(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165592
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241121BHJP
G06F 16/9035 20190101ALI20241121BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06F16/9035
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081907
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市丸 数明
(72)【発明者】
【氏名】常澤 邦幸
(72)【発明者】
【氏名】刀根 大樹
(72)【発明者】
【氏名】林 美代子
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 倫子
【テーマコード(参考)】
5B175
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HA02
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】利用者による二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者の商品の注文に関する情報を示す注文情報を取得する取得部と、二つの異なる注文情報に基づいて、同一の利用者により同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定する判定部と、判定部が、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する決定部と、決定部により決定された提供情報を提供する提供部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の商品の注文に関する情報を示す注文情報を取得する取得部と、
二つの異なる前記注文情報に基づいて、同一の利用者により同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、二重注文が行われたと判定した場合に、前記注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する決定部と、
前記決定部により決定された提供情報を提供する提供部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、前記判定部が二重注文と判定した場合に、利用者に二重注文の通知をしても、利用者が二重注文の商品を購入した場合に、注文先の店舗に対して、二重注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを提供情報として決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部が二重注文と判定した場合に、利用者に二重注文の通知をしても、利用者が二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品について、需要予測をする予測部と、をさらに備え、
前記決定部は、二重注文が所定回数以上された商品についての需要予測を二重注文の注文先の店舗に対して提供情報として提供することを決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、事業者から受け付けた二重注文の判定基準となる注文時間間隔に基づいて、二重注文が行われたか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記判定部が二重注文と判定した注文の利用者に対する二重注文の注文先の店舗から二重注文に関する問い合わせを受け付ける受付部と、
前記利用者に対して、前記店舗から受け付けた問い合わせを通知する通知部と、をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
利用者の商品の注文に関する情報を示す注文情報を受け付けるステップと、
二つの異なる前記注文情報に基づいて、同一の利用者により同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定するステップと、
二重注文が行われたと判定した場合に、前記注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定するステップと、
決定された提供情報を提供するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項7】
利用者の商品の注文に関する情報を示す注文情報を受け付けるステップと、
二つの異なる前記注文情報に基づいて、同一の利用者により同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定するステップと、
二重注文が行われたと判定した場合に、前記注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定するステップと、
決定された提供情報を提供するステップと、
をコンピュータに実行させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引サービスにおいて、利用者が誤って二重注文を行ってしまうことがあった。利用者が二重注文を行った後に、二重注文を取り消すと電子商取引サービスに出店している店舗は損失が発生することがあった。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、電子商取引サービスにおいて、商品の購入者が、注文に際し、必要に応じて商品毎に損害保険をかけ得るようにし、取引の安全性と信頼性を向上させることができる損害保険付き販売システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の損害保険付き販売システムは、利用者が二重注文や誤注文をした場合に、その損害の補償を受けることができるものの、二重注文における商品を販売している店舗側に適切な情報を提供することができなかった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、利用者による二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者の商品の注文に関する情報を示す注文情報を取得する取得部と、二つの異なる前記注文情報に基づいて、同一の利用者により同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定する判定部と、前記判定部が、二重注文が行われたと判定した場合に、前記注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する決定部と、前記決定部により決定された提供情報を提供する提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、利用者による二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理において利用者端末に表示させる情報の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の商品情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置の注文情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の店舗情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200、及び事業者端末300により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0012】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から注文情報を取得する(ステップS1)。ここで、注文情報とは、電子商取引サービスにおける利用者の商品の注文に関する情報である。なお、注文情報には、店舗IDと、利用者IDと、商品IDと、注文日時が含まれていてよい。例えば、情報処理装置100は、利用者端末200を介して、利用者Uから所定の電子商取引サービスにおいて受け付けた注文情報を取得する。なお、
図1に示す利用者Uと、利用者端末200は、一例であって、情報処理装置100は、これ以上の数の利用者の利用者端末200から、所定の電子商取引サービスにおいて受け付けた注文情報を取得してよい。情報処理装置100は、利用者端末200から注文情報を取得したら、取得した注文情報を後述して説明する注文情報記憶部122に記憶する。
【0013】
次に、情報処理装置100は、二つの異なる注文情報に基づいて、当該の注文が二重注文であるか否かを判定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、二つの異なる注文情報に含まれる店舗IDと、利用者IDと、商品IDを比較して、これらが一致しているか否かを判定する。そして、情報処理装置100は、前述の判定がされた二つの異なる注文情報に含まれる注文日時の注文間隔が、所定の間隔以内、例えば、1時間以内であった場合に、当該の注文が二重注文であると判定する。
【0014】
次に、情報処理装置100は、店舗に提供する情報を示す提供情報を決定する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する。具体的には、後述して説明するが、注文先の店舗に対して提供する提供情報は、例えば、二重注文が行われたことを通知するメッセージや、二重注文の商品の補充を促すメッセージ、二重注文の商品の需要予測などであってよい。
【0015】
次に、情報処理装置100は、事業者端末300に決定された提供情報を提供する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、ステップS3において、二重注文が行われたことを通知するメッセージを提供することが決定された場合であれば、二重注文の注文先の店舗の事業者Mの事業者端末300に二重注文が行われたことを通知するメッセージを表示させることによって、事業者Mに提供情報を提供してよい。なお、二重注文が行われたことを通知するメッセージには、二重注文を行った利用者Uの利用者IDや、二重注文において注文された商品の商品ID、二重注文の注文日時などの情報が含まれていてよい。
【0016】
これによれば、二つの異なる注文情報に基づいて、二重注文であるか否かを判定して、注文先の店舗に対して提供する情報を決定して、決定された情報を注文先の店舗に対して提供することができる。そのため、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0017】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した場合に、注文先の店舗に対して、二重注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを提供情報として決定する。
【0018】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1と同じ処理を実行する。ステップS1は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0019】
次に、情報処理装置100は、二重注文と判定された利用者Uの利用者端末200に二重注文である旨を通知する(ステップS2-1)。このような情報処理装置100の処理について、
図2を用いて説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理において利用者端末に表示させる情報の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、例えば、「8分前に、同じ商品を注文しています。同じ商品の注文処理を続けてよろしいですか?」といったメッセージMS1を利用者端末200に表示させてよい。
【0020】
次に、情報処理装置100は、利用者Uから二重注文と判定された注文を続けて良いか否かの判断を受け付ける(ステップS2-2)。このような情報処理装置100の処理について、
図2を用いて説明する。
図2に示すように、例えば、情報処理装置100は、ステップS2-1において説明したメッセージに加えて、「確認済みのため注文を続ける」といったメッセージMS2を利用者端末200に表示させて、利用者Uから二重注文と判定された注文を続けるか否かの判断を受け付けてよい。
【0021】
次に、情報処理装置100は、ステップS2-2において二重注文を続ける旨の判断を受け付けた場合に、二重注文の注文先の店舗に対して、二重注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを提供情報として決定する(ステップS3-1)。例えば、情報処理装置100は、二重注文の注文情報に基づいて、「商品Aが二重注文されました。商品Aの在庫を補充して下さい。」といったメッセージを注文先の店舗に対して、提供情報として通知することを決定する。
【0022】
次に、情報処理装置100は、
図1に示したステップS4と同じ処理を実行する。ステップS4は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0023】
これによれば、二重注文と判定された場合に、注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを二重注文の注文先の店舗に対して提供することができる。したがって、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0024】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品について、需要予測をして、二重注文が所定回数以上された商品についての需要予測を提供情報として二重注文の注文先の店舗に対して提供することを決定する。
【0025】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1と同じ処理を実行する。ステップS1は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0026】
次に、情報処理装置100は、上述して説明したステップS2-1、及びS2-2と同じ処理を実行する。ステップS2-1、及びS2-2は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。なお、情報処理装置100は、ステップS1、S2-1、及びS2-2の処理を複数回に亘って繰り返して実行してよい。
【0027】
次に、情報処理装置100は、二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品について、需要予測をして、二重注文が所定回数以上された商品についての需要予測を提供情報として二重注文の注文先の店舗に対して提供することを決定する(ステップS3)。ここで、所定の回数は、任意に設定してよく、例えば、10回などであってよい。例えば、情報処理装置100は、注文情報に含まれる注文日時と、注文数量に基づいて、利用者Uの二重注文の商品の購入間隔を導き出して、直近の二重注文の商品の購入日時と、当該の購入間隔に基づいて、当該の利用者Uの二重注文の商品の購入予想日を予測してよい。そして、情報処理装置100は、当該の利用者Uの二重注文の商品の購入予想日を、提供情報として二重注文の注文先の店舗に対して提供することを決定する。
【0028】
次に、情報処理装置100は、
図1に示したステップS4と同じ処理を実行する。ステップS4は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0029】
これによれば、二重注文された商品についての需要予測をして、二重注文の注文先の店舗に対して、需要予測を提供することができる。したがって、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0030】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図3を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300と、ネットワークNを有する。以下、これらの構成について簡単に順を追って説明する。
【0031】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、利用者端末200や事業者端末300からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0032】
利用者端末200は、利用者Uが利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0033】
事業者端末300は、事業者Mが利用する情報処理装置である。事業者端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、事業者端末300がノート型PCである場合を示している。
【0034】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200と、事業者端末300を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0035】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図4を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0036】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0037】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200や事業者端末300などとの間で情報の送受信を行う。
【0038】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0039】
図4に示すように、記憶部120は、商品情報記憶部121と、注文情報記憶部122と、店舗情報記憶部123と、を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0040】
(商品情報記憶部121について)
商品情報記憶部121は、電子商取引サービスにおいて取り扱う商品に関する情報を示す商品情報を記憶する。ここで、
図5を用いて、商品情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置の商品情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0041】
図5に示す例において、商品情報記憶部121は、「商品ID」、「商品名」、「商品情報」、「在庫量」、「店舗ID」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0042】
「商品ID」は、商品を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「商品名」は、「商品ID」により識別される商品の名称である。「商品情報」は、「商品ID」により識別される商品に関する情報であって、例えば、商品の種類や大きさ、特徴などに関する情報であってよい。「在庫量」は、「商品ID」により識別される商品の在庫量を示し、例えば、商品の個数や、重量などによって表される。「店舗ID」は、「商品ID」により識別される商品を販売する電子商取引サービスにおける仮想の店舗や、電子商取引サービスを用いて「商品ID」により識別される商品の取引を行う実在の店舗を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。
【0043】
すなわち、
図5においては、商品ID「MID#1」により識別される商品の商品名が「PNM#1」であり、当該の商品の商品情報が「PINF#1」であり、当該の商品の在庫量が「STQ#1」であり、当該の商品の店舗IDが「STRID#1」であることを示している。
【0044】
なお、商品情報記憶部121に記憶される情報は、「商品ID」、「商品名」、「商品情報」、「在庫量」、「店舗ID」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の商品情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0045】
(注文情報記憶部122について)
注文情報記憶部122は、利用者Uから受け付けた商品の注文に関する情報を示す注文情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、注文情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置の注文情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0046】
図6に示す例において、注文情報記憶部122は、「注文ID」、「注文日時」、「利用者ID」、「店舗ID」、「商品ID」、「注文数量」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0047】
「注文ID」は、注文を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「注文日時」は、「注文ID」により識別される注文が行われた日時を示す。「利用者ID」は、「注文ID」により識別される注文を行った利用者Uを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「店舗ID」は、「注文ID」により識別される注文の発注先の電子商取引サービスにおける仮想の店舗や電子商取引サービスを用いて商品の取引を行う実在の店舗を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「商品ID」は、「注文ID」により識別される注文において、注文された商品を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「注文数量」は、「注文ID」により識別される注文における商品の注文数量を示し、例えば、注文された商品の個数や重量によって表される。
【0048】
すなわち、
図6においては、注文ID「ODID#1」により識別される注文が行われた注文日時が「ODTM#1」であり、当該の注文を行った利用者Uの利用者IDが「UID#1」であり、当該の注文における発注先の店舗の店舗IDが「STRID#1」であり、当該の注文において注文された商品の商品IDが「MID#1」であり、当該の注文において当該の商品が発注された数量が「ODQT#1」であることを示している。
【0049】
なお、注文情報記憶部122に記憶される情報は、「注文ID」、「注文日時」、「利用者ID」、「店舗ID」、「商品ID」、「注文数量」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の注文情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0050】
(店舗情報記憶部123について)
店舗情報記憶部123は、電子商取引サービスに出店している店舗に関する情報を示す店舗情報を記憶する。ここで、
図7を用いて、店舗情報記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置の店舗情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0051】
図7に示す例において、店舗情報記憶部123は、「店舗ID」、「事業者ID」、「事業者名」、「連絡先」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0052】
「店舗ID」は、電子商取引サービスににおける仮想の店舗や、電子商取引サービスを用いて商品の取引を行う実在の店舗を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「事業者ID」は、「店舗ID」により識別される店舗を運営する事業者Mを識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「事業者名」は、「事業者ID」により識別される事業者Mの名称である。「連絡先」は、「事業者ID」により識別される事業者Mの連絡先であり、例えば、メールアドレスや電話番号であってよい。
【0053】
すなわち、
図7においては、店舗ID「ODID#1」により識別される店舗を運営する事業者Mの事業者IDが「MID#1」であり、当該の事業者Mの事業者名が「MNM#1」であり、当該の事業者Mの連絡先が「CTDT#1」であることをを示している。
【0054】
なお、店舗情報記憶部123に記憶される情報は、「店舗ID」、「事業者ID」、「事業者名」、「連絡先」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の店舗情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0055】
(制御部130について)
次に、
図4に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))等の集積回路により実現されてもよい。
【0056】
制御部130は、
図4に示すように、取得部131と、判定部132と、決定部133と、予測部134と、受付部135と、提供部136と、通知部137と、を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0057】
(取得部131について)
取得部131は、利用者Uの商品の注文に関する情報を示す注文情報を取得する。ここで、注文情報とは、電子商取引サービスにおける利用者Uの商品の注文に関する情報である。なお、注文情報には、店舗IDと、利用者IDと、商品IDと、注文日時が含まれてよい。例えば、取得部131は、利用者端末200を介して、利用者Uから受け付けた注文情報を取得する。取得部131は、利用者端末200から注文情報を取得したら、取得した注文情報を注文情報記憶部122に記憶する。
【0058】
(判定部132について)
判定部132は、二つの異なる注文情報に基づいて、同一の利用者Uにより同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定する。例えば、判定部132は、二つの異なる注文情報に含まれる店舗IDと、利用者IDと、商品IDを比較して、これらが一致しているかを判定する。そして、判定部132は、前述の判定がされた二つの異なる注文情報に含まれる注文日時の間隔を示す注文間隔が1時間以内であった場合に、当該の注文が二重注文であると判定する。
【0059】
なお、注文間隔には、後述して説明する受付部135が事業者Mごとに受け付けた注文間隔を用いてよい。すなわち、判定部132は、事業者Mから受け付けた二重注文の判定基準となる注文時間間隔に基づいて、二重注文が行われたか否かを判定してよい。
【0060】
(決定部133について)
決定部133は、判定部132が、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する。例えば、決定部133は、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する。具体的には、後述して説明するが、注文先の店舗に対して提供する提供情報は、例えば、二重注文が行われたことを通知するメッセージや、二重注文の商品の補充を促すメッセージ、二重注文の商品の需要予測などであってよい。
【0061】
決定部133は、判定部132が二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した場合に、注文先の店舗に対して、二重注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを提供情報として決定する。すなわち、決定部133は、判定部132が二重注文と判定した場合に、通知部137が二重注文を行った利用者Uの利用者端末200に二重注文が行われたことを通知するメッセージを通知しても、利用者Uが二重注文の商品を購入することを選択した場合に、二重注文の商品を補充するように伝えるメッセージを提供情報として提供することを決定する。
【0062】
決定部133は、判定部132が二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品についての需要予測を二重注文の注文先の店舗に対して提供情報として提供することを決定する。ここで、所定の回数は、任意に設定してよく、例えば、10回などであってよい。具体的には、決定部133は、後述して説明する予測部134の需要予測を、提供情報として二重注文の注文先の店舗に対して提供することを決定する。
【0063】
(予測部134について)
予測部134は、判定部132が二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品について、需要予測をする。例えば、予測部134は、注文情報に含まれる注文日時と、注文数量に基づいて、利用者Uの二重注文の商品の購入間隔を導き出して、直近の二重注文の商品の購入日時と、当該の購入間隔に基づいて、当該の利用者Uの二重注文の商品の購入予想日を予測してよい。
【0064】
(受付部135について)
受付部135は、各種の情報を受け付ける。例えば、受付部135は、判定部132が二重注文と判定した注文の利用者Uに対して、店舗から二重注文に関する問い合わせを受け付ける。具体的には、受付部135は、事業者端末300に、二重注文と判定された注文を行った利用者Uの利用者IDや、二重注文と判定された注文において注文された商品の商品ID、注文数量、注文日時などを表示させたうえで、二重注文に関する問い合わせの入力画面を表示させて、事業者Mから二重注文に関する問い合わせを受け付けてよい。
【0065】
また、受付部135は、二重注文である旨を通知した利用者Uから、注文を続けるか否かの判断を受け付ける。具体的には、受付部135は、「確認済みのため注文を続ける」といったメッセージを利用者端末200に表示させて、利用者Uから二重注文と判定された注文を続けるか否かの判断を受け付けてよい。
【0066】
(提供部136について)
提供部136は、決定部133により決定された提供情報を提供する。例えば、提供部136は、決定部133が、二重注文が行われたことを通知するメッセージを提供することを決定した場合であれば、二重注文の注文先の店舗の事業者Mの事業者端末300に二重注文が行われたことを通知するメッセージを表示させることによって、事業者Mに提供情報を提供してよい。
【0067】
(通知部137について)
通知部137は、利用者Uに対して各種の情報を通知する。例えば、通知部137は、利用者Uに対して、店舗から受け付けた問い合わせを通知する。具体的には、通知部137は、利用者端末200に事業者Mから受け付けた問い合わせのメッセージを表示させることによって、利用者Uに事業者Mから受け付けた問い合わせを通知してよい。
【0068】
また、通知部137は、判定部132が二重注文と判定した場合に、二重注文を行った利用者Uの利用者端末200に対して、二重注文である旨を通知する。具体的には、通知部137は、
図2に示すようなメッセージを表示させる。
図2に示すように、通知部137は、例えば、「8分前に、同じ商品を注文しています。同じ商品の注文処理を続けてよろしいですか?」といったメッセージMS1を利用者端末200に表示させてよい。
【0069】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図8に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0070】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0071】
入力部220は、利用者Uから各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者Uからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0072】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者Uの入力を受け付け、利用者Uへの出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0073】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0074】
図8に示すように、制御部240は、受付部241と、通知部242と、を有する。
【0075】
受付部241は、利用者Uから各種の情報の入力を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者Uから所定の電子商取引サービスにおける商品の注文を受け付ける。また、受付部241は、利用者Uに二重注文が行われたことを通知された場合に、注文を続けるか否かの判断を受け付ける。
【0076】
通知部242は、利用者Uに各種の情報を通知する。例えば、通知部242は、利用者Uに二重注文が行われたことを通知する。具体的には、通知部242は、例えば、「8分前に、同じ商品を注文しています。同じ商品の注文処理を続けてよろしいですか?」といったメッセージMS1を出力部230に表示させる。また、通知部242は、事業者Mから受け付けた二重注文に関する問い合わせのメッセージを利用者Uに通知する。具体的には、通知部242は、出力部230に事業者Mから受け付けた問い合わせのメッセージを表示させることによって、利用者Uに事業者Mから受け付けた問い合わせを通知してよい。
【0077】
〔5.事業者端末の構成〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る事業者端末300の構成について説明する。
図9は、実施形態に係る事業者端末の構成例を示す図である。
図9に示すように、事業者端末300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340と、を有する。
【0078】
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0079】
入力部320は、事業者Mから各種の操作情報が入力される。例えば、入力部320は、事業者端末300に接続されたキーボードやマウスから事業者Mの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部330)を介して事業者Mから各種操作を受け付けてもよい。
【0080】
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。なお、事業者端末300の入力部320が、タッチパネルを介して事業者Mから各種操作を受け付ける場合は、出力部330である表示画面により利用者Uの入力を受け付け、さらに利用者Uへの出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであり、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0081】
制御部340は、例えば、CPUやMPU等によって、事業者端末300に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0082】
図9に示すように、制御部340は、受付部341と、提供部342と、を有する。
【0083】
受付部341は、事業者Mから各種の情報を受け付ける。例えば、受付部341は、出力部330に、二重注文と判定された注文を行った利用者Uの利用者IDや、二重注文と判定された注文において注文された商品の商品ID、注文数量、注文日時などを表示させたうえで、二重注文に関する問い合わせの入力画面を表示させて、事業者Mから二重注文に関する問い合わせを受け付けてよい。また、受付部341は、二重注文の判定基準となる注文間隔を事業者Mから受け付けてもよい。すなわち、受付部341は、出力部330に、注文間隔の入力画面を表示させて、事業者Mから注文間隔を受け付けてよい。
【0084】
提供部342は、事業者Mに各種の情報を提供する。例えば、提供部342は、情報処理装置100から提供された提供情報を事業者Mに提供する。具体的には、提供部342は、出力部330に、二重注文が行われたことを通知するメッセージを表示させることによって、事業者Mに提供情報を提供してよい。
【0085】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0086】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から注文情報を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、注文情報に基づいて、二重注文であるか否かを判定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、店舗に提供する情報を示す提供情報を決定する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、事業者端末300に決定された提供情報を提供する(ステップS104)。
【0087】
これによれば、二つの異なる注文情報に基づいて、二重注文であるか否かを判定して、注文先の店舗に対して提供する情報を決定して、決定された情報を注文先の店舗に対して提供することができる。そのため、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【0088】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0089】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0090】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0091】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0092】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0093】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0094】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0095】
〔8.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者Uの商品の注文に関する情報を示す注文情報を取得する取得部131と、二つの異なる注文情報に基づいて、同一の利用者Uにより同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定する判定部132と、判定部132が、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定する決定部133と、決定部133により決定された提供情報を注文先の店舗に対して提供する提供部136と、を備える。
【0096】
この構成によれば、二つの異なる注文情報に基づいて、二重注文であるか否かを判定して、注文先の店舗に対して提供する情報を決定して、決定された情報を注文先の店舗に対して提供することができる。そのため、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0097】
本開示に係る情報処理装置100の決定部133は、判定部132が二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した場合に、二重注文の注文先の店舗に対して、二重注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを提供情報として決定する。
【0098】
この構成によれば、二重注文と判定された場合に、注文の商品の在庫を補充するように伝えるメッセージを二重注文の注文先の店舗に対して提供することができる。したがって、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0099】
本開示に係る情報処理装置100の判定部132が二重注文と判定した場合に、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品について、需要予測をする予測部134と、をさらに備え、決定部133は、利用者Uに二重注文の通知をしても、利用者Uが二重注文の商品を購入した回数が所定の回数を超えた場合に、二重注文が所定回数以上された商品についての需要予測を二重注文の注文先の店舗に対して提供情報として提供することを決定する。
【0100】
この構成によれば、二重注文された商品についての需要予測をして、二重注文の注文先の店舗に対して、需要予測を提供することができる。したがって、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理装置100を提供することができる。
【0101】
本開示に係る情報処理装置100の判定部132は、事業者Mから受け付けた二重注文の判定基準となる注文時間間隔に基づいて、二重注文が行われたか否かを判定する。
【0102】
この構成によれば、電子商取引サービスにおいて店舗を構えて商品を販売する事業者Mごとに、二重注文の判定基準となる注文間隔を受け付けて、受け付けた注文間隔に基づいて、利用者Uによって二重注文が行われたか否かを判定することができる。したがって、事業者側から、利用者Uが誤って二重注文をして、注文の取り消しをされることを積極的に防ぐことができる。
【0103】
本開示に係る情報処理装置100の判定部132が二重注文と判定した注文の利用者Uに対する二重注文の注文先の店舗から二重注文に関する問い合わせを受け付ける受付部135と、利用者Uに対して、店舗から受け付けた問い合わせを通知する通知部137と、をさらに備える。
【0104】
この構成によれば、二重注文と判定された注文の利用者Uに対する、二重注文の注文先の店舗から二重注文に関する問い合わせを受け付けて、受け付けた問い合わせを二重注文の利用者Uに対して、通知することができる。したがって、事業者側から積極的に誤った二重注文による損失の発生を防ぐための関与を行うことができる。
【0105】
本開示に係る情報処理方法は、利用者Uの商品の注文に関する情報を示す注文情報を受け付けるステップと、二つの異なる注文情報に基づいて、同一の利用者Uにより同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定するステップと、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定するステップと、決定された提供情報を注文先の店舗に対して提供するステップと、を含む。
【0106】
この構成によれば、二つの異なる注文情報に基づいて、二重注文であるか否かを判定して、注文先の店舗に対して提供する情報を決定して、決定された情報を注文先の店舗に対して提供することができる。そのため、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理方法を提供することができる。
【0107】
本開示に係る情報処理プログラムは、利用者Uの商品の注文に関する情報を示す注文情報を受け付けるステップと、二つの異なる注文情報に基づいて、同一の利用者Uにより同じ注文が行われたことを示す二重注文が行われたか否かを判定するステップと、二重注文が行われたと判定した場合に、注文情報に基づいて、注文先の店舗に対して提供する情報を示す提供情報を決定するステップと、決定された提供情報を注文先の店舗に対して提供するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0108】
この構成によれば、二つの異なる注文情報に基づいて、二重注文であるか否かを判定して、注文先の店舗に対して提供する情報を決定して、決定された情報を注文先の店舗に対して提供することができる。そのため、利用者Uによる二重注文があった場合に、店舗側に適切な情報を提供することができる情報処理プログラムを提供することができる。
【0109】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部131は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0111】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 商品情報記憶部
122 注文情報記憶部
123 店舗情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 判定部
133 決定部
134 予測部
135 受付部
136 提供部
137 通知部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
242 通知部
300 事業者端末
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 受付部
342 提供部
N ネットワーク