(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164716
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】コンテンツ提供装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20241120BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20241120BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/14 360A
G06F3/16 690
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080398
(22)【出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蜂谷 雄介
(72)【発明者】
【氏名】▲福▼囿 貴嗣
(72)【発明者】
【氏名】白取 悟
(72)【発明者】
【氏名】新谷 敦史
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069CA11
5B069CA12
5E555AA09
5E555AA46
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA87
5E555BA88
5E555BA89
5E555BB05
5E555BB06
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5E555DA21
5E555DB53
5E555DB57
5E555DC06
5E555DC84
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】漫画を快適に見ることが可能なコンテンツ提供装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツ提供装置は、端末装置と通信する通信装置と、通信装置を介して、複数のページを含む漫画データを端末装置に提供する漫画データ提供部と、複数のページのそれぞれのコマ数に基づいて複数のページの各表示時間を設定する表示時間設定部と、各表示時間に関する情報を提供する時間情報提供部と、端末装置に、複数のページのうちの第1ページを第1ページのコマ数に応じた第1表示時間で表示させた後、第1ページの次のページである第2ページを第2ページのコマ数に応じた第2表示時間で表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と通信する通信装置と、
前記通信装置を介して、複数のページを含む漫画データを前記端末装置に提供する漫画データ提供部と、
前記複数のページのそれぞれのコマ数に基づいて前記複数のページの各表示時間を設定する表示時間設定部と、
前記各表示時間に関する情報を提供する時間情報提供部と、
前記端末装置に、前記複数のページのうちの第1ページを前記第1ページのコマ数に応じた第1表示時間で表示させた後、前記第1ページの次のページである第2ページを前記第2ページのコマ数に応じた第2表示時間で表示させる表示制御部と、
を備えるコンテンツ提供装置。
【請求項2】
前記表示時間設定部は、前記コマ数に加え、前記複数のページのそれぞれに含まれるセリフの文字数に基づいて前記各表示時間を設定し、
前記第1表示時間は、前記第1ページのコマ数およびセリフの文字数に応じた時間であり、
前記第2表示時間は、前記第2ページのコマ数およびセリフの文字数に応じた時間である、
請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項3】
前記端末装置は、前記複数のページのそれぞれに含まれるセリフを音声で出力する音出力装置を備えており、
前記通信装置を介して、前記漫画データに対応するセリフデータを前記端末装置に提供するセリフデータ提供部と
前記表示時間設定部は、前記コマ数に加え、前記複数のページのそれぞれに含まれるセリフの音声による読み上げ時間に基づいて前記各表示時間を設定し、
前記第1表示時間は、前記第1ページのコマ数およびセリフの読み上げ時間に応じた時間であり、
前記第2表示時間は、前記第2ページのコマ数およびセリフの読み上げ時間に応じた時間である、
請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項4】
前記端末装置を含む複数の端末装置からのコメント入力に基づいて、前記複数のページのそれぞれに含まれるコマに対応する1以上のコメントを取得する取得部をさらに備え、
前記表示時間設定部は、前記コマ数に加え、前記コマに対応するコメント量に基づいて前記各表示時間を設定し、
前記表示制御部は、前記各コマに重ねて、前記コマに対応するコメントを前記端末装置に表示させ、
前記第1表示時間は、前記第1ページのコマ数およびコメント量に応じた時間であり、
前記第2表示時間は、前記第2ページのコマ数およびコメント量に応じた時間である、
請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項5】
前記端末装置は、ユーザによるページ送り速度の設定が可能であり、
前記表示時間設定部は、前記コマ数に加え、前記ページ送り速度に基づいて前記複数のページの各表示時間を設定し、
前記第1表示時間は、前記第1ページのコマ数および前記ページ送り速度に応じた時間であり、
前記第2表示時間は、前記第2ページのコマ数および前記ページ送り速度に応じた時間である、
請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツ提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイトまたはアプリを通じて、スマートフォンまたはタブレットなどの端末装置に対して、漫画等の電子書籍を提供するコンテンツ提供装置が知られている。
【0003】
コンテンツ提供装置の一例として、特許文献1には、電子ブックにおける自動ページめくりについて開示される。当該文献1では、読み取り開始から読み取り終了に到る時間を測定し、ページ数および当該時間に基づいて、ユーザが1ページを読みとるのに要する所用時間を算出する。そして、当該所用時間で自動ページ送りを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、自動ページめくりが一定速度で行われる。すなわち、全てのページおいて、同じ速度でページが捲られる。
【0006】
電子ブックが漫画である場合、ページごとにコマ数が異なる。このため、自動ページめくりが一定速度で行われると、例えばコマ数が多いページでは、ユーザは全てのセリフを読み切ることができないおそれがある。また、例えばコマ数が少ないページでは、ユーザは速くページをめくりたいと思う可能性がある。それゆえ、従来の自動送り方法はユーザにとって快適な方法であるとは言い難い。
【0007】
本開示は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、各ページのコマ数に応じて速度を可変することで、ユーザが自動送りの漫画を快適に見ることができるコンテンツ提供装置を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、本開示の好適な態様にかかるコンテンツ提供装置は、端末装置と通信する通信装置と、前記通信装置を介して、複数のページを含む漫画データを前記端末装置に提供する漫画データ提供部と、前記複数のページのそれぞれのコマ数に基づいて前記複数のページの各表示時間を設定する表示時間設定部と、前記各表示時間に関する情報を提供する時間情報提供部と、前記端末装置に、前記複数のページのうちの第1ページを前記第1ページのコマ数に応じた第1表示時間で表示させた後、前記第1ページの次のページである第2ページを前記第2ページのコマ数に応じた第2表示時間で表示させる表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ユーザが自動送りの漫画を快適に見ることができるコンテンツ提供装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態のコンテンツ提供システムを示す図である。
【
図2】
図1の端末装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図1のコンテンツ提供装置の構成例を示すブロック図である。
【
図7】端末装置が有する画面の一例を示す図である。
【
図8】ページ送り速度設定画面の一例を示す図である。
【
図9】第1実施形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】第2実施形態における表示時間ファイルの一例を示す図である。
【
図11】第3実施形態におけるコンテンツ提供装置の構成例を示すブロック図である。
【
図12】セリフデータファイルの一例を示す図である。
【
図13】読み上げ時間ファイルの一例を示す図である。
【
図15】ページ送り速度設定画面の一例を示す図である。
【
図16】第3実施形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図17】第4実施形態のコンテンツ提供装置の構成例を示すブロック図である。
【
図19】端末装置が有する画面の一例を示す図である。
【
図20】第4実施形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本開示にかかる実施形態を説明する。以下に記載する実施形態は、本開示の好適な具体例である。このため、実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
【0012】
1.第1実施形態
1-1.システムの全体構成
図1は、第1実施形態のコンテンツ提供システムを示す図である。
図1に示すように、コンテンツ提供システム100は、コンテンツ提供装置10と、端末装置30-1、30-2、…30-K、…30-Nとを備える。Nは1以上の整数である。Kは1以上N以下の整数である。本実施形態において、複数の端末装置30-1~30-Nは同一の構成である。ただし、構成が同一でない端末装置が含まれても良い。また、複数の端末装置30-1~30-Nのそれぞれは、コンテンツ提供装置10とインターネット等の通信網50を介して互いに通信する。以下では、複数の端末装置30-1~30-Nを区別しない場合、端末装置30と表記する。また、複数の端末装置30-1~30-Nのうち端末装置30-Kを代表的に説明する。また、端末装置30-1、30-2、…30-K、…30-Nの所有者をユーザU1、U2、…UK、…UNとする。なお、端末装置30の所有者は、ユーザUと表記する。
【0013】
コンテンツ提供システム100は、クライアントサーバーシステムである。コンテンツ提供装置10はサーバに相当し、複数の端末装置30-1~30-Nはクライアントに相当する。コンテンツとは、画像、文字、図形、もしくは映像、またはこれらを組み合わせたものであって、本実施形態では、主に漫画を示す。
図1に示すコンテンツ提供システム100では、コンテンツ提供装置10が複数の端末装置30-1~30-Nに対して、漫画を電子書籍として配信する。
【0014】
コンテンツ提供装置10は、端末装置30-Kに対して、漫画が有する複数のページのそれぞれをコマ数に応じた表示時間で表示させる。この結果、ユーザUKは、自動送りの漫画を快適に見ることができる。さらには、ユーザUKは、漫画全体のページ送り速度を自身の要望により変えることができる。このため、ユーザUKは、漫画をより快適に見ることができる。
【0015】
1-1a.端末装置30-K
図2は、
図1の端末装置30-Kの構成例を示すブロック図である。端末装置30-Kは、コンテンツを表示するビューア機能を有する。端末装置30-Kとしては、例えば、スマートフォン、及びタブレット等の携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、並びにウェアラブルデバイスが挙げられる。
【0016】
端末装置30-Kは、処理装置31、記憶装置32、通信装置33、表示装置34、入力装置35、および音出力装置36を備える。端末装置30-Kが有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスを用いて相互に接続される。
【0017】
処理装置31は、端末装置30-Kの全体を制御するプロセッサである。処理装置31は、例えば、単数または複数のチップを用いて構成される。処理装置31は、例えば、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を含む。なお、処理装置31が有する機能の一部または全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置31は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0018】
記憶装置32は、処理装置31による読取及び書込が可能な記録媒体である。記憶装置32は、処理装置31が実行する実行プログラムP2を含む複数のプログラム、及び各種データファイルを記憶する。
【0019】
通信装置33は、コンテンツ提供装置10と通信を行うための送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置33は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、及び通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置33は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えてもよい。また、通信装置33は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0020】
表示装置34は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置34は、処理装置31による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置34として好適に利用される。
【0021】
入力装置35は、ユーザUからの操作を受け付ける。例えば、入力装置35は、キーボード、タッチパッド、タッチパネルまたはマウス等のポインティングデバイスを含む。例えば、入力装置35がタッチパネルを含む場合、表示装置34を兼ねてもよい。
【0022】
音出力装置36は、例えば、スピーカー及びイヤフォン等である。例えば、音出力装置36は、処理装置31による制御の下で各種の音を出力する。
【0023】
前述の処理装置31は、記憶装置32から実行プログラムP2を読み出して実行する。その結果、処理装置31は、通信制御部311、及び表示制御部312として機能する。
【0024】
通信制御部311は、コンテンツ提供装置10との間で、各種の情報を通信装置33に送受信させる。当該各種の情報には、コンテンツ提供装置10から提供される漫画データD1が含まれる。また、当該各種の情報には、例えば、ユーザUKによる入力装置35に対する操作を示す操作情報が含まれる。当該操作情報には、例えば、漫画の自動再生を開始する指示を示す情報と、漫画のページ送り速度の設定を示す情報と、が含まれる。
【0025】
表示制御部312は、通信制御部311が通信装置33に受信させた情報を表示装置34に表示させる。例えば、表示制御部312は、漫画をページごとに表示装置34に表示させる。また、表示制御部312は、漫画ビューワを起動する。漫画ビューワは、ブラウザ上で漫画を視聴可能なブラウザビューワでもよいし、アプル上で漫画を視聴可能なアプリビューワでもよい。
【0026】
1-1b.コンテンツ提供装置10
図3は、
図1のコンテンツ提供装置10の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、コンテンツ提供装置10は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14、及び入力装置15を備える。コンテンツ提供装置10が有する各要素は、情報を通信するための単体または複数のバスを用いて相互に接続される。
【0027】
処理装置11は、コンテンツ提供装置10の全体を制御するプロセッサである。また、処理装置11は、例えば、単数または複数のチップを用いて構成される。処理装置11は、例えば、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部または全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0028】
記憶装置12は、処理装置11による読取及び書込が可能な記録媒体である。また、記憶装置12は、処理装置11が実行する制御プログラムP1を含む複数のプログラムを記憶する。また、記憶装置12は、漫画リストファイルF1、漫画データファイルF10、および表示時間ファイルF2等の各種データを含むファイルを記憶する。漫画リストファイルF1、漫画データファイルF10、および表示時間ファイルF2は、1つの漫画ごとに生成される。
【0029】
図4は、漫画データファイルF10の一例を示す図である。
図4に示す漫画データファイルF10は、漫画データD1を含む。漫画データD1は、複数の個別漫画データD10-1、D10-2、D10-3、…D10-βを含む。βは2以上の整数である。なお、以下では、複数の個別漫画データD10-1~D10-βを区別しない場合、個別漫画データD10と表示する場合がある。
【0030】
複数の個別漫画データD10-1~D10-βのそれぞれは、漫画の元データをセグメント化したデータである。具体的には、複数の個別漫画データD10-1~D10-βは、漫画の元データをページまたはepub形式等によって表現される参照表現ごとに複数に分割されたデータである。
図4に示す例では、ページごとに分割される。例えば、個別漫画データD10-1は、0ページ目のデータである。例えば、個別漫画データD10-2は、1ページ目のデータである。
【0031】
なお、複数の個別漫画データD10-1~D10-βのそれぞれは、1ページごとに分割されている必要はなく、任意のページ数ごとに分割される。また、複数の個別漫画データD10-1~D20-βのそれぞれは、互いに同一のページ数で分割されていてもよいし、互いに異なるページ数で分割されてもよい。
【0032】
図5は、漫画リストファイルF1の一例を示す図である。
図5に示す漫画リストファイルF1は、複数の個別漫画データD10-1~D10-βのリストである。漫画リストファイルF1は、ページ(p. )及びページ順を含む。なお、ページ(p. )の代わりに、epub形式等によって表現される参照表現が用いられてもよい。ページ(p. )は、複数の個別漫画データD10-1~D10-βのうちのどの個別漫画データD10であるかを示す。
【0033】
例えば、
図5の1行目に示すページ(p.0)は、
図4の個別漫画データD10-1を示す。
図5の2行目に示すページ(p.1)は、
図4の個別漫画データD10-2を示す。また、例えば、複数の個別漫画データD10-1~D10-βは、漫画リストファイルF1の上から順に再生される。
【0034】
図6は、表示時間ファイルF2の一例を示す図である。
図6の表示時間ファイルF2は、例えば、端末IDごとに生成される。なお、表示時間ファイルF2は、ユーザIDごとに生成されてもよい。
【0035】
図6の表示時間ファイルF2は、漫画リストファイルF1に対応する漫画のページの番号、コマ数、および表示時間が対応付けられたデータベースである。
図6の例では、コマ数の多いページほど、表示時間[sec]が長くなる。また、
図6の例では、1コマごとに5秒、表示時間が長くなる。したがって、1コマ単位で表示時間が設定される。また、表示時間ファイルF2のページは、
図5の漫画リストファイルF1に紐づけられている。
【0036】
表示時間ファイルF2には、一例として、「23」ページ目はコマ数が「3」であり、「23」ページの表示時間が「15秒」であることを示す情報が含まれる。また、一例として、「24」ページ目はコマ数が「2」であり、「24」ページの表示時間が「10秒」であることを示す情報が含まれる。また、一例として、「50」ページ目はコマ数が「1」であり、「50」ページの表示時間が「5秒」であることを示す情報が含まれる。
【0037】
1コマ単位で表示時間は、例えば、端末IDごとに設定される。過去に読まれた複数の漫画のそれぞれのページ送り時間を端末IDごとに計測する。そして、以下の式により、自動ページ送りによる表示時間が設定される。
表示時間={(最小時間)+(ページ送り時間の平均)}/2
【0038】
例えば、上記のページ送り時間、すなわち各コマの表示時間は、漫画のジャンルごとに計測されてもよい。ジャンルとして、例えば、ファンタジー漫画、恋愛漫画、スポーツ漫画、および学園漫画等が挙げられる。ジャンルの区分けの仕方は任意である。コマ数だけでなく、ジャンルによって読む速度は変わると考えられる。したがって、端末IDに加え、さらにジャンルごとにページ送り時間を設定することで、ユーザがより快適に漫画を読むことができる。
【0039】
また、漫画のページを読み飛ばしたとき、および開きっぱなしにしたときなどの外れ値が存在すると考えられる。外れ値の影響を低減するよう、ページ送り時間の平均は、例えば、95パーセンタイルの平均値を用いることが好ましい。
【0040】
図3に示す通信装置13は、他の装置と通信を行うための送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、及び通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置13は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置13は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0041】
表示装置14は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置14は、処理装置11による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置14として好適に利用される。
【0042】
入力装置15は、コンテンツ提供装置10の管理者からの操作を受け付ける。例えば、入力装置15は、キーボード、タッチパッド、タッチパネルまたはマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置15は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置14を兼ねてもよい。
【0043】
処理装置11は、記憶装置12から制御プログラムP1を読み出して実行する。その結果、処理装置11は、生成部110、取得部111、漫画データ提供部112、表示時間設定部113、時間情報提供部114、及び表示制御部115として機能する。
【0044】
生成部110は、漫画の元データから漫画データファイルF10及び漫画リストファイルF1を生成する。例えば、生成部110は、端末装置30-Kからの指示とは関係なく、漫画データファイルF10及び漫画リストファイルF1を予め生成する。
【0045】
取得部111は、端末装置30-Kとの間で、各種の情報を通信装置13に送受信させる。例えば、取得部111は、通信装置13を介して、端末装置30-KからユーザUKの操作を示す操作情報を取得する。前述のように、当該操作情報には、例えば、漫画の自動再生を開始する指示を示す情報と、漫画のページ送り速度の設定を示す情報と、が含まれる。
【0046】
漫画データ提供部112は、通信装置13を介して、漫画データD1を端末装置30-Kに提供する。漫画データ提供部112は、端末装置30-Kに対して、複数の個別漫画データD10-1~D10-βを順次提供する。なお、漫画データ提供部112は、ユーザUKの端末装置30-Kを介した指示により、複数の漫画から所定の漫画を特定した後に、当該所定の漫画の漫画データD1を提供する。
【0047】
漫画データ提供部112は、漫画リストファイルF1、及び漫画データファイルF10を参照して、複数の個別漫画データD10-1~D10-βのシーク処理を行う。この処理により、漫画データ提供部112は、所定の個別漫画データD10を選択する。そして、漫画データ提供部112は、通信装置13を介して、端末装置30-Kに対して所定の個別漫画データD10を提供する。これらの処理が繰り返し行われる。
【0048】
表示時間設定部113は、各ページの表示時間を設定する。つまり、表示時間設定部113は、表示時間ファイルF2を生成する。表示時間設定部113は、前述した過去に読まれた複数の漫画のそれぞれのページ送り時間を端末IDごとに計測する。この過去のページ送り時間を基にして、表示時間設定部113は、端末IDごとにコマ数に応じて表示時間ファイルF2に含まれる表示時間を算出する。また、表示時間設定部113は、端末装置30-Kからの漫画のページ送り速度の設定を示す情報を基にして、表示時間を設定する。
【0049】
時間情報提供部114は、通信装置13を介して、表示時間設定部113で設定された表示時間に関する情報を端末装置30-Kに提供する。
【0050】
表示制御部115は、端末装置30-Kに対し、提供した漫画データD1に基づく漫画の各ページを表示時間設定部113が設定した表示時間で表示させる。
【0051】
表示制御部115は、漫画に含まれる複数のページのうちの「第1ページ」を第1ページのコマ数に応じた「第1表示時間」で端末装置30-Kに表示させる。例えば、「第1ページ」が23ページの場合、
図6の例では、「第1ページ」のコマ数は3であり、このコマ数に応じた表示時間は15秒である。当該表示時間が「第1表示時間」に相当する。なお、「第1ページ」は23ページに限定されず、いかなるページでもよい。
【0052】
表示制御部115は、「第1ページ」を「第1表示時間」で端末装置30-Kに表示させた後、第1ページの次のページである「第2ページ」を第2ページのコマ数に応じた「第2表示時間」で表示させる。例えば、「第2ページ」が24ページの場合、
図6の例では、「第2ページ」のコマ数は2であり、このコマ数に応じた表示時間は10秒である。当該表示時間が「第2表示時間」に相当する。なお、「第2ページ」は24ページに限定されず、第1ページの次のページであればいかなるページでもよい。
【0053】
図7は、端末装置30が有する画面S1の一例を示す図である。
図7には、漫画に含まれる複数のページのうちの1ページが図示される。
図7の画面S1に表示される漫画のページは、複数のコマS01、S02及びS03を有する。コマS01を1番目のコマとし、コマS02を2番目のコマとし、コマS03を3番目のコマとする。コマS02には、コマS02に対応するセリフC2である「しかし」が表示される。コマS03には、コマS03に対応するセリフC3である「ありがとう」が表示される。
【0054】
図7の画面S1に表示される漫画のページが、例えば、23ページであるとする。
図6の例から分かるように、この23ページの画像の表示時間は15秒である。この表示時間経過後に、次のページである24ページの画像が表示される。
【0055】
図8は、ページ送り速度設定画面S0の一例を示す図である。
図8のページ送り速度設定画面S0は、例えば、端末装置30-Kが有する画面S1に表示された漫画の画像に重ねて表示さえる。例えば、ユーザUKが入力装置15を介して漫画の画像のコマS01、S02およびS03以外の部分を選択すると、ページ送り速度設定画面S0が表示される。また、例えば、ページ送り速度設定画面S0が表示された状態で、画像のコマS01、S02およびS03以外の部分が選択されると、ページ送り速度設定画面S0の表示が非表示となる。
【0056】
なお、ページ送り速度設定画面S0は、漫画が生じされるよりも前に表示されてもよい。したがって、ページ送り速度設定画面S0は、漫画の画像に重ねて表示されなくてもよい。ページ送り速度設定画面S0は、漫画が生じされるよりも前に表示されることで、ユーザUKは、漫画を読む前に自身の要望とするページ送り速度で漫画全体を読むことができる。
【0057】
ページ送り速度設定画面S0は、ページ送り速度の自動送りモードに関するボタンW1、ページ送り速度の自動に関するチェックボックスW2、およびページ送り速度の設定に関するスライダーW3を含む。
【0058】
ボタンW1は、ユーザUK自身でページめくりを行う場合と自動でページめくりを行う場合とを選択的に切り替えるために用いられる。ユーザUK自身でページめくりを行う場合、OFFが選択される。自動でページめくりを行う場合、すなわち漫画のページめくりをコンテンツ提供装置10に行わせる場合、ONが選択される。ONが選択されたことを示す情報を取得部111が通信装置13を介して取得すると、表示制御部115は、漫画データD1に基づく漫画の各ページを所定のページ送り速度で端末装置30-Kに順次表示させる。
【0059】
チェックボックスW2は、ページ送り速度、すなわち漫画の各ページの表示時間を自動で設定するか否かを切り替えるために用いられる。ページ送り速度を自動で設定する場合、すなわちページ送り速度をコンテンツ提供装置10に設定させる場合、ユーザUKは、入力装置15を介してチェックボックスW2にチェックを付ける。チェックボックスW2にチェックを付けられたことを示す情報を取得部111が通信装置13を介して取得すると、表示制御部115は、表示時間設定部113が設定した表示時間で漫画をページごとに端末装置30-Kに表示させる。なお、例えば、ボタンW1をONに設定した場合、チェックボックスW2に自動的にチェックが入る。
【0060】
スライダーW3は、ページ送り速度をユーザUK自身で設定したい場合に用いられる。図示の例では、スライダーW3は、5段階で自動送りの速度を指定することができる。例えば、スライダーの中央が、1倍速であり、その左側が1.25倍速であり、最も左側が1.5倍速である。例えば、スライダーの中央より右側が、0.75倍速であり、最も右側が0.5倍速である。ページ送り速度が指定されたことを示す情報を取得部111が通信装置13を介して取得すると、表示制御部115は、ユーザUKの要望とする表示時間で漫画をページごとに端末装置30-Kに表示させる。
【0061】
例えば、チェックボックスW2のページ送り速度が自動である場合、1倍速で漫画のページめくりが行われる。これに対し、スライダーW3の1.5倍速が選択されると、ページ送り速度は1.5倍速になる。よって、
図6に示す各表示時間が1.5倍された新たな各表示時間で各ページが表示される。なお、前述のチェックボックスW2の選択、またはスライダーW3の設定は択一的に行われる。例えば、ユーザUKが入力装置35を介してスライダーW3を操作すると、チェックボックスW2のチェックが自動的に消える。
【0062】
1-2.コンテンツ提供装置10の動作
図9は、第1実施形態におけるコンテンツ提供装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
図9に示す例では、コンテンツ提供装置10は、ステップS10からステップS18を行う。本実施形態では、端末装置30-Kがデータを受信しながら同時に再生していくストリーミングにより、ユーザUKは漫画を見る。
【0063】
ステップS10において、コンテンツ提供装置10が有する取得部111は、通信装置13を介して、漫画の再生開始の指示を示す情報を取得したか否かを判断する。当該情報を取得していない場合、取得するまで、当該判断が繰り返される。一方、当該情報を取得した場合、ステップS11に移行する。
【0064】
例えば、ユーザUKが端末装置30-Kに対して、入力装置35を用いて漫画の再生開始の指示をする操作をした場合、取得部111は、通信装置13を介して、端末装置30-Kから当該操作を示す操作情報を取得する。例えば、ユーザUKによる漫画の再生開始の指示をする操作としては、ユーザUKが入力装置35を用いて、端末装置30-Kが有する画面に表示される「再生を開始」を示すボタンを選択する操作が想定される。また、端末装置30-Kは、ユーザUKによる漫画の再生開始の指示を受け、漫画ビューワを起動する。
【0065】
なお、端末装置30-Kの表示制御部312は、漫画ビューワを起動させる前に、ユーザUKに対してブラウザでの視聴またはアプリでの視聴を選択させるボタンを端末装置30-Kが有する画面に表示させる。表示制御部312は、例えば、「ブラウザで視聴すること」を示すボタン、及び「アプリで視聴すること」を示すボタンを画面内に表示させる指示を行う。この場合、表示制御部312は、入力装置35を用いてユーザUKが選択したボタンに応じて漫画ビューワを起動すればよい。
【0066】
ステップS11において、コンテンツ提供装置10が有する漫画データ提供部112は、通信装置13を介して個別漫画データD10を提供する。具体的には、漫画データ提供部112は、複数の漫画から所定の漫画を特定し、複数の個別漫画データD10-1~D20-βのシーク処理を行い、漫画リストファイルF1を参照して漫画データファイルF10から所定の個別漫画データD10を選択する。そして、漫画データ提供部112は、選択した所定の個別漫画データD10を、通信装置13を介して端末装置30-Kに対して提供する。
【0067】
例えば、ユーザUKが入力装置35を用いて漫画の最初のページから再生を開始するよう端末装置30-Kに指示する場合が想定される。また、例えば、ユーザUKが入力装置35を用いて漫画の途中のページから再生を開始するよう端末装置30-Kに指示する場合が想定される。いずれの場合であっても、取得部111は、端末装置30-Kに対してユーザUKが指示した再生開始をするページの指示を示す情報を取得する。漫画データ提供部112は、当該再生開始をするページに応じた個別漫画データD10を提供する。
【0068】
ステップS12において、表示時間設定部113は、各ページの表示時間を設定する。例えば、表示時間設定部113は、
図6の表示時間ファイルF2において、ステップS11で提供された個別漫画データD10に対応するページの表示時間を特定する。または、例えば、表示時間設定部113は、過去に読まれた複数の漫画のそれぞれのページ送り時間を端末IDごとに計測し、表示時間ファイルF2に各表示時間を格納する。
【0069】
ステップS13において、取得部111は、通信装置33を介して、漫画のページめくりを自動で行う自動送りの指示を示す情報を取得したか否かを判断する。当該情報を取得した場合、ステップS14に移行する。当該情報を取得していない場合、ステップS18に移行する。例えば、ユーザUKが入力装置15を介して
図8に示すボタンW1をONに設定した場合、取得部111は、自動送りの指示を示す情報を取得する。
【0070】
ステップS14において、取得部111は、入力装置15を介してページ送り速度の設定の指示を示す情報を取得したか否かを判断する。当該情報を取得した場合、ステップS15に移行する。当該情報を取得していない場合、ステップS16に移行する。例えば、ユーザUKが
図8に示すスライダーW3を操作し、ページ送り速度を指定した場合、取得部111は、指定されたページ送り速度の指示を示す情報を取得する。
【0071】
ステップS15において、表示時間設定部113は、各ページの表示時間の再設定を行う。表示時間設定部113は、ページ送り速度の設定の指示を示す情報に基づいて、ステップS12で設定した表示時間の再設定を行う。表示時間ファイルF2の各表示時間にページ送り速度の設定を乗じた新たな表示時間を特定する。
【0072】
ステップS16において、時間情報提供部114は、通信装置13を介して、ステップS12またはS15にて設定された表示時間の情報を端末装置30-Kに提供する。例えば、時間情報提供部114は、漫画データ提供部112が個別漫画データD10を提供する度に、提供した個別漫画データD10に対応する表示時間の情報を提供する。
【0073】
ステップS17において、表示制御部115は、ステップS12で提供した個別漫画データD10に基づく漫画のページを、ステップS12またはS15で設定した表示時間で端末装置30-Kに表示させる。
【0074】
ステップS18において、取得部111は、通信装置13を介して、次の個別漫画データD10の提供要求を端末装置30-Kから取得したか否かを判断する。当該情報を取得していない場合、
図9に示すフローは終了する。一方、当該情報を取得した場合、ステップS11に移行する。
【0075】
ステップS11~S18が繰り返すことで、例えば、1回目のステップS17において、表示制御部115は、漫画に含まれる複数のページのうちの「第1ページ」を第1ページのコマ数に応じた「第1表示時間」で端末装置30-Kに表示させる。その後、例えば、2回目のステップS17において、表示制御部115は、次のページである「第2ページ」を第2ページのコマ数に応じた「第2表示時間」で表示させる。このように、各ページに対応する表示時間で漫画の各ページが自動的に表示されていく。
【0076】
なお、
図9に示すフローチャートは一例である。例えば、
図9に示すフローチャートでは、ステップS18で端末装置30-Kから次の個別漫画データD10の提供要求を受けた場合、ステップS11で次の個別漫画データD10を提供する。しかし、端末装置30からの要求無しで、漫画データ提供部112が現在の漫画のページの表示時間の終了が近づいたら次の個別漫画データD10を提供するようにしてもよい。また、ステップS12の直後に、表示制御部115の指示の下で、表示制御部312が個別漫画データD10に基づく漫画のページを表示させてもよい。また、他のステップが追加されてもよいし、複数のステップのいずれかが省略されてもよい。また、各ステップの順序は任意に変更してもよい。また、例えば、漫画データ提供部112は、1回目のステップS11で全ての個別漫画データD10を端末装置30-Kに提供してもよい。また、ステップS13およびS14の各判断は各種設定のトリガーとなるものの、都度取得しに行かなくもよい。
【0077】
1-3:第1実施形態が奏する効果
以上説明のように、コンテンツ提供装置10は、複数の端末装置30-1~30-Nと通信する通信装置13と、処理装置11とを含む。処理装置11は、漫画データ提供部112と、表示時間設定部113と、時間情報提供部114と、表示制御部115とを含む。漫画データ提供部112は、通信装置13を介して、複数のページを含む漫画データD1を端末装置30-Kに提供する。表示時間設定部113は、複数のページのそれぞれのコマ数に基づいて複数のページの各表示時間を設定する。時間情報提供部114は、各表示時間に関する情報を提供する。表示制御部115は、端末装置30-Kに、複数のページのうちの第1ページを第1ページのコマ数に応じた第1表示時間で表示させた後、第1ページの次のページである第2ページを第2ページのコマ数に応じた第2表示時間で表示させる。
【0078】
コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、コマ数に応じた表示時間で漫画の各ページを表示させることができる。このため、ユーザUKは、コマ数が多くても全てのコマのセリフを読み切ることができる。また、ユーザUKは、コマ数が少ない場合、次のページへと速めに進めることができる。それゆえ、ユーザUKは従来よりも快適に漫画を読むことができる。
【0079】
また、前述のように、端末装置30-Kは、ユーザUKによるページ送り速度の設定が可能である。また、コンテンツ提供装置10の表示時間設定部113は、コマ数に加え、端末装置30-Kから提供されたページ送り速度に基づいて複数のページの各表示時間を設定する。したがって、前述の第1表示時間は、第1ページのコマ数およびページ送り速度に応じた時間である。また、前述の第2表示時間は、第2ページのコマ数およびページ送り速度に応じた時間である。
【0080】
コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、ユーザUKの指定するページ送り速度に応じた表示時間で漫画の各ページが表示される。このため、コマ数に応じた速度で漫画の各ページが送られるとともに、漫画全体がユーザUKの望む速度でページ送りされる。ユーザUKは漫画を通常よりも速く読みたい場合、ページ送り速度を1倍速よりも速く設定すればよい。ユーザUKは漫画を通常よりもゆっくり読みたい場合、ページ送り速度を1倍速よりも遅く設定すればよい。このように、ユーザUKの要望に応じて、漫画のページ送り速度を変更できることで、ユーザUKは快適に漫画を見ることができる。
【0081】
2.第2実施形態
以下、本開示の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が前述の第1実施形態と同様である要素については、前述の第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0082】
本実施形態では、漫画の各ページのコマ数に加えて、セリフの文字数に応じて表示時間が設定されることが、第1実施形態と異なる。
【0083】
2-1b.コンテンツ提供装置10
図10は、第2実施形態における表示時間ファイルF2Aの一例を示す図である。
図10の表示時間ファイルF2Aは、漫画のページの番号、コマ数、セリフ数および表示時間が対応付けられたデータベースである。セリフ数は、各ページが有する1以上のコマに含まれるセリフの文字数の合計である。表示時間設定部113は、端末IDごとに、コマ数およびセリフ数に応じて表示時間を設定する。例えば、コマ数およびセリフ数が多いほど、表示時間が長くなる。
【0084】
表示時間ファイルF2Aには、一例として、「23」ページ目はコマ数が「2」であり、セリフの文字数の合計が「33」であり、表示時間が15秒であることを示す情報が含まれる。また、表示時間ファイルF2Bには、一例として、「24」ページ目はコマ数が「3」であり、セリフの文字数の合計が「10」であり、表示時間が13秒であることを示す情報が含まれる。また、表示時間ファイルF2Bには、一例として、「50」ページ目はコマ数が「1」であり、セリフの文字数の合計が「10」であり、表示時間が5秒であることを示す情報が含まれる。なお、
図10は一例であって、本実施形態では、コマ数およびセリフの文字数に応じて表示時間が設定される。
【0085】
2-3:第2実施形態が奏する効果
本実施形態のコンテンツ提供装置10の表示時間設定部113は、前述のように、コマ数に加え、複数のページのそれぞれに含まれるセリフの文字数に基づいて各表示時間を設定する。したがって、第1表示時間は、第1ページのコマ数およびセリフの文字数に応じた時間である。第2表示時間は、第2ページのコマ数およびセリフの文字数に応じた時間である。
【0086】
コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、コマ数に加えセリフの文字数に応じた表示時間で漫画の各ページを表示させることができる。このため、コマ数のみで表示時間が設定される場合に比べ、ユーザUKは快適に漫画を見ることができる。
【0087】
また、コマ数およびセリフの文字数を用いた表示時間の算出において、コマ数およびセルフの文字数のいずれか一方に重みづけをしてもよい。セリフ数の重みをコマ数よりも重くすることで、1コマのセリフが長い場合であっても、ユーザUKはセリフ全てを読むことができる。
【0088】
3.第3実施形態
以下、本開示の第3実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が前述の第2実施形態と同様である要素については、前述の第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0089】
本実施形態では、コンテンツ提供装置10がコマ数に加えてセリフの読み上げ時間に応じて表示時間を設定することが、第1実施形態と異なる。
【0090】
図2の端末装置30-Kの音出力装置36は、複数のページのそれぞれに含まれるセリフを音声で出力する。このため、ユーザUKは、漫画のセリフを読まずに、音声で漫画のセリフを認識することができる。
【0091】
図11は、第3実施形態におけるコンテンツ提供装置10Bの構成例を示すブロック図である。
図11のコンテンツ提供装置10Bの記憶装置12は、表示時間ファイルF2Bと、セリフデータファイルF3と、読み上げ時間ファイルF4とを記憶する。
【0092】
図12は、セリフデータファイルF3の一例を示す図である。
図12に示すセリフデータファイルF3は、音声データであるセリフデータD2を含む。セリフデータD2は、複数の個別セリフデータD20-1、D20-2、D20-3、…D20-αを含む。αは2以上の整数である。なお、以下では、複数の個別セリフデータD20-1~D20-αを区別しない場合、個別セリフデータD20と表示する場合がある。
【0093】
複数の個別セリフデータD20-1~D20-αのそれぞれは、漫画の元データに含まれるセリフの音声データをページごとにセグメント化したデータである。
図4に示す例では、ページごとに分割される。例えば、個別セリフデータD20-1は、0ページ目の音声データである。例えば、個別セリフデータD20-2は、1ページ目の音声データである。
【0094】
また、セリフデータファイルF3は、
図5の漫画リストファイルF1に紐付けられている。したがって、セリフデータファイルF3は、
図5の漫画リストファイルF1に紐付けられた
図4の漫画データD1に対応している。例えば、
図5の1行目に示すページ(p.0)には、
図4の個別漫画データD10-1および
図12の個別セリフデータD20-1が対応している。
図5の2行目に示すページ(p.1)には、
図4の個別漫画データD10-2および
図12の個別セリフデータD20-2が対応している
【0095】
なお、複数の個別セリフデータD20-1~D20-αのそれぞれは、複数の個別漫画データD10-1~D10-βと同様に、1ページごとではなく、任意のページ数ごとに分割されていてもよい。
【0096】
図13は、読み上げ時間ファイルF4の一例を示す図である。
図13の読み上げ時間ファイルF4は、個別セリフデータD20と、個別セリフデータD20の読み上げ時間とが対応付けられたデータベースである。読み上げ時間は、各ページが有する1以上のコマに含まれるセリフの読み上げ時間の合計である。例えば、読み上げ時間ファイルF4は、個別セリフデータD20-23の読み上げ時間が20秒であることを示す情報、個別セリフデータD20-24の読み上げ時間が10秒であることを示す情報、個別セリフデータD20-50の読み上げ時間が5秒であることを示す情報と、を含む。
【0097】
図14は、表示時間ファイルF2Bの一例を示す図である。
図14の表示時間ファイルF2Bは、漫画のページの番号、コマ数、読み上げ時間および表示時間が対応付けられたデータベースである。読み上げ時間は、
図13の読み上げ時間に対応する。表示時間設定部113は、端末IDごとに、コマ数および読み上げ時間に応じて表示時間を設定する。例えば、コマ数および読み上げ時間が多いほど、表示時間が長くなる。
【0098】
表示時間ファイルF2Bには、一例として、「23」ページ目はコマ数が「2」であり、個別セリフデータD20-23の読み上げ時間が20秒であり、表示時間が15秒であることを示す情報が含まれる。また、表示時間ファイルF2Bには、一例として、「24」ページ目はコマ数が「3」であり、個別セリフデータD20-24の読み上げ時間が10秒であり、表示時間が13秒であることを示す情報が含まれる。また、表示時間ファイルF2Bには、一例として、「50」ページ目はコマ数が「1」であり、個別セリフデータD20-50の読み上げ時間が5秒であり、表示時間が5秒であることを示す情報が含まれる。なお、
図14は一例であって、本実施形態では、コマ数および読み上げ時間に応じて表示時間が設定される。
【0099】
図15は、第3実施形態におけるページ送り速度設定画面S0の一例を示す図である。
図15のページ送り速度設定画面S0は、チェックボックスW4を含む。チェックボックスW4は、セリフの音声同期を行うか否かを切り替えるために用いられる。つまり、チェックボックスW4は、セリフを音声で読み上げるか否かを切り替えるために用いられる。チェックボックスW4にチェックが付くと、端末装置30-Kの音出力装置36は、セリフを音声として出力する。
【0100】
図11の処理装置11の生成部110は、漫画の元データから漫画データD1に対応するセリフデータD2を含むセリフデータファイルF3を生成する。例えば、生成部110は、端末装置30-Kからの指示とは関係なく、セリフデータD2を予め生成する。
【0101】
また、処理装置11は、セリフデータ提供部116をさらに含む。セリフデータ提供部116は、漫画データD1に対応するセリフデータD2を端末装置30-Kに提供する。セリフデータ提供部116は、端末装置30-Kに対して、複数の個別セリフデータD20-1~D20-αを順次提供する。セリフデータ提供部116は、漫画リストファイルF1、及びセリフデータファイルF3を参照して、複数の個別セリフデータD20-1~D20-αのシーク処理を行う。この処理により、漫画データ提供部112は、個別漫画データD10に対応する個別セリフデータD20を選択する。そして、漫画データ提供部112は、通信装置13を介して、端末装置30-Kに対して当該所定の個別セリフデータD20を提供する。
【0102】
3-2.コンテンツ提供装置10の動作
図16は、第3実施形態におけるコンテンツ提供装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
図16に示す例では、第1実施形態のフローに対して、ステップS19、及びS20が追加される。
【0103】
ステップS19おいて、取得部111は、音声出力の指示を示す情報を取得したか否かを判断する。当該情報を取得した場合、ステップS20に移行する。当該情報を取得していない場合、ステップS12に移行する。
【0104】
ステップS20おいて、セリフデータ提供部116は、通信装置13を介して、ステップS11で提供された個別漫画データD10に対応する個別セリフデータD20を端末装置30-Kに提供する。
【0105】
ステップS12において、表示時間設定部113は、ページごとにコマ数および読み上げ時間に応じた表示時間を設定する。
【0106】
なお、
図16に示すフローチャートは一例である。他のステップが追加されてもよいし、複数のステップのいずれかが省略されてもよい。また、各ステップの順序は任意に変更してもよい。
【0107】
3-3:第3実施形態が奏する効果
本実施形態では、端末装置30-Kは、複数のページのそれぞれに含まれるセリフを音声で出力する音出力装置36を備える。また、コンテンツ提供装置10Bの処理装置11は、セリフデータ提供部116を含む。セリフデータ提供部116は、通信装置13を介して、漫画データD1に対応する音声のセリフデータD2を端末装置30-Kに提供する。表示時間設定部113は、コマ数に加え、複数のページのそれぞれに含まれるセリフの音声による読み上げ時間に基づいて表示時間を設定する。したがって、第1表示時間は、第1ページのコマ数およびセリフの読み上げ時間に応じた時間である。第2表示時間は、第2ページのコマ数およびセリフの読み上げ時間に応じた時間である。
【0108】
コンテンツ提供装置10Bが以上の構成を有することで、漫画の自動送りとともに、漫画のセリフを音声で視聴することができる。そして、コンテンツ提供装置10Bが以上の構成を有することで、コマ数に加えセリフの読み上げ時間に応じた表示時間で漫画の各ページを表示させることができる。このため、ユーザUKは、自動送りされた漫画を見つつ、表示された漫画のページに応じたセリフを音声として聞くことができるので、漫画を快適に視聴することができる。
【0109】
また、コマ数およびセリフの読み上げ時間を用いた表示時間の算出において、コマ数およびセリフの読み上げ時間のいずれか一方に重みづけをしてもよい。コマ数の重みをコマ数よりも重くすることで、セリフが短くても、ユーザUKは各コマに描かれたイラスト全てを見ることができる。
【0110】
4.第4実施形態
以下、本開示の第4実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が前述の第1実施形態と同様である要素については、前述の第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0111】
本実施形態では、コマ数に加えてコメント量に応じて表示時間が設定されることが、第1実施形態と異なる。コメント量とは、コメントの数、コメントの文字数、または、コメント数および文字数の両方を示す。
【0112】
4-1b.コンテンツ提供装置10C
図17は、第4実施形態のコンテンツ提供装置10Cの構成例を示すブロック図である。
図17のコンテンツ提供装置10Cが有する記憶装置12は、表示時間ファイルF2Cと、コメントファイルF5とを記憶する。
【0113】
図18は、コメントファイルF5の一例を示す図である。
図18のコメントファイルF5は、端末装置30の端末ID、漫画のページ、当該ページのコマの番号、及び当該コマに対するコメントを対応付けたデータベースである。なお、端末IDの代わりに、ユーザIDが用いられてもよい。また、図示省略するが、コメントファイルF5には、端末IDに端末装置30を使用するユーザUのユーザ名が対応付けられていてもよい。
【0114】
コメントファイルF5には、一例として、「23」ページ目の「1」番目のコマについての選択コメントが「人物Xはどこ?」であることを示す情報と、当該選択コメントが端末装置30-2から提供されたことを示す情報とが含まれる。また、一例として、「23」ページ目の「2」番目のコマについての選択コメントが「重要なシーンだよな」であることを示す情報と、当該選択コメントが端末装置30-1から提供されたことを示す情報とが含まれる。また、一例として、「23」ページ目の「3」番目のコマについての選択コメントが「かっこいい!」であることを示す情報と、当該選択コメントが端末装置30-Kから提供されたことを示す情報とが含まれる。また、一例として、「44」ページ目の「3」番目のコマについての選択コメントが「すごい迫力」であることを示す情報と、当該選択コメントが端末装置30-1から提供されたことを示す情報とが含まれる。また、一例として、「60」ページ目の「1」番目のコマについての選択コメントが「感動」であることを示す情報と、当該選択コメントが端末装置30-Kから提供されたことを示す情報とが含まれる。
【0115】
なお、コメントファイルF5には、複数の端末装置30-1~30-Nからの複数のコメントの全てが格納されてもよいし、当該複数のコメントから選択された任意のコメントが格納されてもよい。
【0116】
図17の処理装置11は、コメント提供部117を有する。コメント提供部117は、通信装置13を介してコメントを端末装置30-Kに提供する。
【0117】
表示制御部115は、例えば、漫画が有する各コマに重ねて、各コマに対応するコメントを端末装置30-Kに表示させる。1つのコマに対して複数のコメントがある場合、複数のコメントを同時に表示させてもよいし、1つずつ順番に表示させてもよい。
【0118】
図19は、端末装置30-Kが有する画面S1の一例を示す図である。
図19に示すように、画面S1に表示される漫画は、複数のコマS01、S02及びS03を有する。コマS01には、コマS01に対応するコメントC01である「人物Xはどこ?」が表示される。コマS02には、コマS02に対応するコメントC02である「重要なシーンだな」が表示される。コマS03には、コマS03に対応するコメントC03である「かっこいい!」が表示される。
【0119】
また、画面S1には、コメント入力欄Fと、送信ボタンB1とが表示される。コメント入力欄Fは、ユーザUKが入力装置35を介してコメントを入力するために用いられる。送信ボタンB1は、コメント入力欄Fに入力されたコメントを、対応するコマに表示させるために用いられる。
【0120】
4-2.コンテンツ提供装置10Cの動作
図20は、第4実施形態におけるコンテンツ提供装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
図20に示す例では、第1実施形態のフローに対して、ステップS21、及びS22が追加される。
【0121】
ステップS21おいて、コメント提供部117は、コメントがあるか否かを判断する。当該コメントがない場合、ステップS12に移行する。当該コメントがある場合、ステップS22に移行する。例えば、ステップS12にて提供した個別漫画データD10が1ページ目の個別漫画データD10-1である場合、コメント提供部117は、コメントファイルF5を参照し、1ページ目に含まれるコマに対応するコメントがあるか否かを判断する。
【0122】
ステップS22おいて、コメント提供部117は、通信装置13を介して、ステップS11で提供された個別漫画データD10に対応するコメントを端末装置30-Kに提供する。
【0123】
ステップS12において、表示時間設定部113は、ページごとにコマ数およびコメント量に応じた表示時間を設定する。
【0124】
なお、
図20に示すフローチャートは一例である。他のステップが追加されてもよいし、複数のステップのいずれかが省略されてもよい。また、各ステップの順序は任意に変更してもよい。
【0125】
4-3:第4実施形態が奏する効果
本実施形態では、端末装置30-Kの取得部111は、端末装置30-Kを含む複数の端末装置30-1~30-Nからのコメント入力に基づいて、複数のページのそれぞれに含まれるコマに対応する1以上のコメントを取得する。表示時間設定部113は、コマ数に加え、コマに対応するコメント量に基づいて各表示時間を設定する。表示制御部115は、各コマに重ねて、コマに対応するコメントを端末装置30-Kに表示させる。したがって、第1表示時間は、第1ページのコマ数およびコメント量に応じた時間である。第2表示時間は、第2ページのコマ数およびコメント量に応じた時間である。
【0126】
コンテンツ提供装置10Cが以上の構成を有することで、コマ数に加えコメント量に応じた表示時間で漫画の各ページを表示させることができる。このため、コメントが多い場合、ユーザUKは全てのコメントを逃さずに見ることができる。一方、コメントが少ない場合には、次のページへと速めに進めることがえきる。このため、ユーザUKは漫画およびコメントを快適に見ることができる。
【0127】
また、コマ数およびコメント量を用いた表示時間の算出において、コマ数およびコメント量のいずれか一方に重みづけをしてもよい。
【0128】
5.変形例
以上、好適な実施形態について説明した。当該好適な実施形態は多様に変形され得る。上述の好適な実施形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。
【0129】
前述の実施形態では、端末装置30-Kがデータを受信しながら同時に再生していくストリーミングにより、ユーザUKは漫画を視聴する。しかし、端末装置30は漫画データD1をコンテンツ提供装置10からダウンロードして再生してもよい。
【0130】
また、ある端末装置30を利用したアカウントで他の端末装置30を使用した場合であっても、各種情報はアカウントに紐づけられる。
【0131】
6.その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置12及び記憶装置32としては、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。
【0132】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0133】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0134】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットを用いて表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0135】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0136】
(6)
図2、
図3、
図11、及び
図17に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0137】
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称を用いて呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0138】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0139】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0140】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0141】
(10)上述した実施形態において、コンテンツ提供装置10、10B、10C、及び端末装置30-1~30-Nは、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0142】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的な結合又は接続であっても、論理的な結合又は接続であっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」を用いて読み替えられてもよい。本開示において使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0143】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0144】
(13)本開示において使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0145】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0146】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0147】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0148】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行う通知に限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0149】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。
【0150】
本開示が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本開示は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様及び変形例から選択された構成を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0151】
10…コンテンツ提供装置、11…処理装置、12…記憶装置、13…通信装置、14…表示装置、15…入力装置、30…端末装置、31…処理装置、32…記憶装置、33…通信装置、34…表示装置、35…入力装置、36…音出力装置、50…通信網、100…コンテンツ提供システム、110…生成部、111…取得部、112…漫画データ提供部、113…表示時間設定部、114…時間情報提供部、115…表示制御部、116…セリフデータ提供部、117…コメント提供部、311…通信制御部、312…表示制御部、B1…送信ボタン、C01、C02、C03…コメント、C1、C2…セリフ、D1…漫画データ、D10…個別漫画データ、D2…セリフデータ、D20…個別セリフデータ、F…コメント入力欄、F1…漫画リストファイル、F10…漫画データファイル、F2…表示時間ファイル、F2A…表示時間ファイル、F2B…表示時間ファイル、F3…セリフデータファイル、F4…読み上げ時間ファイル、F5…コメントファイル、P1…制御プログラム、P2…実行プログラム、S0…ページ送り速度設定画面、S01、S02、S03…コマ、S1…画面、U…ユーザ、W1…ボタン、W2…チェックボックス、W3…スライダー、W4…チェックボックス。