(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164664
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】管理装置、管理装置の制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241120BHJP
【FI】
G06F3/12 357
G06F3/12 303
G06F3/12 385
G06F3/12 331
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080313
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(72)【発明者】
【氏名】西川 智
(57)【要約】
【課題】テンプレートを利用した設定配信のタスク作成の利便性を向上させる。
【解決手段】タスクを実行することで、ネットワークデバイスに対して設定を配信する管理装置は、タスクを作成するための、ネットワークデバイスのデバイスモデルに対応したテンプレートを管理するテンプレート管理部341と、前記テンプレートを使用して、ネットワークデバイスに対して設定を配信するタスクを作成する機能制御部33と、タスクの作成中に、該タスクで使用するテンプレートに対応するデバイスモデルと、設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルの比較結果に基づいて警告画面を表示する機能表示部303と、を有する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タスクを実行することで、ネットワークデバイスに対して設定を配信する管理装置であって、
タスクを作成するための、ネットワークデバイスのデバイスモデルに対応したテンプレートを管理する管理手段と、
前記テンプレートを使用して、ネットワークデバイスに対して設定を配信するタスクを作成するタスク作成手段と、
タスクの作成中に、該タスクで使用するテンプレートに対応するデバイスモデルと、設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルの比較結果に基づいて警告画面を表示する表示手段と、を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記テンプレートは、ネットワークデバイスのデバイスモデルの情報と、設定項目とその設定値の組み合わせを含み、
前記警告画面は、テンプレートに対応するデバイスモデルと設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルが同じでない場合に、テンプレートの選択および配信するネットワークデバイスの選択を受け付けた直後に表示されることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記警告画面には、配信するネットワークデバイスでサポートされないテンプレートの設定が表示されることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記警告画面には、テンプレートもしくは配信するネットワークデバイスの変更を促す表示と共に、テンプレートまたは配信するネットワークデバイスの選択画面に戻るボタンが表示され、該戻るボタン以外の画面遷移のためのボタンは表示されず、
前記タスク作成手段は、テンプレートもしくは配信するネットワークデバイスが変更され、テンプレートに対応するデバイスモデルと設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルが同一となった場合に、タスクを保存することが可能となることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
設定を配信するネットワークデバイスとして複数のネットワークデバイスが選択された場合に、前記警告画面には、使用するテンプレートの設定のうち、前記複数のネットワークデバイスの全てにおいてサポートされている共通の設定が表示されることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項6】
タスクの作成では、テンプレートの選択を受け付けた後、設定を配信するネットワークデバイスを選択する画面に、テンプレートに対応するデバイスモデルと同じデバイスモデルのネットワークデバイスと、異なるデバイスモデルのネットワークデバイスとが識別可能に表示されることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項7】
タスクの作成では、テンプレートの選択を受け付けた後、設定を配信するネットワークデバイスを選択する画面に、テンプレートに対応するデバイスモデルと同じデバイスモデルのネットワークデバイスが選択可能に表示され、異なるデバイスモデルのネットワークデバイスは表示されないまたは選択不可の状態で表示されることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項8】
タスクを作成するためのテンプレートを作成する作成手段をさらに有し、
前記作成手段は、ネットワークデバイスのデバイスモデルの選択を受け付け、該デバイスモデルでサポートされている設定項目の選択を受け付け、該設定項目に対応する設定値の選択を受け付け、選択された該デバイスモデルの情報と、該設定項目とその設定値の組み合わせを含むテンプレートを作成し、
前記管理手段は、作成されたテンプレートをタスクを作成するために管理することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項9】
前記ネットワークデバイスは、プリンタまたは複合機を含むことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項10】
タスクを実行することで、ネットワークデバイスに対して設定を配信する管理装置の制御方法であって、
タスクを作成するための、ネットワークデバイスのデバイスモデルに対応したテンプレートを管理する工程と、
前記テンプレートを使用して、ネットワークデバイスに対して設定を配信するタスクを作成する工程と、
タスクの作成中に、該タスクで使用するテンプレートに対応するデバイスモデルと、設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルの比較結果に基づいて警告画面を表示する工程と、を有することを特徴とする管理装置の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の各工程を管理装置のコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークデバイスを、ネットワークを介して管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタや複合機等の画像形成装置(以下、デバイスとする)の稼働情報などのデータを取得し、管理するためのデバイスの管理装置が知られている。管理対象のデバイスの増加や、管理サーバのコスト削減やメンテナンスの観点から、一台の管理装置で管理可能なデバイスの台数規模の拡大が見られる。デバイスの継続的な管理を行うために、管理装置では、ステータス、デバイス設定、ファームウェア等を管理し、それらを定期的に取得したり配信したりすることが可能である。特許文献1は、デバイスに対する設定情報の配信において、パスワードの適合性を考慮する仕組みを開示している。管理装置では、事前に取得や配信のフォーマットを定めるテンプレートを作成することも可能であり、このテンプレートを使用して取得や配信の指示を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デバイスの管理装置におけるデバイスの設定テンプレートの作成時には、デバイスモデルを選択する。また、管理装置からデバイスにデバイス設定配信を行う時には、デバイスの選択を行う。設定配信で設定テンプレートを利用して設定配信のタスクを作成する場合でも、配信対象としてデバイスリストの全てのデバイスが選択可能可能であり、配信対象として選択されたデバイスでサポートされてないテンプレートの設定項目はエラーとなる。
【0005】
本発明は、テンプレートを利用した設定配信のタスク作成の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の管理装置は、タスクを実行することで、ネットワークデバイスに対して設定を配信する管理装置であって、タスクを作成するための、ネットワークデバイスのデバイスモデルに対応したテンプレートを管理する管理手段と、前記テンプレートを使用して、ネットワークデバイスに対して設定を配信するタスクを作成するタスク作成手段と、タスクの作成中に、該タスクで使用するテンプレートに対応するデバイスモデルと、設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルの比較結果に基づいて警告画面を表示する表示手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、テンプレートを利用した設定配信のタスク作成の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】デバイス管理システムの構成を示す図である。
【
図2】デバイス管理サーバのハードウェア構成を示す図である。
【
図3】デバイス管理サーバのソフトウェア構成を示す図である。
【
図4】デバイスのソフトウェア構成を示す図である。
【
図5】デバイス探索後のUIの一例を示す図である。
【
図6】テンプレート選択画面の一例を示す図である。
【
図7】デバイスモデルの選択画面の一例を示す図である。
【
図9】テンプレート確認画面の一例を示す図である。
【
図10】第1実施形態における設定配信タスクの作成処理を示すフローチャートである。
【
図11】第1実施形態における設定配信タスクの作成処理を示すフローチャートである。
【
図12】スケジュール選択画面の一例を示す図である。
【
図13】配信デバイス選択画面の一例を示す図である。
【
図15】第2実施形態における警告処理を示すフローチャートである。
【
図16】第2実施形態における警告表示の一例を示す図である。
【
図17】第3実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。
【
図18】第3実施形態における配信デバイス選択画面の一例を示す図である。
【
図19】第4実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。
【
図20】第4実施形態における配信デバイス選択画面の一例を示す図である。
【
図21】第5実施形態における警告処理を示すフローチャートである。
【
図22】第5実施形態における警告表示の一例を示す図である。
【
図23】第6実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。
【
図24】第6実施形態における警告処理を示すフローチャートである。
【
図25】第6実施形態における配信デバイス選択画面と警告画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1は、デバイス管理システムの構成を示す図である。デバイス管理システムは、ネットワークを介して管理対象である複数のネットワークデバイスを管理し、ネットワークデバイスに様々なサービスを提供する。本実施形態では、ネットワークデバイスが画像処理装置である場合を例に説明するがこれに限られるものではない。ネットワークデバイスは、通信可能な機器であればよく、例えばプリンタ、複合機、画像形成装置、3Dプリンタ、ノートパソコン、スマートフォン、スマート家電などでもよい。
【0010】
デバイス管理システムでは、デバイスを管理する管理装置であるデバイス管理サーバ1000と、管理される複数のデバイス2000が通信回線3000を介して通信可能に接続されている。通信回線3000は、データの送受信が可能に構成されていればよく、通信方式は問わない。例えば、通信回線3000は、LAN、WAN、LTEや5Gなどのセルラネットワーク、無線ネットワーク、電話回線、専用デジタル回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせで構成される。
【0011】
デバイス2000は、ネットワーク通信が可能な画像処理装置である。例えば、デバイス2000は、印刷機能およびスキャン機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)であってもよいし、印刷機能のみを有する単機能のプリンタであってもよい。印刷機能を有するデバイス2000は、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術等の既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。スキャン機能を有するデバイス2000は、スキャナを介して紙原稿を読み取って画像データに変換する。
【0012】
デバイス管理サーバ1000は、管理対象である複数のデバイス2000を管理するデバイス管理サービスを提供する管理装置である。なお、本実施形態ではデバイス管理サービスがデバイス管理サーバ1000により提供されている例について説明するがこれに限られるものではない。デバイス管理サービスは、1台または複数台の情報処理装置の他、情報処理装置を含むデータセンターにより提供されたリソースを利用した仮想マシン(クラウドサービス)、あるいはこれらの組み合わせにより実現されてもよい。また、デバイス管理サーバ1000が提供するデバイス管理サービスは、Webベースのアプリケーションとしての実施も可能であり、PC等のクライアント端末においてWebブラウザを介しての利用も可能である。
【0013】
図2は、デバイス管理サーバ1000のデバイスのハードウェア構成を示す図である。デバイス管理サーバ1000は、CPU10、ROM11、RAM12、VC14、KBC16、DKC18、HDD19、DiskDrive20、NIC21を有する。CPU10は、デバイス管理サーバ1000全体を制御する。ROM11は、データ読出専用のメモリであり、例えばデバイス管理サーバ1000の基本制御プログラム等を記憶する。RAM12は、データの読出/書込が可能なメモリであり、CPU10のワークエリアとして機能する。DKC(ディスクコントローラ)18は、HDD19などの記憶装置へのアクセスを制御する。HDD(Hard Disk Drive)19は、記憶装置の一例であり、各種プログラム、データ等を格納する。なお、本実施形態では情報処理装置が記憶装置としてHDD205を備える例について説明するが、これに限られるものではなく、例えばSSDなど他の記憶装置を用いてもよい。DiskDrive20は、CD-ROM、DVD、磁気テープ、ICメモリカード等の外部メディアである記憶媒体を装填することが可能である。CPU10は、RAM12をワークエリアとして、ROM11もしくはHDD19に記憶されたプログラムを実行することで、システムバス13に接続する各構成要素を統括的に制御する。
【0014】
VC(ビデオコントローラー)14は、出力インタフェースであり、表示装置15への表示を制御する。表示装置15は、のデバイス管理サーバ1000からの出力をユーザに表示するディスプレイであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)である。KBC(キーボードコントローラ)15は、入力インタフェースであり、操作部17からのデバイス管理サーバ1000への入力を制御する。操作部17は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等である。なお、表示装置15と操作部17は、一体となったタッチパネルで実現されてもよい。タッチパネルにおける入力座標と表示座標を対応付けることで、あたかもユーザがタッチパネルに表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。NIC(ネットワークインタフェースボード)21は、通信コントローラーである。デバイス管理サーバ1000は、NIC21を介して通信回線3000に接続し、通信回線3000上のデバイスとのデータ通信を行う。
【0015】
図3は、デバイス管理サーバ1000のソフトウェア構成を示す図である。デバイス管理サーバ1000は、ソフトウェアモジュールであるUI制御部30、デバイス制御部31、スケジュール制御部32、機能制御部33、テンプレート制御部34、通信部35を有する。ソフトウェアモジュール構成は、CPU10が、メモリ(ROM11またはHDD19)に格納されているプログラムをRAM12に読み出して実行することにより実現される。
【0016】
UI制御部30は、デバイス表示部301、スケジュール表示部302、機能表示部303、テンプレート表示部304を有する。デバイス表示部301は、デバイス制御部31のUIを制御し、さらに該UIに対するユーザの操作を受け付ける。スケジュール表示部302は、スケジュール制御部32のUIを制御し、さらに該UIに対するユーザの操作を受け付ける。機能表示部303は、機能制御部33のUIを制御し、さらに該UIに対するユーザの操作を受け付ける。テンプレート表示部304は、テンプレート制御部34のUIを制御し、さらに該UIに対するユーザの操作を受け付ける。
【0017】
デバイス制御部31は、デバイス管理サービスが提供されるデバイスの情報を管理する。デバイス制御部31は、デバイス接続部311、デバイスデータ管理部312、デバイスデータ保管部313を有する。デバイス接続部311は、デバイス探索やデバイスからの情報収集、デバイスへの設定指示を行う。デバイス接続部311の機能の一例としては、SNMP、IP Broadcast、SLP/Multicast等によるデバイス2000に対するデバイス探索機能がある。その際、デバイス接続部311は、デバイス2000に対して任意のタイミングで探索を行う。そして、デバイス接続部311は、通信回線3000を介して、MIB(Management Information Base)セキュリティポリシー情報といったデバイス情報を取得/変更する機能を有する。また、デバイス接続部311は、デバイス探索の結果として、デバイス名、製品名、及びIPアドレス等のデバイス情報を取得し、デバイスデータ保管部313へ保存する。デバイスデータ管理部312は、デバイスデータ保管部313のデータを管理する。また、デバイスデータ管理部312は、デバイスごとまたはデバイスのデバイスモデルごとに、反映可能な設定(設定項目および設定値)の情報を管理する。デバイスデータ保管部313は、デバイス情報などを保存する。デバイスデータ保管部313は、HDD19上で稼働するデータベース等のデータ記録媒体である。
【0018】
スケジュール制御部32は、デバイス管理サービスが提供するサービスのスケジュールを管理する。スケジュール制御部32は、スケジュール管理部321、スケジュール保管部322を有する。スケジュール管理部321は、機能制御部33の各機能と連携し、スケジュール表示部302より入力されたスケジュールを生成、管理し、スケジュール保管部322に保存する。スケジュール保管部322は、スケジュール管理部321が生成したスケジュールを保存する。スケジュール保管部322は、HDD19上で稼働するデータベース等のデータ記録媒体である。
【0019】
機能制御部33は、デバイスに対する設定の配信を制御する。機能制御部33は、デバイス設定配信部331を有する。デバイス設定配信部331は、機能表示部303からの入力または配信タスクで指定されたスケジュールに基づいて、デバイスへの設定の配信を制御する。また、デバイス設定配信部331は、スケジュール管理部321および表示を制御する機能表示部303と共に、設定配信タスクの作成を行うタスク作成手段として機能する。機能表示部303からの入力に基づく配信を行う際には、テンプレート保管部342に保存されている事前に作成されたテンプレートを使用する。
【0020】
テンプレート制御部34は、テンプレートを作成し、管理する。テンプレート制御部34は、テンプレート作成部343、テンプレート管理部341、テンプレート保管部342を有する。テンプレート作成部343は、ユーザの指示に基づいて、テンプレートを作成する。デバイス管理サーバ1000では、ユーザが任意でテンプレートを作成し、該テンプレートを利用してタスクを生成することが可能である。テンプレート管理部341は、テンプレートを管理し、テンプレート保管部342に保存する。テンプレート管理部341は、ユーザにより作成されたテンプレートや、ベンダーにより用意されたテンプレートを、タスクを作成するために管理する。テンプレート保管部342は、HDD19上で稼働するデータベース等のデータ記録媒体である。通信部35は、デバイス2000などネットワーク上の外部機器との通信を制御する。
【0021】
図4は、デバイス2000のソフトウェア構成を示す図である。ソフトウェアモジュールの構成は、デバイス2000のCPUが、メモリに格納されているプログラムを実行することにより実現される。デバイス2000は、ソフトウェアモジュールとして、動的に変化する複数の情報群を管理するための情報制御部40と、通信部41を有する。情報制御部40は、カウンタ情報管理部401、MIB情報管理部403、電源情報管理部405、ステータス情報管理部407、ファームウェア情報管理部409、設定値情報管理部411を有する。また、各管理部に対応するデータの保存領域として、カウンタ保管部402、MIB情報保管部404、電源情報保管部406、ステータス情報保管部408、ファームウェア情報保管部410、設定値情報保管部412を有する。
【0022】
カウンタ情報管理部401は印刷ページ数等を管理し、カウンタ保管部402に保存する。MIB情報管理部403は先のデバイス情報であるMIB情報を管理し、MIB情報保管部404に保存する。電源情報管理部405は、電源オフ情報やリブート情報を管理し、電源情報保管部406に保存する。ステータス情報管理部407は、オンライン、オフライン、エラー等のデバイスのステータス情報を管理し、ステータス情報保管部408に保存する。
【0023】
ファームウェア情報管理部409は、デバイス2000のファームウェアの構成やバージョン等の情報を管理し、ファームウェア情報保管部410に保存する。また、バージョンアップ用に配信されたファームウェアや情報もファームウェア情報管理部409が管理し、ファームウェア情報保管部410に保管される。設定値情報管理部411は、デバイスの印刷のための設定やネットワーク関連の設定等、様々なデバイスに関する設定値を管理し、設定値情報保管部412に保存する。各管理部が管理するデータは、デバイス管理サーバ1000の要求に従い、SNMPやその他プロトコルによりデバイス管理サーバ1000へ送信される。通信部41は、デバイス管理サーバ1000などネットワーク上の外部機器との通信を制御する。通信部41と通信回線3000との接続方式は、例えば、無線LAN、ネットワークカード(LANカード)、有線ケーブルなどその方式を問わない。
【0024】
まず、
図5を用いてデバイスの探索について説明する。
図5は、デバイス探索後のUIの一例を示す図である。探索画面500は、デバイス管理画面においてデバイスタブ501を選択することで表示される。なお、デバイス管理画面には、デバイスタブ501の他に、設定タブ502およびファームウェアタブ503などが選択可能に表示される。探索画面500は、デバイス管理サーバ1000のUI制御部30が提供するUIである。デバイス管理サーバ1000ではデバイスを管理する際、まず、デバイスの探索を行う。デバイス管理サーバ1000は、管理対象となるデバイスをネットワーク上から探索する。デバイスの探索のアルゴリズムには例えばSNMP等があるが、探索の方式は問わない。デバイスの探索はユーザが都度指示して行ってもいいし、スケジュールを設定して定期的に行っても構わない。
【0025】
探索画面500には、探索ボタン504が表示される。探索ボタン504を押下すると不図示の探索設定画面が表示される。ユーザは探索設定画面で探索設定を行い、デバイスの探索を指示する。探索設定画面では、例えば、デバイスを探索するネットワークの範囲や探索方法、探索範囲外とするIPアドレス等を設定することができる。デバイス管理サーバ1000は、ユーザが指定した探索設定に従いデバイスの探索を行う。
【0026】
デバイス探索後、探索画面500には、探索結果を示すデバイス一覧505が表示される。デバイス一覧505には探索されたデバイスのデバイス情報が表示される。デバイス情報には、例えば、デバイス名、製品名、IPアドレス、シリアル番号等が含まれる。デバイス一覧505に表示されるデバイス情報には、例えば、今回の探索で取得されたデバイスのデバイス情報と前回までの探索により取得されデバイスデータ保管部313に保管されているデバイス情報が含まれる。また、デバイスデータ管理部312は、デバイス一覧505に表示されるデバイス、すなわちこれまでに検索された全ての管理対象のデバイスをデバイスリストで管理する。
【0027】
デバイス管理サーバ1000は、ネットワークデバイスを管理するために、ネットワークデバイスのステータスの取得、ネットワークデバイスに対する設定の配信、ファームウェアの更新などを管理する。本実施形態では、デバイス管理サーバ1000によるネットワークデバイスに対する設定の配信について説明する。デバイス管理サーバ1000は、デバイス管理の一環として管理対象のネットワークデバイスに対して設定を配信し、ネットワークデバイスの設定を管理する。デバイス管理サーバ1000は、設定を配信するためのタスクを作成し、作成したタスクを実行することでネットワークデバイスに対する設定の配信を行う。設定の配信では、設定項目とその設定値の組み合わせが配信される。タスクの作成においては、テンプレートを使用することが可能である。
【0028】
設定配信のテンプレートについて説明する。配信する設定のテンプレートを作成して保存しておくことで、同じ設定を簡便に配信することが可能となる。これにより、ユーザが設定を行う手間や、手動で設定することによる設定ミスの発生を抑制することができる。テンプレートには、設定項目とその設定値の組み合わせと、デバイスモデルの情報が含まれる。テンプレートは、ユーザが作成してもよいし、ベンダーによって予め用意されていてもよい。テンプレート作成部343は、ユーザの指示に応じて、設定を配信するタスクを作成するためのテンプレートを作成する。そして、テンプレート管理部341は、作成されたテンプレートをテンプレート保管部342に保存し、タスクを作成するために管理する。また、テンプレート管理部341は、管理しているテンプレートの一部の設定値を変更し、テンプレートを更新することも可能である。
【0029】
ここで、テンプレートの作成について説明する。
図6~
図9は、テンプレート作成画面の遷移を示している。
図6は、テンプレート選択画面の一例を示す図である。設定タブ502の押下を検知すると、機能表示部303は、テンプレート選択画面600を表示する。テンプレート選択画面600には、配信ボタン601およびテンプレート領域602が表示される。テンプレート領域602には、作成ボタン603、表示ボタン604、削除ボタン605、テンプレート一覧606が表示される。作成ボタン603が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、テンプレートの作成を開始する。
図6(A)は、テンプレート3の作成前のテンプレート選択画面を示している。
図6(A)のテンプレート領域602には、テンプレート1およびテンプレート2が選択可能に表示されている。テンプレートを作成する際には、まずデバイスモデルを選択し、次に、選択したデバイスモデルに反映可能な設定を選択する。UI制御部30は、作成ボタン603の押下を検知すると、デバイスモデルの選択画面を表示する。
【0030】
図7は、デバイスモデルの選択画面の一例を示す図である。デバイスモデルによって配信可能な設定項目および設定値が異なるため、設定配信のタスクを作成するためのテンプレートの作成では、まずデバイスモデルを指定する。デバイスモデルの選択画面700には、例えば、デバイス管理サーバ1000が提供するデバイス管理サービスの対象となりうる全てのデバイスモデルの一覧が、デバイスモデル一覧701に表示される。なお、デバイスモデル一覧701に表示されるデバイスモデルは、デバイス管理サーバ1000において現在管理されているネットワークデバイスに対応するデバイスモデルに限定されていてもよい。またデバイスモデル一覧701では、デバイスモデルを、名称やネットワークの範囲で絞り込みできるようにしてもよい。ネットワークの範囲を用いたデバイスの絞り込みでは、例えば、IPアドレスやデバイス2000に取り付けられているネットワークカード(LANカード、LANボード)を指定することにより、絞り込むことが可能である。ユーザはデバイスモデル一覧701においてデバイスモデルを選択し、次へボタン703を押下する。
図7に示される例では、デバイスモデルとして“MFP1”が選択されている。UI制御部30は、次へボタン703の押下を検知すると、デバイスモデル一覧701において選択されたデバイスモデルの情報を取得し、設定値の選択画面を表示する。なお、デバイスモデルの選択画面700において戻るボタン702が押下された場合は、UI制御部30は、テンプレート選択画面600を表示する。
【0031】
図8は、設定値の選択画面の一例を示す図である。設定値の選択画面800は、テンプレート名と、設定項目と設定値の組み合わせである設定を選択する画面である。設定値の選択画面800には、テンプレート名801、設定項目一覧802、設定値候補803、戻るボタン804、次へボタン805が表示される。テンプレート名801では、作成中のテンプレートの名称を指定する。テンプレート名801には、例えば、テンプレート管理部341が生成したテンプレートの名称が表示されるが、ユーザが名称を入力することも可能である。設定項目一覧802には、選択したデバイスモデルで設定可能な設定項目の一覧が表示される。設定項目一覧802には、例えば、印刷設定に関する項目、スキャン設定に関する項目、セキュリティ設定に関する項目など、管理対象のデバイス2000に配信可能な設定項目が表示される。設定項目一覧802において設定項目が選択されると、選択項目に対応する設定値の候補が設定値候補803に表示される。ユーザは設定値候補803に表示された設定値から、所望の設定値を選択する。なお、設定値候補803においては、推奨される設定がユーザに認識可能に表示されるようにしてもよい。また、設定値候補803においては、選択されたデバイスモデルに設定できない設定値を非表示にして設定可能のみが表示されるようにしてもよいし、選択されたデバイスモデルに設定できない設定値を選択不可の状態で表示してもよい。また、設定値としてユーザ名やパスワード等の値を入力するようにしてもよい。
図8に示される例では、テンプレート名として、“テンプレート3”、設定項目および設定値として、“印刷設定3”の“オン”が選択された状態を示している。なお、設定値の選択画面800においてユーザは、複数の設定項目を選択して、それぞれの設定項目に対する設定値を選択することが可能である。ユーザはテンプレート名およびテンプレートの設定を選択して、次へボタン805を押下する。UI制御部30は、次へボタン805の押下を検知すると、設定値の選択画面800で選択されたテンプレート名および設定を取得し、テンプレート確認画面を表示する。なお、戻るボタン804が押下された場合は、デバイスモデルの選択画面700が表示される。
【0032】
図9は、テンプレート確認画面の一例を示す図である。テンプレート確認画面900は、作成するテンプレートの内容を確認するための画面である。テンプレート確認画面900には、テンプレート名901および設定902が表示される。また、テンプレート確認画面900には、デバイスモデルの選択画面700で選択したテンプレートに対応するデバイスモデルが表示されてもよい。テンプレート名901には、設定値の選択画面800のテンプレート名801で指定したテンプレート名が表示される。設定902には、設定値の選択画面800において選択した設定項目と設定値の組み合わせである設定が表示される。UI制御部30によりテンプレート作成ボタン904の押下が検知されると、テンプレート作成部343が、テンプレート確認画面900に表示された内容のテンプレートを作成する。そして、テンプレート管理部341は、作成したテンプレートをテンプレート保管部342に保存する。
図9に示される例では、テンプレート名が“テンプレート3”で、“印刷設定3”が“オン”、“デバイス動作設定1”が“オン”の設定であるテンプレートが作成される。なお、戻るボタン903が押下された場合は、設定値の選択画面800が表示される。
【0033】
次に、デバイスに設定を配信するタスク(設定配信タスク)の作成処理について説明する。本実施形態では設定配信タスクを作成するために、タスクを作成するテンプレートを利用する。
図10および
図11は、第1実施形態における設定配信タスクの作成処理を示すフローチャートである。設定配信タスクの作成処理は、例えば、設定ボタン601の押下を検知することで開始される。なお、設定配信タスクの作成処理は、デバイス管理サーバ1000のCPU10がメモリ(ROM11またはHDD19)に保存されたプログラムを実行することで実現される。
【0034】
S1001では、機能表示部303が、テンプレートの選択を促すUI表示を行い、ユーザによるテンプレートの選択を受け付ける。S1001で表示されるテンプレートの選択を促すUI表示の一例を
図6(B)に示す。テンプレートの選択を促すUIであるテンプレート選択画面600は、設定タブ502が選択されることにより表示される。
図6(B)は、テンプレート3の作成後のテンプレート選択画面を示している。配信ボタン601が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、設定配信タスクの作成を開始する。配信ボタン601が押下される際にユーザによりテンプレート一覧606においてテンプレートが選択されていた場合には、デバイス管理サーバ1000は、選択したテンプレートに基づいて設定配信タスクの作成を開始する。
図6(B)に示される例では、テンプレート一覧606においてテンプレート3が選択されている。なお、配信ボタン601が押下される際にユーザによりテンプレートが選択されていなかった場合は、テンプレートを利用せずに設定配信タスクを作成することも可能であるが、本実施形態ではその説明を省略する。
【0035】
テンプレート領域602には、作成ボタン603、表示ボタン604、削除ボタン605、テンプレート一覧606が表示される。作成ボタン603が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、テンプレートの作成を開始する。テンプレート一覧606においてテンプレートを選択した状態で表示ボタン604が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、選択されているテンプレートの内容を表示する。テンプレート一覧606においてテンプレートを選択した状態で削除ボタン605が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、選択されているテンプレートをテンプレート保管部342から削除する。テンプレート一覧606には、テンプレート保管部342に保存されているテンプレートが選択可能に一覧表示される。
図6(B)に示される例では、テンプレート一覧606にテンプレート1、テンプレート2、テンプレート3が表示され、このうちテンプレート3が選択された状態となっている。S1001において、ユーザはテンプレート選択画面600上で、表示されたテンプレート一覧606から使用するテンプレートを選択し、配信ボタン601を押下する。デバイス管理サーバ1000は、ユーザによる配信ボタン601の押下を検知すると、テンプレート一覧606において選択されているテンプレートの情報を取得する。
【0036】
S1002では、機能表示部303が、スケジュール配信か否かの選択を促すUI表示を行い、ユーザによるスケジュール配信か即時配信かのいずれかの選択を受け付ける。スケジュール配信か否かの選択を促すUI表示の一例を
図12に示す。
図12は、スケジュール選択画面の一例を示す図である。S1002で表示されるスケジュール選択画面1200には、即時配信とスケジュール配信が選択可能に表示される。ユーザは、スケジュール配信を行う場合にはスケジュール1202を、即時配信を行う場合には即時1201を選択し、次へボタン1204を押下する。スケジュール配信では、ファームウェアを配信する日時を指定したタスクを作成することで、営業時間外などデバイスが利用されないタイミングでファームウェアの更新を実行することができる。次へボタン1204が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、S1003の処理を行う。なお、戻るボタン1203が押下された場合は、デバイス管理サーバ1000は、S1001の処理に戻りテンプレート選択画面600を表示する。
【0037】
S1003では、機能表示部303が、設定を配信するデバイス(配信デバイス)の選択を促すUI表示を行う。機能表示部303は、選択の対象となるデバイス一覧を、設定を配信する対象となるデバイスをユーザに選択させるための画面(配信デバイス選択画面)に表示する。機能表示部303は、デバイス一覧に探索した全てのデバイスを表示してもよいし、S1001で選択されたテンプレートに応じて表示するデバイスを決定してもよい。本実施形態では、探索した全てのデバイス、すなわち管理対象の全てのデバイスを表示する例について説明する。第1実施形態におけるS1003の処理の詳細を、
図11(A)を用いて説明する。
【0038】
図11(A)は、第1実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。S701では、機能表示部303が、配信デバイス選択画面に既に検索済みの全てのデバイス、すなわちデバイスリストにあるすべてのデバイスを表示する処理を行う。配信デバイス選択画面の一例を
図13に示す。
図13は、配信デバイス選択画面の一例を示す図である。配信デバイス選択画面1300には、デバイス一覧1301、戻るボタン1302、次へボタン1303が表示される。デバイス一覧1301には、設定が配信されるデバイスの候補が選択可能に一覧表示される。第1実施形態では、探索された全てのデバイス、すなわち管理対象の全てのデバイスがデバイス一覧1301に表示される。
図13に示される例では、製品名(デバイスモデル)が“MFP4”である“Device1”、製品名が“MFP4”である“Device2”、製品名が“SFP2”である“Device3”がデバイス一覧1301に表示されている。ユーザはデバイス一覧1301に表示されたデバイスから、設定を配信する配信デバイスを選択する。デバイス一覧1301でデバイスが選択された状態で次へボタン1303が押下された場合は、デバイス管理サーバ1000は、S1004の処理を行う。戻るボタン1302が押下された場合は、デバイス管理サーバ1000は、S1002の処理に戻り、スケジュール選択画面(
図12)を表示する。
【0039】
S1004では、機能表示部303およびデバイス設定配信部331が、配信デバイスに基づいて警告を行うか否か判定し、警告を行うと判定した場合には警告を表示する処理を行う。機能表示部303は、テンプレートのデバイスモデルと選択された配信デバイスのデバイスモデルを比較して、比較結果に基づいて警告画面の表示を行う。ここでの比較は、テンプレートのデバイスモデルと選択された配信デバイスのデバイスモデルが同一であるか否かである。第1実施形態におけるS1004の処理の詳細を、
図11(B)を用いて説明する。
図11(B)は、第1実施形態における警告処理を示すフローチャートである。S1111では、機能表示部303が、配信デバイス選択画面1300のデバイス一覧1301において選択された配信デバイスの情報を取得する。
図13に示される例では、製品名が“MFP4”である“Device2”が選択されている。
【0040】
S1112では、デバイス設定配信部331が、S1001で選択されたテンプレートのデバイスモデルが、配信デバイスと同一かを判定する。デバイスモデルは、製品名(機種名)に対応している。例えば、S1001で選択されたテンプレート3は“MFP1”をデバイスモデルとして作成されているが、S1003で選択された配信デバイスは製品名が“MFP4”であり、デバイス設定配信部331はデバイスモデルが同一でないと判定する。テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一である場合は、
図10のフローチャートに戻り、S1005の処理を行う。すなわち、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一である場合は警告表示を行わない。一方、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一でない場合は、S1113の処理を行う。S1113では、機能表示部303が、警告表示を行う。本処理により、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なる場合に警告表示を行うことが可能となり、ユーザは警告によりテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なることをタスクの作成中、配信デバイスの選択直後に気づくことができる。そして、配信デバイスの選択直後に必要な場合は戻ってテンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることが可能となる。
【0041】
警告表示の一例について、
図14を用いて説明する。
図14は、警告表示の一例を示す図である。警告表示画面1400には、メッセージ表示領域1401、戻るボタン1402、OKボタン1403が表示される。メッセージ表示領域1401には、例えば、テンプレートのデバイスと配信デバイスが異なっている旨が表示される。さらに、デバイスモデルが異なることにより、設定値が反映されない場合がある旨が表示されてもよい。警告表示画面1400は、配信デバイス選択画面1300に重畳表示されるポップアップであってもよいし、配信デバイス選択画面1300の次に表示される画面であってもよい。戻るボタン1402が押下された場合、デバイス管理サーバ1000は、S1003の処理に戻り、配信デバイス選択画面1300を表示する。一方、OKボタン1403が押下された場合、デバイス管理サーバ1000は、S1005の処理を行う。
【0042】
テンプレートと配信デバイスのデバイスモデルが同一である場合、または、テンプレートと配信デバイスのデバイスモデルが異なるとの警告表示を受けたユーザがそのまま処理を進める選択を行った場合、S1005の処理を行う。S1005では、デバイス設定配信部331が、S1002で設定された配信設定がスケジュール配信かを判定する。スケジュール配信である場合は、S1007およびS1008の処理を行う。一方、スケジュール配信でない場合、すなわち即時配信の場合は、S1006の処理を行う。
【0043】
まず、即時配信が選択された場合の処理について説明する。S1006では、デバイス設定配信部331が、S1001で選択されたテンプレートに基づく設定値を、S1003で選択されたデバイスに即時に配信する処理を行う。テンプレートと配信デバイスのデバイスモデルが同一である場合は、デバイス設定配信部331は、テンプレートで設定された全ての設定項目の設定値を配信する。一方、テンプレートと配信デバイスのデバイスモデルが異なる場合は、デバイス設定配信部331は、テンプレートで設定された設定項目のうち配信デバイスでサポートされている設定項目の設定値のみを配信する。例えば、S1001でテンプレート3が選択され、テンプレート3による設定が“印刷設定3”がオン”、“デバイス動作設定1”が“オン”であったとする。S1004で配信デバイスとして製品名(デバイスモデル)がMFP4であるDevice2が選択され、MFP4が“印刷設定3”はサポートし、“デバイス動作設定1”が非サポートであったとする。この場合、MFP4がサポートしている“印刷設定3”を“オン”とする設定がDevice2に配信される。なお、S1005とS1006の間に、配信内容を確認する配信確認画面を表示し、ユーザが配信確認画面において配信を指示した場合にのみ、デバイス設定配信部331が配信を行うようにしてもよい。また、即時配信の場合でも、即時に実行されるスケジュールのタスクを作成して保存し、該タスクに基づいてデバイス設定配信部331が設定の配信を行うようにしてもよい。
【0044】
次に、スケジュール配信が選択された場合の処理について説明する。S1007では、機能表示部303が、ファームウェアを配信する日時の設定を受けつける。具体的には、機能表示部303は、スケジュール配信の日時の入力を促すUI表示を行い、ユーザによる配信日時の入力を受け付ける。S1008では、スケジュール管理部321が、設定値配信のタスクを作成し、保存する。スケジュール管理部321は、S1001で選択されたテンプレート、S1004で選択された配信デバイス、S1006で入力された日時の情報に基づいて、配信タスクを作成する。そして、スケジュール管理部321は、作成した配信タスクをスケジュール保管部322に保存する。配信タスクには、配信デバイス、テンプレートを利用して設定された設定(設定項目およびその設定値の組み合わせ)、配信日時の情報が含まれる。配信タスクには、テンプレートの設定が保存されるため、テンプレートが対象とするデバイスモデルと配信デバイスのデバイスモデルが異なる場合には、警告画面を経て、配信デバイスでサポートされていない設定が配信タスクに含まれる可能性がある。すなわち、警告画面を確認してユーザが了承した場合のみ、配信デバイスでサポートされていない設定を配信タスクに含むことができる。また、配信タスクにはタスクの作成に利用したテンプレートに関する情報が含まれていてもよい。配信タスクに基づいた配信処理の際には、即時配信の場合と同様に、テンプレートの設定のうち、配信デバイスでサポートされている配信のみが配信され、サポート外の設定は配信されない。なお、S1007とS1008の間に、配信タスクの内容を確認する配信確認画面を表示し、ユーザが配信確認画面において配信を指示した場合にのみ、スケジュール管理部321がタスクを保存する処理を行うようにしてもよい。
【0045】
以上説明したように、本実施形態によると、ユーザは、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合、警告により事前に気づくことができる。そのため、必要な場合は戻り、テンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることを可能とする。これにより、テンプレートを利用した設定配信のタスク作成の利便性を向上させることが可能となる。
【0046】
(第2実施形態)
第1実施形態では、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合でも警告画面を確認の上で、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる即時配信および配信タスクの作成可を能とした。第2実施形態ではテンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合に、即時配信および配信タスクの保存を不可とする。そのために、本実施形態では、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合には、配信デバイスの再選択やテンプレートの再選択を促し、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが同一になるまで先の画面に遷移できないようにする。
【0047】
第2実施形態における設定配信タスクの作成処理について、
図10、
図11(A)、
図15を用いて説明する。本実施形態における設定配信タスクの作成処理の流れは、S1004の処理の詳細以外は第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との差異についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成、処理については同じ符号を付すことでその説明を省略する。設定配信タスクの作成処理は、デバイス管理サーバ1000のCPU10がメモリ(ROM11またはHDD19)に保存されたプログラムを実行することで実現される。
【0048】
第2実施形態におけるS1001~S1003は、第1実施形態と同様である。S1003では、
図11(A)に示される処理を行う。S1004では、機能表示部303およびデバイス設定配信部331が、配信デバイスに基づいて警告を行うか否か判定し、警告を行うと判定した場合には警告を表示する処理を行う。また、デバイス設定配信部331は、警告が表示される場合、すなわちテンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが同一でない場合は、S1005の処理に進めないようにする。
【0049】
第2実施形態におけるS1004の処理の詳細を、
図15を用いて説明する。
図15は、第2実施形態における警告処理を示すフローチャートである。S1501では、機能表示部303が、配信デバイス選択画面1300のデバイス一覧1301において選択された配信デバイスの情報を取得する。
図13に示される例では、配信デバイスとして製品名が“MFP4”である“Device2”が選択されている。
【0050】
S1502では、デバイス設定配信部331が、S1001で選択されたテンプレートのデバイスモデルが、配信デバイスと同一かを判定する。デバイスモデルは、製品名に対応している。例えば、S1001で選択されたテンプレート3は“MFP1”をデバイスモデルとして作成されているが、S1003で選択された配信デバイスは製品名が“MFP4”であり、デバイス設定配信部331はデバイスモデルが同一でないと判定する。テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一である場合は、
図10のフローチャートに戻り、S1005の処理を行う。すなわち、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一である場合は警告表示を行わない。一方、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一でない場合は、S1503の処理を行う。
【0051】
S1503では、機能表示部303が、警告表示を行う。本処理により、事前に作成されたテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なる場合に警告表示を行うことが可能となり、ユーザは警告によりテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なることを、タスクを作成する前に気づくことができる。そして、必要な場合は戻ってテンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることが可能となる。
【0052】
第2実施形態における警告表示の一例について、
図16を用いて説明する。
図16は、第2実施形態における警告表示の一例を示す図である。警告表示画面1600には、メッセージ表示領域1601、戻るボタン1602が表示される。メッセージ表示領域1601には、テンプレートのデバイスと配信デバイスが異なっている旨が表示され、さらに、テンプレートもしくは配信デバイスを変更するようユーザに促す旨が表示される。警告表示画面1600は、配信デバイス選択画面1300に重畳表示されるポップアップであってもよいし、配信デバイス選択画面1300の次に表示される画面であってもよい。戻るボタン1602が押下された場合、デバイス管理サーバ1000は、S1003の処理に戻り、配信デバイス選択画面1300を表示する。なお、配信デバイス選択画面1300に戻るための戻るボタン1432の代わりに、テンプレートを変更するためにテンプレート選択画面600に戻るためのボタンが表示されていてもよい。また、配信デバイス選択画面1300も戻るためのボタンとテンプレート選択画面600に戻るためのボタンの両方が表示されていてもよい。そして、警告表示画面1600には、処理を先に進めるためのボタン、例えば、第1実施形態の警告表示画面1400OKボタン1403に相当するボタンは表示されない。すなわち、警告表示画面1600には、配信デバイス選択画面1300またはテンプレート選択画面600以外の画面に遷移するためのボタン(戻るボタン以外のボタン)は表示されない。警告表示画面1600が表示される限り先に進めないようにすることで、第2実施形態ではテンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なった状態では、配信タスクを作成したり、即時配信を実行したりすることができない構成となっている。
【0053】
第2実施形態におけるS1004の処理により、S1005以降の処理は、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが一致している場合にのみ実行される。本実施形態のデバイス設定の配信において、事前に作成されたテンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合、警告を表示して配信させず、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが一致する場合のみ、設定を配信することが可能となる。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によると、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合、警告を表示する。表示される警告の画面には、画面遷移をさせるボタンとしてテンプレートまたは配信デバイスを変更する画面に戻るボタンのみが表示されることで、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なる場合、タスクの保存を不可とする。これにより、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが同一の場合にのみ配信タスクを保存することが可能となり、配信できない設定を含んだ配信タスクが作成されることを抑制することができる。
【0055】
(第3実施形態)
第1実施形態では、配信デバイスを選択する際に、配信デバイスの選択候補として管理対象の全てのデバイスを表示した。しかし、配信デバイスの選択候補の中には、選択済みのテンプレートのデバイスモデルと一致しないデバイスも含まれている。そこで、本実施形態では、配信デバイスの選択候補として選択済みのテンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスのみを表示することを可能にし、テンプレートのデバイスモデルと一致配信デバイスを選択しやすくする。
【0056】
第3実施形態における設定配信タスクの作成処理について、
図10および
図17を用いて説明する。本実施形態における設定配信タスクの作成処理の流れは、S1003の処理の詳細以外は第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との差異についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成、処理については同じ符号を付すことでその説明を省略する。設定配信タスクの作成処理は、デバイス管理サーバ1000のCPU10がメモリ(ROM11またはHDD19)に保存されたプログラムを実行することで実現される。
【0057】
第3実施形態におけるS1001およびS1002は、第1実施形態と同様である。S1003では、
図17に示される処理を行う。
図17は、第3実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。S1701において、機能表示部303が、同一デバイスモデル表示の選択を含む配信デバイス選択画面を表示する。
図18は、第3実施形態における配信デバイス選択画面の一例を示す図である。第3実施形態で表示される配信デバイス選択画面1800では、デバイス一覧1802に表示させるデバイスを、探索済みの全てのデバイスにするか、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスにするか選択することが可能である。
図18に示される例では、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスを表示させるチェックボックス1801を表示し、チェックボックス1801が選択されている場合にデバイス一覧1802にテンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスを表示する。例えば、S1001で選択されたテンプレートがテンプレート3であり、テンプレート3に対応するデバイスモデルがMFP1である場合、デバイス一覧1802には、Device1~3のうちMFP1であるDevice1のみが表示される。一方、チェックボックス1801が選択されていない場合には、デバイス一覧1802に探索済みの全てのデバイスを表示する。探索済みの全てのデバイスを表示する場合のデバイス一覧1802の表示は、
図13に示されるデバイス一覧1301と同様である。なお、ユーザがデバイス一覧1802に表示させるデバイスを全てのデバイスとテンプレートのデバイスモデルと一致するデバイスとで切り替えさせることが可能であれば、表示方法は問わない。配信デバイス選択画面1800の戻るボタン1803および次へボタン1804は、配信デバイス選択画面1300における戻るボタン1302および次へボタン1303と同様の機能を有する。なお、S1701において表示される配信デバイス選択画面1800のデバイス一覧1802は、チェックボックス1801が選択された状態で表示されていてもよいし、チェックボックス1801が選択されていない状態で表示されてもよい。
【0058】
S1702では、機能表示部303が、テンプレートモデルと同一のデバイスの表示が選択されているか否かを判定する。機能表示部303は、チェックボックス1801が選択されているか否かにより、テンプレートモデルと同一のデバイスの表示が選択されているか否か判定する。チェックボックス1801が選択されている場合、すなわちテンプレートモデルと同一のデバイスの表示が選択されている場合は、S1704の処理を行う。一方、チェックボックス1801が選択されていない場合、すなわちテンプレートモデルと同一のデバイスの表示が選択されていない場合は、S1703の処理を行う。
【0059】
S1703では、機能表示部303が、配信デバイス選択画面1800に既に探索済みの全てのデバイスを表示する処理を行う。S1704では、機能表示部303が、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスのみを配信デバイス選択画面1800に表示する。機能表示部303は、テンプレートのデバイスモデルと検索済みの全てのデバイスをまとめたデバイスリストのデバイスを比較し、同一のデバイスをデバイス一覧1802に表示する。例えば、デバイスリストにあるデバイスがDevice1~3である場合には、テンプレートのデバイスモデルと同じMFP1であるDevice1のみが表示される。
【0060】
S1701でチェックボックス1801が選択されることにより同一デバイスモデル表示が選択されると、機能表示部303は、デバイス一覧1802にテンプレートのデバイスモデルと一致するデバイスのみを表示する。表示されたテンプレートのデバイスモデルと一致するデバイスの中から配信デバイスが選択されると、S1004の処理で警告表示がされることはなく、即時配信もしくはスケジュールのタスク作成の処理を進めることができる。なお、第3実施形態におけるS1004の処理は、第1実施形態(
図11(B))と同様の処理であってもよいし、第2実施形態(
図15)と同様の処理であってもよい。第3実施形態におけるS1005以降の処理は、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態では、テンプレートのデバイスモデルと一致するデバイスのみを配信デバイスの選択対象として表示し、異なるデバイスは表示しない例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、デバイス選択画面で、テンプレートのデバイスモデルと異なるデバイスを選択不可の状態で表示するようにしてもよい。すなわち、デバイス選択画面においてテンプレートのデバイスモデルと一致するデバイスのみが選択可能な状態で表示されればよい。また、本実施形態では、チェックボックス1801の選択によりユーザがデバイス一覧1802における選択対象のデバイスの表示を切り替えられる例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、配信デバイス選択画面1800にチェックボックス1801を表示せず、テンプレートが選択された場合に、機能表示部303がテンプレートモデルと同一のデバイスのみを表示するようにしてもよい。
【0061】
以上説明したように、本実施形態によると、配信デバイスの表示において、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスのみを表示し、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスを選択させることができる。これにより、テンプレートの設定をサポートしているデバイスに、テンプレートに基づいた設定の配信を行うことが可能となる。
【0062】
(第4実施形態)
第1実施形態および第2実施形態では、配信デバイスの選択画面において、管理対象の全デバイスを表示した。第3実施形態では、配信デバイスの選択画面において、管理対象の全デバイスの表示とテンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスのみの表示を切り替えられるようにした。第4実施形態では、配信デバイスの選択画面において、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスと異なるデバイスを識別可能に表示する例について説明する。
【0063】
第4実施形態における設定配信タスクの作成処理について、
図10および
図19を用いて説明する。本実施形態における設定配信タスクの作成処理の流れは、S1003の処理の詳細以外は第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との差異についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成、処理については同じ符号を付すことでその説明を省略する。設定配信タスクの作成処理は、デバイス管理サーバ1000のCPU10がメモリ(ROM11またはHDD19)に保存されたプログラムを実行することで実現される。
【0064】
第4実施形態におけるS1001およびS1002は、第1実施形態と同様である。S1003では、
図19に示される処理を行う。
図19は、第4実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。S1701において、機能表示部303が、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスと異なるデバイスを区別して表示する配信デバイス選択画面を表示する。ユーザがテンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスと異なるデバイスを識別可能なように、デバイスを区別して表示する配信デバイス選択画面の例を
図20に示す。
【0065】
図20は、第4実施形態における配信デバイス選択画面の一例を示す図である。配信デバイス選択画面2010には、第1の領域である同一デバイス表示領域2001と、第2の領域である異なるデバイス表示領域2002が設けられている。機能表示部303は、テンプレートモデルとデバイスリストのデバイスを比較し、同一デバイス表示領域2001にテンプレートのデバイスモデルと同じデバイスを表示する。一方、機能表示部303は、テンプレートモデルとデバイスリストのデバイスを比較し、異なるデバイス表示領域2002に、テンプレートのデバイスモデルと異なるデバイスを表示する。すなわち、機能表示部303は、異なるデバイス表示領域2002にデバイスリストにある全てのデバイスのうち同一デバイス表示領域2001に表示されないデバイスを表示する。例えば、テンプレートのデバイスモデルがMFP1である場合、同一デバイス表示領域2001にデバイスモデル“MFP1”である“Device1”が表示される。一方、異なるデバイス表示領域2002には、“MFP4”である“Device2”、“SFP2”である“Device3”が表示される。なお、配信デバイス選択画面2010の戻るボタン2003および次へボタン2004は、配信デバイス選択画面1300における戻るボタン1302および次へボタン1303と同様の機能を有する。
【0066】
なお、第4実施形態におけるS1004の処理は、第1実施形態(
図11(B))と同様の処理であってもよいし、第2実施形態(
図15)と同様の処理であってもよい。第4実施形態におけるS1005以降の処理は、第1実施形態と同様である。
【0067】
配信デバイスの表示において、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスである“Device1”と異なるデバイスである“Device2”、“Device3”を区別して表示することができる。これにより、ユーザはテンプレートのデバイスモデルとの異同を認識した上で、配信デバイスの選択を行うことが可能となる。本実施形態によると、配信デバイスの表示において、テンプレートのデバイスモデルと同一のデバイスと異なるデバイスを別領域に表示することができる。これにより、ユーザはテンプレートのデバイスモデルとの異同を認識した上で、デバイスを選択することが可能となる。
【0068】
(第5実施形態)
第1実施形態および第2実施形態では、警告表示において、配信デバイスがテンプレートのデバイスモデルと異なることのみを表示していた。この表示内容だけでは、デバイスが異なることにより反映されない設定が何であるのかユーザが確認できない。そこで、本実施形態では警告表示において、デバイスが異なることに加え、サポート外の設定を表示する。
【0069】
第5実施形態における設定配信タスクの作成処理について、
図10および
図21を用いて説明する。本実施形態における設定配信タスクの作成処理の流れは、S1004の処理の詳細以外は第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との差異についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成、処理については同じ符号を付すことでその説明を省略する。設定配信タスクの作成処理は、デバイス管理サーバ1000のCPU10がメモリ(ROM11またはHDD19)に保存されたプログラムを実行することで実現される。
【0070】
第5実施形態におけるS1001~S1003は、第1実施形態と同様である。S1003では、
図11(A)に示される処理を行う。なお、S1003については、第3実施形態や第4実施形態と同様の処理を行ってもよい。S1004では、機能表示部303およびデバイス設定配信部331が、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスに基づいて警告を行うか否か判定し、警告を行うと判定した場合には警告を表示する処理を行う。そして、本実施形態ではS1004において警告を表示する場合、テンプレートのデバイスモデルと配信デバイスが異なることにより、配信デバイスに反映されないテンプレートの設定についても表示する。
【0071】
第5実施形態におけるS1004の処理の詳細を、
図21を用いて説明する。
図21は、第5実施形態における警告処理を示すフローチャートである。S2101では、機能表示部303が、配信デバイス選択画面1300のデバイス一覧1301において選択された配信デバイスの情報を取得する。
図13に示される例では、配信デバイスとして製品名が“MFP4”である“Device2”が選択されている。
【0072】
S2102では、デバイス設定配信部331が、S1001で選択されたテンプレートのデバイスモデルが、配信デバイスと同一かを判定する。デバイスモデルは製品名に対応しており、デバイス設定配信部331はテンプレートのデバイスモデルと配信デバイスの製品名を比較する。例えば、S1001で選択されたテンプレート3は“MFP1”をデバイスモデルとして作成されているが、S1003で選択された配信デバイスは製品名が“MFP4”であり、デバイス設定配信部331はデバイスモデルが同一でないと判定する。テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一である場合は、
図10のフローチャートに戻り、S1005の処理を行う。すなわち、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一である場合は警告表示を行わない。一方、テンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと同一でない場合は、S2104の処理を行う。
【0073】
S2104では、機能表示部303が、警告表示を行う。本処理により、事前に作成されたテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なる場合に警告表示を行うことが可能となり、ユーザは警告によりテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なることを、タスクを作成する前に気づくことができる。そして、必要な場合は戻ってテンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることが可能となる。
【0074】
第5実施形態における警告表示の一例について、
図22を用いて説明する。
図22は、第5実施形態における警告表示の一例を示す図である。警告表示画面2200には、メッセージ表示領域2201、サポート外設定一覧2202、戻るボタン2203、OKボタン2204が表示される。メッセージ表示領域2201には、テンプレートのデバイスと配信デバイスが異なっている旨が表示される。サポート外設定一覧2202には、テンプレートの設定のうち、配信デバイスでサポートされていないため配信されない設定(設定項目とその設定値)、すなわち、配信デバイスに反映されない設定が表示される。配信されない設定は、デバイスデータ管理部312が管理するデバイスに反映可能な設定とテンプレートの設定を比較することで特定することが可能である。例えば、テンプレートとしてテンプレート3が、配信デバイスとして“Device2”が選択されているとする。テンプレート3は“MFP1”をデバイスモデルとして作成され、「印刷設定3」および「デバイス動作設定1」の設定を有している。“Device2”は、製品名が“MFP4”であり、「印刷設定3」はサポートしているが、「デバイス動作設定1」はサポートしていない。この場合、サポート外設定一覧2202には、設定項目「デバイス動作設定1」とその設定値である「オン」が表示される。ユーザはサポート外設定一覧2202を確認することで、テンプレートの設定のうち、配信デバイスに反映できない設定を、配信デバイスの選択直後に確認することができる。なお、本実施形態では、配信デバイスに反映されない設定のみを表示する例を説明したが、これに限られるものではなく、反映されない設定の一覧に加え、配信デバイスに反映される設定の一覧も表示するようにしてもよい。戻るボタン2203が押下された場合、デバイス管理サーバ1000は、S1003の処理に戻り、配信デバイス選択画面1300を表示する。一方、OKボタン2204が押下された場合、デバイス管理サーバ1000は、S1005の処理を行う。なお、S1005以降の処理は、第1実施形態と同様である。
【0075】
本実施形態によると、事前に作成されたテンプレートのデバイスモデルと、配信しようとしているデバイスが異なる場合、警告に追加して、そのデバイスがサポートしていない設定を表示することを可能とする。これにより、ユーザは所望の設定が配信されるかをタスクの作成前または配信前に確認することができ、必要な場合は戻ってテンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることが可能となる。
【0076】
(第6実施形態)
第6実施形態では、配信デバイスとして複数デバイスが選択された場合に、それらのデバイスの共通設定のみを配信する処理について説明する。第6実施形態における設定配信タスクの作成処理について、
図10、
図23、
図24を用いて説明する。以下では、第1実施形態との差異についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成、処理については同じ符号を付すことでその説明を省略する。設定配信タスクの作成処理は、デバイス管理サーバ1000のCPU10がメモリ(ROM11またはHDD19)に保存されたプログラムを実行することで実現される。
【0077】
第6実施形態におけるS1001~S1002は、第1実施形態と同様である。S1003では、
図23に示される処理を行う。S1003では、機能表示部303が、設定を配信するデバイス(配信デバイス)の選択を促すUI表示を行う。本実施形態におけるS1003の処理の詳細について、
図23を用いて説明する。
【0078】
図23は、第6実施形態における配信デバイス選択画面の表示処理を示すフローチャートである。S2301において、機能表示部303が、同一デバイスモデル表示の選択を含む配信デバイス選択画面を表示する。
図25(A)は、第6実施形態における、配信デバイス選択画面の一例を示す図である。第6実施形態で表示される配信デバイス選択画面2500には、共通設定配信のチェックボックス2501、デバイス一覧2502、戻るボタン2503、次へボタン2504が表示される。共通設定配信のチェックボックス2501は、配信デバイスとして複数のデバイスを選択した時に共通設定のみを配信するか否かを選択するチェックボックスである。デバイス一覧2502には、探索済みの全てのデバイスが表示される。ユーザはデバイス一覧2502において、1つ以上のデバイスを選択することが可能である。
図25(A)に示される例では、製品名が“MFP1”である“Device1”と、製品名が“MFP4”である“Device2”が、配信デバイスとして選択され、共通設定配信のチェックボックス2501が選択されている。この場合、“Device1”と“Device2”に共通の設定のみが配信対象となる。なお、配信デバイス選択画面2500の戻るボタン2503および次へボタン2504は、配信デバイス選択画面1300における戻るボタン1302および次へボタン1303と同様の機能を有する。次へボタン2504が押下されると、デバイス管理サーバ1000は、S1004の処理を行う。
【0079】
本実施形態におけるS1004の処理の詳細について、
図24を用いて説明する。
図24は、第6実施形態における警告処理を示すフローチャートである。S2401では、機能表示部303が、配信デバイス選択画面2500のデバイス一覧2502において選択された配信デバイスの情報を取得する。
図25(A)に示される例では、配信デバイスとして製品名が“MFP1”である“Device1”と、製品名が“MFP4”である“Device2”が選択されている。
【0080】
S2402では、デバイス設定配信部331が、配信デバイスとして選択されたデバイスが複数であるか否か判定する。配信デバイスとして選択されたデバイスが複数である場合は、デバイス設定配信部331はS2403の処理を行う。一方、配信デバイスとして選択されたデバイスが複数でない場合は、デバイス設定配信部331はS2404の処理を行う。
【0081】
S2403では、デバイス設定配信部331が、複数のデバイスを選択した際に共通設定のみを配信する設定がされているか否か判定する。具体的には、デバイス設定配信部331は、配信デバイス選択画面2500の共通設定配信のチェックボックス2501にチェックが入れられている場合に、共通設定のみを配信する設定がされていると判定する。共通設定のみを配信する設定がされていると判定した場合は、デバイス設定配信部331はS2406の処理を行う。一方、共通設定のみを配信する設定がされていないと判定した場合は、デバイス設定配信部331はS2404の処理を行う。
【0082】
S2404では、デバイス設定配信部331が、S1001で選択されたテンプレートのデバイスモデルが、配信デバイスと同一かを判定する。S2404の処理は、第1実施形態のS1502の処理と同様である。配信デバイスが複数ある場合は、配信デバイスごとにテンプレートのデバイスモデルと同一かを判定する。全ての配信デバイスが、テンプレートのデバイスモデルと同一であった場合は、警告表示は行わず、S1005の処理を行う。一方、テンプレートのデバイスモデルとは異なる配信デバイスがあった場合には、S2405の処理を行う。S2405では、機能表示部303が、警告表示を行う。S2405の処理は、第1実施形態のS1503の処理と同様である。なお、S2405では、テンプレートのデバイスモデルと異なる配信デバイスを特定して、該デバイスを識別可能な情報を表示してもよい。また、配信されない設定についても表示するようにしてもよい。
【0083】
配信デバイスとして複数のデバイスが選択され、かつ、複数の配信デバイスに共通の設定のみを配信する選択がされていた場合、デバイス管理サーバ1000は、S2406の処理を行う。S2406では、機能表示部303が、共通設定のみが配信される旨の警告表示を行う。S2406で表示される警告表示の一例を
図25(B)に示す。
図25(B)は、第6実施形態における警告表示の一例を示す図である。警告表示画面2510には、例えば、共通設定一覧2511、戻るボタン2512、OKボタン2513が表示される。共通設定一覧2511には、配信デバイスとして選択された複数のデバイス全てに配信される共通の設定(設定項目および設定値)が表示される。すなわち、テンプレートの設定のうち、指定された全ての配信デバイスがサポートしている設定が共通設定として共通設定一覧2511に表示される。例えば、テンプレート3の設定項目は、
図9に示されるように、「印刷設定3」と「デバイス動作設定1」である。“Device1”は、「印刷設定3」と「デバイス動作設定1」をサポートしている。一方、“Device2”は「印刷設定3」はサポートしているが、「デバイス動作設定1」はサポートしていない。そのため、テンプレート3の設定のうち、配信デバイスとして選択された“Device1”および“Device2”の共通設定は「印刷設定3」であり、共通設定のみ配信する場合には「印刷設定3」の設定のみ配信される。この場合、共通設定一覧2511には、共通設定である設定項目「印刷設定3」とその設定値「オン」が表示される。なお、共通設定が存在しない場合は、共通設定一覧2511に設定を表示しないようにしてもよいし、共通設定一覧2511の代わりに共通設定がない旨のメッセージを表示するようにしてもよい。また、本実施形態では配信する共通設定のみを表示する例を説明したが、これに限られるものではなく、例えば、テンプレートの設定のうち配信されない設定も併せて表示するようにしてもよい。戻るボタン2512が押下された場合は、機能表示部303は、S1003に戻り、ひとつ前の画面である配信デバイス選択画面2500を表示する。OKボタン2513が押下された場合は、S2407の処理を行う。
【0084】
S2407では、デバイス設定配信部331が、配信デバイスに共通設定のみを配信する決定をして、S1005の処理に戻る。例えば、配信デバイスが“Device1”および“Device2”の場合には、デバイス設定配信部331は、共通設定である設定項目「印刷設定3」とその設定値「オン」の設定を配信することを決定する。S2407の処理が完了すると、S1005の処理に戻る。
【0085】
S1005~S1008は、第1実施形態と同様である。S1005では、S1005では、デバイス設定配信部331が、S1002で設定された配信設定がスケジュール配信かを判定する。スケジュール配信である場合は、S1007およびS1008の処理を行う。一方、スケジュール配信でない場合、すなわち即時配信の場合は、S1006の処理を行う。
【0086】
S1006では、デバイス設定配信部331が、S1001で選択されたテンプレートに基づく設定値を、S1003で選択されたデバイスに即時に配信する処理を行う。配信デバイス選択画面2500において、配信デバイスとして複数のデバイスが選択され、共通設定のみを配信するようユーザから指定されている場合、デバイス設定配信部331はS2407において配信デバイスに共通設定のみを配信する決定をしている。デバイス設定配信部331により配信デバイスに共通設定のみを配信することが決定されている場合は、デバイス設定配信部331は、複数の配信デバイスにテンプレートに基づいて共通設定のみを配信する。例えば、配信デバイスに共通設定のみを配信する場合、デバイス設定配信部331は、“Device1”および“Device2”に共通設定である設定項目「印刷設定3」とその設定値「オン」の設定を即時配信する。一方、配信デバイス選択画面2500において、配信デバイスとして複数のデバイスが選択され、共通設定のみを配信するようユーザから指定されていない場合、デバイス設定配信部331はテンプレートに基づいて配信デバイスごとに配信を行う。すなわち、配信デバイスに共通設定のみを配信する決定がされていない場合は、デバイス設定配信部331は、テンプレートの設定のうち、サポートされている設定を配信デバイスごとに判断して、それぞれの配信デバイスに配信する。例えば、デバイス設定配信部331は、“Device1”に「印刷設定3」および「デバイス動作設定1」の設定を、“Device2”に「印刷設定3」の設定を即時配信する。
【0087】
S1007では、機能表示部303が、ファームウェアを配信する日時の設定を受けつける。S1008では、スケジュール管理部321が、設定値配信のタスクを作成し、保存する。本実施形態では、スケジュール管理部321は、S1001で選択されたテンプレート、S1004で選択された配信デバイスおよび共通設定のみを配信するか否かの選択、S1006で入力された日時の情報に基づいて、配信タスクを作成する。そして、スケジュール管理部321は、作成した配信タスクをスケジュール保管部322に保存する。配信デバイス選択画面2500において、配信デバイスとして複数のデバイスが選択され、共通設定のみの配信が指定されている場合、スケジュール管理部321は、複数の配信デバイスにテンプレートに基づいて共通設定のみを配信する配信タスクを作成する。すなわち、S2407においてデバイス設定配信部331が配信デバイスに共通設定のみを配信する決定をしている場合、スケジュール管理部321は該決定に従い、複数の配信デバイスにテンプレートに基づいて共通設定のみを配信する配信タスクを作成する。例えば、配信デバイスに共通設定のみを配信する場合、スケジュール管理部321は、“Device1”および“Device2”に共通設定である設定項目「印刷設定3」とその設定値「オン」の設定を配信する配信タスクを作成する。一方、配信デバイスとして複数のデバイスが選択され、かつ、共通設定のみを配信するよう指定されていない場合、スケジュール管理部321はテンプレートに基づいて配信デバイスごとのサポートに応じて配信を行う配信タスクを作成する。すなわち、配信デバイスに共通設定のみを配信する決定がされていない場合は、スケジュール管理部321は、テンプレートの設定のうち、サポートされている設定を配信デバイスごとに判断して、それぞれの配信デバイスに配信する配信タスクを作成する。例えば、デバイス設定配信部331は、“Device1”に「印刷設定3」および「デバイス動作設定1」の設定を、“Device2”に「印刷設定3」の設定を配信する配信タスクを作成する。
【0088】
以上のように、本実施形態によれば、事前に作成されたテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なる場合に警告表示を行うことが可能となる。警告表示により、ユーザは警告によりテンプレートのデバイスモデルが配信デバイスと異なることを、タスクの作成前に気づくことができ、必要な場合は戻ってテンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることが可能となる。また、配信デバイスが複数選択された場合には、配信デバイスに共通の設定のみを配信するか否かを選択することが可能となる。そして、共通設定のみを配信する場合には配信される共通設定を警告表示として表示することで、ユーザはタスクの作成前に配信内容を確認し、必要な場合は戻ってテンプレートや配信デバイスの選択し直しをすることが可能となる。
【0089】
(その他の実施形態)
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0090】
また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0091】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0092】
本実施形態の開示は、以下の管理装置の構成を含む。
(構成1)
タスクを実行することで、ネットワークデバイスに対して設定を配信する管理装置であって、
タスクを作成するための、ネットワークデバイスのデバイスモデルに対応したテンプレートを管理する管理手段と、
前記テンプレートを使用して、ネットワークデバイスに対して設定を配信するタスクを作成するタスク作成手段と、
タスクの作成中に、該タスクで使用するテンプレートに対応するデバイスモデルと、設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルの比較結果に基づいて警告画面を表示する表示手段と、を有することを特徴とする管理装置。
(構成2)
前記テンプレートは、ネットワークデバイスのデバイスモデルの情報と、設定項目とその設定値の組み合わせを含み、
前記警告画面は、テンプレートに対応するデバイスモデルと設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルが同じでない場合に、テンプレートの選択および配信するネットワークデバイスの選択を受け付けた直後に表示されることを特徴とする構成1に記載の管理装置。
(構成3)
前記警告画面には、配信するネットワークデバイスでサポートされないテンプレートの設定が表示されることを特徴とする構成1または2に記載の管理装置。
(構成4)
前記警告画面には、テンプレートもしくは配信するネットワークデバイスの変更を促す表示と共に、テンプレートまたは配信するネットワークデバイスの選択画面に戻るボタンが表示され、該戻るボタン以外の画面遷移のためのボタンは表示されず、
前記タスク作成手段は、テンプレートもしくは配信するネットワークデバイスが変更され、テンプレートに対応するデバイスモデルと設定を配信するネットワークデバイスのデバイスモデルが同一となった場合に、タスクを保存することが可能となることを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載の管理装置。
(構成5)
設定を配信するネットワークデバイスとして複数のネットワークデバイスが選択された場合に、前記警告画面には、使用するテンプレートの設定のうち、前記複数のネットワークデバイスの全てにおいてサポートされている共通の設定が表示されることを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載の管理装置。
(構成6)
タスクの作成では、テンプレートの選択を受け付けた後、設定を配信するネットワークデバイスを選択する画面に、テンプレートに対応するデバイスモデルと同じデバイスモデルのネットワークデバイスと、異なるデバイスモデルのネットワークデバイスとが識別可能に表示されることを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載の管理装置。
(構成7)
タスクの作成では、テンプレートの選択を受け付けた後、設定を配信するネットワークデバイスを選択する画面に、テンプレートに対応するデバイスモデルと同じデバイスモデルのネットワークデバイスが選択可能に表示され、異なるデバイスモデルのネットワークデバイスは表示されないまたは選択不可の状態で表示されることを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載の管理装置。
(構成8)
タスクを作成するためのテンプレートを作成する作成手段をさらに有し、
前記作成手段は、ネットワークデバイスのデバイスモデルの選択を受け付け、該デバイスモデルでサポートされている設定項目の選択を受け付け、該設定項目に対応する設定値の選択を受け付け、選択された該デバイスモデルの情報と、該設定項目とその設定値の組み合わせを含むテンプレートを作成し、
前記管理手段は、作成されたテンプレートをタスクを作成するために管理することを特徴とする構成1乃至7のいずれかに記載の管理装置。
(構成9)
前記ネットワークデバイスは、プリンタまたは複合機を含むことを特徴とする構成1乃至8のいずれかに記載の管理装置。
【0093】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。