(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165060
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】表示システム、表示装置、表示方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
F24F 11/52 20180101AFI20241121BHJP
F24F 11/523 20180101ALI20241121BHJP
F24F 110/10 20180101ALN20241121BHJP
F24F 110/70 20180101ALN20241121BHJP
F24F 120/10 20180101ALN20241121BHJP
F24F 110/20 20180101ALN20241121BHJP
【FI】
F24F11/52
F24F11/523
F24F110:10
F24F110:70
F24F120:10
F24F110:20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023080888
(22)【出願日】2023-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西岡 泰男
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB02
3L260AB03
3L260AB15
3L260AB17
3L260BA73
3L260CA03
3L260CA12
3L260CA13
3L260CA17
3L260CA19
3L260CB51
3L260CB63
3L260GA12
3L260GA13
3L260GA15
3L260GA24
(57)【要約】
【課題】本開示は、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる表示システムを提供する。
【解決手段】本開示における表示システムは、対象空間の状態を表示装置に表示する表示システムであって、対象空間のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部と、対象空間を換気する換気装置の運転状態を取得する換気運転情報取得部と、対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、第1表示オブジェクトと第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を、表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象空間の状態を表示装置に表示する表示システムであって、
前記対象空間のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部と、
前記対象空間を換気する換気装置の運転状態を取得する換気運転情報取得部と、
前記対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を、表示装置に表示させる表示制御部と、を備える、
ことを特徴とする表示システム。
【請求項2】
前記換気装置は全熱交換器であり、前記換気装置の運転モードを、換気を行う普通換気運転と、換気と熱交換とを行う熱交換気運転とに切り替えて実行可能であり、
前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転モードの経時変化を示す第3表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記対象空間に在室する人の数を示す在室人数を取得する在室人数取得部を備え、
前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、および、前記対象空間における在室人数の経時変化を示す第4表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
【請求項4】
前記対象空間に設けられた開閉部の開閉状態を取得する開閉情報取得部を備え、
前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、および、前記開閉部の開閉状態を示す第5表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
【請求項5】
前記対象空間の空気調和を行う空調機器の運転状態、および、前記空調機器の設定温度を取得する空調機器情報取得部と、
前記対象空間の室温を取得する室温情報取得部と、を備え、
前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、前記空調機器の運転状態の経時変化を示す第6表示オブジェクト、前記空調機器の設定温度の経時変化を示す第7表示オブジェクト、および、前記対象空間の室温の経時変化を示す第8表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示システム。
【請求項6】
前記対象空間の空気調和を行う空調機器の運転状態、および、前記空調機器の設定温度を取得する空調機器情報取得部と、
前記対象空間の湿度を取得する湿度情報取得部と、を備え、
前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、前記空調機器の運転状態の経時変化を示す第6表示オブジェクト、前記空調機器の設定温度の経時変化を示す第7表示オブジェクト、および、前記対象空間の湿度の経時変化を示す第9表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示システム。
【請求項7】
対象空間の状態を表示する表示装置であって、
前記対象空間のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部と、
前記対象空間を換気する換気装置の運転状態を取得する換気運転情報取得部と
前記対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を表示させる表示制御部と、を備える、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
表示装置を制御するコンピュータによって、
対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を表示する、
ことを特徴とする表示方法。
【請求項9】
表示装置を制御するコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
前記コンピュータによって、
対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を表示する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示システム、表示装置、表示方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、イオン発生装置およびイオン濃度経時表示部を有する空気浄化装置を開示する。この空気浄化装置は、イオン濃度経時表示部に、イオン濃度の経時変化およびイオン発生装置のオンオフの経時変化を表示する。
特許文献2は、表示装置を有する情報提供システムを開示する。この情報提供システムは、表示装置により、空気中の病原体の自然減少による残存状態の経時変化と、空気浄化装置を運転する場合の病原体の残存状態の経時変化と、空気浄化装置の運転時間と、を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる表示システム、表示装置、表示方法、および、プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の表示システムは、対象空間の状態を表示装置に表示する表示システムであって、前記対象空間のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部と、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態を取得する換気運転情報取得部と、前記対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を、表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の表示システムは、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とを時間軸を揃えて表示するため、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る表示システムの構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、空気の状態を表示するために、イオン量の経時変化や、空気中の病原体の残存状態の経時変化を表示する技術が開示されていた。そうした状況において、発明者らは、CO2濃度の経時変化の時系列グラフを表示するだけでは換気装置の導入効果が解りづらいという課題を発見した。また、CO2濃度は、室内の人の呼吸等によっても変動し易いため、CO2濃度に換気装置が与える影響が特に解りづらいという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を見える化できる表示システム、表示装置、表示方法、および、プログラムを提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態1)
[1.表示システムの構成]
図1は、表示システム1000の構成を示す図である。
表示システム1000は、全熱交換器10の換気の対象となる対象空間1における空気の状態に関する情報を、複数の管理用PC(Personal Computer)300に表示するシステムである。
【0012】
表示システム1000は、情報を管理する管理サーバ100を備える。管理サーバ100が管理の対象とする対象空間1の例として、対象空間1A、1Bを示し、これらを区別しない場合に対象空間1と記載する。管理用PC300の例として、対象空間1Aの情報を表示する管理用PC300の例として管理用PC300Aを示し、対象空間1Bの情報を表示する管理用PC300の例として管理用PC300Bを示す。対象空間1の数、管理用PC300の数、対象空間1と管理サーバ100と管理用PC300との位置関係、および、各々の管理用PC300と対象空間1との対応は制限されない。例えば、複数の対象空間1に関する情報を、1つの管理用PC300に表示してもよい。また、1つの対象空間1についての情報を、2つの管理用PC300に表示可能であってもよい。
【0013】
対象空間1は、仕切られた空間である。対象空間1は、例えば、1つの建物、建物の内部の居室、カプセル形状のブース、或いは、車両等の移動体に設けられる居室である。典型的な例として、ホテルの客室、病院、会議室、個室型のワークスペース、レストランの個室、車両の車室等が挙げられる。
【0014】
管理用PC300は、対象空間1を管理する管理者が情報を閲覧するための端末であり、ディスプレイ340を有するパーソナルコンピュータである。管理用PC300は、ディスプレイ340に、対象空間1内における各種装置の配置を示すマップ画面600(
図8参照)、および、対象空間1内の各種情報の経時変化を示す情報画面700(
図10参照)を表示できる。管理用PC300は、「表示装置」の一例である。
【0015】
図2は、対象空間1の一例を示す図である。
図2には対象空間1に複数の装置を設置する例を示すが、対象空間1に設けられる装置の数には、特に制限がない。また、対象空間1には、少なくともCO2センサ30および全熱交換器10が設けられていればよく、そのほかの装置は対象空間1に設置されなくてもよい。
図2に示す対象空間1は、壁、床、及び天井により仕切られた空間であり、ドア90および窓80を有する。ドア90および窓80が閉じている状態で対象空間1は閉空間となる。ドア90および窓80は「開閉部」の一例である。開閉部は、対象空間1と外部とを連通させる開閉可能な構造体であればよい。例えば、開閉部は、障子、襖、或いはその他の建具とすることができる。
【0016】
対象空間1には、全熱交換器10が設置される。全熱交換器10は、対象空間1に開口する室内側開口部11と、屋外に開口する屋外側開口部13とを有する。全熱交換器10は送風装置を備える。全熱交換器10は、送風装置を作動させることにより、対象空間1の空気を屋外に送り出し、屋外の空気を対象空間1に送り込んで対象空間1の換気を行う。全熱交換器10は、「換気装置」の一例である。
【0017】
全熱交換器10は、送風装置による送風量を調整することにより、全熱交換器10の運転状態を調整可能である。本実施の形態では、全熱交換器10の運転状態は、送風装置による送風量が大きく換気量が大きい強運転と、送風装置による送風量が小さく換気量が小さい弱運転と、換気を行わない運転オフと、の間で切替え可能である。
【0018】
全熱交換器10は、熱交換器によって、対象空間1から取り込んだ空気と屋外から取り込んだ空気との間で熱交換をさせながら対象空間1の換気を行う、熱交換気運転を実行可能である。また、全熱交換器10は、対象空間1から取り込んだ空気と屋外から取り込んだ空気とを熱交換させずに対象空間1の換気を行う、普通換気運転を実行可能である。全熱交換器10が熱交換気運転を実行する場合、普通換気運転を実行する場合に比べて、対象空間1の室温の変化を抑えることができる。全熱交換器10は、全熱交換器10が実行する運転モードを、換気を行わない運転オフと、普通換気運転と、熱交換気運転と、の間で切り替え可能である。さらに、全熱交換器10は、それぞれの運転モードにおいて、運転状態を、強運転と、弱運転と、運転オフとに切り替え可能である。
【0019】
対象空間1は空気調和機20の被調和空間であり、空気調和機20の運転により対象空間1の冷房および暖房が行われる。空気調和機20の具体的な態様に制限はなく、ダクト式であってもよい。
図2には、空気調和機20が、対象空間1に設置される室内機21と、対象空間1の外に設置される室外機23とを有する構成を例示する。空気調和機20が備える室内機21及び室外機23の数に制限はなく、複数の対象空間1のそれぞれに設置される室内機21が1つの空気調和機20を構成してもよい。室内機21は、「空調機器」の一例である。
【0020】
本実施の形態では、空気調和機20は、各々の室内機21について目標温度を設定可能である。目標温度は、室内機21が対象空間1の空気調和を行う場合の、対象空間1の室温の目標値である。
【0021】
空気調和機20は、各々の室内機21について、運転状態を設定可能に構成されていてもよい。本実施の形態では、室内機21の運転状態は、空気調和を行わない運転オフ、吹き出す空気の流量が小さい弱運転、吹き出す空気の流量が大きい強運転、および、自動で吹き出す空気の流量を切り替える自動運転の間で、切り替えることができる。
【0022】
対象空間1には、CO2センサ30が配置される。CO2センサ30は、対象空間1の空気中のCO2濃度を測定する装置である。
図2の対象空間1において、CO2センサ30は、対象空間1に対して相対移動しないように、建造物に対して固定される。CO2センサ30は、可搬型であってもよく、対象空間1内に設置される室内機21、全熱交換器10、或いはその他の装置に設けられていてもよい。後述する室温センサ50、及び、湿度センサ60も同様である。また、CO2センサ30、室温センサ50、及び、湿度センサ60は、これらのうちの複数を一体化したセンサユニットであってもよい。
【0023】
対象空間1には、開閉センサ40が設けられる。開閉センサ40は、ドア90および窓80の開閉を検出するセンサである。また、開閉センサ40は、対象空間1に設けられた全ての開閉部のそれぞれに対応して設けられてもよく、対象空間1の一部の開閉部にのみ設けられてもよい。
【0024】
対象空間1には、室温センサ50が設けられる。室温センサ50は、対象空間1の室温を測定する装置である。
図2の対象空間1において、室温センサ50は建造物に対して固定される。
【0025】
対象空間1には、湿度センサ60が設けられる。湿度センサ60は、対象空間1の湿度を測定する装置である。
図2の対象空間1において、湿度センサ60は建造物に固定される。
【0026】
対象空間1には、対象空間1内の人物Pを検出する人感センサ70が設けられる。人感センサ70は、例えば、赤外線式センサ、超音波式センサ、または、タッチセンサであってもよい。また、人感センサ70として、画像を取得するカメラを用い、後述する通信装置400等のコンピュータにより、取得した画像から対象空間1の在室人数を算出する構成としてもよい。
【0027】
図1に示すように、全熱交換器10、室内機21、CO2センサ30、開閉センサ40、室温センサ50、湿度センサ60、および、人感センサ70は、通信装置400に接続される。通信装置400は、通信ネットワークNWに接続される。全熱交換器10が通信機能を有する構成であり、全熱交換器10が直接、通信ネットワークNWに接続される構成であってもよい。室内機21、CO2センサ30、開閉センサ40、室温センサ50、湿度センサ60、および、人感センサ70も同様である。
【0028】
通信ネットワークNWは、専用回線、公衆回線網、インターネット等を含んで構成される通信回線である。通信ネットワークNWは、Wi-Fi(登録商標)ルータ、スイッチ、ルータ、ゲートウェイ、各種のサーバ装置等の不図示のネットワーク装置を含んでもよい。
本開示における通信ネットワークNWは、例えば、対象空間1A、1Bを有する建造物等に敷設されたLAN(Local Area Network)を含み、LANとインターネットとを含んでもよい。
【0029】
[2.管理サーバの構成]
図3は、管理サーバ100のブロック図である。管理サーバ100は、制御部110と、第1通信部150と、を備える。管理サーバ100は、単一のサーバコンピュータで構成されてもよいし、複数のサーバコンピュータで構成されてもよく、クラウドサーバ等の分散型のコンピュータシステムであってもよい。
【0030】
制御部110は、プロセッサ120、及び、メモリ130を備える。プロセッサ120は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、或いはその他の演算処理装置により構成される。メモリ130は、プロセッサ120が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリ130は、磁気的記憶装置、半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。具体的には、メモリ130は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)等で構成される。メモリ130は、プロセッサ120のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。プロセッサ120は、本開示においてコンピュータの一例である。
【0031】
メモリ130は、プロセッサ120より実行される制御プログラム131を記憶する。制御プログラム131は、本開示において「プログラム」の一例に対応する。
【0032】
メモリ130は、時系列DB(Data Base)132、及び、対応情報133を記憶する。
時系列DB132は、後述のCO2濃度情報、全熱交換器10の運転状態情報、室内機21の運転状態情報、開閉情報、室温情報、湿度情報、および、在室人数情報をそれぞれレコードとする複数のデータテーブルを含む。
【0033】
対応情報133は、時系列DB132に格納されたデータのうち各々の管理用PC300に送信するデータを指定する情報を含む。
【0034】
各々の管理用PC300は、固有の識別情報である端末IDを有する。また、管理サーバ100の情報取得の対象となる各々のCO2センサ30は固有の識別情報であるCO2センサIDを有し、各々の開閉センサ40は固有の識別情報である開閉センサIDを有する。同様に、各々の室温センサ50は固有の識別情報である室温センサIDを有し、各々の湿度センサ60は固有の識別情報である湿度センサIDを有する。各全熱交換器10は固有の識別情報である全熱交換器IDを有し、各室内機21は固有の識別情報である室内機IDを有する。また、管理サーバ100は、各々の対象空間1の識別情報である対象空間IDを有する。
【0035】
各々の機器が端末ID、CO2センサID、開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機IDを有しておらず、これらのIDを管理サーバ100が有する構成であってもよい。この場合、管理サーバ100は、情報を取得したときに、情報の取得元の機器に対応するIDを付与して時系列DBに格納する。
【0036】
対応情報133は、1つの管理用PC300の端末IDに、CO2センサID、開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機ID、及び、対象空間IDを対応付ける。1つの端末IDに対応付けられるCO2センサID、開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機ID、及び、対象空間IDの数に制限はない。また、対応情報133は、CO2センサID、開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機ID、及び、対象空間IDの全てを含む情報に限定されない。具体的には、対応情報133は、各種IDの一部を端末IDに対応付ける情報であってもよい。対応情報133によって、1つの管理用PC300に対し、この1つの管理用PC300の表示対象とされるセンサ30、40、50、60、全熱交換器10、室内機21、および、対象空間1が対応づけられる。
【0037】
プロセッサ120は、制御プログラム131を実行することによって、管理サーバ100の各部を制御する。プロセッサ120は、機能部として、CO2濃度取得部121、換気運転情報取得部122、開閉情報取得部123、空調機器情報取得部124、室温情報取得部125、湿度情報取得部126、および、在室人数取得部127を備える。これらの機能部は、プロセッサ120が制御プログラム131を実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現される。
【0038】
制御部110には、第1通信部150が接続される。第1通信部150は、通信ネットワークNWに接続される通信装置である。第1通信部150は、例えば、通信ケーブルを接続するコネクタと、コネクタを通じて信号を入出力するインターフェイス回路とを備える。また、例えば、第1通信部150は、アンテナ及び無線回路を備え、無線通信回線を介して通信ネットワークNWに接続する無線通信装置であってもよい。
【0039】
CO2濃度取得部121は、対象空間1のCO2濃度情報を取得する。CO2濃度情報は、CO2センサ30により測定された測定値であるCO2濃度と、CO2濃度が測定された時刻とを、測定を行ったCO2センサ30のCO2センサIDに対応付けて含む。例えば、CO2濃度取得部121は、CO2センサ30からCO2濃度情報を取得した場合に、取得したCO2濃度情報を、時系列DB132のレコードとしてメモリ130に記憶させる。
【0040】
換気運転情報取得部122は、対象空間1を換気する全熱交換器10の運転状態情報を取得する。全熱交換器10の運転状態情報は、全熱交換器10の運転モードおよび運転状態と、運転状態および運転モードが検知された時刻とを、全熱交換器10の全熱交換器IDに対応づけて含む。例えば、換気運転情報取得部122は、全熱交換器10から運転状態情報を取得した場合に、取得した運転状態情報を、時系列DB132のレコードとしてメモリ130に記憶させる。
【0041】
開閉情報取得部123は、対象空間1の開閉部の開閉情報を取得する。開閉情報は、開閉センサ40により検出された開閉部の開閉状態の検出値と、開閉センサ40により開閉状態が検出された時刻とを、測定を行った開閉センサ40の開閉センサIDに対応づけて含む。例えば、開閉情報取得部123は、開閉センサ40から開閉情報を取得した場合に、取得した開閉情報を、時系列DB132としてメモリ130に記憶させる。開閉部の開閉状態とは、例えば、開閉部が開いているか、閉じているかを指す。開閉情報は、開閉センサ40により所定周期で検出された開閉部の開閉状態を含む情報であってもよい。また、開閉情報は、開閉センサ40によって開閉部が閉状態から開状態に変化したことが検出されたタイミングを示す情報、及び、開閉部が開状態から閉態に変化したことが検出されたタイミングを示す情報であってもよい。
【0042】
空調機器情報取得部124は、対象空間1の空気調和を行う室内機21の運転状態情報を取得する。室内機21の運転状態情報は、室内機21の設定温度および運転状態と、設定温度および運転状態が検知された時刻とを、室内機21の室内機IDに対応づけて含む。空調機器情報取得部124は、室内機21から運転状態情報を取得した場合に、取得した運転状態情報を時系列DB132のレコードとしてメモリ130に記憶させる。
【0043】
室温情報取得部125は、対象空間1の室温情報を取得する。室温情報は、室温センサ50により測定された測定値である室温と、室温が測定された時刻とを、測定を行った室温センサ50の室温センサIDに対応づけて含む。例えば、室温情報取得部125は、室温センサ50から室温情報を取得した場合に、取得した室温情報を、時系列DB132のレコードとしてメモリ130に記憶させる。
【0044】
湿度情報取得部126は、対象空間1の湿度情報を取得する。湿度情報は、湿度センサ60により測定された測定値である湿度と、湿度が測定された時刻とを、測定を行った湿度センサ60の湿度センサIDに対応づけて含む。例えば、湿度情報取得部126は、湿度センサ60から湿度情報を取得した場合に、取得した湿度情報を時系列DB132のレコードとしてメモリ130に記憶させる。
【0045】
在室人数取得部127は、対象空間1内に在室する人の数を示す在室人数を含む在室人数情報を取得する。例えば、通信装置400は、人感センサ70が対象空間1において人物Pを検出した検出結果に基づいて、在室人数情報を生成する。在室人数情報は、対象空間1内の人物Pの在室人数と、在室人数に対応する時刻とを、対応する対象空間1を識別する対象空間IDに対応づけて含む。例えば、在室人数取得部127は、通信装置400から在室人数情報を取得した場合に、取得した在室人数情報を時系列DB132のレコードとしてメモリ130に記憶させる。
【0046】
[3.管理用PCの構成]
図4は、管理用PC300および通信装置400のブロック図である。
管理用PC300は、ディスプレイ340と、制御部310と、第2通信部350と、備える。
【0047】
ディスプレイ340は、液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成される。
【0048】
制御部310は、プロセッサ320、及び、メモリ330を備える。プロセッサ320は、CPU、MPU、或いはその他の演算処理装置により構成される。メモリ330は、プロセッサ320が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリ330は、磁気的記憶装置、半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。具体的には、メモリ330は、フラッシュROM、SSD等で構成される。メモリ330は、プロセッサ320のワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。プロセッサ320は、本開示においてコンピュータの一例である。
【0049】
メモリ330は、プロセッサ320により実行される制御プログラム331およびアプリケーションプログラム332を記憶する。メモリ330は、取得データ333、マップデータ334、および、対応情報335を記憶する。
【0050】
プロセッサ320は、制御プログラム331を実行することによって、管理用PC300の各部を制御する。制御プログラム331は、管理用PC300の基本機能を実行するオペレーティングシステム(OS)であり、例えば、Windows(登録商標)OS、macOS(登録商標)等が挙げられる。プロセッサ320は、制御プログラム331を実行することによって、現在時刻を計時するRTC(Real Time Clock)機能を実行する。また、プロセッサ320は、制御プログラム331を実行することによって、各種のアプリケーションプログラム332を実行可能なプラットフォームを構成する。
【0051】
アプリケーションプログラム332は、プロセッサ320が構成するプラットフォーム上で実行されるプログラムである。アプリケーションプログラム332は、本開示においてプログラムの一例に対応する。
プロセッサ320は、機能部として、CO2濃度取得部321、換気運転情報取得部322、開閉情報取得部323、空調機器情報取得部324、室温情報取得部325、湿度情報取得部326、在室人数取得部327、および、表示制御部328を備える。これらの機能部は、プロセッサ320がアプリケーションプログラム332を実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現される。
【0052】
取得データ333は、管理用PC300が情報画面700を表示するためのデータである。取得データ333は、管理サーバ100より取得したデータを並べ替えて生成されたデータを含む。例えば、管理用PC300を使用する管理者が特定の建造物を管理している場合、取得データ333には、その建造物内に存在する複数の対象空間1に関するデータが含まれる。
【0053】
取得データ333は、時刻と、各センサ30、40、50、60がその時刻に測定した測定値と、を対応づけた時系列データを含むデータテーブルを含む。取得データ333は、時刻と、その時刻における全熱交換器10の運転モードおよび運転状態と、を対応づけた時系列データを含むデータテーブルを含む。取得データ333は、時刻と、その時刻における室内機21の運転モードおよび設定温度と、を対応づけた時系列データを含むデータテーブルを含む。取得データ333は、時刻と、その時刻における対象空間1の在室人数と、を対応づけた時系列データを含むデータテーブルを含む。各々のデータテーブルにおいて、時刻と対応づけられた各々のデータは、対応する各センサ30、40、50、60、全熱交換器10、室内機21、および、対象空間1のIDごとに別のカラムのデータとしてメモリ330に記憶される。
【0054】
マップデータ334は、管理用PC300がマップ画面600を表示するためのデータである。例えば、管理用PC300を使用する管理者が、複数の対象空間1を有する特定の建造物を管理している場合、マップデータ334は、その建造物内の各対象空間1の形状や配置のデータ、全熱交換器10、室内機21、および、CO2センサ30の配置のデータ、窓80やドア90の配置のデータ等を含む。
【0055】
対応情報335は、取得データ333に格納されたデータのうち、管理用PC300が情報画面700に表示するデータを指定する情報を含む。対応情報335は、CO2センサIDに対して、開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機ID、及び、対象空間IDを対応付ける。1つのCO2センサIDに対応づけられる開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機IDの数に制限はない。また、対応情報335は、開閉センサID、室温センサID、湿度センサID、全熱交換器ID、室内機ID、及び、対象空間IDの全てを含む情報に限定されない。具体的には、対応情報335は、各種IDの一部をCO2センサIDに対応づける情報であってもよい。対応情報335によって、情報画面700において、1つのCO2センサ30とともに、時系列データの表示対象とされる各センサ40、50、60、全熱交換器10、室内機21、および、対象空間1が対応づけられる。
【0056】
制御部310には、第2通信部350が接続される。第2通信部350は、通信ネットワークNWに接続される通信装置である。第2通信部350は、例えば、通信ケーブルを接続するコネクタと、コネクタを通じて信号を入出力するインターフェイス回路とを備える。また、例えば、第2通信部350は、アンテナ及び無線回路を備え、無線通信回線を介して通信ネットワークNWに接続する無線通信装置であってもよい。
【0057】
CO2濃度取得部321は、管理サーバ100から、対象空間1のCO2濃度情報を取得する。換気運転情報取得部322は管理サーバ100から全熱交換器10の運転状態情報を取得する。開閉情報取得部323は管理サーバ100から開閉情報を取得する。空調機器情報取得部324は管理サーバ100から室内機21の運転状態情報を取得する。室温情報取得部325は管理サーバ100から室温情報を取得する。湿度情報取得部326は管理サーバ100から湿度情報を取得する。在室人数取得部327は管理サーバ100から在室人数情報を取得する。
【0058】
各取得部321~327は、取得した各情報を並べ替え、取得データ333のレコードとしてメモリ330に記憶させる。
【0059】
表示制御部328は、ディスプレイ340を制御し、ディスプレイ340にマップ画面600および情報画面700を表示させる。
【0060】
[5.通信装置の構成]
通信装置400は、制御部410、および、第3通信部450を備える。
【0061】
制御部410は、プロセッサ420、及び、メモリ430を備える。プロセッサ420は、CPU、MPU、或いはその他の演算処理装置により構成される。メモリ430は、プロセッサ420が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリ430は、磁気的記憶装置、半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。具体的には、メモリ430は、フラッシュROM、SSD等で構成される。メモリ430は、プロセッサ420のワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。プロセッサ420は、本開示においてコンピュータの一例である。
【0062】
メモリ430は、プロセッサ420により実行されるプログラムを記憶する。プロセッサ420は、メモリ430が記憶するプログラムを実行することにより、通信装置400の各部を制御する。
プロセッサ420は、機能部として、収集部421および在室人数算出部422を備える。これらの機能部は、プロセッサ420がメモリ430に記憶されたプログラムを実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現される。
【0063】
制御部410には、第3通信部450が接続される。第3通信部450は、通信ネットワークNWに接続される通信装置である。表示側第3通信部450は、例えば、通信ケーブルを接続するコネクタと、コネクタを通じて信号を入出力するインターフェイス回路とを備える。また、例えば、第2通信部350は、アンテナ及び無線回路を備え、無線通信回線を介して通信ネットワークNWに接続する無線通信装置であってもよい。また、第3通信部450は、センサ30、40、50、60、70の各々、全熱交換器10、および、室内機21と接続される。
【0064】
収集部421は、第3通信部450に接続されたセンサ30、40、50、60、70の各々、全熱交換器10、および、室内機21から、時系列DB132を更新するために用いられる各種情報を収集する。収集部421は、収集した各種情報を、通信ネットワークNWを介して、管理サーバ100に送信する。
【0065】
在室人数算出部422は、収集部421により取得された人感センサ70の検出値から、人感センサ70が設けられた各々の対象空間1内の人物Pの在室人数を算出する。在室人数算出部422によって算出された在室人数のデータは、収集部421によって取得され、収集部421によって管理サーバ100に送信される。
【0066】
[6.時系列DBの更新動作]
図5は、表示システム1000の動作を示すシーケンス図であり、時系列DB132を更新する動作を示す。
図5のステップSA11-SA12は通信装置400の動作を示し、ステップSB11-SB12は管理サーバ100の動作を示す。
図5に示す動作は、通信装置400が各々の対象空間1内の各センサ30、40、50、60、70、全熱交換器10、および、室内機21と接続され、通信装置400と管理サーバ100との接続設定が完了したことをトリガとして開始され、収集部421により所定の周期で繰り返し実行される。所定の周期は、例えば、1分である。
【0067】
ステップSA11において、収集部421は、第3通信部450に接続された各センサ30、40、50、60、70の各々、全熱交換器10、および、室内機21から、時系列DB132を更新するために用いられる各種データを収集する。
その後、在室人数算出部422は、人感センサ70から取得したデータから対象空間1内の在室人数を算出する。収集部421は、算出された在室人数のデータを収集する。
【0068】
ステップSA12において、収集部421は、ステップSA11で収集した各種データをもとに、CO2濃度情報、全熱交換器10の運転状態情報、室内機21の運転状態情報、開閉情報、室温情報、湿度情報、および、在室人数情報を生成する。収集部421は、生成した各種情報を、管理サーバ100に送信する。
【0069】
ステップSB11において、管理サーバ100は、通信装置400から送信されたデータを受信する。各取得部121~127は、収集部421から通信ネットワークNWを介して送信された各種情報をそれぞれ取得する。
【0070】
ステップSB12において、各取得部121~127は、時系列DB132を更新する。各取得部121~127は、取得した各種情報を時系列DB132の各々のデータテーブルのレコードとして追加する。
【0071】
[7.取得データの更新動作]
[7-1.アプリケーションプログラムの起動時の更新動作]
図6は、表示システム1000の動作を示すシーケンス図であり、管理用PC300の取得データ333が更新される場合の動作を示す。
図6のステップSB21―SB23は管理サーバ100の動作を示し、ステップSC11―SC13は管理用PC300の動作を示す。
図6の動作は、アプリケーションプログラム332の起動をトリガとして実行される。
【0072】
ステップSC11において、プロセッサ320は、アプリケーションプログラム332の実行により、管理サーバ100に、取得データ333の更新のための更新データの要求情報を送信する。要求情報には、管理用PC300自身に対応する端末ID、および、取得データ333の各時系列データにおける最後の時刻のデータが含まれる。
【0073】
ステップSB21において、プロセッサ120は、通信ネットワークNWを介して要求情報を受信する。
【0074】
ステップSB22において、プロセッサ120は、管理用PC300に送信すべき更新用のデータを、時系列DB132のデータから抽出する。
プロセッサ120は、対応情報133を参照し、要求情報に含まれる端末IDに対応づけられた各センサ30、40、50、60、全熱交換器10、室内機21、および、対象空間1のIDを特定する。プロセッサ120は、特定した各種IDを含むレコードを時系列DB132から更新データとして抽出する。このとき、プロセッサ120は、要求情報に含まれる取得データ333の各時系列データにおける最後の時刻のデータを参照し、時系列DB132の各データテーブルの最後の時刻以降のレコードを更新データとして抽出する。
【0075】
ステップSB23において、プロセッサ120は、抽出した更新データを、要求情報に含まれる端末IDに対応する管理用PC300に送信する。
【0076】
ステップSC12において、管理用PC300は更新データを受信する。各取得部321~327は、更新データに含まれるCO2濃度情報、全熱交換器10の運転状態情報、室内機21の運転状態情報、開閉情報、室温情報、湿度情報、および、在室人数情報をそれぞれ取得する。
【0077】
ステップSC13において、各取得部321~327は、取得データ333を更新する。各取得部321~327は、ステップSC12で取得した各情報を並べ替え、取得データ333の各データテーブルに新たなレコードとして追加する。
【0078】
[7-2.アプリケーションプログラムの起動中の更新動作]
図7は、表示システム1000の動作を示すシーケンス図であり、管理用PC300の取得データ333が更新される場合の動作を示す。
図7のステップSB31―SB32は管理サーバ100の動作を示し、ステップSC21―SC22は管理用PC300の動作を示す。
図7の動作は、時系列DB132が更新される度に繰り返し実行される。
【0079】
ステップSB31において、プロセッサ120は、対応情報133を参照し、時系列DB132の更新分のレコードに含まれる各種IDに対応づけられた端末IDを特定する。
【0080】
ステップSB32において、プロセッサ120は、特定された端末IDに対応づけられる管理用PC300に対して、更新分のレコードを送信する。
【0081】
ステップSC21において、管理用PC300は、送信された更新分のレコードを受信する。各取得部321~327は、更新分の時系列DB132のレコード、すなわち、CO2濃度情報、全熱交換器10の運転状態情報、室内機21の運転状態情報、開閉情報、室温情報、湿度情報、および、在室人数情報をそれぞれ取得する。
【0082】
ステップSC22において、各取得部321~327は、取得データ333を更新する。各取得部321~327は、ステップSC21で取得した各情報を並べ替え、取得データ333の各データテーブルに新たなレコードとして追加する。
【0083】
[8.マップ画面の構成]
図8は、表示されたマップ画面600の表示状態の一例を示す図である。また、
図8、
図10における符号+Xはマップ画面600および情報画面700の右方向に対応し、符号+Yはマップ画面600および情報画面700の上方向に対応する。以降の説明において、上下左右といった方向の説明は、これらの符号の方向に準じたものとする。
【0084】
マップ画面600は、表示制御部328により、マップデータ334を用いて、ディスプレイ340に表示される画面である。マップ画面600は、対象空間1において、全熱交換器10、室内機21、および、CO2センサ30が配置された位置を模式的に示す画面である。
【0085】
図8には、ディスプレイ340に表示されたマップ画面600の例を示す。この例で、マップ画面600には、建造物の1つのフロアに位置する5つの対象空間1に関する情報が表示される。マップ画面600は、フロアにおける各対象空間1の相対位置、及び、各対象空間1における各種機器の位置等を示す簡略化された平面図を含む。
【0086】
マップ画面600は、対象空間画像601a~601eを含む。対象空間画像601a~601eは、対応する対象空間1の平面図を模式的に示す画像である。対象空間画像601a~601eの各々は、互いに異なる対象空間1に対応づけられている。対象空間画像601a~601eは、互いの境界を示す縁取りを含む。
図8のように、マップ画面600に複数の対象空間画像601a~601eが表示される場合には、各対象空間画像601a~601eは、各々が対応づけられた対象空間1どうしの平面視における位置関係の通りに並べて表示される。
図8に示すように、対象空間画像601a~601eは、各々が対応づけられる対象空間1に配置されたデスク、椅子等を反映した画像を含んでもよい。
【0087】
マップ画面600は、各々が対象空間画像601a~601eに重畳して表示される、センサ画像630と、全熱交換器画像610と、室内機画像621と、を含む。
【0088】
センサ画像630は、平面視におけるCO2センサ30の位置を示す画像である。センサ画像630は、各々が互いに異なるCO2センサ30に対応づけられている。センサ画像630は、各々が対応づけられるCO2センサ30の、平面視における対象空間1内での位置の通りに、各対象空間1に対応づけられた対象空間画像601a~601e上に重畳して表示される。
【0089】
全熱交換器画像610は、平面視における全熱交換器10の室内側開口部11の位置を示す画像である。全熱交換器画像610は、各々が互いに異なる室内側開口部11に対応づけられている。全熱交換器画像610は、各々が対応づけられる室内側開口部11の、平面視における対象空間1内での位置の通りに、各対象空間1に対応づけられた対象空間画像601a~601e上に重畳して表示される。
【0090】
室内機画像621は、平面視における室内機21の位置を示す画像である。室内機画像621は、各々が互いに異なる室内機21に対応づけられている。室内機画像621は、各々が対応づけられる室内機21の、平面視における対象空間1内での位置の通りに、各対象空間1に対応づけられた対象空間画像601a~601e上に重畳して表示される。
【0091】
マップ画面600は、ドア画像690と、窓画像680と、を含む。ドア画像690は、平面視におけるドア90の位置を示す画像である。複数のドア画像690のそれぞれは、個々のドア90の位置を示す。ドア画像690は、各々が対応づけられるドア90の、平面視における対象空間1内での位置の通りに、各対象空間1に対応づけられた対象空間画像601a~601eに重畳して表示される。
【0092】
窓画像680は、平面視における窓80の位置を示す画像である。窓画像680は、各々が互いに異なる窓80に対応づけられている。窓画像680は、各々が対応づけられる窓80の、平面視における対象空間1の境界での位置の通りに、各対象空間1に対応づけられた対象空間画像601a~601eの縁取りに重畳して表示される。
【0093】
マップ画面600は、人物画像ImPを含む。人物画像ImPは、対象空間1における、現在の人物Pの在室人数を示す画像である。人物画像ImPは、対象空間画像601a~601eに対して重畳して表示される。
【0094】
各対象空間画像601a~601eに重畳して表示される人物画像ImPの表示数は、取得データ333に含まれる、各対象空間画像601a~601eに対応づけられた対象空間1における最新の在室人数のデータに設定される。
【0095】
マップ画面600は、凡例画像ImLを含む。凡例画像ImLは、センサ画像630がCO2センサ30の位置に対応し、全熱交換器画像610が全熱交換器10の室内側開口部11の位置に対応し、室内機画像621が室内機21の位置に対応することを説明する画像である。凡例画像ImLは、対象空間画像601a~601eと重畳しない位置に表示される。
【0096】
マップ画面600には、ディスプレイ340に表示されない反応領域IB1~IB10が割り当てられている。反応領域IB1~IB10は、複数の対象空間1に含まれる複数のCO2センサ30の各々に対して対応づけられている。反応領域IB1~IB10は、マップ画面600の対象空間画像601a~601eにおいて、対応づけられたCO2センサ30に対応するセンサ画像630をそれぞれ含む範囲に割り当てられている。各反応領域IB1~IB10どうしは、互いに重畳しないように配置されている。マップデータ334は、各反応領域IB1~IB10と、各CO2センサ30のCO2センサIDと、を対応づけるデータを含む。
【0097】
[9.反応領域が操作された場合の動作]
図9は、管理用PC300のフローチャートであり、反応領域IB1~IB10のいずれかが操作された場合の動作を示す。
図9の動作は、反応領域IB1~IB10の何れかをクリックする操作を表示制御部328が検知することをトリガとして実行される。
【0098】
ステップSC31において、表示制御部328は、操作された反応領域IB1~IB10を特定する。
【0099】
ステップSC32において、表示制御部328は、マップデータ334を参照し、操作された反応領域IB1~IB10に対応するCO2センサIDを特定する。
【0100】
ステップSC33において、表示制御部328は、対応情報335を参照し、特定したCO2センサIDに対応する各センサ40、50、60、全熱交換器10、室内機21、および、対象空間1のIDを特定する。
【0101】
ステップSC34において、表示制御部328は、取得データ333を参照し、特定した各種IDに対応する時系列データを抽出する。このとき、表示制御部328は、メモリ330に記憶された情報画面700についての設定値を参照し、抽出する時系列データの期間を決定する。
【0102】
ステップSC35において、表示制御部328は、抽出した時系列データをもとに各表示オブジェクト731~739を生成する。表示制御部328は、各表示オブジェクト731~739を情報画面700に同時に表示させる。
【0103】
[10.情報画面の構成]
図10は、情報画面700の表示状態の一例を示す図である。
図10の情報画面700は、ステップSC34で抽出された時系列データの期間が、表示が行われた当日の6時から、取得データ333に含まれる時系列データの最新の時刻である19時までであった場合の一例である。また、
図10の情報画面700の表示は19時に行われたものである。
なお、
図10は、
図9のステップSC32およびステップSC33において特定された各種IDが、各センサ30、40、50、60、全熱交換器10、室内機21、および、対象空間1ごとに各々1つずつの場合の一例である。
【0104】
情報画面700は、ディスプレイ340に、マップ画面600の右側に並べて表示される。
【0105】
情報画面700は、フレーム画像701~707を含む。フレーム画像701~707は、略長方形の画像である。各フレーム画像701~707は、上下に並べて表示される。また、各フレーム画像701~707の左上の隅には、表題画像711~717が重畳して表示される。表題画像711~717は、各フレーム画像701~707内において示す時系列データの説明が文字で記載された画像である。フレーム画像701~707は、ステップSC32およびステップSC33で特定された各種IDの数だけ表示される。
【0106】
各フレーム画像701~707の各々には、プロットエリア画像721~727が重畳して表示される。各々のプロットエリア画像721~727において、横軸(左右方向の軸)は時刻を示す時間軸である。各プロットエリア画像721~727は、それぞれの横軸が同一の時間軸を表し、時間軸に対して直交する上下方向に並べて表示される。すなわち、各プロットエリア画像721~727内において同じ時刻に対応する点の左右方向の位置は互いに等しく、各点は上下方向に平行な直線上に並ぶ。
図10の例において、各プロットエリア画像721~727は、横軸として6時から22時までの時刻を2時間刻みで表示する。
【0107】
情報画面700には、フレーム画像701に重畳して、表題画像711と、プロットエリア画像721と、第1表示オブジェクト731と、値画像741と、が表示される。表題画像711は、「CO2濃度」という文字の画像である。
【0108】
第1表示オブジェクト731は、プロットエリア画像721に重畳して表示される画像である。第1表示オブジェクト731は、ステップSC32で特定されたCO2センサIDに対応するCO2センサ30で測定されたCO2濃度の経時変化を示す。第1表示オブジェクト731は、ステップSC34で特定されたCO2濃度の時系列データを、CO2濃度を縦軸(上下方向の軸)とし、プロットエリア画像721上に折れ線グラフとしてプロットした画像である。
【0109】
値画像741は、現在のCO2濃度を文字で示す画像である。値画像741は、ステップSC34で特定されたCO2濃度の時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。値画像741は、プロットエリア画像721の左側において、フレーム画像701に重畳して表示される。
【0110】
情報画面700には、フレーム画像702に重畳して、表題画像712と、プロットエリア画像722と、第2表示オブジェクト732と、第3表示オブジェクト733と、値画像742、743と、が表示される。表題画像712は、「換気装置」という文字の画像である。
【0111】
第2表示オブジェクト732および第3表示オブジェクト733は、プロットエリア画像722に重畳して表示される画像である。第2表示オブジェクト732は、ステップSC33で特定された全熱交換器IDに対応する全熱交換器10の運転状態の経時変化を示す。第2表示オブジェクト732は、時刻ごとの運転状態によって異なる画像を表示させることで、ステップSC34で抽出された全熱交換器10の運転状態の時系列データを、プロットエリア画像722上にプロットした画像である。
図10の例では、第2表示オブジェクト732は、全熱交換器10の運転状態が、運転オフ、弱運転、および、強運転の時刻に対応する位置にそれぞれ表示され、「OFF」、「Low」、および、「High」の文字が重畳した複数の画像を含む。
【0112】
第3表示オブジェクト733は、ステップSC33で特定された全熱交換器IDに対応する全熱交換器10の運転モードの経時変化を示す。第3表示オブジェクト733は、時刻ごとの運転モードによって異なる画像を表示させることで、ステップSC34で抽出された全熱交換器10の運転モードの時系列データを、プロットエリア画像722上にプロットした画像である。
図10の例では、第3表示オブジェクト733は、全熱交換器10の運転モードが、運転オフ、普通換気運転、および、熱交換気運転の時刻に対応する位置にそれぞれ表示され、「OFF」、「普通換気」、および、「熱交換気」の文字が重畳した複数の画像を含む。
【0113】
値画像742は、現在の全熱交換器10の運転状態を文字で示す画像である。値画像742は、第2表示オブジェクト732の左側において、フレーム画像702に重畳して表示される。値画像743は、現在の全熱交換器10の運転モードを文字で示す画像である。値画像743は、第3表示オブジェクト733の左側において、フレーム画像702に重畳して表示される。
値画像742、743は、ステップSC34で抽出された全熱交換器10の運転状態および運転モードの時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。
【0114】
情報画面700には、フレーム画像703に重畳して、表題画像713と、プロットエリア画像723と、第4表示オブジェクト734と、値画像744と、が表示される。表題画像713は、「在室人数」という文字の画像である。
【0115】
第4表示オブジェクト734は、プロットエリア画像723に重畳して表示される画像である。第4表示オブジェクト734は、ステップSC33で特定された対象空間IDに対応する対象空間1内の在室人数の経時変化を示す。第4表示オブジェクト734は、時刻ごとの在室人数によって異なる画像を表示させることで、ステップSC34で抽出された在室人数の時系列データを、プロットエリア画像723上にプロットした画像である。
図10の例では、第4表示オブジェクト734は、在室人数が0人、1人以上5人以下、6人以上10人以下、11人以上15人以下、および、16人以上20人以下の時刻に対応する位置にそれぞれ表示され、「0」、「1~5人」、「6~10人」、「11~15人」、および、「16~20人」の文字が各々重畳した複数の長方形の画像を含む。
【0116】
値画像744は、現在の在室人数を文字で示す画像である。値画像744は、ステップSC34で抽出された在室人数の時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。値画像744は、プロットエリア画像723の左側において、フレーム画像703に重畳して表示される。
【0117】
情報画面700には、フレーム画像704に重畳して、表題画像714と、プロットエリア画像724と、第5表示オブジェクト735と、値画像745と、が表示される。表題画像714は、「ドア開閉」という文字の画像である。
【0118】
第5表示オブジェクト735は、プロットエリア画像724に重畳して表示される、データ系列を示す画像である。第5表示オブジェクト735は、ステップSC33で特定された開閉センサIDに対応する開閉センサ40が検出した開閉部の開閉のタイミング示す画像である。第5表示オブジェクト735は、開閉部が開閉した時刻に対応する位置に開画像735aまたは閉画像735bを配置することで、ステップSC34で抽出された在室人数の時系列データを、プロットエリア画像724上にプロットした画像である。
開画像735aは、時系列データにおいて開閉状態が閉状態から開状態に切り替わった時刻に対応する位置に表示される。閉画像735bは、時系列データにおいて開閉状態が開状態から閉状態に切り替わった時刻に対応する位置に表示される。開画像735aおよび閉画像735bは、互いに上下にずれた位置において左右に並べられており、互いに重畳しない位置にある。
【0119】
値画像745は、現在の開閉部の開閉状態を文字で示す画像である。値画像745は、ステップSC34で抽出された開閉状態の時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。値画像745は、プロットエリア画像724の左側において、フレーム画像704に重畳して表示される。
【0120】
情報画面700には、フレーム画像705に重畳して、表題画像715と、プロットエリア画像725と、第6表示オブジェクト736と、第7表示オブジェクト737と、値画像746、747と、が表示される。表題画像715は、「空調機器」という文字の画像である。
【0121】
第6表示オブジェクト736および第7表示オブジェクト737は、プロットエリア画像725に重畳して表示される画像である。第6表示オブジェクト736は、ステップSC33で特定された室内機IDに対応する室内機21の運転状態の経時変化を示す。第6表示オブジェクト736は、時刻ごとの室内機21の運転状態によって異なる画像を表示させることで、ステップSC34で抽出された室内機21の運転状態の時系列データを、プロットエリア画像725上にプロットした画像である。
図10の例では、第6表示オブジェクト736は、室内機21の運転状態が運転オフ、自動運転、および、強運転の時刻に対応する位置に表示され、「OFF」、「Auto」、および、「High」の文字が重畳した長方形の画像を含む。
【0122】
第7表示オブジェクト737は、ステップSC33で特定された室内機IDに対応する室内機21の設定温度の経時変化を示す。より詳細には、第7表示オブジェクト737は、時刻ごとの室内機21の設定温度によって異なる画像を表示させることで、ステップSC34で抽出された室内機21の設定温度の時系列データを、プロットエリア画像725上にプロットした画像である。
図10の例では、第7表示オブジェクト737は、室内機21の設定温度が28℃である時刻、および、室内機21が運転オフの時刻に対応する位置にそれぞれ表示され、「28℃」および「OFF」の文字が重畳した長方形の画像を含む。
【0123】
値画像746は、現在の室内機21の運転状態を文字で示す画像である。値画像746は、第6表示オブジェクト736の左側において、フレーム画像705に重畳して表示される。値画像747は、現在の室内機21の設定温度を文字で示す画像である。値画像747は、第7表示オブジェクト737の左側において、フレーム画像705に重畳して表示される。
値画像746、747は、ステップSC34で抽出された室内機21の運転状態および設定温度の時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。
【0124】
情報画面700には、フレーム画像706に重畳して、表題画像716と、プロットエリア画像726と、第8表示オブジェクト738と、値画像748と、が表示される。表題画像716は、「温度」という文字の画像である。
【0125】
第8表示オブジェクト738は、プロットエリア画像726に重畳して表示される、データ系列を示す画像である。第8表示オブジェクト738は、ステップSC33で特定された室温センサIDに対応する室温センサ50によって測定された、対象空間1における室温の経時変化を示す。第8表示オブジェクト738は、ステップSC34で特定された室温の時系列データを、室温を縦軸としてプロットエリア画像726上に折れ線グラフとしてプロットした画像である。
【0126】
値画像748は、現在の室温の値を文字で示す画像である。値画像748は、ステップSC34で抽出された室温の時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。値画像748は、プロットエリア画像726の左側において、フレーム画像706に重畳して表示される。
【0127】
情報画面700には、フレーム画像707に重畳して、表題画像717と、プロットエリア画像727と、第9表示オブジェクト739と、値画像749と、が表示される。表題画像717は、「湿度」という文字の画像である。
【0128】
第9表示オブジェクト739は、プロットエリア画像727に重畳して表示される、データ系列を示す画像である。第9表示オブジェクト739は、ステップSC33で特定された湿度センサIDに対応する湿度センサ60によって測定された、対象空間1における湿度の経時変化を示す。第9表示オブジェクト739は、ステップSC34で抽出された湿度の時系列データを、湿度を縦軸としてプロットエリア画像727上に折れ線グラフとしてプロットした画像である。
【0129】
値画像749は、現在の湿度の値を文字で示す画像である。値画像749は、ステップSC34で抽出された湿度の時系列データに含まれる、最新の時刻に対応するデータをもとに生成される。値画像749は、プロットエリア画像727の左側において、フレーム画像707に重畳して表示される。
【0130】
上述のように、各表示オブジェクト731~739は、それぞれプロットエリア画像721~727上にプロットされ、各プロットエリア画像721~727は、それぞれの横軸が同一の時間軸を表し、時間軸に対して直交する上下方向に並べて表示される。
このため、各表示オブジェクト731~739は、時間軸を揃えて、同一の画面上に表示される。
【0131】
表示制御部328は、
図7のステップSC22が実行される度に、各表示オブジェクト731~739に対して、更新された分の取得データ333のデータを反映させる。このため、情報画面700は、所定の周期ごとに最新のデータを反映することができる。
【0132】
[9.効果等]
以上のように、本実施の形態において、表示システム1000は、対象空間1の状態を管理用PC300に表示する表示システムであって、対象空間1のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部121、321と、対象空間1を換気する全熱交換器10の運転状態を取得する換気運転情報取得部122、322と、対象空間1のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト731、および、全熱交換器10の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクト732を含み、第1表示オブジェクト731と第2表示オブジェクト732とを時間軸を揃えて配置した情報画面700を、表示装置に表示させる表示制御部328と、を備える、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と全熱交換器10の運転状態の経時変化とを時間軸を揃えて表示するため、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、全熱交換器10の運転状態が対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0133】
本実施の形態のように、表示システム1000は、全熱交換器10の運転モードを、換気を行う普通換気運転と、換気と熱交換とを行う熱交換気運転とに切り替えて実行可能であり、表示制御部328は、管理用PC300に、第1表示オブジェクト731、第2表示オブジェクト732、および、全熱交換器10の運転モードの経時変化を示す第3表示オブジェクト733を時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示させる、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と全熱交換器10の運転状態および運転モードの経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、全熱交換器10の運転状態および運転モードが対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0134】
本実施の形態のように、表示システム1000は、対象空間1に在室する人の数を示す在室人数を取得する在室人数取得部127、327を備え、表示制御部328は、管理用PC300に、第1表示オブジェクト731、第2表示オブジェクト732、および、対象空間1における在室人数の経時変化を示す第4表示オブジェクト734を時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示させる、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と、全熱交換器10の運転状態の経時変化と、在室人数の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、在室人数も加味しつつ、全熱交換器10の運転状態が対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0135】
本実施の形態のように、表示システム1000は、対象空間1に設けられた窓80、ドア90の開閉状態を取得する開閉情報取得部123、323を備え、表示制御部328は、管理用PC300に、第1表示オブジェクト731、第2表示オブジェクト732、および、窓80、ドア90の開閉状態を示す第5表示オブジェクト735を時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示させる、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と、全熱交換器10の運転状態の経時変化と、対象空間1の窓80、ドア90の開閉のタイミングと、をわかりやすく対比して示すことができる。そのため、窓80、ドア90の開閉も加味しつつ、全熱交換器10の運転状態が対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0136】
本実施の形態のように、表示システム1000は、対象空間1の空気調和を行う室内機21の運転状態、および、室内機21の設定温度を取得する空調機器情報取得部124、324と、対象空間1の室温を取得する室温情報取得部125、325と、を備え、表示制御部328は、管理用PC300に、第1表示オブジェクト731、第2表示オブジェクト732、室内機21の運転状態の経時変化を示す第6表示オブジェクト736、室内機21の設定温度の経時変化を示す第7表示オブジェクト737、および、対象空間1の室温の経時変化を示す第8表示オブジェクト738を時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示させる、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化、全熱交換器10の運転状態の経時変化、室内機21の運転状態と設定温度の経時変化、および、室温の経時変化を、わかりやすく対比して示すことができる。このため、室内機21の運転状態および設定温度を加味しつつ、全熱交換器10の運転状態がCO2濃度および室温に対して与える影響を可視化できる。
特に、本実施の形態では、管理用PC300は、さらに全熱交換器10の運転モードの経時変化を示す第3表示オブジェクト733を、各表示オブジェクト731、732、736、737、738と同一の時間軸上に同時に表示する。このため、気温に対する影響が大きい全熱交換器10の運転モードの経時変化を加味しつつ、全熱交換器10の運転状態がCO2濃度および室温に対して与える影響を可視化できる。
【0137】
本実施の形態のように、表示システム1000は、対象空間1の空気調和を行う室内機21の運転状態、および、室内機21の設定温度を取得する空調機器情報取得部124、324と、対象空間1の湿度を取得する湿度情報取得部126、326と、を備え、表示制御部328は、管理用PC300に、第1表示オブジェクト731、第2表示オブジェクト732、室内機21の運転状態の経時変化を示す第6表示オブジェクト736、室内機21の設定温度の経時変化を示す第7表示オブジェクト737、および、対象空間1の湿度の経時変化を示す第9表示オブジェクト739を時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示させる、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化、全熱交換器10の運転状態の経時変化、室内機21の運転状態と設定温度の経時変化、および、湿度の経時変化を、わかりやすく対比して示すことができる。このため、室内機21の運転状態および設定温度を加味しつつ、全熱交換器10の運転状態がCO2濃度および湿度に対して与える影響を可視化できる。
【0138】
本実施の形態のように、管理用PC300は、対象空間1の状態を表示する表示装置であって、対象空間1のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部121、321と、対象空間1を換気する全熱交換器10の運転状態を取得する換気運転情報取得部122、322と対象空間1のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト731、および、全熱交換器10の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクト732を含み、第1表示オブジェクト731と第2表示オブジェクト732とを時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示させる表示制御部328と、を備える、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と全熱交換器10の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、全熱交換器10の運転状態が対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0139】
本実施の形態のように、対象空間1の状態を表示する管理用PC300による表示方法は、管理用PC300を制御するコンピュータによって、対象空間1のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト731、および、対象空間を換気する全熱交換器10の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクト732を含み、第1表示オブジェクト731と第2表示オブジェクト732とを時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示する、表示方法としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と全熱交換器10の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、全熱交換器10の運転状態が対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0140】
本実施の形態のように、アプリケーションプログラム332は、管理用PC300を制御するプロセッサ320により実行可能なプログラムであって、プロセッサ320によって、対象空間1のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト731、および、対象空間1を換気する全熱交換器10の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクト732を含み、第1表示オブジェクト731と第2表示オブジェクト732とを時間軸を揃えて配置した情報画面700を表示する、構成としてもよい。
これにより、CO2濃度の経時変化と全熱交換器10の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、全熱交換器10の運転状態が対象空間1のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0141】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0142】
実施の形態1では、表示装置の一例として、管理用PC300を説明したが、これは一例である。表示装置として、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末およびスマートフォン等の可搬型の端末を用いてもよい。デジタルサイネージ、据え置き型のパーソナルコンピュータ等の据え置き型の端末を用いてもよい。表示システム1000において、複数種類の端末が表示装置として用いられてもよい。
【0143】
実施の形態1で説明した各表示オブジェクト731~739の表示形式は一例であり、実施の形態1の表示形式に限定されない。
例えば、第1表示オブジェクト731、第8表示オブジェクト738、および、第9表示オブジェクト739は、時系列データを棒グラフとしてプロットされた画像であってもよく、図形や文字で経時変化を表した画像であってもよい。
例えば、第4表示オブジェクト734および第7表示オブジェクト737は、時系列データを折れ線グラフまたは棒グラフとしてプロットされた画像であってもよい。
各表示オブジェクト731~739は、各表示オブジェクト731~739に対応する時系列データの経時変化のタイミングが判別可能な画像であってもよい。
【0144】
実施の形態1では、情報画面700の一例として、各表示オブジェクト731~739をそれぞれ1つ含む情報画面700を説明したが、これは一例である。情報画面700は、各表示オブジェクト731~739の全てを含む必要はない。また、情報画面700は、1種類の表示オブジェクト731~739を、複数含んでいてもよい。例えば、情報画面700が複数の第5表示オブジェクト735を含む場合、各々の第5表示オブジェクト735は、異なる開閉センサIDに対応する時系列データをもとに生成される。
【0145】
実施の形態1では、在室人数算出部422は、人感センサ70の検出値によって対象空間1内の在室人数を算出すると説明したが、これは一例である。在室人数算出部422は、対象空間1に設けられたカメラの画像を解析することにより、対象空間1内の在室人数を算出する構成としてもよい。また、対象空間1内の在室人数のデータは、在室人数算出部422によって算出されたデータでなくてもよい。例えば、在室人数取得部127は、通信ネットワークNWを介して、対象空間1の利用予約を管理する予約サーバと接続されており、予約サーバから送信された対象空間1の予約時間帯および予約人数のデータを取得する構成としてもよい。この場合、在室人数取得部127は、予約時間帯のデータを時刻のデータとして扱い、予約人数のデータをその予約時間帯における在室人数のデータとして扱う。
【0146】
本開示における通信部の構成は、本開示の装置と外部機器との通信を可能にするものであればよい。発明の主題を表現する際に、本開示の装置と外部機器との通信を可能にするものとして、コミュニケータの他にも通信手段または通信部または送受信手段または送受信部またはそれらに類似する文言で表記する場合がある。第1通信部150、第2通信部350、または第3通信部450が備える不図示の通信部を構成するコミュニケータは、様々な態様で実現可能である。例えば、コミュニケータは、外部機器と有線で接続する態様であってもよいし、外部機器と無線で通信接続する態様であってもよい。本開示の装置と外部機器とを有線で接続するコミュニケータであれば、通信のセキュリティ性、及び、通信の安定性において有効である。有線接続のコミュニケータとしては、例えば、Ethernet(登録商標)規格に基づく有線LAN、または、光ファイバーケーブルを用いた有線接続などがある。無線接続のコミュニケータとしては、基地局等を介しての外部機器との無線接続、または、外部機器との直接無線接続などがある。基地局等を介しての外部機器との無線接続としては、例えば、Wi-Fiルータと無線通信するIEEE802.11対応の無線LAN、第3世代移動通信システム(通称3G)、第4世代移動通信システム(通称4G)、IEEE 802.16対応のWiMax(登録商標)、または、LPWA(Low Power Wide Area)などがある。本開示の装置と外部機器とを直接無線接続するコミュニケータを用いれば、通信のセキュリティ性の向上に有効であるとともに、Wi-Fiルータなどの中継機器が存在しない場所でも、本開示の装置は外部機器と通信できる。本開示の装置と外部機器とを直接無線接続するコミュニケータとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)による通信、ループアンテナを介したNFC(Near Field Communication)による通信、または、赤外線通信などがある。
【0147】
図1、
図3、および、
図4に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、管理サーバ100、管理用PC300、通信装置400及びその他の機器の具体的な細部構成についても、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0148】
本発明は、本開示に係るプログラムをコンピュータによって読み取り可能に記録した非一時的記録媒体として実現されてもよい。本開示に係るプログラムとは、管理サーバ100のプロセッサ120が実行する制御プログラム131、管理用PC300のプロセッサ320が実行するアプリケーションプログラム332を含み、これらのいずれか1以上をコンピュータによって読み取り可能に記録媒体に記録することにより本発明を実施してもよい。記録媒体としては、磁気的記録媒体、光学的記録媒体、或いは、半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SSD、カード型記録媒体等の可搬型または固定式の記録媒体が挙げられる。
【0149】
また、例えば、
図5、
図6、
図7、及び
図9に示す動作のステップ単位は、表示システム1000の各部の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本開示が限定されることはない。
【0150】
なお、上述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0151】
[上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成をサポートする。
【0152】
(付記)
(技術1)対象空間の状態を表示装置に表示する表示システムであって、前記対象空間のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部と、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態を取得する換気運転情報取得部と、前記対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を、表示装置に表示させる表示制御部と、を備える、ことを特徴とする表示システム。
これにより、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とを時間軸を揃えて表示するため、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0153】
(技術2)前記換気装置は全熱交換器であり、前記換気装置の運転モードを、換気を行う普通換気運転と、換気と熱交換とを行う熱交換気運転とに切り替えて実行可能であり、前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転モードの経時変化を示す第3表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、ことを特徴とする技術1に記載の表示システム。
これにより、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態および運転モードの経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、換気装置の運転状態および運転モードが対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0154】
(技術3)前記対象空間に在室する人の数を示す在室人数を取得する在室人数取得部を備え、前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、および、前記対象空間における在室人数の経時変化を示す第4表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、ことを特徴とする技術1または2に記載の表示システム。
これにより、CO2濃度の経時変化と、換気装置の運転状態の経時変化と、在室人数の経時変化と、をわかりやすく対比して示すことができる。そのため、在室人数も加味しつつ、全熱交換器10の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0155】
(技術4)前記対象空間に設けられた開閉部の開閉状態を取得する開閉情報取得部を備え、前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、および、前記開閉部の開閉状態を示す第5表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、ことを特徴とする技術1から3のいずれかに記載の表示システム。
これにより、CO2濃度の経時変化と、換気装置の運転状態の経時変化と、対象空間の開閉部の開閉のタイミングと、をわかりやすく対比して示すことができる。そのため、開閉部の開閉も加味しつつ、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0156】
(技術5)前記対象空間の空気調和を行う空調機器の運転状態、および、前記空調機器の設定温度を取得する空調機器情報取得部と、前記対象空間の室温を取得する室温情報取得部と、を備え、前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、前記空調機器の運転状態の経時変化を示す第6表示オブジェクト、前記空調機器の設定温度の経時変化を示す第7表示オブジェクト、および、前記対象空間の室温の経時変化を示す第8表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、ことを特徴とする技術1から4のいずれかに記載の表示システム。
これにより、CO2濃度の経時変化、換気装置の運転状態の経時変化、空調機器の運転状態と設定温度の経時変化、および、室温の経時変化を、わかりやすく対比して示すことができる。このため、空調機器の運転状態および設定温度を加味しつつ、換気装置の運転状態がCO2濃度および室温に対して与える影響を可視化できる。
【0157】
(技術6)前記対象空間の空気調和を行う空調機器の運転状態、および、前記空調機器の設定温度を取得する空調機器情報取得部と、前記対象空間の湿度を取得する湿度情報取得部と、を備え、前記表示制御部は、前記表示装置に、前記第1表示オブジェクト、前記第2表示オブジェクト、前記空調機器の運転状態の経時変化を示す第6表示オブジェクト、前記空調機器の設定温度の経時変化を示す第7表示オブジェクト、および、前記対象空間の湿度の経時変化を示す第9表示オブジェクトを時間軸を揃えて配置した前記情報画面を表示させる、ことを特徴とする技術1から5のいずれかに記載の表示システム。
これにより、CO2濃度の経時変化、換気装置の運転状態の経時変化、空調機器の運転状態と設定温度の経時変化、および、湿度の経時変化を、をわかりやすく対比して示すことができる。このため、空調機器の運転状態および設定温度を加味しつつ、換気装置の運転状態がCO2濃度および湿度に対して与える影響を可視化できる。
【0158】
(技術7)対象空間の状態を表示する表示装置であって、前記対象空間のCO2濃度を取得するCO2濃度取得部と、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態を取得する換気運転情報取得部と前記対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を表示させる表示制御部と、を備える、ことを特徴とする表示装置。
これにより、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とを時間軸を揃えて表示するため、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0159】
(技術8)表示装置を制御するコンピュータによって、対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を表示する、ことを特徴とする表示方法。
これにより、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とを時間軸を揃えて表示するため、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【0160】
(技術9)表示装置を制御するコンピュータにより実行可能なプログラムであって、前記コンピュータによって、対象空間のCO2濃度の経時変化を示す第1表示オブジェクト、および、前記対象空間を換気する換気装置の運転状態の経時変化を示す第2表示オブジェクトを含み、前記第1表示オブジェクトと前記第2表示オブジェクトとを時間軸を揃えて配置した情報画面を表示する、ことを特徴とするプログラム。
これにより、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とを時間軸を揃えて表示するため、CO2濃度の経時変化と換気装置の運転状態の経時変化とをわかりやすく対比して示すことができる。そのため、換気装置の運転状態が対象空間のCO2濃度に与える影響を可視化できる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本開示の表示システム、表示装置、表示方法、および、プログラムは、対象空間の情報を表示する用途に使用可能である。
【符号の説明】
【0162】
1 対象空間
10 全熱交換器(換気装置)
21 室内機(空調機器)
30 CO2センサ
40 開閉センサ
50 室温センサ
60 湿度センサ
70 人感センサ
80 窓(開閉部)
90 ドア(開閉部)
100 管理サーバ
110 制御部
120 プロセッサ(コンピュータ)
121 CO2濃度取得部
122 換気運転情報取得部
123 開閉情報取得部
124 空調機器情報取得部
125 室温情報取得部
126 湿度情報取得部
127 在室人数取得部
130 メモリ
131 制御プログラム(プログラム)
132 時系列DB
133 対応情報
150 サーバ通信部
300 管理用PC(表示装置)
310 制御部
320 プロセッサ
321 CO2濃度取得部
322 換気運転情報取得部
323 開閉情報取得部
324 空調機器情報取得部
325 室温情報取得部
326 湿度情報取得部
327 在室人数取得部
328 表示制御部
330 メモリ
331 制御プログラム
332 アプリケーションプログラム
333 取得データ
334 マップデータ
335 対応情報
340 ディスプレイ
400 通信装置
410 制御部
420 プロセッサ(コンピュータ)
421 収集部
422 在室人数算出部
430 メモリ
450 通信部
600 マップ画面
610 熱交換器画像
621 室内機画像
630 センサ画像
680 窓画像
690 ドア画像
700 情報画面
731 第1表示オブジェクト
732 第2表示オブジェクト
733 第3表示オブジェクト
734 第4表示オブジェクト
735 第5表示オブジェクト
736 第6表示オブジェクト
737 第7表示オブジェクト
738 第8表示オブジェクト
739 第9表示オブジェクト
NW 通信ネットワーク