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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164337
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】放熱部材
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20241120BHJP
   H01L 23/473 20060101ALI20241120BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241120BHJP
   F28F 1/20 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
H01L23/36 Z
H01L23/46 Z
H05K7/20 N
H05K7/20 B
F28F1/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021168958
(22)【出願日】2021-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】503190785
【氏名又は名称】尼得科超▲しゅう▼科技股▲ふん▼有限公司
【住所又は居所原語表記】No.184-3,Zhongxing N.St.,Sanchong Dist.,New Taipei City 24158,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高 奕桓
(72)【発明者】
【氏名】西川 和宏
(72)【発明者】
【氏名】村上 浩二
(72)【発明者】
【氏名】堀 裕多
(72)【発明者】
【氏名】井上 健吾
(72)【発明者】
【氏名】▲柳▼田 裕毅
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AA07
5E322DA01
5E322EA10
5E322FA04
5F136BA04
5F136BA13
5F136BA15
5F136BA22
5F136CB06
5F136DA27
5F136FA03
5F136GA02
5F136GA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】冷却性能の向上と圧力損失の抑制を両立する放熱部材を提供する。
【解決手段】放熱部材1は、冷媒Wが流れる方向を第1方向として、ベース部2と、ベース部2から第3方向一方側に突出し、かつ、第1方向に延びるフィンを第2方向に複数並べられて構成される、1つ或いは第1方向に並んで配置される複数のフィン群3、4、5と、を有する。少なくともいずれかのフィン群に含まれる少なくともいずれかのフィンは、少なくとも1つのスポイラー82、811、812を有する。スポイラーは、第2方向に貫通する貫通孔と、貫通孔の周縁から第2方向に突出し、かつ、冷媒の流れる方向の下流側である第1方向一方側に対向する対向面を含む突出部と、を有する。複数のスポイラーのうち少なくとも1つは、貫通孔の全周の一部に沿って連続して設けられる突出部を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒が流れる方向に沿う第1方向、かつ第1方向に直交する第2方向に広がり、第1方向および第2方向に直交する第3方向に厚みを有する板形状のベース部と、
前記ベース部から第3方向一方側に突出し、かつ第1方向に延びるフィンを第2方向に複数並べられて構成される、1つの、あるいは第1方向に並んで配置される複数のフィン群と、
を有し、
少なくともいずれかの前記フィン群に含まれる少なくともいずれかの前記フィンは、少なくとも1つのスポイラーを有し、
前記スポイラーは、
第2方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔の周縁から第2方向に突出し、かつ前記冷媒の流れる方向の下流側である第1方向一方側に対向する対向面を含む突出部と、
を有し、
同じ第2方向位置の前記フィンには、第1方向に沿って複数の前記スポイラーが設けられ、
前記複数のスポイラーのうち少なくとも1つは、前記貫通孔の全周の一部に沿って連続して設けられる前記突出部を有する、放熱部材。
【請求項2】
前記貫通孔は矩形であり、
前記貫通孔の全周の一部に沿って連続して設けられる前記突出部は、前記貫通孔における互いに対向する一対の辺のうち一方に設けられる、請求項1に記載の放熱部材。
【請求項3】
第2方向に視て同一の発熱体と第3方向に重なる複数の前記スポイラーのうち最も第1方向一方側の前記スポイラーにおいては、前記一対の辺のうち第1方向他方側に位置する辺に前記突出部が設けられる、請求項2に記載の放熱部材。
【請求項4】
少なくともいずれかの第1方向に隣り合う前記フィン群における同じ第2方向位置の少なくともいずれかの前記フィン同士を第1方向に連結する連結フィンを有し、
前記連結フィンの第3方向一方側端部には、第3方向他方側へ凹む凹部が設けられる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の放熱部材。
【請求項5】
前記複数のスポイラーは、
前記貫通孔の全周の一部に沿って連続して設けられる前記突出部を有する第1スポイラーと、
前記貫通孔の全周の一部に沿って非連続で設けられ、かつ互いに対向する一対の前記突出部を有する第2スポイラーと、
を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放熱部材。
【請求項6】
前記複数のスポイラーのすべては、前記貫通孔の全周の一部に沿って連続して設けられる前記突出部を有する第1スポイラーである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放熱部材。
【請求項7】
複数の前記フィン群における同じ第2方向位置の各々の前記フィンに含まれる前記突出部の個数は、第1方向一方側に向かうほど多くなる、請求項5または請求項6に記載の放熱部材。
【請求項8】
少なくともいずれかの前記フィン群における少なくともいずれかの前記フィンの第3方向一方側端部には、第1方向中間位置において第3方向他方側に切り欠かれる切欠き部が設けられる、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の放熱部材。
【請求項9】
前記第2スポイラーにおける前記一対の突出部は、前記周縁に沿った長さが異なる、請求項5に記載の放熱部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、放熱部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発熱体の冷却に放熱部材が用いられる。放熱部材は、ベース部と、複数のフィンと、を有する。複数のフィンは、ベース部から突出する。複数のフィンにおける隣接するフィン同士の間を水などの冷媒が流れることにより、発熱体の熱は冷媒に移動する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106546116号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の放熱部材では、冷却性能の向上とともに、圧力損失を抑制することが課題となっている。圧力損失が大きくなると、冷媒を循環させるポンプの性能によっては所望の流量が確保できない場合がある。あるいは、所望の流量を確保するには大型・高額のポンプを採用する必要がある。
【0005】
上記状況に鑑み、本開示は、冷却性能の向上と圧力損失の抑制を両立することができる放熱部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の例示的な放熱部材は、冷媒が流れる方向に沿う第1方向、かつ第1方向に直交する第2方向に広がり、第1方向および第2方向に直交する第3方向に厚みを有する板形状のベース部と、前記ベース部から前記第3方向一方側に突出し、かつ第1方向に延びるフィンを第2方向に複数並べられて構成される、1つの、あるいは第1方向に並んで配置される複数のフィン群と、を有する。少なくともいずれかの前記フィン群に含まれる少なくともいずれかの前記フィンは、少なくとも1つのスポイラーを有する。前記スポイラーは、第2方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔の周縁から第2方向に突出し、かつ前記冷媒の流れる方向の下流側である第1方向一方側に対向する対向面を含む突出部と、を有する。同じ第2方向位置の前記フィンには、第1方向に沿って複数の前記スポイラーが設けられる。前記複数のスポイラーのうち少なくとも1つは、前記貫通孔の全周の一部に沿って連続して設けられる前記突出部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の例示的な放熱部材によれば、冷却性能の向上と圧力損失の抑制を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の例示的な実施形態に係る放熱部材の斜視図である。
図2図2は、放熱部材の第2方向一方側へ視た側面図である。
図3図3は、放熱部材の第3方向一方側から視た平面図である。
図4図4は、第1フィンプレートの斜視図である。
図5図5は、第2フィンプレートの斜視図である。
図6図6は、第1スポイラーの構成を示す拡大斜視図である。
図7図7は、別の第1スポイラーの構成を示す拡大斜視図である。
図8図8は、第2スポイラーの構成を示す拡大斜視図である。
図9図9は、第2スポイラーの変形例を示す側面図である。
図10図10は、上流側フィン群と中央フィン群の間付近の構成を示す一部拡大図である。
図11図11は、フィンの高さ調整の一例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
なお、図面においては、第1方向をX方向として、X1を第1方向一方側、X2を第1方向他方側として示す。第1方向は、冷媒Wが流れる方向Fに沿い、下流側をF1、上流側をF2として示す。第1方向に直交する第2方向をY方向として、Y1を第2方向一方側、Y2を第2方向他方側として示す。第1方向および第2方向に直交する第3方向をZ方向として、Z1を第3方向一方側、Z2を第3方向他方側として示す。なお、上記直交とは、90度から若干ずれた角度での交差も含む。上記の各方向は、放熱部材1を各種機器に組み込んだときの方向を限定しない。
【0011】
<1.放熱部材の全体構成>
図1は、本開示の例示的な実施形態に係る放熱部材1の斜視図である。図2は、放熱部材1の第2方向一方側へ視た側面図である。図3は、放熱部材1の第3方向一方側から視た平面図である。ただし、図2は、便宜上、最も第2方向他方側に位置する第3フィンプレートFP3(図1)を取り外した状態での図である。これにより、図2では、第1フィンプレートFP1が図示されている。フィンプレートの詳細については、後述する。
【0012】
放熱部材1は、第1方向に配置される複数の発熱体61A,61B,62A,62B,63A,63B(図2図3)を冷却する装置である。発熱体61A,61B,62A,62B,63A,63B(以下、61A等)は、例えば、車両の車輪を駆動するためのトラクションモータに備えられるインバータのパワートランジスタである。当該パワートランジスタは、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。この場合、放熱部材1は、トラクションモータに搭載される。なお、発熱体の個数は、6個以外の複数個であってもよいし、単数であってもよい。
【0013】
放熱部材1は、ベース部2と、放熱フィン部10と、を有する。放熱フィン部10は、上流側フィン群3と、中央フィン群4と、下流側フィン群5と、を有する。
【0014】
ベース部2は、第1方向かつ第2方向に広がり、第3方向に厚みを有する板形状である。ベース部2は、熱伝導性の高い金属から構成され、例えば銅板から構成される。
【0015】
上流側フィン群3、中央フィン群4、および下流側フィン群5は、この順に第1方向他方側(上流側)から第1方向一方側(下流側)に向けて、ベース部2の第3方向一方側に配置される。後述するように、フィン群3,4,5は、例えばろう付けにより、ベース部2の第3方向一方側面21に固定される。
【0016】
発熱体61A等は、ベース部2の第3方向他方側面22に直接的または間接的に接触される(図2)。第3方向に視て、発熱体61A,61Bは、上流側フィン群3と重なり、発熱体62A,62Bは、中央フィン群4と重なり、発熱体63A,63Bは、下流側フィン群5と重なる(図3)。
【0017】
上流側フィン群3よりも上流側から冷媒Wが上流側フィン群3に供給されることで、冷媒Wは、フィン群3,4,5を順に流れ、下流側フィン群5から下流側へ排出される。このとき、発熱体61A等から発生した熱は、それぞれベース部2およびフィン群3,4,5を介して冷媒Wに移動する。これにより、発熱体61A等が冷却される。
【0018】
<2.フィン群の形成方法>
ここで、放熱フィン部10(フィン群3,4,5)の具体的な形成方法の一例について図4および図5も参照して説明する。
【0019】
フィン群3,4,5は、フィンプレートFPを第2方向に複数配置することで、いわゆるスタックドフィンとして構成される。フィンプレートFPは、第1方向に延びる金属板から構成され、例えば、銅板により構成される。なお、図示されるフィンプレートFP1,FP2,FP3は、いずれもフィンプレートFPの一種である。すなわち、フィンプレートの総括的な符号として、FPを用いる。
【0020】
図4は、第1フィンプレートFP1の斜視図である。第1フィンプレートFP1は、フィン30,40,50を有する。フィン30,40,50は、それぞれフィン群3,4,5を構成する。
【0021】
図4に示すように、フィン30は、第1フィン301と、第2フィン302と、第3フィン303と、を有する。
【0022】
第1フィン301は、底板部301Aと、壁部301Bと、天板部301Cと、を有する。壁部301Bは、第1方向かつ第3方向に広がり、かつ第2方向を厚み方向とする板状である。底板部301Aは、壁部301Bの第3方向他方側端部から第2方向他方側へ折り曲げられて形成される。天板部301Cは、壁部301Bの第3方向一方側端部から第2方向他方側へ折り曲げられて形成される。なお、天板部301Cは、後述する切欠き部3011の第1方向一方側と第1方向他方側に分割されて設けられる。底板部301Aと天板部301Cとは、第3方向に対向する。これにより、第1フィン301は、第1方向に直交する切断面で、コ字状の断面を有する。
【0023】
なお、底板部301Aと、後述する底板部302A,303Aは、第1フィンプレートFP1の第1方向全長にわたって延びる底板部BTの一部である。
【0024】
第2フィン302は、第1フィン301の第1方向一方側に連設され、底板部302Aと、壁部302Bと、を有する。壁部302Bは、第1方向かつ第3方向に広がり、かつ第2方向を厚み方向とする板状である。壁部302Bは、壁部301Bの第1方向一方側に連設される。壁部302Bの第3方向一方側端面の位置は、壁部301Bの第3方向一方側端面の位置よりも第3方向他方側である。
【0025】
底板部302Aは、壁部302Bの第3方向他方側端部から第2方向他方側へ折り曲げられて形成される。これにより、第2フィン302は、第1方向に直交する切断面で、L字状の断面を有する。
【0026】
第3フィン303は、第1フィン301の第1方向他方側に連設され、底板部303Aと、壁部303Bと、を有する。壁部303Bは、第1方向かつ第3方向に広がり、かつ第2方向を厚み方向とする板状である。壁部303Bは、壁部301Bの第1方向他方側に連設される。
【0027】
底板部303Aは、壁部303Bの第3方向他方側端部から第2方向他方側へ折り曲げられて形成される。これにより、第3フィン303は、第1方向に直交する切断面で、L字状の断面を有する。壁部303Bの第3方向一方側端面の位置は、壁部301Bの第3方向一方側端面の位置よりも第3方向他方側である。
【0028】
フィン40,50は、フィン30と基本的に同様に構成されるため、図4においては便宜上、詳細な符号は省略している。
【0029】
なお、第1フィンプレートFP1は、フィン30と40の間、フィン40と50の間には、底板部BTの一部のみを有する。
【0030】
図5は、第2フィンプレートFP2の斜視図である。第2フィンプレートFP2の第1フィンプレートFP1との構成の違いは、フィン30とフィン40とを第1方向に連結する連結フィン71と、フィン40とフィン50とを第1方向に連結する連結フィン72と、を有することである。連結フィン71,72の機能については後述する。
【0031】
放熱フィン部10における第2方向他方側端領域R2(図3)においては、最も第2方向他方側に第3フィンプレートFP3(図1)が配置されるとともに、第3フィンプレートFP3の第2方向一方側に第1フィンプレートFP1と第2フィンプレートFP2が第2方向に交互に配置される。なお、第3フィンプレートFP3は、第1方向かつ第3方向に広がり、かつ第2方向を厚み方向とする平板状である。第3フィンプレートFP3は、第1フィンプレートFP1において底板部と天板部とを除いた構成としている。第3フィンプレートFP3は、後述するスポイラー8における貫通孔のみを有する構成としている。
【0032】
第2方向他方側端領域R2において、フィンプレートFP1,FP2,FP3が第2方向に配置されることで、第2方向他方側端領域R2における第1方向他方側端部において、第3フィン303が第2方向に複数配置される。これにより、端部フィン群3Aが形成される(図1)。
【0033】
放熱フィン部10における第2方向一方側端領域R1(図3)においては、第1フィンプレートFP1と第2フィンプレートFP2が第2方向に交互に配置される。第2方向一方側端領域R1において、フィンプレートFP1,FP2が第2方向に配置されることで、第2方向一方側端領域R1における第1方向他方側端部において、第3フィン303が第2方向に複数配置される。これにより、端部フィン群3Bが形成される(図1)。
【0034】
第2方向一方側端領域R1と第2方向他方側端領域R2との間の領域においては、フィンプレートFP1,FP2において第1方向他方側で第3フィン303を有さないフィンプレートFPが第2方向に交互に配置される。これにより、端部フィン群3A,3Bとの間に、第3方向他方側へ凹む凹部100が形成される(図1)。
【0035】
作業者は、凹部100を確認することで、放熱部材1を取り付ける際の取付方向ミスを抑制できる。なお、端部フィン群は、下流側フィン群5の第1方向一方側端部に形成してもよいが、図1に示すように上流側フィン群3に設けることが望ましい。これにより、凹部100を上流側に設けることにより、冷媒Wがフィン群3へ流入する際の第2方向中央側の流路抵抗を低減し、フィン群3における第2方向中央側に位置する発熱体61A,61Bを冷却する冷却性能を向上させることができる。
【0036】
このように、各種のフィンプレートFPが第2方向に配置されて、例えばカシメ等により一体化されることで、放熱フィン部10(フィン群3,4,5)が形成される。形成された放熱フィン部10は、例えば、ろう付けにより、ベース部2の第3方向一方側面21に固定される。このように、フィン30,40,50を第1方向に一体化させた構成のフィンプレートFPを用いて放熱フィン部10を構成することで、熱伝導性のためにベース部2の厚みを薄くした場合でも、放熱部材1の剛性を高めることができ、冷媒Wの流れによるたわみなどを抑制できる。
【0037】
このような構成により、フィン群3,4,5において、第2方向に隣接するフィン30,40,50により形成される流路を冷媒Wが流れる。このとき、冷媒Wは、底板部BT上を流れる。なお、フィンプレートFPに底板部BTを設けない場合は、冷媒Wは、ベース部2上を流れる。冷媒Wは、例えばフィン30であれば、壁部303B,301B,302Bの壁面(第2方向に直交する面)に沿って導かれる。
【0038】
なお、フィン群は、複数に限らず、単数で設けられてもよい。すなわち、放熱部材1は、ベース部2から第3方向一方側に突出し、かつ第1方向に延びるフィン30,40,50を第2方向に複数配置されて構成される、1つの、あるいは第1方向に並んで配置される複数のフィン群3,4,5を有する。
【0039】
<3.スポイラー>
図4および図5に示すように、第1フィンプレートFP1および第2フィンプレートFP2には、スポイラー8が設けられる。ここでは、スポイラー8について詳細に説明する。
【0040】
図4に示すように、第1フィンプレートFP1において、フィン40,50それぞれにスポイラー8が設けられる。なお、図5に示すように第2フィンプレートFP2においても、第1フィンプレートFP1と同様にスポイラー8が設けられる。図5においては、便宜上、スポイラー8の構成について詳細な符号は省略している。すなわち、少なくともいずれかのフィン群4,5に含まれる少なくともいずれかのフィン40,50は、少なくとも1つのスポイラー8を有する。
【0041】
図4に示すように、スポイラー8には、第1スポイラー811,812と、第2スポイラー82とが含まれる。第1スポイラー811,812は、後述する突出部が1個のみ設けられるスポイラー8(シングルスポイラー)である。第2スポイラー82は、後述する突出部が2個設けられるスポイラー8(ダブルスポイラー)である。図4に示す例では、第1スポイラー811は、フィン40,50に設けられ、第1スポイラー812は、フィン40に設けられ、第2スポイラー82は、フィン50に設けられる。
【0042】
図6は、第1スポイラー811の構成を示す拡大斜視図である。第1スポイラー811は、貫通孔8Aと、突出部8Bと、を有する。すなわち、第1スポイラー811は、突出部として突出部8Bのみを有する。貫通孔8Aは、フィン40,50における壁部を第2方向に貫通する。貫通孔8Aは、矩形である。貫通孔8Aは、第1方向一方側かつ第3方向他方側へ傾く一対の対向する辺8A1,8A2を有する。辺8A2は、辺8A1よりも第1方向他方側に位置する。突出部8Bは、辺8A2において第2方向他方側に折り曲げられることで形成される。貫通孔8Aおよび突出部8Bは、上記壁部に切り込みを入れて折り曲げることで形成できる。
【0043】
突出部8Bは、冷媒Wが流れる方向、すなわち第1方向一方側に対向する対向面SBを有する。第1スポイラー811は、対向面SBにより冷媒Wの流れを妨げる機能を有する。対向面SB付近に冷媒Wの乱流を発生させやすくなり、フィン40,50による冷却性能を向上させることができる。また、突出部8Bは、第1方向一方側かつ第3方向他方側に傾く。これにより、冷媒Wを突出部8Bにより発熱体側へ導くことができ、冷却性能を向上させることができる。
【0044】
図7は、第1スポイラー812の構成を示す拡大斜視図である。第1スポイラー812は、貫通孔8Aと、突出部8Cと、を有する。すなわち、第1スポイラー811は、突出部として突出部8Cのみを有する。貫通孔8Aは、フィン40における壁部を第2方向に貫通する。突出部8Cは、貫通孔8Aの辺8A1において第2方向他方側に折り曲げられることで形成される。貫通孔8Aおよび突出部8Cは、上記壁部に切り込みを入れて折り曲げることで形成できる。
【0045】
突出部8Cは、冷媒Wが流れる方向、すなわち第1方向一方側に対向する対向面SCを有する。第1スポイラー812は、対向面SCにより冷媒Wの流れを妨げる機能を有する。対向面SC付近に冷媒Wの乱流を発生させやすくなり、フィン40による冷却性能を向上させることができる。また、突出部8Cは、第1方向一方側かつ第3方向他方側に傾く。これにより、冷媒Wを突出部8Cにより発熱体側へ導くことができ、冷却性能を向上させることができる。
【0046】
図8は、第2スポイラー82の構成を示す拡大斜視図である。第2スポイラー82は、貫通孔8Aと、突出部8Bと、突出部8Cと、を有する。すなわち、第2スポイラー82は、2つの突出部を有する。
【0047】
第2スポイラー82は、突出部8B,8Cの対向面SB,SCにより冷媒Wの流れを妨げる機能を有する。対向面SB,SC付近に冷媒Wの乱流を発生させやすくなり、フィン50による冷却性能を向上させることができる。第2スポイラー82は、第1スポイラー811,812よりも突出部の個数が多いため、冷却性能が高い。
【0048】
すなわち、スポイラー8は、第2方向に貫通する貫通孔8Aと、貫通孔8Aの周縁から第2方向に突出し、かつ冷媒Wの流れる方向の下流側である第1方向一方側に対向する対向面SB,SCを含む突出部8B,8Cと、を有する。
【0049】
図4に示す例では、フィン40においては第1方向一方側に向かって順に、第1スポイラー811、第1スポイラー812、第1スポイラー811が配置される。フィン50においては第1方向一方側に向かって順に、第2スポイラー82、第1スポイラー811、第2スポイラー82、第1スポイラー811が配置される。すなわち、同じ第2方向位置のフィン40,50には、第1方向に沿って複数(7個)のスポイラー8が設けられる。
【0050】
フィン40,50に設けられるスポイラー8には、第1スポイラー811,812が含まれる。第1スポイラー811,812は、突出部を1個のみ有する。すなわち、複数のスポイラー8のうち少なくとも1つは、貫通孔8Aの全周の一部に沿って連続して設けられる突出部8B,8Cを有する。
【0051】
このような本実施形態によれば、対向面SB,SCを含む突出部8B,8Cを有するスポイラー8が複数設けられるため、乱流の発生個所を増やし、冷却性能を向上させることができる。さらに、複数のスポイラー8のうち少なくとも1つは、貫通孔8Aの全周の一部に沿って連続して設けられる突出部8B,8Cを有するため(第1スポイラー811,812)、圧力損失を低下させることができる。圧力損失を低下させることで、冷媒Wを循環させる小型・安価なポンプを使用することが可能となり、製品の製造コストを抑制することが可能となる。
【0052】
また、貫通孔8Aは矩形であり、貫通孔8Aの全周の一部に沿って連続して設けられる突出部8B,8Cは、貫通孔8Aにおける互いに対向する一対の辺8A1,8A2のうち一方に設けられる。これにより、突出部8B,8Cを容易に形成できる。なお、貫通孔8Aは、矩形に限らず、例えば、一対の辺8A1,8A2以外の辺を曲線状としてもよいし、円形などであってもよい。
【0053】
また、複数のスポイラー8は、貫通孔8Aの全周の一部に沿って連続して設けられる突出部8B,8Cを有する第1スポイラー811,812と、貫通孔8Aの全周の一部に沿って非連続で設けられ、かつ互いに対向する一対の突出部8B,8Cを有する第2スポイラー82と、を含む。すなわち、突出部を1個のみ有する第1スポイラー811,812(シングルスポイラー)と、突出部を2個有する第2スポイラー82(ダブルスポイラー)を混在させている。これにより、第2スポイラー82により冷却性能を向上させつつ、第1スポイラー811,812により圧力損失を低下させることができる。
【0054】
特に、図4に示すように、フィン40においては第1スポイラーを3つ設けることで、スポイラー8の突出部の個数を3個とし、フィン40よりも下流側に配置されるフィン50においては第1スポイラーを2つ、第2スポイラーを2つ設けることで、スポイラー8の突出部の個数を6個としている。これは、下流側のフィン50のほうが冷媒Wの温度が高くなりやすく、冷却性能をより必要とするためである。これにより、上流側から下流側にかけて配置される発熱体62A,62B,63A,63B(図2)の温度差を抑制することができる。一方、上流側のフィン40では突出部の個数を少なくすることで、不必要な冷却による圧力損失の増加を抑制している。
【0055】
なお、最も上流側に位置するフィン30においては、冷却性能がフィン40,50に比して不要であるため、スポイラー8を設けていない。すなわち、フィン30において、突出部の個数は0個である。ただし、フィン30において、スポイラー8を設けてもよい。その場合、例えば、フィン30,40,50における突出部の個数は、例えば、1個、3個、6個などとしてもよい。また、例えば、フィン30,40,50における突出部の個数を0個、4個、4個などと、下流側において個数を同じにしてもよい。
【0056】
すなわち、複数のフィン群3,4,5における同じ第2方向位置の各々のフィン30,40,50に含まれる突出部の個数は、第1方向一方側に向かうほど多くなる。これにより、第1スポイラー811,812と第2スポイラー82を混在させる場合に突出部の個数を調整することで、冷却性能がより必要となる下流側での冷却性能を向上させ、第1方向に沿って配置される発熱体の温度差を抑制しつつ、上流側において不要な冷却による圧力損失の上昇を抑制できる。
【0057】
なお、第1スポイラー811,812と第2スポイラー82を必ずしも混在させる必要はなく、すべてのスポイラー8を第1スポイラー811,812としてもよい。すなわち、複数のスポイラー8のすべては、貫通孔8Aの全周の一部に沿って連続して設けられる突出部8B,8Cを有する第1スポイラー811,812であることとしてもよい。これにより、圧力損失をより低下させることができる。この場合、先述したような突出部の個数の調整を行うことが望ましい。
【0058】
また、図2に示すように、第2方向に視て発熱体62Bと第3方向に重なる2つのスポイラー8(812,811)のうち下流側のスポイラー8は、第1スポイラー811である。同様に、第2方向に視て発熱体63Aと第3方向に重なる2つのスポイラー8(82,811)のうち下流側のスポイラー8は、第1スポイラー811であり、第2方向に視て発熱体63Bと第3方向に重なる2つのスポイラー8(82,811)のうち下流側のスポイラー8は、第1スポイラー811である。
【0059】
すなわち、第2方向に視て同一の発熱体62Bと第3方向に重なる複数のスポイラー8のうち最も第1方向一方側の第1スポイラー811においては、一対の辺のうち第1方向他方側に位置する辺8A2に突出部8B(図6)が設けられる。発熱体62Bの下流側では冷媒Wをベース部2側へ導く必要性が低いため、複数のスポイラー8のうち最も下流側の第1スポイラー811においては、矩形の貫通孔8Aにおける一対の辺8A1,8A2のうち第1方向他方側(上流側)に位置する辺8A2に突出部8Bを設けている。
【0060】
なお、図9に一例を示すように、第2スポイラー82において、突出部8Bの辺8A1に沿った長さLBと、突出部8Cの辺8A2に沿った長さLCとを異ならせてもよい。すなわち、第2スポイラー82における一対の突出部8B,8Cは、周縁に沿った長さが異なる。これにより、圧力損失をより細かく調整できる。
【0061】
<4.下流側フィン>
次に、フィン30,40において、下流側に配置される第2フィン302,402について、より具体的に説明する。ここでは、図10を参照して、第2フィン302を例として説明するが、第2フィン402についても内容は同様である。
【0062】
図10は、上流側フィン群3と中央フィン群4との間付近の構成を示す一部拡大図である。図10に示すように、フィンプレートFP1,FP2の第2フィン302は、第2方向に複数配置される。また、フィンプレートFP1,FP2の第3フィン403は、第2方向に複数配置される。
【0063】
図10に示すように、第2フィンプレートFP2においては、第2フィン302と第3フィン403との間には、連結フィン71が形成されるとともに、連結フィン71の第3方向一方側に空間が形成される。また、第1フィンプレートFP1においては、第2フィン302と第3フィン403との間には、連結フィンが形成されずに空間が形成される。上記のように形成される空間により、スロットSが形成される。スロットSにより、フィンにおける境界層の成長を止めて冷却性能を向上させる効果、フィン群3の下流側出口から排出される冷媒Wを混合する効果、および、圧力損失を下げる効果が生じる。境界層は、冷媒Wがフィンに沿って流れたときに、粘性の働きによってフィン近傍に形成される速度が小さい領域である。なお、連結フィン71を設けることで、放熱部材1の剛性を向上させるとともに、スロットSにおける冷媒Wとの接触面積を増加させて冷却性能を向上させることができる。
【0064】
ここで、図3に示すように、発熱体61A,61Bの第2方向両端は、第2方向中央側に寄って配置されるため、フィン群3の第2方向両端部を流れる冷媒W1への熱移動は少なく、冷媒W1の温度は比較的低い。これに対し、フィン群3の第2方向中央側を流れる冷媒W2への熱移動は多くなり、冷媒W2の温度は比較的高い。しかしながら、上記のように、フィン群3の下流側出口において、冷媒W1とW2の混合が促進される。これにより、冷媒Wの温度の均一化が促進され、後段側のフィン群4における冷却性能を向上させることができる。
【0065】
また、図10に示すように、連結フィン71の第3方向一方側端部には、第3方向他方側へ凹む凹部71Aが設けられる。なお、同様に、図5に示すように、第2フィンプレートFP2において、フィン40,50を連結する連結フィン72には凹部72Aが設けられる。
【0066】
すなわち、放熱部材1は、少なくともいずれかの第1方向に隣り合うフィン群(3,4)(4,5)における同じ第2方向位置の少なくともいずれかのフィン(30,40)(40,50)同士を第1方向に連結する連結フィン(71,72)を有する。連結フィン(71,72)の第3方向一方側端部には、第3方向他方側へ凹む凹部(71A,72A)が設けられる。
【0067】
連結フィン71,72を設けることで放熱部材1の剛性向上、および冷媒Wとの接触面積増加による冷却性能向上を図ることができるが、第1方向に隣り合うフィン群(3,4)(4,5)のそれぞれに配置される発熱体(61B,62A)(62B,63A)のそれぞれから第1方向に遠い箇所では冷却性能の必要性が低いため、連結フィン71,72に凹部71A,72Aを設けてもよい。凹部71A,72Aを設けることで、連結フィン71,72における境界層の成長を止めて冷却性能を向上させる効果、および冷媒Wを混合して冷媒Wの温度を均一化する効果が奏される。
【0068】
<5.フィンの切欠き部>
図4に示すように、第1フィンプレートFP1において、フィン30,40,50の第1フィン301,401,501には、第3方向一方側端部から第3方向他方側へ切り欠かれる切欠き部3011,4011,5011が設けられる。なお、第2フィンプレートFP2(図5)および第3フィンプレートFP3(図1)においても、同様に切欠き部が設けられる。図2に示すように、切欠き部3011は、第2方向に視て、第1方向において発熱体61A,61Bの間に配置され、切欠き部4011は、第2方向に視て、第1方向において発熱体62A,62Bの間に配置され、切欠き部5011は、第2方向に視て、第1方向において発熱体63A,63Bの間に配置される。
【0069】
すなわち、少なくともいずれかのフィン群3,4,5における少なくともいずれかのフィン30,40,50の第3方向一方側端部には、第1方向中間位置において第3方向他方側に切り欠かれる切欠き部3011,4011,5011が設けられる。第1方向に並んで配置される2つの発熱体(61A,61B)(62A,62B)(63A,63B)の間では冷却性能の必要性が低いため、その箇所に切欠き部3011,4011,5011を設けてフィン30,40,50の冷媒Wと接触する接触面積を小さくしてもよい。そして、切欠き部3011,4011,5011により、フィン30,40,50における境界層の成長を止めて冷却性能を向上させる効果、および冷媒Wを混合して冷媒Wの温度を均一化する効果が奏される。
【0070】
<6.フィンの高さ調整>
フィン群3,4,5は、液冷ジャケットに収容され、冷媒Wは液冷ジャケット内部を流れる。図11には、図2と同様に、第3フィンプレートFP3を取り外した状態での放熱部材1の第2方向一方側に視た側面図を示す。図11の上段と下段とで、フィン30,40,50の第3方向高さが異なる。また、図11には、液冷ジャケットの天面9を示す。
【0071】
図11の上段では、フィン30,40,50の第3方向高さを高さHF1とし、ベース部2から天面9までの高さを高さHWとしている。そして、図11の下段では、ベース部2から天面9までの高さを図11上段と同じ高さHWとしたまま、フィン30,40,50の第3方向高さを高さHF2とし、高さHF1よりも低くしている。
【0072】
このようにフィン30,40,50の第3方向高さを低く調整することで、フィン30,40,50と天面9との隙間を隙間Sp1から隙間Sp2と広くすることができる。従って、上記隙間に冷媒Wが流れやすくなり、結果として圧力損失を低下させることができる。
【0073】
一般に圧力損失は流体シミュレーションにて数値を見込むことが可能であるが、フィンおよび液冷ジャケットを製作して実測すると、シミュレーションを通じて想定される圧力損失よりも実測された圧力損失が高くなる場合もある。この場合、液冷ジャケットをダイカストによって形成する場合に型を修正することは大掛かりな変更となるため、フィン高さを低くして調整することが比較して容易な手段である。すなわち、フィン高さを低くすると冷却性能も低下するが、それが許容される場合には、フィン高さを低くすることによって圧力損失量を所望の範囲内に収めるよう調整したフィンを準備すれば良い。
【0074】
<7.その他>
以上、本開示の実施形態を説明した。なお、本開示の範囲は上述の実施形態に限定されない。本開示は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾を生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
【0075】
例えば、発熱体と放熱部材との間に、ベイパーチャンバーまたはヒートパイプを設ける構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本開示は、各種発熱体の冷却に利用することができる。
【符号の説明】
【0077】
1 放熱部材
2 ベース部
3 上流側フィン群
3A,3B 端部フィン群
4 中央フィン群
5 下流側フィン群
8 スポイラー
8A 貫通孔
8A1,8A2 辺
8B,8C 突出部
9 天面
10 放熱フィン部
21 第3方向一方側面
22 第3方向他方側面
30,40,50 フィン
61A,61B,62A,62B,63A,63B 発熱体
71,72 連結フィン
71A,72A 凹部
82 第2スポイラー
100 凹部
301,401,501 第1フィン
301A 底板部
301B 壁部
301C 天板部
302 第2フィン
302A 底板部
302B 壁部
303 第3フィン
303A 底板部
303B 壁部
402 第2フィン
403 第3フィン
811,812 第1スポイラー
3011,4011,5011 切欠き部
BT 底板部
FP1 第1フィンプレート
FP2 第2フィンプレート
FP3 第3フィンプレート
R1 第2方向一方側端領域
R2 第2方向他方側端領域
S スロット
SB,SC 対向面
W 冷媒
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11