(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165461
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】空調服
(51)【国際特許分類】
A41D 13/002 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
A41D13/002 105
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081684
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】503200361
【氏名又は名称】株式会社イチネンアクセス
(71)【出願人】
【識別番号】518369350
【氏名又は名称】株式会社ACB
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】長船 勝己
(72)【発明者】
【氏名】松井 正和
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211AA01
3B211AB01
3B211AC02
(57)【要約】
【課題】ファンを想定通りの向きに取り付けることが容易な空調服を提供する。
【解決手段】互いに平行な一対のフランジと、前記一対のフランジの間に設けられた円環部とを備えるファンと、前記ファンを装着可能である衣服本体と、前記衣服本体に設けられ、前記円環部を挿入可能な孔部と、前記孔部の縁部に沿って設けられた補強部と、を備え、前記補強部が前記一対のフランジに挟持されることにより前記ファンが取り付けられる空調服であって、前記フランジの一方が、前記フランジの他方に対向する面に第一係止部を備え、前記補強部が、前記第一係止部に係合する第二係止部を備える、空調服。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行な一対のフランジと、前記一対のフランジの間に設けられた円環部とを備えるファンと、
前記ファンを装着可能である衣服本体と、
前記衣服本体に設けられ、前記円環部を挿入可能な孔部と、
前記孔部の縁部に沿って設けられた補強部と、
を備え、前記補強部が前記一対のフランジに挟持されることにより前記ファンが取り付けられる空調服であって、
前記フランジの一方が、前記フランジの他方に対向する面に第一係止部を備え、
前記補強部が、前記第一係止部に係合する第二係止部を備える、
空調服。
【請求項2】
前記第一係止部が、凸部であり、前記第二係止部が、前記凸部を挿入可能な貫通孔である、
請求項1に記載の空調服。
【請求項3】
前記ファンが、バッテリを内蔵するファンである、
請求項1または2に記載の空調服。
【請求項4】
前記第一係止部が、前記フランジの上部に設けられ、
前記第二係止部が、前記補強部の上部に設けられている、
請求項1または2に記載の空調服。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調服に関する。
【背景技術】
【0002】
空調服は、高温の屋外での作業において、作業者の身体を冷却するために広く用いられている。空調服は、衣服本体に設けられた孔にファンを取り付けて構成されている。
【0003】
特許文献1に開示された空調服は、衣服本体と、衣服本体の孔に取り付けられたファンと、衣服本体のポケットに収容されたバッテリと、ファンとバッテリとを電気的に接続するケーブルとを備える。ファンにはケーブルを接続するためのソケットが設けられている。このファンは、内周面に雌ネジが形成された内側ハウジングと、外周面に雄ネジが形成された外側ハウジングとを備え、空調服に形成された円形の孔および内側ハウジングに外側ハウジングを挿入させ、螺合させて、衣服本体の孔に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されるファンの場合、極力ソケットがバッテリ用ポケットに近い位置となるように取り付けるのがよい。しかし、螺合時にファンが回転し、ソケットがバッテリ用のポケットから離れた位置で取り付けられる場合があり、このような場合にはケーブルの取り回しが難しくなる。また、内側ハウジングの周方向における一部にバッテリを備える、バッテリ一体型のファンの場合、バッテリが空調服の下方に位置するように取り付けるのがよい。しかし、螺合時にファンが回転し、バッテリが空調服の上方に位置するように取り付けられる場合がある。この場合、ファンの収まりが悪く、利用者の空調服の着脱を邪魔する場合や、バッテリの自重によりファンの軸が下方を向き、想定通りの送風ができない場合がある。
【0006】
本発明は、ファンを想定通りの向きに取り付けることが容易な空調服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、下記の空調服を要旨とする。
【0008】
(1)互いに平行な一対のフランジと、前記一対のフランジの間に設けられた円環部とを備えるファンと、
前記ファンを装着可能である衣服本体と、
前記衣服本体に設けられ、前記円環部を挿入可能な孔部と、
前記孔部の縁部に沿って設けられた補強部と、
を備え、前記補強部が前記一対のフランジに挟持されることにより前記ファンが取り付けられる空調服であって、
前記フランジの一方が、前記フランジの他方に対向する面に第一係止部を備え、
前記補強部が、前記第一係止部に係合する第二係止部を備える、
空調服。
【0009】
(2)前記第一係止部が、凸部であり、前記第二係止部が、前記凸部を挿入可能な貫通孔である、
上記(1)に記載の空調服。
【0010】
(3)前記ファンが、バッテリを内蔵するファンである、
上記(1)または(2)に記載の空調服。
【0011】
(4)前記第一係止部が、前記フランジの上部に設けられ、
前記第二係止部が、前記補強部の上部に設けられている、
上記(1)または(2)に記載の空調服。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ファンを想定通りの向きに取り付けることが容易な空調服が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る衣服本体の背面を示す概略図である。
【
図2】
図2は、衣服本体の前身頃を開いた状態の衣服本体の前面を示す概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係るファンの構成を示す概略図である。
【
図5】
図5は、孔部にファンを取り付ける際の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る空調服について図面を用いて説明する。
【0015】
本発明の一実施形態に係る空調服1は、衣服本体10と、ファン50とを備える。まず、衣服本体10について説明する。
【0016】
(衣服本体10の構造)
図1は、本発明の一実施形態に係る衣服本体10の背面を示す概略図である。
図2は、衣服本体10の前身頃を開いた状態の衣服本体10の前面を示す概略図である。衣服本体10の着丈に沿った方向を上下方向D1とし、襟側を上下方向D1における上側、裾側を上下方向D1における下側とする。上下方向D1と直交し、衣服本体10の身幅に沿う方向を左右方向D2とする。また、
図1において、上下方向D1に平行で、身幅の中心を通る線を中心線P1とする。
【0017】
衣服本体10は、本実施形態では、ベストである。しかし、衣服本体10は、長袖、または半袖を有する上着であってもよく、ズボンであってもよい。
【0018】
図1および
図2に示すように、衣服本体10は、本体部12と、孔部14と、補強部16と、第二係止部18とを備えている。本体部12の布地20は、本実施形態ではポリエステル繊維で構成されているが、その他の合成繊維を用いることができる。
図1では、本体部12の布地20の表側20aが見えており、
図2では、本体部12の布地20の裏側20bが見えている。
【0019】
孔部14は、本実施形態では、本体部12の後身頃の上下方向D1における下側に2つ形成されている。そして、本実施形態では、2つの孔部14は、本体部12の中心線P1に対して左右方向D2に対称な位置に形成されている。この2つの孔部14は、本体部12の布地20が切断されて形成されている。
【0020】
本実施形態では、孔部14は円形である。そして、孔部14の直径は、後述するファン50の円環部56cを挿入可能な大きさであって、円環部56cの外周面とほぼ同じ大きさであり、フランジ60bの外接円の直径よりも小さく設計されている(
図4(a)、(c)、および(d)参照)。孔部14の直径は、大きい方がファン50の円環部56cを挿入しやすいが、大きすぎるとファン50が脱落しやすくなる。このため、孔部14の直径は、フランジ60bの外接円の直径よりも10mm以上小さいことが好ましい。
【0021】
孔部14の位置および個数には制約はない。衣服本体10が上着であるか、ズボンであるか、または衣服本体10の用途等によって、適宜決定される。
【0022】
補強部16は、孔部14の縁部22に沿って設けられている。
図3は、
図1におけるA-A部分拡大図である。(a)は衣服本体10の後身頃から見たA-A部分拡大図であり、(b)は衣服本体10の前身頃を開いた状態で衣服本体10の前面から見たA-A部分拡大図である。
図3において、破線は縫い付けライン24を示している。
【0023】
本実施形態では、補強部16は、縁部22に沿って配置された円弧状樹脂板26を備えている。本実施形態では、本体部12の布地20の裏側20bに、補強部16が形成されている。そして、本実施形態では、孔部14の径方向における外側において、円弧状樹脂板26が孔部14の縁部22に沿って縫い付けられることにより、補強部16が形成されている。これにより、孔部14の縁部22が補強される。
【0024】
円弧状樹脂板26は、本実施形態ではエポキシ樹脂で構成される。しかし、円弧状樹脂板26の材質は、特に限定されない。例えば、金属、ならびに縁部22を補強可能な樹脂および繊維などを用いることができる。孔部14に後述するファン50を取り付けた状態において、ファン50の重みによって孔部14の形状が変形した場合に、孔部14の縁部22がファン50のフランジ60bを乗り越えると、ファン50が孔部14から落下するおそれがある。そのため、補強部16は、ファン50の重みによって孔部14の形状が変形しても、孔部14の縁部22がファン50のフランジ60bを乗り越えないような十分な剛性を有することが求められる。すなわち、補強部16が上記のような剛性を確保できるように、布地20の合成繊維の種類、およびファン50の種類を考慮して、円弧状樹脂板26の材質を適宜選択することができる。
【0025】
円弧状樹脂板26は、縫い付けではなく接着剤等により孔部14の縁部22に沿って固定されてもよい。円弧状樹脂板26は、本体部12の布地20の表側20aに設けられてもよい。
【0026】
補強部16は、後述する第一係止部58に係合する第二係止部18を備えている。本実施形態では、第二係止部18が、補強部16の上部に設けられている。言い換えると、補強部16内において、補強部16の上下方向D1における上側に、第二係止部18が1つ設けられている。
図3では、補強部16内において、上下方向D1における上側であって、左右方向D2における中央に、第二係止部18が1つ設けられている。
【0027】
本実施形態では、第二係止部18は、第一係止部58を挿入可能な円形の貫通孔である。第二係止部18の直径が大きすぎると、孔部14の周方向におけるファン50を特定の位置に固定できなくなるおそれがある。そのため、後述する第一係止部58とほぼ同じ直径に設定されている。
【0028】
第二係止部18の貫通孔の形状は、第一係止部58の形状に基づいて、第一係止部58と第二係止部18とが係合できるように、設計される。また、第二係止部18は、第二係止部18と第一係止部58とが係合できるように構成されれば、貫通孔に限られない。例えば、第一係止部58および第二係止部18は、磁石および強磁性を有する金属片の組み合わせであってもよい。また、第一係止部58および第二係止部18は、ボタンおよびボタン穴との組み合わせ、ホック、面ファスナ、その他の係止手段を用いることができる。
【0029】
なお、
図2に示すように、衣服本体10は、ファン30のバッテリおよび電源ケーブル等を収容するためのポケット28を備えてもよい。
【0030】
(ファン50の構造)
次に、ファン50について説明する。本実施形態では、ファン50は、ファン本体52と、バッテリ54とを備えている。ファン本体52は、内側ハウジング56と、第一係止部58と、外側ハウジング60と、羽根62と、モータ64とを備えている。
図4は、本発明の一実施形態に係るファン50の構成を示す概略図である。(a)はファン50の内側ハウジング56、(b)はファン50の外側ハウジング60、(c)は内側ハウジング56と外側ハウジング60とを螺合させた状態のファン50の側面図である。そして、
図4(d)は孔部14にファン50を取り付けた後のB-B断面におけるC-C部分拡大図である。
図4(d)は、特に、フランジ56bおよびフランジ60bにより補強部16が挟持されている部分の拡大図である。
図5は、孔部14にファン50を取り付ける際の斜視図である。
【0031】
図4および
図5において、雌ネジ筒56aの軸線を破線P2で示す。以下、破線P2を軸線P2と記載する。軸線P2に平行な方向を軸方向P2と記載する。また、ファン本体52が、衣服本体10においてバッテリ54の上側に位置するように、ファン50を孔部14に取り付けた際に、軸線P2と直交する方向において、ファン本体52が位置する側を上側、バッテリ54が位置する側を下側として、ファン50の上下方向D3を定義する。本実施形態では、ファン50を孔部14に取り付けた際に、バッテリ54は、軸線P2の下側に位置する。また、軸線P2と直交する平面上において、上下方向D3と直交する方向を左右方向D4とする。
【0032】
図4および
図5を参照して、内側ハウジング56は膨らんだフード状であり、内側ハウジング56には羽根62およびモータ64が収容されている。内側ハウジング56には雌ネジ筒56aが連なっており、雌ネジ筒56aの内周面に雌ネジが形成されている。また、開口端に沿って環状のフランジ56bが軸線P2の径方向外側に広がっている。フランジ56bは薄い平板状である。雌ネジ筒56aは、フランジ56bのフランジ60bと対向する面56dから、軸方向P2に突出している。雌ネジ筒56aのうち面56dから軸方向P2に突出した部分を、円環部56cとする。
【0033】
図4に示すように、第一係止部58は、内側ハウジング56のフランジ56bが外側ハウジング60のフランジ60bと対向する面56dにおいて、上下方向D3の上側の位置に設けられている。なお、
図4(a)に示す例では、第一係止部58は、フランジ56bにおいて、フランジ56bの上下方向D3における上側であって、左右方向D4における中央に1つ設けられている。
【0034】
第一係止部58は、凸部である。より具体的には、第一係止部58は、フランジ56bのフランジ60bと対向する面56dにおいて、軸方向P2に突出した凸形状を有している、凸部である。
図4(a)に示す例では、第一係止部58は、円柱形状を有している。
【0035】
図4(d)を参照して、第一係止部58の軸方向P2における高さをL1とする。また、円環部56cの軸方向P2における長さをL2とする。L2よりもL1が大きい場合、内側ハウジング56と外側ハウジング60とを螺合させる際に、第一係止部58がフランジ60bに接触し、破損するおそれがある。一方、L2よりもL1が小さすぎる場合、第二係止部18に第一係止部58が係止されないおそれがある。その結果、衣服本体10の孔部14におけるファン50の方向を特定の位置に固定できないおそれがある。したがって、L1は、円環部56cの軸方向P2における長さに基づいて、第二係止部18に第一係止部58が係止されるように、適切な高さに設定される。
【0036】
第一係止部58の凸形状は、第二係止部18の貫通孔の形状に基づいて、第一係止部58と第二係止部18とが係合できるように、設計される。
【0037】
外側ハウジング60は、扁平状である。外側ハウジング60には雄ネジ筒60aが連なっており、雄ネジ筒60aの外周面に雄ネジが形成されている。また、外側ハウジング60には環状のフランジ60bが軸線P2の径方向外側に広がっている。フランジ60bは薄い平板状である。
【0038】
バッテリ54は、ファン本体52に直接取り付けられており、ファン50に内蔵されている。すなわち、本実施形態に係るファン50は、バッテリ一体型のファンである。バッテリ54は、内側ハウジング56の下側であって、軸線P2の下側に位置している。なお、バッテリ54およびバッテリ54とモータ64との接続方法としては、公知の技術を利用することができるため、詳細な説明は省略する。
【0039】
なお、本実施形態では、バッテリ一体型のファン50について説明したが、ファン本体とバッテリとが分離したファンであっても、ファンに設けられたソケットの位置および空調服に設けられたバッテリ用ポケットの位置に基づいて、ケーブルの取り回しが容易となるように、内側ハウジングのフランジに第一係止部が設けられる。
【0040】
(ファンの取り付け方法)
まず、布地20の裏側20bにおいて、内側ハウジング56の第一係止部58が補強部16の第二係止部18に挿入されるように、孔部14に内側ハウジング56の雌ネジ筒56aが嵌めこまれる。そして、内側ハウジング56の雌ネジ筒56aと、外側ハウジング60の雄ネジ筒60aとが同軸上に位置付けられるように、雌ネジ筒56aに雄ネジ筒60aを挿入させて、螺合させる。内側ハウジング56に対して外側ハウジング60を回転させ、雌ネジ筒56aと雄ネジ筒60aとを回転させることができなくなったところで、孔部14へのファン50の取り付けが完了する。
【0041】
(空調服1の効果)
以上のように、本実施形態に係る空調服1では、ファン50のフランジ56bが第一係止部58を備え、補強部16が第二係止部18を備えている。そのため、第一係止部58と第二係止部18とを係止させるだけで、ファン50を想定した方向に取り付けることができる。
【0042】
本実施形態では、第一係止部58が凸部であり、第二係止部18が貫通孔である。そのため、他の係止手段を採用するよりも第一係止部58および第二係止部18を製造しやすく、経済的な観点からも有利である。
【0043】
ファン本体とバッテリとが分離したファンよりも、バッテリ54を内蔵するバッテリ一体型のファン50の方が、空調服1に対して想定しない方向にファンが取り付けられた場合の不具合が問題となりやすい。具体的には、バッテリ一体型のファン50では、空調服1に想定しない方向に取り付けられた場合、適切な送風ができない場合等が考えられる。しかし、本実施形態のように、バッテリ一体型のファン50であっても、第一係止部58および第二係止部18を設けることにより、ファン50を想定した方向に容易に取り付けることができる。
【0044】
本実施形態では、バッテリ一体型のファン50の第一係止部58がフランジ56bにおけるフランジ56bの上側に設けられ、第二係止部18が補強部16内において上下方向D1における上側に設けられている。そのため、第一係止部58と第二係止部18とを係止させるだけで、ファン50を想定した方向に容易に取り付けることができる。
【0045】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、フランジ56bにおいて、フランジ56bの上側であって、左右方向D4における中央に、第一係止部58が1つ設けられている。しかし、第一係止部58のフランジ56bにおける個数および位置は、上述の実施形態に限定されない。第一係止部58は、フランジ56bの周方向に並ぶように、2個以上設けられてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、ファンを想定通りの向きに取り付けることが容易な空調服が得られる。
【符号の説明】
【0047】
1 空調服
10 衣服本体
12 本体部
14 孔部
16 補強部
18 第二係止部
20 布地
22 縁部
24 縫い付けライン
26 円弧状樹脂板
50 ファン
52 ファン本体
54 バッテリ
56 内側ハウジング
58 第一係止部
60 外側ハウジング
62 羽根
64 モータ
【手続補正書】
【提出日】2023-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行な一対のフランジと、前記一対のフランジの間に設けられた円環部とを備えるファンと、
前記ファンを装着可能である衣服本体と、
前記衣服本体に設けられ、前記円環部を挿入可能な孔部と、
前記孔部の縁部に沿って設けられた補強部と、
を備え、前記補強部が前記一対のフランジに挟持されることにより前記ファンが取り付けられる空調服であって、
前記フランジの一方が、前記フランジの他方に対向する面に第一係止部を備え、
前記補強部が、前記第一係止部に係合する第二係止部(但し、前記第一係止部により開けられた貫通孔を除く。)を備える、
空調服。
【請求項2】
前記第一係止部が、凸部であり、前記第二係止部が、前記凸部を挿入可能な貫通孔である、
請求項1に記載の空調服。
【請求項3】
前記ファンが、バッテリを内蔵するファンである、
請求項1または2に記載の空調服。
【請求項4】
前記第一係止部が、前記フランジの上部に設けられ、
前記第二係止部が、前記補強部の上部に設けられている、
請求項1または2に記載の空調服。
【請求項5】
前記ファンが、内周面に雌ネジが形成された内側ハウジングと、
外周面に雄ネジが形成された外側ハウジングとを備え、
前記孔部および前記内側ハウジングに前記外側ハウジングが挿入され、螺合されることで、前記孔部に取り付けられるファンである、
請求項1または2に記載の空調服。