(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165602
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】車載用表示装置
(51)【国際特許分類】
E01F 9/662 20160101AFI20241121BHJP
G09F 21/04 20060101ALI20241121BHJP
E01F 9/608 20160101ALI20241121BHJP
E01F 9/646 20160101ALI20241121BHJP
E01F 9/673 20160101ALI20241121BHJP
【FI】
E01F9/662
G09F21/04 G
E01F9/608
E01F9/646
E01F9/673
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081929
(22)【出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】523184814
【氏名又は名称】株式会社ガードスタッフ
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】森山 義正
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA15
2D064AA29
2D064BA03
2D064DB01
2D064DB11
2D064DB14
2D064EA02
(57)【要約】
【課題】歩行者或いは車両に工事中である旨をより確実に報知することが可能な車載用表示装置を提供すること。
【解決手段】車両の屋根に固定されるベース部10と、ベース部10に取り付けられる脚部24、及び脚部24によって支持され、画像表示を行う表示体を有する表示部20を備えた車載用表示装置1であって、ベース部10は、上方に延びる立設部12を有し、脚部24は、一方の端部がベース部10上に回動自在に配置され、他方の端部が車両の前後方向に沿って移動可能な受け部24aと、受け部24aから直角方向に延び、表示体を支持する支柱部24bと、を有し、受け部24aの回動により、受け部24aがベース部10上に載置されかつ表示部20が起立した第1状態と、表示部20の一部が立設部12に当接することにより表示部20が水平状態に維持される第2状態と、のいずれかに切り替え可能とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の屋根に固定されるベース部と、
このベース部に取り付けられる脚部、及び当該脚部によって支持され、画像表示を行う表示体を有する表示部を備えた車載用表示装置であって、
前記ベース部は、上方に延びる立設部を有し、
前記脚部は、一方の端部が前記ベース部上に回動自在に配置され、他方の端部が前記車両の前後方向に沿って移動可能な第1支柱と、当該第1支柱から直角方向に延び、前記表示体を支持する第2支柱と、を有し、
前記第1支柱の回動により、前記第1支柱が前記ベース部上に載置されかつ前記表示部が起立して前記表示体を視認可能とする第1状態と、前記第1支柱の他方の端部が前記ベース部から離間して前記表示部の一部が前記立設部に当接することにより前記表示部が水平状態に維持される第2状態と、のいずれかに切り替え可能なことを特徴とする車載用表示装置。
【請求項2】
前記第2支柱は、前記第1支柱の中間位置から延びることを特徴とする請求項1に記載の車載用表示装置。
【請求項3】
前記立設部における前記ベース部から先端までの長さは、前記第1支柱における前記一方の端部から前記第2支柱までの長さに等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路工事現場に一時的に配置され、工事現場を歩行者或いは車両の運転者に工事中である旨を報知する表示を行う車載用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
道路工事を行う際には、工事現場の近くに表示板を配置して、走行中の車両運転者或いは歩行者に工事中である旨を報知している。
【0003】
従来、この種の技術としては、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、自動車の屋根に回動自在に固定され、会社名,工事名,文字,矢印,道路標識等を表示した表示板を、自動車の屋根に対して起立した状態及び自動車の屋根に沿って水平に倒れた状態に切り替え可能な標識装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載された技術のように、標識装置を自動車の屋根に取り付けるものは、表示板を立てたまま移動すると風の抵抗を受けやすくなるため、表示板を自動車の屋根に沿って水平に倒れた状態に切り替えてから移動する必要がある。しかし、特許文献1に記載された標識装置は、表示板が回動軸によって片持ち支持されているため、回動軸に負担がかかりやすく、しかも、自動車の走行中の風圧によって表示板が揺れやすくなるため、回動軸及びその周辺の部品の寿命が短くなるおそれがある。これにより、表示板を起立させることが困難になって表示板の配置が円滑に行えなくなり、結果として、歩行者或いは車両に工事中である旨を報知することが困難になるおそれがある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決し、歩行者或いは車両に工事中である旨をより確実に報知することが可能な車載用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような車載用表示装置を提供する。
【0008】
(1) 車両の屋根に固定されるベース部(例えば、ベース部10)と、
このベース部に取り付けられる脚部(例えば、脚部24)、及び当該脚部によって支持され、画像表示を行う表示体(例えば、第1表示体21及び第2表示体22)を有する表示部を備えた車載用表示装置(例えば、車載用表示装置1)であって、
前記ベース部は、上方に延びる立設部(例えば、立設部12)を有し、
前記脚部は、一方の端部が前記ベース部上に回動自在に配置され、他方の端部が前記車両の前後方向に沿って移動可能な第1支柱(例えば、受け部24a)と、当該第1支柱から直角方向に延び、前記表示体を支持する第2支柱(例えば、支柱部24b)と、を有し、
前記第1支柱の回動により、前記第1支柱が前記ベース部上に載置されかつ前記表示部が起立して前記表示体を視認可能とする第1状態と、前記第1支柱の他方の端部が前記ベース部から離間して前記表示部の一部が前記立設部に当接することにより前記表示部が水平状態に維持される第2状態と、のいずれかに切り替え可能なことを特徴とする。
【0009】
(1)によれば、工事現場に配置する際には車載用表示装置1を第1状態とし、車両を走行させる際には第2状態とする。第2状態において表示部が水平状態に維持されるため、表示部と車両の屋根との間に隙間が形成され、車両の走行中に風がこの隙間を通過するため、表示部が風圧を受けにくくなる。しかも、車両の後側に配置される立設部に表示部の一部が当接するため、車両の走行中に表示部の他方の端部が揺れにくくなる。このように、風圧による、表示部の一方の端部付近に対するダメージを軽減することが可能になり、安定して表示部を回動させることが可能になる。したがって、表示部を回動させて第2状態から第1状態に確実に切り替えることが可能になり、歩行者或いは車両に工事中である旨をより確実に報知することが可能になる。
【0010】
(2)(1)において、前記第2支柱は、前記第1支柱の中間位置から延びることを特徴とする。
【0011】
(2)によれば、第1状態において、表示体を支持する第2支柱の前後の両方向に第1支柱が延びているので、表示体に、前方向と後方向のいずれから風が吹き付けても、第1支柱で支えることができるので、風により表示体が転倒するのを防止できる。
【0012】
(3)(1)又は(2)において、前記立設部における前記ベース部から先端までの長さは、前記第1支柱における前記一方の端部から前記第2支柱までの長さに等しいことを特徴とする車載用表示装置。
【0013】
(3)によれば、表示部が車両の屋根の上方において、屋根と平行或いは平行に近い状態に置かれるため、表示部を通る気流によって表示部に対して上下方向の力が加わることが低減され、車両の走行中に表示部が揺れ難くなる。これにより、表示部の一方の端部付近に対するダメージを軽減することが可能になり、安定して表示部を回動させることが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、歩行者或いは車両に工事中である旨をより確実に報知することが可能な車載用表示装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態における車載用表示装置1を装着した車両を模式的に示す側面図である。
【
図2】本発明の一実施形態における車載用表示装置1を装着した車両を模式的に示す側面図である。
【
図3】本発明の一実施形態における車載用表示装置1の外観を示す斜視図である。
【
図7】車載用表示装置1の電気系の要部構成を示す説明図である。
【
図8】表示部20に表示する表示内容を記載したカタログの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
[車載用表示装置]
図1、
図2は、本発明の一実施形態における車載用表示装置1を装着した車両を模式的に示す側面図であり、
図1は車載用表示装置1を工事現場に配置した時の状態、
図2は車載用表示装置1を装着した車両の走行時の状態を示している。
【0018】
車載用表示装置1は、車両100の屋根に装着されるベース部10と、各種の表示を行う表示部20と、を備えている。なお、以下の説明において、車両100の進行方向を前方或いは前側、車両100の進行方向に対して反対方向を後方或いは後側と称する。
【0019】
ベース部10は、車両100の屋根に取り付けられたカーキャリア101の上に設置される。表示部20は、ベース部10に対して回動自在に設置され、
図1に示すように、ベース部10に対して直角方向に立設した起立状態と、
図2に示すように、ベース部10に沿うように倒した水平状態と、のいずれかに切り替え可能である。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態における車載用表示装置1の外観を示す斜視図である。
図4は、
図3の後面図である。
図5は、
図3の前面図である。
図6は、
図3の上面図である。
【0021】
ベース部10は、棒状の金属製の角材を組み合わせることによって構成される矩形のベース枠11と、ベース部10と同じ棒状の金属製の角材からなり、ベース枠11における後面の両側部から上方に向けて立設される立設部12、12と、を備える。ベース枠11は、車両100の屋根の上方に、カーキャリア101(
図1参照)を介して、屋根の上面に沿って配置される。立設部12、12は、ベース枠11に対して直角方向に延びている。
【0022】
表示部20は、第1表示体21及び第2表示体22と、第1表示体21及び第2表示体22を支持する枠体23と、枠体23に取り付けられるリング体26と、を備えている。
【0023】
第1表示体21及び第2表示体22は、デジタルサイネージや液晶表示パネルを備えている。
図1に示すように、車載用表示装置1が車両100の屋根の上にカーキャリア101に取り付けられ、表示部20を起立状態にした場合に、第1表示体21及び第2表示体22は後方に向けられる。
【0024】
図3に示すように、枠体23は、における前後方向に延びる2本の角材の上面にそれぞれ載置される2本の脚部24、24と、2本の脚部24、24の間に配置される複数の連結部25と、を有する。
【0025】
脚部24は、T字形の部材であり、短尺の金属製の角材からなる受け部24aと、受け部24aよりも長尺の金属製の角材からなり、受け部24aの中央部から直角方向に延びる支柱部24bと、支柱部24bの付け根部分の両側部に設けられる略直角三角形の補強板24c、24cと、を備える。補強板24c、24cは、直角の2辺の一方が受け部24aに固定され、他方が支柱部24bに固定される。
【0026】
受け部24aは、ベース枠11上に配置され、受け部24aの後方側の端部がベース枠11に、例えばヒンジによって回動自在に固定されている。このため、受け部24aの前方側の端部は、ベース枠11に対して前後方向に移動(回動)する。なお、受け部24aは、ベース枠11に対して90度以上回動可能である。受け部24aにおける後方端から支柱部24bとの付け根までの長さは、立設部12におけるベース枠11の上面から立設部12の上端までの長さと同じである。
【0027】
支柱部24bは、受け部24aの中間位置から延びる。詳細には、支柱部24bは、受け部24aがベース枠11に沿ってベース枠11上に配置された場合に、ベース枠11に対して直角でかつ上方に延びる。連結部25は、
図5に示すように、支柱部24b、24bの間において支柱部24b、24bの上段部、中段部、下段部にそれぞれ配置され、両端部が支柱部24b、24bに固定される。このように、枠体23は、支柱部24bと連結部25とによる2つの枠を備えており、上段の枠に第1表示体21が固定され、下段の枠に第2表示体22が固定される。
【0028】
リング体26は、
図3に示すように、支柱部24bの上端面の両端部にそれぞれ固定されている。このリング体26は、枠体23を回動させる際に使用される。例えば、作業員が、リング体26、26に一本のロープ或いはチェーンを通し、車両100の両側部でロープ或いはチェーンの端部を把持して、車両100の前後方向に引っ張ることにより、受け部24aを回動させることによって、表示部20を起立状態又は水平状態のいずれかに切り替えることができる。
【0029】
車載用表示装置1を歩行者誘導に使用する際には、ロードコーン等によって形成された歩行者の誘導路近辺に車両100を停める。このとき、車両100上の車載用表示装置1は、
図2に示すように表示部20がベース部10に対向して水平状態にあるとする。
【0030】
表示部20が水平状態にある場合、
図2に示すように立設部12の上端に支柱部24bが当接する。このとき、受け部24aにおける後方端から支柱部24bとの付け根までの長さと、立設部12におけるベース枠11の上面から立設部12の上端までの長さとが同じであるため、支柱部24bとベース枠11の両側部の角材とが略平行になり、支柱部24bとベース枠11との間に一定の隙間を開けた状態で維持される。また、同時に、表示部20は、第1表示体21及び第2表示体22の表示面が車両100の屋根の上面に対向した水平な状態で維持される。
【0031】
次に、表示部20を起立状態又は水平状態に切り替える作業について説明する。まず、作業員が、水平状態にある表示部20のリング体26、26に一本のロープ或いはチェーンを通し、車両100の前方に引っ張ることにより、表示部20を前方に回動させる。そして、受け部24aをベース枠11に当接させることにより、
図1に示すように、表示部20を車両100の屋根の上に起立させる。これにより、第1表示体21及び第2表示体22が後方に向けられ、歩行者が第1表示体21及び第2表示体22の表示を視認することが可能になる。表示部20を起立状態とした後、第1表示体21及び第2表示体22に矢印や文字情報を表示させることにより、歩行者を安全な方向に誘導することができる。
【0032】
車載用表示装置1の使用を終了する場合には、リング体26、26に一本のロープ或いはチェーンを通し、車両100の後方に引っ張ることにより、表示部20を後方に回動させる。この際、受け部24aの前方の端部がベース枠11から離間する。そして、表示部20が後方に倒れて、枠体23の上部の後面が立設部12の上面に当接することにより、表示部20が水平状態に維持される。
【0033】
このように、本実施形態によれば、車載用表示装置1を装着した車両100を走行させる際に、事前に表示部20を水平状態に切り替える。表示部20が水平状態にある場合に、表示部20が車両100の屋根に沿った水平な状態で維持されるため、車両100の走行の際に、表示部20に吹き付ける風の抵抗を抑えることが可能になる。しかも、車両の後側に配置される立設部12に表示部20の上部が当接するため、車両100の走行中に表示部20の後方の端部が揺れにくくなる。これにより、車両100の走行時における表示部20の揺れが軽減され、特に、回動軸が備えられている表示部20の前方の端部付近に対するダメージを軽減することが可能になる。その結果、表示部20を安定して回動させて起立状態にすることが可能になり、歩行者或いは車両に工事中である旨をより確実に報知することが可能になる。
【0034】
また、表示部20が起立状態にある場合、表示部20を支持する支柱部24bの前後の両方向に受け部24aが延びているので、表示部20に、前方向と後方向のいずれから風が吹き付けても、受け部24aで支えることができるので、風により表示部20が転倒するのを防止できる。
【0035】
また、表示部20が水平状態にある場合、支柱部24bとベース枠11の両側部の角材とが略平行になり、表示部20と車両100の屋根とが略平行な状態でかつ支柱部24bとベース枠11との間に一定の隙間を開けた状態で維持される。このため、表示部20付近を通る気流によって表示部20に対して上下方向の力が加わることが低減される。これにより、車両100の走行中における表示部20が揺れ難くなり、表示部20に対するダメージを軽減することができる。
【0036】
また、支柱部24bの付け根部分の両側部に、受け部24a及び支柱部24bに固定される略直角三角形の補強板24c、24cが設けられているため、支柱部24bの付け根部分が強化される。これにより、表示部20を回動させる場合や表示部20が起立状態にあるときに風圧がかかった場合のように、支柱部24bの付け根に付加が加わった際に、支柱部24bが受け部24aに対して折れ曲がってしまうことを防止することができる。
【0037】
図7は、車載用表示装置1の電気系の要部構成を示す説明図である。
【0038】
車載用表示装置1は、車載用表示装置1全体を制御する制御部50を備えてもよい。制御部50は、各種の処理を行うCPUを有する情報処理部51と、第1表示体21及び第2表示体22に表示する表示情報を指定するメニュー画面等を表示するモニタ52と、第1表示体21及び第2表示体22に表示する表示情報を記憶するメモリ53と、作業員の操作によって各種の入力を行う操作部54と、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))を読み取る二次元コード読取部55と、外部機器と接続可能な外部接続部56と、を備えている。
【0039】
制御部50は、専用の端末で構成され、読み取った二次元コードに対応付けられた表示情報を、第1表示体21及び第2表示体22に無線又は有線により送信する。第1表示体21及び第2表示体22は、受信した表示情報基づく表示内容を表示する。なお、制御部50は、二次元コードを読み取る態様に限らず、メモリ53に予め記憶された表示情報を読み込み、この表示情報を第1表示体21及び第2表示体22に送信してもよい。なお、制御部50は、例えば、作業員が操作するスマートフォンで構成してもよい。
【0040】
また、第1表示体21及び第2表示体22に表示する表示情報は、メモリ53以外にも、様々な表示情報を二次元コード化し、その多数の二次元コードを印刷することにより、カタログのような紙葉媒体に記憶することが可能である。なお、二次元コードは、紙葉媒体に印刷する以外にも、スマートフォンやタブレット端末に画面表示させてもよい。
【0041】
図8は、第1表示体21及び第2表示体22に表示する表示内容を記載したカタログの一例である。カタログには、表示内容とその表示内容に対応する二次元コードが記載されている。カタログに記載された表示内容を第1表示体21及び第2表示体22に表示させる場合には、二次元コード読取部55に二次元コードを読み取らせる。情報処理部51は、読み取り結果を解析して、表示情報となる文字情報や絵情報を取得し、これらの文字情報や絵情報をメモリ53に記憶する。
【0042】
そして、作業員が、操作部54を操作して、モニタ52に表示されるメニュー画面から、読み取った二次元コードに対応する表示情報を指定する。これにより、カタログに記載された表示情報を第1表示体21及び第2表示体22に表示させることができる。
【0043】
なお、外部接続部56に、表示情報が記憶されたUSBメモリのような可搬性を有する記憶媒体を差し込むことにより、USBメモリに記憶されている表示情報をメニュー画面に表示させることによって、USBメモリに記憶された表示情報を第1表示体21及び第2表示体22に表示させることも可能である。
【0044】
また、上述した例では、二次元コードに文字情報と絵情報を持たせているが、車載用表示装置1にスピーカが設けられている場合には、二次元コードに音声情報を含めて、スピーカに音声出力をさせてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 車載用表示装置
10 ベース部
11 ベース枠
12 立設部
20 表示部
21 第1表示体
22 第2表示体
23 枠体
24 脚部
24a 受け部
24b 支柱部
24c 補強板
25 連結部
26 リング体
50 制御部
51 情報処理部
52 モニタ
53 メモリ
54 操作部
55 二次元コード読取部
56 外部接続部
100 車両
101 カーキャリア