(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016456
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】放射性同位体製造装置および放射性同位体製造方法
(51)【国際特許分類】
G21G 1/10 20060101AFI20240131BHJP
G21K 5/08 20060101ALI20240131BHJP
G21K 5/04 20060101ALI20240131BHJP
H05H 9/00 20060101ALI20240131BHJP
H05H 7/10 20060101ALI20240131BHJP
G21K 1/00 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
G21G1/10
G21K5/08 R
G21K5/04 E
G21K5/04 D
H05H9/00 F
H05H7/10
G21K1/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118593
(22)【出願日】2022-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】弁理士法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮寺 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】大甕 舜一朗
(72)【発明者】
【氏名】藤牧 拓郎
(72)【発明者】
【氏名】中込 宇宙
(72)【発明者】
【氏名】和田 怜志
(72)【発明者】
【氏名】中居 勇樹
【テーマコード(参考)】
2G085
【Fターム(参考)】
2G085AA03
2G085BA14
2G085BA16
2G085BA17
2G085CA20
2G085CA24
2G085DA02
2G085DA04
2G085EA07
(57)【要約】
【課題】顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる放射性同位体製造技術を提供する。
【解決手段】放射性同位体製造装置1は、電子ビームEを発生させる電子銃2と、電子ビームEを加速する加速器3と、加速器3で加速された電子ビームEを振り分ける偏向電磁石4と、偏向電磁石4から枝分かれした先に設けられ、電子ビームEの入射により放射性同位体が生成される少なくとも2つの製造ポート5とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ビームを発生させる電子銃と、
前記電子ビームを加速する加速器と、
前記加速器で加速された前記電子ビームを振り分ける偏向電磁石と、
前記偏向電磁石から枝分かれした先に設けられ、前記電子ビームの入射により放射性同位体が生成される少なくとも2つの製造ポートと、
を備える、
放射性同位体製造装置。
【請求項2】
前記偏向電磁石に電力を供給する電源に設けられているフォーシング回路を備える、
請求項1に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項3】
前記製造ポートは、放射線を標的に照射することで生じる原子核反応により前記放射性同位体を生成する、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項4】
前記放射線は、前記電子ビームをラジエーターに照射して発生させた制動放射線である、
請求項3に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項5】
前記放射線は、前記電子ビームを中性子生成部材に照射して発生させた中性子線である、
請求項3に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項6】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、予め設定された設定情報に基づいて、複数種類の前記放射性同位体を同時に製造する制御を行う、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項7】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記製造ポートは、前記電子ビームをラジエーターに照射して発生させた制動放射線を標的に照射することで生じる原子核反応により前記放射性同位体を生成するものであり、
前記制御部は、前記ラジエーターと前記標的の加熱が抑えられるように、前記電子ビームの振り分けのタイミングを制御する、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項8】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、一方の前記製造ポートに前記電子ビームが送られるようにしつつ、他方の前記製造ポートに前記電子ビームが送られないように制御する、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項9】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、それぞれの前記製造ポートに送られる前記電子ビームの割合を変更することで、それぞれの前記製造ポートで生成される前記放射性同位体の割合を変更する制御を行う、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項10】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、予め設定された設定情報に基づいて、それぞれの前記製造ポートで生成される前記放射性同位体の製造日時と製造量を調整する制御を行う、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項11】
前記偏向電磁石と前記製造ポートの間に出し入れされ、前記電子ビームを遮断するビームストッパーを備える、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項12】
電子銃が、電子ビームを発生させ、
加速器が、前記電子ビームを加速し、
偏向電磁石が、前記加速器で加速された前記電子ビームを振り分け、
前記偏向電磁石から枝分かれした先に設けられた少なくとも2つの製造ポートに前記電子ビームが入射されることで放射性同位体が生成される、
放射性同位体製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放射性同位体製造技術に関する。
【背景技術】
【0002】
放射性同位体は、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)またはPET(Positron Emission Tomography)などの診断、がんの標的アイソトープ治療などの医療に用いる物質として高い需要がある。従来は主に原子炉を用いて放射性同位体を製造していた。ところが、国内では原子炉の稼働の許可のハードルが上がっており、海外では放射性同位体製造用の原子炉の老朽化が問題となっている。そこで、例えば、Mo-99またはAc-225などの核種を製造する際に、加速器を用いる製造方法が試されている。しかし、原子炉では様々な核種を同時に製造できるが、加速器では製造する核種ごとに標的を交換する必要があり、様々な核種を同時に製造できない。例えば、加速器を用いて単一の核種を製造するだけなら、イオンビームを用いた製造方法がある。しかし、加速器ではイオンビームのエネルギーを変更することが難しく、様々な核種の製造に対応できない。また、この加速器では医療機関で核種を使用する日時と量に合わせて、核種の製造日時と製造量を設定することが難しく、このような顧客の要望に応えることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】永井 泰樹, 医療用アイソトープ製造と非侵襲個別化医療, 核データニュース, No.121(2018)
【非特許文献2】伊藤 拓, 加速器による医療用RIの商業生産, 「加速器」Vol.17, No.3, 2020(181-186)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、加速器を用いて、顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる放射性同位体製造技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る放射性同位体製造装置は、電子ビームを発生させる電子銃と、前記電子ビームを加速する加速器と、前記加速器で加速された前記電子ビームを振り分ける偏向電磁石と、前記偏向電磁石から枝分かれした先に設けられ、前記電子ビームの入射により放射性同位体が生成される少なくとも2つの製造ポートと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態により、加速器を用いて、顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる放射性同位体製造技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、放射性同位体製造装置および放射性同位体製造方法の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1の符号1は、本実施形態の放射性同位体製造装置である。この放射性同位体製造装置1は、電子銃2と加速器3と偏向電磁石4と複数の製造ポート5と制御部6とを備える。
【0011】
電子銃2と加速器3と偏向電磁石4と製造ポート5とは、電子ビームEが通過する真空ダクト7で連結されている。真空ダクト7は、偏向電磁石4の部分で枝分かれし、その先に製造ポート5が設けられている。
【0012】
電子銃2は、パルス状の電子ビームEを発生させる機器である。加速器3は、電子ビームEを加速する機器である。この加速器3は、線形加速器または円形加速器のいずれでも良い。
【0013】
偏向電磁石4は、電子ビームEの進行方向を変える機器である。この偏向電磁石4は、高速に励磁と消磁を切り替えることで、加速器3で加速された電子ビームEをパルスごと(電子バンチごと)に振り分ける。
【0014】
それぞれの製造ポート5は、偏向電磁石4から枝分かれした先に設けられている。それぞれの製造ポート5に、電子ビームEが入射されることにより、放射性同位体が生成される。なお、
図1では、4個の製造ポート5が図示されているが、製造ポート5は2個以上であれば良く、かつ製造ポート5の個数に上限は特に設けていない。
【0015】
例えば、1個目と2個目の製造ポート5では、SPECTに使用されるMo-99が製造される。3個目の製造ポート5では、SPECTに使用されるLu-177が製造される。4個目の製造ポート5では、アイソトープ治療に使用されるAc-225が製造される。このような態様が考えられる。
【0016】
このようにすれば、放射性同位体ごとの必要量に応じて、電子ビームEをそれぞれの製造ポート5に振り分けることで、必要な量の放射性同位体を製造することができる。また、1個目と2個目の製造ポート5のように、複数の製造ポート5で同じ放射性同位体を製造する場合には、一方の製造ポート5でメンテナンス作業が行われていても、他方の一方の製造ポート5で放射性同位体の製造を続けることができる。
【0017】
制御部6は、電子銃2と加速器3と偏向電磁石4と製造ポート5を制御する機器である。この制御部6は、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。さらに、本実施形態の放射性同位体製造方法は、各種プログラムをコンピュータに実行させることで実現される。
【0018】
制御部6の各構成は、必ずしも1つのコンピュータに設ける必要はない。例えば、1つの制御部6が、ネットワークで互いに接続された複数のコンピュータで実現されても良い。例えば、制御部6が、それぞれ個別のコンピュータに搭載されていても良い。
【0019】
なお、制御部6は、各種の機器に電力を供給する電源を兼ねる。また、放射性同位体製造装置1は、偏向電磁石4に電力を供給する電源(制御部6)に設けられているフォーシング回路8を備える。このようにすれば、偏向電磁石4の応答時間を短縮し、高速で電子ビームEの振り分けを行うことができる。
【0020】
また、放射性同位体製造装置1は、偏向電磁石4とそれぞれの製造ポート5の間に出し入れされ、電子ビームEを遮断する複数のビームストッパー9を備える。これらのビームストッパー9は、制御部6により制御される。
【0021】
例えば、ビームストッパー9が真空ダクト7に入れられると、電子ビームEが遮断される。また、ビームストッパー9が真空ダクト7から出されると、電子ビームEが通過可能となる。所定の製造ポート5でメンテナンス作業が行われるときには、ビームストッパー9が真空ダクト7に入れられる。このようにすれば、メンテナンス作業が行われるときに、ビームストッパー9を挿入することで、作業の安全性を向上させることができる。
【0022】
本実施形態では、電子銃2が、電子ビームEを発生させ、加速器3が、電子ビームEを加速し、偏向電磁石4が、電子ビームEを振り分ける。そして、それぞれの製造ポート5に電子ビームEが入射されることで放射性同位体が生成される。なお、それぞれの製造ポート5で異なる種類の放射性同位体が生成されても良いし、それぞれの製造ポート5で同じ種類の放射性同位体が生成されても良い。
【0023】
また、複数の製造ポート5のうち、所定の1つの製造ポート5でメンテナンス作業を行う場合に、この製造ポート5に対する電子ビームEの入射が停止される。例えば、制御部6は、一方の製造ポート5に電子ビームEが送られるようにしつつ、他方の製造ポート5に電子ビームEが送られないように制御する。このようにすれば、一方の製造ポート5で放射性同位体の生成をしつつ、他方の製造ポート5でメンテナンス作業を行うことができる。
【0024】
なお、メンテナンス作業を行う製造ポート5に対する電子ビームEの入射の停止と同時に、ビームストッパー9により電子ビームEが遮蔽されても良い。また、ビームストッパー9による電子ビームEの遮蔽を行わずに、電子ビームEの入射の停止のみが行われても良い。
【0025】
図2に示すように、製造ポート5は、ラジエーター20と標的21とを備える。製造ポート5は、放射線を標的21に照射することで生じる原子核反応により放射性同位体を生成する。本実施形態の放射線は、電子ビームEをラジエーター20に照射して発生させた制動放射線Rである。
【0026】
ラジエーター20は、例えば、重元素で形成された金属フォイルである。このラジエーター20の一方の面に電子ビームEを照射すると、他方の面から制動放射線Rが放射される。この制動放射線Rが標的21に照射され、標的21で放射性同位体が生成される。例えば、制動放射線Rの照射により標的21で原子核の励起により巨大共鳴が生じ、原子核から陽子または中性子が放出され、放射性同位体が生成される。なお、標的21の核種を適宜変更することで、同じエネルギーの電子ビームEであっても、様々な種類(核種)の放射性同位体を生成することができる。
【0027】
追加的または代替的に、所定の製造ポート5において、ラジエーター20の替わりに中性子生成部材が用いられても良い。そして、制動放射線Rの替わりに中性子線が発生するものでも良い。例えば、電子ビームEを中性子生成部材に照射し、発生した中性子線が標的21に照射されるものでも良い。このようにすれば、中性子線により標的21で所定の種類の放射性同位体を生成することができる。
【0028】
製造ポート5では、人手または遠隔操作により、標的21の交換などのメンテナンス作業が行われる。特に図示はしないが、製造ポート5は、メンテナンス用の装置を備える。このメンテナンス用の装置は、例えば、標的21を遠隔操作で交換するためのロボットアーム、その他の機構などである。
【0029】
図1に示すように、制御部6は、予め設定された設定情報に基づいて、複数種類の放射性同位体を同時に製造する制御を行う。ここで、制御部6は、予め設定された設定情報に基づいて、それぞれの製造ポート5で生成される放射性同位体の製造日時と製造量を調整する制御を行う。このようにすれば、顧客の要望に応じて、必要な製造日時に必要な製造量の放射性同位体を確保することができる。
【0030】
例えば、顧客である医療機関で所定の核種を使用する予定がある場合に、放射性同位体製造装置1のユーザは、その使用日時と使用量を取得する。そして、取得した情報に基づいて、放射性同位体製造装置1で製造する核種と製造日時と製造量が設定される。制御部6は、この設定情報に基づいて、放射性同位体を製造する。このようにすれば、放射性同位体の製造効率を向上させることができる。また、異なる顧客からそれぞれ依頼された核種が異なっている場合でも、それぞれの核種を同時に製造することができる。
【0031】
また、制御部6は、それぞれの製造ポート5に送られる電子ビームEの割合を変更することで、それぞれの製造ポート5で生成される放射性同位体の割合を変更する制御を行う。このようにすれば、製造ポート5で生成される放射性同位体の割合を調整することができる。例えば、異なる顧客からそれぞれ依頼された放射性同位体の製造量が異なっている場合でも、それぞれの製造量の放射性同位体を同時に製造することができる。
【0032】
制御部6は、ラジエーター20と標的21(
図2)の加熱が抑えられるように、電子ビームEの振り分けのタイミングを制御する。このようにすれば、放射性同位体の製造効率を高めつつ、ラジエーター20と標的21の加熱を抑えることができる。
【0033】
例えば、ラジエーター20(または中性子生成部材)に、電子ビームEを照射すると、このラジエーター20の温度が上昇する。標的21も同様に加熱される。ここで、ラジエーター20が所定の温度まで上昇すると、電子ビームEの照射を停止し、冷却しなければならない。そこで、電子ビームEを入射させる加熱期間の他に、電子ビームEを入射させない冷却期間が設けられる。例えば、1つの製造ポート5に対して電子ビームEを入射させる際に、加熱期間と冷却期間とが交互に繰り返される。なお、加熱期間と冷却期間は、同じ期間でも良いし、任意に定めた期間でも良い。また、加熱期間と冷却期間は、周期的に繰り返すものでも良い。
【0034】
また、2つの製造ポート5が在る場合には、それぞれの製造ポート5に電子ビームEを交互に入射させる。このようにすれば、一方の製造ポート5の加熱期間が他方の製造ポート5の冷却期間となり、一方の製造ポート5の冷却期間が他方の製造ポート5の加熱期間となる。
【0035】
本実施形態の制御部6は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)および専用のチップなどのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)およびSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスおよびキーボードなどの入力装置と、通信インターフェースとを備える。この制御部6は、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
【0036】
なお、この制御部6で実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。追加的または代替的に、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な非一時的な記憶媒体に記憶されて提供される。
【0037】
また、この制御部6で実行されるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータに格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、この制御部6は、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用回線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
【0038】
以上説明した実施形態によれば、電子ビームEを発生させる電子銃2を備えることにより、加速器3を用いて、顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる。
【0039】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態またはその変形は、発明の範囲と要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0040】
1…放射性同位体製造装置、2…電子銃、3…加速器、4…偏向電磁石、5…製造ポート、6…制御部、7…真空ダクト、8…フォーシング回路、9…ビームストッパー、20…ラジエーター、21…標的、E…電子ビーム、R…制動放射線。