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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164350
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】集客システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241120BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20241120BHJP
【FI】
G06Q30/0207 350
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079763
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】520145425
【氏名又は名称】株式会社MRC
(74)【代理人】
【識別番号】100111349
【弁理士】
【氏名又は名称】久留 徹
(72)【発明者】
【氏名】岩月 大亮
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC24
5L050CC24
(57)【要約】
【課題】看板人などを採用することなく、集客効果を高められるようにした集客システムを提供する。
【解決手段】スナックを利用する利用者のプロフィールの情報を受け付けて記憶する記憶手段41と、スナックに対して特典を受けて利用できる利用者の条件を受け付ける条件受付手段32と、当該受付手段によって受け付けた条件を用いて、前記記憶手段41に記憶されたプロフィールに適合する利用者の検索を行う検索手段42と、当該検索手段42によって検索された利用者に対して、前記スナックで特典を受けられる旨を通知する特典通知手段33と、当該特典通知手段33によって通知を受けた利用者が、前記スナックで特典を受けてサービスの提供を受ける旨を受け付ける予約手段22と、その利用者が前記スナックに来店する旨の情報を第三者に対して閲覧可能に出力する公開出力手段43とを備えるようにする。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを利用する利用者のプロフィールの情報を受け付けて記憶する記憶手段と、
サービスを提供する提供者から利用者に対する条件を受け付ける条件受付手段と、
当該受付手段によって受け付けた条件を用いて、前記記憶手段に記憶されたプロフィールに適合する利用者の検索を行う検索手段と、
当該検索手段によって検索された利用者に対して、前記提供者によるサービスの特典を受けられる旨を通知する特典通知手段と、
当該特典通知手段によって通知を受けた利用者から、前記提供者によるサービスの提供を受ける旨の情報の入力を受け付ける予約手段と、
当該予約手段によってサービスの提供を受ける旨の情報を入力した利用者が前記サービスの提供者によるサービスの提供を受ける旨を第三者に対して閲覧可能に出力する公開出力手段と、
を備えるようにしたことを特徴とする集客システム。
【請求項2】
前記予約手段によってサービスの提供を受ける旨の入力を行った利用者から、前記サービスの提供者によるサービスの提供を受けた旨の情報の入力を受け付ける第一実績受付手段と、
前記サービスの提供者から、前記利用者がサービスの提供を受けた旨の情報の入力を受け付ける第二実績受付手段と、
前記第一実績受付手段および第二実績受付手段によって、前記利用者がサービスの提供を受けた旨の情報が入力された場合、前記サービスの提供者への料金の請求に関する情報を出力する請求手段と、
を備えた請求項1に記載の集客システム。
【請求項3】
前記利用者がコミュニケーションを取った他の一般利用者に関する情報の入力を受け付けるコミュニケーション情報受付手段を備えた請求項1に記載の集客システム。
【請求項4】
前記利用者のプロフィールが、当該利用者が保有しているソーシャルネットワークシステムのフォロワー数に関するフォロワー情報を含むものである請求項1に記載の集客システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスを提供する提供側に対して集客効果を高めるようにした集客システムに関するものであり、より詳しくは、サービスの提供者側と利用者側との双方にとってメリットを有する集客システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コロナの影響により、飲食店を始めとする多くの店舗の利用者が激減し、売り上げが大幅に落ち込んでいる。また、コロナの影響が薄くなってきている現在においても、まだまだ売り上げが回復していないのが現状である。
【0003】
これに対して、集客を行って売り上げを向上させる方法が各店舗で模索されている。
【0004】
このような方法のうち、広告を出して集客効果を高める方法などが考えられるが、新聞や雑誌に広告を出す場合、高額な費用が掛かってしまう。
【0005】
一方、スナックなどの飲食店などでは、「看板娘」や「看板ホスト」(以下、「看板人」と称する)を採用し、「看板人」による集客効果を利用して売り上げを向上させる方法もある(非特許文献1)。このような「看板人」を利用すれば、その看板人を目当てとする利用者が多くなるため、店舗の売り上げを向上させることができるというメリットがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】https://www.artprojapan.com/html/apj_home/musume/musume.html(令和5年5月1日確認)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、この「看板人」を利用して集客効果を高める方法においても、店舗側は、その「看板人」に高い給与を支払わなければならず、売り上げが大幅に落ち込んでいる状況では、集客効果の高い「看板人」を高い給与で雇用することが厳しい。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を解決するために、看板人などを採用することなく、集客効果を高められるようにした集客システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、サービスを利用する利用者のプロフィールの情報を受け付けて記憶する記憶手段と、サービスを提供する提供者から利用者に対する条件を受け付ける条件受付手段と、当該受付手段によって受け付けた条件を用いて、前記記憶手段に記憶されたプロフィールに適合する利用者の検索を行う検索手段と、当該検索手段によって検索された利用者に対して、前記提供者によるサービスの特典を受けられる旨を通知する特典通知手段と、当該特典通知手段によって通知を受けた利用者から、前記提供者によるサービスの提供を受ける旨の情報の入力を受け付ける予約手段と、当該予約手段によってサービスの提供を受ける旨の情報を入力した利用者が前記サービスの提供者によるサービスの提供を受ける旨を第三者に対して閲覧可能に出力する公開出力手段と、を備えるようにしたものである。
【0010】
このように構成すれば、サービスを提供する提供者側が、集客効果の見込める利用者を選択し、その利用者に特典を通知してサービスの提供を受けてもらうことで、集客効果を高めることができるとともに、そのような利用者としても、特典を受けてサービスを受けることができるようになる。これにより、「看板人」に対する給与の支払いが不要となり、サービスの提供者側による経済的な負担を軽減することができるようになる。
【0011】
また、このような発明において、前記予約手段によってサービスの提供を受ける旨の入力を行った利用者から、前記サービスの提供者によるサービスの提供を受けた旨の情報の入力を受け付ける第一実績受付手段と、前記サービスの提供者から、前記利用者がサービスの提供を受けた旨の情報の入力を受け付ける第二実績受付手段と、前記第一実績受付手段および第二実績受付手段によって、前記利用者がサービスの提供を受けた旨の情報が入力された場合、前記サービスの提供者への料金の請求に関する情報を出力する請求手段と、を備えるようにする。
【0012】
このように構成すれば、この集客システムを管理する管理者側としても、集客効果の確認を双方からの情報に基づいて把握することができ、それに基づいて正確な課金を行うことができるようになる。
【0013】
さらに、前記利用者がコミュニケーションを取った他の一般利用者に関する情報の入力を受け付けるコミュニケーション情報受付手段と、を備えるようにする。
【0014】
このように構成すれば、利用者のコミュニケーション力の実績を蓄積していくことができ、その利用者に対する今後の集客効果を客観的に把握することができるようになる。
【0015】
また、前記利用者のプロフィールとして、当該利用者が保有しているソーシャルネットワークシステムのフォロワー数に関するフォロワー情報を含むようにする。
【0016】
このように構成すれば、その利用者がサービスを利用することをソーシャルネットワークシステムを介して情報発信することにより、そのフォロワー数によって、より集客効果を高めることができるようになる。なお、ここで「フォロワー数に関するフォロワー情報」とは、友達登録者数やフォロワー数のみならず、これを分類した情報や、数値化した情報などを含むものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、集客効果の見込める利用者を選択し、その利用者に特典を通知してサービスの提供を受けてもらうことで、集客効果を高めることができるとともに、そのような利用者としても、特典を受けてサービスを受けることができるようになる。これにより、「看板人」に対する給与の支払いが不要となり、サービスの提供者側による経済的な負担を軽減することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施の形態におけるシステム概念図
図2】同形態における機能ブロック図
図3】同形態における利用者側端末を介したプロフィールの入力画面例
図4】同形態における提供者側端末を介した店舗情報の入力画面例
図5】同形態における提供者側端末を介した条件受付画面例
図6】同形態における提供者側端末の検索結果例
図7】同形態における利用者側端末を介した予約画面例
図8】同形態における利用者側端末を介した実績入力画面例
図9】同形態における店舗側端末を介した実績入力画面例
図10】同形態における集客システムのフローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
この実施の形態における集客システム1は、サービスの提供を受ける利用者側が保持する利用者側端末2と、サービスの提供を行う提供者側が保持する提供者側端末3と、これらの端末とネットワークを介して接続される管理者側のサーバー装置4などを備えて構成されるものであって、サービスの提供を行う提供者が、提供者側端末3を介して一定の条件を出して集客効果の高い利用者を選択し、その利用者に一定の特典を付与してサービスの提供を受けてもらうとともに、その利用者がサービスの提供を受けることを第三者に公開することによって、集客効果を高めて、サービスの提供者側の売上を向上させるようにしたものである。以下、本実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
なお、本実施の形態において、サービスの提供者と利用者との関係について種々の態様が考えられるが、例えば、スナックなどの飲食店に若い女性を利用者として募集することによって集客効果を高められるようにしたものや、スポーツの提供を行うスクールやサークルなどに、技術レベルの高い人に参加してもらうことによって集客効果を高められるにしたものなど、種々の態様が考えられるが、本実施の形態では、スナックの経営者が若い女性を顧客として募集することにより、その顧客を利用して集客効果を高められるようにしたケースについて説明する。
【0022】
まず、この集客システム1を構成する利用者側端末2や提供者側端末3やサーバー装置4は、インターネットなどのネットワークに接続可能なパーソナルコンピューターやスマートフォン、タブレットなどによって構成されるものであって、その装置に内蔵されている記憶装置や入力装置、出力装置、通信装置などを用いて、図2の機能ブロック図に示すような機能を備えている。
【0023】
このうち、利用者側第一入力手段21は、利用者のプロフィールの入力を受け付けるようにしたものであって、特定のアプリケーションやブラウザなどを介して、図3に示すように、利用者の氏名、性別、年齢、居住地域、写真、連絡先などを基本情報として受け付ける。このうち、居住地域としては、サービスの提供者が近隣の利用者を検索しやすいようにしたものであって、居住地域を特定できる住所ではなく、市や区などのような一定の地域を示すものとする。また、これらの基本情報の他に、その利用者が利用しているソーシャルネットワークシステム(以下、「SNS」と略す)に関する情報を入力してもらい、さらに、そのSNSのアカウント、友達登録者数やフォロワー数(以下、まとめて「フォロワー数」と称する)なども入力してもらうようにする。また、このようなフォロワー数を入力してもらう場合、SNSの種類毎に友達登録者数やフォロワー数に応じた多・中・少・無などを分類しておき、利用者にこの分類された多・中・少・無を選択してもらうようにしておく方法や、所定のアルゴリズムによって、フォロワー数を標準化した数値としておく方法などを用いることができる。
【0024】
一方、提供者側端末3の提供者側第一入力手段31は、店舗に関するプロフィールの情報の入力を受け付けるものであって、図4に示すように、店舗名や住所、営業時間、責任者などの他、サービスのカテゴリー(例えば、バー、スナック、居酒屋など)、サービスの提供内容(例えば、ワイン、日本酒、軽食など)などの入力を受け付ける。また、この情報以外に、集客効果によって売上が向上した場合に、サーバーの管理者側に対して料金を支払うための決済情報などの入力も受け付けるようにしておく。
【0025】
これらの利用者側第一入力手段21や、提供者側第一入力手段31によって入力された情報は、インターネットを介してサーバー装置4に送信され、記憶手段41に記憶されて登録される。
【0026】
また、提供者側端末3には、実際に来店して貰いたい利用者に対する条件を受け付けるための条件受付手段32が設けられる。この条件受付手段32は、図5に示すように、集客効果を見込める利用者に対する条件を受け付けるようにしたものであって、その店舗の近隣の地域、性別、年齢、SNSの登録の有無や、そのフォロワー数などのフォロワー情報などの条件の受け付けを行えるようにしている。
【0027】
これに対応して、サーバー装置4には、この条件受付手段32によって入力された条件に合致する利用者を検索する検索手段42が設けられており、この検索手段42によって検索された利用者の情報を記憶手段41から抽出して、提供者側端末3に送信して表示させる。このとき、提供者側端末3には、図6に示すように、検索された利用者の顔写真や地域、性別、年齢、SNS情報などの情報が複数人分表示され、これによって、サービスの提供者側によって集客効果の高い利用者を決定ボタンを押下することで選択しやすくしている。
【0028】
また、提供者側端末3には、この検索手段42によって検索された利用者に対して、特典を受けてサービスの提供を受けられる旨の情報を通知するための特典通知手段33が設けられる。この特典通知手段33は、図6に示すように、検索でヒットし、かつ、提供者側によって選択された人に対して、特定の特典を受けてサービスの提供を受けられる旨を通知できるようにしたものであって、サーバー装置4を介して利用者側端末2にその特典内容を通知できるようになっている。なお、特典に関する内容としては、例えば、一定の飲食物が無料である旨の情報や、飲食に対する割引率などの情報の他、無料による利用可能な日時などが考えられる。また、この特典に付随して、注意事項などが通知される。この注意事項としては、特典を受けるための条件として、例えば、他の一般利用者に対してコミュニケーションを取ってもらうことなどが記載される。
【0029】
そして、利用者側端末2には、特典を受けてサービスの提供を受ける旨の情報(すなわち、実際に来店する旨の情報)を受け付ける予約手段22が設けられ、図7に示す予約画面例を用いて、サーバー装置4から提供者側端末3に送信される。
【0030】
また、この予約手段22によって来店予約がされた場合、サーバー装置4は、その店舗にその利用者が来店する旨の情報として、写真、性別、年齢などを公開出力手段43を介して第三者に閲覧可能に表示し、集客効果を高められるようにする。このとき、公開出力手段43を介して第三者に閲覧可能に表示する場合、管理者が保有するホームページを介して、その利用者が来店することの情報を表示し、これにより、第三者に対して集客効果を高められるようにする。
【0031】
また、この利用者側端末2には、この予約手段22によって予約を行った利用者が、実際にその店舗に来店したことの情報の入力を行うための第一実績受付手段23が設けられる。この第一実績受付手段23には、図8に示すように、来店した日時や、店舗名などの情報が入力されるようになっている。
【0032】
そして、その利用者が実際に店舗を利用した場合、サーバー装置4の管理者側は、請求手段44を介して、その提供者に対して料金の徴収を行えるようにする。このとき、第一実績受付手段23によって、その利用者が実際に来店したことを条件に料金を徴収できるようにしてもよく、あるいは、その利用者の来店に基づく集客効果によって料金を徴収してもよい。このとき、集客効果に応じて料金を徴収する場合、その利用者が来店したものの、他の一般利用者が来なかった場合は、徴収額を無料とし、一方、他の一般利用者が来た場合は、一定の徴収額を徴収できるようにしてもよい。また、他の一般利用者が来店した場合であっても、その一般利用者が、その利用者を目的として来店したのか、あるいは、単に通りがかりで来店したのかが分からないため、一定数以上、一般利用者の来店数があった場合にのみ、定額の料金を徴収できるようにしてもよい。
【0033】
このように料金を徴収する場合、第一実績受付手段23による来店したか否かだけでなく、図8に示すように、その利用者が他の一般利用者に対してコミュニケーションを取ったか否か、あるいは、その人数などをコミュニケーション情報受付手段24を介して入力してもらい、また、店舗側からも、図9に示すように、その利用者の来店日や、利用時間、その利用者が他の一般利用者とコミュニケーションを取ったか否かなどの情報を、第二実績受付手段34を介して入力してもらう。
【0034】
そして、サーバー装置4では、利用者側からの第一実績受付手段23やコミュニケーション情報受付手段24および提供者側の第二実績受付手段34からの情報を受け付け、一定の範囲内で、それぞれのコミュニケーションをとった人数が一致していることを条件に、請求手段44を介して、その店舗に対する請求を行う。この請求手段44を用いて請求を行う場合、記憶手段41に登録されている提供者側の決済情報に対して、請求額や請求月などを入力可能に表示し、引き落としなどの決済を行えるようにする。
【0035】
次に、このように構成された集客システム1を用いて集客を行う場合のフローについて、図10のフローを用いて説明する。なお、当該フローの説明において、サービスの提供者を店舗と称する。
【0036】
まず、前提として、サーバー装置4に、利用者のプロフィールや店舗の情報などを登録しているものとする(ステップS1からS3)。
【0037】
このように、利用者の登録と店舗の登録を行っている状況のもと、まず、店舗側は、条件受付手段32によって、集客効果を高めうる利用者の条件の入力を行い(ステップS4)、サーバー装置4の検索手段42で、その条件に合致する利用者を検索する(ステップS5)。
【0038】
そして、その検索結果を、提供者側端末3に表示させ(ステップS6)、複数の候補者の中から店舗の責任者に選んでもらい、その選ばれた利用者をサーバー装置4に送信する(ステップS7)。このとき、その店舗のサービスの特典情報や、特典を受けるための条件などもサーバー装置4に送信し、提供者側端末3の特典通知手段33を介して、その利用者に「特典を受けてサービスの提供を受けられる」旨の情報を送信する(ステップS8)。これにより、店舗側に利用者の連絡先などが知られないようにする。
【0039】
この情報をサーバー装置から受信(ステップS9)した利用者が、その特典を受けたい場合、予約手段22を介して、実際にその店舗のサービスの提供を受ける旨の予約情報を入力し(ステップS10)、サーバー装置4を介して、提供者側端末3にその旨の情報を送信する。
【0040】
この予約情報を受信すると、サーバー装置4では、その利用者が来店する旨の情報を、その日時とともに第三者の端末のブラウザに表示可能に出力し、集客効果を高められるようにする(ステップS11)。
【0041】
そして、実際にその利用者が店舗を利用して特典を利用し、サービスの提供を受けた場合、利用者側端末2の第一実績受付手段23によって、実際に来店した旨の情報の受け付け(ステップS12)、また、来店した際に、他の一般利用者とコミュニケーションを取ったか否かの情報やその人数などの情報を、コミュニケーション情報受付手段24を介してサーバー装置4に送信する(ステップS13)。
【0042】
一方、店舗側も、その利用者が来店した情報や、その利用者が他の一般利用者とコミュニケーションを取ったか否か、あるいは、その人数などの情報を、第二実績受付手段34を介して入力し、サーバー装置4に送信する(ステップS14)。
【0043】
そして、これらの情報を受け付けたサーバー装置4では、それぞれの人数などの情報が一定の範囲内(例えば、2~3人の範囲内)で一致しているか否かを判断し(ステップS15)、一致している場合は、その店舗に対する請求を行える旨の情報を出力する(ステップS16)。このとき、請求を行える旨の出力を行う場合、請求書の発行が可能である旨の情報を出力してもよいし、あるいは、サーバー装置4が記憶手段41の決済情報を用いて、金融機関に自動引落しを行う旨の情報を出力してもよい。
【0044】
なお、利用者から送られてきた情報と提供者側から送られてきた情報が明らかに不一致である場合は、その旨を利用者と提供者に送信し、正確な情報の入力を促すようにする。
【0045】
このように上記実施の形態では、サービスを利用する利用者のプロフィールの情報を受け付けて記憶する記憶手段41と、サービスを提供する提供者から利用者に対する条件を受け付ける条件受付手段32と、当該受付手段によって受け付けた条件を用いて、前記記憶手段41に記憶されたプロフィールに適合する利用者の検索を行う検索手段42と、当該検索手段42によって検索された利用者に対して、前記提供者によるサービスの特典を受けられる旨を通知する特典通知手段33と、当該特典通知手段33によって通知を受けた利用者が、前記提供者によるサービスの提供を受ける旨の情報の入力を受け付ける予約手段22と、当該予約手段22によってサービスの提供を受ける旨の情報を入力した利用者が前記サービスの提供者によるサービスの提供を受ける旨を第三者に対して閲覧可能に出力する公開出力手段43と、を備えるようにしたので、提供者側が、集客効果の見込める利用者を選択し、その利用者に特典を通知してサービスの提供を受けてもらうようにすることで、集客効果を高めることができるとともに、利用者としても、特典を受けてサービスを受けることができるようになる。これにより、「看板人」に対する給与の支払いが不要となり、サービスの提供者側による経済的な負担を軽減することができるようになる。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0047】
例えば、上記実施の形態では、スナックなどのような飲食店を例に挙げて説明したが、これに限らず、不特定多数の者が同一時間・同一場所に集うスポーツ、音楽、ダンスなどの教室、パーティー、小売店などにも同様のシステムを適用して集客効果と利用者に対する特典を提供することができる。
【0048】
また、上記実施の形態では、利用者側の第一実績受付手段23と提供者側の第二実績受付手段34からの情報に基づいて決済を行えるようにしたが、提供者側から月会費などを徴収しておき、利用者による集客効果に応じて、その月会費からの減額や増額などを行うようにしてもよい。
【0049】
さらに、上記実施の形態では、サーバー装置4の公開出力手段43を介して利用者が来店することを公開するようにしたが、この公開出力手段43として、利用者が独自のSNSを介して、店舗名(サービスの提供者名)と来店日時(利用日時)などの情報を入力して公開してもらい、提供者側がこれを確認することによって、サービスの特典を受けられるようにしてもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、利用者が来店したことの情報をサーバー装置4に送信するようにしたが、この情報を用いて、サーバー装置4が「利用者が来店中」であることの情報を第三者に公開可能に出力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1・・・集客システム
2・・・利用者側端末
21・・・利用者側第一入力手段
22・・・予約手段
23・・・第一実績受付手段
24・・・コミュニケーション情報受付手段
3・・・提供者側端末
31・・・提供者側第一入力手段
32・・・条件受付手段
33・・・特典通知手段
34・・・第二実績受付手段
4・・・サーバー装置
41・・・記憶手段
42・・・検索手段
43・・・公開出力手段
44・・・請求手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10