(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165011
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】表示システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241121BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20241121BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20241121BHJP
H04N 1/32 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
G06Q50/10
G09G5/00 555D
G09G5/00 550C
G09G5/00 510B
G09G5/00 550X
G06Q30/0207
H04N1/32 144
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080812
(22)【出願日】2023-05-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川村 哲
【テーマコード(参考)】
5C182
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB08
5C182AB11
5C182BA14
5C182BA47
5C182BA68
5C182BC01
5C182BC14
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182DA64
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】コンテンツを識別する識別情報が印刷された印刷物を保存しておくことに新たな価値を付与することにより、当該印刷物を捨てられ難くする。
【解決手段】表示システム1は、管理装置10Aと、通信網NWを介して管理装置10Aと通信する端末装置20Aとを含む。管理装置10Aには、第1地域に対応付けられた第1コンテンツと第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報M1が記憶される。端末装置20Aは、識別情報M1が印刷されたチラシP1に翳された場合に識別情報M1を読み取り、識別情報がM1を読み取ったときの位置を特定する。そして、端末装置20Aは、特定した位置が第1地域と第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、第1コンテンツ及び第2コンテンツのうち、当該位置を含む地域に対応する方のコンテンツを表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1地域に対応付けられた第1コンテンツと前記第1地域とは異なる第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報を記憶する管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置と、を含み、
前記端末装置は、
前記識別情報が印刷された印刷物に翳された場合に前記識別情報を前記印刷物から読み取る読み取り部と、
前記印刷物から前記識別情報が前記読み取り部により読み取られたときの前記端末装置の位置を特定する特定部と、
前記特定部により特定された位置が前記第1地域と前記第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち、前記特定部により特定された位置を含む地域に対応する方のコンテンツを前記表示装置に表示する表示制御部と、を備える、
表示システム。
【請求項2】
前記管理装置は、
前記第1地域と前記第2地域との何れかに含まれる位置を示す位置情報と前記識別情報とを前記端末装置から受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記受信した位置情報の示す位置を含む地域に対応する方のコンテンツを選択する選択部と、
前記選択部により選択されたコンテンツを前記端末装置へ送信する送信部を備え、
前記端末装置は、
前記読み取り部により読み取った前記識別情報と前記特定部により特定した位置を示す位置情報とを前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうちの何れか一方を取得する取得部を備え、
前記表示制御部は、
前記取得部により取得されたコンテンツを前記表示装置に表示する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記管理装置は、
前記端末装置から前記識別情報を受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第1コンテンツに対応する地域を示す第1地域情報と、前記第2コンテンツ及び前記第2コンテンツに対応する地域を示す第2地域情報と、を前記端末装置へ送信する送信部を備え、
前記端末装置は、
前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報の組と前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報の組と、を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報を対応付けて記憶するとともに、前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報に対応付けて記憶する記憶部と、
前記第1コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第1地域情報、前記第2コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第2地域情報、及び前記特定部により特定された位置に基づいて、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記表示装置に表示するコンテンツを選択する選択部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記選択部により選択されたコンテンツを前記表示装置に表示する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記読み取り部により読み取った前記識別情報に対応するコンテンツが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信する、請求項3に記載の表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置にコンテンツを表示させる表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
写真、絵、又は動画等の各種コンテンツに二次元コード等の識別情報を予め対応付けておき、当該識別情報が印刷された印刷物を配布することが一般に行われている。そして、スマートフォン等の端末装置に当該印刷物から識別情報を読み取らせ、当該識別情報に対応するコンテンツを当該端末装置に表示させることが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、広告等の大衆伝達を目的としたチラシ、ビラ、フライヤー又はリーフレット等の印刷物に、各種コンテンツに対応する識別情報を印刷しておくことが提案されている。以下では、広告等の大衆伝達を目的とした印刷物は、ビラ、フライヤー及びリーフレットを含めてチラシと称される。チラシは一度目を通されると再度見直されることは少なく、捨てられることが多かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の好適な態様に係る表示システムは、管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置と、を含む。前記管理装置は、第1地域に対応付けられた第1コンテンツと前記第1地域とは異なる第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報を記憶する。前記端末装置は、読み取り部と、特定部と、表示制御部と、を備える。前記読み取り部は、前記識別情報が印刷された印刷物に翳された場合に前記識別情報を前記印刷物から読み取る。前記特定部は、前記印刷物から前記識別情報が前記読み取り部により読み取られたときの前記端末装置の位置を特定する。前記表示制御部は、前記特定部により特定された位置が前記第1地域と前記第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち、前記特定部により特定された位置を含む地域に対応する方のコンテンツを前記表示装置に表示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、コンテンツに対応する識別情報が印刷された印刷物を保存しておくことに新たな価値を付与することができ、当該印刷物が捨てられ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の第1実施形態による表示システム1Aの構成例を示す図である。
【
図4】管理装置10Aの記憶装置120に記憶されている管理テーブルTBL1の格納内容の一例を示す図である。
【
図5】管理装置10Aの処理装置130がプログラムPRA1に従って実行する送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】野球場BP1内にてチラシP1に端末装置20Aが翳された場合のコンテンツの表示例を示す図である。
【
図8】野球場BP2内にてチラシP1に端末装置20Aが翳された場合のコンテンツの表示例を示す図である。
【
図9】端末装置20Aの処理装置230がプログラムPRB1に従って実行する表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】本開示の第2実施形態による表示システム1Bの構成例を示す図である。
【
図12】管理装置10Bの処理装置130がプログラムPRA2に従って実行する送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】端末装置20Bの処理装置230がプログラムPRB2に従って実行する表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】変形例(2)の管理テーブルTBL1の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(A:第1実施形態)
図1は、本開示の一実施形態による表示システム1Aの構成例を示す図である。
図1に示されるように、表示システム1Aは、管理装置10Aと、通信網NWを介して管理装置10Aと通信する端末装置20Aとを含む。
図1では、端末装置20Aが1つだけ図示されているが、複数の端末装置20Aが表示システム1Aに含まれてもよい。
【0009】
管理装置10Aには、チラシP1に印刷される二次元コード等の識別情報M1に対応付けて当該識別情報M1に対応するコンテンツを表すコンテンツデータが予め記憶されている。端末装置20Aは、例えばスマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。端末装置20Aは、チラシP1に翳されたときに識別情報M1をチラシP1から読み取り、読み取った識別情報M1に対応するコンテンツを表示する機能を備える。なお、識別情報M1に対応するコンテンツがARコンテンツである場合、端末装置20Aは、チラシP1の画像に重ねて当該ARコンテンツを表示する。
【0010】
図2は、本実施形態におけるチラシP1を説明するための図である。チラシP1は、例えば北海道にある野球場BP1の入場口にて観客に配布される。端末装置20Aのユーザは、観客として野球場BP1に入場する際にチラシP1を入手する。本実施形態において、チラシP1に印刷された識別情報M1は、野球場BP1内に設けられた第1の飲食店にて利用可能な仮想クーポン券Xに対応する。端末装置20Aのユーザは、野球場BP1の敷地内において識別情報M1に基づいて仮想クーポン券Xを端末装置20Aに表示させ、仮想クーポン券Xを表示させた状態の端末装置20Aを第1の飲食店の店員に見せることで、仮想クーポン券Xに対応する所定の商品を受け取ることができる。以下、仮想クーポン券Xに対応する商品を受け取ることは、仮想クーポン券Xの使用と称される。
【0011】
本実施形態では、端末装置20Aのユーザは、仮想クーポン券Xの使用後、チラシP1を捨てずに保存しておくことで、更なる便益を享受できる。具体的には、端末装置20Aのユーザは、仮想クーポン券Xの使用後、チラシP1を持って東京都にある野球場BP2に来場した場合、野球場BP2の敷地内において端末装置20AをチラシP1に翳すことにより、野球場BP2内に設けられた第2の飲食店にて利用可能な仮想クーポン券Yを端末装置20Aに表示させることができる。端末装置20Aのユーザは、仮想クーポン券Yを表示させた状態の端末装置20Aを第2の飲食店の店員に見せることで、仮想クーポン券Yに対応する所定の商品を受け取ることができる。チラシP1は本開示における印刷物の一例である。仮想クーポン券Xは本開示における第1コンテンツの一例であり、野球場BP1の敷地は本開示における第1地域の一例である。仮想クーポン券Yは本開示における第2コンテンツの一例であり、野球場BP2の敷地は本開示における第2地域の一例である。
【0012】
図3は、管理装置10Aの構成例を示す図である。
図3に示されるように、管理装置10Aは、通信装置110と、記憶装置120と、処理装置130と、バス140と、を含む。通信装置110、及び記憶装置120の各々と、処理装置130とは、データ授受を仲介するバス140によって相互に接続される。バス140は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、要素間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0013】
通信装置110は、他の装置と通信するためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置110は、有線又は無線により通信網NWに接続される。通信装置110は、通信網NWに無線又は有線により接続される他の装置と通信網NWを介して通信する。この他の装置の一例としては端末装置20Aが挙げられる。通信装置110は、通信網NWを介して端末装置20Aから送信されたデータを受信する。通信装置110は、受信したデータを処理装置130へ与える。また、通信装置110は、処理装置130から与えられるデータを通信網NWへ送信する。
【0014】
記憶装置120は、処理装置130が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置120には、管理テーブルTBL1とプログラムPRA1とが予め記憶されている。
【0015】
図4は、管理テーブルTBL1の格納内容の一例を示す図である。管理テーブルTBL1には、チラシに印刷される識別情報に対応付けて、当該識別情報に対応するコンテンツと、当該コンテンツを表示するべき地域を示す地域情報とが格納されている。
図4に示される管理テーブルTBL1には、識別情報M1に対応付けて仮想クーポン券Xを示すコンテンツデータDXと仮想クーポン券Yを示すコンテンツデータDYとが格納されている。また、
図4に示される管理テーブルTBL1には、コンテンツデータDXに対応付けて、仮想クーポン券Xを表示するべき地域(即ち、野球場BP1の敷地内)を示す地域情報D1が格納されている。地域情報D1は本開示における第1地域情報の一例である。また、
図4に示される管理テーブルTBL1には、コンテンツデータDYに対応付けて、仮想クーポン券Yを表示するべき地域(即ち、野球場BP2の敷地内)を示す地域情報D2が格納されている。地域情報D2は本開示における第2地域情報の一例である。
【0016】
処理装置130は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)を含む。処理装置130は、図示せぬ入力装置に対する入力によりプログラムPRA1の実行を指示されたことを契機として、記憶装置120からプログラムPRA1を読み取る。処理装置130は、読み取ったプログラムPRA1を実行する。処理装置130は、プログラムPRA1を実行することによって、
図3に示される選択部130a、及び送信部130bとして機能する。つまり、
図3に示される選択部130a、及び送信部130bは、CPU等のコンピュータをプログラム等のソフトウェアに従って作動させることにより実現されるソフトウェアモジュールである。選択部130a、及び送信部130bの各々が担う機能は次の通りである。
【0017】
選択部130aは、端末装置20Aの位置を示す位置情報と識別情報とを通信装置110により受信した場合に、管理テーブルTBL1に格納されている複数のコンテンツデータのうち、受信した位置情報の示す位置を含む地域に対応し、且つ受信した識別情報に対応するコンテンツデータを選択する。例えば、地域情報D1の示す地域内の位置を示す位置情報と識別情報M1とを端末装置20Aから受信した場合、選択部130aは、コンテンツデータDXを選択する。また、地域情報D2の示す地域内の位置を示す位置情報と識別情報M1とを端末装置20Aから受信した場合、選択部130aは、コンテンツデータDYを選択する。送信部130bは、選択部130aにより選択されたコンテンツデータを、通信装置110を用いて端末装置20Aへ送信する。
【0018】
また、プログラムPRA1に従って作動している処理装置130は、本開示に特有の送信方法を実行する。
図5は、この送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示されるように、この送信方法には、選択処理SA110、及び送信処理SA120が含まれる。
図5に示される各処理の処理内容は次の通りである。
【0019】
選択処理SA110では、処理装置130は、選択部130aとして機能する。選択処理SA110では、処理装置130は、位置情報と識別情報とを通信装置110により端末装置20Aから受信した場合に、管理テーブルTBL1に格納されている複数のコンテンツデータのうち、受信した位置情報の示す位置を含む地域に対応し、且つ受信した識別情報に対応するコンテンツデータを選択する。選択処理SA110に後続する送信処理SA120では、処理装置130は、送信部130bとして機能する。送信処理SA120では、処理装置130は、選択処理SA110にて選択したコンテンツデータを、通信装置110を用いて端末装置20Aへ送信する。
【0020】
図6は、端末装置20Aの構成例を示す図である。
図6に示されるように、端末装置20Aは、通信装置210と、記憶装置220と、処理装置230と、バス240と、表示装置250と、入力装置260と、撮像装置270と、位置情報取得装置280と、を含む。通信装置210、記憶装置220、表示装置250、入力装置260、撮像装置270、及び位置情報取得装置280の各々と、処理装置230とは、データ授受を仲介するバス240によって相互に接続される。バス240は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、要素間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0021】
表示装置250は、外部に対して情報を表示するハードウェアである。表示装置250の具体例としては、液晶表示パネル又は有機EL表示パネルが挙げられる。入力装置260は、外部からの入力を受け付ける入力ハードウェアである。本実施形態における入力装置260は、例えばタッチパネルであるが、マウス、スイッチ、又はボタンであってもよい。
【0022】
撮像装置270は、処理装置230による制御の下で撮像を行うハードウェアである。撮像装置270の具体例としては、カメラが挙げられる。撮像装置270は、撮像した画像を表す画像データを処理装置230に出力する。
【0023】
位置情報取得装置280は、端末装置20Aの位置を特定するハードウェアである。本実施形態における位置情報取得装置280は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される信号を受信するGPS受信装置である。位置情報取得装置280は、GPS衛星から受信した信号に基づいて端末装置20Aの位置を示す位置情報を処理装置230に出力する。
【0024】
通信装置210は、通信装置110と同様に、他の装置と通信するためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置210は、有線又は無線により通信網NWに接続される。通信装置210は、通信網NWに無線又は有線により接続される他の装置と通信網NWを介して通信する。この他の装置の一例としては管理装置10Aが挙げられる。通信装置210は、通信網NWを介して管理装置10Aから送信されたデータを受信する。通信装置210は、通信網NWを介して受信したデータを処理装置230へ与える。また、通信装置210は、処理装置230から与えられるデータを通信網NWへ送信する。
【0025】
記憶装置220は、処理装置230が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置220は、記憶装置120と同様に、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置220には、プログラムPRB1が予め記憶されている。
【0026】
処理装置230は、処理装置130と同様に、1又は複数のCPUを含む。処理装置230は、入力装置260に対する入力によりプログラムPRB1の実行を指示されたことを契機として、記憶装置220からプログラムPRB1を読み取る。処理装置230は、読み取ったプログラムPRB1を実行する。処理装置230は、プログラムPRB1を実行することによって、
図6に示される読み取り部230a、特定部230b、取得部230c、及び表示制御部230dとして機能する。つまり、
図6に示される読み取り部230a、特定部230b、取得部230c、及び表示制御部230dは、選択部130a及び送信部130bと同様にソフトウェアモジュールである。読み取り部230a、特定部230b、取得部230c、及び表示制御部230dの各々が担う機能は次の通りである。
【0027】
読み取り部230aは、識別情報が印刷された印刷物から、撮像装置270を用いて当該識別情報を読み取る。本実施形態では、端末装置20Aのユーザは、チラシP1に印刷された識別情報M1に撮像装置270が向くように、端末装置20Aを当該チラシP1に翳す。そして、ユーザは、チラシP1に端末装置20Aを翳した状態で入力装置260に撮像指示を入力する。読み取り部230aは、この撮像指示に応じてチラシP1の画像を撮像装置270に撮像させ、撮像装置270から出力される画像データを解析することにより、識別情報M1を読み取る。なお、識別情報が印刷された印刷物の撮像画像からの当該識別情報の読み取りについては既存技術が適宜利用されればよい。
【0028】
特定部230bは、読み取り部230aにより識別情報が読み取られたことを契機として、端末装置20Aの位置を示す位置情報を位置情報取得装置280を用いて取得することにより、端末装置20Aの位置を特定する。例えば、野球場BP1の敷地内にて前述の撮像指示が入力された場合、野球場BP1の敷地内の位置を示す位置情報が位置情報取得装置280により取得される。また、野球場BP2の敷地内にて前述の撮像指示が入力された場合、野球場BP2の敷地内の位置を示す位置情報が位置情報取得装置280により取得される。
【0029】
取得部230cは、読み取り部230aにより読み取った識別情報と特定部230bにより特定した位置を示す位置情報とを、通信装置210を用いて管理装置10Aへ送信する。そして、取得部230cは、管理装置10Aから送信されるコンテンツデータを通信装置210を用いて受信することにより、上記識別情報及び位置情報に対応するコンテンツデータを取得する。そして、表示制御部230dは、取得部230cにより取得されたコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置250に表示する。
【0030】
前述したように、野球場BP1の敷地内にて前述の撮像指示が入力された場合、野球場BP1の敷地内の位置を示す位置情報が位置情報取得装置280により取得される。この場合、取得部230cは、チラシP1から読み取った識別情報M1と野球場BP1の敷地内の位置を示す位置情報とを管理装置10Aへ送信する。識別情報M1と野球場BP1の敷地内の位置を示す位置情報とを端末装置20Aから受信した場合、管理装置10Aは、コンテンツデータDXを端末装置20Aへ送信する。取得部230cは、コンテンツデータDXを取得するので、端末装置20Aの表示装置250には、
図7に示されるように、仮想クーポン券Xが表示される。
【0031】
野球場BP2の敷地内にて前述の撮像指示が入力された場合には、野球場BP2の敷地内の位置を示す位置情報が位置情報取得装置280により取得される。この場合、取得部230cは、チラシP1から読み取った識別情報M1と野球場BP2の敷地内の位置を示す位置情報とを管理装置10Aへ送信する。識別情報M1と野球場BP2の敷地内の位置を示す位置情報とを端末装置20Aから受信した場合、管理装置10Aは、コンテンツデータDYを端末装置20Aへ送信する。取得部230cは、コンテンツデータDYを取得するので、端末装置20Aの表示装置250には、
図8に示されるように、仮想クーポン券Yが表示される。
【0032】
また、プログラムPRB1に従って作動している処理装置130は、本開示に特有の表示方法を実行する。
図9は、この表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示されるように、この表示方法には、読み取り処理SB110、特定処理SB120、取得処理SB130、及び表示制御処理SB140が含まれる。
図9に示される各処理の処理内容は次の通りである。
【0033】
読み取り処理SB110では、処理装置230は、読み取り部230aとして機能する。読み取り処理SB110では、処理装置230は、識別情報が印刷された印刷物から、撮像装置270を用いて識別情報を読み取る。読み取り処理SB110に後続する特定処理SB120では、処理装置230は、特定部230bとして機能する。特定処理SB120では、処理装置230は、識別情報を読み取ったときの端末装置20Aの位置を特定する。特定処理SB120に後続する取得処理SB130では、処理装置230は、取得部230cとして機能する。取得処理SB130では、処理装置230は、読み取り処理SB110にて読み取った識別情報と特定処理SB120にて特定した位置を示す位置情報とを管理装置10Aへ送信することにより、当該識別情報及び当該位置に対応するコンテンツデータを取得する。取得処理SB130に後続する表示制御処理SB140では、処理装置230は、取得処理SB130にて取得したコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置250に表示する。
【0034】
従来、チラシは一度目を通されると捨てられることが多かった。しかし、本実施形態では、端末装置20Aのユーザは、チラシP1を保存しておき、後日、野球場BP2へ行くときにチラシP1を持って行くことで、野球場BP2において利用可能な仮想クーポン券Yを取得できる。つまり、本実施形態によれば、チラシP1を保存しておくことに新たな価値が付与され、チラシP1が捨てられ難くなる。
【0035】
(B:第2実施形態)
図10は、本開示の第2実施形態による表示システム1Bの構成例を示す図である。
図10では
図1におけるものと同一の構成要素には、同一の符号が付されている。
図10と
図1とを対比すれば明らかなように表示システム1Bは、管理装置10Aに代えて管理装置10Bを有する点、及び端末装置20Aに代えて端末装置20Bを有す点において表示システム1Aと異なる。詳細については後述するが、表示システム1Bでは、端末装置20Bから管理装置10Bへ識別情報のみが送信される。
【0036】
図11は、管理装置10Bの構成例を示す図である。
図11では
図3におけるものと同一の構成要素には、同一の符号が付されている。
図11と
図3とを対比すれば明らかなように管理装置10Aのハードウェア構成は管理装置10Aのハードウェア構成と同一である。管理装置10Bは、プログラムPRA1に代えてプログラムPRA2が記憶装置120に記憶されている点において管理装置10Aと異なる。プログラムPRA2は、処理装置130を、送信部130cとして機能させる点においてプログラムPRA1と異なる。なお、管理テーブルTBL1の格納内容は第1実施形態と同一である。
【0037】
送信部130cは、端末装置20Bから識別情報を受信した場合に、当該識別情報に対応するコンテンツデータと、当該コンテンツデータに対応する地域情報とを管理テーブルTBL1から読み出す。そして、送信部130cは、読み出したコンテンツデータ及び地域情報を、端末装置20Bへ送信する。
図4に示されるように、識別情報M1に対応するコンテンツデータは、コンテンツデータDXとコンテンツデータDYである。従って、端末装置20Bから識別情報M1を受信した場合、送信部130cは、コンテンツデータDXと地域情報D1の組、及びコンテンツデータDYと地域情報D2の組、を端末装置20Bへ送信する。詳細については後述するが表示システム1Bでは、端末装置20Bの位置に応じたコンテンツの選択は管理装置10Bでは行われず、端末装置20Bで行われる。
【0038】
また、プログラムPRA2に従って作動している処理装置130は、本開示に特有の送信方法を実行する。
図12は、この送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示されるように、この送信方法には、送信処理SA220のみが含まれる。この送信処理SA220では、処理装置130は、送信部130cとして機能する。送信処理SA220では、処理装置130は、端末装置20Bから識別情報を受信した場合に、当該識別情報に対応するコンテンツデータと当該コンテンツデータに対応する地域情報とを端末装置20Bへ送信する。
【0039】
図13は、端末装置20Bの構成例を示す図である。
図13では
図6におけるものと同一の構成要素には、同一の符号が付されている。
図13と
図6とを対比すれば明らかなように端末装置20Bのハードウェア構成は端末装置20Aのハードウェア構成と同一である。端末装置20Bは、プログラムPRB1に代えてプログラムPRB2が記憶装置220に記憶されている点において端末装置20Aと異なる。プログラムPRB2は、処理装置230を、読み取り部230a、特定部230b、取得部230e、選択部230f、及び表示制御部230gとして機能させる。第1実施形態との相違点である取得部230e、選択部230f、及び表示制御部230gの各々が担う機能は次の通りである。
【0040】
取得部230eは、読み取り部230aにより読み取った識別情報に対応するコンテンツデータが記憶装置220に記憶されていない場合、通信装置110を用いて当該識別情報を管理装置10Bへ送信することにより、当該識別情報に対応するコンテンツデータと当該コンテンツデータに対応する地域情報とを取得する。取得部230eにより取得されたコンテンツデータ及び地域情報の組は、読み取り部230aにより読み取られた識別情報に対応付けて記憶装置220に記憶される。
【0041】
本実施形態における記憶装置220は、取得部230eにより取得されたコンテンツデータを記憶する記憶部として機能する。読み取り部230aにより読み取った識別情報に対応するコンテンツデータが記憶装置220に記憶済である場合には、取得済のコンテンツデータを重複して取得するといった無駄を回避するため、取得部230eは、管理装置10Bへの当該識別情報の送信を行わない。
【0042】
選択部230fは、コンテンツデータに対応付けて記憶装置220に記憶されている地域情報と特定部230bにより特定された位置とに基づいて、当該位置を含む地域に対応するコンテンツデータを選択する。そして、表示制御部230gは、選択部230fにより選択されたコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置250に表示する。
【0043】
また、プログラムPRB2に従って作動している処理装置230は、本開示に特有の表示方法を実行する。
図14は、この表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図14に示されるように、この表示方法には、読み取り処理SB110、特定処理SB120、取得処理SB230、選択処理SB235、表示制御処理SB240が含まれる。第1実施形態との相違点である取得処理SB230、選択処理SB235、及び表示制御処理SB240の各処理の内容は次の通りである。
【0044】
取得処理SB230では、処理装置230は、取得部230eとして機能する。取得処理SB230では、処理装置230は、読み取り処理SB110にて読み取った識別情報に対応するコンテンツデータが記憶装置220に記憶されていない場合に、通信装置210を用いて当該識別情報を管理装置10Bへ送信することにより、当該識別情報に対応するコンテンツデータと当該コンテンツデータに対応する地域情報とを取得する。選択処理SB235では、処理装置230は、選択部230fとして機能する。選択処理SB235では、処理装置230は、コンテンツデータに対応付けて記憶装置220に記憶されている地域情報と特定処理SB120にて特定された位置とに基づいて、当該位置を含む地域に対応するコンテンツデータを選択する。表示制御処理SB240では、処理装置230は、表示制御部230gとして機能する。表示制御処理SB240では、処理装置230は、選択処理SB235にて選択したコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置250に表示する。
【0045】
本実施形態においても、端末装置20Bのユーザは、チラシP1を保存しておき、後日、野球場BP2へ行くときにチラシP1を持って行くことで、野球場BP2において利用可能な仮想クーポン券Yを取得できる。このように、本実施形態によっても、チラシP1を保存しておくことに新たな価値が付与され、チラシP1が捨てられ難くなる。加えて、本実施形態によれば、取得部230eにより取得されたコンテンツデータと地域情報との組は記憶装置220に記憶されるので、コンテンツデータと地域情報との組が記憶装置220に記憶された以降は、管理装置10Bとの通信を再度行う必要はなく、当該コンテンツデータの表すコンテンツをオフラインで表示することが可能になる。
【0046】
(C:変形)
本開示は、以上に例示した各実施形態に限定されない。具体的な変形の態様は以下の通りである。以下の例示から任意に選択された2以上の態様が併合されてもよい。
(C-1:変形例1)
上記各実施形態におけるコンテンツは仮想クーポン券であった。しかし、本開示におけるコンテンツは、人物、動物、建築物、又は風景の写真、人物、動物、建築物、又は風景の絵、又は動画等であってもよい。
【0047】
(C-2:変形例2)
上記各実施形態における管理テーブルTBL1には、識別情報に対応付けて複数のコンテンツデータが格納され、且つ各コンテンツデータに対応付けて当該コンテンツデータの示すコンテンツが表示されるべき地域を示す地域情報が格納された。しかし、
図15に示される管理テーブルTBL1のように、識別情報に対応付けて複数のコンテンツデータが格納され、且つ各コンテンツデータに対応付けて当該コンテンツデータの示すコンテンツが表示されるべき地域を示す地域情報と当該コンテンツが表示されるべき時期を示す時期情報とが格納されてもよい。
【0048】
第1実施形態において、
図3に示す管理テーブルTBL1に代えて
図15に示す管理テーブルTBL1が記憶装置120に記憶されている場合、選択部130aは、識別情報及び位置情報を受信した日時を含む時期を示す時期情報に対応し、且つ当該識別情報及び位置情報に対応するコンテンツデータを選択すればよい。
【0049】
第2実施形態において、
図3に示す管理テーブルTBL1に代えて
図15に示す管理テーブルTBL1が記憶装置120に記憶されている場合、送信部130cは、受信した識別情報に対応するコンテンツデータ、地域情報及び時期情報の組を端末装置20Bへ送信すればよい。この場合、選択部230fは、識別情報を読み取った日時を含む時期を示す時期情報に対応し、且つ当該識別情報及び位置情報に対応するコンテンツデータを選択すればよい。
【0050】
(C-3:変形例3)
上記第1実施形態では、管理装置10Aの記憶装置220にプログラムPRA1が記憶されていたが、プログラムPRA1が単体で製造又は販売されてもよい。プログラムPRA1を販売する際の購入先へのプログラムPRA1の提供態様としては、フラッシュROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体にプログラムPRA1を書き込んで配布する態様、又は電気通信回線経由のダウンロードにより配布する態様が挙げられる。また、プログラムPRB1、プログラムPRA2、及びプログラムPRB2の各々が単体で製造又は販売されてもよい。
【0051】
(C-4:変形例4)
上記第1実施形態における選択部130a、及び送信部130bは何れもソフトウェアモジュールであった。しかし、選択部130a、及び送信部130bのうちの何れか一つ、又は全部がハードウェアモジュールであってもよい。ハードウェアモジュールの具体例としては、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。選択部130a、及び送信部130bのうちの何れか一つ、又は全部がハードウェアモジュールであっても、上記第1実施形態と同一の効果が奏される。同様に、送信部130c、読み取り部230a、特定部230b、取得部230c、表示制御部230d、取得部230e、選択部230f、及び表示制御部230gのうちの少なくとも一つがハードウェアモジュールであってもよい。
【0052】
(D:その他)
(1)上述した実施形態では、記憶装置120及び記憶装置220としてROM及びRAM等が例示されたが、記憶装置120及び記憶装置220は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体であってもよい。
【0053】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号等は、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップ等は、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0054】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0055】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0056】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素が提示されており、提示された特定の順序に限定されない。
【0057】
(6)
図3、
図6、
図11、及び
図13の各図に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線等を用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0058】
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
【0059】
また、ソフトウェア、命令、情報等は、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)等)及び無線技術(赤外線、マイクロ波等)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0060】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0061】
(9)本開示において説明した情報、パラメータ等は、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0062】
(10)上述した実施形態において、携帯機器には、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「端末装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0063】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は、「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギー等を用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0064】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0065】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」等で読み替えられてもよい。
【0066】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0067】
(15)本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0068】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBが夫々Cと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0069】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0070】
(E:上述の形態又は変形例から把握される態様)
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。上述の実施形態又は変形例の少なくとも1つから以下の態様が把握される。
【0071】
本開示の第1の態様による表示システムは、管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置と、を含む。前記管理装置は、第1地域に対応付けられた第1コンテンツと前記第1地域とは異なる第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報を記憶する。前記端末装置は、読み取り部と、特定部と、表示制御部と、を備える。前記読み取り部は、前記識別情報が印刷された印刷物に翳された場合に前記識別情報を前記印刷物から読み取る。前記特定部は、前記印刷物から前記識別情報が前記読み取り部により読み取られたときの前記端末装置の位置を特定する。前記表示制御部は、前記特定部により特定された位置が前記第1地域と前記第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち、前記特定部により特定された位置を含む地域に対応する方のコンテンツを前記表示装置に表示する。本態様によれば、コンテンツを識別する識別情報が印刷された印刷物を保存しておくことに新たな価値を付与することができ、当該印刷物を捨てられ難くすることができる。
【0072】
本開示の第2の態様(第1の態様の例)による表示システムにおける前記管理装置は、選択部と、送信部と、を備える。前記選択部は、前記第1地域と前記第2地域との何れかに含まれる位置を示す位置情報と前記識別情報とを前記端末装置から受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記受信した位置情報の示す位置を含む地域に対応する方のコンテンツを選択する。前記送信部は、前記選択部により選択されたコンテンツを前記端末装置へ送信する。また、本態様により表示システムにおける前記端末装置は、前記読み取り部により読み取った前記識別情報と前記特定部により特定した位置を示す位置情報とを前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうちの何れか一方を取得する取得部を備える。前記表示制御部は、前記取得部により取得されたコンテンツを前記表示装置に表示する。本態様によれば、端末装置の位置に応じて当該端末装置の表示装置に表示するコンテンツを管理装置が選択できる。
【0073】
本開示の第3の態様(第1の態様の例)による表示システムにおける前記管理装置は、 前記端末装置から前記識別情報を受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第1コンテンツに対応する地域を示す第1地域情報と、前記第2コンテンツ及び前記第2コンテンツに対応する地域を示す第2地域情報と、を前記端末装置へ送信する送信部を備える。また、本態様の表示システムにおける前記端末装置は、取得部と、記憶部と、選択部と、を備える。前記取得部は、前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報の組と前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報の組と、を取得する。前記記憶部は、前記取得部により取得した前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報を対応付けて記憶するとともに、前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報に対応付けて記憶する。前記選択部は、前記第1コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第1地域情報、前記第2コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第2地域情報、及び前記特定部により特定された位置に基づいて、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記表示装置に表示するコンテンツを選択する。本態様における前記表示制御部は、前記選択部により選択されたコンテンツを前記表示装置に表示する。本態様によれば、端末装置の位置に応じて当該端末装置の表示装置に表示するコンテンツを当該端末装置が選択できる。
【0074】
本開示の第4の態様(第3の態様の例)による表示システムに含まれる前記端末装置における前記取得部は、前記読み取り部により読み取った前記識別情報に対応するコンテンツが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信する。本態様によれば、取得済のコンテンツを重複して取得することが回避される。
【符号の説明】
【0075】
1A,1B…表示システム、10A,10B…管理装置、20A,20B…端末装置、110,210…通信装置、120,220…記憶装置、130,230…処理装置、130a,230e…選択部、130b,130c…送信部、230a…読み取り部、230b…特定部、230c,230e…取得部、230d,230g…表示制御部、140,240…バス、250…表示装置、260…入力装置、270…撮像装置、280…位置情報取得装置、PRA1,PRA2、PRB1、PRB2…プログラム、TBL1…管理テーブル。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1地域に対応付けられた第1コンテンツと前記第1地域とは異なる第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報を記憶する管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置と、を含み、
前記端末装置は、
前記識別情報が印刷された印刷物に翳された場合に前記識別情報を前記印刷物から読み取る読み取り部と、
前記印刷物から前記識別情報が前記読み取り部により読み取られたときの前記端末装置の位置を特定する特定部と、
前記特定部により特定された位置が前記第1地域と前記第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち、前記特定部により特定された位置を含む地域に対応する方のコンテンツを前記表示装置に表示する表示制御部と、
を備え、
前記管理装置は、
前記第1地域と前記第2地域との何れかに含まれる位置を示す位置情報と前記識別情報とを前記端末装置から受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記受信した位置情報の示す位置を含む地域に対応する方のコンテンツを選択する選択部と、
前記選択部により選択されたコンテンツを前記端末装置へ送信する送信部を備え、
さらに、
前記端末装置は、
前記読み取り部により読み取った前記識別情報と前記特定部により特定した位置を示す位置情報とを前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうちの何れか一方を取得する取得部と、
前記表示制御部は、
前記取得部により取得されたコンテンツを前記表示装置に表示する、
表示システム。
【請求項2】
第1地域に対応付けられた第1コンテンツと前記第1地域とは異なる第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報を記憶する管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置と、を含み、
前記端末装置は、
前記識別情報が印刷された印刷物に翳された場合に前記識別情報を前記印刷物から読み取る読み取り部と、
前記印刷物から前記識別情報が前記読み取り部により読み取られたときの前記端末装置の位置を特定する特定部と、
前記特定部により特定された位置が前記第1地域と前記第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち、前記特定部により特定された位置を含む地域に対応する方のコンテンツを前記表示装置に表示する表示制御部と、
を備え、
前記管理装置は、
前記端末装置から前記識別情報を受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第1コンテンツに対応する地域を示す第1地域情報と、前記第2コンテンツ及び前記第2コンテンツに対応する地域を示す第2地域情報と、を前記端末装置へ送信する送信部を備え、
さらに、
前記端末装置は、
前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報の組と前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報の組と、を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報を対応付けて記憶するとともに、前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報に対応付けて記憶する記憶部と、
前記第1コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第1地域情報、前記第2コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第2地域情報、及び前記特定部により特定された位置に基づいて、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記表示装置に表示するコンテンツを選択する選択部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記選択部により選択されたコンテンツを前記表示装置に表示する、
表示システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記読み取り部により読み取った前記識別情報に対応するコンテンツが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信する、請求項2に記載の表示システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1地域に対応付けられた第1コンテンツと前記第1地域とは異なる第2地域に対応付けられた第2コンテンツとに対応付けて識別情報を記憶する管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置と、を含み、
前記端末装置は、
前記識別情報が印刷された印刷物に翳された場合に前記識別情報を前記印刷物から読み取る読み取り部と、
前記印刷物から前記識別情報が前記読み取り部により読み取られたときの前記端末装置の位置を特定する特定部と、
前記特定部により特定された位置が前記第1地域と前記第2地域のうちの何れかに含まれる場合に、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち、前記特定部により特定された位置を含む地域に対応する方のコンテンツを前記表示装置に表示する表示制御部と、
を備え、
前記管理装置は、
前記端末装置から前記識別情報を受信した場合に、前記第1コンテンツ及び前記第1コンテンツに対応する地域を示す第1地域情報と、前記第2コンテンツ及び前記第2コンテンツに対応する地域を示す第2地域情報と、を前記端末装置へ送信する送信部を備え、
さらに、
前記端末装置は、
前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信することにより、前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報の組と前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報の組と、を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記第1コンテンツ及び前記第1地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報を対応付けて記憶するとともに、前記第2コンテンツ及び前記第2地域情報に前記読み取り部により読み取った識別情報に対応付けて記憶する記憶部と、
前記第1コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第1地域情報、前記第2コンテンツに対応付けて前記記憶部に記憶されている前記第2地域情報、及び前記特定部により特定された位置に基づいて、前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツのうち前記表示装置に表示するコンテンツを選択する選択部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記選択部により選択されたコンテンツを前記表示装置に表示する、
表示システムであって、
前記取得部は、前記読み取り部により読み取った前記識別情報に対応するコンテンツが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記読み取り部により読み取った前記識別情報を前記管理装置へ送信する、表示システム。