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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016450
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】スイッチ回路及び高周波回路
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/38 20150101AFI20240131BHJP
   H03K 17/00 20060101ALI20240131BHJP
   H03K 17/693 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
H04B1/38
H03K17/00 G
H03K17/693 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118583
(22)【出願日】2022-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100189430
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100190805
【弁理士】
【氏名又は名称】傍島 正朗
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 礼滋
【テーマコード(参考)】
5J055
5K011
【Fターム(参考)】
5J055AX28
5J055BX06
5J055CX03
5J055CX24
5J055DX03
5J055DX12
5J055DX61
5J055EY17
5J055EY21
5J055EZ09
5J055EZ14
5J055GX02
5J055GX09
5K011DA01
5K011DA27
5K011JA01
5K011KA01
5K011KA18
(57)【要約】
【課題】アイソレーションを改善することができる多入力多出力のスイッチ回路を提供する。
【解決手段】スイッチ回路51は、共通端子CT1~CT3と、共通端子CT1~CT3に接続可能な選択端子ST1と、ノードND1を介して共通端子CT1及びCT3に接続可能であり、かつ、ノードND2を介して共通端子CT1及びCT2に接続可能な選択端子ST2及びST3と、共通端子CT1~CT3と選択端子ST1との間に接続されるスイッチSW1~SW3と、共通端子CT1及びCT3とノードND1との間に接続されるスイッチSW4及びSW5と、共通端子CT1及びCT2とノードND2との間に接続されるスイッチSW6及びSW7と、選択端子ST2及びST3とノードND1との間に接続されるスイッチSW8及びSW9と、選択端子ST2及びST3とノードND2との間に接続されるスイッチSW10及びSW11と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1共通端子、第2共通端子及び第3共通端子と、
前記第1共通端子、前記第2共通端子及び前記第3共通端子に接続可能な第1選択端子と、
第1ノードを介して前記第1共通端子及び前記第3共通端子に接続可能であり、かつ、第2ノードを介して前記第1共通端子及び前記第2共通端子に接続可能な第2選択端子及び第3選択端子と、
前記第1共通端子及び前記第1選択端子の間に接続される第1スイッチと、
前記第2共通端子及び前記第1選択端子の間に接続される第2スイッチと、
前記第3共通端子及び前記第1選択端子の間に接続される第3スイッチと、
前記第1共通端子及び前記第1ノードの間に接続される第4スイッチと、
前記第3共通端子及び前記第1ノードの間に接続される第5スイッチと、
前記第1共通端子及び前記第2ノードの間に接続される第6スイッチと、
前記第2共通端子及び前記第2ノードの間に接続される第7スイッチと、
前記第2選択端子及び前記第1ノードの間に接続される第8スイッチと、
前記第3選択端子及び前記第1ノードの間に接続される第9スイッチと、
前記第2選択端子及び前記第2ノードの間に接続される第10スイッチと、
前記第3選択端子及び前記第2ノードの間に接続される第11スイッチと、を備える、
スイッチ回路。
【請求項2】
前記第1共通端子、前記第2共通端子、前記第3共通端子、前記第1選択端子、前記第2選択端子、前記第3選択端子、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第6スイッチ、前記第7スイッチ、前記第8スイッチ、前記第9スイッチ、前記第10スイッチ、及び、前記第11スイッチは、半導体集積回路に含まれ、
前記半導体集積回路の平面視において、前記第2選択端子及び前記第3選択端子の各々よりも前記第1選択端子の方が前記第1共通端子、前記第2共通端子及び前記第3共通端子の近くに配置される、
請求項1に記載のスイッチ回路。
【請求項3】
前記スイッチ回路は、さらに、
前記第1ノードを介して前記第1共通端子及び前記第3共通端子に接続可能であり、かつ、前記第2ノードを介して前記第1共通端子及び前記第2共通端子に接続可能な1以上の第4選択端子と、
前記1以上の第4選択端子と前記第1ノードとの間にそれぞれ接続される1以上の第12スイッチと、
前記1以上の第4選択端子と前記第2ノードとの間にそれぞれ接続される1以上の第13スイッチと、を備える、
請求項1に記載のスイッチ回路。
【請求項4】
前記第1共通端子、前記第2共通端子、前記第3共通端子、前記第1選択端子、前記第2選択端子、前記第3選択端子、前記1以上の第4選択端子、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第6スイッチ、前記第7スイッチ、前記第8スイッチ、前記第9スイッチ、前記第10スイッチ、前記第11スイッチ、前記1以上の第12スイッチ、及び、前記1以上の第13スイッチは、半導体集積回路に含まれ、
前記半導体集積回路の平面視において、前記第2選択端子、前記第3選択端子及び前記1以上の第4選択端子の各々よりも前記第1選択端子の方が前記第1共通端子、前記第2共通端子及び前記第3共通端子の近くに配置される、
請求項3に記載のスイッチ回路。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のスイッチ回路と、
前記第1共通端子に接続される第1ローパスフィルタと、
前記第2共通端子に接続される第2ローパスフィルタと、
前記第3共通端子に接続される第3ローパスフィルタと、を備える、
高周波回路。
【請求項6】
前記高周波回路は、さらに、
前記第1選択端子に接続される第4フィルタと、
前記第2選択端子に接続される第5フィルタと、
前記第3選択端子に接続される第6フィルタと、を備える、
請求項5に記載の高周波回路。
【請求項7】
前記第4フィルタは、第1バンドの受信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタである、
請求項6に記載の高周波回路。
【請求項8】
前記第5フィルタは、前記第1バンドと同時通信可能な第2バンドの送信帯域を含む通過帯域を有する送信フィルタと前記第2バンドの受信帯域を含む通過帯域を有する受信フィルタとを含むデュプレクサである、
請求項7に記載の高周波回路。
【請求項9】
前記第6フィルタは、前記第1バンド及び前記第2バンドと同時通信可能な第3バンドの送信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタである、
請求項8に記載の高周波回路。
【請求項10】
前記高周波回路は、さらに、第2世代セルラーネットワークのための送信経路を備え、
前記送信経路は、前記第1選択端子に接続される、
請求項5に記載の高周波回路。
【請求項11】
スイッチ回路と、
第1ローパスフィルタ及び第2ローパスフィルタと、を備え、
前記スイッチ回路は、
第1共通端子、第2共通端子及び第3共通端子と、
第1選択端子、第2選択端子及び第3選択端子と、
第1ノードを介して前記第1共通端子及び前記第3共通端子に接続される第1接続端子と、
第2ノードを介して前記第1共通端子及び前記第2共通端子に接続される第2接続端子と、
第3ノードを介して前記第2選択端子及び前記第3選択端子に接続される第3接続端子と、
第4ノードを介して前記第2選択端子及び前記第3選択端子に接続される第4接続端子と、
前記第1共通端子及び前記第1選択端子の間に接続される第1スイッチと、
前記第2共通端子及び前記第1選択端子の間に接続される第2スイッチと、
前記第3共通端子及び前記第1選択端子の間に接続される第3スイッチと、
前記第1共通端子及び前記第1ノードの間に接続される第4スイッチと、
前記第3共通端子及び前記第1ノードの間に接続される第5スイッチと、
前記第1共通端子及び前記第2ノードの間に接続される第6スイッチと、
前記第2共通端子及び前記第2ノードの間に接続される第7スイッチと、
前記第2選択端子及び前記第3ノードの間に接続される第8スイッチと、
前記第3選択端子及び前記第3ノードの間に接続される第9スイッチと、
前記第2選択端子及び前記第4ノードの間に接続される第10スイッチと、
前記第3選択端子及び前記第4ノードの間に接続される第11スイッチと、を備え、
前記第1ローパスフィルタは、前記第1接続端子及び前記第3接続端子の間に接続され、
前記第2ローパスフィルタは、前記第2接続端子及び前記第4接続端子の間に接続される、
高周波回路。
【請求項12】
前記高周波回路は、さらに、
前記第1選択端子に接続される第4フィルタと、
前記第2選択端子に接続される第5フィルタと、
前記第3選択端子に接続される第6フィルタと、を備える、
請求項11に記載の高周波回路。
【請求項13】
前記第4フィルタは、第1バンドの受信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタである、
請求項12に記載の高周波回路。
【請求項14】
前記第5フィルタは、前記第1バンドと同時通信可能な第2バンドの送信帯域を含む通過帯域を有する送信フィルタと前記第2バンドの受信帯域を含む通過帯域を有する受信フィルタとを含むデュプレクサである、
請求項13に記載の高周波回路。
【請求項15】
前記第6フィルタは、前記第1バンド及び前記第2バンドと同時通信可能な第3バンドの送信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタである、
請求項14に記載の高周波回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ回路及び高周波回路に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチバンド化及びマルチモード化に対応した通信装置では、複数の高周波信号の同時通信を実現するために複数のアンテナが用いられ、複数のアンテナを切り替えるためのスイッチ回路が要求される。
【0003】
例えば、特許文献1には、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)をオン/オフすることにより信号経路を切り替える多入力多出力スイッチが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-323304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術では、複数の高周波信号の同時通信において信号経路間のアイソレーションを確保することが難しい場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、アイソレーションを改善することができる多入力多出力のスイッチ回路及びそれを備える高周波回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るスイッチ回路は、第1共通端子、第2共通端子及び第3共通端子と、第1共通端子、第2共通端子及び第3共通端子に接続可能な第1選択端子と、第1ノードを介して第1共通端子及び第3共通端子に接続可能であり、かつ、第2ノードを介して第1共通端子及び第2共通端子に接続可能な第2選択端子及び第3選択端子と、第1共通端子及び第1選択端子の間に接続される第1スイッチと、第2共通端子及び第1選択端子の間に接続される第2スイッチと、第3共通端子及び第1選択端子の間に接続される第3スイッチと、第1共通端子及び第1ノードの間に接続される第4スイッチと、第3共通端子及び第1ノードの間に接続される第5スイッチと、第1共通端子及び第2ノードの間に接続される第6スイッチと、第2共通端子及び第2ノードの間に接続される第7スイッチと、第2選択端子及び第1ノードの間に接続される第8スイッチと、第3選択端子及び第1ノードの間に接続される第9スイッチと、第2選択端子及び第2ノードの間に接続される第10スイッチと、第3選択端子及び第2ノードの間に接続される第11スイッチと、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る高周波回路は、上記スイッチ回路と、第1共通端子に接続される第1ローパスフィルタと、第2共通端子に接続される第2ローパスフィルタと、第3共通端子に接続される第3ローパスフィルタと、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る高周波回路は、スイッチ回路と、第1ローパスフィルタ及び第2ローパスフィルタと、を備え、スイッチ回路は、第1共通端子、第2共通端子及び第3共通端子と、第1選択端子、第2選択端子及び第3選択端子と、第1ノードを介して第1共通端子及び第3共通端子に接続される第1接続端子と、第2ノードを介して第1共通端子及び第2共通端子に接続される第2接続端子と、第3ノードを介して第2選択端子及び第3選択端子に接続される第3接続端子と、第4ノードを介して第2選択端子及び第3選択端子に接続される第4接続端子と、第1共通端子及び第1選択端子の間に接続される第1スイッチと、第2共通端子及び第1選択端子の間に接続される第2スイッチと、第3共通端子及び第1選択端子の間に接続される第3スイッチと、第1共通端子及び第1ノードの間に接続される第4スイッチと、第3共通端子及び第1ノードの間に接続される第5スイッチと、第1共通端子及び第2ノードの間に接続される第6スイッチと、第2共通端子及び第2ノードの間に接続される第7スイッチと、第2選択端子及び第3ノードの間に接続される第8スイッチと、第3選択端子及び第3ノードの間に接続される第9スイッチと、第2選択端子及び第4ノードの間に接続される第10スイッチと、第3選択端子及び第4ノードの間に接続される第11スイッチと、を備え、第1ローパスフィルタは、第1接続端子及び第3接続端子の間に接続され、第2ローパスフィルタは、第2接続端子及び第4接続端子の間に接続される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様に係るスイッチ回路によれば、多入力多出力のスイッチ回路においてアイソレーションを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、比較例に係る3P3T型のスイッチ回路の回路構成図である。
図2図2は、実施の形態1に係る通信装置の回路構成図である。
図3図3は、実施の形態1に係るスイッチ回路の回路構成図である。
図4図4は、実施の形態1に係るスイッチ回路内の接続状態を示す図である。
図5図5は、実施の形態1に係るスイッチ回路内の接続状態を示す図である。
図6図6は、実施の形態1に係るスイッチ回路内の接続状態を示す図である。
図7図7は、実施の形態1に係るスイッチ回路内の接続状態を示す図である。
図8図8は、実施の形態1に係るスイッチ回路内の接続状態を示す図である。
図9図9は、実施の形態1に係るスイッチ回路内の接続状態を示す図である。
図10図10は、実施の形態1に係る高周波回路が実装された高周波モジュールの平面図である。
図11図11は、実施の形態1に係る高周波回路が実装された高周波モジュールの平面図である。
図12図12は、実施の形態1に係るスイッチ回路が実装された半導体集積回路の平面図である。
図13図13は、実施の形態1の変形例1に係るスイッチ回路の回路構成図である。
図14図14は、実施の形態1の変形例1に係るスイッチ回路が実装された半導体集積回路の平面図である。
図15図15は、実施の形態1の変形例2に係る高周波回路の回路構成図である。
図16図16は、実施の形態2に係る通信装置の回路構成図である。
図17図17は、実施の形態2に係るスイッチ回路の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明に至った経緯)
多入力多出力スイッチ回路では、スイッチ回路内で経路の交差又は立体交差が発生し、経路間のアイソレーションを確保することが難しい場合がある。例えば、3P3T(Triple-Pole Triple-Throw)型のスイッチ回路では、3つの共通端子と3つの選択端子とをそれぞれ接続する9つの経路において少なくとも1つの交差又は立体交差が発生する。
【0013】
図1は、比較例に係る3P3T型のスイッチ回路の回路構成図である。比較例に係るスイッチ回路1000は、共通端子CT1001~CT1003と、選択端子ST1001~ST1003と、各経路に直列に配置されたSPST(Single-Pole Single-Throw)型のスイッチSW1001~SW1009と、を備える。このようなスイッチ回路1000内の経路では、少なくとも1つの交差又は立体交差が発生する。図1では、共通端子CT1001及び選択端子ST1002を接続する経路と、共通端子CT1002及び選択端子ST1003を接続する経路との間で立体交差GS1001が発生している。この場合、2つの経路間でアイソレーションを確保することが難しく、スイッチSW1004及びSW1008の両方が閉じられる(つまり、オンされる)ときに信号の干渉が増大する。
【0014】
そこで、以下では、アイソレーションを改善することができる多入力多出力のスイッチ回路について、実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
【0015】
なお、各図は、本発明を示すために適宜強調、省略、又は比率の調整を行った模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではなく、実際の形状、位置関係、及び比率とは異なる場合がある。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡素化される場合がある。
【0016】
以下の各図において、x軸及びy軸は、モジュール基板の主面と平行な平面上で互いに直交する軸である。具体的には、平面視においてモジュール基板が矩形状を有する場合、x軸は、モジュール基板の第1辺に平行であり、y軸は、モジュール基板の第1辺と直交する第2辺に平行である。また、z軸は、モジュール基板の主面に垂直な軸であり、その正方向は上方向を示し、その負方向は下方向を示す。
【0017】
本発明の回路構成において、「接続される」とは、接続端子及び/又は配線導体で直接接続される場合だけでなく、他の回路素子を介して電気的に接続される場合も含む。「A及びBの間に接続される」とは、A及びBの間でA及びBの両方に接続されることを意味し、A及びBを結ぶ経路に直列接続されることを意味する。
【0018】
本発明の回路構成において、「端子」とは、要素内の導体が終了するポイントを意味する。なお、要素間の経路として機能する導体のインピーダンスが十分に低い場合には、端子は、単一のポイントだけでなく、要素間の経路上の任意のポイント又は経路全体と解釈される。また、「ノード」とは、要素間の経路上の任意のポイント又は経路全体を意味する。
【0019】
本発明において、「送信帯域」とは、通信装置において送信に用いられる周波数バンドを意味する。また、「受信帯域」とは、通信装置において受信に用いられる周波数バンドを意味する。例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)バンドでは、送信帯域及び受信帯域として、互いに異なる周波数バンドが用いられ、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)バンドでは、送信帯域及び受信帯域は、同一の周波数バンドが用いられる。特に、通信装置がセルラー通信システムのユーザ端末(UE::User Equipment)として機能する場合には、FDDバンドにおいて、アップリンク動作バンド(uplink operation band)を送信帯域として用いることができ、ダウンリンク動作バンド(downlink operation band)を受信帯域として用いることができる。逆に、通信装置がセルラー通信システムの基地局(BS:Base Station)として機能する場合には、FDDバンドにおいて、ダウンリンク動作バンドを送信帯域として用いることができ、アップリンク動作バンドを受信帯域として用いることができる。
【0020】
本発明の部品配置において、「平面視」とは、z軸正側からxy平面に物体を正投影して見ることを意味する。「AがB及びCの間に配置される」とは、B内の任意の点とC内の任意の点とを結ぶ複数の線分のうちの少なくとも1つがAを通ることを意味する。「BよりもAの方が複数のCの近くに配置される」とは、Aと複数のCとの間の最短距離が、Bと複数のCとの間の最短距離よりも短いことを意味する。なお、Aと複数のCとの間の最短距離とは、Aと複数のCの各々との間の距離のうち最も短いものを意味する。「平行」及び「垂直」などの要素間の関係性を示す用語、及び、「矩形」などの要素の形状を示す用語、並びに、数値範囲は、厳格な意味のみを表すのではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の誤差をも含むことを意味する。
【0021】
(実施の形態1)
以下に、実施の形態1に係る通信装置5について説明する。本実施の形態に係る通信装置5は、セルラー通信システムにおけるユーザ端末に相当し、典型的には、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブル・デバイス等である。なお、通信装置5は、IoT(Internet of Things)センサ・デバイス、医療/ヘルスケア・デバイス、車、無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)(いわゆるドローン)、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)であってもよい。また、通信装置5は、セルラー通信システムにおける基地局として用いられてもよい。
【0022】
本実施の形態に係る通信装置5、高周波回路1及びスイッチ回路51の回路構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施の形態に係る通信装置5の回路構成図である。図3は、本実施の形態に係るスイッチ回路51の回路構成図である。
【0023】
なお、図2及び図3は、例示的な回路構成であり、通信装置5、高周波回路1及びスイッチ回路51は、多種多様な回路実装及び回路技術のいずれかを使用して実装され得る。したがって、以下に提供される通信装置5、高周波回路1及びスイッチ回路51の説明は、限定的に解釈されるべきではない。
【0024】
[1.1 通信装置5の回路構成]
まず、本実施の形態に係る通信装置5の回路構成について、図2を参照しながら説明する。通信装置5は、高周波回路1と、アンテナ2a~2cと、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)3と、BBIC(Baseband Integrated Circuit)4と、を備える。
【0025】
高周波回路1は、アンテナ2a~2cとRFIC3との間で高周波信号を伝送する。高周波回路1の内部構成については後述する。
【0026】
アンテナ2a~2cは、高周波回路1のアンテナ接続端子101~103にそれぞれ接続される。アンテナ2a~2cの各々は、通信装置5の外部から高周波信号を受信して高周波回路1へ伝送する。また、アンテナ2a~2cの各々は、高周波回路1から高周波信号を受けて通信装置5の外部に出力する。なお、アンテナ2a~2cは、通信装置5に含まれなくてもよい。また、通信装置5は、アンテナ2a~2cに加えて、さらに1以上のアンテナを備えてもよい。
【0027】
RFIC3は、高周波信号を処理する信号処理回路の一例である。具体的には、RFIC3は、高周波回路1の受信経路を介して入力された高周波受信信号を、ダウンコンバート等により信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号をBBIC4へ出力する。また、RFIC3は、BBIC4から入力された送信信号をアップコンバート等により信号処理し、当該信号処理して生成された高周波送信信号を、高周波回路1に出力する。さらに、RFIC3は、高周波回路1が有するスイッチ及び増幅器等を制御する制御部を有してもよい。なお、RFIC3の制御部としての機能の一部又は全部は、RFIC3の外部に構成されてもよく、例えば、BBIC4又は高周波回路1に含まれてもよい。
【0028】
BBIC4は、高周波回路1が伝送する高周波信号よりも低周波の中間周波数帯域を用いて信号処理するベースバンド信号処理回路である。BBIC4で処理される信号としては、例えば、画像表示のための画像信号、及び/又は、スピーカを介した通話のための音声信号が用いられる。なお、BBIC4は、通信装置5に含まれなくてもよい。
【0029】
[1.2 高周波回路1の回路構成]
次に、本実施の形態に係る高周波回路1について図2を参照しながら説明する。高周波回路1は、電力増幅器11及び12と、低雑音増幅器21及び22と、フィルタ31~33と、ローパスフィルタ41~43と、スイッチ回路51と、アンテナ接続端子101~103と、入力端子111及び112と、出力端子121及び122と、を備える。
【0030】
アンテナ接続端子101~103の各々は、高周波回路1の外部接続端子であり、高周波回路1の外部から受信信号を受けるための端子、及び/又は、高周波回路1の外部に送信信号を供給するための端子である。アンテナ接続端子101~103は、高周波回路1の外部でアンテナ2a~2cにそれぞれ接続され、高周波回路1の内部でローパスフィルタ41~43にそれぞれ接続される。
【0031】
入力端子111及び112は、高周波回路1の外部接続端子であり、高周波回路1の外部から送信信号を受けるための端子である。入力端子111は、高周波回路1の外部でRFIC3に接続され、高周波回路1の内部で電力増幅器11の入力端に接続される。入力端子112は、高周波回路1の外部でRFIC3に接続され、高周波回路1の内部で電力増幅器12の入力端に接続される。
【0032】
出力端子121及び122は、高周波回路1の外部接続端子であり、高周波回路1の外部に受信信号を供給するための端子である。出力端子121は、高周波回路1の外部でRFIC3に接続され、高周波回路1の内部で低雑音増幅器21の出力端に接続される。出力端子122は、高周波回路1の外部でRFIC3に接続され、高周波回路1の内部で低雑音増幅器22の出力端に接続される。
【0033】
電力増幅器11は、入力端子111とフィルタ32との間に接続される。具体的には、電力増幅器11の入力端は、入力端子111に接続され、電力増幅器11の出力端は、フィルタ32に含まれる送信フィルタ321に接続される。この接続構成において、電力増幅器11は、RFIC3から入力端子111を介して供給される高周波信号を増幅することができる。
【0034】
電力増幅器12は、入力端子112とフィルタ33との間に接続される。具体的には、電力増幅器12の入力端は、入力端子112に接続され、電力増幅器12の出力端は、フィルタ33に接続される。この接続構成において、電力増幅器12は、RFIC3から入力端子112を介して供給される高周波信号を増幅することができる。
【0035】
低雑音増幅器21は、フィルタ31と出力端子121との間に接続される。具体的には、低雑音増幅器21の入力端は、フィルタ31に接続され、低雑音増幅器21の出力端は、出力端子121に接続される。この接続構成において、低雑音増幅器21は、フィルタ31を通過した高周波信号を増幅することができる。
【0036】
低雑音増幅器22は、フィルタ32と出力端子122との間に接続される。具体的には、低雑音増幅器22の入力端は、フィルタ32に含まれる受信フィルタ322に接続され、低雑音増幅器22の出力端は、出力端子122に接続される。この接続構成において、低雑音増幅器22は、受信フィルタ322を通過した高周波信号を増幅することができる。
【0037】
フィルタ31(A-Rx)は、第4フィルタの一例であり、スイッチ回路51と低雑音増幅器21の入力端との間に接続される。フィルタ31は、バンドAの受信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタである。
【0038】
フィルタ32は、第5フィルタの一例であり、スイッチ回路51と電力増幅器11及び低雑音増幅器22との間に接続される。フィルタ32は、送信フィルタ321及び受信フィルタ322を含むデュプレクサである。
【0039】
送信フィルタ321(B-Tx)は、スイッチ回路51と電力増幅器11の出力端との間に接続される。送信フィルタ321は、バンドBの送信帯域を含む通過帯域を有する。
【0040】
受信フィルタ322(B-Rx)は、スイッチ回路51と低雑音増幅器22の入力端との間に接続される。受信フィルタ322は、バンドBの受信帯域を含む通過帯域を有する。
【0041】
フィルタ33(C-Tx)は、第6フィルタの一例であり、スイッチ回路51と電力増幅器12の出力端との間に接続される。フィルタ33は、バンドCの送信帯域を含む通過帯域を有する。
【0042】
バンドA~Cは、無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)を用いて構築される通信システムのための周波数バンドであり、同時に利用可能なバンドの組み合わせである。バンドA~Cは、標準化団体など(例えば3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)及びIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)等)によって予め定義される。通信システムの例としては、5GNR(5th Generation New Radio)システム、LTE(Long Term Evolution)システム及びWLAN(Wireless Local Area Network)システム等を挙げることができる。
【0043】
ローパスフィルタ41は、第1ローパスフィルタの一例であり、アンテナ接続端子101とスイッチ回路51との間に接続される。ローパスフィルタ41は、バンドA~Cよりも高いカットオフ周波数を有する。
【0044】
ローパスフィルタ42は、第2ローパスフィルタの一例であり、アンテナ接続端子102とスイッチ回路51との間に接続される。ローパスフィルタ42は、バンドA~Cよりも高いカットオフ周波数を有する。
【0045】
ローパスフィルタ43は、第3ローパスフィルタの一例であり、アンテナ接続端子103とスイッチ回路51との間に接続される。ローパスフィルタ43は、バンドA~Cよりも高いカットオフ周波数を有する。
【0046】
スイッチ回路51は、ローパスフィルタ41~43とフィルタ31~33との間に接続される。スイッチ回路51は、共通端子CT1~CT3と選択端子ST1~ST3とを含む。共通端子CT1は、第1共通端子の一例であり、ローパスフィルタ41に接続される。共通端子CT2は、第2共通端子の一例であり、ローパスフィルタ42に接続される。共通端子CT3は、第3共通端子の一例であり、ローパスフィルタ43に接続される。選択端子ST1は、第1選択端子の一例であり、フィルタ31に接続される。選択端子ST2は、第2選択端子の一例であり、フィルタ32に接続される。選択端子ST3は、第3選択端子の一例であり、フィルタ33に接続される。
【0047】
[1.3 スイッチ回路51の回路構成]
次に、本実施の形態に係るスイッチ回路51の回路構成について図3を参照しながら説明する。スイッチ回路51は、共通端子CT1~CT3及び選択端子ST1~ST3に加えて、SPST型のスイッチSW1~SW11を含む。
【0048】
スイッチSW1は、第1スイッチの一例であり、共通端子CT1及び選択端子ST1の間に接続される。スイッチSW1が閉じられる(つまり、オンされる)ことにより、共通端子CT1は、選択端子ST1に接続される。逆に、スイッチSW1が開かれる(つまり、オフされる)ことにより、共通端子CT1は、選択端子ST1に接続されない。
【0049】
スイッチSW2は、第2スイッチの一例であり、共通端子CT2及び選択端子ST1の間に接続される。スイッチSW2が閉じられることにより、共通端子CT2は、選択端子ST1に接続される。逆に、スイッチSW2が開かれることにより、共通端子CT2は、選択端子ST1に接続されない。
【0050】
スイッチSW3は、第3スイッチの一例であり、共通端子CT3及び選択端子ST1の間に接続される。スイッチSW3が閉じられることにより、共通端子CT3は、選択端子ST1に接続される。逆に、スイッチSW3が開かれることにより、共通端子CT3は、選択端子ST1に接続されない。
【0051】
スイッチSW4は、第4スイッチの一例であり、共通端子CT1及びノードND1の間に接続される。スイッチSW4が閉じられることにより、共通端子CT1は、ノードND1に接続される。逆に、スイッチSW4が開かれることにより、共通端子CT1は、ノードND1に接続されない。
【0052】
スイッチSW5は、第5スイッチの一例であり、共通端子CT3及びノードND1の間に接続される。スイッチSW5が閉じられることにより、共通端子CT3は、ノードND1に接続される。逆に、スイッチSW5が開かれることにより、共通端子CT3は、ノードND1に接続されない。
【0053】
スイッチSW6は、第6スイッチの一例であり、共通端子CT1及びノードND2の間に接続される。スイッチSW6が閉じられることにより、共通端子CT1は、ノードND2に接続される。逆に、スイッチSW6が開かれることにより、共通端子CT1は、ノードND2に接続されない。
【0054】
スイッチSW7は、第7スイッチの一例であり、共通端子CT2及びノードND2の間に接続される。スイッチSW7が閉じられることにより、共通端子CT2は、ノードND2に接続される。逆に、スイッチSW7が開かれることにより、共通端子CT2は、ノードND2に接続されない。
【0055】
スイッチSW8は、第8スイッチの一例であり、選択端子ST2及びノードND1の間に接続される。スイッチSW8が閉じられることにより、選択端子ST2は、ノードND1に接続される。逆に、スイッチSW8が開かれることにより、選択端子ST2は、ノードND1に接続されない。
【0056】
スイッチSW9は、第9スイッチの一例であり、選択端子ST3及びノードND1の間に接続される。スイッチSW9が閉じられることにより、選択端子ST3は、ノードND1に接続される。逆に、スイッチSW9が開かれることにより、選択端子ST3は、ノードND1に接続されない。
【0057】
スイッチSW10は、第10スイッチの一例であり、選択端子ST2及びノードND2の間に接続される。スイッチSW10が閉じられることにより、選択端子ST2は、ノードND2に接続される。逆に、スイッチSW10が開かれることにより、選択端子ST2は、ノードND2に接続されない。
【0058】
スイッチSW11は、第11スイッチの一例であり、選択端子ST3及びノードND2の間に接続される。スイッチSW11が閉じられることにより、選択端子ST3は、ノードND2に接続される。逆に、スイッチSW11が開かれることにより、選択端子ST3は、ノードND2に接続されない。
【0059】
ノードND1は、第1ノードの一例であり、スイッチSW4、SW5、SW8及びSW9を互いに接続する。共通端子CT1及びCT3は、ノードND1を介して選択端子ST2及びST3に接続される。
【0060】
ノードND2は、第2ノードの一例であり、スイッチSW6、SW7、SW10及びSW11を互いに接続する。共通端子CT1及びCT2は、ノードND2を介して選択端子ST2及びST3に接続される。
【0061】
なお、スイッチ回路51は、図3の回路構成に限定されない。例えば、スイッチ回路51は、信号経路をグランドに接続するシャントスイッチを含んでもよい。この場合、シャントスイッチは、信号経路が非導通状態のときに閉じられてもよい。これにより、経路間のアイソレーションを向上させることができる。
【0062】
[1.4 スイッチ回路51の接続状態]
次に、スイッチ回路51内の共通端子CT1~CT3と選択端子ST1~ST3との間の接続について図4図9を参照しながら説明する。図4図9は、本実施の形態に係るスイッチ回路51内の接続状態を示す図である。
【0063】
図4図9の左上には、共通端子CT1~CT3と選択端子ST1~ST3との間の接続状態図が表され、その下には、スイッチ回路51の回路構成図が表されている。回路構成図において、実線で表された経路は導通状態を示し、破線で表された経路は非導通状態を示す。
【0064】
図4では、スイッチSW1、SW5、SW7、SW9、SW10が閉じられ、他のスイッチが開かれている。これにより、共通端子CT1は、スイッチSW1を介して選択端子ST1に接続される。共通端子CT2は、スイッチSW7、ノードND2及びスイッチSW10を介して選択端子ST2に接続される。共通端子CT3は、スイッチSW5、ノードND1及びスイッチSW9を介して選択端子ST3に接続される。
【0065】
図5では、スイッチSW1、SW5、SW7、SW8、SW11が閉じられ、他のスイッチが開かれている。これにより、共通端子CT1は、スイッチSW1を介して選択端子ST1に接続される。共通端子CT2は、スイッチSW7、ノードND2及びスイッチSW11を介して選択端子ST3に接続される。共通端子CT3は、スイッチSW5、ノードND1及びスイッチSW8を介して選択端子ST2に接続される。
【0066】
図6では、スイッチSW2、SW5、SW6、SW9、SW10が閉じられ、他のスイッチが開かれている。これにより、共通端子CT1は、スイッチSW6、ノードND2及びスイッチSW10を介して選択端子ST2に接続される。共通端子CT2は、スイッチSW2を介して選択端子ST1に接続される。共通端子CT3は、スイッチSW5、ノードND1及びスイッチSW9を介して選択端子ST3に接続される。
【0067】
図7では、スイッチSW3、SW4、SW7、SW8、SW11が閉じられ、他のスイッチが開かれている。これにより、共通端子CT1は、スイッチSW4、ノードND1及びスイッチSW8を介して選択端子ST2に接続される。共通端子CT2は、スイッチSW7、ノードND2及びスイッチSW11を介して選択端子ST3に接続される。共通端子CT3は、スイッチSW3を介して選択端子ST1に接続される。
【0068】
図8では、スイッチSW2、SW5、SW6、SW8、SW11が閉じられ、他のスイッチが開かれている。これにより、共通端子CT1は、スイッチSW6、ノードND2及びスイッチSW11を介して選択端子ST3に接続される。共通端子CT2は、スイッチSW2を介して選択端子ST1に接続される。共通端子CT3は、スイッチSW5、ノードND1及びスイッチSW8を介して選択端子ST2に接続される。
【0069】
図9では、スイッチSW3、SW4、SW7、SW9、SW10が閉じられ、他のスイッチが開かれている。これにより、共通端子CT1は、スイッチSW4、ノードND1及びスイッチSW9を介して選択端子ST3に接続される。共通端子CT2は、スイッチSW7、ノードND2及びスイッチSW10を介して選択端子ST2に接続される。共通端子CT3は、スイッチSW3を介して選択端子ST1に接続される。
【0070】
以上のように、スイッチ回路51では、3つの共通端子CT1~CT3と3つの選択端子ST1~ST3との間の接続において、3つの経路間の交差及び立体交差を排除することができ、比較例に対して経路間のアイソレーションを改善することができる。
【0071】
なお、図4図9では、3つの共通端子CT1~CT3が3つの選択端子ST1~ST3に接続される接続状態について説明したが、スイッチ回路51内の共通端子CT1~CT3と選択端子ST1~ST3との間の接続は図4図9に限定されない。例えば、3つの共通端子CT1~CT3のうちの1つ又は2つのみが選択端子ST1~ST3のうちの1つ又は2つに接続されてもよい。この場合、共通端子CT1~CT3のうちの残りの2つ又は1つは選択端子に接続されなくてもよい。
【0072】
[1.5 高周波回路1の実装例]
次に、高周波回路1の実装例について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、本実施の形態に係る高周波回路1が実装された高周波モジュールの平面図であり、z軸正側からモジュール基板91の主面91a上の部品を透視した図である。図11は、本実施の形態に係る高周波回路1が実装された高周波モジュールの平面図であり、z軸正側からモジュール基板91の主面91b上の部品を透視した図である。図10及び図11において、各部品の配置関係が容易に理解されるように、各部品にはそれを表す文字が付されているものがあるが、実際の各部品には、当該文字は付されなくてもよい。また、図10及び図11において、部品間を接続する配線の図示が省略されている。
【0073】
なお、図10及び図11は、例示的な高周波回路1の実装図であり、高周波回路1は、多種多様な回路実装及び回路技術のいずれかを使用して実装され得る。したがって、以下に提供される高周波回路1の実装例の説明は、限定的に解釈されるべきではない。
【0074】
高周波回路1は、モジュール基板91に実装されている。モジュール基板91は、互いに対向する2つの主面91a及び91bを有する。図10に示すように、モジュール基板91の主面91aには、電力増幅器11及び12(PA)と、低雑音増幅器21及び22(LNA)と、フィルタ31及び33(A-Rx、C-Tx)と、送信フィルタ321(B-Tx)及び受信フィルタ322(B-Rx)を含むフィルタ32と、ローパスフィルタ41~43(LPF)と、スイッチ回路51(SW)と、が配置される。また、図11に示すように、モジュール基板91の主面91bには、アンテナ接続端子101~103と、入力端子111及び112と、出力端子121及び122と、を含む複数の外部接続端子が配置される。
【0075】
電力増幅器11及び12は、例えば、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)を用いて半導体集積回路に実装される。半導体材料としては、例えばシリコンゲルマニウム(SiGe)又はガリウムヒ素(GaAs)が用いられる。なお、電力増幅器11の増幅トランジスタはHBTに限定されない。例えば、電力増幅器11には、HEMT(High Electron Mobility Transistor)又はMESFET(Metal-Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられてもよい。この場合、半導体材料としては、窒化ガリウム(GaN)又は炭化シリコン(SiC)が用いられてもよい。
【0076】
低雑音増幅器21及び22は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いて半導体集積回路に実装される。このとき、半導体集積回路は、SOI(Silicon on Insulator)プロセスにより製造されてもよい。半導体材料としては、例えばシリコン(Si)が用いられる。なお、半導体材料として、ガリウムヒ素(GaAs)、シリコンゲルマニウム(SiGe)及び窒化ガリウム(GaN)のうちの少なくとも1つが用いられてもよい。
【0077】
フィルタ31~33は、例えば、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)フィルタ、バルク弾性波(BAW:Bulk Acoustic Wave)フィルタ、LCフィルタ、若しくは、誘電体フィルタ、又は、これらの任意の組み合わせを用いて実装される。なお、フィルタ31~33の実装手段は、上記に限定されない。
【0078】
ローパスフィルタ41~43は、例えば、SAWフィルタ、BAWフィルタ、LCフィルタ、若しくは、誘電体フィルタ、又は、これらの任意の組み合わせを用いて実装される。なお、ローパスフィルタ41~43の実装方法は、上記に限定されない。
【0079】
スイッチ回路51は、例えば、FET及び/又はバイポーラトランジスタを用いて半導体集積回路に実装される。半導体材料としては、例えばシリコン(Si)が用いられる。なお、半導体材料として、ガリウムヒ素(GaAs)、シリコンゲルマニウム(SiGe)及び窒化ガリウム(GaN)のうちの少なくとも1つが用いられてもよい。
【0080】
[1.6 スイッチ回路51の実装例]
ここで、スイッチ回路51が実装された半導体集積回路511の内部構造について図12を参照しながら説明する。図12は、本実施の形態に係るスイッチ回路51が実装された半導体集積回路511の平面図であり、z軸正側から半導体集積回路511内の素子を透視した図である。
【0081】
なお、図12は、例示的なスイッチ回路51の実装図であり、スイッチ回路51は、多種多様な回路実装及び回路技術のいずれかを使用して実装され得る。したがって、以下に提供されるスイッチ回路51の実装例の説明は、限定的に解釈されるべきではない。
【0082】
半導体集積回路511には、共通端子CT1~CT3及び選択端子ST1~ST3が含まれ、スイッチSW1~SW11が実装されている。スイッチSW1~SW11の各々は、直列に接続された複数のFETで構成される。
【0083】
以下に、半導体集積回路511の平面視における各素子の配置について説明する。
【0084】
共通端子CT1~CT3は、x軸に沿って配置されている。共通端子CT1は、共通端子CT2及びCT3の間に配置されている。
【0085】
スイッチSW1~SW3は、x軸に沿って配置されている。スイッチSW1は、スイッチSW2及びSW3の間に配置されている。
【0086】
スイッチSW4~SW7は、x軸に沿って配置されている。スイッチSW4及びSW6は、スイッチSW5及びSW7の間に配置されている。スイッチSW4及びSW5は隣り合っており、スイッチSW6及びSW7は隣り合っている。
【0087】
スイッチSW1、共通端子CT1及びスイッチSW4は、略y軸に沿って配置されている。共通端子CT1は、スイッチSW1及びSW4の間に配置され、スイッチSW1及びSW4に隣接している。
【0088】
スイッチSW1、共通端子CT1及びスイッチSW6は、略y軸に沿って配置されている。共通端子CT1は、スイッチSW1及びSW6の間に配置され、スイッチSW1及びSW6に隣接している。
【0089】
スイッチSW2、共通端子CT2及びスイッチSW7は、y軸に沿って配置されている。共通端子CT2は、スイッチSW2及びSW7の間に配置され、スイッチSW2及びSW7に隣接している。
【0090】
スイッチSW3、共通端子CT3及びスイッチSW5は、y軸に沿って並んで配置されている。共通端子CT3は、スイッチSW3及びSW5の間に配置され、スイッチSW3及びSW5に隣接している。
【0091】
選択端子ST2及びST3はx軸に沿って配置され、スイッチSW8及びSW9もx軸に沿って配置され、スイッチSW10及びSW11もx軸に沿って配置されている。
【0092】
スイッチSW8、選択端子ST2及びスイッチSW10は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST2は、スイッチSW8及びSW10の間に配置され、スイッチSW8及びSW10に隣接している。
【0093】
スイッチSW9、選択端子ST3及びスイッチSW11は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST3は、スイッチSW9及びSW11の間に配置され、スイッチSW9及びSW11に隣接している。
【0094】
選択端子ST1は、スイッチSW1~SW3に対して共通端子CT1~CT3とは反対側に配置されている。選択端子ST2及びST3の各々よりも選択端子ST1の方が共通端子CT1~CT3の近くに配置されている。つまり、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図12では、選択端子ST1と共通端子CT3との間の最短距離)は、選択端子ST2と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図12では、選択端子ST2と共通端子CT1との間の最短距離)よりも短く、かつ、選択端子ST3と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図12では、選択端子ST3と共通端子CT1との間の最短距離)よりも短い。
【0095】
[1.7 効果など]
以上のように、本実施の形態に係るスイッチ回路51は、共通端子CT1~CT3と、共通端子CT1~CT3に接続可能な選択端子ST1と、ノードND1を介して共通端子CT1及びCT3に接続可能であり、かつ、ノードND2を介して共通端子CT1及びCT2に接続可能な選択端子ST2及びST3と、共通端子CT1及び選択端子ST1の間に接続されるスイッチSW1と、共通端子CT2及び選択端子ST1の間に接続されるスイッチSW2と、共通端子CT3及び選択端子ST1の間に接続されるスイッチSW3と、共通端子CT1及びノードND1の間に接続されるスイッチSW4と、共通端子CT3及びノードND1の間に接続されるスイッチSW5と、共通端子CT1及びノードND2の間に接続されるスイッチSW6と、共通端子CT2及びノードND2の間に接続されるスイッチSW7と、選択端子ST2及びノードND1の間に接続されるスイッチSW8と、選択端子ST3及びノードND1の間に接続されるスイッチSW9と、選択端子ST2及びノードND2の間に接続されるスイッチSW10と、選択端子ST3及びノードND2の間に接続されるスイッチSW11と、を備える。
【0096】
これによれば、選択端子ST2及びST3は、ノードND1を介して共通端子CT1及びCT3に接続でき、ノードND2を介して共通端子CT1及びCT2に接続できる。これにより、ノードND1及びND2を除いて、スイッチ回路51内の経路の交差又は立体交差を排除することができる。また、スイッチ回路51では、ノードND1と共通端子CT1及びCT3並びに選択端子ST2及びST3の各々との間にスイッチが接続され、ノードND2と共通端子CT1及びCT2並びに選択端子ST2及びST3の各々との間にスイッチが接続される。したがって、3つの共通端子CT1~CT3と3つの選択端子ST1~ST3とが一対一で接続される場合に、どのような接続に対しても各ノードに接続される端子間の経路を1つに制限することができる(図4図9を参照)。このように、スイッチ回路51では、同時に使用される複数の経路間の交差又は立体交差を排除することができ、アイソレーションを改善することができる。このようなスイッチ回路51は、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)を送信するための複数のアンテナの切り替えなどに好適に利用することができる。
【0097】
また例えば、本実施の形態に係るスイッチ回路51において、共通端子CT1~CT3、選択端子ST1~ST3及びスイッチSW1~SW11は半導体集積回路511に含まれてもよく、半導体集積回路511の平面視において、選択端子ST2及びST3の各々よりも選択端子ST1の方が共通端子CT1~CT3の近くに配置されてもよい。
【0098】
これによれば、選択端子ST1が共通端子CT1~CT3の近傍に配置される。したがって、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3の各々との間の配線長を短くすることができ、配線抵抗による損失及び配線の浮遊容量による不整合損を低減することができる。特に、選択端子ST1は、ノードを介さずに、より少ないスイッチで共通端子CT1~CT3に接続されるため、選択端子ST1を通過する経路の挿入損失は他の選択端子ST2及びST3を通過する経路よりも小さくなる。したがって、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3との間の配線長の短縮による損失の低減効果は大きい。
【0099】
また、本実施の形態に係る高周波回路1は、スイッチ回路51と、共通端子CT1に接続されるローパスフィルタ41と、共通端子CT2に接続されるローパスフィルタ42と、共通端子CT3に接続されるローパスフィルタ43と、を備える。
【0100】
これによれば、共通端子CT1~CT3の各々にローパスフィルタが接続される。したがって、どの共通端子が送信経路に接続されても高調波歪を低減することができ、送信信号の品質を向上させることができる。
【0101】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1は、さらに、選択端子ST1に接続されるフィルタ31と、選択端子ST2に接続されるフィルタ32と、選択端子ST3に接続されるフィルタ33と、を備えてもよい。
【0102】
これによれば、選択端子ST1~ST3の各々にフィルタが接続される。したがって、少なくとも3つの周波数バンドで同時通信を実現することができる。
【0103】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1において、フィルタ31は、バンドAの受信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタであってもよい。
【0104】
これによれば、選択端子ST1をバンドAの受信経路に用いることができる。選択端子ST1は、ノードを介さずに、より少ないスイッチで共通端子CT1~CT3に接続されるので、バンドAの受信経路の挿入損失を低減して受信感度を向上させることができる。
【0105】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1において、フィルタ32は、バンドAと同時通信可能なバンドBの送信帯域を含む通過帯域を有する送信フィルタ321とバンドBの受信帯域を含む通過帯域を有する受信フィルタ322とを含むデュプレクサであってもよい。
【0106】
これによれば、選択端子ST2をバンドBの送信経路及び受信経路の両方に用いることができる。
【0107】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1において、フィルタ33は、バンドA及びBと同時通信可能なバンドCの送信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタであってもよい。
【0108】
これによれば、選択端子ST3をバンドCの送信経路に用いることができる。
【0109】
(実施の形態1の変形例1)
次に、実施の形態1の変形例1について説明する。本変形例では、スイッチ回路の選択端子の数が増加している点が、上記実施の形態1と主として異なる。以下に、本変形例について、上記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0110】
[2.1 スイッチ回路51Aの回路構成]
本変形例に係るスイッチ回路51Aの回路構成について図13を参照しながら説明する。図13は、本変形例に係るスイッチ回路51Aの回路構成図である。
【0111】
なお、図13は、例示的な回路構成であり、スイッチ回路51Aは、多種多様な回路実装及び回路技術のいずれかを使用して実装され得る。したがって、以下に提供されるスイッチ回路51Aの説明は、限定的に解釈されるべきではない。
【0112】
スイッチ回路51Aは、スイッチ回路51の代わりに高周波回路1に含まれ、共通端子CT1~CT3、選択端子ST1~ST3、及び、スイッチSW1~SW11に加えて、選択端子ST4~ST7及びスイッチSW12~SW19を含む。
【0113】
選択端子ST4~ST7は、1以上の第4選択端子の一例であり、送信経路及び/又は受信経路に接続される。例えば、選択端子ST4~ST7の各々は、バンドパスフィルタ、又は、デュプレクサに接続される。
【0114】
スイッチSW12~SW15は、1以上の第12スイッチの一例であり、選択端子ST4~ST7とノードND1との間に接続される。スイッチSW8、SW9及びSW12~SW15が選択的に閉じられることにより、選択端子ST2~ST7がノードND1に選択的に接続される。
【0115】
スイッチSW16~SW19は、1以上の第13スイッチの一例であり、選択端子ST4~ST7とノードND2との間に接続される。スイッチSW10、SW11及びSW16~SW19が選択的に閉じられることにより、選択端子ST2~ST7が選択的にノードND2に接続される。
【0116】
以上のようなスイッチ回路51Aは、選択端子ST1を共通端子CT1~CT3の任意の1つに接続し、選択端子ST2~ST7のうちの任意の2つを共通端子CT1~CT3の残りの2つに一対一で接続する場合に、3つの選択端子を3つの共通端子にそれぞれ接続する3つの経路間の交差及び立体交差を排除することができ、経路間のアイソレーションを改善することができる。
【0117】
[2.2 スイッチ回路51Aの実装例]
このようなスイッチ回路51Aが実装された半導体集積回路511Aの内部構造について図14を参照しながら説明する。図14は、本変形例に係るスイッチ回路51Aが実装された半導体集積回路511Aの平面図であり、z軸正側から半導体集積回路511A内の素子を透視した図である。
【0118】
なお、図14は、例示的なスイッチ回路51Aの実装図であり、スイッチ回路51Aは、多種多様な回路実装及び回路技術のいずれかを使用して実装され得る。したがって、以下に提供されるスイッチ回路51Aの実装例の説明は、限定的に解釈されるべきではない。
【0119】
半導体集積回路511Aには、共通端子CT1~CT3及び選択端子ST1~ST7が含まれ、スイッチSW1~SW19が実装されている。スイッチSW1~SW19の各々は、直列に接続された複数のFETで構成される。
【0120】
以下に、半導体集積回路511Aの平面視における各素子の配置について説明する。
【0121】
共通端子CT1~CT3は、x軸に沿って配置されている。共通端子CT1は、共通端子CT2及びCT3の間に配置されている。
【0122】
スイッチSW1~SW3は、x軸に沿って配置されている。スイッチSW1は、スイッチSW2及びSW3の間に配置されている。
【0123】
スイッチSW4~SW7は、x軸に沿って配置されている。スイッチSW4及びSW6は、スイッチSW5及びSW7の間に配置されている。スイッチSW4及びSW5は隣り合っており、スイッチSW6及びSW7は隣り合っている。
【0124】
スイッチSW1、共通端子CT1及びスイッチSW4は、略y軸に沿って配置されている。共通端子CT1は、スイッチSW1及びSW4の間に配置され、スイッチSW1及びSW4に隣接している。
【0125】
スイッチSW1、共通端子CT1及びスイッチSW6は、略y軸に沿って配置されている。共通端子CT1は、スイッチSW1及びSW6の間に配置され、スイッチSW1及びSW6に隣接している。
【0126】
スイッチSW2、共通端子CT2及びスイッチSW7は、y軸に沿って配置されている。共通端子CT2は、スイッチSW2及びSW7の間に配置され、スイッチSW2及びSW7に隣接している。
【0127】
スイッチSW3、共通端子CT3及びスイッチSW5は、y軸に沿って並んで配置されている。共通端子CT3は、スイッチSW3及びSW5の間に配置され、スイッチSW3及びSW5に隣接している。
【0128】
選択端子ST2~ST7はx軸に沿って配置され、スイッチSW8、SW9及びSW12~SW15もx軸に沿って配置され、スイッチSW10、SW11及びSW16~SW19もx軸に沿って配置されている。
【0129】
スイッチSW8、選択端子ST2及びスイッチSW10は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST2は、スイッチSW8及びSW10の間に配置され、スイッチSW8及びSW10に隣接している。
【0130】
スイッチSW9、選択端子ST3及びスイッチSW11は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST3は、スイッチSW9及びSW11の間に配置され、スイッチSW9及びSW11に隣接している。
【0131】
スイッチSW12、選択端子ST4及びスイッチSW16は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST4は、スイッチSW12及びSW16の間に配置され、スイッチSW12及びSW16に隣接している。
【0132】
スイッチSW13、選択端子ST5及びスイッチSW17は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST5は、スイッチSW13及びSW17の間に配置され、スイッチSW13及びSW17に隣接している。
【0133】
スイッチSW14、選択端子ST6及びスイッチSW18は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST6は、スイッチSW14及びSW18の間に配置され、スイッチSW14及びSW18に隣接している。
【0134】
スイッチSW15、選択端子ST7及びスイッチSW19は、y軸に沿って並んで配置されている。選択端子ST7は、スイッチSW15及びSW19の間に配置され、スイッチSW15及びSW19に隣接している。
【0135】
選択端子ST1は、スイッチSW1~SW3に対して共通端子CT1~CT3とは反対側に配置されている。選択端子ST2~ST7の各々よりも選択端子ST1の方が共通端子CT1~CT3の近くに配置されている。つまり、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST1と共通端子CT3との間の最短距離)は、選択端子ST2と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST2と共通端子CT2との間の最短距離)よりも短く、かつ、選択端子ST3と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST3と共通端子CT2との間の最短距離)よりも短い。さらに、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST1と共通端子CT3との間の最短距離)は、選択端子ST4と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST4と共通端子CT1との間の最短距離)よりも短く、かつ、選択端子ST5と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST5と共通端子CT3との間の最短距離)よりも短い。さらに、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST1と共通端子CT3との間の最短距離)は、選択端子ST6と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST6と共通端子CT3との間の最短距離)よりも短く、かつ、選択端子ST7と共通端子CT1~CT3との間の最短距離(図14では、選択端子ST7と共通端子CT3との間の最短距離)よりも短い。
【0136】
[2.3 効果など]
以上のように、本変形例に係るスイッチ回路51Aは、さらに、ノードND1を介して共通端子CT1及びCT3に接続可能であり、かつ、ノードND2を介して共通端子CT1及びCT2に接続可能な選択端子ST4~ST7と、選択端子ST4~ST7とノードND1との間にそれぞれ接続されるスイッチSW12~SW15と、選択端子ST4~ST7とノードND2との間にそれぞれ接続されるスイッチSW16~SW19と、を備えてもよい。
【0137】
これによれば、選択端子ST2~ST7は、ノードND1を介して共通端子CT1及びCT3に接続でき、ノードND2を介して共通端子CT1及びCT2に接続できる。これにより、ノードND1及びND2を除いて、スイッチ回路51内の経路の交差又は立体交差を排除することができる。また、スイッチ回路51Aでは、ノードND1と共通端子CT1及びCT3並びに選択端子ST2~ST7の各々との間にスイッチが接続され、ノードND2と共通端子CT1及びCT2並びに選択端子ST2~ST7の各々との間にスイッチが接続される。したがって、選択端子ST1を共通端子CT1~CT3の任意の1つに接続し、選択端子ST2~ST7のうちの任意の2つを共通端子CT1~CT3の残りの2つに一対一で接続する場合に、どのような接続に対しても各ノードに接続される端子間の経路を1つに制限することができる。このように、スイッチ回路51Aでは、同時に使用される複数の経路間の交差又は立体交差を排除することができ、アイソレーションを改善することができる。このようなスイッチ回路51Aは、SRSを送信するための複数のアンテナの切り替えなどに好適に利用することができる。
【0138】
また例えば、本変形例に係るスイッチ回路51Aにおいて、共通端子CT1~CT3、選択端子ST1~ST7及びスイッチSW1~SW19は半導体集積回路511Aに含まれ、半導体集積回路511Aの平面視において、選択端子ST2~ST7の各々よりも選択端子ST1の方が共通端子CT1~CT3の近くに配置されてもよい。
【0139】
これによれば、選択端子ST1が共通端子CT1~CT3の近傍に配置される。したがって、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3の各々との間の配線長を短くすることができ、配線抵抗による損失及び配線の浮遊容量による不整合損を低減することができる。特に、選択端子ST1は、ノードを介さずに、より少ないスイッチで共通端子CT1~CT3に接続されるため、選択端子ST1を通過する経路の挿入損失は他の選択端子ST2~ST7を通過する経路よりも小さくなる。したがって、選択端子ST1と共通端子CT1~CT3との間の配線長の短縮による損失の低減効果は大きい。
【0140】
なお、本変形例に係るスイッチ回路51Aにおいて、スイッチ回路51と比べて選択端子が増加されているが、選択端子の数は7に限定されない。例えば、選択端子の数は、4、5、6、8及び9のいずれであってもよく、10以上であってもよい。
【0141】
(実施の形態1の変形例2)
次に、実施の形態1の変形例2について説明する。本変形例では、スイッチ回路51の選択端子ST1に第2世代(2G:2nd Generation)セルラーネットワークのための送信経路が接続される点が、上記実施の形態1と主として異なる。以下に、本変形例について、上記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0142】
[3.1 高周波回路1Bの回路構成]
本変形例に係る高周波回路1Bの回路構成について図15を参照しながら説明する。図15は、本変形例に係る高周波回路1Bの回路構成図である。
【0143】
高周波回路1Bは、高周波回路1の代わりに通信装置5に含まれ、電力増幅器11~13と、低雑音増幅器22と、送信フィルタ321及び受信フィルタ322を含むフィルタ32と、フィルタ33と、ローパスフィルタ41~43と、スイッチ回路51と、アンテナ接続端子101~103と、入力端子111~113と、出力端子122と、を備える。
【0144】
入力端子113は、高周波回路1Bの外部接続端子であり、高周波回路1Bの外部から2Gセルラーネットワークの送信信号を受けるための端子である。入力端子113は、高周波回路1Bの外部でRFIC3に接続され、高周波回路1Bの内部で電力増幅器13の入力端に接続される。
【0145】
電力増幅器13は、入力端子113とスイッチ回路51との間に接続され、2Gセルラーネットワークの送信経路TP1を構成する。具体的には、電力増幅器13の入力端は、入力端子113に接続され、電力増幅器13の出力端は、スイッチ回路51の選択端子ST1に接続される。この接続構成において、電力増幅器13は、RFIC3から入力端子113を介して供給される2Gセルラーネットワークの送信信号を増幅することができる。
【0146】
[3.2 効果など]
以上のように、本変形例に係る高周波回路1Bは、2Gセルラーネットワークのための送信経路TP1を備えてもよく、送信経路TP1は、選択端子ST1に接続されてもよい。
【0147】
これによれば、ノードを介さずにより少ないスイッチで共通端子CT1~CT3に接続される選択端子ST1に、比較的高い出力電力が要求される2Gセルラーネットワークのための送信経路TP1が接続される。したがって、より高い耐電力性が必要なスイッチの数を削減することができる。
【0148】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、ローパスフィルタがスイッチ回路の共通端子と選択端子との間に接続される点が、上記実施の形態1と主として異なる。以下に、上記実施の形態1と異なる点を中心に、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0149】
本実施の形態に係る通信装置5C、高周波回路1C及びスイッチ回路51Cの回路構成について、図16及び図17を参照しながら説明する。図16は、本実施の形態に係る通信装置5Cの回路構成図である。図17は、本実施の形態に係るスイッチ回路51Cの回路構成図である。
【0150】
なお、図16及び図17は、例示的な回路構成であり、通信装置5C、高周波回路1C及びスイッチ回路51Cは、多種多様な回路実装及び回路技術のいずれかを使用して実装され得る。したがって、以下に提供される通信装置5C、高周波回路1C及びスイッチ回路51Cの説明は、限定的に解釈されるべきではない。
【0151】
また、通信装置5Cは、高周波回路1の代わりに高周波回路1Cを備える点を除いて、通信装置5と同様であるので説明を省略する。
【0152】
[4.1 高周波回路1Cの回路構成]
本実施の形態に係る高周波回路1Cについて図16を参照しながら説明する。高周波回路1Cは、電力増幅器11及び12と、低雑音増幅器21及び22と、フィルタ31~33と、ローパスフィルタ41C及び42Cと、スイッチ回路51Cと、アンテナ接続端子101~103と、入力端子111及び112と、出力端子121及び122と、を備える。
【0153】
ローパスフィルタ41Cは、第1ローパスフィルタの一例であり、スイッチ回路51Cに接続される。ローパスフィルタ41Cは、バンドA~Cよりも高いカットオフ周波数を有する。
【0154】
ローパスフィルタ42Cは、第2ローパスフィルタの一例であり、スイッチ回路51Cに接続される。ローパスフィルタ42Cは、バンドA~Cよりも高いカットオフ周波数を有する。
【0155】
[4.2 スイッチ回路51Cの回路構成]
次に、本実施の形態に係るスイッチ回路51Cの回路構成について図17を参照しながら説明する。スイッチ回路51Cは、共通端子CT1~CT3と選択端子ST1~ST3とスイッチSW1~SW11とに加えて、フィルタ接続端子FT1~FT4を含む。
【0156】
フィルタ接続端子FT1は、第1接続端子の一例であり、スイッチ回路51C外でローパスフィルタ41Cの一端に接続される。また、フィルタ接続端子FT1は、スイッチ回路51C内でノードND1Cに接続される。
【0157】
フィルタ接続端子FT2は、第2接続端子の一例であり、スイッチ回路51C外でローパスフィルタ42Cの一端に接続される。また、フィルタ接続端子FT2は、スイッチ回路51C内でノードND2Cに接続される。
【0158】
フィルタ接続端子FT3は、第3接続端子の一例であり、スイッチ回路51C外でローパスフィルタ41Cの他端に接続される。また、フィルタ接続端子FT3は、スイッチ回路51C内でノードND3Cに接続される。
【0159】
フィルタ接続端子FT4は、第4接続端子の一例であり、スイッチ回路51C外でローパスフィルタ42Cの他端に接続される。また、フィルタ接続端子FT4は、スイッチ回路51C内でノードND4Cに接続される。
【0160】
ノードND1Cは、第1ノードの一例であり、スイッチSW4及びSW5をフィルタ接続端子FT1に接続する。共通端子CT1及びCT3は、ノードND1Cを介してフィルタ接続端子FT1に接続される。
【0161】
ノードND2Cは、第2ノードの一例であり、スイッチSW6及びSW7をフィルタ接続端子FT2に接続する。共通端子CT1及びCT2は、ノードND2Cを介してフィルタ接続端子FT2に接続される。
【0162】
ノードND3Cは、第3ノードの一例であり、スイッチSW8及びSW9をフィルタ接続端子FT3に接続する。選択端子ST2及びCT3は、ノードND3Cを介してフィルタ接続端子FT3に接続される。
【0163】
ノードND4Cは、第4ノードの一例であり、スイッチSW10及びSW11をフィルタ接続端子FT4に接続する。選択端子ST2及びCT3は、ノードND4Cを介してフィルタ接続端子FT4に接続される。
【0164】
なお、ローパスフィルタ41C及び42Cは、スイッチ回路51Cに含まれてもよい。この場合、スイッチ回路51Cは、フィルタ接続端子FT1~FT4を備えなくてもよい。
【0165】
なお、スイッチ回路51C内の共通端子CT1~CT3と選択端子ST1~ST3との間の接続及びスイッチ回路51Cの実装については、実施の形態1と同様であるので図示及び説明を省略する。
【0166】
[4.3 効果など]
以上のように、本実施の形態に係る高周波回路1Cは、スイッチ回路51Cと、ローパスフィルタ41C及び42Cと、を備え、スイッチ回路51Cは、共通端子CT1~CT3と、選択端子ST1~ST3と、ノードND1Cを介して共通端子CT1及びCT3に接続されるフィルタ接続端子FT1と、ノードND2Cを介して共通端子CT1及びCT2に接続されるフィルタ接続端子FT2と、ノードND3Cを介して選択端子ST2及びST3に接続されるフィルタ接続端子FT3と、ノードND4Cを介して選択端子ST2及びST3に接続されるフィルタ接続端子FT4と、共通端子CT1及び選択端子ST1の間に接続されるスイッチSW1と、共通端子CT2及び選択端子ST1の間に接続されるスイッチSW2と、共通端子CT3及び選択端子ST1の間に接続されるスイッチSW3と、共通端子CT1及びノードND1Cの間に接続されるスイッチSW4と、共通端子CT3及びノードND1Cの間に接続されるスイッチSW5と、共通端子CT1及びノードND2Cの間に接続されるスイッチSW6と、共通端子CT2及びノードND2Cの間に接続されるスイッチSW7と、選択端子ST2及びノードND3Cの間に接続されるスイッチSW8と、選択端子ST3及びノードND3Cの間に接続されるスイッチSW9と、選択端子ST2及びノードND4Cの間に接続されるスイッチSW10と、選択端子ST3及びノードND4Cの間に接続されるスイッチSW11と、を備え、ローパスフィルタ41Cは、フィルタ接続端子FT1及びFT3の間に接続され、ローパスフィルタ42Cは、フィルタ接続端子FT2及びFT4の間に接続される。
【0167】
これによれば、ローパスフィルタ41CがノードND1C及びND3Cの間に接続され、ローパスフィルタ42CがノードND2C及びND4Cの間に接続される。これにより、各共通端子CT1~CT3にローパスフィルタが接続される場合よりも、ローパスフィルタの数を削減することができる。なお、ローパスフィルタは、送信信号の高調波歪を減衰させるために用いられるので、選択端子ST1に接続される受信経路にはローパスフィルタは接続されなくてもよい。
【0168】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1Cは、さらに、選択端子ST1に接続されるフィルタ31と、選択端子ST2に接続されるフィルタ32と、選択端子ST3に接続されるフィルタ33と、を備えてもよい。
【0169】
これによれば、選択端子ST1~ST3の各々にフィルタが接続される。したがって、少なくとも3つの周波数バンドで同時通信を実現することができる。
【0170】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1Cにおいて、フィルタ31は、バンドAの受信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタであってもよい。
【0171】
これによれば、選択端子ST1をバンドAの受信経路に用いることができる。選択端子ST1は、ノードを介さずに、より少ないスイッチで共通端子CT1~CT3に接続されるので、バンドAの受信経路の挿入損失を低減して受信感度を向上させることができる。
【0172】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1Cにおいて、フィルタ32は、バンドAと同時通信可能なバンドBの送信帯域を含む通過帯域を有する送信フィルタ321とバンドBの受信帯域を含む通過帯域を有する受信フィルタ322とを含むデュプレクサであってもよい。
【0173】
これによれば、選択端子ST2をバンドBの送信経路及び受信経路の両方に用いることができる。
【0174】
また例えば、本実施の形態に係る高周波回路1Cにおいて、フィルタ33は、バンドA及びBと同時通信可能なバンドCの送信帯域を含む通過帯域を有するバンドパスフィルタであってもよい。
【0175】
これによれば、選択端子ST3をバンドCの送信経路に用いることができる。
【0176】
(他の実施の形態)
以上、本発明に係るスイッチ回路及び高周波回路について、実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明に係るスイッチ回路及び高周波回路は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。上記実施の形態及びその変形例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態又はその変形例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、上記スイッチ回路又は上記高周波回路を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
【0177】
例えば、上記各実施の形態に係るスイッチ回路又は高周波回路の回路構成において、図面に開示された各回路素子及び信号経路を接続する経路の間に、別の回路素子及び配線などが挿入されてもよい。例えば、高周波回路において、電力増幅器及び/又は低雑音増幅器とフィルタとの間にインピーダンス整合回路が挿入されてもよい。
【0178】
また例えば、上記実施の形態2に上記実施の形態1の変形例1が組み合わせられてもよい。例えば、スイッチ回路51Cに、スイッチ回路51Aと同様に選択端子ST4~ST7が増設されてもよい。
【0179】
また、上記各実施の形態及び各変形例において、スイッチ回路は、単一の半導体集積回路に実装されていたが、複数の半導体集積回路に分かれて実装されてもよい。例えば、実施の形態1に係るスイッチ回路51において、共通端子CT1~CT3、選択端子ST1、及び、スイッチSW1~SW7が1つの半導体集積回路に含まれ、選択端子ST2及びST3、並びに、スイッチSW8~SW11が他の1つの半導体集積回路に含まれてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0180】
本発明は、フロントエンド部に配置されるスイッチ回路又は高周波回路として、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
【符号の説明】
【0181】
1、1B、1C 高周波回路
2a、2b、2c アンテナ
3 RFIC
4 BBIC
5、5C 通信装置
11、12、13 電力増幅器
21、22 低雑音増幅器
31、32、33 フィルタ
41、41C、42、42C、43 ローパスフィルタ
51、51A、51C スイッチ回路
91 モジュール基板
91a、91b 主面
101、102、103 アンテナ接続端子
111、112、113 入力端子
121、122 出力端子
511、511A 半導体集積回路
CT1、CT2、CT3 共通端子
FT1、FT2、FT3、FT4 フィルタ接続端子
ND1、ND1C、ND2、ND2C、ND3C、ND4C ノード
ST1、ST2、ST3、ST4、ST5、ST6、ST7 選択端子
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7、SW8、SW9、SW10、SW11、SW12、SW13、SW14、SW15、SW16、SW17、SW18、SW19 スイッチ
TP1 送信経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17