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特開2024-164784プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164784
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20241120BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20241120BHJP
   H04L 67/564 20220101ALI20241120BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/14 330A
H04L67/564
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023173366
(22)【出願日】2023-10-05
(62)【分割の表示】P 2023080452の分割
【原出願日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】518127510
【氏名又は名称】カラクリ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】武藤 健介
(72)【発明者】
【氏名】吉田 雄紀
(72)【発明者】
【氏名】北村 拓真
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069AA02
5B069JA01
5B069JA02
5B069JA06
5E555AA56
5E555BA01
5E555BA04
5E555BA14
5E555BA45
5E555BB01
5E555BB04
5E555BB14
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA12
5E555CB12
5E555CC01
5E555DA01
5E555DB05
5E555DB41
5E555DC09
5E555DD08
5E555EA03
5E555EA16
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ウェブブラウザ上で提供されるウェブサービス等において、ユーザは煩雑な入力作業を行わなければならない課題がある。
【解決手段】プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザによるウェブサービスの閲覧に関する閲覧情報を取得する閲覧取得ステップと、ウェブサービスにおいて、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対する支援情報を提示する条件である支援条件を取得する条件取得ステップと、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報が、条件取得ステップにおいて取得した支援条件を満たしている場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示する提示ステップと、を実行するプログラム。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記プロセッサが、
ユーザによるウェブサービスの閲覧に関する閲覧情報を取得する閲覧取得ステップと、
前記ウェブサービスにおいて、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対する支援情報を提示する条件である支援条件を取得する条件取得ステップと、
前記閲覧取得ステップにおいて取得した前記閲覧情報が、前記条件取得ステップにおいて取得した前記支援条件を満たしている場合に、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対して前記支援情報を提示する提示ステップと、
を実行するプログラム。
【請求項2】
前記条件取得ステップは、前記ウェブサービスにおける過去の閲覧に関する統計情報に基づき定まる前記支援条件を取得するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記条件取得ステップは、前記ウェブサービスにおいて、過去に前記ユーザと同じ属性を有するユーザによる閲覧に関する統計情報に基づき定まる前記支援条件を取得するステップである、
請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記プロセッサが、
前記閲覧取得ステップにおいて取得した前記閲覧情報に応じて、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対する前記支援情報を特定する特定ステップと、
を実行し、
前記提示ステップは、前記特定ステップにおいて特定した前記支援情報を前記ユーザに提示するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記プロセッサが、
前記閲覧取得ステップにおいて取得した前記閲覧情報に基づき、前記ユーザの前記ウェブサービスに対する入力操作を定量化した活動量を算出する算出ステップと、
を実行し、
前記条件取得ステップは、前記ウェブサービスにおける過去の活動量の統計情報に基づき定まる活動量閾値を取得するステップであり、
前記提示ステップは、前記算出ステップにおいて取得した前記活動量が、前記条件取得ステップにおいて取得した前記活動量閾値以上である場合に、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対して前記支援情報を提示するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記条件取得ステップは、前記ウェブサービスにおける過去の活動量の分布の所定区間に応じて定まる前記活動量閾値を取得するステップであり、
前記提示ステップは、前記算出ステップにおいて算出した前記活動量が、前記活動量の分布から所定以上乖離した場合に、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対して前記支援情報を提示するステップである、
請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
前記プロセッサが、
前記ウェブサービスのコンテンツ情報を取得するコンテンツ取得ステップと、
を実行し、
前記条件取得ステップは、前記コンテンツ取得ステップにおいて取得した前記コンテンツ情報に基づき定まる前記支援条件を取得するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記条件取得ステップは、ウェブサービスにおける過去の閲覧に関する統計情報と、当該ウェブサービスのコンテンツ情報との相関関係に基づき定まる前記支援条件を取得するステップである、
請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記プロセッサが、
前記閲覧取得ステップにおいて取得した前記閲覧情報に基づき、前記ユーザの前記ウェブサービスに対する入力操作を定量化した活動量を算出する算出ステップと、
を実行し、
前記条件取得ステップは、前記コンテンツ取得ステップにおいて取得した前記コンテンツ情報に基づき定まる活動量閾値を取得するステップであり、
前記提示ステップは、前記算出ステップにおいて取得した前記活動量が、前記条件取得ステップにおいて取得した前記活動量閾値以上である場合に、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対して前記支援情報を提示するステップである、
請求項7記載のプログラム。
【請求項10】
前記閲覧情報は、ユーザによるウェブサービスの閲覧状態に関する閲覧状態情報、ユーザによるウェブサービスに対する入力操作に関する入力操作情報の少なくともいずれかを含む、
請求項1記載のプログラム。
【請求項11】
前記閲覧状態情報は、ユーザによるウェブサービスにおけるスクロール量、クリック数および入力文字数の少なくともいずれかを含む、
請求項10記載のプログラム。
【請求項12】
前記提示ステップは、前記ウェブサービスを閲覧している前記ユーザに対して、前記ユーザからの入力操作を受け付けることなくチャットフォームを提示するステップである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項13】
前記ウェブサービスは、情報処理端末に記憶されたウェブブラウザアプリケーションにより所定のウェブサイトを表示することにより提供する情報サービスである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項14】
前記ウェブサービスは、情報処理端末に記憶されたアプリケーションが提供する情報サービスである、
請求項1記載のプログラム。
【請求項15】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサが、請求項1から14のいずれか記載のプログラムを実行する、
情報処理装置。
【請求項16】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、
前記情報処理装置に、請求項1から14のいずれか記載のプログラムを提供することを含む、
情報処理システムの製造方法。
【請求項17】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記コンピュータが、請求項1から14のいずれか記載のプログラムを実行する、
情報処理方法。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブページ等においてユーザにより行われる各種操作を自動化する技術が知られている。
特許文献1には、ウェブサイト上でユーザが所望するコンテンツの表示をより高速化することが可能なコンテンツ先読み技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-8249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウェブブラウザ上で提供されるウェブサービス等において、ユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができていない課題がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、ユーザによるウェブサービスの閲覧を支援する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザによるウェブサービスの閲覧に関する閲覧情報を取得する閲覧取得ステップと、ウェブサービスにおいて、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対する支援情報を提示する条件である支援条件を取得する条件取得ステップと、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報が、条件取得ステップにおいて取得した支援条件を満たしている場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示する提示ステップと、を実行するプログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
図5】閲覧状態テーブル1013のデータ構造を示す図である。
図6】支援テーブル1014のデータ構造を示す図である。
図7】支援処理の動作を示すフローチャートである。
図8】支援処理の動作を示す画面例である。
図9】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、ユーザによるウェブブラウザ上における入力操作を支援する情報処理サービスを提供する情報処理システムである。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、ユーザ端末20の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、ユーザ端末20のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、ユーザによるウェブブラウザ上における入力操作を支援する情報処理サービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、閲覧状態テーブル1013、支援テーブル1014を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
アプリケーションプログラム1011は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名のカラムを有するテーブルである。
図4は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
【0016】
閲覧状態テーブル1013は、ユーザが、ユーザ端末20において所定のウェブサイトのコンテンツの閲覧に関する情報(閲覧情報)を記憶し、管理するためのテーブルである。具体的に、ユーザが、ユーザ端末20のウェブブラウザにおいて、ウェブサイトを閲覧している期間や、ウェブサイトにおいて行った入力操作の履歴(ログ)を記憶し、管理する。なお、閲覧状態テーブルには、ユーザによるウェブサイトの閲覧のセッションごとに閲覧情報が1のレコードに記憶される。なお、Cookie等の情報を利用することにより、ユーザによる閲覧情報を複数のセッションを跨いで1のレコードに記憶する構成としても構わない。
閲覧状態テーブル1013は、ユーザID、URL、コンテンツデータ、閲覧状態データ、操作対象データ、イベントデータ、日時のカラムを有するテーブルである。
図5は、閲覧状態テーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
URLは、ユーザが、ユーザ端末20のウェブブラウザにおいて閲覧しているウェブサイトのURL、ドメイン名等のサービス識別情報を記憶する項目である。
また、URLは、URL、ドメイン名等により特定されるウェブサービスの名称、種類を識別するための文字列を記憶しても良い。URLは、ユーザがウェブブラウザにおいて閲覧し操作対象となるウェブサイトのサービス名を特定する文字列を記憶しても良い。
コンテンツデータは、ユーザが閲覧しているウェブサイトのコンテンツ情報を記憶する項目である。
具体的に、ウェブサイトのHTML(Hyper Text Markup Language)コード、ウェブブラウザによりJavaScript(登録商標)等が実行されることにより生成されるDOM(Document Object Model)要素などの情報を含む。
閲覧状態データは、ユーザによるウェブサイトのコンテンツの閲覧状態に関する情報(閲覧状態情報)を記憶する項目である。具体的に、閲覧状態データは、ウェブサイトのコンテンツのうち、ユーザのユーザ端末20に表示されているコンテンツの内容および表示期間の情報を含む。また、例えば、ユーザが、ユーザ端末20において、いつ、コンテンツのどこの部分(箇所)をどの程度の期間閲覧しているかの情報が記憶される。閲覧状態データは、ユーザがユーザ端末20の入力装置206を操作することにより行われるウェブサイトのスクロール等の入力操作に関する情報を含む。閲覧状態データは、ユーザによるウェブサービスにおけるスクロール量、クリック数および入力文字数の少なくともいずれかを含む。
操作対象データは、ユーザにより、入力操作の対象となる描画オブジェクトを特定する情報(オブジェクト情報)が記憶される。具体的に、描画オブジェクトのオブジェクト種別(HTML要素の種類を示すタグ名)、オブジェクトID、CSSクラス、スタイル属性(タグに対して適用されるインラインスタイルのプロパティ)、サイズと位置(幅、高さ、位置、境界ボックス等)、属性値(例えば、画像のsrc属性やリンクのhref属性など)、子要素(HTML要素のツリー構造による子要素との関係)、親要素(HTML要素のツリー構造による親要素との関係)、ラベル等の内容(テキストや画像などの要素の内容)を含む。
描画オブジェクトは、ボタン(buttonタグ)、入力フィールド(inputタグ、textareaタグ)、チェックボックス(inputタグのtype属性がcheckboxの場合など)、ラジオボタン(inputタグのtype属性がradioの場合など)、ドロップダウンリスト(selectタグ)、リストボックス(selectタグのmultiple属性が指定されている場合)等の入力フォーム(formタグ)を含む。
描画オブジェクトは、リンク(aタグ)、画像(imgタグ)を含む。
描画オブジェクトは、ページ全体(documentオブジェクト)を含む。
その他、描画オブジェクトは、テーブル(tableタグ)、テーブルの行(trタグ)、テーブルのセル(tdタグ、thタグ)の他、任意の汎用ブロック(div、span、p)などのHTML(Hyper Text Markup Language)規格、JavaScript(登録商標)等のECMAScript(登録商標)規格等において定義されている任意のオブジェクトを含んでも良い。また、描画オブジェクトは、ウェブサービスを提供する事業者等が独自に定義した描画オブジェクトも含んでも良い。
イベントデータは、操作対象データに記憶されている入力操作の対象となる描画オブジェクトが発火するイベントの情報(イベント情報)を記憶する項目である。具体的に、イベントデータは、イベントの種類を特定するイベントの名称であるイベント名、イベントの発火に伴い実行される関数名、メソッド名、処理内容等の情報に関するイベントハンドラ、描画オブジェクトがテキストの入力フィールド(Input、Textareaなど)である場合には、当該入力フィールドに入力された文字列等の入力値の情報を含む。
例えば、描画オブジェクトごとに次のようなイベント情報が定義可能である。なお、HTML規格、JavaScript(登録商標)等のECMAScript規格等において定義されている任意のイベント情報を含んでも良い。また、イベント情報はウェブサービスを提供する事業者等が独自に定義したイベントを含んでも良い。
・ボタン(buttonタグ):clickイベント、mouseoverイベント、mouseoutイベントなど
・入力フィールド(inputタグ、textareaタグ):changeイベント、keyupイベント、keydownイベント、blurイベントなど
・チェックボックス(inputタグのtype属性がcheckboxの場合):changeイベント、clickイベントなど
・リンク(aタグ):clickイベント、mouseoverイベント、mouseoutイベントなど
・ラジオボタン(inputタグのtype属性がradioの場合):changeイベント、clickイベントなど
・ドロップダウンリスト(selectタグ):changeイベント、clickイベントなど
・リストボックス(selectタグのmultiple属性が指定されている場合):changeイベント、clickイベントなど
・フォーム(formタグ):submitイベント、resetイベントなど
例えば、描画オブジェクトに対して、ユーザがクリックにより押下操作を行うと、clickイベントが発火し、クリックイベントに割り当てられたイベントハンドラにかかる処理が実行される。描画オブジェクトごとに様々なイベントを割り当てることができる。
【0018】
なお、本開示では入力操作テーブルにおいて、操作対象となる描画オブジェクトと、描画オブジェクトが発火するイベントをそれぞれ、操作対象データ、イベントデータの項目に分けて記憶する構成を一例として開示するがそれに限られる必要はない。例えば、操作対象データ、イベントデータを区別せずにまとめて記憶しても構わないし、操作対象データ、イベントデータのそれぞれに記憶される情報をより細かい粒度のデータに分類して、それぞれ入力操作テーブルの異なるカラムに記憶しても構わない。
日時は、閲覧状態テーブル1013に新たにレコードが記憶されたり更新された際の記憶日時を記憶する項目である。具体的に、ユーザがウェブサイトを閲覧(開いた)日時が記憶される。
【0019】
支援テーブル1014は、ウェブサイトを閲覧しているユーザを支援するための情報(支援情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
支援テーブル1014は、支援データ、支援条件のカラムを有するテーブルである。
図6は、支援テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0020】
支援データは、ウェブサイトを閲覧しているユーザを支援するための情報(支援情報)を記憶する項目である。具体的に、支援データは、ユーザに提示するチャットフォームの内容(メッセージ、ボタン等のコンテンツ)を含む。支援データは、ウェブサイトにおいて発火するイベントの情報を含む。支援データは、ユーザに提示するメッセージの内容を含む。
支援条件は、ユーザに対して支援情報を提示する条件(ルール)を記憶する項目である。
具体的に、支援条件は、閲覧状態テーブル1013に記憶された情報(閲覧情報)に基づく任意の条件を設定することが可能である。通常、支援条件は、閲覧状態データ、操作対象データ、イベントデータ等の閲覧情報に含まれる各種情報に対する条件を設定することができる。
例えば、支援条件は、閲覧状態データに含まれるウェブサイトの閲覧時間(ウェブサイト全体の閲覧時間、ウェブサイトの特定箇所の閲覧時間等)、ウェブサイトにおけるユーザにより行われた入力操作等に関する条件を含む。
URLは、支援データおよび支援条件が適用されるウェブサイトのURLを記憶する項目である。支援条件は、ウェブサイト(URL)ごとに異なる条件を個別に設定するものとしても良いし、例えば、まとめて複数のウェブサイト(URL)に対して同じ条件を設定しても良い。
【0021】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、記憶制御部1042、支援部1043を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0022】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0023】
記憶制御部1042は、ユーザのユーザ端末20に対する入力操作に関する入力操作情報を閲覧状態テーブル1013に記憶する処理を実行する。詳細は後述する。
【0024】
支援部1043は、支援処理を実行する。詳細は後述する。
【0025】
<ユーザ端末20の構成>
ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0026】
<ユーザ端末20の記憶部201の構成>
ユーザ端末20の記憶部201は、ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0027】
ユーザID2011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、ユーザ端末20からユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、ユーザID2011には、ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0028】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。ウェブブラウザアプリケーション上にインストールされたウェブブラウザアプリケーションの拡張機能プログラム等を含む。
アプリケーションプログラム2012は、ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0029】
<ユーザ端末20の制御部204の構成>
ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0030】
<ユーザ端末20の入力装置206の構成>
ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0031】
<ユーザ端末20の出力装置208の構成>
ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0032】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図7は、支援処理の動作を示すフローチャートである。
図8は、支援処理の動作を示す画面例である。
【0033】
<支援処理>
支援処理は、ユーザがウェブサイト等を閲覧している際に、ウェブサイトを閲覧しているユーザを支援するための情報(支援情報)を提示する処理である。
【0034】
<支援処理の概要>
支援処理は、ユーザがウェブサイト等を閲覧している際の閲覧情報を取得し、閲覧情報に基づき支援情報を特定し、特定した支援情報をユーザに提示する一連の処理である。
本開示においては、一例として主にウェブサイト等を閲覧する事例を一例として説明するが、ウェブサイトに限られずアプリ、ウェブアプリ等の任意のウェブサービスへ適用可能である。
本開示においては、ユーザ端末20における閲覧情報をサーバ10へ送信し、サーバ10が当該閲覧情報を解析し支援情報を提供する構成を一例としているがそれに限られない。例えば、ユーザ端末20が、閲覧状態テーブル1013、支援テーブル1014を備える構成としても良い。例えば、サーバ10から受信した情報に基づき、ユーザ端末20が閲覧状態テーブル1013、支援テーブル1014に相当するデータを構成し、サーバ10を介さずに支援処理を実行しても良い。
【0035】
<支援処理の詳細>
以下に、支援処理の詳細を説明する。
【0036】
ステップS101において、サーバ10の支援部1043は、ユーザによるウェブサービスの閲覧に関する閲覧情報を取得する閲覧取得ステップを実行する。
具体的に、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等に所定のウェブサイトのURLを入力し、ウェブサイトが提供するウェブサービスページを開く。ユーザ端末20は、ウェブサイトの運営者等が提供するウェブサーバからウェブページを受信しユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0037】
図8は、支援処理における支援画面の画面例である。ユーザ端末20のディスプレイ2081には、ウェブサイトD1が表示される。ウェブサイトD1は、コンテンツ画面D10、支援画面D11を含む。コンテンツ画面D10は、コンテンツD101、支援ボタンD102を含む。支援画面D11は、チャットフォームD111、チャットフォームに入力して送信した情報に対する回答欄D112を含む。ユーザは、ウェブサイトにおける不明点、疑問点をチャットフォームD111に入力して送信することにより、当該不明点、疑問点に対する回答を回答欄D112から受けることができる。
ユーザが、ユーザ端末20によりウェブサイトD1を開くと、支援画面D11は非表示の状態で、コンテンツD101のみがユーザ端末20のディスプレイ2081に表示される。ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、支援ボタンD102を選択することにより、任意のタイミングで支援画面D11を表示させることができる。
【0038】
ユーザは、ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示されるウェブページを閲覧する。ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示されるウェブページをスクロールさせることにより、ウェブページの任意の部分を閲覧することができる。
ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ上に描画された描画オブジェクトに対する各種入力操作を実行しても良い。例えば、ユーザは、ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ上に配置されたボタンやリンクをクリックしたり、ウェブブラウザ上に配置された入力フィールドに文字列を入力することができる。
【0039】
ユーザ端末20の制御部204は、ユーザによるユーザ端末20の入力装置206に対する入力操作に従い、ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示しているウェブサイトのスクロール位置、表示期間、閲覧期間等のユーザによるウェブサイトのコンテンツの閲覧状態に関する情報(閲覧状態情報)をサーバ10へ送信する。
ユーザ端末20の制御部204は、ユーザによるユーザ端末20の入力装置206に対する入力操作に従い、ユーザが入力操作を行った描画オブジェクトのオブジェクト種別、オブジェクトID、CSSクラス、および、ラベルに関する情報を含む描画オブジェクト情報(オブジェクト情報)、描画オブジェクトが発火するイベントのイベント名を含むイベント情報をサーバ10へ送信する。
また、ユーザ端末20の制御部204は、ウェブサイトのURL、ドメイン名等のウェブサービスを特定するためのサービス識別情報、ユーザID2011をサーバ10へ送信する。
【0040】
なお、本開示においては、ユーザ端末20の制御部204により実行されているウェブブラウザアプリケーション上において拡張機能プログラムが実行されることにより、ユーザが、ユーザ端末20の入力装置206によりウェブブラウザ上で行った入力操作に関する入力操作情報をサーバ10へ送信する構成としても良い。具体的に、ウェブブラウザアプリケーションにおけるMutationObserverの仕組みを用いて、ユーザによるユーザ端末20の入力装置206に対する入力操作に関する入力操作情報を取得できる。
【0041】
サーバ10の記憶制御部1042は、閲覧状態情報、オブジェクト情報、イベント情報、サービス識別情報、ユーザID2011をユーザ端末20から受信する。サーバ10の記憶制御部1042は、受信した、ユーザID2011、サービス識別情報、閲覧状態情報、オブジェクト情報、イベント情報を、それぞれ、閲覧状態テーブル1013のユーザID、サービスID、閲覧状態データ、操作対象データ、イベントデータの項目に記憶する。なお、ユーザ端末20は、ウェブブラウザ上で受け付けた入力操作情報を常にサーバ10へ送信するものとする。これにより、サーバ10の支援部1043は、閲覧状態データ、操作対象データ、イベントデータ等の閲覧情報を取得し、受け付ける。
【0042】
なお、ユーザ端末20の制御部204は、ユーザ端末20のディスプレイ2081にウェブページが開いている期間において、定期的に閲覧情報をサーバ10へ送信する。具体的に、サーバ10の制御部204は、10ミリ秒~5秒程度の間隔で、定期的に閲覧情報をサーバ10へ送信する。
【0043】
<支援条件の特定(第一実施形態)>
ステップS102において、サーバ10の支援部1043は、ウェブサービスにおいて、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対する支援情報を提示する条件である支援条件を取得する条件取得ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、支援テーブル1014を参照して、複数の支援データ、および、複数の支援データごとに関連付けられた支援条件を取得する。
【0044】
<支援条件の特定(第二実施形態)>
ステップS102において、条件取得ステップは、ウェブサービスにおける過去の閲覧に関する統計情報に基づき定まる支援条件を取得するステップを実行する。
具体的に、支援条件は閲覧情報に対する静的な条件である必要はなく、当該ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる閲覧情報に基づき動的に定まる条件としても良い。例えば、当該ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる平均的な閲覧情報からの乖離度を条件としても良い。具体的に、ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる閲覧期間(閲覧時間)の統計値(平均、平均値、中央値、最大値、最小値等)から、所定以上乖離した場合を支援条件としても良い。例えば、過去のユーザによる閲覧期間の統計値から4倍以上の閲覧期間となることを、支援条件として定めても良い。
ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる閲覧期間の分布に基づき、閲覧期間が外れ値となったことを支援条件として定めても良い。例えば、閲覧したユーザによる閲覧期間の分布に対して、標準偏差において3σ以上離れた(閲覧期間が長い場合)を閲覧期間が外れ値となったこととしても良い。この場合の支援条件である3σを閲覧期間閾値(閲覧情報閾値)とよぶ。
これにより、ユーザによる過去の閲覧に関する統計情報に応じて、ユーザに対してより望ましいタイミングでウェブサイトの閲覧を支援することができる。
【0045】
ステップS102において、条件取得ステップは、ウェブサービスにおいて、過去にユーザと同じ属性を有するユーザによる閲覧に関する統計情報に基づき定まる支援条件を取得するステップを実行する。
具体的に、当該ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる閲覧情報に基づき支援条件を動的に定める場合において、当該ウェブサイトを閲覧したすべてのユーザの閲覧情報ではなく、本開示における支援処理を実行しているユーザと同じ属性を有するユーザの閲覧情報のみに基づき支援条件を動的に定めても良い。
例えば、本開示における支援処理を実行しているユーザが、20代の男性である場合に、当該ウェブサイトを過去に閲覧した20代の男性ユーザによる平均的な閲覧情報(閲覧に関する統計情報)からの乖離度を条件としても良い。
これにより、ユーザの属性(年齢、性別、職業、職種など)に応じてより望ましいタイミングでウェブサイトの閲覧を支援することができる。
【0046】
<支援条件の特定(第三実施形態)>
ステップS102において、サーバ10の支援部1043は、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報に基づき、ユーザのウェブサービスに対する入力操作を定量化した活動量を算出する算出ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、ステップS101において取得した閲覧情報に基づき、ユーザのウェブサービスに対する入力操作を定量化した活動量を算出する。具体的に、イベント回数を閲覧期間により割ったものを活動量としても良い。活動量は、イベント回数が多いほど大きな値となる。活動量は、閲覧期間が延びるほど小さい値となる。
活動量は、閲覧情報を入力データとして、任意の機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等を適用することにより出力データとして得られるものとしても良い。
【0047】
ステップS102において、条件取得ステップは、ウェブサービスにおける過去の活動量の統計情報に基づき定まる活動量閾値を取得するステップを実行する。
具体的に、支援条件は閲覧情報に対する静的な条件である必要はなく、当該ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる閲覧情報に基づき算定される活動量に基づき定まる条件としても良い。例えば、当該ウェブサイトを過去に閲覧したユーザの閲覧情報から算定される平均的な活動量からの乖離度を条件としても良い。具体的に、ウェブサイトを過去に閲覧したユーザの活動量の統計値(平均、平均値、中央値、最大値、最小値等)から、所定以上乖離した場合を支援条件としても良い。例えば、過去のユーザによる活動量の統計値から4分の1以下の活動量となることを、支援条件として定めても良い。
【0048】
ステップS102において、条件取得ステップは、ウェブサービスにおける過去の活動量の分布の所定区間に応じて定まる活動量閾値を取得するステップを実行する。
具体的に、ウェブサイトを過去に閲覧したユーザによる活動量の分布に基づき、活動量が外れ値となったことを支援条件として定めても良い。例えば、閲覧したユーザによる活動量の分布に対して、標準偏差において3σ以上離れた(活動量が小さい場合)を活動量が外れ値となったこととしても良い。この場合の支援条件である3σを活動量閾値とよぶ。
これにより、ユーザの活動量に応じて、望ましいタイミングでユーザによるウェブサイトの閲覧を支援することができる。
【0049】
<支援条件の特定(第四実施形態)>
ステップS102において、サーバ10の支援部1043は、ウェブサービスのコンテンツ情報を取得するコンテンツ取得ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、本開示にかかる支援処理においてユーザが閲覧しているウェブサイトのURLに基づき、閲覧状態テーブル1013のURLの項目を検索し、コンテンツデータを取得する。
【0050】
ステップS102において、条件取得ステップは、コンテンツ取得ステップにおいて取得したコンテンツ情報に基づき定まる支援条件を取得するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、取得したコンテンツデータに基づき支援条件を算定する。例えば、サーバ10の支援部1043は、取得したコンテンツデータに含まれる文字数に基づき、ユーザによる閲覧期間にかかる支援条件を算出する。例えば、文字数が10,000文字~15,000文字以内である場合には、閲覧期間を15分以上とする支援条件を算出する。つまり、ユーザによるウェブサイトの閲覧期間が15分以上となった場合に支援条件が充足されるものとする。なお、サーバ10の支援部1043は、コンテンツデータに基づき、不図示のテーブル等を参照することにより支援条件を取得しても良い。
【0051】
ステップS102において、条件取得ステップは、ウェブサービスにおける過去の閲覧に関する統計情報と、ウェブサービスのコンテンツ情報との相関関係に基づき定まる支援条件を取得するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、予めコンテンツデータと、当該コンテンツデータを閲覧したユーザによる平均的な閲覧情報(閲覧に関する統計情報)との相関関係に基づき、コンテンツデータを入力データとして閲覧情報(支援条件)を出力するモデルを構築する。例えば、予めコンテンツデータごとのユーザによる平均的な閲覧期間のデータを蓄積しておき、当該データに基づき、コンテンツデータを入力データとして閲覧期間を出力するモデルを構築する。モデルは、機械学習モデル、深層学習モデル、任意の人工知能モデルが考えられる。
サーバ10の支援部1043は、取得したコンテンツデータを当該モデルに入力することにより出力される閲覧期間(平均的なユーザが当該コンテンツを閲覧するのに要する平均期間)の4倍を支援条件とする。
これにより、過去に本開示の支援処理にかかるウェブサイトを閲覧しているユーザが少数またはいない場合においても、望ましいタイミングでユーザによるウェブサイトの閲覧を支援することができる。
【0052】
ステップS102において、条件取得ステップは、コンテンツ取得ステップにおいて取得したコンテンツ情報に基づき定まる活動量閾値を取得するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、予めコンテンツデータと、当該コンテンツデータを閲覧したユーザによる平均的な活動量との相関関係に基づき、コンテンツデータを入力データとして活動量(支援条件)を出力するモデルを構築する。例えば、予めコンテンツデータごとのユーザによる平均的な活動量のデータを蓄積しておき、当該データに基づき、コンテンツデータを入力データとして活動量を出力するモデルを構築する。モデルは、機械学習モデル、深層学習モデル、任意の人工知能モデルが考えられる。
サーバ10の支援部1043は、取得したコンテンツデータを当該モデルに入力することにより出力される活動量(平均的なユーザが当該コンテンツを閲覧した際の平均的な活動量)の4分の1以下の活動量となることを、支援条件として定めても良い。
【0053】
なお、モデルは閲覧情報(閲覧期間)、活動量を推論するだけでなく、それぞれ、閲覧情報(閲覧期間)の信頼区間、活動量の信頼区間等の、閲覧情報および活動量の分布、区間を示す情報を出力するモデルとしても良い。この場合、閲覧情報、活動量の分布に基づき、外れ値となったことを支援条件として定めても良い。例えば、閲覧情報、活動量の分布に対して、標準偏差において3σ以上、閲覧情報、活動量が離れた場合を外れ値となったこととしても良い。
【0054】
<支援情報の特定>
ステップS102において、サーバ10の支援部1043は、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報に応じて、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対する支援情報を特定する特定ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、ステップS101において取得した閲覧情報に基づき、当該閲覧情報が充足する支援条件を特定する。なお、サーバ10の支援部1043は、複数の支援条件を特定しても良いし、例えば、支援情報ごとに設定された優先度などの情報に基づき一つの支援条件を特定する構成としても良い。
サーバ10の支援部1043は、特定した支援条件に関連付けられた支援データを特定する。つまり、サーバ10の支援部1043は、閲覧情報に基づき、当該閲覧情報が充足する1または複数の支援条件に、支援テーブル1014において関連付けられた支援情報を特定する。
【0055】
なお、サーバ10の支援部1043は、ステップS101で取得した閲覧情報がいずれの支援条件も充足しない場合にはステップS103には進まずに処理を終了する。
【0056】
<支援情報の提示>
ステップS103において、サーバ10の支援部1043は、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報が、条件取得ステップにおいて取得した支援条件を満たしている場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示する提示ステップを実行する。提示ステップは、特定ステップにおいて特定した支援情報をユーザに提示するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の支援部1043は、ステップS102において特定した支援条件に応じた支援データをユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の制御部204は、支援データに基づき支援情報をユーザ端末20の出力装置208から出力する。
【0057】
ステップS103において、提示ステップは、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して、ユーザからの入力操作を受け付けることなくチャットフォームを提示するステップを実行する。
具体的に、ユーザ端末20の制御部204は、所定のメッセージ、ダイアログ、ポップアップウィンドウ等をユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。メッセージ、ダイアログ、ポップアップウィンドウは、ユーザからの問合せを受け付ける自由記述形式のチャットフォーム等のウェブフォームを含んでも良い。また、ユーザ端末20の制御部204は、支援情報に基づきウェブサイトの所定の領域(一部分)を拡大表示するなどのエフェクトを実行しても良い。そのようなエフェクトを適用することにより表示されるウェブサイトの所定の領域も、本開示における提示される支援情報に含まれる。
チャットフォームは、ユーザからの問合せに対する回答文章を含んでも良い。チャットフォームは、ユーザの閲覧状態情報に応じた所定のメッセージ文章を含んでも良い。例えば、チャットフォームは、ユーザの閲覧状態情報に基づき推定されるウェブサイトを閲覧しているユーザの困りごとに応じたメッセージ文章を含む。また、チャットフォームは、ユーザの閲覧状態情報に基づき特定される所定の商品またはサービスの購買をユーザに促すためのメッセージ文章を含んでも良い。
チャットフォームは、ウェブサイトにおいて過去にユーザからよく聞かれる質問文、選ばれた回答文を含んでも良い。チャットフォームは、ウェブサイトにおいて過去にユーザからよく聞かれる質問文、選ばれた回答文に基づき推定されるウェブサイトを閲覧しているユーザの困りごとに応じたメッセージ文章を含んでも良い。
例えば、ユーザ端末20の制御部204は、チャットフォームD111を、支援ボタンD102を押下することなく、ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
これにより、ウェブサイトを閲覧しているユーザがチャットフォーム等に困っていること、知りたいこと等を入力することにより、ユーザに対してウェブサイトの閲覧を支援するための情報をユーザによる操作を受け付けることなく提供することができる。
【0058】
支援情報はユーザ端末20のスピーカ2082から音声で提供しても良い。また、ユーザからの入力を、ユーザ端末20のマイク2062から受け付けても良い。
【0059】
ステップS103において、提示ステップは、算出ステップにおいて取得した活動量が、条件取得ステップにおいて取得した活動量閾値以上である場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示するステップを実行する。提示ステップは、算出ステップにおいて算出した活動量が、活動量の分布から所定以上乖離した場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示するステップを実行する。
具体的に、ステップS102において支援条件の特定(第三実施形態)(第四実施形態)に基づき活動量閾値にかかる支援条件が特定されている場合は、ステップS101において取得した閲覧情報に基づき算出される活動量が当該活動量閾値である場合に、第1ユーザに対して支援情報が提示される。
【0060】
本開示においてユーザに提示した支援情報に対するユーザの反応に基づき、支援条件を修正または変更する処理を実行しても良い。
具体的に、ユーザに対して提示したチャットフォームに対して、ユーザが質問を行ったか否かに応じて支援条件を修正または変更する。例えば、ユーザに対して提示したチャットフォームに対してユーザが質問を行わずに閉じた場合には、チャットフォームをユーザに対して提示するタイミングが早すぎたと考えられ、そのような場合には支援条件にかかるユーザに対して支援情報を提示するタイミングを遅らせる。
また、本開示においては、ステップS102において支援条件に応じて支援情報が特定される構成としたがそれに限られない。例えば、ステップS102において閲覧状態情報、支援条件等に依らずランダムに支援情報が特定される構成としても良い。具体的には、ユーザによるウェブサイトの閲覧時に、1~2割程度のユーザに対してはテストとしてランダムに支援情報が特定されるものとしても良い。
この場合、サーバ10の支援部1043は、ランダムに特定された支援情報に対するユーザの反応に応じて、当該支援情報に関連付けられた支援条件を修正または変更する。これにより、ウェブサービスを提供しつつ、支援情報に対するウェブサービス利用者の反応を考慮しながら支援条件を改善することができる。
【0061】
<支援処理(変形例)>
なお、本開示において、ステップS101において閲覧情報をサーバ10へ送信する構成を一例としたが必ずしも閲覧情報をサーバ10へ送信する必要はない。また、ステップS102の処理を省略しても良い。
例えば、ステップS101においてユーザが閲覧を開始したウェブサイトについて、支援条件を予め推定することが可能である。例えば、支援条件の特定(第二実施形態)、支援条件の特定(第三実施形態)、支援条件の特定(第四実施形態)において、ウェブサイトごとの平均的なユーザの閲覧態様に基づき、閲覧期間等の閲覧情報に関する支援条件(過去のユーザによる閲覧期間の統計値から4倍以上の閲覧期間、閲覧期間の分布に対して標準偏差において3σ以上の閲覧期間等)、活動量に関する支援条件(過去のユーザによる活動量の統計値から4分の1以下の活動量、閲覧したユーザによる活動量の分布に対して標準偏差において3σ以上の活動量等の活動量閾値)を算定することができる。
【0062】
この場合、サーバ10の支援部1043は、ユーザ端末20へ送信するウェブサイトに当該支援条件を埋め込んで送信することが可能である。例えば、閲覧期間等の閲覧情報に対する条件、活動量閾値等の活動量に対する条件を、ウェブサイトに埋め込む。また、当該条件に応じた、支援データもウェブサイトに併せて埋め込むことが可能である。例えば、JavaScript(登録商標)等のプログラミング言語により埋め込むことができる。
この場合、ユーザ端末20の制御部204は、ユーザによるユーザ端末20の入力装置206の操作に応じて、閲覧期間等の閲覧情報、活動量等を取得し、当該閲覧期間等の閲覧情報、活動量等が支援条件を充足するか否かを判定し、支援条件を充足する場合に支援データをユーザ端末20のディスプレイ2081に表示し、提示する構成としても良い。これにより、ユーザ端末20とサーバ10との通信を行うことなく、ユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
例えば、サーバ10の支援部1043は、N秒(Nはウェブサイトに応じて可変)の閲覧期間に関する支援条件を含むウェブサイトのデータをユーザ端末20へ送信する。ユーザ端末20の制御部204は、当該ウェブサイトの閲覧期間がN秒を超過した場合に、支援データにかかるチャットフォームを、ユーザからの入力操作を受け付けることなく、ユーザに対して提示する。
【0063】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図9は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0064】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0065】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0066】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0067】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0068】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0069】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図9)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0070】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0071】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0072】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0073】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0074】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0075】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0076】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0077】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、ユーザによるウェブサービスの閲覧に関する閲覧情報を取得する閲覧取得ステップ(S101)と、ウェブサービスにおいて、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対する支援情報を提示する条件である支援条件を取得する条件取得ステップ(S102)と、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報が、条件取得ステップにおいて取得した支援条件を満たしている場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示する提示ステップ(S103)と、を実行するプログラム。
これにより、ユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0078】
(付記2)
条件取得ステップ(S102)は、ウェブサービスにおける過去の閲覧に関する統計情報に基づき定まる支援条件を取得するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザによる過去の閲覧に関する統計情報に応じて、ユーザに対してより望ましいタイミングでウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0079】
(付記3)
条件取得ステップ(S102)は、ウェブサービスにおいて、過去にユーザと同じ属性を有するユーザによる閲覧に関する統計情報に基づき定まる支援条件を取得するステップである、付記2記載のプログラム。
これにより、ユーザの属性(年齢、性別、職業、職種など)に応じてより望ましいタイミングでウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0080】
(付記4)
プロセッサが、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報に応じて、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対する支援情報を特定する特定ステップ(S102)と、を実行し、提示ステップ(S103)は、特定ステップにおいて特定した支援情報をユーザに提示するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0081】
(付記5)
プロセッサが、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報に基づき、ユーザのウェブサービスに対する入力操作を定量化した活動量を算出する算出ステップ(S102)と、を実行し、条件取得ステップ(S102)は、ウェブサービスにおける過去の活動量の統計情報に基づき定まる活動量閾値を取得するステップであり、提示ステップ(S103)は、算出ステップにおいて取得した活動量が、条件取得ステップにおいて取得した活動量閾値以上である場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの活動量に応じて、望ましいタイミングでユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0082】
(付記6)
条件取得ステップ(S102)は、ウェブサービスにおける過去の活動量の分布の所定区間に応じて定まる活動量閾値を取得するステップであり、提示ステップ(S103)は、算出ステップにおいて算出した活動量が、活動量の分布から所定以上乖離した場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示するステップである、付記5記載のプログラム。
これにより、ウェブサービスにおける活動量の統計分布に応じて、望ましいタイミングでユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0083】
(付記7)
プロセッサが、ウェブサービスのコンテンツ情報を取得するコンテンツ取得ステップ(S102)と、を実行し、条件取得ステップ(S102)は、コンテンツ取得ステップにおいて取得したコンテンツ情報に基づき定まる支援条件を取得するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、過去にウェブサービスを閲覧しているユーザが少数またはいない場合においても、望ましいタイミングでユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0084】
(付記8)
条件取得ステップ(S102)は、ウェブサービスにおける過去の閲覧に関する統計情報と、当該ウェブサービスのコンテンツ情報との相関関係に基づき定まる支援条件を取得するステップである、付記7記載のプログラム。
これにより、過去にウェブサービスを閲覧しているユーザが少数またはいない場合においても、望ましいタイミングでユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0085】
(付記9)
プロセッサが、閲覧取得ステップにおいて取得した閲覧情報に基づき、ユーザのウェブサービスに対する入力操作を定量化した活動量を算出する算出ステップ(S102)と、を実行し、条件取得ステップ(S102)は、コンテンツ取得ステップにおいて取得したコンテンツ情報に基づき定まる活動量閾値を取得するステップであり、提示ステップ(S103)は、算出ステップにおいて取得した活動量が、条件取得ステップにおいて取得した活動量閾値以上である場合に、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して支援情報を提示するステップである、付記7記載のプログラム。
これにより、過去にウェブサービスを閲覧しているユーザが少数またはいない場合においても、ユーザの活動量に応じて、望ましいタイミングでユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0086】
(付記10)
閲覧情報は、ユーザによるウェブサービスの閲覧状態に関する閲覧状態情報、ユーザによるウェブサービスに対する入力操作に関する入力操作情報の少なくともいずれかを含む、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0087】
(付記11)
閲覧状態情報は、ユーザによるウェブサービスにおけるスクロール量、クリック数および入力文字数の少なくともいずれかを含む、付記10記載のプログラム。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0088】
(付記12)
提示ステップ(S103)は、ウェブサービスを閲覧しているユーザに対して、ユーザからの入力操作を受け付けることなくチャットフォームを提示するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、チャットフォームによりユーザによるウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0089】
(付記13)
ウェブサービスは、情報処理端末に記憶されたウェブブラウザアプリケーションにより所定のウェブサイトを表示することにより提供する情報サービスである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサイトの閲覧を支援することができる。
【0090】
(付記14)
ウェブサービスは、情報処理端末に記憶されたアプリケーションが提供する情報サービスである、付記1記載のプログラム。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、アプリケーションの閲覧を支援することができる。
【0091】
(付記15)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサが、付記1から14のいずれか記載のプログラムを実行する、情報処理装置。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0092】
(付記16)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、情報処理装置に、付記1から14のいずれか記載のプログラムを提供することを含む、情報処理システムの製造方法。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【0093】
(付記17)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、コンピュータが、付記1から14のいずれか記載のプログラムを実行する、情報処理方法。
これにより、ユーザの閲覧状態に応じて、ウェブサービスの閲覧を支援することができる。
【符号の説明】
【0094】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9