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特開2024-164855情報処理装置並びにその処理方法とプログラム、システムとその処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164855
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置並びにその処理方法とプログラム、システムとその処理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20241121BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080508
(22)【出願日】2023-05-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100227857
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 圭
(72)【発明者】
【氏名】荒居 知沙
(72)【発明者】
【氏名】河合 ゆかり
(72)【発明者】
【氏名】米元 健二
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 頭痛などの不調の記録をより適切に管理できる仕組みを提供することを目的とする。
【解決手段】 ユーザの不調に関する記録を第1指示受付部または第2指示受付部に対する指示により受け付け、不調に関する記録を促す通知をする。
第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2指示受付部に対する指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知手段による通知の内容を異ならせる。
【選択図】 図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの不調に関する記録を第1指示受付部または第2指示受付部に対する指示により受け付ける受付手段と、
不調に関する記録を促す通知をする通知手段と、
第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2指示受付部に対する指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知手段による通知の内容を異ならせる制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録がある場合、前記通知手段による通知の内容を、不調が発生したユーザを慰める旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、さらに、前記詳細情報が未入力の場合、前記通知手段による通知の内容を、詳細情報の入力を促す旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記詳細情報の入力が未完了である場合、前記通知手段による通知の内容を、当該詳細情報の入力を促す旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記詳細情報の入力が完了している場合、前記通知手段による通知の内容を、記録を完了したことを褒める旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録および前記詳細情報の入力がない場合、前記通知手段による通知の内容を、不調の発生の有無を確認する旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記通知に対する操作を受け付けた場合、前記詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録が有る場合であって、前記通知に対する操作を受け付けた場合、前記第1指示受付部に対する指示を受け付けたことに応じてユーザに対して通知された不調への対処法に対する評価を受け付ける画面を表示し、その後詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録がない場合であって、前記通知に対する操作を受け付けた場合、前記対処法に対する評価を受け付ける画面を表示することなく、詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録および前記詳細情報の入力がない場合であって、前記通知に対する操作を受け付けた場合、不調が発生しなかった旨の情報を記録する指示を受け付ける受付部を表示するよう制御することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記通知手段は、前記詳細情報の入力を受け付ける画面に入力された情報を保存するための受付部に対する指示を受け付けた場合、入力が完了した旨のメッセージを通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記通知手段は、予めユーザによって設定された時刻に前記不調に関する記録を促す通知をすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記通知手段は、人物の顔画像とともに、前記通知をすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記受付手段により第1指示受付部に対する指示を受け付けた場合は、ユーザの不調に関する詳細情報の入力を受け付ける画面を表示することなくユーザに対して不調に対する対処法を表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記受付手段により前記第2指示受付部に対する指示を受け付けた場合は、詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記不調とは、頭痛、腰痛、神経痛、めまい、耳鳴り、倦怠感の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項17】
ユーザの不調に関する記録を第1指示受付部または第2指示受付部に対する指示により受け付ける受付ステップと、
不調に関する記録を促す通知をする通知ステップと、
第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2指示受付部に対する指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知ステップによる通知の内容を異ならせる制御ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項18】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
身体の体調を管理する情報処理装置並びにその処理方法とプログラム、システムとその処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
慢性頭痛(頭痛持ち)の人が多く存在しているが、ありふれた症状でもあり、頭痛持ちの方の多くが、対策として鎮痛剤を飲んでやり過ごしていることがある。
【0003】
また、頭痛改善の対処法が世の中に多すぎることから、自分に何がマッチしているのかがわからず、最適なものを選択できない状況がある。
【0004】
痛みの改善につなげる仕組みとして、体調を記録できるスマートフォンのアプリケーションが存在している。そして、特許文献1のように、「肩凝り、腰痛、頭痛といった諸症状の緩和とユーザのストレス軽減に寄与する情報をユーザに対して提示する」技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-40513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、頭痛などの痛みは、予兆なく突発的に発生することもあるため、発生したタイミングで症状などを記録として残すことが難しい。事後的に記録しようとした場合も、そもそも記録することを忘れてしまったり、長時間経過するとどのような症状だったかを忘れてしまうということもある。
【0007】
そこで、本発明は、頭痛などの不調の記録をより適切に管理できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ユーザの不調に関する記録を第1指示受付部または第2指示受付部に対する指示により受け付ける受付手段と、
不調に関する記録を促す通知をする通知手段と、
第1指示受付部に対する指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2指示受付部に対する指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知手段による通知の内容を異ならせる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、頭痛などの不調の記録をより適切に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態における、システム構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態における、情報処理装置100とサーバ102のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態における、ヘルプボタンによる痛み情報を登録する際の一例を示すフローチャートである。
図4】本実施形態における、記録ボタンによる痛み情報を登録する際の一例を示すフローチャートである。
図5】本実施形態における、サーバ102で管理する管理情報の一例を示す図である。
図6】本実施形態における、情報処理装置100で表示するトップ画面の一例を示す図である。
図7】本実施形態における、情報処理装置100で表示するヘルプボタン押下時の画面の一例を示す図である。
図8】本実施形態における、情報処理装置100で表示する記録指示画面の一例を示す図である。
図9】本実施形態における、情報処理装置100で表示する痛み情報入力画面の一例を示す図である。
図10】本実施形態における、リマインド通知に関する処理の概要を示すフローチャートの一例である。
図11】本実施形態における、リマインド通知、対処法画面、入力完了後メッセージの一例を示す図である。
図12】本実施形態における、効果ありボタンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態における、頭痛管理システムの構成の一例を示す図である。
【0012】
なお、本実施形態は頭痛の記録を含む頭痛管理システムとしているが、頭痛に限らず身体に不調が発生するようなケース(例えば、腰痛や神経痛、めまい、耳鳴り、倦怠感など)の不調を記録し管理するシステムであってもよい。
【0013】
図1に示す通り、頭痛管理システムは、サーバ102と、情報処理装置100(情報処理装置の具体例として、パーソナルコンピュータA、パーソナルコンピュータB、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末等)とが、ネットワーク101を介して通信可能に接続され、構成されている。以下、情報処理装置の具体例として携帯端末を例に説明を行うものとする。
【0014】
なお、図1に示す通り、携帯端末はウェアラブル端末であっても良いし、また携帯端末とウェアラブル端末とが通信可能に接続されたものであってもよい。この場合、ウェアラブル端末が表示画面を有しているものであれば、携帯端末と同じように制御することも可能である。また、ウェアラブル端末は、血圧・心拍などの身体情報を取得しスマートフォン等の携帯端末に対して取得した身体情報を入力する端末として機能させてもよい。
【0015】
携帯端末としての情報処理装置100は、カメラ機能及びタッチパネル機能(操作部)を備える携帯型の端末である(タブレット、スマートフォン等)。そして、頭痛などの不調の記録を行える記録アプリ―ケーションがインストールされている。
【0016】
なお、本実施例では、不調の具体例として頭痛を用いて説明する。
【0017】
情報処理装置100は、2台のカメラを備えているものとして説明する。2台のカメラとは、液晶ディスプレイ側に備えるインカメラ(前面カメラ等の第1のカメラ)と、液晶ディスプレイと反対側(情報処理装置100の背面)に備えるアウトカメラ(背面カメラ等の第2のカメラ)である。なお、本実施形態は内蔵カメラとして説明するが、USB接続したカメラを用いてもよい。
【0018】
情報処理装置100におけるユーザからの操作に応じて(例えばログインユーザ情報の入力・送信指示に応じて)サーバ102へログインし、ユーザに関する情報を取得して、情報処理装置100の頭痛記録アプリケーションを用いて表示する。そして、情報処理装置100で入力した情報をサーバ102に送信し、入力に従って解析した結果を情報処理装置100で表示する。
【0019】
ここでは、情報処理装置100は、ネットワーク101(無線LANまたは公共の通信回線と通信方法(4G、5G等)等)を介してサーバ102と通信を行うものとする。
【0020】
サーバ102は、頭痛を管理する情報の記録や、ユーザ情報を保持している装置である。また、サーバ102は、頭痛の管理に用いる、気象情報なども外部システムと連携して保持しており、情報処理装置100で入力された情報をもとに、サーバ102が保有するAIが解析して、ユーザにあった情報を出力するようにしてもよい。なおAIを用いず、入力された情報を数値化して、その数値の傾向からユーザにあった情報を割り出し、出力するようにしてもよい。
【0021】
なお、サーバ102は、クラウド環境のサーバとするが、企業内で実施する場合には、企業内のネットワークに設置する形態であってもよい。
【0022】
なお、本実施例においては情報処理装置100がサーバ102と通信するシステムとしての構成を説明するが、サーバ102と通信することなく、サーバ102で実行する処理について情報処理装置100(具体的にはスマートフォン等にインストールされた記録アプリケーション)が実行する構成であっても良い。
【0023】
次に、図2を用いて、図1に示した情報処理装置100としての携帯端末のハードウェア構成について説明する。
【0024】
図2の(A)は、図1に示した情報処理装置100としての携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0025】
図2において、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0026】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0027】
また、表示コントローラ205は、タッチパネル209からの入力やタッチパネル209への表示(出力)を制御する。なお、不図示であるが、装置に備えるハードキーの入力を受け付けるコントローラも備えていてもよいものとする。
【0028】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、カードスロットにアダプタを介して接続されるSDカード等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0029】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN/WAN)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0030】
第1のカメラ(前面カメラ)212、第2のカメラ(背面カメラ)213は、それぞれ携帯端末に内蔵されているカメラであり、カメラコントローラ206により制御されている。また、携帯端末のアプリケーションからの命令により、利用するカメラの制御(切替)をすることができる。すなわち、インカメラとアウトカメラの切り替えが可能である。
【0031】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報等も、外部メモリ211に格納されている(サーバ102から適宜取得してRAMに記憶する形態でもよい)。
【0032】
図2の(B)は、図1に示したサーバ102のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0033】
CPU221は、システムバス224に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0034】
また、ROM222あるいは外部メモリ231(記憶)には、CPU221の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、サーバを実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。外部メモリ231にはデータベースも含まれるものとする。RAM223は、CPU221の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0035】
CPU221は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM223にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0036】
また、入力コントローラ(入力C)225は、キーボード229や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0037】
ビデオコントローラ(VC)226は、ディスプレイ230等の表示器への表示を制御する。ディスプレイ230は、液晶ディスプレイなどであり、必要に応じて管理者が使用するものである。
【0038】
メモリコントローラ(MC)227は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ231へのアクセスを制御する。
【0039】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)228は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0040】
尚、CPU221は、例えばRAM223内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ230上での表示を可能としている。また、CPU221は、ディスプレイ230上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0041】
次に、図3を参照して、本実施形態における、頭痛記録において、ヘルプボタンによる痛み情報を登録する際の処理の流れについて説明する。なお、各ステップは、情報処理装置100又はサーバ102のCPUが処理を実行するものとする。情報処理装置100で頭痛記録アプリケーションの実行が指示されると図3の処理が開始される。
【0042】
ステップS301では、情報処理装置100のCPU201は、頭痛記録アプリケーションを用いて頭痛を管理するためのユーザ情報の入力を受け付ける。これは頭痛記録アプリケーションの初回起動時に一度入力するものとするが、入力後も頭痛記録アプリケーションの設定から変更可能なものとする。具体的には、ユーザ名、パスワード、メールアドレス、ユーザを示す画像(通常表示の画像と、頭痛時に表示する画像)等を登録する。
【0043】
ステップS302では、サーバ102で、情報処理装置100で入力されたユーザ情報を受信し、外部メモリ231に登録する。なお、ユーザ情報は頭痛記録アプリケーション側でも管理するようにしてもよい。外部メモリ231で登録されているユーザ情報の例は、図5のユーザ管理情報501である。
【0044】
ここで図5のユーザ管理情報501について説明する。ユーザ管理情報として、情報処理装置100で入力され、送信された、ユーザ名、パスワード、メールアドレス等を記憶している。また、身体の基本情報を身体・生活情報として記憶し、ユーザを示す画像(通常表示の画像をユーザ画像1とし、頭痛時に表示する画像をユーザ画像2とする)を記憶管理している。管理する情報はユーザ管理情報501で示した項目に限るものではない。
【0045】
ステップS303では、情報処理装置100のCPU201は、ユーザの操作等に応じて、情報処理装置100で頭痛記録アプリケーションのトップ画面の表示指示を受けつける。トップ画面の表示指示受付に応じて、サーバ102と通信を行う。頭痛記録アプリケーションの初回起動時はステップS301のユーザ情報入力が完了次第、トップ画面が表示されるものとし、2回目以降の起動時については頭痛記録アプリケーションが起動されログインが完了したことがトップ画面表示指示に相当する処理とする。
【0046】
ステップS304では、サーバ102が、外部メモリ231で管理している、ログインユーザの記録情報(頭痛で記録した痛み情報)を取得し、情報処理装置100に送信する。外部メモリ231に記憶されている記録情報(頭痛で記録した痛み情報)の例は図5の痛み情報511である。
【0047】
ここで図5の痛み情報511について説明する。ユーザ管理情報501で管理しているユーザに対応して、各種情報をデータベース等で管理している。
【0048】
痛み情報として、後述するフローチャートでの処理で、情報処理装置100で入力された頭痛記録や、記録によって解析された結果(例えば、対処法)を記憶している。頭痛の発生した日時(又は記録日時)、頭痛の痛みの強さ、痛みの種類、痛みの発生した部位、薬を服用したかを示す情報を記憶している。
【0049】
それぞれの情報の例として、日時は、年月日と時刻の情報、痛みの強さは10段階(例えば1(弱い)~10(強い)の10段階の数値)の情報、痛みの種類は「動くと痛い」と「頭を下げると痛い」「脈打つような痛み」「締め付けられるような痛み」「突き刺さるような痛み」などがある。また、部位については、「側頭部(こめかみ、耳の上や横あたり)」「前頭部(おでこ、眉毛のあたり)」「後頭部、後頚部(首の付け根から首肩にかけて)」「目の奥」「顎関節周囲」(左右がある場合には、左右の情報を含む)などがある。薬については、「服用なし」「服用有(市販薬)」「服用有(処方薬)」などがある。
【0050】
気象情報は、気象情報を提供するサービス等から取得した「天気」「気圧」「気温」など情報(頭痛発生時の数値や変化の傾向等)を記憶している。発生場所は、携帯端末のGPS情報やマップ指定から得た位置情報を記憶している。なお、緯度経度の位置情報でなく、「職場」「自宅」などの名称として記憶してもよい。
【0051】
提示対処法は、ヘルプボタンが押下された場合に、提示したユーザにあう頭痛に関する対処法を記憶する。効き方は、ヘルプボタン押下後に、対処法が効いたことを示す情報の入力に応じて、「効き有」「効き無」を記憶している。ヘルプ登録は、ヘルプボタンが押下され登録をしたことを示すフラグを記憶している。
【0052】
なお、図5の痛み情報511で示した情報以外に、月経情報(月経前/月経中(日付)/月経中でないことを示す情報)や、ストレスレベル、前兆情報(目がチカチカする、肩がこる)などを記憶するようにしてもよい。
【0053】
ステップS305では、情報処理装置100のCPU201は、サーバ102から受信した記録情報に詳細情報が未入力の記録(以降、未入力記録とする。)があるかを判定する。具体的には、ヘルプ登録が「あり」となっており(すなわち、ヘルプボタン押下による記録)、未入力項目がある記録があるかを判定する。なお、サーバ102が未入力記録の情報だけ情報処理装置100に送信するような構成であってもよい。その場合は、未入力記録情報の受信の有無で判定するようにしてもよい。その他、サーバ102で未入力記録を判定し、未入力記録「有」のメッセージを情報処理装置100に送信するようにしてもよい。
【0054】
未入力記録があると判定された場合は、ステップS307に処理を移し、未入力記録がないと判定された場合には、ステップS306に処理を移す。
【0055】
ステップS306では、情報処理装置100のCPU201は、通常トップ画面601(図6)をディスプレイ230に表示する(なお、後述するステップにおいて表示する場合の表示先はすべてディスプレイ230であるものとする)。通常トップ画面601では、ユーザのアイコン画像を表示すると共に、表示領域602に記録のためのボタンを表示する。本実施形態では、頭痛などの突発的な痛みでも記録を容易にするため、ヘルプボタン603を有している。また、任意のタイミングで頭痛を記録する記録ボタン604を有している。ヘルプボタン603は、対処法を提示するための第1指示受付部であり、自動記録する第1指示受付部でもある。記録ボタン604(第2指示受付部)は、ヘルプボタン603で記録後でなくても押下して、適宜頭痛の内容を記録できるものとする。すなわち、第1指示受付部と第2指示受付部を表示制御するものである。
【0056】
ステップS307では、未入力記録があることを示す未入力通知トップ画面611(図6)を表示する。未入力通知トップ画面611では、ユーザのアイコン画像を表示すると共に、表示領域612に記録のためのボタンを表示する。また、ヘルプボタンでその場ですぐに自動記録(忘れないように簡易記録)したあと、後から詳細情報を記録する記録ボタン614(第2指示受付部)を有している。未入力記録がある場合には、記録ボタン614に未入力記録(ヘルプボタンによる簡易記録)を示すための通知マーク615(未入力記録数も表示する)を表示する。ヘルプボタン613(第1指示受付部)は、通常トップ画面601と同様に制御する。すなわち、未入力記録(ヘルプボタンによる簡易記録)を示すための通知マーク615(未入力記録数も表示する)を表示する処理は、ヘルプボタン押下により記録された第1情報(不調があったことを示す記録として、指示に係る日または日時を示す情報)が記憶されていることを通知する処理である。これにより、未入力の記録を促し頭痛の管理がされづらかった状態を解消できる。
【0057】
ステップS308では、情報処理装置100のCPU201は、ヘルプボタン603又はヘルプボタン613が押下されたか否かを判定する。ヘルプボタン(第1指示部)が押下された場合には、ステップS309へ処理を移し、記録ボタン604又は記録ボタン614が押下された場合には図4に処理を移す。図4の処理については後述する。
【0058】
ステップS309では、情報処理装置100のCPU201は、痛み入力画面701を表示して、ユーザにより入力された痛み情報を取得する。ヘルプボタンを押下した際に、頭痛発生の記録として、ヘルプボタン押下による記録である旨、ヘルプボタンが押下された日時(時刻)を取得する。なお、日時(時刻)だけでなく場所や、ユーザに入力された「痛みの強さ」や「痛みの種類」を取得しても良い。そして、取得した情報が頭痛管理アプリケーション内に記録される。
【0059】
ここで図7を用いて、ヘルプボタンを押下した際の動作を説明する。痛み入力画面701は、ヘルプボタンが押下され、日時(時刻)と場所が記録されたことを示す画面の例である。
【0060】
記録メッセージ702では、記録したことを示す情報と、その記録した内容(日時、場所)が表示される。なお、本実施形態では、日時と場所を記憶することが望ましいが、位置情報が取得できない場合もあるため、少なくとも日時情報が記憶され、表示される。つまり、不調があったことを示す記録として、少なくとも指示に係る日または日時を含む第1情報を記憶制御する処理である。本実施形態では、頭痛の記録の日時は、情報処理装置100で取得した日時を用いるが、サーバ102に要求して、サーバ102の日時を用いる構成であってもよい。
【0061】
この時、サーバ102と通信を行い、サーバ102に日時と場所を記憶してもよく、後述するステップで「日時と場所」と「痛みの強さ」と「痛みの種類」を頭痛の発生記録として送信するようにしてもよい。
【0062】
痛み入力画面701では、対処法を提示するための情報として、痛みの強さ703と、痛みの種類704を入力させる。つまり、不調に関する情報の入力を受け付ける処理である。ヘルプボタンが押下されることで、自動的に頭痛の記録が容易にでき、頭痛の記録のユーザ負担を減らすことができる。特に頭痛発生時には、不調により細かい記録を行うことは負担が大きく、頭痛の管理がされづらかったが、本実施形態のようにヘルプボタンで簡易的に頭痛の記録ができることで頭痛の管理(記録含む)を継続することができる。
【0063】
なお、ヘルプボタン603又はヘルプボタン613が押下された場合に、自動的に記録を行うものとするが、自動的に記録される前に、確認画面を表示して、ユーザが確認の上記録するようにしてもよいことは、言うまでもない。
【0064】
また、痛みの強さ、痛みの種類の入力を受け付けるよう構成したが、ヘルプボタン押下による記録時は、詳細を記録できないくらい強い痛み(強い不調)であることが想定されるため、予め痛みの強さを所定値(例えば10段階の7など)として設定しておき、当該値が自動で登録されるようにしても良い。また、痛みの種類についても入力を受け付けることなく記録できるように構成してもよい。
【0065】
ステップS310では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS309で取得した痛み情報をサーバ102に送信する。すなわち、少なくとも指示に係る日または日時を含む第1情報を記憶制御する処理である。上述したように、頭痛発生に関する時刻と場所の情報をこの処理で送信してもよい。
【0066】
なお、痛みの種類704は、「片頭痛」と「緊張型頭痛」を見分けるための質問であるため、入力させる(選択肢を提示して選択を受け付ける構成でもよい)ことが望ましいが、ユーザのこれまでの頭痛記録と今回の発生日時や場所、気象情報、ユーザの基本情報とから、「片頭痛」とサーバ102で特定できる(AIによる解析を用いて特定)場合には、入力しない構成であってもよい。また痛みの強さもユーザの傾向値をもとに決定できる場合には、情報処理装置100でユーザが入力しない構成もとることが可能である。
【0067】
また、ヘルプボタン押下による記録時は、詳細を記録できないくらい強い痛み(強い不調)であることが想定されるため、予め痛みの強さを所定値(例えば10段階の7など)として設定しておき、当該値が自動で登録されるようにしても良い。
【0068】
また、痛みの強さ・種類について入力を受け付けることなく記録できるように構成してもよい。この場合、ヘルプボタン押下による記録であることを記録しておくことで、単に詳細を記録し忘れたのではなく、詳細な記録ができないくらいの状況であったことを把握することが可能となる。その場合、記録メッセージ702と合わせて、対処法表示画面711の内容を表示するようにすることが望ましい。
【0069】
ステップS311では、サーバ102のCPU221は、情報処理装置100から送信された情報を受信し、痛み情報511に登録する。ヘルプボタン押下された場合には、少なくとも頭痛発生にかかる日時が登録され、ヘルプ登録を示すフラグ(あり)が記憶される。上述したように、痛みの強さと痛みの種類は、AIが特定する場合には、自動的に仮登録されるようにしてもよい。この場合、記録ボタン614の押下時に情報を修正するものとする。
【0070】
ステップS312では、サーバ102のCPU221は、登録された痛み情報511をもとに、対処法を決定し、決定された対処法情報を取得する。対処法の決定は、痛みの強さと痛みの種類によって決定される。具体的には不図示であるが、痛みの種類ごとに、痛みの強さに応じて対処法が決まるテーブルを保持しており、このテーブルによって対処法が決まるものとする。
【0071】
対処法としては、例えば、「鎮痛のツボ(合谷)を押す」「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)等の漢方薬を飲む」などであり、それぞれの対処に対する「説明」についてもサーバ102で管理している。ユーザが良く効くとしている対処法があれば、その対処法を提示するようにしてもよい。そのうえで、今回効かなかった場合に、痛み情報をもとに他の対処法を提示するようにしてもよい。
【0072】
また、ウェアラブル端末から取得した身体情報(血圧、心拍など)を用いて、対処法を決定するようにしてもよい。
【0073】
ステップS313では、情報処理装置100のCPU201は、サーバ102から受信した対処法情報を取得する。
【0074】
ステップS314では、情報処理装置100のCPU201は、取得した対処法情報をもとに、頭痛記録アプリケーションで表示する。表示の例は、図7の対処法表示画面711である。対処法表示画面711には、対処法とその説明(画像含む)を表示する。このように、ヘルプボタンを押下することで、頭痛記録ができると共に、その時にあった対処法が表示されることで、頭痛記録と頭痛セルフコントロールが容易になり、頭痛の管理がされづらかった状態を解消できる。簡単な記録とそのタイミングでの対処法の提示をすることで、これまで難しかったユーザによる頭痛管理の継続が可能となる。
【0075】
なお、本実施例においては未入力の記録がある旨をトップ画面を表示した際に認識できるよう通知する構成を説明したが、通知のタイミングはこれに限られない。例えば、ヘルプボタン押下による記録から所定時間が経過したタイミングや、毎日所定の時刻(例えば20時00分など)に頭痛記録アプリケーションからプッシュ通知をしても良い。このようにプッシュ通知をすることで、記録忘れをより低減させたり、症状等を忘れてしまう前に記録することが可能となる。
【0076】
次に、図4を参照して、本実施形態における、頭痛記録において、記録ボタンによる痛み情報を登録する際の処理の流れについて説明する。なお、各ステップは、情報処理装置100又はサーバ102のCPUが処理を実行するものとする。
【0077】
ステップS401では、情報処理装置100のCPU201は、未入力記録があるかを判定する。未入力記録がある場合(すなわち図6の未入力通知トップ画面611における記録ボタン614が押下された場合)には、ステップS402へ処理を移し、未入力記録がない場合(すなわち図6の未入力通知トップ画面611における記録ボタン604が押下された場合)には、ステップS403に処理を移す。
【0078】
ステップS402では、情報処理装置100のCPU201は、図8の記録選択画面801を表示する。具体的には、通常記録ボタン802に加え、未入力の記録(ヘルプボタン押下による簡易記録状態の記録)に追加で記録させるべく、未入力記録ボタン803を表示する。すなわち、未入力記録ボタン803の押下により第1情報に係る不調の記録に関する詳細情報(第2情報)を入力させるか、通常記録ボタン802の押下により新たに不調があったことを示す記録(新規入力)を入力させるかを選択する処理である。上述の通り第1情報は、ヘルプボタン押下による不調の記録指示に係る日または日時を示す情報であり、第2情報は、第1情報に係る不調の記録に関する詳細情報(第1情報以外の項目に係る情報)のことである。
【0079】
ステップS403では、情報処理装置100のCPU201は、未入力記録がないため、通常記録ボタン802を表示する。この場合、未入力記録ボタン803を選択できない状態で表示する形態であってもよい。
【0080】
ステップS404では、情報処理装置100のCPU201は、記録選択画面801で未入力記録ボタン又は記録ボタンのいずれが押下されたか否かを判断する。未入力記録ボタン803が押下された場合には、ステップS405へ処理を移し、通常記録ボタン802が押下された場合には、ステップS406へ処理を移す。
【0081】
ステップS405では、情報処理装置100のCPU201は、未入力記録日を示すカレンダー画面811を表示する。カレンダー画面811は、表示領域812に各月のカレンダー表示をすると共に、ステップS304で取得した記録情報をもとに、記録した日に記録マーク813を表示し、HELP記録した日にヘルプ記録マーク815を表示する。
【0082】
ステップS406では、情報処理装置100のCPU201は、図9に示す痛み情報入力画面901を表示する。痛み情報入力画面901では、痛みに関わる情報の詳細を入力していく画面である。例えば、頭痛の発生/終了日時、痛みの種類、痛みの程度、服薬情報、対処法の効きに関する情報902、その他痛みの対象法に関する情報、その他痛みの誘因の可能性がある情報などを入力することができる。また、頭痛がなかったことを記録として残しておくための頭痛なしボタン903と、保存ボタン904を備えている。
【0083】
ステップS407では、情報処理装置100のCPU201は、カレンダー画面811から未入力記録日の選択を受け付ける。具体的には、ヘルプ記録マーク815の選択の指示を受け付ける。
【0084】
ステップS408では、サーバ102のCPU221は、情報処理装置100から日付情報を受信し、選択された日の記録情報を痛み情報511からサーバ102が取得する。取得した記録情報(記録済みの情報)を情報処理装置100に送信する。
【0085】
ステップS409では、情報処理装置100のCPU201は、サーバ102から受信した記録済み情報を取得する。なお、記録済み情報をステップS303で全て取得している場合には、サーバ102からの受信を省略する。
【0086】
ステップS410では、情報処理装置100のCPU201は、取得した痛み情報を反映した痛み情報入力画面901を表示する。また、痛み情報を反映した痛み情報入力画面901では、ステップS314で提示した対処法が効いたか否かを登録するために、対処法の効きに関する情報902から対処法を試した後の痛みの程度の選択を受け付ける。すなわち、対処法の効きに関する情報を記憶制御する処理である。
【0087】
なお、痛みの程度を選択させるだけでなく、チェックボックスや効きのレベルを示す値を登録させる形態であってもよい。
【0088】
また、他にも追加で記録が必要な月経情報や、ストレスレベル、前兆情報、など(すなわち第1情報に係る不調記録に関する第2情報)を入力させる画面を表示させてもよい(不図示)。
【0089】
ステップS411では、情報処理装置100のCPU201は、表示された画面に従って、痛み情報の入力を受け付け、サーバ102に送信する。すなわち、ステップS410とステップS411は、第1情報に係る不調記録に関する第2情報を記憶制御する処理である。
【0090】
ステップS412では、情報処理装置100のCPU201は、保存ボタン904の押下を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合はステップS413へ進み、そうでない場合はステップS414へ進む。
【0091】
ステップS413では、サーバ102のCPU221は、保存ボタン904の押下を受け付けた場合、痛み情報入力画面901に入力された内容を保存済みとして記憶する。
【0092】
ステップS414では、サーバ102のCPU221は、痛み情報入力画面901に入力された内容を記憶する。例えば、アプリを終了するタイミングで入力された内容をサーバに送信する。なお、痛み情報入力画面901の各項目をサーバ102が常に監視しておくことで、入力された内容を常にサーバ102に送信するようにしてもよい。また、サーバ102と通信せず、入力された内容を情報処理装置100のROM202あるいは外部メモリ211に記憶させておいても良い。
【0093】
次に、図10を参照して、本実施形態におけるリマインド通知に関する処理について説明する。なお、各ステップは、情報処理装置100又はサーバ102のCPUが処理を実行するものとする。
【0094】
リマインドを通知する時刻は、事前に設定しておき、設定時刻が到来したら図10の処理が開始される。痛み情報入力画面901への記録忘れを低減させたり、内容を忘れてしまう前に記録させるために、所定の時刻にリマインドを通知するように設定を受け付ける。リマインド通知について、例えば携帯端末の起動時画面やバナーに表示させたり音声で知らせるなど、その手段はいずれの方法であっても良い。
【0095】
ステップS1001では、サーバ102のCPU221は、現在の時刻が設定された時刻であるか否かを判定する。設定時刻である場合にはステップS1002に進み、そうでない場合は設定時刻になるまで待機する。
【0096】
ステップS1002では、サーバ102のCPU221は、ヘルプボタン603の押下による記録があるかを判断する。ヘルプ記録があればステップS1003へ進み、そうでない場合はステップS1004へ進む。具体的には、ヘルプボタン603が押下された場合には、ステップS311で痛み情報511に少なくともユーザ情報、日時、ヘルプ登録の有無が記憶されるので、そのヘルプ登録の状況を見てヘルプボタン603の押下による記録があるかを判定する。
【0097】
ステップS1003では、サーバ102のCPU221は、ヘルプ記録ありとして記憶しておく。この処理に係る情報はステップS1008で、通知内容を制御する際に使用される。
【0098】
ステップS1004では、サーバ102のCPU221は、ステップS412で保存ボタンの押下を受け付け、ステップS413で痛み情報入力画面901の内容が保存済みであるか否かを判定する。保存済みである場合はステップS1005へ進み、そうでない場合はステップS1006へ進む。具体的には、リマインドが通知された日と同じ日に痛み情報511が記憶されており、かつその内容が保存済みである場合はステップS1005へ進む。
【0099】
ステップS1005では、サーバ102のCPU221は、保存済みとして記憶しておく。この処理に係る情報はステップS1008で、通知内容を制御する際に使用される。
【0100】
ステップS1006では、サーバ102のCPU221は、ステップS414で痛み情報入力画面901に対して記録された痛み情報511が記憶されているか否かを判定する。記録がある場合にはステップS1007に進み、そうでない場合はステップS1008へ進む。
【0101】
具体的には、ステップS1004で保存済みではないと判断される場合であって、ステップS414で痛み情報入力画面901の各項目に入力された痛み情報511の記録があるか否かを判定する。痛み情報511に記憶されているユーザ情報や日時と、リマインドが通知された日時とを比較して、その日の痛み情報511の記録があるかを判定する。痛み情報511が記録されている場合はステップS1007へ進む。
【0102】
ステップS1007では、サーバ102のCPU221は、詳細記録ありとして記憶しておく。この処理に係る情報はステップS1008で、通知内容を制御する際に使用される。
【0103】
ステップS1008では、サーバ102のCPU221は、ステップS1003のヘルプ記録があるか否か、ステップS1005の保存済みであるか否か、ステップS1007の詳細記録があるか否か、という各条件を参照してリマインド通知の内容を制御する。
【0104】
具体的には、まずヘルプ記録の有無によってリマインド通知の内容を異ならせる。各条件のパターンとしては以下が考えられ、それぞれのパターンに応じてリマインド通知の内容を異ならせる
【0105】
(パターンA)ヘルプ記録あり 詳細記録あり 保存済
【0106】
(パターンB)ヘルプ記録あり 詳細記録あり 未保
【0107】
(パターンC)ヘルプ記録あり 詳細記録な
【0108】
(パターンD)ヘルプ記録なし 詳細記録あり 保存済
【0109】
(パターンE)ヘルプ記録なし 詳細記録あり 未保
【0110】
(パターンF)ヘルプ記録なし 詳細記録なし
内容として例えば、(パターンA)の場合、ヘルプ機能を使う程(すぐに対処法が知りたいと思う程)の強い痛みがあったことへの慰めと、痛み情報入力画面901の編集をするかの確認に関する通知を行う。(パターンB)の場合、ヘルプ機能を使う程(すぐに対処法が知りたいと思う程)の強い痛みがあったことへの慰めと、痛み情報入力画面901への追記を促す通知を行う。(パターンC)の場合、ヘルプ機能を使う程(すぐに対処法が知りたいと思う程)の強い痛みがあったことへの慰めと、痛み情報入力画面901への記録を促す通知を行う。
【0111】
(パターンD)の場合、痛み情報入力画面901へ頭痛の記録をしたことを褒めるような内容と、追記や修正が必要かの確認に関する通知を行う。(パターンE)の場合、痛み情報入力画面901へ頭痛の記録をしたことを褒めるような内容と、未記入項目への記録を促すような通知を行う。(パターンF)の場合、その日は頭痛がなかったかの確認と、もし頭痛が起こっていれば痛み情報入力画面901への入力を促すような通知を行う。
【0112】
また、詳細情報の入力が完了しているか否かに応じて通知の内容を異ならせるようにしても良い。入力が完了している状態とは、例えば保存ボタンが押下済みである場合や、すべての項目に対して入力されている場合や、必須項目として設定されている項目に対して入力されている場合等を指す。詳細情報の入力が完了している場合は、記録が完了していることを褒める旨の通知を行う。一方で、これらに該当しない場合は、入力が未完了の状態であって、痛み情報入力画面901への入力を促す旨の通知を行う。
【0113】
条件に応じて通知内容を異ならせることにより、その日頭痛が起こったか否かを再確認することができ、頭痛が起きていればそれがヘルプボタンを押すほどの痛みだったか否かを思い起こさせることができる。これにより、状況を記録する上で、頭痛が起こったときの記憶を思い出させ、より正確な情報を記録できる。また、内容を保存したか否かをリマインド通知から把握することができる。また、通知内容が変わることにより、頭痛に関する記録に対するユーザの意欲の向上が期待される。なお、メッセージの内容は一例であり、ヘルプ記録ありの場合に今は頭痛が収まったか気遣うような内容や、励ますような内容を通知する等、パターンに応じて内容が異なり、そのパターンに合うようなメッセージであればどのような内容でもよい。
【0114】
ステップS1009では、情報処理装置100のCPU201は、S1008で制御された内容をタッチパネル209上に表示する。図11(a)にリマインド通知の一例を示す。リマインド通知には、S1008における条件に応じたメッセージ1101と、頭痛記録アプリケーションにおいて登録された人物の画像1102を表示させる。例えば、ユーザの好みの人物の画像を登録したり、家族や友人等の画像を登録できる。ユーザの好みの人物の画像や親しい人物の画像を登録しておき、その人物の画像とともに通知をすることで、その人物から記録を促されているように感じさせることが可能となるため、頭痛に関する記録に対するユーザの意欲の向上が期待される。なお、登録画像は、人物の顔画像に限らず、アイコン用画像や風景画像等の任意の画像を登録してもよい。
【0115】
ステップS1010では、情報処理装置100のCPU201は、リマインド通知に対しての選択を受け付けたか否かを判定する。選択を受け付けた場合には、ステップS1011に進み、そうでない場合は処理を終了させる。リマインド通知の選択方法は、例えばリマインド通知をタップ、スワイプ、長押し等を含む。
【0116】
ステップS1011では、サーバ102のCPU221は、ステップS1003のヘルプ記録があるか否かを判定する。ヘルプ記録がある場合はステップS1012へ進み、そうでない場合はステップS1015へ進む。
【0117】
ステップS1012では、サーバ102のCPU221は、関連する対処法を情報処理装置100に送信する。具体的には、ヘルプボタンの押下を受け付けた際に表示された対処法、すなわちステップS314で表示された対処法を特定し、情報処理装置100に送信する。
【0118】
ステップS1013では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS1012で送信された対処法を受信し、タッチパネル209上に表示する。対処法確認画面1110の一例を図11(b)に示す。
【0119】
対処法確認画面1110では、頭痛後の痛み状況1111の選択と、やってみたボタン1112、頭痛記録ボタン1113への選択を受け付ける。
【0120】
頭痛後の痛み状況1111の選択では、例えば頭痛が起こってから2時間後の痛みの状況に関して、「なし」「軽度」「中度」「重度」から選択を受け付ける。また、対処法表示領域には、ステップS314で提示された対処法と、その対処法を試したか否かの選択を受け付けるためのやってみたボタン1112と、対処法の詳細な説明文を表示させる。やってみたボタン1112の押下を受け付けると、痛み情報511に提示された対処法を試した旨の情報を記憶する。やってみたボタン1112の押下を受け付けたか否かに応じて、痛み情報入力画面901の入力項目を変更してもよい。例えば、やってみたボタン1112の押下を受け付けた場合、痛み情報入力画面901では提示された対処法が効いたか否かの入力項目を表示させる。また、頭痛記録ボタン1113への選択を受け付けると、痛み情報入力画面901へ遷移する。
【0121】
ヘルプ記録があった場合に、再度対処法を表示させることで、頭痛があった際にどういう対処法が表示されたかをユーザに思い起こさせる。それにより、提示された対処法を試したか否か、また対処法に効き目があったか否かを正確に記録させることができる。提示された対処法の効き目がなかった場合、次にヘルプボタン603の押下を受け付けたときに、その対処法は表示にしないように制御することができる。
【0122】
なお、やってみたボタン1112ではなく、図12で示すような効果ありボタン1201を表示させてもよい。効果ありボタン1201の押下を受け付けると、痛み情報511の「効き方」の情報に「効き有」と記憶しておく。効果ありボタン1201の押下を受け付けずに、頭痛記録ボタン1113の選択を受け付けると、「効き無」と記憶しておく(もしくは、空欄としておく)。頭痛記録ボタン1113への選択を受け付けると、痛み情報入力画面901へ遷移する。
【0123】
ステップS1014では、情報処理装置100のCPU201は、頭痛記録ボタン1113の押下を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合はステップS1015へ進み、そうでない場合は対処法確認画面1110を表示させておく。
【0124】
ステップS1015では、サーバ102のCPU221は、関連する痛み情報入力画面901を情報処理装置100に送信する。具体的には、リマインドが通知された日と、同じ日に記憶された痛み情報511を含む痛み情報入力画面901を情報処理装置100に送信する。該当する痛み情報入力画面901がない場合、新たな痛み情報入力画面901を送信する。
【0125】
ステップS1016では、情報処理装置100のCPU201は、受信した痛み情報入力画面901をタッチパネル209上に表示させる。痛み情報入力画面901はすべての項目を入力する必要はなく、未入力項目があるまま保存ボタン904の押下を受け付けることができる。なお、必須項目(例えば、日時や痛みの種類、痛みの程度の項目等)と任意項目を用意しても良い。また、(パターンF)の場合、各項目の入力を受け付けることなく、頭痛なしボタン903の押下を受け付けることで、その日は頭痛がなかったことを記憶させる。なお、ステップS1003のヘルプ記録ありやステップS1007の詳細記録ありの場合、例えば頭痛なしボタン903を表示しなかったりグレーアウトさせておくことによって、頭痛なしボタン903の押下を受け付けられないように制御してもよい。
【0126】
ステップS1017では、情報処理装置100のCPU201は、保存ボタン904の押下を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合ステップS1018へ進み、そうでない場合は痛み情報入力画面901を表示させておく。
【0127】
ステップS1018では、サーバ102のCPU221は、痛み情報入力画面901に入力された内容を、保存済みの痛み情報511として記憶させておく。
【0128】
ステップS1019では、サーバ102のCPU221は、入力完了後メッセージを情報処理装置100に送信する。
【0129】
ステップS1020では、情報処理装置100のCPU201は、受信した入力完了後メッセージ1120をタッチパネル209上に表示させる。入力完了後メッセージの一例を、図11(c)に示す。入力完了後メッセージ1120には、入力が完了した旨の内容と、「明日は頭痛がありませんように」等のような希望の意味を込めたメッセージを表示させる。
【0130】
以上、本実施形態によれば、頭痛などの不調の記録をより適切に管理することが可能となる。
【0131】
なお、本実施形態では、ユーザ操作による押下指示は、タッチパネルからの選択操作であっても、外部デバイスを操作する、或いは、ジェスチャーによる操作であってもよい。また、情報処理装置100とサーバ102の通信は情報の入力のたびに通信を行い、情報の送受信を行ってもよい。
【0132】
なお、本実施形態では、情報処理装置100とサーバ102が通信を行う構成であるが、情報処理装置100のみで完結させてもよい。すなわち、サーバ102によって実行される処理について、代わりに情報処理装置100で実行させてもよい。例えば、本実施形態では、サーバ102で痛み情報511を記憶させているが、情報処理装置100のROM202あるいは外部メモリ211に記憶させておいても良い。これにより、別途サーバ102を用意することなく、頭痛記録アプリケーションを実行できる。
【0133】
尚、本実施形態は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0134】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0135】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0136】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などもある。
【0137】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0138】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0139】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0140】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0141】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0142】
尚、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば頭痛に限らない用途で実施することができる。
【符号の説明】
【0143】
100 情報処理装置(携帯端末等)
101 ネットワーク
102 サーバ
201 CPU
202 ROM
203 RAM
209 タッチパネル
211 外部メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの不調に関する記録を第1の指示または第2の指示により受け付ける受付手段と、
不調に関する記録を促す通知をする通知手段と、
第1の指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2の指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知手段による通知の内容を異ならせる制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1の指示を受け付けたことによる記録がある場合、前記通知手段による通知の内容を、不調が発生したユーザを慰める旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、さらに、前記詳細情報が未入力の場合、前記通知手段による通知の内容を、詳細情報の入力を促す旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記詳細情報の入力が未完了である場合、前記通知手段による通知の内容を、当該詳細情報の入力を促す旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記詳細情報の入力が完了している場合、前記通知手段による通知の内容を、記録を完了したことを褒める旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1の指示を受け付けたことによる記録および前記詳細情報の入力がない場合、前記通知手段による通知の内容を、不調の発生の有無を確認する旨のメッセージを含む内容にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記通知に対する操作を受け付けた場合、前記詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第1の指示を受け付けたことによる記録が有る場合であって、前記通知に対する操作を受け付けた場合、前記第1の指示を受け付けたことに応じてユーザに対して通知された不調への対処法に対する評価を受け付ける画面を表示し、その後詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記第1の指示を受け付けたことによる記録がない場合であって、前記通知に対する操作を受け付けた場合、前記対処法に対する評価を受け付ける画面を表示することなく、詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記第1の指示を受け付けたことによる記録および前記詳細情報の入力がない場合であって、前記通知に対する操作を受け付けた場合、不調が発生しなかった旨の情報を記録する指示を受け付ける受付部を表示するよう制御することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記通知手段は、前記詳細情報の入力を受け付ける画面に入力された情報を保存するための指示を受け付けた場合、入力が完了した旨のメッセージを通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記通知手段は、予めユーザによって設定された時刻に前記不調に関する記録を促す通知をすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記通知手段は、人物の顔画像とともに、前記通知をすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記受付手段により第1の指示を受け付けた場合は、ユーザの不調に関する詳細情報の入力を受け付ける画面を表示することなくユーザに対して不調に対する対処法を表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記受付手段により前記第2の指示を受け付けた場合は、詳細情報の入力を受け付ける画面を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記不調とは、頭痛、腰痛、神経痛、めまい、耳鳴り、倦怠感の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記受付手段は、
前記第1の指示を第1の指示受付部に対する操作により受け付けることを特徴とし、
前記第2の指示を第2の指示受付部に対する操作により受け付けることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項18】
ユーザの不調に関する記録を第1の指示または第2の指示によりにより受け付ける受付ステップと、
不調に関する記録を促す通知をする通知ステップと、
第1の指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2の指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知ステップによる通知の内容を異ならせる制御ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項19】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
ユーザの不調に関する記録を第1の指示または第2の指示により受け付ける受付手段と、
不調に関する記録を促す通知をする通知手段と、
第1の指示を受け付けたことによる記録の有無と、第2の指示を受け付けた場合に受け付ける不調に関する詳細情報の入力状況とに基づき、前記通知手段による通知の内容を異ならせる制御手段と、
を備えることを特徴とする。