(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165574
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】カーエアコン用の添加剤供給装置
(51)【国際特許分類】
F25B 45/00 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
F25B45/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081866
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】591084816
【氏名又は名称】日本サン石油株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】松尾 亨
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 良典
(72)【発明者】
【氏名】吉野 登
(57)【要約】
【課題】カートリッジとサービスポートとを連結するホース部内の空気が循環路に混入することを簡易に防止できるカーエアコン用の添加剤供給装置を提供する。
【解決手段】カーエアコンに添加剤を注入するためのカーエアコン用の添加剤供給装置であって、冷媒供給手段と、カートリッジと、第1接続体と、第2接続体と、を備え、第2接続体は、ホース部と、カプラと、排出部と、逆止弁と、を有し、逆止弁は、サービスポート側からカートリッジ側に冷媒が供給されることを規制するように閉作動する一方で、冷媒供給手段からサービスポート側から受ける圧力よりも大きい圧力で冷媒が供給された場合には、カートリッジに収容された添加剤を、サービスポートを介して、前記循環路に供給するように開作動する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーエアコンに添加剤を注入するためのカーエアコン用の添加剤供給装置であって、
前記カーエアコンの冷媒が循環する循環路に配置されたサービスポートを介して、前記循環路に冷媒を供給する冷媒供給手段と、
液体状の添加剤が収容された筒状のカートリッジと、
一端側が前記カートリッジの基端側に接続され、他端側が前記冷媒供給手段に接続される第1接続体と、
一端側が前記カートリッジの先端側に接続され、他端側が前記サービスポートに接続される第2接続体と、を備え、
前記第2接続体は、ホース部と、前記ホース部の前記サービスポート側の端部に設けたカプラと、前記ホース部の前記カートリッジ側の端部に設けた排出部と、前記排出部と前記カートリッジの間に配置される逆止弁と、を有し、
前記逆止弁は、冷媒及び添加剤が前記サービスポート側から前記カートリッジ側に供給されることを規制するように閉作動する一方で、前記冷媒供給手段から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には開作動し、冷媒及び添加剤を、前記サービスポートを介して、前記循環路に供給する、
カーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項2】
前記ホース部を透明にした、
請求項1に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項3】
前記排出部を、前記ホース部と、前記逆止弁と、の間を接続するT字管に設け、
前記排出部を開閉する開閉部を設けた、
請求項1に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項4】
前記カプラに、開状態及び閉状態を切り替える操作部が設けられた、
請求項1に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項5】
前記カートリッジは、両端側が開放形成された筒状に形成された、
請求項1に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項6】
前記冷媒供給手段をサービス缶とした、
請求項1~5の何れか1項に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項7】
前記冷媒供給手段を冷媒回収・充填装置とした、
請求項1~5の何れか1項に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
【請求項8】
カーエアコンの冷媒が循環する循環路に配置されたサービスポートを介して、前記循環路に冷媒を供給する冷媒供給手段と、液体状の添加剤が収容された筒状のカートリッジと、一端側を前記カートリッジの基端側に接続可能にし、他端側が前記冷媒供給手段に接続される第1接続体と、一端側を前記カートリッジの先端側に接続可能にし、他端側が前記サービスポートに接続される第2接続体と、を備え、前記第2接続体は、ホース部と、前記ホース部の前記サービスポート側の端部に設けたカプラと、前記ホース部の前記カートリッジ側の端部に設けた排出部と、前記排出部と前記カートリッジの間に配置される逆止弁と、を有し、前記逆止弁は、冷媒及び添加剤が前記サービスポート側から前記カートリッジ側に供給されることを規制するように閉作動する一方で、前記冷媒供給手段から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には開作動し、冷媒及び添加剤を、前記サービスポートを介して、前記循環路に供給する、カーエアコン用の添加剤供給装置のカートリッジにおいて、
前記カートリッジは、両端が開放された筒状に形成され、前記第1接続体及び前記第2接続体に対して着脱自在であるとともに、先端開口部が先端キャップにより封止可能であり、後端開口部が後端キャップにより封止可能である、
カーエアコン用の添加剤供給装置のカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーエアコン用の添加剤供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーエアコンに潤滑用オイルを補充する方法として、冷媒及び冷凍機油が入ったカーエアコン専用のオイル缶を、カーエアコンの低圧側のサービスポートに接続し、冷媒及び冷凍機油を、カーエアコンの循環路内に直接補充する方法が従来公知である。
【0003】
また、特許文献1には、カーエアコンのような加圧型の冷凍サイクル内部に液体材料を注入する注入器として、使い捨ての型のカプセルに液体材料を封入し、前記カプセルの出口を運転中の冷凍サイクルに連結し、外部から入手し得る高圧のシステムキャリヤー流体源を前記カプセルの入口に接続し、前記液体材料及び前記高圧のシステムキャリヤー流体を含む高圧の混合物を、前記運転中の加圧型の冷凍サイクル内部に注入する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、前記液体材料が封入される前記カプセルと、前記システムキャリヤー流体を高圧で流すシステムキャリヤー流体源と、を分けることで汎用性を高めることを目的としている。しかし、前記カプセルと前記冷凍サイクルとの間を接続する充填ホースアセンブリー内の空気のパージ作業に手間が掛かるものであり、充填ホースアセンブリー内の空気が冷凍サイクル内に混入し易いという問題点がある。また、カプセルの構造が複雑で製造コストが高いという問題点もある。
【0006】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、カートリッジと冷媒供給手段とを直列方向に接続し、カートリッジに収容された添加剤と、冷媒供給手段から供給される冷媒と、の混合物をサービスポートに供給するカーエアコン用の添加剤供給装置において、カートリッジとサービスポートとを連結するホース部内の空気が循環路に混入することを簡易な操作で確実に防止するカーエアコン用の添加剤供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
[1] カーエアコンに添加剤を注入するためのカーエアコン用の添加剤供給装置であって、
前記カーエアコンの冷媒が循環する循環路に配置されたサービスポートを介して、前記循環路に冷媒を供給する冷媒供給手段と、
液体状の添加剤が収容された筒状のカートリッジと、
一端側が前記カートリッジの基端側に接続され、他端側が前記冷媒供給手段に接続される第1接続体と、
一端側が前記カートリッジの先端側に接続され、他端側が前記サービスポートに接続される第2接続体と、を備え、
前記第2接続体は、ホース部と、前記ホース部の前記サービスポート側の端部に設けたカプラと、前記ホース部の前記カートリッジ側の端部に設けた排出部と、前記排出部と前記カートリッジの間に配置される逆止弁と、を有し、
前記逆止弁は、冷媒及び添加剤が前記サービスポート側から前記カートリッジ側に供給されることを規制するように閉作動する一方で、前記冷媒供給手段から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には開作動し、冷媒及び添加剤を、前記サービスポートを介して、前記循環路に供給する、
カーエアコン用の添加剤供給装置。
[2] 前記ホース部を透明にした、
[1]に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
[3] 前記排出部を、前記ホース部と、前記逆止弁と、の間を接続するT字管に設け、
前記排出部を開閉する開閉部を設けた、
[1]に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
[4] 前記カプラに、開状態及び閉状態を切り替える操作部が設けられた、
[1]に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
[5] 前記カートリッジは、両端側が開放形成された筒状に形成された、
[1]に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
[6] 前記冷媒供給手段をサービス缶とした、
[1]~[5]の何れか1つに記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
[7] 前記冷媒供給手段を冷媒回収・充填装置とした、
[1]~[5]の何れか1つに記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
[8] カーエアコンの冷媒が循環する循環路に配置されたサービスポートを介して、前記循環路に冷媒を供給する冷媒供給手段と、液体状の添加剤が収容された筒状のカートリッジと、一端側を前記カートリッジの基端側に接続可能にし、他端側が前記冷媒供給手段に接続される第1接続体と、一端側を前記カートリッジの先端側に接続可能にし、他端側が前記サービスポートに接続される第2接続体と、を備え、前記第2接続体は、ホース部と、前記ホース部の前記サービスポート側の端部に設けたカプラと、前記ホース部の前記カートリッジ側の端部に設けた排出部と、前記排出部と前記カートリッジの間に配置される逆止弁と、を有し、前記逆止弁は、冷媒及び添加剤が前記サービスポート側から前記カートリッジ側に供給されることを規制するように閉作動する一方で、前記冷媒供給手段から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には開作動し、冷媒及び添加剤を、前記サービスポートを介して、前記循環路に供給する、カーエアコン用の添加剤供給装置のカートリッジにおいて、
前記カートリッジは、両端が開放された筒状に形成され、前記第1接続体及び前記第2接続体に対して着脱自在であるとともに、先端開口部が先端キャップにより封止可能であり、後端開口部が後端キャップにより封止可能である、
カーエアコン用の添加剤供給装置のカートリッジ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カートリッジと冷媒供給手段とを直列方向に接続し、カートリッジに収容された添加剤と、冷媒供給手段から供給される冷媒と、の混合物をサービスポートに供給するカーエアコン用の添加剤供給装置において、カートリッジとサービスポートとを連結するホース部内の空気が循環路に混入することを簡易な操作で確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、カーエアコンの構成を示した概略図である。
【
図2】
図2は、本発明を適用した添加剤供給装置の全体を示した分解図である。
【
図3】
図3(A)~
図3(C)は、キャップを閉じたカートリッジと、キャップを外したカートリッジと、カートリッジの部分断面図を示した側面図である。
【
図4】
図4は、添加剤供給装置100を用いたカーエアコンへの添加剤の供給方法を示したフロー図である。
【
図5】
図5は、添加剤供給装置の使用例を示したモデル図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明を適用したカーエアコン用の添加剤供給装置の構成を説明する。なお、各図は、本発明の説明のために作成されたものであり、本発明の実施形態は、図示の内容に限らない。
【0011】
まず、本発明を適用したカーエアコン用の添加剤供給装置の全体像を把握するために、
図1に基づいてカーエアコン用の添加剤が供給されるカーエアコンについて説明する。
図1は、カーエアコンの構成を示した概略図である。
【0012】
カーエアコン1は、コンプレッサー2と、コンデンサー3と、レシーバドライヤー4と、膨張弁5と、エバポレーター6と、を有する。カーエアコン1を構成する各部材は、アルミパイプ、銅パイプ、ゴムホース等で接続されることにより、循環路9が形成される。循環路9には、熱を移動させるための冷媒と、冷媒の働きを補助する潤滑油と、が封入されている。この構成は、
図1を参照するとよい。
【0013】
カーエアコン1による循環路9内の冷媒の作用について説明する。低温・低圧の気体状の冷媒をコンプレッサー2で圧縮して、高温・高圧の気体とし、コンデンサー3で冷却することにより、高温・高圧の液体とする。次に、レシーバドライヤー4で水分等が取り除かれ、膨張弁5によって急激に膨張することにより低温・低圧の霧状になる。霧状の冷媒は、エバポレーター6に移動し、エバポレーター6の周辺の空気から熱を吸収して蒸発する。蒸発した冷媒は、低温・低圧の気体となって、再びコンプレッサー2に吸収される。エバポレーター6での熱交換によって車内の空気から熱を吸収して車内を冷房する。
【0014】
カーエアコン1には、循環路9に接続するための高圧側サービスポート7と、低圧側サービスポート8が設けられている。高圧側サービスポート7は、レシーバドライヤー4と膨張弁5との間に設けられている。低圧側サービスポート8は、エバポレーター6とコンプレッサー2との間に設けられている。この構成は、
図1を参照するとよい。
なお、一般的には、高圧側サービスポート7では、約1~1.6MPa程度の圧力がかかり、低圧側サービスポート8では、約0.15~0.3MPa程度の圧力がかかる。
【0015】
次に、
図2~
図3に基づいて、本実施形態に係るカーエアコン用の添加剤供給装置の構成について説明する。
図2は、本発明を適用した添加剤供給装置の全体を示した分解図であり、
図3(A)~
図3(C)は、キャップを閉じたカートリッジと、キャップを外したカートリッジと、カートリッジの部分断面図を示した側面図である。
【0016】
(全体構成)
添加剤供給装置100は、第1接続体10と、第2接続体20と、カートリッジ40と、冷媒供給手段50と、有する。
第1接続体10は、カートリッジ40の一端側と、冷媒供給手段50と、の間を接続する。第2接続体20は、カートリッジ40の他端側と、循環路9の低圧側サービスポート8(以下、単にサービスポートと称する。)と、の間を接続する。カートリッジ40には、カーエアコンの性能を向上させるオイル等からなる液体状の添加剤が収容される。図示する例では、冷媒供給手段50として、補充用の冷媒が収容された冷媒容器(以下、サービス缶と称する)を用いた。
すなわち、添加剤供給装置100は、サービス缶50、第1接続体10、カートリッジ40、第2接続体20の順番で直列状に連結される。この構成は、
図2を参照するとよい。
【0017】
以下の実施形態では、サービスポート8とサービス缶50との間を接続する添加剤供給装置100について、サービスポート8側を先端側又は下流側と称し、サービス缶50側を基端側又は上流側と称する。
【0018】
第1接続体10は、第1ホース部11と、第1上流側連結部12と、第1下流側連結部13と、を有する。
第1ホース部11は、透明部材によって成形された耐圧チューブである。
第1上流側連結部12は、第1ホース部11の基端側に配置され、サービス缶50の吐出口51が締結される連結具である。
第1下流側連結部13は、第1ホース部11の先端側に配置され、カートリッジ40の基端側が締結される連結具である。第1下流側連結部13は、キャップ(袋ナット)状の連結具であり、カートリッジ40の基端側を密封した状態で連結する。
【0019】
第2接続体20は、第2ホース部21と、逆止弁22と、排出管23と、第2上流側連結部24と、第2下流側連結部25と、を有する。
第2ホース部21は、透明な部材によって成形された耐圧チューブである。本実施形態では、第2ホース部21は、第1ホース部11よりも長く形成されている。第2ホース部21の先端側には、第2下流側連結部25が設けられる。第2ホース部21の基端側には、排出管23が設けられる。排出管23の基端側には、逆止弁22が設けられている。この構成は、
図2を参照するとよい。
【0020】
逆止弁22は、冷媒が上流側へ逆流することを防止する開閉弁(いわゆるチェックバルブ)である。逆止弁22は、逆止弁22の上流側に冷媒が流れないように閉作動する一方で、上流側から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には、上流側から供給された冷媒を逆止弁22の下流側に流すように開作動する。
具体的に説明すると、逆止弁22は、サービスポート8から排出される冷媒が逆止弁22の上流側であるカートリッジ40側に流れることを防止する。その一方で、サービス缶50によって、サービスポート8から排出される冷媒の圧力よりも大きい圧力で冷媒が供給された場合には、逆止弁22が開作動し、下流側に冷媒を供給する。
本実施形態では、逆止弁22は、上流側であるサービス缶50から冷媒の飽和圧力で冷媒が供給された場合に開作動する。
逆止弁22は、上記機能を発揮する構成であればどのような構成のものであってもよい。また、同様の機能を発揮するものであれば、逆止弁22の種類は問わず、チェックバルブにも限られない。
【0021】
なお、逆止弁22の基端側には、第2上流側連結部24が設けられ、カートリッジ40の先端側が挿通されるようにして締結される。この構成は、
図2を参照するとよい。
【0022】
排出管23は、第2ホース部21の基端側と、逆止弁22と、の間に配置されるT字型の配管である。排出管23は、第2ホース部21の基端側と、逆止弁22と、の間を接続する管状の接続部23aと、接続部23aから枝分かれして外気と接続する排出部23bと、を有する。
排出部23bは、自由端側が開放された筒状に形成され、その端部を開閉する開閉具であるキャップ23cを有する。この構成は、
図2を参照するとよい。
なお、排出部23bの端部を開閉する開閉具は、第2ホース部21内の空気をパージできる構成であればよく、キャップ23cに限られない。例えば、開閉部をプッシュ式のボタン操作式としてもよい。
【0023】
第2下流側連結部25は、第2ホース部21の先端側に配置され、カーエアコン1のサービスポート8にワンタッチで接続可能なカプラである。第2下流側連結部25は、サービスポート8と、第2ホース部21と、の間を開閉する不図示の開閉弁と、開閉弁を操作する開閉操作部26と、を有する。図示する例では、開閉操作部26は、カプラ25に一体的に設けられたダイヤル操作具である。この構成は、
図2を参照するとよい。
なお、開閉操作部26は、ダイヤル操作具には限られず、レバー操作具であってもよい。また、カプラ25には開閉操作部26がなくてもよい。
【0024】
カートリッジ40は、樹脂成形された容器であって、収容部41と、基端側接続部42と、先端側接続部43と、を有する。
収容部41は、基端側に形成された基端開口部41aと、先端側に形成された先端開口部41bと、により、両端が開放された筒状に形成されている。また、収容部41の先端側は、段部を介して軸心を変えずに径が小さくなるように形成されている。このため、先端開口部41bは、基端開口部41aよりも径が小さい。この構成は、
図3(C)を参照するとよい。
基端側接続部42は、収容部41の基端側の外面に形成されたネジ部である。基端側接続部42には、キャップ状の第1下流側連結部13、又は、基端キャップ44が、締結される。
先端側接続部43は、収容部41の先端側の外面に形成されたネジ部である。先端側接続部43には、逆止弁22の第2上流側連結部24、又は、先端キャップ45が、締結される。
【0025】
カートリッジ40は、基端側接続部42に基端キャップ44を締結し、先端側接続部43に先端キャップ45を締結することにより、収容部41にカーエアコン1に注入する添加剤のみを収容できる。これにより、添加剤をコンパクトに保管できる他、添加剤の持ち運びも容易になる。この構成は、
図3(A)~
図3(C)を参照するとよい。
また、カートリッジ40は、基端側接続部42に、基端キャップ44に代えて第1下流側連結部13に接続し、先端側接続部43に、先端キャップ45に代えて第2上流側連結部24に接続することにより、第1接続体10及び第2接続体20に接続される。この構成は、
図2を参照するとよい。
【0026】
サービス缶50は、カーエアコン1に補充する冷媒が貯蔵される小型の容器である。サービス缶50の頂部には、通常、吐出口51と、ハンドル52と、が取付けられている。
吐出口51には、第1接続体10の第1上流側連結部12が締結される。
ハンドル52が操作されると、ハンドル52先端の不図示の貫通部がサービス缶50の頂部に対して進退する方向に移動する。すなわち、サービス缶50は、ハンドル52が所定方向に廻されると、貫通部がサービス缶の頂部に孔を空けて容器の内部と外部とを導通する。これにより、サービス缶50に収容された冷媒を吐出口51から供給できる。
サービス缶50は所定以上の圧力で冷媒が供給可能なものであればよく、上記構成には限られない。言い換えると、サービス缶50は、供給される冷媒の圧力によって、第1接続体10とカートリッジ40を介して接続される逆止弁22を開作動できるものであればよい。
【0027】
(供給方法)
次に、
図1~
図4に基づき、添加剤の供給方法について具体的に説明する。
図4は、添加剤供給装置100を用いたカーエアコンへの添加剤の供給方法を示したフロー図である。
図4に示した、添加剤供給装置100によるカーエアコン1への添加剤の補充方法は、確認工程S101と、準備工程S102と、接続工程S103と、供給工程S104と、分離工程S105と、を有する。
【0028】
確認工程S101は、カーエアコンに適用された冷媒の種類を確認し、適した第1接続体10と、第2接続体20と、カートリッジ40と、サービス缶50と、を準備する。
【0029】
準備工程S102は、第2接続体20をカーエアコン1側に接続する。
具体的に説明すると、まず、カーエアコン1が稼働していないことと、開閉操作具26によりカプラ25の開閉弁が閉じていることを確認し、第2接続体20のカプラ25を、カーエアコン1のサービスポート8に接続する。
【0030】
次に、第2接続体20内の空気を吐き出して冷媒で満たすことにより、循環路9内に空気が入らないようにする。
具体的に説明すると、まず、開閉操作部26を操作することにより、カプラ25に設けた開閉弁を開操作する。これにより、第2接続体20とサービスポート8との間が導通する。
次に、第2接続体20の排出部23bに設けたキャップ23cを一時的に緩める、又は取り外すことにより、サービスポート8から第2接続体20(第2ホース部21)に流入する冷媒を外気中に噴出させ、ある程度冷媒を出したらキャップ23cを取付けて排出部23bを閉じる。これにより、第2接続体20の中に入っている空気をパージして、第2接続体20の中を冷媒で満たすことができる。また、第2接続体20の中を冷媒で満たした後は、開閉操作具26を操作してカプラ25の開閉弁を閉操作する。
なお、排出部23bがプッシュボタン式の場合には、プッシュボタンを数回押し操作することにより、第2接続体20の中に入っている空気をパージする。
【0031】
接続工程S103は、第1接続体10にカートリッジ40及びサービス缶50を接続し、第2接続体20に、カートリッジ40と接続する。
具体的に説明すると、まず、サービス缶50の吐出口51と、第1接続体10の第1上流側連結部12と、を締結する。すなわち、サービス缶50と第1接続体10とを連結する。この構成は、
図2のAを参照するとよい。
次に、基端側接続部42を上に向けた状態で、カートリッジ40から基端キャップ44を取り外し、該状態でカートリッジ40の基端側接続部42に、第1接続体10の第1下流側連結部13を締結する。すなわち、第1接続体10とカートリッジ40とを連結する。この構成は、
図2のBを参照するとよい。
なお、サービス缶50から冷媒を供給しながらカートリッジ40と第1接続体10とを接続することにより、第1接続体10の中の空気をパージすることができる。
次に、先端側接続部43を上に向けた状態で、カートリッジ40から先端キャップ45を取り外し、該状態でカートリッジ40の先端側接続部43に、第2接続体20の逆止弁22に設けた第2上流側連結部24を締結する。すなわち、カートリッジ40と第2接続体20とを連結する。この構成は、
図2のCを参照するとよい。
なお、カートリッジ40と第1接続体10の連結(
図2のB)と、カートリッジ40と第2接続体20との連結(
図2のC)と、は順番を逆にしてもよい。
【0032】
上記の接続工程S103によれば、カートリッジ40に収容された添加剤を溢すことなく添加剤供給装置100に取付けることができる。このとき、逆止弁22は、上流側から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合に開動作するものであるから、カートリッジ40に収容された添加剤は、カートリッジ40の下流は逆止弁22で堰き止められ、カートリッジ40の上流側はサービス缶50によって堰き止められる。このため、添加剤は、第1接続体10(第1ホース部11)内に封入されている。
【0033】
供給工程S104は、サービス缶50に収容された冷媒と、カートリッジ40に収容された添加剤と、をサービスポート8からカーエアコン1に供給する。
具体的に説明すると、まず、カーエアコン1の冷房を最大駆動で作動させる。次に、サービス缶50から所定以上の圧力で冷媒が供給されるように、サービス缶50のハンドル52を操作するとともに、開閉操作具26を操作してカプラ25の開閉弁を開操作する。これにより、サービス缶50から供給される冷媒によって逆止弁22が開作動し、冷媒と、カートリッジ40に収容されていた液体状の添加物と、がサービスポート8からカーエアコン1の循環路9内に供給される。
なお、カーエアコン1を稼働させるタイミングは上記には限られないが、少なくとも、添加剤供給装置100をカーエアコン1に接続した後、具体的には、第2接続体20をサービスポート8への接続した後にする。これにより、接続工程S103において、第2接続体20にカートリッジ40を接続し、カートリッジ40に第1接続体10を接続した際に、第2ホース部21内の圧力が不足してカートリッジ40内の添加剤が第2ホース部21に押し出されることを防止できる。
【0034】
透明な第1ホース部11により、液体状の添加剤が全てカーエアコン1に供給されたことを目視で確認した後は、ハンドル52を操作してサービス缶50からの冷媒の供給を停止する。その後、開閉操作具26によりカプラ25の開閉弁を閉じる。
【0035】
分離工程S105は、添加剤供給装置100をカーエアコン1から取り外す。
具体的には、まず、カプラ25の開閉弁が閉じられていることと、ハンドル52によりサービス缶50からの冷媒の供給が停止していることを確認する。
次に、第2接続体20のカプラ25をサービスポート8から取り外す。同様に、第1接続体10の第1上流側連結部12をサービス缶50の吐出口51から取り外してもよい。
【0036】
サービスポート8から取り外された添加剤供給装置100は、使用後のカートリッジ40が連結された状態で次の供給作業時まで保管される。これにより、第1接続体10及び第2接続体20の中が冷媒で満たされて、空気との接触を避けることができるため、酸化による劣化を予防できる。
【0037】
(作用効果)
上述の添加剤供給装置100によれば、カーエアコン1に供給する添加剤が収容されたカートリッジ40と、カーエアコン1に補充する冷媒が収容されたサービス缶50と、を分けることができる。このため、添加剤供給装置100を用いてカーエアコン1に供給する添加剤と冷媒の組合せを容易に変更できるため、汎用性が向上する。
【0038】
特に近年はカーエアコンが多様化しており、カーエアコン1に適用する冷凍機油の種類も、例えば、カーエアコン1のコンプレッサー2の駆動方式が、エンジンから動力を伝動するベルト式であるか、電動モータによって駆動する電動式であるか等によって異なる。同様に、カーエアコンに補充する冷媒(フロンガス)の種類も、車の種類や年代によって、R134a、R1234yf等の中から適したものを選択する必要がある。
すなわち、従来のように、カーエアコンに添加剤を供給する方法として、カーエアコン用の冷媒ガス及び添加剤が入った専用の供給缶を用いる場合、供給缶の種類が膨大になる上、利用者が、カーエアコン1の種類によって、冷凍機油の種類と、冷媒の種類との組合せが噛合った供給缶を調べて準備する必要があるため、手間とコストが掛かる。
【0039】
図5に基づいて、本実施例の添加剤供給装置の使用例について説明する。
図5は、添加剤供給装置の使用例を示したモデル図である。
本実施例の添加剤供給装置100では、第1接続体10の第1上流側連結部12に、R134aを供給するサービス缶50Aと、R1234yfを供給するサービス缶50Bと、の何れか一方を用途に応じて選択して連結できる。さらに、第1接続体10には、冷媒供給手段としてサービス缶50だけでなく、メンテナンス用の施設に配置された不図示の冷媒回収・充填装置(以下、サービスステーションと称する)とも接続できる。
具体的に説明すると、第1接続体10の第1下流側連結部13には、サービスステーションに接続されてR134aを供給する第1供給ノズル60Aと、サービスステーションに接続されてR1234yfを供給する第2供給ノズル60Bと、の何れか一方を用途に応じて選択して連結できる。この構成は、
図5を参照するとよい。
【0040】
同様に、添加剤供給装置100では、例えば、車種や、コンプレッサー2の種類に応じて、添加剤及び冷媒を供給する先のサービスポート8の規格が異なる場合であっても、第2接続体20に接続されるカプラ25を供給先のサービスポート8に適合したものに変更することで、カーエアコン1への添加剤及び冷媒の供給を行うことができる。この構成は、
図5を参照するとよい。
【0041】
すなわち、本実施例の添加剤供給装置100によれば、カートリッジ40と、サービス缶50とを交換することにより、カーエアコン1に供給する添加剤と冷媒の組合せを容易に変更できる。このため、添加剤と冷媒とを組み合わせた製品を予め準備する必要がなくなり、コストを低く抑えることができる。言い換えると、本実施例の添加剤供給装置100は、カーエアコン1に供給する添加剤と冷媒の組合せを容易且つ低コストに変更できるため、汎用性が高い。
【0042】
また、逆止弁22は、上流側から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合に開動作するものであるから、添加剤供給装置100は、接続工程S103によって、カートリッジ40とサービス缶50が取付けられた場合、逆止弁22によって、カートリッジ40に収容された添加剤が下流側に流れることが規制される。このため、作業者はカーエアコン1に添加剤と冷媒を供給する作業を落ち着いて実行できる。すなわち、本実施形態における逆止弁22は、上流側に冷媒が流れないようにするという逆止弁本来の作用効果を奏するとともに、カートリッジ40の取り付け作業時における添加剤の下流への流入を規制するという作用効果をも奏するものである。
同様に、添加剤供給装置100がサービスポート8側に接続され、接続工程S103によって、誤ってカプラ25が開作動された場合も、逆止弁22によって、冷媒がカートリッジ40側に逆流するおそれがないため、作業者はカーエアコン1に添加剤と冷媒を供給する作業を落ち着いて実行できる。
【0043】
また、添加剤供給装置100は、準備工程S102において、排出部23bのキャップを緩める簡単な操作で、第2接続体20(第2ホース部21)内の空気を機外にパージできるため、作業性が向上する。
【0044】
また、添加剤供給装置100は、第1ホース部11及び第2ホース部21を透明なチューブにしたことにより、カートリッジ40に収容されていた液体状の添加剤が、カーエアコン1に供給されたことを目視で確認できる。
【0045】
また、上述のカートリッジ40は、両端を開放したシンプルな筒状に成形し、収容された添加剤をシールする構成も不要にしたため、製造コストを低く抑えることができる。
【0046】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【0047】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) カーエアコンに添加剤を注入するためのカーエアコン用の添加剤供給装置であって、
前記カーエアコンの冷媒が循環する循環路に配置されたサービスポートを介して、前記循環路に冷媒を供給する冷媒供給手段と、
液体状の添加剤が収容された筒状のカートリッジと、
一端側が前記カートリッジの基端側に接続され、他端側が前記冷媒供給手段に接続される第1接続体と、
一端側が前記カートリッジの先端側に接続され、他端側が前記サービスポートに接続される第2接続体と、を備え、
前記第2接続体は、ホース部と、前記ホース部の前記サービスポート側の端部に設けたカプラと、前記ホース部の前記カートリッジ側の端部に設けた排出部と、前記排出部と前記カートリッジの間に配置される逆止弁と、を有し、
前記逆止弁は、冷媒及び添加剤が前記サービスポート側から前記カートリッジ側に供給されることを規制するように閉作動する一方で、前記冷媒供給手段から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には開作動し、冷媒及び添加剤を、前記サービスポートを介して、前記循環路に供給する、
カーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、前記排出部及び前記逆止弁により、前記第2接続体を前記サービスポートと前記カートリッジとに接続した状態で、前記ホース部の空気をパージすることができる。このため、添加剤を供給する際に、前記ホース部内の空気が前記循環路に混入することを簡易な操作で確実に防止できる。
【0048】
(2) 前記ホース部を透明にした、
(1)に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、添加剤が前記循環路に供給されたことを目視で確認できるため、作業性が向上する。
【0049】
(3) 前記排出部を、前記ホース部と、前記逆止弁と、の間を接続するT字管に設け、
前記排出部を開閉する開閉部を設けた、
(1)又は(2)に記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、簡易且つ低コストな構成で、前記ホース部内の空気をパージできる。
【0050】
(4) 前記カプラに、開状態及び閉状態を切り替える操作部が設けられた、
(1)~(3)の何れか1つに記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、前記カプラを前記サービスポートに接続した後であっても、前記操作部を開操作しない限りは前記ホース部と前記循環路とが接続されないため、作業者は添加剤の供給作業を落ち着いて行うことができる。また、前記排出部を閉じ忘れたまま前記カプラを接続した場合であっても、前記循環路から必要以上に冷媒が漏れることを防止できる。
【0051】
(5) 前記カートリッジは、両端側が開放形成された筒状に形成された、
(1)~(4)の何れか1つに記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、前記カートリッジに構成をシンプルにできるため、コストを低く抑えることができる。
【0052】
(6) 前記冷媒供給手段をサービス缶とした、
(1)~(5)の何れか1つに記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、一般的に普及している冷媒のサービス缶を利用して、前記カートリッジに収容された添加剤を前記循環路へと供給できるため、汎用性が高い。
【0053】
(7) 前記冷媒供給手段を冷媒回収・充填装置とした、
(1)~(5)の何れか1つに記載のカーエアコン用の添加剤供給装置。
本構成によれば、一般的に普及している冷媒回収・充填装置を利用して、前記カートリッジに収容された添加剤を前記循環路へと供給できるため、汎用性が高い。
【0054】
(8) カーエアコンの冷媒が循環する循環路に配置されたサービスポートを介して、前記循環路に冷媒を供給する冷媒供給手段と、液体状の添加剤が収容された筒状のカートリッジと、一端側を前記カートリッジの基端側に接続可能にし、他端側が前記冷媒供給手段に接続される第1接続体と、一端側を前記カートリッジの先端側に接続可能にし、他端側が前記サービスポートに接続される第2接続体と、を備え、前記第2接続体は、ホース部と、前記ホース部の前記サービスポート側の端部に設けたカプラと、前記ホース部の前記カートリッジ側の端部に設けた排出部と、前記排出部と前記カートリッジの間に配置される逆止弁と、を有し、前記逆止弁は、冷媒及び添加剤が前記サービスポート側から前記カートリッジ側に供給されることを規制するように閉作動する一方で、前記冷媒供給手段から所定以上の圧力で冷媒が供給された場合には開作動し、冷媒及び添加剤を、前記サービスポートを介して、前記循環路に供給する、カーエアコン用の添加剤供給装置のカートリッジにおいて、
前記カートリッジは、両端が開放された筒状に形成され、前記第1接続体及び前記第2接続体に対して着脱自在であるとともに、先端開口部が先端キャップにより封止可能であり、後端開口部が後端キャップにより封止可能である、
カーエアコン用の添加剤供給装置のカートリッジ。
本構成によれば、前記カートリッジに構成をシンプルにできるため、コストを低く抑えることができる。また、前記カートリッジによって添加剤のみが収容されるため、冷媒及び添加剤が収容される従来品と比較して大幅に小型化できる。
【符号の説明】
【0055】
1 カーエアコン
2 コンプレッサー
3 コンデンサー
4 レシーバドライヤー
5 膨張弁
6 エバポレーター
7 高圧側サービスポート
8 低圧側サービスポート、サービスポート
9 循環路
10 第1接続体
11 第1ホース部
12 第1上流側連結部(缶接続部)
13 第1下流側連結部
20 第2接続体
21 第2ホース部(ホース部)
22 逆止弁
23 排出管
23a 接続部
23b 排出部
23c キャップ、開閉具(開閉部)
24 第2上流側連結部
25 第2下流側連結部、カプラ
26 開閉操作部(操作部)
40 カートリッジ
41 収容部
41a 基端開口部
41b 先端開口部
42 基端側接続部
43 先端側接続部
44 基端キャップ
45 先端キャップ
50 冷媒供給手段、サービス缶
50A サービス缶
50B サービス缶
51 吐出口
52 ハンドル
60A 第1供給ノズル
60B 第2供給ノズル
100 添加剤供給装置