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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165018
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】表示システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241121BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241121BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20241121BHJP
   H04N 1/32 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
G06Q50/10
G09G5/00 555D
G09G5/00 550C
G09G5/00 550X
G09G5/00 510B
G06Q30/0207
H04N1/32 144
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080823
(22)【出願日】2023-05-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川村 哲
【テーマコード(参考)】
5C182
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB08
5C182AB11
5C182BA14
5C182BA68
5C182BC01
5C182BC14
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】コンテンツを識別する識別情報が印刷された印刷物を保存しておくことに新たな価値を付与し、当該印刷物を捨てられ難くする。
【解決手段】表示システム2Aは、管理装置30Aと、通信網NWを介して管理装置30Aと通信する端末装置40Aとを含む。管理装置30Aは、第1コンテンツに対応付けて第1コンテンツを一意に示す識別情報M4を記憶する。端末装置40Aは、識別情報M4の一部が印刷されたチラシP2と識別情報M4の他の部分が印刷されたチラシP3とに同時に翳された場合に、チラシP2とチラシP3とから識別情報M4を読み取り、当該識別情報M4に対応する第1コンテンツを管理装置30Aから取得する。そして、端末装置40Aは、取得した第1コンテンツを表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツに対応付けて前記第1コンテンツを一意に示す第1識別情報を記憶する管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置とを含み、
前記端末装置は、
前記第1識別情報の一部が印刷された第1印刷物と前記第1識別情報の他の部分が印刷された第2印刷物とに同時に翳された場合に、前記第1印刷物と前記第2印刷物とから前記第1識別情報を読み取る読み取り部と、
前記管理装置と通信することによって、前記読み取り部により読み取った前記第1識別情報に対応するコンテンツを取得する取得部と、
前記取得部により取得したコンテンツを表示する表示制御部と、を備える、
表示システム。
【請求項2】
前記管理装置は、
前記第1識別情報を前記端末装置から受信した場合に前記第1コンテンツを前記端末装置へ送信する送信部を備え、
前記端末装置における前記取得部は、前記読み取り部により読み取った識別情報を前記管理装置へ送信し、前記管理装置から送信されるコンテンツを受信することにより、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツを取得する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記管理装置は、
第2コンテンツに対応付けて前記第2コンテンツを一意に示す第2識別情報を記憶するとともに、
前記第1識別情報及び前記第1コンテンツと前記第2識別情報と前記第2コンテンツとを、前記端末装置からの要求に応じて前記端末装置へ送信する送信部を備え、
前記取得部は、前記読み取り部により識別情報が読み取られた場合に、前記要求を前記管理装置へ送信することにより、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツを含むコンテンツ群と各コンテンツに対応する識別情報とを取得し、
前記端末装置は、
前記取得部により前記管理装置から取得したコンテンツと識別情報との組を互いに対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された識別情報と前記読み取り部により読み取った識別情報とに基づいて、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツを選択する選択部と、を備え、
前記表示制御部は、前記選択部により選択されたコンテンツを前記表示装置に表示する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記要求を前記管理装置へ送信する、
請求項3に記載の表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置にコンテンツを表示させる表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
写真、絵、又は動画等の各種コンテンツに二次元コード等の識別情報を予め対応付けておき、当該識別情報が印刷された印刷物を配布することが一般に行われている。そして、スマートフォン等の端末装置に当該印刷物から識別情報を読み取らせ、当該識別情報に対応するコンテンツを当該端末装置に表示させることが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開2018/230626号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、広告等の大衆伝達を目的としたチラシ、ビラ、フライヤー又はリーフレット等の印刷物に、各種コンテンツに対応する識別情報を印刷しておくことが提案されている。以下では、広告等の大衆伝達を目的とした印刷物は、ビラ、フライヤー及びリーフレットを含めてチラシと称される。チラシは一度目を通されると再度見直されることは少なく、捨てられることが多かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の好適な態様に係る表示システムは、管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置とを含む。前記管理装置は、第1コンテンツに対応付けて前記第1コンテンツを一意に示す第1識別情報を記憶する。前記端末装置は、読み取り部と、取得部と、表示制御部と、を備える。読み取り部は、前記第1識別情報の一部が印刷された第1印刷物と前記第1識別情報の他の部分が印刷された第2印刷物とに同時に翳された場合に、前記第1印刷物と前記第2印刷物とから前記第1識別情報を読み取る。前記取得部は、前記管理装置と通信することによって、前記読み取り部により読み取った前記第1識別情報に対応するコンテンツを取得する。前記表示制御部は、前記取得部により取得したコンテンツを表示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、コンテンツに対応する識別情報が印刷された印刷物を保存しておくことに新たな価値を付与することができ、当該印刷物が捨てられ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の第1実施形態による表示システム2Aの構成例を示す図である。
図2】チラシP2、及びチラシP3の一例を示す図である。
図3】管理装置30Aの構成例を示す図である。
図4】管理装置30Aの記憶装置320に記憶されている管理テーブルTBL2の格納内容の一例を示す図である。
図5】管理装置30Aの処理装置330がプログラムPRC1に従って実行する送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図6】端末装置40Aの構成例を示す図である。
図7】チラシP2に端末装置40Aが翳された場合のコンテンツの表示例を示す図である。
図8】チラシP2及びチラシP3に同時に端末装置40Aが翳された場合のコンテンツの表示例を示す図である。
図9】端末装置40Aの処理装置430がプログラムPRD1に従って実行する表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図10】本開示の第2実施形態による表示システム2Bの構成例を示す図である。
図11】管理装置30Bの構成例を示す図である。
図12】管理装置30Bの処理装置330がプログラムPRC2に従って実行する送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図13】端末装置40Bの構成例を示す図である。
図14】端末装置40Bの処理装置430がプログラムPRD2に従って実行する表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。
図15】変形例(2)の管理テーブルTBL2の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(A:第1実施形態)
図1は、本開示の一実施形態による表示システム2Aの構成例を示す図である。図1に示されるように、表示システム2Aは、管理装置30Aと、通信網NWを介して管理装置30Aと通信する端末装置40Aとを含む。図1では、端末装置40Aが1つだけ図示されているが、複数の端末装置40Aが表示システム2Aに含まれてもよい。
【0009】
管理装置30Aには、チラシP2に印刷される二次元コード等の識別情報M1に対応付けて当該識別情報M1に対応するコンテンツを表すコンテンツデータが予め記憶されている。端末装置40Aは、例えばスマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。端末装置40Aは、チラシP2に翳された場合に、チラシP2に印刷された識別情報M2を読み取り、読み取った識別情報M2に対応するコンテンツを表示する。また、端末装置40Aは、識別情報M3が印刷されたチラシP3に翳された場合、識別情報M3を読み取り、読み取った識別情報M3に対応するコンテンツを表示する。なお、識別情報に対応するコンテンツがARコンテンツである場合、端末装置40Aは、当該識別情報が印刷されたチラシの画像に重ねて当該ARコンテンツを表示する。
【0010】
図2は、本実施形態におけるチラシP2及びチラシP3を説明するための図である。チラシP2は、例えば北海道にある野球場BP1の入場口にて第1の日付に来場した観客に配布される。チラシP3は、例えば野球場BP1の入場口にて、第1の日付よりも後の第2の日付に来場した観客に配布される。端末装置40Aのユーザは、観客として野球場BP1に入場することでチラシP2及びチラシP3を入手する。本実施形態において、チラシP2に印刷された識別情報M2は、野球場BP1内に設けられた第1の飲食店にて利用可能な仮想クーポン券Uに対応する。端末装置40Aのユーザは、識別情報M2に基づいて仮想クーポン券Uを端末装置40Aに表示させ、仮想クーポン券Uを表示させた状態の端末装置40Aを第1の飲食店の店員に見せることで、仮想クーポン券Uに対応する所定の商品を受け取ることができる。以下では、仮想クーポン券に対する商品を受け取ることは、仮想クーポン券の使用と称される。
【0011】
チラシP3に印刷された識別情報M3は、野球場BP1内に設けられた第2の飲食店にて利用可能な仮想クーポン券Vに対応する。端末装置40Aのユーザは、識別情報M3に基づいて仮想クーポン券Vを端末装置40Aに表示させ、仮想クーポン券Vを表示させた状態の端末装置40Aを第2の飲食店の店員に見せることで、仮想クーポン券Vに対応する所定の商品を受け取ることができる。
【0012】
図2に示されるように、チラシP2には、識別情報M4の一部が印刷され、チラシP3には、識別情報M4の残りの部分が印刷されている。識別情報M4は、野球場BP1内に設けられた第3の飲食店にて利用可能な仮想クーポン券Wに対応する。本実施形態では、端末装置40Aのユーザは、仮想クーポン券Uの使用後、チラシP2を捨てずに保存しておくことで、更なる便益を享受できる。具体的は、端末装置40Aのユーザは、第2の日付においてチラシP2を持って野球場BP1に入場した場合、端末装置40AをチラシP2とチラシP3とに同時に翳して識別情報M4を読み取らせることにより、仮想クーポン券Wを端末装置40Aに表示させることができる。端末装置40Aのユーザは、仮想クーポン券Wを表示させた状態の端末装置40Aを第3の飲食店の店員に見せることで、仮想クーポン券Wに対応する所定の商品を受け取ることができる。
【0013】
図3は、管理装置30Aの構成例を示す図である。図3に示されるように、管理装置30Aは、通信装置310と、記憶装置320と、処理装置330と、バス340と、を含む。通信装置310、及び記憶装置320の各々と、処理装置330とは、データ授受を仲介するバス340によって相互に接続される。バス340は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、要素間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0014】
通信装置310は、他の装置と通信するためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置310は、有線又は無線により通信網NWに接続される。通信装置310は、通信網NWに無線又は有線により接続される他の装置と通信網NWを介して通信する。この他の装置の一例としては端末装置40Aが挙げられる。通信装置310は、通信網NWを介して端末装置40Aから送信されたデータを受信する。通信装置310は、受信したデータを処理装置330へ与える。また、通信装置310は、処理装置330から与えられるデータを通信網NWへ送信する。
【0015】
記憶装置320は、処理装置330が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置320は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置320には、管理テーブルTBL2とプログラムPRC1とが予め記憶されている。
【0016】
図4は、管理テーブルTBL2の格納内容の一例を示す図である。管理テーブルTBL2には、チラシに印刷される識別情報に対応付けて、当該識別情報に対応するコンテンツを表すコンテンツデータが格納されている。図4に示される管理テーブルTBL2には、識別情報M2に対応付けて仮想クーポン券Uを示すコンテンツデータDUが格納されている。また、図4に示される管理テーブルTBL2には、識別情報M3に対応付けて仮想クーポン券Vを示すコンテンツデータDVが格納されている。また、図4に示される管理テーブルTBL2には、識別情報M4に対応付けて仮想クーポン券Wを示すコンテンツデータDWが格納されている。
【0017】
処理装置330は、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)を含む。処理装置330は、図示せぬ入力装置に対する入力によりプログラムPRC1の実行を指示されたことを契機として、記憶装置320からプログラムPRC1を読み取る。処理装置330は、読み取ったプログラムPRC1を実行する。処理装置330は、プログラムPRC1を実行することによって、図3に示される選択部330a、及び送信部330bとして機能する。つまり、図3に示される選択部330a、及び送信部330bは、CPU等のコンピュータをプログラム等のソフトウェアに従って作動させることにより実現されるソフトウェアモジュールである。選択部330a、及び送信部330bの各々が担う機能は次の通りである。
【0018】
選択部330aは、端末装置40Aから送信された識別情報を通信装置310により受信した場合に、管理テーブルTBL2に格納されている複数のコンテンツデータのうち、受信した識別情報に対応するコンテンツデータを選択する。例えば、選択部330aは、識別情報M2を端末装置40Aから受信した場合、コンテンツデータDUを選択する。また、選択部330aは、識別情報M3を端末装置40Aから受信した場合、コンテンツデータDVを選択する。また、選択部330aは、識別情報M4を端末装置40Aから受信した場合、コンテンツデータDWを選択する。送信部330bは、選択部330aにより選択されたコンテンツデータを、通信装置310を用いて端末装置40Aへ送信する。
【0019】
また、プログラムPRC1に従って作動している処理装置330は、本開示に特有の送信方法を実行する。図5は、この送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。図5に示されるように、この送信方法には、選択処理SC110、及び送信処理SC120が含まれる。図5に示される各処理の処理内容は次の通りである。
【0020】
選択処理SC110では、処理装置330は、選択部330aとして機能する。選択処理SC110では、処理装置330は、端末装置40Aから送信された識別情報を通信装置310により受信した場合に、管理テーブルTBL2に格納されている複数のコンテンツデータのうち、受信した識別情報に対応するコンテンツデータを選択する。選択処理SC110に後続する送信処理SC120では、処理装置330は、送信部330bとして機能する。送信処理SC120では、処理装置330は、選択処理SC110にて選択したコンテンツデータを、通信装置310を用いて端末装置40Aへ送信する。
【0021】
図6は、端末装置40Aの構成例を示す図である。図6に示されるように、端末装置40Aは、通信装置410と、記憶装置420と、処理装置430と、バス440と、表示装置450と、入力装置460と、撮像装置470と、を含む。通信装置410、記憶装置420、表示装置450、入力装置460、及び撮像装置470の各々と、処理装置430とは、データ授受を仲介するバス440によって相互に接続される。バス440は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、要素間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0022】
表示装置450は、外部に対して情報を表示するハードウェアである。表示装置450の具体例としては、液晶表示パネル又は有機EL表示パネルが挙げられる。入力装置460は、外部からの入力を受け付ける入力ハードウェアである。本実施形態における入力装置460は、例えばタッチパネルであるが、マウス、スイッチ、又はボタンであってもよい。
【0023】
撮像装置470は、処理装置330による制御の下で撮像を行うハードウェアである。撮像装置470の具体例としては、カメラが挙げられる。撮像装置470は、撮像した画像を表す画像データを処理装置430に出力する。
【0024】
通信装置410は、通信装置310と同様に、他の装置と通信するためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置410は、有線又は無線により通信網NWに接続される。通信装置410は、通信網NWに無線又は有線により接続される他の装置と通信網NWを介して通信する。この他の装置の一例としては管理装置30Aが挙げられる。通信装置410は、通信網NWを介して管理装置30Aから送信されたデータを受信する。通信装置410は、通信網NWを介して受信したデータを処理装置430へ与える。また、通信装置410は、処理装置430から与えられるデータを通信網NWへ送信する。
【0025】
記憶装置420は、処理装置430が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置420は、記憶装置320と同様に、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置420には、プログラムPRD1が予め記憶されている。
【0026】
処理装置430は、処理装置330と同様に、1又は複数のCPUを含む。処理装置430は、入力装置460に対する入力によりプログラムPRD1の実行を指示されたことを契機として、記憶装置420からプログラムPRD1を読み取る。処理装置430は、読み取ったプログラムPRD1を実行する。処理装置430は、プログラムPRD1を実行することによって、図6に示される読み取り部430a、取得部430b、及び表示制御部430cとして機能する。つまり、図6に示される読み取り部430a、取得部430b、及び表示制御部430cは、選択部330a及び送信部330bと同様にソフトウェアモジュールである。読み取り部430a、取得部430b、及び表示制御部430cの各々が担う機能は次の通りである。
【0027】
読み取り部430aは、識別情報が印刷された印刷物から、撮像装置470を用いて当該識別情報を読み取る。本実施形態では、端末装置40Aのユーザは、チラシP2に印刷された識別情報M2に撮像装置470が向くように、端末装置40Aを当該チラシP2に翳す。そして、ユーザは、チラシP2に端末装置40Aを翳した状態で入力装置460に撮像指示を入力する。読み取り部430aは、この撮像指示に応じてチラシP2の画像を撮像装置470に撮像させ、撮像装置470から出力される画像データを解析することにより、識別情報M2を読み取る。なお、識別情報が印刷された印刷物の撮像画像からの当該識別情報の読み取りについては既存技術が適宜利用されればよい。
【0028】
また、端末装置40Aのユーザは、チラシP3に印刷された識別情報M3に撮像装置470が向くように、端末装置40Aを当該チラシP3に翳し、入力装置460に撮像指示を入力することにより、識別情報M3を読み取り部430aに読み取らせることができる。また、端末装置40Aのユーザは、識別情報M4が正しく見えるようにチラシP2とチラシP3とを並べ、識別情報M4に撮像装置470が向くように、チラシP2とチラシP3とに同時に端末装置40Aを翳して撮像指示を入力することにより、識別情報M4を読み取り部430aに読み取らせることができる。
【0029】
取得部430bは、読み取り部430aにより読み取った識別情報を、通信装置410を用いて管理装置30Aへ送信する。そして、取得部430bは、管理装置30Aから送信されるコンテンツデータを通信装置410を用いて受信することにより、読み取り部430aにより読み取った識別情報に対応するコンテンツデータを取得する。そして、表示制御部430cは、取得部430bにより取得されたコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置450に表示する。
【0030】
図7に示されるように、チラシP2に印刷された識別情報M2に撮像装置470が向くように当該チラシP2のみに端末装置40Aが翳され、入力装置460に撮像指示を入力されたとする。この場合、識別情報M2が読み取り部430aにより読み取られ、識別情報M2に対応するコンテンツデータ、即ちコンテンツデータDUが取得部430bによって取得される。この結果、図7に示されるように、端末装置40Aの表示装置450には、仮想クーポン券Uが表示される。
【0031】
これに対して、図8に示されるように、識別情報M4が正しく見えるようにチラシP2及びチラシP3が並べられ、識別情報M4に撮像装置470が向くようにチラシP2及びチラシP3に同時に端末装置40Aが翳され、入力装置460に撮像指示を入力されたとする。この場合、識別情報M4が読み取り部430aにより読み取られ、識別情報M4に対応するコンテンツデータ、即ちコンテンツデータDWが取得部430bによって取得される。この結果、図8に示されるように、端末装置40Aの表示装置450には、仮想クーポン券Wが表示される。
【0032】
また、プログラムPRD1に従って作動している処理装置330は、本開示に特有の表示方法を実行する。図9は、この表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。図9に示されるように、この表示方法には、読み取り処理SD110、取得処理SD120、及び表示制御処理SD130が含まれる。図9に示される各処理の処理内容は次の通りである。
【0033】
読み取り処理SD110では、処理装置430は、読み取り部430aとして機能する。読み取り処理SD110では、処理装置430は、識別情報が印刷された印刷物から、撮像装置470を用いて当該識別情報を読み取る。読み取り処理SD110に後続する取得処理SD120では、処理装置430は、取得部430bとして機能する。取得処理SD120では、処理装置430は、読み取り処理SD110にて読み取った識別情報を管理装置30Aへ送信することにより、当該識別情報に対応するコンテンツデータを取得する。取得処理SD120に後続する表示制御処理SD130では、処理装置430は、取得処理SD120にて取得したコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置450に表示する。
【0034】
従来、チラシは一度目を通されると捨てられることが多かった。しかし、本実施形態では、端末装置40Aのユーザは、チラシP2を保存しておき、後日、チラシP3を入手した際に、端末装置40AをチラシP2とチラシP3とに同時に翳して識別情報M4を読み取らせることで、野球場BP1において利用可能な仮想クーポン券Wを取得できる。つまり、本実施形態によれば、チラシP2を保存しておくことに新たな価値が付与され、チラシP2が捨てられ難くなる。
【0035】
(B:第2実施形態)
図10は、本開示の第2実施形態による表示システム2Bの構成例を示す図である。図10では図1におけるものと同一の構成要素には、同一の符号が付されている。図10図1とを対比すれば明らかなように表示システム2Bは、管理装置30Aに代えて管理装置30Bを有する点、及び端末装置40Aに代えて端末装置40Bを有す点において表示システム2Aと異なる。詳細については後述するが、表示システム2Bでは、端末装置40Bから管理装置30Bへ識別情報は送信されない。
【0036】
図11は、管理装置30Bの構成例を示す図である。図11では図3におけるものと同一の構成要素には、同一の符号が付されている。図11図3とを対比すれば明らかなように管理装置30Aのハードウェア構成は管理装置30Aのハードウェア構成と同一である。管理装置30Bは、プログラムPRC1に代えてプログラムPRC2が記憶装置320に記憶されている点において管理装置30Aと異なる。プログラムPRC2は、処理装置330を、送信部330cとして機能させる点においてプログラムPRC1と異なる。なお、管理テーブルTBL2の格納内容は第1実施形態と同一である。
【0037】
送信部330cは、管理テーブルTBL2の格納内容の送信を要求する送信要求を端末装置40Bから受信した場合に、管理テーブルTBL2に互いに対応付けて格納されているコンテンツデータと識別情報との組を管理テーブルTBL2から全て読み出す。そして、送信部330cは、読み出したコンテンツデータ及び識別情報を、端末装置40Bへ送信する。送信部330cにより端末装置40Bへ送信されるコンテンツデータの表す各コンテンツは本開示におけるコンテンツ群の一例である。詳細については後述するが表示システム2Bでは、端末装置40Bが読み取った識別情報に応じたコンテンツの選択は管理装置30Bでは行われず、端末装置40Bで行われる。
【0038】
また、プログラムPRC2に従って作動している処理装置330は、本開示に特有の送信方法を実行する。図12は、この送信方法における処理の流れを示すフローチャートである。図12に示されるように、この送信方法には、送信処理SC220のみが含まれる。この送信処理SC220では、処理装置330は、送信部330cとして機能する。送信処理SC220では、処理装置330は、端末装置40Bからの送信要求を受信した場合に、管理テーブルTBL2に互いに対応付けて格納されているコンテンツデータと識別情報との組を全て端末装置40Bへ送信する。
【0039】
図13は、端末装置40Bの構成例を示す図である。図13では図6におけるものと同一の構成要素には、同一の符号が付されている。図13図6とを対比すれば明らかなように端末装置40Bのハードウェア構成は端末装置40Aのハードウェア構成と同一である。端末装置40Bは、プログラムPRD1に代えてプログラムPRD2が記憶装置420に記憶されている点において端末装置40Aと異なる。プログラムPRD2は、処理装置430を、読み取り部430a、取得部430d、選択部430e、及び表示制御部430fとして機能させる。第1実施形態との相違点である取得部430d、選択部430e、及び表示制御部430fの各々が担う機能は次の通りである。
【0040】
取得部430dは、読み取り部430aにより読み取った識別情報に対応するコンテンツデータが記憶装置420に記憶されていない場合に、前述の送信要求を管理装置30Bへ送信することにより、当該識別情報に対応するコンテンツデータを取得する。取得部430dにより取得されたコンテンツデータ及び識別情報は互いに対応付けて記憶装置420に記憶される。本実施形態における記憶装置420は、取得部430dにより取得されたコンテンツデータ及び識別情報を記憶する記憶部として機能する。読み取り部430aにより読み取った識別情報に対応するコンテンツデータが記憶装置420に記憶済である場合には、取得済のコンテンツデータを重複して取得する無駄を回避するため、取得部430dは、送信要求を送信しない。
【0041】
選択部430eは、コンテンツデータに対応付けて記憶装置420に記憶されている識別情報に基づいて、読み取り部430aにより読み取った識別情報に対応するコンテンツデータを選択する。そして、表示制御部430fは、選択部430eにより選択されたコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置450に表示する。
【0042】
また、プログラムPRD2に従って作動している処理装置430は、本開示に特有の表示方法を実行する。図14は、この表示方法における処理の流れを示すフローチャートである。図14に示されるように、この表示方法には、読み取り処理SD110、取得処理SD220、選択処理SD225、表示制御処理SD230が含まれる。第1実施形態との相違点である取得処理SD220、選択処理SD225、及び表示制御処理SD230の各処理の内容は次の通りである。
【0043】
取得処理SD220では、処理装置430は、取得部430dとして機能する。取得処理SD220では、処理装置430は、読み取り処理SD110にて読み取った識別情報に対応するコンテンツデータが記憶装置420に記憶されていない場合に、前述の送信要求を管理装置30Bへ送信することにより、当該識別情報に対応するコンテンツデータを取得する。選択処理SD225では、処理装置430は、選択部430eとして機能する。選択処理SD225では、処理装置430は、コンテンツデータに対応付けて記憶装置420に記憶されている識別情報と読み取り処理SD110にて読み取った識別情報とに基づいて、読み取り処理SD110にて読み取った識別情報に対応するコンテンツデータを選択する。表示制御処理SD230では、処理装置430は、表示制御部430fとして機能する。表示制御処理SD230では、処理装置430は、選択処理SD225にて選択したコンテンツデータの表すコンテンツを表示装置450に表示する。
【0044】
本実施形態においても、端末装置40Bのユーザは、チラシP2を保存しておき、後日、チラシP3を入手した際に、端末装置40AをチラシP2とチラシP3とに同時に翳して識別情報M4を読み取らせることで仮想クーポン券Wを取得できる。このように、本実施形態によっても、チラシP2を保存しておくことに新たな価値が付与され、チラシP2が捨てられ難くなる。加えて、本実施形態によれば、取得部430dにより取得されたコンテンツデータと識別情報との組は記憶装置420に記憶されるので、コンテンツデータと識別情報との組が記憶装置420に記憶された以降は、管理装置30Bとの通信を再度行う必要はなく、当該コンテンツデータの表すコンテンツをオフラインで表示することが可能になる。
【0045】
(C:変形)
本開示は、以上に例示した各実施形態に限定されない。具体的な変形の態様は以下の通りである。以下の例示から任意に選択された2以上の態様が併合されてもよい。
(C-1:変形例1)
上記各実施形態におけるコンテンツは仮想クーポン券であった。しかし、本開示におけるコンテンツは、人物、動物、建築物、又は風景の写真、人物、動物、建築物、又は風景の絵、又は動画等であってもよい。
【0046】
(C-2:変形例2)
上記各実施形態における管理テーブルTBL2には、識別情報に対応付けてコンテンツデータが格納された。しかし、図15に示される管理テーブルTBL2のように、一つの識別情報に対応付けてコンテンツデータが格納され、且つ各コンテンツデータに対応付けて当該コンテンツデータの示すコンテンツが表示されるべき時期を示す時期情報が格納されてもよい。
【0047】
第1実施形態において、図3に示す管理テーブルTBL2に代えて図15に示す管理テーブルTBL2が記憶装置320に記憶されている場合、選択部330aは、識別情報を受信した日時を含む時期を示す時期情報に対応し、且つ当該識別情報に対応するコンテンツデータを選択すればよい。
【0048】
第2実施形態において、図3に示す管理テーブルTBL2に代えて図15に示す管理テーブルTBL2が記憶装置320に記憶されている場合、選択部430eは、識別情報を読み取った日時を含む時期を示す時期情報に対応し、且つ当該識別情報に対応するコンテンツデータを選択すればよい。
【0049】
(C-3:変形例3)
上記第1実施形態では、管理装置30Aの記憶装置420にプログラムPRC1が記憶されていたが、プログラムPRC1が単体で製造又は販売されてもよい。プログラムPRC1を販売する際の購入先へのプログラムPRC1の提供態様としては、フラッシュROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体にプログラムPRC1を書き込んで配布する態様、又は電気通信回線経由のダウンロードにより配布する態様が挙げられる。また、プログラムPRD1、プログラムPRC2、及びプログラムPRD2の各々が単体で製造又は販売されてもよい。
【0050】
(C-4:変形例4)
上記第1実施形態における選択部330a、及び送信部330bは何れもソフトウェアモジュールであった。しかし、選択部330a、及び送信部330bのうちの何れか一つ、又は全部がハードウェアモジュールであってもよい。ハードウェアモジュールの具体例としては、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。選択部330a、及び送信部330bのうちの何れか一つ、又は全部がハードウェアモジュールであっても、上記第1実施形態と同一の効果が奏される。同様に、送信部330c、読み取り部430a、取得部430b、表示制御部430c、取得部430d、選択部430e、及び表示制御部430fのうちの少なくとも一つがハードウェアモジュールであってもよい。
【0051】
(D:その他)
(1)上述した実施形態では、記憶装置320及び記憶装置420としてROM及びRAM等が例示されたが、記憶装置320及び記憶装置420は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体であってもよい。
【0052】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号等は、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップ等は、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0053】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0054】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0055】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素が提示されており、提示された特定の順序に限定されない。
【0056】
(6)図3図6図11、及び図13の各図に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線等を用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0057】
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
【0058】
また、ソフトウェア、命令、情報等は、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)等)及び無線技術(赤外線、マイクロ波等)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0059】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0060】
(9)本開示において説明した情報、パラメータ等は、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0061】
(10)上述した実施形態において、携帯機器には、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「端末装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0062】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は、「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギー等を用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0063】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0064】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」等で読み替えられてもよい。
【0065】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0066】
(15)本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0067】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBが夫々Cと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0068】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0069】
(E:上述の形態又は変形例から把握される態様)
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。上述の実施形態又は変形例の少なくとも1つから以下の態様が把握される。
【0070】
本開示の第1の態様による表示システムは、管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置とを含む。前記管理装置は、第1コンテンツに対応付けて前記第1コンテンツを一意に示す第1識別情報を記憶する。前記端末装置は、読み取り部と、取得部と、表示制御部と、を備える。読み取り部は、前記第1識別情報の一部が印刷された第1印刷物と前記第1識別情報の他の部分が印刷された第2印刷物とに同時に翳された場合に、前記第1印刷物と前記第2印刷物とから前記第1識別情報を読み取る。前記取得部は、前記管理装置と通信することによって、前記読み取り部により読み取った前記第1識別情報に対応するコンテンツを取得する。前記表示制御部は、前記取得部により取得したコンテンツを表示する。本態様によれば、コンテンツに対応する識別情報が印刷された印刷物を保存しておくことに新たな価値を付与することができ、当該印刷物が捨てられ難くなる
【0071】
本開示の第2の態様(第1の態様の例)による表示システムにおける前記管理装置は、送信部を備える。前記送信部は、前記第1識別情報を前記端末装置から受信した場合に前記第1コンテンツを前記端末装置へ送信する。本態様の前記端末装置における前記取得部は、前記読み取り部により読み取った識別情報を前記管理装置へ送信する。本態様における前記取得部は、前記管理装置から送信されるコンテンツを受信することにより、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツを取得する。本態様によれば、端末装置において読み取った識別情報に対応するコンテンツを当該端末装置と通信する管理装置に選択させることができる。
【0072】
本開示の第3の態様(第1の態様の例)による表示システムにおける前記管理装置は、第2コンテンツに対応付けて前記第2コンテンツを一意に示す第2識別情報を記憶する。本態様における前記管理装置は、前記第1識別情報及び前記第1コンテンツと前記第2識別情報と前記第2コンテンツとを、前記端末装置からの要求に応じて前記端末装置へ送信する送信部を備える。本態様の表示システムにおける前記取得部は、前記読み取り部により識別情報が読み取られた場合に、前記要求を前記管理装置へ送信することにより、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツを含むコンテンツ群と各コンテンツに対応する識別情報とを取得する。本態様の表示システムにおける前記端末装置は、記憶部と、選択部と、を備える。前記記憶部は、前記取得部により前記管理装置から取得したコンテンツと識別情報との組を互いに対応付けて記憶する。前記選択部は、前記記憶部に記憶された識別情報と前記読み取り部により読み取った識別情報とに基づいて、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツを選択する。本態様における前記表示制御部は、前記選択部により選択されたコンテンツを前記表示装置に表示する。本態様によれば、端末装置において読み取った識別情報に対応するコンテンツを当該端末装置に選択させることができる。
【0073】
本開示の第4の態様(第3の態様の例)による表示システムに含まれる前記端末装置における前記取得部は、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するコンテンツが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記要求を前記管理装置へ送信する。本態様によれば、記憶部に記憶済のコンテンツが重複して取得されることが回避される。
【符号の説明】
【0074】
2A,2B…表示システム、30A,30B…管理装置、40A,40B…端末装置、310,410…通信装置、320,420…記憶装置、330,430…処理装置、330a…選択部、330b,330c…送信部、430a…読み取り部、430b、430d…取得部、430c,430e…表示制御部、340,440…バス、450…表示装置、460…入力装置、470…撮像装置、PRC1,PRC2、PRD1、PRD2…プログラム、TBL2…管理テーブル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1クーポンに対応付けて前記第1クーポンを一意に示す第1識別情報を記憶する管理装置と、表示装置を備えるとともに前記管理装置と通信する端末装置とを含み、
前記端末装置は、
前記第1識別情報の一部が印刷された、大衆伝達を目的とした広告に関する第1印刷物と前記第1識別情報の他の部分が印刷された、大衆伝達を目的とした広告に関するする第2印刷物とに同時に翳された場合に、前記第1印刷物と前記第2印刷物とから前記第1識別情報を読み取る読み取り部と、
前記管理装置と通信することによって、前記読み取り部により読み取った前記第1識別情報に対応する第1クーポンを取得する取得部と、
前記取得部により取得した第1クーポンを表示する表示制御部と、を備える、
表示システム。
【請求項2】
前記管理装置は、
前記第1識別情報を前記端末装置から受信した場合に前記第1クーポンを前記端末装置へ送信する送信部を備え、
前記端末装置における前記取得部は、前記読み取り部により読み取った識別情報を前記管理装置へ送信し、前記管理装置から送信される第1クーポンを受信することにより、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応する第1クーポンを取得する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記管理装置は、
第2クーポンに対応付けて前記第2クーポンを一意に示す第2識別情報を記憶するとともに、
前記第1識別情報及び前記第1クーポンと前記第2識別情報と前記第2クーポンとを、前記端末装置からの要求に応じて前記端末装置へ送信する送信部を備え、
前記取得部は、前記読み取り部により識別情報が読み取られた場合に、前記要求を前記管理装置へ送信することにより、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するクーポンを含むクーポン群と各クーポンに対応する識別情報とを取得し、
前記端末装置は、
前記取得部により前記管理装置から取得したクーポンと識別情報との組を互いに対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された識別情報と前記読み取り部により読み取った識別情報とに基づいて、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するクーポンを選択する選択部と、を備え、
前記表示制御部は、前記選択部により選択されたクーポンを前記表示装置に表示する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記読み取り部により読み取った識別情報に対応するクーポンが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記要求を前記管理装置へ送信する、
請求項3に記載の表示システム。