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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165509
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】車両用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/75 20180101AFI20241121BHJP
【FI】
B60N2/75
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081766
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 浩介
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087BD19
3B087CB19
3B087CE08
3B087DC02
3B087DC03
(57)【要約】
【課題】他のシート又は自身の車体に対する位置が変化しても、様々な物又は体の一部を載せることが可能な支持部を乗員が利用し易い状態にでき、さらに必要に応じて支持部を乗員に煩わしさを感じさせない位置へ移動させられる車両用シートを得る。
【解決手段】支持部28の厚み方向の一方側の面に第1支持面30Aが形成され、支持部の厚み方向の他方側の面に第1支持面とは仕様が異なる第2支持面31Aが形成され、第1アーム23及び第2アーム24が格納位置にあるとき支持部がシートバックの上端より上方又はシートバックより後方に位置する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートクッションに接続されたシートバックと、
前記シートバックにシート左右方向に延びる第1回転軸回りに、前端位置と、前端位置より後方の後端位置と、の間を回転可能に接続された第1アームと、
前記第1アームに接続された第2アームと、
前記第2アームに、シート左右方向に延びる第3回転軸回りに回転可能に支持され、少なくとも一部のシート左右方向の位置が前記シートバックと同一である支持部と、
を備え、
前記支持部の厚み方向の一方側の面に第1支持面が形成され、前記支持部の厚み方向の他方側の面に前記第1支持面とは仕様が異なる第2支持面が形成され、
前記第1アーム及び前記第2アームが所定の格納位置にあるとき、前記支持部が前記シートバックの上端より上方又は前記シートバックより後方に位置する車両用シート。
【請求項2】
前記第2アームが、シート左右方向に延びる第2回転軸回りに回転可能に前記第1アームに接続され、前記第1アームに対して、離間位置と、自身の先端部が前記離間位置よりも前記第1アームに接近する接近位置と、の間で回転可能であり、
前記第1アームが前記前端位置にあり且つ前記第2アームが前記離間位置にあるとき、前記支持部が前記シートバックの前面より前方に位置し、
前記第1アームが前記後端位置にあり且つ前記第2アームが前記接近位置にあるとき、前記支持部が前記シートバックより後方に位置する請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記支持部の一部を、前記車両用シートとは異なる車両構成部品によって支持可能である請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記第1アームが、
前記シートバックに接続されたアーム本体部と、
前記第1アームが前記前端位置にあるときの前記アーム本体部の上面に、第4回転軸回りに回転可能に支持された肘載せ部と、
を備える請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記第1アームが、
前記アーム本体部の上面と前記肘載せ部との間に位置し、前記肘載せ部の回転に連動して前記第4回転軸回りに回転可能な中間回転部材を備える請求項4に記載の車両用シート。
【請求項6】
互いに独立して回転可能な左右一対の前記第1アームと、
左右一対の前記第1アームにそれぞれ回転可能に接続された、左右一対の前記第2アームと、
左右一対の前記第2アームにそれぞれ回転可能に接続された、互いに独立して回転可能な左右一対の前記支持部と、
を備える請求項2に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記支持部の前記第1支持面が前記第2支持面より柔らかい材料によって構成された請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項8】
前記シートバックの上端部に接続されたヘッドレストを備え、
前記第1アームが前記後端位置にあり且つ前記第2アームが前記接近位置にあるとき、前記支持部が前記ヘッドレストの後方に位置する請求項2に記載の車両用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、前席である車両用シートが開示されている。この車両用シートのシートバックの後面には、ディスプレイ装置が回転可能に設けられている。ディスプレイ装置が所定の回転位置にあるとき、ディスプレイ装置の一つの面がテーブル面として利用可能になる。そのため後席の乗員は、このテーブル面に様々な物又は自分の手を載せることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4-212648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、前席の車体に対する位置が変化したり、車両用シートの車体に対する位置が変化したりすると、後席の乗員がテーブル面を利用し難くなるおそれがある。
【0005】
さらに上記特許文献1では、後席の乗員がディスプレイ装置を利用しないときも、ディスプレイ装置が後席の乗員の目の前に位置する。そのため、ディスプレイ装置が後席の乗員に煩わしさを感じさせるおそれがある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、他のシート又は自身の車体に対する位置が変化しても、様々な物又は体の一部を載せることが可能な支持部を乗員が利用し易い状態にでき、さらに必要に応じて支持部を乗員に煩わしさを感じさせない位置へ移動させられる車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、シートクッションに接続されたシートバックと、前記シートバックにシート左右方向に延びる第1回転軸回りに、前端位置と、前端位置より後方の後端位置と、の間を回転可能に接続された第1アームと、前記第1アームに接続された第2アームと、前記第2アームに、シート左右方向に延びる第3回転軸回りに回転可能に支持され、少なくとも一部のシート左右方向の位置が前記シートバックと同一である支持部と、を備え、前記支持部の厚み方向の一方側の面に第1支持面が形成され、前記支持部の厚み方向の他方側の面に前記第1支持面とは仕様が異なる第2支持面が形成され、前記第1アーム及び前記第2アームが所定の格納位置にあるとき、前記支持部が前記シートバックの上端より上方又は前記シートバックより後方に位置する。
【0008】
請求項1に記載の車両用シートの第1アーム、第2アーム及び支持部はシートバックに設けられている。従って、請求項1に記載の車両用シートは、他のシート又は自身の車体に対する位置が変化しても、支持部を乗員が利用し易い状態にできる。
【0009】
支持部が第2アームに第3回転軸回りに回転可能に支持されている。さらに支持部の厚み方向の一方側の面に第1支持面が形成され、支持部の厚み方向の他方側の面に第1支持面とは仕様が異なる第2支持面が形成されている。従って、支持部の第2アームに対する回転位置を変化させることにより、支持部の第1支持面又は第2支持面を選択的に乗員側に向けることが可能になる。従って、請求項1に記載の車両用シートは、乗員による支持部の使い勝手を向上させられる。
【0010】
さらに1アーム及び第2アームが格納位置にあるとき、支持部がシートバックの上端より上方又はシートバックより後方に位置する。そのためこのとき、請求項1に記載の車両用シートは、支持部によって乗員に煩わしさを感じさせるおそれが小さい。
【0011】
前記第2アームが、シート左右方向に延びる第2回転軸回りに回転可能に前記第1アームに接続され、前記第1アームに対して、離間位置と、自身の先端部が前記離間位置よりも前記第1アームに接近する接近位置と、の間で回転可能であり、前記第1アームが前記前端位置にあり且つ前記第2アームが前記離間位置にあるとき、前記支持部が前記シートバックの前面より前方に位置し、前記第1アームが前記後端位置にあり且つ前記第2アームが前記接近位置にあるとき、前記支持部が前記シートバックより後方に位置する。
【0012】
請求項2に記載の車両用シートでは、第1アームが前端位置にあり且つ第2アームが離間位置にあるとき、支持部がシートバックの前面より前方に位置する。そのためこのとき、乗員は、様々な物又は自分の体の一部を支持部に載せることが可能である。さらに第1アームが後端位置にあり且つ第2アームが接近位置にあるとき、支持部がシートバックより後方に位置する。そのためこのとき、請求項2に記載の車両用シートは、支持部によって乗員に煩わしさを感じさせるおそれが小さい。
【0013】
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記支持部の一部を、前記車両用シートとは異なる車両構成部品によって支持可能である。なお、車両構成部品は、支持部の一部を、直接的又は間接的に支持可能である。
【0014】
請求項3に記載の車両用シートでは、支持部が第2アームと車両構成部品によって両持ち状態で支持される。そのため支持部に重量が大きい物を載せることが可能になる。
【0015】
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~3の何れか一項に記載の車両用シートにおいて、前記第1アームが、前記シートバックに接続されたアーム本体部と、前記第1アームが前記前端位置にあるときの前記アーム本体部の上面に、第4回転軸回りに回転可能に支持された肘載せ部と、を備える。
【0016】
請求項4に記載の車両用シートの第2アームは、第1アームに接続されたアーム本体部と、第1アームが前端位置にあり且つ第2アームが離間位置にあるときのアーム本体部の上面に対して第4回転軸回りに回転可能な肘載せ部と、を備える。そのため請求項4に記載の車両用シートの乗員は、例えば自身の肘を、アーム本体部より側方に位置させた肘載せ部に載せられる。
【0017】
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記第1アームが、前記アーム本体部の上面と前記肘載せ部との間に位置し、前記肘載せ部の回転に連動して前記第4回転軸回りに回転可能な中間回転部材を備える。
【0018】
請求項5に記載の車両用シートの第1アームは、アーム本体部の上面と肘載せ部との間に位置し、肘載せ部の回転に連動して第4回転軸回りに回転可能な中間回転部材を備える。そのため請求項5に記載の車両用シートでは、アーム本体部の上面と肘載せ部との間に隙間が生じ難い。そのため、車両用シートとは別の物がアーム本体部の上面と肘載せ部との間に進入するおそれは小さい。
【0019】
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、互いに独立して回転可能な左右一対の前記第1アームと、左右一対の前記第1アームにそれぞれ回転可能に接続された、左右一対の前記第2アームと、左右一対の前記第2アームにそれぞれ回転可能に接続された、互いに独立して回転可能な左右一対の前記支持部と、を備える。
【0020】
請求項6に記載の車両用シートは、左右一対の第1アーム、第2アーム、及び支持部を備える。さらに左右の第1アーム、第2アーム、及び支持部が、互いに独立して動作可能である。従って、請求項6に記載の車両用シートは、乗員による第1アーム、第2アーム、及び支持部の使い勝手を向上させられる。
【0021】
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~6の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記支持部の前記第1支持面が前記第2支持面より柔らかい材料によって構成される。
【0022】
請求項7に記載の車両用シートの支持部の第1支持面が第2支持面より柔らかい材料によって構成されている。従って、請求項7に記載の車両用シートは、乗員による支持部の使い勝手を向上させられる。
【0023】
請求項8に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~7の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記シートバックの上端部に接続されたヘッドレストを備え、前記第1アームが前記後端位置にあり且つ前記第2アームが前記接近位置にあるとき、前記支持部が前記ヘッドレストの後方に位置する。
【0024】
請求項8に記載の車両用シートは、第1アームが後端位置にあり且つ第2アームが接近位置にあるとき、第2アームに設けられた支持部をヘッドレストの後方に位置させる。従って、請求項8記載の車両用シートは、第1アームが後端位置にあり且つ第2アームが接近位置にあるとき、支持部によって乗員に煩わしさを感じさせるおそれが小さい。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明に係る車両用シートは、他のシート又は自身の車体に対する位置が変化しても、様々な物又は体の一部を載せることが可能な支持部を乗員が利用し易い状態にでき、さらに必要に応じて支持部を乗員に煩わしさを感じさせない位置へ移動させられる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の第1実施形態に係る車両用シート及び乗員の側面図である。
図2】第1実施形態に係る車両用シートの前方から見た斜視図である。
図3】第1実施形態に係る車両用シートの後方から見た斜視図である。
図4】第1実施形態に係る車両用シートの回転アームが第二格納位置にあるときの後方から見た斜視図である。
図5】第1実施形態に係る車両用シートの回転アームが第一格納位置にあるときの後方から見た斜視図である。
図6】第1実施形態に係る車両用シートの第1アームの先端部及び第2アームの後端部の斜視図である。
図7】第1実施形態に係る車両用シートの第1アームの模式的な側面図である。
図8】第1実施形態に係る車両用シートの分離状態にあるアーム本体、肘載せ部、及び中間回転部材の模式的な平面図である。
図9】第1実施形態に係る車両用シートの肘載せ部が第1初期位置にあるときの第1アームの模式的な平面図である。
図10】第1実施形態に係る車両用シートの肘載せ部が中間位置にあるときの第1アームの模式的な平面図である。
図11】第1実施形態に係る車両用シートの肘載せ部が第1最大回転位置にあるときの第1アームの模式的な平面図である。
図12】第1実施形態に係る車両用シートの支持部の側面図である。
図13】本発明の第2実施形態に係る車両用シート及び車体の一部の模式的な平面図である。
図14】本発明の第4実施形態に係る車両用シートの後方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図1図12を用いて本発明の第1実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前後方向(シート前後方向)の前方向を示し、矢印UPは車両上下方向(シート上下方向)の上方向を示し、矢印LHは車両左右方向(シート左右方向)の左側を示す。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、シート前後方向の前後、シート左右方向(車両幅方向)の左右、シート上下方向の上下を示す。
【0028】
図1に示されたように車両10の車室の床面12には車両用シート15が設けられている。車両用シート15は、床面12にスライドレール12A及び支持部材12Bを介して固定されたシートクッション16と、シートクッション16の後端部に下端部がリクライニング機構(図示省略)を介して回転可能に接続されたシートバック17と、シートバック17の上端部に設けられたヘッドレスト18を有する。スライドレール12Aは、シートクッション16の床面12に対する前後方向位置を調整可能である。
【0029】
さらに車両用シート15は、回転軸(第1回転軸)20、回転アーム22、回転軸(第3回転軸)27及び支持部28を有する。
【0030】
シートバック17の左側面には、左右方向に延びる回転軸20が固定されている。さらに回転軸20には回転アーム22が回転可能に支持されている。
【0031】
回転アーム22は、第1アーム23、第2アーム24及びヒンジ機構25を有する。
【0032】
第1アーム23の側面形状は略直線形状である。第1アーム23は、アーム本体部23Aと、肘載せ部23Cと、中間回転部材23Dと、を備える。アーム本体部23Aは、例えば、樹脂又は金属によって構成される。アーム本体部23Aの長手方向の一方の端部が回転軸20に回転可能に支持されている。第1アーム23は、図1に示された前端位置と、図5に示された前端位置より後方の後端位置と、の間をシートバック17に対して相対回転可能である。さらに回転軸20と第1アーム23との間には第1ストッパ機構が設けられている。第1ストッパ機構は、第1アーム23が前端位置より前方に回転すること、及び、第1アーム23が後端位置より後方に回転することを規制する。
【0033】
第1アーム23、第2アーム24及び支持部28の自重並びに第1アーム23に掛かる外力の少なくとも一方に起因して、回転軸20には常に回転トルクが発生する。そのため第1アーム23に所定値以上の大きさの外力が及ばない限り、第1アーム23の回転軸20回りの回転位置は変化しない。換言すると、乗員PSが第1アーム23を回転させるために第1アーム23に意図的に外力を付与したときは、第1アーム23のシートバック17に対する回転位置が変化する。
【0034】
図6図11に示されたように、アーム本体部23Aの長手方向の一方の端部近傍の表面には凹部23A1が形成されている。凹部23A1には、肘載せ部23C及び中間回転部材23Dが設けられている。凹部23A1の平面からなる底面には、該底面に直交する回転軸(第4回転軸)23Bが固定されている。肘載せ部23C及び中間回転部材23Dは共に板状部材である。肘載せ部23Cと中間回転部材23Dの平面形状はほぼ同じである。例えば、肘載せ部23Cはアーム本体部23Aと同じ材料によって構成される。中間回転部材23Dには貫通孔23D1が設けられている。貫通孔23D1を回転軸23Bが回転可能に貫通している。中間回転部材23Dの上面には、回転軸23Bと略平行な案内ピン23D2の下端部が固定されている。肘載せ部23Cの下面には貫通孔23C1及び案内溝23C2が形成されている。貫通孔23C1に回転軸23Bの上端部が回転可能に挿入されている。肘載せ部23Cの厚み方向に見たときの案内溝23C2の形状は、貫通孔23C1を中心とする円弧形状である。案内溝23C2には案内ピン23D2の上端部が相対移動可能に挿入されている。
【0035】
肘載せ部23Cが図9に示された第1初期位置に位置するとき、中間回転部材23Dは図6及び図9に示された第2初期位置に位置する。肘載せ部23Cが第1初期位置に位置し且つ中間回転部材23Dが第2初期位置に位置するとき、中間回転部材23Dの上面全体が肘載せ部23Cによって覆われる。回転軸23Bと中間回転部材23Dとの間には第2ストッパ機構(図示省略)が設けられている。この第2ストッパ機構の働きにより、中間回転部材23Dが第2初期位置より反時計方向に回転することが規制されている。さらにこのとき案内ピン23D2が案内溝23C2の右端部に位置する。
【0036】
乗員PSが手PS2によって第1初期位置に位置する肘載せ部23Cを所定角度だけ平面視で時計方向に回転させると、肘載せ部23Cは図10に示された中間位置まで回転する。このとき案内ピン23D2が案内溝23C2の左端部に位置する。
【0037】
乗員PSが手PS2によって中間位置に位置する肘載せ部23Cを所定角度だけ平面視で時計方向に回転させると、肘載せ部23Cは図11に示された第1最大回転位置まで回転する。このとき案内溝23C2の左側の端面が案内ピン23D2を時計方向に回転させるので、中間回転部材23Dは図11に示された第2最大回転位置まで回転する。第2ストッパ機構の働きにより、中間回転部材23Dが第2最大回転位置より時計方向に回転することが規制されている。そのため肘載せ部23Cは第1最大回転位置より時計方向に回転できない。
【0038】
乗員PSが手PS2によって第1最大回転位置に位置する肘載せ部23Cを所定角度だけ平面視で反時計方向に回転させると、肘載せ部23Cは図10に示された中間位置まで回転する。図示は省略されているが、このとき中間回転部材23Dは第2最大回転位置に位置したままとなる。さらにこのとき案内ピン23D2が案内溝23C2の右端部に位置する。
【0039】
乗員PSが手PS2によって中間位置に位置する肘載せ部23Cを所定角度だけ平面視で反時計方向に回転させると、肘載せ部23Cは図9に示された第1初期位置まで回転する。このとき案内溝23C2の右側の端面が案内ピン23D2を反時計方向に回転させるので、中間回転部材23Dは図9に示された第2初期位置まで回転する。
【0040】
このように回転軸23B、貫通孔23C1、23D1、案内溝23C2及び案内ピン23D2の働きによって、中間回転部材23Dは肘載せ部23Cの回転に連動して回転することが可能である。
【0041】
第2アーム24の側面形状は直線形状である。第2アーム24の全長は第1アーム23より短い。第2アーム24の長手方向に直交する断面形状(断面積)は、第1アーム23の長手方向に直交する断面形状(断面積)より小さい。第2アーム24の一方の端部と、第1アーム23の先端部との間にヒンジ機構25(図1参照)が設けられている。ヒンジ機構25は、左右方向に延びる回転軸(第2回転軸)26回りに回転可能に第1アーム23と第2アーム24とを接続する。
【0042】
第2アーム24は図1図3に示された離間位置と、図5に示された離間位置よりも第1アーム23に接近する接近位置と、の間を第1アーム23に対して相対回転可能である。さらに第1アーム23と第2アーム24との間には第3ストッパ機構が設けられている。第3ストッパ機構は、第2アーム24が離間位置よりも第1アーム23に対して前方に回転すること、及び、第2アーム24が第1アーム23に対して接近位置よりも後方に回転することを規制する。
【0043】
図1に示されたように、第1アーム23が前端位置に位置し且つ第2アーム24が離間位置に位置するときの回転アーム22の位置が使用位置である。図5に示されたように、第1アーム23が後端位置に位置し且つ第2アーム24が接近位置に位置するときの回転アーム22の位置が第一格納位置である。また図4に示されたように、第1アーム23が後端位置と前端位置との間の所定位置し且つ第2アーム24が離間位置に位置するときの回転アーム22の位置が第二格納位置である。以下の説明では、第一格納位置と第二格納位置をまとめて格納位置と総称することがある。
【0044】
第2アーム24及び支持部28の自重並びに第2アーム24に掛かる外力の少なくとも一方に起因して、回転軸26には常に回転トルクが発生する。そのため第2アーム24に所定値以上の大きさの外力が及ばない限り、第2アーム24の回転軸26回りの回転位置は変化しない。換言すると、乗員PSが第2アーム24を回転させるために第2アーム24に意図的に外力を付与したときは、第2アーム24の第1アーム23に対する回転位置が変化する。
【0045】
第2アーム24には、左右方向に延びる1本の回転軸27(図1参照)が設けられており、回転軸27に支持部28が回転可能に支持されている。支持部28の左右方向に位置は、シートバック17の一部の左右方向の位置と同一である。回転軸27と支持部28の間にストッパ機構は設けられていない。そのため支持部28は回転軸27回りに自由に回転可能である。
【0046】
図2図5に示されたように、支持部28は平面視略長方形の板状部材である。図12に示されたように支持部28は、互いに固定され且つ互いに仕様が異なる第1板状部30及び第2板状部31を備える。第1板状部30及び第2板状部31は共に、平面視略長方形の板状部材である。第1板状部30と第2板状部31は互いに異なる材料によって構成されている。第1板状部30の表面は、第2板状部31の表面より柔らかい材質によって構成されている。例えば、第1板状部30を板状の弾性材料の表面を柔らかい表皮材によって覆うことにより構成し、第2板状部31を硬質樹脂材料により構成してもよい。そのため、第1板状部30の表面の一部であり図1において支持部28の上面をなす第1支持面30Aは、第2板状部31の表面の一部であり図3において支持部28の上面をなす第2支持面31Aより柔らかい。さらに図12に示されたように、支持部28の中央部を貫通孔32が左右方向に貫通している。回転軸27が貫通孔32に相対回転可能に挿入されている。
【0047】
支持部28の自重及び支持部28に掛かる外力の少なくとも一方に起因して、回転軸27には常に回転トルクが発生する。そのため、支持部28に所定値以上の大きさの外力が及ばない限り、支持部28の回転軸27回りの回転位置は変化しない。換言すると、乗員PSが支持部28を回転させるために支持部28に意図的に外力を付与したときは、支持部28の第2アーム24に対する回転位置が変化する。
【0048】
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0049】
車両用シート15の回転アーム22は、使用位置と、使用位置より後方の格納位置と、の間を回転可能である。図1に示されたように回転アーム22が使用位置にあるとき、回転アーム22の先端部(支持部28)がシートバック17の前面より前方に位置する。そのため回転アーム22が使用位置にあるとき、例えば乗員PSは、図1に示されたように、肘PS1を第1アーム23の肘載せ部23Cに載せ且つ手PS2を支持部28に載せた状態で、手PS2でスマートフォン35を持つことが可能である。このときのスマートフォン35の上下方向の位置(高さ)は、乗員PSのほぼ水平方向を向いている頭部PS3の顎とほぼ同じ高さになる。即ち、乗員PSは水平方向より大幅に下側を向いた状態でスマートフォン35を見ない。そのため乗員PSは、車両の窓ガラス(図示省略)を通して車外の風景を認識しながらスマートフォン35を操作できるので、乗り物酔いを起こし難い。
【0050】
なお乗員PSが車両10の運転者の場合は、車両10がSAE(Society of Automotive Engineers)(アメリカ自動車技術会)が定めるレベル4又は5の運転レベルの運転支援制御を実行しているときに乗員PSは回転アーム22及び支持部28を利用してスマートフォン35を操作することが許容される。一方、乗員PSが運転者ではない場合は、乗員PSは常に回転アーム22及び支持部28を利用してスマートフォン35を操作することが許容される。
【0051】
さらに回転アーム22はシートバック17に設けられている。そのため、車両用シート15の直前に位置する別の車両用シート40(図1の仮想線参照)の床面12に対する前後方向位置が変化したり、スライドレール装置12Aの働きにより車両用シート15の床面12に対する前後方向位置が変化したりしても、シートバック17と回転アーム22の相対位置は変化しない。そのため車両用シート15は、このような変化が生じた場合においても、乗員PSにとっての支持部28の使い易さを変わらないようにできる。
【0052】
さらに第1アーム23は、例えば図2及び図3に示された前端位置と後端位置との間の回転位置に保持されることが可能である。さらに第2アーム24は、離間位置と接近位置との間の回転位置に保持されることが可能である。このように回転アーム22の回転位置を変更すると、支持部28の高さ及び支持部28と頭部PS3(眼球)との距離が変化する。そのため車両用シート15は、回転アーム22の回転位置を変化させることにより、乗員PSの体格の大きさ、及び、シートバック17のシートクッション16に対するリクライニング角度の大きさに拘わらず、支持部28の高さ及び支持部28と頭部PS3(眼球)との距離を乗員PSにとって適切な大きさに設定できる。
【0053】
さらに乗員PSは、自身の肘PS1を第1アーム23の肘載せ部23Cに載せ且つ手PS2を支持部28に載せることが可能である。即ち、肘PS1と手PS2が第1アーム23と支持部28の2か所(2点)によって支持された状態で、乗員PSはスマートフォン35を操作できる。さらに乗員PSは、肘載せ部23Cの回転位置を調整した上で、肘載せ部23Cに肘PS1を載せられる。そのため車両用シート15は、スマートフォン35を操作している乗員PSの腕の負担を軽減でき、且つ、スマートフォン35が支持部28に対して不意に移動することを防止できる。
【0054】
さらに第1アーム23が、アーム本体部23Aと肘載せ部23Cとの間に位置する中間回転部材23Dを備える。そのため肘載せ部23Cが何れの回転位置にある場合も、第1アーム23が中間回転部材23Dを備えない場合と比べて、アーム本体部23Aの凹部23A1の底面と肘載せ部23Cとの間に隙間が生じ難い。そのため、車両用シート15とは別の物が凹部23A1の底面と肘載せ部23Cとの間に進入するおそれは小さい。
【0055】
さらに支持部28が回転アーム22に対して回転軸27回りに回転可能である。そのため支持部28の第2アーム24に対する回転角度を変えることにより、頭部PS3に対する支持部28の相対角度が変化する。そのため乗員PSは、目でスマートフォン35を視認し易く且つ手PS2でスマートフォン35を操作し易くなるように、支持部28の回転アーム22に対する角度を調整可能である。
【0056】
さらに支持部28の第1板状部30の表面は、第2板状部31の表面より柔らかい材質によって構成されている。そのため、支持部28の回転軸27に対する回転位置を調整することにより、第1板状部30の第1支持面30Aを乗員PSの頭部PS3側に向けたり、第2板状部31の第2支持面31Aを頭部PS3側に向けたりすることが可能である。そのため乗員PSは、例えば、硬い第2板状部31にスマートフォン35を載せながらスマートフォン35を手PS2で操作可能である。また乗員PSは、手PS2でスマートフォン35を把持しながら、手PS2を柔らかい第1支持面30Aに載せることが可能である。このように車両用シート15は、支持部28が第2アーム24に対して固定されていたり、支持部28全体が同じ材料により構成されていたりする場合と比べて、乗員PSによる支持部28の使い勝手を向上させられる。
【0057】
回転アーム45が第一格納位置にあるとき、図5に示されたように支持部28及び第2アーム24がヘッドレスト18の直後に位置する。また回転アーム22が第二格納位置にあるとき、図4に示されたように支持部28がシートバック17の上端及びヘッドレスト18の上方に位置する。そのため車両用シート15は、回転アーム22が格納位置にあるときに、支持部28及び第2アーム24によって乗員PSに煩わしさを感じさせるおそれが小さい。
【0058】
続いて、図13を用いて本発明の第2実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付すにとどめて、その詳細な説明は省略する。
【0059】
第2実施形態の車体の床面12には左右一対の車両用シート15がスライドレール装置12A及び支持部材12B(図13では図示省略)を介して設けられている。左側の車両用シート15の回転アーム22の第2アーム24に設けられた支持部28Aの基本構造は支持部28と同じである。但し、支持部28Aの左右寸法は支持部28より大きい。さらに床面12には左右の車両用シート15の間に位置するコンソール(車両構成部品)45が設けられている。右側の車両用シート15の回転アーム22の第2アーム24に設けられた支持部28Bの基本構造は支持部28と同じである。但し、支持部28Bの左右寸法は支持部28より大きい。さらに車体の右側部には右側の車両ドアが設けられている。この右側の車両ドアの内面には樹脂製のドアトリム47が設けられている。さらにドアトリム47は肘載せ部(車両構成部品)48を有する。
【0060】
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0061】
図13では、左右の車両用シート15の回転アーム22は使用位置にある。さらに左側の車両用シート15の支持部28Aの右端部がコンソール45の上面に載せられている。さらに右側の車両用シート15の支持部28Bの右端部がドアトリム47の肘載せ部48の上面に載せられている。即ち、支持部28Aは回転アーム22とコンソール45によって両持ち状態で支持されており、支持部28Bは回転アーム22と肘載せ部48によって両持ち状態で支持されている。そのため、このような態様で左右の車両用シート15の回転アーム22及び支持部28A、28Bが使用される場合は、支持部28A、28Bに重量が大きい物を載せることが可能になる。
【0062】
なお、回転アーム22が使用位置とは異なる回転位置にあるときに支持部28Aがコンソール45の上面に載るように、左側の車両用シート15が設計されてもよい。また、回転アーム22が使用位置とは異なる回転位置にあるときに支持部28Bが肘載せ部48の上面に載るように、右側の車両用シート15が設計されてもよい。
【0063】
続いて、本発明の第3実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付すにとどめて、その詳細な説明は省略する。
【0064】
図1に仮想線で示されたように、アーム本体部23Aの下面には直線的に延びる支柱部材50の一方の端部が、左右方向に延びる回転軸まわりに回転可能に接続されている。支柱部材50はアーム本体部23Aに対して、図1に示された使用時位置と、アーム本体部23Aの下面に沿う折り畳み位置(図1の一点鎖線参照)と、の間を回転可能である。
【0065】
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0066】
第3実施形態では車両用シート15の第1アーム23が前端位置にあり且つ支柱部材50が使用時位置にあるとき、支柱部材50の先端部(下端部)が床面12に設けられた支持部(車両構成部品)12Cによって支持され、支柱部材50が上下方向と平行になる。そのため第1アーム23が前端位置にあり且つ支柱部材50が使用時位置にあるときは、第1アーム23に対して下向きの大きな力が掛かっても第1アーム23は前端位置に保持され易い。
【0067】
なお、第1アーム23が前端位置とは異なる回転位置にあり且つ支柱部材50が使用時位置にあるときに、支柱部材50の先端部が支持部12Cによって支持されるように、車両用シート15が設計されてもよい。
【0068】
続いて、図14を用いて本発明の第4実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付すにとどめて、その詳細な説明は省略する。
【0069】
第2実施形態の車両用シート15Aは、シートバック17の左右両側面に固定された左右一対の回転軸20(図14では図示省略)と、各回転軸20に回転可能に接続された左右一対の回転アーム22と、左右の第2アーム24に回転可能に支持された左右一対の支持部28と、を備える。
【0070】
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0071】
左右の第1アーム23はシートバック17に対して互いに独立して回転可能である。さらに左右の第2アーム24は第1アーム23に対して互いに独立して回転可能である。さらに左右の支持部28は第2アーム24に対して互いに独立して回転可能である。そのため乗員PSは、左右の回転アーム22及び支持部28を互いに異なる位置に位置させながら、左右の回転アーム22及び支持部28を利用可能である。
【0072】
例えば図14に示されたように、左右の回転アーム22を同じ回転位置に位置させ且つ左右の支持部28の対応する第2アーム24に対する相対回転位置を同じ位置に位置させられる。この場合、左側の支持部28の右側縁部と右側の支持部28の左側縁部が微小隙間を形成しながら対向する。さらにこの場合、左右の支持部28の第1板状部30の第1支持面30A同士が連続し、且つ、左右の支持部28の第2板状部31の第2支持面31A同士が連続する。例えば図14に示されたように第1板状部30が上面を向く場合は、乗員PS(図14では図示省略)は左腕の肘PS1を左側の第1アーム23の肘載せ部23Cに載せながら左腕の手PS2を左側の第1支持面30Aに載せ且つ右腕の肘PS1を右側の第1アーム23の肘載せ部23Cに載せながら右腕の手PS2を右側の第1支持面30Aに載せ、この状態で左右の手PS2でタブレット型コンピュータ(図示省略)を把持及び操作できる。そのため車両用シート15Aは、タブレット型コンピュータを操作している乗員PSの腕の負担を軽減でき、且つ、タブレット型コンピュータが支持部28に対して不意に移動することを防止できる。
【0073】
また図14に示された状態にある左右の支持部28にノートパソコン(図示省略)を載せることが可能である。この場合に乗員PSは、例えば左腕の肘PS1を左側の第1アーム23の肘載せ部23Cに載せ且つ右腕の肘PS1を右側の第1アーム23の肘載せ部23Cに載せながら左右の手PS2を用いてノートパソコンを操作可能である。
【0074】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は第1及び第2実施形態に限定されるものではない。
【0075】
例えば、第1~第3実施形態の車両用シート15のシートバック17の右側面に回転軸20を設けて、この回転軸20に回転アーム22を設けてもよい。
【0076】
第4実施形態の車両用シート15Aが、左右の支持部28同士の相対回転を規制すること及び相対回転の規制を解除することが可能な機構を具備してもよい。
【0077】
第2実施形態の車両用シート15が、支持部28Aとコンソール45を固定状態と固定解除状態とに切替可能なロック手段を備えてもよい。また第2実施形態の車両用シート15が、支持部28Bと肘載せ部48を固定状態と固定解除状態とに切替可能なロック手段を備えてもよい。また第3実施形態の車両用シート15が、支柱部材50と支持部12Cを固定状態と固定解除状態とに切替可能なロック手段を備えてもよい。
【0078】
各実施形態において第1アーム23と第2アーム24とが相対回転不能に接続されてもよい。換言すると、第1アーム23と第2アーム24が互いに固定されてもよい。さらに第1アーム23に相当する部位と第2アーム24に相当する部位とを一体成形してもよい。このように第1アーム23(に相当する部位)と第2アーム24(に相当する部位)とが相対回転不能な場合も、第1アーム23及び第2アーム24が所定の格納位置にあるとき、支持部がシートバック17の上端より上方又はシートバック17より後方に位置する。
【符号の説明】
【0079】
12C 支持部(車両構成部品)
15 15A 車両用シート
16 シートクッション
17 シートバック
18 ヘッドレスト
20 回転軸(第1回転軸)
23 第1アーム
23A アーム本体部
23B 回転軸(第4回転軸)
23C 肘載せ部
23D 中間回転部材
24 第2アーム
26 回転軸(第2回転軸)
27 回転軸(第3回転軸)
28 28A 28B 支持部
30A 第1支持面
31A 第2支持面
45 コンソール(車両構成部品)
48 肘載せ部(車両構成部品)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14