディー210の中心部に向かって傾いた形状であってもよい。
【0096】
また、ボディー210は、下面角領域が面取りされた第2傾斜部252を含むことができる。ボディー210は、第2面S2の角領域が面取りされた第2傾斜部252を含むことができる。第2傾斜部252は、ボディー210の第2面S2および第2面S2と連結された面上に配置できる。例えば、第2傾斜部252は、ボディー210の第2面S2と第3面S3、第2面S2と第4面S4、第2面S2と第5面S5、および第2面S2と第6面S6を連結する角領域に配置できる。第2傾斜部252は、X方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿って延長できる。例えば、第2傾斜部252は、ボディー210の第2面S2の縁を囲むように延長できる。第2傾斜部252は、Z方向(厚さ方向)に沿ってボディー210の外側に行くほどボディー210の中心部に向かって傾いた形状であってもよい。
【0097】
【0098】
以下で、第6長さd6、第7長さd7、第8長さd8、第9長さd9、第10長さd10は、光学顕微鏡または走査電子顕微鏡などを用いて観察することによって測定することができる。
【0099】
図13および
図14を参照すれば、第2傾斜部252の第7長さd7に対する第1傾斜部251の第6長さd6の比は0.67から1.5であってもよい。
【0100】
図13を参照すれば、第6長さd6は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー210のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点から、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点までの、Y方向(幅方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第7長さd7は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー210のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点から、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点までの、Y方向(幅方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0101】
また、
図14を参照すれば、第6長さd6は、積層セラミックキャパシタ200のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー210のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点から、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部151が接する地点までの、X方向(長さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第7長さd7は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー210のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点から、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点までの、X方向(長さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0102】
第2傾斜部252の第9長さd9に対する第1傾斜部251の第8長さd8の比は0.4から2.5であってもよい。
【0103】
図13を参照すれば、第8長さd8は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点から、ボディー210のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第9長さd9は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点から、ボディー210のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0104】
また、
図14を参照すれば、第8長さd8は、積層セラミックキャパシタ200のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点から、ボディー210のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第9長さd9は、積層セラミックキャパシタ200のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点から、ボディー210のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0105】
また、Z方向(厚さ方向)に沿ったボディー210の上面から下面までの第10長さd10に対する第8長さd8の比は0.17から0.42であってもよい。そして、第10長さd10に対する第9長さd9の比は0.17から0.42であってもよい。
【0106】
図13を参照すれば、第10長さd10は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点から、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0107】
また、
図14を参照すれば、第10長さd10は、積層セラミックキャパシタ200のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部251が接する地点から、ボディー210のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部252が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0108】
第10長さd10は、第1面S1から第2面S2までのZ方向(厚さ方向)に沿った長さであってもよい。
【0109】
【0110】
表2を参照して、前述の比率を満足する第1傾斜部251および第2傾斜部252を含む積層セラミックキャパシタ200によれば、角部分が壊れる現象を防止することができ、耐湿信頼性を改善することができる。
【0111】
第7長さd7に対する第6長さd6の比が0.67より小さいか1.5より大きければ、外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。同様に、第9長さd9に対する第8長さd8の比が0.4より小さいか2.5より大きければ、外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。また、第10長さd10に対する第8長さd8の比、または第10長さd10に対する第9長さd9の比が0.17より小さいか0.42より大きい場合、角部分が壊れる現象を防止しにくいことがあり、外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。
【0112】
以下、
図15~
図21を参照して、本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタ300について詳細に説明する。
【0113】
図15は本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図であり、
図16および
図17は他の実施形態による積層セラミックキャパシタのボディーを概略的に示した斜視図である。
【0114】
本発明の他の実施形態による積層セラミックキャパシタ300はZ方向(厚さ方向)に積層される誘電体層311および誘電体層311を挟んで配置される第1内部電極321および第2内部電極322を含み、Z方向(厚さ方向)に対向する第1面S1および第2面S2、Z方向(厚さ方向)と垂直なY方向(幅方向)に対向する第3面および第4面、Z方向(厚さ方向)およびY方向(幅方向)と垂直なX方向(長さ方向)に対向する第5面S5および第6面S6を含むボディー310、ボディー310の外側に配置され、第1内部電極321と電気的に連結される第1外部電極341、および第2内部電極322と電気的に連結され、第1外部電極341とY方向(幅方向)に対向するように配置される第2外部電極342を含み、ボディー310は、第1面S1の角領域が面取り(Chamfering)された第1傾斜部351、および第2面S2の角領域が面取りされた第2傾斜部352を含むことができる。
【0115】
本実施形態による積層セラミックキャパシタ300は、厚さが100μm以下であってもよい。積層セラミックキャパシタ300の厚さは、Z方向(厚さ方向)に沿って積層セラミックキャパシタ300の上面の一地点から下面までの最大直線距離を測定した値であってもよい。
【0116】
ボディー310は、誘電体層311および内部電極321、322が交互に積層されていてもよい。ボディー310の具体的な形状に特に制限はないが、図示されているように、ボディー310は六面体形状またはこれと類似の形状に形成できる。ボディー310は焼成過程でボディー310に含まれているセラミック粉末の収縮によって、ボディー310は完全な直線を有する六面体形状ではないが実質的に六面体形状を有することができる。例えば、ボディー310は、予め設定された大きさのZ方向に沿った厚さ、X方向に沿った長さ、およびY方向に沿った幅を有し、厚さが幅より小さい大略六面体形状であってもよい。
【0117】
ボディー310は、Z方向(厚さ方向)に互いに対向する第1面S1および第2面S2、第1面S1および第2面S2と連結されY方向(幅方向)に互いに対向する第3面S3および第4面S4、第1面S1および第2面S2と連結され第3面S3および第4面S4と連結されX方向(長さ方向)に互いに対向する第5面S5および第6面S6を有することができる。この時、第1面S1、第2面S2、第3面S3、および第4面S4のうちから選択された一つの面が実装面になり得る。
図16を参照すれば、ボディー310は、両面が連結される角領域一部に傾斜部351、352を含むことができる。また、
図17を参照すれば、ボディー310は、両面が連結される角領域に傾斜部を含んでもよい。
【0118】
ボディー310の第3面S3および第4面S4のX方向(長さ方向)に沿った長さは、ボディー310の第5面S5および第6面S6のY方向(幅方向)に沿った幅より大きくてもよい。
【0119】
ボディー310は複数の誘電体層311をZ方向(厚さ方向)に積層した後に焼成したものであって、隣接する誘電体層311の間の境界は走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を使用せずに確認することが困難な程度に一体化できる。
【0120】
誘電体層311を形成する原料は十分な静電容量を得ることができる限り特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料などを使用することができる。チタン酸バリウム系材料はBaTiO3系セラミック粉末を含むことができ、セラミック粉末の例示として、BaTiO3にCa(カルシウム)、Zr(ジルコニウム)などが一部固溶された(Ba1-xCax)TiO3、Ba(Ti1-yCay)O3、(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3またはBa(Ti1-yZry)O3などが挙げられる。誘電体層311を形成する材料はチタン酸バリウム(BaTiO3)などのパウダーに本発明の目的によって多様なセラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などが添加できる。
【0121】
ボディー310の最下部の内部電極の下部および最上部の内部電極の上部には、所定厚さの第1カバー部312および第2カバー部313が形成できる。この時、第1カバー部312および第2カバー部313は誘電体層311と同一な組成で形成でき、内部電極を含まない誘電体層をボディー310の最上部の内部電極の上部と最下部の内部電極の下部にそれぞれ少なくとも一つ以上積層して形成できる。
【0122】
本発明の一例として、第1カバー部312または第2カバー部313上に、必要によって識別部(図示せず)を配置することもできる。識別部は第1カバー部312および第2カバー部313のうちのいずれか一つに形成され、明るさまたは色の差でボディー310の上下部を識別する機能を果たすことができる。識別部は一つのセラミックグリーンシートが焼成されるか多数のセラミックグリーンシートが積層された誘電体層であってもよく、第1カバー部312または第2カバー部313内に含まれてもよい。
【0123】
識別部が第1カバー部312または第2カバー部313と明るさまたは色の差を有するようにする方法は特に制限されない。識別部はボディーに含まれるセラミック粒子と大きさが異なるセラミック粒子を使用して形成するか、セラミック成分にNi、Mn、Cr、Mg、YおよびVのうちから選択された一つ以上の金属の酸化物、BaSiO3またはCaSiO3などの成分を追加して形成することができ、レーザでマーキングする方法などを使用することができるが、これに制限されるわけではない。
【0124】
ボディー310の厚さは100μm以下であってもよい。ボディー310の厚さは第1面S1および第2面S2の間の平均垂直距離であってもよく、下限は特に制限されるわけではないが、例えば5μm以上であってもよい。ボディー310の厚さが100μm以下になるように製作することによって、本発明による積層セラミックキャパシタを基板内装用積層セラミックキャパシタおよび/またはAP下端部にLSCタイプで実装することができるキャパシタに適用することができる。
【0125】
内部電極321、322は、誘電体層311を挟んで互いに対向するように交互に配置される第1内部電極321および第2内部電極322を含むことができる。
【0126】
第1内部電極321および第2内部電極322はニッケル(Ni)を最も多く含有することができるが、これに制限されるわけではなく、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、銅(Cu)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、およびこれらの合金のうちの一つ以上の物質を含む導電性ペーストを使用して形成できる。導電性ペーストの印刷方法はスクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを使用することができるが、本発明がこれに限定されるのではない。
【0127】
前述の一実施形態による積層セラミックキャパシタ100とは異なり、本実施形態によれば、第1外部電極341および第2外部電極342はそれぞれボディー310のY方向(幅方向)に対向する第3面S3および第4面S4に配置され、第2面S2に延長できる。具体的に、第1外部電極341は第3面S3に配置され、第2面S2に延長できる。第2外部電極342は第4面S4に配置され、第2面S2に延長できる。
【0128】
以下、
図18および
図19を参照して、第1外部電極341を基準にして外部電極の構造について説明するが、これは第2外部電極342に同一に適用できる。
【0129】
【0130】
図18および
図19を参照すれば、第1外部電極341は、電極層341a、電極層341a上に配置された第1メッキ層341b、および第1メッキ層341b上に配置された第2メッキ層341cを含むことができる。第1外部電極341の第1メッキ層341bおよび第2メッキ層341cはボディー310の第3面S3に配置され、第2面S2に延長できる。また、第2外部電極342の第1メッキ層342bおよび第2メッキ層342cはボディー310の第4面S4に配置され、第2面S2に延長できる。
【0131】
前述の他の実施形態による積層セラミックキャパシタ200とは異なり、本実施形態によれば、第1外部電極341の電極層341aおよび第2外部電極342の電極層342aはそれぞれボディー310の第2面S2に配置され、Y方向(幅方向)に延長できる。
【0132】
電極層341aは銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、およびこれらの合金のうちの一つ以上の物質を含むことができ、例えばニッケル(Ni)を含む導電性ペーストを焼成して形成された焼成電極であってもよい。電極層341aのように、外部電極を焼成電極に形成する場合、ボディーおよび内部電極と同時焼成が可能であるという長所があり、ボディーと外部電極間の固着強度をさらに向上させることができる。
【0133】
本実施形態による第1メッキ層341bはニッケルを含むメッキ層であってもよく、第2メッキ層341cは銅またはスズを含むメッキ層であってもよい。第1メッキ層341bはニッケルを含むことによって電極層341aとの密着性を向上させることができる。また、第2メッキ層341cが銅またはスズを含むことによって、導電性、メッキ密着性、およびはんだ付け性に優れた外部電極を形成することができる。
【0134】
以下では、
図18~
図21を参照して、第1傾斜部351と第2傾斜部352について説明する。
【0135】
図18および
図19を参照すれば、ボディー310は、上面角領域が面取りされた第1傾斜部351を含むことができる。ボディー310は、第1面S1の角領域が面取りされた第1傾斜部351を含むことができる。第1傾斜部351はボディー310の第1面S1および第1面S1と連結された面上に配置できる。例えば、第1傾斜部351は、ボディー310の第1面S1と第3面S3、第1面S1と第4面S4、第1面S1と第5面S5、および第1面S1と第6面S6を連結する角領域に配置できる。第1傾斜部351は、X方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿って延長できる。例えば、第1傾斜部351はボディー310の第1面S1の縁を囲むように延長できる。第1傾斜部351は、Z方向(厚さ方向)に沿ってボディー310の外側に行くほどボディー310の中心部に向かって傾いた形状であってもよい。
【0136】
また、ボディー310は、下面角領域が面取りされた第2傾斜部352を含むことができる。ボディー310は、第2面S2の角領域が面取りされた第2傾斜部352を含むことができる。第2傾斜部352は、ボディー310の第2面S2および第2面S2と連結された面上に配置できる。例えば、第2傾斜部352は、ボディー310の第2面S2と第3面S3、第2面S2と第4面S4、第2面S2と第5面S5、および第2面S2と第6面S6を連結する角領域に配置できる。第2傾斜部352はX方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿って延長できる。例えば、第2傾斜部352は、ボディー310の第2面S2の縁を囲むように延長できる。第2傾斜部352は、Z方向(厚さ方向)に沿ってボディー310の外側に行くほどボディー310の中心部に向かって傾いた形状であってもよい。電極層241aは、角領域が面取りされた第3傾斜部353を含むことができる。第3傾斜部353は第2傾斜部352と連結できる。
【0137】
【0138】
以下で、第11長さd11、第12長さd12、第13長さd13、第14長さd14、第15長さd15は、光学顕微鏡または走査電子顕微鏡などを用いて観察することによって測定することができる。
【0139】
図20および
図21を参照すれば、第2傾斜部352の第12長さd12に対する第1傾斜部351の第11長さd11の比は0.67から1.5であってもよい。
【0140】
図20を参照すれば、第11長さd11は、積層セラミックキャパシタ300のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー310のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点から、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点までの、Y方向(幅方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第12長さd12は、積層セラミックキャパシタ200のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー310のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点から、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点までの、Y方向(幅方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0141】
また、
図21を参照すれば、第11長さd11は、積層セラミックキャパシタ300のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー310のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点から、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点までの、X方向(長さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第12長さd12は、積層セラミックキャパシタ300のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー310のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点から、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点までの、X方向(長さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0142】
第2傾斜部352の第14長さd14に対する第1傾斜部351の第13長さd13の比は0.4から2.5であってもよい。
【0143】
図20を参照すれば、第13長さd13は、積層セラミックキャパシタ300のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点から、ボディー310のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第14長さd14は、積層セラミックキャパシタ300のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点から、ボディー310のY方向(幅方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0144】
また、
図21を参照すれば、第13長さd13は、積層セラミックキャパシタ300のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点から、ボディー310のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。そして、第14長さd14は、積層セラミックキャパシタ300のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点から、ボディー310のX方向(長さ方向)外面のZ方向(厚さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0145】
また、Z方向(厚さ方向)に沿ったボディー310の上面から下面までの第15長さd15に対する第13長さd13の比は0.17から0.42であってもよい。そして、第15長さd15に対する第14長さd14の比は0.17から0.42であってもよい。
【0146】
図20を参照すれば、第15長さd15は、積層セラミックキャパシタ300のX方向(長さ方向)中央地点を通るY-Z方向断面で、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点から、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のY方向(幅方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0147】
また、
図21を参照すれば、第15長さd15は、積層セラミックキャパシタ300のY方向(幅方向)中央地点を通るX-Z方向断面で、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第1傾斜部351が接する地点から、ボディー310のZ方向(厚さ方向)外面のX方向(長さ方向)中心を通る直線と第2傾斜部352が接する地点までの、Z方向(厚さ方向)に沿った距離を測定した値であってもよい。
【0148】
第15長さd15は、Z方向(厚さ方向)に沿った第1面S1から第2面S2までのZ方向(厚さ方向)に沿った長さであってもよい。
【0149】
【0150】
表3を参照して、前述の比率を満足する第1傾斜部351および第2傾斜部352を含む積層セラミックキャパシタ300によれば、外部電極の除去を最少化しながらも角部分が壊れる現象を防止することができ、耐湿信頼性を改善することができる。
【0151】
第12長さd12に対する第11長さd11の比が0.67より小さいか1.5より大きければ、外部電極の角領域が過度に除去される部分が発生して外部電極が剥がれるか外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。同様に、第14長さd14に対する第13長さd13の比が0.4より小さいか2.5より大きければ、外部電極の角領域が過度に除去される部分が発生して外部電極が剥がれるか外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。また、第15長さd15に対する第13長さd13の比または第15長さd15に対する第14長さd14の比が0.17より小さい場合、角部分が壊れる現象を防止しにくいことがあり、0.42より大きい場合、外部電極が剥がれるか外観不良および耐湿信頼性不良が発生することがある。
【0152】
図22~
図25は、
図1に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。以下では、
図22~25を参照して、本発明の
図1に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を説明する。
【0153】
図22に示されているように、誘電体層からなるセラミックグリーンシートの一面に所定の厚さで導電性金属を含むペーストを印刷したシートをZ方向(厚さ方向)に積層して誘電体層411および誘電体層411を挟んで配置される第1内部電極421および第2内部電極422を含むボディー410を用意することができる。ボディー410の上下部には内部電極が含まれない誘電体層を積層して第1カバー部412および第2カバー部413を形成することができる。この時、必要によって識別部(図示せず)を形成することができる。
【0154】
図23を参照すれば、ボディー410を形成した後に、ボディー410の上面および下面のX方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿った角領域を面取りして第1傾斜部451および第2傾斜部452を形成することができる。具体的に、ボディー410の第1面S1および第2面のX方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿った角領域を面取りして第1傾斜部451および第2傾斜部452を形成することができる。
【0155】
図24を参照すれば、ボディー410上に、電極層441a、442aを形成することができる。例えば、ボディー410の一面または対向する両面に電極層441a、442aを形成することができる。具体的に、ボディー410の一面とそれと連結された少なくとも一つの面上に電極層341a、342aを形成することができる。
【0156】
一例として、ボディー410の第3面S3、第3面S3と連結される第1面S1、および第2面S2に電極層441aを形成することができる。また、ボディー410の第4面S4、第4面S4と連結される第1面S1、および第2面S2に電極層442aを形成することができる。
【0157】
他の例として、ボディー410の第3面S3、および第3面S3と連結される第2面S2に電極層を形成することができる。また、ボディー410の第4面S4、および第4面S4と連結される第2面S2に電極層を形成することができる。
【0158】
電極層441a、442aは、ニッケルを含む導電性ペーストを塗布しこれを焼成して形成できる。
【0159】
図25を参照すれば、電極層441a、442a上に第1メッキ層441b、442bを形成することができる。第1メッキ層441b、442bはニッケルを含み電気的または化学的メッキ法によって形成できる。その後、
図1を参照すれば、第1メッキ層341b、342b上に第2メッキ層を形成して積層セラミックキャパシタ100を形成することができる。第2メッキ層は銅またはスズを含み電気的または化学的メッキ法によって形成できる。
【0160】
図26~
図29は、
図15に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を示した工程図である。以下では、
図26~
図29を参照して、本発明の
図15に示された積層セラミックキャパシタの製造方法を説明する。
【0161】
図26に示されているように、誘電体層からなるセラミックグリーンシートの一面に所定の厚さで導電性金属を含むペーストを印刷したシートをZ方向(厚さ方向)に積層して誘電体層511および誘電体層511を挟んで配置される第1内部電極521および第2内部電極522を含むボディー510を用意することができる。ボディー510の上下部には内部電極が含まれない誘電体層を積層して第1カバー部512および第2カバー部513を形成することができる。この時、必要によって識別部(図示せず)を形成することができる。
【0162】
図27を参照すれば、ボディー510上に、電極層541a1、542a1を形成することができる。例えば、ボディー510の一面に電極層541a1、542a1を形成することができる。具体的に、ボディー510の下面に電極層541a1、542a1を形成することができる。電極層541a1、542a1は、ニッケルを含む導電性ペーストを塗布しこれを焼成して形成できる。
【0163】
図28を参照すれば、電極層541a1、542a1を形成した後に、ボディー510の上面および下面のX方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿った角領域を面取りして第1傾斜部551および第2傾斜部552を形成することができる。具体的に、ボディー510の第1面S1および第2面のX方向(長さ方向)およびY方向(幅方向)に沿った角領域を面取りして第1傾斜部551および第2傾斜部552を形成することができる。ここで、
図27の電極層541a1、542a1はボディー510と共に面取りされてもよく、したがって第3傾斜部553を含む電極層541a2、542a2を形成することができる。
【0164】
図29を参照すれば、電極層541a1、542a1上に第1メッキ層541b、542bを形成することができる。第1メッキ層541b、542bはニッケルを含み電気的または化学的メッキ法によって形成できる。その後、
図15を参照すれば、第1メッキ層541b、542b上に第2メッキ層を形成して積層セラミックキャパシタ300を形成することができる。第2メッキ層は銅またはスズを含み電気的または化学的メッキ法によって形成できる。
【0165】
以上を通じて本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるのではなく、請求範囲と発明の説明および添付した図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これも本発明の範囲に属するのは当然である。
【符号の説明】
【0166】
100、200、300:積層セラミックキャパシタ
110、210、310、410、510:ボディー
111、211、311、411、511:誘電体層
112、212、312、113、213、313、412、413、512、513:カバー部
121、122、221、222、321、322、421、422、521、522:内部電極
141、142、241、242、341、342、:外部電極
141a、142a、241a、242a、341a、342a、441a、442a、541a1、542a1、541a2、542a2:電極層
141b、142b、241b、242b、341b、342b、441b、442b、541b、542b:第1メッキ層
141c、142c、241c、242c、341c、342c:第2メッキ層
151、152、251、252、351、352、451、452、551、552:傾斜部