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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165325
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241121BHJP
   H04N 1/34 20060101ALI20241121BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241121BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241121BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
H04N1/00 Z
H04N1/34 200
B41J29/00 Z
B41J29/38 203
G03G21/00 390
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081437
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】桐原 和子
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CL08
2C061HK11
2C061HN04
2C061HN05
2C061HN15
2H270KA59
2H270KA60
2H270KA61
2H270NA02
2H270NA07
2H270NA12
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA12
5C062AA14
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC58
5C062AE15
5C062AF08
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】画像処理装置にモバイル端末をリモート接続したユーザによるリモート操作が、他のユーザにより妨げられないようにする。
【解決手段】画像処理装置10の制御部11では、特定部103が、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、画像処理装置10を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定し、許可部104が、特定された第1ユーザと第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否を決定する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、当該画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定し、
特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証の許否を決定することを特徴とする、
情報処理システム。
【請求項2】
前記1または複数のプロセッサは、前記端末に入力された前記第1認証に用いられた情報と、前記画像処理装置の認証手段により読み取られた情報とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを特定することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、前記関係性を示す情報としての前記第2ユーザが前記第1ユーザであることを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2ユーザが前記第1ユーザであることを示す情報が、前記第1認証に用いられた情報のうち当該第1ユーザを一意に特定可能な識別情報と、前記第2認証に用いられる情報のうち当該第2ユーザを一意に特定可能な識別情報とが共通することを示す情報であることを特徴とする、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記1または複数のプロセッサは、前記関係性を示す情報として、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第2ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させることを特徴とする、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させる際、当該画像処理装置と前記端末とがリモート接続されていることにより当該画像処理装置の操作画面に対する操作が制限されている場合には、当該制限を一時的に解除することを特徴とする、
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第1ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第1ユーザに確認させるための情報を前記端末に表示させることを特徴とする、
請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記1または複数のプロセッサは、前記認証手段が、前記第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、当該第2ユーザによる当該認証手段の使用を許可しないことを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記1または複数のプロセッサは、前記認証手段が、前記第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、金銭が投入されると、投入された金銭の受領の許否を当該第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させることを特徴とする、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項13】
コンピュータに、
端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、当該画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定する機能と、
特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証の許否を決定するする機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書の読み取りや印刷などを可能にするいわゆる複合機等の画像処理装置を複数のユーザが使用できるようにするための技術として、画像処理装置に接続された(または一体化された)認証装置を用いて認証を行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。このような技術では、ユーザが所持する各種のカード媒体やモバイル端末などを認証装置にかざす動作等によるシームレスな認証が実現される。
また、画像処理装置にモバイル端末を接続してリモート操作できるようにする技術が知られている(例えば、特許文献2)。このような技術では、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続するための第1の認証と、画像処理装置を使用できるようにするための第2の認証との2段階の認証が行われる。このうち、第2の認証では、例えば、モバイル端末に表示されるログイン画面に認証情報(ID、パスワード等)を入力する操作が求められる。
ここで、モバイル端末からのリモート操作は、遠隔地から行われるケースが一般的であるが、画像処理装置の間近で行われるケースも増えつつある。このため、画像処理装置に接続された認証装置を用いて上述の第2の認証を行うことができれば、モバイル端末に表示されたログイン画面に認証情報を入力する操作が省かれるので、画像処理装置を間近でリモート操作しようとするユーザの利便性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6044167号公報
【特許文献2】特開2008-193528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続するための第1の認証と、認証装置を用いた認証とを連携する技術が確立されていないため、リモート操作しようとするユーザに対する第1の認証が行われた後であっても、そのユーザ以外の他のユーザが認証装置を用いて認証を行うと、認証が許可されてしまうことがあった。このため、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続したユーザによるリモート操作が、他のユーザによって妨げられてしまうことがあった。
【0005】
本発明の目的は、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続したユーザによるリモート操作が、他のユーザにより妨げられないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のプロセッサは、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、当該画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定し、特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証の許否を決定することを特徴とする、情報処理システムである。
請求項2に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記端末に入力された前記第1認証に用いられた情報と、前記画像処理装置の認証手段により読み取られた情報とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを特定することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記関係性を示す情報としての前記第2ユーザが前記第1ユーザであることを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載された発明は、前記第2ユーザが前記第1ユーザであることを示す情報が、前記第1認証に用いられた情報のうち当該第1ユーザを一意に特定可能な識別情報と、前記第2認証に用いられる情報のうち当該第2ユーザを一意に特定可能な識別情報とが共通することを示す情報であることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記関係性を示す情報として、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第2ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させることを特徴とする、請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させる際、当該画像処理装置と前記端末とがリモート接続されていることにより当該画像処理装置の操作画面に対する操作が制限されている場合には、当該制限を一時的に解除することを特徴とする、請求項7に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第1ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第1ユーザに確認させるための情報を前記端末に表示させることを特徴とする、請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記認証手段が、前記第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、当該第2ユーザによる当該認証手段の使用を許可しないことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記認証手段が、前記第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、金銭が投入されると、投入された金銭の受領の許否を当該第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させることを特徴とする、請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載された発明は、コンピュータに、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、当該画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定する機能と、特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証の許否を決定する機能と、を実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否が決定される。これにより、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続した第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
請求項2の本発明によれば、端末に入力された第1認証に用いられた情報と、画像処理装置の認証手段により読み取られた情報とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとが特定されるので、第1認証と第2認証とを行うことで、第1ユーザと第2ユーザとの関係性を特定できる。
請求項3の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザであることを示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証が許可されるので、第2ユーザが第1ユーザである場合にのみ第2ユーザの認証が許可される。これにより、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
請求項4の本発明によれば、第1ユーザを一意に特定可能な識別情報と、第2ユーザを一意に特定可能な識別情報とが共通する場合、第2ユーザに対する第2認証が許可されるので、第2ユーザが第1ユーザである場合にのみ第2ユーザの認証が許可される。これにより、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
請求項5の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にある場合には、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これにより、第1ユーザと第2ユーザとをあえて同一としない場合であっても、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
請求項6の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザが確認すると、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これにより、第1ユーザと第2ユーザとをあえて同一としない場合であっても、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
請求項7の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報が画像処理装置に表示される。これにより、第2ユーザは、第1ユーザではない自身に対する第2認証が許可されても問題ないかどうかを確認できる。
請求項8の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報が画像処理装置に表示される際、画像処理装置の操作画面に対する操作の制限が一時的に解除されるので、第2ユーザによる確認のための操作が可能となる。
請求項9の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザが確認すると、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これにより、第1ユーザと第2ユーザとをあえて同一としない場合であっても、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
請求項10の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報が端末に表示される。これにより、第1ユーザは、自身ではない第2ユーザに対する第2認証が許可されても問題ないかどうかを確認できる。
請求項11の本発明によれば、認証手段がユーザを特定できない課金手段として機能する場合には、第2ユーザによる認証手段の使用が許可されない。これにより、金銭を投入したユーザを特定できないため、投入された金銭が誤って第1ユーザに使用されてしまうことが抑制される。
請求項12の本発明によれば、認証手段がユーザを特定できない課金手段として機能する場合、投入された金銭の受領の許否を第2ユーザに確認させるための情報が画像処理装置に表示される。これにより、金銭を投入したユーザの意図に反する金銭の使用が抑制される。
請求項13の本発明によれば、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否が決定される。これにより、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続した第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】画像処理装置の制御部の機能構成の一例を示す図である。
図4】ユーザ端末の制御部の機能構成の一例を示す図である。
図5】画像処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図6】第1ユーザと第2ユーザとが同一であることを示す情報の具体例を示す図である。
図7】第1ユーザと第2ユーザとの関係の具体例を示す図である。
図8】第1ユーザと第2ユーザとの関係の具体例を示す図である。
図9】第1ユーザと第2ユーザとの関係の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<情報処理システムの構成>
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム1は、画像処理装置10と、ユーザ端末30とがネットワーク90を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク90は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等である。
【0010】
(画像処理装置)
画像処理装置10は、情報処理システム1を利用するユーザの入力操作に応じて各種の処理を行う情報処理装置である。例えば、画像処理装置10は、用紙等の媒体に画像を形成する処理、画像が形成された記録媒体を出力する処理、用紙等に形成された画像を読み取る処理などを行う。画像処理装置10としては、例えば、トナー像を用紙の印刷面に形成するいわゆる電子写真方式の複合機や、インクを用紙の印刷面に吐出するいわゆるインクジェット方式のプリンタ等が挙げられる。
【0011】
また、画像処理装置10は、ユーザ端末30から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、画像処理装置10は、ユーザ端末30に向けて各種の情報を送信する。例えば、画像処理装置10は、ユーザ端末30から画像処理装置10にリモート接続するための認証(以下、「第1認証」と呼ぶ。)を受けたユーザ(以下、「第1ユーザ」と呼ぶ。)と、画像処理装置10を使用するための認証(以下、「第2認証」と呼ぶ。)を受けようとするユーザ(以下、「第2ユーザ」と呼ぶ。)とを特定する。なお、第1ユーザと第2ユーザとを特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて単に「ユーザ」と呼ぶ。
【0012】
また、画像処理装置10は、特定した第1ユーザと第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否を決定する。「第1ユーザと第2ユーザとの関係性を示す情報」としては、例えば、第1ユーザと第2ユーザとが同一であることを示す情報、第1ユーザと第2ユーザとが予め定められた関係性を有することを示す情報などが挙げられる。なお、第1ユーザと第2ユーザとが同一であることを示す情報、および第1ユーザと第2ユーザとが予め定められた関係性を有することを示す情報の具体例については後述する。
【0013】
また、画像処理装置10は、ユーザ端末30に入力された、第1認証に用いられた情報と、画像処理装置10の認証手段により読み取られた情報とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとを特定する。「認証手段」は、画像処理装置10に接続され、または画像処理装置10と一体化された認証用の端末装置などである。認証用の端末装置としては、例えば、NFC(Near Field Communication)の技術を利用したものなどが挙げられる。なお、画像処理装置10の構成および処理の詳細については後述する。
【0014】
(ユーザ端末)
ユーザ端末30は、情報処理システム1を利用するユーザが操作するスマートフォン、タブレット端末等のモバイル型の情報処理装置である。ユーザ端末30には、画像処理装置10の操作を可能にするアプリケーションソフトウェアがインストールされている。ユーザ端末30は、画像処理装置10から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、ユーザ端末30は、画像処理装置10に向けて各種の情報を送信する。例えば、ユーザ端末30は、第1認証に用いられる情報の入力を受け付けて、その入力情報を画像処理装置10に向けて送信する。なお、ユーザ端末30の構成および処理の詳細については後述する。
【0015】
上述の情報処理システム1の構成は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。すなわち、ユーザ端末30の機能の一部または全部を画像処理装置10の機能としてもよいし、また、画像処理装置10の機能の一部または全部をユーザ端末30の機能としてもよい。さらに、情報処理システム1を構成するユーザ端末30および画像処理装置10の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0016】
(画像処理装置のハードウェア構成)
図2は、画像処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像処理装置10は、制御部11と、メモリ12と、記憶部13と、通信部14と、操作部15と、表示部16と、読取部17と、画像形成部18とを有している。これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等で接続されている。
【0017】
制御部11は、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアの実行を通じてユーザ端末30の機能の制御を行うプロセッサである。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成される。メモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、演算に際して作業エリアとして用いられる。メモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0018】
記憶部13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。記憶部13は、例えばプログラムや各種設定データなどの記憶に用いられるHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、半導体メモリ等で構成される。記憶部13には、各種情報を記憶するデータベースとして、例えば、ユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」と呼ぶ。)が記憶されているユーザDB131等が格納されている。
【0019】
通信部14は、ネットワーク90を介してユーザ端末30および外部との間でデータの送受信を行う。操作部15は、例えばソフトウェアキーボード、機械式のボタン、スイッチ等で構成され、入力操作を受け付ける。操作部15には、表示部16と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサも含まれる。表示部16は、例えば情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで構成され、画像やテキストのデータなどを表示する。
【0020】
読取部17は、記録媒体としての用紙等の媒体(例えば、紙媒体の文書等)に記録された画像を読み取る。読取部17は、例えば光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式のスキャナや、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のスキャナ等で構成される。画像形成部18は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式等により、記録媒体としての用紙の印刷面に、印刷対象の画像を形成する。そして、これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCIバス等で接続されている。
【0021】
(ユーザ端末のハードウェア構成)
ユーザ端末30のハードウェア構成は、図2に示す画像処理装置10のハードウェア構成のうち、読取部17および画像形成部18以外の構成と同様の構成を備えている。すなわち、ユーザ端末30は、図2の制御部11、メモリ12、記憶部13、通信部14、操作部15、および表示部16の各々と同様の機能を有する、制御部、メモリ、記憶部、通信部、操作部、および表示部の各々を備えており、図示および説明を省略する。
【0022】
(画像処理装置の制御部の機能構成)
図3は、画像処理装置10の制御部11の機能構成の一例を示す図である。
画像処理装置10の制御部11では、管理部101と、取得部102と、特定部103と、許可部104と、表示制御部105と、送信制御部106とが機能する。
【0023】
管理部101は、記憶部13(図2参照)のデータベースに各種の情報を格納して管理する。例えば、管理部101は、ユーザ情報をユーザDB131に格納して管理する。管理部101により管理されるユーザ情報には、ユーザを一意に特定可能な識別情報(例えば、ユーザID、生体情報など)、ユーザ名、ユーザに配布された第2認証用のカード(以下、「認証用カード」と呼ぶ。)を一意に特定可能な識別情報(例えば、カードID)、ユーザに付与されている権限の範囲などが含まれる。
【0024】
取得部102は、各種の情報を取得する。例えば、取得部102は、自機の操作部15(図2参照)により入力が受け付けられた入力情報を取得する。また、例えば、取得部102は、ユーザ端末30および外部の各々から送信されてきた各種の情報を取得する。取得部102により取得される情報のうち、ユーザ端末30から送信されてくる情報としては、例えば、ユーザ端末30に入力された入力情報などが挙げられる。取得部102により取得される入力情報は、例えば、第1ユーザの第1認証に用いられる情報、画像処理装置10をリモート操作するために入力された情報などである。
【0025】
特定部103は、第1認証を受けた第1ユーザを特定する。具体的には、特定部103は、第1認証に用いられた情報に基づいて、第1ユーザを特定する。また、特定部103は、画像処理装置10を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザを特定する。具体的には、特定部103は、画像処理装置10の認証手段により読み取られた情報に基づいて、第2ユーザを特定する。
【0026】
許可部104は、第2ユーザに対する第2認証の許否を決定する。具体的には、許可部104は、特定部103により特定された第1ユーザと第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否を決定する。例えば、許可部104は、第1ユーザと第2ユーザとの関係性を示す情報として、第2ユーザが第1ユーザであることを示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証を許可する。ここで、第2ユーザが第1ユーザであることを示す情報とは、例えば、ユーザID等の識別情報が共通するために第1ユーザと第2ユーザとが同一のユーザであることを示す情報などである。
【0027】
また、許可部104は、第1ユーザと第2ユーザとの関係性を示す情報として、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否を決定する。例えば、管理者権限を有しない第2ユーザが、管理者権限を有する第1ユーザの管理者権限を利用して第1認証の許可を得た後、自身の権限で第2認証の許可を得る場合には、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係が成り立つ。また、ユーザを一意に特定可能とするID等の識別情報を複数保有しているユーザが、第1認証と第2認証とで異なる識別情報を利用するような場合には、形式的には第2ユーザが第1ユーザではないが、実質的には同一のユーザであるため、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係が成り立つ。
【0028】
また、許可部104は、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証を許可する。ここで、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザが確認したことを示す情報とは、例えば、第2ユーザがその確認を行う際に押下するボタンが押下されたことを示す情報などである。
【0029】
また、許可部104は、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証を許可する。ここで、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザが確認したことを示す情報とは、例えば、第1ユーザがその確認を行う際に押下するボタンが押下されたことを示す情報などである。
【0030】
また、許可部104は、画像処理装置10の認証手段の第2ユーザによる使用の許否を決定する。例えば、許可部104は、認証手段が、第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合には、画像処理装置10の認証手段の第2ユーザによる使用を許可しない。「課金手段」は、画像処理装置10に接続され、または画像処理装置10と一体化された決済処理端末などである。決済処理端末としては、例えば、NFCの技術を利用したものなどが挙げられる。
【0031】
表示制御部105は、表示部16(図2参照)に各種の情報を表示させる制御を行う。例えば、表示制御部105は、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報を表示部16に表示させる制御を行う。ここで、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報とは、例えば、確認ボタンなどである。
【0032】
また、表示制御部105は、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報を表示部16に表示させる際、画像処理装置10とユーザ端末30とがリモート接続されていることにより画像処理装置10の操作画面に対する操作が制限されている場合には、その制限を一時的に解除する。
【0033】
また、表示制御部105は、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報をユーザ端末30に表示させるための制御を行う。ここで、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報とは、例えば、確認ボタンなどである。
【0034】
また、表示制御部105は、画像処理装置10の認証手段が、第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、課金手段に金銭が投入されると、投入された金銭の受領の許否を第2ユーザに確認させるための情報を表示部16に表示させる制御を行う。ここで、投入された金銭の受領の許否を第2ユーザに確認させるための情報とは、例えば、確認ボタンなどである。
【0035】
送信制御部106は、通信部14(図2参照)を介して各種の情報を送信する制御を行う。具体的には、送信制御部106は、ユーザ端末30および外部の各々に向けて各種の情報を送信する制御を行う。例えば、送信制御部106は、ユーザ端末30に各種の情報を表示させるための制御情報を送信する制御を行う。ここで、ユーザ端末30に各種の情報を表示させるための制御情報としては、例えば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報をユーザ端末30に表示させるための制御情報などが挙げられる。
【0036】
(ユーザ端末の制御部の機能構成)
図4は、ユーザ端末30の制御部の機能構成の一例を示す図である。
ユーザ端末30の制御部では、取得部301と、送信制御部302と、表示制御部303とが機能する。
【0037】
取得部301は、各種の情報を取得する。例えば、取得部301は、自機の操作部により入力が受け付けられた入力情報を取得する。また、例えば、取得部301は、画像処理装置10および外部から送信されてきた各種の情報を取得する。取得部301により取得される情報のうち画像処理装置10から送信されてくる情報としては、例えば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報をユーザ端末30に表示させるための制御情報などが挙げられる。
【0038】
送信制御部302は、通信部を介して各種の情報を送信する制御を行う。具体的には、送信制御部302は、画像処理装置10および外部の各々に向けて各種の情報を送信する制御を行う。例えば、送信制御部302は、取得部301により取得された入力情報を画像処理装置10に向けて送信する制御を行う。画像処理装置10に向けて送信される入力情報としては、例えば、第1認証に用いられる情報、画像処理装置10をリモート操作するために入力された情報などが挙げられる。
【0039】
表示制御部303は、各種の情報を表示部に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部303は、画像処理装置10の操作画面を表示部に共有表示させる制御を行う。また、表示制御部303は、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報を表示部に表示させる制御を行う。
【0040】
<処理の流れ>
(画像処理装置の処理の流れ)
図5は、画像処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
【0041】
画像処理装置10は、ユーザ情報をデータベースに格納して管理する(ステップ501)。具体的には、画像処理装置10は、記憶部13(図2参照)のユーザDB131にユーザ情報を格納して管理する。
【0042】
次に、画像処理装置10は、第1ユーザに対する第1認証が許可されると(ステップ502でYES)、第1認証に用いられた情報を取得する(ステップ503)。例えば、画像処理装置10は、第1認証に用いられた情報として、第1ユーザのユーザIDを取得する。そして、画像処理装置10は、ステップ503で取得した、第1ユーザの第1認証に用いられた情報に基づいて、第1認証を受けた第1ユーザを特定する(ステップ504)。これに対して、第1ユーザの第1認証が許可されていない場合(ステップ502でNO)、画像処理装置10は、第1ユーザの第1認証が許可されるまでステップ502の判断処理を繰り返す。
【0043】
次に、画像処理装置10は、画像処理装置10の認証手段により情報が読み取られると(ステップ505でYES)、読み取られた情報を取得する(ステップ506)。そして、画像処理装置10は、ステップ506で取得した情報に基づいて、第2認証を受けようとする第2ユーザを特定する(ステップ507)。これに対して、画像処理装置10の認証手段により情報が読み取られていない場合(ステップ505でNO)、画像処理装置10は、画像処理装置10の認証手段により情報が読み取られるまでステップ505の判断処理を繰り返す。
【0044】
次に、画像処理装置10は、ステップ507で特定した第1ユーザと第2ユーザとの関係性から、第2ユーザが第1ユーザであると判定した場合には(ステップ508でYES)、第2ユーザに対する第2認証を許可する(ステップ512)。また、画像処理装置10は、第2ユーザが第1ユーザではないが(ステップ508でNO)、第1ユーザと第2ユーザとの関係から第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい場合には(ステップ509でYES)、ステップ510の判断処理に進む。これに対して、第2ユーザが第1ユーザではなく(ステップ508でNO)、また、第1ユーザと第2ユーザとが第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にない場合(ステップ509でNO)、画像処理装置10は、第2ユーザに対する第2認証を許可しない(ステップ513)。
【0045】
画像処理装置10は、第2ユーザに対する第2認証の許可について第2ユーザによる確認が得られた場合には(ステップ510でYES)、ステップ511の判断処理に進む。すなわち、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザが確認した場合には、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これに対して、第2ユーザに対する第2認証の許可について第2ユーザによる確認が得られなかった場合(ステップ510でNO)、画像処理装置10は、第2ユーザに対する第2認証を許可しない(ステップ513)。
【0046】
画像処理装置10は、第2ユーザに対する第2認証の許可について第1ユーザによる確認が得られた場合には(ステップ511でYES)、第2ユーザに対する第2認証を許可する(ステップ512)。すなわち、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザが確認した場合には、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これに対して、第2ユーザに対する第2認証の許可について第1ユーザによる確認が得られなかった場合(ステップ511でNO)、画像処理装置10は、第2ユーザに対する第2認証を許可しない(ステップ513)。
【0047】
<具体例>
図6は、第1ユーザと第2ユーザとが同一であることを示す情報の具体例を示す図である。
図6には、第1ユーザと第2ユーザとが同一であることを示す情報の具体例として、ユーザに配布される認証用カード60に表記された情報が示されている。認証用カード60は、ユーザを一意に特定可能にする識別情報としてのユーザIDごとに作成されるカードである。認証用カード60には、ユーザID、ユーザ名、カードID、権限の範囲などの情報が表記されている。なお、図6に例示する認証用カード60には、ユーザIDが「123456」、ユーザ名が「〇〇 〇〇」、カードIDが「987」、権限の範囲が「Copy,Print・・・」であることが表記されている。
【0048】
認証用カード60は、1人のユーザが1枚保有できるようにしてもよいし、1人のユーザが複数枚保有できるようにしてもよい。1人のユーザが認証用カード60を複数枚保有する場合には、1人のユーザに対して複数のユーザIDが帰属することになる。この場合、認証用カード60に対応付けられている各種の情報(例えば、ユーザ名など)に基づいてユーザが特定される。
【0049】
ここで、例えば、図6に示す認証用カード60に表記されている情報のうち、第1認証に用いられる情報がユーザIDであり、第2認証に用いられる情報がカードIDであったとする。この場合、第1認証を受けた第1ユーザのユーザIDが「123456」であり、第2認証を受けようとする第2ユーザの認証用カード60から読み取られたカードIDが「987」であることが特定されると、第2認証を受けようとする第2ユーザが第1認証を受けた第1ユーザであることが特定されて、第2認証が許可される。
【0050】
図7乃至図9は、第1ユーザと第2ユーザとの関係の具体例を示す図である。なお、図7乃至図9に示す例では、第1ユーザと第2ユーザとが同一であることを示す情報として、上述の図6に示す認証用カード60が用いられていることとする。
図7には、第1ユーザと第2ユーザとの関係の具体例として、第1ユーザと第2ユーザとが同一のユーザ71である場合の例が示されている。図7に示す例において、まず、ユーザ71は、自身のユーザIDを用いて第1認証を受ける。具体的には、ユーザ71は、第1認証を受けるために、自身の認証用カード60に表記されているユーザIDと、図示せぬパスワードとをユーザ端末30のユーザインターフェースに入力する。すると、第1認証が許可されて、ユーザ端末30と画像処理装置10とがリモート接続される。また、それとともに、ユーザ71が、第1認証を受けた第1ユーザであるものとして特定される。
【0051】
次に、ユーザ71は、画像処理装置10に接続された認証用の端末装置20に向けて認証用カード60をかざす。すると、端末装置20が、認証用カード60に対応付けられている各種の情報を読み取る。端末装置20により読み取られた情報には、第2ユーザを特定するための情報としてのカードIDが含まれる。これにより、第1認証を受けた第1ユーザとしてのユーザ71のユーザIDと、端末装置20により読み取られたカードIDとに基づいて、第2認証を受けようとする第2ユーザが、第1認証を受けたユーザ71であるかどうかが判定される。
【0052】
図7の例において、第2認証を受けようとする第2ユーザは、第1認証を受けた第1ユーザとしてのユーザ71であるため第2認証が許可される。その結果、ユーザ71は、ユーザ端末30から権限の範囲内で画像処理装置10をリモート操作できるようになる。
【0053】
また、図8には、第1ユーザと第2ユーザとの関係性の具体例として、第2ユーザが第1ユーザでなく、第1認証と第2認証とで異なるユーザIDが使用される場合の具体例が示されている。なお、図8に示す例において、ユーザ72は、リモート接続に関する管理者権限を有する管理者であり、ユーザ73は、リモート接続に関する管理者権限を有しないカスタマエンジニアであるものとする。
【0054】
まず、ユーザ72(管理者)が自身のユーザIDを用いて第1認証を受ける。具体的には、ユーザ72(管理者)は、第1認証を受けるために、自身の認証用カード60に表記されているユーザIDと、図示せぬパスワードとをユーザ端末30のユーザインターフェースに入力する。すると、第1認証が許可されて、ユーザ端末30と画像処理装置10とがリモート接続される。また、それとともに、ユーザ72(管理者)が、第1認証を受けた第1ユーザであるものとして特定される。
【0055】
次に、ユーザ73(カスタマエンジニア)が、画像処理装置10に接続された認証用の端末装置20に向けて認証用カード60をかざす。すると、端末装置20が、認証用カード60に対応付けられている各種の情報を読み取る。端末装置20により読み取られた情報には、第2ユーザを特定するための情報としてのカードIDが含まれる。これにより、第1認証を受けた第1ユーザとしてのユーザ72(管理者)のユーザIDと、端末装置20により読み取られたカードIDとに基づいて、第2認証を受けようとする第2ユーザが第1認証を受けたユーザ72(管理者)であるかどうかが判定される。
【0056】
図8の例において、第2認証を受けようとする第2ユーザは、第1認証を受けたユーザ72(管理者)ではなくユーザ73(カスタマエンジニア)であるが、ユーザ73(カスタマエンジニア)に対する第2認証を許可してもよい関係にあると判定される。これにより、ユーザ73(カスタマエンジニア)に対して第2認証が許可される。その結果、ユーザ73(カスタマエンジニア)は、ユーザ端末30から権限の範囲内で画像処理装置10をリモート操作できるようになる。
【0057】
また、図9には、第1ユーザと第2ユーザとの関係性の具体例として、同一のユーザがユーザIDを複数保有している場合の具体例が示されている。なお、図9に示す例において、ユーザ74は、ユーザIDを複数保有しており、それぞれ異なるユーザIDを用いて第1認証および第2認証を受けようとしているものとする。
【0058】
まず、ユーザ74が、保有する複数のユーザIDのうち第1のユーザIDを用いて第1認証を受ける。具体的には、ユーザ74は、第1認証を受けるために、第1のユーザIDと、図示せぬパスワードとをユーザ端末30のユーザインターフェースに入力する。すると、第1認証が許可されて、ユーザ端末30と画像処理装置10とがリモート接続される。また、それとともに、第1認証を受けた第1ユーザがユーザ74であるとして特定される。
【0059】
次に、ユーザ74は、画像処理装置10に接続された認証用の端末装置20に向けて認証用カード60をかざす。すると、端末装置20が、認証用カード60に対応付けられている各種の情報を読み取る。端末装置20により読み取られた情報には、第2ユーザを特定するための情報としてのカードIDが含まれる。これにより、第1認証を受けた第1ユーザとしてのユーザ74の第1のユーザIDと、端末装置20により読み取られたカードIDとに基づいて、第2認証を受けようとする第2ユーザが第1認証を受けたユーザ74であるかどうかが判定される。
【0060】
図9の例において、第2認証を受けようとする第2ユーザは、第1認証を受けた第1ユーザとしてのユーザ74であるが、第1認証の際に用いた第1のユーザIDと、端末装置20に向けてかざされた認証用カード60に対応付けられている第2のユーザIDとが異なる。しかしながら、第1のユーザIDと第2のユーザIDとが同一のユーザに帰属する場合には、そのユーザに対する第2認証を許可してもよいと判定される。このため、図9の例におけるユーザ74に対して第2認証が許可される。その結果、ユーザ74は、ユーザ端末30から権限の範囲内で画像処理装置10をリモート操作できるようになる。
【0061】
<他の実施の形態>
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限るものではない。また、本発明による効果も、上述した実施の形態に記載されたものに限定されない。例えば、図1に示す情報処理システム1の構成、図2に示す画像処理装置10のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、図3に示す画像処理装置10の機能構成、および図4に示すユーザ端末30の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能が図1の情報処理システム1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは図3および図4の例に限定されない。
【0062】
また、図5に示す画像処理装置10の処理のステップの順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、図6乃至図9に示す具体例も一例に過ぎず、特に限定されない。
【0063】
例えば、上述の実施の形態では、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを、第1ユーザに確認させるための情報(例えば、確認ボタン)をユーザ端末30に表示する構成と、第2ユーザに確認させるための情報(例えば、確認ボタン)を画像処理装置10に表示する構成との各々について説明しているが、これらの構成は、いずれか一方であってもよいし、両方であってもよい。すなわち、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを確認のための情報のフィードバックは、第1ユーザのみ、または第2ユーザのみに対して行ってもよいし、第1ユーザおよび第2ユーザに対して行ってもよい。
【0064】
(付記)
(((1)))
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、当該画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定し、
特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証の許否を決定することを特徴とする、
情報処理システム。
(((2)))
前記1または複数のプロセッサは、前記端末に入力された前記第1認証に用いられた情報と、前記画像処理装置の認証手段により読み取られた情報とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを特定することを特徴とする、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記1または複数のプロセッサは、前記関係性を示す情報としての前記第2ユーザが前記第1ユーザであることを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
(((1)))または(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記第2ユーザが前記第1ユーザであることを示す情報が、前記第1認証に用いられた情報のうち当該第1ユーザを一意に特定可能な識別情報と、前記第2認証に用いられる情報のうち当該第2ユーザを一意に特定可能な識別情報とが共通することを示す情報であることを特徴とする、
(((3)))に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記1または複数のプロセッサは、前記関係性を示す情報として、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
(((1)))または(((2)))に記載の情報処理システム。
(((6)))
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第2ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
(((5)))に記載の情報処理システム。
(((7)))
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させることを特徴とする、
(((6)))に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させる際、当該画像処理装置と前記端末とがリモート接続されていることにより当該画像処理装置の操作画面に対する操作が制限されている場合には、当該制限を一時的に解除することを特徴とする、
(((7)))に記載の情報処理システム。
(((9)))
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第1ユーザが確認したことを示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可することを特徴とする、
(((5)))に記載の情報処理システム。
(((10)))
前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザが前記第1ユーザではないが、当該第2ユーザに対する前記第2認証を許可してもよい関係にあることを当該第1ユーザに確認させるための情報を前記端末に表示させることを特徴とする、
(((9)))に記載の情報処理システム。
(((11)))
前記1または複数のプロセッサは、前記認証手段が、前記第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、当該第2ユーザによる当該認証手段の使用を許可しないことを特徴とする、
(((2)))乃至(((10)))のいずれかに記載の情報処理システム。
(((12)))
前記1または複数のプロセッサは、前記認証手段が、前記第2ユーザを特定できない課金手段として機能する場合、金銭が投入されると、投入された金銭の受領の許否を当該第2ユーザに確認させるための情報を前記画像処理装置に表示させることを特徴とする、
(((10)))に記載の情報処理システム。
(((13)))
コンピュータに、
端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、当該画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとを特定する機能と、
特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、当該第2ユーザに対する前記第2認証の許否を決定する機能と、
を実現させるプログラム。
【0065】
(((1)))の本発明によれば、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否が決定される。これにより、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続した第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
(((2)))の本発明によれば、端末に入力された第1認証に用いられた情報と、画像処理装置の認証手段により読み取られた情報とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとが特定されるので、第1認証と第2認証とを行うことで、第1ユーザと第2ユーザとの関係性を特定できる。
(((3)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザであることを示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証が許可されるので、第2ユーザが第1ユーザである場合にのみ第2ユーザの認証が許可される。これにより、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
(((4)))の本発明によれば、第1ユーザを一意に特定可能な識別情報と、第2ユーザを一意に特定可能な識別情報とが共通する場合、第2ユーザに対する第2認証が許可されるので、第2ユーザが第1ユーザである場合にのみ第2ユーザの認証が許可される。これにより、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
(((5)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にある場合には、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これにより、第1ユーザと第2ユーザとをあえて同一としない場合であっても、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
(((6)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザが確認すると、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これにより、第1ユーザと第2ユーザとをあえて同一としない場合であっても、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
(((7)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報が画像処理装置に表示される。これにより、第2ユーザは、第1ユーザではない自身に対する第2認証が許可されても問題ないかどうかを確認できる。
(((8)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第2ユーザに確認させるための情報が画像処理装置に表示される際、画像処理装置の操作画面に対する操作の制限が一時的に解除されるので、第2ユーザによる確認のための操作が可能となる。
(((9)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザが確認すると、第2ユーザに対する第2認証が許可される。これにより、第1ユーザと第2ユーザとをあえて同一としない場合であっても、第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
(((10)))の本発明によれば、第2ユーザが第1ユーザではないが、第2ユーザに対する第2認証を許可してもよい関係にあることを第1ユーザに確認させるための情報が端末に表示される。これにより、第1ユーザは、自身ではない第2ユーザに対する第2認証が許可されても問題ないかどうかを確認できる。
(((11)))の本発明によれば、認証手段がユーザを特定できない課金手段として機能する場合には、第2ユーザによる認証手段の使用が許可されない。これにより、金銭を投入したユーザを特定できないため、投入された金銭が誤って第1ユーザに使用されてしまうことが抑制される。
(((12)))の本発明によれば、認証手段がユーザを特定できない課金手段として機能する場合、投入された金銭の受領の許否を第2ユーザに確認させるための情報が画像処理装置に表示される。これにより、金銭を投入したユーザの意図に反する金銭の使用が抑制される。
(((13)))の本発明によれば、端末から画像処理装置にリモート接続するための第1認証を受けた第1ユーザと、画像処理装置を使用するための第2認証を受けようとする第2ユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第2ユーザに対する第2認証の許否が決定される。これにより、画像処理装置にモバイル端末をリモート接続した第1ユーザによるリモート操作が、第1ユーザ以外の他のユーザにより妨げられないようにすることができる。
【符号の説明】
【0066】
1…情報処理システム、10…画像処理装置、11…制御部、30…ユーザ端末、90…ネットワーク、101…管理部、102…取得部、103…特定部、104…許可部、105…表示制御部、106…送信制御部、301…取得部、302…送信制御部、303…表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9