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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164957
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】カードリーダ
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/00 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
G06K7/00 026
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080707
(22)【出願日】2023-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 伸也
(57)【要約】
【課題】IC接点ブロックのカード当接面に当接するカードによって退避位置から接触位置までIC接点ブロックを移動させるカードリーダにおいて、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢するバネ部材を備えていても、カードの移動方向で小型化することが可能なカードリーダを提供する。
【解決手段】このカードリーダでは、IC接点ブロック9は、IC接点バネ7、8がカード2の外部接続端子に接触可能な接触位置9AとIC接点バネ7、8がカード2の外部接続端子に接触しない位置まで退避する退避位置9Bとの間で本体フレームに対して移動可能となっている。退避位置9Bに向かってIC接点ブロック9を付勢するバネ部材は、ネジリコイルバネ10である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードに形成されるICチップの外部接続端子に接触する複数のIC接点バネと、複数の前記IC接点バネを保持するIC接点ブロックと、前記カードが移動するカード移動路が形成される本体フレームと、前記本体フレームに対して前記IC接点ブロックを付勢するネジリコイルバネとを備え、
前記カード移動路を直線的に移動する前記カードの移動方向の一方側を奥側とし、前記カード移動路を直線的に移動する前記カードの厚さ方向の一方側を第1方向側とすると、
前記IC接点ブロックは、前記カードの奥側の端面が当接するカード当接面が形成されるカード当接部と、前記ネジリコイルバネの一端部が係合するブロック側バネ係合部とを備えるとともに、前記IC接点バネが前記外部接続端子に接触可能な接触位置と前記IC接点バネが前記外部接続端子に接触しない位置まで退避する退避位置との間で前記本体フレームに対して移動可能となっており、
前記本体フレームは、前記ネジリコイルバネの他端部が係合するフレーム側バネ係合部を備え、
前記ネジリコイルバネは、前記退避位置に向かって前記IC接点ブロックを付勢し、
前記カード当接面に当接する前記カードによって前記IC接点ブロックが奥側に向かって押されると、前記IC接点ブロックは、前記退避位置から前記接触位置に向かって移動し、
前記退避位置から前記接触位置に向かって移動する前記IC接点ブロックは、奥側に向かって移動するにしたがって第1方向側に向かって移動することを特徴とするカードリーダ。
【請求項2】
前記本体フレームには、前記接触位置と前記退避位置との間で前記IC接点ブロックを案内するためのカム溝が形成され、
前記IC接点ブロックは、前記カム溝に係合して前記接触位置と前記退避位置との間で前記IC接点ブロックを案内するカムピンを備えることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
【請求項3】
前記カードの移動方向と前記カードの厚さ方向とに直交する前記カードの幅方向から見たときの前記カム溝の形状は、円弧状になっていることを特徴とする請求項2記載のカードリーダ。
【請求項4】
前記IC接点ブロックは、前記カムピンとしての第1カムピンおよび第2カムピンを備え、
前記第1カムピンと前記第2カムピンとは、前記カードの移動方向において間隔をあけた状態で配置され、
前記本体フレームには、前記第1カムピンが係合する前記カム溝としての第1カム溝と、前記第2カムピンが係合する前記カム溝としての第2カム溝とが形成され、
前記ネジリコイルバネは、前記カードの移動方向において前記第1カム溝と前記第2カム溝との間に配置され、
前記ブロック側バネ係合部は、前記カードの移動方向において前記第1カムピンと前記第2カムピンとの間に配置されていることを特徴とする請求項2記載のカードリーダ。
【請求項5】
前記カードの移動方向と前記カードの厚さ方向とに直交する前記カードの幅方向から見たときの前記第1カム溝の形状および前記第2カム溝の形状は、同形状の円弧状になっていることを特徴とする請求項4記載のカードリーダ。
【請求項6】
前記カードの移動方向と前記カードの厚さ方向とに直交する方向を前記カードの幅方向とすると、
前記本体フレームに取り付けられる2本の固定側ピンと、前記カードの幅方向を回動の軸方向としてかつ前記固定側ピンを回動中心にして回動可能な2個のリンク部材とを備え、
2本の前記固定側ピンは、前記カードの移動方向において間隔をあけた状態で配置され、
2個の前記リンク部材は、前記カードの移動方向において間隔をあけた状態で配置され、
前記IC接点ブロックは、前記リンク部材に回動可能に保持されるかまたは固定される2本のリンクピンを備え、
2本の前記固定側ピンと2個の前記リンク部材と2本の前記リンクピンとによって前記接触位置と前記退避位置との間で前記IC接点ブロックを案内する平行リンク機構が構成され、
前記ネジリコイルバネは、前記カードの移動方向において2本の前記固定側ピンの間に配置され、
前記ブロック側バネ係合部は、前記カードの移動方向において2本の前記リンクピンの間に配置されていることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
【請求項7】
複数の前記IC接点バネとして、前記カードの移動方向において同じ位置に配置される複数の第1IC接点バネと、前記カードの移動方向において同じ位置に配置されるとともに前記第1IC接点バネよりも奥側に配置される複数の第2IC接点バネとを備え、
前記ブロック側バネ係合部は、前記カードの移動方向において、前記第1IC接点バネの、前記外部接続端子に接触する部分である第1接触部と、前記第2IC接点バネの、前記外部接続端子に接触する部分である第2接触部との間に配置されていることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のカードリーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触式のICカードに記録されたデータの読取りや接触式のICカードへのデータの記録を行うカードリーダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、接触式のICカードに記録されたデータの読取りや接触式のICカードへのデータの記録を行うカードリーダが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカードリーダは、カード移動路が形成される本体フレームと、カードに形成されたICチップの外部接続端子に接触する複数の接点バネと、複数の接点バネを保持するIC接点ブロックと、本体フレームに対してIC接点ブロックを付勢する引張りコイルバネとを備えている。IC接点ブロックは、IC接点バネがカードの外部接続端子に接触可能な接触位置とIC接点バネが外部接続端子に接触しない位置まで退避する退避位置との間で本体フレームに対して移動可能となっている。
【0003】
特許文献1に記載のカードリーダでは、IC接点ブロックに、カードリーダの奥側に向かってカード移動路を移動するカードの奥側の端面が当接する当接部が形成されている。当接部のカード当接面に当接するカードによってIC接点ブロックが奥側に向かって押されると、IC接点ブロックが退避位置から接触位置に向かって移動する。退避位置から接触位置に向かって移動するIC接点ブロックは、奥側に向かって移動するにしたがってカードの厚さ方向においてカードに向かって移動する。引張りコイルバネは、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢している。引張りコイルバネは、IC接点ブロックの前側に配置されている。引張りコイルバネは、カード移動路を移動するカードの移動方向と引張りコイルバネの長手方向とが一致するように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-8713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のカードリーダでは、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢する引張りコイルバネが、カードの移動方向の一方側となるIC接点ブロックの前側に配置されるとともに、カードの移動方向と引張りコイルバネの長手方向とが一致するように配置されている。そのため、特許文献1に記載のカードリーダでは、カードの移動方向においてカードリーダが大型化するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、IC接点ブロックのカード当接面に当接するカードによって退避位置から接触位置までIC接点ブロックを移動させるカードリーダにおいて、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢するバネ部材を備えていても、カードの移動方向で小型化することが可能なカードリーダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様のカードリーダは、カードに形成されるICチップの外部接続端子に接触する複数のIC接点バネと、複数のIC接点バネを保持するIC接点ブロックと、カードが移動するカード移動路が形成される本体フレームと、本体フレームに対してIC接点ブロックを付勢するネジリコイルバネとを備え、カード移動路を直線的に移動するカードの移動方向の一方側を奥側とし、カード移動路を直線的に移動するカードの厚さ方向の一方側を第1方向側とすると、IC接点ブロックは、カードの奥側の端面が当接するカード当接面が形成されるカード当接部と、ネジリコイルバネの一端部が係合するブロック側バネ係合部とを備えるとともに、IC接点バネが外部接続端子に接触可能な接触位置とIC接点バネが外部接続端子に接触しない位置まで退避する退避位置との間で本体フレームに対して移動可能となっており、本体フレームは、ネジリコイルバネの他端部が係合するフレーム側バネ係合部を備え、ネジリコイルバネは、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢し、カード当接面に当接するカードによってIC接点ブロックが奥側に向かって押されると、IC接点ブロックは、退避位置から接触位置に向かって移動し、退避位置から接触位置に向かって移動するIC接点ブロックは、奥側に向かって移動するにしたがって第1方向側に向かって移動することを特徴とする。
【0008】
本態様のカードリーダでは、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢するバネ部材は、ネジリコイルバネである。そのため、本態様では、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢するバネ部材が、たとえば、カードの移動方向と長手方向とが一致するように配置される引張りコイルバネである場合と比較して、カードの移動方向でカードリーダを小型化することが可能になる。すなわち、本態様では、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢するバネ部材を備えていても、カードの移動方向でカードリーダを小型化することが可能になる。
【0009】
本態様において、たとえば、本体フレームには、接触位置と退避位置との間でIC接点ブロックを案内するためのカム溝が形成され、IC接点ブロックは、カム溝に係合して接触位置と退避位置との間でIC接点ブロックを案内するカムピンを備えている。
【0010】
本態様において、カードの移動方向とカードの厚さ方向とに直交するカードの幅方向から見たときのカム溝の形状は、円弧状になっていることが好ましい。本態様では、IC接点ブロックがネジリコイルバネによって付勢されているため、このように構成すると、ネジリコイルバネによってIC接点ブロックをカム溝に沿った方向に付勢しやすくなる。したがって、IC接点ブロックを無理なく付勢することが可能になる。
【0011】
本態様において、IC接点ブロックは、カムピンとしての第1カムピンおよび第2カムピンを備え、第1カムピンと第2カムピンとは、カードの移動方向において間隔をあけた状態で配置され、本体フレームには、第1カムピンが係合するカム溝としての第1カム溝と、第2カムピンが係合するカム溝としての第2カム溝とが形成され、ネジリコイルバネは、カードの移動方向において第1カム溝と第2カム溝との間に配置され、ブロック側バネ係合部は、カードの移動方向において第1カムピンと第2カムピンとの間に配置されていることが好ましい。
【0012】
このように構成すると、ネジリコイルバネが第1カム溝および第2カム溝の手前側または奥側に配置され、ブロック側バネ係合部が第1カムピンおよび第2カムピンの手前側または奥側に配置されている場合と比較して、カードの移動方向でカードリーダを小型化することが可能になる。したがって、カードの移動方向でカードリーダをより小型化することが可能になる。また、このように構成すると、ネジリコイルバネが、カードの移動方向において第1カム溝と第2カム溝との間に配置され、ブロック側バネ係合部が、カードの移動方向において第1カムピンと第2カムピンとの間に配置されているため、ネジリコイルバネに付勢されるIC接点ブロックは、退避位置と接触位置との間で円滑に動きやすくなる。
【0013】
本態様において、カードの移動方向とカードの厚さ方向とに直交するカードの幅方向から見たときの第1カム溝の形状および第2カム溝の形状は、同形状の円弧状になっていることが好ましい。本態様では、IC接点ブロックがネジリコイルバネによって付勢されているため、このように構成すると、ネジリコイルバネによってIC接点ブロックを第1カム溝および第2カム溝に沿った方向に付勢しやすくなる。したがって、IC接点ブロックを無理なく付勢することが可能になる。
【0014】
本態様において、カードの移動方向とカードの厚さ方向とに直交する方向をカードの幅方向とすると、カードリーダは、本体フレームに取り付けられる2本の固定側ピンと、カードの幅方向を回動の軸方向としてかつ固定側ピンを回動中心にして回動可能な2個のリンク部材とを備え、2本の固定側ピンは、カードの移動方向において間隔をあけた状態で配置され、2個のリンク部材は、カードの移動方向において間隔をあけた状態で配置され、IC接点ブロックは、リンク部材に回動可能に保持されるかまたは固定される2本のリンクピンを備え、2本の固定側ピンと2個のリンク部材と2本のリンクピンとによって接触位置と退避位置との間でIC接点ブロックを案内する平行リンク機構が構成され、ネジリコイルバネは、カードの移動方向において2本の固定側ピンの間に配置され、ブロック側バネ係合部は、カードの移動方向において2本のリンクピンの間に配置されていても良い。
【0015】
この場合には、ネジリコイルバネが2本の固定側ピンの手前側または奥側に配置され、ブロック側バネ係合部が2本のリンクピンの手前側または奥側に配置されている場合と比較して、カードの移動方向でカードリーダを小型化することが可能になる。したがって、カードの移動方向でカードリーダをより小型化することが可能になる。また、この場合には、ネジリコイルバネが、カードの移動方向において2本の固定側ピンの間に配置され、ブロック側バネ係合部が、カードの移動方向において2本のリンクピンの間に配置されているため、ネジリコイルバネに付勢されるIC接点ブロックは、退避位置と接触位置との間で円滑に動きやすくなる。
【0016】
本態様において、カードリーダは、複数のIC接点バネとして、カードの移動方向において同じ位置に配置される複数の第1IC接点バネと、カードの移動方向において同じ位置に配置されるとともに第1IC接点バネよりも奥側に配置される複数の第2IC接点バネとを備え、ブロック側バネ係合部は、カードの移動方向において、第1IC接点バネの、外部接続端子に接触する部分である第1接触部と、第2IC接点バネの、外部接続端子に接触する部分である第2接触部との間に配置されていることが好ましい。このように構成すると、複数の第1IC接点バネと複数の第2IC接点バネとに対してネジリコイルバネをカードの移動方向においてバランス良く配置することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明の態様では、IC接点ブロックのカード当接面に当接するカードによって退避位置から接触位置までIC接点ブロックを移動させるカードリーダにおいて、退避位置に向かってIC接点ブロックを付勢するバネ部材を備えていても、カードの移動方向でカードリーダを小型化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態にかかるカードリーダの斜視図である。
図2図1に示すIC接点ブロックの動作を説明するための側面図である。
図3図1に示すIC接点バネ、IC接点ブロックおよびネジリコイルバネ等を抜き出して示す斜視図である。
図4図3に示すIC接点バネ、IC接点ブロックおよびネジリコイルバネ等の側面図である。
図5】本発明の他の実施の形態にかかるIC接点ブロック等の構成を説明するための側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
(カードリーダの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカードリーダ1の斜視図である。図2は、図1に示すIC接点ブロック9の動作を説明するための側面図である。
【0021】
本形態のカードリーダ1は、カード2に記録されたデータの読取りやカード2へのデータの記録を行うための装置である。具体的には、カードリーダ1は、カードリーダ1へのカード2の挿入とカードリーダ1からのカード2の抜取りとを手動で行ってデータの読取りや記録を行ういわゆるディップ式のカードリーダである。カードリーダ1は、所定の上位装置に搭載されて使用される。カード2は、たとえば、厚さが0.7~0.8mm程度の塩化ビニール製のカードである。カード2は、矩形状に形成されている。カード2には、ICチップが内蔵されており、カード2の一方の面には、ICチップの外部接続端子2aが形成されている。なお、カード2は、金属製のカードであっても良い。
【0022】
カードリーダ1は、カード2が移動するカード移動路3(図2参照)が形成される本体フレーム4と、カード2の挿入口5が形成されるベゼル6と、カード2の外部接続端子2aに接触する複数のIC接点バネ7、8と、複数のIC接点バネ7、8を保持するIC接点ブロック9と、本体フレーム4に対してIC接点ブロック9を付勢するネジリコイルバネ10とを備えている。すなわち、カードリーダ1は、接触式のICカードリーダである。
【0023】
本形態では、手動で操作されるカード2は、図1等のX方向に直線的に移動する。すなわち、X方向は、カード移動路3を直線的に移動するカード2の移動方向である。カード2は、カード2の移動方向の一方側である図1等のX1方向側に挿入され、カード2の移動方向の他方側である図1等のX2方向側に抜き取られる。また、X方向に直交する図1等のZ方向は、カード移動路3を直線的に移動するカード2の厚さ方向であり、X方向とZ方向とに直交する図1等のY方向は、カード移動路3を直線的に移動するカード2の幅方向(短手幅方向)である。
【0024】
以下の説明では、便宜上、X方向を前後方向、Y方向を左右方向、Z方向を上下方向とする。また、カードリーダ1へのカード2の挿入方向側であるX1方向側を「奥」側または「後ろ」側とし、その反対側であるX2方向側を「手前」側または「前」側とする。また、以下の説明では、上下方向の一方側である図1等のZ1方向側を「上」側とし、その反対側である図1等のZ2方向側を「下」側とする。本形態の下側(Z2方向側)は、カード移動路3を直線的に移動するカード2の厚さ方向の一方側である第1方向側となっている。
【0025】
本体フレーム4は、上下方向に分割される上フレーム11と下フレーム12とによって構成されている。上フレーム11および下フレーム12は、樹脂で形成されている。上フレーム11は、本体フレーム4の上側部分を構成し、下フレーム12は、本体フレーム4の下側部分を構成している。カード移動路3は、上フレーム11と下フレーム12との間に形成されている。上フレーム11には、IC接点ブロック9の一部が配置される開口部が形成されている。この開口部は、上フレーム11を上下方向で貫通しており、カード移動路3に通じている。ベゼル6は、本体フレーム4の前端に固定されている。
【0026】
IC接点ブロック9は、IC接点バネ7、8がカード2の外部接続端子2aに接触可能な接触位置9A(図2(B)参照)と、IC接点バネ7、8が外部接続端子2aに接触しない位置まで退避する退避位置9B(図2(A)参照)との間で本体フレーム4に対して移動可能となっている。以下、IC接点ブロック9およびIC接点ブロック9の周辺部分の構成について説明する。
【0027】
(IC接点ブロックおよびIC接点ブロックの周辺部分の構成)
図3は、図1に示すIC接点バネ7、8、IC接点ブロック9およびネジリコイルバネ10等を抜き出して示す斜視図である。図4は、図3に示すIC接点バネ7、8、IC接点ブロック9およびネジリコイルバネ10等の側面図である。
【0028】
上述のように、カードリーダ1は、複数のIC接点バネ7、8を備えている。具体的には、カードリーダ1は、前後方向において同じ位置に配置される複数のIC接点バネ7と、前後方向において同じ位置に配置されるとともにIC接点バネ7よりも奥側に配置される複数のIC接点バネ8とを備えている。複数のIC接点バネ7は、左右方向において間隔をあけた状態で配置され、複数のIC接点バネ8は、左右方向において間隔をあけた状態で配置されている。IC接点バネ7、8の上端側部分には、図示を省略するフレキシブルプリント基板が接続されている。本形態のIC接点バネ7は、第1IC接点バネであり、IC接点バネ8は、第2IC接点バネである。
【0029】
ネジリコイルバネ10は、左右方向においてIC接点ブロック9の両外側に配置されている。すなわち、カードリーダ1は、2個のネジリコイルバネ10を備えている。ネジリコイルバネ10は、2本の腕部10a、10bを備えている。ネジリコイルバネ10の一端部は、IC接点ブロック9に係合し、ネジリコイルバネ10の他端部は、本体フレーム4に係合している。具体的には、ネジリコイルバネ10の一端部を構成する腕部10aの先端部がIC接点ブロック9に係合し、ネジリコイルバネ10の他端部を構成する腕部10bの先端部が本体フレーム4に係合している。
【0030】
IC接点ブロック9は、複数のIC接点バネ7、8を保持するブロック本体15を備えている。また、IC接点ブロック9は、接触位置9Aと退避位置9Bとの間でIC接点ブロック9を案内するための複数本のカムピン16、17を備えている。本形態のIC接点ブロック9は、2本のカムピン16、17を備えている。本形態のカムピン16は、第1カムピンであり、カムピン17は、第2カムピンである。
【0031】
ブロック本体15は、上下方向の厚さが薄い扁平な略直方体のブロック状に形成されている。ブロック本体15は、IC接点バネ7、8がカード移動路3に上側から臨むように配置されている。ブロック本体15の前端部には、カムピン16が挿通される挿通穴が形成され、ブロック本体15の後端部には、カムピン17が挿通される挿通穴が形成されている。この挿通穴は、左右方向でブロック本体15を貫通する丸穴である。
【0032】
ブロック本体15は、カードリーダ1に挿入されたカード2の奥側の端面(奥端面)が当接するカード当接面15aが形成されるカード当接部15bと、ネジリコイルバネ10の一端部が係合するブロック側バネ係合部としてのバネ係合突起15cとを備えている。カード当接部15bは、ブロック本体15の後端部から下側に向かって突出している。カード当接部15bの前面がカード当接面15aとなっている。カード当接面15aは、前後方向に直交する平面となっている。カード当接面15aの一部は、カード移動路3の中に配置されている。
【0033】
バネ係合突起15cは、円柱状に形成されている。バネ係合突起15cは、ブロック本体15の左右方向の側面から左右方向の外側に向かって突出している。すなわち、ブロック本体15は、2個のバネ係合突起15cを備えている。バネ係合突起15cは、前後方向におけるブロック本体15の中心よりも若干前側に配置されている。2個のバネ係合突起15cは、前後方向において同じ位置に配置されている。腕部10aの先端部は、略後ろ側からバネ係合突起15cの外周面に接触している。
【0034】
カムピン16、17は、ブロック本体15と別体で形成されている。カムピン16、17は、細長い円柱状に形成されている。カムピン16、17は、カムピン16、17の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、カムピン16とカムピン17とは、前後方向において間隔をあけた状態で配置されている。カムピン16は、ブロック本体15の前端部に取り付けられ、カムピン17は、ブロック本体15の後端部に取り付けられている。カムピン16、17の左右方向の両端部は、ブロック本体15から左右方向の外側に突出している。なお、カムピン16、17は、ブロック本体15に固定されていても良いし、固定されていなくても良い。
【0035】
上フレーム11には、接触位置9Aと退避位置9Bとの間でIC接点ブロック9を案内するためのカム溝11a、11bが形成されている。カム溝11aは、ブロック本体15の左右方向の両側に配置されるカム溝形成部11cに形成されており、ブロック本体15の左右方向の両側に配置されている。カム溝11bは、ブロック本体15の左右方向の両外側に配置されるカム溝形成部11dに形成されており、ブロック本体15の左右方向の両外側に配置されている。
【0036】
カム溝11aは、左右方向においてカム溝形成部11cを貫通している。カム溝11bは、左右方向においてカム溝形成部11dを貫通している。左右方向から見たときのカム溝11a、11bの形状は、円弧状になっている。カム溝11aとカム溝11bとは同形状に形成されている。すなわち、左右方向から見たときのカム溝11a、11bの形状は、同形状の円弧状になっている。カム溝11aとカム溝11bとは、上下方向において同じ位置に配置されている。左右方向から見たときに、円弧状をなすカム溝11a、11bの下端部の接線方向は前後方向と平行になっている。
【0037】
カム溝11aには、ブロック本体15よりも左右方向の外側に突出するカムピン16の端部が係合し、カム溝11bには、ブロック本体15よりも左右方向の外側に突出するカムピン17の端部が係合している。具体的には、カム溝11aには、ブロック本体15よりも左右方向の外側に突出するカムピン16の端部が挿通され、カム溝11bには、ブロック本体15よりも左右方向の外側に突出するカムピン17の端部が挿通されている。IC接点ブロック9は、カムピン16、17とカム溝11a、11bとによって接触位置9Aと退避位置9Bとの間で案内される。本形態のカム溝11aは、第1カム溝であり、カム溝11bは、第2カム溝である。
【0038】
上フレーム11には、2個のネジリコイルバネ10の内周側に挿通されるバネ保持ピン18が取り付けられている。バネ保持ピン18は、細長い円柱状に形成されている。バネ保持ピン18は、バネ保持ピン18の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。バネ保持ピン18は、IC接点ブロック9の上側に配置されている。バネ保持ピン18が挿通される2個のネジリコイルバネ10は、バネ保持ピン18を介して本体フレーム4に保持されている。すなわち、2個のネジリコイルバネ10は、バネ保持ピン18を介して本体フレーム4に取り付けられている。
【0039】
上フレーム11は、ネジリコイルバネ10の他端部が係合するフレーム側バネ係合部としてのバネ係合部11eを備えている。バネ係合部11eは、左右方向においてブロック本体15の両外側に配置されている。すなわち、上フレーム11は、2個のバネ係合部11eを備えている。バネ係合部11eの上面は、上下方向に直交する平面となっている。腕部10bの先端部は、上側からバネ係合部11eの上面に接触している。
【0040】
ネジリコイルバネ10は、前後方向においてカム溝11aとカム溝11bとの間に配置されている。また、ネジリコイルバネ10は、前後方向においてカムピン16とカムピン17との間に配置されている。バネ係合突起15cは、前後方向において、カム溝11aとカム溝11bとの間に配置されるとともに、カムピン16とカムピン17との間に配置されている。また、バネ係合突起15cは、前後方向において、IC接点バネ7の、カード2の外部接続端子2aに接触する部分である第1接触部7a(図2参照)と、IC接点バネ8の、カード2の外部接続端子2aに接触する部分である第2接触部8a(図2参照)との間に配置されている。
【0041】
IC接点ブロック9は、ネジリコイルバネ10によって退避位置9Bに向かって付勢されている。すなわち、ネジリコイルバネ10は、退避位置9Bに向かってIC接点ブロック9を付勢している。退避位置9Bに配置されるIC接点ブロック9は、接触位置9Aに配置されるIC接点ブロック9よりも手前上側に配置されている。カードリーダ1にカード2が挿入されていないときには、IC接点ブロック9は、ネジリコイルバネ10の付勢力によって退避位置9Bに配置されている。
【0042】
カードリーダ1にカード2が挿入されると、奥側に向かってカード移動路3を移動するカード2の奥端面がカード当接面15aに当接する。カード当接面15aに当接するカード2によってカード当接部15bが奥側に向かって押されると、IC接点ブロック9は、退避位置9Bから接触位置9Aに移動する。退避位置9Bから接触位置9Aに移動するIC接点ブロック9は、奥側に向かって移動するにしたがって下側に向かって移動する。
【0043】
IC接点ブロック9が接触位置9Aに到達すると、カード2の外部接続端子2aにIC接点バネ7、8が所定の接触圧で接触して、カード2に記録されたデータの読取りやカード2へのデータの記録が行われる。また、カードリーダ1に挿入されたカード2が引き抜かれると、接触位置9AにあるIC接点ブロック9がネジリコイルバネ10の付勢力によって退避位置9Bに移動する。
【0044】
なお、バネ係合突起15cの外周面と腕部10aの先端部(すなわち、ネジリコイルバネ10の一端部)とが接触する接触点の、接触位置9Aと退避位置9Bとの間でIC接点ブロック9が移動するときの軌跡は、左右方向から見ると、略円弧状となっている。左右方向から見たときのこの軌跡の曲率半径は、左右方向から見たときのカム溝11a、11bの曲率半径とほぼ等しくなっている。
【0045】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、退避位置9Bに向かってIC接点ブロック9を付勢するバネ部材は、ネジリコイルバネ10である。そのため、本形態では、退避位置9Bに向かってIC接点ブロック9を付勢するバネ部材が、たとえば、前後方向と長手方向とが一致するように配置される引張りコイルバネである場合と比較して、前後方向でカードリーダ1を小型化することが可能になる。すなわち、本形態では、退避位置9Bに向かってIC接点ブロック9を付勢するバネ部材を備えていても、前後方向でカードリーダ1を小型化することが可能になる。
【0046】
本形態では、左右方向から見たときのカム溝11a、11bの形状は、円弧状になっている。また、本形態では、IC接点ブロック9がネジリコイルバネ10によって付勢されている。そのため、本形態では、ネジリコイルバネ10によってIC接点ブロック9をカム溝11a、11bに沿った方向に付勢しやすくなる。したがって、本形態では、IC接点ブロック9を無理なく付勢することが可能になる。
【0047】
本形態では、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cは、前後方向において、カム溝11aとカム溝11bとの間に配置されるとともに、カムピン16とカムピン17との間に配置されている。そのため、本形態では、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cが、カム溝11a、カムピン16の手前側、または、カム溝11b、カムピン17の奥側に配置されている場合と比較して、前後方向でカードリーダ1を小型化することが可能になる。したがって、本形態では、前後方向でカードリーダ1をより小型化することが可能になる。
【0048】
また、本形態では、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cが、前後方向において、カム溝11aとカム溝11bとの間に配置されるとともに、カムピン16とカムピン17との間に配置されているため、ネジリコイルバネ10に付勢されるIC接点ブロック9は、退避位置9Bと接触位置9Aとの間で円滑に動きやすくなる。また、本形態では、バネ係合突起15cが、前後方向において第1接触部7aと第2接触部8aとの間に配置されているため、複数のIC接点バネ7と複数のIC接点バネ8とに対してネジリコイルバネ10を前後方向においてバランス良く配置することが可能になる。
【0049】
(IC接点ブロックおよびIC接点ブロックの周辺部分の変更例)
図5は、本発明の他の実施の形態にかかるIC接点ブロック9等の構成を説明するための側面図である。なお、図5では、上述した形態と同様の構成には同一の符号を付している。
【0050】
上述した形態では、カム溝11a、11bとカムピン16、17とによって接触位置9Aと退避位置9Bとの間でIC接点ブロック9が案内されているが、図5に示すように、平行リンク機構21によって接触位置9Aと退避位置9Bとの間でIC接点ブロック9が案内されても良い。この変更例では、カードリーダ1は、上フレーム11に取り付けられる2本の固定側ピン22と、左右方向を回動の軸方向としてかつ固定側ピン22を回動中心にして回動可能な2個のリンク部材23とを備えている。
【0051】
2本の固定側ピン22は、前後方向において間隔をあけた状態で配置され、2個のリンク部材23は、前後方向において間隔をあけた状態で配置されている。2本の固定側ピン22は、上下方向において同じ位置に配置されている。固定側ピン22は、たとえば、上フレーム11に回動可能に保持されている。リンク部材23は、たとえば、固定側ピン22に回動可能に保持されている。IC接点ブロック9は、リンク部材23に回動可能に保持される2本のリンクピン26、27を備えている。リンクピン26は、ブロック本体15の前端部に保持され、リンクピン27は、ブロック本体15の後端部に保持されている。平行リンク機構21は、2本の固定側ピン22と2個のリンク部材23と2本のリンクピン26、27とによって構成されている。
【0052】
ブロック本体15には、リンクピン26、27が挿通される挿通穴が形成されている。挿通穴に挿通されるリンクピン26、27の左右方向の両端部は、ブロック本体15よりも左右方向の外側に突出しており、ブロック本体15よりも左右方向の外側に突出するリンクピン26、27の両端部がリンク部材23に回動可能に保持されている。リンクピン26、27は、たとえば、ブロック本体15に対して回動可能となっている。なお、リンクピン26、27は、ブロック本体15に固定されていても良い。また、リンクピン26、27がブロック本体15に対して回動可能となっている場合には、リンクピン26、27は、リンク部材23に固定されていても良い。
【0053】
ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cは、前後方向において、2本の固定側ピン22の間に配置されるとともに、2本のリンクピン26、27の間に配置されている。そのため、この変更例では、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cが、手前側に配置される固定側ピン22、リンクピン26の手前側、または、奥側に配置される固定側ピン22、リンクピン27の奥側に配置されている場合と比較して、前後方向でカードリーダ1を小型化することが可能になる。したがって、上述した形態と同様に、前後方向でカードリーダ1をより小型化することが可能になる。
【0054】
また、この変更例では、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cが、前後方向において、2本の固定側ピン22の間に配置されるとともに、2本のリンクピン26、27の間に配置されているため、この変更例においても、ネジリコイルバネ10に付勢されるIC接点ブロック9は、退避位置9Bと接触位置9Aとの間で円滑に動きやすくなる。
【0055】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0056】
上述した形態において、バネ係合突起15cは、第1接触部7aより前側に配置されていても良いし、第2接触部8aより後ろ側に配置されていても良い。また、上述した形態において、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cは、カム溝11aおよびカムピン16の手前側に配置されていても良いし、カム溝11bおよびカムピン17の奥側に配置されていても良い。また、図5に示す変更例において、ネジリコイルバネ10およびバネ係合突起15cは、手前側に配置される固定側ピン22およびリンクピン26の手前側に配置されていても良いし、奥側に配置される固定側ピン22およびリンクピン27の奥側に配置されていても良い。
【0057】
上述した形態において、左右方向から見たときのカム溝11a、11bの形状は、円弧状以外の曲線状になっていても良いし、前側に向かうにしたがって上側に向かうように傾斜する直線状になっていても良い。また、上述した形態において、カム溝11aは、左右方向においてカム溝形成部11cを貫通していなくても良い。具体的には、カム溝11aは、カム溝形成部11cの左右方向の内側面から左右方向の外側に向かって窪む凹部であっても良い。同様に、カム溝11bは、左右方向においてカム溝形成部11dを貫通していなくても良い。
【0058】
上述した形態において、バネ係合突起15cは、円柱状以外の柱状に形成されていても良い。また、上述した形態において、ネジリコイルバネ10の一端部が係合するブロック側バネ係合部は、突起状に形成されていなくても良い。さらに、上述した形態では、カードリーダ1は手動式のカードリーダであるが、カードリーダ1は、カード2を自動で搬送するカード搬送機構を有するカード搬送式のカードリーダであっても良い。この場合には、カード移動路3に相当するカード搬送路がカードリーダ1の内部に形成されている。また、上述した形態において、厚さが0.18~0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードや、所定の厚さの紙カード等がカードリーダ1で処理されても良い。
【符号の説明】
【0059】
1 カードリーダ
2 カード
2a 外部接続端子
3 カード移動路
4 本体フレーム
7 IC接点バネ(第1IC接点バネ)
7a 第1接触部
8 IC接点バネ(第2IC接点バネ)
8a 第2接触部
9 IC接点ブロック
9A 接触位置
9B 退避位置
10 ネジリコイルバネ
11a カム溝(第1カム溝)
11b カム溝(第2カム溝)
11e バネ係合部(フレーム側バネ係合部)
15a カード当接面
15b カード当接部
15c バネ係合突起(ブロック側バネ係合部)
16 カムピン(第1カムピン)
17 カムピン(第2カムピン)
21 平行リンク機構
22 固定側ピン
23 リンク部材
26、27 リンクピン
X カードの移動方向
X1 奥側
Y カードの幅方向
Z カードの厚さ方向
Z2 第1方向側
図1
図2
図3
図4
図5