(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164500
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】特典付与システム、特典付与方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241120BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080012
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 祥子
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サービスを利用する顧客にとっての利便性を高める特典付与システム、特典付与方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】特典付与システムにおいて、サーバ10の取引情報受信部101は、一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末20から、対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報TCI及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報CIを受信する。通知送信部104は、連絡先に対して通知を送信する。ポイント付与部105は、通知に応じた操作に基づいて、顧客に対して取引内容情報TCIに応じたポイントを付与する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段と、
前記連絡先に対して通知を送信する通知送信手段と、
前記通知に応じた操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与手段と、
を有する特典付与システム。
【請求項2】
前記取引内容情報と、前記連絡先情報と、を関連付けて記憶する記憶手段を更に有する、
請求項1に記載の特典付与システム。
【請求項3】
前記受信手段は、前記一以上の店舗のそれぞれの店舗端末から、該店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報をそれぞれ含む複数の取引情報を受信し、
前記記憶手段は、前記複数の取引情報を記憶し、
前記受信手段が前記取引情報を受信した場合、前記記憶手段が記憶する前記複数の取引情報のうち、前記受信手段が受信した前記取引情報に含まれる前記連絡先情報を含む一以上の前記取引情報に基づいて、前記受信手段が受信した前記取引情報に係る前記顧客に対して付与する総合特典を決定する決定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記通知に応じた操作に基づいて、該顧客に対して前記総合特典を付与する、
請求項2に記載の特典付与システム。
【請求項4】
前記決定手段は、前記受信手段が受信した前記取引情報に含まれる前記連絡先情報を含む前記複数の取引情報のうち、所定の期間内に行われた複数の前記取引に係るものに基づいて、前記受信手段が受信した前記取引情報に係る前記顧客に対して付与する前記総合特典を決定する、
請求項3に記載の特典付与システム。
【請求項5】
前記記憶手段が記憶する前記複数の取引情報のうち、前記所定の期間より前に行われた一以上の前記取引に係る前記取引情報を消去する消去手段を更に有する、
請求項4に記載の特典付与システム。
【請求項6】
前記総合特典の内容を示す総合特典情報を前記対象店舗の店舗端末に送信する特典情報送信手段を更に有する、
請求項3から5のいずれかに記載の特典付与システム。
【請求項7】
前記通知は、前記特典の内容を示す特典情報を含む、
請求項1又は2に記載の特典付与システム。
【請求項8】
前記通知は、所定のサービスへのログインを促すリンクを含み、
前記操作は、前記所定のサービスへのログインである、
請求項1又は2に記載の特典付与システム。
【請求項9】
前記操作は、前記所定のサービスに係るアプリを介した前記所定のサービスへのログインである、
請求項8に記載の特典付与システム。
【請求項10】
前記所定のサービスに関するサービス関連操作が行われたか否かを判定する操作判定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記サービス関連操作が行われたと判定された場合には、前記顧客に対して前記特典を付与し、前記サービス関連操作が行われていないと判定された場合には、前記顧客に対して前記特典を付与しない、
請求項8に記載の特典付与システム。
【請求項11】
前記顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記顧客が前記新規ユーザであると判定された場合に、前記特典とは異なる新規特典を更に付与する、
請求項8に記載の特典付与システム。
【請求項12】
前記ユーザ種別判定手段は、前記対象店舗の前記店舗端末から受信した前記連絡先情報に係る前記顧客が既存ユーザとして登録されているか否かに基づいて、該顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定し、
前記通知送信手段は、前記顧客が前記新規ユーザであると判定された場合に、前記新規特典の内容を示す新規特典情報を含む前記通知を送信する、
請求項11に記載の特典付与システム。
【請求項13】
前記顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定手段と、
前記顧客が前記既存ユーザであると判定された場合に、前記顧客が過去の判定期間内に前記所定のサービスを利用しているか否かを判定する利用判定手段と、を更に有し、
前記通知送信手段は、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していないと判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信し、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信せず、
前記特典付与手段は、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合、前記通知に応じた操作がなくとも、前記顧客に対して前記特典を付与する、
請求項8に記載の特典付与システム。
【請求項14】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信ステップと、
前記連絡先に対して通知を送信する通知送信ステップと、
前記通知に応じた操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与ステップと、
を有する特典付与方法。
【請求項15】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段、
前記連絡先に対して通知を送信する通知送信手段、
前記通知に応じた操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、特典付与システム、特典付与方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サービスを利用した顧客に対してポイント等の特典を付与する技術が知られている。例えば、特許文献1には、顧客が店舗で買い物をする際、顧客によりポイントカードが提示されると、顧客に対してポイントを付与する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、店舗での買い物の際に顧客がポイントカードを持っていなければ、顧客に対してポイントを付与できない。そのため、従来技術では、サービスを利用する顧客にとっての利便性を十分に高めることができなかった。
【0005】
本開示の目的の1つは、サービスを利用する顧客にとっての利便性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る特典付与システムは、一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段と、前記連絡先に対して通知を送信する通知送信手段と、前記通知に応じた操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与手段と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】特典付与システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2A】第1実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図2B】第1実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図2C】第1実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図2D】第1実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図3】第1実施形態の特典付与システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】取引情報データベースの一例を示す図である。
【
図5】ポイントデータベースの一例を示す図である。
【
図6】第1実施形態の特典付与システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【
図7A】第2実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図7B】第2実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図8】第2実施形態の特典付与システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図9】第2実施形態の特典付与システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【
図10】第3実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図11】第3実施形態の特典付与システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図12】ユーザデータベースの一例を示す図である。
【
図13】第3実施形態の特典付与システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【
図14A】第4実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図14B】第4実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図15】第4実施形態の特典付与システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図16】第4実施形態の特典付与システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【
図17】第5実施形態の特典付与システムの概要を示す図である。
【
図18】第5実施形態の特典付与システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図19】第5実施形態の特典付与システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.第1実施形態]
本開示に係る特典付与システムの第1実施形態を説明する。第1実施形態では、特典が、ポイントサービスの事業者が提供するポイントである場合を説明する。ポイントとは、該事業者に提携するすべての店舗で利用できる、金銭に代替可能な特典である。なお、特典は、ポイントサービスの事業者に提携するすべての店舗で利用できるものに限られず、例えば、ギフトカードのように、特定の店舗で利用可能なものであってもよい。或いは、特典は、クーポンのように、特定の店舗における特定の商品又はサービスに限定して適用される割引特典であってもよい。
【0009】
[1-1.特典付与システムのハードウェア構成]
図1は、特典付与システムSのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、特典付与システムSは、サーバ10と、店舗端末20と、顧客端末30と、を含む。これらのコンピュータは、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続可能である。特典付与システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、
図1の例に限られない。特典付与システムSは、
図1に示さない他のコンピュータを含んでもよい。
【0010】
サーバ10は、ポイントサービスの事業者が管理するサーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0011】
店舗端末20は、店舗のコンピュータである。第1実施形態では、店舗端末20がPOS端末である場合を説明するが、店舗端末20は他のコンピュータであってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンであってもよい。制御部21、記憶部22及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0012】
顧客端末30は、顧客のコンピュータである。第1実施形態では、顧客端末30がスマートフォンである場合を説明するが、顧客端末30は、他のコンピュータであってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はウェアラブル端末であってもよい。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34及び表示部35の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24及び表示部25と同様である。
【0013】
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)又は外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0014】
【0015】
図2A、
図2B、
図2C及び
図2Dでは、店舗において、顧客Cが商品を購入する場面を想定している。まず、
図2Aに示すように、顧客Cは、ポイントカードを持っているか否かを店舗の店員SCから尋ねられた際に、ポイントカードを持っていない旨回答する。この場合において、店員SCは顧客Cから電話番号を教えてもらう。
【0016】
図2Bの画面G11に示すように、店員SCは、顧客Cから教えてもらった電話番号を店舗端末20に入力する。そして、電話番号が入力された後、店員SCが送信ボタンB1を押すと(
図2B)、顧客Cが購入した商品に係る購入額及び購入日と顧客Cの電話番号とがサーバ10に送信される(
図2C)。ここで購入額は、例えば、店舗端末20の読取部(不図示)による商品のバーコード等の読取りによって取得されてよい。商品が複数の場合、商品の金額の合計を購入額としてよい。なお、購入額は、店員SCによる店舗端末20への手入力によって取得されてもよい。
【0017】
図2Cに示すように、サーバ10は、店舗端末20から購入額、購入日及び電話番号を受信すると、顧客Cに対して付与すべきポイント(ここでは一例として150ポイントとする)を算出する。そしてサーバ10は、ポイントを算出した後、顧客Cの電話番号に対してSMS(ショートメッセージサービス)通知を送信する。
【0018】
図2Dの画面G12に示すように、SMS通知には、顧客Cに対して付与されるポイント額が示されている。また、
図2Dに示すように、SMS通知は、ポイントサービスのログイン画面G13へのリンクLを含んでいる。顧客CがリンクLを選択すると、アプリが開き、ポイントサービスのログイン画面G13へと遷移する。なお、顧客がリンクLを選択すると、ウェブブラウザが開き、ポイントサービスのログイン画面G13へと遷移するようにしてもよい。ログイン画面G13において、顧客CがユーザID及びパスワードを入力し、ログインボタンB2を押下すると、150ポイントが付与された旨を通知する画面G14に遷移する。なお、顧客Cがポイントサービスの会員でない場合には、顧客Cは、会員登録ボタンB3を押下し、会員登録ページ(不図示)に移って会員登録を済ませた上で、改めてログインを行うこととなる。
【0019】
以上に説明した第1実施形態の特典付与システムSによれば、店舗での買い物の際に、顧客が店舗に電話番号を伝えると、当該電話番号にSMS通知が送信される。顧客は、そのSMS通知に応じてログイン操作を行うことで、事後的にポイントを獲得することができる。すなわち、顧客は、店舗での買い物の際にポイントカードを持っていなくても、事後的にポイントを獲得することができるので、顧客にとっての利便性を高めることができる。以降、第1実施形態の特典付与システムSの詳細について説明する。
【0020】
[1-3.第1実施形態の特典付与システムで実現される機能]
図3は、第1実施形態の特典付与システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0021】
[1-3-1.サーバで実現される機能]
サーバ10では、データ記憶部100と、取引情報受信部101(受信手段)と、記憶部102(記憶手段)と、算出部103(決定手段)と、通知送信部104(通知送信手段)と、ポイント付与部105(特典付与手段)と、が実現される。データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。取引情報受信部101と、記憶部102と、算出部103と、通知送信部104と、ポイント付与部105と、は制御部11を主として実現される。
【0022】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、取引情報データベースDB1と、ポイントデータベースDB2と、を記憶する。
【0023】
[取引情報データベース]
図4は、取引情報データベースDB1の一例を示す図である。取引情報データベースDB1は、複数の取引情報TIを格納する。
【0024】
図4に示すように、複数の取引情報TIのそれぞれは、取引内容情報TCIと、取引内容情報TCIに係る連絡先情報CIと、を含む。別の言い方をすれば、取引情報データベースDB1は、複数の取引内容情報TCIのそれぞれを連絡先情報CIに関連付けて格納している。
【0025】
取引情報データベースDB1に格納された取引内容情報TCIは、複数の店舗のそれぞれで行われた取引の内容を示す情報である。取引内容情報TCIは、取引額を示す取引額情報(
図4に示す購入額に相当)を含む。なお、第1実施形態では、一例として、取引内容情報TCIが、取引が行われた時点を示す取引時点情報(
図4に示す購入日に相当)を更に含む場合を説明するが、取引内容情報TCIは、取引時点情報を含んでいなくてもよい。
【0026】
第1実施形態では、取引が商品の売買である場合を説明する。なお、取引は、商品の売買に限られず、例えば、サービスの売買や、商品若しくはサービスのレンタル又はリース等であってもよい。
【0027】
取引情報データベースDB1に格納された連絡先情報CIは、取引を行った顧客の連絡先を示す情報である。
【0028】
第1実施形態では、連絡先が電話番号である場合を説明する。なお、連絡先は、電話番号に限られず、例えば、eメールアドレスやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)アカウント等であってもよい。
【0029】
なお、第1実施形態では、取引情報データベースDB1が、複数の店舗に係る複数の取引情報を格納する場合を説明するが、取引情報データベースDB1は、一の店舗のみに係る複数の取引情報TIを格納してもよい。
【0030】
また、取引情報データベースDB1は
図4に示す例に限られず、例えば、取引情報データベースDB1にはこれら以外のデータが格納されていてもよい。
【0031】
[ポイントデータベース]
図5は、ポイントデータベースDB2の一例を示す図である。ポイントデータベースDB2は、連絡先情報CIに関連付けてポイント残高情報を格納する。ポイント残高情報は、各連絡先情報CIに係る顧客に付与されたポイントを示す。ポイント残高情報は、後述するポイント付与部105により更新される。第1実施形態では、ポイントデータベースDB2は、連絡先情報CIに関連付けてポイントサービスにおけるユーザID情報及びパスワード情報を更に格納する。
【0032】
なお、ポイントデータベースDB2は
図5に示す例に限られず、例えば、取引情報データベースDB1にはこれら以外のデータが格納されていてもよい。
【0033】
[取引情報受信部]
取引情報受信部101は、複数の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末20から、対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報TCI及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報CIを受信する。
【0034】
また、取引情報受信部101は、複数の店舗のそれぞれの店舗端末20から、複数の取引情報TIを受信する。具体的には、取引情報受信部101は、複数の店舗のそれぞれの店舗端末20から、複数の取引情報TIのそれぞれを取引毎に受信する。なお、取引情報受信部101は、一の店舗の店舗端末20のみから、複数の取引情報TIのそれぞれを取引毎に受信してもよい。
【0035】
[記憶部]
記憶部102は、複数の取引情報TIを記憶する。具体的には、記憶部102は、取引情報受信部101が取引毎に受信した複数の取引情報TIのそれぞれを、取引情報データベースDB1に格納する。すなわち、記憶部102は、取引情報受信部101が複数の取引情報TIのそれぞれを取引毎に受信すると、取引情報データベースDB1に新たなレコードを作成する。記憶部102は、取引情報受信部101が受信した取引情報TIを該レコードに格納する。
【0036】
[算出部]
算出部103は、取引情報受信部101が取引情報TIを受信した場合、記憶部102が記憶する複数の取引情報TIのうち、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIを含む複数の取引情報TIに基づいて、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに係る顧客に対して付与する累計ポイント(総合特典)を算出する。
【0037】
第1実施形態では、取引情報受信部101が取引情報TI1-4を受信した場合を説明する(
図4参照)。ここで、取引情報TI1-4は、連絡先情報CI1を含む。この場合、算出部103は、連絡先情報CI1を含む複数の取引情報TI1-1,TI1-2,TI1-3,TI1-4に基づいて、取引情報TI1-4に係る顧客に対して付与する累計ポイントを算出する。
【0038】
より具体的には、算出部103は、複数の取引情報TI1-1,TI1-2,TI1-3,TI1-4のうち、有効期間内(所定の期間内)に行われた複数の取引に係るものに基づいて、取引情報TI1-4に係る顧客に対して付与する累計ポイントを算出する。算出部103は、複数の取引情報TI1-1,TI1-2,TI1-3,TI1-4のうち、有効期間より前に行われた一以上の取引に係るものに基づいては、累計ポイントを算出しない。第1実施形態では、一例として、有効期間は購入日から3ヶ月であり、購入日が2023年3月17日であるものとする。したがって、算出部103は、購入日から遡って3ヶ月以内の取引に係る複数の取引情報TI1-2,TI1-3,TI1-4に基づいて累計ポイントを算出する(
図4参照)。
【0039】
なお、第1実施形態では、算出部103は、記憶部102が記憶する複数の取引情報TIのうち、有効期間より前に行われた一以上の取引に係る取引情報TIを消去する。具体的には、算出部103は、取引情報データベースDB1を参照し、取引情報データベースDB1に格納された複数の取引情報TIのうち、有効期間より前に行われた一以上の取引に係る取引情報TIを削除する。なお、算出部103は、有効期間より前に行われた一以上の取引に係る取引情報TIを消去する代わりに、例えば、該取引情報TIに対して、無効であることを示すフラグを付与してもよい。
【0040】
また、第1実施形態では、算出部103が、複数の取引情報TI1-2,TI1-3,TI1-4に基づいて累計ポイントを算出する場合を説明するが、算出部103は、複数の取引情報TI1-1,TI1-2,TI1-3,TI1-4の任意の組合せ(例えばTI1-1とTI1-3との組合せ)又はこれら全てに基づいて累計ポイントを算出してもよい。
【0041】
また、第1実施形態では、一例として、算出部103が、複数の取引情報TI1-2,TI1-3,TI1-4のそれぞれに含まれる取引額情報の総和に所定の割合(ポイント還元率)を乗じることにより累計ポイントを算出する場合を説明するが、累計ポイントの算出方法はこの例に限られない。例えば、購入額が増えるにつれてポイント還元率を増加させてもよい。
【0042】
[通知送信部]
通知送信部104は、取引情報受信部101が受信した連絡先情報CIが示す連絡先に対して通知を送信する。連絡先が電話番号である第1実施形態では、通知がSMS通知である場合を説明する。なお、通知は、SMS通知のようなテキストメッセージ形式のものに限られず、電話やボイスメッセージ形式のものであってもよい。連絡先がeメールアドレスである場合、通知はメールであってよい。連絡先がSNSアカウントである場合、通知はダイレクトメッセージやアプリ内メッセージであってよい。また、第1実施形態では、連絡先が電話番号であるため、通知送信部104は顧客端末30に直接SMS通知を送信するが、連絡先がメールアドレスやSNSアカウントの場合、通知送信部104はメールサーバやSNSサーバに通知を送信してよい。
【0043】
通知は、ポイントサービス(所定のサービス)へのログインを促すリンクを含む。第1実施形態では、通知が、ポイントサービスに係るアプリ(以下、単に「アプリ」ということがある。)におけるポイントサービスのログイン画面へのリンクを含む場合を説明するが、通知は、ウェブブラウザにおけるポイントサービスのログイン画面へのリンクを含んでいてもよい。
【0044】
通知は、ポイント額(特典の内容)を示すポイント情報(特典情報)を含む。これにより、顧客は何ポイント獲得できるかを知ることができるので、後述する通知に応じた操作を促すことができる。
【0045】
[ポイント付与部]
ポイント付与部105は、通知に応じた操作に基づいて、顧客に対して取引内容情報TCIに応じたポイントを付与する。具体的には、ポイント付与部105は、通知に応じた操作に基づいて、顧客に対して取引内容情報TCIに含まれる取引額情報に応じたポイントを付与する。第1実施形態では、通知に応じた操作は、アプリを介したポイントサービスへのログインである。なお、通知に応じた操作は、ウェブブラウザを介したポイントサービスへのログインであってもよい。
【0046】
具体的には、ポイント付与部105は、通知に応じた操作に基づいて、顧客に対して、前述の算出部103が算出した累計ポイントを付与する。
【0047】
本実施形態では、ポイント付与部105は、通知に応じた操作に基づいて、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CI1に関連付けて記憶されたポイント残高情報の値に、算出部103が算出した累計ポイントの値を加算することにより、ポイント残高情報を更新する。
【0048】
より具体的には、ポイント付与部105は、アプリを介したポイントサービスへのログイン操作が行われた場合に、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CI1に関連付けて記憶されたポイント残高情報の値に、算出部103が算出した累計ポイントの値を加算することにより、ポイント残高情報を更新する。
【0049】
[1-3-2.店舗端末で実現される機能]
店舗端末20では、データ記憶部200と、取引情報送信部201と、表示制御部202と、操作受付部203と、が実現される。データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。取引情報送信部201と、表示制御部202と、操作受付部203と、は制御部21を主として実現される。
【0050】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、顧客との取引に必要な種々のデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、会計前の商品に関する商品情報等を記憶してもよい。
【0051】
[取引情報送信部]
取引情報送信部201は、対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報TCI及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報CIをサーバ10に送信する。
【0052】
[表示制御部]
表示制御部202は、任意の画面を表示部25に表示させる。例えば、表示制御部202は、
図2Bに示す画面G11を表示部25に表示させる。
【0053】
[操作受付部]
操作受付部203は、任意の操作を受け付ける。例えば、操作受付部203は、
図2Bに示す画面G11に対する操作を受け付ける。
【0054】
[1-3-3.顧客端末で実現される機能]
顧客端末30では、データ記憶部300と、表示制御部301と、操作受付部302と、が実現される。データ記憶部300は、記憶部22を主として実現される。表示制御部301と、操作受付部302と、は制御部21を主として実現される。
【0055】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ポイントサービスを利用するために必要な種々のデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、アプリやウェブブラウザ等を記憶する。
【0056】
[表示制御部]
表示制御部301は、任意の画面を表示部35に表示させる。例えば、表示制御部301は、
図2Dに示す画面G12,G13,G14を表示部35に表示させる。
【0057】
[操作受付部]
操作受付部302は、任意の操作を受け付ける。例えば、操作受付部302は、
図2Dに示す画面G12,G13,G14に対する操作を受け付ける。
【0058】
[1-4.第1実施形態の特典付与システムで実行される処理]
図6は、第1実施形態の特典付与システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
図6に示す処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
【0059】
図6に示すように、店舗端末20は、顧客の連絡先情報CIの入力を受け付ける(S100)。S100では、一例として、対象店舗の店員が、顧客から聞いた連絡先を店舗端末20の操作部34に入力する。店舗端末20は、入力された連絡先情報CI及び取引内容情報TCIを含む取引情報TIをサーバ10に送信する(S101)。ここで取引内容情報TCIに含まれる取引額情報(購入額)は、例えば、店舗端末20の読取部(不図示)により商品のバーコード等を読み取ることにより取得されてよい。商品が複数の場合、商品の金額の合計を購入額としてよい。なお、購入額は、店員SCによる店舗端末20への手入力によって取得されてもよい。
【0060】
サーバ10は、店舗端末20から受信した取引情報TIを記憶する(S102)。S102において、サーバ10は、取引情報データベースDB1に新たなレコードを作成し、該レコードに、受信した取引情報TIを格納する。
【0061】
サーバ10は、受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIを含む複数の取引情報TIに基づいて、受信した取引情報TIに係る顧客に対して付与する累計ポイントを算出する(S103)。S103において、サーバ10は、複数の取引情報TIのうち、有効期間内に行われた複数の取引に係るものに基づいて、累計ポイントを算出する。
【0062】
サーバ10は、受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIが示す連絡先に対して通知を送信する(S104)。S104において、通知はSMS通知であるため顧客端末30に直接送信される。顧客端末30は、通知に記載されたリンクからポイントサービスにログインする(S105)。S105では、通知に記載されたリンクが選択されると、ポイントサービスのログイン画面が表示される(
図2D参照)。この画面の案内に従った操作(例えばユーザID及びパスワードの入力)が行われると、ポイントサービスへのログインが完了する。
【0063】
S104で送信した通知に応じてポイントサービスへのログインが行われると、サーバ10は、顧客のポイント残高情報を更新する(S106)。S106では、サーバ10は、ポイントデータベースDB2のポイント残高の値に、S103で算出した累計ポイントの値を加算する。その後、サーバ10が、顧客端末30に対してポイントを付与した旨通知すると(S107)、顧客端末30が付与されたポイント額を表示部35に表示し(S108)、本処理を終了する。
【0064】
以上に説明した第1実施形態の特典付与システムSによれば、店舗での買い物の際に、顧客が店舗に連絡先を伝えると、当該連絡先に通知が送信される。顧客は、その通知に応じた操作を行うことで、事後的に特典を獲得することができる。すなわち、顧客は、店舗での買い物の際にポイントカードを持っていなくても、事後的にポイントを獲得することができるので、顧客にとっての利便性を高めることができる。
【0065】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、記憶部が取引内容情報と連絡先情報とを関連付けて記憶するので、顧客が自身にとって都合のよいタイミング(帰宅後等)に特典を獲得することができ、顧客にとっての利便性をより高めることができる。
【0066】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、算出部が累計ポイントを算出するので、顧客にとっての利便性がより高まる。例えば、顧客が、通知に気づいていながらポイントサービスへのログインを何回か怠ったとしても、第1実施形態の特典付与システムSによれば、過去の取引に係るポイントが合算された累計ポイントを事後的に獲得することができるので、顧客にとっての利便性をより高めることができる。
【0067】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、通知がポイントサービスへのログインを促すリンクを含み、ポイントサービスへのログイン操作に基づいてポイントが付与される。すなわち、第1実施形態の特典付与システムSでは、ポイントサービスにログインして初めて顧客にポイントが付与されるので、顧客によるポイントサービスへのログインを促すことができる。
【0068】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、アプリを介したポイントサービスへのログイン操作に基づいてポイントが付与される。すなわち、第1実施形態の特典付与システムSでは、アプリを介してポイントサービスにログインして初めて顧客にポイントが付与されるので、顧客によるアプリの利用を促すことができる。
【0069】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、算出部が、有効期間内に行われた複数の取引に係る取引情報に基づいて累計ポイントを算出することにより、顧客に対して、早期にログインするインセンティブが働くので、顧客によるポイントサービスへのログインを促すことができる。
【0070】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、算出部が、有効期間より前に行われた一以上の取引に係る取引情報TIを消去することにより、顧客に対して、早期にログインするインセンティブがより強く働くので、顧客によるポイントサービスへのログインをより好適に促すことができる。
【0071】
また、第1実施形態の特典付与システムSによれば、通知にポイント額を示すポイント情報が含まれていることにより、顧客は、自己に付与されるポイント額を知ることができるので、顧客によるポイントサービスへのログインを促すことができる。
【0072】
[2.第2実施形態]
第1実施形態の特典付与システムSによれば、顧客は、店舗での買い物の際にポイントカードを持っていなくても、事後的にポイントを獲得することができる。ここで、店舗での買い物の際に、自身に付与されるポイント額を顧客が把握することができれば、顧客によるポイントサービスへのログインをより好適に促すことができる。そこで、第2実施形態では、付与されるポイント額が、店舗での買い物の際に顧客に知らされる場合について説明する。
【0073】
[2-1.第2実施形態の概要]
以下では、
図7A及び
図7Bを用いて、第2実施形態の特典付与システムSの概要を説明する。
図7A及び
図7Bは、第2実施形態の特典付与システムSの概要を示す図である。
【0074】
第2実施形態の特典付与システムSでは、
図7Aの画面G21に示すように、店舗端末20の表示部25に、顧客Cに付与される累計ポイント額が表示される。
図7Bに示すように、店舗の店員SCは、店舗端末20の表示部25に表示された累計ポイント額を顧客に伝えることができる。
【0075】
このように、第2実施形態の特典付与システムSによれば、店舗での買い物の際に顧客が累計ポイント額を知ることができるので、ポイントサービスへのログインをより好適に促すことができる。以降、第2実施形態の特典付与システムSの詳細について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0076】
[2-2.第2実施形態の特典付与システムで実現される機能]
図8は、第2実施形態の特典付与システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図8に示すように、サーバ10では、ポイント情報送信部106が更に実現される。また、店舗端末20では、ポイント情報受信部204が更に実現される。ポイント情報送信部106及びポイント情報受信部204はそれぞれ、制御部11,21を主として実現される。ポイント情報送信部106は、累計ポイント情報を対象店舗の店舗端末20に送信する。累計ポイント情報は、累計ポイントの内容を示す情報である。本実施形態では、累計ポイント情報が累計ポイント額である場合を説明するが、累計ポイント情報は、この例に限られず、例えば、累計ポイントの有効期限を示す情報であってもよい。ポイント情報受信部204は、サーバ10から送信される累計ポイントを示す累計ポイント情報を受信する。
【0077】
[2-3.第2実施形態の特典付与システムで実行される処理]
図9は、第2実施形態の特典付与システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。
図9に示す処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0078】
図9に示すように、サーバ10は、S203において累計ポイントを算出した後、算出した累計ポイント情報を店舗端末20に送信する(S204)。店舗端末20は、受信した累計ポイント情報を表示部25に表示させ(S205)、処理を終了する。S205において、店舗端末20は、例えば
図7Aに示す画面G21を表示部25に表示させる。
【0079】
[4.第3実施形態]
第3実施形態から第5実施形態では、一例として、ポイントサービスの事業者が、電子決済サービスの事業者を兼ねている場合を説明する。すなわち、第5実施形態では、ポイントサービスと電子決済サービスとが一体的に提供されている場合を説明する。
【0080】
第1実施形態の特典付与システムSでは、ポイントサービスにログインして初めて顧客にポイントが付与されるので、ポイントサービスへのログインを促すことができる。しかしながら、第3実施形態のように、ポイントサービスと電子決済サービスとが一体的に提供されている場合、ポイントを獲得することのみを目的として、電子決済サービスにログインする顧客の存在も想定される。そのような顧客が、ログイン以降、電子決済サービスを積極的に利用する可能性は低いと考えられる。そこで、第3実施形態では、電子決済サービスに関連するサービス関連操作が行われた場合にのみ、顧客に対してポイントを付与する場合を説明する。
【0081】
[4-1.第3実施形態の概要]
図10は、第3実施形態の特典付与システムSの概要を示す図である。
図10の画面G41に示すように、電子決済サービスでは、支払い用のクレジットカードの設定が求められる。電子決済サービスのユーザである顧客は、このクレジットカードの設定を完了して初めて電子決済を行うことが可能となる。そこで、第3実施形態の特典付与システムSでは、電子決済サービスへのログインの後、クレジットカードの設定が行われたか否かを判定し、クレジットカードの設定が行われたと判定された場合には、顧客に対してポイントを付与し、クレジットカードの設定が行われていないと判定された場合には、顧客に対してポイントを付与しない。
【0082】
このように、第3実施形態の特典付与システムSによれば、電子決済サービスにログインした後、クレジットカードの設定が行われて初めて顧客にポイントが付与されるので、顧客による電子決済サービスの利用がより促進される。以降、第3実施形態の特典付与システムSの詳細について説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0083】
[4-2.第3実施形態の特典付与システムで実現される機能]
図11は、第3実施形態の特典付与システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図11に示すように、サーバ10では、操作判定部107が更に実現される。操作判定部107は、制御部11を主として実現される。
【0084】
[ユーザデータベース]
第3実施形態では、サーバ10のデータ記憶部100は、ユーザデータベースDB3を更に記憶する。
図12は、ユーザデータベースDB3の一例を示す図である。ユーザデータベースDB3は、電子決済サービスのユーザの情報を格納する。具体的には、ユーザデータベースDB3では、ユーザID情報、パスワード情報、氏名情報、完了操作情報、ユーザ種別情報、及び最終ログイン日情報が互いに関連付けられて格納されている。ここで、ユーザデータベースDB3に格納されたユーザID情報は、ポイントデータベースDB2において、各連絡先情報CIに関連付けて記憶されている(
図5参照)。なお、ユーザデータベースDB3は
図12に示す例に限られず、例えば、ユーザデータベースDB3にはこれら以外のデータが格納されていてもよい。また、ユーザ種別情報及び最終ログイン日情報の詳細については、第4実施形態及び第5実施形態で説明する。
【0085】
完了操作情報は、電子決済サービスのユーザである顧客が完了した、電子決済サービスに関するサービス関連操作の種別を示す。第3実施形態では、
図12に示すように、サービス関連操作が、クレジットカードの設定、会員規約への同意及び決済の利用である場合を説明するが、サービス関連操作は、この例に限られず、例えば、アカウント情報の設定や、銀行口座との連携の設定等であってもよい。また、電子決済サービスがアプリを介して提供される場合には、サービス関連操作は、該アプリにおける操作であってもよい。
【0086】
[操作判定部]
操作判定部107は、サービス関連操作が行われたか否かを判定する。具体的には、操作判定部107は、顧客のユーザID情報に関連付けて記憶された完了操作情報に基づいて、サービス関連操作が行われたか否かを判定する。すなわち、操作判定部107は、ユーザデータベースDB3を参照して、サービス関連操作が行われたか否かを判定する。第3実施形態では、一例として、操作判定部107が、クレジットカードの設定が行われたか否かのみを判定する場合を説明するが、操作判定部107は、例えば、クレジットカードの設定、会員規約への同意及び決済の利用の少なくとも2つの組合せのそれぞれについて、操作が行われたか否かを判定してもよい。
【0087】
[ポイント付与部]
第3実施形態のポイント付与部105は、クレジットカードの設定が行われたと判定された場合には、顧客に対してポイントを付与し、クレジットカードの設定が行われていないと判定された場合には、顧客に対してポイントを付与しない。
【0088】
[4-3.第3実施形態の特典付与システムで実行される処理]
図13は、第3実施形態の特典付与システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。
図13に示す処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0089】
図13に示すように、サーバ10は、通知に記載のリンクから電子決済サービスへのログインが行われると(S305)、電子決済サービスにおいてクレジットカードの設定が行われているか否かを判定する(S306)。サーバ10は、クレジットカードの設定が行われていないと判定した場合(S306;N)、そのまま処理を終了する。なお、サーバ10は、クレジットカードの設定が行われていないと判定した場合(S306;N)、クレジットカードの設定が行われたと判定するまで、S306の判定処理を繰り返すようにしてもよい。サーバ10は、クレジットカードの設定が行われていると判定した場合(S306;Y)、顧客のポイント残高を更新する(S307)。
【0090】
[5.第4実施形態]
第4実施形態では、顧客が電子決済サービスの新規ユーザである場合に、新規ポイントを更に付与する場合を説明する。新規ユーザは、一例として、電子決済サービスに会員登録をした後、ログイン操作を一度も行っていない顧客である。すなわち、電子決済サービスは、顧客が電子決済サービスに会員登録をした後にログイン操作を行った場合、例えば後述するユーザデータベースDB3に、該顧客を既存ユーザとして登録する。顧客は、例えば
図2Dに示す画面G13の会員登録ボタンB3を押下したあとに遷移する会員登録画面(不図示)にて会員登録を行うことができる。第4実施形態の特典付与システムSによれば、新規ユーザである顧客による電子決済サービスの利用を促すことができる。
【0091】
[5-1.第4実施形態の概要]
図14A及び
図14Bは、第4実施形態の特典付与システムSの概要を示す図である。
図12に示すように、ユーザデータベースDB3には、顧客が電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを示すユーザ種別情報が格納されている。
図14Aに示すように、ユーザID「abcd1234」の顧客は新規ユーザであるため新規ポイントの付与対象となる。
【0092】
そして、ユーザID「abcd1234」の顧客には、
図14Bの画面G51に示すように、前述の累計ポイントが付与されるとともに、
図14Bの画面G52に示すように、新規ポイントが更に付与される。このように、顧客が新規ユーザである場合には、顧客に対して更に新規ポイントが付与されるので、顧客による電子決済サービスの利用がより促進される。以降、第4実施形態の特典付与システムSの詳細について説明する。なお、第4実施形態では、第1実施形態及び第3実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0093】
[5-2.第4実施形態の特典付与システムで実現される機能]
図15は、第4実施形態の特典付与システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図15に示すように、サーバ10では、ユーザ種別判定部108が更に実現される。ユーザ種別判定部108は、制御部11を主として実現される。
【0094】
[ユーザ種別判定部]
ユーザ種別判定部108は、顧客が、電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定する。ユーザ種別判定部108は、具体的には、対象店舗の店舗端末20から受信した連絡先情報CIに係る顧客が既存ユーザとして登録されているか否かに基づいて、該顧客が、電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定する。より具体的には、ユーザ種別判定部108は、顧客のユーザID情報に関連付けて記憶されたユーザ種別情報に基づいて、顧客が、電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定する。すなわち、ユーザ種別判定部108は、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIに関連付けて記憶されたユーザ種別情報に基づいて、顧客が、電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定する。ここで、ユーザ種別情報は、顧客が、電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを示す情報である。
【0095】
[通知送信部]
第4実施形態の通知送信部104は、顧客が新規ユーザであると判定された場合に、新規ポイントの額(新規特典の内容)を示す新規ポイント情報(新規特典情報)を含む通知を送信する。これにより、顧客は何ポイント獲得できるかを知ることができるので、通知に応じた操作を促すことができる。
【0096】
[ポイント付与部]
第4実施形態のポイント付与部105は、顧客が新規ユーザであると判定された場合に、顧客に対して、累計ポイントとは異なる新規ポイントを更に付与する。具体的には、ポイント付与部105は、顧客が新規ユーザであると判定された場合に、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIに関連付けて記憶されたポイント残高情報の値に、新規ポイントの値を加算することにより、ポイント残高情報を更新する。なお、ポイント付与部105は、顧客が既存ユーザであると判定された場合には、顧客に対して新規ポイントを付与しない。
【0097】
[5-3.第4実施形態の特典付与システムで実行される処理]
図16は、第4実施形態の特典付与システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。
図16に示す処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0098】
図16に示すように、サーバ10は、通知に記載のリンクから電子決済サービスへのログインが行われると(S405)、顧客が電子決済サービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定する(S406)。サーバ10は、顧客が新規ユーザであると判定した場合(S406;新規ユーザ)、ポイント残高情報の値に新規ポイントの値を加算して、ポイント残高情報を更新し(S407)、次いで、ポイント残高情報の値に累計ポイントの値を加算し、ポイント残高情報を更新する(S408)。一方、サーバ10は、顧客が既存ユーザであると判定した場合(S406;既存ユーザ)、ポイント残高情報の値に累計ポイントの値を加算し、ポイント残高情報を更新する(S408)。
【0099】
[6.第5実施形態]
顧客が電子決済サービスの既存ユーザである場合において、該顧客が一定期間内に電子決済サービスを利用しているときには、電子決済サービスの利用を促す必要性が低い。一方、該顧客が一定期間内に電子決済サービスを利用していないときには、該顧客は、電子決済サービスの存在を忘れている可能性が高い。そこで、第5実施形態では、電子決済サービスの既存ユーザである顧客が一定期間内に電子決済サービスを利用しているか否かに応じて、通知を送信するか否かを制御する場合を説明する。
【0100】
[6-1.第5実施形態の概要]
図17は、第5実施形態の特典付与システムSの概要を示す図である。第5実施形態では、電子決済サービスの既存ユーザである顧客が、判定期間内に電子決済サービスを利用している場合には通知を送信し、判定期間内に電子決済サービスを利用していない場合には通知を送信しない。第5実施形態では、判定期間が判定日から遡って3ヶ月の期間であり、判定日が2023年3月17日である場合を説明する。
図12に示すように、ユーザデータベースDB3には、顧客が最後に電子決済サービスにログインした日付を示す最終ログイン日情報が格納されている。最終ログイン日情報は、顧客が電子決済サービスを最後に利用した日付を示す最終利用日情報ということもできる。
図17に示すように、ユーザIDが「defg5678」である顧客は、判定日から遡って3ヶ月の期間より前の2022年11月3日に最終ログインしているので、通知が送信される。一方、ユーザIDが「hijk9012」のユーザは、判定日から遡って3ヶ月の期間内の2023年1月18日に最終ログインしているので、通知が送信されない。
【0101】
以上のように、第5実施形態の特典付与システムSでは、電子決済サービスの既存ユーザである顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用している場合、該顧客に対しては電子決済サービスの利用を促す必要性が低いので、通知を送信しない。すなわち、第5実施形態では、電子決済サービスの利用を促す必要性が低い顧客に対しては、ログイン操作を行わせることなくポイントを付与するので、顧客のとっての利便性がより高まる。
【0102】
一方、既存ユーザである顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用していない場合には、該顧客は、電子決済サービスの存在を忘れている可能性が高いので、通知を送信する。すなわち、第5実施形態では、電子決済サービスの存在を忘れている可能性が高い顧客に、電子決済サービスの存在を想起させることができるので、顧客による所定のサービスの利用を促すことができる。以降、第5実施形態の特典付与システムSの詳細について説明する。なお、第5実施形態では、第1実施形態及び第4実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0103】
[6-2.第5実施形態の特典付与システムで実現される機能]
図18は、第5実施形態の特典付与システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図18に示すように、サーバ10では、利用判定部109が更に実現される。利用判定部109は、制御部11を主として実現される。
【0104】
[利用判定部]
利用判定部109は、顧客が既存ユーザであると判定された場合に、顧客が過去の判定期間内に電子決済サービスを利用しているか否かを判定する。具体的には、利用判定部109は、顧客のユーザID情報に関連付けて記憶された最終ログイン日情報に基づいて、顧客が過去の判定期間内に電子決済サービスを利用しているか否かを判定する。すなわち、利用判定部109は、取引情報受信部101が受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIに関連付けて記憶された最終ログイン日情報に基づいて、顧客が過去の判定期間内に電子決済サービスを利用しているか否かを判定する。
【0105】
[通知送信部]
第5実施形態の通知送信部104は、顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用していないと判定された場合には、顧客の連絡先に通知を送信し、顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用していると判定された場合には、顧客の連絡先に通知を送信しない。
【0106】
[ポイント付与部]
第5実施形態のポイント付与部105は、顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用していると判定された場合、電子決済サービスへのログイン操作がなくとも、顧客に対してポイントを付与する。
【0107】
[6-3.第5実施形態の特典付与システムで実行される処理]
図19は、第5実施形態の特典付与システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。
図19に示す処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0108】
図19に示すように、サーバ10は、受信した取引情報TIに係る顧客に対して付与する累計ポイントを算出し(S503)、その後、顧客が新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定する(S504)。サーバ10は、顧客が既存ユーザであると判定した場合(S504;既存ユーザ)、顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用しているか否かを判定する(S505)。サーバ10は、顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用していないと判定した場合(S505;N)、受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIが示す連絡先に対して通知を送信する(S506)。顧客端末30が、通知に記載されたリンクからポイントサービスにログインすると(S507)、サーバ10は、顧客のポイント残高情報を更新する(S508)。
【0109】
一方、サーバ10は、顧客が判定期間内に電子決済サービスを利用していると判定した場合(S505;Y)、そのまま顧客のポイント残高情報を更新する(S508)。また、サーバ10は、顧客が新規ユーザであると判定した場合(S504;新規ユーザ)、受信した取引情報TIに含まれる連絡先情報CIが示す連絡先に対して通知を送信する(S506)。
【0110】
[7.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0111】
例えば、変形例の一つでは、ポイント付与部105は、ポイントサービスへのログイン操作があったかどうかにかかわらず、顧客に対してポイントを予め付与してもよい。具体的には、サーバ10が、対象店舗の店舗端末20から、取引内容情報TCI及び連絡先情報CIを受信した時点で、ポイント付与部105は、顧客に対してポイントを付与してもよい。この場合において、通知に応じた操作は、前述したようなサービス関連操作であってよい。
【0112】
また、変形例の他の一つでは、ポイント付与部105は、取引情報受信部101が受信した取引内容情報TCIのみに応じたポイントを顧客に対して付与してもよい。すなわち、ポイント付与部105は、顧客に対して、累計ポイントを付与するのではなく、取引毎のポイントを付与してもよい。この変形例においては、サーバ10では算出部103は実現されなくてもよい。
【0113】
その他、以上に説明した実施形態及び変形例のうち少なくとも2つ同士を任意に組み合わせてもよい。
【0114】
[8.付記]
例えば、本開示に係る特典付与システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段と、
前記連絡先に対して通知を送信する通知送信手段と、
前記通知に応じた操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与手段と、
を有する特典付与システム。
(2)
前記取引内容情報と、前記連絡先情報と、を関連付けて記憶する記憶手段を更に有する、
(1)に記載の特典付与システム。
(3)
前記受信手段は、前記一以上の店舗のそれぞれの店舗端末から、該店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報をそれぞれ含む複数の取引情報を受信し、
前記記憶手段は、前記複数の取引情報を記憶し、
前記受信手段が前記取引情報を受信した場合、前記記憶手段が記憶する前記複数の取引情報のうち、前記受信手段が受信した前記取引情報に含まれる前記連絡先情報を含む一以上の前記取引情報に基づいて、前記受信手段が受信した前記取引情報に係る前記顧客に対して付与する総合特典を決定する決定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記通知に応じた操作に基づいて、該顧客に対して前記総合特典を付与する、
(2)に記載の特典付与システム。
(4)
前記決定手段は、前記受信手段が受信した前記取引情報に含まれる前記連絡先情報を含む前記複数の取引情報のうち、所定の期間内に行われた複数の前記取引に係るものに基づいて、前記受信手段が受信した前記取引情報に係る前記顧客に対して付与する前記総合特典を決定する、
(3)に記載の特典付与システム。
(5)
前記記憶手段が記憶する前記複数の取引情報のうち、前記所定の期間より前に行われた一以上の前記取引に係る前記取引情報を消去する消去手段を更に有する、
(4)に記載の特典付与システム。
(6)
前記総合特典の内容を示す総合特典情報を前記対象店舗の店舗端末に送信する特典情報送信手段を更に有する、
(3)~(5)のいずれかに記載の特典付与システム。
(7)
前記通知は、前記特典の内容を示す特典情報を含む、
(1)~(6)のいずれかに記載の特典付与システム。
(8)
前記通知は、所定のサービスへのログインを促すリンクを含み、
前記操作は、前記所定のサービスへのログインである、
(1)~(6)のいずれかに記載の特典付与システム。
(9)
前記操作は、前記所定のサービスに係るアプリを介した前記所定のサービスへのログインである、
(8)に記載の特典付与システム。
(10)
前記所定のサービスに関するサービス関連操作が行われたか否かを判定する操作判定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記サービス関連操作が行われたと判定された場合には、前記顧客に対して前記特典を付与し、前記サービス関連操作が行われていないと判定された場合には、前記顧客に対して前記特典を付与しない、
(8)又は(9)に記載の特典付与システム。
(11)
前記顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記顧客が前記新規ユーザであると判定された場合に、前記特典とは異なる新規特典を更に付与する、
(8)から(10)のいずれかに記載の特典付与システム。
(12)
前記ユーザ種別判定手段は、前記対象店舗の前記店舗端末から受信した前記連絡先情報に係る前記顧客が既存ユーザとして登録されているか否かに基づいて、該顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定し、
前記通知送信手段は、前記顧客が前記新規ユーザであると判定された場合に、前記新規特典の内容を示す新規特典情報を含む前記通知を送信する、
(8)から(11)のいずれかに記載の特典付与システム。
(13)
前記顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定手段と、
前記顧客が前記既存ユーザであると判定された場合に、前記顧客が過去の判定期間内に前記所定のサービスを利用しているか否かを判定する利用判定手段と、を更に有し、
前記通知送信手段は、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していないと判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信し、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信せず、
前記特典付与手段は、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合、前記通知に応じた操作がなくとも、前記顧客に対して前記特典を付与する、
(8)から(12)のいずれかに記載の特典付与システム。
【符号の説明】
【0115】
S 特典付与システム、N ネットワーク、10 サーバ、20 店舗端末、30 顧客端末、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、24,34 操作部、25,35 表示部、C 顧客、SC 店員、G11,G12,G13,G14,G21,G41,G51,G52 画面、B1,B2,B3 ボタン、L リンク、100 データ記憶部、101 取引情報受信部、102 記憶部、103 算出部、104 通知送信部、105 ポイント付与部、106 ポイント情報送信部、107 操作判定部、108 ユーザ種別判定部、109 利用判定部、200 データ記憶部、201 取引情報送信部、202 表示制御部、203 操作受付部、204 ポイント情報受信部、300 データ記憶部、301 表示制御部、302 操作受付部、DB1 取引情報データベース、DB2 ポイントデータベース、DB3 ユーザデータベース、TI 取引情報、CI 連絡先情報、TCI 取引内容情報。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段と、
前記顧客が、所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定手段と、
前記顧客が前記既存ユーザであると判定された場合に、前記顧客が過去の判定期間内に前記所定のサービスを利用しているか否かを判定する利用判定手段と、
前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していないと判定された場合には、前記連絡先に対して前記所定のサービスへのログインを促すリンクを含む通知を送信し、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信しない通知送信手段と、
前記通知に応じた前記所定のサービスへのログイン操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与手段と、
を有し、
前記特典付与手段は、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合、前記通知に応じた操作がなくとも、前記顧客に対して前記特典を付与する、
特典付与システム。
【請求項2】
前記取引内容情報と、前記連絡先情報と、を関連付けて記憶する記憶手段を更に有する、
請求項1に記載の特典付与システム。
【請求項3】
前記受信手段は、前記一以上の店舗のそれぞれの店舗端末から、該店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報をそれぞれ含む複数の取引情報を受信し、
前記記憶手段は、前記複数の取引情報を記憶し、
前記受信手段が前記取引情報を受信した場合、前記記憶手段が記憶する前記複数の取引情報のうち、前記受信手段が受信した前記取引情報に含まれる前記連絡先情報を含む一以上の前記取引情報に基づいて、前記受信手段が受信した前記取引情報に係る前記顧客に対して付与する総合特典を決定する決定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記通知に応じた操作に基づいて、該顧客に対して前記総合特典を付与する、
請求項2に記載の特典付与システム。
【請求項4】
前記決定手段は、前記受信手段が受信した前記取引情報に含まれる前記連絡先情報を含む前記複数の取引情報のうち、所定の期間内に行われた複数の前記取引に係るものに基づいて、前記受信手段が受信した前記取引情報に係る前記顧客に対して付与する前記総合特典を決定する、
請求項3に記載の特典付与システム。
【請求項5】
前記記憶手段が記憶する前記複数の取引情報のうち、前記所定の期間より前に行われた一以上の前記取引に係る前記取引情報を消去する消去手段を更に有する、
請求項4に記載の特典付与システム。
【請求項6】
前記総合特典の内容を示す総合特典情報を前記対象店舗の店舗端末に送信する特典情報送信手段を更に有する、
請求項3から5のいずれかに記載の特典付与システム。
【請求項7】
前記通知は、前記特典の内容を示す特典情報を含む、
請求項1又は2に記載の特典付与システム。
【請求項8】
前記操作は、前記所定のサービスに係るアプリを介した前記所定のサービスへのログインである、
請求項1又は2に記載の特典付与システム。
【請求項9】
前記所定のサービスに関するサービス関連操作が行われたか否かを判定する操作判定手段を更に有し、
前記特典付与手段は、前記サービス関連操作が行われたと判定された場合には、前記顧客に対して前記特典を付与し、前記サービス関連操作が行われていないと判定された場合には、前記顧客に対して前記特典を付与しない、
請求項1又は2に記載の特典付与システム。
【請求項10】
前記特典付与手段は、前記顧客が前記新規ユーザであると判定された場合に、前記特典とは異なる新規特典を更に付与する、
請求項1又は2に記載の特典付与システム。
【請求項11】
前記ユーザ種別判定手段は、前記対象店舗の前記店舗端末から受信した前記連絡先情報に係る前記顧客が既存ユーザとして登録されているか否かに基づいて、該顧客が、前記所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定し、
前記通知送信手段は、前記顧客が前記新規ユーザであると判定された場合に、前記新規特典の内容を示す新規特典情報を含む前記通知を送信する、
請求項10に記載の特典付与システム。
【請求項12】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信ステップと、
前記顧客が、所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定ステップと、
前記顧客が前記既存ユーザであると判定された場合に、前記顧客が過去の判定期間内に前記所定のサービスを利用しているか否かを判定する利用判定ステップと、
前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していないと判定された場合には、前記連絡先に対して前記所定のサービスへのログインを促すリンクを含む通知を送信し、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信しない通知送信ステップと、
前記通知に応じた前記所定のサービスへのログイン操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与ステップと、
を有し、
前記特典付与ステップでは、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合、前記通知に応じた操作がなくとも、前記顧客に対して前記特典を付与する、
特典付与方法。
【請求項13】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段、
前記顧客が、所定のサービスの新規ユーザ又は既存ユーザのいずれに該当するかを判定するユーザ種別判定手段、
前記顧客が前記既存ユーザであると判定された場合に、前記顧客が過去の判定期間内に前記所定のサービスを利用しているか否かを判定する利用判定手段、
前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していないと判定された場合には、前記連絡先に対して前記所定のサービスへのログインを促すリンクを含む通知を送信し、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合には、前記連絡先に前記通知を送信しない通知送信手段、
前記通知に応じた前記所定のサービスへのログイン操作に基づいて、前記顧客に対して前記取引内容情報に応じた特典を付与する特典付与手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記特典付与手段は、前記顧客が前記判定期間内に前記所定のサービスを利用していると判定された場合、前記通知に応じた操作がなくとも、前記顧客に対して前記特典を付与する、
プログラム。
【請求項14】
一以上の店舗のいずれかである対象店舗の店舗端末から、前記対象店舗で行われた取引の内容を示す取引内容情報及び該取引を行った顧客の連絡先を示す連絡先情報を受信する受信手段と、
前記連絡先情報と、所定のサービスにおけるユーザIDと、を関連付けて記憶するユーザID記憶手段と、
前記連絡先に対して前記所定のサービスへのログインを促す通知を送信する通知送信手段と、
前記所定のサービスへのログインが行われた場合に、前記ユーザID記憶手段を参照して、前記ログインに係る前記ユーザIDに関連付けられた前記連絡先情報とともに受信された前記取引内容情報に応じた特典を該ユーザIDに付与する特典付与手段と、
を有する特典付与システム。