(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165597
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】作業機及びハンドル
(51)【国際特許分類】
B25F 5/02 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
B25F5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081919
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】工機ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136375
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 弘実
(74)【代理人】
【識別番号】100079290
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 隆
(72)【発明者】
【氏名】伊縫 賢
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】平野 翔太
(72)【発明者】
【氏名】川又 秋穂
【テーマコード(参考)】
3C064
【Fターム(参考)】
3C064AA01
3C064AA03
3C064AA08
3C064AB02
3C064AC02
3C064AC03
3C064BA02
3C064BA03
3C064BA19
3C064BA33
3C064BB62
3C064CA03
3C064CA08
3C064CA25
3C064CA54
3C064CB06
3C064CB11
3C064CB17
3C064CB32
3C064CB62
3C064CB63
3C064CB64
3C064CB67
3C064CB69
3C064CB71
3C064CB86
3C064CB91
(57)【要約】
【課題】ハンドルに衝撃が加わった際の本体の破損リスクを抑制可能な作業機及びハンドルを提供する。
【解決手段】サイドハンドル50のシャフト53は、雄ねじ部56の先端側に、ギヤケース19のサイドハンドル取付穴17の端面部28に突き当たる突き当たり部58を有する。突き当たり部58が端面部28に当接することで雌ねじ部25に対して雄ねじ部56が螺着した状態、すなわちサイドハンドル取付穴17にシャフト53を最後までねじ込んだ状態となる。突き当たり部58は端面部28と面接触する。ギヤケース19は、シャフト53よりも許容応力の小さい材質である。突き当たり部58が端面部28に突き当たった状態で、雌ねじ部25の入口の周囲の面と、当該面に対向する大径部55の対向面との間に、隙間が存在する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルを取り付けるための雌ねじ部を有する本体と、
前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有するシャフトを有し、前記本体に着脱可能に取り付けられたハンドルと、を備え、
前記シャフトは、前記雄ねじ部の先端側に、前記本体に突き当たる突き当たり部を有する、
ことを特徴とする作業機。
【請求項2】
請求項1に記載の作業機であって、
前記シャフトは、前記雄ねじ部よりも先端側に、雄ねじが形成されていない棒状部であって前記突き当たり部を有する棒状部を有する、
ことを特徴とする作業機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の作業機であって、
前記シャフトは、前記雌ねじ部の入口から出た位置にある又は延在するくびれ部を有する、
ことを特徴とする作業機。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の作業機であって、
前記本体は、前記雌ねじ部を内周面に有し一端が開放された筒状部を有し、
前記突き当たり部は、前記筒状部の他端側において前記本体に突き当たる、
ことを特徴とする作業機。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の作業機であって、
前記ハンドルは、前記雄ねじ部に対して径方向外側に広がり、前記雌ねじ部の入口を覆う覆い部を有し、
前記突き当たり部が前記本体に突き当たった状態で、前記入口の周囲の面と当該面に対向する前記覆い部の対向面との間に隙間がある、
ことを特徴とする作業機。
【請求項6】
請求項5に記載の作業機であって、
前記隙間を少なくとも部分的に埋める弾性部材を備える、
ことを特徴とする作業機。
【請求項7】
請求項5に記載の作業機であって、
前記ハンドルに前記本体との接続部を支点とする力のモーメントが加わると、前記入口の周囲の面に前記覆い部が部分的に接触することがある、
ことを特徴とする作業機。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の作業機であって、
前記突き当たり部が前記本体に面接触する、
ことを特徴とする作業機。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の作業機であって、
前記本体のうち前記雌ねじ部を有する部材は、前記シャフトよりも許容応力の小さい材質である、
ことを特徴とする作業機。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の作業機であって、
前記本体のうち前記雌ねじ部を有する部材は、前記シャフトよりも比重の小さい材質である、
ことを特徴とする作業機。
【請求項11】
雄ねじ部を有するシャフトを備え、作業機に取付可能なハンドルであって、
前記シャフトは、前記雄ねじ部よりも先端側に、雄ねじが形成されていない棒状部を有する、
ことを特徴とするハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機及びハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、工具本体に設けられた雌ねじ部にサイドハンドルの雄ねじ部をねじ込むことで工具本体にサイドハンドルを取り付ける構成を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サイドハンドルに落下や衝突等による衝撃が加わった際に、例えば本体の雌ねじ部の根元側が変形の応力で破損する虞がある。
【0005】
本発明の目的は、ハンドルに衝撃が加わった際の本体の破損リスクを抑制可能な作業機及びハンドルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、作業機である。この作業機は、
ハンドルを取り付けるための雌ねじ部を有する本体と、
前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有するシャフトを有し、前記本体に着脱可能に取り付けられたハンドルと、を備え、
前記シャフトは、前記雄ねじ部の先端側に、前記本体に突き当たる突き当たり部を有する。
【0007】
本発明の別の態様は、ハンドルである。このハンドルは、
雄ねじ部を有するシャフトを備え、作業機に取付可能なハンドルであって、
前記シャフトは、前記雄ねじ部よりも先端側に、雄ねじが形成されていない棒状部を有する。
【0008】
本発明の作業機は「電動作業機」や「電動工具」、「電気機器」等と表現されてもよく、そのように表現されたものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ハンドルに衝撃が加わった際の本体の破損リスクを抑制可能な作業機及びハンドルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態1に係る作業機1の斜視図。
【
図2】
図1のサイドハンドル50を取り外した状態の作業機1の前部斜視図。
【
図6】(A)は、サイドハンドル50の斜視図。(B)は、
図6(A)のシャフト53の先端部を拡大した図。(C)は、比較例のサイドハンドル850のシャフト853の先端部を拡大した図。
【
図8】
図7においてサイドハンドル50に衝撃が加わってシャフト53が弾性変形した状態を示す断面図。
【
図9】
図7のサイドハンドル50を比較例のサイドハンドル850に置換した断面図。
【
図13】本発明の実施形態2に関し、
図10の隙間60を埋める弾性部材61を有する構成を示す断面図。
【
図14】本発明の実施形態3に係る作業機1Aの斜視図。
【
図15】本発明の実施形態4に係る作業機1Bの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
図1~
図12は、本発明の実施形態1及びその比較例に関する。本実施形態は、作業機1及びサイドハンドル50に関する。作業機1は、アングルドリルである。
図3及び
図4により、作業機1の互いに直交する前後、上下、左右方向を定義する。
【0012】
作業機1は、本体10及びサイドハンドル50を有する。サイドハンドル50は、本体10に着脱可能に取り付けられるハンドルである。本体10は、作業機1のうちサイドハンドル50と電池パック16を除いた全体である。
【0013】
本体10は、ハウジング11、モータケーシング12、フロントカバー13、ギヤケース19を有する。ハウジング11、モータケーシング12、フロントカバー13は、それぞれ例えば樹脂成形体である。ギヤケース19は、例えばアルミ製の鋳造品である。ギヤケース19をアルミ製とすることで本体10の重量増大が抑制される。またギヤケース19を鋳造品とすることで、複雑な形状への対応が容易となる。
【0014】
ハウジング11の後端部は、電池パック装着部であり、作業機1の電源となる電池パック16を着脱可能に装着する。ハウジング11は、前後方向に延びる把持部14を有する。把持部14の前端部にトリガスイッチ15が設けられる。トリガスイッチ15は、ユーザが後述のモータ21の駆動、停止を指示する操作部である。
【0015】
モータケーシング12は、モータ21等を収容保持する。モータケーシング12は、一部がハウジング11に覆われ、他の一部は外部に露出する。ギヤケース19は、回転伝達機構22を収容保持する。ギヤケース19は、ハウジング11及びモータケーシング12の前方に位置する。フロントカバー13は、ギヤケース19を覆う。
【0016】
作業機1は、ハウジング11内に、制御基板20を有する。制御基板20は、モータ21の駆動に必要なマイクロコントローラやスイッチング素子等の回路部品を搭載する。制御基板20は、モータケーシング12の後方に位置する。
【0017】
モータ21の回転軸は、前後方向と平行である。モータ21の回転は、回転伝達機構22により減速されると共に回転軸方向が90度変換される。回転伝達機構22の出力側には、上下方向に延びるスピンドル23が接続される。スピンドル23は、回転伝達機構22を介してモータ21により駆動される。チャック18に保持された図示しないドリルビット等の先端工具が、スピンドル23と共に回転する。
【0018】
図2に示すように、本体10はサイドハンドル取付穴17を有する。
図7、
図12等に示すように、サイドハンドル取付穴17は、ギヤケース19の左右両側部にそれぞれ非貫通穴として設けられる。図示の例では左側のサイドハンドル取付穴17にサイドハンドル50が取り付けられるが、右側のサイドハンドル取付穴17にサイドハンドル50を取り付けてもよい。ギヤケース19は、サイドハンドル取付穴17を内部に有し一端が開放された筒状部27を有する。
【0019】
図12等に示すように、サイドハンドル取付穴17は、開口部のある側から順に、雌ねじ部25及び非ねじ部26を有する。雌ねじ部25にサイドハンドル50のシャフト53の雄ねじ部56を螺着させることでサイドハンドル50が本体10に取り付けられる。非ねじ部26は、雌ねじ部25の奥側に連なる円筒内面状の部分である。非ねじ部26の奥は端面部28によって閉じられる。
【0020】
サイドハンドル50は、グリップ51及びシャフト53を有する。グリップ51に一体的に設けられたボルト52をシャフト53のグリップ取付穴54に螺着させることでグリップ51とシャフト53とが互いに連結、一体化される。
【0021】
シャフト53は、例えば鉄製の切削加工品である。前述のサイドハンドル取付穴17を有する部材であるギヤケース19は、シャフト53よりも許容応力の小さい材質である。またギヤケース19は、シャフト53よりも比重の小さい材質である。
【0022】
図6(B)、
図7、
図10等に示すように、シャフト53は、基端側(グリップ51側)から順に、大径部55、くびれ部59、雄ねじ部56、非ねじ小径部57を有する。
【0023】
大径部55の先端部は、雄ねじ部56に対して径方向外側に広がり、雌ねじ部25の入口(サイドハンドル取付穴17の開口)を覆う覆い部である。大径部55の外径は、サイドハンドル取付穴17の内径よりも大きい。雄ねじ部56は、大径部55よりも小径であり、サイドハンドル取付穴17の雌ねじ部25に螺合する。
【0024】
非ねじ小径部57は、雄ねじ部56よりも小径で外周面にねじが切られていない円柱形の棒状部である。非ねじ小径部57の先端部(先端面)は、突き当たり部58であり、
図10に示すようにサイドハンドル取付穴17の端面部28に突き当たる。端面部28及び突き当たり部58は、好ましくはシャフト53の軸方向と垂直な平面であり、互いに面接触する。くびれ部59は、雄ねじ部56よりも小径であり、
図10に示すように突き当たり部58が端面部28に突き当たった状態で、サイドハンドル取付穴17の開口から出た位置にある又は延在する。
【0025】
図10に示すように突き当たり部58が端面部28に突き当たった状態で、雌ねじ部25の入口(サイドハンドル取付穴17の開口)の周囲の面と、当該面に対向する大径部55の対向面すなわち大径部55の先端面(大径部55の外周面とくびれ部59との接続面)との間に、隙間60が存在する。
【0026】
サイドハンドル50に、落下や衝突等の衝撃により本体10との接続部(雄ねじ部56と雌ねじ部25との螺着部分)を支点とする力のモーメントが加わると、例えば
図8に示すようにシャフト53が変形する。この変形は、シャフト53のうち雄ねじ部56から先端側の部分に対して、雄ねじ部56よりも基端側の部分が屈曲する態様となる。このとき、変形量次第では、
図10に示す隙間60が部分的に埋まり、大径部55の先端部が雌ねじ部25の入口(サイドハンドル取付穴17の開口)の周囲の面に接触する。
【0027】
図6(C)、
図9、
図11は、比較例に関する。比較例のサイドハンドル850は、本実施形態のサイドハンドル50の非ねじ小径部57を無くしたものである。比較例の場合、
図9、
図11に示すように、大径部55の先端面がサイドハンドル取付穴17の周囲の面に当接する(突き当たる)ことで、雌ねじ部25に対して雄ねじ部56が螺着した状態、すなわちサイドハンドル取付穴17にシャフト853を最後までねじ込んだ状態となる。
【0028】
比較例の構成において、落下や衝突等の衝撃によりサイドハンドル850に本体10との接続部(雄ねじ部56と雌ねじ部25との螺着部分)を支点とする力のモーメントが加わると、大径部55の先端面がサイドハンドル取付穴17の周囲の面に当接しているため、シャフト853がギヤケース19の筒状部27と一体に変形しようとする。このため、筒状部27の一部には衝撃荷重による引っ張り応力が加わり、別の一部には衝撃荷重による圧縮応力が加わる。特に引っ張り応力が加わった部分は破損しやすい。ここで、破損抑制のためにギヤケース19の型修正(補強リブの追加)等の対策を行うと、コスト増大や製品重量の増加に繋がる。
【0029】
本実施形態は、上記比較例の課題を解決するものである。本実施の形態は、下記の作用効果を奏する。
【0030】
(1) シャフト53は、雄ねじ部56の先端側に、本体10(サイドハンドル取付穴17の端面部28)に突き当たる突き当たり部58を有する。このため、突き当たり部58がサイドハンドル取付穴17の端面部28に当接することで雌ねじ部25に対して雄ねじ部56が螺着した状態、すなわちサイドハンドル取付穴17にシャフト53を最後までねじ込んだ状態となる。よって、比較例の構成と異なり、サイドハンドル50に落下や衝突等の衝撃により本体10との接続部(雄ねじ部56と雌ねじ部25との螺着部分)を支点とする力のモーメントが加わった際、ギヤケース19の筒状部27ないし雌ねじ部25を変形させようとする力が、突き当たり部58と端面部28との当接部で受け止められて緩和される。この結果、シャフト53は例えば
図8に示すように雄ねじ部56より基端側で屈曲するようになり、ギヤケース19の筒状部27ないし雌ねじ部25に係る応力が抑制され、筒状部27ないし雌ねじ部25の破損が抑制される。
【0031】
(2) 突き当たり部58が端面部28と面接触するため、様々な方向の曲げモーメントを突き当たり部58と端面部28との当接部で好適に受け止めることができ、筒状部27ないし雌ねじ部25の破損が抑制される。
【0032】
(3) サイドハンドル取付穴17を有する部材であるギヤケース19は、シャフト53よりも許容応力の小さい材質である。このため、サイドハンドル50に衝撃が加わった際の曲げモーメントを、比較例では許容応力の小さいギヤケース19側(例えばアルミ)で受けていたのに対し、本実施形態では許容応力の大きいシャフト53側(例えば鉄)で受けることになり、破損リスクが抑制される。
【0033】
(4) シャフト53が変形する際、変形量次第では大径部55の先端部が雌ねじ部25の入口(サイドハンドル取付穴17の開口)の周囲の面に接触する。これによりシャフト53の過剰な変形が抑制され、シャフト53が変形前の形状に戻らなくなるリスクが抑制される。
【0034】
(5) シャフト53は、雄ねじ部56よりも先端側に、雄ねじが形成されていない非ねじ小径部57であって突き当たり部58を有する非ねじ小径部57を有する。このため、非ねじ小径部57の先端部分まで雄ねじ部56を延長した構成と異なり、サイドハンドル50を本体10に取り付ける際に回す回数が減るため、取り付けが容易である。
【0035】
(6) ギヤケース19は、雌ねじ部25を内周面に有し一端が開放された筒状部27を有する。突き当たり部58は、筒状部27の他端側の端面部28に突き当たる。筒状部27の外周面は薄肉のため引っ張り応力や圧縮応力が加わった際に破損しやすいが、上述のとおり筒状部27に係る応力が抑制される構成のため、サイドハンドル取付穴17が筒状部27に設けられる場合でも破損リスクが抑制される。
【0036】
(7)
図10に示すように突き当たり部58が端面部28に突き当たった状態で、雌ねじ部25の入口(サイドハンドル取付穴17の開口)の周囲の面と、当該面に対向する大径部55の対向面すなわち大径部55の先端面(大径部55の外周面とくびれ部59との接続面)との間に、隙間60が存在する。このため、隙間60が無い場合と異なり、サイドハンドル50に衝撃が加わった際にシャフト53が例えば
図8に示すように雄ねじ部56より基端側で屈曲するようになり、筒状部27ないし雌ねじ部25に加わる応力が緩和される。
【0037】
(8) シャフト53がくびれ部59を有するため、サイドハンドル50に衝撃が加わった際にシャフト53がくびれ部59を起点として屈曲しやすくなり、筒状部27ないし雌ねじ部25に加わる応力が緩和される。
【0038】
(9) ギヤケース19は、シャフト53よりも比重の小さい材質である。このため、ギヤケース19をシャフト53と同様に例えば鉄製とする場合と比較して、本体10が軽量となる。
【0039】
(実施形態2)
図13は、本発明の実施形態2に関し、
図10の隙間60を埋める弾性部材61を有する構成を示す断面図である。弾性部材61は、例えばリング状のゴム等からなる。弾性部材61は、弾性変形することにより、シャフト53が
図8に示すように変形することを許容する。また、弾性部材61は、衝撃を緩和する効果を奏する。本実施形態のその他の点は実施形態1と同様である。本実施形態も、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
【0040】
(実施形態3)
図14は、本発明の実施形態3に係る作業機1Aの斜視図である。作業機1Aは、ドライバドリルである。作業機1Aの本体10Aに、実施形態1と同様の構成のサイドハンドル50が取り付けられる。図示は省略するが、本体10Aのギヤケース19Aは、実施形態1のギヤケース19が有するサイドハンドル取付穴17と同様の構成のサイドハンドル取付穴を有する。本実施形態も、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
【0041】
(実施形態4)
図15は、本発明の実施形態4に係る作業機1Bの斜視図である。作業機1Bは、グラインダである。作業機1Bの本体10Bに、実施形態1と同様の構成のサイドハンドル50が取り付けられる。図示は省略するが、本体10Bのギヤケース19Bは、実施形態1のギヤケース19が有するサイドハンドル取付穴17と同様の構成のサイドハンドル取付穴を有する。本実施形態も、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
【0042】
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、本発明は実施の形態に限定されない。実施の形態で具体的に説明した各事項には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能である。本発明は、実施形態で例示したアングルドリルやドリルドライバ、グラインダに限定されず、本体に対して着脱可能なハンドルを有する作業機全般に適用できる。
【符号の説明】
【0043】
1…作業機、10…本体、11…ハウジング、12…モータケーシング、13…フロントカバー、14…把持部、15…トリガスイッチ、16…電池パック、17…サイドハンドル取付穴、18…チャック、19…ギヤケース、20…制御基板、21…モータ、22…回転伝達機構、23…スピンドル、25…雌ねじ部、26…非ねじ部、27…筒状部、28…端面部、50…サイドハンドル、51…グリップ、52…ボルト、53…シャフト、54…グリップ取付穴、55…大径部、56…雄ねじ部、57…非ねじ小径部(棒状部)、58…突き当たり部、59…くびれ部、60…隙間、61…弾性部材。