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特開2024-164807第1のサーバのためのコンピュータプログラム、及び、端末装置のためのコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164807
(43)【公開日】2024-11-27
(54)【発明の名称】第1のサーバのためのコンピュータプログラム、及び、端末装置のためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241120BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024052386
(22)【出願日】2024-03-27
(31)【優先権主張番号】P 2023079971
(32)【優先日】2023-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2024014720
(32)【優先日】2024-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢橋 義文
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】サービスに加入するときのユーザの利便性が向上する技術を提供する。
【解決手段】第1のサービスを提供する第1のサーバは、端末装置からユーザ識別情報とサービス加入要求とが受信される場合に、ユーザ識別情報を含む送信要求を第2のサーバに送信する。第1のサーバは、送信要求を第2のサーバに送信し、かつ、第2のサーバから第1の登録情報を受信する場合に、第1のサービスをユーザに提供するための情報として、ユーザ識別情報に関連付けて第1の登録情報をメモリに記憶する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記第1のサーバのコンピュータを、
端末装置からユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部と、
前記端末装置から、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を受信するサービス加入要求受信部と、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む送信要求を前記第1のサーバとは異なる第2のサーバに送信する送信要求送信部であって、前記送信要求は、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている登録情報の送信を要求する信号である、前記送信要求送信部と、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから第1の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第1の登録情報をメモリに記憶させる第1の記憶制御部であって、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから登録情報が受信されない場合に、登録情報は記憶されない、前記第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから登録情報が受信されない場合に、登録情報を入力するための入力画面を表わす入力画面データを前記端末装置に送信する入力画面データ送信部と、
前記端末装置に表示される前記入力画面に第2の登録情報が前記ユーザによって入力される場合に、前記端末装置から前記第2の登録情報を受信する登録情報受信部と、
前記端末装置から前記第1の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第2の登録情報を前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
として機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信され、かつ、前記ユーザ識別情報と第3の登録情報とが対応付けられている履歴情報であって、前記ユーザが前記第1のサービスに過去に加入していた際に利用されていた前記履歴情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第3の登録情報を前記メモリに記憶させる第3の記憶制御部と、
として機能させ、
前記送信要求送信部は、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信され、かつ、前記履歴情報が前記メモリに記憶されていない場合に、前記送信要求を前記第2のサーバに送信し、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信され、かつ、前記履歴情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記送信要求を前記第2のサーバに送信しない、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから前記第1の登録情報が受信される場合に、前記第1の登録情報を含む確認画面を表す確認画面データを前記端末装置に送信する確認画面データ送信部として機能させ、
前記第1の記憶制御部は、前記確認画面データが前記端末装置に送信された後に、前記端末装置から、前記メモリへの前記第1の登録情報の記憶に対応する第1の情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第1の登録情報を前記メモリに記憶させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記確認画面は、前記第1の登録情報を変更可能に構成されており、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記確認画面データが前記端末装置に送信された後に、前記端末装置から、前記第1の登録情報の変更に対応する第2の情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて変更後の登録情報を前記メモリに記憶させる第4の記憶制御部として機能させる、請求項4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第2のサーバは、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスを提供するサーバであり、
前記第1の登録情報は、前記第2のサーバが前記第2のサービスを提供するための情報として、前記第2のサーバに記憶される、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記登録情報は、住所情報及び支払情報のうちの少なくとも一方を含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
第1のサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記第1のサーバは、
コンピュータと、
第1のメモリと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
第1の外部装置から、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスをユーザに提供するためのユーザ関連情報を受信するユーザ関連情報受信部と、
第2の外部装置から、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を受信するサービス加入要求受信部と、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として第1の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて第2のメモリに記憶されている場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する取得部であって、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されていない場合に、登録情報は取得されない、前記取得部と、
前記第2のメモリから前記第1の登録情報が取得される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第1の登録情報を前記第1のメモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスをユーザに提供するための情報として登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されていない場合に、入力画面データを前記第2の外部装置に送信する入力画面データ送信部と、
前記入力画面データによって表わされる入力画面に第2の登録情報がユーザによって入力される場合に、前記第2の外部装置から前記第2の登録情報を受信する登録情報受信部と、
前記第2の外部装置から前記第2の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2の登録情報を前記第1のメモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
として機能させる、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記取得部は、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記第1の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されており、かつ、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている装置識別情報によって識別される認証用装置を利用した認証が成功する場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記第1のサーバとは異なる第2のサーバは、前記第2のメモリを備え、
前記第2のサーバは、前記第2のサービスを提供し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記ユーザ関連情報を含む送信要求を前記第2のサーバに送信する送信要求送信部を備え、
前記第2のサーバは、
前記第1のサーバから前記送信要求を受信する場合に、前記送信要求に含まれる前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている前記装置識別情報によって識別される前記認証用装置を利用した前記認証を実行し、
前記認証が成功する場合に、前記第2のメモリ内の前記第1の登録情報を前記第1のサーバに供給し、
前記取得部は、前記第2のサーバから前記第1の登録情報を受信することによって、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記第1のサーバとは異なる第2のサーバは、前記第2のメモリを備え、
前記第2のサーバは、前記第2のサービスを提供し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記ユーザ関連情報を含む送信要求を前記第2のサーバに送信する送信要求送信部を備え、
前記第2のサーバは、
前記第1のサーバから前記送信要求を受信する場合に、前記送信要求に含まれる前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている前記装置識別情報を含む認証指示を認証サーバに送信し、
前記認証サーバから、前記認証が成功したことを示す情報を受信する場合に、前記第2のメモリ内の前記第1の登録情報を前記第1のサーバに供給し、
前記取得部は、前記第2のサーバから前記第1の登録情報を受信することによって、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記第1のサーバとは異なる第2のサーバは、前記第2のメモリを備え、
前記第2のサーバは、前記第2のサービスを提供し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている前記装置識別情報によって識別される前記認証用装置を利用した前記認証を実行する認証部として機能させ、
前記取得部は、前記認証が成功する場合に、前記第2のサーバから前記第1の登録情報を受信することによって、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記装置識別情報と前記ユーザ関連情報と前記第1の登録情報とが関連付けて前記第2のメモリに記憶されており、かつ、前記装置識別情報が前記第1の登録情報とは異なる登録情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている状態において、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記認証が成功したのか否かに関わらず、前記第1の登録情報は取得されない、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記認証用装置が第1種の装置である場合に、前記認証は、前記認証用装置に対する第1の所定操作を含み、
前記認証用装置が前記第1種の装置とは異なる第2種の装置である場合に、前記認証は、前記認証用装置に対する前記第1の所定操作とは異なる第2の所定操作を含む、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2の外部装置において、複数個のサービスの中から前記第2のサービスが指定される場合に、前記第2の外部装置から、前記第2のサービスに関連するサービス関連情報を受信する関連情報受信部として機能させ、
前記取得部は、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求及び前記サービス関連情報が受信され、かつ、前記サービス関連情報に関連する前記第2のサービスで利用される前記認証用装置を利用した前記認証が成功する場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、
第1のサーバによって提供される第1のサービスとは異なる第2のサービスをユーザに提供するための情報に関連するユーザ関連情報を含む送信要求を第2のサーバに送信する送信要求送信部であって、前記送信要求は、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている登録情報の送信を要求する信号である、前記送信要求送信部と、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、特定の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている場合に、前記第2のサーバから前記特定の登録情報を受信する登録情報受信部であって、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されていない場合に、前記第2のサーバから登録情報を受信しない、前記登録情報受信部と、
前記第2のサーバから前記特定の登録情報が受信される場合に、前記特定の登録情報を前記第1のサーバに送信する登録情報送信部と、
前記ユーザ関連情報を前記第1のサーバに送信するユーザ関連情報送信部と、
前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を前記第1のサーバに送信するサービス加入要求送信部であって、前記第1のサーバは、前記端末装置から前記特定の登録情報を受信し、かつ、前記端末装置から前記ユーザ関連情報を受信し、かつ、前記端末装置から前記サービス加入要求を受信する場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記特定の登録情報を記憶する、前記サービス加入要求送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、登録情報を第1のサーバに記憶させる技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタとPCと情報管理サーバとを備える通信システムが開示されている。プリンタは、定額印刷処理が実行される毎に、印刷枚数に関する印刷情報を記憶し、印刷情報を情報管理サーバに送信する。情報管理サーバは、プリンタから印刷情報を受信する場合に、印刷情報を管理する。情報管理サーバは、プリンタから受信される印刷情報を利用して、定額印刷処理のサービスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-49767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、サービスに加入するときのユーザの利便性が向上する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、第1のサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムを開示する。前記コンピュータプログラムは、前記第1のサーバのコンピュータを、端末装置からユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部と、前記端末装置から、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を受信するサービス加入要求受信部と、前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む送信要求を前記第1のサーバとは異なる第2のサーバに送信する送信要求送信部であって、前記送信要求は、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている登録情報の送信を要求する信号である、前記送信要求送信部と、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから第1の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第1の登録情報をメモリに記憶させる第1の記憶制御部であって、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから登録情報が受信されない場合に、登録情報は記憶されない、前記第1の記憶制御部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、第1のサーバは、送信要求を第2のサーバに送信し、かつ、第2のサーバから第1の登録情報を受信する場合に、第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、ユーザ識別情報に関連付けて第1の登録情報をメモリに記憶する。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0007】
また、本明細書は、第1のサービスを提供する第1のサーバのための別のコンピュータプログラムを開示する。前記第1のサーバは、コンピュータと、第1のメモリと、を備えてもよい。前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、第1の外部装置から、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスをユーザに提供するためのユーザ関連情報を受信するユーザ関連情報受信部と、第2の外部装置から、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を受信するサービス加入要求受信部と、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として第1の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて第2のメモリに記憶されている場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する取得部であって、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されていない場合に、登録情報は取得されない、前記取得部と、前記第2のメモリから前記第1の登録情報が取得される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第1の登録情報を前記第1のメモリに記憶させる第1の記憶制御部と、として機能させてもよい。
【0008】
上記の構成によると、第1のサーバは、第1の外部装置からユーザ関連情報を受信し、かつ、第2の外部装置からサービス加入要求を受信し、かつ、第1の登録情報がユーザ関連情報に関連付けて第2のメモリに記憶されている場合に、第2のメモリから第1の登録情報を取得する。そして、第1のサーバは、第2のメモリから第1の登録情報を取得する場合に、第1のサービスをユーザに提供するための情報として、ユーザ関連情報に関連付けて第1の登録情報を第1のメモリに記憶する。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0009】
また、本明細書は、端末装置のためのコンピュータプログラムを開示する。前記コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、第1のサーバによって提供される第1のサービスとは異なる第2のサービスをユーザに提供するための情報に関連するユーザ関連情報を含む送信要求を第2のサーバに送信する送信要求送信部であって、前記送信要求は、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている登録情報の送信を要求する信号である、前記送信要求送信部と、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、特定の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている場合に、前記第2のサーバから前記特定の登録情報を受信する登録情報受信部であって、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されていない場合に、前記第2のサーバから登録情報を受信しない、前記登録情報受信部と、前記第2のサーバから前記特定の登録情報が受信される場合に、前記特定の登録情報を前記第1のサーバに送信する登録情報送信部と、前記ユーザ関連情報を前記第1のサーバに送信するユーザ関連情報送信部と、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を前記第1のサーバに送信するサービス加入要求送信部であって、前記第1のサーバは、前記端末装置から前記特定の登録情報を受信し、かつ、前記端末装置から前記ユーザ関連情報を受信し、かつ、前記端末装置から前記サービス加入要求を受信する場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記特定の登録情報を記憶する、前記サービス加入要求送信部と、として機能させてもよい。
【0010】
上記の構成によると、端末装置は、ユーザ関連情報を含む送信要求を第2のサーバに送信する。端末装置は、第2のサーバから特定の登録情報を受信する場合に、特定の登録情報を第1のサーバに送信する。そして、第1のサーバは、第1のサービスをユーザに提供するための情報として、ユーザ関連情報に関連付けて特定の登録情報を記憶する。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0011】
上記の第1のサーバのためのコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記の第1のサーバのためのコンピュータプログラムによって実現される第1のサーバ、及び、第1のサーバによって実行される方法も、新規で有用である。第1のサーバ、第2のサーバ、及び、端末装置を備える通信システムも、新規で有用である。また、上記の端末装置のためのコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記の端末装置のためのコンピュータプログラムによって実現される端末装置、及び、端末装置によって実行される方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】各テーブルの一例を示す。
図3】サービス加入プロセスのシーケンス図を示す。
図4】サービス脱退プロセスのシーケンス図を示す。
図5】登録処理のフローチャートを示す。
図6】第1実施例に係るケースAのシーケンス図を示す。
図7】認証テーブルの一例を示す。
図8】第2実施例に係るケースBのシーケンス図を示す。
図9】第3実施例に係るケースCのシーケンス図を示す。
図10】第4実施例に係るケースDのシーケンス図を示す。
図11】第5実施例に係るケースEのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、複数個のプリンタ10A、10Bと、端末装置100と、第1のサービス提供サーバ200と、第2のサービス提供サーバ300と、第3のサービス提供サーバ400と、を備える。以下では、「サービス提供サーバ」のことを「SPサーバ」と記載する。プリンタ10A、10B、及び、端末装置100は、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。プリンタ10A、10B、及び、端末装置100は、LAN4を介して、通信可能である。LAN4は、インターネット6に接続されている。プリンタ10A、10B、端末装置100、第1のSPサーバ200、第2のSPサーバ300、及び、第3のSPサーバ400は、インターネット6に接続されている。各デバイスは、インターネット6を介して、通信可能である。
【0014】
(プリンタ10A、10Bの構成)
プリンタ10Aは、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ちPC等の周辺装置)である。プリンタ10Aは、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10Aは、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース18と、制御部30と、を備える。プリンタ10Aは、シリアル番号「SN1」とモデル名「MN1」とを有する。シリアル番号は、プリンタの製造時に割り当てられる識別番号である。モデル名は、プリンタのモデルを示す名称である。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0015】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10Aに入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式の印刷機構を備える。なお、変形例では、印刷実行部16は、レーザ方式の印刷機構を備えてもよい。通信I/F18は、LAN4に接続されている。通信I/F18は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0016】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、枚数情報と、残量情報と、を記憶している。枚数情報は、プリンタ10Aによって印刷された印刷用紙の枚数を示す。残量情報は、プリンタ10Aの印刷実行部16に装着されているカートリッジのインクの残量を示す。
【0017】
プリンタ10Bは、シリアル番号「SN2」を有する点を除いて、プリンタ10Aと同様の構成を有している。以下では、プリンタ10A、10Bのことを総称して、単に「プリンタ」と記載することがある。
【0018】
(端末装置100の構成)
端末装置100は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。端末装置100は、制御部130を備える。制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているOperating System(OS)プログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ134は、さらに、アプリケーションプログラム138を備える。アプリケーションプログラム138は、ユーザをサービスに加入させるためのプログラムである。
【0019】
(第1のSPサーバ200、第2のSPサーバ300、及び、第3のSPサーバ400の構成)
第1のSPサーバ200は、プリンタのベンダによってインターネット6上に設置される。なお、変形例では、第1のSPサーバ200が、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット6上に設置されてもよい。別の変形例では、プリンタのベンダは、第1のSPサーバ200のハードウェアを自前で準備せず、外部のクラウドコンピューティングサービスが提供する環境を利用してもよい。この場合、プリンタのベンダは、第1のSPサーバ200のプログラム(即ちソフトウェア)を準備し、それを上記の環境に導入することによって、第1のSPサーバ200を実現する。第2のSPサーバ300及び第3のSPサーバ400についても同様である。
【0020】
第1のSPサーバ200は、定額制サービスを提供する。定額制サービスは、所定期間(例えば、1ヶ月)におけるプリンタによって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数(例えば1000枚)以下の場合、予め決められた金額(以下では、「定額料金」と記載する)を課金し、所定期間におけるプリンタによって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数を超える場合に、定額料金と、契約印刷枚数を超えた枚数に応じた金額と、を合算した請求金額を課金する課金サービスである。定額制サービスは、第1のカートリッジ発送サービスを含む。第1のカートリッジ発送サービスは、プリンタの印刷実行部に装着されているカートリッジ内のインクの残量が所定残量以下になる場合に、新たなカートリッジを自動的に発送するサービスである。新たなカートリッジが発送された場合でも、当該カートリッジの金額は請求金額に加算されない。即ち、定額制サービスでは、所定期間におけるプリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じた金額のみが請求される。変形例では、第1のSPサーバ200は、定額制の課金サービスに代えて、所定期間におけるプリンタによって印刷される印刷用紙の枚数に応じた金額を課金する従量制の課金サービスを提供してもよい。
【0021】
第1のSPサーバ200は、通信I/F218と、制御部230と、を備えている。通信I/F218は、インターネット6に接続されている。制御部230は、CPU232とメモリ234とを備える。CPU232は、メモリ234に格納されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、上記のプログラム236に加えて、第1のサービステーブル238及び第1の履歴テーブル240を記憶する。第1のSPサーバ200は、第1のSPサーバ200を識別するサービスID「SI1」を有している。
【0022】
第2のSPサーバ300は、第2のカートリッジ発送サービスを提供する。第2のカートリッジ発送サービスの内容は、新たなカートリッジの金額が請求される点を除いて、第1のカートリッジ発送サービスの内容と同じである。即ち、第2のカートリッジ発送サービスでは、カートリッジの金額のみが請求される。
【0023】
第2のSPサーバ300は、通信I/F318と、制御部330と、を備えている。通信I/F318は、インターネット6に接続されている。制御部330は、CPU332とメモリ334とを備える。CPU332は、メモリ334に格納されているプログラム336に従って、様々な処理を実行する。メモリ334は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ334は、上記のプログラム336に加えて、第2のサービステーブル338及び第2の履歴テーブル340を記憶する。第2のSPサーバ300は、第2のSPサーバ300を識別するサービスID「SI2」を有している。
【0024】
第3のSPサーバ400は、プリンタの保証サービスを提供するサーバである。保証サービスは、プリンタのメンテナンス、保証等を行なうサービスである。第3のSPサーバ400は、第3のSPサーバ400を識別するサービスID「SI3」を有している。
【0025】
(各テーブルの構成;図2
図2を参照して、第1のSPサーバ200内の第1のサービステーブル238、第1の履歴テーブル240、及び、第2のSPサーバ300内の第2のサービステーブル338、及び、第2の履歴テーブル340の内容を説明する。
【0026】
第1のSPサーバ200内の第1のサービステーブル238では、ユーザIDと、パスワードと、シリアル番号と、トークンと、住所情報と、支払情報と、枚数情報と、が関連付けて記憶されている。ユーザIDは、ユーザを識別するための情報である。トークンは、第1のSPサーバ200がプリンタを認証するための情報である。住所情報は、ユーザの住所を示す情報である。支払情報は、決済に利用される情報であり、例えば、クレジットカード番号等である。第1のサービステーブル238内の住所情報及び支払情報は、定額制サービスをユーザに提供するための情報である。以下では、住所情報、及び、支払情報を総称して、「登録情報」と記載することがある。
【0027】
第1のSPサーバ200内の第1の履歴テーブル240では、ユーザIDと、住所情報と、支払情報と、が関連付けて記憶されている。第1の履歴テーブル240内の住所情報及び支払情報は、ユーザが定額制サービスに過去に加入していた際に利用されていた情報である。第1の履歴テーブル240内の情報は、ユーザが定額制サービスから脱退するときに登録される履歴情報である。
【0028】
第2のSPサーバ300内の第2のサービステーブル338では、ユーザIDと、パスワードと、シリアル番号と、トークンと、住所情報と、支払情報と、が関連付けて記憶されている。即ち、第2のサービステーブル338は、枚数情報を含んでいない。第2のサービステーブル338内のトークンは、第2のSPサーバ300がプリンタを認証するための情報である。第2のサービステーブル338内の住所情報及び支払情報は、第2のカートリッジ発送サービスをユーザに提供するための情報である。
【0029】
第2のSPサーバ300内の第2の履歴テーブル340では、ユーザIDと、住所情報と、支払情報と、が関連付けて記憶されている。第2の履歴テーブル340内の住所情報及び支払情報は、ユーザが第2のカートリッジ発送サービスに過去に加入していた際に利用されていた情報である。第2の履歴テーブル340内の情報は、ユーザが第2のカートリッジ発送サービスから脱退するときに登録される履歴情報である。
【0030】
(サービス加入プロセス;図3
図3を参照して、端末装置100のユーザが定額制サービスに加入するサービス加入プロセスについて説明する。図3の初期状態において、第1のSPサーバ200の第1のサービステーブル238、及び、第2のSPサーバ300の第2のサービステーブル338には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とが関連付けて記憶されている。第1のSPサーバ200の第1の履歴テーブル240、及び、第2のSPサーバ300の第2の履歴テーブル340は空である。図3図4では、各デバイスのCPUが実行する処理について、CPUを主体として記載せずに、各デバイスを処理の主体として記載する。また、以下では、各デバイス間の通信は、通信I/Fを介して実行される。従って、以下の説明では、通信に関する説明をする際に、「通信I/Fを介して」という記載を省略する。
【0031】
ユーザは、T10において、第1のSPサーバ200にログインするためのログイン操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T12において、ログイン画面データ要求を第1のSPサーバ200に送信し、T14において、第1のSPサーバ200からログイン画面データを受信し、T16において、ログイン画面データに対応するログイン画面を表示する。ユーザは、T20において、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とを端末装置100に入力する。これにより、端末装置100は、T22において、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とを含むログイン要求を第1のSPサーバ200に送信する。
【0032】
第1のSPサーバ200は、T22において、端末装置100からログイン要求を受信すると、T24において、ログイン要求内のユーザID「U1」とパスワード「PW1」との組み合わせが第1のサービステーブル238内に記憶されているために、認証が成功したと判断し、T26において、ホーム画面データを端末装置100に送信する。
【0033】
端末装置100は、T26において、第1のSPサーバ200からホーム画面データを受信すると、T28において、ホーム画面データに対応するホーム画面を表示する。ホーム画面は、定額制サービスに加入するための画面であるとともに、定額制サービスから脱退するための画面である。ユーザは、T30において、定額制サービスに加入するためのサービス加入操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T32において、サービス加入要求を第1のSPサーバ200に送信する。サービス加入要求は、定額制サービスへの加入を要求するための信号である。
【0034】
第1のSPサーバ200は、T32において、端末装置100からサービス加入要求を受信すると、T34において、PINコードPC1を生成し、ユーザID「U1」に関連付けて、PINコードPC1を第1のサービステーブル238に一時的に記憶する。次いで、第1のSPサーバ200は、T36において、PINコードPC1を端末装置100に送信する。
【0035】
端末装置100は、T36において、第1のSPサーバ200からPINコードPC1を受信すると、T38において、PINコードPC1を表示する。これにより、端末装置100のユーザは、プリンタ10Aに入力すべきPINコードPC1を知ることができる。
【0036】
ユーザは、T50において、PINコードPC1を入力する操作をプリンタ10Aに実行する。これにより、プリンタ10Aは、T52において、PINコードPC1とプリンタ10Aのシリアル番号「SN1」とを含むトークン要求を第1のSPサーバ200に送信する。
【0037】
第1のSPサーバ200は、T52において、プリンタ10Aからトークン要求を受信すると、T54において、T34で記憶されたPINコードPC1とトークン要求内のPINコードPC1とが一致するために、認証が成功したと判断し、PINコードPC1を第1のサービステーブル238から消去する。第1のSPサーバ200は、T56において、トークンtk1を生成し、T58において、ユーザID「U1」に関連付けて、受信済みのシリアル番号「SN1」及び生成済みのトークンtk1を第1のサービステーブル238に記憶する。第1のSPサーバ200は、T60において、トークンtk1をプリンタ10Aに送信する。
【0038】
プリンタ10Aは、T60において、第1のSPサーバ200からトークンtk1を受信すると、T62において、受信済みのトークンtk1をメモリ34に記憶する。次いで、プリンタ10Aは、T64において、トークンtk1を利用して、第1のSPサーバ200との間にXMPP接続(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)を確立する。XMPP接続は、いわゆる常時接続であり、プリンタ10Aの電源が切断されるまで確立され続ける接続である。第1のSPサーバ200は、XMPP接続を利用すれば、プリンタ10Aから要求を受信しなくても、プリンタ10Aが所属するLAN4のファイヤウォールを越えて、プリンタ10Aに要求を送信することができる。なお、第1のSPサーバ200からプリンタ10Aに要求を送信する仕組みは、XMPP接続ではなく、他の手法であってもよい。例えば、プリンタ10Aと第1のSPサーバ200との間にHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secureの略)接続が確立されてもよい。
【0039】
第1のSPサーバ200は、T64において、プリンタ10Aとの間にXMPP接続が確立されると、T70において、登録処理(図5参照)を実行する。登録処理は、定額制サービスを提供するために必要な情報を第1のサービステーブル238に記憶するための処理である。登録処理が完了すると、第1のSPサーバ200は、T80において、定額制サービスへの加入が完了したことを示す加入完了通知を端末装置100に送信する。これにより、端末装置100のユーザは、定額制サービスへの加入が完了したことを知ることができる。
【0040】
その後、プリンタ10Aは、所定時間(例えば24時間)が経過する毎に、メモリ34に記憶されている枚数情報と残量情報とを第1のSPサーバ200に送信する。第1のSPサーバ200は、プリンタ10Aから枚数情報と残量情報とを受信する場合に、枚数情報を第1のサービステーブル238に記憶するとともに、残量情報によって示される残量が閾値以下であるのか否かを判断する。第1のSPサーバ200は、残量情報によって示される残量が閾値以下であると判断する場合に、第1のサービステーブル238内の住所情報によって示される住所を特定し、新たなカートリッジを特定済みの住所に発送するための発送処理を実行する。また、第1のSPサーバ200は、所定期間(例えば1ヶ月)が経過する毎に、第1のサービステーブル238内の枚数情報によって示される枚数を特定し、特定済みの枚数が契約印刷枚数を超えているのか否かを判断する。第1のSPサーバ200は、特定済みの枚数が契約印刷枚数を超えていない場合に、定額料金を課金する課金処理を実行し、特定済みの枚数が契約印刷枚数を超えている場合に、定額料金と、契約印刷枚数を超えた枚数に応じた金額と、を合算した請求金額を課金する課金処理を実行する。課金処理では、第1のサービステーブル238内の支払情報が利用される。
【0041】
(サービス脱退プロセス;図4
図4を参照して、端末装置100のユーザが定額制サービスから脱退するサービス脱退プロセスについて説明する。図4の初期状態において、第1のSPサーバ200の第1のサービステーブル238には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とシリアル番号「SN1」とトークンtk1と住所情報「AD1」と支払情報「PI1」とが関連付けて記憶されている。第1のSPサーバ200の第1の履歴テーブル240は空である。
【0042】
T110~T128は、図3のT10~T28と同様である。ユーザは、T130において、定額制サービスから脱退するためのサービス脱退操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T132において、サービス脱退要求を第1のSPサーバ200に送信する。サービス脱退要求は、定額制サービスからの脱退を要求するための信号である。
【0043】
第1のSPサーバ200は、T132において、端末装置100からサービス脱退要求を受信すると、T134において、第1のサービステーブル238を更新する。具体的には、第1のSPサーバ200は、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されているシリアル番号「SN1」、トークンtk1、住所情報「AD1」、及び、支払情報「PI1」を第1のサービステーブル238から消去する。また、第1のSPサーバ200は、T136において、第1の履歴テーブル240を更新する。具体的には、第1のSPサーバ200は、ユーザID「U1」と住所情報「AD1」と支払情報「PI1」とを関連付けて第1の履歴テーブル240に記憶する。即ち、第1のSPサーバ200は、ユーザID「U1」と登録情報(即ち住所情報「AD1」及び支払情報「PI1」)とが関連付けられている履歴情報を第1のサービステーブル238に記憶する。第1のSPサーバ200は、T140において、定額制サービスからの脱退が完了したことを示す脱退完了通知を端末装置100に送信する。これにより、端末装置100のユーザは、定額制サービスからの脱退が完了したことを知ることができる。
【0044】
(登録処理;図5
図5を参照して、図3のT70において、第1のSPサーバ200のCPU232によって実行される登録処理について説明する。なお、以下では、ログイン中のユーザのユーザIDのことを対象ユーザIDと記載する。
【0045】
S10において、CPU232は、対象ユーザIDを含む履歴情報が第1の履歴テーブル240に記憶されているのか否かを判断する。CPU232は、対象ユーザIDを含む履歴情報が第1の履歴テーブル240に記憶されていない場合(S10でNO)に、S20に進む。一方、CPU232は、対象ユーザIDを含む履歴情報が第1の履歴テーブル240に記憶されている場合(S10でYES)に、S30に進む。
【0046】
S20において、CPU232は、対象ユーザIDを含む送信要求を第2のSPサーバ300に送信する。送信要求は、対象ユーザIDに関連付けて第2のSPサーバ300に記憶されている登録情報の送信を要求する信号である。第2のSPサーバ300は、第1のSPサーバ200から送信要求を受信する場合に、第2のサービステーブル338、又は、第2の履歴テーブル340に、対象ユーザIDに関連付けて記憶されている登録情報が記憶されているのか否かを判断する。第2のSPサーバ300は、登録情報が記憶されていると判断する場合に、当該登録情報を第1のSPサーバ200に送信し、登録情報が記憶されていないと判断する場合に、登録情報が記憶されていないことを示す未記憶情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0047】
S22において、CPU232は、第2のSPサーバ300から登録情報を受信したのか否かを判断する。CPU232は、第2のSPサーバ300から登録情報を受信する場合(S22でYES)に、S40に進み、第2のSPサーバ300から登録情報を受信しない場合(S22でNO)に、S24に進む。
【0048】
S24において、CPU232は、第1の加入画面SC10に対応する第1の加入画面データを端末装置100に送信する。端末装置100は、第1のSPサーバ200から第1の加入画面データを受信する場合に、第1の加入画面SC10を表示する。第1の加入画面SC10は、登録情報の入力をユーザに促すためのメッセージと、住所情報を入力するための住所情報入力欄と、支払情報を入力するための支払情報入力欄と、OKボタンと、を含む。第1の加入画面SC10において、住所情報入力欄及び支払情報入力欄は空欄である。ユーザは、住所情報入力欄、支払情報入力欄のそれぞれに、住所情報、支払情報を入力し、OKボタンを選択する操作を実行する。これにより、端末装置100は、入力済みの住所情報と支払情報とを含む登録情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0049】
S26において、CPU232は、端末装置100から登録情報を受信する。
【0050】
S28において、CPU232は、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、対象ユーザIDに関連付けて、S26で受信した登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。CPU232は、S28が終了すると、図5の処理を終了する。このように、第2のSPサーバ300から登録情報が受信されなかった場合であっても、ユーザは、登録情報を自ら入力することで、定額制サービスに加入することができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0051】
また、S10でYESと判断される場合に、S30において、CPU232は、対象ユーザIDに関連付けて第1の履歴テーブル240に記憶されている登録情報を取得する。
【0052】
S40において、CPU232は、第2の加入画面SC12に対応する第2の加入画面データを端末装置100に送信する。第2の加入画面データは、S22で受信された登録情報、又は、S30で取得された登録情報を含む。端末装置100は、第1のSPサーバ200から第2の加入画面データを受信する場合に、第2の加入画面SC12を表示する。第2の加入画面SC12は、登録情報の確認をユーザに促すためのメッセージと、住所情報を入力するための住所情報入力欄と、支払情報を入力するための支払情報入力欄と、OKボタンと、を含む。第2の加入画面SC12において、住所情報入力欄、支払情報入力欄のそれぞれには、住所情報、支払情報が入力済みである。これにより、ユーザは、登録情報が第1のサービステーブル238に記憶される前に、ユーザが定額制サービスに過去に加入していた際に利用されていた登録情報の内容、又は、別のサービスで現在利用されている登録情報の内容を知ることができる。なお、ユーザは、住所情報入力欄及び支払情報入力欄に入力されている情報を変更することができる。ユーザは、ユーザが定額制サービスに過去に加入していた際に利用されていた登録情報の内容、又は、別のサービスで現在利用されている登録情報の内容を変更することを所望している場合がある。上記の構成によると、ユーザは、ユーザが定額制サービスに過去に加入していた際に利用されていた登録情報の内容、又は、別のサービスで現在利用されている登録情報の内容を変更することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。端末装置100は、住所情報及び支払情報のうちの少なくとも一方の情報が変更された後に、ユーザによるOKボタンの選択を受け付けると、変更情報と変更後の登録情報とを第1のSPサーバ200に送信する。一方、端末装置100は、住所情報及び支払情報が変更されることなく、ユーザによるOKボタンの選択を受け付ける場合に、OK情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0053】
S42において、CPU232は、端末装置100から変更情報を受信したのか否かを判断する。CPU232は、端末装置100から変更情報を受信する場合(S42でYES)に、S44に進む。一方、CPU232は、端末装置100から変更情報を受信しない場合(S42でNO)に、S46に進む。
【0054】
S44において、CPU232は、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、対象ユーザIDに関連付けて、変更後の登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。CPU232は、S44が終了すると、図5の処理を終了する。
【0055】
また、S46において、CPU232は、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、対象ユーザIDに関連付けて、S22で受信された登録情報、又は、S30で取得された登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。CPU232は、S46が終了すると、図5の処理を終了する。
【0056】
上述のように、CPU232は、履歴情報が第1の履歴テーブル240に記憶されている場合(S10でYES)に、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、対象ユーザIDに関連付けて、履歴情報に含まれる登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。このような構成によると、ユーザが定額制サービスに再加入するときに、ユーザは、登録情報を再度入力する必要がない。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0057】
(ケースA;図6
図6を参照して、通信システム2によって実現されるケースAについて説明する。ケースAの初期状態では、第1のSPサーバ200の第1のサービステーブル238には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とが関連付けて記憶されている。第2のSPサーバ300の第2のサービステーブル338には、ユーザID「U1」とパスワード「PW1」とシリアル番号「SN2」とトークンtk2と住所情報「AD1」と支払情報「PI1」とが関連付けて記憶されている。即ち、ユーザは、第2のSPサーバ300が提供する第2のカートリッジ発送サービスに加入している。第1のSPサーバ200の第1の履歴テーブル240、及び、第2のSPサーバ300の第2の履歴テーブル340は空である。以下では、各デバイスのCPUが実行する処理について、CPUを主体として記載せずに、各デバイスを処理の主体として記載する。
【0058】
まず、プリンタ10A、端末装置100、及び、第1のSPサーバ200の間で、図3のT10~T64と同様の処理が実行される。
【0059】
第1のSPサーバ200は、ログイン中のユーザのユーザID「U1」を含む履歴情報が第1の履歴テーブル240に記憶されていないと判断し(図5のS10でNO)、T210において、ユーザID「U1」を含む送信要求を第2のSPサーバ300に送信する(S20)。
【0060】
第2のSPサーバ300は、T210において、第1のSPサーバ200から送信要求を受信すると、第2のサービステーブル338において、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されている登録情報(即ち住所情報「AD1」及び支払情報「PI1」)を特定し、T212において、特定済みの登録情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0061】
第1のSPサーバ200は、T212において、第2のSPサーバ300から登録情報を受信すると(S22でYES)、T220において、当該登録情報を含む第2の加入画面データを端末装置100に送信する(S40)。
【0062】
端末装置100は、T220において、第1のSPサーバ200から第2の加入画面データを受信すると、T222において、第2の加入画面SC12を表示する。本ケースの第2の加入画面SC12では、住所情報「AD1」、支払情報「PI1」が、それぞれ、住所情報入力欄、支払情報入力欄に入力されている。ユーザは、T224において、第2の加入画面SC12上のOKボタンを選択する。この場合、端末装置100は、T226において、OK情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0063】
第1のSPサーバ200は、T226において、端末装置100からOK情報を受信すると、端末装置100から変更情報を受信しないと判断する(S42でNO)。この場合、第1のSPサーバ200は、T228において、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、ユーザID「U1」に関連付けて、T212で受信された登録情報(即ち住所情報「AD1」及び支払情報「PI1」)を第1のサービステーブル238に記憶する。これにより、ユーザは、プリンタ10Aを利用して、定額制サービスの提供を受けることができるようになる。
【0064】
(本実施例の効果)
上述のように、第1のSPサーバ200は、端末装置100からユーザID「U1」を受信し(図6で引用する図3のT22)、かつ、端末装置100からサービス加入要求を受信し(図6で引用する図3のT32)、かつ、登録情報がユーザID「U1」に関連付けてメモリ334に記憶されている場合に、メモリ334から登録情報を取得する(図6のT212)。そして、第1のSPサーバ200は、メモリ334から登録情報を取得する場合に、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、ユーザID「U1」に関連付けて当該登録情報をメモリ234に記憶する(T228)。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
また、第1のSPサーバ200は、送信要求を第2のSPサーバ300に送信し、かつ、第2のSPサーバ300から登録情報を受信する場合(S20、S22でYES)に、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、ユーザIDに関連付けて当該登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0066】
(対応関係)
一つの側面では、定額制サービスが、「第1のサービス」の一例である。第1のSPサーバ200が、「第1のサーバ」の一例である。ユーザID「U1」が、「ユーザ識別情報」の一例である。第2のSPサーバ300が、「第2のサーバ」の一例である。第1の加入画面データが、「入力画面データ」の一例である。第1の加入画面SC10が、「入力画面」の一例である。図5のS26で受信される登録情報が、「第2の登録情報」の一例である。図5のS22で受信される登録情報が、「第1の登録情報」の一例である。図5のS30で取得される登録情報が、「第3の登録情報」の一例である。第1の履歴テーブル240内の情報が、「履歴情報」の一例である。第2の加入画面データが、「確認画面データ」の一例である。第2の加入画面SC12が、「確認画面」の一例である。OK情報が、「第1の情報」の一例である。変更情報が、「第2の情報」の一例である。第2のカートリッジ発送サービスが、「第2のサービス」の一例である。
【0067】
図3のT22が、「ユーザ識別情報受信部」によって実行される処理の一例である。図3のT32が、「サービス加入要求受信部」によって実行される処理の一例である。図5のS20が、「送信要求送信部」によって実行される処理の一例である。図5のS46が、「第1の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0068】
別の側面では、定額制サービスが、「第1のサービス」の一例である。第1のSPサーバ200が、「第1のサーバ」の一例である。メモリ234が、「第1のメモリ」の一例である。端末装置100が、「第1の外部装置」の一例である。第2のカートリッジ発送サービスが、「第2のサービス」の一例である。ユーザIDが、「ユーザ関連情報」の一例である。端末装置100が、「第2の外部装置」の一例である。図5のS22で受信される登録情報が、「第1の登録情報」の一例である。メモリ334が、「第2のメモリ」の一例である。第1の加入画面データが、「入力画面データ」の一例である。第1の加入画面SC10が、「入力画面」の一例である。図5のS26で受信される登録情報が、「第2の登録情報」の一例である。
【0069】
図3のT22が、「ユーザ関連情報受信部」によって実行される処理の一例である。図3のT32が、「サービス加入要求受信部」によって実行される処理の一例である。図6のT212が、「取得部」によって実行される処理の一例である。図5のS46が、「第1の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0070】
(第2実施例)
第2実施例の通信システム2について説明する。図1に示すように、本実施例の第2のSPサーバ300のメモリ334には、認証テーブル342が記憶されている。
【0071】
図2に示すように、第1のサービステーブル238及び第2のサービステーブル338は、モデル名と、認証用装置情報と、をさらに含む。認証用装置情報は、デバイス認証に利用されるデバイスを示す情報である。本実施例の認証用装置情報は、シリアル番号とモデル名とを含む。認証用装置情報は、ユーザがサービスに加入するときに登録される情報である。なお、ユーザは、ユーザが加入するサービスで利用されるデバイスの情報を認証用装置情報として登録することもできるし、当該サービスで利用されるデバイスとは異なるデバイスの情報を認証用装置情報として登録することもできる。
【0072】
図7に示すように、認証テーブル342では、モデル名と、認証操作と、が関連付けて記憶されている。認証操作は、デバイスを利用した認証に関する情報である。本実施例では、モデル名「MN1」、「MN2」のそれぞれに対応する認証操作は、「電源ボタン+設定ボタンの操作」、「PINコードの入力」である。即ち、モデル名毎に、認証操作の内容が異なる。このような構成によると、認証操作が1個の場合と比較して、セキュリティ性を向上させることができる。
【0073】
(ケースB;図8
図8を参照して、本実施例の通信システム2によって実行されるケースBについて説明する。ケースBの初期状態は、シリアル番号「SN2」、モデル名「MN2」、及び、認証用装置情報「SN2、MN2」がユーザID「U1」に関連付けて第2のサービステーブル338に記憶されている点を除いて、図6のケースAの初期状態と同様である。
【0074】
まず、プリンタ10A、端末装置100、及び、第1のSPサーバ200の間で、図3のT10~T64と同様の処理が実行される。なお、ユーザは、図3のT30において、対象サービスID「SI2」を入力する操作を端末装置100にさらに実行する。対象サービスIDは、送信要求を送信するサーバを示す情報である。なお、本実施例において、第1のSPサーバ200のCPU232は、図5のS20において、対象サービスIDによって識別されるサーバに送信要求を送信するように構成されている。また、プリンタ10Aは、T44において、PINコードPC1とシリアル番号「SN1」とモデル名「MN1」とを含むトークン要求を第1のSPサーバ200に送信する。
【0075】
第1のSPサーバ200は、T310において、ユーザID「U1」を含む送信要求を、対象サービスID「SI2」によって識別される第2のSPサーバ300に送信する(図5のS20)。
【0076】
第2のSPサーバ300は、T310において、第1のSPサーバ200から送信要求を受信すると、認証用装置を利用した第1のデバイス認証を実行する。具体的には、第2のSPサーバ300は、送信要求内のユーザID「U1」を特定し、第2のサービステーブル338から、ユーザID「U1」に関連付けられている認証用装置情報「SN2、MN2」を特定する。次いで、第2のSPサーバ300は、第2のサービステーブル338において、認証用装置情報「SN2、MN2」が1個のユーザIDにのみ関連付けられていると判断する。この場合、第2のSPサーバ300は、認証用装置情報「SN2、MN2」に含まれるシリアル番号「SN2」及びモデル名「MN2」を特定し、認証テーブル342から、モデル名「MN2」に関連付けられている認証操作「PINコードの入力」を特定する。この場合、第2のSPサーバ300は、T320において、PINコードPC2を生成し、PINコードPC2をメモリ334に一時的に記憶する。第2のSPサーバ300は、T322において、PINコード送信要求を、シリアル番号「SN1」によって識別されるプリンタ10Bに送信し、T324において、第1のSPサーバ200を介して、端末装置100にPINコードPC2を送信する。PINコード送信要求は、PINコードを、第1のSPサーバ200及び第2のSPサーバ300に送信することを要求するための信号である。
【0077】
プリンタ10Bは、T322において、第2のSPサーバ300からPINコード送信要求を受信し、T330において、PINコードPC2を入力する操作を受け付けると、T332において、PINコードPC2を第1のSPサーバ200に送信し、T334において、PINコードPC2を第2のSPサーバ300に送信する。
【0078】
第1のSPサーバ200は、T332において、プリンタ10BからPINコードPC2を受信すると、T336において、PINコードPC2を第2のSPサーバ300に送信する。
【0079】
第2のSPサーバ300は、T334において、プリンタ10BからPINコードPC2を受信し、T336において、第1のSPサーバ200からPINコードPC2を受信すると、受信済みの2個のPINコードPC2とメモリ334に記憶されているPINコードPC2とが一致すると判断し、T338において、認証用装置(即ちプリンタ10B)を利用した第1のデバイス認証が成功したと判断する。この場合、第2のSPサーバ300は、第2のサービステーブル338から、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されている(住所情報「AD1」、支払情報「PI1」)を特定し、T340において、登録情報を第1のSPサーバ200に送信する。なお、第2のSPサーバ300は、第1のデバイス認証が失敗する場合に、第1のデバイス認証が失敗したことを示す失敗情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0080】
第1のSPサーバ200は、T340において、第2のSPサーバ300から登録情報を受信すると(S22でYES)、T342において、第2の加入画面データを端末装置100に送信する(S40)。
【0081】
端末装置100は、T342において、第2のSPサーバ300から第2の加入画面データを受信すると、T344において、第2の加入画面SC14を表示部114に表示させる。第2の加入画面SC14は、認証用装置の設定欄を含む点を除いて、第1実施例の第2の加入画面SC12(図5参照)と同様である。認証用装置の設定欄は、定額制サービスで利用されるプリンタを認証用装置として登録するのか否かを選択するための欄である。T346、T348は、それぞれ、図6のT224、T226と同様である。第1のSPサーバ200は、T350において、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、ユーザID「U1」に関連付けて登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。また、第1のSPサーバ200は、ユーザID「U1」に関連付けて、認証用装置情報「SN1、MN1」を第1のサービステーブル238に記憶する。これにより、ユーザは、プリンタ10Aを利用して、定額制サービスの提供を受けることができるようになる。なお、第1のSPサーバ200は、第2のSPサーバ300から失敗情報を受信する場合に、端末装置100から登録情報を受信しないと判断し(S22でNO)、第1の加入画面データを端末装置100に送信する(S24)。
【0082】
なお、端末装置100は、第2の加入画面SC14上の設定欄内のチェックボックスのチェックが外された後に、OKボタンが操作される場合、認証用装置として登録するデバイス情報を入力するための入力画面を表示する。そして、端末装置100は、デバイス情報が入力される場合に、OK情報とデバイス情報とを第1のSPサーバ200に送信する。そして、第1のSPサーバ200は、端末装置100からデバイス情報を受信する場合、当該デバイス情報を認証用装置情報として第1のサービステーブル238に記憶する。このように、ユーザは、サービスで利用されるデバイスとは異なるデバイスを認証用装置として指定することができる。一例であるが、ユーザは、プリンタ10B、端末装置100を認証用装置として指定することができる。
【0083】
また、第2のSPサーバ300は、T310の後において、認証用装置情報「SN2、MN2」が、ユーザID「U1」以外のユーザIDにも関連付けられていると判断する場合、T320以降の処理を実行することなく、登録情報を送信することが不可能であることを示す不可能情報を第2のSPサーバ300に送信する。この場合、第1のSPサーバ200は、端末装置100から登録情報を受信しないと判断し(S22でNO)、第1の加入画面データを端末装置100に送信する(S24)。即ち、第1のSPサーバ200は、第1のデバイス認証が成功したのか否かに関わらず、第2のSPサーバ300から登録情報を受信しない。このような構成によると、複数のユーザによって認証用装置が共有されている状態において、第1のSPサーバ200が登録情報を受信することを抑制することができる。従って、登録情報のセキュリティ性を向上させることができる。
【0084】
(ケースBの効果)
上述のように、第1のSPサーバ200は、プリンタ10Bを利用した第1のデバイス認証が成功する場合(T338)に、第2のSPサーバ300のメモリ334内の登録情報を受信し(T340)、当該登録情報をメモリ234に記憶する(T350)。従って、登録情報のセキュリティ性を向上させることができる。
【0085】
また、第1のSPサーバ200は、端末装置100から、第2のカートリッジ発送サービスに関連するサービスID「SI2」を受信して、第2のSPサーバ300のメモリ334から、第2のカートリッジ発送サービスをユーザに提供するための登録情報を取得する。仮に、第1のSPサーバ200が端末装置100からサービスIDを受信しない場合、第1のSPサーバ200は、複数個のSPサーバのメモリのそれぞれに、ユーザID「U1」に関連付けられている登録情報が記憶されているのか否かを問い合わせる必要がある。上記の構成によると、第1のSPサーバ200は、第2のSPサーバ300のメモリ334に、シリアル番号「SN2」に関連付けられている登録情報が記憶されているのかを問い合わせればよい。従って、第1のSPサーバ200の処理負荷を軽減することができる。
【0086】
(対応関係)
認証用装置情報が、「装置識別情報」の一例である。プリンタ10Bが、「認証用装置」の一例である。プリンタ10Bが、「第1種の装置」の一例である。認証操作「PINコードの入力」が、「第1の所定操作」の一例である。プリンタ10Aが、「第2種の装置」の一例である。認証操作「電源ボタン+設定ボタンの操作」が、「第2の所定操作」の一例である。対象サービスIDが、「サービス関連情報」の一例である。
【0087】
(第3実施例)
第3実施例の通信システム2について説明する。本実施例の通信システム2は、第2実施例の通信システム2と同様である。本実施例では、第1のSPサーバ200が、認証用装置を利用した第2のデバイス認証を実行する。
【0088】
(ケースC;図9
図9を参照して、本実施例の通信システム2によって実現される具体的なケースCについて説明する。ケースCの初期状態は、認証用装置情報「SN1、MN1」が第2のサービステーブル338に記憶されている点を除いて、図8のケースBの初期状態と同様である。
【0089】
図8のケースBと同様に、プリンタ10A、端末装置100、及び、第1のSPサーバ200の間で、図3のT10~T64と同様の処理が実行される。
【0090】
第1のSPサーバ200は、T410において、ユーザID「U1」を含む装置情報要求を第2のSPサーバ300に送信する。装置情報要求は、認証用装置情報の送信を要求する信号である。
【0091】
第2のSPサーバ300は、T410において、第1のSPサーバ200から装置情報要求を受信すると、第2のサービステーブル338から、ユーザID「U1」に関連付けられている認証用装置情報「SN1、MN1」を特定し、T420において、認証用装置情報「SN1、MN1」を第1のSPサーバ200に送信する。
【0092】
第1のSPサーバ200は、T420において、第2のSPサーバ300から認証用装置情報「SN1、MN1」を受信すると、認証用装置情報「SN1、MN1」に含まれるシリアル番号「SN1」を特定する。図3のT54において、T34で記憶されたPINコードPC1とトークン要求内のPINコードPC1とが一致している。即ち、T54において、認証用装置(即ちプリンタ10A)を利用した第2のデバイス認証が成功している。このために、第1のSPサーバ200は、プリンタ10Aを利用した第1のデバイス認証が成功したと判断する。この場合、第1のSPサーバ200は、図9のT422において、プリンタ10Aを利用した第2のデバイス認証が成功済みであると判断する。次いで、第1のSPサーバ200は、T424において、ユーザID「U1」を含む送信要求を第2のSPサーバ300に送信する。なお、変形例では、第1のSPサーバ200は、第2のSPサーバ300から認証用装置情報「SN1、MN1」を受信した後に、再度、第2のデバイス認証を実行してもよい。そして、第1のSPサーバ200は、第2のデバイス認証が成功しない場合、第1の加入画面データを端末装置100に送信するとよい。
【0093】
第2のSPサーバ300は、T424において、認証サーバ500から第1の成功情報を受信すると、第2のデバイス認証が成功したと判断する。T430~T440は、図8のT340~T350と同様である。これにより、ユーザは、プリンタ10Aを利用して、定額制サービスの提供を受けることができるようになる。なお、変形例では、第1のSPサーバ200は、T410において、ユーザIDを含む送信要求を送信することに応じて、第2のSPサーバ300から認証用装置情報を受信してもよい。本変形例では、第1のSPサーバ200は、第2のデバイス認証が成功する場合に、第2のデバイス認証が成功したことを示す情報を第2のSPサーバ300に送信するとよい。その後、T430以降の処理が実行される。
【0094】
(ケースCの効果)
上述のように、第1のSPサーバ200は、プリンタ10Aを利用した第1のデバイス認証が成功する場合(図3のT54、図9のT422)に、第2のSPサーバ300のメモリ334内の登録情報を受信し(T430)、当該登録情報をメモリ234に記憶する(T440)。従って、登録情報のセキュリティ性を向上させることができる。
【0095】
(対応関係)
プリンタ10Aが、「認証用装置」の一例である。
【0096】
(第4実施例)
第4実施例の通信システム2について説明する。図1に示すように、本実施例の通信システム2は、認証テーブル538を記憶する認証サーバ500をさらに備える。認証サーバ500は、インターネット6に接続されている。
【0097】
図7に示すように、認証テーブル538の内容は、第2実施例の認証テーブル342の内容と同様である。
【0098】
(ケースD;図10
図10を参照して、本実施例の通信システム2によって実現されるケースDについて説明する。ケースDの初期状態は、図8のケースBの初期状態と同様である。
【0099】
図8のケースBと同様に、プリンタ10A、端末装置100、及び、第1のSPサーバ200の間で、図3のT10~T64と同様の処理が実行される。T510は、図8のT310と同様である。
【0100】
第2のSPサーバ300は、T510において、第1のSPサーバ200から送信要求を受信すると、第2のサービステーブル338において、ユーザID「U1」に関連付けられている認証用装置情報「SN2、MN2」を特定する。次いで、第2のSPサーバ300は、認証用装置情報「SN2、MN2」が1個のユーザIDにのみ関連付けられていると判断する。この場合、第2のSPサーバ300は、認証用装置情報「SN2、MN2」に含まれるシリアル番号「SN2」及びモデル名「MN2」を特定し、T520において、シリアル番号「SN2」とモデル名「MN2」とを含む認証要求を認証サーバ500に送信する。認証要求は、認証用装置を利用した第3のデバイス認証の実行を要求する信号である。
【0101】
認証サーバ500は、T520において、第2のSPサーバ300から認証要求を受信すると、第3のデバイス認証を実行する。具体的には、認証サーバ500は、認証要求内に含まれるモデル名「MN2」を特定し、認証テーブル538から、モデル名「MN2」に関連付けられている認証操作「PINコードの入力」を特定する。この場合、認証サーバ500は、T522において、PINコードPC3を生成し、生成済みのPINコードPC3を認証サーバ500のメモリ(図示省略)に記憶する。認証サーバ500は、T524において、第2のSPサーバ300及び第1のSPサーバ200を介して、端末装置100にPINコードPC3を送信する。図示省略しているが、第2のSPサーバ300は、PINコードを認証サーバ500に送信させるためのPINコード送信要求をプリンタ10Bに送信する。
【0102】
プリンタ10Bは、T530において、PINコードPC3を入力する操作を受け付けると、T532において、PINコードPC3を認証サーバ500に送信する。
【0103】
認証サーバ500は、T532において、プリンタ10BからPINコードPC3を受信すると、生成済みのPINコードPC3と受信済みのPINコードPC3とが一致すると判断し、T534において、認証用装置(即ちプリンタ10B)を利用した第3のデバイス認証が成功したと判断する。この場合、認証サーバ500は、T536において、第3のデバイス認証が成功したことを示す第2の成功情報を第2のSPサーバ300に送信する。なお、認証サーバ500は、第3のデバイス認証が成功しない場合、第3のデバイス認証が失敗したことを示す第2の失敗情報を第2のSPサーバ300に送信する。
【0104】
第2のSPサーバ300は、T536において、認証サーバ500から第2の成功情報を受信すると、第3のデバイス認証が成功したと判断する。T540~T550は、図8のT340~T350と同様である。これにより、ユーザは、プリンタ10Aを利用して、定額制サービスの提供を受けることができるようになる。なお、第2のSPサーバ300は、認証サーバ500から失敗情報を受信する場合に、登録情報を第1のSPサーバ200に送信しない。
【0105】
(ケースDの効果)
上述のように、第1のSPサーバ200は、プリンタ10Bを利用した第3のデバイス認証が成功する場合(T534)に、第2のSPサーバ300のメモリ334内の登録情報を受信し(T540)、当該登録情報をメモリ234に記憶する(T550)。従って、登録情報のセキュリティ性を向上させることができる。
【0106】
(対応関係)
第2の認証要求が、「認証指示」の一例である。
【0107】
(第5実施例)
第5実施例の通信システム2について説明する。本実施例の第1のSPサーバ200は、図5の登録処理を実行しない。
【0108】
(ケースF;図11
図11を参照して、本実施例の通信システム2によって実現されるケースFについて説明する。ケースFの初期状態は、図6のケースAの初期状態と同様である。
【0109】
まず、端末装置100と第1のSPサーバ200との間で、図3のT10~T28と同様の処理が実行される。
【0110】
ユーザは、T630において、サービス加入操作と、対象サービスID「SI2」を入力する操作と、を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T640において、ユーザID「U1」を含む送信要求を、対象サービスID「SI2」によって識別される第2のSPサーバ300に送信する。
【0111】
第2のSPサーバ300は、T640において、端末装置100から送信要求を受信すると、第2のサービステーブル338において、ユーザID「U1」に関連付けて記憶されている登録情報(即ち住所情報「AD1」及び支払情報「PI1」)を特定し、T642において、特定済みの登録情報を端末装置100に送信する。なお、第2のSPサーバ300は、登録情報が記憶されていないと判断する場合に、登録情報が記憶されていないことを示す未記憶情報を第1のSPサーバ200に送信する。
【0112】
端末装置100は、T642において、第2のSPサーバ300から登録情報を受信すると、T650において、登録情報を含むサービス加入要求を第1のSPサーバ200に送信する。変形例では、端末装置100は、サービス加入要求と、登録情報と、を別個に送信してもよい。なお、端末装置100は、第2のSPサーバ300から未記憶情報を受信する場合に、登録情報を含まないサービス加入要求を第1のSPサーバ200に送信する。
【0113】
その後、端末装置100、プリンタ10A、及び、第1のSPサーバ200の間で、図3のT34~T64と同様の処理が実行される。第1のSPサーバ200は、端末装置100から登録情報を受信済みであると判断し、T660において、第2の加入画面データを端末装置100に送信する。なお、第1のSPサーバ200は、端末装置100から登録情報を受信済みでない場合、第1の加入画面データを端末装置100に送信する。T662~T668は、図6のT222~T228と同様である。これにより、ユーザは、プリンタ10Aを利用して、定額制サービスの提供を受けることができるようになる。
【0114】
(本実施例の効果)
上述のように、端末装置100は、ユーザID「U1」を含む送信要求を第2のSPサーバ300に送信する。端末装置100は、第2のSPサーバ300から登録情報を受信する場合に、当該登録情報を第1のSPサーバ200に送信する。そして、第1のSPサーバ200は、定額制サービスをユーザに提供するための情報として、ユーザID「U1」に関連付けて当該登録情報を記憶する。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0115】
(対応関係)
第1のSPサーバ200が、「第1のサーバ」の一例である。定額制サービス、第2のカートリッジ発送サービスが、それぞれ、「第1のサービス」、「第2のサービス」の一例である。ユーザID「U1」が、「ユーザ関連情報」の一例である。第2のSPサーバ300が、「第2のサーバ」の一例である。図11のT642の登録情報が、「特定の登録情報」の一例である。
【0116】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0117】
(第1変形例)第2のSPサーバ300、第1のSPサーバ200が、それぞれ、「第1のサーバ」、「第2のサーバ」の一例であってもよい。本変形例では、第2のカートリッジ発送サービス、定額制サービスが、それぞれ、「第1のサービス」、「第2のサービス」の変形例である。本変形例では、第2のSPサーバ300は、図5の処理を実行する。第2のSPサーバ300は、S10において、第1の履歴テーブル240に代えて第2の履歴テーブル340を利用する。また、第2のSPサーバ300は、S20において、送信要求を第1のSPサーバ200に送信する。また、第2のSPサーバ300は、S28、S44、S46において、第2のカートリッジ発送サービスをユーザに提供するための情報として、ユーザIDに関連付けて登録情報を第2のサービステーブル338に記憶する。また、別の変形例では、第3のSPサーバ400が、「第1のサーバ」、又は、「第2のサーバ」の一例であってもよい。
【0118】
(第2変形例)通信システム2は、定額制サービスをユーザに提供するための登録情報と、第2のカートリッジ発送サービスをユーザに提供するための登録情報と、を記憶する管理サーバを備えてもよい。本変形例では、第1のSPサーバ200のCPU232は、図5のS20において、第2のSPサーバ300に代えて、管理サーバに送信要求を送信する。
【0119】
(第3変形例)「ユーザ識別情報」は、ユーザIDに限定されず、メールアドレス、ユーザの氏名等であってもよい。
【0120】
(第4変形例)第1のSPサーバ200のメモリ234に第1の履歴テーブル240が記憶されていなくてもよい。本変形例では、図5のS10、S30を省略可能である。本変形例では、「第3の記憶制御部」を省略可能である。
【0121】
(第5変形例)図5のS40~S44を省略可能である。本変形例では、第1のSPサーバ200のCPU232は、第1の履歴テーブル240から登録情報が取得される場合、又は、第2のSPサーバ300から登録情報が受信される場合に、第2の加入画面データを送信することなく、対象ユーザIDに関連付けて、S22で受信された登録情報、又は、S30で取得された登録情報を第1のサービステーブル238に記憶する。本変形例では、「確認画面データ送信部」を省略可能である。
【0122】
(第6変形例)第2の加入画面SC12は、住所情報及び支払情報を変更不可能であってもよい。本変形例では、図5のS42、S44を省略可能である。本変形例では、「第4の記憶制御部」を省略可能である。
【0123】
(第7変形例)第1のSPサーバ200のCPU232は、図5のS20において、送信要求を第2のSPサーバ300及び第3のSPサーバ400に送信してもよい。本変形例では、CPU232は、第2のSPサーバ300及び第3のSPサーバ400から登録情報が受信されない場合に、S22でNOと判断し、S24以降の処理を実行する。一方、CPU232は、第2のSPサーバ300及び第3のSPサーバ400のうちの少なくとも一方から登録情報が受信される場合に、S22でYESと判断し、S40以降の処理を実行する。また、別の変形例では、CPU232は、第3のSPサーバ400に送信要求を送信する前に、第2のSPサーバ300に送信要求を送信してもよい。本変形例では、CPU232は、S22でNOと判断される場合に、送信要求を第3のSPサーバ400に送信する。そして、CPU232は、第3のSPサーバ400から登録情報が受信されない場合に、S24以降の処理を実行し、第3のSPサーバ400から登録情報が受信される場合に、S40以降の処理を実行してもよい。
【0124】
(第8変形例)「登録情報」は、住所情報及び支払情報のうちの一方を含む情報であってもよい。
【0125】
(第9変形例)上記の各実施例では、図3図6、及び、図8図11の各処理がソフトウェア(例えばプログラム36、236、336)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0126】
(第10変形例)第1のSPサーバ200及び第2のSPサーバ300は、物理的に同じサーバとしてもよい。その場合、サーバの内部に第1のSPサーバ200と第2のSPサーバ300が構築されることになる。例えば、物理的に同一のクラウドサーバ内に異なるベンダや異なる事業者など(同一のベンダや同一の事業者であってもよい)によって複数のサーバである第1のSPサーバ200と第2のSPサーバ300が構築される場合が考えられる。その場合、第1のSPサーバ200と第2のSPサーバ300間の通信(データの送信及び受信)はサーバ内における内部的な通信となる場合があり、通信I/F218と通信I/F318は外部への通信とサーバ内の通信を兼ねる場合がある。本変形例では、「第1のメモリ」と「第2のメモリ」とは同じである。
【0127】
(第11変形例)「ユーザ関連情報」は、ユーザIDに限定されず、デバイスID、シリアル番号、MACアドレス等であってもよい。シリアル番号「SN1」が「ユーザ関連情報」の一例である場合に、第1のSPサーバ200は、図5のS20において、プリンタ10Aから受信されるシリアル番号(例えば図3のT52参照)を含む送信要求を第2のSPサーバ300に送信する。この場合、第2のSPサーバ300は、第2のサービステーブル338において、シリアル番号「SN1」に関連付けて記憶されている登録情報を第1のSPサーバ200に送信する。本変形例では、プリンタ10A、端末装置100が、それぞれ、「第1の外部装置」、「第2の外部装置」の一例である。また、シリアル番号「SN1」が「ユーザ関連情報」の一例である場合に、第1のSPサーバ200は、シリアル番号を端末装置100から受信するように構成されているとよい。例えば、第1のSPサーバ200は、シリアル番号を含むサービス加入要求を端末装置100から送信する。この場合、第1のSPサーバ200は、図5のS20において、端末装置100から受信されるシリアル番号(例えば図3のT52参照)を含む送信要求を第2のSPサーバ300に送信する。本変形例では、端末装置100が、「第1の外部装置」及び「第2の外部装置」の一例である。さらに、シリアル番号「SN1」が「ユーザ関連情報」の一例である場合に、ユーザID、住所情報、及び、支払情報が、「登録情報」の一例であってもよい。
【0128】
(第12変形例)第4実施例の通信システム2が、プリンタとの通信を仲介する仲介サーバとを備えていてもよい。この場合、認証サーバ500は、仲介サーバを介して、プリンタとの通信を実行する。
【0129】
(第13変形例)図5のS22~S28を省略可能である。本変形例では、「入力画面データ送信部」、「登録情報受信部」、「第2の記憶制御部」を省略可能である。
【0130】
(第14変形例)第1実施例において、第1のSPサーバ200は、第1のデバイス認証、第2のデバイス認証、及び、第3のデバイス認証のうちの2つの認証が成功する場合に、第2のSPサーバ300から登録情報を受信するように構成されていてもよい。また、別の変形例では、第1のSPサーバ200は、第1のデバイス認証、第2のデバイス認証、及び、第3のデバイス認証が成功する場合に、第2のSPサーバ300から登録情報を受信するように構成されていてもよい。
【0131】
(第15変形例)第2のSPサーバ300は、図8のT310の後において、認証用装置情報「SN2、MN2」が複数個のユーザIDに関連付けられていると判断する場合であっても、T140以降の処理を継続してもよい。
【0132】
(第16変形例)第2実施例において、第2のSPサーバ300は、モデル名に関わらず、認証方法「PINコードの入力」に対応する第1のデバイス認証のみを実行してもよい。また、別の変形例では、第2のSPサーバ300は、送信要求が受信されるタイミングに応じて、第1のデバイス認証で利用する認証方法を変化させてもよい。また、別の変形例では、第2のSPサーバ300は、第3のデバイス認証で利用する認証方法をランダムに変化させてもよい。第4実施例における第3のデバイス認証についても同様である。
【0133】
(第17変形例)第2実施例、第4実施例において、第1のサービステーブル238、第2のサービステーブル338が認証用装置情報を含んでいなくてもよい。本変形例では、第2のSPサーバ300は、第2のサービステーブル338において、送信要求に含まれるユーザIDに関連付けて記憶されているシリアル番号及びモデル名を有するプリンタを利用したデバイス認証を実行するとよい。即ち、デバイス認証に利用されるデバイスがユーザによって指定されていなくてもよい。
【0134】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0135】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
第1のサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記第1のサーバのコンピュータを、
端末装置からユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部と、
前記端末装置から、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を受信するサービス加入要求受信部と、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信される場合に、前記ユーザ識別情報を含む送信要求を前記第1のサーバとは異なる第2のサーバに送信する送信要求送信部であって、前記送信要求は、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている登録情報の送信を要求する信号である、前記送信要求送信部と、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから第1の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第1の登録情報をメモリに記憶させる第1の記憶制御部であって、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから登録情報が受信されない場合に、登録情報は記憶されない、前記第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから登録情報が受信されない場合に、登録情報を入力するための入力画面を表わす入力画面データを前記端末装置に送信する入力画面データ送信部と、
前記端末装置に表示される前記入力画面に第2の登録情報が前記ユーザによって入力される場合に、前記端末装置から前記第2の登録情報を受信する登録情報受信部と、
前記端末装置から前記第1の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第2の登録情報を前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
として機能させる、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信され、かつ、前記ユーザ識別情報と第3の登録情報とが対応付けられている履歴情報であって、前記ユーザが前記第1のサービスに過去に加入していた際に利用されていた前記履歴情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第3の登録情報を前記メモリに記憶させる第3の記憶制御部と、
として機能させ、
前記送信要求送信部は、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信され、かつ、前記履歴情報が前記メモリに記憶されていない場合に、前記送信要求を前記第2のサーバに送信し、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記サービス加入要求とが受信され、かつ、前記履歴情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記送信要求を前記第2のサーバに送信しない、項目1又は2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、前記第2のサーバから前記第1の登録情報が受信される場合に、前記第1の登録情報を含む確認画面を表す確認画面データを前記端末装置に送信する確認画面データ送信部として機能させ、
前記第1の記憶制御部は、前記確認画面データが前記端末装置に送信された後に、前記端末装置から、前記メモリへの前記第1の登録情報の記憶に対応する第1の情報が受信される場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けて前記第1の登録情報を前記メモリに記憶させる、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記確認画面は、前記第1の登録情報を変更可能に構成されており、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記確認画面データが前記端末装置に送信された後に、前記端末装置から、前記第1の登録情報の変更に対応する第2の情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ識別情報に関連付けて変更後の登録情報を前記メモリに記憶させる第4の記憶制御部として機能させる、項目4に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記第2のサーバは、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスを提供するサーバであり、
前記第1の登録情報は、前記第2のサーバが前記第2のサービスを提供するための情報として、前記第2のサーバに記憶される、項目1から5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記登録情報は、住所情報及び支払情報のうちの少なくとも一方を含む、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
第1のサービスを提供する第1のサーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記第1のサーバは、
コンピュータと、
第1のメモリと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
第1の外部装置から、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスをユーザに提供するためのユーザ関連情報を受信するユーザ関連情報受信部と、
第2の外部装置から、前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を受信するサービス加入要求受信部と、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として第1の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて第2のメモリに記憶されている場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する取得部であって、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されていない場合に、登録情報は取得されない、前記取得部と、
前記第2のメモリから前記第1の登録情報が取得される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第1の登録情報を前記第1のメモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目9)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスをユーザに提供するための情報として登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されていない場合に、入力画面データを前記第2の外部装置に送信する入力画面データ送信部と、
前記入力画面データによって表わされる入力画面に第2の登録情報がユーザによって入力される場合に、前記第2の外部装置から前記第2の登録情報を受信する登録情報受信部と、
前記第2の外部装置から前記第2の登録情報が受信される場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2の登録情報を前記第1のメモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
として機能させる、項目8に記載のコンピュータプログラム。
(項目10)
前記取得部は、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信され、かつ、前記第2のサービスを前記ユーザに提供するための情報として前記第1の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されており、かつ、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている装置識別情報によって識別される認証用装置を利用した認証が成功する場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、項目8又は9
に記載のコンピュータプログラム。
(項目11)
前記第1のサーバとは異なる第2のサーバは、前記第2のメモリを備え、
前記第2のサーバは、前記第2のサービスを提供し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記ユーザ関連情報を含む送信要求を前記第2のサーバに送信する送信要求送信部を備え、
前記第2のサーバは、
前記第1のサーバから前記送信要求を受信する場合に、前記送信要求に含まれる前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている前記装置識別情報によって識別される前記認証用装置を利用した前記認証を実行し、
前記認証が成功する場合に、前記第2のメモリ内の前記第1の登録情報を前記第1のサーバに供給し、
前記取得部は、前記第2のサーバから前記第1の登録情報を受信することによって、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、項目10に記載のコンピュータプログラム。
(項目12)
前記第1のサーバとは異なる第2のサーバは、前記第2のメモリを備え、
前記第2のサーバは、前記第2のサービスを提供し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記ユーザ関連情報を含む送信要求を前記第2のサーバに送信する送信要求送信部を備え、
前記第2のサーバは、
前記第1のサーバから前記送信要求を受信する場合に、前記送信要求に含まれる前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている前記装置識別情報を含む認証指示を認証サーバに送信し、
前記認証サーバから、前記認証が成功したことを示す情報を受信する場合に、前記第2のメモリ内の前記第1の登録情報を前記第1のサーバに供給し、
前記取得部は、前記第2のサーバから前記第1の登録情報を受信することによって、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、項目10又は11に記載のコンピュータプログラム。
(項目13)
前記第1のサーバとは異なる第2のサーバは、前記第2のメモリを備え、
前記第2のサーバは、前記第2のサービスを提供し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている前記装置識別情報によって識別される前記認証用装置を利用した前記認証を実行する認証部として機能させ、
前記取得部は、前記認証が成功する場合に、前記第2のサーバから前記第1の登録情報を受信することによって、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、項目10から12いずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目14)
前記装置識別情報と前記ユーザ関連情報と前記第1の登録情報とが関連付けて前記第2のメモリに記憶されており、かつ、前記装置識別情報が前記第1の登録情報とは異なる登録情報に関連付けて前記第2のメモリに記憶されている状態において、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求が受信される場合に、前記認証が成功したのか否かに関わらず、前記第1の登録情報は取得されない、項目10に記載のコンピュータプログラム。
(項目15)
前記認証用装置が第1種の装置である場合に、前記認証は、前記認証用装置に対する第1の所定操作を含み、
前記認証用装置が前記第1種の装置とは異なる第2種の装置である場合に、前記認証は、前記認証用装置に対する前記第1の所定操作とは異なる第2の所定操作を含む、項目10から14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目16)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第2の外部装置において、複数個のサービスの中から前記第2のサービスが指定される場合に、前記第2の外部装置から、前記第2のサービスに関連するサービス関連情報を受信する関連情報受信部として機能させ、
前記取得部は、前記第1の外部装置から前記ユーザ関連情報が受信され、かつ、前記第2の外部装置から前記サービス加入要求及び前記サービス関連情報が受信され、かつ、前記サービス関連情報に関連する前記第2のサービスで利用される前記認証用装置を利用した前記認証が成功する場合に、前記第2のメモリから前記第1の登録情報を取得する、項目10から15のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目17)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、
第1のサーバによって提供される第1のサービスとは異なる第2のサービスをユーザに提供するための情報に関連するユーザ関連情報を含む送信要求を第2のサーバに送信する送信要求送信部であって、前記送信要求は、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている登録情報の送信を要求する信号である、前記送信要求送信部と、
前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、特定の登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されている場合に、前記第2のサーバから前記特定の登録情報を受信する登録情報受信部であって、前記送信要求が前記第2のサーバに送信され、かつ、登録情報が前記ユーザ関連情報に関連付けて前記第2のサーバに記憶されていない場合に、前記第2のサーバから登録情報を受信しない、前記登録情報受信部と、
前記第2のサーバから前記特定の登録情報が受信される場合に、前記特定の登録情報を前記第1のサーバに送信する登録情報送信部と、
前記ユーザ関連情報を前記第1のサーバに送信するユーザ関連情報送信部と、
前記第1のサービスへの加入を要求するサービス加入要求を前記第1のサーバに送信するサービス加入要求送信部であって、前記第1のサーバは、前記端末装置から前記特定の登録情報を受信し、かつ、前記端末装置から前記ユーザ関連情報を受信し、かつ、前記端末装置から前記サービス加入要求を受信する場合に、前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための情報として、前記ユーザ関連情報に関連付けて前記特定の登録情報を記憶する、前記サービス加入要求送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0136】
2:通信システム、4:LAN、6:インターネット、10A:プリンタ、10B:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、100:端末装置、114:表示部、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、136:プログラム、138:アプリケーションプログラム、200:第1のSPサーバ、218:通信I/F、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、236:プログラム、238:第1のサービステーブル、240:第1の履歴テーブル、300:第2のSPサーバ、318:通信I/F、330:制御部、332:CPU、334:メモリ、336:プログラム、340:第2の履歴テーブル、342:認証テーブル、400:第3のSPサーバ、500:認証サーバ、538:認証テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11