(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164387
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】輪止め装置
(51)【国際特許分類】
B60T 3/00 20060101AFI20241120BHJP
B66F 11/04 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
B60T3/00
B66F11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079831
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】000116644
【氏名又は名称】株式会社アイチコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(74)【代理人】
【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
(74)【代理人】
【識別番号】100157417
【弁理士】
【氏名又は名称】並木 敏章
(74)【代理人】
【識別番号】100218095
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(72)【発明者】
【氏名】庄司 光孝
(72)【発明者】
【氏名】矢野 政孝
(72)【発明者】
【氏名】鴨 詠志
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA08
3F333FA08
(57)【要約】
【課題】車輪に対して正しく設置することができ、更には安全確認を容易にすることのできる輪止め装置を提供する。
【解決手段】タイヤ車輪の外周面と地面Gとの間に差し込まれる輪止め部材71と、地面G側に倒伏した下限位置と地面Gに対して起き上がった起上位置との間で揺動自在なガイド部材90とを備え、輪止め部材71を地面Gに載置していない状態では、ガイド部材90が自重により下方に揺動した下限位置に保持され、当該下限位置において保持部91が輪止め部材71の底面よりも下方に突出しており、輪止め部材71を地面Gに載置すると、保持部91が輪止め部材71の底面よりも先に地面Gに当接して押し上げられることで、ガイド部材90が下限位置から起上位置に揺動して当該起上位置に保持される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車中の車両の移動を規制する可搬式の輪止め装置であって、
前記車両に設けられた車輪の外周面と駐車路面との間に差し込まれて前記車輪を固定する輪止め部材と、
前記輪止め部材の幅方向の側方に設けられて、駐車路面側に倒伏した第1位置と駐車路面に対して起き上がった第2位置との間で揺動自在なガイド部材とを備え、
前記ガイド部材は、前記車輪の側面に当接可能な案内部と、駐車路面に当接可能な保持部とを有し、
前記輪止め部材を駐車路面に載置していない状態では、前記ガイド部材が自重により下方に揺動した前記第1位置に保持され、当該第1位置において前記保持部が前記輪止め部材の底面よりも下方に突出しており、
前記輪止め部材を駐車路面に載置すると、前記保持部が前記輪止め部材の底面よりも先に駐車路面に当接して押し上げられることで、前記ガイド部材が前記第1位置から前記第2位置に揺動して当該第2位置に保持され、
前記案内部を前記車輪の側面に当接させた状態で前記輪止め部材を前記車輪の外周面と前記駐車路面との間に差し込むことで、前記輪止め部材が前記車輪に対する適正位置に設置されるように構成されていることを特徴とする輪止め装置。
【請求項2】
前記輪止め部材の幅方向の側面部には、凹溝が設けられ、
前記ガイド部材は、前記凹溝に受容される規制突起を有し、
前記ガイド部材が前記第1位置に位置する状態では、前記規制突起が前記凹溝の溝側面に当接することで、前記ガイド部材の当該第1位置を越える下方への揺動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の輪止め装置。
【請求項3】
前記ガイド部材が前記第1位置に位置する状態では、前記案内部が前記輪止め部材の底面と略平行な姿勢となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の輪止め装置。
【請求項4】
前記輪止め部材の背面部には、作業者が把持可能な取手が突出して設けられており、
前記ガイド部材には、前記輪止め部材の側面側において前記背面部と前記取手との間を遮蔽する遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の輪止め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高所作業車などの車両の逸走を防止する輪止め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高所作業車などの車両においては、車両を駐車して作業を行う場合に、駐車ブレーキ(サイドブレーキ)による車輪の制動に加えて、この車輪と駐車路面との間に楔形状の輪止めを設置することで車両の逸走防止を図っている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車輪に対して輪止めが正しく設置されていなければ、輪止めの効果が十分に発揮されず、作業の安全性を十分に確保できないという課題があった。また、安全管理者が輪止めに対する安全確認を行う際には、輪止めの設置位置まで実際に近付いて腰を落として屈んだ姿勢で確認作業を行わなければならず、安全確認の作業負担が大きいという問題がある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、車輪に対して正しく設置することができ、更には安全確認を容易にすることのできる輪止め装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る輪止め装置は、駐車中の車両の移動を規制する可搬式の輪止め装置であって、前記車両に設けられた車輪の外周面と駐車路面との間に差し込まれて前記車輪を固定する輪止め部材と、前記輪止め部材の幅方向の側方に設けられて、駐車路面側に倒伏した第1位置(例えば、実施形態における下限位置)と駐車路面に対して起き上がった第2位置(例えば、実施形態における起上位置)との間で揺動自在なガイド部材とを備え、前記ガイド部材は、前記車輪の側面に当接可能な案内部(例えば、実施形態におけるガイドバー部98)と、駐車路面に当接可能な保持部とを有し、前記輪止め部材を駐車路面に載置していない状態では、前記ガイド部材が自重により下方に揺動した前記第1位置に保持され、当該第1位置において前記保持部が前記輪止め部材の底面よりも下方に突出しており、前記輪止め部材を駐車路面に載置すると、前記保持部が前記輪止め部材の底面よりも先に駐車路面に当接して押し上げられることで、前記ガイド部材が前記第1位置から前記第2位置に揺動して当該第2位置に保持され、前記案内部を前記車輪の側面に当接させた状態で前記輪止め部材を前記車輪の外周面と前記駐車路面との間に差し込むことで、前記輪止め部材が前記車輪に対する適正位置に設置されるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成の輪止め装置において、前記輪止め部材の幅方向の側面部には、凹溝が設けられ、前記ガイド部材は、前記凹溝に受容される規制突起を有し、前記ガイド部材が前記第1位置に位置する状態では、前記規制突起が前記凹溝の溝側面(例えば、実施形態における第1溝側面79c)に当接することで、前記ガイド部材の当該第1位置を越える下方への揺動が規制されることが好ましい。
【0008】
また、上記構成の輪止め装置において、前記ガイド部材が前記第1位置に位置する状態では、前記案内部が前記輪止め部材の底面と略平行な姿勢となるように構成されていることが好ましい。
【0009】
また、上記構成の輪止め装置において、前記輪止め部材の背面部には、作業者が把持可能な取手が突出して設けられており、前記ガイド部材には、前記輪止め部材の側面側において前記背面部と前記取手との間を遮蔽する遮蔽部が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る輪止め装置によれば、車輪の外側面に案内部を当接させながら車輪と駐車路面との間に輪止め部材を差し込むという簡単な作業で、輪止め部材を車輪に正しく設置することができるため、輪止め本来の効果を十分に発揮して車両の逸走防止を図ることができるとともに、この輪止め部材の設置位置においてガイド部材が地面に対して起き上がった状態となることで、作業者(安全管理者)は無理な姿勢をとることなく車両からある程度離れた場所からでも輪止め部材が正しく設置されていることを容易に判断することができるため、作業者(安全管理者)の輪止めに対する安全確認を効果的に支援することができ、その結果、作業の安全性を向上させることが可能となる。
【0011】
また、本発明に係る輪止め装置では、規制突起が凹溝の溝側面に当接することにより輪止め部材に対してガイド部材が第1位置に保持される構成とすることで、輪止め部材の側面部に形成されている既存の溝を凹溝として利用することができるため、輪止め装置の製造コストを低減することが可能となる。
【0012】
さらに、本発明に係る輪止め装置では、ガイド部材が第1位置にある状態においては、案内部が輪止め部材の底面に沿って駐車路面と略平行な姿勢に配置されることで、輪止め部材を駐車路面に載置したときにガイド部材が第1位置から上方に起き上がったこと(第2位置に達したこと)を強調することができ、作業者(安全管理者)の輪止めに対する安全確認を一層容易なものとすることが可能となる。
【0013】
また、本発明に係る輪止め装置では、ガイド部材が第1位置と第2位置との間を揺動する際に、輪止め部材の背面部と取手との間を遮蔽する遮蔽部が設けられていることで、作業者が背面部と取手との間に手指を挿し込んで、この手指が揺動中のガイド部材の保持部と取手との間に挟まれてしまう事態を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施形態に係る高所作業車の側面図である。
【
図2】本実施形態に係る安全装置の機能ブロック図である。
【
図3】本実施形態の輪止め装置をタイヤ車輪の前後に設置した状態の側面図である。
【
図4】上記輪止め装置を後方側から見た斜視図である。
【
図5】上記輪止め装置を前方側から見た斜視図である。
【
図8】上記輪止め装置におけるガイド部材の斜視図である。
【
図10】上記輪止め装置の輪止め部材およびガイド部材が地面に当接していない状態を示す側面図である。
【
図11】上記輪止め装置のガイド部材が地面に当接した状態を示す側面図である。
【
図12】上記輪止め装置の輪止め部材およびガイド部材が地面に当接した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本実施形態に係る高所作業車1を
図1に示しており、まず、この図を参照して高所作業車1の全体構成について説明する。
【0016】
高所作業車1は、
図1に示すように、車体2の前部に運転キャビン7を有し、車体2の前後に配設された左右一対のタイヤ車輪5(前輪5f及び後輪5r)により走行可能なトラック車両をベースに構成されている。車体2は、タイヤ車輪5(前輪5f及び後輪5r)が配設されたシャシフレームと、このシャシフレーム上に取り付けられたサブフレームとからなる車体フレームを備えて構成されている。
【0017】
車体2の前後左右には、高所作業時に車体2を持ち上げ支持するジャッキ装置10が設けられている。ジャッキ装置10は、前輪5fの後方に配設された左右一対のフロントジャッキ10fと、後輪5rの後方に配設された左右一対のリアジャッキ10rとを有して構成される。各ジャッキ10f,10rは、その内部に設けられたジャッキシリンダ11を駆動させて下方に伸長させることで車体2を持ち上げ支持し、これにより車両全体を安定させた状態とする。車体2の後端部には、各ジャッキ10f,10rや後述するブーム30等の作動操作を行うための下部操作装置27が設けられている。
【0018】
車体2の下部の左右両サイドにおいて、後輪5rとリアジャッキ10rとの間には、輪止め装置70を格納するための輪止め格納部15が設けられている。なお、
図1では、車体2の左側後方の下部に取り付けられた輪止め格納部15のみが表れている。この輪止め格納部15は、上下方向に開放された開口部を有しており、輪止め装置70を2個1組で上方から差し込み可能に構成されている。本実施形態では、車体2には2箇所(左右両サイド)の輪止め格納部15が設けられているため、タイヤ車輪5の個数(4輪)に対応する合計4個の輪止め装置70を格納可能になっている。
【0019】
車体2における運転キャビン7後方の架装領域には、旋回モータ24により駆動されて上下軸回りに水平旋回作動自在に構成された旋回台20が設けられている。この旋回台20から上方に延びた支柱21には、ブーム30の基端部がフートピン22を介して上下方向に揺動自在(起伏自在)に取り付けられている。また、車体2の架装領域の左右には、作業工具や作業機材などを収納するための工具箱26が設けられている。
【0020】
ブーム30は、旋回台20側から順に、基端ブーム30a、中間ブーム30b及び先端ブーム30cが入れ子式に組み合わされた構成を有しており、その内部に設けられた伸縮シリンダ31の伸縮駆動により、ブーム30を軸方向(長手方向)に伸縮作動させることができる。また、基端ブーム30aと支柱21との間には起伏シリンダ23が跨設されており、この起伏シリンダ23を伸縮駆動させることにより、ブーム30全体を上下面(垂直面)内で起伏作動させることができる。
【0021】
先端ブーム30cの先端部には、垂直ポスト(図示せず)が上下方向に揺動自在に枢支されている。この垂直ポストは、先端ブーム30cの先端部との間に跨設された上部レベリングシリンダ(図示せず)と、基端ブーム30aと支柱21との間に跨設された下部レベリングシリンダ25とにより、ブーム30の起伏の如何に拘らず常時垂直姿勢に保持されるように揺動制御(レベリング制御)される。この垂直ポストには、作業者搭乗用の作業台40が作業台ブラケット(図示せず)を介して取り付けられている。この作業台ブラケットの内部には首振りモータ34(
図2を参照)が設けられており、この首振りモータ34を回転駆動させることにより、作業台40全体を垂直ポスト回りに首振り作動(水平旋回作動)させることができる。ここで、垂直ポストは、上述のように常時垂直姿勢が保
たれるため、結果として作業台40の床面はブーム30の起伏角度によらず常時水平に保持される。
【0022】
作業台40には、これに搭乗した作業者が操作する操作レバーや操作スイッチ、操作ダイヤル等の各操作手段を備えた上部操作装置45が設けられている。そのため、作業台40に搭乗した作業者は、上部操作装置45を操作することにより、旋回台20の旋回作動(旋回モータ24の回転駆動)、ブーム30の起伏作動(起伏シリンダ23の伸縮駆動)、ブーム30の伸縮作動(伸縮シリンダ31の伸縮駆動)、作業台40の首振り作動(首振りモータ34の回転駆動)などの各作動操作を行うことができる。
【0023】
車体2に設けられたジャッキ装置10(ジャッキ10f,10r)及び高所作業装置(旋回台20、ブーム30、作業台40等)の作動機構は、
図2に示すように、上部操作装置45や下部操作装置27からの操作信号を受けて、ジャッキシリンダ11、旋回モータ24、起伏シリンダ23、伸縮シリンダ31及び首振りモータ34等(以下、まとめて「油圧アクチュエータ」とも称する)を制御するコントローラ60と、この油圧アクチュエータを駆動させるために作動油を供給する油圧ユニット50と、ジャッキ装置10及び高所作業装置等を作動させる動力源となる架装部バッテリ59とを備えて構成される。
【0024】
上部操作装置45もしくは下部操作装置27の操作により出力された操作信号は、コントローラ60に入力される。コントローラ60は、その操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット50(制御バルブ53)に出力する。
【0025】
油圧ユニット50は、作動油を吐出する油圧ポンプ51と、油圧ポンプ51を駆動するポンプ駆動モータ52と、油圧ポンプ51から各油圧アクチュエータに供給する作動油の供給方向及び供給量を制御する制御バルブ53とを有して構成される。ポンプ駆動モータ52は、架装部バッテリ59からインバータ54を介して供給される電力により回転駆動される。制御バルブ53は、ジャッキシリンダ11に対応する電磁比例制御バルブV1、旋回モータ24に対応する電磁比例制御バルブV2、起伏シリンダ23に対応する電磁比例制御バルブV3、伸縮シリンダ31に対応する電磁比例制御バルブV4、首振りモータ34に対応する電磁比例制御バルブV5を有している。この制御バルブ53は、コントローラ60からの指令信号に基づき、各電磁比例制御バルブV1~V5のスプールを電磁駆動して、油圧ポンプ51から各油圧アクチュエータに供給される作動油の供給方向及び供給量を制御し、各油圧アクチュエータの駆動方向及び駆動速度を制御する(ジャッキ装置10及び高所作業装置の作動方向及び作動速度を制御する)。
【0026】
このような構成の高所作業車1では、目的の作業現場に駐車して所要の作業を行う場合、その作業の開始前(各ジャッキ10f,10rの作動操作を行う前)に、駐車ブレーキ(パーキングブレーキ)を作動させて左右の後輪5rを制動させてから、その駐車路面(地面)とタイヤ車輪5の外周面(トレッド面)との間に輪止め装置70を設置して、車両の逸走防止を図るようになっている。
【0027】
次に、本実施形態の輪止め装置70について
図3~
図8を参照して説明する。以下では、説明の便宜上、輪止め装置70の長さ方向(差し込み方向)を「前後方向」、輪止め装置70の幅方向を「左右方向」、輪止め装置70の高さ方向を「上下方向」と定めるが、輪止め70の配置方向を特定するものではない。
【0028】
輪止め装置70は、
図3に示すように、タイヤ車輪5の外周面5tと駐車路面(「地面」とも呼称する)Gとの間に差し込まれる輪止め部材71と、この輪止め部材71の側面に取り付けられる可動式のガイド部材90とを備えて構成される。以下では、輪止め装置70(輪止め部材71)の前後方向の向きとして、タイヤ車輪5の外周面5tと駐車路面
Gとの間に差し込まれる側を「先端側」と定め、その反対側を「基端側」と定める。
【0029】
ここで、本実施形態では、二種類の輪止め装置70が用意されている。この輪止め装置70の種類としては、輪止め部材71の先端側から見てガイド部材90が輪止め部材71の右側に配置された輪止め装置70Aと、輪止め部材71の先端側から見てガイド部材90が輪止め部材71の左側に配置された輪止め装置70Bとがある。例えば、
図3に示すように、駐車路面(地面)Gが平坦地である場合には、タイヤ車輪5の前後方向の一方側に輪止め装置70Aが設置され、タイヤ車輪5の前後方向の他方側に輪止め装置70Bが設置される。この一対の輪止め装置70A,70Bは、左右対称の構成であるため、同一の構成の部位または同一の機能を有する部位には同一の符号を付して、以下では、
図4~
図8を参照しながら、輪止め装置70Aを代表して説明する。また、本実施形態においては、輪止め装置70Aと輪止め装置70Bとを特に区別する必要がない場合には、末尾の記号A,Bを省略して、単に「輪止め装置70」と呼称する。
【0030】
輪止め部材71は、例えば合成樹脂材料(プラスチック材料)を用いて楔形状に形成されている。輪止め部材71は、地面G(
図6等を参照)に接する底部をなす接地部72と、タイヤ車輪5の外周面5tと対向して配置されるストッパ部73と、最上部を形成する頂部74と、接地部72と頂部74とを繋ぐ背面部75と、左右一対の側面部76とを有している。
【0031】
接地部72には、前後方向に沿って山部と谷部が連続的に形成されることで地面に対する滑り止めをなす滑り止め部72aが形成されている。ストッパ部73は、輪止め部材71の先端側から基端側に向けて徐々に高くなるとともに斜め上方に向けて凹となる湾曲面として形成されており、タイヤ車輪5の外周面5tに当接又は近接可能に構成されている。なお、このストッパ部73は、一部もしくは全てが傾斜面により形成されていてもよい。背面部75には、輪止め装置70を持ち運ぶ際などに作業者が把持する断面T字形の取手75aが突出形成されている。
【0032】
側面部76には、接地部72と背面部75とに挟まれた角部近傍の位置に、断面円形の軸孔77(
図9を参照)が左右方向に貫通形成されている。この軸孔77には、ガイド部材90の揺動軸となる軸部材(六角ボルト)80が挿通される。また、左右の側面部76の略中央には、軸孔77よりも大径に形成されたセンタ孔78が左右方向に貫通形成され、輪止め部材71の軽量化が図られている。
【0033】
また、側面部76には、輪止め部材71の幅方向(左右方向)の外方に向けて開放された凹溝79が形成されている。凹溝79は、略三角形状の溝底面79aと、この溝底面79aの周縁に沿って形成された溝側面79bとを備え、後述のガイド部材90の規制突起96を受容可能な溝深さを有して形成されている。溝側面79bは、接地部72の辺方向に沿って延びる第1溝側面79cと、背面部75の辺方向に沿って延びる第2溝側面79dと、ストッパ部73の辺方向に沿って延びる第3溝側面79eとを有する。第1溝側面79cは、ガイド部材90の規制突起96と当接してガイド部材90の下方向(
図6の反時計回り方向X)への揺動を規制する第1の規制面として形成されている。第2溝側面79dは、ガイド部材90の規制突起96と当接してガイド部材90の上方向(
図6の時計回り方向Y)への揺動を規制する第2の規制面として形成されている。
【0034】
ガイド部材90は、例えば合成樹脂材料(プラスチック材料)を用いて一体形成されており、全体としてクランク状に屈曲する板形状を呈している。ガイド部材90は、輪止め部材71の側面部76に軸部材80を介して枢結される保持部91と、保持部91の端部から略垂直に屈曲して左右方向外側に延びる連結部97と、連結部97の端部から略垂直に屈曲して輪止め部材71の側面部76と略平行に延びるガイドバー部98とを備えてお
り、輪止め部材71の側面部76に軸部材80を介して上下方向に揺動自在に連結されている。
【0035】
保持部91は、連結部97およびガイドバー部98よりも幅広に形成されている。この保持部91の基端側には、表裏に貫通する連結孔92(
図8等を参照)が開設されており、この連結孔92に軸部材80が挿通可能に形成されている。軸部材80は、ボルト軸部81およびボルト頭部82を有する六角ボルトから構成されている。ボルト軸部81の先端側には、このボルト軸部81を連結孔92および軸孔77から抜け止めするためのナット(ロックナット)83が螺着されている。
【0036】
保持部91の外周部93は、ガイド部材90の揺動に応じて地面(駐車路面)Gに接地可能な部分である。この外周部93は、連結部97に繋がり外方に凸を向けて円弧状に形成された第1周面部93aと、第1周面部93aの端部(連結部97が繋がる側とは反対側の端部)に繋がり直線状に形成された第2周面部93bと、第2周面部93bの端部(第1周面部93aが繋がる側とは反対側の端部)に繋がり外方に凸を向けて円弧状に形成された第3周面部93cと、連結部97および第3周面部93cの端部(第2周面部93bが繋がる側とは反対側の端部)に繋がり直線状に形成された第4周面部93dとを有している。第1周面部93aは、ガイド部材90が後述の下限位置にある状態(ガイドバー部98が略水平方向に指向した状態)において、輪止め部材71の接地部72よりも下方(地面G側)に突出する。また、第2周面部93b、第3周面部93cおよび第4周面部93dにより囲まれる略U字状の部分は、側面視において輪止め部材71の背面部75と取手75aとの間(背面部75の取手75aよりも下方の部分)を遮蔽可能な遮蔽部95を形成している。この遮蔽部95は、背面部75と取手75aとの間の隙間75b(
図6等を参照)を遮蔽することで、ガイド部材90が揺動する際に作業者の手指が隙間75b内に挿し込まれないようになっており、それによりガイド部材90の揺動中に保持部91の外周部93と取手75aとの間に作業者の手指(隙間75bに挿し込まれた手指)が挟まれることを防止する。
【0037】
保持部91の内側面91aは、ガイド部材90の揺動に応じて輪止め部材71の側面部76と摺接可能に構成されている。この保持部91の内側面91aにおける連結部97寄りの位置には、当該内側面91aと直交する方向(左右方向)に延びて輪止め部材71の凹溝79内に受容される規制突起96(
図8を参照)が突設されている。この規制突起96は、断面が楕円形状に形成されており、輪止め部材71の第1溝側面79cと当接可能に構成されている。この規制突起96が第1溝側面79cに当接した状態では、ガイドバー部98が輪止め部材71の接地部72に沿って前後方向を指向するとともに、第1周面部93aが輪止め部材71の接地部72よりも下方に突出して配置される。
【0038】
連結部97は、保持部91とガイドバー部98とをクランク状に繋いでおり、輪止め部材71の側面部76に対してガイドバー部98を幅方向(左右方向)に所定距離だけ離間配置している。なお、ガイド部材90の重心位置90aは、連結部97上に配置されている(詳細後述)。
【0039】
ガイドバー部98は、輪止め部材71の側面部76と平行な方向に延びる細長い板状に形成されており、先端部が半円状に丸められている。このガイドバー部98の内側面98aは、タイヤ車輪5の外側面(左右の側面のうち外側にくる方の側面)5aに当接可能に形成されており、タイヤ車輪5に輪止め装置70を設置するときの幅方向の位置決め部として機能する(詳細後述)。
【0040】
かかる構成のガイド部材90は、軸部材80を中心に、規制突起96が輪止め部材71の第1溝側面79cに当接してガイドバー部98が前後方向を指向する下限位置と、規制
突起96が輪止め部材71の第2溝側面79dに当接してガイドバー部98が斜め上方を指向する上限位置との間で揺動自在に構成されている。ここで、ガイド部材90の重心位置90aは、
図6等に示すように、連結部97上に配置されている。ガイド部材90が上記の揺動範囲内(下限位置と上限位置との間)にある状態では、ガイド部材90の重心位置90aは軸部材80の軸心を通る鉛直線Nに対して前方側(輪止め部材71の先端側)に配置される。そのため、ガイド部材90は、常には自重により
図6における反時計回り方向Xに揺動付勢されて下限位置に保持される。
【0041】
また、本実施形態では、
図7に示すように、ガイドバー部98の内側面98aが輪止め部材71の側面部76と平行な面内に配置されており、輪止め部材71の幅方向の中心位置からガイドバー部98の内側面98aまでの距離Lは、タイヤ車輪5の幅寸法の1/2の距離Dとほぼ等しくなるように構成されている。それにより、ガイドバー部98の内側面98aをタイヤ車輪5の外側面5aに当接させると(ガイドバー部98の内側面98aの位置とタイヤ車輪5の外側面5aの位置とが合致すると)、輪止め部材71の幅方向の中心がタイヤ車輪5の幅方向の中心と合致する適正な位置関係となる(輪止め部材71がタイヤ車輪5の幅方向の中心に位置決めされることになる)。
【0042】
次に、本実施形態の輪止め装置70(70A)を組み立てる手順について
図9を追加参照して説明する。
図9は、輪止め装置70(70A)の分解斜視図である。
【0043】
輪止め装置70(70A)を組み立てるには、まず、輪止め部材71の一方の側面部76(先端側から見て右側の側面部76)の側にガイド部材90を配置して、当該側面部76にガイド部材90の保持部91を宛がいながら、輪止め部材71の軸孔77とガイド部材90の連結孔92とを位置合わせする。続いて、ボルト軸部81を当該一方の側面部76の側から連結孔92および軸孔77に順に挿入して、ボルト軸部81の先端部を輪止め部材71の他方の側面部76(先端側から見て左側の側面部76)から突出させる。そして、ボルト軸部81の先端側にナット83を螺着することで、ボルト頭部82とナット83との間に挟み込まれた状態で輪止め部材71とガイド部材90とが連結される。それにより、輪止め装置70(70A)が完成する。
【0044】
次に、本実施形態の輪止め装置70(70A)を設置する手順について
図10~
図12を追加参照しながら説明する。ここで、
図10は輪止め部材71の接地部72およびガイド部材90の保持部91が地面Gに当接していない状態を示し、
図11は輪止め部材71の接地部72が地面Gに当接する前にガイド部材90の保持部91が地面Gに当接した状態を示し、
図12は輪止め部材71の接地部72およびガイド部材90の保持部91が地面Gに当接した状態を示している。
【0045】
まず、輪止め装置70(70A)を車体2の輪止め格納部15から取り出して、この輪止め装置70を設置対象のタイヤ車輪5の近くまで持っていく。続いて、自身の手に持った輪止め装置70の向きや天地を確認して、輪止め部材71の接地部72が地面Gを向き、且つ、輪止め部材71の先端がタイヤ車輪5の外周面5tを向く姿勢にする。
【0046】
ここで、
図10に示すように、輪止め装置70を地面Gに載置する前の状態(輪止め部材71の接地部72が地面Gから離間した状態)においては、ガイド部材90が自重により反時計回り方向Xに揺動して下限位置に保持される。この下限位置では、ガイド部材90の規制突起96が輪止め部材71の第1溝側面79cに当接しているため、ガイド部材90が下限位置を越えて反時計回り方向Xへ揺動することが規制されている。また、この下限位置においては、ガイド部材90の第1周面部93aが輪止め部材71の接地部72よりも下方に突出した位置に保持されるとともに、ガイド部材90のガイドバー部98が前後方向に指向した水平姿勢(倒伏した姿勢)に保持される。
【0047】
続いて、
図11に示すように、輪止め装置70を地面Gに載置する際に、輪止め部材71の接地部72を地面Gの近傍までもっていくと、輪止め部材71の接地部72よりも先にガイド部材90の第1周面部93aが地面Gに当接して当該第1周面部93aが上方に押し上げられることで、ガイド部材90が軸部材80を中心に時計回り方向Y(上方向)に揺動する。すなわち、この輪止め装置70においては、輪止め部材71の接地部72が地面Gに当接する前に、ガイド部材90の第1周面部93aが地面Gに当接する位置関係にあり、輪止め部材71の接地部72が地面Gに当接するまでの間にガイド部材90の第1周面部93aを地面Gとの当接によって押し上げてガイド部材90を上方(時計回り方向Y)に揺動させるようになっている。このガイド部材90の上方(時計回り方向Y)への揺動は、輪止め部材71の接地部72と保持部91の第1周面部93aとが同じ高さ位置(接地部72と第1周面部93aとが共に地面Gに当接する位置)となるまで行われる。
【0048】
続いて、
図12に示すように、輪止め部材71の接地部72を地面Gに当接させると、ガイド部材90の第1周面部93aと輪止め部材71の接地部72とが共に地面Gに当接した面一の状態となる。それにより、ガイド部材90の上方(時計回り方向Y)への揺動が停止して、ガイドバー部98が斜め上方を向いて起き上がった位置(「起上位置」と呼称する)で保持される。この起上位置では、ガイド部材90に作用する軸部材80回りのモーメントとして、自重により生じるモーメント(反時計回り方向Xのモーメント)と、地面Gからの接地反力により生じるモーメント(時計回り方向Yのモーメント)とが釣り合うことで、ガイド部材90が起上位置で保持される。なお、本実施形態において、起上位置は上限位置よりも手前の位置(規制突起96が第2溝側面79dに当接する前の位置)に設定されているが、この構成に限定されるものではなく、起上位置と上限位置とを同一の位置(規制突起96が第2溝側面79dに当接する位置)に設定してもよい。
【0049】
続いて、輪止め部材71をタイヤ車輪5の外周面5tに近付けていき、ガイドバー部98の内側面98aをタイヤ車輪5の外側面5aに当接させる。そして、そのままガイドバー部98の内側面98aをタイヤ車輪5の外側面5aに当接(摺接)させながら、輪止め部材71の先端部をタイヤ車輪5の外周面5aと地面Gとの間に差し込む。それにより、輪止め装置70がタイヤ車輪5の外側面5a(ガイドバー部98とタイヤ車輪5との当接面)に沿って案内されて、輪止め部材71の幅方向の中心位置とタイヤ車輪5の幅方向の中心位置とが一致した状態で、輪止め部材71が左右に傾くことなくタイヤ車輪5の外側面5aに沿って平行に移動し、輪止め部材71のストッパ部73がタイヤ車輪5の外周面5tに当接することになる。このようにガイド部材90のガイドバー部98がタイヤ車輪5の外側面5aに当接した状態で、輪止め部材71のストッパ部73がタイヤ車輪5の外周面5tに当接することで、輪止め部材71がタイヤ車輪5に対する適正位置に設置される。
【0050】
また、輪止め装置70を設置した状態では、ガイド部材90がタイヤ車輪5の外側面5a側で起き上がった状態で保持されることで、作業者(安全管理者)は腰を屈めた無理な姿勢や不自然な姿勢をとることなく車両からある程度離れた場所からでも、ガイド部材90を目視確認することにより、輪止め部材71がタイヤ車輪5に対して正しく設置されていることを容易に判断することができる。また、輪止め部材71を誤って天地逆に設置した場合には、ガイド部材90が地面Gに対して起き上がらないため(ガイド部材90が地面Gに向けて倒伏した姿勢に保持されるため)、輪止め装置70が誤った使用方法で設置されていることを容易に目視判断することができる。
【0051】
以上、本実施形態の輪止め装置70によれば、タイヤ車輪5の外側面5aにガイドバー部98を当接させながらタイヤ車輪5と地面Gとの間に輪止め部材71を差し込むという
簡単な作業で、輪止め部材71をタイヤ車輪5に正しく設置することができるため、輪止め本来の効果を十分に発揮して車両の逸走防止を図ることができるとともに、この輪止め部材71の設置位置においてガイド部材90が地面Gに対して起き上がった状態となることで、作業者(安全管理者)は無理な姿勢をとることなく車両からある程度離れた場所からでも輪止め部材71が正しく設置されていることを容易に判断することができるため、作業者(安全管理者)の輪止めに対する安全確認を効果的に支援することができ、その結果、作業の安全性を向上させることが可能となる。
【0052】
また、本実施形態の輪止め装置70によれば、規制突起96が凹溝79の第1溝側面79cに当接することにより輪止め部材71に対してガイド部材90が下限位置に保持される構成とすることで、輪止め部材71の側面部76に形成されている既存の溝を凹溝79として利用することができるため、輪止め装置70の製造コストを低減することが可能となる。
【0053】
また、本実施形態の輪止め装置70によれば、ガイド部材90が下限位置にある状態においては、ガイドバー部98が輪止め部材71の接地面72に沿って地面と略平行な姿勢に配置されることで、輪止め部材71を地面Gに載置したときにガイド部材90が下限位置から上方に起き上がったこと(起上位置に達したこと)を強調することができ、作業者(安全管理者)の輪止めに対する安全確認を一層容易なものとすることが可能となる。
【0054】
なお、輪止め装置70がタイヤ車輪5に対して適正位置に設置された場合に、ガイドバー部98は斜め上方を向いた姿勢に保持されるが、このガイドバー部98がタイヤ車輪5の回転中心J(
図3を参照)を向いた姿勢に保持されるように構成してもよい。このような構成によれば、ガイドバー部98の向きがタイヤ車輪5の回転中心Jに向けられているかどうかを確認するだけで、輪止め部材71がタイヤ車輪5に対して適正に設置されているか否かを簡単且つ確実に判断することができ、作業者(安全管理者)の輪止めに対する安全確認を一層効果的なものとすることが可能となる。
【0055】
また、本実施形態の輪止め装置70では、ガイド部材90が下限位置と起上位置との間を揺動する際に、輪止め部材71の背面部75と取手75aとの間を遮蔽する遮蔽部95が設けられていることで、作業者が側面部76側から背面部75と取手75aとの間に手指を挿し込んで、この手指が揺動中のガイド部材90の保持部91と取手75aとの間に挟まれてしまう事態を防止することが可能となる。
【0056】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
【0057】
上記実施形態では、ガイド部材90の第1周面部93aが円弧状に形成されていたが、この構成に限定されるものではなく、ガイド部材90の下限位置において輪止め部材71の接地部72よりも下方に突出するものであれば、円弧状以外の曲線状でもよく、直線状であってもよい。
【0058】
上記実施形態では、ガイド部材90が起上位置にある場合に、ガイドバー部98が斜め上方を向いた姿勢に保持されるが、この構成に限定されるものではなく、ガイドバー部98が垂直上方を向いた姿勢で保持されるように構成してもよい。
【0059】
上記実施形態では、本発明に係る車両(作業車両)として、トラックマウント式の高所作業車を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、クレーン車などの他の作業車両や、ダンプトラックなどの運搬車両等に適用してもよい。また、上記実施形態では、電気駆動型(バッテリ駆動型)の高所作業車を例示して説明したが、これに限
定されるものではなく、エンジンの動力をPTO機構(パワーテイクオフ機構)によって取り出して油圧ポンプを駆動するPTO駆動型の高所作業車や、その両者を具備して動力源を選択的に切り替えるハイブリッド型の高所作業車であってもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 高所作業車
2 車体
5 タイヤ車輪
5a 外側面
5t 外周面
15 輪止め格納部
70 輪止め装置
71 輪止め部材
72 接地部
73 ストッパ部
75 背面部
75a 取手
76 側面部
79 凹溝
79c 第1溝側面(溝側面)
80 軸部材
90 ガイド部材
91 保持部
95 遮蔽部
98 ガイドバー部(案内部)
98a 内側面
G 地面(駐車路面)