(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163897
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】子供用キャリア
(51)【国際特許分類】
A47D 7/00 20060101AFI20241115BHJP
A47C 27/00 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
A47D7/00 Z
A47C27/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024077546
(22)【出願日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】202310539752.4
(32)【優先日】2023-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】タン、チンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ユー、シォン
(72)【発明者】
【氏名】イン、ファン
(72)【発明者】
【氏名】フ、リウフイ
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB08
3B096AC11
3B096AD01
(57)【要約】
【課題】クッションにおいて何れの面を使ってもフレーム体にしっかりと固定されて使用されることを可能にする固定構造を含む子供用キャリアの提供。
【解決手段】本発明は、フレーム体と、クッションと、固定構造とを含む子供用キャリアに関する。クッションは、反対に設けられる第1使用面と第2使用面とを有する。固定構造は、着脱可能に連結される第1連結部材と第2連結部材とを含む。第1連結部材はフレーム体に設けられ、第2連結部材はクッションに設けられ、第2連結部材は第1使用状態と第2使用状態との間で切り替え可能であり、第2連結部材は、第1使用状態にあるとき第1連結部材と連結可能であり、これにより、クッションは第1使用面が使われることに適し、第2連結部材は、第2使用状態にあるとき第1連結部材と連結可能であり、これにより、クッションは第2使用面が使われることに適する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供用キャリアであって、
フレーム体と、
反対に設けられる第1使用面と第2使用面とを有するクッションと、
着脱可能に連結される第1連結部材と第2連結部材とを含む固定構造と、を含み、
前記第1連結部材は前記フレーム体に設けられ、前記第2連結部材は前記クッションに設けられ、前記第2連結部材は第1使用状態と第2使用状態との間で切り替え可能であり、前記第2連結部材は、第1使用状態にあるとき前記第1連結部材と連結可能であり、これにより、前記クッションは前記第1使用面が使われることに適し、前記第2連結部材は、第2使用状態にあるとき前記第1連結部材と連結可能であり、これにより、前記クッションは前記第2使用面が使われることに適する、ことを特徴とする子供用キャリア。
【請求項2】
前記第2連結部材が第1使用状態にある時、前記第2連結部材は前記クッションの第2使用面に位置し、前記第2連結部材が第2使用状態にある時、前記第2連結部材は前記クッションの第1使用面に位置することを特徴とする請求項1に記載の子供用キャリア。
【請求項3】
前記クッションはコーナーを有し、前記第2連結部材は帯状部材であり、前記帯状部材の両端は、前記コーナーを形成する2つの辺にそれぞれ固定され、前記帯状部材の中間部分は、前記クッションの前記コーナーを乗り越えることで第1使用状態と第2使用状態との間で切り換え可能であることを特徴とする請求項2に記載の子供用キャリア。
【請求項4】
前記第2連結部材の表裏両面にはそれぞれ、前記第1連結部材と着脱可能に連結され得る第1係合部および第2係合部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の子供用キャリア。
【請求項5】
前記第1係合部と前記第2係合部とは面ファスナーループ面であって、前記第1連結部材は面ファスナーフック面であり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とは面ファスナーフック面であって、前記第1連結部材は面ファスナーループ面であり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とは雌ホックであって、前記第1連結部材は雄ホックであり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とは雄ホックであって、前記第1連結部材は雌ホックであり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とはプルタブであって、前記第1連結部材はフックであり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とはフックであって、前記第1連結部材はプルタブであることを特徴とする請求項4に記載の子供用キャリア。
【請求項6】
前記第2連結部材は第3係合部を有し、前記第2連結部材が第1使用状態及び第2使用状態のいずれにあるときも、前記第3係合部は前記第1連結部材に着脱可能に連結され得ることを特徴とする請求項1に記載の子供用キャリア。
【請求項7】
前記第1連結部材はボタンであり、前記第3係合部は前記ボタンと係合可能なボタン穴であることを特徴とする請求項6に記載の子供用キャリア。
【請求項8】
前記第2連結部材は帯状部材であり、前記帯状部材は、一端が前記クッションに連結され、他端が自由端であり、前記帯状部材には、第4の係合部および第5の係合部が離隔して設けられ、前記第1連結部材は、前記フレーム体に設けられる環状部材であり、前記第2連結部材が前記第1使用状態または前記第2使用状態のいずれにあっても、前記帯状部材の自由端が前記環状部材を通して、前記第4の係合部と前記第5の係合部との着脱可能な連結によって前記環状部材に固定され得ることを特徴とする請求項1に記載の子供用キャリア。
【請求項9】
前記第4の係合部と前記第5の係合部との一方が雄ホックであって、他方が雌ホックであり、あるいは、前記第4の係合部と前記第5の係合部との一方がボタンであって、他方がボタン穴であり、あるいは、前記第4の係合部と前記第5の係合部との一方が面ファスナーフック面であって、他方が面ファスナーループ面であることを特徴とする請求項8に記載の子供用キャリア。
【請求項10】
前記子供用キャリアは子供用ベッドであり、前記子供用ベッドはハンモックを含み、前記ハンモックは前記フレーム体を形成し、前記クッションは前記ハンモックに設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の子供用キャリア。
【請求項11】
前記子供用ベッドは、
ベッドフレームであって、前記ハンモックは前記ベッドフレーム内に吊り下げられ、前記ベッドフレームは、操作関節が設けられるグラブレールを含み、前記操作関節は、前記グラブレールを折り畳むように、または前記グラブレールの高さを調整可能にするように操作される可能であるベッドフレームと、
前記操作関節を選択的に遮蔽できる遮蔽部材と、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の子供用キャリア。
【請求項12】
前記遮蔽部材は、前記グラブレールにロールオーバ可能に連結され、あるいは、
前記グラブレールの外に布カバーが外嵌され、前記遮蔽部材の一側は前記布カバーにミシン縫いで固定され、あるいは、
前記遮蔽部材には磁気吸引部材が設けられ、前記操作関節は強磁性材料で作製され、前記遮蔽部材が前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面を遮蔽している場合、前記磁気吸引部材は、前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面に前記遮蔽部材が固定されるように、前記操作関節に係合可能となっていることを特徴とする請求項11に記載の子供用キャリア。
【請求項13】
前記遮蔽部材には第1固定部が設けられ、前記操作関節には第2固定部が設けられ、前記遮蔽部材が前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面を遮蔽している場合、前記第1固定部は、前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面に前記遮蔽部材が固定されるように、前記第2固定部に係合可能となっていることを特徴とする請求項11に記載の子供用キャリア。
【請求項14】
前記第1固定部は第1磁気吸引部であって、前記第2固定部は前記第1磁気吸引部に吸着係合可能な第2磁気吸引部であり、あるいは、前記第1固定部および前記第2固定部の一方が面ファスナーフック面であって、他方が前記面ファスナーフック面に接着可能な面ファスナーループ面であり、あるいは、前記第1固定部および前記第2固定部の一方が雄ホックであって、他方が前記雄ホックに係合可能な雌ホックであることを特徴とする請求項13に記載の子供用キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、子供用キャリアの技術分野に関し、特に、子供用キャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば子供用ベッド、ベビーカー、ブランコ、およびチャイルドシートなどの子供用キャリアは、子供の睡眠、休息、および移動に便利である。子供用キャリアは、典型的には、フレーム体と、フレーム体に敷設されるか又はフレーム体をカバーするクッションとを含む。このようなクッションは、子供に快適さ及び一定の緩衝保護を提供する。季節ごとに子供がクッションを快適に使用できることを保証するために、一部のクッションは両面で使用可能とされ、例えば、片面は子供が冬に使用するために比較的柔らかく厚く、片面は子供が夏に使用するために比較的硬質で通気性がよい。しかしながら、このようなクッションは、いずれの面を使ってもフレーム体にしっかりと固定されて使用されることは、実現しにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このことに鑑みて、クッションにおいて何れの面を使ってもフレーム体にしっかりと固定されて使用されることを可能にする固定構造を含む子供用キャリアを提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の子供用キャリアは、フレーム体と、クッションと、固定構造とを含む。前記クッションは、反対に設けられる第1使用面と第2使用面とを有する。前記固定構造は、着脱可能に連結される第1連結部材と第2連結部材とを含む。前記第1連結部材は前記フレーム体に設けられ、前記第2連結部材は前記クッションに設けられ、前記第2連結部材は第1使用状態と第2使用状態との間で切り替え可能であり、前記第2連結部材は、第1使用状態にあるとき前記第1連結部材と連結可能であり、これにより、前記クッションは前記第1使用面が使われることに適し、前記第2連結部材は、第2使用状態にあるとき前記第1連結部材と連結可能であり、これにより、前記クッションは前記第2使用面が使われることに適する。
【0005】
上記子供用キャリアでは、フレーム体に第1連結部材が設けられ、クッションに第2連結部材が設けられている。第2連結部材が2つの使用状態を有し、第2連結部材は、第1使用状態にあるとき、第1連結部材と連結することで、クッションの第1使用面が使われるようにすることができ、第2使用状態にあるとき、第1連結部材と連結することで、クッションの第2使用面が使われるようにすることができる。このように、クッションは、第1使用面と第2使用面のいずれを使っても、フレーム体にしっかりと固定されて使用されることができるので、ユーザの体験感がよい。
【0006】
一実施例では、前記第2連結部材が第1使用状態にある時、前記第2連結部材は前記クッションの第2使用面に位置し、前記第2連結部材が第2使用状態にある時、前記第2連結部材は前記クッションの第1使用面に位置する。
【0007】
一実施例では、前記クッションはコーナーを有し、前記第2連結部材は帯状部材であり、前記帯状部材の両端は、前記コーナーを形成する2つの辺にそれぞれ固定され、前記帯状部材の中間部分は、前記クッションの前記コーナーを乗り越えることで第1使用状態と第2使用状態との間で切り換え可能である。
【0008】
一実施例では、前記帯状部材は少なくとも2つあり、前記コーナーは少なくとも2つあり、2つの前記帯状部材と2つの前記コーナーとは、1対1で対応しており、各々の前記帯状部材の両端は、対応する前記コーナーを形成する前記2つの辺にそれぞれ固定される。
【0009】
一実施例では、前記帯状部材の両端は、前記コーナーを形成する2つの辺にそれぞれミシン縫いで固定される。
【0010】
一実施例では、前記第2連結部材の表裏両面にはそれぞれ、前記第1連結部材と着脱可能に連結され得る第1係合部及び第2係合部が設けられている。
【0011】
一実施例では、前記第1係合部と前記第2係合部とはマジックテープ(登録商標)ループ面(面ファスナーループ面)であって、前記第1連結部材はマジックテープ(登録商標)フック面(面ファスナーフック面)であり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とはマジックテープ(登録商標)フック面(面ファスナーフック面)であって、前記第1連結部材はマジックテープ(登録商標)ループ面(面ファスナーループ面)であり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とは雌ホックであって、前記第1連結部材は雄ホックであり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とは雄ホックであって、前記第1連結部材は雌ホックであり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とはプルタブであって、前記第1連結部材はフックであり、あるいは、前記第1係合部と前記第2係合部とはフックであって、前記第1連結部材はプルタブである。
【0012】
一実施例では、前記第2連結部材は第3係合部を有し、前記第2連結部材が第1使用状態及び第2使用状態のいずれにあるときも、前記第3係合部は前記第1連結部材に着脱可能に連結され得る。
【0013】
一実施例では、前記第1連結部材はボタンであり、前記第3係合部は前記ボタンと係合可能なボタン穴である。
【0014】
一実施例では、前記第1連結部材は面ファスナーフック面であり、前記第2連結部材は、前記面ファスナーフック面に接着可能な材料で作製される。
【0015】
一実施例では、前記第2連結部材はナイレックス(登録商標)で作製される。
【0016】
一実施例では、前記第2連結部材は帯状部材であり、前記帯状部材は、一端が前記クッションに連結され、他端が自由端であり、前記帯状部材には、第4の係合部および第5の係合部が離隔して設けられ、前記第1連結部材は、前記フレーム体に設けられる環状部材であり、前記第2連結部材が前記第1使用状態または前記第2使用状態のいずれにあっても、前記帯状部材の自由端が前記環状部材を通して、前記第4の係合部と前記第5の係合部との着脱可能な連結によって前記環状部材に固定され得る。
【0017】
一実施例では、前記第4の係合部と前記第5の係合部との一方が雄ホックであって、他方が雌ホックであり、あるいは、前記第4の係合部と前記第5の係合部との一方がボタンであって、他方がボタン穴であり、あるいは、前記第4の係合部と前記第5の係合部との一方が面ファスナーフック面であって、他方が面ファスナーループ面である。
【0018】
一実施例では、前記子供用キャリアは子供用ベッドであり、前記子供用ベッドはハンモックを含み、前記ハンモックは前記フレーム体を形成し、前記クッションは前記ハンモックに設けられている。
【0019】
一実施例では、前記子供用ベッドは、ベッドフレームと遮蔽部材とをさらに含む。前記ハンモックは前記ベッドフレーム内に吊り下げられ、前記ベッドフレームは、操作関節が設けられるグラブレールを含み、前記操作関節は、前記グラブレールを折り畳むように、または前記グラブレールの高さを調整可能にするように操作されることが可能である。前記遮蔽部材は、前記操作関節を選択的に遮蔽することができる。
【0020】
一実施例では、前記遮蔽部材は、前記グラブレールにロールオーバ可能に連結されている。
【0021】
一実施例では、前記グラブレールの外に布カバーが外嵌され、前記遮蔽部材の一側は前記布カバーにミシン縫いで固定されている。
【0022】
一実施例では、前記遮蔽部材には第1固定部が設けられ、前記操作関節には第2固定部が設けられ、前記遮蔽部材が前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面を遮蔽している場合、前記第1固定部は、前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面に前記遮蔽部材が固定されるように、前記第2固定部に係合可能となっている。
【0023】
一実施例では、前記第1固定部は第1磁気吸引部であって、前記第2固定部は前記第1磁気吸引部に吸着係合可能な第2磁気吸引部であり、あるいは、前記第1固定部および前記第2固定部の一方が面ファスナーフック面であって、他方が前記面ファスナーフック面に接着可能な面ファスナーループ面であり、あるいは、前記第1固定部および前記第2固定部の一方が雄ホックであって、他方が前記雄ホックに係合可能な雌ホックである。
【0024】
一実施例では、前記遮蔽部材には磁気吸引部材が設けられ、前記操作関節は強磁性材料で作製され、前記遮蔽部材が前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面を遮蔽している場合、前記磁気吸引部材は、前記操作関節のベッドフレームの外側に面する面に前記遮蔽部材が固定されるように、前記操作関節に係合可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本願の第1実施例による子供用キャリアの概略構造図である。
【
図2】
図1に示す子供用キャリアにおけるクッションの概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が上向きである。
【
図3】
図2に示すクッションの第2使用面を上向きにした時の概略構造図である。
【
図4】
図1に示す子供用キャリアがクッションを隠した後の概略構造図である。
【
図6】
図1に示す子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられる。
【
図7】
図1に示す子供用キャリアの他の部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられる。
【
図8】本願の第2実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられており、第1係合部と第2係合部は面ファスナーループ面であり、第1連結部材は面ファスナーループ面に接着可能な面ファスナーフック面である。
【
図9】本願の第2実施例による子供用キャリアの他の部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられており、第1係合部と第2係合部は面ファスナーループ面であり、第1連結部材は面ファスナーフック面である。
【
図10】本願の第2実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられており、第1係合部と第2係合部は雌ホックであり、第1連結部材は雄ホックである。
【
図11】本願の第2実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられており、第1係合部と第2係合部は雌ホックであり、第1連結部材は雄ホックである。
【
図12】本願の第3実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられる。
【
図13】本願の第3実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つクッションが部分的に持ち上げられる。
【
図14】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結されておらず、第5係合部は雄ホックであり、第6係合部は雌ホックである。
【
図15】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結中てあり、第5係合部は雄ホックであり、第6係合部は雌ホックである。
【
図16】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結されており、第5係合部は雄ホックであり、第6係合部は雌ホックである。
【
図17】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結されておらず、第5係合部は雄ホックであり、第6係合部は雌ホックである。
【
図18】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結中てあり、第5係合部は雄ホックであり、第6係合部は雌ホックである。
【
図19】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結されており、第5係合部は雄ホックであり、第6係合部は雌ホックである。
【
図20】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結中てあり、第5係合部はボタンであり、第6係合部はボタン穴である。
【
図21】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結中てあり、第5係合部はボタンであり、第6係合部はボタン穴である。
【
図22】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第1使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結中てあり、第5係合部は面ファスナーフック面であり、第6係合部は面ファスナーループ面である。
【
図23】本願の第4実施例による子供用キャリアの部分概略構造図であり、ここで、クッションの第2使用面が使われ、且つ第1連結部材と第2連結部材とが連結中てあり、第5係合部は面ファスナーフック面であり、第6係合部は面ファスナーループ面である。
【
図24】本願のさらなる実施例による子供用キャリアの概略構造図であり、ここで、遮蔽部材は操作関節を遮蔽した状態にある。
【
図25】
図24に示す子供用キャリアの他の概略構造図であり、ここで、遮蔽部材は操作関節を遮蔽せずに持ち上げられた状態にある。
【
図26】
図24に示す子供用キャリアの他の概略構造図であり、ここで、第1グラブレールの高さは下げられた状態にある。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本願の目的、技術案、及び利点をより明らかにするように、以下、図面及び具体的な実施形態を参照して、本願をさらに詳細に説明する。ここで記載された具体的な実施形態は、本願を解釈するためだけのものであり、本願の保護範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0027】
説明すべきものとして、一つの要素が、他の要素に「固定される」と呼ばれる場合、他の要素に直接固定されてもよく、又は中間要素を介して他の要素に間接的に固定されてもよい。一つの要素が他の要素に「連結される」と考えられる場合、他の要素に直接連結されてもよく、又は中間要素を介して他の要素に間接的に連結されてもよい。本明細書で使用される用語である「垂直」、「水平」、「左」、「右」及び類似の表現は、説明のためのものにすぎず、唯一の実施形態を示すものではない。
【0028】
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本願の技術分野に属する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、ただ具体的な実施形態を説明するためのものであって、本願を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される「及び/または」という用語は、1つまたは複数の関連する列挙された項の任意及びすべての組み合わせを含む。
【0029】
本願の一実施例は、例えば、子供用ベッド、ベビーカー、子供用ダイニングチェア、ブランコ、チャイルドシートなどの子供用キャリアを提案する。
図1乃至
図3に示すように、本実施例では、子供用キャリアが子供用ベッドである場合を例に具体的に説明する。この子供用ベッドは、フレーム体1、クッション2、固定構造3、およびベッドフレーム4を含む。クッション2は、フレーム体1の表面に設けられ、例えばフレーム体1の表面に敷設されるかまたはフレーム体1の表面をカバーして、子供に快適な着座体験を提供する。本実施例では、フレーム体1は、子供用ベッドのベッドフレーム4内に吊り下げられたハンモックであってもよい。勿論、ハンモックが設けられていない子供用ベッドでは、フレーム体1はそのままベッドフレーム4とされてもよい。子供用キャリアがベビーカーである実施例では、フレーム体1は、例えば車フレーム等であってもよい。子供用キャリアが子供用ダイニングチェアである実施例では、フレーム体1は、例えば、ダイニングチェア本体であってもよい。
【0030】
本実施例では、
図2及び
図3に示すように、クッション2はハンモックの底部に敷かれるマットレスである。このクッション2は、反対に設けられる第1使用面21と第2使用面22とを有する。第1使用面21は、子供が比較的暑い夏に使用するために、比較的硬質で通気性がよい材質、例えば、ゲルアイスビーズ材質、竹編材質または藤編材質等で作製されることができる。第2使用面22は、子供が比較的寒い冬に使用するために、比較的柔らかく快適な材質、例えば、ポロンやスポンジが充填された編布の材質等で作製されることができる。もちろん、他の実施例では、第1使用面21及び第2使用面22はこれに限定されず、例えば、第1使用面21及び第2使用面22は、ユーザが異なる子供用寝具に合わせるために、異なる色及びパターンを有してもよい。または、第1使用面21は通常のパターンを有する使用面であって、第2使用面22はチェッカーボードパターン、列車の軌道パターン、又は、知育パターン(数字、字母等)を有する使用面であってもよい。子供用ベッドは、ゲームベッドとして使用される時、第2使用面22を使うことにより、子供用ベッドの使用シーンを広げ、子供に楽しみを与えることができる。
【0031】
本実施例におけるクッション2は、四角形のクッション2であり、ハンモックの底部形状に合わせるように、4つのコーナー23を有する。他の実施例では、クッション2は、楕円形、円形、または台形などの他の形状であってもよい。
【0032】
子供用キャリアがベビーカーである実施例では、クッション2は、子供の坐臥領域に配置されるシートクッションであってもよい。子供用キャリアが子供用ダイニングチェアである実施例では、クッション2は、ダイニングチェアのシート領域に敷設されるシートクッションであってもよい。
【0033】
さらに、
図2乃至
図5に示すように、固定構造3は、着脱可能に連結される第1連結部材100と第2連結部材200とを含む。第1連結部材100はフレーム体1に設けられ、第2連結部材200はクッション2に設けられている。第2連結部材200は、第1使用状態と第2使用状態との間で切り替え可能である。第2連結部材200は、第1使用状態にある時第1連結部材100に連結されることが可能であり、これにより、クッション2は第1使用面21が使われることに適する。換言すれば、第1使用面21は、子供と接触するように、子供用ベッドにおいて上方に露出している。第2連結部材200は、第2使用状態にある時、第1連結部材100に連結されることが可能であり、これにより、クッション2は第2使用面22が使われることに適する。換言すれば、第2使用面22は、子供と接触するように、子供用ベッドにおいて上方に露出している。このように、クッション2は、第1使用面21と第2使用面22のいずれを使っても、フレーム体1にしっかりと固定されて使用されることができるので、ユーザの体験感がよい。
【0034】
具体的には、第1連結部材100及び第2連結部材200は、種々の構造形態を有してもよい。例えば、
図2乃至
図13に示すように、第2連結部材200が第1使用状態にある時、第2連結部材200はクッション2の第2使用面22に位置する。第2連結部材200が第2使用状態にある時、第2連結部材200はクッション2の第1使用面21に位置する。具体的には、第2連結部材200は帯状部材であり、帯状部材の両端は、クッション2の同一のコーナー23を形成する2つの辺24にそれぞれ固定されている。具体的には、帯状部材の両端は、クッション2の第1使用面21と第2使用面22との境界部にそれぞれミシン縫いで固定されている。勿論、帯状部材の両端は、クッション2の第1使用面21又は第2使用面22にミシン縫いで固定されてもよい。帯状部材の中間部分は、クッション2のコーナー23を乗り越えることで第1使用状態と第2使用状態とを切り替えることができる。具体的には、帯状部材は、引っ張られると変形してクッション2のコーナー23を乗り越えやすいように、一定の弾性を有する材質で作製されてもよいし、一般的な布地の材質で形成され、シートクッション及び帯状部材自身の変形により、帯状部材がクッション2のコーナー23を乗り越えられるようにしてもよい。
【0035】
代替的には、帯状部材は1つまたは複数あり、コーナー23も1つまたは複数あり、帯状部材とコーナー23とは、1対1で対応しており、帯状部材の両端は、クッション2の対応するコーナー23を形成する2つの辺24にそれぞれ固定される。本実施例では、クッション2は4つのコーナー23を有し、帯状部材は4つあり、各々の帯状部材の両端は、クッション2の対応するコーナー23を形成する2つの辺24にそれぞれ固定されており、コーナーは、直角であっても、フィレットであっても、斜角であってもよく、これに限定されるものではない。
【0036】
第1実施例では、
図4および
図5に示すように、第1連結部材100は、ハンモックの底部の対応する4つのコーナーに固定される面ファスナーフック面100aである。第2連結部材200は、例えばナイレックス(Nylex:登録商標)などの面ファスナーフック面100aに接着可能な材料で作製される。このように、
図6に示すように、クッション2の第1使用面21が使われる時、第2連結部材200がいずれも第2使用面22に位置しており、4つの第2連結部材200はそれぞれ4つの第1連結部材100に接着されて固定されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。同様に、
図7に示すように、クッション2の第2使用面22が使われる時、第2連結部材200がいずれも第1使用面21に位置しており、4つの第2連結部材200はそれぞれ4つの第1連結部材100に接着されて固定されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。勿論、他の実施例では、第1連結部材100は面ファスナーループ面であり、第2連結部材200は面ファスナーループ面に接着可能な材料で作製されてもよい。
【0037】
第2実施例では、第2連結部材200の表裏両面のいずれにも、第1連結部材100と着脱可能に連結され得る第1係合部300及び第2係合部400を設けてもよい。
図8及び
図9に示すように、第1係合部300及び第2係合部400は面ファスナーループ面300a(又は400a)であって、第1連結部材100は面ファスナーループ面300a(又は400a)と接着可能な面ファスナーフック面100aであってもよい。
図8に示すように、クッション2の第1使用面21が使われる時、第2連結部材200がいずれも第2使用面22に位置しており、4つの第2連結部材200の第1係合部300はそれぞれ4つの第1連結部材100に接着されて固定されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。同様に、
図9に示すように、クッション2の第2使用面22が使われる時、第2連結部材200がいずれも第1使用面21に位置しており、4つの第2連結部材200の第2係合部400はそれぞれ4つの第1連結部材100に接着されて固定されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。勿論、他の実施例では、第1連結部材100は面ファスナーループ面300a(又は400a)であり、第1係合部300及び第2係合部400は面ファスナーループ面300a(又は400a)に接着可能な面ファスナーフック面100aであってもよい。
【0038】
図10及び
図11に示すように、第1係合部300及び第2係合部400は雌ホック300b(又は400b)であって、第1連結部材100は雌ホック300b(又は400b)と係合可能な雄ホック100bであってもよい。
図10に示すように、クッション2の第1使用面21が使われる時、第2連結部材200がいずれも第2使用面22に位置しており、4つの第2連結部材200の第1係合部300はそれぞれ4つの第1連結部材100に係合されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。同様に、
図11に示すように、クッション2の第2使用面22が使われる時、第2連結部材200がいずれも第1使用面21に位置しており、4つの第2連結部材200の第2係合部400はそれぞれ4つの第1連結部材100に係合されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。勿論、他の実施例では、第1連結部材100は雌ホック300b(又は400b)であり、第1係合部300及び第2係合部400は雌ホック300b(又は400b)に係合可能な雄ホック100bであってもよい。
【0039】
第2実施例では、第1係合部300、第2係合部400、および第1連結部材100は、上記例における面ファスナーフック面100a、面ファスナーループ面300a(又は400a)、雄ホック100b、雌ホック300b(又は400b)などに限定されず、第1係合部300および第2係合部400は、例えばフックであってもよく、第1連結部材100は、例えばフックに係合可能なプルタブなどであってもよい。要するに、第1係合部300、第2係合部400、および第1連結部材100は、着脱可能な連結を容易に実現できる構成であればよい。
【0040】
第3実施例では、第2連結部材200は第3係合部500を有し、第2連結部材200が第1使用状態及び第2使用状態のいずれにあっても、第3係合部500は第1連結部材100に着脱可能に連結され得る。具体的には、
図12及び
図13に示すように、第1連結部材100はボタン100cであり、第3係合部500はボタン100cと係合可能なボタン穴500aである。第2連結部材200を貫通してボタン穴500aが設けられているので、第2連結部材200が第1使用状態にあっても第2使用状態にあっても、ボタン穴500aをボタン100cに係合させることができ、このように、第2連結部材200の表裏両面のいずれにも第3係合部500を設ける必要がなくなり、製作工程が簡略化される。
図12に示すように、クッション2の第1使用面21が使われる時、第2連結部材200がいずれも第2使用面22に位置しており、4つの第2連結部材200の第3係合部500はそれぞれ4つの第1連結部材100に係合されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。同様に、
図13に示すように、クッション2の第2使用面22が使われる時、第2連結部材200がいずれも第1使用面21に位置しており、4つの第2連結部材200の第3係合部500はそれぞれ4つの第1連結部材100に係合されることにより、クッション2をフレーム体1にしっかりと固定することができる。
【0041】
他の実施例では、
図14乃至
図21に示すように、第1連結部材100は、フレーム体1(又はハンモックの底部)に設けられた環状部材100dである。第2連結部材200は、一端がクッション2に連結され、他端が自由端210である帯状部材である。具体的には、帯状部材の一端が、クッション2のコーナー23であってクッション2の第1使用面21と第2使用面22との境界部にミシンで縫わされている。他の実施例では、帯状部材の一端は、クッション2の第1使用面21又は第2使用面22にミシンで縫わされてもよい。本実施例では、第1連結部材100は4つあり、且つハンモックの底部の4つのコーナーにそれぞれ設けられており、第2連結部材200は4つあり、且つクッション2の4つのコーナー23にそれぞれ設けられている。勿論、他の実施例では、第1連結部材100および第2連結部材200の数および設置位置は、必要に応じて調整されてもよい。一組の第1連結部材100と第2連結部材200との連結を例にとると、帯状部材には第4係合部600と第5係合部700とが離隔して設けられており、第2連結部材200が第1使用状態または第2使用状態のいずれにあっても、帯状部材の自由端210が環状部材100dを通して、第4係合部600と第5係合部700との着脱可能な連結によって環状部材100dに固定され得る。
【0042】
第4実施例では、
図14乃至
図19に示すように、第4係合部600及び第5係合部700の一方が雄ホック600aであり、他方が雄ホック600aと係合可能な雌ホック700aである。
図14乃至
図16に示すように、クッション2の第1使用面21が使われるとき、第2連結部材200の自由端210は第1連結部材100を上から下に向かって通り、すなわち、第4係合部600は環状部材100dの下方に位置し、第5係合部700は環状部材100dの上方に位置する。第4係合部600と第5係合部700とは、互いに係合することでクッション2をフレーム体1に固定する。
図17乃至
図19に示すように、クッション2の第2使用面22が使われるとき、第2連結部材200の自由端210は第1連結部材100を下から上に向かって通り、すなわち、第4係合部600は環状部材100dの上方に位置し、第5係合部700は環状部材100dの下方に位置する。第4係合部600と第5係合部700とは、互いに係合することでクッション2をフレーム体1に固定する。
【0043】
図20と
図21に示すように、第4係合部600及び第5係合部700の一方がボタン600bであり、他方がボタン600bと係合可能なボタン穴700bである。
図20に示すように、クッション2の第1使用面21が使われるとき、第2連結部材200の自由端210は第1連結部材100を上から下に向かって通り、すなわち、第4係合部600は環状部材100dの下方に位置し、第5係合部700は環状部材100dの上方に位置する。第4係合部600と第5係合部700とは、互いに係合することでクッション2をフレーム体1に固定する。
図21に示すように、クッション2の第2使用面22が使われるとき、第2連結部材200の自由端210は第1連結部材100を下から上に向かって通り、すなわち、第4係合部600は環状部材100dの上方に位置し、第5係合部700は環状部材100dの下方に位置する。第4係合部600と第5係合部700とは、互いに係合することでクッション2をフレーム体1に固定する。
【0044】
図22と
図23に示すように、第4係合部600及び第5係合部700の一方が面ファスナーフック面600cであり、他方が面ファスナーフック面600cと接着可能な面ファスナーループ面700cである。
図22に示すように、クッション2の第1使用面21が使われるとき、第2連結部材200の自由端210は第1連結部材100を上から下に向かって通り、すなわち、第4係合部600は環状部材100dの下方に位置し、第5係合部700は環状部材100dの上方に位置する。第4係合部600と第5係合部700とは、互いに接着することでクッション2をフレーム体1に固定する。
図23に示すように、クッション2の第2使用面22が使われるとき、第2連結部材200の自由端210は第1連結部材100を下から上に向かって通り、すなわち、第4係合部600は環状部材100dの上方に位置し、第5係合部700は環状部材100dの下方に位置する。第4係合部600と第5係合部700とは、互いに接着することでクッション2をフレーム体1に固定する。
【0045】
勿論、他の実施例では、第4係合部600及び第5係合部700も、上述した例に限定されるものではなく、第4係合部600及び第5係合部700は、着脱可能な連結を容易に実現できる他の任意の構成であってもよい。環状部材100dにおける帯状部材のそれぞれの穿設パターンにより、クッション2は、第1使用面21と第2使用面22のいずれを使っても、フレーム体1にしっかりと固定されることができる。
【0046】
さらなる実施例では、
図24に示すように、ベッドフレーム4は、概ね立方体フレームの構造をなしており、具体的には、4つのグラブレール41と4つの支持カラム42とを含む。4つのグラブレール41は頭尾連結されて矩形枠構造を形成し、そのうち2つのグラブレール41が矩形枠構造の長辺を構成し、第1グラブレール41aと第2グラブレール41bと表記され、他の2つのグラブレール41が矩形枠構造の短辺を構成し、第3グラブレール41cと第4グラブレール41dと表記される。4つの支持カラム42は、矩形枠構造の4つのコーナーの底部にそれぞれ支持される。子供用ベッドは、ベッドフレーム4の外側に外嵌してカバーすることによりハンモックまたは子供を収容するための収容空間を形成する布カバー6をさらに含み、すなわち、子供が子供用ベッド内のハンモック内に乗ってもよいし、ハンモックが省略されて、子供が布カバー6とベッドフレーム4によって形成される収容空間にそのまま乗ってもよい。
図24乃至
図26のグラブレール41および支持カラム42は、いずれも布カバー6によってカバーされ、したがって、それらに対応する参照番号は実際、グラブレール41および支持カラム42の外側に外嵌された布カバー6上に示されていることに留意されたい。
【0047】
さらに、第1グラブレール41a、第2グラブレール41b、第3のグラブレール41c、および第4のグラブレール41dの各々は、互いに枢着された2つのリンクロッドからなり、2つのリンクロッドの中間位置が操作関節43によって枢着連結されている。操作関節43を操作することで、2つのリンクロッドを枢動させることができ、最終的にはベッドフレーム全体を折り畳むことができる。
【0048】
さらに、
図24及び
図25に示すように、子供用ベッドは、操作関節43を遮蔽できる遮蔽部材5をさらに含む。一つの実施例では、遮蔽部材5は、操作関節43のベッドフレーム4の外側に面する面を選択的に遮蔽することができ、これにより、子供用ベッドが大人用ベッドの近くに使用されるときに、大人が誤って当該操作関節43に衝突したり、操作関節43を解錠したりして、グラブレール41の2つのリンクロッドが枢動することによりベッドフレーム4の支持が不安定になることを防止することができる。具体的には、遮蔽部材5はグラブレール41にロールオーバ可能に連結されており、例えば、遮蔽部材5は、グラブレール41の外側に外嵌された布カバー6に片側がミシンで縫われた略矩形の布片であってもよい。このように、
図25に示すように、操作関節43を操作しようとする場合には、布片をベッドフレーム4の内側にロールオーバさせれば操作関節43を露出させることができる。
図24に示すように、操作関節43を操作する必要がない場合には、布片をベッドフレーム4の外側にロールオーバさせて操作関節43を遮蔽させればよい。操作が簡単で、製作工程も簡単である。
【0049】
本実施例では、
図24及び
図25に示すように、遮蔽部材5には磁気吸引部材7が更に設けられており、操作関節43は強磁性材料からなるものであり、遮蔽部材5が操作関節43のベッドフレーム4の外側に面する面を遮蔽している場合、磁気吸引部材7は、操作関節43のベッドフレーム4の外側に面する面に遮蔽部材5が固定されるように、操作関節43に係合可能となっている。このようにすれば、操作関節43が使用されていないときに、遮蔽部材5は、操作関節43をしっかりとカバーして、簡単に持ち上げられなくなる。
【0050】
勿論、他の実施例では、遮蔽部材5に第1固定部(図示せず)を設け、操作関節43に第2固定部(図示せず)を設けてもよい。遮蔽部材5が操作関節43のベッドフレーム4の外側に面する面を遮蔽している場合、第1固定部と第2固定部とが着脱可能に係合することにより、遮蔽部材5が操作関節43のベッドフレーム4の外側に面する面に固定されることが可能となる。第1固定部及び第2固定部は、種々の形態をとることができ、例えば、第1固定部は第1磁気吸引部であって、第2固定部は第1磁気吸引部と吸着係合可能な第2磁気吸引部であってもよい。あるいは、第1固定部と第2固定部の一方が面ファスナーフック面であって、他方が面ファスナーフック面に接着可能な面ファスナーループ面であってもよい。あるいは、第1固定部と第2固定部の一方が雄ホックであって、他方が雄ホックと係合可能な雌ホック等であってもよい。要するに、第1固定部と第2固定部とは、着脱可能な係合を実現できればよい。
【0051】
さらに、
図25および
図26に示すように、第1グラブレール41a、第2グラブレール41b、第3のグラブレール41c、および第4のグラブレール41dのうちの少なくとも1つの高さは調整可能である。操作関節43は、第1グラブレール41a、第2グラブレール41b、第3グラブレール41c、及び第4グラブレール41dの少なくとも1つに設けられており、対応するグラブレールの高さが調整可能になるように操作されることが可能である。本実施例では、第1グラブレール41aを調整可能としている。第1グラブレール41aは、その両端に連結された2つの支持カラム42に対して摺動可能とされることにより、第1グラブレール41aの高さが調整可能となり、且つ、第1グラブレール41aの一側に遮蔽部材5が位置しており、子供用ベッドの操作関節43を操作しようとする場合、まずは遮蔽部材5を持ち上げて、その後に操作することができる。
【0052】
本願の子供用キャリアは、少なくとも以下の技術的効果を有する。
【0053】
上記子供用キャリアでは、フレーム体1に第1連結部材100が設けられ、クッション2に第2連結部材200が設けられている。第2連結部材200が2つの使用状態を有し、第2連結部材200は、第1使用状態にあるとき、第1連結部材100と連結することで、クッション2の第1使用面21が使われるようにすることができ、第2使用状態にあるとき、第1連結部材100と連結することで、クッション2の第2使用面22が使われるようにすることができる。このように、クッション2は、第1使用面21と第2使用面22のいずれを使っても、フレーム体1にしっかりと固定されて使用されることができるので、ユーザの体験感がよい。
【0054】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0055】
上記の実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、本願の範囲に含まれるいくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本願の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0056】
1 フレーム体
2 クッション
21 第1使用面
22 第2使用面
23 コーナー
24 辺
3 固定構造
100 第1連結部材
100a 面ファスナーフック面
100b 雄ホック
100c ボタン
100d 環状部材
200 第2連結部材
210 自由端
300 第1係合部
300a 面ファスナーループ面
300b 雌ホック
400 第2係合部
400a 面ファスナーループ面
400b 雌ホック
500 第3係合部
500a ボタン穴
600 第4係合部
600a 雄ホック
600b ボタン
600c 面ファスナーフック面
700 第5係合部
700a 雌ホック
700b ボタン穴
700c 面ファスナーループ面
4 ベッドフレーム
41 グラブレール
42 支持カラム
43 操作関節
5 遮蔽部材
6 布カバー
7 磁気吸引部材