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特開2024-164778プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164778
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20241120BHJP
   G06F 16/904 20190101ALI20241120BHJP
   H04L 51/02 20220101ALI20241120BHJP
【FI】
G06Q40/04
G06F16/904
H04L51/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023111704
(22)【出願日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】P 2023080354
(32)【優先日】2023-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523182027
【氏名又は名称】株式会社コネクト
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 知志
【テーマコード(参考)】
5B175
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5B175GB01
5L040BB55
5L055BB55
(57)【要約】
【課題】推奨すべき株式銘柄に関する情報を好適に提示することができるプログラム等を提供する。
【解決手段】プログラムは、所定のチャット画面に、株式銘柄の検索条件を提示する第1テキストを出力し、前記第1テキストに対し、前記検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付け、順次出力される一又は複数の前記第1テキストに対し入力された前記第2テキストに基づき、推奨すべき株式銘柄に関する情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のチャット画面に、株式銘柄の検索条件を提示する第1テキストを出力し、
前記第1テキストに対し、前記検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付け、
順次出力される一又は複数の前記第1テキストに対し入力された前記第2テキストに基づき、推奨すべき株式銘柄に関する情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記チャット画面に複数の前記検索条件を示す複数のアイコンを出力し、
ユーザからいずれかの前記アイコンを選択する入力を受け付け、
選択された前記アイコンに対応する前記検索条件に応じた前記第1テキストを出力する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
検索時期に年間で最も株価が安くなる傾向の高い銘柄を検索することを示す第1アイコンを出力し、
前記第1アイコンが選択された場合、過去所定期間において検索時期に年間で最安値をつけた回数が多い株式銘柄に関する情報を出力する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
株主優待又は配当の期日に向かって株価が上昇する銘柄を検索することを示す第2アイコンを出力し、
前記第2アイコンが選択された場合、過去所定期間において株主優待又は配当の権利付き最終日の所定日数前から権利付き最終日前日までの株価の平均上昇率が高い株式銘柄に関する情報を出力する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
検索日の翌営業日から株価が高くなる傾向の高い銘柄を検索することを示す第3アイコンを出力し、
前記第3アイコンが選択された場合、過去所定期間において検索日の翌営業日から所定日数後までに株価が高くなった割合が高い株式銘柄に関する情報を出力する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
企業買収時に割安となっている銘柄を検索することを示す第4アイコンを出力し、
前記第4アイコンが選択された場合、簡易買収倍率が一定値以下の株式銘柄に関する情報を出力する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
連続して配当を増加している銘柄を検索することを示す第5アイコンを出力し、
前記第5アイコンが選択された場合、連続増配回数が多い株式銘柄に関する情報を出力する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項8】
前記第2テキストの入力により設定された前記検索条件を登録する操作入力を受け付け、
一定期間毎に、登録された前記検索条件で検索された株式銘柄に関する情報を通知する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
所定のチャット画面に、株式銘柄の検索条件を提示する第1テキストを出力し、
前記第1テキストに対し、前記検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付け、
順次出力される一又は複数の前記第1テキストに対し入力された前記第2テキストに基づき、推奨すべき株式銘柄に関する情報を出力する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項10】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部が、
所定のチャット画面に、株式銘柄の検索条件を提示する第1テキストを出力し、
前記第1テキストに対し、前記検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付け、
順次出力される一又は複数の前記第1テキストに対し入力された前記第2テキストに基づき、推奨すべき株式銘柄に関する情報を出力する
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
株式の売買を、チャットボットを用いて支援するシステムがある。例えば特許文献1では、チャットボットが株式取引に関する対話をユーザと行い、株式の売買の依頼を受け付ける記録サーバ等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-8529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一つの側面では、推奨すべき株式銘柄に関する情報を好適に提示することができるプログラム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの側面では、プログラムは、所定のチャット画面に、株式銘柄の検索条件を提示する第1テキストを出力し、前記第1テキストに対し、前記検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付け、順次出力される一又は複数の前記第1テキストに対し入力された前記第2テキストに基づき、推奨すべき株式銘柄に関する情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0006】
一つの側面では、推奨すべき株式銘柄に関する情報を好適に提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】チャットボットシステムの構成例を示す説明図である。
図2】サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】ユーザDB、銘柄DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図4】端末の構成例を示すブロック図である。
図5】チャット画面の一例を示す説明図である。
図6】最安値検索を選択時のチャット画面を示す説明図である。
図7】配当優待アノマリー検索を選択時のチャット画面を示す説明図である。
図8】株価実績選択時のチャット画面を示す説明図である。
図9】長期保有選択時のチャット画面を示す説明図である。
図10】連続増配選択時のチャット画面を示す説明図である。
図11】サーバが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図12】最安値検索のサブルーチンの実行手順を示すフローチャートである。
図13】配当優待アノマリー検索のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図14】株価実績のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図15】長期保有のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図16】連続増配のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態)
図1は、チャットボットシステムの構成例を示す説明図である。本実施の形態では、所定のチャット画面においてユーザとの間で交わされるテキストに基づき、推奨すべき株式銘柄に関する情報を出力するチャットボットシステムについて説明する。チャットボットシステムは、サーバ1、端末2、2、2…を含む。各装置は、インターネット等のネットワークNに通信接続されている。
【0009】
サーバ1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能なサーバコンピュータである。なお、サーバ1に相当するコンピュータはパーソナルコンピュータ等であってもよい。サーバ1は、後述のチャット画面(図5図9参照)において入出力されるテキストに基づき、ユーザに推奨すべき株式銘柄をデータベースから検索し、検索された株式銘柄に関する情報を出力する。
【0010】
端末2は、ユーザが使用する端末装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。端末2は、後述のチャット画面を表示し、サーバ1から出力されるテキストを当該チャット画面に表示すると共に、ユーザからテキストの入力を受け付ける。
【0011】
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、及び補助記憶部14を備える。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。
【0012】
補助記憶部14は、大容量メモリ、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1(プログラム製品)、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、ユーザDB141、銘柄DB142を記憶している。ユーザDB141は、各ユーザの情報を格納するデータベースである。銘柄DB142は、各株式銘柄の情報を格納するデータベースである。
【0013】
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであっても良く、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0014】
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。また、サーバ1は、CD(Compact Disk)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の可搬型記憶媒体1aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体1aからプログラムP1を読み取って実行するようにしても良い。
【0015】
図3は、ユーザDB141、銘柄DB142のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
ユーザDB141は、ユーザID列、氏名列、お気に入り列を含む。ユーザID列は、各ユーザを識別するためのユーザIDを記憶している。氏名列、及びお気に入り列はそれぞれ、ユーザIDと対応付けて、ユーザの氏名、及びユーザがお気に入りとして登録している検索条件を記憶している。
【0016】
銘柄DB142は、銘柄ID列、企業名列、市場区分列、株価列、配当優待権利日列、決算書データ列を含む。銘柄ID列は、各株式銘柄を識別するための銘柄ID(例えば証券コード)を記憶している。企業名列、市場区分列、株価列、配当優待権利日列、及び決算書データ列はそれぞれ、銘柄IDと対応付けて、株式銘柄に対応する企業名、株式銘柄の市場区分、株式銘柄の過去の株価(終値)、株主優待又は配当の権利付き最終日、及び企業の決算書データを記憶している。
【0017】
図4は、端末2の構成例を示すブロック図である。端末2は、制御部21、主記憶部22、通信部23、表示部24、入力部25、及び補助記憶部26を備える。
制御部21は、一又は複数のCPU等のプロセッサを有し、補助記憶部26に記憶されたプログラムP2を読み出して実行することにより、種々の情報処理を行う。主記憶部22は、RAM等の一時記憶領域であり、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部23は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。表示部24は、液晶ディスプレイ等の表示画面であり、画像を表示する。入力部25は、タッチパネル等の操作インターフェイスであり、ユーザから操作入力を受け付ける。補助記憶部26は、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部21が処理を実行するために必要なプログラムP2(プログラム製品)、その他のデータを記憶している。
【0018】
なお、端末2は、CD-ROM等の可搬型記憶媒体2aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体2aからプログラムP2を読み取って実行するようにしても良い。
【0019】
図5は、チャット画面の一例を示す説明図である。以下では端末2が表示するチャット画面例を用いて本実施の形態の概要を説明する。
【0020】
チャット画面は、ユーザが入力したテキストと、対話の相手方(本実施の形態ではチャットボット)が入力したテキストとを吹き出しに表示する画面である。端末2は所定のアプリケーションを実行することでチャット画面を表示する。当該アプリケーションは本システム独自のものであってもよいが、本実施の形態では、LINE(登録商標)社が提供するLINE上に実装される。
【0021】
端末2は、チャット画面の下部に、複数のアイコン(「最安値」の第1アイコン51、「配当優待」の第2アイコン52、「株価実績」の第3アイコン53、「長期保有」の第4アイコン54、及び「連続増配」の第5アイコン55)をメニュー表示する。各アイコンの機能については後述する。
【0022】
ここではまず、チャットボットとユーザとの対話の流れを説明する。本実施の形態では、ユーザに株式銘柄を紹介するための対話シナリオとして、複数の対話シナリオが用意されている(後述の最安値検索、配当優待アノマリー検索等)。最初に端末2は、いずれかの対話シナリオを呼び出すため、ユーザから検索条件を示すキーワードの入力を受け付ける。図5では、キーワードとして「配当優待」が入力されている。
【0023】
なお、上記のキーワード等のテキストの入力は文字入力で受け付けてもよく、又は音声入力で受け付けてもよい。
【0024】
なお、キーワードの入力を受け付けるにあたって、ユーザがキーワード(対話シナリオ)を記憶しておくのは利便性を欠く。そこで本実施の形態では、各キーワードに対応するアイコンを画面下部に表示する。端末2は、各アイコンからいずれかを選択する操作入力を受け付けることでも、キーワードの入力を受け付けることができる。
【0025】
キーワードの入力を受け付けた場合、端末2は、当該キーワードに対応する対話シナリオに従い、株式銘柄の検索条件を提示する第1テキストを表示する。具体的には、端末2は、吹き出し中に検索条件に関する説明文を表示するほか、検索条件の選択肢を表す一又は複数のテキスト50を表示する。図5では、キーワードとして「配当優待」が入力されたため、後述の配当優待アノマリー検索の説明文と、当該検索の選択肢を表す「おすすめ検索」、及び「条件を指定して検索」のテキスト50が表示されている。
【0026】
上記の第1テキストに対し、端末2は、テキスト50への操作入力、又はユーザによる文字入力によって、株式銘柄の検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける。図5の例では、「おすすめ検索」又は「条件を指定して検索」のテキスト50への操作入力を受け付けるか、あるいは「おすすめ検索」又は「条件を指定して検索」との文字入力を受け付けることで、「おすすめ検索」又は「条件を指定して検索」のいずれで検索を行うか、検索条件の設定を受け付ける。
【0027】
端末2は、上記の問答を何回か繰り返し、最終的な検索条件の設定を受け付ける。すなわち、端末2は、チャットボット側からの発言として一又は複数の第1テキストを順次出力し、当該第1テキストへの回答として、第2テキストの入力を受け付ける。
【0028】
サーバ1は、入力された第2テキスト(検索条件)に基づき、ユーザに推奨すべき株式銘柄を銘柄DB142から検索し、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。なお、本実施の形態で検索対象とする株式銘柄は、東証プライム市場、スタンダード市場、グロース市場、米国のニューヨーク証券取引所、及びナスダックに上場している全銘柄である。端末2は、検索された株式銘柄に関する情報をチャット画面に表示する。具体的には、端末2は、株式銘柄の証券コード、企業名、現在の株価等の情報を吹き出しに表示する(図6等参照)。
【0029】
次に、具体的な検索条件(対話シナリオ)について説明する。本実施の形態では株式銘柄の検索条件として、「最安値検索」、「配当優待アノマリー検索」、「株価実績」、「長期保有」、「連続増配」の5つの検索条件を用意している。
【0030】
端末2はチャット画面の下部に、「最安値検索」に対応する第1アイコン51、「配当優待アノマリー検索」に対応する第2アイコン52、「株価実績」に対応する第3アイコン53、「長期保有」に対応する第4アイコン54、「連続増配」に対応する第5アイコン55を表示する。端末2は、各検索条件に相当するキーワード(例えば「最安値検索」であれば「最安値」)の文字入力を受け付けるか、又は各アイコンの選択入力を受け付けることで、各検索条件に対応する対話シナリオを開始する。
【0031】
図6は、最安値検索を選択時のチャット画面を示す説明図である。「最安値」とのキーワードの入力を受け付けた場合、又は第1アイコン51への操作入力を受け付けた場合、端末2は、図6Aに示すように、最安値検索の説明(「最安値検索とは」以下の文章)を含む第1テキストを表示する。
【0032】
最安値検索とは、検索時期(今月)に年間で最も株価が安くなる傾向の高い銘柄を検索する手法である。最安値検索を行う場合、サーバ1は、過去所定期間(例えば直近10年間)において検索時期に年間で最安値をつけた回数が多い株式銘柄(例えば最安値をつけた回数が上位一定数の株式銘柄)を検索する。例えば2023年2月に最安値検索を行った場合、2013年~2022年の直近10年間のうち、2月に年間で最も安い株価をつけた回数が多い銘柄を検索する。
【0033】
図6Aに示すように、端末2は、最安値検索の説明と共に、「おすすめ検索」及び「条件を指定して検索」の2つのテキスト50を表示する。「おすすめ検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けた場合、サーバ1は、銘柄DB142に登録されている全銘柄を対象として、直近10年間において今月に年間で最安値をつけた回数を銘柄毎にカウントし、カウントされた回数が多い株式銘柄を検索する。そしてサーバ1は、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。端末2は、図6Bに示すように、最安値をつけた回数が多い株式銘柄から順に、各株式銘柄に関する情報を吹き出しに表示する。具体的には、端末2は、株式銘柄の証券コード、企業名、現在の株価のほかに、過去所定期間(例えば直近10年間)において最安値をつけた回数が多い月(図6Bでは「買い時」と図示)、最高値をつけた回数が多い月(「売り時」)、株価の上昇率などを表示する。なお、株価の上昇率とは、昨年の最安値から最高値までの株価の上昇率を指す。
【0034】
「条件を指定して検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「条件を指定して検索」との文字入力を受け付けた場合、端末2は、更なる検索条件を示す第1テキストを表示する。具体的には、端末2は、株式市場区分を検索条件として示す第1テキストを表示する。図6Bに示すように、端末2は、各株式市場の説明と共に「プライム」、「スタンダード」、及び「グロース」の3つのテキスト50を表示する。
【0035】
「プライム」、「スタンダード」、又は「グロース」のうちいずれかのテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「プライム」、「スタンダード」、又は「グロース」のいずれかの文字入力を受け付けた場合、サーバ1は、銘柄DB142の市場区分列を参照して、選択された株式市場の銘柄を対象として、直近10年間において今月に年間で最安値をつけた回数が多い株式銘柄を検索する。そしてサーバ1は、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。図6Cに示すように、端末2は「おすすめ検索」のときと同様に、最安値をつけた回数が多い株式銘柄から順に、各株式銘柄に関する情報(証券コード、企業名、株価など)を吹き出しに表示する。
【0036】
上記では株式市場区分を検索条件として指定したが、これは一例であって、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えばサーバ1は、企業の業種、株価、あるいは上記の最安値をつけた回数などを検索条件として、検索を行うようにしてもよい。このように、設定する検索条件としては種々の条件が考えられる。
【0037】
図7は、配当優待アノマリー検索を選択時のチャット画面を示す説明図である。チャット画面において「配当優待」とのキーワードの入力を受け付けた場合、又は第2アイコン52への操作入力を受け付けた場合、端末2は、図7Aに示すように、配当優待アノマリー検索の説明を含む第1テキストをチャット画面に表示する。
【0038】
配当優待アノマリー検索とは、株主優待又は配当の期日に向かって株価が上昇する銘柄を検索する手法である。配当優待アノマリー検索を行う場合、サーバ1は、過去所定期間(例えば直近5年間)において、株主優待又は配当の権利付き最終日の所定日数前(例えば10営業日前)から権利付き最終日前日までの株価の平均上昇率が高い株式銘柄(例えば平均上昇率が上位一定数の株式銘柄)を検索する。なお、平均上昇率とは、集計期間における、権利付き最終日の所定日数前の日足の終値から、権利付き最終日前日の日足の終値までの上昇率の平均値を指す。例えば2023年2月に配当優待アノマリー検索を行った場合、サーバ1は、2018年~2022年の直近5年間において、権利付き最終日の10営業日前の終値から、権利付き最終日前日の終値までの株価の平均上昇率が高い銘柄を検索する。
【0039】
図7Aに示すように、端末2は、配当優待アノマリー検索の説明と共に、「おすすめ検索」及び「条件を指定して検索」の2つのテキスト50を表示する。「おすすめ検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けた場合、サーバ1は、銘柄DB142の配当優待権利日列を参照して、検索した月(今月)に権利付き最終日を控えている株式銘柄を抽出する。そしてサーバ1は、抽出した各銘柄について直近5年間において株主優待又は配当の権利付き最終日の10営業日前から権利付き最終日前日までの株価の平均上昇率を算出し、平均上昇率が高い株式銘柄を検索する。サーバ1は、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。端末2は、株価の平均上昇率が高い株式銘柄から順に、検索された各株式銘柄に関する情報を吹き出しに表示する。具体的には、端末2は、株式銘柄の証券コード、企業名、現在の株価のほかに、平均上昇率、権利付き最終日を控える月、直近所定期間(例えば過去5年間)において権利付き最終日に向けて株価が所定割合(例えば3%及び1%)以上上昇した回数などを表示する。なお、「権利付き最終日に向けて株価が上昇した回数」とは、直近所定期間において権利付き最終日の所定日数前(10営業日前)から権利付き最終日前日までに株価が所定割合以上上昇した回数を指す。
【0040】
「条件を指定して検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「条件を指定して検索」との文字入力を受け付けた場合、端末2は、更なる検索条件を示す第1テキストを表示する。具体的には、端末2は、権利付き最終日を控える月を検索条件として示す第1テキストを表示する。図7Cに示すように、端末2は、「権利月とは」という文章と共に、「当月」及び「来月」の2つのテキスト50を表示する。
【0041】
「当月」又は「来月」のうちいずれかのテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「当月」若しくは「来月」との文字入力を受け付けた場合、サーバ1は、銘柄DB142の配当優待権利日列を参照して、当月(今月)又は来月に権利付き最終日を控える株式銘柄を銘柄DB142から抽出する。そしてサーバ1は、抽出した各銘柄について、直近5年間において株主優待又は配当の権利付き最終日の10営業日前から権利付き最終日までの株価の平均上昇率を算出し、平均上昇率が高い株式銘柄を検索する。サーバ1は、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。図7Cに示すように、端末2は、「おすすめ検索」の場合と同様に、平均上昇率が高い株式銘柄から順に、検索された各株式銘柄に関する情報(証券コード、企業名、現在の株価など)を吹き出しに表示する。
【0042】
図8は、株価実績選択時のチャット画面を示す説明図である。チャット画面において「株価実績」とのキーワードの入力を受け付けた場合、又は第3アイコン53への操作入力を受け付けた場合、端末2は、図8Aに示すように、株価実績の説明を含む第1テキストを表示する。
【0043】
株価実績とは、検索日の翌営業日から株価が高くなる傾向の高い銘柄を検索する手法である。株価実績を行う場合、サーバ1は、過去所定期間(例えば直近13年間)において、検索日の翌営業日から所定日数後(例えば翌々営業日)までに株価が高くなった割合が高い株式銘柄(例えば後述の勝率が上位一定数の株式銘柄)を検索する。具体的には、サーバ1は「勝率」という概念を導入し、検索日から翌営業日から翌々営業日までに株価が高くなった場合は「勝ち」、株価が低くなった場合は「負け」と定義する。そしてサーバ1は、直近13年間の各年において「勝ち」、「負け」を判定し、「勝ち」の割合を示す勝率を算出して、勝率が高い銘柄を株価実績の結果として検索する。
【0044】
本実施の形態では、サーバ1は、月日別、曜日別、及び営業日別に勝率を算出し、各々の場合において勝率が高い銘柄を検索する。例えば2023年2月8日(水曜日)に株価実績を行う場合、サーバ1は、2010年~2022年の直近13年間において、2月9日から2月10日までに株価が上昇した割合(勝率)が高い銘柄を検索する。また、サーバ1は、2010年~2022年の直近13年間において、2月の第2木曜日から第2金曜日までに株価が上昇した割合(勝率)が高い銘柄を検索する。また、サーバ1は、2010年~2022年の直近13年間において、2月の第7営業日から第8営業日までに株価が上昇した割合(勝率)が高い銘柄を検索する。
【0045】
図8Aに示すように、端末2は、株価実績の説明と共に、「おすすめ検索」のテキスト50をチャット画面に表示する。「おすすめ検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合(又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けた場合)、サーバ1は、直近13年間において検索日の翌営業日から翌々営業日までに株価が高くなった割合(勝率)が高い株式銘柄を検索し、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。端末2は、例えば勝率が高い株式銘柄から順に、各株式銘柄に関する情報を吹き出しに表示する。図8Bに示すように、端末2は、検索された株式銘柄の証券コード、企業名、株価のほかに、平均勝率、平均利益率を表示する。なお、平均勝率とは、過去所定期間(13年間)における勝率の平均値を指す。平均利益率とは、過去所定期間(13年間)における検索日の翌営業日から翌々営業日までの利益率の平均値を指す。
【0046】
図9は、長期保有選択時のチャット画面を示す説明図である。チャット画面において「長期保有」とのキーワードの入力を受け付けた場合、又は第4アイコン54への操作入力を受け付けた場合、端末2は、図9Aに示すように、長期保有の説明を含む第1テキストを表示する。
【0047】
長期保有は、企業買収時に割安となっている銘柄を検索する手法である。長期保有による検索を行う場合、サーバ1は、EV/EBITDA倍率(簡易買収倍率)が一定値以下の株式銘柄を検索する。EV/EBITDA倍率は、EV(Enterprise Value;企業価値)がEBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization)の何倍になっているかを表す指標値で、企業の買収に必要な時価総額と、買収後の純負債の返済に必要な金額とを、EBITDAの何年分で賄えるかを表す。なお、EV=株式時価総額+有利子負債-現預金、EBITDA=経常利益+支払利息-受取利息+減価償却費である。例えばサーバ1は、直近13週間の企業の決算書データを元にEV/EBITDA倍率を算出し、算出したEV/EBITDA倍率が一定値以下の銘柄を検索する。
【0048】
図9Aに示すように、端末2は、長期保有の説明と共に、「おすすめ検索」のテキスト50をチャット画面に表示する。「おすすめ検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けた場合、サーバ1は、銘柄DB142の決算書データ列に格納されている決算書データに基づいて各銘柄のEV/EBITDA倍率を算出する。そしてサーバ1は、EV/EBITDA倍率が一定値以下の株式銘柄を検索し、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。図9Bに示すように、端末2は、検索日時点で年間の最安値をつけている株式銘柄から順に、各株式銘柄に関する情報を吹き出しに表示する。例えば端末2は、株式銘柄の証券コード、企業名、現在の株価のほかに、過去所定期間(例えば直近10年間)に最安値をつけた回数が多い月(図9Bでは「買い時」と図示)、最高値をつけた回数が多い月(「売り時」)を表示する。なお、端末2は更にEV/EBITDA倍率を表示してもよい。
【0049】
図10は、連続増配選択時のチャット画面を示す説明図である。チャット画面において「連続増配」とのキーワードの入力を受け付けた場合、又は第5アイコン55への操作入力を受け付けた場合、端末2は、図10Aに示すように、連続増配の説明を含む第1テキストを表示する。
【0050】
連続増配は、企業が連続して配当を増加させている銘柄を検索する手法である。連続増配による検索を行う場合、サーバ1は、企業の決算短信を参照して、複数決算期にわたって連続して増配した連続増配回数が多い株式銘柄を検索する。
【0051】
図10Aに示すように、端末2は、連続増配の説明と共に、「おすすめ検索」のテキスト50をチャット画面に表示する。「おすすめ検索」のテキスト50への操作入力を受け付けた場合、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けた場合、サーバ1は、銘柄DB142に格納されている決算書データ(決算短信)に基づいて、各銘柄に対応する連続増配回数をカウントする。そしてサーバ1は、連続増配回数が上位一定数の株式銘柄を検索し、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力する。図10Bに示すように、端末2は、連続増配回数が多い株式銘柄から順に、各株式銘柄に関する情報を吹き出しに表示する。例えば端末2は、株式銘柄の証券コード、企業名、現在の株価のほかに、連続増配回数(連続して増配している決算期の数)、平均増配率、配当金の増額合計などを表示する。なお、平均増配率とは、直近所定期間(例えば過去5年間)における年間配当金額の平均増加率を指す。また、配当金の増額合計とは、直近所定期間(例えば過去5年間)の配当金の増額の合計値を指す。
【0052】
このように、端末2はユーザからのリクエスト(キーワード)に応じて検索条件(最安値検索、配当優待アノマリー検索等)を提示する第1テキストを表示し、当該第1テキストに対し、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける。そして端末2は、第2テキストに基づいて検索された株式銘柄に関する情報を表示する。
【0053】
本実施の形態では、第2テキストの入力により一旦設定した検索条件をお気に入りの検索条件として登録しておき、当該検索条件に基づき検索される株式銘柄に関する情報について、定期的に通知を受け取ることができる。例えば「最安値検索」の「おすすめ検索」(図6参照)をお気に入りとして登録する場合、端末2は、株式銘柄の検索結果(株式銘柄に関する情報)を表示した後に、第2テキスト(「おすすめ検索」)の入力により設定された検索条件をお気に入りに登録する所定の操作入力を受け付ける。当該操作入力を受け付けた場合、サーバ1は、ユーザIDと対応付けて「最安値検索」及び「おすすめ検索」から成る検索条件をユーザDB141に登録する。
【0054】
その後、サーバ1は一定期間毎(例えば数日毎)にユーザDB141からお気に入りとして登録された検索条件を読み出し、当該検索条件に従って銘柄DB142から株式銘柄を検索する。サーバ1は、検索された株式銘柄に関する情報(証券コード、企業名、株価等)を端末2に通知する。これにより、ユーザは一々チャット画面でテキストを入力せずとも、お気に入りの検索条件で検索された株式銘柄の情報を入手することができる。
【0055】
以上より、本実施の形態によれば、推奨される株式銘柄の情報を簡便に入手することができ、株式投資を行うユーザを好適に支援することができる。
【0056】
図11は、サーバ1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。図11に基づき、サーバ1が実行する処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、ユーザによる操作入力に従ってチャット画面を端末2に出力し、表示させる(ステップS11)。上述の如く、チャット画面は、チャットボットとの間の対話文を表示するスペースを含むほか、各検索条件を示す複数のアイコンが画面下部に表示される。
【0057】
制御部11は、画面下部に表示した複数のアイコンのいずれかを選択する操作入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS12)。当該操作入力を受け付けたと判定した場合(S12:YES)、制御部11は処理をステップS14に移行する。当該操作入力を受け付けていないと判定した場合(S12:NO)、制御部11は、検索条件を表すキーワードの入力をユーザから受け付け(ステップS13)、処理をステップS14に移行する。
【0058】
制御部11は、ユーザによって選択されたアイコン、又はユーザが入力したキーワードに応じて、検索時期に年間で最も株価が安くなる傾向の高い銘柄を検索する最安値検索が選択されたか否かを判定する(ステップS14)。最安値検索が選択されたと判定した場合(S14:YES)、制御部11は、最安値検索を行い、検索された株式銘柄に関する情報を出力するサブルーチンを実行する(ステップS15)。
【0059】
最安値検索が選択されていないと判定した場合(S14:NO)、制御部11は、株主優待又は配当の期日に向かって株価が上昇する銘柄を検索する配当優待アノマリー検索が選択されたか否かを判定する(ステップS16)。配当優待アノマリー検索が選択されたと判定した場合(S16:YES)、制御部11は、配当優待アノマリー検索を行い、検索された株式銘柄に関する情報を出力するサブルーチンを実行する(ステップS17)。
【0060】
配当優待アノマリー検索が選択されていないと判定した場合(S16:NO)、制御部11は、検索日の翌営業日から株価が高くなる傾向の高い銘柄を検索する株価実績が選択されたか否かを判定する(ステップS18)。株価実績が選択されたと判定した場合(S18:YES)、制御部11は、株価実績に係る株式銘柄の検索を行い、検索された株式銘柄に関する情報を出力するサブルーチンを実行する(ステップS19)。
【0061】
株価実績が選択されていないと判定した場合(S18:NO)、すなわち長期保有が選択された場合、制御部11は、企業買収時に割安となっている銘柄を検索する長期保有が選択されたか否かを判定する(ステップS20)。長期保有が選択されたと判定した場合(S20:YES)、制御部11は、長期保有に係る株式銘柄の検索を行い、検索された株式銘柄に関する情報を出力するサブルーチンを実行する(ステップS21)。長期保有が選択されていないと判定した場合(S20:NO)、制御部11は、連続して配当を増加している銘柄を検索する連続増配に係る検索を行い、検索された株式銘柄に関する情報を出力するサブルーチンを実行する(ステップS22)。
【0062】
制御部11は、後述の如く第2テキストの入力により設定された検索条件をお気に入りとして登録する操作入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS23)。当該操作入力を受け付けたと判定した場合(S23:YES)、制御部11は、株式銘柄の検索条件をユーザIDと対応付けてユーザDB141に登録する(ステップS24)。ステップS24の処理を実行後、又はステップS23でNOの場合、制御部11は一連の処理を終了する。
【0063】
図12は、最安値検索のサブルーチンの実行手順を示すフローチャートである。図12に基づき、ステップS15のサブルーチンの処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、最安値検索に関する説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS31)。具体的には、制御部11は最安値検索の説明文と共に、検索条件の選択肢を示す「おすすめ検索」及び「条件を指定して検索」の2つのテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「おすすめ検索」若しくは「条件を指定して検索」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS32)。
【0064】
制御部11は、入力された第2テキストに基づき、「おすすめ検索」が選択されたか否かを判定する(ステップS33)。「おすすめ検索」が選択されたと判定した場合(S33:YES)、制御部11は、過去所定期間(例えば直近10年間)において検索時期(今月)に年間で最安値をつけた回数を銘柄毎に算出し、最安値をつけた回数が多い株式銘柄(例えば最安値をつけた回数が上位一定数の銘柄)を検索する(ステップS34)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報(例えば証券コード、企業名、株価など)を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS35)、サブルーチンをリターンする。
【0065】
「おすすめ検索」が選択されていないと判定した場合(S33:NO)、すなわち「条件を指定して検索」が選択された場合、制御部11は、検索対象とする各銘柄が属する株式市場区分の説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS36)。具体的には、制御部11は株式市場区分の説明文と共に、検索条件の選択肢を示す「プライム」、「スタンダード」、及び「グロース」の3つのテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「プライム」、「スタンダード」、若しくは「グロース」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS37)。
【0066】
制御部11は、入力された第2テキストが示す株式市場区分に属する株式銘柄を銘柄DB142から抽出し、過去所定期間において検索時期に年間で最安値をつけた回数が多い株式銘柄を検索する(ステップS38)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS39)、サブルーチンをリターンする。
【0067】
図13は、配当優待アノマリー検索のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図13に基づき、ステップS17のサブルーチンの処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、配当優待アノマリー検索の説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS51)。具体的には、制御部11は、配当優待アノマリー検索の説明文と共に、「おすすめ検索」及び「条件を指定して検索」の2つのテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「おすすめ検索」若しくは「条件を指定して検索」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS52)。
【0068】
制御部11は、入力された第2テキストに基づき、「おすすめ検索」が選択されたか否かを判定する(ステップS53)。「おすすめ検索」が選択されたと判定した場合(S53:YES)、制御部11は、過去所定期間(例えば直近5年間)において株主優待又は配当の権利付き最終日の所定日数前(10営業日前)から権利付き最終日までの株価の平均上昇率を銘柄毎に算出し、平均上昇率が高い株式銘柄(例えば平均上昇率が上位一定数の銘柄)を検索する(ステップS54)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報(例えば証券コード、企業名、株価など)を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS55)、サブルーチンをリターンする。
【0069】
「おすすめ検索」が選択されていないと判定した場合(S53:NO)、すなわち「条件を指定して検索」が選択された場合、制御部11は、権利月の説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS56)。具体的には、制御部11は、権利月の説明文と共に、検索条件の選択肢を示す「当月」及び「来月」の2つのテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「当月」若しくは「来月」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS57)。
【0070】
制御部11は、入力された第2テキストが表す時期(月)に権利付き最終日を控える銘柄を銘柄DB142から抽出し、過去所定期間において権利付き最終日の所定日数前から権利付き最終日までの株価の平均上昇率が高い株式銘柄を検索する(ステップS58)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS59)、サブルーチンをリターンする。
【0071】
図14は、株価実績のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図14に基づき、ステップS19のサブルーチンの処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、株価実績の説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS71)。具体的には、制御部11は、株価実績の説明文と共に、「おすすめ検索」のテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS72)。
【0072】
制御部11は、過去所定期間(例えば直近5年間)において検索日の翌営業日から所定日数後(翌々営業日)までに株価が高くなった割合が高い株式銘柄(例えば勝率が上位一定数の銘柄)を銘柄DB142から検索する(ステップS73)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報(例えば証券コード、企業名、株価など)を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS74)、サブルーチンをリターンする。
【0073】
図15は、長期保有のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図15に基づき、ステップS21のサブルーチンの処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、長期保有の説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS91)。具体的には、制御部11は、長期保有の説明文と共に、「おすすめ検索」のテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS92)。
【0074】
制御部11は、EV/EBITDA倍率を銘柄毎に算出し、EV/EBITDA倍率が一定値以下の株式銘柄を検索する(ステップS93)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報(例えば証券コード、企業名、株価など)を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS94)、サブルーチンをリターンする。
【0075】
図16は、連続増配のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図16に基づき、ステップSS22のサブルーチンの処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、連続増配の説明を含む第1テキストを端末2に出力し、表示させる(ステップS111)。具体的には、制御部11は、連続増配の説明文と共に、「おすすめ検索」のテキスト50を表示させる。制御部11は、テキスト50への操作入力、又は「おすすめ検索」との文字入力を受け付けることで、検索条件を設定するための第2テキストの入力を受け付ける(ステップS112)。
【0076】
制御部11は、連続増配回数を銘柄毎にカウントし、連続増配回数が上位一定数の株式銘柄を検索する(ステップS113)。制御部11は、検索された株式銘柄に関する情報(例えば証券コード、企業名、株価など)を端末2に出力し、チャット画面に表示させ(ステップS114)、サブルーチンをリターンする。
【0077】
以上より、本実施の形態によれば、推奨すべき株式銘柄に関する情報を好適に提示することができる。
【0078】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0079】
各実施の形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【符号の説明】
【0080】
1 サーバ
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
141 ユーザDB
142 銘柄DB
2 端末
21 制御部
22 主記憶部
23 通信部
24 表示部
25 入力部
26 補助記憶部
P2 プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16