(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164879
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】洋上風力基礎
(51)【国際特許分類】
E02D 27/52 20060101AFI20241121BHJP
H02G 9/00 20060101ALI20241121BHJP
H02G 1/10 20060101ALI20241121BHJP
E02D 27/32 20060101ALI20241121BHJP
F03D 13/25 20160101ALI20241121BHJP
B63B 35/00 20200101ALI20241121BHJP
【FI】
E02D27/52 A
H02G9/00
H02G1/10
E02D27/32 A
F03D13/25
B63B35/00 T
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080565
(22)【出願日】2023-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】306022513
【氏名又は名称】日鉄エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100134359
【弁理士】
【氏名又は名称】勝俣 智夫
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100217249
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100221279
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健吾
(74)【代理人】
【識別番号】100207686
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 恭宏
(74)【代理人】
【識別番号】100224812
【弁理士】
【氏名又は名称】井口 翔太
(72)【発明者】
【氏名】大嶽 敦郎
(72)【発明者】
【氏名】風野 裕明
(72)【発明者】
【氏名】森下 和帆
(72)【発明者】
【氏名】松井 綾乃
(72)【発明者】
【氏名】福田 渚
(72)【発明者】
【氏名】中野 雄太
【テーマコード(参考)】
2D046
3H178
5G352
5G369
【Fターム(参考)】
2D046DA05
2D046DA62
3H178AA25
3H178AA43
3H178BB77
5G352EA02
5G369BB01
5G369CA09
5G369CB01
(57)【要約】
【課題】内部の空間を有効活用できる洋上風力基礎を提供することを目的とする。
【解決手段】洋上風車200のタワー200Tを支持する洋上風力基礎100であって、洋上風力基礎100の内部に設けられる複数のフロアを備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋上風車のタワーを支持する洋上風力基礎であって、
前記洋上風力基礎の内部に設けられる複数のフロア、
を備えることを特徴とする洋上風力基礎。
【請求項2】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の洋上風力基礎。
【請求項3】
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのうち、一番下のフロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の洋上風力基礎。
【請求項4】
前記第1吊り下げユニットは、前記一番下のフロアの床の上に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の洋上風力基礎。
【請求項5】
前記洋上風車以外の洋上風車からの電力を送電するための第2海底ケーブルと、
前記第2海底ケーブルを吊り下げる第2吊り下げユニットと、
を更に備え、
前記第2吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の洋上風力基礎。
【請求項6】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックスは、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアと同じフロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項7】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックスは、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアと異なるフロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項8】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスと、
第2ジャンクションボックスと、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項9】
前記第1ジャンクションボックスと前記第2ジャンクションボックスとは、前記複数のフロアのうち別々の前記フロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項8に記載の洋上風力基礎。
【請求項10】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックスは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、
前記第1ジャンクションボックスが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられ、
前記開口の位置は、前記第1ジャンクションボックスの位置に対応する、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項11】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、
前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられ、
前記開口の位置は、前記第1吊り下げユニットの位置に対応する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項12】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、
前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアには、前記第1ジャンクションボックスが設けられ、
前記第1吊り下げユニットの位置と前記第1ジャンクションボックスの位置とは、対応する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項13】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルが挿入されるJチューブと、
前記Jチューブを吊り下げることで前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項14】
前記タワーを支持するトランジションピース、
を更に備え、
前記複数のフロアは、前記トランジションピースの内部に設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に洋上風力基礎。
【請求項15】
前記洋上風力基礎は、ジャケット構造体であり、
前記トランジションピースは、前記タワーを支持するセンターパイプを含み、
前記複数のフロアは、前記センターパイプの内部に設けられる、
ことを特徴とする請求項14に記載の洋上風力基礎。
【請求項16】
前記複数のフロアのうち、一番上のフロアは、前記タワーと前記洋上風力基礎とをボルトで締結する作業を行うためのフロアである、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項17】
前記複数のフロアのうち、一番下のフロアは、前記洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを吊り下げる作業を行うためのフロアである、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項18】
前記複数のフロアのうち、一番下のフロア及び一番上のフロア以外のフロアは、前記洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを機器に接続する作業を行うためのフロアである、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上風力基礎に関する。
【背景技術】
【0002】
海上において洋上風車を支持するために、洋上風力基礎が用いられることがある。例えば、特許文献1では、中空構造要素と、中空構造要素に設けられるケーブル引き込み口、第1のプラットフォーム、及び貫流開口部を備えた洋上風力発電施設が開示されている。当該洋上風力発電施設では、中空構造要素の内部と中空構造要素の外部との間の媒体交換に影響を及ぼすために、少なくとも1つの能動的な制御要素が貫流開口部にフロー接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
洋上風力基礎においては、洋上風力基礎の内部の空間を有効活用することが求められる。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、内部の空間を有効活用できる洋上風力基礎を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の態様1に係る洋上風力基礎は、洋上風車のタワーを支持する洋上風力基礎であって、前記洋上風力基礎の内部に設けられる複数のフロアを備えることを特徴とする。
【0007】
態様1に係る発明によれば、洋上風力基礎の内部には、複数のフロアが設けられている。これにより、洋上風力基礎の内部のスペースを有効活用することができる。
【0008】
<2>本発明の態様2に係る洋上風力基礎は、態様1に係る洋上風力基礎において、前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、を備え、前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられることを特徴とする。
【0009】
態様2に係る発明によれば、洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルは、第1吊り下げユニットによって吊り下げられる。第1吊り下げユニットは、洋上風力基礎が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、第1海底ケーブル及び第1吊り下げユニットに対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、第1海底ケーブル及び第1吊り下げユニットに対する作業を行いやすくすることができる。
【0010】
<3>本発明の態様3に係る洋上風力基礎は、態様2に係る洋上風力基礎において、前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのうち、一番下のフロアに設けられることを特徴とする。
【0011】
態様3に係る発明によれば、第1吊り下げユニットは、洋上風力基礎が備える複数のフロアのうち、一番下のフロアに設けられる。これにより、例えば、第1吊り下げユニットを一番下のフロア以外のフロアに設けることによって一番下のフロアの内部を第1海底ケーブルや第1吊り下げユニットが占めることを抑えること、ができる。よって、洋上風力基礎の内部の空間を有効活用することができる。
【0012】
<4>本発明の態様4に係る洋上風力基礎は、態様3に係る洋上風力基礎において、前記第1吊り下げユニットは、前記一番下のフロアの床の上に設けられることを特徴とする。
【0013】
態様4に係る発明によれば、第1吊り下げユニットは、一番下のフロアの床の上に設けられる。これにより、例えば、第1海底ケーブルを洋上風力基礎の内部に引き込む作業を容易且つ安全に行うことができる。
【0014】
<5>本発明の態様5に係る洋上風力基礎は、態様1から態様4のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記洋上風車以外の洋上風車からの電力を送電するための第2海底ケーブルと、前記第2海底ケーブルを吊り下げる第2吊り下げユニットと、を更に備え、前記第2吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられることを特徴とする。
【0015】
態様5に係る発明によれば、洋上風力基礎は、当該洋上風力基礎が支持する洋上風車以外の洋上風車からの電力を送電するための第2海底ケーブルを更に備える。第2海底ケーブルは、第2吊り下げユニットによって吊り下げられる。第2吊り下げユニットは、洋上風力基礎が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、第2海底ケーブル及び第2吊り下げユニットに対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、第2海底ケーブル及び第2吊り下げユニットに対する作業を行いやすくすることができる。
【0016】
<6>本発明の態様6に係る洋上風力基礎は、態様2から態様5のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、を更に備え、前記第1ジャンクションボックスは、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアと同じフロアに設けられることを特徴とする。
【0017】
態様6に係る発明によれば、洋上風力基礎において、第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスは、第1吊り下げユニットが設けられるフロアと同じフロアに設けられる。これにより、第1吊り下げユニットによって吊り下げられた第1海底ケーブルの先端を、第1ジャンクションボックスの近くに配置することができる。よって、第1海底ケーブルを第1ジャンクションボックスに接続する作業を行いやすくすることができる。
【0018】
<7>本発明の態様7に係る洋上風力基礎は、態様2から態様5のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、を更に備え、前記第1ジャンクションボックスは、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアと異なるフロアに設けられることを特徴とする。
【0019】
ここで、例えば、洋上風力基礎において、第1海底ケーブルと第1ジャンクションボックスとが同じフロアに設けられる場合、第1海底ケーブルと第1ジャンクションボックスとを接続する際、第1海底ケーブルの先端を第1ジャンクションボックスの方向へ曲げる必要が生じる場合がある。
態様7に係る発明によれば、洋上風力基礎において、第1ジャンクションボックスは、第1吊り下げユニットが設けられるフロアと異なるフロアに設けられる。これにより、例えば、第1海底ケーブルを、第1ジャンクションボックスの下から接続することができる。よって、例えば、第1海底ケーブルを曲げることを抑えることができる。また、例えば、洋上風力基礎において第1海底ケーブルと第1ジャンクションボックスとを同じフロアに設ける場合と比較して、フロアの大きさを小さくすることができる。
【0020】
<8>本発明の態様8に係る洋上風力基礎は、態様2から態様7のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスと、第2ジャンクションボックスと、を更に備え、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスは、前記複数のフロアのいずれかに設けられることを特徴とする。
【0021】
態様8に係る発明によれば、第1ジャンクションボックス及び第2ジャンクションボックスは、洋上風力基礎が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、第1ジャンクションボックス及び第2ジャンクションボックスに対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、第1ジャンクションボックス及び第2ジャンクションボックスに対する作業を行いやすくすることができる。
【0022】
<9>本発明の態様9に係る洋上風力基礎は、態様8に係る洋上風力基礎において、前記第1ジャンクションボックスと前記第2ジャンクションボックスとは、前記複数のフロアのうち別々の前記フロアに設けられることを特徴とする。
【0023】
態様9に係る発明によれば、第1ジャンクションボックスと第2ジャンクションボックスとは、複数のフロアのうち別々のフロアに設けられる。これにより、第1ジャンクションボックスと第2ジャンクションボックスとが同じフロアに設けられた場合と比較して、フロア内が混雑することを抑えることができる。
【0024】
<9>本発明の態様9に係る洋上風力基礎は、態様2から態様8のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、を更に備え、前記第1ジャンクションボックスは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、前記第1ジャンクションボックスが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられ、前記開口の位置は、前記第1ジャンクションボックスの位置に対応することを特徴とする。
【0025】
態様9に係る発明によれば、第1ジャンクションボックスが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられる。開口の位置は、第1ジャンクションボックスの位置に対応する。これにより、例えば、第1ジャンクションボックスに接続されたケーブルが上方に延びるように配置される場合に、第1ジャンクションボックスに接続されたケーブルが、第1ジャンクションボックスが設けられたフロアの1つ上のフロアの床を通過しやすくすることができる。よって、例えば、洋上風力基礎の内部におけるケーブルの収まりを良くすることができる。また、例えば、第1海底ケーブルを曲げることを抑えることができる。
【0026】
<10>本発明の態様10に係る洋上風力基礎は、態様1から態様9のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、を備え、前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられ、前記開口の位置は、前記第1吊り下げユニットの位置に対応することを特徴とする。
【0027】
態様10に係る発明によれば、第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられる。開口の位置は、第1吊り下げユニットの位置に対応する。これにより、例えば、第1吊り下げユニットによって吊り下げられた第1海底ケーブルが上方に延びるように配置される場合に、第1海底ケーブルが、第1吊り下げユニットが設けられたフロアの1つ上のフロアの床を通過しやすくすることができる。よって、例えば、洋上風力基礎の内部における第1海底ケーブルの収まりを良くすることができる。また、例えば、第1海底ケーブルを曲げることを抑えることができる。
【0028】
<11>本発明の態様11に係る洋上風力基礎は、態様1から態様10のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスと、を備え、前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアには、前記第1ジャンクションボックスが設けられ、前記第1吊り下げユニットの位置と前記第1ジャンクションボックスの位置とは、対応することを特徴とする。
【0029】
態様11に係る発明によれば、第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットは、洋上風力基礎が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアには、第1ジャンクションボックスが設けられる。第1吊り下げユニットの位置と第1ジャンクションボックスの位置とは、対応する。これにより、例えば、第1海底ケーブルを、第1ジャンクションボックスの下から接続することができる。よって、例えば、第1海底ケーブルを曲げることを抑えることができる。また、例えば、第1海底ケーブルと第1ジャンクションボックスとを同じフロアに設ける場合と比較して、フロアの大きさを小さくすることができる。
【0030】
<12>本発明の態様12に係る洋上風力基礎は、態様1から態様11のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、前記第1海底ケーブルが挿入されるJチューブと、前記Jチューブを吊り下げることで前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、を備え、前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられることを特徴とする。
【0031】
態様12に係る発明によれば、Jチューブを吊り下げることで第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットは、複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、Jチューブを吊り下げる第1吊り下げユニットに対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、Jチューブを吊り下げる第1吊り下げユニットに対する作業を行いやすくすることができる。
【0032】
<13>本発明の態様13に係る洋上風力基礎は、態様1から態様12のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記タワーを支持するトランジションピース、を更に備え、前記複数のフロアは、前記トランジションピースの内部に設けられることを特徴とする。
【0033】
態様13に係る発明によれば、洋上風力基礎において、複数のフロアは、洋上風車のタワーを支持するトランジションピースの内部に設けられる。これにより、トランジションピースの内部の空間を有効活用することができる。
【0034】
<14>本発明の態様14に係る洋上風力基礎は、態様13に係る洋上風力基礎において、前記洋上風力基礎は、ジャケット構造体であり、前記トランジションピースは、前記タワーを支持するセンターパイプを含み、前記複数のフロアは、前記センターパイプの内部に設けられることを特徴とする。
【0035】
態様14に係る発明によれば、トランジションピースは、タワーを支持するセンターパイプを含む。洋上風力基礎において、複数のフロアは、センターパイプの内部に設けられる。これにより、トランジションピースにおけるセンターパイプの内部の空間を有効活用することができる。
【0036】
<15>本発明の態様15に係る洋上風力基礎は、態様1から態様14のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記複数のフロアのうち、一番上のフロアは、前記タワーと前記洋上風力基礎とをボルトで締結する作業を行うためのフロアであることを特徴とする。
【0037】
態様15に係る発明によれば、複数のフロアのうち、一番上のフロアは、タワーと洋上風力基礎とをボルトで締結する作業を行うためのフロアである。これにより、洋上風車のタワーと洋上風力基礎との接続作業を容易に行うことができる。
【0038】
<16>本発明の態様16に係る洋上風力基礎は、態様1から態様15のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記複数のフロアのうち、一番下のフロアは、前記洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを吊り下げる作業を行うためのフロアであることを特徴とする。
【0039】
態様16に係る発明によれば、複数のフロアのうち、一番下のフロアは、洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを吊り下げる作業を行うためのフロアである。これにより、例えば、海底ケーブルの周囲に、洋上風力基礎から海底ケーブルを吊り下げる作業に支障をきたす物が位置することを抑えることができる。よって、海底ケーブルを洋上風力基礎から吊り下げる作業を容易に行うことができる。
【0040】
<17>本発明の態様17に係る洋上風力基礎は、態様1から態様16のいずれか1つに係る洋上風力基礎において、前記複数のフロアのうち、一番下のフロア及び一番上のフロア以外のフロアは、前記洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを機器に接続する作業を行うためのフロアであることを特徴とする。
【0041】
態様17に係る発明によれば、複数のフロアのうち、一番下のフロア及び一番上のフロア以外のフロアは、洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを機器に接続する作業を行うためのフロアである。これにより、洋上風力基礎に吊り下げられた海底ケーブルと、洋上風力基礎の内部に設けられた機器と、の接続作業を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、内部の空間を有効活用できる洋上風力基礎を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】第1実施形態に係る洋上風力基礎の正面図である。
【
図2】第1実施形態に係るトランジションピースが備える複数のフロアの拡大図である。
【
図3】第1実施形態に係る吊り下げユニット周辺の拡大図である。
【
図4】第1実施形態に係る第1フロアの平面図である。
【
図5】第1実施形態に係る第2フロアの平面図の第1例である。
【
図6】第1実施形態に係る第2フロアの平面図の第2例である。
【
図7】第1実施形態に係る第3フロアの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る洋上風力基礎100を説明する。
図1は、本実施形態に係る洋上風力基礎100の正面図である。
洋上風力基礎100は、例えば、海上に配置される。このことで、本実施形態に係る洋上風力基礎100は、洋上風車200のタワー200Tを支持する。洋上風力基礎100は、例えば、同一のウインドファーム又は海域に複数設けられる。この時、複数の洋上風力基礎100の設計は共通であることが好ましい。
【0045】
図1に示すように、本実施形態に係る洋上風力基礎100は、ジャケット構造体である。すなわち、洋上風力基礎100は、タワー200Tを支持するセンターパイプ11を含むトランジションピース10と、海底に打設された杭Pに接続され、トランジションピース10を支持する複数のレグ20と、複数のレグ20同士を接続して洋上風力基礎100の構造を補強するブレース30と、を備える。
本実施形態において、センターパイプ11の上端とタワー200Tの下端とは、
図2に示すように、それぞれ互いに設けられたフランジTF同士をボルト締結することによって接続される。このため、センターパイプ11とタワー200Tとの接続箇所は、目視により確認可能である。なお、フランジTFは、例えば、
図2に示すように、センターパイプ11の上端及びタワー200Tの下端の縁から、それぞれの内側に向けて延びるように形成される。このことで、作業者はフランジTF同士のボルト締結を、センターパイプ11の内部に立った状態で行うことができる。なお、フランジTF同士の接続をより強くする場合、フランジTFは、センターパイプ11の上端及びタワー200Tの下端の縁から、それぞれの内側及び外側に向けて延びるように形成されてもよい。
更に、洋上風力基礎100は、洋上風車200からの電力を送電するために、上記各構成に加えて、海底ケーブル40を備える。洋上風力基礎100は、海底ケーブル40を支持するために、Jチューブ50と、吊り下げユニット60と、ジャンクションボックス70と、を備える(詳細は後述する)。
【0046】
(複数のフロアについて)
図2は、本実施形態に係るトランジションピース10が備える複数のフロアの拡大図である。
図2に示すように、洋上風力基礎100の内部には、複数のフロアが設けられている。複数のフロアは、例えば、洋上風車200からの電力を送電するための設備を配置するために設けられる。また、複数のフロアは、例えば、洋上風力基礎100と洋上風車200のタワー200Tとを接続するために用いられる。
【0047】
図2に示すように、複数のフロアは、トランジションピース10の内部に設けられる。より具体的には、複数のフロアは、トランジションピース10に含まれるセンターパイプ11の内部に設けられる。
複数のフロアは、少なくとも3つ設けられる。すなわち、本実施形態において、洋上風力基礎100は、第1フロアF1と、第2フロアF2と、第3フロアF3と、を備える。
【0048】
図4は、第1フロアF1の平面図である。
第1フロアF1は、複数のフロアのうち、一番下のフロアである。第1フロアF1は、例えば、洋上風車200からの電力を送電するための海底ケーブル40を吊り下げる作業を行うためのフロアである。第1フロアF1には、海底ケーブル40を含む各種ケーブルが比較的多く配置される。このため、第1フロアF1には、例えば、ケーブル以外の構成が配置されないことが好ましい。
【0049】
図5は、本実施形態に係る第2フロアF2の平面図の第1例である。
図6は、本実施形態に係る第2フロアF2の平面図の第2例である。
第2フロアF2は、第1フロアF1の1つ上に位置するフロアである。上述のように、洋上風力基礎100において、フロアは少なくとも3つ設けられる。したがって、第2フロアF2は、複数のフロアのうち、一番下のフロア及び一番上のフロア以外のフロアである。第2フロアF2は、例えば、洋上風車200からの電力を送電するための海底ケーブル40を機器に接続する作業を行うためのフロアである。なお、海底ケーブル40が接続される機器とは、例えば、後述するジャンクションボックス70である。すなわち、第2フロアF2には、例えば、ジャンクションボックス70が配置される。
【0050】
図7は、本実施形態に係る第3フロアF3の平面図である。
第3フロアF3は、複数のフロアのうち、一番上のフロアである。本実施形態において、第3フロアF3は、トランジションピース10のセンターパイプ11の上端を含む。第3フロアF3は、洋上風車200のタワー200Tと洋上風力基礎100とをボルトで締結する作業を行うためのフロアである。すなわち、第3フロアF3は、洋上風車200のタワー200Tの下端とセンターパイプ11の上端とをボルト締結により接続する際に、作業者が立つフロアである。作業者が洋上風車200のタワー200Tの下端とセンターパイプ11の上端とのボルト締結を行いやすくするために、第3フロアF3の床から、センターパイプ11の上端までの距離は、作業者の腰の高さ程度が好ましく、例えば、1.2m程度である。このことで、作業者は、第3フロアF3の床の上に脚立などを設けずに立った状態で、フランジTFの上側からボルト締結を行うことができる。
【0051】
図5~
図7に示すように、第2フロアF2及び第3フロアF3には、開口FOが設けられることがある。開口FOは、例えば、複数のフロアにケーブルを配線する作業を行う際にのみ設けられる。ケーブルを配線する作業を行う時以外に開口FOが設けられないようにすることで、例えば、作業者がフロアの上を安全に移動できるようにすることができる。又は、開口FOは、ケーブルがフロアとフロアの間を通過できるように、洋上風力基礎100の供用中において常時設けられていてもよい。
【0052】
なお、上述した第3フロアF3におけるボルト締結の作業を行いやすくするために、第3フロアF3において、センターパイプ11の内壁から少なくとも0.8mの領域には、開口FOが設けられないことが好ましい。
フロアに設けられる開口FOのその他の詳細については後述する。
【0053】
(洋上風車200からの電力を送電する構成について)
図1及び
図2に示すように、洋上風力基礎100は、洋上風車200からの電力を送電するための構成として、海底ケーブル40を備える。洋上風力基礎100は、海底ケーブル40を支持するために、Jチューブ50と、吊り下げユニット60と、ジャンクションボックス70と、を備える。
【0054】
海底ケーブル40は、海底に敷設される。海底ケーブル40は、洋上風力基礎100の内部に設けられた機器に接続されるために、海底から上方に向けて延びる。
海底ケーブル40は、例えば、第1海底ケーブル41と、第2海底ケーブル42と、を備える。すなわち、洋上風力基礎100には、第1海底ケーブル41と、第2海底ケーブル42と、が接続される。以下、第1海底ケーブル41と第2海底ケーブル42とを区別しない場合に、海底ケーブル40という。
【0055】
第1海底ケーブル41は、洋上風力基礎100が支持する洋上風車200からの電力を送電するために設けられる。すなわち、第1海底ケーブル41は、例えば、洋上風力基礎100が支持する洋上風車200と、不図示の変電施設とを接続する。
第2海底ケーブル42は、
図1に示す洋上風力基礎100が支持する洋上風車200以外の洋上風車200からの電力を送電するために設けられる。ここで、上述のように、洋上風車200のタワー200Tを支持する洋上風力基礎100は、同一のウインドファーム又は海域に複数設けられる。すなわち、同一のウインドファーム又は海域において、洋上風車200は複数設けられる。第2海底ケーブル42は、上述のように複数設けられた洋上風車200同士を接続する。
【0056】
図2に示すように、Jチューブ50は、内部に海底ケーブル40が挿入される。換言すれば、Jチューブ50は、内部に海底ケーブル40を収容する。Jチューブ50は、洋上風力基礎100において上下方向に沿って設けられる。すなわち、ジャケット構造体である洋上風力基礎100において、Jチューブ50は、例えば、レグ20に沿って設けられる。このことで、Jチューブ50は、海底から上方に延びる海底ケーブル40を保護する。
Jチューブ50は、例えば、第1Jチューブ51と、第2Jチューブ52と、を備える。以下、第1Jチューブ51と第2Jチューブ52とを区別しない場合に、Jチューブ50という。
【0057】
第1Jチューブ51には、第1海底ケーブル41が挿入される。このことで、第1Jチューブ51は、第1海底ケーブル41を保護する。第1Jチューブ51は、例えば、ジャケット構造体である洋上風力基礎100が備える複数のレグ20のうちの1つに設けられる。このとき、第1Jチューブ51は、例えば、レグ20のうち、洋上風力基礎100の外側に面しない位置に設けられる。これにより、例えば、ジャケット構造体の外側から接近する漂流物等が、第1Jチューブ51に衝突しにくくなるようにする。
【0058】
第2Jチューブ52には、第2海底ケーブル42が挿入される。このことで、第2Jチューブ52は、第2海底ケーブル42を保護する。第2Jチューブ52は、例えば、ジャケット構造体である洋上風力基礎100が備える複数のレグ20のうち、第1Jチューブ51が設けられたレグ20以外のレグ20のうちの1つに設けられる。このとき、第2Jチューブ52は、例えば、レグ20のうち、洋上風力基礎100の外側に面しない位置に設けられる。これにより、例えば、ジャケット構造体の外側から接近する漂流物等が、第2Jチューブ52に衝突しにくくなるようにする。
【0059】
吊り下げユニット60は、海底ケーブル40を吊り下げるために用いられる。具体的には、
図3に示すように、吊り下げユニット60は、例えば、Jチューブ50の端部に取り付けられ、洋上風力基礎100の備える複数のフロアのいずれかに設けられる。このことで、吊り下げユニット60は、Jチューブ50を吊り下げることで、海底から上方に向けて延びる海底ケーブル40を吊り下げる。
吊り下げユニット60は、例えば、第1吊り下げユニット61と、第2吊り下げユニット62と、を備える。以下、第1吊り下げユニット61と第2吊り下げユニット62とを区別しない場合に、吊り下げユニット60という。
【0060】
図2に示すように、第1吊り下げユニット61は、第1海底ケーブル41を吊り下げる。第1吊り下げユニット61は、複数のフロアのいずれかに設けられる。本実施形態において、第1吊り下げユニット61は、複数のフロアのうち、一番下のフロアである第1フロアF1に設けられる。具体的には、第1吊り下げユニット61は、第1フロアF1の床の上に設けられる。これにより、作業者が、第1海底ケーブル41及び第1吊り下げユニット61に対する作業、すなわち、例えば、第1吊り下げユニット61によって吊り下げられた第1海底ケーブル41を洋上風力基礎100の内部に引き込む作業を容易且つ安全に行うことができるようにする。
【0061】
図4及び
図5に示すように、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口FOが設けられる。すなわち、第1吊り下げユニット61が設けられた第1フロアF1の1つ上のフロアである第2フロアF2には、開口FOが設けられる。この時、第2フロアF2に設けられた開口FOの位置は、第1吊り下げユニット61の位置に対応する。具体的には、例えば、第2フロアF2の開口FOは、第1吊り下げユニット61の真上に設けられる。換言すれば、鉛直方向に沿って見て、第2フロアF2の開口FOは、第1吊り下げユニット61と重なる。このことで、第1吊り下げユニット61に吊り下げられた第1海底ケーブル41が、第1フロアF1の内部を上方に延びるように配置される場合に、第1海底ケーブル41が第2フロアF2の床を通過しやすくする。
【0062】
図2に示すように、第2吊り下げユニット62は、第2海底ケーブル42を吊り下げる。第2吊り下げユニット62は、複数のフロアのいずれかに設けられる。本実施形態において、第2吊り下げユニット62は、複数のフロアのうち、一番下のフロアである第1フロアF1に設けられる。具体的には、第2吊り下げユニット62は、第1フロアF1の床の上に設けられる。これにより、作業者が、第2海底ケーブル42及び第2吊り下げユニット62に対する作業、すなわち、例えば、第2吊り下げユニット62によって吊り下げられた第2海底ケーブル42を洋上風力基礎100の内部に引き込む作業を容易且つ安全に行うことができるようにする。
【0063】
図4及び
図5に示すように、第2吊り下げユニット62が設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口FOが設けられる。すなわち、第2吊り下げユニット62が設けられた第1フロアF1の1つ上のフロアである第2フロアF2には、開口FOが設けられる。この時、第2フロアF2に設けられた開口FOの位置は、第2吊り下げユニット62の位置に対応する。具体的には、例えば、第2フロアF2の開口FOは、第2吊り下げユニット62の真上に設けられる。換言すれば、鉛直方向に沿って見て、第2フロアF2の開口FOは、第2吊り下げユニット62と重なる。このことで、第2吊り下げユニット62に吊り下げられた第2海底ケーブル42が、第1フロアF1の内部を上方に延びるように配置される場合に、第2海底ケーブル42が第2フロアF2の床を通過しやすくする。
【0064】
図4に示すように、第1吊り下げユニット61及び第2吊り下げユニット62は、例えば、第1フロアF1の中央付近に配置されることが好ましい。この時、第1吊り下げユニット61及び第2吊り下げユニット62のいずれかが、センターパイプ11の中心軸に重なるように配置されていてもよい。このことで、例えば、作業者がセンターパイプ11の内周面付近での作業を行いやすくできるようにする。
【0065】
図2に示すように、ジャンクションボックス70は、洋上風力基礎100の内部に設けられる機器である。ジャンクションボックス70には、例えば、海底ケーブル40を含む各種ケーブル(例えば、HVケーブル)が接続される。ジャンクションボックス70は、洋上風力基礎100の内部において、海底ケーブル40を含む各種ケーブルを中継するために用いられる。すなわち、例えば、洋上風車200が発電した電力は、洋上風車200に接続されたケーブルからジャンクションボックス70に送電され、ジャンクションボックス70を介して海底ケーブル40に送電される。
ジャンクションボックス70は、例えば、第1ジャンクションボックス71と、第2ジャンクションボックス72と、を備える。以下、第1ジャンクションボックス71と第2ジャンクションボックス72とを区別しない場合に、ジャンクションボックス70という。
【0066】
図2に示すように、第1ジャンクションボックス71には、第1海底ケーブル41が接続される。第1ジャンクションボックス71は、複数のフロアのいずれかに設けられる。本実施形態において、第1ジャンクションボックス71は、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアと異なるフロアに設けられる。
具体的には、
図4及び
図5に示すように、第1ジャンクションボックス71は、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアの1つ上のフロアに設けられる。すなわち、本実施形態において、第1ジャンクションボックス71は、第1吊り下げユニット61が設けられた第1フロアF1の1つ上のフロアである第2フロアF2に設けられる。また、第1吊り下げユニット61の位置と第1ジャンクションボックス71の位置とは、対応する。具体的には、例えば、第1ジャンクションボックス71は、上述のように第1吊り下げユニット61の位置に対応して設けられた第2フロアF2の開口FOの付近に設けられる。
あるいは、
図6に示すように、第1ジャンクションボックス71は、上述のように第1吊り下げユニット61の位置に対応して設けられた第2フロアF2の開口FOを覆うように設けられてもよい。換言すれば、第1ジャンクションボックス71は、鉛直方向に沿って見て、第1吊り下げユニット61と重なるように配置されてもよい。
このような配置とすることで、トランジションピース10のセンターパイプ11の内部における第1海底ケーブル41の収まりを良くする。
【0067】
本実施形態において、第1ジャンクションボックス71が設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口FOが設けられる。すなわち、第1ジャンクションボックス71が設けられた第2フロアF2の1つ上のフロアである第3フロアF3には、開口FOが設けられる。この時、第3フロアF3に設けられた開口FOの位置は、第1ジャンクションボックス71の位置に対応する。具体的には、例えば、第3フロアF3の開口FOは、第1ジャンクションボックス71の真上に設けられる。このことで、第1ジャンクションボックス71に接続されたケーブルが、第2フロアF2の内部を上方に延びるように配置される場合に、第1ジャンクションボックス71に接続されたケーブルが第3フロアF3の床を通過しやすくする。
【0068】
図2に示すように、第2ジャンクションボックス72には、第2海底ケーブル42が接続される。第2ジャンクションボックス72は、複数のフロアのいずれかに設けられる。本実施形態において、第2ジャンクションボックス72は、第2吊り下げユニット62が設けられるフロアと異なるフロアに設けられる。
具体的には、
図4及び
図5に示すように、第2ジャンクションボックス72は、第2吊り下げユニット62が設けられるフロアの1つ上のフロアに設けられる。すなわち、本実施形態において、第2ジャンクションボックス72は、第2吊り下げユニット62が設けられた第1フロアF1の1つ上のフロアである第2フロアF2に設けられる。また、第2吊り下げユニット62の位置と第2ジャンクションボックス72の位置とは、対応する。具体的には、例えば、第2ジャンクションボックス72は、上述のように第2吊り下げユニット62の位置に対応して設けられた第2フロアF2の開口FOの付近に設けられる。
あるいは、
図6に示すように、第2ジャンクションボックス72は、上述のように第2吊り下げユニット62の位置に対応して設けられた第2フロアF2の開口FOを覆うように設けられてもよい。換言すれば、第2ジャンクションボックス72は、鉛直方向に沿って見て、第2吊り下げユニット62と重なるように配置されてもよい。
このような配置とすることで、トランジションピース10のセンターパイプ11の内部における第2海底ケーブル42の収まりを良くする。
【0069】
本実施形態において、第2ジャンクションボックス72が設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口FOが設けられる。すなわち、第2ジャンクションボックス72が設けられた第2フロアF2の1つ上のフロアである第3フロアF3には、開口FOが設けられる。この時、第3フロアF3に設けられた開口FOの位置は、第2ジャンクションボックス72の位置に対応する。具体的には、例えば、第3フロアF3の開口FOは、第2ジャンクションボックス72の真上に設けられる。このことで、第2ジャンクションボックス72に接続されたケーブルが、第2フロアF2の内部を上方に延びるように配置される場合に、第2ジャンクションボックス72に接続されたケーブルが第3フロアF3の床を通過しやすくする。
また、第1ジャンクションボックス71と第2ジャンクションボックス72とは、別々のフロアにあってもよい。
なお、
図2に示すように、第1ジャンクションボックス71及び第2ジャンクションボックス72のそれぞれには、上方に延びるスイッチケーブルCが接続される。スイッチケーブルCは、第1ジャンクションボックス71及び第2ジャンクションボックス72と、洋上風車200に設けられた不図示のスイッチギアと、を接続する。スイッチギアは、第1ジャンクションボックス71及び第2ジャンクションボックス72と同じフロアか、それらよりも上のフロアに設けられる。すなわち、スイッチギアは、例えば、洋上風車200のタワー200Tの内部に設けられたフロアに設けられる。
【0070】
以上説明したように、本実施形態に係る洋上風力基礎100によれば、洋上風力基礎100の内部には、複数のフロアが設けられている。これにより、洋上風力基礎100の内部のスペースを有効活用することができる。
【0071】
また、洋上風車200からの電力を送電するための第1海底ケーブル41は、第1吊り下げユニット61によって吊り下げられる。第1吊り下げユニット61は、洋上風力基礎100が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、第1海底ケーブル41及び第1吊り下げユニット61に対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、第1海底ケーブル41及び第1吊り下げユニット61に対する作業を行いやすくすることができる。
【0072】
また、第1吊り下げユニット61は、洋上風力基礎100が備える複数のフロアのうち、一番下のフロアに設けられる。これにより、例えば、第1吊り下げユニット61を一番下のフロア以外のフロアに設けることによって一番下のフロアの内部を第1海底ケーブル41や第1吊り下げユニット61が占めることを抑えること、ができる。よって、洋上風力基礎100の内部の空間を有効活用することができる。
【0073】
また、第1吊り下げユニット61は、一番下のフロアの床の上に設けられる。これにより、例えば、第1海底ケーブル41を洋上風力基礎100の内部に引き込む作業を容易且つ安全に行うことができる。
【0074】
また、洋上風力基礎100は、当該洋上風力基礎100が支持する洋上風車200以外の洋上風車200からの電力を送電するための第2海底ケーブル42を更に備える。第2海底ケーブル42は、第2吊り下げユニット62によって吊り下げられる。第2吊り下げユニット62は、洋上風力基礎100が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、第2海底ケーブル42及び第2吊り下げユニット62に対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、第2海底ケーブル42及び第2吊り下げユニット62に対する作業を行いやすくすることができる。
【0075】
ここで、例えば、洋上風力基礎100において、第1海底ケーブル41と第1ジャンクションボックス71とが同じフロアに設けられる場合、第1海底ケーブル41と第1ジャンクションボックス71とを接続する際、第1海底ケーブル41の先端を第1ジャンクションボックス71の方向へ曲げる必要が生じる場合がある。
そこで、洋上風力基礎100において、第1ジャンクションボックス71は、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアと異なるフロアに設けられる。これにより、例えば、第1海底ケーブル41を、第1ジャンクションボックス71の下から接続することができる。よって、例えば、第1海底ケーブル41を曲げることを抑えることができる。また、例えば、洋上風力基礎100において第1海底ケーブル41と第1ジャンクションボックス71とを同じフロアに設ける場合と比較して、フロアの大きさを小さくすることができる。
【0076】
また、第1ジャンクションボックス71及び第2ジャンクションボックス72は、洋上風力基礎100が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、第1ジャンクションボックス71及び第2ジャンクションボックス72に対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、第1ジャンクションボックス71及び第2ジャンクションボックス72に対する作業を行いやすくすることができる。
【0077】
また、第1ジャンクションボックス71と第2ジャンクションボックス72とは、複数のフロアのうち別々のフロアに設けられる。これにより、第1ジャンクションボックス71と第2ジャンクションボックス72とが同じフロアに設けられた場合と比較して、フロア内が混雑することを抑えることができる。
【0078】
また、第1ジャンクションボックス71が設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口FOが設けられる。開口FOの位置は、第1ジャンクションボックス71の位置に対応する。これにより、例えば、第1ジャンクションボックス71に接続されたケーブルが上方に延びるように配置される場合に、第1ジャンクションボックス71に接続されたケーブルが、第1ジャンクションボックス71が設けられたフロアの1つ上のフロアの床を通過しやすくすることができる。よって、例えば、洋上風力基礎100の内部におけるケーブルの収まりを良くすることができる。また、例えば、第1海底ケーブル41を曲げることを抑えることができる。
【0079】
また、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口FOが設けられる。開口FOの位置は、第1吊り下げユニット61の位置に対応する。これにより、例えば、第1吊り下げユニット61によって吊り下げられた第1海底ケーブル41が上方に延びるように配置される場合に、第1海底ケーブル41が、第1吊り下げユニット61が設けられたフロアの1つ上のフロアの床を通過しやすくすることができる。よって、例えば、洋上風力基礎100の内部における第1海底ケーブル41の収まりを良くすることができる。また、例えば、第1海底ケーブル41を曲げることを抑えることができる。
【0080】
また、第1海底ケーブル41を吊り下げる第1吊り下げユニット61は、洋上風力基礎100が備える複数のフロアのいずれかに設けられる。第1吊り下げユニット61が設けられるフロアの1つ上のフロアには、第1ジャンクションボックス71が設けられる。第1吊り下げユニット61の位置と第1ジャンクションボックス71の位置とは、対応する。これにより、例えば、第1海底ケーブル41を、第1ジャンクションボックス71の下から接続することができる。よって、例えば、第1海底ケーブル41を曲げることを抑えることができる。また、例えば、第1海底ケーブル41と第1ジャンクションボックス71とを同じフロアに設ける場合と比較して、フロアの大きさを小さくすることができる。
【0081】
また、Jチューブ50を吊り下げることで第1海底ケーブル41を吊り下げる第1吊り下げユニット61は、複数のフロアのいずれかに設けられる。これにより、作業者は、Jチューブ50を吊り下げる第1吊り下げユニット61に対する作業を、フロアの上に位置した状態で行うことができる。よって、Jチューブ50を吊り下げる第1吊り下げユニット61に対する作業を行いやすくすることができる。
【0082】
また、洋上風力基礎100において、複数のフロアは、洋上風車200のタワー200Tを支持するトランジションピース10の内部に設けられる。これにより、トランジションピース10の内部の空間を有効活用することができる。
【0083】
また、トランジションピース10は、タワー200Tを支持するセンターパイプ11を含む。洋上風力基礎100において、複数のフロアは、センターパイプ11の内部に設けられる。これにより、トランジションピース10におけるセンターパイプ11の内部の空間を有効活用することができる。
【0084】
また、複数のフロアのうち、一番上のフロアは、タワー200Tと洋上風力基礎100とをボルトで締結する作業を行うためのフロアである。これにより、洋上風車200のタワー200Tと洋上風力基礎100との接続作業を容易に行うことができる。
【0085】
また、複数のフロアのうち、一番下のフロアは、洋上風車200からの電力を送電するための海底ケーブル40を吊り下げる作業を行うためのフロアである。これにより、例えば、海底ケーブル40の周囲に、洋上風力基礎100から海底ケーブル40を吊り下げる作業に支障をきたす物が位置することを抑えることができる。よって、海底ケーブル40を洋上風力基礎100から吊り下げる作業を容易に行うことができる。
【0086】
また、複数のフロアのうち、一番下のフロア及び一番上のフロア以外のフロアは、洋上風車200からの電力を送電するための海底ケーブル40を機器に接続する作業を行うためのフロアである。これにより、洋上風力基礎100に吊り下げられた海底ケーブル40と、洋上風力基礎100の内部に設けられた機器と、の接続作業を容易に行うことができる。
【0087】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の洋上風力基礎100を説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
第2実施形態に係る洋上風力基礎100において、ジャンクションボックス70は、吊り下げユニット60が設けられるフロアと同じフロアに設けられる。
【0088】
例えば、第1ジャンクションボックス71は、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアと同じフロアに設けられる。すなわち、第1ジャンクションボックス71が、第1吊り下げユニット61とともに第1フロアF1に設けられている。この場合、第1実施形態において、第1吊り下げユニット61の真上に設けられていると説明した第2フロアF2の開口FOは、設けられなくてもよい。
【0089】
あるいは、第2ジャンクションボックス72は、第2吊り下げユニット62が設けられるフロアと同じフロアに設けられる。すなわち、第2ジャンクションボックス72が、第2吊り下げユニット62とともに第1フロアF1に設けられている。この場合、第1実施形態において、第2吊り下げユニット62の真上に設けられていると説明した第2フロアF2の開口FOは、設けられなくてもよい。
以上の点で、第2実施形態に係る洋上風力基礎100は、第1実施形態に係る洋上風力基礎100と相違する。
【0090】
以上説明したように、第2実施形態に係る洋上風力基礎100によれば、洋上風力基礎100において、第1海底ケーブル41が接続される第1ジャンクションボックス71は、第1吊り下げユニット61が設けられるフロアと同じフロアに設けられる。これにより、第1吊り下げユニット61によって吊り下げられた第1海底ケーブル41の先端を、第1ジャンクションボックス71の近くに配置することができる。よって、第1海底ケーブル41を第1ジャンクションボックス71に接続する作業を行いやすくすることができる。
【0091】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、洋上風力基礎100はジャケット構造体であるとして説明したが、モノパイル構造体であってもよい。すなわち、モノパイル構造体のトランジションピース10に上述した複数のフロアが設けられてもよいし、海底ケーブル40を接続するための各構成が設けられていてもよい。
また、洋上風力基礎100において、複数のフロアは少なくとも3つ設けられると説明したが、4つ以上のフロアが設けられてもよい。
【0092】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0093】
10 トランジションピース
11 センターパイプ
20 レグ
30 ブレース
40 海底ケーブル
41 第1海底ケーブル
42 第2海底ケーブル
50 Jチューブ
51 第1Jチューブ
52 第2Jチューブ
60 吊り下げユニット
61 第1吊り下げユニット
62 第2吊り下げユニット
70 ジャンクションボックス
71 第1ジャンクションボックス
72 第2ジャンクションボックス
100 洋上風力基礎
200 洋上風車
200T タワー
F1 第1フロア
F2 第2フロア
F3 第3フロア
FO 開口
P 杭
【手続補正書】
【提出日】2023-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋上風車のタワーを支持する、スパー型浮体式を除く洋上風力基礎であって、
前記洋上風力基礎の内部に設けられる複数のフロア、
を備えることを特徴とする洋上風力基礎。
【請求項2】
洋上風車のタワーを支持する、着床式の洋上風力基礎であって、
前記洋上風力基礎の内部に設けられる複数のフロア、
を備えることを特徴とする洋上風力基礎。
【請求項3】
前記複数のフロアは、海底に対して固定されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の洋上風力基礎。
【請求項4】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項5】
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのうち、一番下のフロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の洋上風力基礎。
【請求項6】
前記第1吊り下げユニットは、前記一番下のフロアの床の上に設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の洋上風力基礎。
【請求項7】
前記洋上風車以外の洋上風車からの電力を送電するための第2海底ケーブルと、
前記第2海底ケーブルを吊り下げる第2吊り下げユニットと、
を更に備え、
前記第2吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の洋上風力基礎。
【請求項8】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックスは、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアと同じフロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の洋上風力基礎。
【請求項9】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックスは、前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアと異なるフロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の洋上風力基礎。
【請求項10】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスと、
第2ジャンクションボックスと、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の洋上風力基礎。
【請求項11】
前記第1ジャンクションボックスと前記第2ジャンクションボックスとは、前記複数のフロアのうち別々の前記フロアに設けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載の洋上風力基礎。
【請求項12】
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックス、
を更に備え、
前記第1ジャンクションボックスは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、
前記第1ジャンクションボックスが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられ、
前記開口の位置は、前記第1ジャンクションボックスの位置に対応する、
ことを特徴とする請求項4に記載の洋上風力基礎。
【請求項13】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、
前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアの床は、開口が設けられ、
前記開口の位置は、前記第1吊り下げユニットの位置に対応する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項14】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
前記第1海底ケーブルが接続される第1ジャンクションボックスと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられ、
前記第1吊り下げユニットが設けられるフロアの1つ上のフロアには、前記第1ジャンクションボックスが設けられ、
前記第1吊り下げユニットの位置と前記第1ジャンクションボックスの位置とは、対応する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項15】
前記洋上風車からの電力を送電するための第1海底ケーブルと、
前記第1海底ケーブルが挿入されるJチューブと、
前記Jチューブを吊り下げることで前記第1海底ケーブルを吊り下げる第1吊り下げユニットと、
を備え、
前記第1吊り下げユニットは、前記複数のフロアのいずれかに設けられる、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項16】
前記タワーを支持するトランジションピース、
を更に備え、
前記複数のフロアは、前記トランジションピースの内部に設けられる、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に洋上風力基礎。
【請求項17】
前記洋上風力基礎は、ジャケット構造体であり、
前記トランジションピースは、前記タワーを支持するセンターパイプを含み、
前記複数のフロアは、前記センターパイプの内部に設けられる、
ことを特徴とする請求項16に記載の洋上風力基礎。
【請求項18】
前記複数のフロアのうち、一番上のフロアは、前記タワーと前記洋上風力基礎とをボルトで締結する作業を行うためのフロアである、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項19】
前記複数のフロアのうち、一番下のフロアは、前記洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを吊り下げる作業を行うためのフロアである、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。
【請求項20】
前記複数のフロアのうち、一番下のフロア及び一番上のフロア以外のフロアは、前記洋上風車からの電力を送電するための海底ケーブルを機器に接続する作業を行うためのフロアである、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洋上風力基礎。