(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024164999
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】画像形成装置および画像形成方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241121BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241121BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241121BHJP
G03G 21/14 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
H04N1/00 885
B41J29/38 104
G03G21/00 378
G03G21/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080797
(22)【出願日】2023-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】今岡 邦夫
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061HK19
2C061HN04
2C061HN15
2C061HT03
2C061HT06
2C061HT09
2H270MB02
2H270MD02
2H270MD17
2H270ME01
2H270MH19
2H270NB22
2H270NC09
2H270PA56
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB42
5C062AB49
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC58
5C062AE15
5C062AF06
(57)【要約】
【課題】スリープモードに移行する移行時間が加算される画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置3は、受付部52と、設定部50とを備える。受付部52は、ジョブの実行指示を受け付ける。設定部50は、実行指示に基づいて、ジョブを実行可能なアクティブモードからジョブの実行を待機するスリープモードへの移行を猶予する第1移行時間に第1加算時間を加算した延長時間を設定する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブの実行指示を受け付ける受付部と、
前記実行指示に基づいて、前記ジョブを実行可能なアクティブモードから前記ジョブの実行を待機するスリープモードへの移行を猶予する第1移行時間に第1加算時間を加算した延長時間を設定する設定部と
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記アクティブモードにおいてジョブスタートを行い、ジョブ実行を行う実行部と、
前記アクティブモードにおけるジョブ終了を検知する検知部と、
前記ジョブ終了から前記第1移行時間を計時する計時部と、
前記第1移行時間が計時されると、前記アクティブモードを延長モードに移行させる移行部と
をさらに備え、
前記計時部は、前記第1移行時間の経過から前記第1加算時間を計時し、
前記移行部は、さらに、前記第1加算時間が経時されると、前記延長モードを前記スリープモードへ移行させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記受付部は、延長時間内においてさらに追加ジョブの追加実行指示を受け付け、
前記設定部は、前記追加実行指示に基づいて追加延長モードを設定し、
前記移行部は、前記追加延長モードの設定に基づいて前記延長モードを前記追加延長モードへ移行させ、
前記実行部は、前記追加延長モードにおいて追加ジョブスタートを行い、追加ジョブ実行を行い、
前記検知部は、前記追加延長モードにおける追加ジョブ終了を検知し、
前記設定部は、さらに前記第1加算時間にさらに第2加算時間を追加設定する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブが実施された回数または時間帯を記憶する記憶部をさらに備え、
前記設定部は、前記ジョブが実施された回数または時間帯の統計に基づいて、前記ジョブが実行されてから前記第1移行時間に前記第1加算時間を加算した前記延長時間を設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ジョブが連続して実施された回数または時間帯を記憶する記憶部をさらに備え、
前記設定部は、前記ジョブが連続して実施された回数または時間帯の統計に基づいて、前記ジョブが実行されてから前記第1移行時間に前記第1加算時間を加算した前記延長時間を設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ジョブの実行指示を受け付ける受付部と、
前記実行指示に基づいて、前記ジョブを実行可能なアクティブモードから前記ジョブの実行を待機するスリープモードへの移行を猶予する第1移行時間を設定する設定部と
を備え、
前記受付部は、さらに、前記第1移行時間内にスリープモード移行延長指示を受け付け、
前記設定部は、さらに、前記スリープモード移行延長指示に基づいて第1加算時間を設定する、画像形成装置。
【請求項7】
前記受付部は、さらに、前記第1加算時間内に追加ジョブの追加実行指示を受け付け、
前記追加実行指示に基づいて追加ジョブスタートを行い、追加ジョブ実行を行う実行部をさらに備え、
前記設定部は、さらに、前記第1加算時間に第2加算時間を追加設定する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
ジョブの実行指示を受け付けることと、
前記実行指示に基づいて、前記ジョブを実行可能なアクティブモードから前記ジョブの実行を待機するスリープモードへの移行を猶予する第1移行時間に第1加算時間を加算した延長時間を設定することと
を含む、画像形成方法。
【請求項9】
前記アクティブモードにおいてジョブスタートを行い、ジョブ実行を行うことと、
前記アクティブモードにおけるジョブ終了を検知することと、
前記ジョブ終了から前記第1移行時間を計時することと、
前記第1移行時間が計時されると、前記アクティブモードを延長モードに移行させることと、
前記第1移行時間の経過から前記第1加算時間を計時することと、
前記第1加算時間が経時されると、前記延長モードを前記スリープモードへ移行させること
をさらに含む、請求項8に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記加算時間内においてさらに追加ジョブの追加実行指示を受け付けることと、
前記追加実行指示に基づいて追加延長モードを設定することと、
前記追加延長モードの設定に基づいて前記延長モードを前記追加延長モードへ移行させることと、
前記追加延長モードにおいて追加ジョブスタートを行い、追加ジョブ実行を行うことと、
前記追加延長モードにおける追加ジョブ終了を検知することと、
前記第1加算時間にさらに第2加算時間を追加設定することと
をさらに含む、請求項9に記載の画像形成方法。
【請求項11】
前記ジョブが実施された回数または時間帯を記憶することと、
前記ジョブが実施された回数または時間帯の統計に基づいて、前記ジョブが実行されてから前記第1移行時間に前記第1加算時間を加算した前記延長時間を設定することと
をさらに含む、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項12】
前記ジョブが連続して実施された回数または時間帯を記憶することと、
前記ジョブが連続して実施された回数または時間帯の統計に基づいて、前記ジョブが実行されてから前記第1移行時間に前記第1加算時間を加算した前記延長時間を設定することと
をさらに含む、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項13】
ジョブの実行指示を受け付けることと、
前記実行指示に基づいて、前記ジョブを実行可能なアクティブモードから前記ジョブの実行を待機するスリープモードへの移行を猶予する第1移行時間を設定することと、
前記第1移行時間内にスリープモード移行延長指示を受け付けることと、
前記スリープモード移行延長指示に基づいて第1加算時間を設定することと
を含む、画像形成方法。
【請求項14】
前記第1加算時間内に追加ジョブの追加実行指示を受け付けることと、
前記追加実行指示に基づいて追加ジョブスタートを行い、追加ジョブ実行を行うことと、
前記第1加算時間に第2加算時間を追加設定することと
をさらに含む、請求項13に記載の画像形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、スリープモードになった場合に、画像形成装置の状態に関する情報をユーザーが遠方から目視で確認できる画像形成装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、ジョブが実行されてからスリープモードに移行する移行時間を加算する画像形成装置を開示していない。
【0005】
本発明は、スリープモードに移行する移行時間が加算される画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、実行部と、設定部とを備える。前記実行部は、アクティブモードにおいてジョブを実行する。前記設定部は、前記ジョブが実行されてから前記アクティブモードを前記スリープモードに移行する移行時間に加算時間を加算した延長時間を設定する。
【0007】
本発明に係る画像形成方法は、ジョブの実行指示を受け付けることと、前記実行指示に基づいて、前記ジョブを実行可能なアクティブモードから前記ジョブの実行を待機するスリープモードへの移行を猶予する第1移行時間に第1加算時間を加算した延長時間を設定することとを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の画像形成装置および画像形成方法によれば、スリープモードに移行する移行時間を加算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を備える複合機の概略構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置を制御する制御装置の構成を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る画像形成装置の通常モードのタイムチャートを示す図である。
【
図4】(a)および(b)は、本実施形態に係る画像形成装置のタイムチャートを示す図である。
【
図5】(a)および(b)は、本実施形態に係る画像形成装置のタイムチャートを示す図である。
【
図6】本実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
【
図8】本実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係る画像形成装置の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置3を備える複合機1について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置3を備える複合機1の概略構成図である。
【0012】
図1に示すように、複合機1は、原稿読取装置2と、画像形成装置3と、表示装置4と、制御装置5とを備える。本実施形態では、特に断らない限り、複合機1の記述は、画像形成装置3に置き換え得る。
【0013】
原稿読取装置2は、原稿Gに形成された画像を読み取り、画像データを生成する。
【0014】
原稿読取装置2は、原稿トレイ20と、原稿給送ローラー21と、原稿搬送路22と、原稿搬送ローラー23と、原稿読取部24と、原稿排出ローラー25と、原稿排出トレイ26と、光学装置27とを含む。
【0015】
原稿トレイ20は、原稿Gを載置する。
【0016】
原稿給送ローラー21は、原稿トレイ20に載置された原稿Gをピックアップし、給送する。
【0017】
原稿搬送路22では、原稿給送ローラー21で給送される原稿Gが搬送される。
【0018】
原稿搬送ローラー23は、原稿搬送路22に複数箇所配置され、原稿Gを搬送する。原稿搬送ローラー23は、原稿Gを表裏面でニップ可能に、一対ずつ設けられる。
【0019】
原稿搬送路22が光学装置27と対面する位置に原稿読取部24が配置される。
【0020】
原稿読取部24で画像が読み取られた原稿Gは、原稿排出ローラー25により原稿排出トレイ26に排出される。
【0021】
原稿排出トレイ26は、画像が読み取られ、原稿排出ローラー25から排出された原稿Gを収容する。
【0022】
光学装置27は、原稿Gを読み取り、画像データを生成する。具体的には、光学装置27は、原稿読取装置2の原稿搬送ローラー23によって原稿搬送路22を搬送される原稿Gから画像を読み取る。光学装置27は、CIS(Contact Image Sensor)方式またはCCD(Charge Coupled Devices)方式のスキャナーである。
【0023】
次に、画像形成装置3は、シートSに画像を形成する。画像形成装置3は、シートトレイ30と、シート給送ローラー31と、画像形成部32と、定着部33と、シート排出ローラー34と、シート排出トレイ35とを含む。
【0024】
シートトレイ30は、シートSをシート給送ローラー31へ供給する。シートSは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、または光沢紙、またはOHP(Overhead Projector)用紙である。
【0025】
シート給送ローラー31は、シートトレイ30に載置されたシートSをピックアップし、画像形成部32に搬送する。シート給送ローラー31は、さらに、画像形成部32から定着部33を経由してシート排出ローラー34までシートSを搬送する。シート給送ローラー31は、複数の搬送ローラーを含む。
【0026】
画像形成部32は、画像をシートSに形成する。具体的には、画像形成部32は、トナー画像をシートSに形成する。画像形成部32は、帯電部と、露光部と、現像器と、感光体ドラムと、転写ローラーと、クリーニング部とを含む。
【0027】
定着部33は、シートSを加熱および加圧し、シートSに形成されたトナー像をシートSに定着させる。
【0028】
シート排出ローラー34は、トナー像の定着したシートSをシート排出トレイ35に排出する。
【0029】
次に、表示装置4は、種々の画像を表示する。表示装置は、例えば、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)である。タッチセンサーは、ユーザーからの操作を受け付ける。
【0030】
次に、
図2を参照して、制御装置5を説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置3を制御する制御装置5の構成を示す図である。
【0031】
図2に示すように、制御装置5は、設定部50と、記憶部51と、受付部52と、移行部53と、実行部54と、検知部55と、計時部56と、判定部57とを含む。
【0032】
制御装置5は、複合機1全体の動作を制御する。制御装置5は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御装置5のプロセッサーは、記憶部51が記憶しているコンピュータープログラムを実行して、複合機1の各構成要素を制御する。
【0033】
設定部50、受付部52、移行部53、実行部54、検知部55、計時部56、および、判定部57は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現され得る。
【0034】
記憶部51は、記憶装置を含み、データおよびコンピュータープログラムを記憶する。具体的には、記憶部51は、半導体メモリーのような主記憶装置、並びに、半導体メモリーまたはハードディスクドライブのような補助記憶装置を含む。
【0035】
次に、
図1および
図2に加え、
図3~
図9を参照して、本実施形態に係る画像形成装置3の制御を説明する。
【0036】
(通常モード)
まず、
図3を参照して、通常モードにおける画像形成装置3の制御を説明する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置3の通常モードのタイムチャートを示す図である。
図3に示すように、横軸は時間tを示す。
【0037】
通常モードの実施形態における説明は、他のすべての実施形態に適用され得る。
【0038】
ユーザーは、複合機1を通常モードに設定し得る。設定部50は、ユーザーの指示に従い、複合機1を通常モードに設定する。
【0039】
ユーザーは、複合機1に接続されたPC(Personal Computer)からジョブの実行指示100を行う。ユーザーは、複合機1の表示装置4からジョブの実行指示100を行ってもよい。
【0040】
図2および
図3に示すように、設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード101から、ジョブの実行を待機するスリープモード102へ移行する第1移行時間103(デフォルト時間)を設定する。
【0041】
アクティブモード101では、複合機1に備わる原稿読取装置2、画像形成装置3、表示装置4、および、制御装置5に電力が供給され、それぞれの機能が発揮される。原稿読取装置2では原稿Gを読み取り、画像データを取得するジョブが実行され得る、画像形成装置3では、シートSに画像を形成するジョブが実行され得る。
【0042】
スリープモード102では、複合機1に備わる原稿読取装置2、画像形成装置3、表示装置4、および、制御装置5に、いわゆる待機電力が供給される。待機電力が供給されている間、複合機1は、ジョブの実行指示を待機する。ジョブの実行指示を待機する間、原稿読取装置2、および、画像形成装置3は、それぞれのジョブの実行を休止する。
【0043】
記憶部51は、第1移行時間103を記憶する。すなわち、通常モードにおいて、一例として、1分の第1移行時間103がデフォルト時間として設定され、記憶部51に記憶されている。1分の第1移行時間103は一例であり、第1移行時間103の定義を限定するものではない。
【0044】
第1移行時間103は、複合機1でジョブの処理が終了した後、複合機1がアクティブモード101からスリープモード102に移行する猶予時間である。設定部50は、第1移行時間103を設定することができ、記憶部51は第1移行時間103を記憶し得る。
【0045】
すなわち、
図3に示すように、第1移行時間103の間、アクティブモード101は維持される。複合機1に備わる原稿読取装置2、画像形成装置3、表示装置4、および、制御装置5には電力が供給され、それぞれの機能が発揮され得る状態にある。従って、ユーザーは、ジョブ終了106の後も、第1移行時間103の間は、原稿読取装置2、および、画像形成装置3により、待機時間なく新たなジョブ実行105を行うことができる。
【0046】
受付部52は、ジョブの実行指示100を受け付ける。
【0047】
設定部50は、アクティブモード101を設定する。
【0048】
移行部53は、スリープモード102からアクティブモード101へ移行させる。
【0049】
実行部54は、アクティブモード101においてジョブスタート104を行い、ジョブ実行105を行う。
【0050】
検知部55は、アクティブモード101におけるジョブ終了106を検知する。
【0051】
計時部56は、ジョブ終了106から第1移行時間103を計時する。
【0052】
移行部53は、第1移行時間103が計時されると、複合機1をアクティブモード101からスリープモード102へ移行させる。すわなち、移行部53は、第1移行時間103の終了が計時されるまでに新たなジョブの実行指示100がない場合、複合機1をアクティブモード101からスリープモード102へ移行させる。
【0053】
通常モードでは、
図3に示すように、第1移行時間103が短時間に設定されることがある。
【0054】
その場合、例えば、ユーザーAがあるジョブを処理した後、自席に戻り、次のジョブを処理しようとしても、すでに第1移行時間103が経過しており、複合機1がスリープモード102に移行していることがある。従って、ユーザーAは、複合機1が再びスリープモード102からアクティブモード101に移行するまで待機することになる。
【0055】
また、ユーザーAがジョブAを処理した後、次に待機する別のユーザーBが別のジョブBを処理しようとしても、すでに第1移行時間103が経過しており、複合機1がスリープモード102に移行していることがある。従って、ユーザーBは、複合機1が再びスリープモード102からアクティブモード101に移行するまで待機することになる。
【0056】
(延長モード)
次に、
図2、
図4(a)、および
図6を参照して、延長モード200(特殊モード)における画像形成装置3の制御を説明する。
図4(a)は、本実施形態に係る画像形成装置3の延長モード200のタイムチャートを示す図である。
図4(a)に示すように、横軸は時間tを示す。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置3の制御を示すフローチャートである。
【0057】
延長モード200の実施形態における説明は、他のすべての実施形態に適用され得る。
【0058】
ユーザーは、複合機1を延長モード200に設定し得る。設定部50は、ユーザーの指示に従い、複合機1を延長モード200に設定する(ステップS10)。ユーザーは、一例として、表示装置4のディスプレイに表示されたHomeキーとStatusキーとを同時に指示することにより、複合機1を延長モード200に設定することができる。
【0059】
延長モード200では、複合機1の設定部50は、(自動的に)第1移行時間201に第1加算時間202を加算して設定する。
【0060】
例えば、アクティブモード203において、設定部50に1分の第1移行時間201が設定されていた場合、設定部50にさらに5分の第1加算時間202が加算して設定される。
【0061】
図2および
図4(a)に示すように、設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード203から、ジョブの実行を待機するスリープモード204へ移行する猶予期間である第1移行時間201を設定する(ステップS11)。
【0062】
設定部50は、第1加算時間202を設定する(ステップS12)。第1加算時間202は、第1移行時間201を延長した延長時間205であってもよい。
【0063】
記憶部51は、第1移行時間201および第1加算時間202を記憶する。
【0064】
記憶部51は、ジョブを実行可能なアクティブモード203に引き続き、第1移行時間201に第1加算時間202が加算された延長時間205が経過することにより、アクティブモード203をスリープモード204へ移行させる延長モード200を記憶する。
【0065】
記憶部51は、延長時間205を記憶する。
【0066】
受付部52は、ジョブの実行指示206を受け付ける(ステップS13)。
【0067】
設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード203からジョブの実行を待機するスリープモード204へ移行する第1移行時間201に第1加算時間202を加算した延長時間205を設定する。
【0068】
すなわち、設定部50は、ジョブの実行指示206に基づいて、ジョブを実行可能なアクティブモード203からジョブの実行を待機するスリープモード204への移行を猶予する第1移行時間201に第1加算時間202を加算した延長時間205を設定する(ステップS14)。
【0069】
本実施形態によれば、画像形成装置3のスリープモード204からアクティブモード203への復帰動作を抑制することができ、ユーザーの利便性を高めることができる。
【0070】
設定部50は、延長時間205が経過することにより、アクティブモード203をスリープモード204へ移行させる延長モード200を設定する。
【0071】
移行部53は、スリープモード204をアクティブモード203へ移行させる(ステップS15)。
【0072】
実行部54は、アクティブモード203においてジョブスタート207を行い、ジョブ実行208を行う(ステップS16)。
【0073】
検知部55は、アクティブモード203におけるジョブ終了209を検知する(ステップS17)。
【0074】
計時部56は、ジョブ終了209から第1移行時間201を計時する(ステップS18)。
【0075】
移行部53は、第1移行時間201が計時されると、アクティブモード203を延長モード200に移行させる(ステップS19)。
【0076】
計時部56は、さらに、第1移行時間201の経過から第1加算時間202を計時する(ステップS20)。
【0077】
移行部53は、さらに、第1加算時間202が経時されると、延長モード200をスリープモード204へ移行させる(ステップS21)。
【0078】
本実施形態によれば、第1移行時間201に第1加算時間202が加算される。そのため、ユーザーはジョブの終了後に新たなジョブを待機時間なく処理できる。
【0079】
(追加延長モード)
次に、
図2、
図4(b)、および
図7を参照して、本実施形態に係る画像形成装置3の追加延長モード300を説明する。
図4(b)は、本実施形態に係る画像形成装置3の追加延長モード300のタイムチャートを示す図である。
図4(b)に示すように、横軸は時間tを示す。
図7は、本実施形態に係る画像形成装置3の制御を示すフローチャートである。
【0080】
追加延長モード300の実施形態における説明は、他のすべての実施形態に適用され得る。
【0081】
ユーザーは、複合機1を追加延長モード300に設定し得る。設定部50は、ユーザーの指示に従い、複合機1を追加延長モード300に設定する(ステップS30)。ユーザーは、一例として、表示装置4のディスプレイに表示されたHomeキーとStatusキーとを同時に指示することにより、複合機1を追加延長モード300に設定することができる。
【0082】
追加延長モード300では、複合機1の設定部50は、(自動的に)第1移行時間301に第1加算時間302および第2加算時間303を加算して設定する。
【0083】
例えば、アクティブモード304において、設定部50に1分の第1移行時間301が設定されていた場合、設定部50にさらに5分の第1加算時間302と、10分の第2加算時間303とが加算して設定される。
【0084】
図2、
図4(b)、および
図7に示すように、設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード304から、ジョブの実行を待機するスリープモード305へ移行するまでの猶予期間である第1移行時間301を設定する(ステップS31)。
【0085】
設定部50は、第1加算時間302を設定する(ステップS32)。
【0086】
設定部50は、第2加算時間303を設定する(ステップS33)。
【0087】
記憶部51は、第1移行時間301および第1加算時間302を記憶する。
【0088】
記憶部51は、ジョブを実行可能なアクティブモード304において第1移行時間301に第1加算時間302が加算された延長時間が経過することにより、アクティブモード304をスリープモード305へ移行させる延長モード306を記憶する。
【0089】
記憶部51は、延長時間を記憶する。
【0090】
受付部52は、ジョブの実行指示307を受け付ける(ステップS34)。
【0091】
設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード304において、アクティブモード304からジョブの実行を待機するスリープモード305へ移行する第1移行時間301に第1加算時間302を加算した延長時間を設定する。
【0092】
設定部50は、延長時間が経過することによりアクティブモード304をスリープモード305へ移行させる延長モード306を設定する。
【0093】
移行部53は、スリープモード305をアクティブモード304へ移行させる(ステップS35)。
【0094】
実行部54は、アクティブモード304においてジョブスタート308を行い、ジョブ実行309を行う(ステップS36)。
【0095】
検知部55は、アクティブモード304におけるジョブ終了310を検知する(ステップS37)。
【0096】
計時部56は、ジョブ終了310から第1移行時間301を計時する(ステップS38)。
【0097】
移行部53は、第1移行時間301が計時されると、アクティブモード304を延長モード306に移行させる(ステップS39)。
【0098】
計時部56は、さらに、第1移行時間301の経過から第1加算時間302を計時する(ステップS40)。
【0099】
受付部52は、延長時間内(第1移行時間301または第1加算時間302内)においてさらに追加ジョブの追加実行指示311を受け付ける(ステップS41)。
【0100】
判定部57は、延長時間内においてさらに追加ジョブの追加実行指示311を受け付けたことを判定する。
【0101】
設定部50は、追加ジョブの追加実行指示311に基づいて、追加延長モード300を設定する(ステップS42)。
【0102】
移行部53は、追加延長モード300の規定に基づいて、延長モード306を追加延長モード300へ移行させる(ステップS43)。
【0103】
実行部54は、追加延長モード300において追加ジョブスタート312を行い、追加ジョブ実行313を行う(ステップS44)。
【0104】
記憶部51は、さらに追加延長時間(第2加算時間303)を記憶する。
【0105】
検知部55は、追加延長モード300における追加ジョブ終了314を検知する(ステップS45)。
【0106】
設定部50は、延長時間(第1加算時間302)にさらに追加延長時間(第2加算時間303)を追加設定する(ステップS46)。追加延長時間には図示しない第2移行時間が追加設定されてもよい。
【0107】
計時部56は、追加ジョブ終了314から第2加算時間303を計時する(ステップS47)。
【0108】
移行部53は、第2加算時間303が計時されると、追加延長モード300をスリープモード305へ移行させる(ステップS48)。
【0109】
本実施形態によれば、第1加算時間302により、アクティブモード304からスリープモード305への移行を遅らせることができ、第1加算時間302内に追加ジョブを実行させると、さらに、第2加算時間303が加算され、アクティブモード304からスリープモード305への移行を遅らせることができる。
【0110】
記憶部51は、ジョブが実施された回数または時間帯を記憶してもよい。
【0111】
設定部50は、ジョブが実施された回数または時間帯の統計に基づいて、ジョブが実行されてからアクティブモード203をスリープモード204に移行する第1移行時間201に第1加算時間202を加算した延長時間205を設定してもよい。
【0112】
記憶部51は、ジョブが連続して実施された回数または時間帯を記憶してもよい。
【0113】
設定部50は、ジョブが連続して実施された回数または時間帯の統計に基づいて、ジョブが実行されてからアクティブモード203をスリープモード204に移行する第1移行時間201に第1加算時間202を加算した延長時間205を設定してもよい。
【0114】
本実施形態によれば、ユーザーが複数のジョブを処理し、または、複数のユーザーがジョブを処理する時間帯に、アクティブモード203からスリープモード204への移行を遅らせることができる。
【0115】
(マニュアル延長モード)
次に、
図2、
図5(a)、および
図8を参照して、マニュアル延長モード400(特殊モード)における画像形成装置3の制御を説明する。
図5(a)は、本実施形態に係る画像形成装置3のマニュアル延長モード400のタイムチャートを示す図である。
図5(a)に示すように、横軸は時間tを示す。
図8は、本実施形態に係る画像形成装置3の制御を示すフローチャートである。
【0116】
マニュアル延長モード400の実施形態における説明は、他のすべての実施形態に適用され得る。
【0117】
ユーザーは、複合機1をマニュアル延長モード400に設定し得る。設定部50は、ユーザーの指示に従い、複合機1をマニュアル延長モード400に設定する(ステップS50)。ユーザーは、一例として、表示装置4のディスプレイに表示されたHomeキーとStatusキーとを同時に指示することにより、複合機1をマニュアル延長モード400に設定することができる。
【0118】
マニュアル延長モード400では、複合機1はユーザーの指示に従い、第1移行時間401に第1加算時間402を加算して設定する。
【0119】
例えば、アクティブモード403において、設定部50に1分の第1移行時間401が設定されていた場合、設定部50にさらに5分の第1加算時間402が加算して設定される。
【0120】
図2、
図5(a)、および
図8に示すように、設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード403から、ジョブの実行を待機するスリープモード404への第1移行時間401を設定する(ステップS51)。
【0121】
設定部50は、第1加算時間402を設定する(ステップS52)。
【0122】
記憶部51は、第1移行時間401および第1加算時間402を記憶する。
【0123】
記憶部51は、ジョブを実行可能なアクティブモード403において、第1移行時間401に第1加算時間402が加算された延長時間が経過することにより、アクティブモード403をスリープモード404へ移行させるマニュアル延長モード400を記憶する。
【0124】
記憶部51は、延長時間を記憶する。
【0125】
受付部52は、ジョブの実行指示405を受け付ける(ステップS53)。
【0126】
移行部53は、ジョブの実行指示405に基づいて、スリープモード404をアクティブモード403へ移行させる(ステップS54)。
【0127】
実行部54は、アクティブモード403においてジョブスタート406を行い、ジョブ実行407を行う(ステップS55)。
【0128】
検知部55は、アクティブモード403におけるジョブ終了408を検知する(ステップS56)。
【0129】
計時部56は、ジョブ終了408から第1移行時間401を計時する(ステップS57)。
【0130】
設定部50は、ジョブの実行指示507に基づいて、ジョブを実行可能なアクティブモード504からジョブの実行を待機するスリープモード505への移行を猶予する第1移行時間501を設定する(ステップS51)。
【0131】
受付部52は、第1移行時間401内にスリープモード移行延長指示409を受け付ける(ステップS58)。
【0132】
判定部57は、受付部52が第1移行時間401内にスリープモード移行延長指示409を受け付けたことを判定する。
【0133】
設定部50は、スリープモード移行延長指示409に基づいて第1加算時間402を設定する(ステップS59)。
【0134】
設定部50は、延長時間(第1加算時間402)が経過することによりアクティブモード403をスリープモード404へ移行させるマニュアル延長モード400を設定する。
【0135】
移行部53は、アクティブモード403をマニュアル延長モード400へ移行させる(ステップS60)。
【0136】
記憶部51は、第1加算時間402を記憶する。
【0137】
計時部56は、第1移行時間401を計時する。
【0138】
計時部56は、第1加算時間402を計時する(ステップS61)。
【0139】
計時部56は、第1加算時間402が経過したことを計時する。
【0140】
移行部53は、第1加算時間402の経過が計時されると、マニュアル延長モード400をスリープモード404に移行させる(ステップS62)。
【0141】
本実施形態によれば、ジョブ終了408から第1移行時間401が経過するまでにスリープモード移行延長指示409を出すことにより、スリープモード404への移行を遅らせることができる。
【0142】
(マニュアル追加延長モード)
次に、
図2、
図5(b)、および
図9を参照して、本実施形態に係る画像形成装置3のマニュアル追加延長モード500を説明する。
図5(b)は、本実施形態に係る画像形成装置3のマニュアル追加延長モード500のタイムチャートを示す図である。
図5(b)に示すように、横軸は時間tを示す。
図9は、本実施形態に係る画像形成装置3の制御を示すフローチャートである。
【0143】
マニュアル追加延長モード500の実施形態における説明は、他のすべての実施形態に適用され得る。
【0144】
ユーザーは、複合機1をマニュアル追加延長モード500に設定し得る。設定部50は、ユーザーの指示に従い、複合機1をマニュアル追加延長モード500に設定する(ステップS70)。ユーザーは、一例として、表示装置4のディスプレイに表示されたHomeキーとStatusキーとを同時に指示することにより、複合機1をマニュアル追加延長モード500に設定することができる。
【0145】
マニュアル追加延長モード500では、複合機1はユーザーの指示に従い、第1移行時間501に第1加算時間502および第2加算時間503を加算して設定する。
【0146】
例えば、アクティブモード504において、設定部50に1分の第1移行時間501が設定されていた場合、設定部50にさらに5分の第1加算時間502と、10分の第2加算時間503とが加算して設定される。
【0147】
設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード504から、ジョブの実行を待機するスリープモード505への第1移行時間501を設定する(ステップS71)。
【0148】
設定部50は、第1加算時間502を設定する(ステップS72)。
【0149】
記憶部51は、第1移行時間501および第1加算時間502を記憶する。
【0150】
記憶部51は、ジョブを実行可能なアクティブモード504において、第1移行時間501に第1加算時間502が加算された延長時間が経過することにより、アクティブモード504をスリープモード505へ移行させるマニュアル延長モード506を記憶する。
【0151】
設定部50は、ジョブを実行可能なアクティブモード504において、アクティブモード504からジョブの実行を待機するスリープモード505へ移行する第1移行時間501に第1加算時間502を加算した延長時間を設定する(ステップS73)。
【0152】
記憶部51は、延長時間を記憶する。
【0153】
受付部52は、ジョブの実行指示507を受け付ける(ステップS74)。
【0154】
設定部50は、延長時間が経過することによりアクティブモード504をスリープモード505へ移行させるマニュアル延長モード506を設定する。
【0155】
移行部53は、スリープモード505をアクティブモード504へ移行させる(ステップS75)。
【0156】
実行部54は、アクティブモード504においてジョブスタート508を行い、ジョブ実行509を行う(ステップS76)。
【0157】
検知部55は、アクティブモード504におけるジョブ終了510を検知する(ステップS77)。
【0158】
計時部56は、ジョブ終了510から第1移行時間501を計時する(ステップS78)。
【0159】
受付部52は、第1移行時間501内にスリープモード移行延長指示511を受け付ける(ステップS79)。
【0160】
判定部57は、受付部52が第1移行時間501内にスリープモード移行延長指示511を受け付けたことを判定する。
【0161】
設定部50は、スリープモード移行延長指示511に基づいて、ジョブが実行されてから第1移行時間501の経過後に第1加算時間502を設定する。
【0162】
移行部53は、第1移行時間501の経過が計時されると、アクティブモード504をマニュアル延長モード506に移行させる(ステップS80)。
【0163】
計時部56は、さらに、第1移行時間501の経過から第1加算時間502を計時する(ステップS81)。
【0164】
受付部52は、延長時間内(第1加算時間502内)においてさらに追加ジョブの追加実行指示512を受け付ける(ステップS82)。
【0165】
判定部57は、延長時間内においてさらに追加ジョブの追加実行指示512を受け付けたことを判定する。
【0166】
設定部50は、延長時間(第1加算時間502)が経過することによりマニュアル追加延長モード500を設定する。
【0167】
移行部53は、第1加算時間502が経時されると、マニュアル延長モード506をマニュアル追加延長モード500へ移行させる(ステップS83)。
【0168】
実行部54は、追加ジョブの追加実行指示512に基づいて、マニュアル追加延長モード500において追加ジョブスタート513を行い、追加ジョブ実行514を行う(ステップS84)。
【0169】
記憶部51は、さらに追加延長時間(第2加算時間503)を記憶する。
【0170】
検知部55は、マニュアル追加延長モード500における追加ジョブ終了515を検知する(ステップS85)。
【0171】
設定部50は、延長時間(第1加算時間502)にさらに追加延長時間(第2加算時間503)を追加設定する(ステップS86)。
【0172】
計時部56は、追加ジョブ終了515から第2加算時間503を計時する(ステップS87)。
【0173】
移行部53は、第2加算時間503の経過が計時されると、マニュアル追加延長モード500をスリープモード505へ移行させる(ステップS88)。
【0174】
本実施形態によれば、第1移行時間501が経過するまでにスリープモード移行延長指示511を出すことにより、第1加算時間502が加算され、第1加算時間502が経過するまでに追加ジョブの追加実行指示512を出すことにより、さらに、第2加算時間503が加算され、スリープモード505への移行を好適に遅らせることができる。
【0175】
以上、図面を参照しながら発明の実施形態を説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数などは、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0176】
本発明は、画像形成装置および画像形成方法の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0177】
1 複合機
2 原稿読取装置
3 画像形成装置
4 表示装置
5 制御装置
50 設定部
51 記憶部
52 受付部
53 移行部
54 実行部
55 検知部
56 計時部
57 判定部