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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164466
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20241120BHJP
   G03B 17/14 20210101ALI20241120BHJP
   H04N 23/51 20230101ALI20241120BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B17/14
H04N23/51
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079954
(22)【出願日】2023-05-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】才木 淳
(72)【発明者】
【氏名】和田 倫太郎
【テーマコード(参考)】
2H101
5C122
【Fターム(参考)】
2H101EE08
5C122EA57
5C122GE01
5C122GE11
5C122GE19
(57)【要約】
【課題】撮像装置において、形状のバラツキがあっても、一方の部材を少なくとも1つの他方の部材における複数の取り付け面に対して正常に接触させる。
【解決手段】撮像装置は、第1および第2の取り付け面を備えるケーシング18と、第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材42と、ケーシング18とシート固定部材42との間に配置されるシート状部材40とを有する。シート固定部材42は、第1の部分42aと、第1の部分42aに対して変位可能な第2の部分42bとを含んでいる。シート固定部材42の第1の接触面が、第1の部分42aに設けられている。シート固定部材42の第2の接触面が、第2の部分42bに設けられている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられている、撮像装置。
【請求項2】
前記シート固定部材が、前記第1の部分と前記第2の部分とを連結する連結部を含み、
前記ケーシングと前記シート固定部材の対向方向のサイズについて、前記連結部が、前記第1および第2の部分に比べて小さい、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記ケーシングの前記第1および第2の取り付け面それぞれにねじ穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記第1および第2の接触面それぞれに貫通穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記貫通穴を通過して前記ケーシングの前記ねじ穴に係合する固定ねじを、さらに有する、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記シート状部材の一部分を介して、前記ケーシングの前記第2の取り付け面に接触する、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記ケーシングが金属材料から作製され、
前記シート状部材が、接地用端子を備えるフレキシブル回路基板であって、
前記シート状部材の前記一部分が、前記接地用端子である、請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記シート状部材に接続され、外部装置と無線通信を実行する無線通信ユニットを、さらに有し、
前記無線通信ユニットが、前記シート状部材の前記接地用端子を介して、前記ケーシングに電気的に接続されている、請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記ケーシングに進退可能に支持された操作ボタンを、さらに有し、
前記シート状部材が、前記操作ボタンによって押されるスイッチを備えるフレキシブル回路基板である、請求項1に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、金属筺体に対して接地される曲げ部と、金属筺体に固定されているベース部材に取り付けられる平面部と、を備える無線通信部保持部材を有する撮像装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-184740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載された撮像装置のように、一方の部材(無線通信部保持部材)が、少なくとも1つの他方の部材(金属筺体、ベース部材)における複数の取り付け面に接触して固定される場合、その複数の取り付け面を高精度に作製する必要がある。さもなくば、一方の部材と他方の部材が、互いに対して正常に接触しない可能性がある。当然ながら、他方の部材が高い精度で作製されても、一方の部材が高い精度で作製されていなければ、両方の部材が、互いに対して正常に接触しない可能性がある。しかしながら、両方の部材を形状のバラツキがなく高い精度で作製することは非常に困難である。
【0005】
そこで、本開示は、撮像装置において、形状のバラツキがあっても、一方の部材を少なくとも1つの他方の部材における複数の取り付け面に対して正常に接触させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様によれば、
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられている、撮像装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、撮像装置において、形状のバラツキがあっても、一方の部材を少なくとも1つの他方の部材における複数の取り付け面に対して正常に接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施の形態に係る撮像装置の斜視図
図2】撮像装置の分解斜視図
図3】撮像ユニットの分解斜視図
図4】フロントケーシングの後方斜視図
図5】フロントケーシングの後面図
図6】フロントケーシングに取り付けられた構成要素の前方分解斜視図
図7】フロントケーシングに取り付けられた構成要素の後方分解斜視図
図8】広げた状態のフレキシブル回路基板の前面図
図9】広げた状態のフレキシブル回路基板の後面図
図10】シート固定部材の前面図
図11】シート固定部材の後面図
図12図11に示すA-A線に沿ったシート固定部材の断面図
図13】複数の取り付け面を示すフロントケーシングの後面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0010】
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0011】
以下、本開示の実施の形態に係る撮像装置について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本開示の一実施の形態に係る撮像装置の斜視図である。また、図2は、撮像装置の分解斜視図である。さらに、図3は、撮像ユニットの分解斜視図である。
【0013】
なお、図に示すX-Y-Z直交座標系は、本開示の実施の形態の理解を容易にするためのものであって、本開示の実施の形態を限定するものではない。X軸方向は撮像装置の前後方向であって、Y軸方向は左右方向であって、Z軸方向は高さ方向である。撮影するときに被写体が存在する側が撮像装置の前側であって、撮像装置の右側および左側は、撮像装置をその前方から見た場合における(正面視における)右側および左側である。
【0014】
図1図3に示すように、本実施の形態に係る撮像装置10は、ハウジング12を有する。ハウジング12の前面12aにはレンズ(図示せず)が着脱可能に取り付けられるレンズマウント14が設けられている。また、ハウジング12の上面12bには、シャッタボタン16が設けられている。
【0015】
図2に示すように、本実施の形態の場合、撮像装置10のハウジング12は、レンズマウント14が設けられ、ハウジング12の前面12aを含むフロントケーシング18と、シャッタボタン16が設けられ、ハウジング12の上面12bを含むトップケーシング20と、ハウジング12の後面12cを含むリアケーシング22とから構成されている。
【0016】
図2および図3に示すように、ハウジング12内には、レンズマウント14に取り付けられたレンズを透過した被写体の像を画像データに変換する撮像ユニット24が搭載されている。また、撮像ユニット24などを制御する制御基板26がハウジング12内に搭載されている。さらに、撮像ユニット24、制御基板26などに電力供給を行うバッテリユニット28がハウジング12内に搭載されている。
【0017】
撮像ユニット24は、図3に示すように、被写体の像を画像データに変換する撮像素子30を含んでいる。撮像素子30は、レンズマウント14に取り付けられたレンズを透過した被写体の像が入射する受光面30aを備える。
【0018】
また、撮像ユニット24は、撮像素子30を撮像装置10の左右方向(Y軸方向)および高さ方向(Z軸方向)に変位させる手ブレ補正ユニット32を含んでいる。
【0019】
手ブレ補正ユニット32は、ユーザの手から撮像装置10に伝わる振動によって生じる画像ブレを抑制するためのユニットである。そのために、手ブレ補正ユニット32は、受光面30aに直交する光軸Cの延在方向(前後方向(X軸方向))に対して直交する2方向(左右方向(Y軸方向)および高さ方向(Z軸方向))に、撮像素子30を変位するように構成されている。具体的には、撮像装置10のハウジング12が変位した方向に対して逆方向に手ブレ補正ユニット32が撮像素子30を変位させることにより、画像ブレが抑制される。
【0020】
さらに、撮像ユニット24は、撮像素子30の受光面30aに対して前方に配置され、被写体からの光に含まれる赤外線をカットする赤外線フィルタ、受光面30aを保護する保護ガラスなどの複数のフィルタを含むフィルタユニット34を含んでいる。
【0021】
さらにまた、撮像ユニット24は、フィルタユニット34の前方に配置され、露光時間を調節するシャッタユニット36を含んでいる。シャッタボタン16が押されると、シャッタユニット36内のシャッタ36aが閉じ、撮像素子30の受光面30aに向かう光が遮断される。なお、撮像ユニット24は、シャッタユニット36を介して、フロントケーシング18に固定されている。
【0022】
さらに、本実施の形態の場合、図2に示すように、ハウジング12内には、無線通信ユニット38が搭載されている。無線通信ユニット38は、フロントケーシング18とバッテリユニット28との間に配置されている。この無線通信ユニット38は、外部の装置と無線通信を実行するユニットである。無線通信ユニット38は、例えば、Wi-Fi規格に準拠した無線通信を行うユニットである。
【0023】
無線通信ユニット38は、フレキシブル回路基板(シート状部材)を介して制御基板26に接続されている。
【0024】
図4は、フロントケーシングの後方斜視図である。また、図5は、フロントケーシングの後面図である。さらに、図6および図7は、フロントケーシングに取り付けられた構成要素の前方および後方分解斜視図である。さらにまた、図8および図9は、広げた状態のフレキシブル回路基板の前面図および後面図である。そして、図10および図11は、フレキシブル回路基板をフロントケーシングに固定するためのシート固定部材の前面図および後面図である。
【0025】
図4および図5に示すように、フレキシブル回路基板40は、シート固定部材42を介して、フロントケーシング18の後面に固定されている。
【0026】
フレキシブル回路基板40は、ベースフィルムと、そのベースフィルムに重なるカバーフィルムとを備え、そのベースフィルムとカバーフィルムとの間に銅などの導体から作製された導体パターンが設けられている可撓性のシート状部材である。
【0027】
本実施の形態の場合、図8および図9に示すように、フレキシブル回路基板40は、本体部40aと、本体部40aから延在する2本のケーブル部40b、40cとを備える。一方のケーブル部40bは、図2に示す無線通信ユニット38のコネクタ38aに接続される。他方のケーブル部40cは、制御基板26に接続される。これにより、無線通信ユニット38と制御基板26が、フレキシブル回路基板40を介して、電気的に接続されている。
【0028】
また、本実施の形態の場合、図7および図8に示すように、フレキシブル回路基板40の本体部40aには、複数のタクトスイッチ44が実装されている。すなわち、フレキシブル回路基板40の導体パターンには、無線通信ユニット38と制御基板26とを電気的に接続する配線パターンと、複数のタクトスイッチ44と制御基板26とを接続する配線パターンが含まれている。
【0029】
図6および図7に示すように、複数のタクトスイッチ44それぞれの前方には、操作ボタン46と、パッキン48が設けられている。操作ボタン46は、フロントケーシング18に形成された貫通穴18aに前後方向(X軸方向)に進退可能に収容される。パッキン48は、貫通穴18aを介してハウジング12内に液体などの異物が侵入しないように、貫通穴18aに蓋をする。操作ボタン46がユーザによって押されると、後退した操作ボタン46がパッキン48を介してタクトスイッチ44を押す。
【0030】
さらに、本実施の形態の場合、フレキシブル回路基板40の本体部40aには、無線通信ユニット38を接地するための接地用端子40dが設けられている。接地用端子40dは、カバーフィルムを除去することによって露出した導体パターンの一部分である。接地用端子40dは、ケーブル部40b内のグランド線(図示せず)を介して無線通信ユニット38に電気的に接続されている。無線通信ユニット38は、フレキシブル回路基板40の接地用端子40dを介してフロントケーシング18に接地されること(電気的に接続されること)により、ノイズの影響を抑えた状態で無線通信を実行することができる。
【0031】
さらにまた、本実施の形態の場合、図6および図9に示すように、フレキシブル回路基板40の本体部40aの後面には、補強板50が取り付けられている。補強板50は、フレキシブル回路基板40に比べて大きい厚さを備え、例えばポリイミド樹脂から作製されている。例えば、フレキシブル回路基板40の厚さが約0.1mmであって、補強板50の厚さが約0.3mmである。なお、フレキシブル回路基板40におけるケーブル部40b、40cは、フレキシブル性を確保するために、補強板50に取り付けられていない。
【0032】
図4図7に示すように、フレキシブル回路基板40の本体部40aは、フロントケーシング18とシート固定部材42との間に配置され、シート固定部材42によってフロントケーシング18に固定される。
【0033】
図10および図11は、シート固定部材の前面図および後面図である。
【0034】
シート固定部材42は、例えば可撓性を備える樹脂材料から作製された板状の部材である。図10および図11に示すように、シート固定部材42は、第1の部分42aと、第1の部分42aに対して撮像装置10の前後方向(X軸方向)に弾性的に変位可能な第2の部分42bとを含んでいる。
【0035】
具体的には、シート固定部材42の第1の部分42aが、シート固定部材42の大部分を占めている。第2の部分42bは、第1の部分42aから間隔をあけて離れており、連結部42cを介して第1の部分42aに連結されている。本実施の形態の場合、連結部42cは、一端で第1の部分42aに接続され、他端で第2の部分42bに接続されている。この連結部42cがたわみ変形することにより、第2の部分42bが第1の部分42aに対して変位する。
【0036】
図12は、図11に示すA-A線に沿ったシート固定部材の断面図である。
【0037】
図12に示すように、シート固定部材42において、連結部42cの肉厚t1は、第1の部分42aと第2の部分42bの肉厚t2に比べて小さい。具体的には、フロントケーシング18とシート固定部材42の対向方向(X軸方向)のサイズについて、連結部42cは、第1の部分42aと第2の部分42bに比べて小さい。その結果、連結部42cは、第1の部分42aと第2の部分42bに比べてたわみ変形しやすい。このような連結部42cを介して第1の部分42aに連結されることにより、第2の部分42bは、第1の部分42aに対して変位しやすい。
【0038】
ここからは、シート固定部材42が、第1の部分42aに対して変位可能な(すなわち変位しやすい)第2の部分42bを備えている理由について説明する。
【0039】
まず、フロントケーシング18の後面には、シート固定部材42と接触する複数の取り付け面が設けられている。
【0040】
図13は、シート固定部材が接触する複数の取り付け面を示すフロントケーシングの後面図である。
【0041】
図6および図13に示すように、まず、フロントケーシング18は、後方に向かって突出するボス部の頂面である取り付け面18b(第2の取り付け面)を備える。この取り付け面18bに、フレキシブル回路基板40が支持される。具体的には、フレキシブル回路基板40における接地用端子40dが取り付け面18bに接触して支持されている。これにより、フレキシブル回路基板40の接地用端子40dとフロントケーシング18が、電気的に接続されている。また、フレキシブル回路基板40は、図6および図7に示す複数のパッキン48にも支持されている。
【0042】
図6および図13に示すように、シート固定部材42は、フロントケーシング18に形成されて後方に向かって突出する複数のボス部の頂面である取り付け面18c(第1の取り付け面)に接触する。また、シート固定部材42は、フレキシブル回路基板40を支持する取り付け面18bにも接触する。すなわち、シート固定部材42は、取り付け面18bに対してはフレキシブル回路基板40の接地用端子40dを介して間接的に接触し、残りの複数の取り付け面18cに対しては直接的に接触する。なお、図10においては、取り付け面18bに接触する接触面42d(第2の接触面)と取り付け面18cに接触する接触面42e(第1の接触面)が、クロスハッチングで示されている。接触面42dは第2の部分42bに設けられ、残りの複数の接触面42eは第1の部分42aに設けられている。
【0043】
また、本実施の形態の場合、シート固定部材42は、図7図10、および図12に示すように、フレキシブル回路基板40の本体部40aと接触して支持する平面状のシート支持面42fを備える。これにより、ユーザの操作によって後退した操作ボタン46によってタクトスイッチ44が押されても、フレキシブル回路基板40の本体部40aは変位することなく維持される。なお、本実施の形態の場合、シート支持面42fと複数の接触面42d、42eは、同一平面上に位置する。
【0044】
本実施の形態の場合、シート固定部材42は、図5図7に示すように、複数の固定ねじ52を介して、フロントケーシング18に固定されている。具体的には、図13に示すように、フロントケーシング18の複数の取り付け面18b、18cそれぞれには、固定ねじ52と係合するねじ穴18dが形成されている。また、図8および図9に示すように、フロントケーシング18の取り付け面18bに接触するフレキシブル回路基板40の接地用端子40dには、固定ねじ52が通過する貫通穴40eが形成されている。さらに、図10および図11に示すように、フロントケーシング18の複数の取り付け面18b、18cに接触するシート固定部材42の複数の接触面42d、42eそれぞれには、固定ねじ52が通過する貫通穴42gが形成されている。固定ねじ40eがシート固定部材42の貫通穴42gとフレキシブル回路基板40の貫通穴40eを通過してフロントケーシング18のねじ穴18dに係合することにより、シート固定部材42がフロントケーシング18に固定される。その結果、フレキシブル回路基板40がフロントケーシング18に固定される。
【0045】
さらに、本実施の形態の場合、フレキシブル回路基板40とシート固定部材42は、フロントケーシング18に対して位置決めされた状態で、フロントケーシング18に取り付けられる。そのために、図6および図13に示すように、フロントケーシング18は、後方に向かって突出する複数の位置決めピン18eを備える。また、図8および図9に示すように、フレキシブル回路基板40は、位置決めピン18eと係合する貫通穴状の位置決め穴40fを備える。同様に、図10および図11に示すように、シート固定部材42も、位置決めピン18eと係合する貫通穴状の位置決め穴42hを備える。
【0046】
このようなシート固定部材42によれば、フロントケーシング18、フレキシブル回路基板40、およびシート固定部材42それぞれの形状にバラツキがあっても、フロントケーシング18に対してフレキシブル回路基板40とシート固定部材42を正常に固定することができる。特に、本実施の形態の場合、フレキシブル回路基板40の接地用端子40dとフロントケーシング18とを正常に電気的に接続することができる。これは、シート固定部材42の第2の部分42bが第1の部分42aに対して変位可能であるからである。
【0047】
具体的に説明するために、シート固定部材42において第2の部分42bが第1の部分42aに対して変位しない、例えばシート固定部材42が剛体である比較例を挙げる。
【0048】
まず、比較例の場合、シート固定部材42の接触面42eとフロントケーシング18の取り付け面18bとの間の距離を、接地用端子40dが設けられたフレキシブル回路基板40の部分の厚さと実質的に同一にする必要がある。
【0049】
そのために、比較例の場合、シート固定部材42の複数の接触面42eが同一平面上に位置するので、対応するフロントケーシング18の複数の取り付け面18cそれぞれは、まず、同一平面上に位置するように作製される必要がある。加えて、複数の取り付け面18cそれぞれは、対応するシート固定部材42の複数の接触面42eに接触した状態のときに接触面42eと取り付け面18bとの間の距離が接地用端子40dが設けられたフレキシブル回路基板40の部分の厚さと実質的に同一になるように、作製される必要がある。したがって、比較例の場合、フロントケーシング18の複数の取り付け面18b、18cは、位置関係に関して高い精度で作製される必要がある。
【0050】
これに対して、本実施の形態の場合、シート固定部材42の第2の部分42bが第1の部分42aに対して変位可能である。そのため、フロントケーシング18の取り付け面18bとシート固定部材42の接触面42eとの間の距離を考慮して、フロントケーシング18の複数の取り付け面18b、18cを位置関係に関して高い精度で作製する必要がなくなる。言い換えると、シート固定部材42の第2の部分42bに設けられた接触面42dに対応する取り付け面18bと、第1の部分42aに設けられた複数の接触面42eに対応する取り付け面18cは、互いに対して高精度に位置決めすることなく作製することができる。すなわち、フロントケーシング18の複数の取り付け面18b、18cが位置関係についてバラツキが生じても、シート固定部材42の第2の部分42bが変位するので、その第2の部分42bの接触面42dは、フレキシブル回路基板40を介して取り付け面18bに対して正常に接触することができる。なお、ここで言う正常な接触とは、一様に面接触しつつ、適切な接触圧で接触している状態を言う。その結果、フレキシブル回路基板40の接地用端子40dは、フロントケーシング18の取り付け面18bに正常に電気的に接続される。
【0051】
以上のような本実施の形態によれば、形状のバラツキがあっても、シート固定部材42をフロントケーシング18の複数の取り付け面18b、18cに対して正常に固定することができる。
【0052】
以上、上述の実施の形態を挙げて本開示の実施の形態を説明したが、本開示の実施の形態はこれに限らない。
【0053】
例えば、上述の実施の形態の場合、図10および図11に示すように、シート固定部材42の第2の部分42bは、1つの連結部42cを介して第1の部分42aに連結されている。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。第2の部分は、複数の連結部を介して第1の部分に連結されてもよい。
【0054】
また、上述の実施の形態の場合、シート固定部材42によってフロントケーシング18に固定されるシート状部材は、フレキシブル回路基板40である。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。シート状部材は、例えば、発熱源(例えば制御基板上のICチップ)とフロントケーシングとを熱的に接続する熱伝導シートであってもよい。
【0055】
さらに、上述の実施の形態の場合、図6および図7に示すように、シート固定部材42は、複数の固定ねじ52を介してフロントケーシング18に固定されている。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。例えば、フロントケーシングとシート固定部材が樹脂材料から作製されている場合、接着剤を介して、シート固定部材がフロントケーシングに固定されてもよい。この場合、接着剤が完全に硬化するまで、フロントケーシングの複数の取り付け面とシート固定部材の複数の接触面の接触状態を維持する必要がある。
【0056】
すなわち、本開示の実施の形態に係る撮像装置は、広義には、第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられている。
【0057】
以上のように、本開示における技術の例示として、上述の実施の形態を説明してきた。そのために、図面および詳細な説明を提供している。したがって、図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上述の技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0058】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略等を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本開示は、一方の部材を少なくとも1つの他方の部材における複数の取り付け面に対して接触させる必要がある撮像装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
18 ケーシング(フロントケーシング)
40 シート状部材(フレキシブル回路基板)
42 シート固定部材
42a 第1の部分
42b 第2の部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ
前記シート固定部材が、前記第1の部分と前記第2の部分とを連結する連結部を含み、
前記ケーシングと前記シート固定部材の対向方向のサイズについて、前記連結部が、前記第1および第2の部分に比べて小さい、撮像装置。
【請求項2】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記ケーシングの前記第1および第2の取り付け面それぞれにねじ穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記第1および第2の接触面それぞれに貫通穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記貫通穴を通過して前記ケーシングの前記ねじ穴に係合する固定ねじを、さらに有する、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記シート状部材の一部分を介して、前記ケーシングの前記第2の取り付け面に接触し、
前記ケーシングが金属材料から作製され、
前記シート状部材が、接地用端子を備えるフレキシブル回路基板であって、
前記シート状部材の前記一部分が、前記接地用端子である、撮像装置。
【請求項4】
前記シート状部材に接続され、外部装置と無線通信を実行する無線通信ユニットを、さらに有し、
前記無線通信ユニットが、前記シート状部材の前記接地用端子を介して、前記ケーシングに電気的に接続されている、請求項に記載の撮像装置。
【請求項5】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記ケーシングに進退可能に支持された操作ボタンを、さらに有し、
前記シート状部材が、前記操作ボタンによって押されるスイッチを備えるフレキシブル回路基板である、撮像装置。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記シート状部材の一部分を介して、前記ケーシングの前記第2の取り付け面に接触し、
前記シート固定部材が、前記第1の部分と前記第2の部分とを連結する連結部を含み、
前記ケーシングと前記シート固定部材の対向方向のサイズについて、前記シート状部材の一部分は前記シート固定部材が接するシート状部材の他部分に比べて小さく、前記連結部が、前記第1および第2の部分に比べて小さい、撮像装置。
【請求項2】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記ケーシングの前記第1および第2の取り付け面それぞれにねじ穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記第1および第2の接触面それぞれに貫通穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記貫通穴を通過して前記ケーシングの前記ねじ穴に係合する固定ねじを、さらに有する、撮像装置。
【請求項3】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記シート状部材の一部分を介して、前記ケーシングの前記第2の取り付け面に接触し、
前記ケーシングが金属材料から作製され、
前記シート状部材が、接地用端子を備えるフレキシブル回路基板であって、
前記シート状部材の前記一部分が、前記接地用端子である、撮像装置。
【請求項4】
前記シート状部材に接続され、外部装置と無線通信を実行する無線通信ユニットを、さらに有し、
前記無線通信ユニットが、前記シート状部材の前記接地用端子を介して、前記ケーシングに電気的に接続されている、請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記ケーシングに進退可能に支持された操作ボタンを、さらに有し、
前記シート状部材が、前記操作ボタンによって押されるスイッチを備えるフレキシブル回路基板である、撮像装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記シート状部材の一部分を介して、前記ケーシングの前記第2の取り付け面に接触し、
前記シート固定部材が、前記第1の部分と前記第2の部分とを連結する連結部を含み、
前記ケーシングと前記シート固定部材の対向方向のサイズについて、前記シート状部材の前記一部分は前記シート固定部材が接するシート状部材の他部分に比べて小さく、前記連結部が、前記第1および第2の部分に比べて小さい、撮像装置。
【請求項2】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記ケーシングの前記第1および第2の取り付け面それぞれにねじ穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記第1および第2の接触面それぞれに貫通穴が設けられ、
前記シート固定部材の前記貫通穴を通過して前記ケーシングの前記ねじ穴に係合する固定ねじを、さらに有する、撮像装置。
【請求項3】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記シート状部材の一部分を介して、前記ケーシングの前記第2の取り付け面に接触し、
前記ケーシングが金属材料から作製され、
前記シート状部材が、接地用端子を備えるフレキシブル回路基板であって、
前記シート状部材の前記一部分が、前記接地用端子である、撮像装置。
【請求項4】
前記シート状部材に接続され、外部装置と無線通信を実行する無線通信ユニットを、さらに有し、
前記無線通信ユニットが、前記シート状部材の前記接地用端子を介して、前記ケーシングに電気的に接続されている、請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
第1および第2の取り付け面を備えるケーシングと、
前記第1および第2の取り付け面にそれぞれ接触する第1および第2の接触面を備えるシート固定部材と、
前記ケーシングと前記シート固定部材との間に配置されるシート状部材と、を有し、
前記シート固定部材は、第1の部分と、前記第1の部分に対して変位可能な第2の部分とを含み、
前記シート固定部材の前記第1の接触面が、前記第1の部分に設けられ、
前記シート固定部材の前記第2の接触面が、前記第2の部分に設けられ、
前記ケーシングに進退可能に支持された操作ボタンを、さらに有し、
前記シート状部材が、前記操作ボタンによって押されるスイッチを備えるフレキシブル回路基板である、撮像装置。