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特開2024-165710情報処理装置、情報処理装置における表示制御方法および表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165710
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置における表示制御方法および表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/00 E
H04N1/00 912
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082120
(22)【出願日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【弁理士】
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】藤井 洋介
【テーマコード(参考)】
5C062
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AA32
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC07
5C062AC28
5C062AC29
5C062AC38
5C062AC60
5C062AE02
5C062AE03
5C062AE15
5C062AF07
5C062AF08
5C062AF10
5C062AF11
5C062BB02
(57)【要約】
【課題】複数のサービスを提供可能な情報処理装置において、当該情報処理装置の操作性のさらなる向上を図る。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置としての画像形成装置(10)によれば、たとえば片面コピーサービスの提供が終了されるに際して、サービス継続確認画面500がディスプレイ(36a)に表示される。このサービス継続確認画面500には、[はじめから設定しなおす]キー514および[同じ設定でつづける]キー516を含む複数の操作子が設けられる。特に、[はじめから設定しなおす]キー514が操作されると、画像形成装置(10)は、片面コピーサービスにおける条件を最初から設定し直すための状態に遷移する。そして、[同じ設定でつづける]キー516が操作された場合は、画像形成装置(10)は、現在と同じ条件で片面コピーサービスの提供を行う状態に遷移する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービスを提供可能な情報処理装置であって、
種々の画面を表示するとともにユーザによる操作を受け付ける操作表示部、および、
それぞれの前記サービスごとに当該サービスが選択されてから当該サービスの提供が終了するまでに前記ユーザによる操作を受け付けるための複数の操作画面を所定の順番で前記操作表示部に表示させる表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記サービスの継続に関する確認を前記ユーザに促すサービス継続確認画面を前記操作表示部に表示させ、
前記サービス継続確認画面は、前記複数の操作画面のうちの1つであり前記サービスに係る条件を改めて設定するための前記ユーザによる操作を受け付ける第1画面を前記操作表示部に表示させることを指示する第1操作子と、当該複数の操作画面のうちの当該第1画面とは別の1つであり同じ当該条件で当該サービスの提供を実行させるための当該ユーザによる操作を受け付ける第2画面を当該操作表示部に表示させることを指示する第2操作子と、を含む複数の操作子を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記サービスの提供が終了されるに際して前記サービス継続確認画面を前記操作表示部に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記複数の操作子は、前記サービスの提供を終了することを指示する第3操作子を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、さらに、前記複数のサービスのいずれかを前記ユーザに選択させるためのサービス選択画面を前記操作表示部に表示させ、当該サービス選択画面においていずれかの当該サービスが選択された場合に、選択された当該サービスに対応する前記複数の操作画面のうちの前記所定の順番における最初の当該操作画面を当該操作表示部に表示させ、
前記第1画面は、前記最初の操作画面である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数の操作画面のうちの前記第1画面よりも前記所定の順番における後の特定の当該操作画面である第4画面は、別の前記サービスの所定の前記操作画面を前記操作表示部に表示させることを指示する第4操作子を有する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数の操作子は、互いに隣接して配される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第3操作子が前記ユーザによる操作を受け付けたことに応答して前記サービスの提供が終了されるときに、当該サービスの提供に係る領収証を発行する領収証発行部を備え、
前記領収証発行部は、前記領収証に係る前記サービスが複数回にわたって提供された場合に、当該複数回の当該サービスの提供に係る当該領収証の一部または全部をまとめた態様で発行することが可能である、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、さらに、前記領収証に係る前記サービスが複数回にわたって提供された場合に、当該複数回の当該サービスの提供に係る当該領収証をどのような態様で発行するのかを前記ユーザに設定させるための領収証設定画面を前記操作表示部に表示させ、
前記領収証発行部は、前記領収証設定画面における設定内容に従う態様で前記領収証を発行する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記複数のサービスは、原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピーサービスを含む、請求項1から8までのいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
種々の画面を表示するとともにユーザによる操作を受け付ける操作表示部を備え、複数のサービスを提供可能な情報処理装置における表示制御方法であって、
それぞれの前記サービスごとに当該サービスが選択されてから当該サービスの提供が終了するまでに前記ユーザによる操作を受け付けるための複数の操作画面を所定の順番で前記操作表示部に表示させる表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップでは、前記サービスの継続に関する確認を前記ユーザに促すサービス継続確認画面を前記操作表示部に表示させ、
前記サービス継続確認画面は、前記複数の操作画面のうちの1つであり前記サービスに係る条件を改めて設定するための前記ユーザによる操作を受け付ける第1画面を前記操作表示部に表示させることを指示する第1操作子と、当該複数の操作画面のうちの当該第1画面とは別の1つであり同じ当該条件で当該サービスの提供を実行させるための当該ユーザによる操作を受け付ける第2画面を当該操作表示部に表示させることを指示する第2操作子と、を含む複数の操作子を有する、表示制御方法。
【請求項11】
種々の画面を表示するとともにユーザによる操作を受け付ける操作表示部を備え、複数のサービスを提供可能な情報処理装置における表示制御プログラムであって、
それぞれの前記サービスごとに当該サービスが選択されてから当該サービスの提供が終了するまでに前記ユーザによる操作を受け付けるための複数の操作画面を所定の順番で前記操作表示部に表示させる表示制御手順を、前記情報処理装置のコンピュータに実行させ、
前記表示制御手順では、前記サービスの継続に関する確認を前記ユーザに促すサービス継続確認画面を前記操作表示部に表示させ、
前記サービス継続確認画面は、前記複数の操作画面のうちの1つであり前記サービスに係る条件を改めて設定するための前記ユーザによる操作を受け付ける第1画面を前記操作表示部に表示させることを指示する第1操作子と、当該複数の操作画面のうちの当該第1画面とは別の1つであり同じ当該条件で当該サービスの提供を実行させるための当該ユーザによる操作を受け付ける第2画面を当該操作表示部に表示させることを指示する第2操作子と、を含む複数の操作子を有する、表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理装置における表示制御方法および表示制御プログラムに関し、特に、複数のサービスを提供可能な情報処理装置、情報処理装置における表示制御方法および表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術によれば、情報処理装置としての複写装置において、1つの印刷ジョブが終了すると、操作表示部としてのディスプレイに終了確認画面が表示される。この終了確認画面は、コピーというサービスの提供が終了されるに際して、当該コピーというサービスの提供が終了されてもよいかどうかをユーザに確認するための操作画面である。この終了確認画面には、コピー作業を終了することを指示する操作子(30a)と、コピー設定画面をディスプレイに表示させることを指示する操作子(30b)と、の2つの操作子が配される。すなわち、コピー作業を終了することを指示する操作子がユーザにより操作されると、複写装置は、原稿の取り忘れを確認する処理などを経て、改めてコピー作業が開始されるのを待機する状態に遷移する。一方、コピー設定画面をディスプレイに表示させることを指示する操作子がユーザにより操作されると、複写装置は、当該コピー設定画面をディスプレイに表示させる状態に遷移する(特にその段落[0035]~[0037]、図3および図5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-134215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、特許文献1に開示された技術によれば、複写装置を互いに異なる2つの状態に選択的に遷移させるための2つの操作子が終了確認画面に配される。しかしながら、たとえば同じ条件でコピー作業を引き続き行う場合に、ユーザは、これら2つの操作子のいずれを操作したとしても、改めて条件を設定しなければならず、このことは、ユーザにとって面倒であり、つまり操作性を阻害する。
【0005】
そこで、本開示は、複数のサービスを提供可能な情報処理装置において、当該情報処理装置の操作性のさらなる向上を図ることができる、新規な技術を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本開示は、情報処理装置に係る第1の開示、情報処理装置における表示制御方法に係る第2の開示、および、情報処理装置における表示制御プログラムに係る第3の開示を含む。
【0007】
このうちの情報処理装置に係る第1の開示は、当該情報処理装置が複数のサービスを提供可能であることを、前提とする。この前提の下、本第1の開示は、操作表示部および表示制御部を備える。操作表示部は、種々の画面を表示するとともに、ユーザによる操作を受け付ける。そして、表示制御部は、それぞれのサービスごとに、当該サービスが選択されてから当該サービスの提供が終了するまでに、ユーザによる操作を受け付けるための複数の操作画面を予め定められた順番で操作表示部に表示させる。ここで、表示制御部は、サービスの継続に関する確認をユーザに促すサービス継続確認画面を操作表示部に表示させる。このサービス継続確認画面は、第1操作子と第2操作子とを含む複数の操作子を有する。特に、第1操作子は、第1画面を操作表示部に表示させることを指示する操作子であり、第1画面は、複数の操作画面のうちの1つであり、現在のサービスに係る条件を改めて設定するためのユーザによる操作を受け付ける画面である。そして、第2操作子は、第2画面を操作表示部に表示させることを指示する操作子であり、第2画面は、複数の操作画面のうちの第1画面とは別の1つであり、現在と同じ条件でサービスの提供を実行させるためのユーザによる操作を受け付ける画面である。
【0008】
なお、表示制御部は、サービスの提供が終了されるに際して、サービス継続確認画面を操作表示部に表示させる。
【0009】
また、サービス継続確認画面が有する複数の操作子は、サービスの提供を終了することを指示する第3操作子を含んでもよい。この第3操作子が操作された場合は、たとえばサービスの提供が終了したことを表す第3画面が、操作表示部に表示されてもよい。
【0010】
さらに、表示制御部は、複数のサービスのいずれかをユーザに選択させるためのサービス選択画面を操作表示部に表示させるとともに、当該サービス選択画面において、いずれかのサービスが選択された場合に、選択されたサービスに対応する複数の操作画面のうちの前述の順番における最初の操作画面を操作表示部に表示させてもよい。そして、ここで言う最初の操作画面が、第1画面とされてもよい。
【0011】
そしてさらに、複数の操作画面のうちの第1画面としての最初の操作画面よりも前述の順番における後の特定の操作画面である第4画面は、別のサービスの所定の操作画面を操作表示部に表示させることを指示する第4操作子を有してもよい。
【0012】
また、第1操作子と第2操作子とを含む複数の操作子は、互いに隣接して配されてもよい。
【0013】
加えて、複数の操作子に前述の第3操作子が含まれる場合は、領収証発行部が、さらに備えられてもよい。この領収証発行部は、第3操作子がユーザによる操作を受け付けたことに応答して、サービスの提供が終了されるときに、当該サービスの提供に係る領収証を発行する。そして、領収証発行部は、領収証に係る(領収証の発行の対象となる)サービスが複数回にわたって提供された場合に、当該複数回のサービスの提供に係る領収証の一部または全部をまとめた態様で発行することが可能である。
【0014】
このような領収証発行部が備えられる構成において、領収証に係るサービスが複数回にわたって提供された場合には、表示制御手段は、さらに、領収証設定画面を操作表示部に表示させてもよい。この領収証設定画面は、ここで言う複数回のサービスの提供に係る領収証をどのような態様で発行するのかをユーザに設定させるための画面である。この場合、領収証発行部は、領収証設定画面における設定内容に従う態様で領収証を発行する。
【0015】
本第1の開示における複数のサービスは、たとえば原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピーサービスを含む。
【0016】
本開示のうちの第2の開示に係る情報処理装置における表示制御方法は、当該情報処理装置が、種々の画面を表示するとともにユーザによる操作を受け付ける操作表示部を備え、複数のサービスを提供可能であることを、前提とする。この前提の下、本第2の開示は、表示制御ステップを含む。この表示制御ステップでは、それぞれのサービスごとに、当該サービスが選択されてから当該サービスの提供が終了するまでに、ユーザによる操作を受け付けるための複数の操作画面を予め定められた順番で操作表示部に表示させる。また、表示制御ステップでは、サービスの継続に関する確認をユーザに促すサービス継続確認画面を操作表示部に表示させる。このサービス継続確認画面は、第1操作子と第2操作子とを含む複数の操作子を有する。特に、第1操作子は、第1画面を操作表示部に表示させることを指示する操作子であり、第1画面は、複数の操作画面のうちの1つであり、現在のサービスに係る条件を改めて設定するためのユーザによる操作を受け付ける画面である。そして、第2操作子は、第2画面を操作表示部に表示させることを指示する操作子であり、第2画面は、複数の操作画面のうちの第1画面とは別の1つであり、現在と同じ条件でサービスの提供を実行させるためのユーザによる操作を受け付ける画面である。
【0017】
本開示のうちの第3の開示に係る情報処理装置における表示制御プログラムは、当該情報処理装置が、種々の画面を表示するとともにユーザによる操作を受け付ける操作表示部を備え、複数のサービスを提供可能であることを、前提とする。この前提の下、本第3の開示は、情報処理装置のコンピュータに、表示制御手順を実行させる。この表示制御手順では、それぞれのサービスごとに、当該サービスが選択されてから当該サービスの提供が終了するまでに、ユーザによる操作を受け付けるための複数の操作画面を予め定められた順番で操作表示部に表示させる。また、表示制御手順では、サービスの継続に関する確認をユーザに促すサービス継続確認画面を操作表示部に表示させる。このサービス継続確認画面は、第1操作子と第2操作子とを含む複数の操作子を有する。特に、第1操作子は、第1画面を操作表示部に表示させることを指示する操作子であり、第1画面は、複数の操作画面のうちの1つであり、現在のサービスに係る条件を改めて設定するためのユーザによる操作を受け付ける画面である。そして、第2操作子は、第2画面を操作表示部に表示させることを指示する操作子であり、第2画面は、複数の操作画面のうちの第1画面とは別の1つであり、現在と同じ条件でサービスの提供を実行させるためのユーザによる操作を受け付ける画面である。
【発明の効果】
【0018】
本開示によれば、サービスの提供を継続させるかどうかをユーザに確認するためのサービス継続確認画面に、第1操作子と第2操作子とを含む複数の操作子が配される。特に、第1操作子が操作されると、現在のサービスに係る条件を改めて設定するためのユーザによる操作を受け付ける第1画面が表示される。そして、第2操作子が操作されると、現在と同じ条件でサービスの提供を実行させるためのユーザによる操作を受け付ける第2画面が表示される。これにより、情報処理装置の操作性のさらなる向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本開示の一実施例に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図2図2は、本開示の一実施例におけるポータル画面を示す図である。
図3図3は、本開示の一実施例におけるカラータイプ選択画面を示す図である。
図4図4は、本開示の一実施例における用紙サイズ選択画面の一例を示す図である。
図5図5は、本開示の一実施例における原稿読込操作画面の一例を示す図である。
図6図6は、本開示の一実施例におけるサービス継続確認画面の一例を示す図である。
図7図7は、本開示の一実施例における領収証設定画面の一例を示す図である。
図8図8は、本開示の一実施例における領収証の一例を示す図である。
図9図9は、本開示の一実施例における拡大/縮小設定画面の一例を示す図である。
図10図10は、本開示の一実施例における主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。
図11図11は、本開示の一実施例における画面表示制御タスクの流れを示すフロー図である。
図12図12は、本開示の一実施例における表示画面の遷移状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の一実施例について、図1に示される画像形成装置10を例に挙げて説明する。
【0021】
本実施例に係る画像形成装置10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を有する複合機(MFP)であり、マルチコピー機とも呼ばれる。この画像形成装置10は、たとえば不特定多数のユーザにより使用されることを前提として、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、図書館などのパブリックスペースなどに設置される。そして、画像形成装置10は、自身が有する複数の機能を用いて、コピーサービス、プリントサービス、スキャンサービス、ファクスサービスなどの複数のサービスを提供する。
【0022】
このような画像形成装置10は、画像読取部12、画像形成部14および給紙部16を備える。併せて、画像形成装置10は、制御部18、補助記憶部20および通信部22を備える。また、画像形成装置10は、外部記憶媒体通信部24、近距離通信部26、符号読取部28および現金処理部30を備える。さらに、画像形成装置10は、写真用プリンタ32および紙片用プリンタ34を備える。加えて、画像形成装置10は、操作表示部36を備える。これらは、互いに共通のバス50を介して接続される。
【0023】
画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、その読取画像に応じた2次元の読取画像データを出力する、画像読取処理を担う。このため、画像読取部12は、原稿が載置される不図示の原稿台を備える。併せて、画像読取部12は、不図示の光源、複数のミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットや、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を移動させるための不図示の駆動機構などを備える。さらに、画像読取部12は、原稿台に載置された原稿を抑えるための不図示の原稿押さえカバーを備える。
【0024】
画像形成部14は、前述の読取画像データなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示のシート状の画像記録媒体としての用紙に形成する、画像形成処理を担い、つまり印刷を担う。この印刷は、たとえば公知の電子写真方式により行われる。このため、画像形成部14は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、除電装置、定着装置などを備える。この画像形成部14による印刷後の用紙、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部14は、電子写真方式に限らず、たとえばインクジェット方式によって、印刷を行うものであってもよい。
【0025】
給紙部16は、給紙手段の一例である。すなわち、給紙部16は、1以上の、一般的には複数の、不図示の給紙カセットを有する。これらの給紙カセットには、適宜の規定サイズの用紙が収容される。そして、給紙部16は、いずれかの給紙カセットを給紙元として、当該給紙元から画像形成部14へ用紙を1枚ずつ供給する。なお、用紙としては、たとえばB5サイズ、A4サイズ、B4サイズおよびA3サイズの普通紙、ならびに、A4サイズの光沢紙が用意される。
【0026】
制御部18は、画像形成装置10全体の制御を担う。このため、制御部18は、制御実行部としてのコンピュータ、たとえばCPU18a、を有する。併せて、制御部18は、CPU18aが直接的にアクセス可能な主記憶部18bを有する。主記憶部18bは、たとえば不図示のROMおよびRAMを含む。このうちのROMには、CPU18aの動作を制御するための制御プログラム(ファームウェア)が記憶される。RAMは、CPU18aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。
【0027】
補助記憶部20は、たとえば不図示のハードディスクドライブを有する。この補助記憶部20には、前述の読取画像データなどの種々の画像データを含む種々のデータが適宜に記憶される。なお、補助記憶部20は、ハードディスクドライブに代えて、または、これに加えて、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを有する場合がある。
【0028】
通信部22は、不図示の通信網と接続されることで、当該通信網を介しての双方向通信を担う。ここで言う通信網としては、LANやインターネット、公衆交換電話網などがある。また、LANには、無線LAN(IEEE_802.11規格に従う無線LAN、いわゆるWi-Fi(登録商標))が含まれる。
【0029】
外部記憶媒体通信部24は、不図示の外部記憶媒体としての各種のメディアが装着可能な不図示の外部記憶媒体装着部を有し、この外部記憶媒体装着部に装着された当該メディアとの間での双方向通信を担う。ここで言うメディアとしては、SDメモリカードやUSBメモリなどの半導体メディア、ならびに、CDやDVDなどのディスクメディアがある。また、外部記憶媒体通信部24は、赤外線通信機能を備えるスマートフォンやタブレットなどの不図示の携帯機器との間で当該赤外線通信機能による双方向通信を行うための不図示の赤外線通信部を有する。すなわち、赤外線通信機能を備える携帯機器が外部記憶媒体として取り扱われることがある。
【0030】
近距離通信部26は、不図示の非接触型のICカードとの間での双方向通信を担う、近距離通信手段の一例である。このため、近距離通信部26は、不図示のICカード読取部を有する。このICカード読取部にICカードが載置(セット)されると、近距離通信部26は、当該ICカードとの間でISO/IEC_18092(いわゆるNFC)などの近距離無線通信規格に従う近距離無線通信を行う。ここで言うICカードとしては、たとえば電子マネーカードや住民基本台帳カード、個人番号カードなどがある。
【0031】
符号読取部28は、たとえば不図示のレーザスキャナまたはカメラを含み、当該レーザスキャナまたはカメラを用いて不図示の商品、カード、レシートなどに付された符号を読み取ることが可能である。また、符号読取部28は、前述のスマートフォンやタブレットなどの携帯機器のディスプレイに表示された符号を読み取ることもできる。この符号読取部28によって読み取ることができる符号として、1次元コード(バーコード)があり、また、QRコード(登録商標)などの2次元コードがある。
【0032】
現金処理部30は、画像形成装置10の使用料金(代金)の決済を現金で行うための現金決済処理を担う。このため、現金処理部30は、現金(硬貨および紙幣)の投入を受け付ける不図示の現金投入受付部と、釣銭がある場合に当該釣銭を返却する不図示の釣銭返却部と、を有する。
【0033】
写真用プリンタ32は、たとえば昇華型プリンタであり、画像形成部14よりも高品質な印刷、いわゆる写真印刷、を担う。この写真用プリンタ32による印刷先となる用紙としては、たとえばL判サイズおよび2L判サイズの2種類の専用紙が用意される。これらの専用紙は、写真用プリンタ32が備える不図示の用紙収容部に収容される。そして、写真用プリンタ32による写真印刷後の用紙、つまり印刷物である写真は、不図示の写真排出口へ排出される。なお、写真用プリンタ32は、昇華型プリンタに限らず、たとえばインクジェット方式の(とりわけ染料インクを用いる)プリンタであってもよい。
【0034】
紙片用プリンタ34は、たとえばサーマル(感熱式)プリンタまたはドットインパクトプリンタであり、領収証などの紙片の印刷を担う。この紙片用プリンタ34は、不図示のロール紙に適宜の文字列や画像などを印刷して、その印刷物である紙片を不図示の排出部から排出する。
【0035】
操作表示部36は、いわゆる操作パネルであり、表示部としてのディスプレイ36aと、操作受付部としてのタッチパネル36bと、を有する。ディスプレイ36aは、概略矩形状の表示面を有し、タッチパネル36bは、当該ディスプレイ36aの表示面に重なるように設けられる。なお、ディスプレイ36aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの他方式のディスプレイであってもよい。そして、タッチパネル36bは、たとえば静電容量方式のパネルであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他方式のパネルであってもよい。また、操作表示部36は、ディスプレイ36a以外に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光要素を有する。併せて、操作表示部36は、タッチパネル36b以外に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチ要素を有する。
【0036】
さて、本実施例に係る画像形成装置10によれば、その起動後に、図2に示されるようなポータル画面(またはメニュー画面あるいはホーム画面と称されることもある。)100がディスプレイ36a(の表示面)に表示される。このポータル画面100は、画像形成装置10が提供可能な各サービスのいずれかを任意に選択するための操作画面である。それゆえに、ポータル画面100には、画像形成装置10が提供可能な各サービスに対応する、換言すれば当該各サービスのそれぞれを選択することを指示するための、複数の操作子、いわゆる操作キー110,110,…が、適当に配される。
【0037】
各操作キー110,110,…のうちのたとえばポータル画面100の左上寄りの位置に配された操作キー110は、コピーサービスの1つである片面コピーサービス(原稿の画像を用紙の一方主面(片面)にのみコピーすることを目的とするサービス)を選択することを指示する[片面コピー]キー110aである。そして、[片面コピー]キー110aの下方に隣接して配された操作キー110は、片面コピーサービスに限らず拡大コピーや縮小コピーなどの様々な目的に対応可能な言わばいろいろコピーサービスを選択することを指示する[いろいろコピー]キー110bである。
【0038】
このようなポータル画面100において、たとえば[片面コピー]キー110aが操作(押下)される、厳密にはタッチパネル36bにより当該[片面コピー]キー110aが配された部分への操作が受け付けられる(検知される)、とする。すると、画像形成装置10は、片面コピーサービスを提供するための状態となり、言わば片面コピーモードとなる。そして、ポータル画面100に代えて、図3に示されるようなカラータイプ選択画面200が、ディスプレイ36aに表示される。
【0039】
このカラータイプ選択画面200は、片面コピーサービスにおける操作画面の1つであり、当該片面コピーサービスにおける条件(印刷条件)の1つである印刷カラーのタイプ(種類)を選択するための操作画面である。このカラータイプ選択画面200のたとえば左上寄りの位置には、印刷カラーのタイプを選択することをユーザへ促す内容の適当な文字列210が配される。そして、文字列210の下方に、印刷カラーのタイプを選択することを指示するための複数の操作キー220,220,…が適当に配される。さらに、カラータイプ選択画面200のたとえば右上隅の近傍の位置に、片面コピーサービスの提供を強制的に終了させるための[終了する]キー230が配される。
【0040】
このカラータイプ選択画面200において、各操作キー220,220,…のいずれかが操作されると、操作された操作キー220に対応する印刷カラーのタイプが前述した条件の1つとして設定される。そして、カラータイプ選択画面200に代えて、図4に示されるような用紙サイズ選択画面300が、ディスプレイ36aに表示される。なお、[終了する]キー230が操作された場合は、カラータイプ選択画面200に代えて、ポータル画面100(図2参照)が、ディスプレイ36aに表示される。この場合、画像形成装置10は、片面コピーモードを抜けて、何らかの操作を受け付けるのを待機する待機状態となり、言わば待機モードとなる。
【0041】
図4に示される用紙サイズ選択画面300もまた、片面コピーサービスにおける操作画面の1つであり、当該片面コピーサービスにおける条件の1つである用紙のサイズを選択するための操作画面である。この用紙サイズ選択画面300のたとえば左上寄りの位置には、出力先となる用紙を選択した上で、後述する[つぎへ]キー322を操作することをユーザに促す内容の適当な文字列302が配される。そして、文字列302の下方に、とりわけ左寄りの位置に、画像形成装置10に用意されている各用紙の外観を模式的に表す適当な絵図、言わば模式図304が、配される。さらに、模式図304の下方に、[用紙サイズを調べる]キー306が配される。詳しい説明は省略するが、この[用紙サイズを調べる]キー306は、画像形成装置10が備える最適用紙サイズ特定機能(原稿のサイズに応じた最適な用紙のサイズを自動的に特定する機能)により最適な用紙のサイズを特定することを指示するための操作子である。そして、[用紙サイズを調べる]キー306の下方に、当該[用紙サイズを調べる]キー306についての、換言すれば最適用紙サイズ特定機能についての、簡単な説明を表す適当な文字列308が配される。
【0042】
一方、文字列302の下方の右寄りの位置には、出力先となる用紙のサイズを、厳密には当該出力先となる用紙を、手動で選択するための5つの用紙選択キー310,312,314,316および318が適当に配される。これら5つの用紙選択キー310,312,314,316および318は、画像形成装置10に用意されている各用紙に対応する。たとえば、B5サイズ、A4サイズ、B4サイズおよびA3サイズという4つのサイズの普通紙に対応する4つの用紙選択キー310,312,314および316は、上方から下方に向かってこの順番で縦一列に配される。そして、A4サイズの普通紙に対応する用紙選択キー312の右横方に、つまり当該用紙選択キー312と横並びに、A4サイズの光沢紙に対応する用紙選択キー318が配される。さらに、各用紙選択キー310,312,314,316および318が配された領域の左横方に、当該各用紙選択キー310,312,314,316および318に対応する各用紙のサイズの大小関係を表す適当なマーク320が配される。
【0043】
加えて、各用紙選択キー310,312,314,316および318が配された領域の近傍に、たとえばA3サイズの用紙に対応する用紙選択キー316の右横方の少し下方に、[つぎへ]キー322が配される。この[つぎへ]キー322は、用紙サイズ選択画面300の次の操作画面に進むことを指示するための操作子である。さらに、[つぎへ]キー322の下方に、換言すれば用紙サイズ選択画面300の右下隅の近傍の位置に、投入金額表示領域324が配される。この投入金額表示領域324には、前述の現金処理部30による現時点での現金の投入受付額(投入金額)が表示される。なお、図4は、投入金額表示領域324に「500円」という金額が表示された例を示す。
【0044】
さらに加えて、用紙サイズ選択画面300の左下隅の近傍の位置に、[もどる]キー326が配される。この[もどる]キー326は、用紙サイズ選択画面300が表示される前の状態に戻ることを指示するための操作子である。そして、用紙サイズ選択画面300のたとえば右上隅の近傍の位置に、カラータイプ選択画面200におけるのと同様の[終了する]キー328が配される。また、[終了する]キー328の下方に、[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が配される。この[拡大/縮小コピーはこちら]キー330は、拡大コピーまたは縮小コピーを行うことを指示するための操作子である。
【0045】
この用紙サイズ選択画面300において、[用紙サイズを調べる]キー306が操作された上で、前述の最適用紙サイズ特定機能により最適な用紙のサイズが特定されると、特定された用紙のサイズが自動的に選択される。また、各用紙選択キー310,312,314,316および318のいずれかが操作されると、操作された用紙選択キー310,312,314,316または318に対応する用紙のサイズが、厳密には用紙が、選択される。その上で、[つぎへ]キー322が操作されると、選択された用紙のサイズが、厳密には用紙が、前述した条件の1つとして設定される。そして、用紙サイズ選択画面300に代えて、図5に示されるような原稿読込操作画面400が、ディスプレイ36aに表示される。
【0046】
なお、[もどる]キー326が操作された場合は、用紙サイズ選択画面300が表示される前の状態に戻る。すなわち、用紙サイズ選択画面300に代えて、カラータイプ選択画面200(図3参照)が、ディスプレイ36aに表示される。また、[終了する]キー328が操作された場合は、片面コピーサービスの提供が強制的に終了され、つまり用紙サイズ選択画面300に代えて、ポータル画面100(図2参照)が、ディスプレイ36aに表示される。そして、画像形成装置10は、片面コピーモードを抜けて、待機モードとなる。[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作された場合については、後で説明する。
【0047】
図5に示される原稿読込操作画面400もまた、片面コピーサービスにおける操作画面の1つであり、当該片面コピーサービスによるコピーの実行を指示するための操作画面である。この原稿読込操作画面400のたとえば左上寄りの位置には、原稿台に原稿を載置した上で、後述する[原稿読み込み]キー406を操作することをユーザに促す内容の適当な文字列402が配される。そして、文字列402の下方に、厳密には少し左寄りの位置に、矩形状の動画表示領域404が配される。この動画表示領域404には、原稿台に原稿を載置した上で、次に説明する[原稿読み込み]キー406を操作する、という操作要領を案内する不図示の適当な動画が表示される。そして、動画表示領域404の近傍に、たとえば当該動画表示領域404の右横方の少し下方に、[原稿読み込み]キー406が配される。この[原稿読み込み]キー406は、コピーの開始を指示するための操作子である。なお、原稿読込操作画面400においても、用紙サイズ選択画面300(図4参照)におけるのと同様の投入金額表示領域408、[もどる]キー410、[終了する]キー410および[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が配される。
【0048】
この原稿読込操作画面400が表示された状態において、動画表示領域404に表示される動画と同様に、原稿台に原稿が載置された上で、[原稿読み込み]キー406が操作されると、コピー(片面コピー)が開始され、つまり画像読取部12による画像読取処理および画像形成部14による画像形成処理を含む当該コピーが開始される。このコピーは、これまで設定された前述の条件に従って行われる。また、コピーが行われている間は、原稿読込操作画面400に代えて、コピーが行われている最中であることを表す不図示のコピー中画面が、ディスプレイ36aに表示される。そして、コピーが終了すると、コピー中画面に代えて、図6に示されるようなサービス継続確認画面500が、ディスプレイ36aに表示される。
【0049】
なお、原稿読込操作画面400において、[もどる]キー410が操作された場合は、当該原稿読込操作画面400が表示される前の状態に戻る。すなわち、原稿読込操作画面400に代えて、用紙サイズ選択画面300(図4参照)が、ディスプレイ36aに表示される。また、[終了する]キー412が操作された場合は、片面コピーサービスの提供が強制的に終了され、つまり原稿読込操作画面400に代えて、ポータル画面100(図2参照)が、ディスプレイ36aに表示される。そして、画像形成装置10は、片面コピーモードを抜けて、待機モードとなる。[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が操作された場合については、後で説明する。また、図5は、投入金額表示領域408に「500円」という金額が表示された例を示す。
【0050】
図6に示されるサービス継続確認画面500もまた、片面コピーサービスにおける操作画面の1つであり、当該片面コピーサービスの提供が終了されるに際して、当該片面コピーサービスの提供を継続させるかどうかをユーザに確認する(問い合わせる)ための操作画面である。このサービス継続確認画面500のたとえば左上寄りの位置には、コピーが終了(完了)したことを表す適当な文字列502が配される。そして、文字列502の下方に、サービス(片面コピーサービス)の提供を終了させる場合は、後述する[終了する]キー518を操作するよう案内する内容の適当な文字列504が配される。さらに、文字列504の下方には、次に説明する領収証印刷設定領域508における[する]キー512が操作された上で、[終了する]キー518が操作された場合は、サービスの提供の終了後に領収証が印刷(発行)されることを表す内容の適当な文字列506が配される。
【0051】
領収証印刷設定領域508は、文字列506の右横方に配される。そして、領収証印刷設定領域508には、[しない]キー510および[する]キー512という2つの操作子が、上方から下方に向かってこの順番で縦並びに配される。このうちの[しない]キー510は、領収証の印刷をしないことを指示するための操作子である。そして、[する]キー512は、領収証の印刷をすることを指示するための操作子である。
【0052】
さらに、領収証印刷設定領域508の下方には、厳密には少し左寄りの位置には、[はじめから設定しなおす]キー514、[同じ設定でつづける]キー516および[終了する]キー518が、左側から右側に向かってこの順番で横並びに配され、とりわけ互いに隣接して配される。このうちの左端に配された[はじめから設定しなおす]キー514は、サービス継続確認画面500に代えて、片面コピーサービスにおける最初の操作画面であるカラータイプ選択画面200(図3参照)を、ディスプレイ36aに表示させることを指示するための操作子である。そして、中央に配された[同じ設定でつづける]キー516は、サービス継続確認画面500に代えて、原稿読込操作画面400(図5参照)を、ディスプレイ36aに表示させることを、つまり現在と同じ条件でコピーを続けることを、指示するための操作子である。右端に配された[終了する]キー518は、片面コピーサービスの提供を終了することを指示するための操作子である。なお、サービス継続確認画面500においても、原稿読込操作画面400などにおけるのと同様の投入金額表示領域520が配される。
【0053】
このサービス継続確認画面500において、たとえば[はじめから設定しなおす]キー514が操作されると、サービス継続確認画面500に代えて、片面コピーサービスにおける最初の操作画面(つまりポータル画面100における[片面コピー]キー110aが操作された場合の遷移先)であるカラータイプ選択画面200(図3参照)が、ディスプレイ36aに表示される。すなわち、画像形成装置10は、片面コピーサービスの提供を終了することなく、換言すれば片面コピーモードを抜けることなく、さらに換言すればポータル画面100がディスプレイ36aに表示される状態にまで戻ることなく、当該片面コピーサービスにおける条件を最初から設定し直すことが可能な状態に遷移する。
【0054】
また、[同じ設定でつづける]キー516が操作されると、サービス継続確認画面500に代えて、原稿読込操作画面400(図5参照)が、ディスプレイ36aに表示される。すなわち、画像形成装置10は、片面コピーサービスの提供を終了することなく、現在と同じ条件でコピーを続けることが可能な状態に遷移する。
【0055】
そして、[終了する]キー518が操作されると、厳密にはたとえば領収証印刷設定領域508の[しない]キー510が操作された上で、当該[終了する]キー518が操作されると、サービス継続確認画面500に代えて、片面コピーサービスの提供が終了したことを表す不図示の適当なサービス終了画面(第3画面の一例)が、所定時間にわたってディスプレイ36aに表示される。ここで言う所定時間は、サービスによって異なるが、片面コピーサービスの場合は、たとえば20秒間である。また、サービス終了画面には、原稿の取り忘れなどに注意することを促す内容の適当なメッセージが含まれる。さらに、サービス終了画面がディスプレイ36aに表示されることと並行して、原稿の取り忘れなどに注意することを促す内容の音声による適当なメッセージが出力されてもよい。そして、所定時間の経過後、サービス終了画面に代えて、ポータル画面100(図2参照)が、ディスプレイ36aに表示される。そして、画像形成装置10は、片面コピーモードを抜けて、待機モードとなる。
【0056】
一方、領収証印刷設定領域508の[する]キー512が操作された上で、[終了する]キー518が操作された場合、とりわけ片面コピーサービスの提供が1回のみ(つまり1ページ分の原稿についてのみ)行われた場合は、前述の領収証印刷設定領域508の[しない]キー510が操作された上で、[終了する]キー518が操作された場合と同様に、サービス継続確認画面500に代えて、不図示のサービス終了画面(第3画面の一例)が、所定時間にわたってディスプレイ36aに表示される。これと並行して、片面コピーサービスの提供に係る領収証が紙片用プリンタ34(図1参照)により印刷される。そして、所定時間の経過後、サービス終了画面(第3画面の一例)に代えて、ポータル画面100(図2参照)が、ディスプレイ36aに表示される。そして、画像形成装置10は、片面コピーモードを抜けて、待機モードとなる。
【0057】
さらに、領収証印刷設定領域508の[する]キー512が操作された上で、[終了する]キー518が操作された場合であって、片面コピーサービスの提供が複数回にわたって(つまり複数ページ分の原稿について)行われた場合は、サービス継続確認画面500に代えて、図7に示されるような領収証設定画面600(第3画面の別の一例)が、ディスプレイ36aに表示される。この領収証設定画面600は、複数回の片面コピーサービスの提供に係る領収証をどのような態様で印刷するのかを設定するための画面である。
【0058】
この領収証設定画面600のたとえば略中央には、複数回の片面コピーサービスの提供の内容を表す一覧602が配される。この一覧602には、提供されたそれぞれの片面コピーサービスの番号(たとえば「1」を初期値とする連続番号)、用紙のサイズ、印刷カラーのタイプ、印刷枚数および料金が表示される。併せて、一覧602には、詳しくは一覧602における左側の部分には、領収証をまとめて印刷することを希望するサービス(片面コピーサービス)を選択するためのチェックボックス604,604,…が設けられる。なお、図7における一覧602は、3回の片面コピーサービスが行われた場合の一例である。そして、図7においては、サービス番号が「1」および「3」という2つのサービスについての2つのチェックボックス604および604,…にチェックマークが入れられた例を示し、つまり当該2つのサービス係る領収証をまとめて印刷するよう選択された例を示す。また、一覧602に表示される情報(項目)は、一例であって、これ以外の情報が当該一覧602に表示されてもよい。
【0059】
さらに、一覧602の下方に、詳しくはチェックボックス604,604,…の並びの下方に、全ての当該チェックボックス604,604,…にチェックマークを入れることを指示するための、つまり一覧602に表示された全てのサービスに係る領収証をまとめて印刷する対象として選択することを指示するための、[全て選択]キー606が配される。すなわち、[全て選択]キー606が操作されると、全ての当該チェックボックス604,604,…にチェックマークが入れられ、つまり一覧602に表示された全てのサービスに係る領収証がまとめて印刷する対象として選択される。
【0060】
そして、領収証設定画面600の上部に、領収書をまとめて印刷する場合は、希望のサービスについてのチェックボックス604にチェックマークを入れることをユーザに伝える内容の適当な文字列608が配される。併せて、文字列608の下方に、全ての領収証をまとめて印刷する場合は、[全て選択]キー606を操作すればよいことをユーザへ伝える内容の適当な文字列610が配される。
【0061】
加えて、一覧602の下方に、詳しくは右寄りの位置に、[印刷する]キー612が配される。この[印刷する]キー612は、紙片用プリンタ34による領収証の印刷の開始を指示するための操作子である。そして、[印刷する]キー612の下方に、換言すれば領収証設定画面600の右下隅の近傍の位置に、サービス継続確認画面500などにおけるのと同様の投入金額表示領域614が配される。
【0062】
この図7に示される状態において、[印刷する]キー612が操作されると、紙片用プリンタ34による領収証の印刷が開始される。その結果、図8に示されるような2枚の領収証700および710が印刷される。このうちの一方(左側)の領収証700は、前述の一覧602における「1」および「3」という2つのサービスに係る領収証が1枚にまとめられたものである。そして、他方(右側)の領収証710は、一覧602における残りのサービス、つまりサービス番号が「2」のサービスのみに係るものである。
【0063】
なお、領収証設定画面600において、一覧602の各チェックボックス604,604,…のいずれにもチェックマークが入れられない状態で、[印刷する]キー612が操作された場合には、当該一覧602に表示された全てのサービスに係る領収証がまとめられることなく、個別に印刷される。また、図7に示される領収証設定画面600の構成では、1組のサービスについてのみ、それらの領収証を1枚にまとめることができるが、複数組のサービスについて、それぞれの領収証を1枚にまとめることができるように、当該領収証設定画面600が構成されてもよい。
【0064】
さらにたとえば、前述(図4)の用紙サイズ選択画面300において、[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作された場合は、当該用紙サイズ選択画面300に代えて、図9に示されるような拡大/縮小設定画面800が、ディスプレイ36aに表示される。この拡大/縮小設定画面800は、拡大コピーまたは縮小コピーを行う際の要領を設定するための操作画面である。ただし、拡大/縮小設定画面800は、(言わば現在提供されているサービスA)における操作画面ではなく、前述のいろいろコピーサービス(言わば別のサービスB)における操作画面の1つである。すなわち、用紙サイズ選択画面300の[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作された場合は、画像形成装置10は、片面コピーモード(言わばモードA)を抜けて、いろいろコピーサービスを提供するための状態となり、言わばいろいろコピーモード(言わばモードB)に遷移する。
【0065】
この拡大/縮小設定画面800のたとえば左上寄りの位置には、拡大コピーまたは縮小コピーの要領(方法)を選択することをユーザに促す内容の適当な文字列802が配される。そして、文字列802の下方に、換言すれば拡大/縮小設定画面800の略中央に、[用紙にあわせる]キー804、[倍率を指定する]キー806および[ポスターサイズ]キー808という3つの操作子が、左側から右側に向かってこの順番で横並びに配され、とりわけ互いに隣接して配される。これら[用紙にあわせる]キー804、[倍率を指定する]キー806および[ポスターサイズ]キー808を含む拡大/縮小設定画面800については、その詳細な説明を省略するが、当該拡大/縮小設定画面800によれば、拡大コピーまたは縮小コピーの要領を選択することができ、ひいては当該拡大コピーまたは縮小コピーの要領を詳細に設定することができる画面に遷移することができる。なお、拡大/縮小設定画面800においても、用紙サイズ選択画面300などにおけるのと同様の投入金額表示領域810および[終了する]キー812が配される。
【0066】
また、前述(図5)の原稿読込操作画面400において、[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が操作された場合も同様に、当該原稿読込操作画面400に代えて、拡大/縮小設定画面800が、ディスプレイ36aに表示される。そして、画像形成装置10は、片面コピーモードを抜けて、いろいろコピーモードに遷移する。
【0067】
ここで、図10に、主記憶部18b(図1参照)のRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ900を示す。
【0068】
このメモリマップ900に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域910と、データ記憶領域950と、を有する。このうちのプログラム記憶領域910には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム912、操作検出プログラム914、画像読取制御プログラム916、画像形成制御プログラム918および給紙制御プログラム920を含む。制御プログラムは、通信制御プログラム922、外部記憶媒体通信制御プログラム924、近距離通信制御プログラム926、符号読取制御プログラム928および現金処理制御プログラム930を含む。さらに、制御プログラムは、写真用プリンタ制御プログラム932および紙片用プリンタ制御プログラム934を含む。加えて、制御プログラムは、画面表示制御プログラム936を含む。
【0069】
表示制御プログラム912は、ディスプレイ36aにポータル画面100をはじめとする各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム914は、タッチパネル36bに対する操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取制御プログラム916は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像形成制御プログラム918は、画像形成部14を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム920は、給紙部16を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム922は、通信部22を制御するためのプログラムである。外部記憶媒体通信制御プログラム924は、外部記憶媒体通信部24を制御するためのプログラムである。近距離通信制御プログラム926は、近距離通信部26を制御するためのプログラムである。符号読取制御プログラム928は、符号読取部28を制御するためのプログラムである。現金処理制御プログラム930は、現金処理部30を制御するためのプログラムである。写真用プリンタ制御プログラム932は、写真用プリンタ32を制御するためのプログラムである。紙片用プリンタ制御プログラム934は、紙片用プリンタ34を制御するためのプログラムである。そして、画面表示制御プログラム936は、CPU18aに後述する画面表示制御タスクを実行させるためのプログラムである。
【0070】
一方、データ記憶領域950には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ952、操作データ954、履歴データ956などがある。
【0071】
表示画像生成データ952は、前述の表示制御プログラム912に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ954は、タッチパネル36bに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル36bに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。そして、履歴データ956は、前述の片面コピーサービスをはじめとする各サービスが提供されたときの記録を表すデータである。この履歴データ956に基づいて、前述(図7)の領収証設定画面600における一覧602が構成される。
【0072】
前述したように、ポータル画面100において、たとえば[片面コピー]キー110aが操作されると、画像形成装置10は、片面コピーモードとなる。そして、カラータイプ選択画面200、用紙サイズ選択画面300、原稿読込操作画面400、コピー中画面(不図示)およびサービス継続確認画面500という複数の操作画面が、この順番で1つずつディスプレイ36aに表示される。さらに、サービス継続確認画面500において、[はじめから設定しなおす]キー514、[同じ設定でつづける]キー516および[終了する]キー518のいずれかが操作されると、その操作に応じた遷移先へ画像形成装置10の状態が遷移する。このような画像形成装置10の状態の遷移に際して、CPU18aは、画面表示制御プログラム936に従って、画面表示制御タスクを実行する。この画面表示制御タスクの流れを、図11に示す。なお、図11は、片面コピーサービスにおける、換言すれば片面コピーモードにおける、画面表示制御タスクの流れを示す。また、図11に示される画面表示制御タスクは、ポータル画面100における[片面コピー]キー110aが操作されたことに応答して、実行される。
【0073】
この画面表示制御タスクによれば、CPU18aは、まず、ステップS1において、ポータル画面100に代えて、カラータイプ選択画面200を、ディスプレイ28aに表示する。そして、カラータイプ選択画面200において、各操作キー220,220,…のいずれかが操作されると、つまり任意の印刷カラーのタイプを選択するための操作が受け付けられると、CPU18aは、処理をステップS3へ進める。
【0074】
ステップS3において、CPU18aは、カラータイプ選択画面200に代えて、用紙サイズ選択画面300を、ディスプレイ36aに表示する。そして、用紙サイズ選択画面300において、いずれかの用紙のサイズが選択された上で、[つぎへ]キー322が操作されると、つまり用紙サイズを選択(設定)するための操作が受け付けられると、CPU18aは、処理をステップS5へ進める。
【0075】
ステップS5において、CPU18aは、用紙サイズ選択画面300に代えて、原稿読込操作画面400を、ディスプレイ36aに表示する。そして、原稿読込操作画面400において、[原稿読み込み]キー406が操作されると、つまりコピー(片面コピー)の実行を指示するための操作が受け付けられると、CPU18aは、処理をステップS7へ進める。
【0076】
ステップS7において、CPU18aは、原稿読込操作画面400に代えて、コピー中画面を、ディスプレイ36aに表示する。このとき併せて、コピーが開始される。このコピーは、画面表示制御タスクとは別のタスクに従って実行される。そして、コピーが終了すると、CPU18aは、処理をステップS9へ進める。
【0077】
ステップS9において、CPU18aは、コピー中画面に代えて、サービス継続確認画面500を、ディスプレイ36aに表示する。そして、CPU18aは、サービス継続確認画面500において、何らかの操作が受け付けられると、処理をステップS11へ進める。
【0078】
ステップS11において、CPU18aは、前述のステップS9で受け付けられた操作の内容を判定する。ここでたとえば、サービス継続確認画面500における[はじめから設定しなおす]キー514が操作された場合、CPU18aは、処理をステップS1へ戻す。これにより、サービス継続確認画面500に代えて、カラータイプ選択画面200が、ディスプレイ36aに表示される。また、サービス継続確認画面500における[同じ設定でつづける]キー516が操作された場合は、CPU18aは、処理をステップS5へ戻す。これにより、サービス継続確認画面500に代えて、原稿読込操作画面400が、ディスプレイ36aに表示される。さらに、サービス継続確認画面500における[終了する]キー518が操作された場合は、とりわけたとえば領収証印刷設定領域508の[する]キー512が操作された上で、[終了する]キー518が操作された場合であって、片面コピーサービスの提供が複数回にわたって行われた場合は、CPU18aは、処理をステップS13へ進める。
【0079】
ステップS13において、CPU18aは、サービス継続確認画面500に代えて、領収証設定画面600(第3画面の別の一例)を、ディスプレイ36aに表示する。そして、CPU18aは、領収証設定画面600において、[印刷する]キー612が操作されると、処理をステップS15へ進める。このとき併せて、領収証の印刷が行われる。この領収証の印刷は、画面表示制御タスクとは別のタスクに従って行われる。
【0080】
なお、図示は省略するが、前述のステップS11において、サービス継続確認画面500における領収証印刷設定領域508の[しない]キー510が操作された上で、当該サービス継続確認画面500における[終了する]キー518が操作された場合は、CPU18aは、ステップS13をスキップして、処理をステップS15へ進める。この場合は、領収証は印刷されない。また、ステップS11において、サービス継続確認画面500における領収証印刷設定領域508の[する]キー512が操作された上で、[終了する]キー518が操作された場合であって、片面コピーサービスの提供が1回のみ行われた場合も同様に、CPU18aは、ステップS13をスキップして、処理をステップS15へ進める。ただし、この場合は、領収証が印刷される。
【0081】
ステップS15において、CPU18aは、たとえばその直前の時点で領収証設定画面600が表示されている場合には、当該領収証設定画面600に代えて、サービス終了画面を、ディスプレイ36aに表示する。または、CPU18aは、ステップS15において、その直前の時点でサービス継続確認画面500が表示されている場合には、当該サービス継続確認画面500に代えて、サービス終了画面を、ディスプレイ36aに表示する。そして、前述の所定時間が経過すると、CPU18aは、処理をステップS17へ進める。
【0082】
ステップS17において、CPU18aは、サービス終了画面に代えて、ポータル画面100を、ディスプレイ36aに表示する。これをもって、CPU18aは、画面表示制御タスクを終了する。
【0083】
なお、図示は省略するが、前述のステップS3において、用紙サイズ選択画面300における[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作された場合は、CPU18aは、当該用紙サイズ選択画面300に代えて、拡大/縮小設定画面800を、ディスプレイ36aに表示するためのステップへ処理を進める。また、ステップS5において、原稿読込操作画面400における[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が操作された場合も同様に、CPU18aは、当該原稿読込操作画面400に代えて、拡大/縮小設定画面800を、ディスプレイ36aに表示するためのステップへ処理を進める。
【0084】
図12は、片面コピーサービスにおいて、ディスプレイ36aに表示される画面の遷移状態を示し、とりわけサービス継続確認画面500がディスプレイ36aに表示されるまでの遷移状態を示す。この図12に白抜きの矢印で示されるように、片面コピーサービスにおいては、ポータル画面100がディスプレイ36aに表示された状態から、カラータイプ選択画面200、用紙サイズ選択画面300、原稿読込操作画面400および不図示のコピー中画面がこの順番で1つずつディスプレイ36aに表示される状態を経て、サービス継続確認画面500がディスプレイ36aに表示される状態に遷移する。
【0085】
そして、サービス継続確認画面500において、[はじめから設定しなおす]キー514が操作された場合は、図12に一点鎖線の矢印で示されるように、カラータイプ選択画面200がディスプレイ36aに表示される状態に遷移する。また、サービス継続確認画面500において、[同じ設定でつづける]キー516が操作された場合は、図12に長破線の矢印で示されるように、原稿読込操作画面400がディスプレイ36aに表示される状態に遷移する。さらに、サービス継続確認画面500において、[終了する]キー518が操作された場合は、図12に短破線の矢印で示されるように、領収証設定画面600またはサービス終了画面がディスプレイ36aに表示される状態に遷移する。
【0086】
加えて、用紙サイズ選択画面300における[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作された場合、あるいは、原稿読込操作画面400における[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が操作された場合は、図12に黒塗りの矢印で示されるように、拡大/縮小設定画面800がディスプレイ36aに表示される状態に遷移する。
【0087】
以上のように、本実施例によれば、片面コピーサービスの提供が終了されるに際して表示されるサービス継続確認画面500に、[はじめから設定しなおす]キー514および[同じ設定でつづける]キー516を含む複数の操作子が設けられる。特に、[はじめから設定しなおす]キー514が操作されると、画像形成装置10は、片面コピーサービスにおける条件を最初から設定し直すための状態に遷移し、ゆえにユーザは、片面コピーサービスにおける条件を適宜に設定し直した上で、当該片面コピーサービスの提供を享受することができる。そして、[同じ設定でつづける]キー516が操作された場合は、画像形成装置10は、現在と同じ条件で片面コピーサービスの提供を行う状態に遷移し、ゆえにユーザは、現在と同じ条件による片面コピーサービスの提供を享受することができる。これにより、ユーザの操作の手間が削減(簡素化)され、画像形成装置10の操作性のさらなる向上が図られる。
【0088】
また、[はじめから設定しなおす]キー514および[同じ設定でつづける]キー516は、[終了する]キー518ともに、互いに隣接して配される。これにより、ユーザから見て、これら[はじめから設定しなおす]キー514、[同じ設定でつづける]キー516および[終了する]キー518の視認性が向上し、このこともまた、画像形成装置10の操作性のさらなる向上に寄与する。
【0089】
加えて、用紙サイズ選択画面300における[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作されることにより、あるいは、原稿読込操作画面400における[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が操作されることにより、拡大/縮小設定画面800がディスプレイ36aに表示される状態に遷移し、つまり画像形成装置10が片面コピーモードからいろいろコピーモードに遷移する。すなわち、ポータル画面100がディスプレイ36aに表示される状態に戻ることなく、つまり画像形成装置10が片面コピーモードを一旦抜けることなく、当該画像形成装置10が片面コピーモードからいろいろコピーモードに遷移することができる。これは特に、サービス継続確認画面500に[はじめから設定しなおす]キー514および[同じ設定でつづける]キー516が設けられたことにより、とりわけ[はじめから設定しなおす]キー514が設けられたことにより、実現される効果である。言い換えれば、サービス継続確認画面500に[はじめから設定しなおす]キー514が設けられることによって、用紙サイズ選択画面300における[拡大/縮小コピーはこちら]キー330の有用性がより一層向上するとともに、原稿読込操作画面400における[拡大/縮小コピーはこちら]キー414の有用性がより一層向上する。
【0090】
さらに加えて、本実施例によれば、片面コピーサービスの提供が複数回にわたって(つまり複数ページ分の原稿について)行われた場合は、これら複数回の片面コピーサービスの提供に係る領収証をどのような態様で印刷するのかを設定することができ、たとえば当該複数回の片面コピーサービスに係る領収証の一部または全部をまとめた態様で印刷することができる。このことは、ユーザの利便性の向上に大きく貢献する。また、領収証がまとめて印刷されることで、当該領収証用のロール紙の消費削減も図られる。
【0091】
なお、本実施例におけるCPU18aは、とりわけ画面表示制御タスクを実行するCPU18aは、本開示に係る表示制御部の一例である。そして、本実施例におけるポータル画面100は、本開示に係るサービス選択画面の一例である。さらに、本実施例におけるサービス継続確認画面500の[はじめから設定しなおす]キー514、[同じ設定でつづける]キー516および[終了する]キー518は、それぞれ本開示に係る第1操作子、第2操作子および第3操作子の一例である。そして、本実施例におけるカラータイプ選択画面200は、本開示に係る第1画面の一例であり、本実施例における原稿読込操作画面400は、本開示に係る第2画面の一例である。また、本実施例におけるサービス終了画面は、第3画面の一例であり、領収証設定画面600もまた、第3画面の別の一例である。
【0092】
加えて、本実施例における用紙サイズ選択画面300は、本開示に係る第4画面の一例であり、当該用紙サイズ選択画面300の[拡大/縮小コピーはこちら]キー330は、本開示に係る第4操作子の一例である。併せて、本実施例における原稿読込操作画面400は、前述の如く本開示に係る第2画面の一例であるとともに、本開示に係る第4画面の一例でもあり、当該原稿読込操作画面400の[拡大/縮小コピーはこちら]キー414もまた、本開示に係る第4操作子の一例である。そして、本実施例においては、用紙サイズ選択画面300の[拡大/縮小コピーはこちら]キー330が操作され、あるいは、原稿読込操作画面400の[拡大/縮小コピーはこちら]キー414が操作されたときに、拡大/縮小設定画面800がディスプレイ36aに表示されるが、この拡大/縮小設定画面800は、本開示に係る所定の操作画面の一例である。このとき、画像形成装置10は、片面コピーサービスを提供する状態から、いろいろコピーサービスを提供する状態に遷移するが、この場合のいろいろコピーサービスは、本開示に係る別のサービスの一例である。
【0093】
本実施例は、本開示の1つの具体例であり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本開示を適用することができる。
【0094】
たとえば、ポータル画面100をはじめとする各画面の構成(デザイン)は、いずれも一例であり、これ以外の構成とされてもよい。特に、サービス継続確認画面500については、[はじめから設定しなおす]キー514、[同じ設定でつづける]キー516および[終了する]キー518に加えて、さらに別の状態に遷移することができる操作子が、適宜に設けられてもよい。
【0095】
また、本実施例においては、片面コピーサービスを例に挙げて説明したが、いろいろコピーサービスなどの他のサービスについても、本開示を同様に適用することができる。
【0096】
さらに、本実施例においては、画像形成装置10を例に挙げて説明したが、画像形成装置10以外の情報処理装置にも、本開示を適用することができる。
【0097】
そして、本開示は、情報処理装置という装置の形態に限らず、情報処理装置における表示制御方法という方法の形態、および、情報処理装置における表示制御プログラムというプログラムの形態によっても、提供することができる。
【0098】
併せて、本開示は、情報処理装置における表示制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体という形態によっても、提供することができる。この場合、記録媒体に記録された表示制御プログラムが情報処理装置のコンピュータにより読み取られ、当該コンピュータにより実行されることで、本開示と同様の情報処理装置が実現される。ここで言う記録媒体としては、前述と同様の半導体メディアやディスクメディアがある。また、可搬型の媒体ではなく、ROMやハードディスクドライブなどのような情報処理装置(コンピュータシステム)に組み込まれる組込み型(内蔵型)の媒体も、ここで言う記録媒体として適用可能である。
【符号の説明】
【0099】
10 … 画像形成装置
12 … 画像読取部
14 … 画像形成部
18 … 制御部
18a … CPU
18b … 主記憶部
36 … 操作表示部
36a … ディスプレイ
36b … タッチパネル
100 … ポータル画面
200 … カラータイプ選択画面(第1画面の一例)
300 … 用紙サイズ選択画面(第4画面の一例)
330 … [拡大/縮小コピーはこちら]キー(第4操作子の一例)
400 … 原稿読込操作画面(第2画面および第4画面の一例)
414 … [拡大/縮小コピーはこちら]キー(第4操作子の一例)
500 … サービス継続確認画面
514 … [はじめから設定しなおす]キー(第1操作子の一例)
516 … [同じ設定でつづける]キー(第2操作子の一例)
518 … [終了する]キー(第3操作子の一例)
600 … 領収証設定画面(第3画面の別の一例)
図1
図2
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図12