(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001654
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】車両用空調装置
(51)【国際特許分類】
B60H 1/00 20060101AFI20231227BHJP
【FI】
B60H1/00 102E
B60H1/00 102P
B60H1/00 102F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100453
(22)【出願日】2022-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001845
【氏名又は名称】サンデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】弁理士法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野村 梨紗
(72)【発明者】
【氏名】望田 久恵
(72)【発明者】
【氏名】丸田 典孝
【テーマコード(参考)】
3L211
【Fターム(参考)】
3L211BA01
3L211CA06
3L211DA03
3L211DA04
(57)【要約】
【課題】車両用空調装置における送風機の支持構造を改善して、送風性能を向上させる。
【解決手段】車両用空調装置は、吸い込み口を有する空調ケースと、空調ケース内に配置されて吸い込み口から導入された空気を加熱または冷却する熱交換器と、空調ケース内に送風ファンを配した送風機と、吸い込み口を覆うインテークケースを備え、送風機は、送風ファンが自由端側に固定される出力軸を有する電動モータを備え、インテークケースの内側であり且つ吸い込み口の外側において、電動モータを空調ケースに支持する支持部を設け、電動モータのカバー部材又は支持部をインテークケースに固定する固定部を設けた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸い込み口を有する空調ケースと、
前記空調ケース内に配置されて前記吸い込み口から導入された空気を加熱または冷却する熱交換器と、
前記空調ケース内に送風ファンを配した送風機と、
前記吸い込み口を覆うインテークケースを備えた車両用空調装置であって、
前記送風機は、前記送風ファンが自由端側に固定される出力軸を有する電動モータを備え、
前記インテークケースの内側であり且つ前記吸い込み口の外側において、前記電動モータを前記空調ケースに支持する支持部を設け、
前記電動モータのカバー部材又は前記支持部を前記インテークケースに固定する固定部を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
【請求項2】
前記吸い込み口は、同軸状に一対配置され、
前記送風ファンは、一対の前記吸い込み口の間に配置され、
前記支持部は、一対の前記吸い込み口の一方側に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記固定部は、前記カバー部材又は前記支持部から前記インテークケースの内側に向けて突出した突起部と、該突起部を前記インテークケースに締結する締結部材とからなることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記空調ケースは、隔壁によって区画された第1層と第2層を有し、
前記送風ファンは、前記第1層に空気を送る第1ファンと前記第2層に空気を送る第2ファンが同軸状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載された車両用空調装置。
【請求項5】
前記インテークケースの内部には、前記吸い込み口に対して外気又は内気を選択的に導入するインテークドアが配備されていることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用空調装置は、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)と呼ばれる空調ユニットを備えている。この空調ユニットは、内部に送風ファンや熱交換器(エバポレータやヒータコア)、エアミックスドア等を配備した空調ケースを備え、空調ケース内に導入した空気を加熱または冷却して車室内に吹き出している。
【0003】
前述した空調ユニットにおいて、内気及び外気を区分して空調ケース内に流す内外気二層モードを設定可能なものが知られている。このような空調ユニットは、空調ケースの内部が隔壁によって第1層(例えば、上層)と第2層(例えば、下層)に区画されており、内外気二層モードにおいては、第1層と第2層の一方が内気流路になり他方が外気流路になる。
【0004】
そして、空調ケースには、内気導入口と外気導入口が設けられる空気導入部に、送風機が配備されている。送風機は、第1層に空気を送る第1ファンと第2層に空気を送る第2ファンが同軸上に配置した送風ファンと、この送風ファンを一つの出力軸で回転させる電動モータを備えている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した空調ユニットにおける送風機の支持構造に着目すると、電動モータの本体から一方向に突出する出力軸に対して、送風ファンが取り付けられているが、送風ファンは、空調ケースの空気導入部内では電動モータの出力軸以外では何処にも支持されていない。このため、送風機は、電動モータの本体側のみが空調ケースに片持ち支持された状態になり、出力軸の先端側は自由端になり、そこに送風ファンが取り付けられている。
【0007】
このような送風機の支持構造を備える空調ユニットは、電動モータが送風ファンより重量が大きいため、送風ファンの回転に伴う振動や車両の振動に対して、電動モータの本体部分の共振を考慮する必要があり、出力軸の自由端側に取り付けられる送風ファンを安定した状態で回転駆動させるために、電動モータや送風ファンに重量制限や回転数制限が設けられている。これらの制限が、空調ユニットの送風性能を高める上で一つの障害になっていた。
【0008】
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものである。すなわち、車両用空調装置における送風機の支持構造を改善して、車両用空調装置の送風性能を向上させること、が本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するために、本発明による車両用空調装置は、以下の構成を具備するものである。
吸い込み口を有する空調ケースと、前記空調ケース内に配置されて前記吸い込み口から導入された空気を加熱または冷却する熱交換器と、前記空調ケース内に送風ファンを配した送風機と、前記吸い込み口を覆うインテークケースを備えた車両用空調装置であって、前記送風機は、前記送風ファンが自由端側に固定される出力軸を有する電動モータを備え、前記インテークケースの内側であり且つ前記吸い込み口の外側において、前記電動モータを前記空調ケースに支持する支持部を設け、前記電動モータのカバー部材又は前記支持部を前記インテークケースに固定する固定部を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
【発明の効果】
【0010】
このような特徴を有する本発明の車両用空調装置によると、送風機の支持構造が改善され、車両用空調装置の送風性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る車両空調装置の説明図。
【
図2】車両空調装置の空気導入部を示した部分断面図。
【
図3】送風機における電動モータのカバー部材と支持部を示した説明図(側面図)。
【
図4】送風機における電動モータのカバー部材と支持部を示した説明図(分解斜視図)。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0013】
図1~
図3に示すように、車両用空調装置1は、空調ケース100に対して、空気導入部1Aと温調送風部1Bを備えており、空気導入部1Aには、外気取入口2と内気取入口3(3A,3B)が設けられ、温調送風部1Bには、第1吹出部4、第2吹出部5、第3吹出部6が設けられている。ここで、第1吹出部4は、例えば、デフロスタ吹出口であり、第2吹出部5は、例えば、フェイス吹出口であり、第3吹出部6は、例えば、フット吹出口6A、後部座席のフット吹出口6B、後部座席のフェイス吹出口6Cなどである。
【0014】
空気導入部1Aは、送風機を構成する送風ファン10と電動モータ11を内部に備えている。送風ファン10は、電動モータ11によって駆動され、電動モータ11の出力軸11Aによって同軸回転する2層の第1ファン10Aと第2ファン10Bを備えている。また、空気導入部1Aには、第1ファン10Aの吸い込み口12と第2ファン10Bの吸い込み口13が、それぞれ出力軸11Aに沿って互いに逆向きに一対設けられている。
【0015】
また、空気導入部1Aは、インテークケース20,21を備えている。インテークケース20,21は、送風ファン10(第1ファン10Aと第2ファン10B)における一対の吸い込み口12,13をそれぞれ覆うように設けられ、一方のインテークケース20には内気取入口3Aが設けられ、他方のインテークケース21には内気取入口3Bが設けられている。そして、2つのインテークケース20,21に跨るように、外気取入口2が設けられている。車載時には、外気取入口2は、車両の前方側に向けて開口するように設けられ、2つの内気取入口3A,3Bは、車両の幅方向左右側に向けてそれぞれ開口するように設けられる。
【0016】
空気導入部1Aにおいて、インテークケース20の内部にはインテークドア22が設けられ,インテークケース21の内部にはインテークドア23が設けられている。インテークドア22,23は、ロータリ式ダンパであり、回転軸22A,23Aをそれぞれ備え、回転軸22A,23Aを中心とした一方向の回転で、外気取入口2を閉じて内気取入口3A,3Bを開き、回転軸22A,23Aを中心とした他方向への回転で、外気取入口2を開いて内気取入口3A,3Bを閉じることで、吸い込み口12,13に対して内外気を選択的に導入する。
【0017】
温調送風部1Bは、空調ケース100内を第1層111と第2層112に区画する隔壁110を備える。そして、温調送風部1Bは、隔壁110を跨るように、第1層111と第2層112を通過する空気を浄化するフィルタ120、第1層111と第2層112を通過する空気を冷却する第1の熱交換器(冷却器)121、第1層111と第2層112を通過する空気を加熱する第2の熱交換器(加熱器)122を備えている。
【0018】
温調送風部1Bの空調ケース100の内部には、第1層111又は第2層112を通過して前述した吹出部(第1吹出部4、第2吹出部5、第3吹出部6)に至る送風流路が形成され、第1層111には、第1エアミックスドア111Aが設けられ、第2層112には、第2エアミックスドア112Aが設けられる。
【0019】
そして、前述した吹出部には、第1吹出部4を開閉する第1ドア4A、第2吹出部5を開閉する第2ドア5A、第3吹出部6におけるフット吹出口6Aの風向を切り替える風向切り替えドア60を備えている。
【0020】
空気導入部1Aと温調送風部1Bにおける空気の流れを説明する。第1ファン10Aにより吸い込み口12から吸い込まれた空気は、空気導入部1Aにおける導入経路に沿って流れ、第1層111に入り、空調ケース100内に設置されるフィルタ120と第1の熱交換器(冷却器)121を通った後、第1エアミックスドア111Aによって送風流路が切り替えられる。
【0021】
この際、第1エアミックスドア111Aの一つの状態では、第2の熱交換器122を経由すること無く、第1吹出部4、第2吹出部5、又は第3吹出部6に送風され、第1エアミックスドア111Aが他の状態では、第2の熱交換器122を経由して、第1吹出部4、第2吹出部5、又は第3吹出部6に送風される。
【0022】
これに対して、第2ファン10Bにより吸い込み口13から吸い込まれた空気は、空気導入部1Aにおける導入経路に沿って流れ、第2層112に入り、空調ケース100内に設置されたフィルタ120と第1の熱交換器121を通った後、第2エアミックスドア112Aによって送風流路が切り替えられる。
【0023】
この際、第2エアミックスドア112Aの一つの状態では、第2の熱交換器122を経由すること無く、第1吹出部4、第2吹出部5、又は第3吹出部6に送風され、第2エアミックスドア112Aが他の状態では、第2の熱交換器122を経由して、第1吹出部4、第2吹出部5、又は第3吹出部6に送風される。
【0024】
そして、空気導入部1Aにおけるインテークドア22,23の動作モードにより、内気導入モード、外気導入モード、内外気二層モード(以下、二層モード)が切り替えられる。
【0025】
インテークドア22,23の状態は、インテークドア22,23の遮蔽部によって外気取入口2が塞がれていて、内気取入口3A,3Bが開放されている内気導入モードと、インテークドア22,23の遮蔽部によって内気取入口3A,3Bが塞がれていて、外気取入口2が開放されている外気導入モードと、インテークドア22が遮蔽部で内気取入口3Aを塞いで外気取入口2を開放し、インテークドア23が遮蔽部で外気取入口2を塞いで内気取入口3Bを開放する二層モードである。
【0026】
内気導入モードでは、第1ファン10Aにより吸い込み口12から吸い込まれた空気と第2ファン10Bにより吸い込み口13から吸い込まれた空気は、共に内気であるから、温調送風部1Bにおける第1層111と第2層112には共に内気が流れる。また、外気導入モードでは、第1ファン10Aにより吸い込み口12から吸い込まれた空気と第2ファン10Bにより吸い込み口13から吸い込まれた空気は、共に外気であるから、温調送風部1Bにおける第1層111と第2層112には共に外気が流れる。
【0027】
そして、二層モードでは、第1ファン10Aにより吸い込み口12から吸い込まれた空気と第2ファン10Bにより吸い込み口13から吸い込まれた空気の一方が内気であり他方が外気であるから、第1層111に外気のみを流し、第2層112に内気のみを流すことができる。
【0028】
ここで、送風ファン10(第1ファン10Aと第2ファン10B)を駆動する電動モータ11は、第1層111と第2層112における第1層111側に配置されている。また、電動モータ11は、
図2に示すように、第1ファン10Aと第2ファン10Bにおける第1ファン10A側に配置されている。
【0029】
空調ケース100には、電動モータ11を冷却するための冷却流路200が設けられている。冷却流路200は、空調ケース100の第1層111におけるフィルタ120と第1の熱交換器121の間の空気を電動モータ11に導く。
【0030】
これによると、前述した二層モードにおいては、外気のみが流れる第1層111において、第1の熱交換器121の上流側の空気を冷却流路200に送ることができ、冷却流路200から電動モータ11に送られた空気は、第1ファン10Aによって吸い込み口12から吸い込まれて、第1層111のみに戻される。これにより、二層モードにおいては、第2層112を流れる内気に電動モータ11に送られた空気が混ざることが無い。
【0031】
この際、冷却流路200は、第1ファン10Aにより吸い込み口12から吸い込まれた外気を、フィルタ120を介して電動モータ11に送る循環流路を形成するので、異物等を除去して浄化された外気を循環させて、効率的に電動モータ11を冷却することができる。
【0032】
図3及び
図4に示すように、冷却流路200は、空調ケース100の第1層111におけるフィルタ120と第1の熱交換器121の間の空間に連通し第1の熱交換器121の端部の外側に設けられる分岐開口200Aを経由する。また、冷却流路200は、電動モータ11の背面側を覆うと共に分岐開口200Aに延設されるカバー部材210によって形成される。
【0033】
カバー部材210は、
図4に示すように、第1カバー部材211と第2カバー部材212によって形成することができる。第1カバー部材211は、電動モータ11の最も背面側を覆う部材であり、第2カバー部材212は、電動モータ11の側部を覆う部材である。第1カバー部材211と第2カバー部材212は冷却流路200を形成するための分割流路枠211A,212Aを備えており、第1カバー部材211と第2カバー部材212を結合して、これら分割流路枠211A,212Aを一体にすることで、その内部に冷却流路200が形成される。なお、冷却流路200は、このような分割流路枠211A,212Aによって形成すること無く、一体枠を取り付けるようにしてもよい。
【0034】
第1カバー部材211と第2カバー部材212を結合したカバー部材210は、吸い込み口12を形成する支持部213を介して空調ケース100に取り付けられる。支持部213は、分割流路枠211A,212Aの端部が接続される接続口213Aを備えており、この接続口213Aを介して分割流路枠211A,212Aは分岐開口200Aに接続される。
【0035】
吸い込み口12から空調ケース100の第1層111に導入された空気は、フィルタ120を通過して、第1の熱交換器121に入る前に、分岐開口200Aから取り出され、冷却流路200を通って電動モータ11の背面側に送られる。
【0036】
ここで支持部213は、一対の吸い込み口12,13の一方側、すなわち吸い込み口12側に設けられ、インテークケース20の内側であり且つ吸い込み口12の外側において、電動モータ11を空調ケース100に支持している。そして、支持部213にて支持される電動モータ11の出力軸11Aは、先端側が自由端であり、その自由端側に送風ファン10(第1ファン10Aと第2ファン10B)が取り付けられている。なお、図示の例では、支持部213は、空気を取り入れることができる枠体で構成されている。しかしながら、電動モータ11を空調ケース100に支持するための支持部213の構成は、これに限らずどのような形態であっても構わない。
【0037】
そして、電動モータ11を複数個所で強固に固定するために、電動モータ11のカバー部材210(第1カバー部材211)をインテークケース20に固定する固定部30が設けられている。固定部30は、カバー部材210(第1カバー部材211)からインテークケース20の内側に向けて突出した突起部31と、突起部31をインテークケース20に締結する締結部材32とからなる。なお、図示の例では、カバー部材210(第1カバー部材211)に突起部31を設けているが、カバー部材210とインテークケース20とを固定する固定部30の構成は、特にこれに限定されない。また、固定部30は、支持部213をインテークケース20に固定するものであってもよい。
【0038】
このような固定部30を設けることで、送風機の電動モータ11は、支持部213を介して空調ケース100に固定されると共に、固定部30を介してインテークケース20に固定される。これによると、電動モータ11の出力軸11Aを自由端にしてそこに送風ファン10(第1ファン10Aと第2ファン10B)を取り付けた状態であっても、重量物である電動モータ11が複数個所で固定されることで、耐振動性能を向上させることができ、送風機全体を安定した状態で支持することができる。
【0039】
また、重量物である電動モータ11を複数個所で支持して耐振動性能を改善することで、電動モータ11や送風ファン10の重量制限や回転数制限を緩和させることができ、大型の送風ファン10を用いて高出力の電動モータ11で高速回転させるなどして、送風機の送風能力を高め、車両空調装置の送風性能を向上させることができる。
【0040】
特に、吸い込み口12,13が、同軸状に一対配置され、送風ファン10(第1ファン10Aと第2ファン10B)が、一対の吸い込み口12,13の間に配置され、支持部213が、一対の吸い込み口12,13の一方側に設けられて、空気を取り入れる枠体で構成されている、内外気二層モードを有する車両用空調装置1において、電動モータ11の本体側を支持部213で片持ち支持する構造を採用しながら、耐振動性能を改善し、送風性能を向上させることができる。
【0041】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0042】
1:車両用空調装置,1A:空気導入部,1B:温調送風部,
2:外気取入口,3(3A,3B):内気取入口,
4:第1吹出部,4A:第1ドア,
5:第2吹出部,5A:第2ドア,
6:第3吹出部,6A:フット吹出口,6B:後部座席のフット吹出口,
6C:後部座席のフェイス吹出口,60:風向切り替えドア,
10:送風ファン,10A:第1ファン,10B:第2ファン,
11:電動モータ,11A:出力軸,12,13:吸い込み口,
20,21:インテークケース,22,23:インテークドア,
22A,23A:回転軸,
100:空調ケース,110:隔壁,111:第1層,112:第2層,
111A:第1エアミックスドア,112A:第2エアミックスドア,
120:フィルタ,121:第1の熱交換器,122:第2の熱交換器,
200:冷却流路,200A:分岐開口,
210:カバー部材,211:第1カバー部材,212:第2カバー部材,
211A,212A:分割流路枠,213:支持部,213A:接続口,
30:固定部,31:突起部,32:締結部材