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特開2024-16466鋼材情報提供システム及び鋼材情報提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016466
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】鋼材情報提供システム及び鋼材情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20240131BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20240131BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
G06F3/048
G06Q50/08
G06F3/16 650
G06F3/16 620
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118612
(22)【出願日】2022-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】309041111
【氏名又は名称】グローバルワークス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 亜裕実
(72)【発明者】
【氏名】矢萩 良二
(72)【発明者】
【氏名】戸栗 智仁
(72)【発明者】
【氏名】山本 みお
(72)【発明者】
【氏名】新田 智博
(72)【発明者】
【氏名】峰村 佳男
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA46
5E555BA03
5E555BA04
5E555BA76
5E555BB03
5E555BB04
5E555BC17
5E555BD01
5E555BE09
5E555CA47
5E555DB41
5E555EA23
5E555FA00
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】作業員が鋼材の取り扱いについて容易に判断できる情報を提供する。
【解決手段】鋼材情報提供システムは、ユーザが音声で入力した建設現場で用いる鋼材に関する問い合せから、音声認識によってテキストデータを生成するアシスタント部と、テキストデータに対して自然言語処理を行い、鋼材に関する鋼材データを抽出するチャット部と、鋼材データに基づいて、鋼材の重量または性能を示す支援データを出力する鋼材情報提供部とを備え、チャット部が自然言語処理により、支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、アシスタント部を介してユーザに通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが音声で入力した建設の現場で用いる鋼材に関する問い合せから、音声認識によってテキストデータを生成するアシスタント部と、
前記テキストデータに対して自然言語処理を行い、鋼材に関する鋼材データを抽出するチャット部と、
前記鋼材データに基づいて、鋼材の重量または性能を示す支援データを出力する鋼材情報提供部と
を備え、
前記チャット部が前記自然言語処理により、前記支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、前記アシスタント部を介して前記ユーザに通知する
鋼材情報提供システム。
【請求項2】
前記鋼材データは、前記鋼材の規格およびサイズを含む
請求項1に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項3】
前記鋼材の重量に関する問い合わせの場合、前記鋼材データは、前記鋼材の数を含む
請求項2に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項4】
前記チャット部は、前記鋼材の重量に関する問い合わせの場合、1または複数種類の鋼材に関する鋼材データを抽出し、
前記鋼材情報提供部は、抽出された鋼材データに基づく鋼材の総重量を示す支援データを出力する
請求項1に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項5】
前記チャット部は、会話形式で前記ユーザに質問することで前記鋼材データの入力を受け付ける
請求項1に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項6】
前記チャット部は、前記鋼材のサイズを質問する際、前記鋼材のイメージ図において質問している部分を図示する
請求項5に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項7】
前記チャット部は、前記鋼材のサイズを質問する際、前記鋼材について代表的な寸法の鋼材の性質を一覧表示する
請求項5に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項8】
前記チャット部は、ユーザからの問い合わせ種別を判定し、当該問い合わせ種別に応じて、追加で入力することが必要な項目についての質問を特定し、その質問を表す質問テキストデータを生成し、前記アシスタント部を介して前記ユーザに通知する
請求項1に記載の鋼材情報提供システム。
【請求項9】
アシスタント部が、ユーザが音声で入力した建設の現場で用いる鋼材に関する問い合せから、音声認識によってテキストデータを生成するアシスタント過程と、
チャット部が、前記テキストデータに対して自然言語処理を行い、鋼材に関する鋼材データを抽出する第1チャット過程と、
鋼材情報提供部が、前記鋼材データに基づいて、鋼材の重量または性能を示す支援データを出力する鋼材情報提供過程と、
前記チャット部が、前記自然言語処理により、前記支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、前記アシスタント部を介して前記ユーザに通知する第2チャット過程と、
を含む鋼材情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼材情報提供システム及び鋼材情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設現場等では、鋼材を扱う際に、その重量や性能に基づいて作業員がその取り扱いを判断することが多い。例えば、所定量の鋼材を、クレーンに1度で吊れるか、足場の上に置けるか、ユニック車(トラッククレーン)に積むことができるか等を現場の作業員が判断しなければならない。また、仮設構造物を設計する際等に、作業員は耐荷重等を考慮して使用する部材を判断することがある。熟練した作業員であれば多くの現場での経験から、これらの判断を即座に行うことができる場合が多い。
【0003】
一方、ユーザが入力したテキスト等に対応して自然言語の対話を行うチャットボットと言われるプログラムが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-65582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術では、建設に関する専門用語を認識することや、建設に関する課題の解決手段を提供することが困難である。経験の少ない作業員にとっては、鋼材の扱いについての判断を即座に的確に行うことが容易ではない場合がある。そのため、作業員の経験によって現場の作業効率や生産性が左右されることがある。
【0006】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、作業員が鋼材の取り扱いについて容易に判断できる情報を提供する鋼材情報提供システム及び鋼材情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る鋼材情報提供システムは、ユーザが音声で入力した建設の現場で用いる鋼材に関する問い合せから、音声認識によってテキストデータを生成するアシスタント部と、前記テキストデータに対して自然言語処理を行い、鋼材に関する鋼材データを抽出するチャット部と、前記鋼材データに基づいて、鋼材の重量または性能を示す支援データを出力する鋼材情報提供部とを備え、前記チャット部が前記自然言語処理により、前記支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、前記アシスタント部を介して前記ユーザに通知する。
【0008】
本発明の一態様に係る鋼材情報提供方法は、アシスタント部が、ユーザが音声で入力した建設の現場で用いる鋼材に関する問い合せから、音声認識によってテキストデータを生成するアシスタント過程と、チャット部が、前記テキストデータに対して自然言語処理を行い、鋼材に関する鋼材データを抽出する第1チャット過程と、鋼材情報提供部が、前記鋼材データに基づいて、鋼材の重量または性能を示す支援データを出力する鋼材情報提供過程と、前記チャット部が、前記自然言語処理により、前記支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、前記アシスタント部を介して前記ユーザに通知する第2チャット過程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業員が鋼材の取り扱いについて容易に判断できる情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態による鋼材情報提供システムの構成例を示す概略構成図である。
図2】本発明の実施形態によるユーザデバイスに表示される、鋼材の性能を問い合わせる際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
図3】本発明の実施形態によるユーザデバイスに表示される、1種類の鋼材の重量を問い合わせる際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
図4】本発明の実施形態によるユーザデバイスに表示される、複数種類の鋼材の重量を問い合わせる際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
図5】本発明の実施形態による鋼材の高さをユーザに質問する際にユーザデバイスに表示されるイメージ図の一例である。
図6】本発明の実施形態による鋼材の幅をユーザに質問する際にユーザデバイスに表示されるイメージ図の一例である。
図7】本発明の実施形態による鋼材の厚みをユーザに質問する際にユーザデバイスに表示されるイメージ図の一例である。
図8】本発明の実施形態によるユーザデバイスに表示される、代表的な寸法の鋼材の性質の一覧を示すイメージ図の一例である。
図9】本発明の実施形態によるユーザデバイスに表示される、鋼材のイメージ図を表示する際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
図10】本発明の実施形態によるチャットサーバが実行する鋼材性能情報提供処理の手順を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態によるチャットサーバが実行する鋼材重量情報提供処理の手順を示すフローチャートである。
図12】本発明の他の実施形態による鋼材情報提供システムの構成例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態による鋼材情報提供システムの構成例を示す概略構成図である。鋼材情報提供システム1は、ユーザデバイス2、アシスタントサーバ3(アシスタント部の一例)、チャットサーバ4(チャット部の一例)及び鋼材情報提供サーバ5の各々を備えている。ユーザデバイス2、アシスタントサーバ3、チャットサーバ4及び鋼材情報提供サーバ5の各々は、インターネットを含む情報通信網6を介してデータの送受信を行なう。
【0012】
ユーザデバイス2は、例えばタブレット端末やスマートフォンなどの携帯端末であり、作業現場の現場監督(作業を指示する技術者)が使用するデバイスである。また、ユーザデバイス2は、ノートパソコン(パーソナルコンピュータ)等であってもよい。ユーザデバイス2は、チャットボットと会話するためのアプリケーション(以下、「対話アプリ」とする。)のプログラムがインストールされており、このプログラムを起動することにより、鋼材に関する問い合わせの入力、及び当該問い合わせに対する回答である支援データを、現場の作業の管理を行う現場監督あるいは現場で作業する作業員(以下、「ユーザ」とする。)に対して、音声あるいは表示画面に対する表示により通知する。
【0013】
アシスタントサーバ3は、音声認識エンジンを備えており、ユーザが入力する音声情報の音声認識の処理を行ってテキストデータを生成し、チャットサーバ4に対して送信する。例えば、アシスタントサーバ3は、ユーザが対話アプリにおいて音声で入力した建設現場で用いる鋼材に関する問い合わせから、音声認識によってテキストデータを生成する。また、アシスタントサーバ3は、音声合成エンジンを備えており、チャットサーバ4から受信するテキストデータを、音声信号に変換してユーザデバイス2に通知する。アシスタントサーバ3は、音声信号に換えて、あるいは音声信号に加えて、ユーザデバイス2の表示画面に表示する情報を、このユーザデバイス2に対して送信する。アシスタントサーバ3は、対話型AI(Artificial Intelligence)エンジンを備えている。
【0014】
チャットサーバ4は、例えばクラウドベースのプラットフォームで動作するソフトウェアロボットである自然言語処理エンジンのアプリケーションプログラムを搭載している。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3から受信するテキストデータに対して後述する自然言語処理を行う。
【0015】
そして、本実施形態において、鋼材に関連する問い合わせ及びその回答に対応した対話をユーザとの間で行なうため、チャットサーバ4は、鋼材に関するワードの抽出及び問い合わせの意味の解析など(形態素解析、構文解析、意味解析及び文脈解析などを含む一般的な自然言語処理)を、鋼材に関する製品規格データやコーパス、などを用いて行なう。
【0016】
また、チャットサーバ4は、会話形式でユーザに質問することで、鋼材に関する問い合わせに対し回答するための鋼材データのユーザからの入力を受け付ける。チャットサーバ4は、鋼材データを取得するための質問に対するユーザの回答を示すテキストデータから鋼材データを抽出する。鋼材の重量に関する問い合わせの場合、鋼材データは、鋼材の材料名、材質、規格、サイズ(高さ、幅、厚み、および長さ)、および本数を含む。なお、チャットサーバ4は、鋼材の重量に関する問い合わせの場合、1または複数種類の鋼材に関する鋼材データを取得する。また、鋼材の性能に関する問い合わせの場合、鋼材データは、鋼材の材料名、材質、規格およびサイズ(高さ、幅、および厚み)を含む。
【0017】
チャットサーバ4は、各鋼材それぞれについて、JIS(Japanese Industrial Standards)規格やメーカ規格で定める材料名や材質名を予め記憶しており、記憶している情報に基づいて、テキストデータから鋼材の材料名や材質名を抽出する。
【0018】
例えば、チャットサーバ4は、鋼材の材料名として、JIS G3192で定められたH形鋼、等辺山形鋼、不等辺山形鋼、不等辺不等厚山形鋼、溝形鋼、I形鋼、JIS G3194で定められた平鋼、JIS G3191で定められた丸鋼、JIS G3123で定められた平鋼(みがき棒鋼)、丸鋼(みがき棒鋼)、六角鋼(みがき棒鋼)、角鋼(みがき棒鋼)、JIS G3466で定められた角形鋼管(正方形)、角形鋼管(長方形)、JIS G3350で定められた軽溝形鋼、リップ溝形鋼、リップZ形鋼、軽山形鋼、軽Z形鋼、ハット形鋼、JIS G3112で定められた異形棒鋼等を予め記憶している。また、チャットサーバ4は、作業員が俗称で答えたとしても材料名を抽出できるように、各材料名の俗称を記憶している。例えば、チャットサーバ4は、材料名の俗称として、山形鋼の俗称であるアングル、溝形鋼の俗称であるCチャン、H鋼の俗称であるエッチ鋼、I形鋼の俗称であるアイビームを予め記憶している。これにより、チャットサーバ4は、ユーザが材料名を俗称で答えたとしても、テキストデータから材料名を抽出することができる。
【0019】
また、チャットサーバ4は、問い合わせに回答するための鋼材データが全て揃ったか否かを判定する。そして、チャットサーバ4は、鋼材データが不足している場合、この不足している鋼材データをユーザに質問するためのテキストデータを、上記コーパスを利用して生成し、アシスタントサーバ3に送信する。一方、チャットサーバ4は、問い合わせに回答するための鋼材データが全て揃った場合、この鋼材データの組み合わせを、鋼材情報提供サーバ5に対して送信する。
【0020】
そして、チャットサーバ4は、送信した鋼材データの組み合わせに基づく鋼材の重量または性能を示す支援データを鋼材情報提供サーバ5から受信する。チャットサーバ4は、自然言語処理により、受信した支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、ユーザの問い合わせに対する回答として、アシスタントサーバ3を介してユーザに通知する。
【0021】
鋼材情報提供サーバ5は、鋼材情報提供部51と、記憶部52とを備える。
鋼材情報提供部51は、鋼材データの組み合わせをチャットサーバ4から受信し、受信した鋼材データと記憶部52が記憶する各規格それぞれで定められた鋼材の仕様とに基づいて、鋼材の重量または性能を判定する。例えば、鋼材情報提供部51は、ユーザからの問い合わせの内容が鋼材の重量である場合には、鋼材データが示す規格において定められた単位質量(単位は、kg(キログラム)/m(メートル))を記憶部52から読み出し、読み出した単位質量と鋼材データが示すサイズおよび本数とに基づいて、鋼材の総重量を算出する。また、鋼材情報提供部51は、ユーザからの問い合わせが鋼材の性能である場合には、鋼材データが示す規格およびサイズに基づいて、断面積、単位質量、重心の位置、断面二次モーメント、断面二次半径、断面係数等の鋼材の性能を判定する。鋼材情報提供部51は、判定した鋼材の重量または性能を示す支援データをチャットサーバ4に送信する。なお、鋼材情報提供部51は、チャットサーバ4から受信した鋼材データが示す材料名が俗称である場合には、記憶部52を参照してその正式名称を取得し、鋼材を特定する。
【0022】
記憶部52は、少なくとも単位質量を含む、各規格それぞれで定められた鋼材の仕様を記憶する。例えば、記憶部52は、各規格に準じた、鋼材の各サイズそれぞれに対応する断面積、単位質量、重心の位置、断面二次モーメント、断面二次半径、および断面係数を記憶していてもよい。また、記憶部52は、各材料の俗称を、その材料の正式名称と対応付けて記憶する。また、記憶部52は、H-300×300×10×15(高さ300mm、幅300mm、ウェブ厚み10mm、フランジ厚み15mmのH型鋼)、L-100×100×10(高さ100mm、幅100mm、厚み10mmの等辺山形鋼)等JIS G 3192に掲載されている鋼材の内、汎用品の代表的な寸法の各鋼材の性質を示すデータを記憶する。
【0023】
続いて、鋼材情報提供システム1の動作について説明する。
図2は、本実施形態によるユーザデバイスに表示される、鋼材の性能を問い合わせる際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
まず、ユーザは、ユーザデバイス2において、対話アプリを起動させる。対話アプリが起動すると、ユーザは、ユーザデバイス2に対して鋼材に関する問い合わせであることを示す「鋼材について教えて」を発声する。ユーザデバイス2は、ユーザの音声をマイク(不図示)で集音し、集音した音声を示す音声データ(音声波形)をアシスタントサーバ3に送信する。
アシスタントサーバ3は、音声認識エンジンにより、ユーザの音声の音声認識を行ない、テキストデータ「鋼材について教えて」を生成し、生成したテキストデータを、チャットサーバ4及びユーザデバイス2に対して送信する。
【0024】
ユーザデバイス2は、受信したテキストデータ「鋼材について教えて」C101を、自身の表示画面において、文字列画像として表示する。
また、チャットサーバ4は、テキストデータ「鋼材について教えて」に対し自然言語処理を行い、鋼材に関する問い合わせであることを認識する。
続いて、チャットサーバ4は、鋼材の重量に関する問い合わせであるか性能に関する問い合わせであるかを取得するため、自然言語処理により、ユーザに対し質問する質問テキストデータ「重量ですか性能ですか?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。
【0025】
アシスタントサーバ3は、質問テキストデータ「重量ですか性能ですか?」を、音声合成により音声データに変換し、質問テキストデータ「重量ですか性能ですか?」と、その音声データとをユーザデバイス2に対して送信する。
ユーザデバイス2は、受信した質問テキストデータ「重量ですか性能ですか?」C102を、自身の表示画面において、文字列画像として表示し、音声データをスピーカ(不図示)から音声として出力する。
【0026】
ユーザは、表示画面に表示された質問「重量ですか性能ですか?」に対する回答として、音声により「性能です」を発声する。ユーザデバイス2は、ユーザの音声をマイク(不図示)で集音し、集音した音声を示す音声データ(音声波形)をアシスタントサーバ3に送信する。
アシスタントサーバ3は、音声認識エンジンにより、ユーザの音声の音声認識を行ない、質問に対するユーザの回答として回答テキストデータ「性能です」を生成し、生成した回答テキストデータを、チャットサーバ4及びユーザデバイス2に対して送信する。
【0027】
ユーザデバイス2は、受信した回答テキストデータ「性能です」C103を、自身の表示画面において、文字列画像として表示する。
また、チャットサーバ4は、回答テキストデータ「性能です」に対し自然言語処理を行い、鋼材の性能に関する問い合わせであることを認識する。これにより、チャットサーバ4は、鋼材データとして、鋼材の材料名と、材質と、規格と、サイズ(高さ、幅、および厚み)とを取得することを認識する。すなわち、チャットサーバ4は、ユーザからの問い合わせ内容から問い合わせ種別(例えば、「重量」または「鋼材の性能」)を判定し、判定結果に基づく問い合わせ種別に応じて、追加で入力することが必要な項目についての質問を特定し、その質問を表す質問テキストデータを生成し、ユーザへの問い合わせ内容をアシスタントサーバ3から送信させる。ここでは、追加の質問が複数項目ある場合、チャットサーバ4は、複数の質問を、1つずつアシスタントサーバ3から送信させ、回答が得られると、次の質問を送信させる。問い合わせ種別に応じて、どのような質問を追加で行うかについてのルールは、予めチャットサーバ4内の記憶部に記憶されており、これを参照することで特定可能である。
【0028】
そして、チャットサーバ4は、鋼材の材料名を取得するため、自然言語処理により、質問テキストデータ「材料名は?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。以下、質問テキストデータおよびその回答テキストデータに対するチャットサーバ4、アシスタントサーバ3、およびユーザデバイス2各々の処理は同様であるため、その詳細について省略する。
【0029】
ユーザは、チャットサーバ4からの質問「材料名は?」C104に対し、鋼材の材料名「等辺山形鋼」C105を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「等辺山形鋼」に対し自然言語処理を行い、鋼材の材料名が「等辺山形鋼」であることを認識する。続いて、チャットサーバ4は、鋼材の材質を取得するため、質問テキストデータ「材質は?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「材質は?」C106に対し、鋼材の材質「SS400」C107を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「SS400」に対し自然言語処理を行い、鋼材の材質が「SS400」であることを認識する。
【0030】
続いて、チャットサーバ4は、鋼材の規格を取得するため、質問テキストデータ「JIS規格ですか?メーカ規格ですか?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「JIS規格ですか?メーカ規格ですか?」C108に対し、鋼材の規格「JISです」C109を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「JISです」に対し自然言語処理を行い、鋼材の規格が「JIS規格」であることを認識する。続いて、チャットサーバ4は、鋼材の高さを取得するため、質問テキストデータ「高さは何mm(ミリメートル)?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「高さは何mm?」C110に対し、鋼材の高さ「100mm」C111を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「100mm」に対し自然言語処理を行い、鋼材の高さが「100mm」であることを認識する。
【0031】
続いて、チャットサーバ4は、鋼材の幅を取得するため、質問テキストデータ「幅は何mm?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「幅は何mm?」C112に対し、鋼材の幅「100mm」C113を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「100mm」に対し自然言語処理を行い、鋼材の幅が「100mm」であることを認識する。続いて、チャットサーバ4は、鋼材の厚みを取得するため、質問テキストデータ「厚みは何mm?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「厚みは何mm?」C114に対し、鋼材の厚み「10mm」C115を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「10mm」に対し自然言語処理を行い、鋼材の厚みが「10mm」であることを認識する。
【0032】
チャットサーバ4は、鋼材の性能を回答するための鋼材データが全て揃ったため、取得した問い合わせの内容「鋼材の性能」と、鋼材データ(材料名「等辺山形鋼」、材質「SS400」、規格「JIS規格」、高さ「100mm」、幅「100mm」、および厚み「10mm」)との各々を鋼材情報提供サーバ5に送信する。
【0033】
鋼材情報提供サーバ5の鋼材情報提供部51は、チャットサーバ4から問い合わせの内容と鋼材データとを受信し、受信した鋼材データに基づいて、鋼材の性能を記憶部52から読み出す。このとき、鋼材情報提供部51は、受信した鋼材データの材料名が俗称である場合には、記憶部52を参照して、その正式名称を取得して鋼材を特定する。そして、鋼材情報提供部51は、読み出した性能を示す性能データ(支援データの一例)をチャットサーバ4に対して送信する。性能データには、鋼材の性能を示すための断面図C1161と、断面積、単位質量、重心の位置、断面二次モーメント、断面二次半径、および断面係数を示すデータC1162とが含まれる。
【0034】
チャットサーバ4は、性能データを受信し、受信した性能データに基づいて、ユーザからの問い合わせに対する回答である、結果表示画像C116と、結果テキストデータ「断面積(cm) 19.00 単位質量(kg/m) 14.9 重心の位置(cm)(Cx=Cy) 2.82 断面二次モーメント(cm) lx=ly 175 最大ly 278 最小lv 72.0 断面二次半径(cm) ix=iy 3.04 最大iu 3.83 最小iv 1.95 断面係数(cm) (Zx=Zy) 24.4」とを生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。
アシスタントサーバ3は、結果テキストデータを、音声合成により音声データに変換し、結果表示画像C116と、結果テキストデータを変換した音声データとをユーザデバイス2に対して送信する。
ユーザデバイス2は、結果表示画像C116と音声データとを受信し、受信した結果表示画像C116を自身の表示画面に表示し、受信した音声データをスピーカから音声として出力する。
【0035】
このように、対話アプリは、ユーザからの鋼材の性能に関する問い合わせに対し、問い合わせに回答するための鋼材データをユーザとの対話により取得して、問い合わせに対する回答である鋼材の性能を表示または音声でユーザに通知する。これにより、ユーザは、対話アプリに問いかけ、対話アプリからの質問に応じて鋼材の規格やサイズ等を音声で入力するだけで、鋼材の性能を容易に知ることができる。よって、経験の少ない作業員であったとしても、各鋼材の性能を容易かつ正確に把握することができるため、仮設構造物を設計する際等に、耐荷重等を考慮して使用する部材を迅速かつ的確に選定することができる。
【0036】
図3は、本実施形態によるユーザデバイスに表示される、1種類の鋼材の重量を問い合わせる際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
本図における、ユーザデバイス2が「重量ですか性能ですか?」C202を表示するまでの処理は、図2に示す処理と同様であるため、その説明を省略する。また、本図において、質問テキストデータおよび回答テキストデータに対するチャットサーバ4、アシスタントサーバ3、およびユーザデバイス2各々の処理は図2に示す処理と同様であるため、その詳細について説明を省略する。
【0037】
ユーザは、表示画面に表示された「重量ですか性能ですか?」C202に対する回答として、音声により「重量です」を発声する。ユーザデバイス2は、ユーザの音声をマイクで集音し、集音した音声を示す音声データをアシスタントサーバ3に送信する。
アシスタントサーバ3は、音声認識エンジンにより、ユーザの音声の音声認識を行ない、回答テキストデータ「重量です」を生成し、生成した回答テキストデータを、チャットサーバ4及びユーザデバイス2に対して送信する。
【0038】
ユーザデバイス2は、受信した回答テキストデータ「重量です」C203を、自身の表示画面において、文字列画像として表示する。
また、チャットサーバ4は、回答テキストデータ「重量です」に対し自然言語処理を行い、鋼材の重量に関する問い合わせであることを認識する。これにより、チャットサーバ4は、鋼材データとして、鋼材の材料名と、材質と、規格と、サイズ(高さ、幅、厚み、および長さ)と、本数とを取得することを認識する。
【0039】
そして、チャットサーバ4は、鋼材の材料名を取得するため、自然言語処理により、質問テキストデータ「材料名は?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。以下、質問テキストデータ「材料名は?」C204から質問テキストデータ「厚みは何mm?」の回答テキストデータ「10mm」C215までの処理は、上述したC104からC115までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0040】
チャットサーバ4は、鋼材の厚みを取得した後、鋼材の長さを取得するため、質問テキストデータ「長さは何mm?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「長さは何mm?」C216に対し、鋼材の長さ「4000mm」C217を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「4000mm」に対し自然言語処理を行い、鋼材の長さが「4000mm」であることを認識する。続いて、チャットサーバ4は、鋼材の本数を取得するため、質問テキストデータ「何本ですか?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、チャットサーバ4からの質問「何本ですか?」C218に対し、鋼材の本数「3本」C219を音声で回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「3本」に対し自然言語処理を行い、鋼材の本数が「3本」であることを認識する。
【0041】
続いて、チャットサーバ4は、他の種類の鋼材も合わせた重量の問い合わせかを確認するため、質問テキストデータ「続けますか?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、鋼材が1種類であるため、チャットサーバ4からの質問「続けますか?」C220に対し、「終了」C221を回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「終了」に対し自然言語処理を行い、鋼材データの入力を終了することを認識する。
【0042】
チャットサーバ4は、鋼材の重量を回答するための鋼材データが全て揃ったため、取得した問い合わせの内容「鋼材の重量」と、鋼材データ(材料名「等辺山形鋼」、材質「SS400」、規格「JIS規格」、高さ「100mm」、幅「100mm」、厚み「10mm」、長さ「4000mm」、および本数「3本」)との各々を鋼材情報提供サーバ5に送信する。
【0043】
鋼材情報提供サーバ5の鋼材情報提供部51は、チャットサーバ4から問い合わせの内容と鋼材データとを受信し、受信した鋼材データに基づいて、鋼材の単位質量を記憶部52から読み出す。このとき、鋼材情報提供部51は、受信した鋼材データの材料名が俗称である場合には、記憶部52を参照して、その正式名称を取得して鋼材を特定する。そして、鋼材情報提供部51は、読み出した単位質量と、鋼材データに含まれるサイズ(高さ、幅、厚み、および長さ)および本数とに基づいて、鋼材の重量を算出する。そして、鋼材情報提供部51は、算出した重量を示す重量データ(支援データの一例)をチャットサーバに対して送信する。重量データには、材料名、材質、高さ、幅、厚み、長さ、本数、および算出した重量が含まれる。
【0044】
チャットサーバ4は、重量データを受信し、受信した重量データに基づいて、結果テキストデータ「結果表示 等辺山形鋼(SS400) 100×100×10×4000 3本 重量178.8kg」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。
アシスタントサーバ3は、結果テキストデータを、音声合成により音声データに変換し、結果テキストデータと、結果テキストデータを変換した音声データとをユーザデバイス2に対して送信する。
ユーザデバイス2は、結果テキストデータとその音声データとを受信し、受信した結果テキストデータC222を文字列画像として自身の表示画面に表示し、受信した音声データをスピーカから音声として出力する。
【0045】
このように、対話アプリは、ユーザからの鋼材の重量に関する問い合わせに対し、問い合わせに回答するための鋼材データをユーザとの対話により取得して、問い合わせに対する回答である鋼材の重量を表示または音声でユーザに通知する。これにより、ユーザは、対話アプリに問いかけ、対話アプリからの質問に応じて鋼材の規格やサイズ等を音声で入力するだけで、鋼材の重量を容易に確認することができる。よって、経験の少ない作業員であったとしても、鋼材の重量を容易かつ正確に把握することができるため、鋼材を1度でクレーンに釣れるか、足場の上に置けるか、ユニック車に積むことができるか等の判断を迅速かつ的確に行うことができる。
【0046】
図4は、本実施形態によるユーザデバイスに表示される、複数種類の鋼材の重量を問い合わせる際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
本図には、2種類の鋼材の総重量を問い合わせる場合について例示している。
本図における、ユーザデバイス2が「続けますか?」C320を表示するまでの処理は、図3に示す処理と同様であるため、その説明を省略する。また、本図において、質問テキストデータおよび回答テキストデータに対するチャットサーバ4、アシスタントサーバ3、およびユーザデバイス2各々の処理は図2に示す処理と同様であるため、その詳細について説明を省略する。
【0047】
ユーザは、複数種類の鋼材を合わせた総重量を知りたいため、チャットサーバ4からの質問「続けますか?」C320に対し、「続ける(または「はい」)」C321を回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「続ける(または「はい」)」に対し自然言語処理を行い、次の鋼材に関する鋼材データの入力を続けることを認識する。
【0048】
チャットサーバ4は、質問テキストデータ「材料名は?」C304から質問テキストデータ「何本ですか?」C318までの処理を繰り返し、次の鋼材に関する鋼材データを取得する(C322)。
【0049】
チャットサーバ4は、次の鋼材に関する鋼材データを全て取得すると、質問テキストデータ「続けますか?」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。ユーザは、全ての鋼材について入力したため、チャットサーバ4からの質問「続けますか?」C323に対し、「終了」C324を回答する。チャットサーバ4は、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2から受信した回答テキストデータ「終了」に対し自然言語処理を行い、鋼材データの入力を終了することを認識する。
【0050】
チャットサーバ4は、鋼材の重量を回答するための鋼材データが全て揃ったため、取得した問い合わせの内容「鋼材の重量」と、第1の鋼材に関する鋼材データ(材料名「等辺山形鋼」、材質「SS400」、規格「JIS規格」、高さ「100mm」、幅「100mm」、厚み「10mm」、長さ「4000mm」、および本数「3本」)と、第2の鋼材に関する鋼材データ(材料名「等辺山形鋼」、材質「SS400」、規格「JIS規格」、高さ「150mm」、幅「150mm」、厚み「10mm」、長さ「3000mm」、および本数「5本」との各々を鋼材情報提供サーバ5に送信する。
【0051】
鋼材情報提供サーバ5の鋼材情報提供部51は、チャットサーバ4から問い合わせの内容と鋼材データとを受信し、受信した鋼材データに基づいて、各鋼材の単位質量を記憶部52から読み出す。このとき、鋼材情報提供部51は、受信した鋼材データの材料名が俗称である場合には、記憶部52を参照して、その正式名称を取得して鋼材を特定する。そして、鋼材情報提供部51は、読み出した単位質量と、鋼材データに含まれるサイズ(高さ、幅、厚み、および長さ)および本数とに基づいて、第1の鋼材および第2の鋼材それぞれの重量を算出する。そして、鋼材情報提供部51は、第1の鋼材の重量と第2の鋼材の重量とを合計し、第1の鋼材の重量と第2の鋼材とを合わせた全ての鋼材の総重量を算出する。そして、鋼材情報提供部51は、算出した総重量を示す重量データをチャットサーバに対して送信する。重量データには、第1の鋼材および第2の鋼材それぞれの材料名、材質、高さ、幅、厚み、長さ、本数、および重量と、第1の鋼材および第2の鋼材の総重量とが含まれる。
【0052】
チャットサーバ4は、重量データを受信し、受信した重量データに基づいて、結果テキストデータ「結果表示 等辺山形鋼(SS400) 100×100×10×4000 3本 重量178.8kg 等辺山形鋼(SS400) 150×150×10×3000 5本 重量343.5kg TOTAL 522.3kg」を生成し、アシスタントサーバ3に対して送信する。
アシスタントサーバ3は、結果テキストデータを、音声合成により音声データに変換し、結果テキストデータと、結果テキストデータを変換した音声データとをユーザデバイス2に対して送信する。
ユーザデバイス2は、結果テキストデータとその音声データとを受信し、受信した結果テキストデータC325を文字列画像として自身の表示画面に表示し、受信した音声データをスピーカから音声として出力する。
【0053】
このように、対話アプリでは、ユーザが複数種類の鋼材に関する鋼材データを音声で入力すれば、入力した全ての鋼材の総重量を表示または音声で回答する。これにより、取り扱う鋼材が複数種類ある場合に、ユーザが各鋼材の重量の合計を計算する必要がない。すなわち、ユーザは、複数種類の鋼材を扱う場合であっても、その総重量を容易かつ正確に知ることができる。また、総重量とともに、複数種類ある各鋼材それぞれの重量をユーザに通知することにより、例えば、重量の超過で積む鋼材を減らす際に、どの鋼材を減らせばよいかの判断の助けとなる。
なお、鋼材情報提供部51は、複数種類ある各鋼材について、1本(1枚)当たりの重量や単位長さ当たりの重量を重量データに含めてもよい。例えば、各鋼材の1本当たりの重量をユーザに通知することで、重量の超過で積む鋼材を減らす際等に、どの鋼材を何本減らせばよいかの判断の助けとなる。
【0054】
また、チャットサーバ4は、鋼材のサイズをユーザに質問する際、鋼材の形状を示すイメージ図をユーザデバイス2に表示し、表示したイメージ図において質問している部分を図示する。
図5は、本実施形態による鋼材の高さをユーザに質問する際にユーザデバイスに表示されるイメージ図の一例である。
チャットサーバ4は、上述したC110、C210、またはC310に示す鋼材の高さを質問する際に、鋼材の形状を示すイメージ図G1をユーザデバイス2に表示する。イメージ図G1では、高さがどの部分であるかを、範囲を示す記号G11で図示している。
【0055】
図6は、本実施形態による鋼材の幅をユーザに質問する際にユーザデバイスに表示されるイメージ図の一例である。
チャットサーバ4は、上述したC112、C212、またはC312に示す鋼材の幅を質問する際に、鋼材の形状を示すイメージ図G2をユーザデバイス2に表示する。イメージ図G2では、幅がどの部分であるかを、範囲を示す記号G21で図示している。
【0056】
図7は、本実施形態による鋼材の厚みをユーザに質問する際にユーザデバイスに表示されるイメージ図の一例である。
チャットサーバ4は、上述したC114、C214、またはC314に示す鋼材の厚みを質問する際に、鋼材の形状を示すイメージ図G3をユーザデバイス2に表示する。イメージ図G3では、厚みがどの部分であるかを、範囲を示す記号G31で図示している。
【0057】
このように、鋼材のサイズを質問する際に、鋼材のどの部分のサイズを質問しているかを鋼材の形状を示すイメージ図上で図示することにより、ユーザは鋼材のどの部分のサイズを答えればよいかを容易に判断することができる。
【0058】
また、チャットサーバ4は、鋼材のサイズを質問した際に、詳細な寸法をユーザが把握していない場合には、鋼材の代表的な寸法の性質をユーザデバイス2に一覧表示する。
図8は、本実施形態によるユーザデバイスに表示される、代表的な寸法の鋼材の性質の一覧を示すイメージ図の一例である。
例えば、チャットサーバ4は、鋼材の高さを問う質問「高さは何mmですか?」C401に対するユーザの回答が、詳細な寸法がわからない旨を示す「わかりません」C402である場合に、既に取得している鋼材の材料名、材質及び規格に対応する代表的な寸法の鋼材の性質を、鋼材情報提供サーバ5に問い合わせる。鋼材情報提供サーバ5の鋼材情報提供部51は、チャットサーバ4からの問い合わせに応じて、該当する鋼材の1または複数の代表的な寸法の鋼材の性質を示すデータを記憶部52から読み出し、読み出したデータをチャットサーバ4に返信する。チャットサーバ4は、鋼材情報提供サーバ5から取得したデータに基づき、代表的な寸法の性質の一覧を示す画像G5を生成する。本図に示す例では、4つの代表的な寸法の性質が画像G5において示されている。そして、チャットサーバ4は、音声案内「代表的な寸法の鋼材の性質を一覧表示します」C403をユーザデバイス2に音声で出力させるとともに、生成した代表的な寸法の鋼材の性質の一覧を示す画像G5をユーザデバイス2に表示する。これにより、ユーザは、実際の鋼材と一覧表示された代表的な寸法の鋼材の性質とを見比べることにより、鋼材の寸法を判断することができる。
【0059】
また、ユーザデバイス2は、表示した一覧から鋼材の選択入力を受け付ける。例えば、ユーザは、一覧表示された複数の鋼材から選択した1つをタップする。ユーザデバイス2は、アシスタントサーバ3を介して、ユーザによって選択された鋼材の性質を示すデータをチャットサーバ4に対して送信する。チャットサーバ4は、ユーザデバイス2において選択された鋼材の性質から鋼材のサイズを認識する。これにより、ユーザが鋼材の詳細な寸法を把握していない場合であっても、チャットサーバ4は、鋼材のサイズを取得することができる。
【0060】
また、チャットサーバ4は、材料名や材質、規格に基づいて鋼材を特定すると、ユーザに確認を促すため、特定した鋼材の形状を示すイメージ図をユーザデバイス2に表示させてもよい。
【0061】
図9は、本実施形態によるユーザデバイスに表示される、鋼材のイメージ図を表示する際のチャットサーバとユーザとの対話の一例を示すイメージ図である。
本図における、ユーザデバイス2が「材料名はなんですか?」C504を表示するまでの処理は、図3に示す処理と同様であるため、その説明を省略する。
本図に示す例では、チャットサーバ4は、ユーザが回答した材料名「溝形鋼」C505の形状を示すイメージ図を鋼材情報提供サーバ5から取得し、取得したイメージ図C506をユーザデバイス2に表示させている。鋼材情報提供サーバ5の記憶部52は、各鋼材の形状を示すイメージ図を予め記憶している。
このように、特定した鋼材の形状を示すイメージ図をユーザデバイス2に表示させることにより、ユーザは表示されているイメージ図と実際の鋼材とを見比べて、材料名等の入力間違いや音声の誤認識が無いかを確認することができる。
【0062】
図10は、本実施形態によるチャットサーバが実行する鋼材性能情報提供処理の手順を示すフローチャートである。
チャットサーバ4は、ユーザデバイス2において対話アプリが起動し、ユーザが鋼材に関する問い合わせであることを示す「鋼材について教えて」を音声入力した際に、本図に示す処理を実行する。
まず、チャットサーバ4は、問い合わせの内容が鋼材の性能であるか重量であるかをユーザに対し質問する。そして、チャットサーバ4は、質問に対するユーザからの回答に基づき、ユーザからの問い合わせの内容が鋼材の性能であるか重量であるかを判定する(ステップS101)。チャットサーバ4は、問い合わせの内容が鋼材の重量である場合(ステップS101:重量)、後述する鋼材重量情報提供処理を実行する。
【0063】
一方、チャットサーバ4は、問い合わせの内容が鋼材の性能である場合(ステップS101:性能)、鋼材の材料名、材質、および規格を順にユーザに対し質問し、その回答を取得する。そして、チャットサーバ4は、規格の質問に対する回答として、ユーザデバイス2においてユーザが音声によって入力した鋼材の規格が予め登録されているものであるか否かを判定する(ステップS102)。予め登録されている規格とは、鋼材情報提供サーバ5の記憶部52が予め記憶している鋼材の仕様の規格である。チャットサーバ4は、規格が登録されていない場合(ステップS102:なし)、終了を確認する質問をユーザデバイス2に出力させ、入力された規格を示すログを、当該規格の登録の要望として残す(ステップS103)。続いて、チャットサーバ4は、終了を確認する質問に対するユーザからの回答が終了であるか継続であるかを判定する(ステップS104)。チャットサーバ4は、ユーザからの回答が終了である場合(ステップS104:終了)、処理を終了する。一方、チャットサーバ4は、ユーザからの回答が継続である場合(ステップS104:継続)、ステップS102の処理に戻る。
【0064】
一方、チャットサーバ4は、音声によって入力された規格が登録されている場合(ステップS102:あり)、鋼材のサイズ(高さ、幅、および厚み)を順に質問することにより、ユーザからの音声によるサイズの入力を受け付ける(ステップS105)。その後、チャットサーバ4は、ユーザからの入力により取得した鋼材データを鋼材情報提供サーバ5に送信し、その応答として鋼材情報提供サーバ5から鋼材の性能を示す性能データを受信する。そして、チャットサーバ4は、受信した性能データに基づく結果をユーザデバイス2に表示および音声出力させる(ステップS106)。その後、処理を終了する。
【0065】
図11は、本実施形態によるチャットサーバが実行する鋼材重量情報提供処理の手順を示すフローチャートである。
チャットサーバ4は、ユーザデバイス2において対話アプリが起動し、ユーザが鋼材に関する問い合わせであることを示す「鋼材について教えて」を音声入力した際に、本図に示す処理を実行する。
まず、チャットサーバ4は、問い合わせの内容が鋼材の重量であるか性能であるかをユーザに対し質問する。そして、チャットサーバ4は、質問に対するユーザからの回答に基づき、ユーザからの問い合わせの内容が鋼材の重量であるか性能であるかを判定する(ステップS201)。チャットサーバ4は、問い合わせの内容が鋼材の性能である場合(ステップS201:性能)、上述した鋼材性能情報提供処理を実行する。
【0066】
一方、チャットサーバ4は、問い合わせの内容が鋼材の重量である場合(ステップS201:重量)、鋼材の材料名、材質、および規格を順にユーザに対し質問し、その回答を取得する。そして、チャットサーバ4は、規格の質問に対する回答として、ユーザデバイス2において音声によって入力された鋼材の規格が予め登録されているものであるか否かを判定する(ステップS202)。チャットサーバ4は、規格が登録されていない場合(ステップS202:なし)、終了を確認する質問をユーザデバイス2に出力させ、入力された規格を示すログを、当該規格の登録の要望として残す(ステップS203)。その後、ステップS206の処理に進む。
【0067】
一方、チャットサーバ4は、音声によって入力された規格が登録されている場合(ステップS202:あり)、鋼材のサイズ(高さ、幅、厚み、および長さ)を順に質問することにより、ユーザからの音声によるサイズの入力を受け付ける(ステップS204)。次に、チャットサーバ4は、鋼材の本数を質問することにより、ユーザからの音声による本数の入力を受け付ける(ステップS205)。続いて、チャットサーバ4は、終了を確認する質問をユーザデバイス2に出力させ、その質問に対するユーザからの回答が終了であるか継続であるかを判定する(ステップS206)。チャットサーバ4は、ユーザからの回答が継続である場合(ステップS206:継続)、ステップS202の処理に戻る。
【0068】
一方、チャットサーバ4は、ユーザからの回答が終了である場合(ステップS206:終了)、ユーザからの入力により取得した鋼材データを鋼材情報提供サーバ5に送信し、その応答として鋼材情報提供サーバ5から鋼材の重量を示す重量データを受信する。そして、チャットサーバ4は、受信した重量データに基づく結果をユーザデバイス2に表示および音声出力させる(ステップS207)。その後、処理を終了する
【0069】
このように、本実施形態よれば、鋼材情報提供システム1は、ユーザが音声で入力した建設現場で用いる鋼材に関する問い合せから、音声認識によってテキストデータを生成するアシスタントサーバ3と、テキストデータに対して自然言語処理を行い、鋼材に関する鋼材データを抽出するチャットサーバ4と、鋼材データに基づいて、鋼材の重量または性能を示す支援データを出力する鋼材情報提供部51とを備え、チャットサーバ4が自然言語処理により、支援データから自然言語としてのテキストデータを生成し、アシスタントサーバ3を介してユーザに通知する。
【0070】
上述した構成により、鋼材情報提供システム1は、建設現場で用いる鋼材について、ユーザが音声で問い合わせると、その重量や性能をユーザに通知することができる。これにより、ユーザは、音声で問い合わせるだけで、容易に鋼材の重量や性能を知ることができる。よって、経験の少ない作業員であったとしても、取り扱う鋼材の重量や性能を容易かつ正確に把握することができるため、現場での鋼材の取り扱いを迅速かつ的確に判断することができ、現場の作業効率を上げて生産性を向上させることができる。
【0071】
また、鋼材データは、鋼材の規格およびサイズを含む。これにより、ユーザに対し、鋼材の重量や性能をより正確に通知することができる。
【0072】
また、鋼材の重量に関する問い合わせの場合、鋼材データは、鋼材の数を含む。これにより、鋼材の総数の重量をユーザに通知することができるため、ユーザが1鋼材当たりの重量に数を乗算して総重量を計算する必要がない。
【0073】
また、チャットサーバ4は、鋼材の重量に関する問い合わせの場合、1または複数種類の鋼材に関する鋼材データを抽出し、鋼材情報提供部51は、抽出された鋼材データに基づく鋼材の総重量を示す支援データを出力する。これにより、ユーザが問い合わせた鋼材が1種類である場合には、1種類の鋼材の重量を通知し、複数種類である場合には、複数種類の鋼材全てを合わせた総重量を通知することができる。よって、例えば、複数種類の鋼材をクレーンや、足場や、ユニック車に積む場合等の、複数種類の鋼材を取り扱う際に、複数種類の鋼材全てを合わせた総重量をユーザは知ることができる。このため、ユーザが複数種類の鋼材それぞれの重量を1つずつ問い合わせ、その合計を計算する必要がない。よって、ユーザの手間を省き、かつ、計算間違いを防ぐことができる。そして、容易かつ正確に複数種類の鋼材全てを合わせた総重量をユーザが把握することができる。
【0074】
また、チャットサーバ4は、会話形式でユーザに質問することで鋼材データの入力を受け付ける。これにより、ユーザは、質問に答えることにより鋼材データを入力することができるため、事前に入力すべき鋼材データを把握している必要がない。
【0075】
また、チャットサーバ4は、鋼材のサイズを質問する際、鋼材のイメージ図において質問している部分を図示する。これにより、ユーザは、鋼材のどの部分のサイズを入力すればよいのかを容易に把握することができる。
【0076】
また、チャットサーバ4は、鋼材のサイズを質問する際、鋼材について代表的な寸法の性質を一覧表示する。これにより、ユーザは、鋼材の寸法を把握していない場合であっても、一覧表示された寸法と比較することにより、問い合わせている鋼材の寸法を特定することができる。
【0077】
図12は、本発明の他の実施形態による鋼材情報提供システムの構成例を示す概略構成図である。本鋼材情報提供システム1Aは、図1に示す鋼材情報提供システム1に対して、文書検索サーバ7がさらに備えられた構成となっている。
文書検索サーバ7は、ユーザからの問い合わせが鋼材の重量や性能を問うものではなく、作業の方法や言葉の意味などを問うものである場合に、その問い合わせに応じた検索を行う。
例えば、ユーザが「寒中コンクリートの養生はどうやるの?」との問い合わせを音声で行った場合、アシスタントサーバ3が音声のテキスト化を行い、チャットサーバ4が自然言語処理を行う。チャットサーバ4は、自然言語処理の結果、ユーザからの問い合わせが作業の方法や言葉の意味等を問うものであると認識した場合、質問のキーワードを抽出し、このキーワードを文書検索サーバ7に送信する。文書検索サーバ7は、チャットサーバ4からキーワードを受信し、受信したキーワードを用いて所定の検索サイトによって検索を行う。そして、文書検索サーバ7は、その検索結果をチャットサーバ4に返信する。チャットサーバ4は、検索結果をユーザの問い合わせに対する回答として、アシスタントサーバ3を介してユーザデバイス2に通知する。
鋼材情報提供システム1Aの他の構成は、図1に示す鋼材情報提供システム1と同様であるため、その説明を省略する。
【0078】
上述した実施形態におけるユーザデバイス2、アシスタントサーバ3、チャットサーバ4、鋼材情報提供サーバ5、または文書検索サーバ7の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0079】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0080】
1,1A…鋼材情報提供システム 2…ユーザデバイス 3…アシスタントサーバ 4…チャットサーバ 5…鋼材情報提供サーバ 51…鋼材情報提供部 52…記憶部 6…情報通信網 7…文書検索サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12