(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163901
(43)【公開日】2024-11-22
(54)【発明の名称】サイドリンクチャネル占有時間共有
(51)【国際特許分類】
H04W 72/25 20230101AFI20241115BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20241115BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20241115BHJP
H04W 74/0808 20240101ALI20241115BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W92/18
H04W16/14
H04W74/0808
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024077771
(22)【出願日】2024-05-13
(31)【優先権主張番号】63/501,797
(32)【優先日】2023-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/659,155
(32)【優先日】2024-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】フアニン ニウ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ゼン
(72)【発明者】
【氏名】ダウェイ チャン
(72)【発明者】
【氏名】チュンシュアン イェ
(72)【発明者】
【氏名】アンキット バムリ
(72)【発明者】
【氏名】ホン ヘ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】 (修正有)
【課題】5GーNR以降のシステムにおいて、チャネル時間占有(COT)共有のためのサイドリンク無認可帯域(SL-U)サイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始ポジション並びに識別子(ID)制限をする方法、プロセッサ及びUEを提供する。
【解決手段】UEは、NRダウンリンクタイプA又はタイプBマルチチャネルアクセス手順を介して、SL-Uにおいてチャネルアクセスを開始する。UEは、COTを確保し、PSFCHタイプ1チャネルアクセスによってCOTが開始される場合、他のUEとCOTを共有しない。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)のチャネル占有時間(COT)共有のための方法であって、
複数のチャネル上で複数のPSFCH送信を実行するために、新無線(NR)ダウンリンク(DL)タイプA又はNR DLタイプBマルチチャネルアクセス手順を介して、サイドリンク無認可(SL-U)スペクトル中でチャネルアクセスを開始することと、
チャネル占有時間(COT)を確保することと、を含み、前記COTはPSFCHタイプ1チャネルアクセスによって開始される場合、前記COTは他のユーザ機器デバイス(UE)と共有されない、方法。
【請求項2】
ソース識別子(ID)は前記PSFCHに含まれない、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
宛先識別子(ID)は前記PSFCHに含まれない、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記方法は、
前記COTの外部にあるとき、タイプA1マルチチャネルアクセス手順を実行することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記タイプA1マルチチャネルアクセス手順を実行することは、前記COTの外部にあるリソースブロックセットをランダムに選択することを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記方法は、
前記COTの外部にあるとき、タイプA2マルチチャネルアクセス手順を実行することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記タイプA2マルチチャネルアクセス手順を実行することは、
前記COTの外部にある各リソースブロックセットに乱数を割り当てることと、
最大乱数を割り当てられたリソースブロックセットを選択することと、を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記方法は、
前記COTの外部にあるとき、タイプBマルチチャネルアクセス手順を実行することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記タイプBマルチチャネルアクセス手順は、前記COTの外部にあるリソースブロックセットのサブセット上で実行される、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
リソースブロックセットの前記サブセットはランダムに選択される、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ベースバンドプロセッサであって、
メモリと、
前記メモリと通信する処理回路と、を備え、前記処理回路は、
複数のチャネル上で複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)送信を実行するために、新無線(NR)ダウンリンク(DL)タイプA又はNR DLタイプBマルチチャネルアクセス手順を介して、サイドリンク無認可(SL-U)スペクトル中でチャネルアクセスを開始し、
チャネル占有時間(COT)を確保する、ように構成されており、前記COTはPSFCHタイプ1チャネルアクセスによって開始される場合、前記COTは他のユーザ機器デバイス(UE)と共有されない、ベースバンドプロセッサ。
【請求項12】
ソース識別子(ID)は前記PSFCHに含まれない、
請求項11に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項13】
宛先識別子(ID)は前記PSFCHに含まれない、
請求項11に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項14】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記処理回路は、
前記COTの外部にあるとき、タイプA1マルチチャネルアクセス手順を実行するように更に構成されている、
請求項11に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項15】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記処理回路は、
前記COTの外部にあるとき、タイプA2マルチチャネルアクセス手順を実行する、ように更に構成されている、
請求項11に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項16】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記処理回路は、
前記COTの外部にあるとき、タイプBマルチチャネルアクセス手順を実行するように更に構成されている、
請求項11に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項17】
ユーザ機器デバイス(UE)であって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナと通信する少なくとも1つの無線機と、
前記少なくとも1つの無線機と通信する少なくとも1つのプロセッサと、を備える装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEに、
複数のチャネル上で複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)送信を実行するために、新無線(NR)ダウンリンク(DL)タイプA又はNR DLタイプBマルチチャネルアクセス手順を介して、サイドリンク無認可(SL-U)スペクトル中でチャネルアクセスを開始させ、
チャネル占有時間(COT)を確保させる、ように構成されており、前記COTはPSFCHタイプ1チャネルアクセスによって開始される場合、前記COTは他のユーザ機器デバイス(UE)と共有されない、ユーザ機器デバイス(UE)。
【請求項18】
ソース識別子(ID)は前記PSFCHに含まれない、
請求項17に記載のUE。
【請求項19】
宛先識別子(ID)は前記PSFCHに含まれない、
請求項17に記載のUE。
【請求項20】
前記COTがPSFCHタイプ2チャネルアクセスによって開始される場合、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記COTの外部にあるとき、タイプA1マルチチャネルアクセス手順、
前記COTの外部にあるとき、タイプA2マルチチャネルアクセス手順、又は、
前記COTの外部にあるとき、タイプBマルチチャネルアクセス手順、のうちの少なくとも1つを実行する、ように更に構成されている、
請求項17に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳細には、例えば5G NRシステム以降におけるチャネル時間占有(COT)共有のためのサイドリンク無認可帯域(SL-U)サイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始ポジション及び識別子(ID)制限のための装置、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大している。近年、スマートフォンやタブレットコンピュータなどの無線デバイスは益々高性能化されてきている。電話機能のサポートに加えて、多くのモバイルデバイスは今や、インターネットへのアクセス、電子メール、テキストメッセージング、及び全地球測位システム(global positioning system、GPS)を使用したナビゲーションを提供し、それらの機能性を利用する洗練されたアプリケーションを動作させることができる。無線通信規格のいくつかの例として、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(商標)などが挙げられる。
【0003】
無線通信デバイスに導入される絶えず増えつつある特徴及び機能性はまた、無線通信と無線通信デバイスの両方を改善する継続的な必要性を生んでいる。特に、ユーザ機器(UE)デバイスを介した、例えば無線セルラ通信で使用されるセルラ電話、基地局、及び中継局などの無線デバイスを介した送信信号及び受信信号の精度を保証することが重要である。加えて、UEデバイスの機能性を増大させることにより、UEデバイスの電池寿命に大きな負荷が課され得る。したがって、通信を改善するためにUEデバイスが良好な送信能力及び受信能力を維持できるようにする一方で、UEデバイス設計の所要電力を削減することも非常に重要である。したがって、この分野における改善が望まれる。
【発明の概要】
【0004】
実施形態は、無線通信に関し、より詳細には、例えば5G NRシステム以降におけるチャネル時間占有(COT)共有のためのサイドリンク無認可帯域(SL-U)サイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始ポジション及び識別子(ID)制限のための装置、システム及び方法に関する。
【0005】
例えば、いくつかの実施形態では、UE(例えば、UEのベースバンドプロセッサ)は、複数のチャネル上で複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)送信を実行するために、NRダウンリンク(DL)タイプA又はNR DLタイプBマルチチャネルアクセス手順を介して、SL-U(例えば、SL-U帯域及び/又はSL-Uスペクトル)においてチャネルアクセスを開始するように構成され得る。また、UEはCOTを確保するように構成されてもよく、PSFCHタイプ1チャネルアクセスによってCOTが開始される場合、他のUEとCOTを共有しなくてもよく、対応するUEとCOTを共有してもよく、COTの間にフィードバックを期待している任意のUEとCOTを共有してもよい。
【0006】
別の例として、いくつかの実施形態では、UE(例えば、UEのベースバンドプロセッサ)は、サイドリンク物理チャネル上でCOTを開始することの一部として、サイドリンク物理チャネルのための予約があるかどうかを検出するように構成され得る。サイドリンク物理チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のうちの少なくとも1つを含み得る。加えて、UEは、サイドリンク物理チャネルのための予約がないことを検出したことに応じて、サイドリンク物理チャネル上で全帯域幅送信を開始し、干渉を回避するために複数のCPE開始ポジションを選択するように構成され得る。更に、UEは、サイドリンク物理チャネルのための予約があることを検出したことに応じて、1つ以上の条件に基づいて、サイドリンク物理チャネル上で部分帯域幅送信を開始し、1つ以上の条件に基づいて、CPE開始ポジションを選択するように構成され得る。
【0007】
追加の例として、いくつかの実施形態では、UE(例えば、UEのベースバンドプロセッサ)は、COTを開始した送信UEから情報を受信するように構成され得る。情報は、共有RBセット上で受信され得る。加えて、UEは、COT中に、共有RBセット内のリソースを使用して送信するように構成され得る。
【0008】
更なる例として、いくつかの実施形態では、UE(例えば、UEのベースバンドプロセッサ)は、SL-Uスペクトルにおいてチャネルアクセスを開始するように構成されてもよい。加えて、UEは、COT中に、UEが送信のための部分帯域幅を有することになるのか、又は送信のための全帯域幅を有することになるのかを決定するように構成され得る。更に、UEは、決定に基づいてチャネルアクセスタイプを選択するように構成され得る。
【0009】
本明細書に記載の技法は、無人航空機(UAV)、無人航空機コントローラ(UAC)、UTMサーバ、基地局、アクセスポイント、セルラ電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、ポータブルメディアプレーヤ、及び様々な他のコンピューティングデバイスのうちのいずれかを含むがこれらに限定されない、いくつかの異なる種類のデバイスにおいて実装されてもよく、及び/又はこれらと共に使用されてもよい。
【0010】
この発明の概要は、本文書に記載の主題のいくつかの簡易的な概要を提供することが意図されている。よって、上記の特徴は単なる一例に過ぎず、本明細書に記載の主題の範囲又は趣旨を狭めるものとして解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0011】
各種実施形態の以下の詳細な説明が、以下の図面と共に考察されたときに、本主題のより良い理解が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線通信システムを示す図である。
【0013】
【
図2】いくつかの実施形態に係る、基地局の例示的なブロック図である。
【0014】
【
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図を示す。
【0015】
【
図4】いくつかの実施形態に係る、例示的なモデム又はベースバンドプロセッサを示すブロック図である。
【0016】
【0017】
【
図6】いくつかの実施形態に係る、対応するCOTの内側及び外側の両方のPSFCH上でフィードバックを提供するUEを示す。
【0018】
【
図7】いくつかの実施形態に係る、共有RBセット内で送信するUEの一例を示す。
【0019】
【
図8】いくつかの実施形態に係る、CCAのデフォルト構成の一例を示す。
【0020】
【
図9】いくつかの実施形態に係る、全送信を使用して送信するUEの一例を示す。
【0021】
【
図10】部分帯域幅送信を使用して送信するUEの一例を示す。
【0022】
【
図11】いくつかの実施形態に係る、PSFCHのCOT共有のための方法の一例のブロック図である。
【0023】
【
図12】いくつかの実施形態に係る、サイドリンク物理チャネル送信のためのCPE開始ポジションを選択するための方法の一例のブロック図である。
【0024】
【
図13】いくつかの実施形態に係る、SL-Uスペクトル動作のためのCOT共有のための方法の一例のブロック図である。
【0025】
【
図14】いくつかの実施形態に係る、SL-Uスペクトル動作のためのCOTのチャネルアクセスタイプを決定するための方法の一例のブロック図である。
【0026】
本明細書に記載の特徴は、様々な変更形態及び代替的形態が可能ではあるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、図面及びその詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図しておらず、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されている本主題の趣旨及び範囲内の全ての修正、等価物、及び代替案を包含することが意図されていることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0027】
頭字語
本開示に全般的に様々な頭字語が使用される。本開示に全般的に出現し得る、最も顕著に使用される頭字語の定義は以下のとおりである。
●3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト
●UE:ユーザ機器
●RF:無線周波数
●BS:基地局
●DL:下りリンク
●UL:上りリンク
●LTE:ロングタームエボリューション
●NR:新無線
●5GS:5Gシステム
●5GMM:5GSモビリティ管理
●5GC/5GCN:5Gコアネットワーク
●SIM:加入者識別モジュール
●eSIM:組み込み加入者識別モジュール
●IE:情報要素
●CE:制御要素
●MAC:媒体アクセス制御
●SSB:同期信号ブロック
●PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル
●PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
●RRC:無線リソース制御
用語
【0028】
以下は、本開示で使用されている用語の解説である。
【0029】
メモリ媒体-様々な種類の非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「メモリ媒体」は、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、又はテープデバイスなどのインストール媒体、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ;フラッシュ、ハードドライブなどの磁気媒体、又は光学ストレージなどの不揮発性メモリ;レジスタ、又は他の類似のタイプのメモリ要素などを含むことが意図されている。メモリ媒体は、他のタイプの非一時的メモリも含んでもよく、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、メモリ媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムに配置されてもよく、又はインターネットなどのネットワークを介して第1のコンピュータシステムに接続する第2の異なるコンピュータシステムに配置されてもよい。後者の事例では、第2のコンピュータシステムは、実行するために、プログラム命令を第1のコンピュータに提供することができる。用語「メモリ媒体」は、異なるロケーションにおいて、例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステムにおいて存在することができる2つ以上のメモリ媒体を含んでもよい。メモリ媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行され得る(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)プログラム命令を記憶してもよい。
【0030】
キャリア媒体-上記のようなメモリ媒体、並びにバス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝達する他の物理的伝送媒体。
【0031】
プログラム可能ハードウェア要素-プログラム可能相互接続子を介して接続された複数のプログラム可能機能ブロックを備える、様々なハードウェアデバイスを含む。例として、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、プログラム可能論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラム可能オブジェクトアレイ(Field Programmable Object Array、FPOA)、及び複合PLD(Complex PLD、CPLD)が挙げられる。プログラム可能機能ブロックは、細かい粒度のもの(組み合わせ論理又はルックアップテーブル)から粗い粒度のもの(演算論理装置又はプロセッサコア)にまで及ぶことができる。プログラム可能ハードウェア要素はまた、「再構成可能論理」と称され得る。
【0032】
ユーザ機器(UE)(又は「UEデバイス」)-無線通信を実行する様々な種類の移動式又は携帯式コンピュータシステム デバイスのうちのいずれか。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、携帯ゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ラップトップ、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、PDA、携帯インターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、他のハンドヘルドデバイス、無人航空機(UAV)(例えば、ドローン)、UAVコントローラ(UAC)などが挙げられる。一般的に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に運搬され、無線通信が可能な、任意の電子デバイス、コンピューティングデバイス、及び/又は電気通信デバイス(又は、デバイスの組み合わせ)を包含するように、広範に定義することができる。
【0033】
基地局-用語「基地局」は、その通常の意味の全範囲を有し、少なくとも、固定ロケーションに設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0034】
処理要素(又はプロセッサ)-ユーザ機器又はセルラネットワークデバイスなどのデバイスにおいて機能を実行することが可能である様々な要素又は要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連付けられたメモリ、個々のプロセッサコアの一部分又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などの回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素、並びに上記のものの様々な組み合わせのうちのいずれかを含み得る。
【0035】
チャネル-送信側(送信機)から受信機に情報を伝達するために使用される媒体。用語「チャネル」の特性は、異なる無線プロトコルに従って異なり得るため、本明細書に使用される場合、用語「チャネル」は、この用語が関連して使用されるデバイスのタイプの規格に一致するように使用されると見なされることに留意されたい。いくつかの規格では、チャネル幅は、(例えば、デバイス能力、帯域条件などに依存して)可変であり得る。例えば、LTEは、1.4MHz~20MHzのスケーラブルなチャネル帯域幅をサポートしてもよい。対照的に、WLANのチャネルは、22MHz幅を有することができ、Bluetoothのチャネルは、1Mhz幅を有することができる。他のプロトコル及び規格は、異なるチャネルの定義を含み得る。更に、いくつかの規格は、複数のタイプのチャネル、例えば、上りリンク若しくは下りリンクのための異なるチャネル、及び/又は、データ、制御情報などの異なる使用のための異なるチャネルを定義及び使用することができる。
【0036】
帯域-用語「帯域」は、帯域の通常の意味の全範囲を有し、少なくとも、チャネルがある目的で使用されるか、又は同じ目的のために取って置かれたスペクトルの部分(例えば、無線周波数スペクトル)を含む。
【0037】
Wi-Fi-用語「Wi-Fi」(又はWiFi)は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、少なくとも、無線LAN(WLAN)アクセスポイントによってサービスが提供され、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを含む。最新のWi-Fiネットワーク(又は、WLANネットワーク)は、IEEE802.11規格に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。Wi-Fi(WLAN)ネットワークは、セルラネットワークとは異なるものである。
【0038】
3GPPアクセス-3GPP規格によって指定されるアクセス(例えば、無線アクセス技術)を指す。これらのアクセスは、GSM/GPRS、LTE、LTE-A、及び/又は5G NRを含むが、これらに限定されない。一般に、3GPPアクセスは、様々なタイプのセルラアクセス技術を指す。
【0039】
非3GPPアクセス-3GPP規格によって規定されていない任意のアクセス(例えば、無線アクセス技術)を指す。これらのアクセスは、WiMAX、Wi-Fi、WLAN、及び/又は固定ネットワークを含むが、これらに限定されない。非3GPPアクセスは、「信頼できる」及び「信頼できない」の2つのカテゴリに分割され得る:信頼できる非3GPPアクセスは、進化型パケットコア(EPC)及び/又は5Gコア(5GC)と直接対話することができるのに対して、信頼できない非3GPPアクセスは、進化型パケットデータゲートウェイ及び/又は5G NRゲートウェイなどのネットワークエンティティを介してEPC/5GCと相互連携する。一般に、非3GPPアクセスは、非セルラアクセス技術に関する様々なタイプを指す。
【0040】
自動的に-ユーザ入力がアクション又は動作を直接指定又は実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路、プログラム可能ハードウェア要素、ASICなど)によって実行されるアクション又は動作を指す。したがって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して動作を直接実行する、ユーザによって手動で実行又は指定される動作とは対照的である。自動手順は、ユーザによって提供された入力によって開始され得るが、「自動的に」実行される後続のアクションは、ユーザによって指定されない。すなわち、実行される各アクションをユーザが指定する「手動」で実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を指定する入力を提供することによって(例えば、情報をタイピングすること、チェックボックスを選択すること、ラジオボタン(radio selections)を選択することなどによって)電子フォームを記入することは、コンピュータシステムがユーザアクションに応じてフォームを更新しなければならないが、フォームを手動で記入することと見なされる。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、ここで、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムで実行されるソフトウェア)は、フォームのフィールドを分析し、フィールドへの回答を指定するユーザ入力なしにフォームに記入する。上記のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザは、フィールドへ回答を手動で指定するのではなく、むしろ、回答は自動的に完了されている)。本明細書は、ユーザが取ったアクションに応じて自動的に実行される動作の様々な例を提供する。
【0041】
おおよそ-ほとんど正確又は精密である値を指す。例えば、おおよそは、精密な(又は所望の)値の1~10パーセント以内の値を指し得る。しかしながら、実際の閾値(又は許容差)は、用途に依存し得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、「おおよそ」は、ある指定された又は所望の値の0.1%以内を意味し得、他の各種実施形態では、閾値は、所望に応じて、又は特定の用途による必要に応じて、例えば、2%、3%、5%などであり得る。
【0042】
同時-タスク、プロセス、又はプログラムが少なくとも部分的に重畳して実行される、並列の実行(execution or performance)を指す。例えば、同時実行は、タスクがそれぞれの計算要素で並列に(少なくとも部分的に)実行される「強い」若しくは厳密な並列を使用して実行され得、又は、タスクがインターリーブ式で、例えば、実行スレッドの時分割多重化によって実行される「弱い並列」を使用して実行され得る。
【0043】
様々な構成要素は、タスク(単数又は複数)を実行する「ように構成されている(configured to)」と記載され得る。このようなコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「構造を有していること」を一般に意味する広範な記述である。したがって、構成要素は、構成要素がタスクを現在実行していないときでも、このタスクを実行するように構成されていてもよい(例えば、導電体のセットは、2つのモジュールが接続されていないときでも、モジュールを別のモジュールに電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「回路を有していること」を一般に意味する構造の広範な記述であってもよい。したがって、構成要素は、構成要素が現在オンでないときでも、タスクを実行するように構成されていてもよい。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含み得る。
【0044】
本明細書の記載では、便宜上、タスク又は複数のタスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の記載は、この構成要素について米国特許法第112条(f)の解釈を実施しないことが、明示的に意図されている。
図1:通信システム
【0045】
図1は、いくつかの実施形態に係る、簡略化した例示的な無線通信システムを示す。
図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、本開示の特徴は、様々なシステムのうちのいずれかにおいて所望に応じて実装されてもよいことに留意されたい。
【0046】
図に示すように、例示的な無線通信システムは、1つ以上のユーザデバイス106A、106Bなどから106Nまでと、伝送媒体を介して通信する基地局102Aを含む。ユーザデバイスの各々は、本明細書では、「ユーザ機器」(UE)と称され得る。したがって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0047】
基地局(BS)102Aは、ベーストランシーバ局(base transceiver station、BTS)又はセルサイト(cellular base station、「セルラ基地局」)であってもよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェアを含んでもよい。
【0048】
基地局の通信領域(又は、カバレッジ領域)は、「セル」と称され得る。基地局102A及びUE106は、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、5G新無線(5G NR)、Wi-Fiなどの無線通信技術又は電気通信規格とも呼ばれる様々な無線アクセス技術(RAT)、のいずれかを使用して伝送媒体を介して通信するように構成され得る。基地局102AがLTEのコンテキストで実施される場合、それは代替的に「eNodeB」又はeNBと呼ばれることがあることに留意されたい。基地局102Aが5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、基地局102Aは、代替として、「gNodeB」又は「gNB」と称されることがあることに留意されたい。
【0049】
図に示すように、基地局102Aはまた、ネットワーク100(例えば、様々な可能性の中でもとりわけ、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するように装備されていてもよい。したがって、基地局102Aは、ユーザデバイス間の通信、及び/又は、ユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることができる。特に、セルラ基地局102Aは、音声、SMS、及び/又はデータサービスなどの様々な電気通信能力をUE106に提供することができる。
【0050】
基地局102A、及び同一の又は異なるセルラ通信規格に従って動作する(基地局102B~102Nなどの)他の類似の基地局は、セルのネットワークとして提供されてもよく、セルのネットワークは、連続するか、又はほぼ連続する重畳サービスを、地理的エリアにわたって、1つ以上のセルラ通信規格を介して、UE106A~106N及び類似のデバイスに提供することができる。
【0051】
したがって、
図1に示すように、基地局102Aは、UE106A~106Nに対して「サービングセル」として機能することができ、各UE106はまた、信号を、「隣接セル」と称され得る(基地局102B~102N及び/又は任意の他の基地局によって提供され得る)1つ以上の他のセルから(可能な場合、それらの通信範囲内で)受信することが可能である。このようなセルはまた、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることが可能である。このようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、及び/又はサービスエリアサイズの様々な他の粒度のいずれかを提供するセルを含んでもよい。例えば、
図1に示す基地局102A~102Bは、マクロセルであってもよく、基地局102Nは、マイクロセルであってもよい。他の構成も可能である。
【0052】
いくつかの実施形態では、基地局102Aは、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってよい。いくつかの実施形態では、gNBは、従来の進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NR Core、NRC)ネットワークに接続され得る。加えて、gNBセルは、1つ以上の遷移及び受信点(Transition and Reception Point、TRP)を含むことができる。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0053】
加えて、UE106は、例えば、無線ネットワーキング(例えば、Wi-Fi)及び/又はピアツーピア無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiピアツーピアなど)を使用して、アクセスポイント112と通信していることがある。アクセスポイント112は、ネットワーク100への接続を提供することができる。
【0054】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、UE106は、少なくとも1つのセルラ通信プロトコル(例えば、LTE、LTE-A、5G NRなど)に加えて、無線ネットワーキング(例えば、Wi-Fi)及び/又はピアツーピア無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiピアツーピアなど)を使用して通信するように構成され得る。UE106は、加えて又は代替として、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigational Satellite System、GNSS、例えば、GPS又はGLONASS)、1つ以上のモバイルテレビ放送規格(例えば、ATSC-M/H又はDVB-H)、及び/又は、所望であれば、任意の他の無線通信プロトコルを使用して通信するように構成され得る。(3つ以上の無線通信規格を含む)無線通信規格の他の組み合わせもまた、可能である。
図2-基地局のブロック図
【0055】
図2は、いくつかの実施形態に係る、基地局102の例示的なブロック図を示す。
図3の基地局は、可能な基地局の単なる一例に過ぎないことに留意されたい。図示するように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)204を含む。プロセッサ(単数又は複数)204はまた、メモリ管理ユニット(MMU)240に結合されていてもよく、このユニットは、プロセッサ(単数又は複数)204からアドレスを受信して、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ260及び読み出し専用メモリ(ROM)250)内のロケーション、又は他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されていてもよい。
【0056】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート270を含んでもよい。ネットワークポート270は、電話網に結合し、UEデバイス106などの複数のデバイスに、上記の
図1及び
図2に説明するような電話網へのアクセスを提供するように構成されていてもよい。
【0057】
ネットワークポート270(若しくは追加のネットワークポート)はまた、又は代替として、例えば、セルラサービスプロバイダのコアネットワークのセルラネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106などの複数のデバイスに提供し得る。いくつかの事例では、ネットワークポート270はコアネットワークを介して電話網に結合してもよく、かつ/又は、コアネットワークが電話網を提供してもよい(例えば、セルラサービスプロバイダのサービス対象である他のUEデバイス間に)。
【0058】
いくつかの実施形態では、基地局102は、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってもよい。このような実施形態では、基地局102は、従来型進化型パケットコア(EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NRC)ネットワークに接続されてもよい。加えて、基地局102は、5G NRセルと見なされてもよく、1つ以上の遷移及び受信ポイント(TRP)を含んでもよい。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0059】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ234、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。少なくとも1つのアンテナ234は、無線送受信機として動作するように構成されてもよく、無線機230を介してUEデバイス106と通信するように更に構成されてもよい。アンテナ234は、通信チェーン232を介して無線機230と通信する。通信チェーン232は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機230は、5G NR、LTE、LTE-A、Wi-Fiなどを含むがこれらには限定されない様々な無線通信規格を介して通信するように構成され得る。
【0060】
基地局102は、複数の無線通信規格を使用して無線通信するように構成することができる。場合によっては、基地局102は、複数の無線機を含むことができ、複数の無線機は、基地局102が複数の無線通信技術に従って通信することを可能にすることができる。例えば、1つの可能性として、基地局102は、LTEに従って通信を実行するためのLTE無線機、並びに5G NRに従って通信を実行するための5G NR無線機を含んでもよい。このような場合、基地局102は、LTE基地局及び5G NR基地局の両方として動作することが可能であってもよい。別の可能性として、基地局102は、マルチモード無線機を含むことができ、マルチモード無線機は、複数の無線通信技術(例えば、5G NR及びWi-Fi、LTE及びWi-Fiなど)のうちのいずれかに従って、通信を実行することができる。
【0061】
本明細書に以下に更に説明するように、BS102は、本明細書に記載の特徴を実装する、又はそれらの実装をサポートするためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。基地局102のプロセッサ204は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の方法のうちの一部又は全部を実装する又はこれらの実装をサポートするように構成され得る。あるいは、プロセッサ204は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能なハードウェア要素として、又はASIC(特定用途向け集積回路)として、又はそれらの組み合わせとして構成されていてもよい。代替として(又は加えて)、BS102のプロセッサ204は、他の構成要素230、232、234、240、250、260、270のうちの1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全てを実行する又はこれらの実行をサポートするように構成され得る。
【0062】
加えて、本明細書に記載されているように、プロセッサ(単数又は複数)204は、1つ以上の処理要素から構成されてもよい。換言すれば、1つ以上の処理要素は、プロセッサ(単数又は複数)204内に含まれ得る。したがって、プロセッサ(単数又は複数)204は、プロセッサ(単数又は複数)204の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)204の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0063】
更に、本明細書に記載されているように、無線機230は、1つ以上の処理要素から構成されてもよい。換言すれば、1つ以上の処理要素は、無線機230内に含まれ得る。したがって、無線機230は、無線機230の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、無線機230の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
図3:UEのブロック図
【0064】
図3は、いくつかの実施形態に係る、通信デバイス106の例示的な簡略化されたブロック図を示す。
図3の通信デバイスのブロック図は、可能な通信デバイスの単なる一例であることに留意されたい。実施形態によれば、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、ユーザ機器(User Equipment、UE)デバイス、モバイルデバイス若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線ステーション、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、ノートブック、又はポータブルコンピューティングデバイス)、タブレット、無人航空機(UAV)、UAVコントローラ(UAC)及び/又はデバイスの組み合わせであってもよい。図に示すように、通信デバイス106は、コア機能を実行するように構成されている構成要素300のセットを含むことができる。例えば、構成要素のこのセットは、様々な目的のための部分を含み得るシステムオンチップ(System On Chip、SOC)として実装されてもよい。代替として、構成要素のこのセット300は、様々な目的での別個の構成要素又は構成要素のグループとして実装されてもよい。構成要素のセット300は、通信デバイス106の様々な他の回路に(例えば、直接的又は間接的に通信可能に)結合されてもよい。
【0065】
例えば、通信デバイス106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々なタイプのメモリと、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーション、マイクロフォン、カメラ、キーボードなどの入力デバイス、スピーカなどの出力デバイスなどに接続するための)コネクタI/F320などの入出力インタフェースと、通信デバイス106と一体化されてもよく又は通信デバイス106の外部にあってもよいディスプレイ360と、5G NR、LTE、GSMなどのためのセルラ通信回路330と、近中距離無線通信回路329(例えば、Bluetooth(登録商標)及びWLAN回路)と、ウェイクアップ無線回路331と、を含み得る。いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、例えばイーサネットのためのネットワークインタフェースカードなどの有線通信回路(図示せず)を含み得る。
【0066】
セルラ通信回路330は、図に示すように、アンテナ335及び336などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合し得る。近中距離無線通信回路329はまた、図に示すように、アンテナ337及び338などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合することができる。代替として、近中距離無線通信回路329は、アンテナ337及び338に(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合することに加えて又はこの代わりに、アンテナ335及び336に(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合することができる。ウェイクアップ無線回路331はまた、図に示すように、アンテナ339a及び339bなどの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合し得る。あるいは、ウェイクアップ無線回路331は、アンテナ335及び336に(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合することに加えて、又はその代わりに、アンテナ339a及び339bに(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合することができる。近中距離無線通信回路329及び/又はセルラ通信回路330は、多重入出力(Multiple-Input Multiple Output)(MIMO)構成などにおける複数の空間ストリームを受信及び/又は送信するための複数の受信チェーン及び/又は複数の送信チェーンを含んでもよい。ウェイクアップ無線回路331はウェイクアップ受信機を含んでもよく、例えば、ウェイクアップ無線回路331はウェイクアップ受信機であってもよい。いくつかの事例では、ウェイクアップ無線回路331は、低電力及び/又は超低電力ウェイクアップ受信機であり得る。いくつかの事例では、ウェイクアップ無線回路は、セルラ通信回路330及び/又は近中距離無線通信回路329がスリープ/無電力/非アクティブ状態にあるときにのみ電力供給/アクティブであってもよい。いくつかの事例では、ウェイクアップ無線回路331は、ウェイクアップ信号について特定の周波数/チャネルを(例えば、周期的に)監視してもよい。ウェイクアップ信号の受信は、セルラ通信回路330に給電/アクティブ状態に入るように(例えば、直接及び/又は間接的に)通知するように、ウェイクアップ無線回路331をトリガすることができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、以下に更に説明するように、セルラ通信回路330は、複数のRATのための(例えば、専用プロセッサ及び/若しくは無線機を含む、かつ/又は専用プロセッサ及び/若しくは無線機に通信可能に、直接若しくは間接的に結合されている)専用受信チェーン(例えば、LTEのための第1の受信チェーン、及び5G NRのための第2の受信チェーン)を含み得る。加えて、いくつかの実施形態では、セルラ通信回路330は、特定のRAT専用の無線機間で切り替えることができる単一の送信チェーンを含むことができる。例えば、第1の無線機は、第1のRAT、例えばLTEに専用であってもよく、専用受信チェーン、及び追加の無線機、例えば第2の無線機と共用される送信チェーンと通信してもよく、第2の無線機は、第2のRAT、例えば5G NRに専用であってもよく、専用受信チェーン及び共用される送信チェーンと通信してもよい。
【0068】
通信デバイス106はまた、1つ以上のユーザインタフェース要素を含む、及び/又は1つ以上のユーザインタフェース要素との使用のために構成され得る。ユーザインタフェース要素は、(タッチスクリーンディスプレイであってもよい)ディスプレイ360、(分離キーボードであってもよく、又はタッチスクリーンディスプレイの一部分として実装されてもよい)キーボード、マウス、マイクロフォン、及び/若しくはスピーカ、1つ以上のカメラ、1つ以上のボタン、並びに/又は情報をユーザに提供すること及び/又はユーザ入力を受信若しくは解釈することが可能である様々な他の要素のうちのいずれかなどの様々な要素のうちのいずれかを含んでもよい。
【0069】
通信デバイス106は、1つ以上のスマートカード345を更に含んでもよく、スマートカード345は、1つ以上のユニバーサル集積回路カード(Universal Integrated Circuit Card、UICC)などの加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)機能を含む。「SIM」又は「SIMエンティティ」という用語は、着脱式若しくは埋め込み型のいずれかの、1つ以上のUICC(単数又は複数)カード345、1つ以上のeUICC、1つ以上のeSIMなどの様々な種類のSIM実装又はSIM機能性を含むことが意図されていることに留意されたい。いくつかの実施形態では、UE106は、少なくとも2つのSIMを含み得る。各SIMは、1つ以上のSIMアプリケーションを実行してもよく、及び/又はSIM機能性を実装してもよい。したがって、各SIMは、例えば、UE106内の回路基板上にはんだ付けし得る、単一の埋め込み可能なスマートカードであってもよく、又は各SIM310は、着脱式スマートカードとして実装されてもよい。したがって、SIMは、1つ以上の取り外し可能なスマートカード(「SIMカード」と呼ばれることもあるUICCカードなど)であってもよく、及び/又はSIM310は、1つ以上の内蔵カード(例えば、「eSIM」又は「eSIMカード」と呼ばれることもある組み込みUICC(eUICC))であってもよい。
【0070】
図に示すように、SOC300は、通信デバイス106のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302と、グラフィック処理を行って、表示信号をディスプレイ360に提供し得る表示回路304と、を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(MMU)340に結合してもよく、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内のロケーションに変換し、並びに/又は表示回路304、近中距離無線通信回路329、セルラ通信回路330、コネクタI/F320、及び/若しくはディスプレイ360などの、その他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部分として含まれていてもよい。
【0071】
上記のように、通信デバイス106は、無線及び/又は有線通信回路を使用して通信するように構成され得る。本明細書で更に説明されるように、通信デバイス106は、例えば、5G NRシステム以降における、チャネル時間占有(COT)共有のためのサイドリンク無認可帯域(SL-U)サイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始ポジション並びに識別子(ID)制限のための方法を実行するように構成され得ることに留意されたい。
【0072】
本明細書に説明するように、通信デバイス106は、通信デバイス106が省電力スケジューリングプロファイルをネットワークに通信するための上記の特徴を実装するハードウェア及びソフトウェア構成要素を含み得る。通信デバイス106のプロセッサ302は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部分又は全てを実装するように構成され得る。代替として(又は加えて)、プロセッサ302は、フィールドプログラム可能ゲートアレイFPGAなどのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路ASICとして構成されていてもよい。代替として(又は加えて)、通信デバイス106のプロセッサ302は、他の構成要素300、304、306、310、320、329、330、340、345、350、360のうちの任意の1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部分又は全てを実装するように構成され得る。
【0073】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ302は、1つ以上の処理要素を含むことができる。したがって、プロセッサ302は、プロセッサ302の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、集積回路の各々は、プロセッサ(複数可)302の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0074】
更に、本明細書に説明するように、セルラ通信回路330及び近/中距離無線通信回路329の各々は、1つ以上の処理要素を含み得る。換言すれば、セルラ通信回路330に1つ以上の処理要素が含まれてもよく、同様に、近/中距離無線通信回路329に1つ以上の処理要素が含まれてもよい。したがって、セルラ通信回路330は、セルラ通信回路330の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、集積回路の各々は、セルラ通信回路330の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。同様に、近/中距離無線通信回路329は、近/中距離無線通信回路329の機能を実行するように構成されている1つ以上のICを含み得る。加えて、各集積回路は、近/中距離無線通信回路329の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
図4-モデム又はベースバンドプロセッサのブロック図
【0075】
図4は、いくつかの実施形態に係る、ベースバンドプロセッサ400とも称され得るモデム400の例示的なブロック図を示す。モデム400は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、及び/又はセルラ(例えば、3GPP)通信技術など、1つ以上の無線通信技術のための信号処理機能を提供し得る。したがって、1つの可能性として、モデム400はWi-Fiモデムを表すことができる。例えば、
図4に示されるモデム400は、
図2に示されるWi-Fiモデム232の1つの可能な例を表し得る。別の可能性として、モデム400は、セルラモデム又はセルラベースバンドプロセッサを表し得る。例えば、
図4に示されるモデム400は、
図2に示されるセルラモデム234の1つの可能な例を表し得る。更に別の可能性として、モデム400はBluetoothモデムを表してもよい。例えば、
図4に示されるモデム400は、
図2に示されるWi-Fiモデム236の1つの可能な例を表し得る。いくつかの実施形態では、モデム400は、複数の無線通信技術に従って通信をサポートするための機能を実装することができる。少なくともいくつかの実施形態では、モデム400は、例えば、タイミング依存無線通信機能の実行を容易にするために、リアルタイムオペレーティングシステムを実行し得る。
【0076】
モデム400は、1つ以上のプロセッサコア、ASIC、プログラム可能ハードウェア要素、デジタル信号プロセッサ、及び/又は他の処理要素を含み得る、処理回路402を含み得る。処理回路は、無線デバイスの無線回路によるアップコンバート及び送信のために、及び/又は無線デバイスの無線回路によって受信及びダウンコンバートされたベースバンド信号を処理するために、ベースバンド信号を準備することが可能であり得る。そのような処理は、様々な可能な機能の中でも、信号変調、符号化、復号化などを含むことができる。処理回路は、同様に又は代替的に、物理レイヤ(PHY)機能、メディアアクセス制御(MAC)機能、論理リンク制御(LLC)機能、無線リソース制御(RRC)機能、無線リンク制御(RLC)機能など、モデム400によって実装される(1つ又は複数の)無線通信技術のためのプロトコルスタックの1つ以上のベースバンド及び/又は他のレイヤ/サブレイヤのための機能を実行することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、モデム400自体が、(例えば、入力ベースバンド信号の無線周波数信号への変換、及び/又は入力無線周波数信号のベースバンド信号への変換を実行するための)少なくともいくつかの無線回路を含み得る。代替として、又は加えて、そのような機能の一部又は全部は、無線デバイスの別個の無線/トランシーバ構成要素によって実行され得る。
【0077】
モデム400はまた、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体を含み得るメモリ404を含み得る。メモリ404は、信号処理及び/又は様々な可能な一般的な処理機能のいずれかを実行するためのプログラム命令を含むことができる。処理回路402は、メモリ404に記憶されたプログラム命令を実行することが可能であり得る。メモリ404はまた、処理回路402によって実行される処理中に生成及び/又は使用されるデータを記憶することができる。
【0078】
図示のように、モデム400は、例えば、アプリケーションプロセッサ、無線/トランシーバ回路、及び/又は様々な他の構成要素のいずれかなど、無線デバイス(
図1~
図3に示すSTA106又はAP104など)の他の構成要素と通信するためのインタフェース回路を更に含み得る。このようなインタフェースは、様々な方法のうちのいずれかで実装することができる。例えば、1つの可能性として、モデム400は、無線デバイスのトランシーバ回路との直接インタフェースを有することができ、システムバスを介して無線デバイスのアプリケーションプロセッサ及び/又は他の構成要素との追加の間接インタフェースを有し得る。他の構成もまた可能である。
【0079】
少なくともいくつかの実施形態によれば、モデム400のハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素は、様々な他の可能な特徴の中でも特に、例えば、5G NRシステム及びそれ以降における、サイドリンク無認可帯域(SL-U)サイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始ポジション並びにチャネル時間占有(COT)共有のための識別子(ID)制限のための方法を実行するなど、本明細書で説明される特徴を実装する、又は実装をサポートするように構成され得る。モデム400の処理回路402は、例えば、メモリ(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)404に記憶されたプログラム命令を実行することによって、及び/又は専用ハードウェア構成要素を使用することによって、本明細書に記載の方法の一部分又は全てを実装する又はこれらの実装をサポートするように構成されてもよい。
COT共有のためのSL-U CPE開始ポジション及びID制限
【0080】
現在、サイドリンク無認可(SL-U)動作におけるマルチチャネルアクセスを伴う動的チャネルアクセスモードでは、NR無認可(NR-U)ダウンリンクタイプA(例えば、デバイスが、キャリアにアクセスする前に、キャリアごとに個々のバックオフインスタンスを行う)とタイプB(例えば、デバイスが、ランダムに選択されたキャリア又はリソースブロック(RB)セット上でバックオフインスタンスを行い、成功したとき、デバイスがチャネルのグループに同時にアクセスできるように、他のキャリア/RBセット上でタイプ2チャネルアクセスを行う)の両方のマルチチャネルアクセス手順が、複数のチャネル上での複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)送信のためにサポートされることが合意されている。しかしながら、そのような機構が共有チャネル占有時間(COT)を開始することができるかどうか、及び/又はチャネルのうちの1つ以上での共有COTにおける送信のために必要とされる任意の特定の処理があるかどうかを含む、更なる研究のための様々な問題が残されている。
【0081】
更に、COTを開始する場合に、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)/物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)送信のために複数のサイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始候補ポジションが(事前に)構成されるとき、部分リソースブロック(RB)セットリソース割り当てのために、UEは、予約情報に基づいてダウン選択され得る様々な基準のうちの1つに従ってCPE開始ポジションを選択し得る。様々な基準は、(事前に)構成されたデフォルトCPE開始ポジションと、検出及び送信された予約の中の最高優先度とを含むことができる(正確な条件及び予約情報をどのように使用するかを決定する必要があることに留意されたい)。将来の研究のために残されている他の基準は、そのような挙動が完全なRBセットリソース割り当てに対して許可されるべきかどうか、予約情報の使用が他の技術(例えば、NR-Uなど)の存在に関する条件であり得るかどうか、及び/又はエネルギー検出閾値(EDT)と既存の予約に関連する測定されたエネルギーとの比較を含む他の条件/基準を含む。また、COTを開始する場合、PSCCH/PSSCH送信のために複数のCPE開始候補ポジションが(事前)設定される場合、完全なRBセットリソース割り当てのために、CPE開始ポジションは、PSCCH/PSSCH送信の優先度ごとに(事前)設定された1つ又は複数のCPE開始候補ポジションの中からランダムに選択される。しかしながら、将来の研究のために残されているのは、そのような挙動が部分的なRBセットリソース割り当てに対して許可されるべきかどうか(正確な条件及び予約情報を使用するかどうか/どのように使用するかが決定される必要があることに留意されたい)、UEが選択されたCPE開始ポジションのみを使用するか、又は選択されたCPE開始ポジションよりも後のCPE開始ポジション(複数可)(例えば、失敗した場合又は終了していない場合)も使用され得るかどうか、予約情報の使用が、他の技術(例えば、NR-Uなど)の存在を条件とするかどうかである。更に、これらの挙動のいずれかがモード2動作のみに適用されるか、又はモード1動作も含むことができるかは、将来の研究に残されている。加えて、サイドリンクでは、リソース予約は、周期的送信(例えば、初期送信リソースが予約され得る場合)及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信(例えば、初期送信が、必要に応じて、HARQ再送信のためにリソースを予約することができる場合)のために送信され得るが、専用予約信号送信(例えば、初期送信が予約され得ないバースト送信など)はないことに留意されたい。
【0082】
更に、共有COT上で応答UEは、(例えば、COTイニシエータのPSCCH/PSSCH送信のターゲットである)受信UE、又はIDによって識別されるUEであり得ることが合意されている。COTイニシエータからのユニキャストの場合、応答UEは、COTイニシエータのサイドリンク制御情報(SCI)に含まれるソースID及び宛先IDが、受信UEにおける同じユニキャストに関する対応する宛先ID及びソースIDと一致するとき、同じCOT内で送信することができることに留意されたい。更に、グループキャスト及びブロードキャストの場合、COTイニシエータのSCIに含まれる宛先IDが受信UEにおいて知られている宛先IDと一致するとき、応答UEは同じCOT内で送信することができることに留意されたい。更に、IDによって識別されるUEは、(例えば、PSCCH/PSSCH送信のソースID及び宛先IDに加えて)追加のIDがCOT共有情報においてサポートされる場合、及び追加のIDがCOTイニシエータからのCOT共有情報に含まれるとき、COTイニシエータと同じCOTにおいて送信することができる。しかしながら、将来の研究のために残されているのは、どのような追加のIDが含まれ得るか、並びに追加のIDがどのように示され得るかについての制限である。現在、SL-U COT共有に関して、COTが部分的なRB送信で初期化される場合、複数の開始UEは、開始UEであることができ、各々は、例えば、
図5によって示されるように、増加した競合でCOTを過剰共有することにつながり得る追加のIDを共有することができる。
【0083】
加えて、タイプ2Aとタイプ2B/2Cとの間にブロッキング問題が存在し得る。特に、COT共有の場合、サイドリンクUEがタイプ2A、タイプ2B、又はタイプ2Cのいずれが使用されるかをどのように決定するかは不明である。
【0084】
そこで、上記を鑑みて、以下の課題が特定され、改善が望まれていた。第1に、PSFCHマルチチャネル送信の場合、共有COT内のタイプ1クリアチャネルアセスメント(CCA)とタイプ2 CCAとの間の相互作用は不明である。第2に、CPE開始ポジションの選択は不明なままである。第3に、SL-U COT共有の場合、追加のIDがCOTイニシエータによって示されることができるときは不明なままである。最後に、COT共有の場合、タイプ2A、タイプ2B、又はタイプ2Cが使用されるかどうかをSL UEがどのように決定するかは明確ではない。
【0085】
本明細書で説明される実施形態は、チャネル時間占有(COT)共有のためのサイドリンク無認可帯域(SL-U)サイクリックプレフィックス拡張(CPE)開始ポジション並びに識別子(ID)制限のためのシステム、方法、及び機構を提供し、それには、PSFCHマルチチャネル送信のためのCOT共有、SL-UにおけるCPE開始ポジション決定、SL-U COT共有のためのID制限、及びSL-U COT共有においてタイプ2A、タイプ2B、及び/又はタイプ2Cをいつ使用するかの決定のためのシステム、方法、機構が含まれる。
【0086】
例えば、いくつかの事例では、SL-Uにおけるマルチチャネルアクセスのために、PSFCHタイプ1チャネルアクセスによって開始されたCOTは、他のUE(例えば、別のUEがCOT中に送信するために)に共有されなくてもよい。そのような事例では、ソースIDはPSFCHに含まれなくてもよい。他の事例では、SL-Uにおけるマルチチャネルアクセスの場合、PSFCHタイプ1チャネルアクセスによって開始されたCOTは、対応するUE(例えば、COTイニシエータから送信を受信するUE)と共有され得る。そのような事例では、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)フィードバックを受信しているUEのみ、又はグループキャストの場合はNACKのみが、COTを共有し得ることに留意されたい。加えて、UEは、PSFCHが共有COTを使用して送信されないことを知り得る。デフォルトのチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)は、優先度1であり得ることに留意されたい。したがって、共有UEは、CAPC優先度1トラフィックを有するトラフィックのみを送信し得る。更に他の事例では、SL-Uにおけるマルチチャネルアクセスの場合、PSFCHタイプ1チャネルアクセスによって開始されるCOTは、ACK/NACKを送信することを期待している可能性がある全てのUEによって共有され得る。
【0087】
別の例として、SL-Uにおけるマルチチャネルアクセスの場合、COT内のPSFCH送信がタイプ2チャネルアクセスであるとき、COTの外側はタイプ1チャネルアクセスであり得、DLタイプA及びタイプBが使用され得る。加えて、第1のUE(例えば、UE1)は、異なるRBセット中でPSFCHを送信し得、RBセットのうちのいくつかは共有COTであり得、RBセットのうちのいくつかはタイプ1チャネルアクセスを必要とし得る。したがって、いくつかの事例では、第1のUE(例えば、UE1)は、COTの外部にあるとき、タイプA1(例えば、独立ランダムドロー)マルチチャネルアクセス手順を実行し得、COT内でタイプ2チャネルアクセスを独立して実行し得、例えば、COT内の各RBセットは、乱数に基づいて独立して選択され得る。他の事例では、第1のUE(例えば、UE1)は、COTの外側にあるとき、タイプA2(例えば、選ばれた乱数の最大値)マルチチャネルアクセス手順を実行し得る(例えば、各RBセットに対して乱数が生成され、全てのRBセットに対して乱数の最大値が使用され得る)。更に他の事例では、第1のUE(例えば、UE1)は、COTの外側にあるRBセットからランダムに選択され得るRBセットのうちの1つに対してタイプBマルチチャネルアクセス手順を実行し得る。更に、タイプ2Aチャネルアクセスは、送信すべき残りのRBセットのために必要とされ得るので、同じタイプ2Aチャネルアクセスが、COT内及びCOT外の両方のために使用され得る。
【0088】
一例として、
図6は、いくつかの実施形態に係る、対応するCOTの内側及び外側の両方のPSFCH上でフィードバックを提供するUEを示す。図示のように、UE106であり得る第1のUE(例えば、UE1)は、例えば、UE2、UE3、及びUE4など、1つ以上の他のUEとのサイドリンク通信、例えば、SL-U通信を有し得る。UE2とのサイドリンク通信は、第1のリソースブロック(RB)セット(例えば、RBset1)上で行われ得、UE3とのサイドリンク通信は、第2のRBセット(例えば、RBset2)上で行われ得、UE4とのサイドリンク通信は、第3のRBセット(例えば、RBset3)上で行われ得る。更に、図示のように、UE1は、UE2によって開始されるCOT外のCOT開始UE2(例えば、UE2 COT)におけるPSSCH/PSCCH上でUE2から受信された送信に対するフィードバック、UE3によってCOT開始されるCOT内のUE3(例えば、UE3 COT)におけるPSSCH/PSCCH上での送信に対するフィードバック、及びUE4によって開始されるCOT外のCOT開始UE4(例えば、UE4 COT)におけるPSSCH/PSCCH上でUE4から受信された送信に対するフィードバックを、例えばPSFCHを介して提供してもよい。したがって、いくつかの事例では、UE1は、UE2 COT及びUE4 COTの外部にフィードバックを提供するためにRBset1及びRBset3にアクセスするためのタイプA1又はタイプA2チャネルアクセスを実行し、UE3 COTの内部にフィードバックを提供するためにRBset2にアクセスするためのタイプA2又はタイプ2チャネルアクセスを実行し得る。
【0089】
別の例として、いくつかの事例では、CPE開始ポジションを決定及び/又は選択するために、全帯域幅送信の場合、UE106などのUEは、複数の構成されたCPEポジションから1つのCPEをランダムに選択し得る。いくつかの事例では、ランダムに選択されたCPEポジションについてクリアチャネルアクセス(CCA)手順が失敗した場合及び/又は失敗したとき、UEは、タイプ1 CCA手順を再開/再開始し得る。いくつかの事例では、UEが既存の予約を検出せず、UEが予約を送信していないとき、UEは、全帯域幅送信を選択し得、推論を回避するために複数のCPEポジションを使用し得る。いくつかの事例では、UEは、(例えば、小さいペイロードサイズのために)部分帯域幅送信を選定し得る。そのような事例では、初期送信予約は、HARQ再送信よりも高い優先度を有し得る。加えて、予約/送信された予約がHARQ再送信のためのものであることをUEが検出した場合、UEは、他のUEが一緒に多重化することを可能にするために、1つのデフォルトCPE開始ポジションを使用し得る。更に、予約/送信された予約が初期送信のためのものであることをUEが検出した場合、いずれのトラフィックがより高い優先度であっても、より大きいCPEを使用し得る(例えば、より低い優先度の送信がブロックされ得る)。
【0090】
更なる例として、いくつかの事例では、SL-U UE COT共有の場合、UE106などの応答UEは、例えば、
図7によって示されるように、共有RBセット内の任意のリソースにおいて送信し得る。図示のように、COTイニシエータ、例えば、UE106であり得るUE2は、部分帯域幅(例えば、RBset1などのリソースブロック(RB)セットの一部分)を使用して、応答UE、例えば、UE106であり得るUE1に送信し得る。次いで、応答UEは、帯域幅の一部又は全部(例えば、RBセットの一部又は全部)を使用してCOTイニシエータに送信し得る。いくつかの事例では、SL-U COT共有の場合、追加のIDが使用されるとき、追加のIDは、COTイニシエータUEが全帯域幅送信を有するときにのみ含まれ得る。代替的に、いくつかの事例では、SL-U COT共有のために、追加のIDが使用されるとき、追加のIDは、COTイニシエータUEが全帯域幅送信を有し、COTイニシエータUEが応答UEからの送信(例えば、対話型トラフィック)を予期しているときに、含まれ得る。
【0091】
更に別の例として、いくつかの事例では、SL-U UE COT共有の場合、クリアチャネルアクセス(CCA)のためのデフォルト構成は、
図8によって示されるように、タイプ2A(例えば、25マイクロ秒リスニングギャップ)であり得る。図示のように、両方ともUE106であり得るUE2及びUE4は各々、部分帯域幅上で送信し得る(例えば、RBset 1など、リソースブロックセットの一部分を各々使用し得る)。したがって、タイプ2A CCAに基づくギャップの後、UE1はUE2に送信し得、UE4は再びUE3に送信し得る。いくつかの事例では、SL-U UE COT共有の場合、UE106などのCOTイニシエータUEが全帯域幅送信を使用するとき、イニシエータCOT UEは、例えば、
図9によって示されるように、例えば、サイドリンク制御情報(SCI)COT共有情報を介して、タイプ2B又はタイプ2C CCAに構成され得る。図示のように、UE2は、UE1への送信のために全帯域幅上で送信し得る(例えば、RBset 1など、リソースブロックセットの全てを使用する)。更に、UE2は、例えばUE3への送信を継続しているので、UE2は、送信間にギャップを残さないことがある。しかしながら、UE2が送信を完了すると、タイプ2B又はタイプ2C CCAに基づくギャップが、UE1及びUE3がUE2に送信する前に使用され得る。いくつかの事例では、SL-U UE COT共有の場合、(例えば、部分帯域幅送信のための)複数の開始COT UEが異なるタイプ2A/タイプ2B/タイプ2C指示を与えることを回避するために、UE106などのイニシエータCOT UEによってCCAタイプが示されるとき、全帯域幅送信を開始しているイニシエータCOT UEのみが、CCAタイプを動的に示す。そのような事例では、部分帯域幅送信を使用しているイニシエータCOT UEでは、CCAタイプの動的な指示が許可されないことがあり、例えば、
図10によって示されるように、例えば、デフォルトCCAが常に指示され得る。図示のように、UE2は、UE1及びUE3に対してグループキャストを実行していることがある。そのような事例では、タイプ2B又はタイプ2C CCAに基づくギャップの後、UE1及びUE3は、UE2に送信し得る。いくつかの事例では、SL-U UE COT共有の場合、送信UEが変化するとき、ギャップシンボルが送信間に含まれ得る。いくつかの事例では、ギャップシンボルは、レートマッチングを用いたPSSCHの送信、CPEの1つのシンボルの送信、及び/又は1つのシンボルに等しい長さ(例えば、16マイクロ秒)を用いたCPEの送信であり得る。
【0092】
図11は、いくつかの実施形態に係る、PSFCHのCOT共有のための方法の一例のブロック図である。
図11に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、図に示すシステム、方法、又はデバイスのいずれかと併せて使用することができる。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(
図4に示され、
図4に関して説明されるベースバンドプロセッサ400など)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせをデバイスに実行させるように構成され得る。様々な実施形態では、図示の方法要素のいくつかは、同時に実行されてもよく、図示のものとは異なる順序で実行されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の方法要素が実行されてもよい。図に示すように、この方法は、以下のように動作し得る。
【0093】
1102において、UE106などのUEは、複数のチャネル上で複数のPSFCH送信を実行するために、NR DLタイプA又はNR DLタイプBマルチチャネルアクセス手順を介してSL-Uスペクトル中でチャネルアクセスを開始し得る。
【0094】
1104において、UEは、チャネル占有時間(COT)を確保し得る。いくつかの事例では、PSFCHタイプ1チャネルアクセスによってCOTが開始される場合、他のUEとCOTを共有しなくてもよく、対応UEとCOTを共有してもよく、COTの間にフィードバックを期待している任意のUEとCOTを共有してもよい。いくつかの事例では、COTが他のUEと共有されないとき、UEは、PSFCH中にソース識別子(ID)を含まないことがある。いくつかの事例では、COTが他のUEと共有されないとき、UEは、PSFCH中に宛先識別子(ID)を含まないことがある。いくつかの事例では、COTが対応するUEと共有される場合、対応するUEは、UEと対応するUEとの間のユニキャスト送信のためのフィードバックを受信するUE、又はグループキャスト送信のための否定応答(NACK)フィードバックを受信するUEとして定義され得る。いくつかの事例では、COTは共有COTでなくてもよい。いくつかの事例では、デフォルトのチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)は1であり得る。そのような事例では、対応するUEは、CAPC優先度1トラフィックを有するトラフィックを送信することに限定され得る。いくつかの事例では、フィードバックは、PSFCH上で送信される肯定応答(ACK)又はPSFCH上で送信される否定ACK(NACK)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0095】
図12は、いくつかの実施形態に係る、サイドリンク物理チャネル送信のためのCPE開始ポジションを選択するための方法の一例のブロック図である。
図12に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、図に示すシステム、方法、又はデバイスのいずれかと併せて使用することができる。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(
図4に示され、
図4に関して説明されるベースバンドプロセッサ400など)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせをデバイスに実行させるように構成され得る。様々な実施形態では、図示の方法要素のいくつかは、同時に実行されてもよく、図示のものとは異なる順序で実行されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の方法要素が実行されてもよい。図に示すように、この方法は、以下のように動作し得る。
【0096】
1202において、UE106などのUEは、サイドリンク物理チャネル上でCOTを開始することの一部として、サイドリンク物理チャネルのための予約があるかどうかを検出し得る。サイドリンク物理チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0097】
1204において、UEは、サイドリンク物理チャネルのための予約がないことを検出したことに応じて、サイドリンク物理チャネル上で全帯域幅送信を開始し、干渉を回避するために複数のCPE開始ポジションを選択してもよい。いくつかの事例では、干渉を回避するために複数のCPE開始ポジションを選択するために、UEは、複数のCPE開始ポジションから第1のCPE開始ポジションをランダムに選択し、第1のCPE開始ポジションのためのCCA手順を実行し、第1のCPE開始ポジションを使用するCCA手順の失敗に応じて、複数のCPE開始ポジションから第2のCPE開始ポジションをランダムに選択し、第2のCPE開始ポジションのためのCCA手順を実行し得る。いくつかの事例では、干渉を回避するために複数のCPE開始ポジションを選択するために、UEは、複数のCPE開始ポジションから第1のCPE開始ポジションをランダムに選択し、第1のCPE開始ポジションのためのCCA手順を実行し、第1のCPE開始ポジションを使用するCCA手順の失敗に応じて、リソース再選択手順をトリガし得る。
【0098】
1206において、UEは、サイドリンク物理チャネルのための予約があることを検出したことに応じて、1つ以上の条件に基づいて、サイドリンク物理チャネル上で部分帯域幅送信を開始し、1つ以上の条件に基づいて、CPE開始ポジションを選択してもよい。いくつかの事例では、1つ以上の条件は、予約の初期送信がハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信よりも高い優先度を有するかどうかと、予約がHARQ再送信のためのものであるかどうかとを含み得る。いくつかの事例では、予約がHARQ再送信のためのものであるとき、1つ以上の条件に基づいてCPE開始ポジションを選択するために、UEはデフォルトCPE開始ポジションを選択し得る。デフォルトCPE開始ポジションは、他のUE送信が物理サイドリンクチャネル上でUEの送信と一緒に多重化されることを可能にすることができる。いくつかの事例では、予約の初期送信がHARQ送信よりも高い優先度を有するとき、1つ以上の条件に基づいてCPE開始ポジションを選択するために、UEは、部分帯域幅送信のためのトラフィックの優先度に基づいてCPE開始ポジションを選択し得る。そのような事例では、より高い優先度のトラフィックは、より低い優先度のトラフィックよりも大きいCPE開始ポジションを使用することができ、それによって、より低い優先度のトラフィックをブロックする。
【0099】
図13は、いくつかの実施形態に係る、SL-Uスペクトル動作のためのCOT共有のための方法の一例のブロック図である。
図13に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、図に示すシステム、方法、又はデバイスのいずれかと併せて使用することができる。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(
図4に示され、
図4に関して説明されるベースバンドプロセッサ400など)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせをデバイスに実行させるように構成され得る。様々な実施形態では、図示の方法要素のいくつかは、同時に実行されてもよく、図示のものとは異なる順序で実行されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の方法要素が実行されてもよい。図に示すように、この方法は、以下のように動作し得る。
【0100】
1302において、UE106などのUEは、COTを開始した送信UEから情報を受信し得る。情報は、共有RBセット上で受信され得る。
【0101】
1304において、UEは、COT中に、共有RBセット内のリソースを使用して送信し得る。
【0102】
いくつかの事例では、情報はデータトラフィックであり得る。そのような事例では、UEは、COT中に応答UEであり得る。
【0103】
いくつかの事例では、送信UEは、COT中に全帯域幅送信能力を有し得る。そのような事例では、送信UEは、応答UEとの対話型トラフィックを予想し得る。更に、情報は、UEに関連付けられた識別子を含み得る。そのような事例では、送信は、UEに関連付けられた識別子の受信をUEが決定することに基づき得る。
【0104】
図14は、いくつかの実施形態に係る、SL-Uスペクトル動作のためのCOTのチャネルアクセスタイプを決定するための方法の一例のブロック図である。
図14に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、図に示すシステム、方法、又はデバイスのいずれかと併せて使用することができる。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(
図4に示され、
図4に関して説明されるベースバンドプロセッサ400など)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせをデバイスに実行させるように構成され得る。様々な実施形態では、図示の方法要素のいくつかは、同時に実行されてもよく、図示のものとは異なる順序で実行されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の方法要素が実行されてもよい。図に示すように、この方法は、以下のように動作し得る。
【0105】
1402において、UE106などのUEは、SL-Uスペクトル中でチャネルアクセスを開始し得る。
【0106】
1404において、UEは、COT中に、UEが送信のための部分帯域幅を有することになるのか、又は送信のための全帯域幅を有することになるのかを決定し得る。
【0107】
1406において、UEは、決定に基づいてチャネルアクセスタイプを選択し得る。
【0108】
いくつかの事例では、UEが、決定することに基づいてチャネルアクセスタイプを選択するために、COT中の送信のための部分帯域幅を有するとき、UEは、タイプ2A CCA手順を選択し得る。更に、UEは、タイプ2A CCAがCOT中に使用されるべきであることを、COTを共有するUEに示してもよい。タイプ2A CCAは、SL-U COT共有のためのデフォルトCCAであり得る。
【0109】
いくつかの事例では、UEが、決定することに基づいてチャネルアクセスタイプを選択するために、COT中の送信のための全帯域幅を有するとき、UEは、タイプ2B CCA手順又はタイプ2C CCA手順のうちの1つを選択し得る。更に、UEは、選択されたチャネルアクセスタイプを、COTを共有するUEに示すことができる。
【0110】
いくつかの事例では、ギャップシンボルが、異なるUEからの送信間に含まれ得る。いくつかの事例では、ギャップシンボルは、レートマッチングを使用する物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の送信中に、CPEの1つのシンボルとして、及び/又はサイクリックプレフィックス拡張(CPE)長の1つのシンボルとして含まれ得る。
【0111】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0112】
本開示の実施形態は、様々な形態のうちのいずれかで実現し得る。例えば、いくつかの実施形態は、コンピュータにより実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態は、ASICなどの1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現されてもよい。更なる他の実施形態は、FPGAなどの1つ以上のプログラム可能ハードウェア要素を使用して実現されてもよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体は、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されてもよく、このプログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されると、コンピュータシステムに、本方法を、例えば、本明細書に記載された方法の実施形態のいずれか、又は、本明細書に記載された方法の実施形態の組み合わせ、又は、本明細書に記載された方法の実施形態のサブセット、又は、そのようなサブセットの組み合わせを実行させる。
【0114】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE 106)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及び記憶媒体を含むように構成されてもよく、この記憶媒体は、プログラム命令を記憶し、プロセッサは、記憶媒体からプログラム命令を読み込み実行するように構成されており、このプログラム命令は、本明細書に記載の様々な方法実施形態(又は、本明細書に記載の方法実施形態の組み合わせ、又は本明細書に記載のいずれかの方法実施形態のいずれかのサブセット、又はこのようなサブセットの組み合わせ)を実装するように実行可能である。デバイスは、様々な形態のいずれかにおいて実現されてもよい。
【0115】
ユーザ機器(UE)を動作させるための本明細書に記載の方法のいずれかは、下りリンクでUEによって受信された各メッセージ/信号Xを、基地局によって送信されたメッセージ/信号Xとして解釈し、上りリンクでUEによって送信された各メッセージ/信号Yを、基地局によって受信されたメッセージ/信号Yとして解釈することによって、基地局を動作させるための対応する方法の基礎とすることができる。
【0116】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図されている。
【外国語明細書】