(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016386
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】部材収納構造及び部材収納構造を用いた用具
(51)【国際特許分類】
A47G 1/14 20060101AFI20240131BHJP
A47B 3/06 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
A47G1/14 Z
A47B3/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118454
(22)【出願日】2022-07-26
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】511133598
【氏名又は名称】株式会社トクエー
(74)【代理人】
【識別番号】100181250
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 信介
(72)【発明者】
【氏名】徳永 崇
【テーマコード(参考)】
3B053
3B111
【Fターム(参考)】
3B053FA07
3B053FB01
3B111AB06
3B111BD04
3B111CA02
3B111CC03
3B111CD04
(57)【要約】
【課題】卓上スタンドを壁に吊して飾る際や、卓上スタンドを収納する際に、支持脚を卓上スタンド本体に収納することで、支持脚の紛失を防止することができる部材収納構造を提供する。
【解決手段】板状の材料の平面側に開口部11を有し、収納対象となる柱状の部材20を開口部11から挿入可能な収納溝部12と、収納溝部12の内側面に形成された第1接触部13と、収納溝部12において第1接触部13が形成された内側面に対向する内側面で、かつ、第1接触部13が形成された位置に対向する位置に形成された第2接触部14と、を備えた部材収納構造。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の材料の平面側に開口部を有し、収納対象となる柱状の部材を前記開口部から挿入可能な収納溝部と、
前記収納溝部の内側面に形成され、前記部材と接触する第1接触部と、
前記収納溝部において前記第1接触部が形成された内側面に対向する内側面で、かつ、前記第1接触部が形成された位置に対向する位置に形成された第2接触部と、
を備えたことを特徴とする部材収納構造。
【請求項2】
請求項1に記載の部材収納構造において
前記第2接触部は、
前記第1接触部が形成された位置に対向する位置に代えて、前記収納溝部において前記第1接触部が形成された内側面に対向する内側面で、かつ、前記第1接触部が形成された位置に対向しない位置に形成され、
前記第2接触部と同じ内側面で、かつ、前記第1接触部を前記第2接触部とで挟む位置に形成された第3接触部を備えたことを特徴とする部材収納構造。
【請求項3】
請求項2に記載の部材収納構造において、
前記収納溝部において、前記第2接触部に対して前記第1接触部と反対側又は前記第3接触部に対して前記第1接触部と反対側のうち少なくとも1箇所に前記部材を取り出すための部材取出用溝部を備えていることを特徴とする部材収納構造。
【請求項4】
請求項3に記載の部材収納構造において、
前記部材取出用溝部が、前記第2接触部に対して前記第1接触部と反対側、及び、前記第3接触部に対して前記第1接触部と反対側の両方にある場合、
前記部材取出用溝部の一方の前記内側面の端部までの長さは前記第1接触部と前記第3接触部の前記部材の長手方向の距離よりも大きく、
他方の前記内側面の端部までの長さは前記第1接触部と前記第2接触部の前記部材の長手方向の距離よりも大きいことを特徴とする部材収納構造。
【請求項5】
平板状の本体と、
前記本体を支持する支持部材と、
前記本体に前記支持部材を収納する請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の部材収納構造を備えたことを特徴とする用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状の本体と、本体を支持する脚などの支持部材を収納する部材収納構造及びそれを用いた用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、平板状の本体とそれを支持する複数の脚を備えたテーブルや、シート状の物品を保持可能に構成されたスタンド本体と、卓上スタンド本体に圧入式の取付け構造によって着脱可能に取り付けられて卓上スタンド本体から後方に延びる支持脚とを備える卓上スタンドがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このようなテーブルでは、収納する際に支持脚を取り外した場合、また、卓上スタンドでは、支持脚を用いずに卓上スタンドを壁に吊して飾る際や卓上スタンドを収納する際に支持脚を卓上スタンドから外した場合には、取り外した支持脚を別途保管しておく必要があり、支持脚を紛失しやすいという課題があった。
【0005】
本発明は、こうした課題に鑑みなされたもので、テーブルや卓上スタンドなどの用具の支持脚など被支持体を支持するための部材を取り外した場合に、本体に収納することにより、部材の紛失を防止することができる部材収納構造及びそれを用いた用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0007】
[適用例1]
適用例1に記載の発明は、
板状の材料の平面側に開口部(11)を有し、収納対象となる柱状の部材(20)を前記開口部(11)から挿入可能な収納溝部(12)と、
前記収納溝部(12)の内側面に形成され、前記部材(20)と接触する第1接触部(13)と、
前記収納溝部(12)において前記第1接触部(13)が形成された内側面に対向する内側面で、かつ、前記第1接触部(13)が形成された位置に対向する位置に形成された第2接触部(14)と、
を備えたことを要旨とする部材収納構造(10)である。
【0008】
このような部材収納構造(10)では、収納対象となる柱状の部材(20)を収納溝部(12)の開口部(11)から挿入すると、納入された部材(20)の側面が、第1接触部(13)と、それに対向する位置にある第2接触部(14)とで挟持されて支持されることとなり、部材(20)を収納溝部(12)内に収納することができる。
【0009】
つまり、板状の材料に収納溝部(12)を形成し、その内側面に第1接触部(13)と第2接触部(14)を設けるという簡単な構造で部材(20)を収納することができる。
【0010】
[適用例2]
適用例2に記載の部材収納構造(10)は、適用例1に記載の部材収納構造(10)において
前記第2接触部(14)は、
前記第1接触部(13)が形成された位置に対向する位置に代えて、前記収納溝部(12)において前記第1接触部(13)が形成された内側面に対向する内側面で、かつ、前記第1接触部(13)が形成された位置に対向しない位置に形成され、
前記第2接触部(14)と同じ内側面で、かつ、前記第1接触部(13)を前記第2接触部(14)とで挟む位置に形成された第3接触部(15)を備えたことを要旨とする。
【0011】
このような部材収納構造(10)では、収納溝部(12)の内側面において、収納対象となる柱状の部材(20)を収納溝部(12)の開口部(11)から挿入すると、納入された部材(20)の側面が、第1接触部(13)と、内側面で第1接触部(13)の対向面で、第1接触部(13)を挟んだ位置にある第2接触部(14)と第3接触部(15)とで挟持されることとなる。
【0012】
つまり、収納溝部(12)に挿入された部材(20)が第1接触部(13)、第2接触部(14)及び第3接触部(15)の3点で支持されることとなるため、より安定した状態で部材(20)を収納することができる。
【0013】
[適用例3]
適用例3に記載の部材収納構造(10)は、適用例2に記載の部材収納構造(10)において、
前記柱状の部材(20)の長手方向において、前記第2接触部(14)に対して前記第1接触部(13)と反対側又は前記第3接触部(15)に対して前記第1接触部(13)と反対側のうち少なくとも1箇所に前記部材(20)を取り出すための部材取出用溝部(19)を備えていることを要旨とする。
【0014】
このような部材収納構造(10)では、収納対象となる柱状の部材(20)の長手方向において、前記第2接触部(14)に対して前記第1接触部(13)と反対側又は前記第3接触部(15)に対して前記第1接触部(13)と反対側のうち少なくとも1箇所に前記部材(20)を取り出すための部材取出用溝部(19)が設けられている。
【0015】
換言すれば、収納されている柱状の部材(20)を取り出す際に、柱状の部材(20)の端部の外側の片側又は両側に部材取出用溝部(19)が設けられている。
したがって、部材取出用溝部(19)が柱状の部材(20)の片方の外側に設けられている場合には、使用者は、部材取出用溝部(19)に指などを入れて収納されている部材(20)を引っ張り出すようにして取り出すことができる。
【0016】
また、部材取出用溝部(19)が柱状の部材(20)の両方の外側に設けられている場合には、部材取出用溝部(19)に両指などを入れて引っ張り出すようにして取り出すことができる。
【0017】
さらに、収納されている部材(20)の端部を、片方の部材取出用溝部(19)から部材(20)の長手方向に押して、収納溝部(12)内をスライドさせる。
これにより、部材(20)を抑えている3点(第1接触部(13)、第2接触部(14)、第3接触部(15))のうち、第2接触部(14)又は第3接触部(15)の抑圧(支持)を解除することができ、部材(20)を簡単に収納溝部(12)から取り出すことができるようになる。
【0018】
[適用例4]
適用例4に記載の部材収納構造(10)は、適用例3に記載の部材収納構造(10)において、
前記部材取出用溝部(19)が、前記第2接触部(14)に対して前記第1接触部(13)と反対側、及び、前記第3接触部(15)に対して前記第1接触部(13)と反対側の両方にある場合、
前記部材取出用溝部(19)の一方の前記内側面の端部までの長さは前記第1接触部(13)と前記3凸部(15)の前記部材長手方向の距離よりも大きく、
他方の前記内側面の端部までの長さは前記第1接触部(13)と前記2凸部(14)の前記部材長手方向の距離よりも大きいことを要旨とする。
【0019】
このような部材収納構造(10)では、収納されている部材(20)の端部を、片方の部材取出用溝部(19)から、部材(20)の長手方向に押して、収納溝部(12)内をスライドさせることによって、部材(20)を抑えている3点(第1接触部(13)、第2接触部(14)、第3接触部(15))のうち、第2接触部(14)又は第3接触部(15)の抑圧(支持)を解除することができる。 したがって、部材(20)を簡単に収納溝部(12)から取り出すことができるようになる。
【0020】
[適用例5]
適用例5に記載の発明は、
平板状の本体(5,7)と、
前記本体(5,7)を支持する支持部材(20)と、
前記本体(5,7)に前記支持部材(20)を収納する請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の部材収納構造(10)を備えたことを要旨とする用具(1,2)である。
【0021】
このような用具(1,2)では、用具(1,2)を収納する場合、部材(20)を取り外して本体(5,7)に収納することができる。したがって、部材(20)の紛失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】卓上スタンドの概略の形状を示す外観図である。
【
図2】卓上スタンド本体の裏面側の概略の構造を示す図である。
【
図3】卓上スタンド本体に支持部材を収納した場合の様子を示す図である。
【
図4】第2実施形態における卓上スタンド本体の裏面側の概略の構造を示す図である。
【
図5】第3実施形態における卓上スタンド本体の裏面側の概略の構造を示す図である。
【
図6】第4実施形態におけるテーブルの概略の構成を示す外観図とテーブル本体の裏面側の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0024】
[第1実施形態]
(卓上スタンド1の構成)
図1に基づき、第1実施形態における卓上スタンド1の構成について説明する。
図1は、卓上スタンド1の概略の形状を示す外観図である。
【0025】
図1に示すように、卓上スタンド1は、卓上スタンド本体5と支持部材20を備えている。
【0026】
卓上スタンド本体5は、合板や木質ボードなどの木材を平板状に形成して作られている。
また、卓上スタンド本体5の表面側には、粘着シートが貼着されており、写真、カレンダー、絵画などシート状の物品を貼着により保持できるようになっている。なお、卓上スタンド本体5の裏面側の構造については、詳細を後述する。
【0027】
支持部材20は、木材を用いて柱状(本実施形態では円柱状)に形成されており、その一端を、複数ある支持部材挿入部21の一つに挿入させることで、卓上スタンド本体5を様々な角度で、卓上に保持させることができるようになっている。
【0028】
(卓上スタンドの裏面側の構造)
次に、
図2に基づき卓上スタンド本体5の裏面側の構造について説明する。
図2は、卓上スタンド本体5の裏面側の概略の構造を示す図である。
図2に示すように、卓上スタンド本体5の裏面側は、部材収納構造10を備えている。また、部材収納構造10は、収納溝部12、部材取出用溝部19及び支持部材挿入部21を備えている。
【0029】
収納溝部12は、卓上スタンド本体5の裏面に形成された溝であり、後述する支持部材20の径よりも幅広で、横方向に長くなるように掘られている。また、収納溝部12は、裏正面視で下方向に湾曲するように形成されている。
【0030】
収納溝部12が形成されることにより、卓上スタンド本体5の裏面に開口部11が形成される。この、開口部11から、収納対象である後述する支持部材20を収納溝部12に挿入可能となっている。
【0031】
部材取出用溝部19は、収納溝部12の両方の端部につながるように形成されており、収納溝部12の幅よりも大きな直径を有する略円状になるように凹形溝が形成されている。
【0032】
ここで、収納溝部12及び部材取出用溝部19の卓上スタンド本体5における水平方向の長さは、支持部材20が、収納溝部12に保持されているときに、一方の部材取出用溝部19から支持部材20を水平方向に押すことにより、支持部材20への第2接触部17又は第3接触部18における抑圧(支持)が解除されたときに、他方の部材取出用溝部19の内側面に支持部材20が接触しないようになっている。
【0033】
支持部材挿入部21は、支持部材20の径と略同一又は若干大きな径を有する穴状に形成されており、卓上スタンド本体5の左右中央部付近の高さ方向に、複数設けられている。
【0034】
そして、支持部材20を複数ある支持部材挿入部21の一つに挿入することで、卓上において、卓上スタンド1を好みの後ろ傾斜角で支持することができるようになっている。
【0035】
(卓上スタンドの作用と特徴)
次に、
図3に基づき、卓上スタンド本体5に支持部材20を収納した場合の作用と特徴について説明する。
図3は、卓上スタンド本体5に支持部材20を収納した場合の様子を示す図である。
【0036】
図3に示すように、部材収納構造10の収納溝部12は、下側に湾曲している。したがって、支持部材20を開口部11から収納溝部12に挿入するようにして収納した場合、支持部材20の側面が、収納溝部12の左右中央付近の上側内側面(第1接触部16)及び収納溝部12の両端付近の2個所の下側内側面(第2接触部17及び第3接触部18)に接触する。
【0037】
このように、支持部材20の側面が、第1接触部16、第2接触部17及び第3接触部18の3個所に同時に接触することにより、支持部材20は、収納溝部12の内側面の3点で支持され、収納溝部12に安定して保持されることになる。
【0038】
また、支持部材20を取り外して卓上スタンドを壁に吊して飾る際や、卓上スタンドを収納する際に、支持部材20を卓上スタンド本体5で保持することができるため、支持部材20の紛失を防止することができる。
【0039】
さらに、支持部材20を収納溝部12から取り出す際には、どちらか一方の部材取出用溝部19から支持部材20をその長手方向に押して、収納溝部12内をスライドさせことにより、支持部材20を抑えている3点(第1接触部16、第2接触部17、第3接触部18)のうち、第2接触部17又は第3接触部18の抑圧(支持)が解除され、支持部材20は、収納溝部12内でフリーな状態となり、支持部材20を簡単に収納溝部12から取り出すことができる。
【0040】
[第2実施形態]
次に、
図4に基づき、第2実施形態における卓上スタンド本体5の構造について説明する。
図4は、第2実施形態における卓上スタンド本体5の裏面側の概略の構造を示す図である。
【0041】
なお、第2実施形態及び後述する第3実施形態における卓上スタンド1は、第1実施形態における卓上スタンド1と類似の構造であるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0042】
図4に示すように、第2実施形態における卓上スタンド1において、部材収納構造10の収納溝部12は、凹形溝が左右方向に略直線状となるように形成されている。
また、収納溝部12の略中央付近の上側内側面に第1接触部13及び第1接触部13が形成された内側面に対抗する内側面で、かつ、第1接触部13が形成された位置に対向する位置に第2接触部14が形成されている。
【0043】
さらに、第1接触部13と第2接触部14の間隔は、支持部材20の径よりも若干狭くなるように形成される。
これにより、支持部材20を収納溝部12に収納する際に、第1接触部13と第2接触部14の間に、支持部材20を挿入することで、第1接触部13と第2接触部14により支持部材20が保持される。
【0044】
このような卓上スタンド1では、支持部材20を使用しないときには、収納溝部12に形成された2つの凸部(第1接触部13と第2接触部14)の間に嵌まるように支持部材20を挿入するという非常に簡単な構造で、支持部材20を卓上スタンド本体5に収納させることができ、支持部材20の紛失を防止することができる。
【0045】
[第3実施形態]
次に、
図5に基づき、第3実施形態における卓上スタンド1の構成について説明する。
図5は、第3実施形態における卓上スタンド本体5の裏面側の概略の構造を示す図である。
【0046】
図5に示すように、第3実施形態における卓上スタンド1において、部材収納構造10の収納溝部12は、凹形溝が左右方向に略直線状となるように形成されている。
そして、収納溝部12の略中央付近の上側内側面に凸状の第1接触部13及び第1接触部13が形成された内側面に対向する内側面で、かつ、第1接触部13が形成された位置に対向しない位置であり、第1接触部13を挟み込むような位置に、凸状の第2接触部14と凸状の第3接触部15が形成されている。
【0047】
また、第1接触部13の先端と、第2接触部14及び第3接触部15の先端の短手方向の間隔は、支持部材20の径よりも若干狭くなるようになっている。
これにより、支持部材20を収納溝部12に収納する際に、第1接触部13と第2接触部14及び第3接触部15の間に、支持部材20を挿入することで、第1接触部13、第2接触部14及び第3接触部15により支持部材20を保持することができる。
【0048】
このような卓上スタンド1では、支持部材20を第1接触部13と第2接触部14及び第3接触部15との間に嵌まるように挿入することにより、支持部材20が3つの接触部で挟み込むように固定され、より安定して保持される。
【0049】
[第4実施形態]
次に、
図6に基づき、第4実施形態におけるテーブル2の構成について説明する。
図6は、第4実施形態におけるテーブル2の概略の構成を示す外観図とテーブル本体7の裏面側の構造を示す図である。
【0050】
図6(a)に示すように、テーブル2は、テーブル本体7と4本の支持脚20を備えている。
テーブル本体7は、木製の板材を正方形や正方形などの矩形状に形成したものであり、裏側面の4つの角部に支持脚20を取り付けるためのねじ加工が施したねじ部22を備えている。
【0051】
支持脚20は、木製の棒状材を円柱状に形成し、一端側(テーブル本体7に取り付ける部分)には、テーブル本体7のねじ部22のねじと篏合するねじ加工が施してあり、このねじにより支持脚20をテーブル本体7に取り付けるようになっている。
【0052】
また、
図6(b)に示すように、テーブル本体7の裏側面には、支持脚20の数と同じ数(本実施形態では、4個)の部材収納構造10が設けられている。
このように、支持脚20と同じ数の部材収納構造10を設けることにより、すべての支持脚20をテーブル本体7に収納することができる。
【0053】
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態では、収納溝部12は、卓上スタンド1の設置面に対して略水平方向となるように形成したが、略水平方向に限定されるものではなく、接地面に対し、略垂直方向を含む任意の角度になるように形成してもよい。
【0054】
(2)上記実施形態では、卓上スタンド本体5及び支持部材20を、木材で形成していた、木材に限定されるものではなく、プラスチックや金属などで形成していてもよい。
(3)第2実施形態では、対向する位置に一対の第1接触部13と第2接触部14を形成したが、複数の対向する位置に接触部(凸部)を形成してもよい。
【0055】
(4)第3実施形態では、収納溝部12の上側内側面に第1接触部13を、下側内側面に第2接触部14と第3接触部15が形成したが、上側内側面に第2接触部14と第3接触部15を、下側内側面に第1接触部13を形成してもよい。
【0056】
(5)第3実施形態では、第1接触部13、第2接触部14、第3接触部15の3つの凸部を形成したが、これら3つの凸部に加え、複数の凸部を追加して形成してもよい。
(6)上記実施形態では、支持部材20の形状を円柱状としたが、四角柱状などの多角柱状であってもよい。さらに、卓上スタンド本体5やテーブル本体7を板状としたが、板状である必要はない。
【0057】
(7)上記第4実施形態では、テーブル本体7の形状を矩形にしていたが、円形、楕円形、その他任意の曲線や直線で形成した形状としてもよい。
また、支持脚20は4個であるとしていたが、3個や5個以上であってもよい。また、その場合には、支持脚20と同じ数の収納溝部12を設けるようにすればよい。
【0058】
(8)上記実施形態では、卓上スタンド1及びテーブル2について説明したが、卓上スタンド1やテーブル2に限定されるものではなく、それら以外に部材収納構造10を形成るようにしてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1…卓上スタンド、2…テーブル、5…卓上スタンド本体、7…テーブル本体、10…部材収納構造、11…開口部、12…収納溝部、13,16…第1接触部、14,17…第2接触部、15,18…第3接触部、19…部材取出用溝部、20…支持部材(支持脚)、21…支持部材挿入部、22…ねじ部。