(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165022
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】電源回路およびこれを備えた電子機器、並びに半導体装置
(51)【国際特許分類】
G05F 1/56 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
G05F1/56 310V
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080828
(22)【出願日】2023-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋口 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】猪上 浩樹
【テーマコード(参考)】
5H430
【Fターム(参考)】
5H430BB01
5H430BB09
5H430BB11
5H430EE01
5H430EE09
5H430FF04
5H430FF07
5H430FF13
5H430GG08
5H430GG11
5H430HH03
(57)【要約】
【課題】負荷に対する電流の供給について、さらなる検討の余地があった。
【解決手段】電源回路(X)は、複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)を有する。複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)は、それぞれ、第1アンプ(2)と、出力電流(Io1、Io2、Io3)を合計した合算電流(Iout)をリニアレギュレータ(1xa~1xc)ごとに等分した分担電流と、出力電流(Io1、Io2、Io3)と、の差分に応じた誤差信号(S2)を生成するように構成された誤差信号生成回路(7)と、第1アンプ(2)に入力される帰還電圧(FB)および基準電圧(VREF)、並びに第1アンプ(2)の入力オフセットの少なくともいずれか一つを、誤差信号(S2)に応じて調整するように構成された調整回路(8)と、を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれの出力端が共通に接続される複数のリニアレギュレータを並列に有する電源回路であって、
前記複数のリニアレギュレータは、それぞれ、
出力帰還ループを形成する第1アンプと、
前記複数のリニアレギュレータのそれぞれが出力する出力電流を合計した合算電流を前記リニアレギュレータごとに等分した分担電流と、自身の出力する前記出力電流と、の差分に応じた誤差信号を生成するように構成された誤差信号生成回路と、
前記第1アンプに入力される帰還電圧および基準電圧、並びに前記第1アンプの入力オフセットの少なくともいずれか一つを、前記誤差信号に応じて調整するように構成された調整回路と、
を含む電源回路。
【請求項2】
前記誤差信号生成回路は、前記分担電流に応じた第1信号と、前記出力電流に応じた第2信号との差動入力に基づいて前記誤差信号を生成するように構成されている第2アンプを含み、
前記第2アンプは、
前記第1信号を入力される第1入力端と、
前記第2信号を入力される第2入力端と、
を含み、
各前記リニアレギュレータの前記第1入力端同士が互いに短絡している請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記複数のリニアレギュレータは、それぞれ、前記第1アンプの出力に応じて前記出力電流を調整し、かつ前記出力電流をミラーして前記第1入力端および前記第2入力端に分配するように構成された出力段を含む請求項2に記載の電源回路。
【請求項4】
前記出力端と接地端との間に接続され、前記合算電流が所定の下限値を下回らないように負荷を調整する負荷調整回路を含む、請求項2または3に記載の電源回路。
【請求項5】
前記負荷調整回路は、
前記出力端に短絡/開放するよう切り替え可能に構成された抵抗回路と、
前記出力電流に応じて前記抵抗回路の短絡/開放の切り替えを制御するように構成された抵抗制御回路と、
を含む請求項4に記載の電源回路。
【請求項6】
前記抵抗制御回路は、前記合算電流が所定の閾値を超えたことを検出して前記抵抗回路を前記出力端から開放し、
前記閾値は、前記抵抗回路を開放した状態で前記合算電流が前記下限値を超える値である請求項5に記載の電源回路。
【請求項7】
前記複数のリニアレギュレータは、それぞれ、個別の1チップに集積化されている請求項1から3のいずれかに記載の電源回路。
【請求項8】
請求項1から3のいずれかに記載の電源回路を含む電子機器。
【請求項9】
入力電圧が印加される第1端子と、
出力電圧が印加される第2端子と、
前記第2端子に流れる出力電流と、前記出力電流をミラーした第1電流および第2電流と、を生成するように構成された出力段と、
前記出力電圧の出力帰還ループを形成して前記出力段を制御するように構成された第1アンプと、
第3電流の外部入力を受け付けるように構成された第3端子と、
前記第1電流に基づく第1信号と、前記第2電流および前記第3電流に応じた第4電流に基づく第2信号と、に応じて誤差信号を生成するように構成されている第2アンプと、
前記第1アンプに入力される帰還電圧および基準電圧、並びに前記第1アンプの入力オフセットの少なくともいずれか一つを、前記誤差信号に応じて調整するように構成された調整回路と、
を含む半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源回路およびこれを備えた電子機器、並びに半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
単体または複数のリニアレギュレータ(例えば、LDO[Low Drop Out]レギュレータ)を含んで構成された電源回路がある。このうち、複数のリニアレギュレータを含む電源回路は、各リニアレギュレータの出力端が共通するように、各リニアレギュレータを並列に接続して構成されている。このようなリニアレギュレータは、所定の出力電圧精度(例えば、±数%)のスペックを備えている。無負荷状態において、リニアレギュレータの出力電圧は、そのスペックの範囲で担保される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような電源回路は、負荷に対する電流の供給について、さらなる検討の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書中に開示されている電源回路は、それぞれの出力端が共通に接続される複数のリニアレギュレータを並列に有する。複数のリニアレギュレータは、それぞれ、出力帰還ループを形成する第1アンプと、複数のリニアレギュレータのそれぞれが出力する出力電流を合計した合算電流をリニアレギュレータごとに等分した分担電流と、自身の出力する出力電流と、の差分に応じた誤差信号を生成するように構成された誤差信号生成回路と、第1アンプに入力される帰還電圧および基準電圧、並びに第1アンプの入力オフセットの少なくともいずれか一つを、誤差信号に応じて調整するように構成された調整回路と、を含む。
【0006】
また、本明細書中に開示されている電子機器は、上記構成の電源回路を含む。
【0007】
また、本明細書中に開示されている半導体装置は、第1端子と、第2端子と、出力段と、第1アンプと、第3端子と、第2アンプと、調整回路と、を含む。第1端子は、入力電圧が印加される。第2端子は、出力電圧が印加される。出力段は、第2端子に流れる出力電流と、出力電流をミラーした第1電流および第2電流と、を生成するように構成されている。第1アンプは、出力電圧の出力帰還ループを形成して出力段を制御するように構成されている。第3端子は、第3電流の外部入力を受け付けるように構成されている。第2アンプは、第1電流に基づく第1信号と、第2電流および第3電流に応じた第4電流に基づく第2信号と、に応じて誤差信号を生成するように構成されている。調整回路は、第1アンプに入力される帰還電圧および基準電圧、並びに第1アンプの入力オフセットの少なくともいずれか一つを、誤差信号に応じて調整するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本明細書中に開示されている電源回路によれば、各リニアレギュレータから負荷に対して出力電流を供給することができる。
【0009】
また、本明細書中に開示されている電子機器によれば、各リニアレギュレータから負荷に対して出力電流を供給するような電子機器を提供できる。
【0010】
また、本明細書中に開示されている半導体装置によれば、複数の半導体装置を、互いの第3端子同士を短絡させた状態で並列接続させて、各半導体装置が負荷に対して出力電流を供給可能な電源回路を構成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、電源回路Yの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、リニアレギュレータ1yaを示すブロック図である。
【
図3】
図3は、電源回路Yにおける負荷電流Ioutと、出力電圧Voutとの関係(ロードレギュレーション)を示すグラフである。
【
図4】
図4は、本開示に係る電源回路Xと、これを備える電子機器100を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、リニアレギュレータ1xaを示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る電源回路Xにおける合算電流Ioutと、出力電圧Voutとの関係(ロードレギュレーション)を示すグラフである。
【
図7】
図7は、出力電圧Voutの初期ドロップを示すグラフである。
【
図8】
図8は、第2実施形態に係る電源回路Xを示すブロック図である。
【
図9】
図9は、第2実施形態に係る電源回路Xにおける合算電流Ioutと、出力電圧Voutとの関係(ロードレギュレーション)を示すグラフである。
【
図10】
図10は、負荷調整回路13をIC内部に配置したリニアレギュレータ1xaを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<比較例の電源回路Y>
初めに、電源回路Yについて、本開示の電源回路Xとの比較例(=後出の本開示の実施形態と対比される構成)として
図1から
図3を用いて説明する。
図1は、電源回路Yの構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、電源回路Yの出力ライン20には、キャパシタCOと、負荷50が接続される。電源回路Yは、キャパシタCOによって所定の電圧レベルに安定化された出力電圧Voutを生成し、合算電流Ioutを負荷50に供給する。
【0014】
電源回路Yは、リニアレギュレータ1ya、1yb、1ycを含んで構成されている。リニアレギュレータ1ya~1ycは、互いの出力端OUT同士を短絡させて出力ライン20を形成するように並列接続されている。
【0015】
リニアレギュレータ1yaが出力する電流を出力電流Io1、リニアレギュレータ1ybが出力する電流を出力電流Io2、リニアレギュレータ1ycが出力する電流を出力電流Io3とする。また、出力ライン20の負荷50に流れ込む電流は、出力電流Io1~Io3を合算した合算電流Ioutとなる。
【0016】
リニアレギュレータ1ya~1ycは基本的に共通の構成となっている。このため、ここではリニアレギュレータ1yaについてのみ説明し、リニアレギュレータ1yb、1ycについては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0017】
図2は、リニアレギュレータ1yaを示すブロック図である。リニアレギュレータ1yaは、LDOレギュレータである。
図2に示すように、リニアレギュレータ1yaは、複数の要素を1チップに集積化した集積回路(IC[Integrated Circuit])である。リニアレギュレータ1yaは、外部との電気的な接続を確立するための手段として、複数の外部端子(本図に即して述べると、例えば、入力端子INと、出力端子OUTと、接地端子GND)を有する。
【0018】
リニアレギュレータ1yaは、第1アンプ2と、出力段3と、抵抗4、5と、を有する。
【0019】
第1アンプ2は、帰還ループを形成するエラーアンプである。第1アンプ2の非反転入力端(+)には、基準電圧VREFが入力される。第1アンプ2の反転入力端(-)には、帰還電圧FBが入力される。第1アンプ2は、帰還電圧FBと基準電圧VREFとの差電圧に応じた誤差信号S1を生成し、出力段3に入力する。
【0020】
出力段3は、例えば、Pチャネル型MOSFET[Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor]を含んで構成されている。出力段3は、誤差信号S1に応じて、入力電圧Vinを降圧して、出力端OUTの電圧(=出力電圧Vout)を変化させる。
【0021】
抵抗4、5は、出力電圧Voutを分圧して、帰還電圧FBを生成する。第1アンプ2は、帰還電圧FBと、基準電圧VREFの差電圧を増幅し、誤差信号S1を生成する。
【0022】
<電流供給についての考察>
ここで、リニアレギュレータ1ya~1ycのそれぞれは、所定の出力電圧精度(例えば、Vout±2%)のスペックを備えている。このため、無負荷状態において、リニアレギュレータ1ya~1ycのそれぞれの単体での出力電圧は、上記スペックの範囲でばらつきが生じる。以下、リニアレギュレータ1ya~1ycそれぞれが独立して出力する際の出力電圧を出力電圧Vout1、Vout2、Vout3とし、電源回路Yが構成された場合の出力ライン20の電圧を出力電圧Voutとして説明する。
【0023】
図3は、電源回路Yにおける合算電流Ioutと、出力電圧Voutとの関係(ロードレギュレーション)を示すグラフである。
図3では、バラスト抵抗を備えない電源回路YについてのグラフをL1で示し、バラスト抵抗を備える電源回路YについてのグラフをL2で示している。
【0024】
例えば、出力電圧Vout1が上記スペック基準の+1.0%、出力電圧Vout2が上記スペック基準の±0%、出力電圧Vout3が上記スペック基準の-1.0%となっているとする。
【0025】
この状態で、出力電圧Voutが出力電圧Vout2よりも高く、出力電圧Vout1以下となるように、合算電流Ioutを負荷50に供給したとする。このとき、リニアレギュレータ1yaのみ起動して負荷50に出力電流Io1を供給する。出力電圧Vout2、Vout3が出力電圧Voutよりも低電圧となるため、リニアレギュレータ1yb、1ycは、負荷50に出力電流Io2、Io3を供給しない。このため、出力電流Io2、Io3はゼロとなり、合算電流Ioutは出力電流Io1そのものとなる。このように、リニアレギュレータ1yb、1ycは実質的に動作せず、リニアレギュレータ1yaのシングル動作で負荷50に電流を供給する。
【0026】
図3のグラフL1のように、合算電流Ioutの上昇とともに出力電圧Voutは低下する。しかし、出力電圧Voutが出力電圧Vout2以下に低下しなければ、リニアレギュレータ1yaのシングル動作が継続することになる。自身の出力電圧Vout2よりも出力ライン20の電圧(=出力電圧Vout)の方が高電圧となるため、リニアレギュレータ1ybが出力ライン20側に出力電流Io2を供給できないためである。
【0027】
シングル動作中は、リニアレギュレータ1yaに負担が集中し、高熱が生じたり、効率の悪いものとなったりするおそれがある。
【0028】
また、上述したような出力電圧Vout1~Vout3の関係で、無負荷状態から急峻な負荷変動が生じたとする。すると、負荷変動直後の初期の状態では、リニアレギュレータ1yaのみのシングルで動作し、負荷変動が生じても、リニアレギュレータ1yb、1ycは遅れて動作することになる。このため、負荷変動時にリニアレギュレータ1yaに大きな負担がかかり、種々の不具合(例えば、過渡熱の発生、応答性の悪化、特定ICのみOCP動作等)が生じるおそれがある。
【0029】
このような問題に対し、バラスト抵抗を用いて出力電圧Voutを意図的に出力電圧Vout2または出力電圧Vout3以下に低下させる方法も提案されている(
図3のグラフL2参照)。出力電圧Voutが出力電圧Vout3より大きく、かつ出力電圧Vout2以下の場合(合算電流Ioutが所定値Iaより大きく、かつ所定値Ib以下のとき)に、リニアレギュレータ1ya、1ybが起動する。出力電圧Voutが出力電圧Vout3以下の場合(合算電流Ioutが所定値Ibより大きいとき)に、リニアレギュレータ1ya~1yc全て起動する。しかしながら、バラスト抵抗を用いた場合、ロードレギュレーション自体が低下してしまう。また、バラスト抵抗の抵抗値の調整等も煩雑なものとなってしまう。
【0030】
<本開示の電源回路>
本開示に係る電源回路Xによれば、上述した問題が生じるのを抑制することができる。以下、本開示に係る第1実施形態の電源回路Xについて、詳細に説明する。なお、上述した電源回路Xと共通の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
図4は、本開示に係る電源回路Xと、これを備える電子機器100を示すブロック図である。
図4に示すように、電子機器100は電源回路Xと、負荷50と、キャパシタCOと、を備えている。負荷50は、電源回路Xの出力ライン20に接続されている。電源回路Xは、キャパシタCOによって所定の電圧レベルに安定化された出力電圧Voutを、負荷50に供給する。
【0032】
電源回路Xは、リニアレギュレータ1xa、1xb、1xcを含んで構成されている。リニアレギュレータ1xa~1xcは、互いの出力端OUT同士を短絡させて出力ライン20を形成した状態で並列接続されている。特に、リニアレギュレータ1xa、1xb、1xcは、それぞれが互いに短絡される外部接続端子TMを備える(詳細は後述)。
【0033】
リニアレギュレータ1xaが出力する電流を出力電流Io1、リニアレギュレータ1xbが出力する電流を出力電流Io2、リニアレギュレータ1xcが出力する電流を出力電流Io3とする。負荷50に流れ込む電流は、出力電流Io1~Io3を合算した合算電流Ioutとなる。
【0034】
リニアレギュレータ1xa~1xcは基本的に共通の構成となっている。このため、ここではリニアレギュレータ1xaについてのみ説明し、リニアレギュレータ1xb、1xcについては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0035】
図5は、リニアレギュレータ1xaを示すブロック図である。
図5に示すように、リニアレギュレータ1xaは、LDOレギュレータである。リニアレギュレータ1xaは、複数の要素を1チップに集積化した集積回路(IC[Integrated Circuit])である。リニアレギュレータ1xaは、外部との電気的な接続を確立するための手段として、複数の外部端子(本図に即して述べると、例えば、入力端子IN(第1端子)と、出力端子OUT(第2端子)と、外部接続端子TM(第3端子)と、接地端子GND)を有する。リニアレギュレータ1xa~1xcのそれぞれの外部接続端子TMは、互いに短絡している。
【0036】
リニアレギュレータ1xaは、第1アンプ2と、出力段6と、抵抗4、5と、誤差信号生成回路7と、調整回路8と、を含んで構成されている。
【0037】
出力段6は、カレントミラー回路を含む(図示省略)。出力段6は、誤差信号S1に応じて、入力電圧Vinを降圧して、出力電圧Voutを変化させて、出力端OUT側に出力電流Io1を供給する。また、出力段6は、出力電流Io1を所定のミラー比でミラーして、第1電流I1および第2電流I2を生成する。第1電流I1の電流経路は、外部接続端子TMに繋がっている。
【0038】
上述した通り、リニアレギュレータ1xa~1xcの外部接続端子TM同士が互いに短絡している。従って、外部接続端子TMには、リニアレギュレータ1xa~1xcの相互間に第3電流I3が流れる。また、リニアレギュレータ1xa~1xcそれぞれの外部接続端子TMには、抵抗9が内部に接続されている。従って、抵抗9には、第1電流I1と第3電流I3に応じた第4電流I4(=I1±I3)が流れる。なお、リニアレギュレータ1xa~1xcそれぞれの抵抗9は、同一の抵抗値を持つとよい。この場合、抵抗9に流れる第4電流I4は、リニアレギュレータ1xaの第1電流I1と、リニアレギュレータ1xbの第1電流I1と、リニアレギュレータ1xcの第1電流I1とを合算して3つに等分した電流となる。
【0039】
ここで、合算電流Ioutを、リニアレギュレータ1xa~1xcごとに等分した電流を分担電流とする。対して、出力電流Io1~Io3は、リニアレギュレータ1xa~1xcのそれぞれが実際に負荷50に供給している電流値である。
【0040】
仮に、リニアレギュレータ1xa~1xcの出力電圧Vout1~Vout3が等しい場合、リニアレギュレータ1xa~1xcの全てが実際に負荷50に対して均等に電流を供給する。このため、分担電流と出力電流Io1~Io3とが等しくなる。換言すると、分担電流と出力電流Io1~Io3との差分が、出力電圧Vout1~Vout3のばらつきを示すものとなる。より詳細には、次の通りである。
【0041】
誤差信号生成回路7は、分担電流と出力電流Io1との差分に応じて誤差信号S2を生成する。具体的には、誤差信号生成回路7は、抵抗9、10と、第2アンプ11とを含んで構成されている。抵抗9は、出力段6と外部接続端子TMとに接続されている。
【0042】
抵抗9は、第1電流I1および第3電流I3に応じて第1信号S3を生成し、第1信号S3を第2アンプ11の非反転入力端+(第1入力端)に入力する。抵抗10は、第2電流I2を受けて第2信号S4を生成し、第2信号S4を第2アンプ11の反転入力端-(第2入力端)に入力する。抵抗10は、抵抗9と同一の抵抗値を持つとよい。第2アンプ11は、第1信号S3と、第2信号S4との差動入力に応じて誤差信号S2を生成する。このように、誤差信号S2は、分担電流(より詳細には、第1電流I1および第3電流I3)と出力電流Io1(より詳細には、第2電流I2)との差分に基づいた信号となる。
【0043】
調整回路8は、抵抗12を含んで構成されている。調整回路8は、誤差信号S2を受けて、基準電圧VREFを調整しながら第1アンプ2の非反転入力端(+)に印加する。
【0044】
仮に、上述したばらつきによって、出力電圧Vout1が出力電圧Vout2、Vout3より高いとする。この場合、先ず、リニアレギュレータ1xaが出力電流Io1を負荷50に供給する。すなわち、出力電流Io1と合算電流Ioutが等しくなり、出力電流Io1が分担電流よりも大きくなる。この出力電流Io1と分担電流の差分に応じて誤差信号生成回路7が誤差信号S2を生成する。すると、調整回路8が、第1アンプ2に入力される差動入力(より詳細には、第1アンプ2の非反転入力端(+)に入力される電圧)を調整する。第1アンプ2は、この調整に応じた誤差信号S1を生成する。この誤差信号S1を受けて、出力段6は、出力電流Io1を低下させる。
【0045】
より詳細には、次の通りである。出力電流Io1が分担電流よりも大きいとき、第1信号S3の電圧値が第2信号S4の電圧値よりも低くなる。このときの誤差信号S2によって、基準電圧VREFの印加端から抵抗12を介して第2アンプ11に向かって吸い込み電流Isinkが生じる。これにより、基準電圧VREFに対して負のオフセット(=Isink×R12、ただしR12は抵抗12の抵抗値)が付与される。その結果、第1アンプ2の非反転入力端に入力される電圧値が低下し、第1アンプ2の差動入力が負の方向に変位する。差動入力が変化することで、誤差信号S1も変化する。これにより、上述した通り出力電流Io1が低下する。
【0046】
一方、この場合のリニアレギュレータ1xbは、初期状態において出力電流Io2を負荷50に供給していない。このため、出力電流Io2は分担電流よりも小さくなる。この場合、上述したリニアレギュレータ1xaとは反対に、第1信号S3の電圧値が第2信号S4の電圧値よりも高くなる。すると、誤差信号S2によって、第2アンプ11から抵抗12を介して基準電圧VREFの印加端に向かって吐き出し電流Isourceが生じる。これにより、基準電圧VREFに対して正のオフセット(=Isource×R12)が付与される。その結果、第1アンプ2の非反転入力端(+)に入力される電圧値が上昇し、第1アンプ2の差動入力が正の方向に変位する。差動入力が変化することで、誤差信号S1も変化する。よって、上述した通り、出力電流Io1が上昇する。リニアレギュレータ1xcについても、リニアレギュレータ1xbと同様である。
【0047】
このように出力電流Io1、Io2、Io3が互いに等しくなるようにそれぞれ調整される。出力電流Io1、Io2、Io3が互いに等しくなると安定状態となる。
【0048】
換言すると、リニアレギュレータ1xa~1xcそれぞれの第2信号S4をそれぞれS4a~S4cとすると、S4a=S4b=S4c=S3が安定条件となり、理想的にはリニアレギュレータ1xa~1xcからそれぞれ同じ大きさの出力電流Io1~Io3(=Iout/3)が供給される。
【0049】
また、リニアレギュレータ1xa~1xcそれぞれについて、抵抗9の抵抗値をRza~Rzcとし、抵抗10の抵抗値をRya~Rycとし、第1電流I1の電流値をI1a~I1cとし、第2電流I2の電流値をI2a~I2cとした場合、Rya×I2a=Ryb×I2b=Ryc=I2c=(Rza//Rzb//Rzc)×(I1a+I1b+I1c)が成立する。ただし、Rza//Rzb//Rzcは、並列接続された3つの抵抗10の合成抵抗値を示すものとする。
【0050】
リニアレギュレータ1xa~1xcがそれぞれ安定状態になると、この状態を維持するように出力電流Io1、Io2、Io3の調整がされる。これにより、リニアレギュレータ1xa~1xcのそれぞれから負荷50に電流が供給される。
【0051】
図6は、第1実施形態に係る電源回路Xにおける合算電流Ioutと、出力電圧Voutとの関係(ロードレギュレーション)を示すグラフである。
図6に示すように、出力電圧Voutは、出力電圧Vout3よりも高電圧となっているが、リニアレギュレータ1xa~1xcが起動している。すなわち、出力電流Io1、Io2、Io3が等しい状態で、合算電流Ioutが負荷50に流れ込む。
【0052】
上記実施形態の電源回路Xによれば、リニアレギュレータ1xa~1xcの少なくとも1つが動作しなくなるのを抑制できる。これにより、リニアレギュレータ1xaにのみ負担が集中するのを抑制し、偏熱が生じるのを抑制できる。また、無負荷状態から急峻な負荷変動が生じたとしても、各リニアレギュレータ1xa~1xcが初期状態から早期に動作する。このため、各リニアレギュレータ1xa~1xcに負担が分散しやすくなる。これにより、上述した不具合(例えば、過渡熱の発生、応答性の悪化、特定ICのみOCP動作等)が生じるのを抑制できる。また、出力ライン20にバラスト抵抗のような抵抗を付加するものではないため、ロードレギュレーションの低下を抑制することができる。
【0053】
<初期ドロップに関する考察>
図7は、出力電圧Voutの初期ドロップを示すグラフである。ところで、
図7に示すように、上述した電源回路Xにおいて、無負荷状態から軽負荷状態にあるとき(合算電流Ioutが所定値Ic以下のとき)、上述したような出力電流Io1~Io3の調整動作が正常に動作しないおそれがある。すると、合算電流Ioutが所定値Icに達したときに、上述した出力電流Io1、Io2、Io3の調整動作が開始され、出力電圧Voutが急落する。この出力電圧Voutの急落を、初期ドロップと称する。
【0054】
このような初期ドロップを抑制すべく、第2実施形態に係る電源回路Xは、負荷調整回路13を含んで構成されている。第2実施形態に係る電源回路Xについて、具体的には、次の通りである。なお、ここでは第1実施形態と異なる構成について説明し、共通の構成に関しては、同一符号を付して説明を省略する。
【0055】
図8は、第2実施形態に係る電源回路Xを示すブロック図である。
図8に示すように、負荷調整回路13は、電源回路Xの出力ライン20(より詳細には、出力端OUTと接地端との間)に接続されている。負荷調整回路13は、負荷50の負荷量を調整可能なように構成されている。具体的には、負荷調整回路13は、所定の抵抗値を有する抵抗14を含んで構成されている。抵抗14は、出力端OUTと接地端との間に接続されている。
【0056】
図9は、第2実施形態に係る電源回路Xにおける合算電流Ioutと、出力電圧Voutとの関係(ロードレギュレーション)を示すグラフである。
図9に示すように、合算電流Ioutは、抵抗14の抵抗値によって、所定の下限値Idを下回らないように担保される。下限値Idは、所定値Icよりも大きい値となっている。これにより、電源回路Xに接続される負荷50そのものが軽負荷であっても、出力電流Io1、Io2、Io3の調整動作を好適に動作させて、出力電圧Voutのドロップが生じるのを抑制できる。なお、抵抗14の抵抗値を調整することで、下限値Idの値を調整可能である。
【0057】
また、負荷調整回路13は、リニアレギュレータ1xaのIC内に配置することもできる。この場合、リニアレギュレータ1xa~1xcのそれぞれが含むようにしてもよいし、いずれか1つが含むようにしてもよい。ここでは図示を省略しているが、リニアレギュレータ1xa~1xcのそれぞれが負荷調整回路13を含んでいる。
【0058】
図10は、負荷調整回路13をIC内部に配置したリニアレギュレータ1xaを示すブロック図である。
図10に示すように、負荷調整回路13は、抵抗回路15と、抵抗制御回路16とを含んでいる。
【0059】
抵抗回路15は、抵抗14と、スイッチ17とを含んで構成されている。スイッチ17は、抵抗14と出力端OUTとの間に接続されている。スイッチ17は、オン/オフすることで、抵抗14を出力端OUT(=出力ライン20)に対して短絡/開放することができる。
【0060】
抵抗制御回路16は、合算電流Ioutに応じて、スイッチ17のオン/オフを制御するように構成されている。具体的には、抵抗制御回路16は、合算電流Ioutが閾値Ie以上のときに(
図9参照)、スイッチ17をオフする。閾値Ieとは、抵抗回路15が出力端OUTから開放された状態で、合算電流Ioutが下限値Idよりも大きくなるときの、合算電流Ioutの値である。具体的に数式で示すと、「閾値Ie-下限値Id>所定値Ic」となる。
【0061】
抵抗制御回路16の詳細は、次の通りである。抵抗制御回路16は、第3アンプ18を含んで構成されている。第3アンプ18は、第2信号S4が反転入力端(-)に入力され、基準電圧VREFが非反転入力端(+)に入力される。第3アンプ18は、第2信号S4と、基準電圧VREFとの差動入力に応じた制御信号S5を生成する。スイッチ17は、制御信号S5に応じて、オン/オフする。具体的には、合算電流Ioutが閾値Ie以上のとき、制御信号S5によって、スイッチ17はオフする。反対に、合算電流Ioutが閾値Ie未満のときに、制御信号S5によって、スイッチ17はオンする。
【0062】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態に係る電源回路Xは、調整回路8が、第1アンプ2に入力される差動入力(より詳細には、第1アンプ2の非反転入力端(+)に入力される電圧)を調整する、としたが、これに限られない。例えば、調整回路8は、誤差信号S2に応じて帰還電圧FBを調整するようにしてもよいし、第1アンプ2の入力オフセットを調整するようにしてもよい。
【0063】
<付記>
【0064】
明細書に開示されている電源回路(X)は、それぞれの出力端(out)が共通に接続される複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)を並列に有する電源回路(X)であって、複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)は、それぞれ、出力帰還ループを形成する第1アンプ(2)と、複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)のそれぞれが出力する出力電流(Io1、Io2、Io3)を合計した合算電流(Iout)をリニアレギュレータ(1xa~1xc)ごとに等分した分担電流と、自身の出力する出力電流(Io1、Io2、Io3)と、の差分に応じた誤差信号(S2)を生成するように構成された誤差信号生成回路(7)と、第1アンプ(2)に入力される帰還電圧(FB)および基準電圧(VREF)、並びに第1アンプ(2)の入力オフセットの少なくともいずれか一つを、誤差信号(S2)に応じて調整するように構成された調整回路(8)と、を含むように構成されている(第1の構成)。
【0065】
また、第1の構成からなる電源回路(X)は、誤差信号生成回路(7)は、分担電流に応じた第1信号(S3)と、出力電流(Io1、Io2、Io3)に応じた第2信号(S4)との差動入力に基づいて誤差信号(S2)を生成するように構成されている第2アンプ(11)を含み、第2アンプ(11)は、第1信号(S3)を入力される第1入力端と、第2信号(S4)を入力される第2入力端と、を含み、各リニアレギュレータ(1xa~1xc)の第1入力端同士が互いに短絡するように構成するとよい(第2の構成)。
【0066】
また、第2の構成からなる電源回路(X)は、複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)は、それぞれ、第1アンプ(2)の出力に応じて出力電流(Io1、Io2、Io3)を調整し、かつ出力電流(Io1、Io2、Io3)をミラーして第1入力端および第2入力端に分配するように構成された出力段(6)を含むように構成するとよい(第3の構成)。
【0067】
また、第2の構成または第3の構成からなる電源回路(X)は、出力端(out)と接地端との間に接続され、合算電流(Iout)が所定の下限値を下回らないように負荷を調整する負荷調整回路(8)を含むように構成するとよい(第4の構成)。
【0068】
また、第4の構成からなる電源回路(X)は、負荷調整回路(8)は、出力端(out)に短絡/開放するよう切り替え可能に構成された抵抗回路(15)と、出力電流(Io1、Io2、Io3)に応じて抵抗回路(15)の短絡/開放の切り替えを制御するように構成された抵抗制御回路(16)と、を含むように構成するとよい(第5の構成)。
【0069】
また、第5の構成からなる電源回路(X)は、抵抗制御回路(16)は、合算電流(Iout)が所定の閾値(Ie)を超えたことを検出して抵抗回路(15)を出力端(out)から開放し、閾値(Ie)は、抵抗回路(15)を開放した状態で合算電流(Iout)が下限値を超える値であるように構成するとよい(第6の構成)。
【0070】
また、第1の構成から第6の構成のいずれかの電源回路(X)は、複数のリニアレギュレータ(1xa~1xc)は、それぞれ、個別の1チップに集積化されているように構成するとよい(第7の構成)。
【0071】
また、明細書に開示されている電子機器は、第1の構成から第7の構成のいずれかの電源回路(X)を含むように構成されている(第8の構成)。
【0072】
また、明細書に開示されている半導体装置(Ixa~ixc)は、入力電圧(Vin)が印加される第1端子(IN)と、出力電圧(Vout)が印加される第2端子(OUT)と、第2端子(OUT)に流れる出力電流(Io1、Io2、Io3)と、出力電流(Io1、Io2、Io3)をミラーした第1電流(I1)および第2電流(I2)と、を生成するように構成された出力段(6)と、出力電圧(Vout)の出力帰還ループを形成して出力段(6)を制御するように構成された第1アンプ(2)と、第3電流(I3)の外部入力を受け付けるように構成された第3端子(TM)と、第1電流(I1)に基づく第1信号(S3)と、第2電流(I2)および第3電流(I3)に応じた第4電流に基づく第2信号(S4)と、に応じて誤差信号(S2)を生成するように構成された第2アンプ(11)と、第1アンプ(2)に入力される帰還電圧(FB)および基準電圧(VREF)、並びに第1アンプ(2)の入力オフセットの少なくともいずれか一つを、誤差信号(S2)に応じて調整するように構成された調整回路(8)と、を含むように構成されている(第9の構成)。
【0073】
第1の構成に係る電源回路(X)によれば、自身の出力電流(Io1、Io2、Io3)に応じて第1アンプ(2)の出力を調整することが可能になる。このため、各リニアレギュレータ(1xa~1xc)の出力電流(Io1、Io2、Io3)を調整して、均等にリニアレギュレータ(1xa~1xc)が動作するようにすることができる。
【0074】
第2の構成に係る電源回路(X)によれば、第2アンプ(11)によって分担電流と自身の出力する出力電流(Io1、Io2、Io3)との差分を検出することが可能になる。これにより、より効果的に各リニアレギュレータ(1xa~1xc)の出力電流(Io1、Io2、Io3)を調整できる。
【0075】
第3の構成に係る電源回路(X)によれば、出力段(6)のミラー比に応じて第1電流(I1)および第2電流(I2)の大きさを調整できる。このため、より好適に分担電流と自身の出力する出力電流(Io1、Io2、Io3)との差分を検出することができる。
【0076】
第4の構成に係る電源回路(X)によれば、下限値よりも低電流の領域で出力電圧(Vout)がドロップするのを抑制することができる。
【0077】
第5の構成に係る電源回路(X)によれば、出力電流(Io1、Io2、Io3)に応じて抵抗回路(15)を短絡/開放することが可能になる。これにより、より好適に出力電圧(Vout)のドロップを抑制することができる。
【0078】
第6の構成に係る電源回路(X)によれば、抵抗回路(15)を開放したとしても下限値を下回らないように、好適に出力電圧(Vout)のドロップを抑制することができる。
【0079】
第7の構成に係る電源回路(X)によると、電源回路(X)を構成するのが煩雑になるのを抑制できる。
【0080】
第8の構成に係る電子機器によると、各リニアレギュレータ(1xa~1xc)が負荷に対して均等に出力電流(Io1、Io2、Io3)を供給するような電子機器を提供できる。
【0081】
第9の構成に係る半導体装置(Ixa~ixc)によると、複数の半導体装置(Ixa~ixc)を、互いの第3端子(TM)同士を短絡させた状態で並列接続させて、各半導体装置(Ixa~ixc)が負荷に対して均等に出力電流(Io1、Io2、Io3)を供給可能な電源回路(X)を構成することが可能になる。
【符号の説明】
【0082】
1xa~1xc リニアレギュレータ
1ya~1yc リニアレギュレータ
2 第1アンプ
3 出力段
4 抵抗
5 抵抗
6 出力段
7 誤差信号生成回路
8 調整回路
9 抵抗
10 抵抗
11 第2アンプ
12 抵抗
13 負荷調整回路
14 抵抗
15 抵抗回路
16 抵抗制御回路
17 スイッチ
18 第3アンプ
20 出力ライン
50 負荷
100 電子機器
CO キャパシタ
FB 帰還電圧
GND 接地端子
I1 第1電流
I2 第2電流
I3 第3電流
I4 第4電流
IN 入力端子(第1端子)
Ia~Ic 所定値
Id 下限値
Ie 閾値
Io1~Io3 出力電流
Iout 合算電流
L1 グラフ
L2 グラフ
OUT 出力端(第2端子)
S1 誤差信号
S2 誤差信号
S3 第1信号
S4 第2信号
S5 制御信号
TM 外部接続端子(第3端子)
Vin 入力電圧
VREF 基準電圧
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
Vout1~Vout3 出力電圧