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  • 特開-電気接続箱、及び、ワイヤハーネス 図1
  • 特開-電気接続箱、及び、ワイヤハーネス 図2
  • 特開-電気接続箱、及び、ワイヤハーネス 図3
  • 特開-電気接続箱、及び、ワイヤハーネス 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164355
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】電気接続箱、及び、ワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20241120BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
H02G3/16
H05K7/20 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079768
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】城阪 和輝
(72)【発明者】
【氏名】水野 英樹
【テーマコード(参考)】
5E322
5G361
【Fターム(参考)】
5E322AA02
5E322AB04
5E322EA11
5E322FA04
5G361BA03
5G361BA06
(57)【要約】
【課題】適正に冷却性能を確保する。
【解決手段】電気接続箱10は、発熱部品11(リレー1、及び、バスバー2)と、発熱部品11を冷却する冷却部12と、を備え、冷却部12は、金属冷却板3と、絶縁性を有し発熱部品11のバスバー2と金属冷却板3との間に介在する伝熱部材4と、絶縁性を有し発熱部品11のバスバー2と金属冷却板3とに当接して発熱部品11と金属冷却板3との間に所定間隔を維持するスペーサ5と、を含むことを特徴とするものである。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱部品と、
前記発熱部品を冷却する冷却部と、
を備え、
前記冷却部は、金属冷却板と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板との間に介在する伝熱部材と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板とに当接し前記発熱部品と金属冷却板との間に所定間隔を維持するスペーサと、を含む、
電気接続箱。
【請求項2】
前記伝熱部材は、自由状態において前記スペーサの介在寸法を超える介在寸法を有し、前記発熱部品と前記金属冷却板との間に介在された状態で弾性的に圧縮される、
請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記伝熱部材は、前記スペーサが挿入される収容孔が貫通して形成されており、
前記スペーサは、前記収容孔を介して前記発熱部品と前記金属冷却板とに当接して設けられる、
請求項1または2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
導電性を有する配索材と、
前記配索材と電気的に接続される電気接続箱と、
を備え、
前記電気接続箱は、
発熱部品と、
前記発熱部品を冷却する冷却部と、
を備え、
前記冷却部は、金属冷却板と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板との間に介在する伝熱部材と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板とに当接し前記発熱部品と金属冷却板との間に所定間隔を維持するスペーサと、を含む、
ワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱、及び、ワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1には、リレー、及び、バスバーからの熱を収容筐体に伝熱シートで伝熱する構成の電気接続箱が開示されている。この電気接続箱は、収容筐体の底板に、伝熱シート側に突出し、伝熱シートを介してバスバーを保持する保持部が設けられている。
【0003】
また、従来、例えば、特許文献2には、リレー、及び、バスバーを冷却する伝熱板を備えた電気接続箱が開示されている。この電気接続箱は、ケースに、取付ネジを介して伝熱板を取り付ける取付ボス部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-153362号公報
【特許文献2】特開2006-087173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、電気接続箱は、発熱部品と伝熱部材が密着していることが発熱部品を冷却するために必要であるが、伝熱部材と発熱部品を互いに押し付けるようにすると、伝熱部材が圧縮されて潰れてしまい絶縁距離が確保し難くなる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に冷却性能を確保することのできる電気接続箱、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、発熱部品と、前記発熱部品を冷却する冷却部と、を備え、前記冷却部は、金属冷却板と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板との間に介在する伝熱部材と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板とに当接し前記発熱部品と金属冷却板との間に所定間隔を維持するスペーサと、を含む。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材と電気的に接続される電気接続箱と、を備え、前記電気接続箱は、発熱部品と、前記発熱部品を冷却する冷却部と、を備え、前記冷却部は、金属冷却板と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板との間に介在する伝熱部材と、絶縁性を有し前記発熱部品と前記金属冷却板とに当接し前記発熱部品と金属冷却板との間に所定間隔を維持するスペーサと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る電気接続箱、及び、ワイヤハーネスは、適正に冷却性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る電気接続箱、及び、ワイヤハーネスの斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。
図3図3は、実施形態に係る電気接続箱の組み立て途中の断面図である。
図4図4は、実施形態に係る電気接続箱の組み立てた状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0012】
なお、以下の説明では、互いに交差する3つの方向を便宜的に「長さ方向(第1方向)X」、「幅方向(第2方向)Y」、「高さ方向(第3方向)Z」という。ここでは、長さ方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、互いに直交する。典型的に、長さ方向X、及び、幅方向Yは、水平方向に相当する。また、典型的に、高さ方向Zは、鉛直方向に相当し、鉛直上方を上部や上側と言い、鉛直下方を下部や下側という。
【0013】
実施形態の電気接続箱10は、自動車等の車両に搭載され、図1に示すように、ワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを、コネクタ等で各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに電気的に接続される電気接続箱10と、を備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。
【0014】
電気接続箱10は、コネクタ、ヒューズ、リレー、コンデンサ、分岐部、電子制御ユニットや、これらをユニット化した電子部品ユニット等の電子部品を集約して内部に収容するものである。電気接続箱10は、例えば、車両のエンジンルームや車両室内に設置される。電気接続箱10は、配索材W等を介して、バッテリ等の電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続される。電気接続箱10は、電源から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。電気接続箱10は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。なお、各図においては、電気接続箱10の一部分をとりだして模式的に図示している。
【0015】
実施形態の電気接続箱10は、図1から図4に示すように、発熱部品11と、冷却部12と、を備える。なお、電気接続箱10は、図には明示しないが、発熱部品11、及び、冷却部12が樹脂筐体に収容される。
【0016】
発熱部品11は、通電に伴い発熱する部品である。発熱部品11は、本実施形態では、リレー1、及び、バスバー2である。発熱部品11は、コネクタ、ヒューズ、コンデンサ、分岐部、電子制御ユニットや、これらをユニット化した電子部品ユニット等の電子部品であってもよい。
【0017】
冷却部12は、発熱部品11を冷却するものである。冷却部12は、金属冷却板3と、伝熱部材4と、スペーサ5と、を含む。
【0018】
金属冷却板3は、金属材により板状に形成される金属板3aを有する。金属板3aは、各図において、矩形状の板面が長さ方向X、及び、幅方向Yに沿い、高さ方向Zに向けて配置される。金属板3aは、高さ方向Zの板厚が一定に形成される。また、金属冷却板3は、金属板3aの上側の板面に2つのボス3bを有する。ボス3bは、高さ方向Zの上側に向けて延び、発熱部品11を固定するためのボルト8が上側から捩じ込まれるものである。
【0019】
ここで、実施形態の発熱部品11は、上述したように、リレー1、及び、バスバー2である。この発熱部品11は、リレー1の下部にバスバー2が1対設けられる。即ち、発熱部品11は、1つのリレー1に2本のバスバー2A,2Bが接続される。バスバー2A,2Bは、板状に形成され、各図において、板面が長さ方向X、及び、幅方向Yに沿い、高さ方向Zに向けて配置される。バスバー2A,2Bは、高さ方向Zから視てL字形状に屈曲して形成される。バスバー2A,2Bは、L字形状に屈曲する一端側がリレー1に接続されるリレー接続部2Aa,2Baとして構成され、他端側が配索材Wに接続される配索材接続部2Ab,2Bbとして構成される。リレー1は、本体1Aと、固定片1Bと、を有する。本体1Aは、直方体形状に形成され、底部にバスバー2A,2Bのリレー接続部2Aa,2Baに接続される各接続端子1Aaが設けられる(図3、及び、図4参照)。即ち、バスバー2A,2Bは、リレー1の本体1Aの底(高さ方向Zの下側)に接続される。固定片1Bは、上述したボルト8が高さ方向Zに沿って貫通する部分である。固定片1Bは、本体1Aの2箇所に設けられ、それぞれが本体1Aの側部において、長さ方向X、及び、幅方向Yを含む水平方向の相反する方向に延びて設けられる。従って、リレー1は、上側からボス3bに捩じ込まれるボルト8により、バスバー2A,2Bと共に高さ方向Zの下側の金属板3aに向けて押し付けられてボス3bに固定される。
【0020】
伝熱部材4は、絶縁性、及び、弾性を有する部材で形成され、発熱部品11と金属冷却板3との間に介在するものである。伝熱部材4は、板状に形成される伝熱板4aを有する。伝熱板4aは、各図において、板面が長さ方向X、及び、幅方向Yに沿い、高さ方向Zに向けて配置される。伝熱板4aは、金属冷却板3の金属板3aと略同一の矩形状の板面に形成される。伝熱板4aは、高さ方向Zの板厚が一定に形成される。また、伝熱部材4は、高さ方向Zに沿って伝熱板4aを貫通する2つの貫通孔4bを有する。貫通孔4bは、金属冷却板3のボス3bを挿入する部分である。伝熱部材4は、発熱部品11がボス3bに固定された状態で、貫通孔4bに挿入したボス3bによって位置決めされ、伝熱板4aの下側の板面が金属板3aの上側の板面に接触して配置される。また、伝熱部材4は、高さ方向Zに沿って伝熱板4aを貫通する複数の収容孔4cを有する。収容孔4cは、発熱部品11がボス3bに固定された状態で、バスバー2A,2BのL字形状に沿ってバスバー2A,2Bの板面の下側に配置されるように、複数が並んで設けられる。収容孔4cは、実施形態では、矩形状の穴形状で伝熱板4aを貫通する。収容孔4cの孔形状は、矩形状に限らず様々な形状であってもよい。
【0021】
スペーサ5は、絶縁性を有し、発熱部品11(バスバー2)、及び、金属板3aと同等、又は、以上の硬さを有する部材で形成される。例えば、スペーサ5は、樹脂材で形成される。スペーサ5は、伝熱部材4の収容孔4cの内部に挿入され収容される。スペーサ5は、収容孔4cの孔形状と同じ形状に形成される。従って、スペーサ5は、収容孔4cに挿入された状態で、収容孔4cの貫通方向である高さ方向Zに対して交差する方向に伝熱部材4を弾性変形させないように収容される。スペーサ5は、図3、及び、図4に示すように、電気接続箱10の組み立てにおいて、伝熱部材4の収容孔4cの内部に収容され、且つ、伝熱部材4を貫通して発熱部品11(バスバー2)と金属板3aと当接可能に設けられる。このため、スペーサ5は、伝熱部材4と共に発熱部品11(バスバー2)と金属板3aとの間に介在する。スペーサ5は、図3、及び、図4に示すように、伝熱部材4と共に発熱部品11(バスバー2)と金属板3aとの間に介在される高さ方向Zの介在寸法T1を有する。
【0022】
このように構成された電気接続箱10は、図2に示すように、高さ方向Zに沿って、下側から金属冷却板3、伝熱部材4、発熱部品11の順で重ね合わされる。また、電気接続箱10は、図3に示すように、伝熱部材4の収容孔4cの内部にスペーサ5が収容される。この状態で、電気接続箱10は、図3に示すように、ボルト8を上側からリレー1の固定片1Bに貫通させて金属冷却板3のボス3bに捩じ込む。電気接続箱10は、図4に示すように、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面と、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面とが、スペーサ5に当接するまで、ボルト8がボス3bに捩じ込まれる。従って、電気接続箱10は、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面と、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面との間隔が、これらの間に介在するスペーサ5の介在寸法T1に維持されることとなる。このとき、伝熱部材4は、発熱部品11(バスバー2)と金属板3aとの間で弾性的に圧縮され、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面、及び、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面に接触する。伝熱部材4は、図3に示すように、圧縮される前の自由状態において、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面と、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面との間に介在する介在寸法T2が、スペーサ5の介在寸法T1を超えて形成されている。そして、伝熱部材4は、図4に示すように、圧縮された状態において、スペーサ5の介在寸法T1と同等の介在寸法T2’となる。この状態で、スペーサ5は、収容孔4cを介して伝熱部材4を貫通し、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面と、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面とに当接する。
【0023】
このような電気接続箱10は、図4に示すように、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面と、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面とに、伝熱部材4の伝熱板4aの各板面が密着して伝熱性能が高められることとなる。また、電気接続箱10は、スペーサ5によって、金属冷却板3の金属板3aの上側の板面と、発熱部品11(バスバー2)の板状の下面との所定間隔が維持され、絶縁性の伝熱部材4の伝熱板4aが介在される絶縁距離が確保されることとなる。
【0024】
上述したように、実施形態の電気接続箱10は、発熱部品11と、発熱部品11を冷却する冷却部12と、を備え、冷却部12は、金属冷却板3と、絶縁性を有し発熱部品11と金属冷却板3との間に介在する伝熱部材4と、絶縁性を有し発熱部品11と金属冷却板3とに当接し発熱部品11と金属冷却板3との間に所定間隔を維持するスペーサ5と、を含む。
【0025】
また、実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wと電気的に接続される電気接続箱10と、を備え、電気接続箱10は、発熱部品11と、発熱部品11を冷却する冷却部12と、を備え、冷却部12は、金属冷却板3と、絶縁性を有し発熱部品11と金属冷却板3との間に介在する伝熱部材4と、絶縁性を有し発熱部品11と金属冷却板3とに当接し発熱部品11と金属冷却板3との間に所定間隔を維持するスペーサ5と、を含む。
【0026】
この電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHによれば、スペーサ5によって、発熱部品11と金属冷却板3との間に所定間隔が維持され、この所定間隔に伝熱部材4が介在される。このため、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、伝熱部材4による絶縁距離を確保できる。この結果、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、適正に冷却性能を確保できる。
【0027】
また、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHでは、伝熱部材4は、自由状態においてスペーサ5の介在寸法T1を超える介在寸法T2を有し、発熱部品11と金属冷却板3との間に介在された状態で弾性的に圧縮される。
【0028】
この電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHによれば、伝熱部材4がスペーサ5の介在寸法T1によって発熱部品11と金属冷却板3との間に所定間隔に配置されつつ、発熱部品11と金属冷却板3とに密着される。従って、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、スペーサ5の介在寸法T1によって伝熱部材4の圧縮率が保たれ、振動時において伝熱部材4が圧縮限界となる事態を防ぎ、伝熱部材4の耐久性を向上できる。この結果、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、伝熱部材4による冷却効果を向上できる。
【0029】
また、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHでは、伝熱部材4は、スペーサ5が挿入される収容孔4cが貫通して形成されており、スペーサ5は、収容孔4cを介して発熱部品11と金属冷却板3とに当接して設けられる。
【0030】
この電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHによれば、収容孔4cの周りの範囲においてスペーサ5によって伝熱部材4による絶縁距離を確保できる。この結果、実施形態の電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、絶縁性を確保したい伝熱部材4の所望の位置(例えば、発熱部品11(バスバー2)に対応する位置)に収容孔4cを貫通して形成してスペーサ5を挿入することで、適正な絶縁性能を確保できる。
【0031】
なお、上述した本発明の実施形態に係る電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。また、本実施形態に係る電気接続箱10、及び、ワイヤハーネスWHは、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
【符号の説明】
【0032】
3 金属冷却板
4 伝熱部材
4c 収容孔
5 スペーサ
10 電気接続箱
11 発熱部品
12 冷却部
T1 介在寸法
T2 介在寸法
W 配索材
WH ワイヤハーネス
図1
図2
図3
図4