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  • 特開-充電台、充電システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165837
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】充電台、充電システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20241121BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20241121BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H02J7/02 J
H02J7/02 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082370
(22)【出願日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 誠一
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA04
5G503BB02
5G503CA11
5G503EA02
5G503FA14
(57)【要約】
【課題】ACアダプタの負荷を低減可能な技術を提供する。
【解決手段】カラオケ用リモコン装置を充電するための充電台であって、入力端子、出力端子、及び制御手段を有し、制御手段は、入力端子における入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たす場合、出力端子から入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、所定条件を満たさない場合、出力端子からの電力の出力を禁止させる充電台。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ用リモコン装置を充電するための充電台であって、
入力端子、出力端子、及び制御手段を有し、
前記制御手段は、
前記入力端子における入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、
前記所定条件を満たす場合、前記出力端子から前記入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、前記所定条件を満たさない場合、前記出力端子からの電力の出力を禁止させる、
充電台。
【請求項2】
請求項1に記載の充電台を複数備える充電システムであって、
第1の充電台の出力端子は、第2の充電台の入力端子と連結され、
前記第1の充電台の制御手段は、
当該第1の充電台の入力端子における入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、
前記所定条件を満たす場合、前記第1の充電台の出力端子から前記第2の充電台の入力端子に対し、前記入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、前記所定条件を満たさない場合、前記第1の充電台の出力端子からの電力の出力を禁止させる、
充電システム。
【請求項3】
前記第1の充電台の制御手段は、入力端子に電力の入力があった場合、充電ができる旨の報知を行うよう提示手段を制御することを特徴とする請求項2記載の充電システム。
【請求項4】
前記第2の充電台の制御手段は、前記第1の充電台の出力端子からの電力の出力が禁止された状態において、当該第2の充電台にカラオケ用リモコン装置が置かれた場合、充電ができない旨の報知を行うよう提示手段を制御することを特徴とする請求項2記載の充電システム。
【請求項5】
前記第1の充電台の入力端子と連結され、所定の電圧の電力を出力するACアダプタを有することを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカラオケ用リモコン装置を充電するための充電台、及び当該充電台を複数備える充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケ装置に付属するリモコン装置(以下、「カラオケ用リモコン装置」という場合がある)は、一般的にリチウムイオン電池等の二次電池(充電池)が搭載されている。二次電池を搭載したカラオケ用リモコン装置は、定期的な充電が必要である。
【0003】
たとえば、特許文献1には、利用者が登録した楽曲の選曲履歴の選曲数が予め定められた規定値以上であった場合には、充電器からの充電を受付可能とし、規定値以下あった場合には充電を受付不可にすることにより、過充電を好適に防止できる、充電制御機能を有するカラオケリモコン装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-85677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カラオケ店舗のように複数のカラオケ装置が設置されている施設においては、複数のカラオケ用リモコン装置の充電を同時に行う必要が生じる。特にカラオケ装置の利用頻度が高い場合にはカラオケ用リモコン装置の利用回数も増えるため、充電の頻度も高くなる。よって、カラオケ用リモコン装置の充電を効率よく行うことが求められる。
【0006】
一方で、カラオケ店舗は、充電用のスペースや商用電源のコンセントの数も限られている。よって、カラオケ用リモコン装置毎にACアダプタを設けることや、専用の充電装置(たとえば公共施設やコンビニエンスストアに設置されているスマートフォン用充電装置)を準備することも困難である。
【0007】
そこで、カラオケ店舗においては、一つのACアダプタと複数の充電台とを連結して使用することがある。具体的に、一の充電台の入力端子にACアダプタを接続し、一の充電台の出力端子と他の充電台の入力端子とをケーブルで連結する。また、他の充電台の出力端子と更に別の充電台の入力端子とをケーブルで接続する。この方法を用いることにより、一つのACアダプタを用いて複数のカラオケ用リモコン装置を充電することが可能となる。
【0008】
しかし、一のACアダプタに対してカラオケ用リモコン装置が装着された複数の充電台を連結することで、カラオケ用リモコン装置に出力される電力の総電流量がACアダプタの定格電流を超える場合、ACアダプタの負荷が大きくなる。よってACアダプタの劣化が早くなったり、故障する可能性が高まるといった問題があった。
【0009】
本発明の目的は、ACアダプタの負荷を低減可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための一の発明は、カラオケ用リモコン装置を充電するための充電台であって、入力端子、出力端子、及び制御手段を有し、前記制御手段は、前記入力端子における入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、前記所定条件を満たす場合、前記出力端子から前記入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、前記所定条件を満たさない場合、前記出力端子からの電力の出力を禁止させる、充電台である。
また、上記目的を達成するための一の発明は、上記の充電台を複数備える充電システムであって、第1の充電台の出力端子は、第2の充電台の入力端子と連結され、前記第1の充電台の制御手段は、当該第1の充電台の入力端子における入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、前記所定条件を満たす場合、前記第1の充電台の出力端子から前記第2の充電台の入力端子に対し、前記入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、前記所定条件を満たさない場合、前記第1の充電台の出力端子からの電力の出力を禁止させる、充電システムである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ACアダプタの負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る充電システムを示す図である。
図2】実施形態に係る充電台本体を示す図である。
図3】実施形態に係る充電システムの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態>
図1図3を参照して、実施形態に係る充電システムについて説明する。
【0014】
==充電システム==
充電システムは、カラオケ用リモコン装置を充電するためのシステムである。充電システムは、複数の充電台を備える。
【0015】
充電台は、カラオケ用リモコン装置を充電するためのものである。カラオケ用リモコン装置は、カラオケ装置の利用時に各種操作入力(たとえば、カラオケ歌唱を行う楽曲の選曲、カラオケ用コンテンツの選択、カラオケ演奏のボリュームやテンポの調整)を行うためのものである。
【0016】
図1に示すように、本実施形態において、充電システム1は、3つの充電台C1~充電台C3を備える。充電台C1~充電台C3は同じ構成である。
【0017】
各充電台は、入力端子IT、出力端子OT、充電台本体Bを有する。入力端子IT及び出力端子OTは、充電台本体Bに設けられている。
【0018】
本実施形態において、充電台C1の入力端子ITは、ACアダプタAdと連結されている。ACアダプタAdは、商用電源のコンセントOLに接続することで、所定の電圧の電力を出力する。充電台C1の充電台本体Bにカラオケ用リモコン装置Rを置くことにより、カラオケ用リモコン装置Rの充電が行われる。
【0019】
また、充電台C1の出力端子OTは充電台C2の入力端子とケーブルを介して連結され、充電台C2の出力端子OTは充電台C3の入力端子とケーブルを介して連結されている。
【0020】
この例において、充電台C1と充電台C2の関係においては、充電台C1が「第1の充電台」に相当し、充電台C2が「第2の充電台」に相当する。一方、充電台C2と充電台C3の関係においては、充電台C2が「第1の充電台」に相当し、充電台C3が「第2の充電台」に相当する。
【0021】
なお、本実施形態に係る充電システムにおいて、充電台の数は少なくとも2つあればよく、3つに限られない。また、充電台は、入力端子、出力端子、及び後述の制御手段40を備えるものであれば、その他の構成や形状等は異なっていてもよい。また、複数の充電台及びACアダプタを含めて充電システムを構成してもよい。
【0022】
==充電台本体==
図2に示すように、充電台本体Bは、充電機構10、提示手段20、操作手段30、及び制御手段40を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBsに接続されている。
【0023】
[充電機構]
充電機構10は、充電台本体Bに置かれたカラオケ用リモコン装置Rの充電を行うための機構である。充電機構10は、カラオケ用リモコン装置Rとの接続手段(コネクタ。図示無し)等、従来の充電台が備える構成と同様の構成を含む。
【0024】
[提示手段・操作手段]
提示手段20は、カラオケ店舗の従業員等に対して、各種情報を提示するための構成である。提示手段20は、たとえば、文字等を表示するためのディスプレイやLEDランプのような光源である。
【0025】
操作手段30は、カラオケ店舗の従業員等が各種の操作入力を行うための構成である。操作手段30は、たとえば、充電台本体Bに設けられたボタンやキーである。或いは、提示手段20としてのディスプレイに表示されるアイコンが操作手段30として機能してもよい。
【0026】
なお、本実施形態に係る充電台において、提示手段及び操作手段は必須の構成ではない。
【0027】
[制御手段]
制御手段40は、充電台における各種の制御を行う。制御手段40は、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0028】
本実施形態において、制御手段40は、入力端子における入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定する処理を行う。
【0029】
所定条件は、出力端子から電力の出力を行うかどうかを決定するための条件である。ACアダプタの負荷を低減するため、所定条件は、ACアダプタの出力電力の電圧を基準として設定される。たとえば、ACアダプタの出力電力の電圧が12Vである場合、所定条件は、たとえば「入力電力の電圧の値が12V以上」、「入力電力の電圧の値が10V以下」のように予め一の条件が設定されている。なお、カラオケ店舗の従業員等が、操作手段30を介して任意の所定条件を設定してもよい。
【0030】
具体的に、制御手段40は、入力端子ITに電力の入力があった場合、当該電力の電圧が所定条件を満たしているか否かを判定し判定結果を求める。
【0031】
また、制御手段40は、所定条件を満たす場合、出力端子から入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、所定条件を満たさない場合、出力端子からの電力の出力を禁止させる。
【0032】
入力電力の電圧をどれだけ降圧させるかは、たとえば「0.5V降圧させる」、「2V降圧させる」のように、予め一の条件が設定されている。なお、カラオケ店舗の従業員等が、操作手段30を介して任意の条件を設定してもよい。
【0033】
具体的に、所定条件を満たすという判定結果が求められた場合、制御手段40は、予め設定された条件に応じて入力電力の電圧を降圧し、降圧した電力を出力端子ОТから出力させる。なお、一の充電台の出力端子ОТが他の充電台の入力端子ITと連結されていない場合、制御手段40は、出力端子OTから電力を出力させない。
【0034】
一方、所定条件を満たさないという判定結果が求められた場合、制御手段40は、出力端子ОТからの電力の出力を禁止させる。よって、一の充電台の出力端子ОТが他の充電台の入力端子ITと連結されている場合であっても、一の充電台から他の充電台に対して電力が出力されることはない。
【0035】
==充電システムの動作について==
次に、図3を参照して本実施形態における充電システム1の動作の具体例について述べる。図3は、充電システム1の動作例を示すフローチャートである。この例において、充電システム1は充電台C1~充電台C3を備える。また、図1に示したように、充電台C1の入力端子ITはACアダプタAdと連結され、充電台C1の出力端子OTは充電台C2の入力端子ITと連結され、充電台C2の出力端子OTは充電台C3の入力端子ITと連結されているとする。
【0036】
充電台C1の制御手段40は、入力端子ITにACアダプタAdからの電力の入力があった場合、当該電力の電圧が所定条件を満たしているか否かを判定する(入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定。ステップ10)。
【0037】
所定条件を満たすという判定結果が求められた場合(ステップ11でYの場合)、充電台C1の制御手段40は、充電台C1の出力端子OTから充電台C2の入力端子ITに対し、入力電力の電圧を降圧した電力を出力させる(降圧した電力を出力。ステップ12)。
【0038】
一方、所定条件を満たさないという判定結果が求められた場合(ステップ11でNの場合)、充電台C1の制御手段40は、出力端子ОТからの電力の出力を禁止させる(電力の出力を禁止。ステップ13)。よって、充電台C1から充電台C2に対して電力が出力されることはない。
【0039】
次に、充電台C2の制御手段40は、入力端子ITに充電台C1からの電力の入力があった場合、当該電力の電圧が所定条件を満たしているか否かを判定する(入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定。ステップ14)。
【0040】
所定条件を満たすという判定結果が求められた場合(ステップ15でYの場合)、充電台C2の制御手段40は、充電台C2の出力端子OTから充電台C3の入力端子ITに対し、入力電力の電圧を降圧した電力を出力させる(降圧した電力を出力。ステップ16)。
【0041】
一方、所定条件を満たさないという判定結果が求められた場合(ステップ15でNの場合)、充電台C2の制御手段40は、出力端子ОТからの電力の出力を禁止させる(電力の出力を禁止。ステップ17)。よって、充電台C2から充電台C3に対して電力が出力されることはない。
【0042】
なお、充電台C3の出力端子OTは他の充電台と連結されていないが、充電台C3の制御手段40は、入力端子ITに充電台C2からの電力の入力があった場合、ステップ10やステップ14のような判定処理を行い、所定条件を満たすという判定結果が求められれば、充電台C3の出力端子OTに入力電力の電圧を降圧した電力を出力させる。
【0043】
ここで、具体例として、ACアダプタAdからは12Vの電圧の電力が出力されるとする。また、所定条件は「入力電力の電圧が12V以上」であり、降圧の値は「-1V」であるとする。
【0044】
この場合、充電台C1の制御手段40は、ACアダプタAdからの電力の電圧(12V)が所定条件(入力電力の電圧が12V以上)を満たすと判定する。
【0045】
よって、充電台C1の制御手段40は、充電台C1の出力端子OTから充電台C2の入力端子ITに対し、ACアダプタAdから出力された12Vの電圧の電力を1V降圧した電力(すなわち11Vの電圧の電力)を出力させる。
【0046】
充電台C2の制御手段40は、入力端子ITに充電台C1からの電力の電圧(11V)の入力があった場合、当該電力の電圧が所定条件を満たしているか否かを判定する。
【0047】
この例において、充電台C2の制御手段40は、充電台C1からの電力の電圧(11V)が所定条件(入力電力の電圧が12V以上)を満たさないと判定する。
【0048】
よって、充電台C2の制御手段40は、出力端子ОТからの電力の出力を禁止させる。すなわち、充電台C2から充電台C3に対して電力が出力されない。
【0049】
このような状態において、充電台C1または充電台C2は、カラオケ用リモコン装置Rの充電が可能となっている。一方、充電台C3は、充電台C1及び充電台C2を介してACアダプタAdと連結されているが、電力が供給されていない状態である。よって、充電台C3は、カラオケ用リモコン装置Rの充電が不可能となっている。
【0050】
以上から明らかなように、本実施形態に係る充電台は、カラオケ用リモコン装置を充電するための充電台である。充電台は、入力端子IT、出力端子OT、及び制御手段40を有する。制御手段40は、入力端子ITにおける入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たす場合、出力端子OTから入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、所定条件を満たさない場合、出力端子OTからの電力の出力を禁止させる。
【0051】
このような充電台によれば、入力端子における入力電力の電圧に応じて、出力端子からの電力の出力を禁止させることができる。よって、一つのACアダプタに対して複数の充電台を連結して使用する場合であっても、ACアダプタの定格電流以上の電力が供給され続けることはない。よって、ACアダプタが過負荷の状態のまま使用されることがない。すなわち、本実施形態に係る充電台によれば、ACアダプタの負荷を低減できる。
【0052】
また、本実施形態に係る充電システム1は、複数の充電台C1~C3を備える。第1の充電台の出力端子OTは、第2の充電台の入力端子ITと連結される(具体的には、充電台C1の出力端子OTと充電台C2の入力端子IT、充電台C2の出力端子OTと充電台C3の入力端子IT)。第1の充電台の制御手段40は、第1の充電台の入力端子ITにおける入力電力の電圧が所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たす場合、第1の充電台の出力端子OTから第2の充電台の入力端子ITに対し、入力電力の電圧を降圧した電力を出力させ、所定条件を満たさない場合、第1の充電台の出力端子からの電力の出力を禁止させる。このような充電システムによればACアダプタの負荷を低減できる。
【0053】
<変形例>
実施形態で説明したような複数の充電台が連結されている充電システムにおいては、どの充電台が充電可能かを判別することが難しい。
【0054】
そこで、第1の充電台の制御手段40は、入力端子ITに電力の入力があった場合、充電ができる旨の報知を行うよう提示手段20を制御することができる。提示手段20は、上述の通り、たとえばディスプレイやLEDランプである。
【0055】
報知は様々な方法で行うことができる。たとえば、制御手段40は、ディスプレイに「充電可能」の文字を表示させたり、LEDランプを青色に点灯させることで充電ができる旨を報知することができる。
【0056】
実施形態の例において、充電台C1の入力端子ITにACアダプタAdからの電力の入力があった場合、充電台C1の制御手段40は、LEDランプを青色に点灯させる。カラオケ店舗の従業員等は、LEDランプを視認することにより、充電台C1でカラオケ用リモコン装置Rの充電が可能であることを容易に認識できる。
【0057】
或いは、第2の充電台の制御手段40は、第1の充電台の出力端子OTからの電力の出力が禁止された状態において、第2の充電台にカラオケ用リモコン装置Rが置かれた場合、充電ができない旨の報知を行うよう提示手段20を制御することができる。
【0058】
報知は様々な方法で行うことができる。たとえば、制御手段40は、ディスプレイに「充電NG」の文字を表示させたり、LEDランプを赤色に点灯させることで充電ができない旨を報知することができる。
【0059】
実施形態の例において、充電台C2の出力端子OTからの電力の出力が禁止された状態において、充電台C3にカラオケ用リモコン装置Rが置かれたとする。この場合、充電台C3の制御手段40は、LEDランプを赤色に点灯させる。カラオケ店舗の従業員等は、LEDランプを視認することにより、充電台C3でカラオケ用リモコン装置Rの充電が不可能であることを容易に認識できる。
【0060】
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 充電システム
40 制御手段
B 充電台本体
C1~C3 充電台
IT 入力端子
OT 出力端子
R カラオケ用リモコン装置
図1
図2
図3