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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164623
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】防臭弁構造
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/282 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
E03C1/282
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080240
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】501482732
【氏名又は名称】下田エコテック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】523182016
【氏名又は名称】株式会社アルタ
(74)【代理人】
【識別番号】100162396
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 泰之
(74)【代理人】
【識別番号】100194803
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 理弘
(74)【代理人】
【識別番号】100184066
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 恭
(72)【発明者】
【氏名】横堀 洋一
(72)【発明者】
【氏名】池田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】恒川 徳康
【テーマコード(参考)】
2D061
【Fターム(参考)】
2D061DA05
2D061DA10
2D061DD03
2D061DD14
2D061DE01
2D061DE10
2D061DE15
2D061DE18
(57)【要約】
【課題】排水管に対して、防臭弁を容易に着脱可能とする。
【解決手段】排水口を形成する壁に、前記壁の下流側端から上流方向に進んだ後に円周方向に進むL字形の切れ込みが設けられており、前記防臭弁は、前記排水口の内周と同じ外周寸法を有する円管状の本体部と、前記本体部に揺動自在に支持されて前記本体部の出口を塞ぐ蓋部を有するとともに、前記本体部の下流側端部に外周に突出するずれ止め片が設けられており、前記ずれ止め片と前記切れ込みとの位置合わせをして、前記排水口に挿入した後に回動させることで、前記ずれ止め片が前記切れ込みに係合されて取り付けられる。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水管の端部に防臭弁を設ける防臭弁構造であって、
排水口を形成する壁に、前記壁の下流側端から上流方向に進んだ後に円周方向に進むL字形の切れ込みが設けられており、
前記防臭弁は、前記排水口の内周と同じ外周寸法を有する円管状の本体部と、前記本体部に揺動自在に支持されて前記本体部の出口を塞ぐ蓋部を有するとともに、前記本体部の下流側端部に外周に突出するずれ止め片が設けられており、前記ずれ止め片と前記切れ込みとの位置合わせをして、前記排水口に挿入した後に回動させることで、前記ずれ止め片が前記切れ込みに係合されて取り付けられる防臭弁構造。
【請求項2】
前記排水管の端部にソケットが取り付けられており、
前記ソケットが前記排水口を形成している請求項1に記載の防臭弁構造。
【請求項3】
前記排水口の内周に内周方向に突出するリブを有しており 、前記防臭弁が前記排水口に取り付けられた際に、前記防臭弁の前記本体部の上流側の端面が前記リブに当接される請求項1又は2に記載の防臭弁構造。
【請求項4】
前記ずれ止め片が前記切れ込みに係合されて前記防臭弁が排水口に取り付けられた際に、前記蓋部の揺動支点が蓋部の上方に位置される請求項1又は2に記載の防臭弁構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厨房の床面に配置されたグリーストラップ(阻集器)等に排水を流入する排水管に防臭弁を設ける防臭弁構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、厨房の床面に配置されたグリーストラップ等に排水を流入する排水管に防臭弁を設けて、グリーストラップから厨房への臭気や害虫の侵入を抑制することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-104251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された防臭弁は、打設したコンクリート等に取り付けられるなどされているが、防臭弁の取り付け、取り外しが煩雑であり、防臭弁を容易に着脱できるものではなかった。
【0005】
本発明は、排水管に対して、防臭弁を容易に着脱可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態は、排水管の端部に防臭弁を設ける防臭弁構造であって、排水口を形成する壁に、前記壁の下流側端から上流方向に進んだ後に円周方向に進むL字形の切れ込みが設けられており、前記防臭弁は、前記排水口の内周と同じ外周寸法を有する円管状の本体部と、前記本体部に揺動自在に支持されて前記本体部の出口を塞ぐ蓋部を有するとともに、前記本体部の下流側端部に外周に突出するずれ止め片が設けられており、前記ずれ止め片と前記切れ込みとの位置合わせをして、前記排水口に挿入した後に回動させることで、前記ずれ止め片が前記切れ込みに係合されて取り付けられる防臭弁構造である。
【発明の効果】
【0007】
本実施形態の防臭弁構造によれば、排水管に対して、防臭弁を容易に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態の防臭弁構造が採用されるグリーストラップの使用状態を側方から見た図である。
図2】(a)は一実施形態の防臭弁構造が採用されるグリーストラップを下流側から見た図であり、(b)はトラップ装置のカバー部材の斜視図である。
図3】一実施形態の防臭弁構造が採用されるグリーストラップにおける排水の流れを説明するための図であり、(a)はグリーストラップを側方から見た図であり、(b)はグリーストラップの平面図である。
図4】一実施形態の防臭弁構造の図であり、(a)は防臭弁を取り付ける前の斜視図であり、(b)は防臭弁を取り付けた後の斜視図である。
図5】一実施形態の防臭弁構造の図であり、(a)はソケットの縦断面図(図4のX-X断面図)であり、(b)は防臭弁の縦断面図であり、(c)はソケットに蓋部を取り付ける過程を下流側から見た図であり、(d)はソケットの横断面図(図4のY-Y断面図)であり、(e)はソケットに防臭弁を取り付けた状態の縦断面図であり、(f)はソケットに防臭弁を取り付けた状態を下流側から見た図である。
図6】一実施形態の防臭弁の分解図であり、(a)は本体部の斜視図であり、(b)は蓋部の斜視図であり、(c)は本体部の縦断面であり、(d)は蓋部の縦断面図であり、(e)は本体部を下流側から見た図であり、(f)は蓋部を下流側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、一実施形態の防臭弁構造が採用されるグリーストラップ(阻集器)について、図面を参考にして、説明する。
グリーストラップ1は、図1に示すように、例えば、厨房の床面に埋設され、床面に設けられた排水路Aからの排水を受け入れて、排水から油脂や固形物などを除去した後、下水道Bへ排出するための装置である。
なお、以下の説明において、グリーストラップ1の排水路A側を上流側といい、下水道B側を下流側という。
【0010】
厨房の床面は、床部のコンクリートCの一部が省かれて取り付けスペースが設けられており、取り付けスペースにグリーストラップ1が配置されるとともに、グリーストラップ1の上方位置には蓋D,Dが配置されている。
排水路Aは、排水管A1が配置され、排水管A1のグリーストラップ1に向かう排水口に防臭弁5が取り付けられており、厨房への異臭の侵入を防止している。
ユーザーは、蓋Dを開けることにより、グリーストラップ1の上方を露出させ、排水から分離した油脂や固形物を取り除くなどのメンテナンスを行うことができるとともに、排水管A1の排水口に取り付けられた防臭弁5のメンテナンスを行うことができる。
【0011】
-グリーストラップの構成-
本実施形態のグリーストラップ1は、図1に示すように、本体槽11と、仕切り板12と、受篭13と、トラップ装置14と、カバー部材15を備えている。
【0012】
グリーストラップ1を構成する本体槽11は、ステンレス等の金属材料からなり、図1図2(a)に示すように、上流側に位置する上流側壁11aと、下流側に位置する下流側壁11bと、左右の側壁11c,11cと、底壁11dを有する全体として矩形箱形の部材であり、下流側壁11bの下方部分に下水道Bに連絡する排水管B1が取り付けられている。
【0013】
本体槽11は、上流側壁11a、下流側壁11b、及び、左右の側壁11c,11cの上端にそれぞれフランジ部fが設けられており、フランジ部fを取り付けスペースの外周に存在する床部のコンクリートCの上面に載置させて配置されている。
【0014】
グリーストラップ1を構成する仕切り板12は、ステンレス等の金属材料からなり、図1に示すように、上方に把手12aを有する板状部材であり、本体槽11の上下流方向で上流側壁11aから1/3程度の位置に、上流側と下流側に仕切るように取り付けられている。
グリーストラップ1は、仕切り板12の上流側に排水路Aからの排水が流入される排水流入部1aが形成され、仕切り板12の下流側に排水から油脂等を分離して留める分離部1bが形成されている。
【0015】
仕切り板12は、図1図2(a)に示すように、本体槽11の左右の側壁11c,11cの内周面に設けられた仕切り板ガイド12b,12bによって上方向に取り外し自在に取り付けられている。
本体槽11に取り付けられた仕切り板12は、排水流入部1aと分離部1bを上方領域において分離するとともに、下方領域において連通している。
【0016】
グリーストラップ1を構成する受篭13は、ステンレス等の金属材料からなり、図1に示すように、篭部131と、把手132を有しており、排水流入部1a内に位置決めされて配置され、排水路Aから流入された排水を受け止め、排水に含まれる食材クズなどの固形物を捕捉する。
【0017】
グリーストラップ1を構成するトラップ装置14は、例えばポリ塩化ビニル等の樹脂材料からなり、図1図2(a)に示すように、所定の高さ位置に越流孔141aを有する排水筒141と、排水筒141の越流孔141aが隠れるように排水筒141の上部に取り付けられた椀部材142を有する椀トラップを用いることができ、分離部1bの下流側位置に配置されて、排水筒141の下端が排水管B1に接続されている。
【0018】
グリーストラップ1を構成するカバー部材15は、ステンレス等の金属材料からなり、図1図2に示すように、上流側壁部15aと、左右の側壁部15c,15cを有し、本体槽11の深さ寸法と同程度の高さ寸法を有する横断面略U字状の部材であり、左右の側壁部15c,15cの下流側下端位置が欠如されて排水導入口15d,15dが形成されている。
【0019】
カバー部材15は、左右の側壁部15c,15cの下流側端部を本体槽11の下流側壁11bに当接もしくは近接させて、トラップ装置14を覆うように配置されており、トラップ装置14へ向かう排水を主に下流側下端位置に形成された排水導入口15d,15dから導入し、分離部1b内で浮上分離した油脂等がトラップ装置14の排水筒141の越流孔141aを越えて排水されることを抑制している。
カバー部材15は、上方に把手15e,15fが設けられており、メンテナンス時に本体槽11から取り外すことができる。
以上、グリーストラップの全体の構成について説明した。
【0020】
-排水の流れ、及び油脂の除去-
次に、グリーストラップにおける排水の流れ、及び油脂の除去について説明する。
排水路Aから侵入した処理すべき排水は、図3(a)に示すように、グリーストラップ1の排水流入部1aに流入され(矢印w1)、排水流入部1aに配置された受篭13によって排水内の食材クズ等の固形物が捕捉されたのち、受篭13の排水穴から流出する。
【0021】
受篭13の排水穴から流出した排水は、図3(a)(b)に示すように、排水流入部1aの下方に流れて仕切り板12の下を潜って分離部1bに進入し(矢印w2)、排水に含まれる油脂が比重差によって水面に浮上して水と分離される。排水から分離された油脂は、分離部1bの水面付近に溜め置かれる。
また、受篭13を通過した比較的小さな固形物は、重力沈降して汚泥として本体槽11の底面に堆積し、排水から分離される。
【0022】
油脂及び固形物が取り除かれた排水は、図2(a),図3(a)(b)に示すように、トラップ装置14を覆うカバー部材15の側壁部15c,15cの下流側下方に形成された排水導入口15d,15dからカバー部材15内に導入される(矢印w3)。
カバー部材15内に導入された排水は、トラップ装置14の排水筒141の越流孔141aを越え(矢印w4)、排水筒141及び排水管B1を介して下水道Bへと排水される。
以上、グリーストラップにおける排水の流れ、及び油脂の除去について説明した。
【0023】
-防臭弁構造-
次に、グリーストラップ1に対して排水を流入する排水管A1に防臭弁を取り付ける防臭弁構造について、図面を参考にして説明する。
【0024】
本実施形態の防臭弁構造は、図4に示すように、排水管A1の端部に取り付けられるソケット9と、ソケット9の排水口の内側に取り付けられる防臭弁5を備えている。
【0025】
ソケット9は、例えばポリ塩化ビニル等の樹脂材料からなり、図4図5(a)(d)に示すように、入口及び出口を有する円管状の部材であって、長さ方向で所定の位置に、内周方向に突出するリング状のリブ9aが設けられている。
【0026】
ソケット9は、出口(排水口)を形成する壁に下流側端から上流方向に進む進入路91aと、進入路91aの上流側から円周方向でソケット9の下方に向かって進む係合路91bからなるL字形の切れ込み91が設けられており、切れ込み91の係合路91bの先端部はソケット9の下端に至っている。
【0027】
防臭弁5は、例えばポリ塩化ビニル等の樹脂材料からなり、図4(a),図5(b)に示すように、ソケット9の内周寸法と同じ外周寸法を有し入口及び出口を有する短い円管状の本体部51と、本体部51の下流(出口)側に取り付けられて出口を開閉自在とする蓋部52を有している。
【0028】
防臭弁5の本体部51は、図6(a)(c)(e)に示すように、入口が本体部51の軸線に対して直交する面上に形成され、出口が本体部51の軸線に対して直交する面と鋭角で交わる面上、すなわち本体部51の出口が上方から下方に行くにしたがって出口側に位置する斜めの面上に形成されている。
本体部51は、出口側の下端に出口側端から下方に突出するずれ止め片51aが溶接等によって設けられている。
【0029】
防臭弁5の蓋部52は、図6(b)(d)(f)に示すように、本体部51の出口側端の上方部位に溶接等によって固定される蓋支持部521と、蓋支持部521に蝶番523によって揺動自在に支持される蓋体522を有しており、蓋体522の下方部位には必要に応じてボルト等による錘524が取付けられている。
蓋部52は、本体部51の出口側の開口部の形状と類似の形状で、本体部51の出口側の開口部の内径寸法より大きい寸法を有し、本体部51の出口側の外形寸法より小さい寸法を有している。
【0030】
蓋部52は、図5(b)に示すように、蓋支持部521が本体部51の出口側端の上方部位に固定されることで、蓋支持部521に揺動自在に支持された蓋体522が自重により本体部51の出口側端縁に当接して、防臭弁5の出口を塞ぐことができる。
【0031】
防臭弁5をソケット9に取り付ける際には、ユーザーは、図4(a)に示すように、防臭弁5のずれ止め片51aがソケット9に形成された切れ込み91に進入するように位置合わせをして、防臭弁5をソケット9の排水口(出口)から入口方向に向かって挿入させる(矢印y1)。
なお、ユーザーは、防臭弁5をソケット9の排水口に半ば挿入した状態(ずれ止め片51aがソケット9の出口側縁に当接した状態)で上流側に押し付けながら回動させることで、ずれ止め片51aがソケット9に形成された切れ込み91の位置と一致したときに、ずれ止め片51aを切れ込み91に進入させることもできる。
【0032】
そして、ユーザーは、図5(c)(e)に示すように、ソケット9の排水口に挿入した防臭弁5の本体部51の入口側端がソケット9の内周に形成されたリブ9aに当接するまで挿入させる。
防臭弁5の本体部51の入口側端がソケット9のリブ9aに当接した状態では、ずれ止め片51aは、切れ込み91の進入路91a内で係合路91bの入り口と対向する位置まで挿入されている。
【0033】
その後、ユーザーは、図5(c)に示すように、ずれ止め片51aが切れ込み91の係合路91bに進入するように防臭弁5を回転させて(矢印y2)、図4(b),図5(f)に示すように、ずれ止め片51aを切れ込み91の係合路91bの先端部に当接させることで、ソケット9に防臭弁5を取り付けることができる。
【0034】
防臭弁5がソケット9に取り付けられた状態では、防臭弁5は、ずれ止め片51aが切れ込み91の係合路91bの先端部に当接した状態を維持するとともに、それ以上の回動が阻止されて位置決めされている。
そして、防臭弁5は、ソケット9に取り付けられた状態では、蓋体522を支持する蝶番(揺動支点)523が蓋体522の上方に位置し、本体部51の斜めに形成された出口の端面を蓋体522によって塞いでおり、蓋体522による出口の閉塞と、蓋体522のスムーズな開放を可能にしている。
【0035】
-本実施形態の防臭弁構造の効果-
本実施形態の防臭弁構造は、ビス等の固定手段を使用することなく、排水管A1に接続されるソケット9に対して、防臭弁5を挿入して、回動することによって簡単に取り付けることができ、また、反対の操作によって簡単に取り外すことができるので、施工性に優れ、またメンテナンス性に優れている。
【0036】
本実施形態の防臭弁構造は、防臭弁5をソケット9に取り付けることで自動的に蓋部52が位置決めされるので、防臭弁5の取り付けに特別な装置や技術を必要とせずに、簡単に取り付けることができる。
本実施形態の防臭弁構造は、防臭弁5をソケット9の内周に設けたリブ9aに当接するまで挿入させて取り付けるので、ソケット9と防臭弁5との間に隙間等が生じずに、ソケット9内に残渣物がたまることを抑制することができる。
【0037】
-他の実施形態-
防臭弁構造を構成する排水口は、排水管A1の端部に別体として取付けられたソケット9に限定されず、排水管A1の端部を防臭弁構造の排水口として利用してもよく、排水管A1の端部に直接切れ込み91を設けてもよい。
【0038】
ソケット9に設けられた切れ込み91及び防臭弁5に設けられたずれ止め片51aの位置は、排水口及び防臭弁5の下端近傍に限定されるものではなく、ソケット9に対して防臭弁5を挿入して回動することによって防臭弁5が取付けられ、取り付けられた状態で蓋体522の揺動支点が蓋体522の上方に位置することができれば、特に限定されない。
【0039】
防臭弁構造を構成する各部材の材料は、限定されるものではなく、排水口に取り付けて防臭弁として機能することができる材料であれば、何ら限定されない。
防臭弁が採用される排水管は、グリーストラップに排水を流入する排水管に限定されるものではない。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、矛盾が生じない範囲において、種々の変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0041】
5:防臭弁,51:本体部,51a:ずれ止め片,52:蓋部,9:ソケット,9a:リブ,91:切れ込み,A1:排水管
図1
図2
図3
図4
図5
図6